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ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはセーヌ湾へ投錨した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月31日13時45分配信
【北方艦隊の艦は投錨停泊の際の対水中工作防衛へ取り組む】

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊艦船支隊は、ビスケー湾の通行を完了してラマンシュ海峡へ入り、セーヌ湾で停止した。

投錨停泊時に北方艦隊将兵は艦内物資を補充し、無防備の泊地へ停泊する艦船の組織的な対水中破壊工作防衛へ取り組む。

数日前、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、ビスケー湾移動の際に一連の対潜任務へ取り組んだ。

物資を補充した後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、中型海洋給油船「ヴャジマ」、救助曳船SB-406で構成される支隊は、ラマンシュ海峡の最も狭い部分~パ・ド・カレー海峡の通行を開始する。

今後、ロシア船員北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過し、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ到着する。
北方艦隊戦闘艦・支援船支隊の突役は、2月前半に予定されている。

[参照]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
支援船:給油船「ヴャジマ」曳船SB-406の遠距離航海は、(2019年)7月3日から続いている。
最初に彼らはクロンシュタットへ到着し、主要海軍パレードへ参加した。
パレードの後、巡洋艦支援船の乗組員は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。
その後、北方艦隊将兵は2ヶ月間に渡り地中海で行動し、一連の演習を実施し、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャ、キプロスを訪れた。

大西洋ロシア船員は、カーボベルデ共和国プライア港赤道ギニアマラボ港への業務寄港を行なった。
(2019年)11月末、北方艦隊将兵は、船舶航行及び海上経済活動の安全を保障する為の初のロシア-中国-南アフリカ合同演習を実施した。
それには、中国人民解放軍海軍フリゲート「ウェイファン」、南アフリカ共和国海軍フリゲート「アマトラ」、更には南アフリカ共和国海軍支援船が参加した。

2020年1月上旬、巡洋艦は、黒海における北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ旗艦として参加した。
ロシア連邦軍最高司令官ウラジーミル・プーチンは、艦内へ設置された指揮所から演習を視察した。
演習には更に、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」も参加した。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
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「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した]

翌10月28日には停泊中の対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域で対空防衛訓練を行なった]

11月2日、2隻の支援船カーボベルデを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを訪れた]
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一方、「マルシャル・ウスチーノフ」大西洋の南下を続けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋中部に居る]

2隻の支援船は11月5日にカーボベルデを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを去った]

11月7日、「マルシャル・ウスチーノフ」赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋上で赤道を通過した]

11月8日に赤道ギニアマラボ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを訪れた]
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「マルシャル・ウスチーノフ」は11月11日にマラボ港を出航し、2隻の支援船との合流地点へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを去った]

支援船と合流して洋上補給を行なった後、「マルシャル・ウスチーノフ」南アフリカへ向かい、11月24日にケープタウンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカのケープタウンへ到着した]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはケープタウンに居る]


「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は11月28日にケープタウンを出航し、喜望峰沖で南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカ沖で中国及び南アフリカ海軍と合同演習を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖で中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を開始した]

合同演習は11月30日に完了し、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船南アフリカ沖を去りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖での中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を完了し、北大西洋へ向かった]

「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船大西洋を北上し、12月10日には赤道を越えて北半球へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道を越えて北半球へ入った]

12月18日にジブラルタル海峡を通過し、再び地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

12月24日、「マルシャル・ウスチーノフ」ダーダネルス海峡へ入り、その後、黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは黒海へ入った]

12月29日、「マルシャル・ウスチーノフ」セヴァストーポリへ到着しました。



2020年1月9日、黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]
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1月11日にセヴァストーポリを出航し、1月13日に地中海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海へ入った]

1月15日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再びキプロスのリマソールを訪れた]

1月18日にリマソール港を出航し、地中海西部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスを去り、地中海西部へ向かった]

その後、地中海中部で以前に行動を共にしていた2隻の支援船、更には2019年12月3日から大西洋、地中海、黒海への遠距離航海を行なっている大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの遠距離航海(2019年12月-)]

北方艦隊艦船支隊は1月22日にシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海西部へ入った]

1月24日、北方艦隊艦船支隊は、地中海西部給油船「ヴャジマ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海西部で洋上給油を行なった]

1月26日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去った]

その後、ビスケー湾を北東へ進みました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾に居る]
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1月31日にラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入り、セーヌ湾で投錨停泊しました。
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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はキプロスのリマソールを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年1月30日16時33分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はキプロスのリマソール港への業務寄港を行なった】

地中海ロシア海軍常設グループの一員として任務を遂行している黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」は、キプロス共和国リマソール港への業務寄港を行なった。

業務寄港の枠組みで艦は物品の在庫を補充し、乗組員は、休養として市内の歴史的名所への観光旅行を行なう。

ロシアフリゲートの外国港への寄港は、地中海の艦船滞在計画及び物資補充スケジュールに沿って行なわれる。

フリゲート「アドミラル・エッセン」は、2019年12月から地中海ロシア海軍常設グループの一員として指定任務を遂行している。



プロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工され、2014年11月7日に進水し、2016年6月7日に就役しました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

2016年10月下旬に黒海へ回航される予定でしたが、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。
修理は2016年12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]

その後はバルト海で修理後の航行試験が行われていたようですが、2017年3月7日には、バルト艦隊親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」は、本来の配備場所である黒海艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を東へ進み、2017年5月15日には地中海東部に位置するキプロス島南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

2017年5月31日、潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

2017年6月23日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・エッセン」は、2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

それから4日後の2017年7月9日にセヴァストーポリを抜錨し、再び地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


その後も地中海東部へ留まり、2017年9月4日にシリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

「アドミラル・エッセン」は2017年9月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海に留まり、2018年2月下旬には警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M)、「スメトリーヴイ」(プロジェクト61)と共に演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年2月19日14時41分配信
フリゲート「アドミラル・エッセン」、警備艦「プイトリーヴイ」と「スメトリーヴイ」は演習を実施する為に黒海へ出た】

「アドミラル・エッセン」は2018年3月13日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年3月21日に艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行なった]

その後、地中海東部アメリカイギリスなどの艦船を監視していました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でアメリカ海軍などの軍艦を追尾している]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でイギリスのアスチュート級原潜を追尾した]

2018年4月下旬には、地中海東部で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を続けている]

その後も地中海東部へ留まり、2018年5月末には艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2018年6月28日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年6月30日に母港へ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年8月25日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年11月16日には、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「499」2017年12月27日就役)と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

2018年11月20日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2018年12月25日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年12月26日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリへ帰投した]

2019年2月28日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かった]

翌2019年3月1日、「アドミラル・エッセン」は、黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る]

2019年4月23日には、地中海東部フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を去り、4月30日にはトルコイスタンブールへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は防衛展示会『IDEF'19』へ参加する為にトルコのイスタンブールへ到着した]
無論、同艦がトルコを訪れるのは、今回が初めてです。
(イスタンブール沖を通過した事は何度も有りましたが)

「アドミラル・エッセン」は、2019年4月30日から5月3日までトルコで開催された防衛展示会IDEF(International Defense Industry Fair)'19に「出展」されました。
【『IDEF'19』公式サイト】

『IDEF'19』が終わった5月3日にイスタンブールを出航し、黒海へ入りました。
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そして翌5月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海内で行動し、黒海艦隊の演習へ何度も参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

最近では、12月10日に黒海で砲撃訓練を行なっています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年12月10日9時15分配信
【フリゲート「アドミラル・エッセン」乗組員は黒海で海上および空中目標への砲射撃を実施した】

12月11日には黒海沿岸の目標へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

12月20日頃にセヴァストーポリを出航し、翌12月21日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部へ派遣される]

2020年1月14日には地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

その後も地中海東部で行動し、1月30日にキプロスリマソール港を訪問しました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2019年12月下旬から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」2020年1月中旬から地中海東部に滞在
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2020年1月末から地中海東部に滞在

大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」:2020年1月下旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-304:2020年1月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2019年11月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
2019年11月上旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年1月30日14時33分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は地中海から戻ってくる】

黒海艦隊海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を行なっている。

艦は、ロシア海軍常設グループの一員として地中海で任務を遂行した後、恒久駐屯所へ戻る。

1月中旬、遠海ゾーンで海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、黒海艦隊の艦編制へ受け入れられた後に初めて地中海へ出航した最新の対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」と交代した。



