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ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海艦隊の戦闘機Su-30SMと対空戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年10月28日12時29分配信
【黒海艦隊海上航空隊のSu-30SMは、工場航行試験中の新たな小型ロケット艦「イングシェチア」と訓練を実施した】

黒海艦隊海上航空隊多目的戦闘機Su-30SM乗員は、工場航行試験の枠組みで小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員と訓練を実施した。

工場航行試験中、航空機乗員は、艦の空中目標探知システムの点検の為、艦を仮想爆撃する戦闘進路への進入を行なった。

小型ロケット艦「イングシェチア」の対空防衛班は、空中攻撃手段に対する任務~空中目標の探知、コースの追跡、仮想撃破~を遂行した。

小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員とSu-30SMの演習は、新たな艦の工場航行試験実施計画の一部として初めて行なわれた。

[参照]
小型ロケット艦「イングシェチア」
は、最新の風貌の砲、ミサイル、対水中工作、高射、電波工学兵装を装備する多目的艦である。

黒海艦隊の為に建造される小型ロケット艦「イングシェチア」は、近代化された「ブヤン-M」シリーズの8番艦である。
同プロジェクト艦は増大した排水量を有し、海上および沿岸目標の撃破の為に意図されている長距離最新高精度ミサイル兵器汎用ミサイル複合体「カリブル」を装備する。
プロジェクト「ブヤン-M」の用途は、国家経済ゾーンの保護及び防護である。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。
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それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。


[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した]

2019年8月中旬、ロシア内陸水路経由でゼレノドリスクから黒海沿岸へ回航されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海へ回航された]
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9月30日、「イングシェチア」ノヴォロシースク海軍基地から出航し、黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海で洋上試験を開始した]

10月25日にはセヴァストーポリへ到着しました。
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その後、同港を出港し、10月28日には黒海艦隊多用途複座戦闘機Su-30SMを「敵役」に見立てた対空戦闘訓練を行ないました。

「イングシェチア」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されており、引き渡し後は黒海艦隊へ編入されます。
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ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカでの訓練を完了した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年10月29日13時35分配信
【北方艦隊艦上航空隊の飛行士はクリミアの複合体ニートカでの訓練を完了した】

北方艦隊の航空・防空連合部隊の独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、クリミアサキ飛行場での訓練課程を完了した。
この10月中、彼等は航空隊地上試験訓練複合体(ニートカ)で着艦技量を向上させた。

ムルマンスク州からクリミアへ3機の航空機MiG-29Kと2機のMiG-29KUBが移動飛行を行なった。
航空連隊司令ウラジーミル・コクリン指揮下で到着した17名の戦闘機飛行士が飛行技量を向上させた。
彼らは、10回以上の交代飛行勤務へ取り組み、250回以上の
トレーナー上空の低高度飛行を行ない、約100回仮想甲板へ接触し、更には(着艦フックへ)引っ掛けて着陸した。

訓練の結果、最も準備の進んだ数名の飛行士が航空母艦での飛行許可を受け、連隊司令官は訓練プログラムを成功裏に遂行し、教官飛行士のテストへ移行した。

北方艦隊艦上戦闘機航空連隊の戦闘訓練計画に沿って、今週にはコラ半島のセヴェロモルスク-3飛行場への移動飛行が行なわれる。

[参照]
航空隊地上試験訓練複合体(ニートカ)
は、航空母艦甲板を模した特別な地上練習-訓練複合体であり、航空母艦からの航空機の発着艦技術への習熟の為に意図されている。

複合体は、艦の飛行甲板と同様のトランポリン台航空機拘束装置を装備した特別な鋼鉄の飛行場である。
飛行場の大きさは、重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」飛行甲板の大きさに等しい。

ニートカは、艦上航空機の飛行試験、水平離着陸、更には飛行士の研修の為に使用されている。
トランポリンから最初に戦闘機Su-27が離陸したのは1982年8月であった。



[艦上戦闘機MiG-29K/KUB]
[艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB(旧ブログ)]
[RSKミグMiG-29K/MiG-29KUB艦上戦闘機(RSKミグ公式サイト)]

ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の新たな艦上戦闘機は、当初、Su-27KUB(1999年初飛行)とMiG-29K/KUB(2007年初飛行)の2機種から選ぶ事になっていました。
[ロシア海軍は、2016年以降に新しい艦上戦闘機を採用する]

艦上戦闘機Su-27KUB(Su-33UB)
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その後、2009年2月にはMiG-29K/KUBに絞られる事になりました。
[ロシア海軍、MiG-29KUBを導入]

艦上戦闘機MiG-29K/KUB24機の購入契約が締結されたのは、それから3年後の2012年2月29日でした。
[ロシア国防省は艦上戦闘機MiG-29K/KUBの購入契約を締結した]

ロシア海軍向けのMiG-29KUB量産1号機は2013年10月下旬に初飛行しました。
[ロシア海軍の為の艦上戦闘機MiG-29KUB量産1号機は飛行試験を開始した]

2013年11月下旬、当初の計画通りに2機のMiG-29K(単座型)と2機のMiG-29KUB(複座型)ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は最初の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受領した]

2014年12月2日までに8機のMiG-29Kと2機のMiG-29KUBが、当初の計画通りにロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍へ10機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBが引き渡された]

2015年12月末までに10機のMiG-29Kが引き渡され、契約分全機の納入が完了しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]

MiG-29Kは、現用の艦上戦闘機Su-33と共に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で運用されます。
[新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBはロシア海軍現用艦載機と共に運用される]

2016年1月には、MiG-29K/KUBを装備する新たな航空連隊~第100独立艦上戦闘機航空連隊が編成されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]

2016年3月20日、第100独立艦上戦闘機航空連隊としての本格的な飛行訓練が始まりました。
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]

2016年6月からはクリミア半島サキ飛行場へ進出し、「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板を模した艦上戦闘機発着艦訓練施設(旧ニートカ)で訓練を行ないました。
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2016年8月8日に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフへ初めて艦上戦闘機MiG-29KRが着艦した]

母艦となる「アドミラル・クズネツォフ」には、MiG-29K/MiG-29KUBを運用する為の新たな慣性航法システムが装備されています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは艦上戦闘機MiG-29K/KUBを運用する為の新型システムを搭載する]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この遠征において「アドミラル・クズネツォフ」には、少なくとも4機のMiG-29K(機体番号41、46、47、49)と3機のMiG-29KUB(機体番号50、52、53)が搭載されていました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

2016年11月13日には1機のMiG-29K「アドミラル・クズネツォフ」への着艦時に墜落しました。
機体は海中に没しましたが、パイロットは無事に救助されました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月15日からシリア領内のテロ組織への空爆を開始し、MiG-29K/MiG-29KUBも参加しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]

「アドミラル・クズネツォフ」の帰投後、空母部隊の将兵はクレムリンで表彰を受けました。
[シリア軍事作戦へ参加したロシア海軍北方艦隊の空母部隊の将兵はクレムリンで表彰を受けた]

『ロシア大統領府』公式サイトより
2017年2月23日16時30分配信
【北方艦隊将兵との会合】
この動画で6:00辺りから登場する士官(キリール・エフゲニエヴィチ・レヴャキン大尉)は、MiG-29Kパイロット(第100独立艦上戦闘機航空連隊の飛行中隊長)です。
レヴャキン大尉は2016年8月に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦し、この前のシリア遠征では17回のフライト(発着艦)を行ないました。


現在、第100独立艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBの大半は、艦上戦闘機Su-33と共にセヴェロモルスク-3飛行場へ駐留しています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kは空中戦闘訓練を行なった]
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2018年4月10日には、Su-33と共にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の対空防衛訓練で「敵機役」を務めています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]

2018年6月8日、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、発着艦訓練を行なう為、クリミア半島サキ飛行場艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはクリミア半島の発着艦訓練施設ニートカで訓練飛行を行なう]
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2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、クロンシュタット及びサンクトペテルブルクで行なわれた主要海軍パレードへ参加しました。
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第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、ムルマンスク州セヴェロモルスク-3飛行場に駐留し、訓練飛行を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは悪天候下で飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはコラ半島及びバレンツ海で戦闘飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは戦闘飛行訓練を行なった]

2019年9月25日、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、再びクリミア半島艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカで訓練を行なう]

10月11日からニートカでの着艦訓練を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカで着艦訓練を行なった]

10月29日までに訓練は完了しました。


MiG-29K/KUB「母艦」アドミラル・クズネツォフは、2018年4月末から近代化改装工事を行なっており、艦隊へ復帰するのは早くても2021年になります。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域で対空防衛訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年10月28日19時15分配信
北方艦隊の巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は無防備の泊地へ停泊中の対空防衛へ取り組んだ】

アフリカ西海岸から遠くない大西洋上で遠距離航海任務を遂行している北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、無防備の泊地への停泊中における敵空中攻撃手段の仮想攻撃を撃退する為の対空防衛手段の制御及び電波電子戦闘の訓練を実施した。

訓練中、電波位置測定ステーション及び兵器制御システムを完全な準備状態へ移行する規範行動へ取り組んだ。
空中目標を撃破する為の速射小口径砲及び高射ミサイル複合体「フォルト」(地上版S-300の同類)の準備状態の点検が行なわれた。

更に、投錨停泊時、臨検グループの要員による仮想容疑船の引き留め及び臨検の実地取り組みが行なわれた。
艦船支隊の対水中破壊工作防衛活動が行なわれた。
巡洋艦、更には支援船救助曳船SB-406給油船「ヴャジマ」の推進スクリュー群と船体水中部分の対水中工作点検が行なわれた。
戦闘演習活動に加え、巡洋艦の乗組員は、全ての環境安全活動を順守して給油船からディーゼル燃料を補充した。

物資補充完了後、北方艦隊艦船支隊は錨を上げ、南方向へ進路を取った。
現在、支隊アフリカ沿岸近くの大西洋の中立水域の航海を続けている。

この前の日曜日、巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の乗組員210名は、地理学ディクテーションへ参加した。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、7月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、巡洋艦の乗組員は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。
この2ヶ月間に巡洋艦地中海で行動し、一連の演習を実施し、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャを訪れ、支援船キプロスギリシャへの業務寄港を行なった。

セヴェロモルスクから出航して以来、艦は約20500海里を進んだ。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した]

翌10月28日には停泊中の対空戦闘訓練を実施しました。

現在、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は、大西洋を南下しています。

ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは白海からカムチャツカ半島へ弾道ミサイル"ブラヴァー"を発射した



『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年10月30日5時3分配信
【潜水艦「クニャージ・ウウラジーミル」は初めて「ブラヴァー」発射を実行した】
モスクワ、10月30日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト955A(ボレイ-A)原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は、試験の枠組みで初めて弾道ミサイル「ヴラヴァー」発射を実行した。
ロシア国防省の情報・マスコミュニケーション部は発表した。

