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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海北部で戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年5月16日10時13分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はノルウェー海で練習射撃を実施した】

遠距離航海任務を遂行した後に北方艦隊主要基地~セヴェロモルスク~へ戻る大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ノルウェー海北部で一連の戦闘訓練を行なった。

戦闘訓練計画に沿って、艦の乗組員は、高射ミサイル複合体「キンジャール」からの仮想射撃実施を伴う対空防衛訓練を実施した。

汎用口径砲の戦闘班は仮想敵水上艦との戦闘実施の課題を遂行し、100mm砲AK-100から標的への砲撃へ実地に取り組んだ。

この他、艦は、速射砲AK-630により仮想浮遊機雷を破壊する対機雷防護の課題を解決した。

全ての戦闘訓練は、船舶航行が禁止された沿岸からかなり離れた場所で実施された。

大西洋及びインド洋へ到達した大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は2つの段階に分かれている。
クロンシュタット泊地の主要海軍パレードと、地中海ロシア海軍グループの兵種間演習へ参加した。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、更に一連の軍事外交任務を遂行し、アルジェ港、ヴィクトリア港、ペンバ港、アンツィラナナ港、ジブチ港、カラチ港、リマソール港へ到着し、インド洋で対海賊活動のロシア-パキスタン国際演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加した。

1月中旬から3月初頭まで、艦は黒海艦隊主要基地セヴァストーポリで航海間修理を行ない、その後、地中海での活動を続けた。

総計で北方艦隊将兵は40000海里以上を航行し、海上で積極的に活動する海賊及びテロリストへの対処に関連した数十回の戦闘訓練を行ない、艦自身は更に、自身の直接の用途である潜水艦の捜索、その分類、そして追跡の訓練を行なった。



北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]


その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
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10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]

10月5日にセーシェル諸島ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]

10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]

10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」モザンビークペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]

10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]

10月21日、マダガスカル島アンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]

10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]

10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】

11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった]

11月10日にはアデン湾日本海上自衛隊護衛艦「いかづち」(2001年3月14日就役)と合同演習を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった]

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11月12日にジブチへ寄港し、11月14日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを訪れた]

11月19日、海賊対処任務として、紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ行くインド貨物船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾でインドの貨物船を護衛する]

11月27日にパキスタンカラチ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンのカラチを訪れた]

11月30日にカラチ港を出航し、パキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加する]

その後、パキスタンを去り、12月11日に再びジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びジブチを訪れた]
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12月13日にジブチを出航し、紅海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを去り、紅海へ向かった]
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12月20日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河へ入った]
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12月22日、キプロス島リマソール港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部へ入り、キプロスのリマソールを訪れた]

12月25日、キプロス国家守備隊海上部隊司令官が「セヴェロモルスク」を訪れました。
[キプロス国家守備隊海上部隊司令官はロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクを訪れた]

12月26日にリマソール港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスを去った]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2019年の元旦を地中海で迎えました。
[ロシア海軍の70隻以上の艦船は洋上で新年(2019年)を迎えた]

2019年1月8日、「セヴェロモルスク」ダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入った]
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翌1月9日にはボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]

1月10日、「セヴェロモルスク」は、クリミア半島黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはクリミア半島のセヴァストーポリへ入港した]
「セヴェロモルスク」は1ヶ月以上セヴァストーポリに滞在し、この間に艦のメンテナンスを行ない、乗組員は交代で休暇を取って帰省しました。

2月18日、メンテナンスを完了した「セヴェロモルスク」は、点検の為に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはメンテナンス後の点検の為に黒海へ出た]

その後、セヴァストーポリへ戻っていましたが、3月13日に同港を抜錨し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセヴァストーポリを去った]

3月15日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]

4月2日には地中海東部潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]

4月10日、「セヴェロモルスク」は再びキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びキプロスのリマソールを訪れた]

4月12日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスのリマソールを去り、地中海東部での活動を継続する]

その後も地中海東部に留まっていたようですが、4月下旬には西方への移動を開始し、4月29日にはシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海西部へ入った]

5月3日にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

5月6日までにビスケー湾を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ入る]

5月7日には投錨停泊して給油船「ヴャージマ」(1982年9月29日就役)から補給を受け、5月8日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ入った]

海峡通過中の5月9日には、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年を祝う行事が艦内で開催されました。

「セヴェロモルスク」英仏海峡を抜け、北海を通過して5月13日にはノルウェー海南部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海へ入った]
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5月16日にはノルウェー海北部で実弾射撃訓練を行ないました。

「セヴェロモルスク」は、数日後に艦名と同じ名前の北方艦隊の基地へ帰投するようです。


なお、一緒に遠距離航海へ出発し、2018年9月中旬までは行動を共にしていたロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2018年11月23日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年5月15日5時48分配信
【太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は仮想敵艦へミサイル打撃を与える演習を実施した】

第2錬成任務K-2(海上における単艦での用途上の行動)要素への取り組みの枠組みで、太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、ピョートル大帝湾の海上戦闘訓練射爆場で一連の演習と訓練を実施した。

第1段階では、基地掃海艦BT-245が、主要基地から割当海域へ出航する艦の掃海先導を保障した。

海上を移動する乗組員は、東方軍管区航空・防空軍航空機Su-35のペアが演じる仮想敵側からの組織的対空防衛演習を実施した。

更に「アドミラル・パンテレーエフ」は、ロケット艇R-11及びR-24から成るロケット艇打撃グループと協同で、水上艦支隊主要ミサイル複合体で打撃を与える戦術へ取り組んだ。
演習中に大型対潜艦は電波電子妨害を発信した。

艦は海上での任務遂行を続ける。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、最近では、2018年10月1日から2019年1月24日まで東南アジアへの遠距離航海へ参加しています。
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[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2018年10月-2019年1月)]

2019年2月27日、「アドミラル・パンテレーエフ」は、同型艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と共にピョートル大帝湾潜水艦の捜索・探知訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

そして5月15日、「アドミラル・パンテレーエフ」は海上での各種演習を行なう為、ピョートル大帝湾へ出航しました。

まず最初に、基地掃海艦BT-245(1989年9月30日就役)の先導によりウラジオストクを出航し(つまり、ウラジオストク周辺には機雷が敷設されているという想定)、その後、沿海地方に駐留するロシア航空宇宙軍戦闘機Su-35S「敵役」を務める対空戦闘訓練を行ないました。

そして、ウラジオストク南部のウリス湾に駐留するロケット艇2隻~R-11(1991年9月1日就役)及びR-24(1994年12月27日就役)と協同で仮想敵水上部隊への模擬対艦ミサイル攻撃を行ないました。

ただし、「アドミラル・パンテレーエフ」自体は仮想敵艦へのミサイル攻撃は行なわず、電波電子妨害を行なってロケット艇の対艦ミサイル攻撃をサポートしたようです。

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はハワイ沖へ到達した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年5月15日9時54分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は燃料補給の為にハワイ海域へ留まる】

太平洋の通過移動を行なっているフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と、同行する救助曳船「ニコライ・チケル」及び多機能後方支援船「エリブルス」は、基幹グループを追い越して進んでいた給油船「カーマ」から物資を補充する為にハワイ諸島海域へ留まっている。
北方艦隊広報サービスは発表した。


フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」率いる北方艦隊支隊は、2月26日に航海へ出発した事が想い起こされる。
艦と随伴船は大西洋を通り過ぎ、地中海を訪れ、その後、紅海を越えてインド洋へ出た。
戦勝記念日の前に、彼らはウラジオストクへ到着した。

5月10日、「アドミラル・ゴルシコフ」中部太平洋へ進路を取った。
北方艦隊広報サービスによると、この時にフリゲートの乗組員は、A-192砲の助力を得て、敵の空中攻撃を撃退し、高速水上目標を撃破する演習を成功裏に実施した。

以前、北方艦隊の情報筋は、「アドミラル・ゴルシコフ」中央アメリカおよび南アメリカ沿岸へ向かうと『Mil.Press FLOT』へ話した。

「アドミラル・ゴルシコフ」プロジェクト22350フリゲートのトップである。
サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造された。
その排水量は5400トン、全長-135メートル。
艦の自立航行期間-30日、航続距離-4500海里。
フリゲートは2018年7月に海軍へ受領されたが、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の国家試験は2019年2月まで続いた。





2019年2月26日、ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、多機能後方支援船「エリブルス」及び救助曳船「ニコライ・チケル」と共に遠距離航海へ出発し、大西洋へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は遠距離航海へ出発した]

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」は、2018年4月9日に就役した最新鋭の多用途支援船です。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
『Marine Traffic』より
【「エリブルス」】

プロジェクトR-5757救助海洋曳船の1番船「ニコライ・チケル」(SB-131)は、1989年4月12日に就役した世界最大級のタグボートです。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】

3月3日にはノルウェー海艦載ヘリコプターを使用する潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なった]

その後、北方艦隊艦船支隊には、プロジェクトREF-675中型海洋給油船の1番船「カーマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「カーマ」】

「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、グレートブリテン島北部のマレー湾で訓練を行なった後、3月5日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡へ入った]

ロシア海軍の艦船がラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する際には、必ずグレートブリテン海軍の水上艦が監視任務へ就きますが、今回は、45型駆逐艦「ディフェンダー」(2013年3月21日就役)でした。
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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月8日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を出てケルト海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
[スペイン空軍の対潜哨戒機P-3は地中海西部でロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を監視する]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海を東へ進み、3月15日にはマルタ島周辺海域へ到達しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマルタ島周辺へ到達した]

3月19日には、地中海に居る北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共に、艦載ヘリコプターによる潜水艦の捜索や遭難者の捜索救助訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年3月19日16時54分配信
【北方艦隊のヘリコプター乗員は地中海の大型対潜艦「セヴェロモルスク」艦上からのフライトを行なった】

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海東部を通過してスエズ運河へ入り、3月21日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]
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3月25日にジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチへ寄港した]
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3月28日にジブチを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチを去り、アデン湾へ向かった]

4月1日にはインド洋(随伴船の位置から推察すると、正確にはアラビア海ソコトラ島東方海域)で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はアラビア海で対空戦闘訓練を行なった]
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4月3日、「アドミラル・ゴルシコフ」スリランカコロンボ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを訪れた]

4月6日、「アドミラル・ゴルシコフ」コロンボ港を出航し、中国青島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを去り、中国へ向かった]

4月11日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマラッカ海峡へ入った]
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4月13日には南シナ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は南シナ海へ入った]

4月16日にはフィリピン海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィリピン海へ入った]
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4月20日に黄海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は黄海へ入った]

4月21日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島へ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国の青島港へ到着した]

4月23日には中国人民海軍創設70周年記念国際観艦式へ参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国への公式訪問を続けている]

4月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島を出航し、ウラジオストクへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国を去り、ウラジオストクへ向かった]

4月28日に対馬海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は対馬海峡へ入った]

5月1日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船はウラジオストクへ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はウラジオストクへ到着した]

5月7日、「アドミラル・ゴルシコフ」ウラジオストク金角湾第33埠頭を離れ、ウラジオストク西岸のアムール湾へ移動しました。
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5月9日の大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)勝利74周年記念行事へ参加した後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は5月10日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中部太平洋へ向かった]
(ただし、給油船「カーマ」はそれよりも前に出航し、5月8日に津軽海峡を通過して太平洋へ入っている)

5月11日に津軽海峡を通過して太平洋へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年5月13日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、太平洋を東進し、5月15日にはハワイ諸島付近へ到達しました。
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今後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、中央アメリカ及び南アメリカへ行くようです。

ロシア海軍バルト艦隊航空隊に第132混成航空師団が編成される

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『タス通信』より
2019年5月13日17時40分配信
【情報筋:カリーニングラード州に混成航空師団が設立される】
モスクワ、5月13日/タス通信

カリーニングラード州に駐留するバルト艦隊海上航空隊第72航空基地は、第132混成航空師団へ再編され、更には軍航空隊の新たな連隊が加わる。
『タス通信』は地域の軍機関の情報提供者より伝えられた。

「現在、第132混成航空師団及び、その一連の部隊の形成過程が進められており、師団司令部が形成されています」
対談者は話した。

特に、新たな連合部隊には、第689戦闘機航空連隊及び第4海洋襲撃機航空連隊が加わる。
「軍航空隊の連隊の形成が予定されています」
彼は付け加えた。

以前、カリーニングラード州ロシア軍グループの地上構成は強化されると伝えられた。
1月には、地域へ駐留するバルト艦隊沿岸・陸上部隊第11沿岸軍団第11独立戦車連隊が増強された事が知られるようになった。



バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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カリーニングラード州チェルニャホフスク飛行場に駐留する第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊は、20機程度の前線爆撃機Su-24Mと6機程度の偵察機Su-24MRを保有しています。
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カリーニングラード州チカロフスク飛行場に駐留する第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
ロシア海軍戦闘機Su-27を保有しているのは、バルト艦隊航空隊のみです。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はスウェーデンの偵察機に対するスクランブル発進を行なった]
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この他、チェルニャホフスク飛行場は、2016年12月初頭から多用途複座戦闘機Su-30SMの配備が始まっており、2018年夏までに計8機が配備されています。
[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]
将来的には、バルト艦隊Su-24Mは、全てSu-30SMに機種改変されます。

そして最近、この2個航空連隊を統合した第132混成航空師団の編成が始まりました。

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は東シナ海で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年5月14日7時37分配信
【太平洋艦隊海上航空隊の艦載ヘリコプターは東シナ海上空で対潜及び捜索救助任務へ取り組んだ】

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」及び「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア-太平洋地域で遠距離航海任務の遂行を続けている。

東シナ海において、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」海上航空隊艦上ヘリコプターは、海域上空の計画飛行を実施し、意図された任務へ実地に取り組んだ。
捜索救助ヘリコプターKa-27PSは、訓練中に仮想遭難者の捜索と機上への引き揚げと医療援助を与える為の艦上への避難を行なった。

次に、ヘリコプターKa-27対潜ヴァージョンの乗員は、水中音響手段を使用する仮想敵潜水艦の捜索の技量を向上させた。

更にヘリコプター乗員は、支隊の艦のヘリコプター発着場からの発艦及び着艦へ取り組んだ。
合計で10回の発艦及び着艦が実施された。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572、1989年5月1日就役)と「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役、2014~2016年に近代化改装)は、2018年5月初頭から7月中旬までアジア-太平洋地域への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠洋航海(2018年5月-7月)]

その後、2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で演習を行なった]
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の掃海艦艇は太平洋及びオホーツク海で掃海演習を行なった]

「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、2018年12月からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』のドックへ入渠し、整備を行なっていました。
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2019年2月27日には「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・パンテレーエフ」ピョートル大帝湾潜水艦の捜索・探知訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

3月2日には「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」が、海上、空中、沿岸目標への砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年3月2日4時27分配信
【太平洋艦隊の艦は、海上、空中、沿岸目標への射撃を実施した】

3月22日から「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」ピョートル大帝湾で演習を開始し、初日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]

演習は3月26日まで続けられ、対地、対水上砲撃訓練や対空防衛訓練などが行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で5日間に渡る演習を行なった]


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2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

2019年3月に「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」が何度もペアを組んで演習を行なったのは、今回の遠距離航海のリハーサルだったようです。

太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月8日、太平洋艦隊艦船支隊フィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]

マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]

太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]

4月16日にベトナムカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]
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4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]

2019年4月末から5月初頭まで中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

合同演習が終わった後も、この3隻は他の演習参加艦のようにウラジオストクへは戻らず、再び東シナ海へ向かい、5月14日には艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォはシリアのタルトゥースへ入港した


『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年5月13日15時15分配信
【シリアのタルトゥースへ2隻の「カリブル」搭載艦が入港した】

ロシア海軍の物資-技術サービス供給所が配置されているシリアのタルトゥース港へ、有翼ミサイル「カリブル」で武装するフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」及び小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」が入港した。
『インタファクス』が伝えたように、乗組員はタルトゥースで物資を補充する。


「主な任務として、外国船への同行、更には地中海における海軍旗のデモンストレーションが有ります」
報道機関は小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」艦長アレクセイ・オルリャノフの談話を引用した。

「新たな艦は、地上目標への有翼ミサイル"カリブル"発射の実施という任務遂行の為の現代的な兵装を有しております」
次に、「アドミラル・グリゴロヴィチ」艦長コンスタンチン・アクショーノフは述べた。

地中海で活動するロシア海軍常設作戦連合部隊は、ローテーションに基づく約15隻の艦船で構成されている事が想い起こされる。

タルトゥースの物資-技術サービス供給所に関するロシア-シリア合意によると、港内には核動力装置装備艦を含め、11隻までの艦が配置できる。
更には、艦船修理基盤の拡張が予定されている。

[Mil.Press Flot参照]
「アドミラル・グリゴロヴィチ」
プロジェクト11356フリゲートのトップである。
遠海ゾーン警備艦に属しており、『北方計画設計局』により作成された。
沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水した。
2016年6月に黒海艦隊へ到着した。

「オレホヴォ・ズエヴォ」は、第7のプロジェクト21631(コード名「ブヤン-M」)小型ロケット艦であり、2014年5月29日にゼレノドリスク造船工場で起工された。
艦は2018年7月17日に進水し、8月には建造及び航行試験と国家試験の実施を完了する為、ノヴォロシースク基地への移動を行なった。
2018年12月、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」黒海艦隊へ補充された。



ロシア黒海艦隊に所属するプロジェクト11356Rフリゲートの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)(2016年3月11日就役)は、2019年4月21日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部へ到着した]

4月23日未明、同型艦「アドミラル・エッセン」及び小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間の通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

5月6日には、地中海沿岸の艦船駐留所(シリアタルトゥース港)を敵のミサイル攻撃から護るという想定の対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はシリアのタルトゥース港で対空防衛演習を行なった]

5月8日~9日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はキプロスへ行く]


プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の7番艦「オレホヴォ・ズエヴォ」(2018年12月10日就役)は、2019年3月26日にボスポラス海峡を通過し、その後地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部(シリア沖)へ行く]

4月23日未明には、フリゲート「アドミラル・エッセン」及び「アドミラル・グリゴロヴィチ」と共に夜間の通信訓練を行なっています
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]


そして5月13日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」「オレホヴォ・ズエヴォ」は、シリアタルトゥース港へ寄港しました。
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現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「スタールイ・オスコル」2019年4月末から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」2019年4月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2019年3月末から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2019年4月末から地中海東部に滞在
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」:2019年5月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」2019年4月上旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
救助曳船SB-739:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
サルベージ船KIL-1582019年4月末から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在

スーパーキャビテーション原子力水中無人機システム"ポセイドン"搭載原潜ハバロフスクは2020年春に進水し、2022年にロシア海軍へ就役する

『タス通信』より
2019年5月14日9時32分配信
【情報筋:第2の「ポセイドン」搭載潜水艦は2020年春に進水する】

情報提供者によると、潜水艦「ハバロフスク」の「ポセイドン」装弾数は、6基の装置で構成される。
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モスクワ、5月14日/タス通信

水中無人装置「ポセイドン」の第2の標準搭載艦-原子力潜水艦「ハバロフスク」は2020年春に進水し、海軍への引き渡しは2022年に計画されている。
火曜日に『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ポセイドンの第2の標準搭載艦-潜水艦ハバロフスク(プロジェクト09851)は、2020年春の進水が計画されています」
対談者は話した。

彼は、「ハバロフスク」海軍への引き渡しは、全ての試験が完了した後の2022年に計画されている事を明らかにした。

『タス通信』は、情報提供者より提示された情報を公式に確認していない。

潜水艦「ハバロフスク」は、2014年7月に起工された。
潜水艦は、水中無人装置「ポセイドン」の最初の搭載艦-原子力潜水艦「ベルゴロド(プロジェクト09852)と同様に海洋工学中央設計局『ルビーン』(サンクトペテルブルク)により開発された。
潜水艦の技術的データは、今日において何も知られていない。
潜水艦「ベルゴロド」は、4月23日に『セヴマシュ』(セヴェロドヴィンスク)で進水した。
その海軍への引き渡しは来年末に計画されている。

ロシア連邦が作成する装置「ポセイドン」は核動力装置を有しており、深度1キロメートル以上を無制限の距離で航行する事が可能である。
水中無人機は、核弾頭で武装できる。



プロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で起工されました。
[原子力潜水艦ハバロフスクはロシア海軍の日に起工された]
[秘密のプロジェクト09851特務原潜ハバロフスク]

「ハバロフスク」の詳細や具体的なスペック(艦の大きさなど)は、一切公表されていませんが、無人小型潜水艇を搭載するようです。
[ロシア海軍の為の特務原潜ハバロフスクの3Dモデルが作成された]

2018年5月下旬には船体の水圧試験(強度試験)が始まりました。
[ロシア海軍のプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクの船体の水圧試験が始まった]

「ハバロフスク」は2020年春に進水し、2022年にロシア海軍への引き渡しが予定されています。

「ハバロフスク」は、原子力水中無人機(大洋多目的システム)「ポセイドン」の搭載母艦としての機能も有しており、合計6基の「ポセイドン」を搭載します。
[スーパーキャビテーション原子力水中無人機システム"ポセイドン"は2021年にロシア海軍へ制式採用される]

2019年4月23日には、「ポセイドン」搭載原潜「ベルゴロド」が進水しており、2020年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。

[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した]

「ベルゴロド」北方艦隊へ配備されるので(乗組員は北方艦隊から集められている)、「ハバロフスク」太平洋艦隊へ配備される可能性が高いでしょう。

ロシア海軍の新型対潜ミサイルAPR-3Mの量産が始まった

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『タス通信』より
2019年5月13日17時4分配信
【ロシアは対潜ミサイルAPR-3Mの量産を開始した】
モスクワ、5月13日/タス通信

国立研究-製造事業『レギオーン』(コーポレーション『戦術ロケット兵器』へ加入)は、新たな航空対潜ミサイルAPR-3Mの量産を開始した。
『タス通信』のインタビューに対し、同社総取締役イーゴリ・クルイロフは述べた。

「APR-3Mの全ての試験は完了し、その量産をマスターし、ロシア連邦国防省への供給を開始します。
近い内に、更に、このミサイルの輸出への移行が始まります。
APR-3Mは、近代化された対潜ヘリコプターKa-27Mの兵器構成に統合されます」
クルイロフ
は話した。

彼によると、これは更に、ロシア連邦海軍航空隊の他の現代的なの航空機及びヘリコプターで使用できる。
「このミサイルはハイテクノロジー製品として提示されていますので、他の現代的な飛行装置でも使用できます」
総取締役は述べた。

対潜ミサイルAPR-3Mは、ソヴィエト社会主義共和国連邦及びロシア連邦海軍の軍備だったAPR-1、APR-2、APR-3の更なる発展型である。
この兵器は、世界で最も効果的な対潜防衛手段の1つと見られている。

ロシア海軍の新世代原潜の為の重電池魚雷の試験は進められている

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年5月13日9時43分配信
【重電池魚雷は今年にロシア海軍へ軍備採用される-開発者】
モスクワ、5月13日、インタファクス

将来原子力潜水艦が装備する最新の電池魚雷は国家試験を行なっており、準備される見本品の海軍への引き渡しは、今年中に計画されている。
『インタファクス』は、国立研究-製造事業『レギオーン』総取締役イーゴリ・クルイロフより伝えられた。

「国立研究-製造事業『レギオーン』は、潜水艦の為の様々な兵装手段に従事しております。
我々の視点による将来の方向性の1つは、重電池魚雷の作成と、その開発の完了です。
現在、それは国家試験を行なっており、我々は、今年中に海軍が準備のできた戦闘ユニットとしての見本品を受領する事を望んでおります」
イーゴリ・クルイロフ
は話した。

彼は質問に答え、『レギオーン』が作成する将来魚雷兵器は、新世代戦略潜水艦の為のものであると述べた。

総取締役は更に、ロシア連邦海軍最新潜水艦の兵装として、複合体「パケート-NK」を見込んでいる。
「これは素晴らしいものであり、その構成には対魚雷用も有ります」
「それは、魚雷攻撃を撃破する為に意図されております。
我々にとってパケート-NKは価値の有るものであり、発案から量産までは『レギオーン』が実現しました。
新世代潜水艦の防護の課題を解決する為、対魚雷兵器が使用される事を願っております」
イーゴリ・クルイロフ
は指摘した。

国立研究-製造事業『レギオーン』は、ロシア海軍及び航空宇宙軍の為の高精度兵器開発の主要企業の1つである。
コーポレーション『戦術ロケット兵器』へ加わっている。



【国立研究-製造事業『レギオーン』公式サイト】

現在、ロシア海軍向けとして、幾つかの新型魚雷が開発、生産されています。

汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]