【海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」】

プロジェクト266ME海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、元々はインド海軍向けとして1990年にレニングラード『中部ネヴァ川造船工場』で起工されましたが、その後、インドが発注をキャンセルした為にロシア海軍へ引き取られる事になり、2000年5月30日に進水し、2002年1月20日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

2002年6月~7月、「ワレンチン・ピクリ」ノヴォロシースクへ回航され、黒海艦隊へ編入されました。

就役以来、一度も黒海から出た事のない「ワレンチン・ピクリ」でしたが、2016年5月12日-13日頃にノヴォロシースクを出航し、5月14日にボスポラス海峡を南下しました。
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2016年5月17日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリア沖に到着した]

「ワレンチン・ピクリ」は、2016年8月17日にボスポラス海峡を北上し、その後ノヴォロシースクへ帰港しました。

それから7ヶ月ほど経過した2017年3月24日、「ワレンチン・ピクリ」ボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、3月27日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは再び地中海東部(シリア沖)へ派遣された]

「ワレンチン・ピクリ」は、2017年8月7日にボスポラス海峡を北上し、その後ノヴォロシースクへ帰港しました。

それから1年後の2018年8月下旬、「ワレンチン・ピクリ」は、三度シリア沖へ派遣される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは地中海東部(シリア沖)へ向かった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2018年12月27日、ダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過して黒海へ入り、その後、母港ノヴォロシースクへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは地中海を去り、母港ノヴォロシースクへ向かった]

その後は黒海で行動していましたが、2019年10月15日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、2019年7月から地中海に居た海洋掃海艦「コヴロヴェツ」と交代しました。
(「コヴロヴェツ」対水中工作艇「スヴォーロヴェツ」、海洋曳船MB-304と共に11月3日にボスポラス海峡を北上)

2020年1月30日にダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過し、母港への帰路に就きました。

既に地中海東部には、「ワレンチン・ピクリ」と交代する最新の対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」が到着しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部へ行く]


ロシア海軍は、交代で掃海艦1隻を常にシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルト地域情報供給部(カリーニングラード市)発表
2020年1月29日19時0分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はオマーンへの業務寄港を完了した】

バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、業務寄港の為に滞在していたサラーラ港(オマーン)から出航し、アデン湾へ進路を取った。

港への停泊中に艦の乗組員は、燃料、真水、食料の在庫を補充し、警備艦の要員は、海上航海における休養の機会を得た。
アデン湾へ到着した艦は、民間船舶航行の安全を保障する任務の遂行を続ける。

遠距離航海計画下で、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、救助曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」で構成されるバルト艦隊戦闘艦支隊は、1月末までインド洋で対海賊活動を続ける。

計画遠距離航海任務を遂行しているバルト艦隊艦船支隊は、2019年10月1日に軍港バルチースク市を去り、インド洋へ進路を取った。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

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12月10日にインド東岸マルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]

合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、イランチャーバハール港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった]

12月27日にチャーバハール港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド洋北部でイラン海軍及び中国海軍と合同演習を行なう]

翌12月28日、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船インド洋北部へ出航し、イラン海軍及び中国海軍の艦との合同演習『海上安全の帯-2019』を開始しました。
[ロシア・イラン・中国海軍合同演習はインド洋北部で始まった]

合同演習は12月30日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船イランを去りました。

1月4日~7日にオマーンサラーラ港へ寄港し、物資を補充しました。

1月9日、「ヤロスラフ・ムードルイ」アデン湾を西方向(紅海)へ通過するロシア民間船団の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団を護送する]

アデン湾民間船団を護送した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」(1997年3月24日就役)と合同演習を行なう為に合流しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは2020年1月下旬にアデン湾で日本海上自衛隊との合同演習へ参加する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアラビア海で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと合同演習を行なう]
無論、「ヤロスラフ・ムードルイ」日本との合同演習へ参加するのは、今回が初めてとなります。

1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」「はるさめ」は、海賊に乗っ取られたという想定下の船(給油船「エリニヤ」)を解放する演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと対海賊合同演習を行なった]
同日夕方までにバルト艦隊日本海上自衛隊の合同演習は完了しました。
[ロシア海軍バルト艦隊と日本海上自衛隊の合同演習は完了した]

日本との合同演習を行なっていた1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」は、アデン湾で故障したニュージーランドヨットを助けました。
[ロシア海軍バルト艦隊艦船支隊はアデン湾でニュージーランドのヨットを助けた]

1月26日、「ヤロスラフ・ムードルイ」は再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港を訪れた]
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1月29日にサラーラ港を出航しました。

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾に居る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月29日17時48分配信
【北方艦隊の艦はビスケー湾で対潜任務へ取り組む】

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊艦船支隊は、ラマンシュ海峡へ向かってビスケー湾の移動を続けている。
航海は、海上が等級4のうねりという困難な水文気象条件下で行なわれている。

移動中にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の乗組員は、海軍訓練の改善に従事している。
特に、彼らは、艦上水中音響複合体の助力による仮想敵潜水艦の捜索、更には対潜艦としての行動の課題へ取り組んでいる。

1月26日、北方艦隊戦闘艦・支援船支隊は、地中海での任務遂行を完了し、大西洋へ出た。
数日後、北方艦隊将兵はラマンシュ海峡へ入る。
更に艦船は、コラ半島の駐留所へ向かう。
戦闘艦の乗組員は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクで出迎えられる。
彼らの到着は、2月前半に予定されている。

[参照]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
支援船を伴ったロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、(2019年)7月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、巡洋艦支援船の乗組員は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。

この2ヶ月間に北方艦隊将兵は地中海で行動し、一連の演習を実施し、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャ、キプロスを訪れた。
大西洋ロシア船員は、カーボベルデ共和国プライア港赤道ギニアマラボ港への業務寄港を行なった。

(2019年)11月末、北方艦隊将兵は、船舶航行及び海上経済活動の安全を保障する為の初のロシア-中国-南アフリカ合同演習を実施した。
それには、中国人民解放軍海軍フリゲート「ウェイファン」、南アフリカ共和国海軍フリゲート「アマトラ」、更には南アフリカ共和国海軍支援船が参加した。

2020年1月上旬、巡洋艦は、黒海における北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ旗艦として参加した。
ロシア連邦軍最高司令官ウラジーミル・プーチンは、艦内へ設置された指揮所から演習を視察した。
演習には更に、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」も参加した。

北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航して以来、巡洋艦は38500海里以上を進んだ。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
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「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した]

翌10月28日には停泊中の対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域で対空防衛訓練を行なった]

11月2日、2隻の支援船カーボベルデを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを訪れた]
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一方、「マルシャル・ウスチーノフ」大西洋の南下を続けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋中部に居る]

2隻の支援船は11月5日にカーボベルデを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを去った]

11月7日、「マルシャル・ウスチーノフ」赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋上で赤道を通過した]

11月8日に赤道ギニアマラボ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを訪れた]
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「マルシャル・ウスチーノフ」は11月11日にマラボ港を出航し、2隻の支援船との合流地点へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを去った]

支援船と合流して洋上補給を行なった後、「マルシャル・ウスチーノフ」南アフリカへ向かい、11月24日にケープタウンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカのケープタウンへ到着した]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはケープタウンに居る]


「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は11月28日にケープタウンを出航し、喜望峰沖で南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカ沖で中国及び南アフリカ海軍と合同演習を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖で中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を開始した]

合同演習は11月30日に完了し、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船南アフリカ沖を去りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖での中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を完了し、北大西洋へ向かった]

「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船大西洋を北上し、12月10日には赤道を越えて北半球へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道を越えて北半球へ入った]

12月18日にジブラルタル海峡を通過し、再び地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

12月24日、「マルシャル・ウスチーノフ」ダーダネルス海峡へ入り、その後、黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは黒海へ入った]

12月29日、「マルシャル・ウスチーノフ」セヴァストーポリへ到着しました。



2020年1月9日、黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]
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1月11日にセヴァストーポリを出航し、1月13日に地中海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海へ入った]

1月15日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再びキプロスのリマソールを訪れた]

1月18日にリマソール港を出航し、地中海西部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスを去り、地中海西部へ向かった]

その後、地中海中部で以前に行動を共にしていた2隻の支援船、更には2019年12月3日から大西洋、地中海、黒海への遠距離航海を行なっている大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの遠距離航海(2019年12月-)]

北方艦隊艦船支隊は1月22日にシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海西部へ入った]