ロケット巡洋艦白海エリアの水中位置からカムチャツカクラ射爆場へ射撃を行なった。

「ミサイルは正常モードで飛翔し、演習用戦闘ブロック(弾頭)は指定時間に射爆場へ到達した事が客観的な監視手段により記録されました」
部門は指摘した。

現在、国家軍備プログラムに沿って、ロシア海軍の為に8隻の「ボレイ」級潜水艦の建造が計画されている。
この内の3隻は完成し、海軍へ加わっている:「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」、「ウラジーミル・モノマーフ」
第4の潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は航行試験を行なっている。

「ブラヴァー」(NATO分類はSS-NX-30)は、3段固体燃料大陸間弾道ミサイルである。
それはプロジェクト955「ボレイ」水中巡洋艦へ配置される。
これは、10個までの個別誘導核弾頭を搭載でき、仮想敵の対ミサイル防衛を突破できる。
ミサイルの最大飛翔距離は8000キロメートル以上。

第4世代原子力水中巡洋艦プロジェクト「ボレイ」及び「ボレイ-A」シリーズは「ブラヴァー」ミサイルで武装しており、今後数十年のロシア海洋核戦力の基礎となる使命を帯びている。



[プロジェクト955Aボレイ-A戦略用途原子力水中巡洋艦]

プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦シリーズの4番艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]


2013年10月、船体の水圧試験が実施されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは水圧試験を行なう]

2014年2月中旬、船体が完成しました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]

2017年11月17日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)]


「クニャージ・ウラジーミル」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「クニャージ・ウラジーミル」は、2018年11月28日から12月24日まで洋上試験(工場航行試験)の第1段階を実施しました。
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「クニャージ・ウラジーミル」は、初の試みとして、艦の洋上試験と並行して乗組員の慣熟訓練も行なっています。
[2019年末までにロシア海軍へ就役するボレイ-A級戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験と乗組員の慣熟訓練を同時並行で行なう]
これまでは、海軍へ引き渡された後に乗組員の慣熟訓練を開始し、それが終わった後でパトロールなどの洋上任務に就いていたのですが、引き渡される前に乗組員の慣熟訓練も済ませ、就役後、すぐに洋上任務へ就けるようにするのが狙いです。
これが上手く行けば、今後就役する他の新造艦でも実施される事になるでしょう。

「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年6月10日にセヴェロドヴィンスクを出航しています。


「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年6月末から航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年6月末に航行試験を再開する]

2019年10月30日未明、「クニャージ・ウラジーミル」は、弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年中に弾道ミサイル"ブラヴァー"を発射する]
[ロシア海軍は2019年に10基の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーを受け取る]

「クニャージ・ウラジーミル」ロシア海軍への引き渡しは、2019年12月に予定されています。
[第4のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月28日13時49分配信
【バルト艦隊艦船支隊はインド洋へのルート上でシリアのタルトゥース港へ寄港した】

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、海洋曳船「ウラジーミル・コネツキー」、給油船「エリニヤ」で構成され、遠距離航海任務を遂行しているバルト艦隊艦船支隊は、シリアタルトゥース港への寄港を行なった。

シリアの港へ寄港する前日、艦船支隊は船舶航行集中条件下での航行演習を実施した。
更に、指揮所は仮想敵潜水艦の探知と、その追尾の行動へ取り組んだ。

バルト海から地中海への海上移動中、船員は7000海里以上を進んだ。

支隊の戦闘艦及び船には、バルト艦隊海軍歩兵連合部隊の対テログループが乗っている。
これに加え、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」艦上ヘリコプターKa-27を搭載する。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、海洋曳船「ウラジーミル・コネツキー」、給油船「エリニヤ」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、計画遠距離航海任務を遂行する為、10月1日にバルチースク軍港を去り、インド洋へ進路を取った。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。


インド海軍との合同演習『インドラ-2019』は、2019年12月にインド洋で実施されます。
[ロシア海軍バルト艦隊の艦船は2019年12月に実施されるインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する]

近代化改装されるプロジェクト1155大型対潜艦はフリゲートへ艦種変更される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年10月25日15時9分配信
【全てのプロジェクト1155大型対潜艦は近代化の後にフリゲートとなる】

今後数年で全てのプロジェクト1155大型対潜艦が近代化され、フリゲートへ再分類される。
『Mil.Press FlotProm』特派員は海軍総司令部の高位の情報提供者より伝えられた。


2015年からウラジオストク『ダーリザヴォード』で高度な近代化が行なわれている「マルシャル・シャーポシニコフ」は、2019年に公式にフリゲートへ再分類された。

対談者によると、今、残りの同プロジェクト艦も近代化後に再分類する決定が下されている。
彼は、これが海軍、まず第一に太平洋艦隊の戦闘能力を強化すると付け加えた。

近代化の後、艦は高精度有翼ミサイル搭載艦対潜艦の能力が組み合わされる。

プロジェクト1155大型対潜艦の満載排水量は7570トン、船体の長さは163.5メートル、32ノットの速力を発揮する。
航続距離は、経済速力18ノットで5000海里、自立航行期間30日。
乗組員220名(29名の士官を含む)

艦の兵装構成:2基の100mm砲 AK-100、2基の45mm半自動砲21-KM、4基の30mm高射砲複合体AK-630、2基の高射ミサイル複合体「キンジャール」、2基の対潜複合体「ラストルブ-B」、2基の反応爆雷装置RBU-6000、更に魚雷発射管
大型対潜艦には2機のヘリコプターKa-27PLが駐留する。



太平洋艦隊に所属するプロジェクト1155大型対潜艦の8番艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(1986年2月2日就役)は、2016年春からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装工事が始まりました。
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2基の「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒AK-100 100mm単装砲2番砲塔、ガスタービンエンジンなどが撤去されています。

ガスタービンエンジン『クロンシュタット海洋工場』へ送られ、修復されます。
[クロンシュタット海洋工場はロシア海軍の全ての艦艇用ガスタービンエンジンを修理する]

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、近代化改装により対艦ミサイル「ウラン」を装備します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは近代化改装によりウラン対艦ミサイルを装備する]
「ウラン」4連装発射筒(3R-60U)は、「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒の在った場所に設置されるようです。

この他、有翼ミサイル「カリブル」用の垂直発射機3S-14も装備されるようです。
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ブログ『BMPD』より
2017年8月19日配信
【大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の近代化で2基の汎用垂直発射装置3S-14モジュールが設置される】
2基の3S-14モジュールとの事ですから、計16基の発射機が設置されるようです。

2018年2月16日、「マルシャル・シャーポシニコフ」で、溶接作業中に木製足場へ引火した事により火災が発生しました。

[ウラジオストクで近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災が発生した]
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その後、『ダーリザヴォード』の乾ドックへ入渠しました。
[近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ近影(2018年7月11日)]
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「マルシャル・シャーポシニコフ」の再就役は、2021年末~2022年初頭になるようです。
[近代化改装される大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは2021-2022年にロシア海軍へ復帰する]

近代化改装後の「マルシャル・シャーポシニコフ」は、大型対潜艦からフリゲートへ類別変更されます。


そして、ロシア海軍に在籍する全てのプロジェクト1155大型対潜艦は、「マルシャル・シャーポシニコフ」と同様の近代化改装が行なわれます。

現在、ロシア海軍には、プロジェクト1155大型対潜艦8隻と、改型のプロジェクト11551大型対潜艦1隻が在籍しています。

[北方艦隊]
「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」(626):1982年2月9日就役
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「セヴェロモルスク」(619):1987年12月30日就役
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「アドミラル・レフチェンコ」(605):1989年5月1日就役
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「アドミラル・ハルラモフ」(678):1990年4月1日就役、予備役
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「アドミラル・チャバネンコ」(650、プロジェクト11551):1999年1月28日就役
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[太平洋艦隊]
「アドミラル・トリブツ」(564):1986年2月15日就役
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「マルシャル・シャーポシニコフ」(543):1986年2月15日就役
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「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572):1989年5月1日就役
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「アドミラル・パンテレーエフ」(548):1992年5月1日就役

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太平洋艦隊「アドミラル・トリブツ」は、2014年から2016年7月まで限定的な近代化改装(電子機器類の交換のみ)を行ないました。
[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]

北方艦隊「アドミラル・チャバネンコ」も2014年から近代化改装を行なってますが、完了は2023年頃になるようです。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコの近代化改装は2023年までに完了する]

他の艦も2020年代に近代化改装が行なわれるようです。
これらの艦も、近代化改装によりフリゲートへ類別変更されます。

修理中の警備艦ネウストラシムイは2020年にロシア海軍バルト艦隊へ復帰する

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『タス通信』より
2019年10月26日16時10分配信
【ロンドンまでプーチンに同行した警備艦「ネウストラシムイ」は2020年に海軍へ復帰する】
モスクワ、10月26日/タス通信

2003年のロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンロンドン訪問へ同行し、何度もNATOの演習へ参加したバルト艦隊警備艦「ネウストラシムイ」は、長期修理の後、2020年に戦闘編制へ復帰する。
『タス通信』は、沿バルト造船工場『ヤンターリ』代理人セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。

「ネウストラシムイの海軍への御引き渡しは、2020年半ばに予定しております」
対談者は話した。
戦闘当直へ復帰するまでに、艦は全ての種類の航行試験を行なう。

「ネウストラシムイ」は、沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)で2014年から大規模修理を始めた。

2003年夏、ウラジーミル・プーチングレートブリテン訪問の枠組みで、艦はロンドンへ到着し、テムズ沿岸のグリニッジ埠頭に係留された。
これは、ロシア-ブリテン関係の歴史においてロシア海軍戦闘艦の初めてのグレートブリテン訪問であった。
プーチンは外遊の枠組みでヨーク公と共に「ネウストラシムイ」を訪れた。

艦は、以前に実施されたバルト海でのロシアNATOの合同海上演習へ5回参加した~1994年、2002年、2004年、2007年。

プロジェクト11540(コード名「ヤストレブ」)警備艦「ネウストラシムイ」は、『ヤンターリ』で1987年に起工され、1988年に進水し、1990年に艦は海軍へ加入した。
警備艦の満載排水量は4350トン、艦の主要兵装は、対潜ロケット魚雷複合体「ヴォドパード-NK」である。
(海軍の)編制には、もう1隻の同プロジェクト艦「ヤロスラフ・ムードルイ」が在る。
第3の「ヤストレブ」も起工されたが、後に廃棄された。



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プロジェクト11540警備艦の1番艦「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で1987年3月25日に起工され、1988年5月25日に進水し、1990年12月28日にソ連海軍へ納入されました。
1991年3月14日にバルト艦隊へ編入されましたが、正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催されたのは、ソ連邦解体後の1993年1月24日でした。

就役前の「ネウストラシムイ」(1991年11月)
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就役後、1994年、2002年、2004年、2006年、2007年にNATO海軍との合同演習『BALTOPS』へ参加しました。

2003年にはロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンのイギリス訪問に同行し、ロンドンを訪れました。

