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ロシア海軍黒海艦隊の演習は完了した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年8月31日16時20分配信
【黒海艦隊の艦は、戦闘射撃演習を実施した後に恒久駐留所へ戻った】

黒海艦隊の10隻の艦は、南方軍管区司令官の統制下の指揮参謀演習へ参加した後、海上射爆場からセヴァストーポリ及びノヴォロシースクの恒久駐留所へ戻った。

フリゲート「アドミラル・マカロフ」、小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、海洋掃海艦「ジェレズニャコフ」を含む戦闘艦の乗組員は、この3日間、黒海エリアで複合多種戦術戦闘演習任務を遂行し、海上および空中目標へのミサイル及び砲射撃を行なった。

射爆場での海上演習の為の艦船の出航は、2019年度の艦隊の戦闘訓練及び日常活動計画に沿って行なわれた。

更に指揮参謀演習の枠組みで、海洋揚陸部隊の上陸及び空挺部隊の降下が行なわれ、クリミア半島戦闘訓練射爆場黒海艦隊海軍歩兵部隊及び沿岸防衛軍団は、攻撃及び防衛活動へ取り組んだ。

南方軍管区司令官の統制下の演習には、8000名以上の将兵が参加し、200両以上の戦闘車両及び特殊車両、30機の航空機及びヘリコプター黒海艦隊の10隻の及び支援船が関与した。



2019年8月末からロシア南方軍管区の大規模演習が始まり、黒海艦隊も参加しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の新鋭水上艦は黒海で射撃演習を行なう]

演習中、小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、巡航ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しました。


8月30日にはクリミア半島東部のオプークで上陸演習が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリミア半島で上陸演習を行なった]
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これで黒海艦隊の演習は終了し、参加艦船は基地へ戻りました。
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ロシア海軍黒海艦隊はクリミア半島で上陸演習を行なった


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年8月30日20時15分配信
【黒海艦隊はクリミアのオプーク射爆場で艦、航空隊、砲兵が参加する大規模演習を実施した】

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・マカロフ」、小型ロケット艦「ミラーシュ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、大型揚陸艦、海洋掃海艦を含む10隻以上の支援船、約20機の航空機、100両の戦闘車両、特殊車両、1000名以上の将兵は、クリミア「オプーク」射爆場での兵種間演習へ参加した。

試験演習で黒海艦隊海軍歩兵部隊に与えられた任務は、艦船部隊、海上航空隊、南方軍管区航空軍団の支援の下、橋頭堡の占拠を行ない、その防御を固め、移動して仮想敵の陣地へ進入し更なる攻撃を加える事に在った。

海軍歩兵の任務遂行中、敵部隊が強力の為、沿岸や空中といった様々な方向からの不意の標準外の行軍が適用され、より短時間での近隣場所の占拠と攻撃の続行を可能にした。
特に、軍団航空隊ヘリコプターMi-8が背後から攻撃し、戦術空中機動グループ空挺部隊を降下させた。

艦船部隊と航空隊は、次に、海軍歩兵を支援し、対揚陸防衛を制圧する為、沿岸目標へのミサイル及び砲射撃、爆撃を実施した。
更に艦の乗組員は、大型揚陸艦「アゾフ」からの海洋揚陸部隊の上陸のエピソードへ取り組み、機雷源を掃海し、掃海艦揚陸支隊を先導した。

仮想敵の役割は、艦隊沿岸防衛軍団の旅団と砲兵部隊が演じた。
演習計画の下で、敵の沿岸占拠を阻止し、海上目標への砲射撃を実施する課題へ取り組んだ。

黒海艦隊艦船部隊の演習は、南方軍管区司令官の統制下の指揮参謀演習の枠組みにおける総合試験として実施される。

演習は、クリミア半島、クラスノダール地方、ロストフ州及びヴォルゴドンスク州に位置する黒海エリアの6ヶ所の戦闘訓練射爆場で実施される。

演習には8000名以上の将兵が参加し、200両以上の戦闘車両及び特殊車両、30機の航空機及びヘリコプター黒海艦隊の10隻の及び支援船が関与する。



2019年8月末からロシア南方軍管区の大規模演習が始まり、黒海艦隊も参加しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の新鋭水上艦は黒海で射撃演習を行なう]

8月30日にはクリミア半島東部のオプークで上陸演習が行なわれました。
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この演習には、地中海から戻ってきたフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」も参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入る]

ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31はオホーツク海の演習で対艦ミサイルを撃墜した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年8月31日5時12分配信
【太平洋艦隊海軍航空隊の迎撃戦闘機MiG-31はオホーツク海上空での演習中に有翼ミサイル標的を撃墜した】

太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊及び北東軍集団のグループの計画戦術演習中、戦闘機MiG-31仮想敵空中目標の捜索及び破壊へ取り組んだ。

オホーツク海エリアで小型ロケット艦「ラズリーフ」は、海上航空隊カムチャツカ連合部隊の為に有翼ミサイル標的「マラヒート」の発射を実施した。
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2機の高空迎撃戦闘機MiG-31には、高速目標を探知し、破壊する任務が与えられた。

戦闘機は指定地域へ入り、目標を「空対空」クラスのミサイルで攻撃した。
戦闘訓練実施中、標的は成功裏に撃破された。



[高空迎撃戦闘機MiG-31(ロシア太平洋艦隊)]
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カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31が駐留しています。

エリゾヴォ基地
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エリゾヴォ基地MiG-31
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このMiG-31は、元々はロシア防空軍第865独立戦闘機航空連隊(1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年7月1日に海軍航空隊へ移管されました。

現在は、約30機のMiG-31が配備されています。

今回、MiG-31は、オホーツク海の演習において、小型ロケット艦「ラズリーフ」から発射された対艦ミサイル「マラヒート」を撃墜しました。

2016年7月の演習では、MiG-31原子力潜水艦から発射された超音速対艦ミサイルを撃墜しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は原潜から発射された超音速巡航ミサイルを撃墜した]


現在、ロシア航空宇宙軍MiG-31は、電子機器を換装し、対地/対艦ミサイルの運用能力を付与するMiG-31BMへの近代化改修を行なっています。



太平洋艦隊海軍航空隊所属のMiG-31MiG-31BMへ改修される事になり、2019年2月20日に最初の2機がカムチャツカエリゾヴォ飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの慣熟訓練を進めている]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの飛行訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは空中戦闘訓練を行なった]

今年中には更に数機のMiG-31MiG-31BMへの改修を終えてエリゾヴォへ到着します。

ロシア海軍と日本海上自衛隊は2019年12月にアデン湾で合同対海賊演習を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年8月30日16時48分配信
【ロシアは日本との合同対海賊演習の実施を計画している】
モスクワ、8月30日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍総司令官日本を訪問するかもしれず、これに加え、12月には合同対海賊演習を計画している。
ロシア連邦大統領補佐官ユーリー・ウシャコーフは発表した。

「軍事ラインでの連携は発展します。
5月には、日本陸上自衛隊参謀総長がロシアを訪れました。
ロシア海軍総司令官の日本への出張旅行の準備が進められております。
12月には、アデン湾における合同海賊演習を計画しております。
これは、2018年11月に初めて行なわれました」
ウシャコーフ
は、『東方経済フォーラム』会場でのロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン日本首相安倍晋三の2ヶ国会談を前に報道陣へ伝えた。



2018年11月10日、アデン湾ロシア海軍大型対潜艦「セヴェロモルスク」日本海上自衛隊護衛艦「いかづち」が合同演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった]

そして、今年(2019年)12月にも、アデン湾ロシア海軍日本海上自衛隊の艦の合同対海賊演習が行なわれる事になりました。

ロシア海軍からどの艦が派遣されるのかは現時点では明らかにされていませんが、この時期に合わせてアデン湾へ向かう事になるでしょう。


なお、昨年の日本との合同演習へ参加した大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、昨年7月末の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した後、そのまま地中海、アデン湾への遠距離航海へ向かいました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクの遠距離航海(2018年7月-2019年5月)]

今年は、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」が、昨年の大型対潜艦「セヴェロモルスク」と同様に7月末の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した後、そのまま地中海へ向かっています。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフの遠距離航海(2019年8月-)]

ロシア海軍歩兵部隊と空挺軍部隊はドゥディンカで北方艦隊の大型揚陸艦へ乗艦した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月30日17時36分配信
【ノリリスクの演習へ参加した北方艦隊部隊はドゥディンカの揚陸艦への乗艦を開始した】

本日(8月30日)、北極の産業施設を防衛する兵種間戦術演習へ参加した北方艦隊海軍歩兵部隊及び空挺軍の戦術グループ中隊は、ドゥディンカ大型揚陸艦への車両の積載を開始した。
前日に将兵はノリリスクからドゥディンカまでの道程の行進を行なった。
自動車道を装輪車両装甲自動車「ルイシ」、装甲輸送車BTR-82A、一斉射撃反応火力システム「グラード」、軍団モーターバイクが行進した。
装軌車両2輪牽引車「アレウト」、戦車T-80BVM、自走砲「グヴォズディカ」、空挺戦闘車BMD-2~は、積載場所まで鉄道プラットフォームで運ばれた。
合計80両以上の車両ドゥディンカ港まで転進した。

北極の重要な産業施設を防衛する兵種間戦術演習の活動段階(アクティブフェーズ)は、北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将の統制の下、タイミル半島ノリリスク市地域で8月26日に実施された。

兵種間戦術演習には、北方艦隊部隊、空挺軍部隊、中央軍管区の航空部隊、ロシア航空宇宙軍遠距離航空隊司令部が関わった。
演習には更に、内務省、非常事態省、連邦執行庁の部隊も参加し、対テロリストへ指向される複合任務へ取り組んだ。

北方艦隊軍団及び空挺軍の部隊は、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」「コンドポガ」北極航海任務の遂行を継続する。



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ロシア北方艦隊の8度目の北極圏への遠距離航海は、2019年8月5日に始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極遠征へ出発した]
参加艦船は、2018年の北極遠征とほぼ同じです。
(指揮官も同じ)

[北方艦隊北極支隊](オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(626)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)
大型揚陸艦「コンドポガ」(027)
救助曳船「パミール」
中型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」


8月6日にバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はバレンツ海で演習を行なう]

8月7日、北極遠征部隊ノヴァヤゼムリャ付近へ到達し、対テロ演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はノヴァヤゼムリャで対テロ演習を行なう]

8月8日には、北極海で運用される石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する為の演習を実施しました。

[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊は石油採掘プラットフォーム防衛演習を行なった]

8月9日、北極遠征部隊カラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はカラ海へ入った]

8月12日、北極遠征部隊ディクソン港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はディクソンへ到着した]