1月24日、北方艦隊艦船支隊は、地中海西部給油船「ヴャジマ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海西部で洋上給油を行なった]

1月26日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去った]

現在(1月29日)はビスケー湾を北東へ進んでいます。
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今後、北方艦隊艦船支隊ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入ります。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで進水した

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『タス通信』より
2020年1月29日配信
【サンクトペテルブルクで掃海艦「ヤーコフ・バリャーエフ」が進水した】
サンクトペテルブルク、1月29日/タス通信

プロジェクト12700対機雷防衛艦シリーズの4隻目「ヤーコフ・バリャーエフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)で進水した。

「我々は、既にこれらの艦をリリースしております。
貴方達が御覧のように、我々は発展へと進んでおり、新たな技術が開発され、各艦は、より良いものを受け取ります」

同社の総取締役ウラジーミル・セレドホは式典で話した。

プロジェクト12700艦中央海洋設計局『アルマーズ』により開発され、いわゆるスマート機雷を含む海洋機雷への対処の為に意図されており、それを水上や海底で探知できる。
近い将来、ロシア海軍の為に、同プロジェクトの対機雷防衛艦の数十隻のシリーズが建造される。

この掃海艦は、世界最大の真空注入方式による一体ガラス繊維強化プラスチック製船体を有しており、鋼鉄製船体に比べ、より高い強度を保障し、機雷捜索時の艦の生存性は大きい、
艦の排水量は890トン、全長61メートル、幅10メートル、満載排水量での航行速力は16.5ノット、乗組員40名以上。
艦は、様々な操舵装置複合体の効果的な使用による高い操縦性を持つ。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


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プロジェクト12700対機雷防衛艦の5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2017年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで起工された]

艦名の元になったヤーコフ・イラリオノヴィチ・バリャーエフ(1924年6月9日-1945年8月14日)は、1945年8月のソヴィエト-日本戦争に参加した海軍歩兵隊員であり、8月14日に朝鮮北部清津の戦闘で戦死し、21歳の短い生涯を閉じました。
死後、ソヴィエト連邦英雄称号を授与されました。
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「ヤーコフ・バリャーエフ」は2019年12月18日に屋内造船台から出渠しました。


「ヤーコフ・バリャーエフ」の乗組員団は、2019年12月末までにカムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊北東軍集団第114水域防護艦旅団で編成されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフの乗組員が編成された]
同旅団の配下には、掃海艦3隻を有する第117水域防護艦大隊が有りますので、「ヤーコフ・バリャーエフ」は、同大隊に配属されるようです。

2020年1月29日、「ヤーコフ・バリャーエフ」は進水しました。


「ヤーコフ・バリャーエフ」は、2020年末にロシア海軍への就役が予定されています。


プロジェクト12700対機雷防衛艦は、現在までに7隻が起工され、3隻がロシア海軍へ引き渡されています。

1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
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[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工され、2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]
この為、「ゲオルギー・クルバトフ」の進水と就役は延期される事になり、後続艦が先に就役する事になりました。
「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復は進み、2020年春には進水できる見込みです。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水し、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]


6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工されました。
[ロシア海軍の為のアレクサンドリト級掃海艦6番艦ピョートル・イリイチョーフは起工された]

7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700掃海艦アナトーリー・シレモフが起工された]

現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。

ロシア海軍バルト艦隊艦船支隊はアデン湾でニュージーランドのヨットを助けた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2020年1月27日16時11分配信
【バルト艦隊艦船支隊はアデン湾で外国のヨットの乗組員に援助を与えた】

海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」乗組員は、アデン湾ニュージーランドの民間人4名が乗る外国の双胴ヨット(登録港-クック諸島アバティウ港)へ技術援助を与え、電源システムの故障を取り除いた。

バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、1月21日にアデン湾ロシア-日本の国際演習プログラムへ取り組んでいる時に、外国のヨットからの信号を受信した。
ヨットマンは、技術的不具合が発生したが故に援助を求めた。

状況を評価したバルト艦隊艦船支隊指揮官アレクサンドル・マシネツキー1等海佐は、ヨットの援助へ海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」を向かわせる決断を下した。
曳船は安全距離まで近付き、遭難船高速艇に乗ったグループを派遣し、ヨットの電源システムの故障を特定した。
その後、海洋曳船の専門家は、ヨットの電流回路に対応する特別な安全器を作り、それを設置して帆船の動きを復活させた。
これに加え、ヨット船長の要請により、バルト艦隊船員は、100リットルの真水をニュージーランド人へ渡した。

旅行者が海洋横断を安全に続行できる事を確認し、海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」乗組員は、演習プログラムの実行を開始した。

ニュージーランド船員へ援助を与える操作全体で2時間掛かった事は注目される。

遠距離航海計画下でバルト艦隊戦闘艦支隊は、インド洋で海賊対処活動を続ける。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

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12月10日にインド東岸マルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]

合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、イランチャーバハール港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった]

12月27日にチャーバハール港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド洋北部でイラン海軍及び中国海軍と合同演習を行なう]

翌12月28日、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船インド洋北部へ出航し、イラン海軍及び中国海軍の艦との合同演習『海上安全の帯-2019』を開始しました。
[ロシア・イラン・中国海軍合同演習はインド洋北部で始まった]

合同演習は12月30日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船イランを去りました。

1月4日~7日にオマーンサラーラ港へ寄港し、物資を補充しました。

1月9日、「ヤロスラフ・ムードルイ」アデン湾を西方向(紅海)へ通過するロシア民間船団の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団を護送する]

アデン湾民間船団を護送した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」(1997年3月24日就役)と合同演習を行なう為に合流しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは2020年1月下旬にアデン湾で日本海上自衛隊との合同演習へ参加する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアラビア海で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと合同演習を行なう]
無論、「ヤロスラフ・ムードルイ」日本との合同演習へ参加するのは、今回が初めてとなります。

1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」「はるさめ」は、海賊に乗っ取られたという想定下の船(給油船「エリニヤ」)を解放する演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと対海賊合同演習を行なった]
同日夕方までにバルト艦隊日本海上自衛隊の合同演習は完了しました。
[ロシア海軍バルト艦隊と日本海上自衛隊の合同演習は完了した]

1月26日、「ヤロスラフ・ムードルイ」は再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港を訪れた]
1月29日まで同港へ滞在し、各種物資を補充します。

そして、日本との合同演習を行なっていた1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」は、アデン湾で故障したニュージーランドヨットを助けました。

ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極大陸へ到着した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年1月28日0時40分配信
【(ロシア)海軍の調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と「ヤンターリ」は、ロシア船員による第6大陸発見200周年を祝う為に南極へ到着した】
モスクワ、1月28日、インタファクス

ロシア海軍大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」「ヤンターリ」は、1月28日に「べリングスハウゼン」ステーションで開催されるロシア船員による第6大陸発見200周年を記念する祝賀行事へ参加する為、南極沿岸へ到着した。
火曜日、ロシア連邦国防省下の海軍情報・マスコミュニケーション部の代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。

「双方の船はマクスウェル湾の泊地へ入りました、
ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が述べたように、現在、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将の決定に沿って、南極発見200周年及びイワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へ捧げられる世界一周大洋探検が行なわれております。
探検には、海軍の複数の大洋研究船及び測量船が参加しております。
探検中、定められた航路上で、大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーへ、他のロシア海軍の測量船及び調査船~具体的には、測量船マルシャル・ゲロヴァーニと大洋研究調査船ヤンターリが合流します」
ディガロ
は話した。

彼は、探検は、ロシア地理学協会との綿密な連携により、2019年12月から2020年6月まで実施されると説明した。
行程は、南極発見記念日の2020年1月28日に大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」「ヤンターリ」ロシア南極ステーション「べリングスハウゼン」へ到着し、ステーションの要員と合同で記念行事を行なうように計画されている。

その過程で、特殊な海底地形データを取得し、南極を洗う海での海洋学及び水文気象学の研究により、気候データベースの大幅な充足が可能となる。
「国際航海地図を現代の水準で作成し、保持するというロシア連邦の国際的義務に沿って、ベリングスハウゼン海での水路作業が計画されており、その資料により、1998年発行のロシア航海地図INT9172の改定が可能となります。
航路測定データは、全ての海と大洋の航海地図の情報を明確化する為に使用されます。
デュルヴィル海では、南磁極の位置を明確する為の作業が計画されております」
国防省
下の海軍の代理人は説明した。