2004年8月~9月には、初の地中海遠征を行ない、この間にフランス、スペイン、ポルトガルを訪問しました。

警備艦「ネウストラシムイ」は、2008年秋にロシア海軍で最初のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]

2008年のアデン湾海賊対処任務の際に「ネウストラシムイ」が捕獲したソマリア海賊のボート
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そして2010年初頭、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]

2010年2月5日にはソマリア海賊7名を拘留しました。
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]

2011年6月にはデンマークコペンハーゲンを訪問しました。

2012年7月から9月に掛けて北方艦隊大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

その後、オーバーホールが行なわれました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]

「ネウストラシムイ」は、2013年3月下旬にバルチースクを出港、3度目の海賊対処任務の為にアデン湾へ向かい、10月17日に帰投しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は3度アデン湾から帰ってきた]


その後、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所へ回航され、修理および部分的な近代化改装(一部の電子機器の換装)が行なわれています。

ガスタービン機関は、サマーラ工場で修理されます。
[ロシア海軍のフリゲート"ネウストラシムイ"のガスタービン機関はサマーラで修理される]

当初、「ネウストラシムイ」は2015年末までに復帰する計画でしたが、2016年末、そして2017年11月と何度も延期される事になりました。
[ロシア海軍のフリゲート「ネウストラシムイ」は2015年に復帰する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2016年末に復帰する]
[近代化改装されるロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2017年11月に復帰する]

2018年2月14日14時30分頃(モスクワ時間)、『ヤンターリ』で修理中の「ネウストラシムイ」で火災が発生しました。
火災は同日16時31分に鎮火しました。
消火には54名の消防隊員と15両の消防車が参加し、負傷者は居ませんでした。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月14日20時54分配信
【緊急事態省:警備艦「ネウストラシムイ」の火災は2時間で消し止められた】

「ネウストラシムイ」の修理完了は、2019年に延期される事になりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を完了する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を終えて復帰する]

そして結局、2019年中の修理完了も実現せず、翌2020年に延期される事になりました。


記事中でも触れられていますが、プロジェクト11540警備艦は2隻がロシア海軍へ就役しています。

2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は1991年に起工された後、資金難で工事が中断され、2000年代半ば以降に工事が再開され、2009年6月19日にロシア海軍へ納入、同年7月24日にバルト艦隊へ編入され、正式に就役しました。
[ネウストラシムイ級2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はロシア海軍へ納入された ]
[フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」、バルト艦隊に編入 ]

現在はインド洋への遠距離航海を行なっています。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイのインド洋遠征(2019年10月-) ]

この他、3番艦「トゥマン」が1993年に起工されましたが、1998年に工事は中止され、その後も再開される事は無く、2015年には正式に工事中止が決まりました。
[ロシア海軍は警備艦トゥマンと練習艦ボロジノの建造を完全に断念した]
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ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年10月27日12時40分配信
【ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の乗組員はアフリカ西海岸近くで『地理学ディクテーション』を提出した】
モスクワ、10月27日、インタファクス

日曜日の『地理学ディクテーション』活動への最も遠い参加者は、大西洋アフリカ西海岸近くで指定任務を遂行しているロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員となる。
北方艦隊は発表した。

「活動への最大の参加者は、ムルマンスク州のアラクルッチ村に駐屯する北方艦隊の北極自動車化射撃兵旅団の将兵です。
300名以上の北極圏自動車化射撃兵が地理学ディクテーションを提出しました」
『インタファクス』
が受け取った声明では、こう述べられた。

更に活動には、北極調査の専門家~北方艦隊水路調査サービスの軍人及び民間勤務者が参加した。
彼らには、この5年間の北氷洋の海上学術調査中に30以上の地理学上の発見がある。

北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフは、コラ北極圏に学校が設立されてから3年連続で活動へ参加しているムルマンスクのナヒーモフ学校生と共にディクテーションを提出したと艦隊司令部は伝えた。

北方艦隊の軍部隊及び文化機関、ムルマンスク及びアルハンゲリスク州、コミ共和国ロシア国防省の教育機関の領域に在る総計36ヶ所の公開及び非公開会場で、7000名以上の軍人と民間の専門家が地理学ディクテーションに参加する。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
ロシア地理学協会公式サイトより
【地理学ディクテーション-2019】

南シナ海のロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はロシア地理学協会のイベントへ参加した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年10月27日6時57分配信
【南シナ海の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」で120名の太平洋艦隊船員はロシア地政学教会の地理学ディクテーションを提出した】

太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成され、アジア太平洋地域で遠距離航海任務を果たしている太平洋艦隊艦船支隊は、更にロシア地政学教会国際地理学ディクテーションへ参加した。

南シナ海大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」に開設された啓蒙活動広場の1つで、150名以上の太平洋艦隊船員が口述の質問に回答した。

太平洋艦隊将兵の作業は電子形式に変換され、検証の為、通信システムによりロシア地理学協会のアドレスへ送信された。



太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、他の太平洋艦隊所属艦船と共に2019年8月中旬~下旬に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、8月末~9月中旬に掛けてオホーツク海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとロケット艇2隻は太平洋で対艦ミサイルを発射した]

「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、9月17日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ戻りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年9月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


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2019年10月1日、「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年10月1日就役)を伴い、アジア-太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
艦船支隊指揮官は、第36水上艦師団司令官アレクサンドル・シュヴァルツ1等海佐です。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはアジア-太平洋地域への遠距離航海を開始した]


10月7日に対馬海峡を通過して東シナ海へ出ました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年10月8日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

10月10日に東シナ海で対テログループの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は東シナ海で対テロ訓練を行なった]

10月17日にタイサッタヒープ海軍基地へ到着しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイを訪れた]

10月20日にサッタヒープを出航し、タイ海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイを去った]

10月27日、南シナ海に居る太平洋艦船支隊の将兵は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
ロシア地理学協会公式サイトより
【地理学ディクテーション-2019】


今回の太平洋艦船支隊の航海期間は3ヶ月以上になるとの事ですから、ウラジオストクへ帰投するのは2020年1月初頭でしょう。

ロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクを去り、カンボジアへ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年10月26日6時0分配信
【練習艦「ペレコプ」はウラジオストクへの寄港を完了し、遠洋航海を続ける】

バルト艦隊練習艦「ペレコプ」は、海軍総司令部の決定により送り出された遠距離航海士航海の枠組みで4日間のウラジオストクへの寄港を完了した。

沿海地方へ停泊中、艦は物資を完全な基準まで補充し、航海期間に海上実習を行なうS.O.マカロフ提督記念太平洋海軍高等学校の第3コースの120名の生徒を艦内へ受け入れた。
「ペレコプ」で将来の士官は航海士学科の知識を確実なものとし、艦の制御の技量を向上させ、当直士官の代役として当直に就く。

S.O.マカロフ提督記念太平洋海軍高等学校の生徒は、航海士航海をセヴァストーポリで完了する計画である。

計画によると、艦が訪れる次の港は、カンボジアシアヌークビルになる。

2018年に練習艦「ペレコプ」は250日間にわたる遠距離航海を行ない、40000海里以上を進み、初めて北方海上航路を通過した。
「ペレコプ」では、1000名以上の海軍研修学校の生徒が実習を行なった。

今回の航海で、同艦は8月23日にクロンシュタットから出航した。



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プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。


2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)
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[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]


2019年7月5日、「ペレコプ」クロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]

7月7日、「ペレコプ」バルチースク基地へ入港しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]

7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]

その後、「ペレコプ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ペレコプ」地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]

7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

その後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せて出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く]

8月初頭に北アフリカスペイン領セウタへ寄港し、8月9日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北アフリカのスペイン領セウタを訪れた]

8月12日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月12日17時45分配信
【練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】

その後、「ペレコプ」ビスケー湾ラマンシュ海峡を通過し、8月14日には北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは再び北海へ入った]

北海からバルト海へ入り、一旦クロンシュタット港へ戻った「ペレコプ」は、8月23日に出航し、今度はバレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバレンツ海へ向かった]

8月26日には大ベルト海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ行く]

その後、「ペレコプ」は、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過し、9月1日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

9月初頭にセヴェロモルスクを出航した後、9月8日にアルハンゲリスク港へ入港、9月10日に出航し、北極海横断航海へ向かいました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプはアルハンゲリスクを訪れた後に北極海へ向かった]

9月16日にヴィリキツキー海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはヴィリキツキー海峡へ入った]

9月18日にはチクシ湾へ投錨停泊しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾へ投錨停泊した]

9月20日にチクシ湾を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾を去り、ぺヴェクへ向かった]

9月22日にぺヴェク港を訪れました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を訪れた]
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9月23日にぺヴェク港を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を去った]

「ペレコプ」北極海を更に東へ進み、10月1日にはベーリング海へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海を越えてベーリング海へ入った]

10月3日、「ペレコプ」カムチャツカ半島太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
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[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカ半島へ到着した]

「ペレコプ」は10月18日にヴィリュチンスクを出航し、サハリンコルサコフ港へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカを去り、サハリンへ向かった]

10月20日にコルサコフへ短期間寄港した後、10月22日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクへ到着した]

「ペレコプ」は10月26日にウラジオストクを出航し、カンボジアシアヌークビルへ向かいました。

ロシア海軍北方艦隊の原子力大型潜水艦ニジニ・ノヴゴロドとプスコフはノルウェー海で深海潜航を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年10月26日14時49分配信
【ロシアの原子力潜水艦はノルウェー海で戦術応用へ取り組む】
モスクワ、10月26日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊多目的原子力潜水艦「ニジニ・ノヴゴロド」「プスコフ」は、ノルウェー海での深深度潜航へ着手した。
その中には、兵器の見本の試験も含まれる。
北方艦隊広報サービスは発表した。

「この次の週まで続く潜航中に、乗組員は戦術応用及び限界深度での様々な種類の操艦へ取り組み、更には、各々の機器及び兵器の見本が、業界が提示した特性に沿っているかどうかの試験を行ないます」
『ロシア通信社ノーボスチ』
が受け取った声明では、こう述べられている。

このタイプの潜水艦の為に規定されている最大深度を含めた深深度潜航は、原子力潜水艦の乗組員が順々に行なう。

広報サービスは、深深度潜航が、北方艦隊潜水艦乗員が実地行動に何時も使用しているノルウェー海の中立水域で行なわれる事を明らかにした。

「バレンツ海の深度では、潜水艦の最大深度での潜航を、様々な意味を含め、安全に行なう事が出来ませんので」
広報サービスは強調した。



チタン製の船体を持つプロジェクト945A原子力潜水艦は、ロシア内陸部ニジニ・ノヴゴロド(旧ゴーリキー)に在る『クラースノエ・ソルモーヴォ』造船所で建造され、1990年代前半に2隻がソ連/ロシア海軍へ就役しました。
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当初は「巡洋潜水艦」КрПЛ(KrPL)に分類されていましたが、1992年7月3日付で「原子力大型潜水艦」АБПЛ(ABPL)に類別変更され、就役時のKナンバーからBナンバーに変更されました。