汎用電池魚雷UET-1(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]

今回の記事に登場する「重電池魚雷」は、これらの新型魚雷とは別のものになるようです。
国家試験が行なわれているのは、おそらくキルギス共和国イシク・クル湖でしょう。
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この「重電池魚雷」は、新世代戦略原潜(ボレイ級)向けのようです。


今回の記事に登場する国立研究-製造事業『レギオーン』は、対潜/対魚雷複合体「パケート」も開発しています。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート]
今の所は水上艦にしか装備されていない「パケート」ですが、開発元の『レギオーン』は、これを潜水艦にも搭載できると考えています。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年5月13日10時13分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はノルウェー海へ入った】

中型海洋給油船「ヴャージマ」が同行している北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ノルウェー海南部へ入った。
支隊は、北方艦隊主要基地-セヴェロモルスクへ向かっている。
その到着は週末に予定されている。

艦が5月9日にラマンシュ海峡を通過した時、北方艦隊将兵は、大祖国戦争におけるソヴィエト人民ファシズムに対する勝利74周年に敬意を表した記念会合を行なった。

大西洋及びインド洋へ到達した大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は2つの段階に分かれている。
クロンシュタット泊地の主要海軍パレードと、地中海ロシア海軍グループの兵種間演習へ参加した。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、更に一連の軍事外交任務を遂行し、アルジェ港、ヴィクトリア港、ペンバ港、アンツィラナナ港、ジブチ港、カラチ港、リマソール港へ到着し、インド洋で対海賊活動のロシア-パキスタン国際演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加した。

1月中旬から3月初頭まで、艦は黒海艦隊主要基地セヴァストーポリで航海間修理を行ない、その後、地中海での活動を続けた。

総計で北方艦隊将兵は40000海里以上を航行し、海上で積極的に活動する海賊及びテロリストへの対処に関連した数十回の戦闘訓練を行ない、艦自身は更に、自身の直接の用途である潜水艦の捜索、その分類、そして追跡の訓練を行なった。



北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]


その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
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10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]

10月5日にセーシェル諸島ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]

10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]

10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」モザンビークペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]

10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]

10月21日、マダガスカル島アンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]

10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]

10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】

11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった]

11月10日にはアデン湾日本海上自衛隊護衛艦「いかづち」(2001年3月14日就役)と合同演習を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった]

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11月12日にジブチへ寄港し、11月14日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを訪れた]

11月19日、海賊対処任務として、紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ行くインド貨物船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾でインドの貨物船を護衛する]

11月27日にパキスタンカラチ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンのカラチを訪れた]

11月30日にカラチ港を出航し、パキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加する]

その後、パキスタンを去り、12月11日に再びジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びジブチを訪れた]
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12月13日にジブチを出航し、紅海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを去り、紅海へ向かった]
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12月20日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河へ入った]
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12月22日、キプロス島リマソール港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部へ入り、キプロスのリマソールを訪れた]

12月25日、キプロス国家守備隊海上部隊司令官が「セヴェロモルスク」を訪れました。
[キプロス国家守備隊海上部隊司令官はロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクを訪れた]

12月26日にリマソール港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスを去った]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2019年の元旦を地中海で迎えました。
[ロシア海軍の70隻以上の艦船は洋上で新年(2019年)を迎えた]

2019年1月8日、「セヴェロモルスク」ダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入った]
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翌1月9日にはボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]

1月10日、「セヴェロモルスク」は、クリミア半島黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはクリミア半島のセヴァストーポリへ入港した]
「セヴェロモルスク」は1ヶ月以上セヴァストーポリに滞在し、この間に艦のメンテナンスを行ない、乗組員は交代で休暇を取って帰省しました。

2月18日、メンテナンスを完了した「セヴェロモルスク」は、点検の為に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはメンテナンス後の点検の為に黒海へ出た]

その後、セヴァストーポリへ戻っていましたが、3月13日に同港を抜錨し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセヴァストーポリを去った]

3月15日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]

4月2日には地中海東部潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]

4月10日、「セヴェロモルスク」は再びキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びキプロスのリマソールを訪れた]

4月12日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスのリマソールを去り、地中海東部での活動を継続する]

その後も地中海東部に留まっていたようですが、4月下旬には西方への移動を開始し、4月29日にはシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海西部へ入った]

5月3日にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

5月6日までにビスケー湾を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ入る]

5月7日には投錨停泊して給油船「ヴャージマ」(1982年9月29日就役)から補給を受け、5月8日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ入った]

海峡通過中の5月9日には、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年を祝う行事が艦内で開催されました。

「セヴェロモルスク」英仏海峡を抜け、北海を通過して5月13日にはノルウェー海南部へ入りました。
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「セヴェロモルスク」は、5月18日頃までには、艦名と同じ名前の北方艦隊の基地へ帰投するようです。


なお、一緒に遠距離航海へ出発し、2018年9月中旬までは行動を共にしていたロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2018年11月23日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年5月12日16時30分配信
【最新のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」及びコルベット「グレミャーシチー」は次週に航行試験プログラムの課題の遂行を続ける】

最新のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」及びプロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」は、バルト海の指定射爆場で工場航行試験の次の段階へ取り組む為、次週に出航する。

試験実施中、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」バルチースク軍港コルベット「グレミャーシチー」クロンシュタット軍港への寄港を行ない、艦の乗組員は戦勝記念日の祝賀行事へ参加した。

工場航行試験プログラムの詳細は、海軍総司令部が『統合造船業営団』管理部代表、『北方造船所』幹部と協同で分析する。

4月、計画試験の課題を遂行する為の「アドミラル・カサトノフ」及び「グレミャーシチー」の乗組員の準備状態は、海軍総司令部の特殊作業部会により点検を受けた。
試験の為の艦の準備状態の各セグメントは、『北方造船所』及び『統合造船業営団』幹部により点検を受けた。
双方の乗組員は出航を許可された。

フリゲート及びコルベットの乗組員は、以前、以前に試験プログラムの全ての段階の実施と、更なる艦上機器及び兵装システムの操作の為、海軍総合研修センターで複合訓練を行なった。

工場航行試験中、動力装置、一連の艦内居住保障システム、航法複合体、通信システムを含む艦の電波工学兵装、救助手段、フェイルセーフシステム、換気、空調システムの機能が点検される。

フリゲート「アドミラル・カサトノフ」及びコルベット「グレミャーシチー」は、様々なモードでの航行速度、制御性及び操縦性、他の特性を点検する。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKを指しています。

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]


2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]


フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)

2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した]

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その後、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時バルチースクへ戻りました。

5月9日の戦勝記念日をバルチースク軍港で祝いました。


プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]


2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]


2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]



2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

「グレミャーシチー」の洋上試験開始は、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



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5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した]

洋上試験中の5月8日、大祖国戦争勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時クロンシュタットへ戻りました。

5月9日の戦勝記念日をクロンシュタット軍港で祝いました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験中に大祖国戦争勝利74周年を祝った]


祝賀行事を終えた後、「アドミラル・カサトノフ」「グレミャーシチー」は、バルト海で洋上試験を続けます。


「アドミラル・カサトノフ」「グレミャーシチー」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]
[プロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年5月中旬に係留試験を開始する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2019年5月10日14時0分配信
【最新のプロジェクト11711大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は係留試験へ着手し、2019年6月には工場航行試験の為に海へ出る】

ロシア海軍の為にカリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で建造されている最新のプロジェクト11711大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は、5月中旬に同社の艤装岸壁で係留試験へ着手する。
工場航行試験実施の為の同艦の指定海域への出航は2019年6月中に計画されている。
大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」乗組員は、サンクトペテルブルク海軍総合研修センターでの揚陸艦の乗組員の為の特別研修プログラムにおける完全なサイクル訓練を完了した。
現在、乗組員は、5月13日から18日に実行される艦内への居住の準備を整えている。

大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は、遠海ゾーン艦のシリーズ建造を考慮した軍事造船プログラムの枠組みで建造されるプロジェクト11711の2番艦である。

以前の4月23日、沿バルト造船工場『ヤンターリ』(カリーニングラード)で、プロジェクト11711大型揚陸艦の次の2隻「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工された。

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最初の艦は、ソヴィエト海軍で活動し、大祖国戦争に参戦し、黒海艦隊戦隊参謀長を務め、ハサン湖事件(張鼓峰事件)へ従軍したウラジーミル・アレクサンドロヴィチ・アンドレーエフ大将に敬意を表して命名された。

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第2の艦は、ソヴィエト-日本戦争へ参加し、1845年8月の清津市及び元山市占領の為の揚陸部隊の上陸中に著しい功績を立てたワシーリー・プロコフィエヴィチ・トルシン少将に敬意を表して命名された。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
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プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]

「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は2014年12月から始まりました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]

2015年6月11日、「ピョートル・モルグノフ」の起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

その後、屋外造船台で船体の組み立てや上部構造物の取り付けなどが進められました。


起工から約3年を経た2018年5月25日に進水しました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは進水した]

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艤装中の「ピョートル・モルグノフ」は、2018年12月末にディーゼル発電機を始動させました。
[ロシア海軍のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはディーゼル発電機を始動した]

2019年5月中旬には、造船所の岸壁で係留試験が始まり、乗組員が艦内へ居住します。

「ピョートル・モルグノフ」の洋上試験は、2019年6月に開始される予定です。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年6月中旬に洋上試験を開始する]

「ピョートル・モルグノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年末に予定されています。
[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2018年6月20日に就役しています。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

以前にはプロジェクト11711の建造は2隻(イワン・グレン、ピョートル・モルグノフ)で終了する予定でしたが、2隻が追加建造される事になり、2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中部太平洋へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年5月11日13時40分配信
【北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は中部太平洋へ進路を取った】

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)率いる北方艦隊艦船支隊は、遠距離航海任務の遂行を続けている。
昨日(5月10日)、北方艦隊将兵は、大勝記念日(5月9日)を迎え、その祝賀行事へ参加した太平洋艦隊主要基地-ウラジオストクを去った。

出航に先立ち、フリゲート及び随伴船:救助曳船「ニコライ・チケル」多機能物資-技術サービス支援船「エリブルス」の乗組員は、艦内物資、燃料、水、食料を完全に補充し、部材の計画点検を行なった。

支隊中部太平洋へ進路を取った。
艦船は、この惑星上で最も大きな大洋を通過し、一連の軍事外交任務の遂行を計画している。

フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」率いる北方艦隊の艦・支援船支隊は、2月26日にセヴェロモルスクから遠距離航海へ出発した。
フリゲートにとって、これは、その歴史上初めての航海となる。
遠距離航海が始まってから艦は約16000海里を航行し、何度かの防衛的性質の総合艦内演習を実施し、物資補充及び乗組員の休養の為にジブチ及びスリランカ島への業務寄港を行なった。
更に「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、中国人民解放軍海軍70周年へ捧げられる記念行事へ参加した。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』で2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

就役の翌日の7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、8月中はサンクトペテルブルクに滞在していましたが、9月1日に出航し、セヴェロモルスクへ向かいました。

2018年9月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
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2018年9月18日、乗組員の慣熟訓練の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は慣熟訓練の為にバレンツ海へ出航した]

2018年10月2日、バレンツ海「高射ミサイル複合体」(ポリメント-リドゥート)を使用する対空防衛演習を行ない、ミサイル標的「サマン」を撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"を発射した]

2018年10月4日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、バレンツ海で再び高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的及び海上標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で海上目標と空中目標を撃破した]

その後、一旦基地へ戻っていたようですが、10月13日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]

2018年10月23日には、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を空中標的へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した]

2018年11月8日~9日、北方艦隊潜水艦「カルーガ」が遭難したという想定下で救助演習が行なわれ、「アドミラル・ゴルシコフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]

2018年12月4日、戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為に出航した]

2018年12月6日、バレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)をロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の舷側番号は、就役前から「417」でしたが、2018年12月下旬までに「454」へ変更されました。
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北方艦隊水上艦で舷側番号400番台は駆逐艦に付けられているので、「アドミラル・ゴルシコフ」(プロジェクト22350フリゲート)は、駆逐艦と同格扱いになっているようです。

2019年1月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は戦闘訓練を実施する為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]

1月28日にはA-192 130mm単装砲による海上および陸上目標への砲撃、更にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で130mm砲を発射した]