8月13日、北極遠征部隊ディクソン港を抜錨し、エニセイ川の南下を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はエニセイ川を南下する]
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翌8月14日、北極遠征部隊ドゥディンカ港へ到着しました。


[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はドゥディンカ港へ到着した]
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8月17日、2隻の大型揚陸艦に乗ってきた海軍歩兵(キルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団)及び北極圏旅団(第80独立自動車化射撃兵旅団)の将兵は、ドゥディンカ付近で上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はエニセイ川沿岸のドゥディンカで上陸演習を行なった]

演習には、北極遠征部隊の他に、空挺軍部隊航空部隊も参加したようです。

その後、大型揚陸艦に乗ってきた海軍歩兵部隊は、ドゥディンカの東方に位置するノリリスク市(ニッケル、コバルト、銅を産出)へ派遣され、同地で8月26日に実施された工業施設防衛演習へ参加しました。
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演習の総指揮官は、北方艦隊(北方統合戦略コマンド)司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将が務めました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月26日15時21分配信
【北方艦隊は北極で大規模産業施設を防衛する演習を実施した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月26日16時30分配信
【北方艦隊の爆撃航空隊はタイミルで仮想敵グループを撃破した】

8月29日には、クラスノヤルスク地方知事アレクサンドル・ヴィクトロヴィチ・ウスス氏がドゥディンカに滞在する遠征部隊旗艦の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフをクラスノヤルスク地方知事が訪れた]

8月30日、ノリリスクの演習へ参加した海軍歩兵部隊空挺軍部隊ドゥディンカへ戻り、2隻の大型揚陸艦へ乗艦しました。

ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年8月30日10時23分配信
【ロシアは4機の試作艦載ヘリコプターKa-52Kを作成した】
ジューコフスキー(モスクワ州)、8月30日-ロシア通信社ノーボスチ

ヘリコプターKa-52K(艦載機)の最初の4機の試作モデルがロシアで作成され、試験の地上部門は完了し、国防省と試験設計作業実施の為の契約締結の交渉が行なわれている。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、航空宇宙サロンMAKS-2019会場でホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』総取締役アンドレイ・ボギンスキーより伝えられた。

「Ka-52Kの試験の地上部門は完了しましたが、これに続く試験設計作業は未だ行われておりません。
ですが、国防省と海軍は、このヘリコプターを『海に慣らす』テーマの検討を続けております。
既に計4機の試作モデルが作られています。
我々は、海軍海上航空隊と試験設計作業を続ける用意が有ります」
ボギンスキー
は話した。

彼は更に、Ka-52Kは、限られた艦内格納庫や発着場へ配置する為、ローターシャフトは折り畳むように作成されている事を指摘した。
「Ka-52Kは折り畳みローターシャフトを装備し、ローターは、ヘリコプターの胴体に沿って折り畳まれます」
ボギンスキー
は話した。

彼によると、空気力学は、このヘリコプターを具体的な艦と結びつける必要性を強いている。
「揚陸艦での打撃ヘリコプターの使用を前提とする海軍のコンセプトが存在する場合。それは現実化されます」
ボギンスキー
は話した。

国際通信社『ロシア・トゥデイ』は、航空宇宙サロンMAKS-2019の公式情報パートナーである。



艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(空軍のKa-52「アリガートル」の艦載機型)の試作1号機は、2015年3月7日に沿海地方で初飛行しました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試作1号機が初飛行した]

Ka-52Kは、元々はロシアフランスへ発注した2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の搭載機として開発されたのですが、フランスウクライナ情勢に関連して艦の引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。

しかし、「ミストラル」級の動向とは関係なしにKa-52Kの開発と生産は続行されます。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの開発と生産は続行される]

Ka-52Kには、対艦ミサイルKh-35(ウラン)及び対レーダー/対艦ミサイルKh-31の運用能力が付与されます。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kは対艦ミサイルの運用能力を付与される]
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは最新鋭の目標探知システムを装備する]

「ミストラル」級ヘリ空母へ搭載される筈だったKa-52Kは、当面の間は重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」へ搭載されることになりました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは空母アドミラル・クズネツォフへ搭載される]


北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を中核とする航空打撃艦グループは、2016年10月15日にセヴェロモルスク基地を出航し、2017年2月8日に帰投しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」は2機の試作機「アドミラル・クズネツォフ」に搭載され、シリア沖で各種試験に従事しました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試験はシリアで行なわれた]


「アドミラル・クズネツォフ」が帰投した後、2機のKa-52K試作機『カモフ』本社へ送られ、調査と分析が行なわれました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの海洋試験第1段階は完了した]

ロシア海軍向けのKa-52Kの量産は、2019~2020年には開始出来る見込みでした。
[ロシア海軍向けの艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの量産は2019年-2020年に開始できる]

ですが、2019年2月、Ka-52Kの試験を完了させる為には、ロシア国防省との新たな契約の締結が必要である事が明らかにされました。
[ロシア海軍向けの艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの試験完了の為にはロシア国防省との新たな契約が必要となる]

それから半年が経過しても、未だロシア国防省との新たな契約は締結されておらず、交渉は継続中です。


Ka-52Kは、プロジェクト11711大型揚陸艦第2シリーズ(カイマン)と汎用ヘリコプター母艦「プリボイ」級の搭載機となります。
[サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で改イワン・グレン型揚陸艦カイマンが公開された]
[新世代汎用揚陸艦セヴァストーポリ型]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフをクラスノヤルスク地方知事が訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月29日19時47分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」をクラスノヤルスク地方知事が訪れた】

本日(8月29日)、連邦の重要な北極海港ドゥディンカに滞在している北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を、クラスノヤルスク地方知事アレクサンドル・ウススが訪れた。
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北方艦隊将兵は、ゲストの為に、艦の歴史と、その航海、基礎モデル兵装と軍事船員の勤務条件について知る広大な見学旅行を用意した。

北方艦隊艦船支隊が初めてドゥディンカ港へ入ったのは2015年9月であった。
2017年、北方艦隊将兵は、ここで同様に大量の艦船を移動させた。
この時、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、初めてエニセイ川の移動を行なった。

北方艦隊艦・支援船支隊の8度目の北極航海は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した8月5日に始まった。
支隊は、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「コンドポガ」、救助曳船「パミール」、給油船「セルゲイ・オシポフ」、砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」で構成される。

航海は、コラ多種戦力小艦隊司令官オレグ・ゴルべフ中将の将旗の下で行なわれている。



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ロシア北方艦隊の8度目の北極圏への遠距離航海は、2019年8月5日に始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極遠征へ出発した]
参加艦船は、2018年の北極遠征とほぼ同じです。
(指揮官も同じ)

[北方艦隊北極支隊](オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」
大型揚陸艦「コンドポガ」
救助曳船「パミール」
中型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」


8月6日にバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はバレンツ海で演習を行なう]

8月7日、北極遠征部隊ノヴァヤゼムリャ付近へ到達し、対テロ演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はノヴァヤゼムリャで対テロ演習を行なう]

8月8日には、北極海で運用される石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する為の演習を実施しました。

[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊は石油採掘プラットフォーム防衛演習を行なった]

8月9日、北極遠征部隊カラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はカラ海へ入った]

8月12日、北極遠征部隊ディクソン港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はディクソンへ到着した]

8月13日、北極遠征部隊ディクソン港を抜錨し、エニセイ川の南下を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はエニセイ川を南下する]
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翌8月14日、北極遠征部隊ドゥディンカ港へ到着しました。


[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はドゥディンカ港へ到着した]
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8月17日、2隻の大型揚陸艦に乗ってきた海軍歩兵(キルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団)及び北極圏旅団(第80独立自動車化射撃兵旅団)の将兵は、ドゥディンカ付近で上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はエニセイ川沿岸のドゥディンカで上陸演習を行なった]

演習には、北極遠征部隊の他に、空挺軍部隊航空部隊も参加したようです。

その後も北極遠征部隊ドゥディンカ港に滞在し、8月29日にはクラスノヤルスク地方知事アレクサンドル・ヴィクトロヴィチ・ウスス氏(1954年11月3日生まれ、現在64歳)が遠征部隊旗艦の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を訪れました。

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月29日15時54分配信
【ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はアルジェへの業務寄港を完了した】

本日(8月29日)、地中海で遠距離航海任務を遂行しているロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、アルジェリア人民民主共和国の首都アルジェ港への業務寄港を完了した。

北方艦隊将兵の訪問は3日間続いた。
この間に共和国ロシア特命全権大使イーゴリ・べリャエフが艦上へ到着し、更には大使館員の家族及びアルジェリア海軍代表が巡洋艦を訪れた。

航海指揮官~北方艦隊ロケット艦師団参謀長アンドレイ・サロシキン1等海佐、そして更に巡洋艦の艦長ウラジーミル・クジミン1等海佐は、アルジェリア海軍司令部への表敬訪問を行なった。

巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、食料の在庫を補充し、艦の倉庫には12トンの食料が積載された。

北方艦隊将兵は、アルジェリア軍事船員との綱引き、サッカー、そして他のスポーツの競技会へ参加した。
ロシア船員の為に、アルジェリアの観光名所へのバス旅行が用意された。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、8月22日に地中海エリアへ入った。
北方艦隊将兵は、一連の軍事-外交任務を遂行し、幾つかの地中海諸国の港への業務寄港を行ない、ロシア海軍の他の艦隊の艦との連携を含む防衛へ指向される複合演習を実施する。
艦の基礎的な任務の1つは、この地域におけるロシア海軍力の存在の確保と、聖アンドレイ旗のデモンストレーションに在る。

艦は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、7月3日にセヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、乗組員は海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。

基地から出航して以来、巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は1000海里を進んだ。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。

ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の試験は進められている

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『タス通信』より
2019年8月29日20時48分配信
【ロシアは極超音速ミサイル「ツィルコン」の試験を行なっている】
ジュコーフスキー/モスクワ州、8月29日/タス通信

極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の試験は集中的に行なわれており、発注者と合意した時期に完了する。
木曜日、航空サロンMAKS-2019において、コーポレーション『戦術ロケット兵器』総取締役ボリス・オブノソフは報道陣へ伝えた。
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「作業は集中的に行なわれており、発注者と合意した時期に完了します」
オブノソフ
は話したが、具体的な時期は言わなかった。

彼は更に、地上目標へ打撃を与える為の「ツィルコン」を作成する可能性についての話は、対艦ヴァージョンのミサイルの試験を完了させる必要が有る為に、未だ時期尚早である事を指摘した。

