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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部へ派遣される

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年12月21日12時57分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」は新年を地中海で迎える】

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」は、セヴァストーポリから地中海への計画移動を行なっている。

現在、艦の乗組員は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を行なっている。

海上移動を行なっている艦は、黒海の艦隊戦闘訓練射爆場で複合艦上戦闘演習を実施した。

計画によると、本日(12月21日)が終わる頃には、フリゲートは遠海ゾーンの海軍常設連合部隊へ加わる。



プロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工され、2014年11月7日に進水し、2016年6月7日に就役しました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

2016年10月下旬に黒海へ回航される予定でしたが、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。
修理は2016年12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]

その後はバルト海で修理後の航行試験が行われていたようですが、2017年3月7日には、バルト艦隊親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」は、本来の配備場所である黒海艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を東へ進み、2017年5月15日には地中海東部に位置するキプロス島南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

2017年5月31日、潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

2017年6月23日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・エッセン」は、2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

それから4日後の2017年7月9日にセヴァストーポリを抜錨し、再び地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


その後も地中海東部へ留まり、2017年9月4日にシリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

「アドミラル・エッセン」は2017年9月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海に留まり、2018年2月下旬には警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M)、「スメトリーヴイ」(プロジェクト61)と共に演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年2月19日14時41分配信
フリゲート「アドミラル・エッセン」、警備艦「プイトリーヴイ」と「スメトリーヴイ」は演習を実施する為に黒海へ出た】

「アドミラル・エッセン」は2018年3月13日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年3月21日に艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行なった]

その後、地中海東部アメリカイギリスなどの艦船を監視していました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でアメリカ海軍などの軍艦を追尾している]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でイギリスのアスチュート級原潜を追尾した]

2018年4月下旬には、地中海東部で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を続けている]

その後も地中海東部へ留まり、2018年5月末には艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2018年6月28日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年6月30日に母港へ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年8月25日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年11月16日には、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「499」2017年12月27日就役)と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

2018年11月20日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2018年12月25日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年12月26日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリへ帰投した]

2019年2月28日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かった]

翌2019年3月1日、「アドミラル・エッセン」は、黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る]

2019年4月23日には、地中海東部フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を去り、4月30日にはトルコイスタンブールへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は防衛展示会『IDEF'19』へ参加する為にトルコのイスタンブールへ到着した]
無論、同艦がトルコを訪れるのは、今回が初めてです。
(イスタンブール沖を通過した事は何度も有りましたが)

「アドミラル・エッセン」は、2019年4月30日から5月3日までトルコで開催された防衛展示会IDEF(International Defense Industry Fair)'19に「出展」されました。
【『IDEF』公式サイト】


『IDEF'19』が終わった5月3日にイスタンブールを出航し、黒海へ入りました。
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そして翌5月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海内で行動し、黒海艦隊の演習へ何度も参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

最近では、12月10日に黒海で砲撃訓練を行なっています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年12月10日9時15分配信
【フリゲート「アドミラル・エッセン」乗組員は黒海で海上および空中目標への砲射撃を実施した】

12月11日には黒海沿岸の目標へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

12月20日頃にセヴァストーポリを出航し、翌12月21日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。

「アドミラル・エッセン」は、現在地中海東部に居る同型艦「アドミラル・マカロフ」と交代するようです。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソールを訪れた]

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は大韓民国の釜山港を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年12月21日5時6分配信
【太平洋艦隊の艦船は朝鮮共和国(大韓民国)訪問を完了した】

本日(12月21日)、ナヒーモフ勲章・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、12月17日に到着した釜山港(大韓民国)への業務寄港プログラムを完了した。

停泊期間に艦船支隊指揮官アレクサンドル・シュヴァルツ1等海佐と支隊の艦長は、大韓民国海軍戦闘司令部指揮官リ・ソン・ファン中将と釜山市長を表敬訪問した。

韓国船員ロシア支隊を訪れ、太平洋艦隊将兵は韓国海軍の艦へ行った。
更にロシア支隊の艦は、釜山の地元住民及びゲストが訪れる為に開放された。

港への訪問では、2ヶ国の船員の間でサッカー、バレーボール、綱引きの親善試合が開催された。

太平洋艦隊艦船支隊は10月1日にウラジオストクからアジア-太平洋地域への遠距離航海へ出発した。



太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、他の太平洋艦隊所属艦船と共に2019年8月中旬~下旬に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、8月末~9月中旬に掛けてオホーツク海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとロケット艇2隻は太平洋で対艦ミサイルを発射した]

「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、9月17日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ戻りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年9月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


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2019年10月1日、「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年10月1日就役)を伴い、アジア-太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
艦船支隊指揮官は、第36水上艦師団司令官アレクサンドル・シュヴァルツ1等海佐です。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはアジア-太平洋地域への遠距離航海を開始した]

10月7日に対馬海峡を通過して東シナ海へ出ました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年10月8日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

10月10日に東シナ海で対テログループの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は東シナ海で対テロ訓練を行なった]

10月17日にタイサッタヒープ海軍基地へ到着しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイを訪れた]

10月20日にサッタヒープを出航し、タイ海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイを去った]

10月27日、南シナ海に居る太平洋艦船支隊の将兵は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[南シナ海のロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はロシア地理学協会のイベントへ参加した]

11月3日にブルネイムアラ港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はブルネイを訪れた]
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11月7日にブルネイを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はブルネイを去った]
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給油船「ペチェンガ」は、物資補充の為、11月23日にフィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の給油船ペチェンガはフィリピンのマニラを訪れた]

その後の動向は明らかにされていませんでしたが(おそらくはフィリピン近海に居た)、12月17日には大韓民国釜山港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は大韓民国の釜山港を訪れた]

12月21日に釜山を出航しました。

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月20日12時6分配信
【ロシア戦闘艦支隊はイランへ行く-バルト艦隊】
モスクワ、12月20日、インタファクス

ロシア戦闘艦支隊は、アラビア海でのインドとの演習の後にイランへ進路を取った。
バルト艦隊広報サービスは金曜日に発表した。

以前、12月末にインド洋ロシア、イラン、中国の合同海軍演習が実施されると報じられた。

「バルト艦隊艦船支隊は、現在、遠距離航海任務の遂行を続けており、イランのチャーバハール港への進路を保持しています」
声明では、こう述べられた。

支隊の構成は、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」であるとバルト艦隊は伝えた。

バルト艦隊艦船支隊は10月1日にバルチースク基地を去り、インド洋へ進路を取った。

12月初頭、イラン海軍司令官ホセイン・ハンザディは、12月27日にインド洋北部イラン、ロシア、中国の合同海軍演習が行なわれると発言した。

演習は、だいぶ前から準備されており、この地域でのアメリカ合衆国の活動の増加とは関係が無いと12月5日にモスクワイラン大使メフディ・サナイは言った。
「この計画は、既に数ヶ月前から準備が進められておりました。
それが決定されたのです」

彼はモスクワのプレス会議で『インタファクス』の質問に答え、こう話した。

演習の準備については、10月2日にロシア連邦外務省のトップ、セルゲイ・ラブロフが言及している。
「我々は、テロリストと、インド洋のこの部分に居る海賊へ対処する為の中華人民共和国及びイランとの海軍演習を準備しております」
彼は話した。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

12月10日にインド東岸マルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]

インド側からは、この2隻が参加しました。

プロジェクト11356フリゲート「タルカシュ」(2012年11月9日就役)
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補給艦「アディティア」(2000年4月3日就役)
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合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船イランチャーバハール港へ向かいました。

ロシア海軍太平洋艦隊はオーバーホールされた遠距離対潜哨戒機Tu-142M3を受け取った

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月20日11時17分配信
【太平洋艦隊は修理後の遠距離対潜航空機Tu-142M3を受領した】
モスクワ、12月20日、インタファクス

遠距離対潜航空機Tu-142M3は修理後にロシア太平洋艦隊へ引き渡された。
金曜日、『統合航空機製造営団』は発表した。

「全ての必要な試験を経た後、Tu-142M3は赤旗太平洋艦隊の乗員へ引き渡され、その恒久駐留場所への移動飛行は成功裏に行なわれました」
『統合航空機製造営団』
の声明では、こう述べられた。

ロシア海軍航空隊遠距離対潜航空機Tu-142ファミリーの計画修理は、タガンロク公開株式会社『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』で行なわれている。

「計画修理の実施は、更新された航空機の運用時期の継続を可能にし、そのお陰により、更に長期間戦闘編制へ留まる事が出来ます」
『統合航空機製造営団』
は述べた。

Tu-142は、世界で最も大きな遠距離対潜防衛航空機の1つである。
それは、ありうべき敵の潜水艦との戦闘、長時間継続した長距離対潜防御線の作成と監視の為に意図されている。
NATOの分類は「ベア-F」である。
Tu-142の実用飛行距離は12550キロメートル、戦闘行動半径は6400メートルである。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。

インド海軍Tu-142は2017年末までに退役しました。


現在、ロシア海軍航空隊では、各型合わせて北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイに配備されています。

キぺロヴォ
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カーメニ・ルチェイ
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北方艦隊Tu-142は、度々地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


一方、太平洋艦隊Tu-142は、アラスカ、カナダ、アリューシャン列島沖へ進出しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142はアリューシャン列島、アラスカ、カナダ沖を飛行した]


今後、ロシア海軍航空隊Tu-142は近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]
[ロシア海軍は2018年に最初の近代化改修された対潜哨戒機Tu-142を受け取る]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は爆撃照準システムSVP-24を装備する]


Tu-142以外のロシア海軍の現用対潜哨戒機も近代化改修が行なわれます。

対潜哨戒機Il-38は、Il-38Nへの近代化改修が行なわれています。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]

対潜水陸両用機Be-12も近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の水陸両用機Be-12チャイカは近代化改修される]

現用機の近代化改修と並行して新たな対潜哨戒機の開発も進められています。
[ロシア海軍の新たな対潜哨戒機は既存の航空機をベースに開発される]

ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災による損害額は950億ルーブルにはならない

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月19日13時12分配信
【『統合造船業営団』総裁は航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害950億ルーブルを否定した】
サンクトペテルブルク、12月19日、インタファクス

『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災により引き起こされた損害額が航空巡洋艦自体の費用に等しいというメディアの報道を否定した。

「複数のメディアの情報は、重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの火災により引き起こされた損害額が航空巡洋艦自体の費用に等しいなどと言っておりますが、これは完全に事実に即しておりません」
ラフマノフは木曜日に報道陣へ話した。

「巡洋艦は致命的な損傷など受けておりませんし、火災が発生した区画に在る機器は、大規模修理の実施中、現在、工場に受け入れられている新しいものと交換する関係で既に解体されております」
ラフマノフ
は付け加えた。

「従いまして、この事故は、巡洋艦の修理予算と時期に大きな影響を及ぼしません」
『統合造船業営団』
トップは確認した。

水曜日、新聞『コメルサント』は、北方艦隊司令部の情報筋の談話を引用し、重航空巡洋艦が火災により与えられた損害額は950億ルーブルに達するおそれがあると報じた。
「現在、この艦は、勤務期間、減耗を考慮すれば、兵装無しでも約1100億ルーブルになり、算定される損害と、ほとんど同じくらいになります。
海軍総司令部に大いなる憤慨を引き起こさせる途方もない額です」

情報筋は指摘した。

12月12日、ムルマンスク工場で修理中の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」で火災が発生した。
予備データによると、火災は溶接作業中に起こった。
それは一昼夜で消火された。
火災の結果、2名が死亡し、更に14名が負傷した。