1月31日には、北方艦隊掃海艦と協同で機雷源を突破する訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で機雷源突破訓練を行なった]

2月5日には、後方支援船「エリブルス」及び救助曳船「ニコライ・チケル」艦船支隊を編成し、北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将が座乗する支隊の旗艦として行動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海の演習で艦船支隊の旗艦を務めた]

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」は、2018年4月9日に就役した最新鋭の多用途支援船です。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
『Marine Traffic』より
【「エリブルス」】

プロジェクトR-5757救助海洋曳船の1番船「ニコライ・チケル」(SB-131)は、1989年4月12日に就役した世界最大級のタグボートです。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】




2019年2月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」は、「エリブルス」及び「ニコライ・チケル」と共に遠距離航海へ出発し、大西洋へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は遠距離航海へ出発した]
2月初頭の演習は、この遠距離航海の為のリハーサルだったようです。

3月3日にはノルウェー海艦載ヘリコプターを使用する潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なった]

その後、北方艦隊艦船支隊には、プロジェクトREF-675中型海洋給油船の1番船「カーマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「カーマ」】

「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、グレートブリテン島北部のマレー湾で訓練を行なった後、3月5日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡へ入った]

ロシア海軍の艦船がラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する際には、必ずグレートブリテン海軍の水上艦が監視任務へ就きますが、今回は、45型駆逐艦「ディフェンダー」(2013年3月21日就役)でした。
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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月8日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を出てケルト海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
[スペイン空軍の対潜哨戒機P-3は地中海西部でロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を監視する]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海を東へ進み、3月15日にはマルタ島周辺海域へ到達しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマルタ島周辺へ到達した]

3月19日には、地中海に居る北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共に、艦載ヘリコプターによる潜水艦の捜索や遭難者の捜索救助訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年3月19日16時54分配信
【北方艦隊のヘリコプター乗員は地中海の大型対潜艦「セヴェロモルスク」艦上からのフライトを行なった】

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海東部を通過してスエズ運河へ入り、3月21日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]
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3月25日にジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチへ寄港した]
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3月28日にジブチを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチを去り、アデン湾へ向かった]

4月1日にはインド洋(随伴船の位置から推察すると、正確にはアラビア海ソコトラ島東方海域)で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はアラビア海で対空戦闘訓練を行なった]
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4月3日、「アドミラル・ゴルシコフ」スリランカコロンボ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを訪れた]

4月6日、「アドミラル・ゴルシコフ」コロンボ港を出航し、中国青島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを去り、中国へ向かった]

4月11日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマラッカ海峡へ入った]
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4月13日には南シナ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は南シナ海へ入った]

4月16日にはフィリピン海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィリピン海へ入った]
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4月20日に黄海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は黄海へ入った]

4月21日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島へ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国の青島港へ到着した]

4月23日には中国人民海軍創設70周年記念国際観艦式へ参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国への公式訪問を続けている]

4月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島を出航し、ウラジオストクへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国を去り、ウラジオストクへ向かった]

4月28日に対馬海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は対馬海峡へ入った]

5月1日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船はウラジオストクへ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はウラジオストクへ到着した]

5月7日、「アドミラル・ゴルシコフ」ウラジオストク金角湾第33埠頭を離れ、ウラジオストク西岸のアムール湾へ移動しました。
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5月9日の大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)勝利74周年記念行事へ参加した後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は5月10日にウラジオストクを出航しました。
(ただし、給油船「カーマ」はそれよりも前に出航し、5月8日に津軽海峡を通過して太平洋へ入っている)

今後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は中部太平洋へ向かいます。
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ロシア海軍のイワン・ロゴフ級大型揚陸艦ミトロファン・モスカレンコは解体される

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『タス通信』より
2019年5月9日0時14分配信
【情報筋:北方艦隊の「ノソローク」(サイ)は解体へと向かう】
モスクワ、5月8日/タス通信

2002年から予備役に編入されている北方艦隊大型揚陸艦「ミトロファン・モスカレンコ」は解体へと向かう。
『タス通信』は水曜日に造船分野の情報提供者より伝えられた。

「昨日(5月7日)、今後の解体の為、大型揚陸艦は曳航されてセヴェロモルスクからムルマンスクへ向かいました」
彼は話し、艦の解体は、おそらくは第35艦船修理工場(『統合造船業営団』へ加入している艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の支所)で実施されると説明した。

大型揚陸艦「ミトロファン・モスカレンコ」は1984年に起工され、1990年に海軍へ引き渡された。

プロジェクト1174「ノソローク」は、揚陸部隊を輸送し、上陸させる大洋手段として考案された。
同プロジェクト艦は、沿バルト造船工場『ヤンターリ』で合計3隻が建造された。
この内の2隻は、最終時には予備役として在った。

プロジェクト1174大型揚陸艦は、実質的にはヘリコプター揚陸ドック艦である。
その排水量は14000トン、4機のKa-29ヘリコプターを搭載する。
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ドック室には数隻の揚陸艇を配置できる。
戦車倉及び艇が不在のドック室には、50両までのPT-76戦車或いは80両までの装甲輸送車及び歩兵戦闘車、或いは120両の車両を受け入れる事が出来る。
あらゆる組み合わせの機材を積載できる。
揚陸隊員は500名である。

フランスが、ロシアの為に建造した2隻のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」の引き渡しを拒否した後、一時期、2隻のプロジェクト1174大型揚陸艦の技術的準備状態の回復による復帰の問題が検討された。



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プロジェクト1174「ノソローク」大型揚陸艦の3番艦「ミトロファン・モスカレンコ」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で1984年5月に起工され、1988年に進水し、1990年9月23日にソ連海軍へ就役しました。

北方艦隊へ編入された「ミトロファン・モスカレンコ」ですが、その後もバルト海に留まり、ソ連邦解体後の1992年には、バルト三国などに駐留していたバルト艦隊部隊の機材や人員撤収に従事しました。
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1994年には大西洋作戦戦隊へ編入されました。

2001年7月にはコラ多種戦力小艦隊へ編入されましたが、翌2002年には予備役に編入されました。

2006年12月18日付でロシア海軍から除籍されました。

除籍後もセヴェロモルスク基地に係留されており、2011年以降はセヴェロモルスク郊外の埠頭へ移動しました。

セヴェロモルスク基地「ミトロファン・モスカレンコ」
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セヴェロモルスク郊外の「ミトロファン・モスカレンコ」
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その後もセヴェロモルスク郊外に係留されたままの「ミトロファン・モスカレンコ」ですが、2019年5月7日にムルマンスクへ曳航されて行きました。

今後、「ミトロファン・モスカレンコ」ムルマンスクで解体されるようです。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年5月8日19時16分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はラマンシュ海峡へ入った】

中型海洋給油船「ヴャージマ」が同行している北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ラマンシュ海峡の通行を始めた。
支隊は、ブリテン島ヨーロッパ大陸を隔てる海峡の南部へ入った。
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昨日(5月7日)、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、投錨停泊時に給油船からの液体貨物受け入れの演習を実施した。
船員は、基地へ到着するまで足りる真水と燃料の在庫を補充した。

艦の遠距離航海は、昨年7月5日から続いている。
この間に大型対潜艦インド洋大西洋で行動した。
クロンシュタット泊地の主要海軍パレードと、地中海ロシア海軍グループの兵種間演習へ参加した。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は、更に一連の軍事外交任務を遂行し、アルジェ港、ヴィクトリア港、ペンバ港、アンツィラナナ港、ジブチ港、カラチ港、リマソール港へ到着し、インド洋で対海賊活動のロシア-パキスタン国際演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加した。

1月中旬から3月初頭まで、艦は黒海艦隊主要基地セヴァストーポリで航海間修理を行ない、その後、地中海での活動を続けた。

総計で北方艦隊将兵は約40000海里を航行し、海上で積極的に活動する海賊及びテロリストへの対処に関連した数十回の戦闘訓練を行ない、艦自身は更に、自身の直接の用途である潜水艦の捜索、その分類、そして追跡の訓練を行なった。



北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]


その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
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10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]

10月5日にセーシェル諸島ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]

10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]

10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」モザンビークペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]

10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]

10月21日、マダガスカル島アンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]

10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]

10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】

11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった]

11月10日にはアデン湾日本海上自衛隊護衛艦「いかづち」(2001年3月14日就役)と合同演習を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった]

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11月12日にジブチへ寄港し、11月14日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを訪れた]

11月19日、海賊対処任務として、紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ行くインド貨物船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾でインドの貨物船を護衛する]

11月27日にパキスタンカラチ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンのカラチを訪れた]

11月30日にカラチ港を出航し、パキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加する]

その後、パキスタンを去り、12月11日に再びジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びジブチを訪れた]
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12月13日にジブチを出航し、紅海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを去り、紅海へ向かった]
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12月20日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河へ入った]
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12月22日、キプロス島リマソール港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部へ入り、キプロスのリマソールを訪れた]

12月25日、キプロス国家守備隊海上部隊司令官が「セヴェロモルスク」を訪れました。
[キプロス国家守備隊海上部隊司令官はロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクを訪れた]

12月26日にリマソール港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスを去った]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2019年の元旦を地中海で迎えました。
[ロシア海軍の70隻以上の艦船は洋上で新年(2019年)を迎えた]

2019年1月8日、「セヴェロモルスク」ダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入った]
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翌1月9日にはボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]

1月10日、「セヴェロモルスク」は、クリミア半島黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはクリミア半島のセヴァストーポリへ入港した]
「セヴェロモルスク」は1ヶ月以上セヴァストーポリに滞在し、この間に艦のメンテナンスを行ない、乗組員は交代で休暇を取って帰省しました。

2月18日、メンテナンスを完了した「セヴェロモルスク」は、点検の為に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはメンテナンス後の点検の為に黒海へ出た]

その後、セヴァストーポリへ戻っていましたが、3月13日に同港を抜錨し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセヴァストーポリを去った]

3月15日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]

4月2日には地中海東部潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]

4月10日、「セヴェロモルスク」は再びキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びキプロスのリマソールを訪れた]

4月12日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスのリマソールを去り、地中海東部での活動を継続する]

その後も地中海東部に留まっていたようですが、4月下旬には西方への移動を開始し、4月29日にはシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海西部へ入った]

5月3日にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

5月6日までにビスケー湾を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ入る]

5月7日には投錨停泊して給油船「ヴャージマ」(1982年9月29日就役)から補給を受け、5月8日に英仏海峡へ入りました。

「セヴェロモルスク」は、5月20日頃までには、艦名と同じ名前の北方艦隊の基地へ帰投するようです。


なお、一緒に遠距離航海へ出発し、2018年9月中旬までは行動を共にしていたロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2018年11月23日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

ロシア連邦政府は海軍の為の新世代航空母艦の建造を計画している

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『タス通信』より
2019年5月9日18時12分配信
【ユーリー・ボリソフ副首相はロシアの新たな航空母艦の作成計画を確認した】
モスクワ、5月9日/タス通信

ロシア海軍の為の新たな航空母艦の作成を計画している。
『赤の広場』での戦勝パレードの後、ロシア連邦政府副議長(防衛産業企業体問題担当)ユーリー・ボリソフは報道陣へ伝えた。


「この計画は、だいぶ前から存在しております」
ボリソフ
は、ロシア連邦が新たな航空母艦の作成を実際に決定しているのかという『タス通信』特派員の質問に答え、こう話した。

これが明らかにされた時、それが何時進水できるのかを副首相は明確にしなかった。

以前、防衛産業企業体の情報提供者は、ロシア初の原子力航空母艦の為の科学研究-試験設計作業は2023年に始まり、それは国家軍備プログラムに含まれていると『タス通信』へ伝えた。
彼は明らかにした。
「艦は原子力動力装置を有し、排水量は7万トンになります」

『統合造船業営団』は、未だ「この艦を設計する為の具体的な戦術-技術的課題をロシア国防省から受け取っていない」『タス通信』へ伝えた。



[ロシア新世代航空母艦]
ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦は、複数の設計草案が提示されており、この内の1つは排水量75000トンになるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦の設計草案は2018年末までにロシア国防省へ提出される]

将来航空母艦アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来航空母艦の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍原子力推進を望んでいます。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

将来航空母艦の建造は、早くても2020年代後半になるようです。
[ロシア海軍の為の新世代空母の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開始される]

既に将来航空母艦の為の搭載機として、新たなVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

ロシア海軍の要望でもある7万トン級の原子力空母の開発作業は2023年から始まります。
[ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる]

ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

そして2019年5月9日、モスクワ『赤の広場』で行なわれた大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年記念パレードの後、ロシア連邦副首相(防衛産業担当)ユーリー・ボリソフ氏は、『タス通信』記者の質問に答え、将来航空母艦の建造計画は実際に在ると言いました。
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ボリソフ氏は、それ以上具体的な事には言及しませんでしたが、少なくとも将来航空母艦の建造は否定しておらず、何れは実行に移される事を示唆しています。


将来航空母艦は、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』サンクトペテルブルク市『バルト工場』が協同で建造する事になる可能性が高いようです。

『セヴマシュ』
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『バルト工場』
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ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)は12隻が建造され、1番艦は2027年に就役する

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『タス通信』より
2019年5月9日9時3分配信
【ロシアは近代化されたプロジェクト22350Mフリゲート12隻の建造を計画している】
モスクワ、5月9日/タス通信

ロシアは近代化されたプロジェクト22350Mフリゲート12隻の建造を計画しており、各々は、艦上に48基の有翼ミサイル「カリブル」「オーニクス」、そして「ツィルコン」を搭載する。

「シリーズのトップ艦は、2027年に海軍への御引き渡しを計画しております」
木曜日、『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。

彼によると
「2019年末には、排水量7000トン、48基までの打撃ミサイル"カリブル"、"オーニクス"、そして"ツィルコン"を搭載可能な艦の技術設計が開発されなければなりません」
「このフリゲートは合計で12隻の建造が予定されており、この内の11隻は、新たな国家軍備プログラムの枠組みでの発注へ移行します」

対談者は話した。

彼は、新たなフリゲートは更に、弾数100発の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」対潜兵装及び魚雷兵装を装備すると付け加えた。

『タス通信』は、情報提供者より提示された情報を公式に確認していない。

以前、防衛産業企業体の情報提供者は、『北方計画設計局』が近代化されたプロジェクト22350Mフリゲートの設計文書の作業の仕上げに着手したと『タス通信』へ伝えた。
彼は、フリゲートの排水量は7000トンにまで増加し、艦内への有翼ミサイル「カリブル」の最大装弾数は48基になる事が計画されていると指摘した。
更に、新たなフリゲートは、全種類の艦の攻撃手段の射撃を管理する単一汎用自動システムを得なければならない。

現在、ロシア海軍の戦闘編制には、基礎プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」が加わっており、22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・カサトノフ」は航行試験を行なっている。
これらの艦の排水量は、計画中のプロジェクト22350Mよりも遥かに少ない4500トンであり、各フリゲートは、16基の有翼ミサイル「カリブル」を搭載できる。



ロシア海軍の新世代水上戦闘艦であるプロジェクト22350フリゲートは、現在までに6隻が起工されており、1番艦は2018年7月28日に就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で建造。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2018年7月28日就役
北方艦隊へ配備

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2019年末就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工/2021年末就役予定

「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工/2022年末就役予定

「アドミラル・アメリコ」Адмирал Амелько(工場番号925)
2019年4月23日起工/2024年就役予定

「アドミラル・チチャーゴフ」Адмирал Чичагов(工場番号926)
2019年4月23日起工/2025年就役予定



その後は、拡大発展型であるプロジェクト22350Mフリゲートの建造へ移行する事になります。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)の拡大発展型となるロシア海軍の次世代フリゲートの開発は進められている]

2018年12月25日、『北方計画設計局』は、プロジェクト22350Mフリゲートの草案設計作業の契約へ署名し、艦の大まかな概要を決める草案設計作業が始まりました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350Mフリゲート(改アドミラル・ゴルシコフ型)の草案設計の契約が締結された]

草案設計作業は2019年4月中旬までに完了し、現在は、実際に建造される艦の細部の具体的な構成を決める本格的な設計作業が始まっています。

プロジェクト22350Mの排水量は、以前には6500トン~約8000トンになると言われていましたが、現在では7000トン程度に落ち着いているようです。
[ロシア海軍の将来フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の排水量は6500トンになる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の排水量は約8000トンになる]

プロジェクト22350M有翼ミサイルの搭載数は48基と、ベースとなった22350の3倍になります。
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)は48基の巡航ミサイルを搭載する]

その他の兵装も、大体プロジェクト22350と同じものになるようです。

高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」
[ロシア海軍の新世代高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートの国家試験は完了した]

130mm単装砲A-192M「プーマ」
[A-192-5P-10 130mm砲]

高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」
[ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する]

対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート]

視覚-光学妨害ステーション「フィリン」
[ロシア海軍最新鋭のプロジェクト22350フリゲートは視覚-光学妨害ステーションを装備する]

プロジェクト22350Mの建造は2020年代に開始され、1番艦の就役は2027年に予定されています。

プロジェクト22350Mは、1番艦のみが現行の『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで調達され、2番艦以降は、次の国家軍備プログラムで調達される事になります。

ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験中に大祖国戦争勝利74周年を祝った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年5月9日1時5分配信
【最新コルベット「グレミャーシチー」は試験中にクロンシュタット軍港へ立ち寄った】

フィンランド湾の指定海域で工場航行試験の第1段階を実行している最新のプロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」は、クロンシュタット軍港へ到着し、大祖国戦争勝利74周年に捧げられる行事へ参加する為に係留された。
本日・5月9日の艦の式典で、乗組員は隊列を組む。
乗組員は、海洋栄光都市-クロンシュタットの歴史的名所を訪れる。

戦勝記念日の祝賀行事の後、コルベット「グレミャーシチー」は工場航行試験を継続し、その中で動力装置、一連の艦内居住保障システム、航法複合体、通信システムを含む艦の電波工学兵装、救助手段、フェイルセーフシステム、換気、空調システムの機能を点検する。
様々なモードでの航行速度、制御性及び操縦性、他の特性が点検される。

コルベット乗組員は、以前に試験プログラムの全ての段階の実施と、更なる艦上機器及び兵装システムの操作の為、海軍総合訓練センターで複合訓練を行なった。



[プロジェクト20385コルベット(グレミャーシチー型)]
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プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃ミサイル複合体「カリブル」を装備します。
[打撃巡航ミサイル「カリブル」]

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

以前には「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは2018年末に予定されていましたが、一部の機器の納入の遅れにより、2019年末に延期されました。
[プロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は90パーセント完成している]

「グレミャーシチー」の洋上試験開始も、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



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5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した]


洋上試験中の5月8日、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時クロンシュタットへ戻りました。

そして5月9日の戦勝記念日をクロンシュタット軍港で祝いました。

祝賀行事を終えた後、「グレミャーシチー」フィンランド湾で洋上試験を続けます。


「グレミャーシチー」は、2019年12月末にロシア海軍へ就役した後、太平洋艦隊へ配備されます。


プロジェクト20385の2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2020年以降に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。

太平洋艦隊は、最終的に合計8隻のプロジェクト20380/20385コルベットの受領を計画しており、この内の半分(4隻)はプロジェクト20385になるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊は8隻のプロジェクト20380/20385コルベットを受領する]

ニコライ・エフメノフ大将はロシア海軍総司令官に就任した

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『タス通信』より
2019年5月8日18時21分配信
【新たなロシア海軍総司令官にニコライ・エフメノフが任命された】
モスクワ、5月8日/タス通信

これまで北方艦隊司令官だったニコライ・エフメノフ大将は、ロシア海軍総司令官に任命された。
ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンの然るべき指示書は、水曜日の電話会議においてセルゲイ・ショイグ国防相により読み上げられた。

「2019年5月3日付のロシア連邦大統領令第203号による任命です:海軍総司令官-ニコライ・アナトリエヴィチ・エフメノフ大将。北方艦隊司令官-アレクサンドル・アレクセイヴィチ・モイセーエフ中将。
黒海艦隊司令官-イーゴリ・ウラジーミロヴィチ・オシポフ中将」
ショイグ
は話した。

彼は、これまで総司令官だったウラジーミル・コロリョーフ大将は、46年に渡った軍務を完了した事を指摘した。
「これまでに彼は、我が国の防衛力の強化の為、多くの事を成し遂げました。
彼の指揮下で、海軍は国際テロリストとの戦いを成功させ、長期にわたる中断後、世界の大洋における海軍の存在を復活させました。
海軍には、新たな潜水艦プロジェクト"ボレイ"及び"ヤーセン"が受け入れられました。
論理的アプローチにより作り上げられた2050年までの造船プログラムが遂行されます」

国防相は話し、提督の働きに感謝した。



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ウラジーミル・イワノヴィチ・コロリョーフは、1955年2月1日に生まれ、1977年にフルンゼ記念海軍兵学校を卒業した後、北方艦隊原子力潜水艦K-467へ配属され、1981年から原子力潜水艦K-495副長を務め、1987年には原子力潜水艦K-488艦長、1988年にはK-387艦長に任命されました。
1993年12月から第24潜水艦師団副司令官、1996年4月からは北方艦隊司令部の対潜防衛部門の部長を務め、2000年には第24潜水艦師団司令官、2002年3月~8月にはガジエヴォ基地司令官、2002年9月には第12潜水戦隊参謀長、2005年8月には同戦隊司令官に就任しました。

2007年には北方艦隊副司令官に任命され、2008年9月から2009年3月の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の遠距離航海の指揮官を務めました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

2009年8月から北方艦隊第1副司令官兼参謀長を務め、2010年7月には黒海艦隊司令官に任命されました。

2011年6月23日には北方艦隊司令官に任命されました。
2013年2月20日には海軍大将へ昇進し、2014年12月1日からは北方統合戦略コマンド司令官を兼任しました。
(北方統合戦略コマンド司令官は北方艦隊司令官の兼任)
[ロシア連邦軍北極圏統合戦略司令部が設立された]

2015年11月からロシア海軍総司令官代行となり、2016年4月には正式にロシア海軍総司令官へ任命されました。
[北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督はロシア海軍総司令官代行に任命された]
[ウラジーミル・コロリョーフ提督は正式にロシア海軍総司令官に就任した]

それから3年を経て、コロリョーフ提督は海軍を引退する事になり、後任には北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ大将が任命されました。



ニコライ・アナトリエヴィチ・エフメノフは1962年4月2日に生まれ、1987年にレーニン共産党青年団記念海軍兵学校(潜水艦乗り育成)を卒業し、太平洋艦隊原子力潜水艦で勤務しました。

1990年代後半には原子力潜水艦K-490K-506の艦長を務め、1999年には第25潜水艦師団参謀長、2003年には副司令官、2004年には司令官に任命されました。

2006年には第16潜水戦隊参謀長、2010年には司令官、2012年には太平洋艦隊潜水艦部隊司令官に任命されました。

2012年9月から北方艦隊第1副司令官兼参謀長を務め、2015年11月には司令官代行となり、2016年4月には上記のコロリョーフ提督の後任の北方艦隊司令官となりました。
[ニコライ・エフメノフ中将は新たなロシア海軍北方艦隊司令官へ任命される]

2017年12月12日には海軍大将へ昇進しました。

そして2019年5月、またもコロリョーフ提督の後任として、今度はロシア海軍総司令官に就任しました。



エフメノフ提督がロシア海軍総司令官へ就任した事により、後任の北方艦隊司令官には、黒海艦隊司令官アレクサンドル・アレクセーヴィチ・モイセーエフ中将(1962年4月16日生まれ、エフメノフ提督と同年)が任命されました。
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[アレクサンドル・モイセーエフ中将はロシア海軍黒海艦隊司令官に任命された]

そして、モイセーエフ提督の後任の黒海艦隊司令官には、ロシア連邦軍参謀本部次長イーゴリ・ウラジーミロヴィチ・オシポフ中将(1973年3月6日生まれ)が任命されました。
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オシポフ中将は、これまでにカスピ小艦隊司令官を務めた事が有ります。

2015年10月7日と11月20日にカスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリア巡航ミサイル「カリブル」を発射しましたが、この時のカスピ小艦隊司令官がイーゴリ・オシポフ少将(当時)でした。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』へ参加した太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはウラジオストクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年5月7日3時15分配信
【親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、ロシア-中国演習『海洋協同-2019』の後にウラジオストクへ戻ってきた】

本日、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、遠距離航海からウラジオストクへ戻ってきた。
同艦は7隻から成る戦闘艦・支援船支隊を率い、この数年で最大のロシア-中国海軍双務演習『海洋協同-2019』へ参加した。