2月20日にロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン連邦教書演説で述べたように、新たなロシア極超音速ミサイル「ツィルコン」は、約マッハ9の速度の発揮が可能であり、その射程は1000km以上となる。
国家元首は、「ツィルコン」が海上の、そして地上の目標の撃破が可能である事を指摘した。
大統領は更に、新たなミサイルは、既に製造或いは建造されたミサイル複合体「カリブル」を有する艦及び潜水艦への適応が見込まれていると述べた。



極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」(ジルコン、風信子石)は、以前に長距離超音速有翼ミサイル「バザーリト」/「ヴルカーン」「グラニート」、そして超音速ミサイル「オーニクス」を開発した科学生産合同『機械製造』が新たに開発しているミサイルです。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

科学生産合同『機械製造』は、長距離超音速有翼ミサイル「グラニート」の直接の後継となる筈だった「ボリード」(最大射程800km、飛翔速度マッハ4)の開発を1980年代末から開始し、1991年にはエンジンの最初の試験が行われたのですが、1990年代末には開発は中止されました。

「ツィルコン」の開発には、「ボリード」の開発作業の経験もフィードバックされているようです。


「ツィルコン」に関しては、ミサイルの名前以外の確たる情報は出ていませんが、射程距離は400~500km程度、飛翔速度はマッハ5~マッハ6以上になるようです。

「ツィルコン」の発射試験は2015年秋頃から始まっています。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]

「ツィルコン」の試験は、アルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場で行なわれており、初期には失敗した事も有るようです。
[ロシア海軍の為の巡航ミサイルは試射中にアルハンゲリスク州ネノクサ村の住宅へ落下した]
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「ツィルコン」の発射試験は秘密裡に行なわれていますが、2016年4月に行なわれた試験では最大速度マッハ8を記録しました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は発射試験で最大速度マッハ8に達した]

「ツィルコン」の試験完了と生産開始は、2018年からスタートする新たな国家軍備プログラム(2018-2027年の国家軍備プログラム)において実現する事になります。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は新たな2018-2027年の国家軍備プログラムにおいて開発を完了し、生産を開始する]

これまでに「ツィルコン」は、ネノクサ村ミサイル発射試験場から10回以上の発射試験が行なわれています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は10回以上の発射試験を行なった]

2019年2月20日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、教書演説において極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発は順調に進んでいると発言しています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる]

これまでに地上からの発射試験のみが行なわれている「ツィルコン」ですが、2019年末には北方艦隊プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」(2018年7月28日就役)により初の海上発射試験が行なわれます。
[ロシア海軍の新たな極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2019年末にフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"で洋上発射試験を行なう]

潜水艦(水中)からの発射試験は、2020年に最新鋭の原子力水中巡洋艦K-561「カザン」(2019年末に就役予定)で行なわれる事になるようです。
[ロシア海軍の新たな極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2020年に原子力水中巡洋艦カザンで水中からの発射試験を行なう]

「ツィルコン」の海上での発射試験は2022年末までには完了し、2023年にはロシア海軍の軍備として採用されます。
[極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2023年にロシア海軍へ制式採用される]


「ツィルコン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」対地/対艦巡航ミサイル「カリブル」の両方を発射できる汎用垂直発射機3S-14UKSKから発射できます。
(つまり、「カリブル」「オーニクス」と発射機を共有できる)

「ツィルコン」は、ロシア海軍の新世代艦であるプロジェクト22350フリゲート及びプロジェクト22350Mフリゲートプロジェクト885/885M「ヤーセン」原子力水中巡洋艦に装備されます。

この他、現在、大規模な近代化改装が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」にも装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022~2023年に完了する]

更に、今後に大規模な近代化改装が行なわれる同型艦の「ピョートル・ヴェリキー」にも装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は2020年に始まる]

同様に大規模な近代化改装が行なわれる4隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)にも装備されます。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]

「ツィルコン」は、実質的には「グラニート」の後継という位置付けになるようです。

この他、現在、設計作業が進められており、2020年代から建造が始まるロシア海軍第5世代原子力潜水艦「ハスキー」/「ライカ」級にも装備されます。
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー/ライカ」]

基本的には大型水上艦及び原子力潜水艦に搭載される「ツィルコン」ですが、より小型の艦へ搭載する為の小型ヴァージョンも開発されます。
[ロシア海軍の小型艦の為に極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"軽量化型が開発される]

ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年8月29日5時38分配信
【太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊艦船支隊はカムチャツカへ到着した】

複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、ロケット艇、病院船「イルティシュ」で構成される太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊艦船支隊は、ウラジオストクからカムチャツカ半島への基地間移動を行なった。

海上移動中に乗組員は、太平洋艦隊海上航空隊航空機と協同で、支隊の対空及び対潜防衛の課題へ取り組み、ロケット艇打撃グループは、仮想敵艦船支隊への攻撃戦術に磨きをかけ、海上での救助、通信、合同戦術操艦の訓練を実施した。

短期間の停泊と完全水準までの物資補充の後、艦は一連の統合戦術演習の枠組みで、オホーツク海エリアにおいて計画されたミサイル射撃及び砲射撃を行なう。



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ウラジオストク(金角湾)に駐留する第44対潜艦旅団に所属する大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、最近では、2019年6月にピョートル大帝湾で対潜演習を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]


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ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月20日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

最近では、2019年8月初頭にヘリコプターの発着艦訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着訓練を行なった]


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ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットとしては2隻目となる「グロームキー」は、2018年12月25日に就役しました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後の「グロームキー」の動向は公表されていませんが(ウラジオストク周辺で乗組員の慣熟訓練を行なっていたらしい)、2019年6月21日にはピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グロームキー"と小型対潜艦2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]


8月23日、この3隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦と最新鋭コルベット2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

その後、8月24日~25日にロケット艇3隻と複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月26日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
ウダロイI級駆逐艦:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
ステレグシチー級フリゲート2隻:コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333)、「グロームキー」(335)
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇2隻:大型ロケット艇R-14(924)、R-18(937)
タランタルII級ミサイル護衛哨戒艇:大型ロケット艇R-79
マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦:複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」


8月27日にオホーツク海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

演習旗艦は、2017年に近代化改装を終えて復帰した複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日就役)が務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフは近代化改装を終える]

そして8月29日にカムチャツカ半島の軍港(おそらくペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。

カムチャツカで各種物資を補充した後、またオホーツク海で演習を行なうようです。


なお、オホーツク海には、以前にもロシア太平洋艦隊の大型水上艦が入っています。
こちらは、太平洋艦隊広報部からの公式発表は一切ありませんが。

8月8日:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」宗谷海峡を通過
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月9日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

8月15日:太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、戦隊水雷艦「ブイストルイ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」宗谷海峡を通過
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア海軍黒海艦隊の新鋭水上艦は黒海で射撃演習を行なう

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年8月28日10時37分配信
【ロシア海軍の10隻の戦闘艦は黒海でミサイル及び砲射撃を実施する】
モスクワ、8月28日、インタファクス

10隻の戦闘艦は演習実施の為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航した。
黒海艦隊は発表した。

「乗組員は仮想敵水上艦との海上戦闘を行ない、艦を模した盾船標的へのミサイル及び砲射撃を実施します」
『インタファクス』
が水曜日に受け取った声明では、こう述べられている。

演習には、フリゲート「アドミラル・マカロフ」、小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「オレホヴォ・ズエヴォ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、海洋掃海艦「ジェレズニャコフ」、「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」の関与が計画されている。
「合計で10隻の艦になります」
黒海艦隊
は通知した。

艦隊本部によると、黒海艦隊艦船部隊の機動演習は「南方軍管区司令官の統制下の指揮参謀演習の枠組みでの総合試験として実施されます」

以前、クリミア半島、クラスノダール地方、ロストフ州及びヴォルゴドンスク州に位置する黒海エリアの6ヶ所の戦闘訓練射爆場で演習が実施されると報じられた。
これには、8000名以上の将兵が参加し、200両以上の戦闘車両及び特殊車両、30機の航空機及びヘリコプター、10隻の艦及び支援船が関わる。



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プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(2017年12月27日就役)は、2018年11月から2019年3月まで地中海東部へ派遣されていました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリへ帰投した]

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プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」(2018年6月1日就役)は、2018年8月から11月まで地中海東部へ派遣されていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]

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プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の7番艦「オレホヴォ・ズエヴォ」(2018年12月10日就役)は、2019年3月から6月まで地中海東部へ派遣されていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した]

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プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」(2019年6月11日就役)は、就役後、黒海で慣熟訓練を行なっていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは海上戦闘訓練を行なった]

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プロジェクト12660「ルビーン」海洋掃海艦の1番艦「ジェレズニャコフ」(1988年12月30日就役)は、2019年3月に長期修理を完了して現役に復帰しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ジェレズニャコフはオーバーホールを完了した]

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プロジェクト02668「アガート」海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(2009年1月17日就役)は、2019年4月から7月まで地中海東部へ派遣されていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ヴィツェ・アドミラル・ザハリンは地中海を去った]

これらの艦を含む10隻の黒海艦隊の艦船は、2019年8月末から黒海で実弾射撃を含む演習を行ないます。

ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年8月26日18時20分配信
【ロシア海軍の練習艦「ペレコプ」はセヴェロモルスクまでの移動ルート上でバルト海峡ゾーンの通行を開始した】

海軍研修学校生徒の海上実習を目的とする遠距離航海を行なっている練習艦「ペレコプ」は、バルト海峡ゾーンの通行を開始した。
計画では、練習艦「ペレコプ」は9月1日にセヴェロモルスクへ到着する。
艦の航海は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の個人的な監督下に在る。

以前の8月24日、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将より与えられた海軍軍事科学研修センター海軍研修学校生徒の海上実習を改善する任務に沿って、練習艦「ペレコプ」クロンシュタットから出航し、バレンツ海へ進路を取った。
海軍総司令官より委任された海軍軍事科学研修センター副所長アレクサンドル・カルポフ少将は、海上へ行く生徒を見送った。

航行中の艦には、海軍高等専門学校(ピョートル大帝記念海軍兵学校)の航海士-水路学部の生徒、海軍技術学校の動力装置学部の生徒、クロンシュタット海軍幼年学校の生徒が乗っており、北方海上航路の特殊な航行の段階の1つとして、セヴェロモルスク、アルハンゲリスク、ペトロパブロフスク・カムチャツキー、ウラジオストクへ寄港する。

航海の様々な段階で、更に、太平洋艦隊海軍高等学校の航海士学部の生徒、ナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校の生徒が参加する。
練習航海の指揮官には、アレクサンドル・シチェルビツキー少将が任命された。

海軍総司令官によると「海軍総司令部は、将来の海軍士官を用意する為、更なる質の改善を行なっております。
既に今日、教育施設での練習の最初のコースである実地方面へ指向された練習で、艦隊へ迅速に適応する為に必要な知識と能力の教育の水準の高さが明確に表れている事を確認できます」