[プロジェクト945A「コンドル」(NATOコード名「シエラII」)]
・K-534:工場番号3003(1992年7月3日にB-534へ改名、1993年4月6日に「ズバトカ」と命名、1995年3月23日に「ニジニ・ノヴゴロド」と改名)
1986年2月15日起工/1989年8月7日進水/1990年12月26日納入/1990年12月27日就役

・K-336:工場番号3004(1992年7月3日にB-336へ改名、1993年4月6日に「オクーン」と命名、1996年4月3日に「プスコフ」と改名)
1989年7月29日起工/1992年7月28日進水/1993年12月14日納入/1993年12月17日就役


「プスコフ」は、数年間に渡るオーバーホールを終えて2015年12月28日に復帰しました。
[原子力大型潜水艦プスコフはロシア海軍北方艦隊へ復帰した]

「ニジニ・ノヴゴロド」も稼働状態に在ります。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力大型潜水艦ニジニ・ノヴゴロドは長期航海を終えて基地へ戻った]


この数年間は、セヴェロモルスクで行なわれた『ロシア海軍の日』(毎年7月の最終日曜日)観艦式へ参加した以外には、具体的な動向が明らかにされていなかった2隻の945Aですが(「ニジニ・ノヴゴロド」は2016年、「プスコフ」は2018年と2019年の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加)、2019年10月26日に2隻揃ってノルウェー海へ進出しました。

「兵器の見本」の試験も行なうとの事ですから、開発中の新型魚雷の試射を行なうようです。


945Aは、将来的に近代化改装が予定されています。
[ロシア海軍は新たなチタン製原潜の建造を計画していないが4隻のシエラI/II級原潜は近代化される]

ロシア海軍の為にクリミアで建造されたカラクルト級小型ロケット艦コゼリスク(シトルム)はサンクトペテルブルクで艤装を行なう

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年10月23日18時55分配信
【小型ロケット艦「コゼリスク」はレニングラード州での艤装へと導かれる】

「シトルム」としてフェオドシヤ造船工場『モーリェ』で起工された第4のプロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦「コゼリスク」は、レニングラード州で艤装を行なう。
『Mil.Press FlotProm』は、2名の(造船)分野の情報提供者より伝えられた。
現在、艦はクリミアから内部水路を通行している。
曳航は10月17日に始まった。


情報提供者は、『モーリェ』の所有者の変更に伴うプロセスの促進により、レニングラード造船工場『ペラ』での艤装の為に艦が移動する事になったと説明した。

フェオドシヤ造船所は、2016~2017年に3隻の「カラクルト」を起工した:「コゼリスク」(当初は「シトルム」)、「オホーツク」(当初は「ツィクロン」)、「ヴィーフリ」(未だ改名されていない)
以前、艦はフェオドシヤで直接に艤装を行なう計画だったが、状況は変わった。

他の対談者は、小型ロケット艦レニングラード州での艤装は、クリミアの現状よりも効率良く迅速に行なわれると『Mil.Press FlotProm』へ説明した。

「コゼリスク」は、プロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦の第3の生産艦である。
それは2016年5月10日に起工された。
小型ロケット艦は10月9日に進水し、発注者への引き渡しは、ディーゼル及び他のコンポーネントの供給が適時に行なわれた場合、2020年に計画されている。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト22800小型ロケット艦
の開発者は、中央海洋設計局『アルマーズ』である。
それは、近代化された76.2mm砲AK-176MA高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」で武装する。

艦の排水量は800トン、船体長67メートル、幅11メートル。
速力30ノット、航続距離2500海里、自立航行期間15日。
小型ロケット艦の動力は国内製である。
それは、3基のディーゼルM-507D-1と3基のディーゼル発電機DGAS-315が含まれる。

「カラクルト」は、ロシア現代史上において最大のシリーズ建造である。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の通算4番艦「シトルム」は、2016年5月10日にクリミア半島フェオドシヤの造船工場『モーリェ』(海)で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]

その後、「コゼリスク」と改名されました。

2019年10月9日に進水した後、サンクトペテルブルク造船工場『ペラ』(「カラクルト」建造のリードヤード)で艤装が行なわれる事になり、10月17日からロシア内陸水路の移動を開始しました。
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「コゼリスク」は、2020年にロシア海軍への引き渡しが予定されています。

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月25日11時55分配信
【バルト艦隊艦船支隊はキプロスの港を去り、地中海へ出た】

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、海洋曳船「ウラジーミル・コネツキー」、給油船「エリニヤ」で構成され、遠距離航海任務を遂行しているバルト艦隊艦船支隊は、リマソール港(キプロス)から出航し、地中海の指定海域へ進路を取った。

ロシア警備艦及び支援船リマソールへの業務寄港中、軍事船員は必要な艦内物資を補充し、当番及び当直勤務から解放された一部の乗組員は、沿岸へ上陸した。
この他、艦の設備及び機構の計画検査が実施された。

バルト海から地中海への海上移動中、船員は7000海里以上を進んだ。

支隊の戦闘艦及び船には、バルト艦隊海軍歩兵連合部隊の対テログループが乗っている。
これに加え、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」艦上ヘリコプターKa-27を搭載する。

バルト艦隊艦船支隊は10月1日にバルチースク軍港を去り、インド洋へ進路を取った。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。


インド海軍との合同演習『インドラ-2019』は、2019年12月にインド洋で実施されます。
[ロシア海軍バルト艦隊の艦船は2019年12月に実施されるインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する]

ロシア海軍の為のプロジェクト23550砕氷哨戒艦イワン・パパ―ニンはサンクトペテルブルクで進水した


『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年10月25日13時26分配信
【「イワン・パパーニン」は『アドミラルティ造船所』の船台を出た】

10月25日・金曜日、『アドミラルティ造船所』で2等多目的砕氷艦(哨戒砕氷艦)のトップ「イワン・パパーニン」の進水式典が開催された。
『Mil.Press FlotProm』記者は、現地より伝えた。
「パパーニン」は、中央海洋設計局『アルマーズ』が開発したプロジェクト23550を最初に代表する。
行事はモスクワ時間13時に始まり、艦の船尾は13時29分に水面へ触れた。


式典には、『アドミラルティ造船所』の多数の従業員~労働者、技術者、エンジニア、デザイナー、更には軍事船員と退役将兵が出席した。

『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフは、砕氷船「レーニン」が進水した1959年以来、60年に渡る作業により、同社は、このような艦を建造する豊富な経験を有すると話した。

「北極グループは、このタイプの艦を待ち望んでいます」
ブザコフ
は付け加えた。

ロシア海軍技術管理部長イーゴリ・ズヴァリチ少将は、プロジェクト23550砕氷艦のトップは、海軍にとって根本的に新しい艦であると言った。
彼は、砕氷艦の部分的な電気推進を有する強力な動力装置と兵装に着目した。

『統合造船業営団』取締役会会長ゲオルギー・ポルタフチェンコは、この艦が、今週に70周年を迎えた中央海洋設計局『アルマーズ』にとって最高の贈り物であるとの意見を示した。

「イワン・パパーニン」『アドミラルティ造船所』で2017年4月に起工された。
その海軍への引き渡しは2019年に計画されていたが、今では2023年に延期されている。

プロジェクト23550砕氷艦のトップの乗組員は、2020年初頭の形成が計画されている。

第2位のシリーズ艦「ニコライ・ズーボフ」の起工時期は、2018年から2020年に延期された。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト23550型
の艦は、戦闘、捜索救助、科学研究機能を兼ね備えている。
任務の中には、北極水域の保護と監視、護送、遭難船の曳航、支援船への同行及び支援、更には救助作戦への参加(座礁した船の撤去を含む)、特殊貨物の移送が有る。
「イワン・パパーニン」型砕氷艦は、更に消火も可能である。

哨戒艦の排水量は約9000トン、全長114メートル、幅18メートル、吃水6メートル。
出力約15メガキロワットの動力装置は、18ノットの速力の発揮が可能である。
スクリュー複合体には、出力約6000キロワットの2基の全回転スクリューポッドと、出力約500キロワットのトンネル型操舵装置が含まれる。
自立行動期間は約70日、航続距離は10000海里、基礎乗組員は49名、追加人員47名。

艦は、厚さ1.7メートル、航行中には1メートル(登録クラスArc7)の氷を突破できる。
兵装には、自動砲AK-176MAが含まれる。
この他、艦上にはヘリコプター及び無人飛行装置、更にはプロジェクト20800揚陸強襲艇プロジェクト23321エアクッション船「マヌル」が駐留する。
艦上設備は、少なくとも80トンの牽引力を有する曳航装置と、約28トンの吊り下げ能力を持つ2基の電動油圧貨物クレーンである。

艦は、完全にロシア製のコンポーネントで建造されている事は注目される。



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ロシア海軍は、北極圏向けとして2隻のプロジェクト23550砕氷哨戒艦の建造を計画しています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト23550砕氷哨戒艦建造の為のプレートカットは2016年秋に始まる]

プロジェクト23550砕氷哨戒艦は、砕氷船、哨戒艦、曳船などの機能を併せ持った多機能水上艦であり、満載排水量は8500トンと、かつてのプロジェクト956駆逐艦(ソブレメンヌイ級)プロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)に匹敵します。
(ただ、全長は9561155よりも短く、幅は広いので、かなりファットな艦になりますが)

プロジェクト23550砕氷哨戒艦2隻の建造契約は、2016年5月にサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』ロシア国防省(ロシア海軍)との間で締結されました。
[ロシア海軍の為の砕氷哨戒艦プロジェクト23550の建造契約が締結された]

プロジェクト23550AK-176MA 76mm単装砲を装備します。
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]

プロジェクト23550は軽武装の艦ですが、ヘリコプター無人機を搭載し、更には高速哨戒艇プロジェクト03160「ラプトル」を2隻搭載できます。
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「イワン・パパ―ニン」と命名されたプロジェクト23550の1番艦は、2017年4月19日に起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト23550砕氷哨戒艦イワン・パパ―ニンはサンクトペテルブルクで起工された]


そして2019年10月25日に進水しました。


当初、「イワン・パパ―ニン」は2020年に、今後起工される2番艦「ニコライ・ズーボフ」は2021年にロシア海軍への引き渡しが予定されていました。
[プロジェクト23550砕氷哨戒艦イワン・パパ―ニンは2020年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、「資金供給の問題」の為、「イワン・パパ―ニン」の引き渡しは2023年、「ニコライ・ズーボフ」は2024年に延期される事になりました。
[2隻のプロジェクト23550(イワン・パパーニン型)砕氷哨戒艦は2023~2024年にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年中に弾道ミサイル"ブラヴァー"を発射する

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『タス通信』より
2019年10月22日20時33分配信
【原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は2019年中に「ブラヴァー」の射撃を行なう】
モスクワ、10月22日/タス通信

プロジェクト955A原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は、年末までに国家試験の枠組みで主要兵装~弾道ミサイル「ブラヴァー」ミサイル複合体の射撃を実施する。
『タス通信』は火曜日に北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将より伝えられた。