演習の枠組みで、巡洋艦中国青島港への寄港を行なった。
黄海においては、ロシア-中国合同艦船支隊の一員として砲射撃及び深海爆撃を実施し、対潜任務、合同戦術操艦及び通信へ取り組んだ。
航海期間に「ワリャーグ」は約3000海里を航行した。



ロシア海軍中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は、2019年4月29日~5月4日に黄海で実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]


2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月8日、太平洋艦隊艦船支隊フィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]

マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]

太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]

4月16日にベトナムカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]

4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]

4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」ウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そして潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

後発出航組は、青島へ向かう途中でダメージコントロールなどの訓練を行ないました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった]
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その後、ベトナムから戻ってくる艦船支隊と、後から出航した艦船支隊黄海で合流し、4月29日に中国の青島港へ入港しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は青島港へ到着した]
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太平洋艦隊艦船支隊の入港後、『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』が始まった]

今回、ロシア海軍側の演習統制官を務めるのは、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将です。
以前の『海洋協同』には、中将クラスの将官が演習統制官として派遣されていましたが、今回、初めて海軍大将が派遣されました。

5月1日、演習へ参加するロシア海軍中国海軍の艦船は青島港を出航しました。
[合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航した]

5月2日には、遭難潜水艦の救助訓練が行なわれました。
ロシア側の遭難潜水艦の役は、近代化改装工事を終えて2017年1月に復帰したB-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」が務めました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で遭難潜水艦の救助訓練が行なわれた]

5月3日午前には、ロシア海軍中国海軍水上戦闘艦による対空防衛訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対空防衛戦闘訓練が実施された]

5月3日午後には、ロシア海軍中国海軍水上戦闘艦による対潜戦闘訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対潜戦闘訓練が実施された]

演習最終日の5月4日午前には、不審船の臨検訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で不審船の臨検訓練が実施された]

5月4日午後には、海上および空中標的への実弾射撃訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で実弾射撃訓練が実施された]

これで『海洋協同-2019』は完了し、演習へ参加した太平洋艦隊艦船部隊は、そのまま洋上で中国海軍艦船部隊の見送りを受けて青島沖を去りました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は完了した]

5月5日11時、「ワリャーグ」対馬海峡を北上しました。
同日20時、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」対馬海峡を北上しました。
5月6日6時には、大型揚陸艦「オスリャービャ」対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年5月7日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

そして5月7日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」ウラジオストクへ帰投しました。

今回の太平洋艦隊広報部発表では、「ワリャーグ」以外の艦の名前は一切出てこないので、「ワリャーグ」が一足先に戻ってきたようです。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はキプロスへ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年5月7日10時26分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はリマソール港への業務寄港を行なう】

地中海ロシア海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行している黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、5月8日~9日にリマソール港(キプロス共和国)への業務寄港を行なう。

艦は物品の在庫の補充を行ない、乗組員は休養として同市の歴史的場所への見学旅行を行なう。

ロシア艦の外国港への寄港は、地中海の艦の滞在計画及び在庫補充スケジュールに沿って行われる。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2019年4月から遠海ゾーンで指示された任務を遂行している。



プロジェクト11356Rフリゲートの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年6月9日に黒海艦隊セヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

以後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、6回に渡り地中海への航海を行ないました。
2016年9月下旬~10月上旬、2016年11月初頭~12月下旬、2017年2月末~3月末、2017年4月初頭~7月中旬、2017年12月初頭~2018年5月末、2018年8月下旬~10月末)

2019年2月初頭~3月下旬までセヴァストーポリ『セヴァストーポリ海洋工場』のドックへ入り、オーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでオーバーホールを開始する]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでのオーバーホールを完了する]

2019年4月初頭からオーバーホール後の点検も兼ねて洋上訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はオーバーホール後に戦闘訓練を開始した]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で射撃演習を行なった]


2019年4月21日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部へ到着した]

4月23日未明、同型艦「アドミラル・エッセン」及び小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間の通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

5月6日には、地中海沿岸の艦船駐留所(シリアタルトゥース港)を敵のミサイル攻撃から護るという想定の対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はシリアのタルトゥース港で対空防衛演習を行なった]

そして5月8日から9日にキプロスリマソール港へ寄港する事になりました。

なお、5月9日は大祖国戦争(第2次世界大戦)の戦勝記念日になりますが、この祭日を「アドミラル・グリゴロヴィチ」は外国の港で祝う事になります。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「スタールイ・オスコル」2019年4月末から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」2019年4月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2019年3月末から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2019年4月末から地中海東部に滞在
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」:2019年5月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」2019年4月上旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
救助曳船SB-739:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
サルベージ船KIL-1582019年4月末から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる

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『タス通信』より
2019年5月7日14時3分配信
【情報筋:ロシア初の原子力航空母艦の開発は2023年に始まる】
モスクワ、5月7日/タス通信

ロシア初の原子力航空母艦を作成する為の科学研究-試験設計作業は2023年に始まり、それは国家軍備プログラムに含まれている。
火曜日に『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。

「新たな航空母艦の為の科学研究-試験設計作業は、現行の2027年までの国家軍備プログラムに含まれており、2023年に始まります」
対談者は話した。

彼は明らかにした。
「艦は原子力動力装置を有し、排水量は7万トンになります」

『統合造船業営団』は、未だ「この艦を設計する為の具体的な戦術-技術的課題をロシア国防省から受け取っていない」『タス通信』へ伝えた。
と同時に、将来艦には航空母艦も含まれる事を営団は指摘した。
「このような課題を軍当局から受け取った場合、営団の企業は、それを現実化する用意が有ります」
『統合造船業営団』
は付け加えた。

以前、ロシア海軍は、原子力動力装置を有する将来航空母艦の受領をロシア海軍は2030年末に見込んでいると表明した。
国防省は、航空母艦の建造契約は2025年末には署名できる事を指摘した。

現在、ロシア海軍は、通常動力装置を有する唯一の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を有している。
同艦は修理及び近代化を行なっており、2021年には復帰しなければならない。

ソヴィエト連邦は、原子力航空母艦「ウリヤノフスク」の建造をニコラエフ造船所で開始したが、同国が崩壊したが故に、作業は中止され、用意されていた船体部分は解体された。
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[ロシア新世代航空母艦]
ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦は、複数の設計草案が提示されており、この内の1つは排水量75000トンになるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦の設計草案は2018年末までにロシア国防省へ提出される]

将来航空母艦アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来航空母艦の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍原子力推進を望んでいます。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

将来航空母艦の建造は、早くても2020年代後半になるようです。
[ロシア海軍の為の新世代空母の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開始される]

既に将来航空母艦の為の搭載機として、新たなVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

ロシア海軍は、以前から最低でも7万トン級の原子力空母を望んでおりますが、今回の記事に登場する「造船業界の情報提供者」によると、それが採用され、その開発作業は2023年から始まるとの事です。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の為の新世代原子力空母が建造される]

ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

VSTOL艦上戦闘機を搭載するのならば、必ずしも7万トン級の航空母艦である必要はありませんが、例えば、2017年12月に就役したグレートブリテン海軍新型航空母艦「クイーン・エリザベス」(VSTOL戦闘機搭載)は満載排水量は65000トンと、ロシア海軍の現用の「アドミラル・クズネツォフ」よりも大きいので、このクラスを想定しているのかもしれません。
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将来航空母艦は、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』サンクトペテルブルク市『バルト工場』が協同で建造する事になる可能性が高いようです。

『セヴマシュ』
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『バルト工場』
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近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2020年にドックへ入る

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『タス通信』より
2019年5月7日16時6分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」のドック入りは2020年に計画されている】
モスクワ、5月7日/タス通信

ムルマンスク第35艦船修理工場で修理及び近代化を行なっている航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2020年にドックへ入る。
火曜日に『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。

「航空母艦の修理のドックでの段階は、この時までに土木作業及びドック拡大の作業を行なう第35艦船修理工場の生産施設の準備に応じ、2020年に始まります」
対談者は話した。

『統合造船業営団』『タス通信』へ指摘したように、第35艦船修理工場は、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」のドック入りを保障する為を含め、ドック設備を近代化する施策を実行する。
「施策の実行の難しさを考慮して、私共は、艦の第2のドック入りの時期の若干のずれを予測しており、全体に影響を及ぼすようなことは有りませんが、修理及び近代化の基本的な完了時期は2021年になるでしょう」
営団は指摘した。

「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年10月30日未明にムルマンスクで異常事態により沈んだ浮きドックPD-50から進水する際に損傷を受けた。
クレーンが落下した結果、艦は飛行甲板に損傷を受けた。

その後、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ『タス通信』へ、事故の結果、「アドミラル・クズネツォフ」は計52ヶ所に損傷を受け、その除去には約7000万ルーブルの費用が掛かると伝えた。
彼によると、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2回目のドック入りが必要である。
当初、それは2019年夏の実行が計画されていた。
PD-50の事故の後、2回目のドック入りの幾つかの選択肢の中から、第35艦船修理工場が有する能力の準備に関連するものが選ばれた。

[「アドミラル・クズネツォフ」の近代化]
2018年4月、造船所はロシア連邦国防省プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理契約へ署名した。
その後、この当時はロシア連邦海軍副総司令官の職責に従事していたヴィクトール・ブルスクは、ロシア唯一の航空母艦の修理作業は2018年5月から始まり、2021年に海軍は更新された艦の受領を望んでいると述べた。

2019年4月9日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理及び近代化の作業全体の内、既に遂行されたものは25パーセントになると述べた。
彼によると、修理及び近代化は、2020年末までには完了する見込みである。


航空巡洋艦は近代化中に新たな対空防衛システム、特に「パーンツィリ-M」を受け取る。
この他、動力設備も交換され、新たなボイラー、一連の新たなポンプ、そして新たな飛行支援システム:着艦、観測、管理などのシステムが設置される。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
現在、「アドミラル・クズネツォフ」は寿命を延長するなどの近代化改装が行なわれています。

近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換されます。

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]

以前には「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2017年から始まる予定でしたが、2018年に延期されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスク艦船修理工場で2018年から始まる]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装案を作成しています。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。


「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の契約は、2018年4月23日に締結されました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

2018年7月下旬から「アドミラル・クズネツォフ」ボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、まず始めに蒸気タービン機関の修復を行ないます。
(8基のボイラーは全て交換し、タービンエンジンはリビルド)
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、ボイラー交換工事の準備を行なっています。
(9月2日の時点で飛行甲板上に新品のボイラーが確認できる)
【Capt(N)氏のツイート(2018年9月3日21時38分)】

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、新たに製造された高圧ボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。

「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2018年秋にロスリャコヴォの大型浮きドックへ入る]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2018年9月中旬にロスリャコヴォの大型浮きドックへ入る]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]


2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は第35艦船修理工場の岸壁で続けられますが、現段階での作業は艦内で実施されるものが殆どであり、飛行甲板上に「障害物」が横たわっていても関係無いようです。
[浮きドックPD-50の沈没事故は重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの修理作業を妨げない]

一方、「アドミラル・クズネツォフ」から取り外された蒸気タービンエンジンは、サンクトペテルブルク『キーロフ-エネルゴマシュ』などへ送られ、修復されます。
その完了は2020年に予定されています。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの蒸気タービンエンジン修復は2020年に完了する]

10月30日の浮きドック事故で「アドミラル・クズネツォフ」が受けた損傷は計52ヶ所に及び、その修復費用は約7000万ルーブルと見積もられています。
[浮きドックPD-50の沈没事故による航空母艦アドミラル・クズネツォフの損傷復旧には約7000万ルーブルの費用が掛かる]
「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には約600億ルーブルが計上されているので、7000万ルーブルは、その1パーセントにも満たない数字です。

更に、損傷を受けた部分は、元々近代化改装工事の過程で交換する予定だった箇所なので、損傷を受けようが受けまいが、どのみち近代化改装予算の範囲内で交換する事になります。
従いまして、今回の事故の損傷復旧の為、新たに7000万ルーブルを出費する必要は無いわけです。

[浮きドックPD-50の沈没事故による航空母艦アドミラル・クズネツォフの損傷復旧の為の追加支出の必要は無い]

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下したクレーンは、12月下旬に撤去されました。
[浮きドックPD-50の沈没事故により航空母艦アドミラル・クズネツォフの飛行甲板へ落下したクレーンは完全に撤去されている]

契約では、「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業の完了期限は、2022年第4四半期、つまり、同年10月~12月となっています。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2022年末までの完了が予定されている]