この数年間、海軍総司令部は、海軍学校生徒の海軍練習艦での遠洋航海実習への参加を実現させている。



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プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。


2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)
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[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]


2019年7月5日、「ペレコプ」クロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]

7月7日、「ペレコプ」バルチースク基地へ入港しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]

7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]

その後、「ペレコプ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ペレコプ」地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]

7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

その後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せて出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く]

8月初頭に北アフリカスペイン領セウタへ寄港し、8月9日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北アフリカのスペイン領セウタを訪れた]

8月12日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月12日17時45分配信
【練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】

その後、「ペレコプ」ビスケー湾ラマンシュ海峡を通過し、8月14日には北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは再び北海へ入った]

北海からバルト海へ入り、一旦クロンシュタット港へ戻った「ペレコプ」は、8月23日に出航し、今度はバレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバレンツ海へ向かった]

8月26日には大ベルト海峡へ入りました。

今後、「ペレコプ」は、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過して北方艦隊基地セヴェロモルスクへ行き、更に北極海を通過して極東へ行きます。

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月26日16時1分配信
【ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はアルジェへ寄港した】

本日(8月26日)、地中海で遠距離航海任務を遂行しているロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、アルジェリア人民民主共和国の首都アルジェ港への業務寄港を行なった。

北方艦隊将兵の訪問は数日間続き、この間に共和国ロシア特命全権大使イーゴリ・べリャエフが艦上へ到着し、更には大使館員の家族及びアルジェリア海軍代表の為の巡洋艦の見学旅行が行なわれる。

航海指揮官である北方艦隊ロケット艦師団参謀長アンドレイ・サロシキン1等海佐と巡洋艦の艦長ウラジーミル・クジミン1等海佐は、アルジェリア海軍司令部への表敬訪問を行なう。
艦の乗組員は、アルジェリア軍事船員との綱引き、サッカー、そして他のスポーツの競技会へ参加する。
ロシア船員の為に、アルジェリアの観光名所への幾つかのバス旅行が計画されている。

業務寄港時に巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、食料~まず第一に新鮮な野菜と果物~の在庫を補充する。
10トン以上の積載が計画されている。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、8月22日に地中海エリアへ入った。
北方艦隊将兵は、一連の軍事-外交任務を遂行し、幾つかの地中海諸国の港への業務寄港を行ない、ロシア海軍の他の艦隊の艦との連携を含む防衛へ指向される複合演習を実施する。

艦は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、7月3日にセヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、乗組員は海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。
基地から出航して以来、艦は約1000海里を進んだ。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

そして8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。

ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為のムルマンスク艦船修理工場の乾ドック結合・拡張工事は既に始まっている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年8月26日17時4分配信
【『統合造船業営団』は航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の為のドックの近代化について話した】
カリーニングラード、8月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」のドック入りの為の第35艦船修理工場(ムルマンスク)の近代化は既に始まっている。
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。

昨年10月、航空母艦がドック入りしていた造船所である第82艦船修理工場(ムルマンスク州)において、浮きドックPD-50が水没し、「アドミラル・クズネツォフ」は甲板に損傷を被った。

「我々は、自身で決定を下し、その上、スペースの建設を行なう請負工事契約へ署名しました。
我々は、第35艦船修理工場にドックの近代化に従事しております」
ラフマノフ
は話した。

6月末、『統合造船業営団』総裁は、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の為の造船所『第35艦船修理工場』(ムルマンスク)の近代化は1年間続き、同艦の2021年の引き渡しには影響を及ぼさないと『ロシア通信社ノーボスチ』へ伝えた。



ロシア海軍唯一の「航空母艦」ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月21日就役)の近代化改装の契約は、2018年4月23日に締結され、その直後に工事が開始されました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]


近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるようです。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』により、「アドミラル・クズネツォフ」の新たな近代化改装案が作成されました。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

「アドミラル・クズネツォフ」機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換される事になり、2018年7月下旬からボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

蒸気タービン機関自体も大規模な修復が行なわれます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、新たに製造されたボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。


「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]

2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

10月30日の浮きドック事故で「アドミラル・クズネツォフ」が受けた損傷は計52ヶ所に及び、その修復費用は約7000万ルーブルと見積もられています。
[浮きドックPD-50の沈没事故による航空母艦アドミラル・クズネツォフの損傷復旧には約7000万ルーブルの費用が掛かる]
「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には約600億ルーブルが計上されているので、7000万ルーブルは、その1パーセントにも満たない数字です。

更に、損傷を受けた部分は、元々近代化改装工事の過程で交換する予定だった箇所なので、損傷を受けようが受けまいが、どのみち近代化改装予算の範囲内で交換する事になります。
従いまして、今回の事故の損傷復旧の為、新たに7000万ルーブルを出費する必要は無いわけです。

[浮きドックPD-50の沈没事故による航空母艦アドミラル・クズネツォフの損傷復旧の為の追加支出の必要は無い]

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下したクレーンは、12月下旬に撤去されました。
[浮きドックPD-50の沈没事故により航空母艦アドミラル・クズネツォフの飛行甲板へ落下したクレーンは完全に撤去されている]


「アドミラル・クズネツォフ」の火災探知システムは、予算の都合の為か、半分だけが新型に取り換えられることになるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは火災探知システムの半分を新型に替える]

更には、電力供給体系(ケーブル線)の一部も更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは電力供給体系を部分的に更新する]

「アドミラル・クズネツォフ」から取り外された蒸気タービンエンジンは、サンクトペテルブルク『キーロフ-エネルゴマシュ』などへ送られ、修復されます。
その完了は2020年に予定されています。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの蒸気タービンエンジン修復は2020年に完了する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により機関の能力もアップするようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな能力を得る]


2019年3月、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装工事の完了と海軍への引き渡しが、2021年末よりも3~4ヶ月遅れるかもしれないと発言しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の完了は2021年末よりも3~4ヶ月遅れるかもしれない]

3~4ヶ月遅れるかもしれない理由は、「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるドックの確保に関する問題です。
[ロシアは事故で沈没した大型浮きドックPD-50に代わる新たな浮きドックの外国への発注は計画していない]

現在の『第35艦船修理工場』の乾ドックのサイズでは、「アドミラル・クズネツォフ」は入渠できませんが、これを、同艦が入渠できるサイズに拡張する計画は以前から有り、これが実行に移される事になりました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為のムルマンスク艦船修理工場の乾ドック結合・拡張工事の準備は進められている]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装工事の主要部分は、2020年中には完了できる見込みです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装工事の主要部分は2020年中に完了する]

2019年6月10日、ロシア海軍総司令部及びロシア造船業界の代表は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装工事の問題に関する(非公開の)会議をムルマンスクで開催し、この場で、『第35艦船修理工場』の乾ドック拡張後、「アドミラル・クズネツォフ」をそこへ入渠させる事が正式に決定したようです。
[ロシア海軍総司令部と造船業界は重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装に関する問題を討議する]
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、ムルマンスク艦船修理工場の乾ドック拡張後にドック入りする]

『第35艦船修理工場』の乾ドック拡張工事は、2019年7月以降に始まりました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為のムルマンスク艦船修理工場の乾ドック結合・拡張工事は2019年7月1日に始まる]

この工事には少なくとも1年は掛かるので、工事完了は最短でも2020年7月初頭になるでしょう。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為のムルマンスク艦船修理工場の乾ドック結合・拡張工事には1年掛かる]
ただし、この時期まで「アドミラル・クズネツォフ」の改装工事が中断されるわけでは無く(現に、今現在も中断されていない)、水上に浮いたままでも出来る工事は進められます。

「アドミラル・クズネツォフ」『第35艦船修理工場』の新たな乾ドックへ入渠できるのは、早くても2020年7月初頭になるでしょう。
乾ドックで水面下部分の工事を行ない、更に、他の全ての作業が完了するのは早くても2021年前半になるでしょうし、それから洋上試験を行ない、同年末までにロシア海軍へ引き渡すのは、かなりギリギリのスケジュールでしょう。

ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年8月27日5時23分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海で複合戦術演習を実施した】

オホーツク海エリアにおいて、太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊は複合計画試験戦術演習を実施した。

複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、ロケット艇、病院船「イルティシュ」を含む艦船支隊は、海上移動中に全ての種類の組織的な防衛へ取り組んだ。
特に、仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退する演習が行なわれた。

対潜演習の枠組みにおいて、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と2隻のコルベットで構成される捜索打撃艦グループは、指定海域で潜水艦の捜索を行なった。
この目的の為、艦上配置対潜ヘリコプターKa-27PL遠距離対潜航空機Tu-142が関わった。

3隻の艇から成るロケット艇打撃グループは、実際に兵器を使用せずにパッシブ妨害の設定を行ない、水上艦支隊への戦術ミサイル攻撃へ取り組んだ。

戦術グループ及び海上航空隊の行動の統制は、太平洋艦隊複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」の艦内指揮所から行なわれた。



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ウラジオストク(金角湾)に駐留する第44対潜艦旅団に所属する大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、最近では、2019年6月にピョートル大帝湾で対潜演習を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]


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ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月20日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

最近では、2019年8月初頭にヘリコプターの発着艦訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着訓練を行なった]


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ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットとしては2隻目となる「グロームキー」は、2018年12月25日に就役しました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後の「グロームキー」の動向は公表されていませんが(ウラジオストク周辺で乗組員の慣熟訓練を行なっていたらしい)、2019年6月21日にはピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グロームキー"と小型対潜艦2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]


8月23日、この3隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦と最新鋭コルベット2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

その後、8月24日~25日にロケット艇3隻と複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月26日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
ウダロイI級駆逐艦:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
ステレグシチー級フリゲート2隻:コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333)、「グロームキー」(335)
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇2隻:大型ロケット艇R-14(924)、R-18(937)
タランタルII級ミサイル護衛哨戒艇:大型ロケット艇R-79
マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦:複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」


そして8月27日にオホーツク海で演習を行ないました。

演習の総指揮は、2017年に近代化改装を終えて復帰した複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日就役)から行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフは近代化改装を終える]


なお、オホーツク海には、以前にもロシア太平洋艦隊の大型水上艦が入っています。

8月8日:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」宗谷海峡を通過
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月9日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

8月15日:太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、戦隊水雷艦「ブイストルイ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」宗谷海峡を通過
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦シクヴァル改めオジンツォボは2019年9月末に係留試験を開始する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年8月26日14時55分配信
【第3のプロジェクト22800小型ロケット艦は9月に試験を開始する】

プロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦の第2の生産艦「オジンツォボ」は、9月末までに係留試験を開始する。
『Mil.Press FlotProm』は海軍の消息筋より伝えられた。