プロジェクト852大洋研究調査船の3番船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、ポーランドで1973年12月1日に起工され、1974年4月4日に進水、1975年5月31日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1990年から1994年までポーランドでオーバーホールを行ない、その後、バルト艦隊へ転属し、クロンシュタットへ回航されました。

2014年8月18日には北極海遠征に出発し、北極海を横断して10月下旬にはウラジオストクへ入港しました。

その後、太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海へ行き、大西洋を横断して2015年1月17日にクロンシュタットへ帰投しました。

2015年11月6日には南極遠征へ出発し、2016年4月に帰投しました。
この間、アルジェ(アルジェリア)、スエズ(エジプト)、ジッダ(サウジアラビア)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、マダガスカル、マプト(モザンビーク)、ケープタウン(南アフリカ)、マラボ(赤道ギニア)、ルアンダ(アンゴラ)、リスボン(ポルトガル)を訪問しました。

南極遠征


帰港



なお、この「アドミラル・ウラジーミルスキー」の南極遠征に関し、全く根も葉もないデマを流布している者達が居ます。

2016年3月21日
【古代プラズマ兵器「ガブリエルの箱舟」ついに発見される!? 現在プーチンが南極に輸送中!】

2016年3月24日
【ガブリエルの箱舟】

2017年3月20日
【ロシア海軍が南極に運んだ究極のプラズマ兵器「ガブリエルのアーク」】

無論言うまでもなく、これらのページに書いてある事は全てデタラメです。
少し・・・頭冷やそうか・・・

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2017年12月にはインド洋の調査航海へ出発しました。


なお、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居ました。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】

2018年5月末にはシチリア島へ到着しました。


2018年6月8日に帰投しました。


2018年7月初頭からクロンシュタットでオーバーホール及び近代化改装が始まりました。
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オーバーホール完了後、2019年11月に洋上試験を行ない、バルト艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはオーバーホール後の航行試験を開始した]


2019年12月3日にクロンシュタットを出航し、南極調査航海へ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年に南極へ行く]
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極調査航海へ出発した]


2019年12月12日にはポルトガルリスボンへ寄港し、大西洋中部で2020年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは洋上で新年を迎える]
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2020年1月11日から15日までブラジルリオデジャネイロを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月15日1時2分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はリオデジャネイロ港への業務寄港を完了した】

2020年1月19日から21日までウルグアイモンテビデオを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月19日22時15分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへ入った】

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その後、北方艦隊プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」(2015年5月23日就役)と合流し、1月27日に南極べリングスハウゼン基地へ到着しました。
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記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)

今回の南極調査航海には、「アドミラル・ウラジーミルスキー」「ヤンターリ」の他に、太平洋艦隊プロジェクト862測量船「マルシャル・ゲロヴァーニ」(1983年7月29日就役)も参加します。
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タタールスタンのゼレノドリスク造船所は2022年10月までに5隻のカラクルト級小型ロケット艦をロシア海軍へ引き渡す

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年1月27日3時57分配信
【「カリブル」を有する小型ロケット艦「カラクルト」5隻は2022年10月に引き渡される】
モスクワ、1月27日-ロシア通信社ノーボスチ

『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で建造されるプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦5隻のシリーズの最終艦は、2022年10月にロシア海軍への引き渡しを計画している。
『ロシア通信社ノーボスチ』は同社の代理人より伝えられた。

「プロジェクト22800艦の5隻のシリーズは、2022年10月に御引き渡しします」
対談者は話した。

彼は、シリーズが続く可能性を排除しなかった。
「このシリーズの継続と、これらの艦の更なる建造の決定は、既に海軍へ引き渡されている艦の運用経験を基にして採択されます」
工場の代理人は指摘した。

プロジェクト22800小型ロケット艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
艦の全長は67メートル、幅11メートル、吃水4メートル。
小型ロケット艦の兵装は、76mm汎用砲兵器高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、更に打撃有翼ミサイル複合体「カリブル-NK」である。
ゼレノドリスク工場に加え、アムール造船工場、造船工場『ペラ』、東方造船所でも建造される。




プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦です。

プロジェクト12341小型ロケット艦(「ミラーシュ」)
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プロジェクト12411ロケット艇(R-239)
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元々は「オヴォード」「モルニヤ」の後継としてプロジェクト12300「スコルピオン」ロケット艇(満載排水量465トン)が建造される筈だったのですが、2001年6月5日に起工された1番艇は工事中止となりました。
[ロシア新型ミサイル艇プロジェクト12300「スコルピオン」]

その後、『アルマーズ』設計局「スコルピオン」の拡大発展型(満載排水量800トン)を設計し、それに小改正を加えたのがプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦として建造される事になりました。

プロジェクト12300「スコルピオン」ロケット艇(拡大発展型)
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プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
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プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、現在までに15隻が起工され、この内の2隻がロシア海軍へ引き渡されています。

最初の2隻:「ウラガーン」(工場番号251)と「タイフーン」(工場番号252)は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

「ウラガーン」改め「ムィティシ」は2018年12月17日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦1番艦ウラガーン改めムィティシはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
[ムィティシ市はロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ムィティシを後援する]

「タイフーン」改め「ソヴィェツク」は、2019年10月12日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[カラクルト級小型ロケット艦2番艦ソヴィェツクはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

2016年5月10日、クリミア半島フェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)「シトルム」(工場番号254)が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]
「シトルム」改め「コゼリスク」は2019年10月9日に進水し、艤装を行なう為、『ペラ』造船所へ回航されました。
[ロシア海軍の為にクリミアで建造されたカラクルト級小型ロケット艦コゼリスク(シトルム)はサンクトペテルブルクで艤装を行なう]

2016年7月29日、『ペラ』造船所「シクヴァル」(工場番号253)が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
「シクヴァル」改め「オジンツォボ」は2018年5月5日に進水し、洋上試験の準備が進められています。
[高射複合体パーンツィリ-Mを装備するカラクルト級小型ロケット艦3番艦シクヴァル改めオジンツォボは洋上試験の準備を進めている]

2016年12月24日、『ペラ』造船所「ブーリャ」(工場番号257)が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]
「ブーリャ」は2018年10月23日に進水しました。
[ロシア海軍の為のカラクルト級小型ロケット艦4番艦ブーリャは進水した]

2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場「オホーツク」(工場番号255)が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]
2019年10月29日に進水し、艤装の為、『ペラ』造船所へ回航されました。

2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場「ヴィフリ」(工場番号256)が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]
2019年11月13日に進水し、艤装の為、『ペラ』造船所へ回航されました。

「オホーツク」「ヴィフリ」
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これで『ペラ』造船所と、その下請けのフェオドシヤ造船工場の契約分7隻は全て起工されました。


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ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年~2017年に3隻の「カラクルト」を起工していますが、実際には、同社の下請けとして、クリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で建造されています。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]
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「ツィクロン」(工場番号801):2016年起工
「アスコルド」(工場番号802):2016年起工
「アムール」(工場番号803):2017年7月30日起工

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2019年2月26日、今度は『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』本社で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」となる「トゥーチャ」(工場番号804)が起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

5隻目の「タイフーン」(工場番号805)は2019年9月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦タイフーンはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]
これで『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』契約分5隻も全て起工されました。

1隻目の「ツィクロン」は2020年末、5隻目の「タイフーン」は2022年10月にロシア海軍への引き渡しが予定されています。


この他、6隻の「カラクルト」級小型ロケット艦極東の造船所で建造されます。

2019年7月1日、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』「ルジェフ」(工場番号201)と「ウドムリャ」(工場番号202)が起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ルジェフとウドムリャが起工された]

2019年12月26日、『アムール造船工場』「ウスリースク」(工場番号204)が起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ウスリースクが起工された]

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月26日23時30分配信
【北方艦隊艦船支隊は地中海を去った】

地中海で任務を遂行していたロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊艦船支隊は、ジブラルタル海峡の通行を開始した。
数時間後、北方艦隊将兵は大西洋へ入る。

地中海から出る前に、<ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、中型海洋給油船から燃料の在庫を補充した。

大西洋水域で北方艦隊の艦船は、一連の計画演習へ取り組み、乗組員は海軍技量の改善を続ける。

北方艦隊戦闘艦支援船は、遠距離航海の最終段階~基地への帰投~に取り掛かった。
セヴェロモルスクへの到着は、2月前半に予定されている。

[参照]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
支援船を伴ったロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、(2019年)7月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、巡洋艦支援船の乗組員は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。