「計画により、2019年末までのロケット巡洋艦の試験の完了及び海軍への引き渡しが規定されております。
最終段階では、メインのミサイルを含む全種類の兵装の試験が規定されております」
モイセーエフ
は、「クニャージ・ウラジーミル」の国家試験完了時期に関する質問に答え、こう話した。

司令官は、艦の海軍への引き渡しは今年12月の「ヨールカ祭に行なわれる」と付け加えた。
彼は、潜水艦北方艦隊の一員として勤務へ就くと付け加えた。

『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)では、核抑止任務遂行の為に意図されている戦略用途水中巡洋艦プロジェクト955A(コード名「ボレイ」)のトップ「クニャージ・ウラジーミル」が建造されている。
艦の主な兵装は、16基の弾道ミサイル「ブラヴァー」である。



[プロジェクト955Aボレイ-A戦略用途原子力水中巡洋艦]

プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦4番艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]


2013年10月、船体の水圧試験が実施されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは水圧試験を行なう]

2014年2月中旬、船体が完成しました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]

そして2017年11月17日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)]


「クニャージ・ウラジーミル」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「クニャージ・ウラジーミル」は、2018年11月28日から12月24日まで洋上試験(工場航行試験)の第1段階を実施しました。
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「クニャージ・ウラジーミル」は、初の試みとして、艦の洋上試験と並行して乗組員の慣熟訓練も行なっています。
[2019年末までにロシア海軍へ就役するボレイ-A級戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験と乗組員の慣熟訓練を同時並行で行なう]
これまでは、海軍へ引き渡された後に乗組員の慣熟訓練を開始し、それが終わった後でパトロールなどの洋上任務に就いていたのですが、引き渡される前に乗組員の慣熟訓練も済ませ、就役後、すぐに洋上任務へ就けるようにするのが狙いです。
これが上手く行けば、今後就役する他の新造艦でも実施される事になるでしょう。

「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年6月10日にセヴェロドヴィンスクを出航しています。


「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年6月末から航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年6月末に航行試験を再開する]

「クニャージ・ウラジーミル」は、試験完了までに主要兵装である弾道ミサイル「ブラヴァー」の試射を行ないます。
[ロシア海軍は2019年に10基の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーを受け取る]

「クニャージ・ウラジーミル」ロシア海軍への引き渡しは、2019年12月に予定されています。
[第4のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは2020年に延期された

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『タス通信』より
2018年10月18日1時6分配信
【プロジェクト885M潜水艦「カザン」の(ロシア)海軍への引き渡しは2020年末よりも前にはならない】
モスクワ、10月17日/タス通信

プロジェクト885M(コード名「ヤーセン-M」)のトップ「カザン」海軍への引き渡しは、2020年末よりも前にはならない。
木曜日、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは述べた。

「カザンには、問題が発生しているという事を御話ししておきます。
新機軸のシステムに関する一連の技術的に複雑な解決策を考慮いたしますと、来年一杯は、それに従事する事になるでしょう」
ラフマノフ
は、ロシア連邦機械製造連合の会議の控室で『タス通信』の質問に答え、こう話した。
彼は、一連の設計上の解決策を点検しなければならないと説明した。

『統合造船業営団』のトップは、潜水艦が今日までに国家試験の枠組みで12回以上の出航を行なった事を明らかにした。

「カザン」は、改善されたプロジェクト885M(ヤーセン-M)多目的原子力潜水艦のトップである。
同艦は2009年に『セヴマシュ』で起工され、2017年3月31日に進水した。
潜水艦は、既に「ヤーセン」シリーズ潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」が勤務している北方艦隊への加入が計画されている。

9月、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、「カザン」海軍への引き渡しは来年に計画されていると述べた。



プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

「カザン」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「カザン」は2017年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]

2017年7月末からは、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]

2018年9月24日、「カザン」は最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。

[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンの航行試験が始まった]
試験は2019年1月初頭頃まで続きました。


「カザン」ロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていました。
[第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、2019年中の引き渡しは実現できない可能性が出てきました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]

「カザン」は、2019年7月以降に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]

しかし、不具合は完全に修正されたわけでは無く、「カザン」ロシア海軍への引き渡しは、2020年末頃までに延期される事になりました。


「ヤーセン」級シリーズ(原型1隻、改型6隻)は、2023年~2024年までに7隻がロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]
[ロシア海軍の最新鋭多用途原潜ヤーセン級は北方艦隊と太平洋艦隊へ配備される]

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年10月23日12時37分配信
【北方艦隊艦船支隊は大西洋での任務遂行へ着手した】

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊艦・支援船支隊は、大西洋での任務遂行へ着手した。

前日の10月22日、北方艦隊支隊地中海エリアでの任務遂行を完了し、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」に加え、救助曳船SB-406給油船「ヴャジマ」支隊の一員として行動している。

大西洋東部の航行中、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、対空防衛及び対潜防衛を含む海上移動中の艦船支隊の保護及び防衛の一連の訓練を実施した。

支援船を伴うロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、8月22日から地中海で任務を遂行している。
北方艦隊将兵は一連の演習を実施し、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャを訪れ、支援船キプロスギリシャへの業務寄港を行なった。

艦は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、7月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、巡洋艦の乗組員は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。

セヴェロモルスクから出航して以来、艦は19000海里以上を進んだ。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。

ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年10月23日3時50分配信
【太平洋艦隊の艦はカムチャツカで一連の演習へ参加した後にウラジオストクへ戻る】

戦闘訓練計画に沿って、この2週間にカムチャツカ半島沿岸で任務を遂行した太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の艦船は、沿海地方の恒久駐屯場所へ戻る。

統制艦「マルシャル・クルイロフ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、ロシア北東軍集団の艦及び航空隊と太平洋艦隊潜水部隊と共に、オホーツク海及び太平洋海域で一連の計画戦術演習へ関わった。

演習中、実地戦闘訓練遂行における仮想敵水上艦へミサイル打撃を与える問題、仮想敵空中攻撃手段の攻撃から戦闘艦支隊の集団防衛の任務、対潜活動へ取り組んだ。

艦は、最近の戦略指揮参謀演習『グロム-2019』へ関与し、チュクチでの初めての沿岸ミサイル複合体「バスチオン」の射撃実施を保障した。

沿海地方多種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・ヤクシェフ少将は、全ての与えられた任務は完全に遂行された事を指摘し、指揮下の部隊の行動の巧みさと正しさを高く評価した。



2019年8月15日午前5時頃、ロシア海軍スラバ級ミサイル巡洋艦、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦、ウダロイI級駆逐艦宗谷海峡を通過し、オホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
スラバ級ミサイル巡洋艦(011):ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(太平洋艦隊旗艦)
ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦(715):戦隊水雷艦「ブイストルイ」
ウダロイI級駆逐艦(564):大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」


8月24日~25日、ウダロイI級駆逐艦、ステレグシチー級フリゲート、タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇、タランタルII級ミサイル護衛哨戒艇、マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月26日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
ウダロイI級駆逐艦(548):大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
ステレグシチー級フリゲート2隻:コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333)、「グロームキー」(335)
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇2隻:大型ロケット艇R-14(924)、R-18(937)
タランタルII級ミサイル護衛哨戒艇:大型ロケット艇R-79(995)
マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦:複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」


これらの艦船は、8月27日にオホーツク海で演習を行ないました。
"[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

8月29日にはカムチャツカ半島の軍港(おそらくペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

9月初頭、先にオホーツク海へ入っていたナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と、後から入った大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、オホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

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9月3日、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」は、太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。

9月4日、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」は、引き続き太平洋側で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

9月5日、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、カムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
同日、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」駆逐艦「ブイストルイ」は、カムチャツカ沿岸への対地砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

9月7日夜~9月8日未明、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・トリブツ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」は、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

9月14日、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」ロケット艇R-14、R-18は、太平洋側へ移動して対艦ミサイルを発射しました。
(「ワリャーグ」超音速長距離対艦ミサイル「ヴルカーン」R-14R-18超音速中距離対艦ミサイル「モスキート」を発射)
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとロケット艇2隻は太平洋で対艦ミサイルを発射した]

「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は9月下旬にウラジオストクへ戻り、10月1日にアジア-太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2019年10月-)]

他の艦船はオホーツク海に留まり、10月中旬に実施された戦略部隊の演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」(プロジェクト667BDR)のサポートに回りました。。

[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

これでオホーツク海での演習は全て完了し、参加艦船は沿海地方(ウラジオストク)への帰路に就きました。

ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方海域での洋上試験の準備を進めている

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年10月21日14時39分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の国家試験が始まる】

プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦~「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、工場航行試験と並行して国家試験を開始する。
10月21日・月曜日、艦を建造した『北方造船所』広報サービスは発表した。


工場の代理人は、国家試験プログラムにおいて、18から80の造船証明が完了する事を指摘した。
特に、国家受領委員会は、主動力装置、通信システム及び航法システム、甲板機構を、乗組員居住条件下で点検する。

フリゲートは、現在、北方艦隊の担当ゾーンに在り、11月に予定されている兵装、軍用機器、航空機器複合体の試験の準備を行なっていると『北方造船所』広報サービスは付け加えた。

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦であり、『北方計画設計局』により開発された。
同艦は2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水した。
艦は2018年12月21日に初めて試験へ出発した。
2019年10月17日、情報提供者は『Mil.Press FlotProm』へ、フリゲートが試験を続ける為に北方艦隊へ到着したと伝えた。

プロジェクト22350フリゲートの満載排水量は5400トン、全長135メートル、幅16メートル。
艦は29ノットの速力を発揮する。
自立航行期間は30日、航続距離は4500海里。乗組員170名および20名の海軍歩兵隊員。
主要打撃兵器は、有翼ミサイル複合体「カリブル-NK」である。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKを指しています。

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]


2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]


フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)

2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した]

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その後、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時バルチースクへ戻りました。

「アドミラル・カサトノフ」は5月9日の戦勝記念日をバルチースク軍港で祝いました。

その後、洋上試験を続ける為、再びバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]

その後、物資補充の為に一旦バルチースクへ戻り、5月29日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で洋上試験を行なっている]

6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト23130中型海洋給油船「アカデミック・パシン」から洋上給油を受けました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

6月20日までに洋上試験の第2段階は終了し、建造元の『北方造船所』へ戻りました。
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[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験の第2段階を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年7月10日~14日にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロンIMDS-2019で展示されました。
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そしてサンクトペテルブルクで7月28日に行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


8月23日、「アドミラル・カサトノフ」は洋上試験を再開する為に出航しました。

[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験を再開した]

その後もバルト海で試験は続けられ、9月20日にはバルト艦隊航空隊航空機を目標にしたレーダーの動作試験が行なわれ、翌9月21日には、A-192M130mm単装速射砲及び30mm高射機関砲「パラシ」の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で射撃試験を実施した]