先週、ラフマノフ『コメルサント』「アドミラル・クズネツォフ」の損害の判定は年末までに行われると言った。
「損害の判定には時間がかかります。
損傷した区画を調査し、問題点の洗い出しを行なう必要が有ります。
公式に分かち合える情報の提示は、今月末に出てくるでしょう」
『統合造船業営団』
トップは話し、巡洋艦は致命的な損傷を受けていない事を指摘した。
「同艦は修復され、海軍へ復帰します。
部局間委員会と軍事造船担当副総裁ウラジーミル・コロリョーフ君が率いる『統合造船業営団』作業グループが作成されました」
『統合造船業営団』
総裁は話した。

この前の月曜日、ラフマノフ『インタファクス』へ、巡洋艦は火災後に復帰できると言った。
「艦は浮いているじゃないですか。
安定性も失われていませんしね。
つまり、(艦は)生きているという事ですよ」
『統合造船業営団』
トップは、12月12日の火災の結果、艦は致命的な損傷を受けたのかどうかという質問に答え、こう話した。

「今、この2つに関するデータ:技術的準備状態の回復の時期及び費用について、あらゆる楽観的並びに悲観的なコメントは控えたいと思います」
ラフマノフ
は付け加えた。

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』は、2018年4月に航空母艦の技術的準備状態の回復及び近代化の国家契約を軍と締結した。
契約によると、航空母艦は2022年にロシア北方艦隊へ復帰しなければならない。

重航空巡洋艦は1982年に黒海造船工場の船台で起工された。
艦は50機以上の飛行装置を搭載できる。
その兵装は、有翼対艦ミサイル「グラニート」高射ミサイル複合体「クリノーク」、高射ミサイル砲複合体「カシターン」、自動艦載砲、更には対水中兵器システムで構成される。

伝えられているように、近代化中に「アドミラル・クズネツォフ」は、対空防衛複合体「パーンツィリ」の海上版、新たなボイラー、ポンプ、新たな飛行システム及び通信システムを得る。
艦には、主動力タービンの追加修理が控えている。



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2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、ムルマンスク第35艦船修理工場で近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

今回の火災により、「アドミラル・クズネツォフ」は第1発電機区画が全焼しましたが、致命的な損傷は受けておらず、修理及び近代化改装作業は続行されます。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する]

今回の火災による「アドミラル・クズネツォフ」の損害額は未だ算定されていませんが、『コメルサント』は12月18日に、その損害額が950億ルーブルになると報じました。
『コメルサント』より
2019年12月18日19時50分配信
【情報筋は「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害を950億ルーブルと評価した】

翌12月19日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、『コメルサント』の報道を完全に否定しました。

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年12月17日16時28分配信
【バルト艦隊及びインド海軍の艦は演習『インドラ-2019』の枠組みで砲射撃を実施した】

海上活動の実地部門2日目、たロシア-インド合同艦船支隊を構成する警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」フリゲート「タルカシュ」は、海上目標への砲射撃を実施し、更には支隊を構成しての合同操艦を行なった。

演習活動中、両艦の電波工学戦闘班とミサイル-砲戦闘班は、電波工学手段を伴う目標の探知、分類と破壊の為の連携へ取り組んだ。

演習の枠組みで、隊列を組んで航行する艦の士官の当直訓練、信号当直訓練、ダメージコントロール訓練が行なわれた。
この他、アラブ海では、インドのフリゲート「タルカシュ」から警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」への航行中の縦列方式での液体貨物移送演習が行なわれた。
演習実施の際には、環境安全活動に注意が払われた。

支隊の乗組員の構成へ含まれる海軍歩兵隊員は、夜間に無防備の泊地へ停泊する艦船の安全を保障し、対水中工作活動防衛の複合演習を実施した。

近い内に水上艦の乗組員は、実地射撃を伴う対空防衛の要素へ取り組み、ロシア人及びインド人が飛行を制御するインド戦闘機の制御演習を行なう。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年12月18日16時15分配信
【演習『インドラ-2019』でロシア-インド合同艦船支隊は対空防衛任務へ取り組んだ】

演習『インドラ-2019』第3日目、ロシア-インド合同艦船支隊を構成する警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」フリゲート「タルカシュ」の乗組員は、アラビア海対空防衛砲複合体を使用する条件下で仮想敵空中攻撃手段を撃退した。

指示された任務を果たす為の空中目標は、インド海軍航空隊航空機Su-30MKI、更には無人飛行装置により射出された。

演習中、艦の戦闘班は、目標の探知及び分類を、そして対空防衛班は、進入する空中目標を、攻撃距離で艦砲により仮想破壊した。

空中目標への戦闘射撃には、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」艦砲装置AK-100高射ミサイル砲複合体「コールチク」が関わった。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

12月10日にインド東岸マルマガオへ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]

インド側からは、この2隻が参加します。

プロジェクト11356フリゲート「タルカシュ」(2012年11月9日就役)
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補給艦「アディティア」(2000年4月3日就役)
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フリゲート「タルカシュ」は、「ヤロスラフ・ムードルイ」と同じカリーニングラードヤンターリ造船所で建造されています。

シリア沖でのロシア海軍地中海作戦連合部隊とシリア海軍の合同演習は完了した


『タス通信』より
2019年12月19日12時29分配信
【ロシア海軍とシリア海軍は地中海での初の合同演習を成功裏に完了した】
タルトゥース/シリア、12月19日/タス通信

ロシア海軍シリア海軍は、地中海での初の合同演習を成功裏に実施した。

報道陣へ演習統制官アレクサンドル・ユルダシェフ少将が話したように、演習の目的は全て達成された。
ロシア連邦軍シリア・アラブ共和国軍は、戦闘行動実施準備の為の合同司令部を構成して運用する実地技量を仕上げ、状況変化への即座の反応及び計画の洗練、戦術グループの合同管理及び組織的連携へ取り組んだ。
更に、敵を欺瞞する施策を含む戦闘行動実施準備の為の行動部隊の標準外の方法及び戦術動作が使用された。

タルトゥース駐留所の放射線・化学防護局長マクシム・ザボロツキーは、両国の軍人の高度な調整作業により、指示された任務へ成功裏に対処した事を指摘した。
「ロシア連邦及びシリア・アラブ共和国の軍人の任務遂行条件は、複雑かつ緊迫したものでした。
ですが、合同での巧みに調整された行動により、我々は任務へ対処しました」

彼は話した。

ザボロツキーによると、演習中に仮想テロリストは駐留所領域へ有毒物質を使用した。
軍の放射線・化学防護部門は、有毒物質の表示を行ない、化学物質汚染について軍へ警告し、汚染地域の境界場所を示し、化学物質の製造場所を特定する為、研究所へ送る物質を収集した。
シリア・アラブ共和国軍部隊は場所の除染を行なった。

12月16日に始まった演習には、フマイミーン航空基地航空機、ロシア連邦水上艦、シリア・アラブ共和国海軍ロケット艇及び掃海艇が関わった。



現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2019年10月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「キルディン」:2019年6月初頭から地中海東部に滞在
中型偵察艦「イワン・フルス」2019年12月初頭から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「アゾフ」:2019年12月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2019年12月中旬から地中海東部に滞在
軍用輸送船「ドヴィニツァ-50」2019年11月末から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」2019年6月末から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-304:2019年11月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2019年11月下旬から地中海東部に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
2019年11月上旬から地中海東部に滞在


2019年12月16日、ロシア海軍地中海作戦連合部隊は、地中海東部(タルトゥース沖)シリア海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊はシリア海軍と地中海東部(シリア沖)で合同演習を開始した]

シリア海軍からは、ロケット艇掃海艇が参加したとの事ですから、おそらくはオーサ級ミサイル艇(プロジェクト205)エフゲーニャ級泊地掃海艇(プロジェクト1258)でしょう。
『Oryx Blog - ジャパン』より
2017年1月13日配信
【フォトレポート:シリア・アラブ海軍】

合同演習は12月19日に完了しました。

ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海へ出航した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月18日18時52分配信
「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は試験を続ける為にバレンツ海へ出航した】

プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、試験を続ける為にセヴェロモルスクからバレンツ海へ出航した。

近い内に、艦の電波工学兵装が点検され、その最中に北方艦隊航空・防空軍の様々なタイプの航空機が上空を飛行する。
更に、この出航中、様々な航行モードでの艦のシステム及びメカニズムの点検作業が続けられる。

以前、白海エリアでフリゲートミサイル兵器複合体がテストされた。
艦の乗組員は、アルハンゲリスク州チジャ戦闘射爆場の沿岸標的への有翼ミサイル「カリブル」の射撃を実施し、海上に位置する標的へ有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」の射撃を実施した。

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の試験は11月20日に始まり、幾つかの段階が実施された。

全ての複合国家航行試験の完了後、艦の受領証書へ署名され、ロシア海軍へ受け入れられる。
フリゲートは、北方艦隊水上艦連合部隊の1つに編入される。

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」『北方計画設計局』により設計され、サンクトペテルブルク造船工場『北方造船所』で建造された。
同艦はプロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦である。

10月に艦は、航行試験及び国家試験を完了する為にバルト海から白海への艦隊間移動を行なった。
12月初頭にフリゲートの乗組員はセヴェロドヴィンスクからセヴェロモルスクへの基地間移動を行なった。

[参照]
プロジェクト22350フリゲート
は、水上、空中、水中の敵への効果的な対処、更には1500キロメートル以上離れた地上及び沿岸の施設へ打撃を与える事が可能な多機能戦闘艦である。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKを指しています。

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]


2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]


フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)

2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した]

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その後、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時バルチースクへ戻りました。

「アドミラル・カサトノフ」は5月9日の戦勝記念日をバルチースク軍港で祝いました。

その後、洋上試験を続ける為、再びバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]

その後、物資補充の為に一旦バルチースクへ戻り、5月29日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で洋上試験を行なっている]

6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト23130中型海洋給油船「アカデミック・パシン」から洋上給油を受けました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

6月20日までに洋上試験の第2段階は終了し、建造元の『北方造船所』へ戻りました。
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[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験の第2段階を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年7月10日~14日にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロンIMDS-2019で展示されました。
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そしてサンクトペテルブルクで7月28日に行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


8月23日、「アドミラル・カサトノフ」は洋上試験を再開する為に出航しました。

[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験を再開した]

その後もバルト海で試験は続けられ、9月20日にはバルト艦隊航空隊航空機を目標にしたレーダーの動作試験が行なわれ、翌9月21日には、A-192M130mm単装速射砲及び30mm高射機関砲「パラシ」の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で射撃試験を実施した]

バルト海で試験試験を行なっていた「アドミラル・カサトノフ」でしたが、10月上旬にバルト海を出て北方へ向かい、10月中旬に白海へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は試験の為に白海へ到着した]

その後、白海での洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方海域での洋上試験の準備を進めている]

その後、一旦白海海軍基地へ戻った後、11月20日に白海での洋上試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で洋上試験を行なっている]

11月25日にはヘリコプターの着艦試験が行なわれました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海でヘリコプターの発着試験を行なった]

その後、一旦白海海軍基地へ戻り、11月27日に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で兵装の試験を行なう]

11月29日、白海「アドミラル・カサトノフ」は、汎用垂直発射機3S-14から有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)超音速対艦ミサイル「オーニクス」を同時に発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で対艦ミサイル"オーニクス"と"カリブル"を同時に発射した]

12月1日(ロシア連邦軍の新年度の初日)、今度は白海からチジャ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「カリブル」(対地型)を発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で地上目標へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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12月8日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスク泊地へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロモルスクへ到着した]

そして12月18日、「アドミラル・カサトノフ」は、再び試験の為にバレンツ海へ出航しました。

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年12月末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月18日15時24分配信
【北方艦隊の巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は地中海へ入った】