対談者は、「オジンツォボ」が工場航行試験の為にラドガ湖へと去るのは、10月末~11月初頭に計画されている事を付け加えた。

他のシリーズ艦のように、小型ロケット艦の試験はラドガ湖で始まり、バルト海で完了する。

国際海軍サロン-2019の最中にプロジェクトの設計主任ドミトリー・ツイムリャコフが話したように、第3の「カラクルト」は、シリーズ中初めて強化された兵装を得る。
具体的には、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ」である。
彼は、シリーズは大量になり、艦は完全に国内業界の力で建造できる事を強調した。

小型ロケット艦「オジンツォボ」は、「シクヴァル」の名前で2016年7月29日に起工された。
それは2018年5月に進水した。

8月の以前、『Mil.Press FlotProm』は、シリーズ第2の艦「ソヴィェツク」は10月に聖アンドレイ旗を掲揚すると伝えた。

最初の2隻の「カラクルト」バルト艦隊の為に意図されている。
3番艦は北方艦隊への増強が計画されている。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト22800小型ロケット艦
の開発者は、中央海洋設計局『アルマーズ』である。
「オジンツォボ」は、近代化された76.2mm砲AK-176MA高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」で武装する。

艦の排水量は800トン、船体長67メートル、幅11メートル。
速力30ノット、航続距離2500海里、自立航行期間15日。
小型ロケット艦の動力は国内製である。
それは、3基のディーゼルM-507D-1と3基のディーゼル発電機DGAS-315が含まれる。

海軍は、このような艦を総計23隻受領する計画である。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「シクヴァル」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]

「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]

その後、「シクヴァル」「オジンツォボ」と改名されました。
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「オジンツォボ」は2019年9月末までに造船所の岸壁で係留試験を開始し、2019年10月末~11月初頭にはラドガ湖で航行試験を開始します。

「オジンツォボ」ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されており、北方艦隊へ配備されます。

ロシア海軍の新たな対潜哨戒機は既存の航空機をベースに開発される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年8月26日9時10分配信
【ロシアはTu-142とIl-38を代替する新たな対潜航空機の作成を計画している】
モスクワ、8月26日、インタファクス

ロシア連邦国防省は、Tu-142Il-38を代替する為の新たな対潜航空機の作成に関する提案を開発者へ振り向けた。
ロシア産業貿易相デニス・マントゥロフは、『インタファクス』のインタビューに対し、こう述べた。
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「国防省は最近、既存のモデルをベースにした新たな哨戒航空機の作成の為の提案を用意する課題を設定しました。
今年には、根本的な選択が行なわれるでしょう」
マントゥロフ
は言った。

彼は、現在、更に遠距離対潜航空機Tu-142の高度な近代化の問題も検討されている事を指摘した。

2018年12月、ロシア連邦海軍海上航空隊司令官イーゴリ・コジンは、2021年から2030年の期間の計画で、将来航空哨戒複合体の量産が始まると話した。
以前に彼は、海上航空隊の既存の哨戒航空機(Tu-142Il-38)の全ての集団を代替する為の新たな開発が行なわれていると語った。
「これは、新たな汎用プラットフォームの作成と導入についての話です。
この最新の機体は多くの課題を解決し、外国の同類機を上回ります」
コジン
は話した。

以前に『イリューシン』は、将来的にIl-38を代替できる新たな対潜航空機を設計する為の作業は進行中であると『インタファクス』へ伝えた。
「現在、自主的に、既に在るIl型航空機をプラットフォームとする対潜航空機の作成の可能性を研究しております。
更には、完全に新しい航空機の開発というテーマにも取り組んでおります」

同社は話した。

更に、新世代対潜航空機の為のプラットフォームとして、Il-38Nのように複合体「ノヴェッラ」の装備が可能な双発ターボプロップ機Il-114-300が検討されていると伝えられた。

『ツポレフ』社での作業がどの程度進んでいるのかは、現時点では知られていない。

Tu-142は、遠距離対潜航空機/海洋哨戒航空機であり、『ツポレフ試作設計局』が開発した。
NATOコード名「ベア-F」である。
Tu-142の実際の航続距離は12500km、戦闘行動半径6400kmである。
航空機は、機上の航空魚雷もしくは対潜ミサイルを使用し、あらゆる敵潜水艦を破壊できる。

Il-38は、Il-18を基にして作成された対潜航空機である。
それは、自身で、或いは対潜艦と合同で潜水艦を捜索及び破壊し、海上偵察及び捜索救助作戦の為に意図されている。
航続距離は6500キロメートル、戦闘行動半径2200キロメートル、戦闘積載量は8400キログラムまでであり、対潜爆弾、魚雷、海上機雷を搭載する。



現在、ロシア海軍航空隊の現用対潜哨戒機Il-38は、Il-38Nへの近代化改修が進められています。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]

遠距離対潜哨戒機Tu-142も近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は爆撃照準システムSVP-24を装備する]


更に、新世代対潜哨戒機の開発も進められています。
この新世代対潜哨戒機は、既存の航空機をベースにしたものとなります。

Il-38を開発した『イリューシン』は、旅客機Il-114-300をベースにした対潜哨戒機を提案しています。

[イリューシンはロシア海軍の対潜哨戒機Il-38の後継機を開発している]

一方、Tu-142を開発した『ツポレフ』は、旅客機Tu-214をベースにした対潜哨戒機を提案しています。


既にTu-214電子偵察機型Tu-214Rが開発されています。



Il-114Tu-214のどちらかがロシア海軍新世代対潜哨戒機のベースに選ばれる事になるようです。

2020年に6隻の潜水艦がロシア海軍へ就役する

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『タス通信』より
2019年8月23日9時45分配信
【情報筋:2020年にロシア海軍は28年ぶりに6隻の潜水艦を一度に受け取る】
モスクワ、8月23日/タス通信

2020年、ロシア海軍は28年ぶりに造船分野の企業から、4隻の原子力艦を含む6隻の潜水艦を一度に受け取る。
『タス通信』は金曜日にロシア連邦防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「契約に沿って、『セヴマシュ』は2020年に海軍へ、プロジェクト955A潜水艦の最初の生産艦クニャージ・オレグとプロジェクト885Mの最初の生産艦ノヴォシビルスクを引き渡さなければなりません。
更に『セヴマシュ』は、プロジェクト885M潜水艦のトップであるカザンと、プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドを海軍へ引き渡します」

対談者は話した。
「ベルゴロド」の受け入れは国防省深海調査総局により、水中装置「ポセイドン」無しで行なわれ、その試験は未だ完了していないと彼は説明した。

次に、対談者は『アドミラルティ造船所』海軍へ2隻のディーゼルエレクトリック潜水艦を引き渡すと話した。
それはプロジェクト636.3「ヴォルホフ」プロジェクト677潜水艦の最初の生産艦「クロンシュタット」だが、通常のものであり、非大気依存発電装置は無い。

『統合造船業営団』は、情報提供者から提示された情報に関する『タス通信』の質問に答え、こう指摘した。
「営団は、国家発注の全ての艦船を、合意されたスケジュールに沿って御引き渡しいたします」

[2019年の計画]
今年末までに海軍へ2隻の潜水艦の引き渡しが計画されている。
6月に『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、2019年末までに海軍プロジェクト955A潜水艦のトップ「クニャージ・ウラジーミル」を引き渡すと述べた。
3月に『アドミラルティ造船所』のトップ、アレクサンドル・ブザコフは、今年に発注者へ太平洋艦隊の為の最初のプロジェクト636.3潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」を引き渡すと通知した。

以前、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、年末までに海軍は3隻の潜水艦~ディーゼル艦と2隻の原子力艦を受け取ると発言した。
『タス通信』が防衛産業の他の情報提供者から説明されたように「引き渡されなければならない原子力潜水艦の内の1隻のカザンですが、引き渡しは2020年に変更されました」

ソヴィエト時代、海軍へは各年ごとに10隻以上の潜水艦が引き渡されていた。
1971年にソヴィエト社会主義共和国連邦海軍は、業界から原子力潜水艦だけで様々なクラスの12隻を受け取った。



プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の5番艦(改型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては2番艦)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工され、2016年末までに船体の水密試験を終えています。
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]

プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の3番艦K-573「ノヴォシビルスク」(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては2隻目)は、2013年7月26日に起工されています。
[ヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは2020年にロシア海軍へ引き渡される]

建造途中のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦を改造したプロジェクト09582原子力調査潜水艦「ベルゴロド」は、2012年12月20日に再起工され、2019年4月23日に進水しました。
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[ロシア海軍の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2020年4月以降に洋上試験を開始する]

プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日に起工され、2017年3月31日に進水、2018年9月末からは洋上試験を開始しています。
当初は2019年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、洋上試験で不具合が発覚した為、翌2020年に延期される事になりました。
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[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]

プロジェクト677「ラーダ」通常動力潜水艦の2番艦「クロンシュタット」は、2005年7月28日に起工され、2018年9月20日に進水しました。
最近では、7月28日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルクネヴァ川で行なわれた観艦式へ参加しています。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2019年に洋上試験を開始する]

太平洋艦隊向けのプロジェクト06363通常動力潜水艦としては2隻目となる「ヴォルホフ」は、2017年7月28日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

この6隻は、2020年中にロシア海軍への引き渡しが予定されています。


2019年には、2隻の潜水艦の引き渡しが予定されています。

プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途原子力水中巡洋艦「クニャージ・ウラジーミル」
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[第4のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

プロジェクト06363通常動力潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で潜航試験を行なった]


なお、今回の記事では「2020年に28年ぶり」と書かれていますが、2020年から28年前の1992年には、この6隻の潜水艦ロシア海軍へ引き渡されています。

プロジェクト949A原子力水中巡洋艦K-456「トヴェリ」
プロジェクト949A原子力水中巡洋艦K-266「オリョール」
プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-419「クズバス」
プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-328「レオパルド」
プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦B-448「タンボフ」
プロジェクト877大型潜水艦B-190「クラスノカメンスク」


1993年~1995年には毎年3隻の潜水艦が引き渡されましたが、1996年には1隻のみとなり、その後は2001年に1隻、2010年に1隻、2013年に2隻、2014年に4隻、2015年に2隻、2016年に2隻の潜水艦が引き渡されています。

カラクルト級小型ロケット艦2番艦タイフーン改めソヴィェツクは2019年10月末にロシア海軍へ就役する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年8月23日18時32分配信
【小型ロケット艦「ソヴィェツク」は(2019年)10月に聖アンドレイ旗を掲揚する】

プロジェクト22800小型ロケット艦の最初の生産艦「ソヴィェツク」は、10月末までにロシア海軍バルト艦隊へ加入する。
『Mil.Press FlotProm』は海軍の消息筋より伝えられた。