バルト海で試験試験を行なっていた「アドミラル・カサトノフ」でしたが、10月上旬にバルト海を出て北方へ向かい、10月中旬に白海へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は試験の為に白海へ到着した]

今後、「アドミラル・カサトノフ」は、白海有翼ミサイル「カリブル」の発射試験などを行なうようです。


「アドミラル・カサトノフ」は、2019年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年10月22日
【黒海艦隊の哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」はギリシャのピュロス港を去った】

黒海艦隊哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は、乗組員がナヴァリノの海戦192周年に捧げられる行事へ参加したギリシャピュロス港への寄港プログラムを完了した。

ピュロスへの滞在時、艦には数百名の同市の住民及びゲストが訪れ、船員の為に地方自治体は名所へのバス旅行を用意した。

ギリシャの港から出航した後、「ワシーリー・ブイコフ」乗組員は、黒海艦隊主要基地~セヴァストーポリ英雄市へ進路を取った。



プロジェクト22160哨戒艦の1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は、ロシア内陸部に位置するタタールスタン共和国『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年2月26日に起工され、2017年7月23日に進水し、2018年12月20日にノヴォロシースク海軍基地で海軍旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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就役後、ノヴォロシースク海軍基地で乗組員の慣熟訓練を行ない、2019年1月9日にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはダメージコントロール訓練を行なった]


その後も基地での各種訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上訓練の準備を進めている]

2月25日、「ワシーリー・ブイコフ」は海上での戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上で砲撃訓練を行なった]

3月7日には、砲撃訓練の他に、有翼ミサイル「カリブル」の模擬発射訓練も行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で戦闘訓練を行なった]

3月8日にはトルコ海軍の艦との合同演習を行ないました。

[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海東岸で合同演習を行なった]

3月20日にはノヴォロシースク海軍基地小型対潜艦「エイスク」(1990年2月28日就役)と共に対空戦闘訓練を行ないました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年3月20日9時23分配信
【ノヴォロシースク海軍基地の艦の乗組員は演習中に対空防衛の問題へ取り組んだ】

3月21日、「ワシーリー・ブイコフ」ノヴォロシースク海軍基地でダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースクでダメージコントロール訓練を実施した]

3月27日にはノヴォロシースク沖で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク沖で射撃訓練を実施した]

4月5日にセヴァストーポリへ入港しました。
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5月中旬に出航し、5月21日にセヴァストーポリへ帰港しました。
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6月10日、「ワシーリー・ブイコフ」セヴァストーポリを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはバルト海へ向かった]

6月11日には黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過する]

その後、地中海へ入って同海域を西進し、6月18日には北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタへ寄港した]
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6月20日にセウタを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタを去った]

「ワシーリー・ブイコフ」は6月21日にジブラルタル海峡を通過し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

6月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは英仏海峡へ入った]

この時、グレートブリテン海軍最新鋭哨戒艦「フォース」「ワシーリー・ブイコフ」を追跡しました。
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その後、「ワシーリー・ブイコフ」バルト海へ入り、7月初頭にクロンシュタットへ到着しました。
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7月10日の「ワシーリー・ブイコフ」


7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)では、クロンシュタットの観艦式へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、クロンシュタットを出航してバルト海を去り、8月8日までに再びラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
今回もグレートブリテン海軍哨戒艦「フォース」が追跡しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは再び英仏海峡を通過した]

9月7日に最新鋭対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)と共にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

10月15日頃にセヴァストーポリを出航し、10月14日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャへ向かった]

10月19日にギリシャピュロス港へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャのピュロスを訪れた]
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10月22日にピュロス港を出航し、セヴァストーポリへ向かいました。

ロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクへ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年10月22日9時31分配信
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」はウラジオストクへ到着した】

本日、バルト艦隊練習艦「ペレコプ」は、海軍総司令部の決定により送り出された遠距離航海士航海の枠組みでウラジオストクへ到着した。

練習艦には、海軍軍事科学研修センター『海軍アカデミー』の第2、第4コース及びS.O.マカロフ提督記念太平洋海軍高等学校の118名の生徒、更にはナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校の11クラスの50名以上の生徒が乗っている。

航海指揮官である追加教育軍学校副校長オレグ・イグナシュク1等海佐は、航海が複雑な天候条件下において、移動ルートを全く変更せずに行なわれた事を指摘した。

将来の士官は、7000海里以上に渡り北方海上航路を通過する機会を得て、セヴェロモルスク、アルハンゲリスク、チクシ、ぺヴェク、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、コルサコフへ到着し、大いに価値ある実地経験を得た。
「ペレコプ」で将来の士官は、航海士学科の知識を確実なものとし、北極の高緯度を含む困難な航海環境下での艦の制御の技量を向上させ、更には士官及び航海士当直義務の代役を務めた。

太平洋艦隊の艦船岸壁の埠頭の練兵場で、太平洋艦隊水上艦連合部隊の要員、練習艦の乗組員、生徒及びナヒーモフ学校生の隊列の行進が行なわれた。

会合中に「ペレコプ」艦長ローマン・パホーモフ2等海佐には、伝統により、任務を成功裏に遂行した証である子豚の丸焼きが贈られた。

歓迎式典は、太平洋艦隊将兵及びバルト艦隊将兵の合同行進で完了した。

本日、生徒及びナヒーモフ学校生は、ウラジオストクで艦から降り、自身の学校へ戻る。

計画によると「ペレコプ」は、ウラジオストクへ停泊して物資を完全な基準まで補充した後、遠距離航海を続ける。

2018年に練習艦「ペレコプ」は250日間にわたる遠距離航海を行ない、40000海里以上を進み、初めて北方海上航路を通過した。
「ペレコプ」では、1000名以上の海軍研修学校の生徒が実習を行なった。

今回の航海で、同艦は8月23日にクロンシュタットから出航した。



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プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。


2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)
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[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]


2019年7月5日、「ペレコプ」クロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]

7月7日、「ペレコプ」バルチースク基地へ入港しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]

7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]

その後、「ペレコプ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ペレコプ」地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]

7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

その後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せて出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く]

8月初頭に北アフリカスペイン領セウタへ寄港し、8月9日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北アフリカのスペイン領セウタを訪れた]

8月12日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月12日17時45分配信
【練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】

その後、「ペレコプ」ビスケー湾ラマンシュ海峡を通過し、8月14日には北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは再び北海へ入った]

北海からバルト海へ入り、一旦クロンシュタット港へ戻った「ペレコプ」は、8月23日に出航し、今度はバレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバレンツ海へ向かった]

8月26日には大ベルト海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ行く]

その後、「ペレコプ」は、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過し、9月1日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

9月初頭にセヴェロモルスクを出航した後、9月8日にアルハンゲリスク港へ入港、9月10日に出航し、北極海横断航海へ向かいました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプはアルハンゲリスクを訪れた後に北極海へ向かった]

9月16日にヴィリキツキー海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはヴィリキツキー海峡へ入った]

9月18日にはチクシ湾へ投錨停泊しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾へ投錨停泊した]

9月20日にチクシ湾を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾を去り、ぺヴェクへ向かった]

9月22日にぺヴェク港を訪れました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を訪れた]
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9月23日にぺヴェク港を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を去った]

「ペレコプ」北極海を更に東へ進み、10月1日にはベーリング海へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海を越えてベーリング海へ入った]

10月3日、「ペレコプ」カムチャツカ半島太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
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[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカ半島へ到着した]

「ペレコプ」は10月18日にヴィリュチンスクを出航し、サハリンコルサコフ港へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカを去り、サハリンへ向かった]

10月20日にコルサコフへ短期間寄港した後、10月22日にウラジオストクへ到着しました。

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月21日14時21分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はキプロスのリマソール港への業務寄港を行なった】

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」で構成され、遠距離航海任務を遂行しているバルト艦隊艦船支隊は、物資補充の為にキプロスリマソール港へ入った。

訪問計画では、艦内物資の規定基準までの補充が提供される。
ロシア軍事船員は更に、観光名所への訪問と沿岸での休養の機会を得る。
リマソールへの寄港は、バルト艦隊艦船支隊の遠距離航海が始まってから初めてとなる。
バルト海から地中海への海上移動中に艦船は7000海里以上を進んだ。

支隊の戦闘艦及び船には、バルト艦隊海軍歩兵連合部隊対テログループが乗っている。
この他、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」艦上ヘリコプターKa-27を搭載している。

バルト艦隊艦船支隊は、バルチースク軍港を去った10月1日から計画遠距離航海任務を遂行し、インド洋へ向かっている。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。


インド海軍との合同演習『インドラ-2019』は、2019年12月にインド洋で実施されます。
[ロシア海軍バルト艦隊の艦船は2019年12月に実施されるインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する]

ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年10月21日12時48分配信
【重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は給油船「アカデミック・パシン」の試験を保障した】

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」の国家試験の枠組みにおいて、並行方式移動での液体及び乾燥貨物の移送演習へ参加した。

貨物移送演習は、海況2~3の海のうねりと、風速毎秒10~15メートル複雑な天候条件下のバレンツ海で実施された。

原子力ロケット巡洋艦給油船の貨物の受け渡しは、12ノットの速力と、互いの距離50~70メートルで行なわれた。

合計で3トンの乾燥貨物と40トンの液体貨物が移送された。
活動実施に当たり、必要な環境安全の遵守に主な注意が払われた。

中型海洋給油船「アカデミック・パシン」の国家試験実施の枠組みにおいて、船の特性及びシステム、電波位置測定手段及び他の電波工学手段、貨物吊り上げ装置、居住保障システムの動作が点検された。



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『ネヴァ川造船・修理工場』公式サイトより
【中型給油船プロジェクト23130】

ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130は、2013年5月に建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]

その結果、サンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で建造される事になり、2013年11月に建造契約が締結され、2014年2月末にはプレートカットが始まりました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる]

プロジェクト23130中型給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日に『ネヴァ川造船・修理工場』で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]

2年後の2016年5月26日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは進水した]

進水後は、造船所の岸壁で艤装工事が進められていました。

2018年3月初頭の「アカデミック・パシン」
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そして2018年5月18日、シュリッセリブルク市のすぐ近くのラドガ湖で航行試験を開始しました。
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[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの航行試験が始まった]

2018年8月には洋上補給システムの試験が行なわれました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは洋上補給システムの試験を続けている]

「アカデミック・パシン」ラドガ湖での試験は完了し、2018年9月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはクロンシュタットへ行く]

2018年9月29日にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾での試験を開始しました。



当局からの発表は有りませんが、2018年6月20日に就役し、10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した最新の大型揚陸艦「イワン・グレン」(135)がバルト海に居た頃、「アカデミック・パシン」から洋上補給を受けた事も有りました。
双方の行動履歴から見て、おそらくは2018年10月初頭あたりでしょう。
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[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

フィンランド湾での試験を終えた「アカデミック・パシン」は、2018年11月初頭にバルチースクへ移動しました。
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その後、バルチースクをベースにバルト海で洋上試験を行なっていました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの洋上試験は最終段階へ入る]