この2ヶ月間に北方艦隊将兵は地中海で行動し、一連の演習を実施し、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャ、キプロスを訪れた。
大西洋ロシア船員は、カーボベルデ共和国プライア港赤道ギニアマラボ港への業務寄港を行なった。

(2019年)11月末、北方艦隊将兵は、船舶航行及び海上経済活動の安全を保障する為の初のロシア-中国-南アフリカ合同演習を実施した。
それには、中国人民解放軍海軍フリゲート「ウェイファン」、南アフリカ共和国海軍フリゲート「アマトラ」、更には南アフリカ共和国海軍支援船が参加した。

2020年1月上旬、巡洋艦は、黒海における北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ旗艦として参加した。
ロシア連邦軍最高司令官ウラジーミル・プーチンは、艦内へ設置された指揮所から演習を視察した。
演習には更に、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」も参加した。

北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航して以来、巡洋艦は38500海里以上を進んだ。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
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「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した]

翌10月28日には停泊中の対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域で対空防衛訓練を行なった]

11月2日、2隻の支援船カーボベルデを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを訪れた]
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一方、「マルシャル・ウスチーノフ」大西洋の南下を続けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋中部に居る]

2隻の支援船は11月5日にカーボベルデを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを去った]

11月7日、「マルシャル・ウスチーノフ」赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋上で赤道を通過した]

11月8日に赤道ギニアマラボ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを訪れた]
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「マルシャル・ウスチーノフ」は11月11日にマラボ港を出航し、2隻の支援船との合流地点へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを去った]

支援船と合流して洋上補給を行なった後、「マルシャル・ウスチーノフ」南アフリカへ向かい、11月24日にケープタウンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカのケープタウンへ到着した]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはケープタウンに居る]


「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は11月28日にケープタウンを出航し、喜望峰沖で南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカ沖で中国及び南アフリカ海軍と合同演習を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖で中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を開始した]

合同演習は11月30日に完了し、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船南アフリカ沖を去りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖での中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を完了し、北大西洋へ向かった]

「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船大西洋を北上し、12月10日には赤道を越えて北半球へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道を越えて北半球へ入った]

12月18日にジブラルタル海峡を通過し、再び地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

12月24日、「マルシャル・ウスチーノフ」ダーダネルス海峡へ入り、その後、黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは黒海へ入った]

12月29日、「マルシャル・ウスチーノフ」セヴァストーポリへ到着しました。



2020年1月9日、黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]
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1月11日にセヴァストーポリを出航し、1月13日に地中海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海へ入った]

1月15日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再びキプロスのリマソールを訪れた]

1月18日にリマソール港を出航し、地中海西部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスを去り、地中海西部へ向かった]

その後、地中海中部で以前に行動を共にしていた2隻の支援船、更には2019年12月3日から大西洋、地中海、黒海への遠距離航海を行なっている大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの遠距離航海(2019年12月-)]

北方艦隊艦船支隊は1月22日にシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海西部へ入った]

1月24日、北方艦隊艦船支隊は、地中海西部給油船「ヴャジマ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海西部で洋上給油を行なった]

1月26日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港を訪れた

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『タス通信』より
2020年1月26日配信
【警備艦ヤロスラフ・ムードルイ」は燃料と水を補充する為にオマーンへ碇泊した】
タス通信、1月26日

バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、オマーンサラーラ港へ業務訪問の為に寄港した。
艦と乗組員は、燃料、水の在庫の補充と休養の為、1月29日までここへ留まる。
バルト艦隊広報サービスは発表した。

「1月26日、バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは、サラーラ港(オマーン)への計画業務寄港を行ないました。
港への碇泊時にロシア戦闘艦は、燃料を給油し、真水と食料の在庫を補充し、その乗組員は、沿岸で休養する機会を得ます」

声明では、こう述べられた。
その後、艦はインド洋海賊対処活動を続ける。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、救助曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」は、(2019年)10月1日にバルチースク(カリーニングラード州)を去った。
(2019年)12月に艦隊艦船支隊は、ロシア-インド演習『インドラ-2019』海上部門ロシア-イラン-中国3ヶ国演習『海上安全の帯-2019』へ参加した。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

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12月10日にインド東岸マルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]

合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、イランチャーバハール港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった]

12月27日にチャーバハール港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド洋北部でイラン海軍及び中国海軍と合同演習を行なう]

翌12月28日、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船インド洋北部へ出航し、イラン海軍及び中国海軍の艦との合同演習『海上安全の帯-2019』を開始しました。
[ロシア・イラン・中国海軍合同演習はインド洋北部で始まった]

合同演習は12月30日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船イランを去りました。

1月4日~7日にオマーンサラーラ港へ寄港し、物資を補充しました。

1月9日、「ヤロスラフ・ムードルイ」アデン湾を西方向(紅海)へ通過するロシア民間船団の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団を護送する]

アデン湾民間船団を護送した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」(1997年3月24日就役)と合同演習を行なう為に合流しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは2020年1月下旬にアデン湾で日本海上自衛隊との合同演習へ参加する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアラビア海で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと合同演習を行なう]
無論、「ヤロスラフ・ムードルイ」日本との合同演習へ参加するのは、今回が初めてとなります。

1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」「はるさめ」は、海賊に乗っ取られたという想定下の船(給油船「エリニヤ」)を解放する演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと対海賊合同演習を行なった]
同日夕方までにバルト艦隊日本海上自衛隊の合同演習は完了しました。
[ロシア海軍バルト艦隊と日本海上自衛隊の合同演習は完了した]

そして1月26日、「ヤロスラフ・ムードルイ」は再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
1月29日まで同港へ滞在し、各種物資を補充します。

極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を最初に装備するのはロシア海軍の新型フリゲートとなる

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『ロシア通信社ノーボスチ』(ラジオスプートニク)より
2020年1月21日14時5分配信
【極超音速ミサイル「ツィルコン」はフリゲートの1つに初めて登場する】
モスクワ、1月21日-ラジオスプートニク

ロシア海軍フリゲートの1つは、最新の海洋配置極超音速ミサイル「ツィルコン」で武装する。
『ロシア通信社ノーボスチ』ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将より伝えられた。

「ツィルコンは、艦隊の戦闘艦の1つであるフリゲートへ配置されます。
それは近代化され、様々な『子供の病気』を除去する試験が行なわれています。
現在、その試験は成功裏に行なわれています。
我々は、全てのカリブル搭載艦で、並行してツィルコンの試験も行います」
エフメノフ
は話した。

彼によると、「ツィルコン」が軍備採用されるのは「今後数年の内」になる。

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンが言ったように、海洋配置極超音速ミサイル「ツィルコン」はマッハ9の速度と1000km以上の飛翔距離を有する。
新たな兵器は、水上艦及び水中艦~将来の、そして現用の~への装備が計画されている。

以前、『ラジオスプートニク』は、極超音速ミサイル「キンジャール」及び「ツィルコン」の速度はマッハ10を超えると報じた。



極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」(ジルコン、風信子石)は、以前に長距離超音速有翼ミサイル「バザーリト」/「ヴルカーン」「グラニート」、そして超音速ミサイル「オーニクス」を開発した科学生産合同『機械製造』が新たに開発しているミサイルです。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]
[ロシア海軍は2019年に55基の超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領する]

科学生産合同『機械製造』は、長距離超音速有翼ミサイル「グラニート」の直接の後継となる筈だった「ボリード」(最大射程800km、飛翔速度マッハ4)の開発を1980年代末から開始し、1991年にはエンジンの最初の試験が行われたのですが、1990年代末には開発は中止されました。

「ツィルコン」の開発には、「ボリード」の開発作業の経験もフィードバックされているようです。


「ツィルコン」に関しては、ミサイルの名前以外の確たる情報は出ていませんが、射程距離は400~500km程度、飛翔速度はマッハ6以上になるようです。

「ツィルコン」の発射試験は2015年秋頃から始まっています。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]

「ツィルコン」の試験は、アルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場で行なわれており、初期には失敗した事も有るようです。
[ロシア海軍の為の巡航ミサイルは試射中にアルハンゲリスク州ネノクサ村の住宅へ落下した]
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「ツィルコン」の発射試験は秘密裡に行なわれていますが、2016年4月に行なわれた試験では最大速度マッハ8を記録しました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は発射試験で最大速度マッハ8に達した]