救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」が同行しているロシアロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った。

今後、支隊は遠距離航海計画の下、地中海地域で行動する。
巡洋艦支援船の乗組員は、給油船からの燃料及び水の在庫補充へ取り組み、更には無防備の泊地へ停泊中の対水中工作防衛演習を行なう。

北方艦隊戦闘艦・支援船支隊は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、7月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、巡洋艦支援船の乗組員は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。

この2ヶ月間に北方艦隊将兵は地中海で行動し、一連の演習を実施し、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャ、キプロスを訪れた。
大西洋ロシア船員は、カーボベルデ共和国プライア港赤道ギニアマラボ港への業務寄港を行なった。

11月末、北方艦隊将兵は、船舶航行及び海上経済活動の安全を保障する為の初のロシア-中国-南アフリカ合同演習を実施した。
それには、中国人民解放軍海軍フリゲート「ウェイファン」、南アフリカ共和国海軍フリゲート「アマトラ」、更には南アフリカ共和国海軍支援船が参加した。

遠距離航海の開始以来、北方艦隊支隊の艦船は3万海里以上を進んだ。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した]

翌10月28日には停泊中の対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域で対空防衛訓練を行なった]

11月2日、2隻の支援船カーボベルデを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを訪れた]
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一方、「マルシャル・ウスチーノフ」大西洋の南下を続けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋中部に居る]

2隻の支援船は11月5日にカーボベルデを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを去った]

11月7日、「マルシャル・ウスチーノフ」赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋上で赤道を通過した]

11月8日に赤道ギニアマラボ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを訪れた]
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「マルシャル・ウスチーノフ」は11月11日にマラボ港を出航し、2隻の支援船との合流地点へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを去った]

支援船と合流して洋上補給を行なった後、「マルシャル・ウスチーノフ」南アフリカへ向かい、11月24日にケープタウンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカのケープタウンへ到着した]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはケープタウンに居る]


「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は11月28日にケープタウンを出航し、喜望峰沖で南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカ沖で中国及び南アフリカ海軍と合同演習を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖で中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を開始した]

合同演習は11月30日に完了し、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船南アフリカ沖を去りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖での中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を完了し、北大西洋へ向かった]

「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船大西洋を北上し、12月10日には赤道を越えて北半球へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道を越えて北半球へ入った]

12月18日にジブラルタル海峡を通過し、再び地中海へ入りました。

「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は、再び地中海東部へ行くようです。

アドミラルティ造船所はロシア海軍バルト艦隊向けにプロジェクト06363潜水艦を建造する用意がある

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月18日12時5分配信
【『アドミラルティ造船所』はバルト艦隊の為に「カリブル」を有するディーゼル潜水艦を建造する用意がある事を確認した】
クビンカ(モスクワ州)、12月18日、インタファクス

『アドミラルティ造船所』は、バルト艦隊の為に有翼ミサイル「カリブル」を装備するディーゼル潜水艦をシリーズ建造する用意がある。
『インタファクス』は水曜日に同社のトップ、アレクサンドル・ブザコフより伝えられた。

「我々には用意が有ります。
決定するのは、海軍総司令部と国防省ですが」

彼は話した。

「我々は、それが行なわれる事を期待しております」
ブザコフ
は、バルト艦隊の為のプロジェクト636.3潜水艦シリーズの建造契約が2020年に署名される可能性についての質問に答えた。

『アドミラルティ造船所』は、現在、太平洋艦隊の為のプロジェクト636.3潜水艦第2シリーズを建造している。
2016年、ロシア黒海艦隊の為の最初の6隻のディーゼルエレクトリック潜水艦の建造が完了した。

ブザコフは、水曜日にモスクワ州ロシア連邦国防省『愛国者』公園で行なわれたロシア軍事技術協力庁『金のアイデア』賞受賞式典に出席した。

プロジェクト636.3潜水艦の特徴は、高精度打撃ミサイル兵器複合体「カリブル」と、更には更新された電波電子兵装に在る。
黒海艦隊ディーゼル潜水艦シリアの軍事作戦へ参加し、地中海エリアから過激派へ「カリブル」で打撃を与えた。

「カリブル」は、ロシア有翼ミサイルのファミリーである。
開発者は、試作設計局『ノヴァトール』(株式会社・航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』へ加入)である。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、現在、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。

プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)

黒海艦隊06363は、既にシリア有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
そして太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」「ヴォルホフ」が同時に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはサンクトペテルブルクで進水した]

その後、8月下旬から10月上旬に掛けて航行試験が行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは最終洋上試験を完了した]

「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年11月25日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2番艦「ヴォルホフ」は2019年12月の進水が予定されています。

2019年11月1日、太平洋艦隊向けの06363潜水艦の3番艦「マガダン」と4番艦「ウファ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は2022年に完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2022年に完了する]


そして今度はバルト艦隊向けに06363潜水艦を建造するという話が出てきました。
[プロジェクト06363潜水艦はロシア海軍バルト艦隊の為に追加建造される?]

現時点では未だ検討段階であり、未だ正式に決定されてはいないようですが、実現する可能性は低くはないでしょう。

ロシア海軍の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはアメリカ東岸沖に現れた

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『タス通信』より
2019年12月17日配信
【CNN:アメリカ合衆国はロシア連邦の艦がフロリダ沖で相当危険な操艦を行なった事を認めた】
ニューヨーク、12月17日/タス通信

アメリカは、ロシア海軍偵察艦「ヴィクトール・レオーノフ」サウスカロライナ州及びフロリダ州沖の国際水域で相当危険な操艦を行なった事を公式に認めた。
月曜日、テレビ局『CNN』のサイトは公表した。

それによると、艦は、この数日間、指摘されたアメリカの州の沿岸から近いところに居た。
名前と職名が明らかにされていない公人によると、気象条件故に視界が制限されている時に、艦は幾つかの航海灯を点灯していなかった。
彼は、この海域を通行する船からの問いに答えず、乗組員は、「ヴィクトール・レオーノフ」との衝突を避ける場所の確立を試みたなどと言った。
この他にロシア艦は、テレビ局の情報提供者によると、「その他の不安定な操艦」を行なった。

資料で述べられているように、アメリカ合衆国沿岸警備隊は、ロシア艦の存在について、この海域を通過する船と人へ警告している。
ペンタゴンの代理人は、アメリカ駆逐艦は、そこから近いところに居ると述べた。

発表によると、2015年以降、「ヴィクトール・レオーノフ」アメリカ合衆国東岸で度々発見されている。
2018年1月、CNNは、この艦が、この海域の国際水域に居たと報じた。
2017年3月、 フォックスニュースは、「ヴィクトール・レオーノフ」アメリカ合衆国東岸の国際水域に居たと報じた。
後にペンタゴンの代理人は、ロシア艦の存在は合法である事を確認した。



『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【中型偵察艦「オドグラフ」】

プロジェクト864中型偵察艦SSV-175ポーランドで建造され、1988年に就役し、当初は黒海艦隊へ編入されました。
ソ連邦解体後の1995年7月に北方艦隊へ転属し、2004年4月には「ヴィクトール・レオーノフ」と改名されました。


「ヴィクトール・レオーノフ」は、2014年前半にカリブ海で活動し、同年4月末にはニカラグア、ホンジュラスとの合同演習へ参加しています。
[北方艦隊の艦船はカリブ海で対麻薬国際演習に参加した]

2015年初頭にもカリブ海で行動しており、同年5月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはカリブ海から戻ってきた]


2017年2月中旬、「ヴィクトール・レオーノフ」アメリカ東海岸沖に現れました。
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[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはアメリカ東海岸沖に現れた]

2017年3月7日にはキューバハバナ港を訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはキューバのハバナ港を訪れた]

その後、2017年5月に地中海へ入り、5月14日にはキプロスリマソール港へ寄港しました。
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2018年1月23日、「ヴィクトール・レオーノフ」は再びアメリカ東海岸沖へ現れました。
その前にはカリブ海で行動しており、2018年1月中旬にはトリニダード・トバゴを訪れていたようです。
[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはアメリカ東海岸(ノースカロライナ沖)に現れた]

そして2019年12月中旬、「ヴィクトール・レオーノフ」は、三度アメリカ東海岸沖~サウスカロライナ州及びフロリダ州沖に現れました。
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ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはチュニジアのビゼルト港を訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年12月17日14時16分配信
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」はチュニジアへ立ち寄った】

航海士練習航海任務を遂行しているバルト艦隊練習艦「ペレコプ」は、ビゼルト港(チュニジア)へ寄港した。

乗組員と生徒は、数日間チュニジアへ滞在し、ロシア文化センターと、アナスタシア・シリンスカヤ-マンシュタインの家屋博物館を訪れ、帝国艦隊に関する資料から知識を得る。

現在、練習艦では、S.O.マカロフ提督記念太平洋海軍高等学校及び海軍軍事研修科学センター『海軍アカデミー』(サンクトペテルブルク)の100名以上の生徒が海上学問の知識を得ている。

将来の軍事船員は航海士学科の実習を行ない、艦の制御の技量を向上させ、当直士官の代役として当直へ就く。

航海計画の下で「ペレコプ」は4つの大洋へ行き、北方海上航路を通行し、総計で2万海里以上を進んだ。

「ペレコプ」プロジェクト887練習艦であり、バルト艦隊に所属している。
船体の長さは138メートルになり、艦の満載排水量は7200トンである。
1977年にソヴィエト社会主義共和国連邦海軍へ受け入れられた。



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プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。


2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)
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[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]


2019年7月5日、「ペレコプ」クロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]

7月7日、「ペレコプ」バルチースク基地へ入港しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]

7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]

その後、「ペレコプ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ペレコプ」地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]

7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

その後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せて出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く]

8月初頭に北アフリカスペイン領セウタへ寄港し、8月9日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北アフリカのスペイン領セウタを訪れた]

8月12日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月12日17時45分配信
【練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】

その後、「ペレコプ」ビスケー湾ラマンシュ海峡を通過し、8月14日には北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは再び北海へ入った]

北海からバルト海へ入り、一旦クロンシュタット港へ戻った「ペレコプ」は、8月23日に出航し、今度はバレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバレンツ海へ向かった]

8月26日には大ベルト海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ行く]

その後、「ペレコプ」は、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過し、9月1日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

9月初頭にセヴェロモルスクを出航した後、9月8日にアルハンゲリスク港へ入港、9月10日に出航し、北極海横断航海へ向かいました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプはアルハンゲリスクを訪れた後に北極海へ向かった]

9月16日にヴィリキツキー海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはヴィリキツキー海峡へ入った]

9月18日にはチクシ湾へ投錨停泊しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾へ投錨停泊した]

9月20日にチクシ湾を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾を去り、ぺヴェクへ向かった]

9月22日にぺヴェク港を訪れました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を訪れた]
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9月23日にぺヴェク港を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を去った]

「ペレコプ」北極海を更に東へ進み、10月1日にはベーリング海へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海を越えてベーリング海へ入った]

10月3日、「ペレコプ」カムチャツカ半島太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
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[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカ半島へ到着した]

「ペレコプ」は10月18日にヴィリュチンスクを出航し、サハリンコルサコフ港へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカを去り、サハリンへ向かった]

10月20日にコルサコフへ短期間寄港した後、10月22日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクへ到着した]

「ペレコプ」は10月26日にウラジオストクを出航し、カンボジアシアヌークビルへ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクを去り、カンボジアへ向かった]

11月4日にシアヌークビルへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年11月1日14時20分配信
【練習艦「ペレコプ」の乗組員と生徒はカンボジアで『民族統一の日』を迎える】
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11月6日にシアヌークビルを出航し、インド洋へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはインド洋へ向かった]