8月中旬、艦は国家試験の次の段階の最中に空中目標への射撃を成功裏に行なった。
空中目標の撃破の為、76.2mm砲及び30mm砲が使用された。

現在、乗組員、工場試験実施チームの代表及び国家委員会のメンバーは、機動性及び速力試験中において小型ロケット艦の航行性能を点検している。
更に、艦の全ての集合体、システム、ユニット、兵器、航法及び電波工学手段の動作をテストしている。

「試験の目的は、建造された艦の全方面に渡る品質と、それが承認された設計の戦術-技術的特性に沿っているか否かの点検に在ります」
艦隊は伝えた。

『Mil.Press FlotProm』へのバルト艦隊の情報提供者によると、「ソヴィェツク」の発注者への契約上の納入期限は10月25日である。

「ソヴィェツク」は第2の「カラクルト」であり、「タイフーン」として2015年12月24日に起工された。
艦は2017年11月24日に進水し、2019年5月20日にラドガ湖での試験へ出発した。
2019年2月、バルト艦隊司令官アレクサンドル・ノサトフ大将は、艦は今年末までにバルト艦隊へ補充されると発言した。

プロジェクト22800小型ロケット艦のトップ「ムィティシ」は、2018年12月にバルト艦隊へ増強された。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト22800小型ロケット艦
の開発者は、中央海洋設計局『アルマーズ』である。
「ソヴィェツク」は、近代化された76.2mm砲AK-176MA、2基の高射砲複合体AK-630M、打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」で武装する。

艦の排水量は800トン、船体長67メートル、幅11メートル。
速力30ノット、航続距離2500海里、自立航行期間15日。
小型ロケット艦の動力は国内製である。
それは、公開株式会社『ズヴェズダー』が製造する3基のディーゼルM-507D-1と3基のディーゼル発電機DGAS-315が含まれる。

海軍は、このような艦を総計23隻受領する計画である。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の2番艦「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で1番艦「ウラガーン」(後にムィティシと改名)と共に起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。

[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦カラクルト級2番艦タイフーン進水(2017年11月24日)]

その後、「タイフーン」「ソヴィェツク」と改名されました。

「タイフーン」改め「ソヴィェツク」は、当初は2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、サンクトペテルブルク工場『ズヴェズダー』が製造するディーゼルエンジンM-507D-1-01の納入が遅延した事により、実現しませんでした。
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ディーゼルエンジンM-507D-1-01
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航行試験の開始時期も再三に渡り延期され、最近では、2019年5月16日に出航する予定となっておりましたが、これも遅れ、5月20日に延期されました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年5月16日17時1分配信
【「カリブル」を持つ第2の「カラクルト」は5月20日に試験へ出発する】

2019年5月20日、「タイフーン」改め「ソヴィェツク」は、最初の航行試験を行なう為、『ペラ』造船所の岸壁を離れ、ラドガ湖へ出航しました。


[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)、航行試験開始(2019年5月20日)]

5月28日までに「ソヴィェツク」ラドガ湖での最初の試験を終え、『ペラ』造船所へ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)はラドガ湖での最初の航行試験を完了した]
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その後、「ソヴィェツク」クロンシュタットへ移動し、6月19日にバルチースク基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)は洋上試験を続ける為にバルチースク基地へ向かった]
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バルチースク基地到着後、6月28日からバルト海での航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)はバルト海で洋上試験を開始した]

バルト海で航行試験を行なった後、7月15日までに『ペラ』造船所へ戻りました。
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7月28日の『ロシア海軍の日』には、1番艦「ムィティシ」(2018年12月17日就役)と共にサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


観艦式が終わった後にバルト海での試験を再開し、8月9日には76mm砲AK-176の砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)はバルト海で砲撃試験を行なった]

8月18日には、AK-176及びAK-630M 30mm機関砲による対空射撃試験が行なわれました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)はバルト海で対空射撃試験を行なった]

「ソヴィェツク」は2019年末までにロシア海軍へ引き渡され、1番艦「ムィティシ」と同様にバルト艦隊へ編入されます。
[カラクルト級小型ロケット艦2番艦タイフーン改めソヴィェツクは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ウグリーチは地中海東部(シリア沖)で戦闘演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年8月24日13時0分配信
【小型ロケット艦「ウグリーチ」乗組員は地中海で演習を実施した】

遠方作戦ゾーンの海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行している小型ロケット艦「ウグリーチ」は、地中海で複合演習を実施した。

戦闘訓練計画に沿って「ウグリーチ」乗組員は、単艦での「敵」水上艦との戦闘実施の方法及び海上移動中の艦の組織的対空防衛へ取り組んだ。

演習中、水上及び空中目標への砲射撃が実施され、更には、敵の空中攻撃を回避する目的での複合電波電子戦闘における妨害の設置の為の乗員の行動の方法へ取り組んだ。

更に、艦上航空隊と連携して船員は潜水艦の捜索及び追尾の訓練を実施した。

艦は、地中海での任務遂行を継続する。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の2番艦「ウグリーチ」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2011年7月22日に起工され、2013年4月10日に進水し、2014年7月27日に就役し、カスピ小艦隊へ編入されました。

2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後はカスピ海で行動し、2016年9月9日には海上標的へ「カリブル」を発射しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年9月9日6時9分配信
【カスピ小艦隊の艦はミサイル「カリブル」の射撃演習を実施した】

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就役以来カスピ海から出た事が無かった「ウグリーチ」でしたが、7月中旬に黒海へ回航され、7月15日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ウグリーチは地中海東部(シリア沖)へ行く]

その後、「ウグリーチ」地中海東部(シリア沖)へ到着しました。

2019年7月28日の『ロシア海軍の日』にはタルトゥース観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

その後も地中海東部(シリア沖)に滞在しており、8月24日には戦闘訓練を行ないました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。
この内、大型揚陸艦シリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)に従事しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「スタールイ・オスコル」2019年4月末から地中海東部に滞在
警備艦「プイトリーヴイ」2019年7月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」:2019年8月下旬から地中海東部に滞在

海洋掃海艦「コヴロヴェツ」2019年7月上旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「キルディン」:2019年6月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」2019年6月末から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2019年6月末から地中海東部に滞在
対水中工作艇「スヴォーロヴェツ」2019年5月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2019年7月下旬から地中海東部に滞在

[カスピ小艦隊]
小型ロケット艦「ヴェリキー・ウスチュグ」
2019年6月中旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「ウグリーチ」2019年7月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年8月24日12時59分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は黒海海峡を通過する】

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」乗組員は、黒海海峡「ダーダネルス」及び「ボスポラス」の通過を行なっている。

艦は、大西洋で、そして地中海海軍常設グループの一員として任務を遂行した後、黒海艦隊主要基地-セヴァストーポリ英雄市へ戻る。

以前、艦はジブラルタル海峡を通過し、その後、海上移動中に給油船から燃料、その他の物資の在庫を補充し、艦隊司令部から与えられた課題に沿って任務遂行を継続した。

セヴァストーポリへ戻るまで、艦の乗組員は、対空防衛、無防備の泊地での防護及び防衛、船舶航行集中海域での艦の制御、艦上航空隊との連携の課題への取り組みを含む様々な艦上複合戦闘演習を行なう。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」セヴァストーポリ到着は、8月下旬に予定されている。



プロジェクト11356Rフリゲートの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年6月9日に黒海艦隊セヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

以後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、6回に渡り地中海への航海を行ないました。
2016年9月下旬~10月上旬、2016年11月初頭~12月下旬、2017年2月末~3月末、2017年4月初頭~7月中旬、2017年12月初頭~2018年5月末、2018年8月下旬~10月末)

2019年2月初頭~3月下旬までセヴァストーポリ『セヴァストーポリ海洋工場』のドックへ入り、オーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでオーバーホールを開始する]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでのオーバーホールを完了する]

2019年4月初頭からオーバーホール後の点検も兼ねて洋上訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はオーバーホール後に戦闘訓練を開始した]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で射撃演習を行なった]


2019年4月21日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部へ到着した]

4月23日未明、同型艦「アドミラル・エッセン」及び小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」(2018年12月10日就役)と共に夜間の通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

5月6日には、地中海沿岸の艦船駐留所(シリアタルトゥース港)を敵のミサイル攻撃から護るという想定の対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はシリアのタルトゥース港で対空防衛演習を行なった]

5月8日~9日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はキプロスへ行く]

5月13日、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共にシリアタルトゥース港へ寄港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォはシリアのタルトゥースへ入港した]

5月末に再びキプロスリマソール港へ寄港し、5月31日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はキプロス訪問を終えた]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、その後も地中海東部に滞在し、7月16日にはヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの発着訓練を行なった]

その後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海を離れて大西洋で行動し、8月18日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は大西洋から地中海へ戻った]

そして8月24日にボスポラス海峡へ入りました。

今後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は母港セヴァストーポリへ帰投します。

ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力水中巡洋艦トゥーラ及びユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイルを発射した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年8月24日8時30分配信
【8月24日、戦闘訓練計画に沿って海洋配置弾道ミサイルの発射が成功裏に実施された】

8月24日、戦闘訓練計画に沿って、戦略用途ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」からの海洋配置弾道ミサイル「シネーワ」の発射と、戦略用途ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」からの「ブラヴァー」の発射が成功裏に実施された。

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ミサイルは、北氷洋地域付近及びバレンツ海エリアから発射された。
ミサイル原寸大模型弾頭の飛翔は、完全なプログラムのサイクルで行なわれ、アルハンゲリスク州「チジャ」射爆場及びカムチャツカ半島「クラ」射爆場の演習目標へ成功裏に命中した。

発射中、潜水艦弾道ミサイルの技術的特性の課題と、艦載ミサイル複合体の全てのシステムの動作能力が確認された。



ロシア北方艦隊プロジェクト667BDRM(デルタIV)戦略用途原子力水中巡洋艦K-114「トゥーラ」(1987年11月5日就役)は、2017年12月末に寿命延長近代化改装工事を完了し、艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力水中巡洋艦トゥーラの近代化改装は完了した]

北方艦隊プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」(2013年1月10日就役)は、2018年5月22日に白海からカムチャツカ半島クラ射爆場へ弾道ミサイル「ブラヴァー」4基を一斉発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉に発射した]

この2隻は第31潜水艦師団に所属し、ムルマンスク州ガジエヴォ基地に駐留しています。
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2019年8月24日、2隻の戦略用途原子力水中巡洋艦は、北氷洋(北極海)及びバレンツ海から、チジャ射爆場及びクラ射爆場弾道ミサイルを発射しました。