「ツィルコン」の試験完了と生産開始は、2018年からスタートする新たな国家軍備プログラム(2018-2027年の国家軍備プログラム)において実現する事になります。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は新たな2018-2027年の国家軍備プログラムにおいて開発を完了し、生産を開始する]

これまでに「ツィルコン」は、ネノクサ村ミサイル発射試験場から10回以上の発射試験が行なわれています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は10回以上の発射試験を行なった]

2019年2月20日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、教書演説において極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発は順調に進んでいると発言しています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる]

「ツィルコン」の海上での発射試験は2022年末までには完了し、2023年にはロシア海軍の軍備として採用されます。
[極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2023年にロシア海軍へ制式採用される]

今回、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ提督も、「ツィルコン」「今後数年の内に」軍備として採用されると言っているので、やはり2023年頃の実戦配備を目指しているようです。


「ツィルコン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」対地/対艦巡航ミサイル「カリブル」の両方を発射できる汎用垂直発射機3S-14UKSKから発射できます。
(つまり、「カリブル」「オーニクス」と発射機を共有できる)

「ツィルコン」は、ロシア海軍の新世代艦であるプロジェクト22350フリゲート及びプロジェクト22350Mフリゲートプロジェクト885/885M「ヤーセン」原子力水中巡洋艦に装備されます。

この他、現在、大規模な近代化改装が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」にも装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年末に完了する]

更に、今後に大規模な近代化改装が行なわれる同型艦の「ピョートル・ヴェリキー」にも装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は2020年に始まる]

同様に大規模な近代化改装が行なわれる4隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)にも装備されます。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]

「ツィルコン」は、実質的には「グラニート」の後継という位置付けになるようです。

この他、現在、設計作業が進められており、2020年代から建造が始まるロシア海軍第5世代原子力潜水艦「ハスキー」/「ライカ」級にも装備されます。
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー/ライカ」]

基本的には大型水上艦及び原子力潜水艦に搭載される「ツィルコン」ですが、より小型の艦へ搭載する為の小型ヴァージョンも開発されます。
[ロシア海軍の小型艦の為に極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"軽量化型が開発される]

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海西部で洋上給油を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月24日17時15分配信
【北方艦隊の艦は地中海で航行中に給油船からの燃料補給へ取り組んだ】

地中海で任務を遂行しているロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊艦船支隊は、本日(1月24日)、縦列方式での航行中の液体貨物の移送演習を実施した。
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の乗組員は、給油船「ヴャジマ」から燃料を補充した。

液体貨物の移送時、環境安全活動へ取り組んだ。
給油船は、燃料移送接続装置の気密性と漏洩の有無を見守る為の組織的当直を行なった。

演習実施に先立ち、水文気象条件が評価された:海上の波と風速は、支隊の艦船の操艦の安全性に影響を与える可能性が有る。

北方艦隊将兵は、地中海での任務遂行を完了する。
数日後に彼らは大西洋へ出る。
支隊の一員として、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、中型海洋給油船「ヴャジマ」、救助曳船SB-406が行動している。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
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「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した]

翌10月28日には停泊中の対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域で対空防衛訓練を行なった]

11月2日、2隻の支援船カーボベルデを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを訪れた]
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一方、「マルシャル・ウスチーノフ」大西洋の南下を続けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋中部に居る]

2隻の支援船は11月5日にカーボベルデを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを去った]

11月7日、「マルシャル・ウスチーノフ」赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋上で赤道を通過した]

11月8日に赤道ギニアマラボ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを訪れた]
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「マルシャル・ウスチーノフ」は11月11日にマラボ港を出航し、2隻の支援船との合流地点へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを去った]

支援船と合流して洋上補給を行なった後、「マルシャル・ウスチーノフ」南アフリカへ向かい、11月24日にケープタウンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカのケープタウンへ到着した]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはケープタウンに居る]


「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は11月28日にケープタウンを出航し、喜望峰沖で南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカ沖で中国及び南アフリカ海軍と合同演習を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖で中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を開始した]

合同演習は11月30日に完了し、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船南アフリカ沖を去りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖での中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を完了し、北大西洋へ向かった]

「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船大西洋を北上し、12月10日には赤道を越えて北半球へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道を越えて北半球へ入った]

12月18日にジブラルタル海峡を通過し、再び地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

12月24日、「マルシャル・ウスチーノフ」ダーダネルス海峡へ入り、その後、黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは黒海へ入った]

12月29日、「マルシャル・ウスチーノフ」セヴァストーポリへ到着しました。



2020年1月9日、黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]
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1月11日にセヴァストーポリを出航し、1月13日に地中海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海へ入った]

1月15日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再びキプロスのリマソールを訪れた]

1月18日にリマソール港を出航し、地中海西部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスを去り、地中海西部へ向かった]

その後、地中海中部で以前に行動を共にしていた2隻の支援船、更には2019年12月3日から大西洋、地中海、黒海への遠距離航海を行なっている大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの遠距離航海(2019年12月-)]

北方艦隊艦船支隊は1月22日にシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海西部へ入った]

1月24日、北方艦隊艦船支隊は、地中海西部給油船「ヴャジマ」から洋上給油を受けました。

今後、北方艦隊艦船支隊ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入ります。

ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を再開した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年1月23日12時17分配信
【バルト海で大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」の試験が再開された】

第2のプロジェクト11711大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は試験プログラムを継続する為に出航した。
1月23日・木曜日、沿バルト造船工場『ヤンターリ』広報秘書官セルゲイ・ミハイロフは『タス通信』へ話した。


彼によると、出航は数日間続く。
「航法複合体の試験及び砲射撃が予定されています」
造船所の代理人は話した。

彼は、艦のロシア海軍への引き渡しは2020年第1四半期が見込まれると付け加えた。

大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2015年6月に起工され、2018年5月25日に進水した。

2019年4月初頭、『Mil.Press FlotProm』特派員は『ヤンターリ』広報サービスより、「ピョートル・モルグノフ」は月末までに工場航行試験を完了し、国家試験を開始すると伝えられた。
しかし5月に工場航行試験の計画は6月となった。
サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)『ヤンターリ』総取締役エドゥアルト・エフィーモフは、大型揚陸艦は8月末までに試験へ入ると発言した。
その後、工場航行試験は9月に延期された。
結局、工場航行試験のスタートは12月中旬になった。

プロジェクト11711のトップ艦「イワン・グレン」は、14年間に渡った建造の後、2018年6月20日に海軍へ引き渡された。

2019年4月23日、『ヤンターリ』で第3及び第4のプロジェクト11711大型揚陸艦「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工された。
『Mil.Press FlotProm』『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフが説明したように、新たな艦の寸法は増大し、排水量は7000~8000トンに増加する。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト11711艦
の排水量は5000トン、船体長120メートル、幅16.5メートル。
速力18ノット。乗組員100名。
艦は13両の戦車或いは36両の装甲歩兵車両、更には300名までの揚陸隊員を収容できる。

大型揚陸艦の武装は、2基の6銃身30mm自動砲AK-630と1基の2連6銃身30mm自動砲AK-630-M2である。
甲板には、捜索救助ヘリコプターKa-27PS或いは輸送戦闘ヘリコプターKa-29が駐留する。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
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プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]

「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は2014年12月から始まりました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]

2015年6月11日、「ピョートル・モルグノフ」の起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

その後、屋外造船台で船体の組み立てや上部構造物の取り付けなどが進められました。


起工から約3年を経た2018年5月25日に進水しました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは進水した]

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艤装中の「ピョートル・モルグノフ」は、2018年12月末にディーゼル発電機を始動させました。
[ロシア海軍のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはディーゼル発電機を始動した]

造船所の岸壁での「ピョートル・モルグノフ」の係留試験(と乗組員の居住)は2019年5月中旬に始まり、6月中旬には洋上試験の開始が予定されていました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年5月中旬に係留試験を開始する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年6月中旬に洋上試験を開始する]

その後、洋上試験開始時期は2019年9月に延期されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年9月に洋上試験を開始する]

結局、洋上試験が開始されたのは2019年12月13日でした。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を開始した]

「ピョートル・モルグノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年末に予定されていましたが、2020年春頃に延期されました。

そして2020年1月23日、「ピョートル・モルグノフ」バルト海で洋上試験を再開しました。


プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2018年6月20日に就役しています。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

以前にはプロジェクト11711の建造は2隻(イワン・グレン、ピョートル・モルグノフ)で終了する予定でしたが、2隻が追加建造される事になり、2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海西部へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月22日13時56分配信
【北方艦隊艦船支隊はシチリア海峡を通過した】