11月13日にミャンマーヤンゴン港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはミャンマーを訪れた]
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11月15日にヤンゴンを出航し、スリランカハンバントタ港へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはミャンマーを去り、スリランカへ向かった]

11月19日にスリランカ南部のハンバントタ港へ到着し、11月21日に出航しました。
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ロシア海軍の艦船がスリランカを訪問したのは今回が初めてでは有りませんが、ハンバントタ港へ入港したのは今回が初めてとなりました。
(ハンバントタ港は2010年11月18日に開港した新しい港であり、中国との繋がりが深い)
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのハンバントタ港を訪問した]

その後、「ペレコプ」アデン湾、紅海、スエズ運河を通過し、12月2日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

「ペレコプ」は12月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、12月6日にセヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクリミア半島のセヴァストーポリへ到着した]

その後、「ペレコプ」セヴァストーポリを出航し、12月11日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、12月17日にチュニジアビゼルト港を訪れました。

ビゼルト港は、ロシア革命と、それに続く内戦によりロシア本土を追われた白軍艦隊(旧ロシア帝国艦隊)が落ち延びた場所です。
[ロシア海軍の新造艦に皇帝アレクサンドル3世の名が付けられる]

ロシア海軍地中海作戦連合部隊はシリア海軍と地中海東部(シリア沖)で合同演習を開始した


『タス通信』より
2019年12月17日配信
【ロシア海軍とシリア海軍は地中海で合同演習を行なう】
タルトゥース/シリア、12月17日/タス通信

ロシア海軍シリア海軍は、地中海で合同演習を開始した。

演習には、フマイミーン航空基地航空機、ロシア連邦水上艦、シリア・アラブ共和国海軍ロケット艇及び掃海艇が関わる。
演習は、単一作戦環境で実施され、参加者は様々な戦術エピソードへ取り組むと演習統制官アレクサンドル・ユルダシェフ少将は言った。

彼によると、戦術艦グループは砲射撃を行ない、海上で合同操艦を行ない、沿岸で非合法武装集団の無人飛行装置との戦闘の問題へ取り組み、更にはタルトゥースの施設への武器使用の結果を局限化及び排除する。

ユルダシェフは、演習は、国際テロリズム、非合法武装集団との闘いを成功させる為のロシア連邦軍及びシリア・アラブ共和国軍の間の連携の増加と、2ヶ国間の連携の強化へ指向されていると述べた。

タルトゥースロシア海軍駐留所で説明されたように、演習実施海域が選ばれたのは偶然ではない。
ロシア戦闘艦シリア沿岸で国際テロリズムとの戦いへ著しく貢献している。
ロシア海上配置有翼ミサイル「カリブル」は、既に一度ならず共和国の領域のテロリストの施設を破壊している。
そしてロシアタルトゥース基地は、シリア軍グループへ必要なものを供給する基礎ルートであるが故に、艦の乗組員と沿岸部隊の技量は、常に向上させる必要が有る。



現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2019年10月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「キルディン」:2019年6月初頭から地中海東部に滞在
中型偵察艦「イワン・フルス」2019年12月初頭から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「アゾフ」:2019年12月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2019年12月中旬から地中海東部に滞在
軍用輸送船「ドヴィニツァ-50」2019年11月末から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」2019年6月末から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-304:2019年11月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2019年11月下旬から地中海東部に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
2019年11月上旬から地中海東部に滞在


2019年12月16日、ロシア海軍地中海作戦連合部隊は、地中海東部(タルトゥース沖)シリア海軍との合同演習を開始しました。

シリア海軍からは、ロケット艇掃海艇が参加したとの事ですから、おそらくはオーサ級ミサイル艇(プロジェクト205)エフゲーニャ級泊地掃海艇(プロジェクト1258)でしょう。
『Oryx Blog - ジャパン』より
2017年1月13日配信
【フォトレポート:シリア・アラブ海軍】

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年12月16日16時39分配信
【バルト艦隊とインド海軍の艦船は演習『インドラ-2019』の枠組みで海上での合同活動へ取り組んだ】

バルト艦隊インド海軍の艦船は、演習『インドラ-2019』の枠組みで海上での合同活動へ取り組んだ。

海上段階の枠組みで、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、給油船「エリニヤ」、海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」、フリゲート「タルカシュ」、給油船「アディティア」が加わったロシア-インド合同艦船支隊が形成された。

国家間演習初日、支隊は組織的通信及び合同戦術操艦、更には狭い場所の通行の訓練を実施した。
この他、演習に参加した艦載ヘリコプターは、海域上空飛行、戦闘艦の甲板への相互着艦へ取り組んだ。
更に、合同艦船支隊の組織的対空防衛の合同訓練が実施された。
空中の仮想敵の役割は、ロシア-インド混成乗員により制御されるインド空軍多目的戦闘機Su-30MKIが演じた。

これに加え、バルト艦隊インド海軍の臨検グループは、海上船舶航行監視の演習エピソードへ参加し、その中で標準的国際手順が遂行され、海軍歩兵は容疑船の臨検活動を実施する技量を向上させた。

計画下での海上での部隊行動は火曜日まで続き、ロシアインドの船員は、合同操艦、小口径及び中口径兵器による砲射撃、海上での物資補充、その他の戦闘訓練活動を実施する。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

12月10日にインド東岸マルマガオへ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。

インド側からは、この2隻が参加します。

プロジェクト11356フリゲート「タルカシュ」(2012年11月9日就役)
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補給艦「アディティア」(2000年4月3日就役)
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フリゲート「タルカシュ」は、「ヤロスラフ・ムードルイ」と同じカリーニングラードヤンターリ造船所で建造されています。

ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は大韓民国の釜山港を訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年12月17日7時20分配信
【太平洋艦隊戦闘艦支隊は大韓民国の釜山港へ到着した】

本日(12月17日)、ナヒーモフ勲章・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア-太平洋地域遠距離航海計画に沿って、釜山港(大韓民国)への業務寄港を行なった。

支隊指揮官アレクサンドル・アレクサンドル・シュヴァルツ1等海佐と艦長の歓迎式典には、大韓民国船員を代表して揚陸ヘリコプタードック艦「独島」艦長キム・ヨン・シン1等海佐が出席した。

港では、ロシア支隊の停泊期間中の物資-技術サービス提供問題に関する打ち合わせ作業が行なわれる。

釜山では、ロシア船員大韓民国海軍司令部及び民間市当局への表敬訪問が計画されている。
木曜日、2ヶ国の船員の間でサッカー、バレーボール、綱引きの親善試合が開催される。
太平洋艦隊将兵の為、各日にバス旅行及び文化プログラムが用意される。

ロシア艦船大韓民国訪問は、12月21日の完了が計画されている。



太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、他の太平洋艦隊所属艦船と共に2019年8月中旬~下旬に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、8月末~9月中旬に掛けてオホーツク海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとロケット艇2隻は太平洋で対艦ミサイルを発射した]

「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、9月17日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ戻りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年9月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


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2019年10月1日、「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は、中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年10月1日就役)を伴い、アジア-太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
艦船支隊指揮官は、第36水上艦師団司令官アレクサンドル・シュヴァルツ1等海佐です。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはアジア-太平洋地域への遠距離航海を開始した]

10月7日に対馬海峡を通過して東シナ海へ出ました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年10月8日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

10月10日に東シナ海で対テログループの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は東シナ海で対テロ訓練を行なった]

10月17日にタイサッタヒープ海軍基地へ到着しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイを訪れた]

10月20日にサッタヒープを出航し、タイ海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイを去った]

10月27日、南シナ海に居る太平洋艦船支隊の将兵は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[南シナ海のロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はロシア地理学協会のイベントへ参加した]

11月3日にブルネイムアラ港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はブルネイを訪れた]
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11月7日にブルネイを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はブルネイを去った]
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給油船「ペチェンガ」は、物資補充の為、11月23日にフィリピンマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の給油船ペチェンガはフィリピンのマニラを訪れた]

その後の動向は明らかにされていませんでしたが(おそらくはフィリピン近海に居た)、12月17日には大韓民国釜山港へ入港しました。

韓国海軍のホストシップは、強襲揚陸艦「独島」のようです。
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ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月16日13時23分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は火災の結果により致命的な損傷は受けておらず、修復される-『統合造船業営団』トップ】
モスクワ、12月16日、インタファクス

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は火災の結果により致命的な損傷を受けておらず、それは修復され、ロシア海軍へ復帰する。
『インタファクス』は月曜日に『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

「艦は浮いているじゃないですか。
安定性も失われていませんしね。
つまり、(艦は)生きているという事ですよ」

『統合造船業営団』トップは、12月12日の火災の結果、艦は致命的な損傷を受けたのかどうかという質問に答え、こう話した。

ラフマノフは、火災による艦の損害の判定には、追加の時間が必要であると言った。
「室内からの有毒物質除去が続いておりますが故に、その状態を完全に判定する機会は未だ提示されておりません。
暫くは時間が掛かるでしょう。
私は考えるのも恐ろしいのですが、損害の規模と、その他全てについての詳細な話は、数週間後になるでしょう」
『統合造船業営団』
トップは発言した。

「今、この2つに関するデータ:技術的準備状態の回復の時期及び費用について、あらゆる楽観的並びに悲観的なコメントは控えたいと思います」
ラフマノフ
は話した。

12月12日、ムルマンスク工場で修理中の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」で火災が発生した。
予備データによると、火災は溶接作業中に起こった。
それは一昼夜で消火された。
火災の結果、2名が死亡し、更に14名が負傷した。

以前、ラフマノフ『インタファクス』へ、航空母艦の火災の損害の予備判定は、次週半ばになると言った。

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』は、2018年4月に航空母艦の技術的準備状態の回復及び近代化の国家契約を軍と締結した。
契約によると、航空母艦は2022年にロシア北方艦隊へ復帰しなければならない。

重航空巡洋艦は1982年に黒海造船工場の船台で起工された。
艦は50機以上の飛行装置を搭載できる。
その兵装は、有翼対艦ミサイル「グラニート」高射ミサイル複合体「クリノーク」、高射ミサイル砲複合体「カシターン」、自動艦載砲、更には対水中兵器システムで構成される。

伝えられているように、近代化中に「アドミラル・クズネツォフ」は、対空防衛複合体「パーンツィリ」の海上版、新たなボイラー、ポンプ、新たな飛行システム及び通信システムを得る。
艦には、主動力タービンの追加修理が控えている。



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2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、ムルマンスク第35艦船修理工場で近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

今回の火災により、「アドミラル・クズネツォフ」は第1発電機区画が全焼しましたが、無論、修理及び近代化改装作業は続行されます。
無論言うまでもなく、このまま廃艦になる可能性などゼロどころかマイナスですらありますが、この件に関し、根も葉もないデマを流布している者が居ます。


ブログ『世界のニュース トトメス5世』より
2019年12月16日配信
【ロシア唯一の空母アドミラル・クズネツォフが廃艦、火災と老朽化で修理不可能】
言うまでも無く、このページに書かれている事は、固有名詞を除いては何一つ正しい箇所は有りません。
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少し、頭冷やそうか・・・

ロシア海軍の最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはバルト海で最終洋上試験を開始した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年12月16日15時10分配信
【最新の対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は国家試験の為に出航した】

『中部ネヴァ川造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された最新のプロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、バルト海射爆場での国家試験プログラムの遂行を開始した。

艦の乗組員と工場の試験実施チームは、全てのシステム及びメカニズムの動作能力を点検し、電波工学兵装及び水中音響複合体の試験を実施する。

作業部会でロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、海軍総司令部人事管理部長より、艦の乗組員の国家試験段階の遂行の準備に関する報告を受けた。