「アドミラル・クズネツォフ」の火災探知システムは、予算の都合の為か、半分だけが新型に取り換えられることになるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは火災探知システムの半分を新型に替える]

更には、電力供給体系(ケーブル線)の一部も更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは電力供給体系を部分的に更新する]


2019年3月、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装工事の完了と海軍への引き渡しが、2021年末よりも3~4ヶ月遅れるかもしれないと発言しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の完了は2021年末よりも3~4ヶ月遅れるかもしれない]

3~4ヶ月遅れるかもしれない理由は、「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるドックの確保に関する問題です。
[ロシアは事故で沈没した大型浮きドックPD-50に代わる新たな浮きドックの外国への発注は計画していない]

現在の『第35艦船修理工場』の乾ドックのサイズでは、「アドミラル・クズネツォフ」は入渠できませんが、これを、同艦が入渠できるサイズに拡張する計画は以前から有ります。
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[ムルマンスクの第35艦船修理工場は再構築(ペレストロイカ)される]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]

今回の記事でも触れられているように、これが実行に移される事になりました。

ドックの拡張工事完了後、「アドミラル・クズネツォフ」はドックへ入ります。
ただ、それは早くても2020年になり、これに伴い、「アドミラル・クズネツォフ」の改装工事の完了も遅れる事になりますが。


なお、一部で「アドミラル・クズネツォフ」が近代化改装を断念して廃艦になるなどという情報が流布されていますが、無論、全くのデマです。
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少し、頭冷やそうか・・・

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ入る

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『タス通信』より
2019年5月6日20時14分配信
【基地へ戻る大型対潜艦「セヴェロモルスク」は近日中にブリテン沖を通過する】
モスクワ、5月6日/タス通信

10ヶ月間の航海から基地へ戻る北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、近い内にラマンシュ海峡及びパ・ド・カレー海峡を通過する。
月曜日、同艦隊広報サービスは報道機関へ伝えた。

広報サービスによると、現在、同艦はビスケー湾の通過を完了している。
火曜日に艦は大洋・海洋給油船「ヴャージマ」と合流しなければならない。
「その後、大型対潜艦セヴェロモルスクと給油船は、ブリテン島とヨーロッパ大陸の間の海峡ゾーンの通過へ着手します」
艦隊は話した。

以前、ブリテン海軍は、ラマンシュ海峡及びパ・ド・カレー海峡を通過するロシア戦闘艦へ同行する為、再三に渡り警備艦、更にはヘリコプターを派遣した。

「セヴェロモルスク」の遠距離航海は、昨年7月5日から続いている。
同艦は、来週末に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ到着する予定である。

広報サービスは、「セヴェロモルスク」が総計で40000海里を航行したと説明した。
艦はインド洋大西洋で任務を遂行し、更には、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の演習へ参加した。
同艦は複数の港へ到着し、対海賊当直に就いた。



北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]


その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
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10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]

10月5日にセーシェル諸島ヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]

10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]

10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」モザンビークペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]

10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]

10月21日、マダガスカル島アンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]

10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]

10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】

11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった]

11月10日にはアデン湾日本海上自衛隊護衛艦「いかづち」(2001年3月14日就役)と合同演習を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった]

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11月12日にジブチへ寄港し、11月14日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを訪れた]

11月19日、海賊対処任務として、紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ行くインド貨物船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾でインドの貨物船を護衛する]

11月27日にパキスタンカラチ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタンのカラチを訪れた]

11月30日にカラチ港を出航し、パキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパキスタン海軍との合同演習『アラビアン・モンスーン-2018』へ参加する]

その後、パキスタンを去り、12月11日に再びジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びジブチを訪れた]
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12月13日にジブチを出航し、紅海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブチを去り、紅海へ向かった]
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12月20日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河へ入った]
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12月22日、キプロス島リマソール港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部へ入り、キプロスのリマソールを訪れた]

12月25日、キプロス国家守備隊海上部隊司令官が「セヴェロモルスク」を訪れました。
[キプロス国家守備隊海上部隊司令官はロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクを訪れた]

12月26日にリマソール港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスを去った]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2019年の元旦を地中海で迎えました。
[ロシア海軍の70隻以上の艦船は洋上で新年(2019年)を迎えた]

2019年1月8日、「セヴェロモルスク」ダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはダーダネルス海峡を通過してマルマラ海へ入った]
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翌1月9日にはボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]

1月10日、「セヴェロモルスク」は、クリミア半島黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはクリミア半島のセヴァストーポリへ入港した]
「セヴェロモルスク」は1ヶ月以上セヴァストーポリに滞在し、この間に艦のメンテナンスを行ない、乗組員は交代で休暇を取って帰省しました。

2月18日、メンテナンスを完了した「セヴェロモルスク」は、点検の為に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはメンテナンス後の点検の為に黒海へ出た]

その後、セヴァストーポリへ戻っていましたが、3月13日に同港を抜錨し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセヴァストーポリを去った]

3月15日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]

4月2日には地中海東部潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で潜水艦捜索演習を行なった]

4月10日、「セヴェロモルスク」は再びキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは再びキプロスのリマソールを訪れた]

4月12日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはキプロスのリマソールを去り、地中海東部での活動を継続する]

その後も地中海東部に留まっていたようですが、4月下旬には西方への移動を開始し、4月29日にはシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海西部へ入った]

5月3日にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

そして5月6日までビスケー湾を通過しました。


「セヴェロモルスク」は、5月20日頃までには、艦名と同じ名前の北方艦隊の基地へ帰投するようです。


なお、一緒に遠距離航海へ出発し、2018年9月中旬までは行動を共にしていたロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2018年11月23日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年5月6日16時11分配信
【プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」乗組員はフィンランド湾で工場航行試験へ着手した】

ロシア海軍の為に企業『北方造船所』で建造されたプロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」の乗組員は、フィンランド湾の指定海域で、工場航行試験の第1段階プログラム実行の枠組みにおける様々なモードでの航行速度、制御性及び操縦性、更には他の居住保障システム、通信システム、電波工学兵装の数値の点検へ着手した。

以前、工場航行試験の為の最初の出航で、コルベットの乗組員と企業『北方造船所』の試験実施チームは、全ての試験プログラム条項を指導した。

艦は、艦内戦闘班要員の計画テスト訓練『艦の主指揮所-戦闘情報所-航海士』を実施する。

更に、海上航行の特殊な航法及び試験実施の為、コルベットの当直士官、航海戦闘班の専門家、当直信号手の課業及び訓練が行なわれる。

コルベットは、組織的通信訓練を行ない、海軍総司令部及びレニングラード海軍基地司令部へ試験の要素を報告する。



[プロジェクト20385コルベット(グレミャーシチー型)]
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プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃ミサイル複合体「カリブル」を装備します。
[打撃巡航ミサイル「カリブル」]

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

以前には「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは2018年末に予定されていましたが、一部の機器の納入の遅れにより、2019年末に延期されました。
[プロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は90パーセント完成している]

「グレミャーシチー」の洋上試験開始も、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
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「グレミャーシチー」は、2019年12月末にロシア海軍へ就役した後、太平洋艦隊へ配備されます。


プロジェクト20385の2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2020年以降に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。

太平洋艦隊は、最終的に合計8隻のプロジェクト20380/20385コルベットの受領を計画しており、この内の半分(4隻)はプロジェクト20385になるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊は8隻のプロジェクト20380/20385コルベットを受領する]

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はシリアのタルトゥース港で対空防衛演習を行なった

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年5月6日12時38分配信
【ロシア艦は地中海で仮想敵の有翼ミサイルへ対処する演習を実施した】
モスクワ、5月6日、インタファクス

ロシアフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、地中海で仮想敵の有翼ミサイルから艦船駐留所を防衛する演習を実施した。
月曜日に黒海艦隊広報サービスは発表した。

地中海ロシア海軍シリアタルトゥースに基地を持っている。
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「フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"の対空防衛班は、地中海エリアにおいて、仮想敵の大規模ミサイル空爆から駐留所をカバーする訓練を実施しました。
演習の筋書きは、遠海ゾーンの艦船駐留所へ飛来する仮想敵航空隊が有翼ミサイルの発射を行なうというものでした」

声明では、こう述べられた。

「訓練中に戦闘情報所は模擬目標を探知、分類し、そして対空防衛班は進入してくる仮想空中目標を離れた距離で(ミサイルの)電子発射により撃破し、成功裏に壊滅させました」
黒海艦隊
は指摘した。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2019年4月から地中海ロシア海軍常設グループの一員として任務を遂行している。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356のトップである。
このシリーズの艦は約4000トンの排水量を有し、速力は30ノット、自立航行期間は30日間である。
フリゲートは、有翼ミサイル「カリブル」、自衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射砲、反応爆雷装置、魚雷で武装し、更には艦上ヘリコプターKa-27(またはKa-31)を搭載できる。

地中海ではロシア戦隊が恒久的に活動している。
それは、約15隻の戦闘艦及び支援船で構成される。
ロシアの艦と潜水艦は、地中海エリアからシリアの過激派へミサイル「カリブル」で何度も打撃を与えた。



プロジェクト11356Rフリゲートの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年6月9日に黒海艦隊セヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

以後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、6回に渡り地中海への航海を行ないました。
2016年9月下旬~10月上旬、2016年11月初頭~12月下旬、2017年2月末~3月末、2017年4月初頭~7月中旬、2017年12月初頭~2018年5月末、2018年8月下旬~10月末)

2019年2月初頭~3月下旬までセヴァストーポリ『セヴァストーポリ海洋工場』のドックへ入り、オーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでオーバーホールを開始する]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでのオーバーホールを完了する]

2019年4月初頭からオーバーホール後の点検も兼ねて洋上訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はオーバーホール後に戦闘訓練を開始した]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で射撃演習を行なった]


2019年4月21日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部へ到着した]

4月23日未明、同型艦「アドミラル・エッセン」及び小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間の通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

5月6日には、地中海沿岸の艦船駐留所(シリアタルトゥース港)を敵のミサイル攻撃から護るという想定の対空戦闘訓練を行ないました。
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ロシア航空宇宙軍が駐留するシリアフマイミーン飛行場、そしてタルトゥース港は、これまでに何度もテロ組織無人飛行機による攻撃を受けており、陸上配置の高射ミサイル(パーンツィリなど)で撃墜しています。
この他、フマイミーンタルトゥースを除いたシリア領内は、何度もアメリカなどの巡航ミサイルによる攻撃を受けています。

そこで、万が一に備え、港内或いは沖合に居る艦も対空戦闘へ参加する訓練を行なったようです。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、射程50㎞の高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を搭載しているので、これでタルトゥース港を護ったようです。



現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「スタールイ・オスコル」2019年4月末から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」2019年4月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2019年3月末から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2019年4月末から地中海東部に滞在
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」:2019年5月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」2019年4月上旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
救助曳船SB-739:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
サルベージ船KIL-1582019年4月末から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年5月6日6時21分配信
【黄海エリアでロシア-中国演習『海洋協同-2019』へ参加した艦船支隊の別れの式典が開催された】

ナヒーモフ勲章授与・親衛巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、駆逐艦「哈爾濱」、「長春」、警備艦「蕪湖」、「邯鄲」の乗組員は、双方の航跡が交差するルートを移動し、互いの合同作業に感謝した。

[参照]
国際演習『海洋協同-2019』
は、2019年5月1日から4日まで実施された。
演習には、2つの段階が含まれていた~沿岸フェーズと海上部門。
沿岸部門の最中に、連携、戦術飛行の打ち合わせ、両国の公式レセプション、スポーツ及び文化行事が行なわれた。
黄海エリアで演習の海上部門へ取り組んだ。



ロシア海軍中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は、2019年4月29日~5月4日に黄海で実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]


2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月8日、太平洋艦隊艦船支隊フィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]

マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]

太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]

4月16日にベトナムカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]

4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]

4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」ウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そして潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

後発出航組は、青島へ向かう途中でダメージコントロールなどの訓練を行ないました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった]
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その後、ベトナムから戻ってくる艦船支隊と、後から出航した艦船支隊黄海で合流し、4月29日に中国の青島港へ入港しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は青島港へ到着した]
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太平洋艦隊艦船支隊の入港後、『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』が始まった]

今回、ロシア海軍側の演習統制官を務めるのは、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将です。
以前の『海洋協同』には、中将クラスの将官が演習統制官として派遣されていましたが、今回、初めて海軍大将が派遣されました。