国防省公式発表の記述を読む限り、「トゥーラ」北極海からチジャ射爆場へ、「ユーリー・ドルゴルーキー」バレンツ海からクラ射爆場弾道ミサイルを発射したようです。

チジャ射爆場(ネネツ自治管区)
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クラ射爆場(カムチャツカ半島)
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ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバレンツ海へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年8月23日9時39分配信
【ロシア海軍の練習艦「ペレコプ」はクロンシュタットから出航し、バレンツ海へ進路を取った】

本日、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将より与えられた海軍軍事科学研修センターの海軍研修学校生徒の海上実習を改善する任務に沿って、練習艦「ペレコプ」クロンシュタットから出航し、バレンツ海へ進路を取った。

航行中の艦には、海軍高等専門学校(ピョートル大帝記念海軍兵学校)の航海士-水路学部の生徒、海軍技術学校の動力装置学部の生徒、クロンシュタット海軍幼年学校の生徒が乗っており、北方海上航路の特殊な航行の段階の1つとして、セヴェロモルスク、アルハンゲリスク、ペトロパブロフスク・カムチャツキー、ウラジオストクへ寄港する。

航海の様々な段階で、更に、太平洋艦隊海軍高等学校の航海士学部の生徒、ナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校の生徒が参加する。
練習航海の指揮官には、アレクサンドル・シチェルビツキー少将が任命された。

ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が指摘したように、海軍の積極的な発展には、生徒の為、艦隊での軍事勤務を行なう条件へ最大限近付けた研修モードを導入した実習の強化へ指向される研修プロセスが必要である。

「将来の海軍士官を用意する重要な構成要素の1つは、海への習熟であり、練習艦で遠洋航海へ参加し、更には艦隊での実習及び実地訓練です」
総司令官は話した。

アドミラルティ地区練習艦「ペレコプ」の遠距離航海の準備状態についての報告を受けたニコライ・エフメノフ大将は強調した。
「必要な更なる改善策は、将来の海軍士官の訓練の強化であります。
既に今日、教育施設での練習の最初のコースである実地方面へ指向された練習で、艦隊へ迅速に適応する為に必要な知識と能力の教育の水準の高さが明確に表れている事を確認できます。
この数年間、海軍総司令部は、海軍学校の生徒の海軍の練習艦での遠洋航海実習への参加を実現させております。
これは、その結果が非常に目に見えております」

総司令官は付け加えた。



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プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。


2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)
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[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]


2019年7月5日、「ペレコプ」クロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]

7月7日、「ペレコプ」バルチースク基地へ入港しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]

7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]

その後、「ペレコプ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ペレコプ」地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]

7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

その後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せて出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く]

8月初頭に北アフリカスペイン領セウタへ寄港し、8月9日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北アフリカのスペイン領セウタを訪れた]

8月12日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月12日17時45分配信
【練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】

その後、「ペレコプ」ビスケー湾ラマンシュ海峡を通過し、8月14日には北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは再び北海へ入った]

北海からバルト海へ入り、一旦クロンシュタット港へ戻った「ペレコプ」は、8月23日に出航し、今度はバレンツ海へ向かいました。

今後、「ペレコプ」北極海を通過して極東へ行きます。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦と最新鋭コルベット2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地方情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年8月23日8時11分配信
【太平洋艦隊の艦は日本海で仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ】

太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の演習計画の枠組みで、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、更にコルベット「グロームキー」「ソヴェルシェーンヌイ」で構成される戦術艦グループは、日本海で対潜任務へ取り組んだ。

海上移動中に艦の乗組員は、仮想敵潜水艦の捜索、分類、追跡の複合活動を行なった。
演習中、潜水艦の仮想破壊の為、艦のロケット爆雷装置及び魚雷兵装が使用された。

更に、合同戦術操艦、艦支隊の組織的対空防衛、航行中の艦のダメージコントロールの訓練が実施された。



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ウラジオストク(金角湾)に駐留する第44対潜艦旅団に所属する大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、最近では、2019年6月にピョートル大帝湾で対潜演習を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]


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ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月20日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

最近では、2019年8月初頭にヘリコプターの発着艦訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着訓練を行なった]


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ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットとしては2隻目となる「グロームキー」は、2018年12月25日に就役しました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後の「グロームキー」の動向は公表されていませんが(ウラジオストク周辺で乗組員の慣熟訓練を行なっていたらしい)、2019年6月21日にはピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グロームキー"と小型対潜艦2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]


8月23日、この3隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。

ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験を再開した


『タス通信』より
2019年8月23日17時28分配信
【フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は工場航行試験の最終段階へと出発した】
モスクワ、8月23日/タス通信

プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・カサトノフ」は、工場航行試験の最終段階へ向かった。
金曜日に公表された『北方造船所』の声明では、こう述べられている。

「工場航行試験及び次の国家試験は12月まで行ないます。
試験の結果及び国家委員会の判定により、海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、艦の北方艦隊への編入を決定します」

声明では、こう指摘された。

乗組員及び試験実施チームは、艦の全てのシステム、機構、設備、機器装置及び複合体、兵器及び兵装を点検する。

フリゲートは5000トンの排水量と135メートルの全長を有しており、艦の基礎兵装は、ミサイル複合体「カリブル」である。
以前、(北方)艦隊の戦闘編制へ、同プロジェクトのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」が加入した。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKを指しています。

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]


2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]


フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)

2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した]

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その後、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時バルチースクへ戻りました。

「アドミラル・カサトノフ」は5月9日の戦勝記念日をバルチースク軍港で祝いました。

その後、洋上試験を続ける為、再びバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]

その後、物資補充の為に一旦バルチースクへ戻り、5月29日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で洋上試験を行なっている]

6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト23130中型海洋給油船「アカデミック・パシン」から洋上給油を受けました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

6月20日までに洋上試験の第2段階は終了し、建造元の『北方造船所』へ戻りました。
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[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験の第2段階を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年7月10日~14日にサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロンIMDS-2019で展示されました。
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そしてサンクトペテルブルクで7月28日に行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


8月23日、「アドミラル・カサトノフ」は洋上試験を再開する為に出航しました。

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海へ回航された

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年8月22日11時48分配信
【小型ロケット艦「イングシェチア」は試験の為に黒海艦隊へ回航された】

『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造されたプロジェクト21631(コード名「ブヤン-M」)小型ロケット艦「イングシェチア」は、艤装及び試験実施の為、黒海へ回航された。
8月22日・木曜日に『軍事展望』が伝えたように、小型ロケット艦は2019年末までに黒海艦隊への編入が計画されている。


「イングシェチア」は、プロジェクト21631艦シリーズの8番目である。
それは2014年8月にゼレノドリスク工場で起工され、2019年6月に進水した。

当初、同艦は2018年10月の就役が計画されていたが、プロジェクト21631小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」及び「オレホヴォ・ズエヴォ」の引き渡し時期が延期され、海軍への補充が2018年になったが故に、「イングシェチア」の建造完了も1年遅れる事になった。

プロジェクト21631(コード名「ブヤン-M」)小型ロケット艦は、多目的の「河川-海」クラスの艦である。
艦は、最新の長射程汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」を含む最新の風貌の砲、ミサイル、対水中工作防衛、高射及び電波電子兵装を装備する。

プロジェクト21631小型ロケット艦の排水量は949トン、全長75メートル、幅11メートル。
最大速力25ノット。航続距離2500海里、自立航行期間10日。乗組員52名。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。
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それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。


[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した]

2019年8月中旬、ロシア内陸水路経由でゼレノドリスクから黒海沿岸へ回航されました。
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今後、「イングシェチア」黒海で洋上試験を行ないます。

「イングシェチア」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されており、引き渡し後は黒海艦隊へ編入されます。

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月22日12時1分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は地中海へ入った】

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊艦・支援船支隊は、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った。

地中海北方艦隊将兵は、一連の軍事-外交任務を遂行し、地中海諸国の港への業務寄港を行ない、ロシア海軍の他の艦隊の艦との連携を含む防衛へ指向される複合演習を実施する。

本日朝、艦上では、ロシア国旗の日へ捧げられる式典が開催された。
近い内に、巡洋艦の乗組員は中型海洋給油船「ヴャジマ」からの燃料の在庫の補充を行ない、更には無防備の泊地へ投錨停泊中の艦船支隊の対水中工作防衛演習を実施する。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、7月3日にセヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、乗組員は海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。
基地から出航して以来、艦は約700海里以上を踏破した。

艦・支援船支隊の遠洋ゾーンへの航海は、北方艦隊ロケット艦師団参謀長アンドレイ・サロシキン1等海佐の指揮下で行なわれる。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を再開した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年8月20日10時39分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は国家試験を開始した】

モスクワ時間8月20日・火曜日10時0分、『北方造船所』で建造されたプロジェクト20385コルベットのトップ「グレミャーシチー」は、国家試験を開始する為にフィンランド湾へ出航した。
『Mil.Press FlotProm』は同社広報サービスより伝えられた。


工場航行試験の最終段階は、国家試験開始と一緒になると造船所は付け加えた。

工場航行試験の第1段階は6月に完了した。

艦は、国家試験プログラム完了の為、今秋に北方海上航路を通って太平洋艦隊へ向かう。
コルベットは2019年末までに海軍へ引き渡されなければならない。

「グレミャーシチー」プロジェクト20385コルベットのトップであり、2012年に『北方造船所』で起工され、2017年6月30日に進水した。
2018年1月に係留試験がスタートした。
工場航行試験は2019年4月末に始まった。

「グレミャーシチー」の排水量は2200トン、全長104メートル、幅13メートル。
速力27ノット、航続距離3500海里。乗組員99名。
兵装構成には、ミサイル「カリブル」の全てのファミリー及び「オーニクス」を使用できる汎用艦載射撃装置高射ミサイル複合体「リドゥート」100mm砲装置A-190-01、2基の30mm高射砲複合体AK-630M、更には対潜複合体「パケート」が含まれる。



プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

「グレミャーシチー」の洋上試験開始は、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



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5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した]

洋上試験中の5月8日、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時クロンシュタットへ戻りました。

5月9日の戦勝記念日をクロンシュタット軍港で祝いました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験中に大祖国戦争勝利74周年を祝った]

祝賀行事を終えた後、「グレミャーシチー」は、フィンランド湾で洋上試験を続けました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はフィンランド湾で航行試験を続ける]

「グレミャーシチー」の洋上試験の第1段階は2019年6月下旬までに完了しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験の第1段階を終えた]

「グレミャーシチー」は、7月28日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


そして8月20日に洋上試験を再開しました。

「グレミャーシチー」は9月に北海航路(北極航路)経由で極東方面へ回航され、ここで洋上試験の最終段階を実施します。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2019年9月に北極海経由で極東へ回航される]
極東での試験中、有翼ミサイル「カリブル」の試射も実施されるようです。