対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、ロシア海軍の発注の下、『中部ネヴァ川造船工場』で建造された第3のプロジェクト12700艦である。
2016年、同社は海軍へ同プロジェクトのトップ艦である対機雷防衛艦「アレクサンドル・オブホフ」を引き渡した。
2019年1月、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」聖アンドレイ旗が掲揚された。

同プロジェクトの対機雷防衛艦の建造には最新のロシア技術が用いられており、世界の造船所に同類が無い。

艦は、世界最大級の真空注入方式による一体ガラス繊維強化プラスチック製船体というユニークさを持つ。
船体の質量は金属製よりも小さく、その強度は著しく増大している。
このような船体は、全く腐食する事は無く、その就役期間は、通常の運用を順守すれば事実上無制限である。

プロジェクト12700は、中央海洋設計局『アルマーズ』海軍の為に開発した。
この艦は、最新の海洋機雷へ対処する為に意図されており、それを海域の水上や、海底で探知できる。
この艦は、危険なゾーンへ入らずに、遠隔操作水中装置及び無人艇により遠距離で危険な物体を捜索、確認、そして破壊を実行できる。

[参照]
プロジェクト12700対機雷防衛艦


排水量-約890トン
全長-62メートル
幅-10メートル
最大速力-16ノット
乗組員-44名

機雷へ対処する為、艦は様々な種類の掃海具、更には遠隔操作及び自動無人水中装置を使用できる。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


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プロジェクト12700対機雷防衛艦の4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2017年4月20日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフはサンクトペテルブルクで起工された]

2019年4月2日に屋内造船台より出渠しました。

[ロシア海軍の新世代掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフは屋内造船台から出渠した]

2019年5月下旬までに黒海艦隊の将兵で乗組員が編成され、サンクトペテルブルクで研修を開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年5月20日13時1分配信
【黒海艦隊は掃海艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」の乗組員を形成する】

2019年5月30日、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は進水しました。

[ロシア海軍の新世代掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフは進水した]

その後は造船所の岸壁で艤装工事が進められ、8月31日に係留試験が始まりました。
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[ロシア海軍の最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは造船所の岸壁で係留試験を開始した]

9月27日に洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは洋上試験を開始した]
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12月16日から最終洋上試験である国家試験を開始しました。

「ウラジーミル・イェメリヤノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年12月末に予定されています。
就役後は黒海艦隊へ編入されます。


プロジェクト12700対機雷防衛艦は、現在までに6隻が起工され、2隻がロシア海軍へ引き渡されています。

1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
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[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工され、2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]
この為、「ゲオルギー・クルバトフ」の進水と就役は延期される事になり、後続の3番艦が先に就役しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで起工された]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工されました。
[ロシア海軍の為のアレクサンドリト級掃海艦6番艦ピョートル・イリイチョーフは起工された]

7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700掃海艦アナトーリー・シレモフが起工された]

現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。

ロシア海軍の最新通常動力潜水艦ラーダ級は非大気依存発電装置(AIP)を装備しない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年12月16日8時57分配信
【潜水艦「ラーダ」への嫌気性巣装置の装備は未だ計画されていない】
モスクワ、12月16日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

最新の2隻のプロジェクト677「ラーダ」通常動力潜水艦は、非大気依存発電装置無しで建造される。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューにおいて、『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフは話した。

非大気依存発電装置の主な長所は、潜水艦の隠密性の増加である。
潜水艦は、バッテリーを充電する為に浮上する事無く水中に滞在する機会を得る。

以前、海軍総司令部は、再三に渡り、多年に渡り海洋工学中央設計局『ルビーン』により開発が進められている非大気依存発電装置プロジェクト677「ラーダ」潜水艦への装備の可能性に言及したが、それは未だ製造されていない。

「起工は、国防省により承認されたスケジュールにより行なわれます。
この2隻の潜水艦への非大気依存発電装置の設置は計画されておりません」
ブザコフ
は話した。

『アドミラルティ造船所』国防省は、今年6月に2隻のプロジェクト677通常動力潜水艦を建造する契約を締結した。
今、海軍には、同プロジェクトの1隻の潜水艦~トップ艦「サンクトペテルブルク」が在籍している。
更なる2隻、「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」は様々な建造段階に在る。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年12月16日9時5分配信
【潜水艦「ラーダ」は改善プロジェクトの下で建造されると造船所のトップは言った】
モスクワ、12月16日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

第2及び第3のプロジェクト677「ラーダ」通常動力潜水艦は、潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」の運用経験後の結論を基にして作られる改善プロジェクトの下で建造されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューにおいて、『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフは話した。

工場は、現在、2隻のプロジェクト677潜水艦「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」を建造している。
ロシア連邦海軍への引き渡しは、2020年-2021年に計画されている。

「トップ艦の運用経験の結果により『ルビーン』が開発した改善プロジェクトの下で、『アドミラルティ造船所』はシリーズの第2及び第3の潜水艦を建造しております」
ブザコフ
は話した。

当初のプロジェクトと比べ、艦の制御システムの機器設備、電気推進システム及び航法複合体は高度に近代化されたと対談者は指摘した。

「我々は、契約を締結しております。
国の御客様は、海軍が、このようなクラスの艦を必要としている事を確認しました」
ブザコフ
は確認した。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年12月16日10時7分配信
【嫌気性装置を有する潜水艦の建造は延期される】
モスクワ、12月16日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

ロシア国防省は、どの潜水艦へ最初の非大気依存発電装置を設置するのかを未だ決めていない。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューにおいて、『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフは話した。

非大気依存発電装置の主な長所は、潜水艦の隠密性の増加である。
潜水艦は、バッテリーを充電する為に浮上する事無く水中に滞在する機会を得る。

以前、海軍総司令部は、再三に渡り、多年に渡り海洋工学中央設計局『ルビーン』により開発が進められている非大気依存発電装置プロジェクト677「ラーダ」潜水艦への装備の可能性に言及したが、それは未だ製造されていない。

「製造の観点から『アドミラルティ造船所』は、非大気依存発電装置を建造、設置及び試験する準備を整えております。
非大気依存発電装置の作成作業は、設計局『ルビーン』により行なわれております。
どの艦へ非大気依存発電装置を設置するのかは、御客様が決める事です」
ブザコフ
は話した。



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[プロジェクト677ラーダ潜水艦 ]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入され、同年5月8日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

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2005年7月28日に起工された2番艦「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊へ転属しました。
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[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

2018年9月20日、2番艦「クロンシュタット」は進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


「クロンシュタット」は、2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」は就役後、北方艦隊への配備が予定されています。
[ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦ラーダ級は北方艦隊へ配備される]


その後、新たな「ラーダ」は発注されていませんでしたが、2018年11月末、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、「ラーダ」級潜水艦は合計12隻が建造されると発言しました。
[ロシア海軍の為に12隻のラーダ級通常動力潜水艦が建造される]

2019年6月27日、軍事技術展示会『アルミヤ-2019』の会場において、プロジェクト677「ラーダ」2隻(4番艦と5番艦)の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

この新規契約分2隻は2022年までに起工され、ロシア海軍への引き渡しは2025年と2027年に予定されています。
[2022年にロシア海軍のラーダ級潜水艦2隻が起工される]


以前には、ロシア海軍の幹部が「ラーダ」への非大気依存発電装置(改質型燃料電池)の装備の可能性に何度も言及した事が有りましたが、建造元の『アドミラルティ造船所』のトップ、アレクサンドル・ブザコフ氏によると、そのような計画は無いとの事です。

ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは空中で『対決』した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年12月16日7時50分配信
【太平洋艦隊海上航空隊の戦闘機MiG-31BMは太平洋上空で空中対決を行なった】

カムチャツカロシア北東軍集団独立混成航空連隊戦闘機飛行士は、戦闘訓練の枠組みで、戦闘機動の要素を伴う空中戦闘及び複雑な操縦運動を行なった。

敵対側の役割は、指揮スタッフの飛行士が演じた。

飛行士が「横転」運動を実施した際、航空機は軸を中心に360度の回転、飛行軌道上で大角度の上昇及び降下を伴う機動、兵器使用の為の有利なポジションの占有或いは、ある空中目標から別の目標への攻撃の移行の為のポジションの入れ替えの為の大角度での上昇及び降下の組み合わせを行なった。

これに加え、MiG-31乗員は、長期の過負荷に耐え、航空機の最大速度での急旋回を行なう為の技量を向上させた。

訓練は、現代の空中戦闘を行なう戦闘機飛行士の準備段階の1つとなった。

近代化された新たな迎撃戦闘機MiG-31BMは、初めて空中対決へ参加した。



[高空迎撃戦闘機MiG-31(ロシア太平洋艦隊)]
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カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31が駐留しています。

エリゾヴォ基地
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エリゾヴォ基地MiG-31
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このMiG-31は、元々はロシア防空軍第865独立戦闘機航空連隊(1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年7月1日に海軍航空隊へ移管されました。

現在は、約30機のMiG-31が配備されています。

今回、MiG-31は、オホーツク海の演習において、小型ロケット艦「ラズリーフ」から発射された対艦ミサイル「マラヒート」を撃墜しました。

2016年7月の演習では、MiG-31原子力潜水艦から発射された超音速対艦ミサイルを撃墜しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は原潜から発射された超音速巡航ミサイルを撃墜した]


現在、ロシア航空宇宙軍MiG-31は、電子機器を換装し、対地/対艦ミサイルの運用能力を付与するMiG-31BMへの近代化改修を行なっています。



太平洋艦隊海軍航空隊所属のMiG-31MiG-31BMへ改修される事になり、2019年2月20日に最初の2機がカムチャツカエリゾヴォ飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの慣熟訓練を進めている]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの飛行訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは空中戦闘訓練を行なった]

今年中には更に数機のMiG-31MiG-31BMへの改修を終えてエリゾヴォへ到着します。

ロシア海軍黒海艦隊の退役潜水艦B-380はセヴァストーポリ港内で沈没した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月15日11時48分配信
【退役潜水艦を載せた浮きドックがセヴァストーポリで沈没した-情報筋】
セヴァストーポリ、12月15日、インタファクス-南

セヴァストーポリの湾の1つで、退役潜水艦を載せた浮きドックが日曜日未明に沈没した。
日曜日に消息筋は伝えた。

「本日未明、南湾で浮きドックPD-16が沈没しました。
そこには、退役潜水艦B-380が居ました」

対談者は話した。

彼によると、潜水艦は既に引き揚げられ、水上に在る。
対談者は、沈没した原因を、ドックの技術的な状態によるものであると見ている。
この情報は、未だ公式には確認されていない。

対談者が『インタファクス-南』へ話したように、沿岸から見て、浮きドックは完全に沈んだわけでは無く、その頂上部数メートルは水面上に在る。
潜水艦は傾斜して水面に出ている。
この場所には既に、囲いを据え付ける為に曳船が送り込まれている。
水上に油が流出している様子は無い。

大型浮きドックPD-16は、1938年に『61コムーナ記念ニコラエフ造船工場』で起工された。
その用途は、排水量5000トンまでの潜水艦、駆逐艦、掃海艦、支援船のドック修理である。
浮きドックは1945年からセヴァストーポリに在った。

ドックには、長年に渡り、1982年に進水したプロジェクト641B「ソム」大型ディーゼルエレクトリック潜水艦B-380~旧名「ゴーリキー共産党青年団」が在った。

これは、潜水艦沈没事故としては2番目である。
12月12日、太平洋艦隊から除籍されたディーゼル潜水艦が、沿海地方での解体へ向かう途中で部分的に沈没した。
事故は、ウラジオストクからナホトカへ行く途中の深度47メートルの場所で発生した。
潜水艦自体の全長は72メートルである。