2019年1月中旬には、バルト海に居た北方艦隊偵察艦「ユーリー・イワノフ」への洋上給油を行なったようです。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

2019年1月下旬、バルト艦隊航空隊艦載ヘリコプターKa-27PSが協力し、ヘリコプターによる船上への貨物移送試験が実施されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]

その後もバルト海で洋上試験は続けられ、6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」への洋上給油を行ないました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

7月初頭までに「アカデミック・パシン」ヘリコプターによる船上への貨物移送試験を完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる物資補給試験を完了した]

その後、「アカデミック・パシン」バルチースクを出航し、ムルマンスクへ向かい、7月16日に到着しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはムルマンスクへ行く]

『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】

2019年8月23日の「アカデミック・パシン」
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その後もバレンツ海で洋上試験は続けられ、10月18日~19日に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」への洋上補給(貨物移送)を行ないました。
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「アカデミック・パシン」ロシア海軍への引き渡しは、2019年末になるようです。


現在、ロシア海軍給油船(補給艦)で最も新しい船は、1982年9月末に2隻揃って就役したプロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャージマ」「カーマ」(2隻とも北方艦隊所属)ですから、実に37年ぶりの新造船となります。

プロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャージマ」
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プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」
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準同型船のプロジェクト23131汎用海洋給油船は、クリミア半島ケルチ市ザリフ造船所で2014年12月26日に2隻が同時起工され、建造中です。
[クリミア半島のケルチ造船所でロシア海軍の為の新たな給油船2隻が起工された]
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ロシア海軍は2019年に55基の超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領する

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『タス通信』より
2019年10月18日20時54分配信
【(ロシア)国防省は2019年に38基の有翼ミサイル「オーニクス」を受け取った】
モスクワ、10月18日/タス通信

科学生産合同『機械製造』は、今年初めからロシア連邦軍へ38基の有翼ミサイル「オーニクス」を引き渡し、更に17基が現在、受取者へ輸送されている。
金曜日の軍需製品統一受領の日に同社の設計主任アレクサンドル・デルガチェフは述べた。

「2019年、株式会社・軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』は、国家防衛発注の枠組みにおいて、沿岸複合体バスチオンの3組の大隊一式及び対艦有翼ミサイル"オーニクス"55基の納入を計画しております」
彼は話した。

デルガチェフによると、現時点で、複合体「バスチオン」の2組の大隊一式が引き渡されている。
第3の大隊一式は製造され、駐留場所へ輸送中である。
更に、38基のミサイル「オーニクス」が納入済みであり、17基が製造され、受取者へ輸送されている。

今日において、ミサイルは300kmの最大攻撃距離を有しており、最大飛翔速度は高空でマッハ2.5、弾頭部分の重量は250kgである。
複合体水上艦及び潜水艦の兵装である。

9月、ロシア連邦防衛産業企業体の情報提供者は、科学生産合同『機械製造』が最大射程距離800kmで海上及び地上目標への攻撃精度が増大した海上配置有翼ミサイル「オーニクス-M」を開発していると『タス通信』へ伝えた。
ミサイルの飛翔試験は数ヶ月以内に始まる。




【株式会社「軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』」】

[新世代超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)]

汎用対艦有翼ミサイル「オーニクス」(輸出名「ヤーホント」)の開発は1981年6月5日に正式決定され、1982年3月10日には科学生産合同『機械製造』による予備設計案が採用されました。

潜水艦による水中発射試験を行なう為、プロジェクト670M原子力潜水艦K-452が1986年6月25日から1992年7月10日までプロジェクト06704改造を実施しました。
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K-452(1992年6月3日からB-452)は、1992年から1998年まで「オーニクス」ミサイルの発射試験に従事しました。

水上艦による水上発射試験の為にプロジェクト1234小型ロケット艦「ナカト」が改造され、1996年から発射試験が行なわれました。
[「オーニクス(ヤホント)」試験艦「ナカト」]
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「ナカト」による「オーニクス」の発射試験は、1990年代末に資金難で中断された後2000年代初頭に再開され、「オーニクス」は2002年9月23日付でロシア海軍へ軍備採用されました。
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一方、「オーニクス」搭載艦として、プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト22350フリゲートの建造も始まりましたが、財政難などにより工事は遅延し、就役は大幅に遅れました。
[プロジェクト885ヤーセン原子力水中巡洋艦]
[プロジェクト22350フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ」型)]

ロシア海軍原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、就役前の2013年11月上旬に初めて「オーニクス」を発射しています。
[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]

「オーニクス」は、近代化改装されるプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦にも搭載されます。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年末に完了する]
[近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)の1隻目は2021年以降に復帰する]

「オーニクス」は、対地/対艦ミサイル「カリブル」と共用の汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKから発射されます。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]

「オーニクス」の地上発射型である「バスチオン」は、ロシア海軍の各艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)へ配備されています。


「バスチオン」は、2016年11月15日にシリア領内テロ組織を攻撃しています。
現在の所、これが「オーニクス」系列ミサイルの唯一の実戦での使用例です。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]


軍備採用から10年以上経過した2016年初頭までに、科学生産合同『機械製造』「オーニクス」のソフトウェア面での改良を行ないました。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

科学生産合同『機械製造』は、「オーニクス」の更なる改良を計画しています。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は更に改良される]
[ロシア海軍の為の超音速打撃ミサイル"オーニクス-M"の開発は進められている]

「オーニクス-M」は、ミサイルのサイズや最大速度は、元の「オーニクス」と同一ですが、最大射程距離が800kmに延伸され、攻撃精度も向上します。

元の「オーニクス」の射程距離が300kmですから、2.6倍に増大する事になります。

一見すると無理があるようですが、元々、「オーニクス」(ヤーホント)の射程距離300kmというのは、技術的理由ではなく、政治的理由(ミサイル技術管理レジームにより、最大射程300kmを超えるミサイルは外国へ輸出できない)により決められたものです。
輸出を考慮せず、自国(ロシア海軍)だけで使うのならば、射程を300kmに抑える必要は無いわけです。


科学生産合同『機械製造』は、ソヴィエト連邦時代には2種類の超音速対艦ミサイルを開発しています。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

現在は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発を進めています。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年10月20日8時43分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を完了した】

本日(10月20日)、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊沿海地方小艦隊師団司令官アレクサンドル・シュヴァルツ1等海佐指揮下の太平洋艦隊艦船支隊は、10月17日に到着したタイ王国の主要海軍基地サッタヒープへ業務寄港を完了した。

停泊期間中、航海指揮官及びロシア艦の艦長は主要海軍基地サッタヒープ司令部への表敬訪問を行ない、太平洋艦隊の船員はタイ海軍航空母艦「チャクリ・ナルエベト」を訪れ、サッカーの親善試合へ参加した。
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停泊期間中、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、パッタヤー市の住民及びゲストの訪問の為に開放された。

港から出た後、太平洋艦隊戦闘艦支隊タイ王立海軍の艦は、PASSEX(Passing Exercise)タイプの2ヶ国演習を実施し、合同での戦術操艦及び組織的通信へ取り組んだ。

支隊は、10月1日にウラジオストクから3ヶ月間の遠距離航海へ出発した。




太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、他の太平洋艦隊所属艦船と共に2019年8月中旬~下旬に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、8月末~9月中旬に掛けてオホーツク海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとロケット艇2隻は太平洋で対艦ミサイルを発射した]

「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、9月17日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ戻りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年9月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


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2019年10月1日、「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年10月1日就役)を伴い、アジア-太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
艦船支隊指揮官は、第36水上艦師団司令官アレクサンドル・シュヴァルツ1等海佐です。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはアジア-太平洋地域への遠距離航海を開始した]

10月7日に対馬海峡を通過して東シナ海へ出ました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年10月8日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

10月10日に東シナ海で対テログループの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は東シナ海で対テロ訓練を行なった]

10月17日にタイサッタヒープ海軍基地へ到着しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイを訪れた]

10月20日にサッタヒープを出航し、タイ海軍と合同演習を行ないました。

今回の太平洋艦船支隊の航海期間は3ヶ月以上になるとの事ですから、ウラジオストクへ帰投するのは2020年1月初頭でしょう。

ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャのピュロスを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年10月19日11時48分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」はギリシャのピュロス港へ到着した】

本日(10月19日)、黒海艦隊哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は、ギリシャピュロス港へ業務寄港を行ない、ロシア艦の乗組員はナヴァリノの海戦192周年に捧げられる行事へ参加する。
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記念行事の枠組みにおいてピュロス3提督広場ギリシャ、ロシア、グレートブリテン、フランス旗の掲揚式典が開催され、ピュロス市長、メッシニア州幹部、同国の参加者の代表が出席する。

本日の後半に哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は、ピュロスの住民及びゲストの見学の為に開放され、乗組員の代表は儀仗兵中隊を伴ってスパクテリア島を訪れ、海戦で戦死したロシア船員の墓地へ献花する。
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ギリシャの港への滞在1日目の終わりに、ロシア船員は自艦で、同湾海域で行なわれた歴史的なナヴァリノの海戦を再現し、その観客となる。

哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」ピュロス港への寄港は10月22日まで続く。

[参照]
ロシア、ブリテン、フランス連合戦隊
オスマン艦隊の海戦は、1827年10月20日にナヴァリノ湾で起こった。
連合艦隊の海戦での勝利は、ギリシャ人の独立を目指す国民闘争の高揚に決定的な影響を及ぼした。



プロジェクト22160哨戒艦の1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は、ロシア内陸部に位置するタタールスタン共和国『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年2月26日に起工され、2017年7月23日に進水し、2018年12月20日にノヴォロシースク海軍基地で海軍旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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就役後、ノヴォロシースク海軍基地で乗組員の慣熟訓練を行ない、2019年1月9日にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはダメージコントロール訓練を行なった]


その後も基地での各種訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上訓練の準備を進めている]

2月25日、「ワシーリー・ブイコフ」は海上での戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上で砲撃訓練を行なった]

3月7日には、砲撃訓練の他に、有翼ミサイル「カリブル」の模擬発射訓練も行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で戦闘訓練を行なった]

3月8日にはトルコ海軍の艦との合同演習を行ないました。

[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海東岸で合同演習を行なった]

3月20日にはノヴォロシースク海軍基地小型対潜艦「エイスク」(1990年2月28日就役)と共に対空戦闘訓練を行ないました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年3月20日9時23分配信
【ノヴォロシースク海軍基地の艦の乗組員は演習中に対空防衛の問題へ取り組んだ】

3月21日、「ワシーリー・ブイコフ」ノヴォロシースク海軍基地でダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースクでダメージコントロール訓練を実施した]

3月27日にはノヴォロシースク沖で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク沖で射撃訓練を実施した]

4月5日にセヴァストーポリへ入港しました。
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5月中旬に出航し、5月21日にセヴァストーポリへ帰港しました。
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6月10日、「ワシーリー・ブイコフ」セヴァストーポリを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはバルト海へ向かった]