「グレミャーシチー」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されており、引き渡し後は太平洋艦隊へ配備されます。
[プロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年に2隻の巡航ミサイル"カリブル"搭載艦を受け取る]

クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式及びバルト海演習『大洋の盾-2019』へ参加した北方艦隊の艦船は母港へ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月19日14時59分配信
【北方艦隊からの主要海軍パレード参加艦は恒久駐留所へ到着した】

サンクトペテルブルク及びクロンシュタット主要海軍パレードへ参加した北方艦隊の艦及び潜水艦の基礎部分は、コラ半島の恒久駐留所へ到着した。
本日(8月19日)、セヴェロモルスクには、同名の大型対潜艦が到着した。
以前、ポリャールヌイ及びザオゼルスクの埠頭へ、潜水艦「ウラジカフカース」水中ロケット巡洋艦「スモレンスク」が停泊した。

艦隊間移動中、北方艦隊の全ての1等及び2等の戦闘艦及び潜水艦は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ関わり、その中で、潜水艦の捜索、航空攻撃の撃退及び敵水上グループの撃破の為の合同戦術行動へ取り組んだ。

現在、北方艦隊からの主要海軍パレード及び演習『大洋の盾-2019』参加艦は、全て恒久駐留所へ到着している。
大西洋で遠距離航海任務を遂行しているロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」を除いては。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、原子力水中ロケット巡洋艦「スモレンスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、多機能後方支援船「エリブルス」の3隻は、2019年2月末からの世界一周航海を完了した後にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日までに北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦スモレンスクと支援船2隻はバルト海を去った]

その後、ノルウェー海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"と大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海で演習を実施した]

8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

そして8月19日までに主要海軍パレード及びロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した北方艦隊の艦船は、それぞれの母港へ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は世界一周航海を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は世界一周航海を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年8月19日14時10分配信
【北方艦隊戦闘艦支隊は遠洋ゾーンでの戦闘演習任務を遂行した後にセヴェロモルスクへ帰投した】
モスクワ、8月19日、インタファクス

艦・支援船支隊を率いたフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、遠洋ゾーンで与えられた任務を遂行した後、月曜日にセヴェロモルスクへ到着した。
北方艦隊は発表した。

「世界一周航海に加え、フリゲートのトップと共に多機能後方支援船エリブルスと救助曳船ニコライ・チケルは、クロンシュタット泊地の主要海軍パレードと、艦隊間演習『大洋の盾-2019』へ参加しました」
『インタファクス』
が受け取った声明では、こう述べられている。

艦隊本部によると
「北方艦隊将兵は、175日間に渡り恒久駐留所から離れていました」

遠距離航海は2月26日に始まった。
この間に彼らは4万海里以上を航行し、7か国の港への寄港を行なった:ジブチ、スリランカ、中国、エクアドル、キューバ、トリニダード・トバゴ、カーボベルデ。
フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、青島中国人民解放軍海軍70周年の祝賀行事へ参加し、そしてロシア海軍の祝賀行事へ参加した。
支隊は4つの大洋へ行き、赤道を2回横断し、スエズ運河パナマ運河を通過した。

北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフは、故国の基地へ到着した乗組員を祝福した。
「世界一周航海は、北方艦隊将兵にとって、特筆すべき海上実習と人生経験となり、更には、新たなロシア海洋技術の為の素晴らしい点検でした」

「フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"と輸送船エリブルスは初めて遠距離航海へ参加しました」
声明は指摘した。



2019年2月26日、ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、多機能後方支援船「エリブルス」及び救助曳船「ニコライ・チケル」と共に遠距離航海へ出発し、大西洋へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は遠距離航海へ出発した]

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」は、2018年4月9日に就役した最新鋭の多用途支援船です。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
『Marine Traffic』より
【「エリブルス」】

プロジェクトR-5757救助海洋曳船の1番船「ニコライ・チケル」(SB-131)は、1989年4月12日に就役した世界最大級のタグボートです。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】

3月3日にはノルウェー海艦載ヘリコプターを使用する潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なった]

その後、北方艦隊艦船支隊には、プロジェクトREF-675中型海洋給油船の1番船「カーマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「カーマ」】

「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、グレートブリテン島北部のマレー湾で訓練を行なった後、3月5日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡へ入った]

ロシア海軍の艦船がラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する際には、必ずグレートブリテン海軍の水上艦が監視任務へ就きますが、今回は、45型駆逐艦「ディフェンダー」(2013年3月21日就役)でした。
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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月8日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を出てケルト海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

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「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は、3月12日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
[スペイン空軍の対潜哨戒機P-3は地中海西部でロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を監視する]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海を東へ進み、3月15日にはマルタ島周辺海域へ到達しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマルタ島周辺へ到達した]

3月19日には、地中海に居る北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共に、艦載ヘリコプターによる潜水艦の捜索や遭難者の捜索救助訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年3月19日16時54分配信
【北方艦隊のヘリコプター乗員は地中海の大型対潜艦「セヴェロモルスク」艦上からのフライトを行なった】

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は地中海東部を通過してスエズ運河へ入り、3月21日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]
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3月25日にジブチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチへ寄港した]
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3月28日にジブチを出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はジブチを去り、アデン湾へ向かった]

4月1日にはインド洋(随伴船の位置から推察すると、正確にはアラビア海ソコトラ島東方海域)で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はアラビア海で対空戦闘訓練を行なった]
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4月3日、「アドミラル・ゴルシコフ」スリランカコロンボ港へ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを訪れた]

4月6日、「アドミラル・ゴルシコフ」コロンボ港を出航し、中国青島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスリランカのコロンボを去り、中国へ向かった]

4月11日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はマラッカ海峡へ入った]
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4月13日には南シナ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は南シナ海へ入った]

4月16日にはフィリピン海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィリピン海へ入った]
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4月20日に黄海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は黄海へ入った]

4月21日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島へ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国の青島港へ到着した]

4月23日には中国人民海軍創設70周年記念国際観艦式へ参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国への公式訪問を続けている]

4月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は青島を出航し、ウラジオストクへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中国を去り、ウラジオストクへ向かった]

4月28日に対馬海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は対馬海峡へ入った]

5月1日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船はウラジオストクへ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はウラジオストクへ到着した]

5月7日、「アドミラル・ゴルシコフ」ウラジオストク金角湾第33埠頭を離れ、ウラジオストク西岸のアムール湾へ移動しました。
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5月9日の大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)勝利74周年記念行事へ参加した後、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は5月10日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は中部太平洋へ向かった]
(ただし、給油船「カーマ」はそれよりも前に出航し、5月8日に津軽海峡を通過して太平洋へ入っている)

5月11日に津軽海峡を通過して太平洋へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年5月13日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は太平洋を東進し、5月15日にはハワイ諸島付近へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はハワイ沖へ到達した]
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その後も「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船はハワイ諸島周辺海域に留まり、5月24日にはハワイ諸島南東海域で対潜演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はハワイ南東沖で対潜演習を行なった]

5月30日には、太平洋西部で捜索救助演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は太平洋西部で捜索救助演習を行なった]

6月8日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船は赤道を通過し、古くからの船乗りの伝統に従い、赤道祭が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"で赤道祭が行なわれた]
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6月11日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船はエクアドルプエルト・ボリバル港へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はエクアドルのプエルト・ボリバル港を訪問した]

6月12日、プエルト・ボリバル港ロシア連邦の祝日『ロシアの日』を祝いました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はエクアドルで『ロシアの日』を祝った]

ソヴィエト連邦時代の1990年6月12日、ロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国の国家主権の宣言が採択された事を記念し、この日はロシア連邦の祝日となりました。
『ロシア・ビヨンド』(日本語版)より
【「ロシアの日」って何?】

6月13日、「アドミラル・ゴルシコフ」と随伴船はプエルト・ボリバル港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はエクアドルを去り、パナマ運河へ向かった]

6月15日には給油船「カーマ」から燃料を補充しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は南アメリカ沖で洋上給油を行なった]

「アドミラル・ゴルシコフ」は6月18日までにパナマ運河の通過を完了してカリブ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はパナマ運河を通過してカリブ海へ入った]
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翌6月19日、他の3隻の随伴船多機能後方支援船「エリブルス」、給油船「カーマ」、救助曳船「ニコライ・チケル」パナマ運河へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の支援船はパナマ運河を通過する]

6月20日、「アドミラル・ゴルシコフ」随伴船3隻は、パナマ運河の出口で合流しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船はカリブ海へ入った]

6月24日、「アドミラル・ゴルシコフ」随伴船2隻(多機能後方支援船「エリブルス」、救助曳船「ニコライ・チケル」)は、キューバハバナ港へ入港しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はキューバのハバナ港へ到着した]

「アドミラル・ゴルシコフ」随伴船2隻は、6月26日にハバナを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はキューバを去った]
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同じ6月26日、別行動を取っていた給油船「カーマ」は、物資補充の為、トリニダード・トバゴ島へ到着しました。

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」随伴船カリブ海を出て大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はカリブ海を去った]
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7月1日に「アドミラル・ゴルシコフ」随伴船2隻は給油船「カーマ」と合流し、洋上で燃料補給を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は大西洋で洋上給油を行なった]

7月2日、「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上でA-192 130mm単装砲の実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は大西洋上で130mm砲を発射した]

7月5日、「アドミラル・ゴルシコフ」随伴船大西洋の横断を終え、カーボベルデ付近へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はカーボベルデへ行く]
7月6日にはカーボベルデの首都プライア港へ入港しました。
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7月8日にプライア港を出航し、大西洋北東海域へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はカーボベルデを去った]

7月12日にはカナリア諸島北方沖へ到達し、ここで潜水艦の捜索や強制浮上、潜水艦への武器使用の演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はカナリア諸島沖で対潜演習を実施した]
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その後、「アドミラル・ゴルシコフ」随伴船は、ポルトガル・スペイン沖、そしてビスケー湾を通過し、7月17日に再びラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は英仏海峡へ入った]

グレートブリテン海軍、フランス海軍、ネーデルラント海軍の軍艦、ドイツ沿岸警備隊の艦に追跡された「アドミラル・ゴルシコフ」随伴船は、7月19日にスカゲラク海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はスカゲラク海峡へ入った]
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ行く]

「アドミラル・ゴルシコフ」随伴船バルト海へ入り、7月23日にクロンシュタットへ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

給油船「カーマ」のみは、一足先に7月25日にムルマンスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


主要海軍パレードが終わった後、クロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後、ノルウェー海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"と大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海で演習を実施した]

8月19日にセヴェロモルスクへ帰投しました。