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月15日12時24分配信
【セヴァストーポリで沈んだ潜水艦は解体の為の曳航を準備する】
セヴァストーポリ、12月15日、インタファクス-南

セヴァストーポリの湾の1つで沈んだ浮きドック及び潜水艦は、解体の対象となる。
日曜日、『インタファクス-南』は、南方軍管区黒海艦隊情報供給部より伝えられた。

「そこに在る浮きドックPD-16及び潜水艦の船体は、10年以上に渡り艦隊での運用から除外されており、解体の対象となっておりました。
現在、潜水艦を解体場所へ曳航する為の技術的作業が行なわれています」

当社が受け取った声明では、こう述べられている。

以前、情報筋の談話を引用し、退役潜水艦B-380を載せた浮きドックPD-16セヴァストーポリ南湾で日曜日未明に沈没したと報じられた。
対談者によると、潜水艦は既に引き揚げられ、水上に在る。
沈没した原因を、彼はドックの技術的な状態によるものと言った。

対談者が『インタファクス-南』へ話したように、沿岸から見て、浮きドックは完全に沈んだわけでは無く、その頂上部数メートルは水面上に在る。
潜水艦は傾斜して水面に出ている。
この場所には既に、浮遊囲いを据え付ける為に曳船が送り込まれている。
水上に油が流出している様子は無い。

大型浮きドックPD-16は、1938年に『61コムーナ記念ニコラエフ造船工場』で起工された。
その用途は、排水量5000トンまでの潜水艦、駆逐艦、掃海艦、支援船のドック修理である。
浮きドックは1945年からセヴァストーポリに在った。

ドックには、長年に渡り、1982年に進水したプロジェクト641B「ソム」大型ディーゼルエレクトリック潜水艦B-380~旧名「ゴーリキー共産党青年団」が在った。

これは、潜水艦沈没事故としては2番目である。
12月12日、太平洋艦隊から除籍されたディーゼル潜水艦が、沿海地方での解体へ向かう途中で部分的に沈没した。
事故は、ウラジオストクからナホトカへ行く途中の深度47メートルの場所で発生した。
潜水艦自体の全長は72メートルである。



プロジェクト641B大型潜水艦B-380は、ロシア内陸部ニジニ・ノヴゴロドクラースノエ・ソルモヴォ造船所で1981年10月15日に起工され、1982年8月に進水し、同年12月30日に就役しました。
就役時には「ゴーリキー共産党青年団」という名前でした。

就役後、赤旗黒海艦隊へ編入され、セヴァストーポリに駐留する第14潜水艦師団第153潜水艦旅団へ配属され、黒海で行動しました。
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1991年からは大規模修理に入る予定でしたが、ソ連邦末期の混乱の中で資金の割り当ては無く、セヴァストーポリで放置されました。

1992年2月15日付で「ゴーリキー共産党青年団」という名前は抹消され、ただのB-380になりました。

ロシアウクライナ黒海艦隊分割・帰属問題の最中の1996年4月、ロシアウクライナB-380の譲渡を持ち掛けましたが、状態が悪いという理由でウクライナから断られました。

その後も、B-380は書類上では黒海艦隊に在籍し続けました

2000年6月、ロシア海軍B-380を修理及び近代化した上で復帰させる事を決定し、修理作業が始まりました。

修理及び近代化改装は2008年末までに完了する予定でしたが、結局、作業はまた中断しました。
[潜水艦B-380(タンゴ型)、就役25周年]
[タンゴ型潜水艦B-380は修理を終える]

B-380は、浮きドックPD-16(1941年7月竣工)に載せられたまま放置される事になりました。
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[最後のタンゴ級潜水艦B-380近影(2012年1月)]

2010年から黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻の建造が始まり、2016年までに6隻全てが就役した為、もはや1982年就役の古い潜水艦を、多額の費用を掛けてまで修復して復帰させる必要性は失われていたのです。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

そして2019年12月15日未明、放置されていた潜水艦B-380浮きドックPD-16セヴァストーポリ港内で沈没しました。

原因は、おそらく浮きドックの老朽化(竣工から既に78年が経過)によるものでしょう。

これを機に、潜水艦B-380は解体される事になるようです。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海での試験を完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月15日23時19分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は白海での一連の試験を完了した】

プロジェクト20385コルベットのトップ「グレミャーシチー」は、白海での一連の試験を完了し、基地間移動を開始した。
一昼夜で艦は北方艦隊主要基地-セヴェロモルスクへ到着する。

試験の最終段階でコルベット乗組員は、北方艦隊航空隊との連携へ取り組んだ。
ヘリコプターKa-27乗員は、艦の電波工学システム及び複合体の上空飛行を行なった。

以前、白海ロシア最新コルベットは、水上目標への有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」の射撃、更に1度の地上目標への「カリブル」の射撃を実施した。

射撃は、北方艦隊航空・防空軍航空合同部隊と連携した白海海軍基地の艦船の乗組員により保障された。

コルベット「グレミャーシチー」の試験は、ちょうど1ヶ月続いた。
艦は11月13日にバルチースクから北方艦隊白海海軍基地へ到着した。

[参照]
プロジェクト20385コルベット
のトップ「グレミャーシチー」は、2012年2月1日に『北方造船所』で起工された。
艦の設計者は中央海洋設計局『アルマーズ』である。

艦は、敵の潜水艦及び水上艦の探知及び破壊、揚陸部隊の上陸支援、更には近海ゾーンにおける様々な課題の解決の為に意図されている。

コルベットを建造した造船工場『北方造船所』総取締役イーゴリ・ポノマリョフが指摘したように、「グレミャーシチー」は、前任者のプロジェクト20380と比べ、より威力の高い兵器を有している~それは、「ウラン」に代わり、ミサイル「カリブル」を装備し、高射ミサイル複合体は増加している。
これに加え、「グレミャーシチー」は、光学、電波位置測定、音響測定の視認性が著しく低下している。

「グレミャーシチー」の名は、海上での行動を成功裏に行ない、親衛称号を付けられ、その艦長アントン・グリン1等海佐(後に少将)はソヴィエト連邦英雄となった大祖国戦争時の北方艦隊の伝説の駆逐艦に敬意を表し、このコルベットに付けられた。



プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)開始は、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



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5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した]

洋上試験中の5月8日、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時クロンシュタットへ戻りました。

5月9日の戦勝記念日をクロンシュタット軍港で祝いました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験中に大祖国戦争勝利74周年を祝った]

祝賀行事を終えた後、「グレミャーシチー」は、フィンランド湾で洋上試験を続けました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はフィンランド湾で航行試験を続ける]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)の第1段階は2019年6月下旬までに完了しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験の第1段階を終えた]

「グレミャーシチー」は、7月28日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


そして8月20日に洋上試験(工場航行試験)を再開しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を再開した]

「グレミャーシチー」の洋上試験はバルト海で続けられ、10月4日にはヘリコプターの発着試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海でヘリコプターの発着試験を行なう]

その後、「グレミャーシチー」は工場航行試験を完了してカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ移動しました。

11月初頭にカリーニングラードを出航し、11月13日に白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着した]
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12月6日、「グレミャーシチー」は、最終洋上試験~国家試験を行なう為に白海へ出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で試験を行なう]

12月9日、「グレミャーシチー」は、白海汎用垂直発射機3S-14から有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で対艦ミサイル"カリブル"と"オーニクス"を発射した]

12月11日、今度は白海からチジャ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「カリブル」(対地型)を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で地上目標へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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12月15日までに「グレミャーシチー」白海での試験を完了し、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かいました。


「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは、2019年12月末に予定されていましたが、2020年に延期されたようです。
[近代化されたフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"と新造コルベット"グレミャーシチー"及び"ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]


記事の末尾で触れられていますが、「グレミャーシチー」(轟く、鳴り響く)は、元々は第2次世界大戦時の北方艦隊駆逐艦(プロジェクト7、1939年8月28日就役、1958年除籍)であり、1943年3月1日に親衛称号を授与されています。
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その後、「グレミャーシチー」の名と親衛称号は北方艦隊駆逐艦3隻に受け継がれ、2010年代には新世代コルベットが栄光の「グレミャーシチー」を襲名する事になりました。

ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフは地中海からノヴォロシースクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2019年12月14日12時0分配信
【哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は地中海からノヴォロシースクへ到着した】

本日(12月14日)、黒海艦隊哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は、地中海での任務遂行後にノヴォロシースクへ到着した。

遠距離航海からの艦の帰港へと捧げられる式典は、水域防護艦連合部隊で開催された。

遠海ゾーンへの滞在期間に「ワシーリー・ブイコフ」乗組員は、黒海艦隊艦船支隊の一員として、地中海エリアでのロシア-アルジェリア海軍演習へ参加した。
演習中、ロシア及びアルジェリアの船員は、合同で海上安全保障活動へ取り組み、海賊及び経済活動違反の容疑がある船の臨検活動実施を伴う民間船舶航行の監視の訓練を行なった。



プロジェクト22160哨戒艦の1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は、ロシア内陸部に位置するタタールスタン共和国『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年2月26日に起工され、2017年7月23日に進水し、2018年12月20日にノヴォロシースク海軍基地で海軍旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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就役後、ノヴォロシースク海軍基地で乗組員の慣熟訓練を行ない、2019年1月9日にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはダメージコントロール訓練を行なった]


その後も基地での各種訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上訓練の準備を進めている]

2月25日、「ワシーリー・ブイコフ」は海上での戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上で砲撃訓練を行なった]

3月7日には、砲撃訓練の他に、有翼ミサイル「カリブル」の模擬発射訓練も行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で戦闘訓練を行なった]

3月8日にはトルコ海軍の艦との合同演習を行ないました。

[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海東岸で合同演習を行なった]

3月20日にはノヴォロシースク海軍基地小型対潜艦「エイスク」(1990年2月28日就役)と共に対空戦闘訓練を行ないました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年3月20日9時23分配信
【ノヴォロシースク海軍基地の艦の乗組員は演習中に対空防衛の問題へ取り組んだ】

3月21日、「ワシーリー・ブイコフ」ノヴォロシースク海軍基地でダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースクでダメージコントロール訓練を実施した]

3月27日にはノヴォロシースク沖で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク沖で射撃訓練を実施した]

4月5日にセヴァストーポリへ入港しました。
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5月中旬に出航し、5月21日にセヴァストーポリへ帰港しました。
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6月10日、「ワシーリー・ブイコフ」セヴァストーポリを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはバルト海へ向かった]

6月11日には黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過する]

その後、地中海へ入って同海域を西進し、6月18日には北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタへ寄港した]
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6月20日にセウタを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタを去った]

「ワシーリー・ブイコフ」は6月21日にジブラルタル海峡を通過し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

6月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは英仏海峡へ入った]

この時、グレートブリテン海軍最新鋭哨戒艦「フォース」「ワシーリー・ブイコフ」を追跡しました。
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その後、「ワシーリー・ブイコフ」バルト海へ入り、7月初頭にクロンシュタットへ到着しました。
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7月10日の「ワシーリー・ブイコフ」


7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)では、クロンシュタットの観艦式へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、クロンシュタットを出航してバルト海を去り、8月8日までに再びラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
今回もグレートブリテン海軍哨戒艦「フォース」が追跡しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは再び英仏海峡を通過した]

9月7日に最新鋭対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)と共にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

10月15日頃にセヴァストーポリを出航し、10月14日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャへ向かった]