5月1日、演習へ参加するロシア海軍中国海軍の艦船は青島港を出航しました。
[合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航した]

5月2日には、遭難潜水艦の救助訓練が行なわれました。
ロシア側の遭難潜水艦の役は、近代化改装工事を終えて2017年1月に復帰したB-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」が務めました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で遭難潜水艦の救助訓練が行なわれた]

5月3日午前には、ロシア海軍中国海軍水上戦闘艦による対空防衛訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対空防衛戦闘訓練が実施された]

5月3日午後には、ロシア海軍中国海軍水上戦闘艦による対潜戦闘訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対潜戦闘訓練が実施された]

演習最終日の5月4日午前には、不審船の臨検訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で不審船の臨検訓練が実施された]

5月4日午後には、海上および空中標的への実弾射撃訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で実弾射撃訓練が実施された]

これで『海洋協同-2019』は完了し、演習へ参加した太平洋艦隊艦船部隊は、そのまま洋上で中国海軍艦船部隊の見送りを受けて青島沖を去ったようです。


ロシア海軍(太平洋艦隊)からは、8隻が『海洋協同-2019』へ参加しました。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)
大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)
救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)
中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)
潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年12月30日就役)

中国海軍からは、6隻が参加しました。
052型駆逐艦112「哈爾濱」(1994年7月就役)
052C型駆逐艦150「長春」(2013年1月31日就役)
054A型フリゲート579「邯鄲」(2015年8月19日就役)
054A型フリゲート539「蕪湖」(2017年6月29日就役)
926型潜水艦救難艦864「海洋島」(2010年就役)
ディーゼル潜水艦1隻

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した

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『タス通信』より
2019年5月4日21時47分配信
【フリゲート「アドミラル・エッセン」は地中海からセヴァストーポリへ戻ってきた】
タス通信、5月4日

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」は、地中海での任務遂行後にセヴァストーポリへ到着した。
土曜日の黒海艦隊広報サービスの声明は述べた。

「遠距離航海からの艦の帰投へ捧げられる式典は、セヴァストーポリにおいて黒海艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将の主催下で開催されました」
広報サービスは指摘した。
「フリゲートの歓迎には、更に、黒海艦隊司令部及び退役将兵、セヴァストーポリ市庁の代表、船員の家族が参加しました」

フリゲート艦長アントン・クプリャノフ2等海佐は、遠海ゾーンでの任務を滞りなく遂行したと司令官へ報告した。
2019年3月、フリゲート乗組員は、地中海海軍常設グループの一員として任務を遂行した。

加えて、艦は、イスタンブール国際防衛産業展示会『IDEF-2019』へ参加し、ロシア造船の概要を示した。

「アドミラル・エッセン」は、海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356の2番艦であり、同プロジェクトの最初の生産艦である。
それは、ロシア帝国海軍の提督ニコライ・オットーヴィチ・フォン・エッセンに敬意を表して命名された。
このシリーズの艦は約4000トンの排水量を有し、速力は30ノット、自立航行期間は30日間である。
フリゲートは、有翼ミサイル「カリブル」、自衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射砲、反応爆雷装置、魚雷で武装し、更には艦上ヘリコプターKa-27(またはKa-31)を搭載できる。



プロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工され、2014年11月7日に進水し、2016年6月7日に就役しました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

2016年10月下旬に黒海へ回航される予定でしたが、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。
修理は2016年12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]

その後はバルト海で修理後の航行試験が行われていたようですが、2017年3月7日には、バルト艦隊親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」は、本来の配備場所である黒海艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を東へ進み、2017年5月15日には地中海東部に位置するキプロス島南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

2017年5月31日、潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

2017年6月23日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・エッセン」は、2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

それから4日後の2017年7月9日にセヴァストーポリを抜錨し、再び地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


その後も地中海東部へ留まり、2017年9月4日にシリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

「アドミラル・エッセン」は2017年9月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海に留まり、2018年2月下旬には警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M)、「スメトリーヴイ」(プロジェクト61)と共に演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年2月19日14時41分配信
フリゲート「アドミラル・エッセン」、警備艦「プイトリーヴイ」と「スメトリーヴイ」は演習を実施する為に黒海へ出た】

「アドミラル・エッセン」は2018年3月13日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年3月21日に艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行なった]

その後、地中海東部アメリカイギリスなどの艦船を監視していました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でアメリカ海軍などの軍艦を追尾している]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でイギリスのアスチュート級原潜を追尾した]

2018年4月下旬には、地中海東部で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を続けている]

その後も地中海東部へ留まり、2018年5月末には艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2018年6月28日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年6月30日に母港へ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年8月25日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年11月16日には、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「499」2017年12月27日就役)と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

2018年11月20日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2018年12月25日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年12月26日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリへ帰投した]

2019年2月28日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かった]

翌2019年3月1日、「アドミラル・エッセン」は、黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る]

2019年4月23日には、地中海東部フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を去り、4月30日にはトルコイスタンブールへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は防衛展示会『IDEF'19』へ参加する為にトルコのイスタンブールへ到着した]
無論、同艦がトルコを訪れるのは、今回が初めてです。
(イスタンブール沖を通過した事は何度も有りましたが)

「アドミラル・エッセン」は、2019年4月30日から5月3日までトルコで開催された防衛展示会IDEF(International Defense Industry Fair)'19に「出展」されました。
【『IDEF'19』公式サイト】



『IDEF'19』が終わった5月3日にイスタンブールを出航し、黒海へ入りました。
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そして翌5月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。

ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で実弾射撃訓練が実施された

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『タス通信』より
2019年5月4日21時13分配信
【中国海軍及び太平洋艦隊の艦は海上での複合射撃を実施した】
モスクワ、5月4日/タス通信

太平洋艦隊及び中国人民解放軍海軍の艦の乗組員は、ロシア-中国海軍演習『海洋協同-2019』の完了段階の枠組みにおいて、海上および空中目標への複合射撃を実施した。
土曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「艦は海上盾への砲射撃を成功裏に実施し、その後、空中目標への射撃を実施しました。
乗組員は、仮想敵の艦を模した水上標的と飛行装置を撃破しました」

声明では、こう述べられた。

演習合同司令部は、射撃の結果を「優秀」と評した。

以前、射撃にはロシア海軍及び中国海軍戦術グループが参加すると伝えられた。
ロシア戦術グループは、巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」で構成される。

中国戦術グループには、駆逐艦「哈爾濱」、「長春」、更には警備艦「蕪湖」、「邯鄲」が加わっている。

ロシア-中国双務海軍演習『海洋協同-2019』の海上部門は、5月1日に中国青島港で始まった。
演習は、海上での防衛及び合同で安全保障の脅威へ対処する海軍の能力の発展の為の合同活動の統制の強化へ指向されている。
両国からは15隻の水上艦、潜水艦、支援船、10機の航空機及びヘリコプター、海軍歩兵部隊が関わる。



ロシア海軍中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は、2019年4月29日~5月4日に実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]


2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月8日、太平洋艦隊艦船支隊フィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]

マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]

太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]

4月16日にベトナムカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]

4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]

4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」ウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そして潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

後発出航組は、青島へ向かう途中でダメージコントロールなどの訓練を行ないました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった]
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その後、ベトナムから戻ってくる艦船支隊と、後から出航した艦船支隊黄海で合流し、4月29日に中国の青島港へ入港しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は青島港へ到着した]
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太平洋艦隊艦船支隊の入港後、『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』が始まった]

今回、ロシア海軍側の演習統制官を務めるのは、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将です。
以前の『海洋協同』には、中将クラスの将官が演習統制官として派遣されていましたが、今回、初めて海軍大将が派遣されました。

5月1日、演習へ参加するロシア海軍中国海軍の艦船は青島港を出航しました。
[合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航した]

5月2日には、遭難潜水艦の救助訓練が行なわれました。
ロシア側の遭難潜水艦の役は、近代化改装工事を終えて2017年1月に復帰したB-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」が務めました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で遭難潜水艦の救助訓練が行なわれた]

5月3日午前には、ロシア海軍中国海軍水上戦闘艦による対空防衛訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対空防衛戦闘訓練が実施された]

5月3日午後には、ロシア海軍中国海軍水上戦闘艦による対潜戦闘訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対潜戦闘訓練が実施された]

演習最終日の5月4日午前には、不審船の臨検訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で不審船の臨検訓練が実施された]

そして5月4日午後には、海上および空中標的への実弾射撃訓練が実施されました。

今回の両国の参加艦の砲門数を合計すると、こうなります。
ロシア海軍130mm砲×2門、100mm砲×5門、30mm6連装機関砲×16
中国海軍100mm砲×3門、76mm砲×2門、30mm7連装機関砲×6、30mm11連装機関砲×2


ロシア海軍からは、8隻が『海洋協同-2019』へ参加します。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)
大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)
救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)
中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)
潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年12月30日就役)

中国海軍からは、6隻が参加しています。
052型駆逐艦112「哈爾濱」(1994年7月就役)
052C型駆逐艦150「長春」(2013年1月31日就役)
054A型フリゲート579「邯鄲」(2015年8月19日就役)
054A型フリゲート539「蕪湖」(2017年6月29日就役)
926型潜水艦救難艦864「海洋島」(2010年就役)
ディーゼル潜水艦1隻

ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で不審船の臨検訓練が実施された

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『タス通信』より
2019年5月4日11時7分配信
【ロシアと中国の軍事船員は臨検作戦の実施へ取り組んだ】
タス通信、5月4日

太平洋艦隊及び中国人民解放軍海軍戦闘艦の乗組員は、土曜日に黄海エリアで不審船の臨検行動へ取り組んだ。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「黄海エリアでロシア海軍及び中国人民解放軍海軍の将兵は、ロシア-中国海軍演習『海洋協同-2019』の枠組みにおいて、不審船を拘束する合同作戦のエピソードへ取り組みました」
広報サービスは指摘した。
「シナリオに沿って、大型対潜艦アドミラル・トリブツと駆逐艦長春は、国籍不明の船を発見しました。
不審船の役割は、中型海洋給油船イルクトが演じました」


臨検作戦は、海軍歩兵により実施された。
12名から成るグループ2つは、不審船艦載ヘリコプター及び高速艇で送り届けられた。
ヘリコプター狙撃兵のペアによる支援を与えた。

作戦実施後、仮想不審船の護送へ取り組んだ。



ロシア海軍中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は、2019年4月29日~5月4日に実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]


2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月8日、太平洋艦隊艦船支隊フィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]

マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]

太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]

4月16日にベトナムカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]

4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]

4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」ウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そして潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

後発出航組は、青島へ向かう途中でダメージコントロールなどの訓練を行ないました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった]
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その後、ベトナムから戻ってくる艦船支隊と、後から出航した艦船支隊黄海で合流し、4月29日に中国の青島港へ入港しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は青島港へ到着した]
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太平洋艦隊艦船支隊の入港後、『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』が始まった]

今回、ロシア海軍側の演習統制官を務めるのは、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将です。
以前の『海洋協同』には、中将クラスの将官が演習統制官として派遣されていましたが、今回、初めて海軍大将が派遣されました。

5月1日、演習へ参加するロシア海軍中国海軍の艦船は青島港を出航しました。
[合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航した]

5月2日には、遭難潜水艦の救助訓練が行なわれました。
ロシア側の遭難潜水艦の役は、近代化改装工事を終えて2017年1月に復帰したB-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」が務めました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で遭難潜水艦の救助訓練が行なわれた]

5月3日午前には、ロシア海軍中国海軍水上戦闘艦による対空防衛訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対空防衛戦闘訓練が実施された]

5月3日午後には、ロシア海軍中国海軍水上戦闘艦による対潜戦闘訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対潜戦闘訓練が実施された]

演習最終日の5月4日には、不審船の臨検訓練が実施されました。


ロシア海軍からは、8隻が『海洋協同-2019』へ参加します。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)
大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)
救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)
中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)
潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年12月30日就役)

中国海軍からは、6隻が参加しています。
052型駆逐艦112「哈爾濱」(1994年7月就役)
052C型駆逐艦150「長春」(2013年1月31日就役)
054A型フリゲート579「邯鄲」(2015年8月19日就役)
054A型フリゲート539「蕪湖」(2017年6月29日就役)
926型潜水艦救難艦864「海洋島」(2010年就役)
ディーゼル潜水艦1隻