本日(1月22日)、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊艦船支隊シチリア海峡を通過し、地中海西部へ入った。
支隊の一員として、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、中型海洋給油船「ヴャジマ」、救助曳船SB-406が行動している。

地中海通行時に艦船の乗組員は、コンピュータシミュレーション戦術環境を用いた対空防衛の計画演習を実施した。

以前、戦闘艦ギリシャ及びキプロスの港への業務寄港を行なった。
ジブラルタル海峡通過に先立ち、アルボラン海北方艦隊将兵は無防備の泊地に停泊中の艦船支隊の対水中工作防衛演習を行なう。

[参照]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
支援船を伴ったロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、7月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、巡洋艦支援船の乗組員は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。

この2ヶ月間に北方艦隊将兵は地中海で行動し、一連の演習を実施し、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャ、キプロスを訪れた。
大西洋ロシア船員は、カーボベルデ共和国プライア港赤道ギニアマラボ港への業務寄港を行なった。

11月末、北方艦隊将兵は、船舶航行及び海上経済活動の安全を保障する為の初のロシア-中国-南アフリカ合同演習を実施した。
それには、中国人民解放軍海軍フリゲート「ウェイファン」、南アフリカ共和国海軍フリゲート「アマトラ」、更には南アフリカ共和国海軍支援船が参加した。

2020年1月上旬、巡洋艦は、黒海における北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ旗艦として参加した。
ロシア連邦軍最高司令官ウラジーミル・プーチンは、艦内へ設置された指揮所から演習を視察した。

北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航して以来、巡洋艦は37000海里以上を進んだ。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した]

翌10月28日には停泊中の対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域で対空防衛訓練を行なった]

11月2日、2隻の支援船カーボベルデを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを訪れた]
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一方、「マルシャル・ウスチーノフ」大西洋の南下を続けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋中部に居る]

2隻の支援船は11月5日にカーボベルデを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを去った]

11月7日、「マルシャル・ウスチーノフ」赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋上で赤道を通過した]

11月8日に赤道ギニアマラボ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを訪れた]
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「マルシャル・ウスチーノフ」は11月11日にマラボ港を出航し、2隻の支援船との合流地点へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを去った]

支援船と合流して洋上補給を行なった後、「マルシャル・ウスチーノフ」南アフリカへ向かい、11月24日にケープタウンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカのケープタウンへ到着した]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはケープタウンに居る]


「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は11月28日にケープタウンを出航し、喜望峰沖で南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカ沖で中国及び南アフリカ海軍と合同演習を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖で中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を開始した]

合同演習は11月30日に完了し、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船南アフリカ沖を去りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖での中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を完了し、北大西洋へ向かった]

「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船大西洋を北上し、12月10日には赤道を越えて北半球へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道を越えて北半球へ入った]

12月18日にジブラルタル海峡を通過し、再び地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

12月24日、「マルシャル・ウスチーノフ」ダーダネルス海峡へ入り、その後、黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは黒海へ入った]

12月29日、「マルシャル・ウスチーノフ」セヴァストーポリへ到着しました。



2020年1月9日、黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]
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1月11日にセヴァストーポリを出航し、1月13日に地中海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海へ入った]

1月15日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再びキプロスのリマソールを訪れた]

1月18日にリマソール港を出航し、地中海西部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスを去り、地中海西部へ向かった]

その後、地中海中部で以前に行動を共にしていた2隻の支援船、更には2019年12月3日から大西洋、地中海、黒海への遠距離航海を行なっている大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの遠距離航海(2019年12月-)]

北方艦隊艦船支隊は1月22日にシチリア海峡を通過して地中海西部へ入りました。

今後、北方艦隊艦船支隊ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入ります。

ロシア海軍バルト艦隊と日本海上自衛隊の合同演習は完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2020年1月21日13時31分配信
【アラビア海におけるロシア-日本対海賊演習は成功裏に完了した】

アラビア海での対海賊へ指向されたロシア-日本合同演習は完了した。
2ヶ国の軍事船員は、合同計画で規定された全ての戦闘訓練行動のエピソードを完全にやり終えた。

1月20日と21日、演習実施海域で幾つかのエピソードが有った。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、給油船「エリニヤ」、救助曳船「ヴィクトール・コネツキー」で構成されるバルト艦隊艦船支隊日本海上自衛隊駆逐艦「ハルサメ」は、夜間の発光信号の使用を含む合同演習の要素へ取り組み、更には夜間に艦同士の相互情報交換を行なった。

2日目、ロシア日本の乗組員は、仮想海賊に捕獲された船を解放するシナリオへの取り組みを始めた。
その役割は、海洋給油船「エリニヤ」が演じた。
合同作戦中、ロシア及び日本対海賊グループは、数分で船を強襲し、「海賊」を無力化した。
その後、バルト艦隊海軍歩兵日本艦の臨検グループは、合同で船の臨検を行ない、仮想海賊から解放した。

同じ日に、ロシア及び日本の軍事船員は、艦砲により海上標的を撃破した。
その後、ロシア日本の艦の海上航空隊ヘリコプターは交差飛行を行ない、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」及び駆逐艦「ハルサメ」の甲板へ着艦した。

夕方、ロシア艦において、インド洋の海賊海域での連携の為の最初のロシア-日本演習の結果の総括が行なわれた。
双方は、演習プログラムが両国の艦船乗組員の高い水準の連携により、完全に実行されたと判定した。
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」艦上で、ロシア日本の代表団は、記念品の交換及び共同写真撮影の式典を行なった。

バルト艦隊日本海上自衛隊の艦同士の演習は、この海域で初めて実施された。

[参照]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、救助曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」
で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、(2019年)10月1日に軍港バルチースク市を去り、インド洋へ進路を取った。
(2019年)12月にバルト艦隊艦船支隊は、ロシア-インド軍種間合同演習『インドラ-2019』海上部門ロシア-イラン-中国3ヶ国演習『海上安全の帯-2019』へ参加した。
一連の国際演習を終えた後、バルト艦隊艦船支隊は、物資の補充と乗組員の休養の為、サラーラ港へ向かった。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

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12月10日にインド東岸マルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]

合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、イランチャーバハール港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった]

12月27日にチャーバハール港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド洋北部でイラン海軍及び中国海軍と合同演習を行なう]

翌12月28日、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船インド洋北部へ出航し、イラン海軍及び中国海軍の艦との合同演習『海上安全の帯-2019』を開始しました。
[ロシア・イラン・中国海軍合同演習はインド洋北部で始まった]

合同演習は12月30日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船イランを去りました。

1月4日~7日にオマーンサラーラ港へ寄港し、物資を補充しました。

1月9日、「ヤロスラフ・ムードルイ」アデン湾を西方向(紅海)へ通過するロシア民間船団の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団を護送する]

アデン湾民間船団を護送した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」(1997年3月24日就役)と合同演習を行なう為に合流しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは2020年1月下旬にアデン湾で日本海上自衛隊との合同演習へ参加する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアラビア海で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと合同演習を行なう]
無論、「ヤロスラフ・ムードルイ」日本との合同演習へ参加するのは、今回が初めてとなります。

1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」「はるさめ」は、海賊に乗っ取られたという想定下の船(給油船「エリニヤ」)を解放する演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと対海賊合同演習を行なった]
同日夕方までにバルト艦隊日本海上自衛隊の合同演習は完了しました。

ロシア海軍の為に6隻のアカデミック・パシン型給油船(補給艦)が建造される

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『タス通信』より
2020年1月21日配信
【(ロシア)海軍の為に更なる5隻の給油船~「アカデミック・パシン」と同類の船が建造される】
モスクワ、1月21日/タス通信

ロシア海軍は更なる5隻のプロジェクト23130給油船~火曜日に北方艦隊へ加入した「アカデミック・パシン」と同類の船を受け取る。
ロシア連邦国防省輸送支援部補助艦隊のチーフ、セルゲイ・エピファノフは報道陣へ伝えた。
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「これらの船の将来に触れますと、2019年にロシア連邦国防省は、更なる5隻の同プロジェクト給油船の建造を決定しました」
彼は、ムルマンスク州における船への(海軍)旗掲揚式典において話した。

エピファノフは更に、これと同様の給油船が2024年に北方艦隊へ引き渡される事を指摘した。
残りの同プロジェクト船が何時引き渡されるのか、何時建造するのかを彼は伝えなかった。