10月19日にギリシャピュロス港へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャのピュロスを訪れた]
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10月22日にピュロス港を出航し、セヴァストーポリへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフはギリシャを去った]

10月24日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。

「ワシーリー・ブイコフ」は11月初頭にセヴァストーポリを出航し、11月4日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフは地中海へ入った]

11月下旬にはフリゲート「アドミラル・マカロフ」及び救助曳船SB-739と共にアルジェリアを訪れ、アルジェリア海軍と合同演習を実施しました。

[ロシア海軍黒海艦隊は地中海西部でアルジェリア海軍と合同演習を行なった]

12月12日、救助曳船SB-739と共にダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年12月12日16時15分配信
【黒海艦隊の哨戒艦ワシーリー・ブイコフと救助船SB-739は黒海海峡を通行する】

そして12月14日に母港ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。

ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を開始した

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『タス通信』より
2019年12月13日22時55分配信
【大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」はバルト海で航行試験を開始した】
カリーニングラード、12月13日/タス通信

カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は、工場航行試験を開始した。
金曜日、造船所の広報秘書官セルゲイ・ミハイロフは報道陣へ伝えた。

「12月13日、大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海へ出航し、工場航行試験プログラムの遂行を開始しました。
発注者との合意により、工場航行試験は国家試験と合わせて行なわれます」

彼は話した。

試験はバルト海の射爆場で実施される。
艦の全てのシステム及びメカニズムの動作の点検が艦の乗組員及び工場試験実施チームにより行なわれる。

「試験の完了と検査実施の後、軍艦ピョートル・モルグノフを御客様へ御引き渡し致します。
それは、2020年第1四半期(1月~3月)を予定しております」
ミハイロフ
は指摘した。

大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は、公開株式会社『ネヴァ川計画設計局』が開発したプロジェクト11711の最初の生産艦である。
その建造契約は、2014年9月にロシア連邦国防省と共に署名され、艦は2015年6月に起工され、2018年5月に進水した。
プロジェクト11711のトップ艦「イワン・グレン」は、2018年6月にロシア海軍へ引き渡された。
2019年4月から、沿バルト造船工場『ヤンターリ』は2隻の近代化されたプロジェクト11711大型揚陸艦「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」の建造を行なっている。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
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プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]

「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は2014年12月から始まりました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]

2015年6月11日、「ピョートル・モルグノフ」の起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

その後、屋外造船台で船体の組み立てや上部構造物の取り付けなどが進められました。


起工から約3年を経た2018年5月25日に進水しました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは進水した]

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艤装中の「ピョートル・モルグノフ」は、2018年12月末にディーゼル発電機を始動させました。
[ロシア海軍のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはディーゼル発電機を始動した]

造船所の岸壁での「ピョートル・モルグノフ」の係留試験(と乗組員の居住)は2019年5月中旬に始まり、6月中旬には洋上試験の開始が予定されていました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年5月中旬に係留試験を開始する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年6月中旬に洋上試験を開始する]

その後、洋上試験開始時期は2019年9月に延期されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年9月に洋上試験を開始する]

そして結局、洋上試験が開始されたのは2019年12月13日でした。

「ピョートル・モルグノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年末に予定されていましたが、2020年春頃に延期されました。


プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2018年6月20日に就役しています。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

以前にはプロジェクト11711の建造は2隻(イワン・グレン、ピョートル・モルグノフ)で終了する予定でしたが、2隻が追加建造される事になり、2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]

ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)

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2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、ムルマンスク第35艦船修理工場で近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]

その続報。


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月13日15時30分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災は鎮火され、捜索救助作業は完了した-北方艦隊】
北方艦隊広報部は、「アドミラル・クズネツォフ」の火災は鎮火され、捜索救助作業は完了したと発表しました。
更には「事故区画の部屋の排水が続けられている」とも述べているので、先に報じられた火災発生区画への注水が実行に移されたのかもしれません。
なお、捜索救助作業を完了した理由は、後ほど明らかにされました。

『インタファクス』より
2019年15時18分配信
【救助隊員はアドミラル・クズネツォフの2人目の死亡した士官を発見した】
北方艦隊広報部は、「アドミラル・クズネツォフ」の火災で行方不明になっていた乗組員の士官は、火災発生区画において死亡した状態で発見されたと発表しました。
「捜索救助作業を完了した」というのは、つまり、こういう事でした。
この士官も、火災発生とほぼ同時に火災発生区画へ飛び込み、作業員を避難させた後に死亡したようです。

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月14日13時20分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損傷の予備評価は来週にできるだろう-『統合造船業営団』トップ】
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損傷の度合の評価は、来週中(つまり12月20日頃まで)に出せると発言しました。
今回の火災が「アドミラル・クズネツォフ」の復帰時期にどの程度影響するのかについては、未だ何も言えないとの事です。

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月14日13時25分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理は続けられている】
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏によると、「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)工事は、火災発生にも関わらず継続されているとの事です。
無論、火災発生区画とその周辺を除いての話でしょうが。

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは夜間飛行訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月13日11時29分配信
【北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、夜間の困難な気象条件での操縦術の要素へ取り組んだ】

北方艦隊艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、北極圏上空で夜の困難な気象条件下での練習-訓練飛行を実施した。

経験豊富な飛行士と若い飛行士は、艦上戦闘機MiG-29KMiG-29KUBで空へ上がった。
彼らは、空中戦闘、戦闘機の攻撃からの離脱、更には、仮想敵の有人機及び無人機の迎撃及び撃破の戦術動作へ実地で取り組んだ。

空中戦闘実施動作への取り組みに加え、艦上戦闘機飛行士は、全ての範囲の高度、速度、過負荷での高等かつ複雑な飛行術の実施を伴う航法訓練及び戦闘機操縦技術へ磨きをかけた。

飛行は、低温の空中で夜間の困難な気象条件において実施された。

飛行実施に先立ち、地上勤務員及び飛行訓練任務を保障する専門家により、航空機材の入念な準備、更には発着場の準備が行なわれた。



[艦上戦闘機MiG-29K/KUB]
[艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB(旧ブログ)]
[RSKミグMiG-29K/MiG-29KUB艦上戦闘機(RSKミグ公式サイト)]

ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の新たな艦上戦闘機は、当初、Su-27KUB(1999年初飛行)とMiG-29K/KUB(2007年初飛行)の2機種から選ぶ事になっていました。
[ロシア海軍は、2016年以降に新しい艦上戦闘機を採用する]

艦上戦闘機Su-27KUB(Su-33UB)
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その後、2009年2月にはMiG-29K/KUBに絞られる事になりました。
[ロシア海軍、MiG-29KUBを導入]

艦上戦闘機MiG-29K/KUB24機の購入契約が締結されたのは、それから3年後の2012年2月29日でした。
[ロシア国防省は艦上戦闘機MiG-29K/KUBの購入契約を締結した]

ロシア海軍向けのMiG-29KUB量産1号機は2013年10月下旬に初飛行しました。
[ロシア海軍の為の艦上戦闘機MiG-29KUB量産1号機は飛行試験を開始した]

2013年11月下旬、当初の計画通りに2機のMiG-29K(単座型)と2機のMiG-29KUB(複座型)ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は最初の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受領した]

2014年12月2日までに8機のMiG-29Kと2機のMiG-29KUBが、当初の計画通りにロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍へ10機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBが引き渡された]

2015年12月末までに10機のMiG-29Kが引き渡され、契約分全機の納入が完了しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]

MiG-29Kは、現用の艦上戦闘機Su-33と共に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で運用されます。
[新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBはロシア海軍現用艦載機と共に運用される]

2016年1月には、MiG-29K/KUBを装備する新たな航空連隊~第100独立艦上戦闘機航空連隊が編成されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]

2016年3月20日、第100独立艦上戦闘機航空連隊としての本格的な飛行訓練が始まりました。
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]

2016年6月からはクリミア半島サキ飛行場へ進出し、「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板を模した艦上戦闘機発着艦訓練施設(旧ニートカ)で訓練を行ないました。
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2016年8月8日に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフへ初めて艦上戦闘機MiG-29KRが着艦した]

母艦となる「アドミラル・クズネツォフ」には、MiG-29K/MiG-29KUBを運用する為の新たな慣性航法システムが装備されています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは艦上戦闘機MiG-29K/KUBを運用する為の新型システムを搭載する]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この遠征において「アドミラル・クズネツォフ」には、少なくとも4機のMiG-29K(機体番号41、46、47、49)と3機のMiG-29KUB(機体番号50、52、53)が搭載されていました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

2016年11月13日には1機のMiG-29K「アドミラル・クズネツォフ」への着艦時に墜落しました。
機体は海中に没しましたが、パイロットは無事に救助されました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月15日からシリア領内のテロ組織への空爆を開始し、MiG-29K/MiG-29KUBも参加しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]

「アドミラル・クズネツォフ」の帰投後、空母部隊の将兵はクレムリンで表彰を受けました。
[シリア軍事作戦へ参加したロシア海軍北方艦隊の空母部隊の将兵はクレムリンで表彰を受けた]

『ロシア大統領府』公式サイトより
2017年2月23日16時30分配信
【北方艦隊将兵との会合】
この動画で6:00辺りから登場する士官(キリール・エフゲニエヴィチ・レヴャキン大尉)は、MiG-29Kパイロット(第100独立艦上戦闘機航空連隊の飛行中隊長)です。
レヴャキン大尉は2016年8月に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦し、この前のシリア遠征では17回のフライト(発着艦)を行ないました。


現在、第100独立艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBの大半は、艦上戦闘機Su-33と共にセヴェロモルスク-3飛行場へ駐留しています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kは空中戦闘訓練を行なった]
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2018年4月10日には、Su-33と共にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の対空防衛訓練で「敵機役」を務めています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]

2018年6月8日、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、発着艦訓練を行なう為、クリミア半島サキ飛行場艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはクリミア半島の発着艦訓練施設ニートカで訓練飛行を行なう]
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2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、クロンシュタット及びサンクトペテルブルクで行なわれた主要海軍パレードへ参加しました。
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第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、ムルマンスク州セヴェロモルスク-3飛行場に駐留し、訓練飛行を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは悪天候下で飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはコラ半島及びバレンツ海で戦闘飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは戦闘飛行訓練を行なった]

2019年9月25日、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、再びクリミア半島艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカで訓練を行なう]

10月11日からニートカでの着艦訓練を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカで着艦訓練を行なった]

10月29日までに訓練は完了し、その後、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカでの訓練を完了した]


MiG-29K/KUB「母艦」アドミラル・クズネツォフは、2018年4月末から近代化改装工事が行なわれています。
2019年12月12日には火災事故が発生しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報



2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、ムルマンスク第35艦船修理工場で近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
その続報。

『インタファクス』より
【「アドミラル・クズネツォフ」の火災】
「アドミラル・クズネツォフ」の火災に関する記事の一覧。

『インタファクス』より
2019年12月12日12時2分配信
【『統合造船業営団』のトップは「アドミラル・クズネツォフ」の火災事件は人的要因であると認めた】
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の火災の原因が人的要因であると発言しました。
火災事故現場である発電区画は、火災が起こる前に設置されていた機器は解体されていたのですが、その解体された機器、或いは可燃性の液体が区画に残されており、溶接作業の際、それに引火した可能性が高いとの事です。

『インタファクス』より
2019年12月12日14時26分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」はダメージコントロールの為に火災区画へ注水する】
「アドミラル・クズネツォフ」の発電機区画で発生した火災は、局限化(周囲への延焼の防止)する事は出来たものの、完全に消し止める事は出来ず、火災発生区画への注水という手段が取られるかもしれません。