6月11日には黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過する]

その後、地中海へ入って同海域を西進し、6月18日には北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタへ寄港した]
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6月20日にセウタを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタを去った]

「ワシーリー・ブイコフ」は6月21日にジブラルタル海峡を通過し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

6月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは英仏海峡へ入った]

この時、グレートブリテン海軍最新鋭哨戒艦「フォース」「ワシーリー・ブイコフ」を追跡しました。
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その後、「ワシーリー・ブイコフ」バルト海へ入り、7月初頭にクロンシュタットへ到着しました。
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7月10日の「ワシーリー・ブイコフ」


7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)では、クロンシュタットの観艦式へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、クロンシュタットを出航してバルト海を去り、8月8日までに再びラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
今回もグレートブリテン海軍哨戒艦「フォース」が追跡しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは再び英仏海峡を通過した]

9月7日に最新鋭対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)と共にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

10月15日頃にセヴァストーポリを出航し、10月14日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャへ向かった]

10月19日にギリシャピュロス港へ到着しました。

ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は試験の為に白海へ到着した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年10月17日14時32分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は白海へ試験の為に到着した】

プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、国家試験を続ける為、10月中旬に白海へ到着した。
2名の情報提供者~(造船)分野及び海軍の~は、『Mil.Press FlotProm』へ話した。


艦は北方艦隊への艦隊間移動を行なう為、今月初頭にバルチースクから出航したと対談者の1人は付け加えた。
この時までに、乗組員と試験実施チームは、航法システム、通信システム、電波位置測定システムを点検した。

国家試験の今後の部分は、白海エリアの北方艦隊の海上戦闘訓練射爆場で実施される。
これには、高精度兵器の発射も含まれる。
海軍の情報提供者は、「カサトノフ」の試験は、シリーズのトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」よりも早く行なわれている事を強調した。

フリゲートを建造した『北方造船所』は、試験は遅れていると話した。
北方艦隊広報サービスは認めなかったが、白海で艦が試験を行なうという情報には反論しなかった。
『Mil.Press FlotProm』が部門から説明されたように、聖アンドレイ旗掲揚までのフリゲートの試験の経緯は建造工場~『北方造船所』により明らかにされる。
「アドミラル・カサトノフ」は、2019年10月~11月に海軍への引き渡しが計画されている。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
「アドミラル・フロータ・カサトノフ」
は、プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦であり、『北方計画設計局』により開発された。
同艦は2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水した。
艦は2018年12月21日に初めて試験へ出発した。

プロジェクト22350フリゲートの満載排水量は5400トン、全長135メートル、幅16メートル。
艦は29ノットの速力を発揮する。
自立航行期間は30日、航続距離は4500海里。乗組員170名および20名の海軍歩兵隊員。
主要打撃兵器は、有翼ミサイル複合体「カリブル-NK」である。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKを指しています。

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]


2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]


フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)

2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した]

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その後、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時バルチースクへ戻りました。

「アドミラル・カサトノフ」は5月9日の戦勝記念日をバルチースク軍港で祝いました。

その後、洋上試験を続ける為、再びバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]

その後、物資補充の為に一旦バルチースクへ戻り、5月29日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で洋上試験を行なっている]

6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト23130中型海洋給油船「アカデミック・パシン」から洋上給油を受けました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

6月20日までに洋上試験の第2段階は終了し、建造元の『北方造船所』へ戻りました。
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[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験の第2段階を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年7月10日~14日にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロンIMDS-2019で展示されました。
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そしてサンクトペテルブルクで7月28日に行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


8月23日、「アドミラル・カサトノフ」は洋上試験を再開する為に出航しました。

[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験を再開した]

その後もバルト海で試験は続けられ、9月20日にはバルト艦隊航空隊航空機を目標にしたレーダーの動作試験が行なわれ、翌9月21日には、A-192M130mm単装速射砲及び30mm高射機関砲「パラシ」の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で射撃試験を実施した]

バルト海で試験試験を行なっていた「アドミラル・カサトノフ」でしたが、10月上旬にバルト海を出て北方へ向かい、10月中旬に白海へ到着しました。
但し、ロシア海軍の公式筋からは何の発表も有りませんが・・・

「アドミラル・カサトノフ」は、白海有翼ミサイル「カリブル」の発射試験を行なうようです。


「アドミラル・カサトノフ」は、2019年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカを去り、サハリンへ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年10月18日5時40分配信
【練習艦「ペレコプ」は遠距離航海の枠組みでカムチャツカへの寄港を完了し、サハリン島へ進路を取った】

カムチャツカへの停泊中、艦はウラジオストクナヒーモフ海軍学校の11クラスの65名の生徒を受け入れ、彼らは、既に北方海上航路によりセヴェロモルスクからカムチャツカまでの艦隊間移動を行ない、ウラジオストクまでの航海へ参加するS.O.マカロフ記念太平洋海軍高等学校の生徒と並んだ。

実地プログラムに沿って、生徒及びナヒーモフ学校生は艦内演習へ参加し、更に航海日当直へ就く実地技量を得て、様々な航海環境を有する海域で任務を遂行した。

計画によると、数日後にペレコプサハリン島コルサコフ港へ到着し、その後、太平洋艦隊主要基地ウラジオストクへの航路を進む。

「ペレコプ」は、プロジェクト887練習艦であり、バルト艦隊に在籍している。
船体の長さは138メートルに及び、艦の満載排水量は7200トンになる。
1977年にソヴィエト社会主義共和国連邦海軍へ受け入れられた。



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プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。


2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)
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[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]


2019年7月5日、「ペレコプ」クロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]

7月7日、「ペレコプ」バルチースク基地へ入港しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]

7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]

その後、「ペレコプ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ペレコプ」地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]

7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

その後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せて出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く]

8月初頭に北アフリカスペイン領セウタへ寄港し、8月9日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北アフリカのスペイン領セウタを訪れた]

8月12日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月12日17時45分配信
【練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】

その後、「ペレコプ」ビスケー湾ラマンシュ海峡を通過し、8月14日には北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは再び北海へ入った]

北海からバルト海へ入り、一旦クロンシュタット港へ戻った「ペレコプ」は、8月23日に出航し、今度はバレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバレンツ海へ向かった]

8月26日には大ベルト海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ行く]

その後、「ペレコプ」は、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過し、9月1日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

9月初頭にセヴェロモルスクを出航した後、9月8日にアルハンゲリスク港へ入港、9月10日に出航し、北極海横断航海へ向かいました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプはアルハンゲリスクを訪れた後に北極海へ向かった]

9月16日にヴィリキツキー海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはヴィリキツキー海峡へ入った]

9月18日にはチクシ湾へ投錨停泊しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾へ投錨停泊した]

9月20日にチクシ湾を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾を去り、ぺヴェクへ向かった]

9月22日にぺヴェク港を訪れました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を訪れた]
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9月23日にぺヴェク港を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を去った]

「ペレコプ」北極海を更に東へ進み、10月1日にはベーリング海へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海を越えてベーリング海へ入った]

10月3日、「ペレコプ」カムチャツカ半島太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
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[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカ半島へ到着した]

「ペレコプ」は10月18日にヴィリュチンスクを出航し、サハリンコルサコフ港へ向かいました。

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年10月17日15時57分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はキプロスへの業務寄港を完了した】

本日(10月17日)、遠距離航海任務を遂行しているロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、リマソール港(キプロス共和国)への業務寄港を完了し、地中海へ出た。
艦は、支援船、給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406が待つ西方へ進路を取った。

ロシア艦キプロスへの停泊は10月14日から続いた。
この間に乗組員は、燃料、水、食料の在庫を規定基準まで補充した。
更に、船員は沿岸で休養し、キプロス島の歴史的場所へのバス旅行を行なった。

目下の所巡洋艦地中海での計画遠距離航海任務の遂行を継続し、今後は大西洋への移動を行なう。

支援船を伴うロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、8月22日から地中海で任務を遂行している。
北方艦隊将兵は一連の演習を実施し、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャを訪れ、支援船キプロスギリシャへの業務寄港を行なった。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、7月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、巡洋艦の乗組員は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。

セヴェロモルスクから出航して以来、艦は17000海里以上を進んだ。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。

今後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は大西洋へ向かうようです。

戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年10月17日17時4分配信
【戦略指揮参謀演習『グロム-2019』の枠組みで戦略抑止部隊の訓練が実施された】

本日(10月17日)、ロシア連邦軍最高司令官ウラジーミル・V・プーチン指揮下の戦略指揮参謀演習『グロム-2019』の枠組みで、戦略抑止戦力を構成する地上、海上、航空部隊及び手段訓練が実施された。

訓練中に弾道ミサイル及び有翼ミサイルの実地発射が行なわれた。

バレンツ海及びオホーツク海エリアで、北方艦隊及び太平洋艦隊戦略用途ロケット潜水艦は、カムチャツカクラ射爆場及びアルハンゲリスク州チジャ射爆場への弾道ミサイル発射を行なった。
同時に、北方艦隊及びカスピ小艦隊水上艦は、バレンツ海及びカスピ海エリアから沿岸目標へ高精度有翼ミサイル「カリブル」の発射を実施した。

国立試験宇宙発射基地プレセツク移動式地上ミサイル複合体「ヤルス」班は、カムチャツカクラ射爆場への大陸間弾道ミサイルの発射を行なった。

作戦-戦術ミサイル複合体「イスカンデル」班は、南方軍管区及び東方軍管区の射爆場への有翼ミサイルの実地発射を行なった。


任務遂行には遠距離航空隊航空機Tu-95MSも参加し、コミ共和国ぺムボイ射爆場及びカムチャツカクラ射爆場空中配置有翼ミサイルの実地発射を行なった。


有翼ミサイル及び弾道ミサイルの実地発射の統制は、ロシア連邦国立防衛管理センターから行なわれた。

活動中に軍事管理組織の準備水準と、部隊を管轄する統制組織の管理および操作の作業技量の点検が行なわれた。

戦略抑止戦力の訓練中に提示された任務は、完全に遂行され、全てのミサイルは目標へ到達し、指定特性が確認された。



2019年10月15日~17日、ロシア連邦大統領(ロシア連邦軍最高司令官)ウラジーミル・プーチンの指揮下で戦略部隊の演習『グロム-2019』が実施されました。

演習最終日の10月17日にはミサイルの実弾発射が行なわれました。

北方艦隊戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「カレリア」(プロジェクト667BDRM)は、弾道ミサイル「シネーワ」を発射しました。


太平洋艦隊弾道ミサイルを発射したのは、戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」(プロジェクト667BDR)です。

北方艦隊カスピ小艦隊の水上艦は有翼ミサイル「カリブル」を発射したとの事ですが、公表された動画を見る限り、「カリブル」を発射したカスピ小艦隊の水上艦は、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」です。


「カリブル」を発射した北方艦隊の水上艦は、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」です。


この他、北方艦隊原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」「カリブル」を発射しました。