『インタファクス』より
2019年12月12日15時0分配信
【発電区画の火災により「アドミラル・クズネツォフ」の引き渡しは少なくとも半年は遅れる】
今回の火災により第1発電区画が損傷した「アドミラル・クズネツォフ」は、予定されている近代化改装工事の他に、当然ながら火災発生区画の修復も行なう必要が出てくるので、艦隊への復帰は、少なく見積もっても半年は遅れる事になるようです。

『インタファクス』より
2019年12月12日17時9分配信
【情報筋は「アドミラル・クズネツォフ」の火災で12名が負傷したと述べた】
「アドミラル・クズネツォフ」の火災により、病院で医療処置を受けている負傷者は計12名となり、この他に3名が行方不明との事です。

『インタファクス』より
2019年12月12日17時48分配信
【北方艦隊は「アドミラル・クズネツォフ」の煙により10名の船員が中毒になった事を確認した】
北方艦隊広報部は、「アドミラル・クズネツォフ」の火災により、同艦の乗組員10名が火災発生時の有毒な煙により中毒となり、病院で医療処置を受けていると発表しました。

『インタファクス』より
2019年12月12日20時34分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」の行方不明者の内の1名は死体で発見された】
「アドミラル・クズネツォフ」の火災による行方不明者3名の内の1名は、死亡した状態で発見されました。
引き続き他の2名の捜索が行なわれています。

『インタファクス』より
2019年12月12日21時12分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」の火災の消火の際に軍人が死亡した】
北方艦隊広報部は、「アドミラル・クズネツォフ」の火災の消火に当たっていた同艦勤務の士官1名が死亡したと発表しました。
この士官は、火災発生とほぼ同時に火災発生区画へ飛び込み、作業員を避難させた後、行方不明となっていたのですが、死体となって発見されました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年12月13日11時18分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」の火災は鎮火した】
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の火災は鎮火したと発表しました。
『統合造船業営団』副総裁ウラジーミル・コロリョーフ氏(前ロシア海軍総司令官)も加わった火災原因究明委員会が現地へ派遣されました。

『インタファクス』より
2019年12月13日12時3分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」の火災による負傷者は14名に増えた】
「アドミラル・クズネツォフ」の火災により、病院で医療処置を受けている負傷者は計14名となり、この他に1名が死亡、もう1名が行方不明との事です。

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月13日12時36分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災による負傷者数名は病院で蘇生治療中である-情報筋】
「アドミラル・クズネツォフ」の火災による入院者の内の数名は生命の危険があり(急性一酸化炭素中毒)、蘇生治療を受けているとの事です。

近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した

2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、ムルマンスク第35艦船修理工場で近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で火災が発生しました。
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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月12日11時31分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災で6名が救助された-情報筋】
火災は、第2甲板の第1発電区画での溶接作業中に発生し、20平方メートルから120平方メートルに燃え広がりました。
ディーゼル燃料に引火したようです。
火災発生区画から6名が救出されました。

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月12日11時44分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災で行方不明になった3名の内の1名が発見された-情報筋】
火災で行方不明になっていた3名の作業員の内の2名が救助されました。

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月12日11時54分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災は600平方メートルに拡大した-情報筋】
未確認情報によると、第1発電区画の火災は600平方メートルに広がっているとの事です。

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月12日12時3分配信
【巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の発電区画のケーブルが燃えている-情報筋】
発電区画の火災で電気技師が火傷を負い、火災はケーブルに引火しているとの事です。

『タス通信』より
2019年12月12日配信
【ムルマンスクの巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で火災が発生した】
この火災で6名が負傷し、この内の1名は重体との事です。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で地上目標へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月11日19時7分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は北方艦隊での試験中に「カリブル」で沿岸目標を撃破した】

白海北方艦隊戦闘訓練射爆場で試験を行なっているプロジェクト20385コルベットのトップ「グレミャーシチー」は、沿岸目標への主要打撃複合体の射撃を実施した。

試験射撃は、アルハンゲリスク州チジャ射爆場に位置する標的へ有翼ミサイル「カリブル」により実施された。
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射撃は、北方艦隊航空・防空軍航空合同部隊と連携した白海海軍基地の艦船の乗組員により保障された。

2日前、コルベット「グレミャーシチー」乗組員は、水上目標への有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」の射撃を成功裏に実施した。

艦は、試験の次の段階の為、12月6日にセヴェロドヴィンスクから出航した。
その主要兵器の機能の点検に加え、コルベットの乗組員は、海上条件下での艦の全てのシステム及びメカニズムの試験を行なう。

コルベットは11月13日にバルチースクから北方艦隊白海海軍基地へ到着した。
その前には、ロシア軍最高司令官ウラジーミル・プーチンの前でデモンストレーションを行なった。

コルベットを建造した造船工場『北方造船所』総取締役イーゴリ・ポノマリョフが指摘したように、「グレミャーシチー」は、前任者のプロジェクト20380と比べ、より威力の高い兵器を有している~それは、「ウラン」に代わり、ミサイル「カリブル」を装備し、高射ミサイル複合体は増加している。
これに加え、「グレミャーシチー」は、光学、電波位置測定、音響測定の視認性が著しく低下している。

[参照]
プロジェクト20385コルベット
のトップ「グレミャーシチー」は、2012年2月1日に『北方造船所』で起工された。
艦の設計者は中央海洋設計局『アルマーズ』である。

艦は、敵の潜水艦及び水上艦の探知及び破壊、揚陸部隊の上陸支援、更には近海ゾーンにおける様々な課題の解決の為に意図されている。

「グレミャーシチー」の名は、海上での行動を成功裏に行ない、親衛称号を付けられ、その艦長アントン・グリン1等海佐(後に少将)はソヴィエト連邦英雄となった大祖国戦争時の北方艦隊の伝説の駆逐艦に敬意を表し、このコルベットに付けられた。



プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)開始は、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



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5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した]

洋上試験中の5月8日、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時クロンシュタットへ戻りました。

5月9日の戦勝記念日をクロンシュタット軍港で祝いました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験中に大祖国戦争勝利74周年を祝った]

祝賀行事を終えた後、「グレミャーシチー」は、フィンランド湾で洋上試験を続けました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はフィンランド湾で航行試験を続ける]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)の第1段階は2019年6月下旬までに完了しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験の第1段階を終えた]

「グレミャーシチー」は、7月28日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


そして8月20日に洋上試験(工場航行試験)を再開しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を再開した]

「グレミャーシチー」の洋上試験はバルト海で続けられ、10月4日にはヘリコプターの発着試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海でヘリコプターの発着試験を行なう]

その後、「グレミャーシチー」は工場航行試験を完了してカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ移動しました。

11月初頭にカリーニングラードを出航し、11月13日に白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着した]
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12月6日、「グレミャーシチー」は、最終洋上試験~国家試験を行なう為に白海へ出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で試験を行なう]

12月9日、「グレミャーシチー」は、白海汎用垂直発射機3S-14から有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で対艦ミサイル"カリブル"と"オーニクス"を発射した]

そして12月11日、今度は白海からチジャ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「カリブル」(対地型)を発射しました。
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12月1日にはプロジェクト22350フリゲートの2番艦「アドミラル・カサトノフ」が、チジャ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「カリブル」(対地型)を発射しています。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で地上目標へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは、2019年12月末に予定されていましたが、2020年に延期されたようです。
[近代化されたフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"と新造コルベット"グレミャーシチー"及び"ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]


記事の末尾で触れられていますが、「グレミャーシチー」(轟く、鳴り響く)は、元々は第2次世界大戦時の北方艦隊駆逐艦(プロジェクト7、1939年8月28日就役、1958年除籍)であり、1943年3月1日に親衛称号を授与されています。
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その後、「グレミャーシチー」の名と親衛称号は北方艦隊駆逐艦3隻に受け継がれ、2010年代には新世代コルベットが栄光の「グレミャーシチー」を襲名する事になりました。

ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンの洋上試験は延長される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年12月11日12時36分配信
【原子力潜水艦「カザン」の試験は延長される】
モスクワ、12月11日-ロシア通信社ノーボスチ

近代化されたプロジェクト885M(ヤーセン-M)原子力潜水艦のトップ「カザン」の試験は延長され、何度かの追加出航がある。
水曜日に『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。

潜水艦は、今年末にロシア海軍への軍備採用が計画されていたが、後にその時期は、既に伝えられるように2020年に延期された。

「ええ、2020年です。それより前にはなりません。
それは早く出来るように努力はいたしますが、試験の結果を受けた問題点の改正という課題が有りますので、更に試験は延長され、少なくとも4、5回は出航する事になるでしょうね。
更なる大量の作業も控えておりますし」
ラフマノフ
は記者の質問に答え、こう話した。

多目的原子力潜水艦「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」、「アルハンゲリスク」は、改善プロジェクト「ヤーセン-M」(885M)として建造されている。
これらは13800トンの排水量を有し、潜航深度は520メートル、乗組員64名、自立航行期間100日、水中速力31ノット。
兵装として、機雷、533mm魚雷有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」が在る。



ロシア海軍第4世代原子力潜水艦であるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

北方艦隊への配備が予定されている「カザン」の乗組員の編成は、2016年3月までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「カザン」は2017年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]

2017年7月末からは、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]

2018年9月24日、「カザン」は最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。

[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンの航行試験が始まった]
試験は2019年1月初頭頃まで続きました。


当初、「カザン」ロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていました。
[第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、2019年中の引き渡しは実現できない可能性が出てきました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]

「カザン」は、2019年7月以降に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]

しかし、不具合は完全に修正されたわけでは無く、「カザン」ロシア海軍への引き渡しは、2020年末頃までに延期される事になりました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは2020年に延期された]

一方、「カザン」の航行試験は白海で続けられ、12月5日には魚雷発射試験を行ない、水中目標へ2基の魚雷を一斉に発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で魚雷発射試験を行なった]

翌12月6日には水上目標への魚雷発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で水上目標へ魚雷を発射した]

白海での「カザン」の航行試験は、2019年12月半ばまで続けられます。

2020年にも「カザン」の航行試験は続けられます。


当初、「ヤーセン」級シリーズの建造は、原型1隻、改型6隻の計7隻で完了する予定でした。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]
[ロシア海軍の最新鋭多用途原潜ヤーセン級は北方艦隊と太平洋艦隊へ配備される]

しかし、2019年6月27日、モスクワ州愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

この2隻は、2020年~2021年の起工が予定されています。
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦2隻は2020~2021年に起工される]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルト地域情報供給部(カリーニングラード市)発表
2019年12月10日22時45分配信
【バルト艦隊戦闘艦支隊はマルマガオ港へ到着した】

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、給油船「エリニヤ」、海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」で構成されるバルト艦隊戦闘艦支隊は、ロシア-インド軍種間合同演習『インドラ-2019』海上部門へ参加する為、マルマガオ港(インド)への寄港を行なった。

ロシア-インド軍種間合同演習『インドラ-2019』海上部門は12月10日から19日まで実施され、2段階(フェーズ)が含まれる。

演習の沿岸段階は、インドマルマガオ港(パナジ市)で2019年12月10日から15日まで実施される。
合同演習の海上段階は、12月16日~19日にインド洋海域で実施される。

バルト艦隊戦闘艦支隊は、ロシア-インド軍種間合同演習『インドラ』海上部門へ初めて参加する。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

12月10日にインド東岸マルマガオへ到着しました。


インド海軍との合同演習『インドラ-2019』は、2019年12月にインド洋で実施されます。
[ロシア海軍バルト艦隊の艦船は2019年12月に実施されるインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する]
[ロシア海軍バルト艦隊の艦船は2019年12月10日にインドへ到着する]