「この給油船は、北方艦隊専用では無く、海軍全体にとって、全ての給油船は汎用かつ多機能であり、全ての艦隊の為に、それは航行海域に制限は無く、船体は結氷海域でも使えるようにに造られます」
エピファノフ
へは話した。

1月21日、北方艦隊は、改善された特性を持つ海洋給油船「アカデミック・パシン」を受け取った。
船上で(海軍)旗掲揚式典が開催され、北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将が出席した。
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」プロジェクト23130のトップ船であり、『ネヴァ川造船・修理工場』で2014年に起工された。
その全長は130メートル、幅21メートル。
船は16ノットまでの速力の発揮が可能であり、自立作業期間は60日間である。



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『ネヴァ川造船・修理工場』公式サイトより
【中型給油船プロジェクト23130】

ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130は、2013年5月に建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]

その結果、サンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で建造される事になり、2013年11月に建造契約が締結され、2014年2月末にはプレートカットが始まりました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる]

プロジェクト23130中型給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日に『ネヴァ川造船・修理工場』で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]

2年後の2016年5月26日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは進水した]

進水後は、造船所の岸壁で艤装工事が進められていました。

2018年3月初頭の「アカデミック・パシン」
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そして2018年5月18日、シュリッセリブルク市のすぐ近くのラドガ湖で航行試験を開始しました。
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[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの航行試験が始まった]

2018年8月には洋上補給システムの試験が行なわれました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは洋上補給システムの試験を続けている]

「アカデミック・パシン」ラドガ湖での試験は完了し、2018年9月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはクロンシュタットへ行く]

2018年9月29日にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾での試験を開始しました。



当局からの発表は有りませんが、2018年6月20日に就役し、10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した最新の大型揚陸艦「イワン・グレン」(135)がバルト海に居た頃、「アカデミック・パシン」から洋上補給を受けた事も有りました。
双方の行動履歴から見て、おそらくは2018年10月初頭あたりでしょう。
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[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

フィンランド湾での試験を終えた「アカデミック・パシン」は、2018年11月初頭にバルチースクへ移動しました。
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その後、バルチースクをベースにバルト海で洋上試験を行なっていました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの洋上試験は最終段階へ入る]

2019年1月中旬には、バルト海に居た北方艦隊偵察艦「ユーリー・イワノフ」への洋上給油を行なったようです。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

2019年1月下旬、バルト艦隊航空隊艦載ヘリコプターKa-27PSが協力し、ヘリコプターによる船上への貨物移送試験が実施されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]

その後もバルト海で洋上試験は続けられ、6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」への洋上給油を行ないました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

7月初頭までに「アカデミック・パシン」ヘリコプターによる船上への貨物移送試験を完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる物資補給試験を完了した]

その後、「アカデミック・パシン」バルチースクを出航し、ムルマンスクへ向かい、7月16日に到着しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはムルマンスクへ行く]

『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】

2019年8月23日の「アカデミック・パシン」
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その後もバレンツ海で洋上試験は続けられ、10月18日~19日に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」への洋上補給(貨物移送)を行ないました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった]
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「アカデミック・パシン」の洋上試験は12月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海での洋上試験を完了する]

2019年12月30日にロシア海軍への正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催される予定でしたが、延期されました。
[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは2019年12月30日にロシア海軍へ就役する]

2020年1月21日、北方艦隊基地セヴェロモルスクで、「アカデミック・パシン」の海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入されました。

[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]


これまでにプロジェクト23130中型海洋給油船の2番船以降の建造計画は明確にされていませんでしたが、今回の「アカデミック・パシン」就役式典において、ロシア国防省が更なる5隻の同型船の建造を計画している事が明らかにされました。

つまり、1番船「アカデミック・パシン」を含めれば、合計6隻のプロジェクト23130中型海洋給油船が建造される事になります。
2番船も北方艦隊へ配備されるようですから、おそらく6隻の配置は、こうなるでしょう。
北方艦隊:2隻
太平洋艦隊:2隻
黒海艦隊:1隻
バルト艦隊:1隻

新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された

本日(2020年1月21日)、プロジェクト23130中型海洋給油船「アカデミック・パシン」はロシア連邦海軍へ就役しました。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月21日14時11分配信
【最新の海洋給油船「アカデミック・パシン」は北方艦隊へ加わった】

本日(1月21日)、セヴェロモルスクで、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」へのロシア海軍補助艦隊旗の初掲揚式典が開催された。
この日は、船の北方艦隊への就航の公式日となる。

式典には、北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将が出席した。
彼は給油船の乗組員と北方艦隊補助艦隊の幹部へ重要な出来事を祝福し、北方艦隊は、駐留所から離れた水上部隊の動作能力を大幅に拡大する汎用後方支援船を受け取ったことを指摘した。

「給油船の試験は成功裏に実施され、その改善された戦術-技術的特性と、海上で戦闘艦へ乾燥貨物および液体貨物を移送する能力の増加が確認されました」
アレクサンドル・モイセーエフ中将
は話し、試験の際、同時に3隻の戦闘艦への縦走及び並走方式での燃料給油へ取り組んだ事を強調した。

昨年、新たな海洋給油船「アカデミック・パシン」は、バレンツ海での完全な試験プログラムを成功裏に実施した。
給油船の試験の各段階には、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」を含む艦隊の戦闘艦が参加した。

[参照]
プロジェクト23130中型海洋補給・給油船「アカデミック・パシン」
は、『ネヴァ川造船・修理工場』で建造された。

給油船は、単推進軸ディーゼル装置、船首操舵装置を装備する。
砕氷クラス「Arc4」を持つ。
乗組員及び乗客の船室、更に勤務区画は船尾居住区に配置されている。

船は、航行中に液体貨物及び乾燥貨物を縦列及び並列で移送する事を可能にする為の設備が備えられている。
その貨物システムは、同時に8種類の貨物を移送する。

給油船の全長と幅は、それぞれ130メートルと21メートルである。
最大速力16ノット。
自立航行期間60日。
乗組員24名。
最大排水量9000トン。



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『ネヴァ川造船・修理工場』公式サイトより
【中型給油船プロジェクト23130】

ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130は、2013年5月に建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]

その結果、サンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で建造される事になり、2013年11月に建造契約が締結され、2014年2月末にはプレートカットが始まりました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる]

プロジェクト23130中型給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日に『ネヴァ川造船・修理工場』で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]

2年後の2016年5月26日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは進水した]

進水後は、造船所の岸壁で艤装工事が進められていました。

2018年3月初頭の「アカデミック・パシン」
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そして2018年5月18日、シュリッセリブルク市のすぐ近くのラドガ湖で航行試験を開始しました。
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[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの航行試験が始まった]

2018年8月には洋上補給システムの試験が行なわれました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは洋上補給システムの試験を続けている]

「アカデミック・パシン」ラドガ湖での試験は完了し、2018年9月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはクロンシュタットへ行く]

2018年9月29日にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾での試験を開始しました。



当局からの発表は有りませんが、2018年6月20日に就役し、10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した最新の大型揚陸艦「イワン・グレン」(135)がバルト海に居た頃、「アカデミック・パシン」から洋上補給を受けた事も有りました。
双方の行動履歴から見て、おそらくは2018年10月初頭あたりでしょう。
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[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

フィンランド湾での試験を終えた「アカデミック・パシン」は、2018年11月初頭にバルチースクへ移動しました。
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その後、バルチースクをベースにバルト海で洋上試験を行なっていました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの洋上試験は最終段階へ入る]

2019年1月中旬には、バルト海に居た北方艦隊偵察艦「ユーリー・イワノフ」への洋上給油を行なったようです。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

2019年1月下旬、バルト艦隊航空隊艦載ヘリコプターKa-27PSが協力し、ヘリコプターによる船上への貨物移送試験が実施されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]

その後もバルト海で洋上試験は続けられ、6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」への洋上給油を行ないました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

7月初頭までに「アカデミック・パシン」ヘリコプターによる船上への貨物移送試験を完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる物資補給試験を完了した]

その後、「アカデミック・パシン」バルチースクを出航し、ムルマンスクへ向かい、7月16日に到着しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはムルマンスクへ行く]

『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】

2019年8月23日の「アカデミック・パシン」
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その後もバレンツ海で洋上試験は続けられ、10月18日~19日に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」への洋上補給(貨物移送)を行ないました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった]
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「アカデミック・パシン」の洋上試験は12月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海での洋上試験を完了する]

2019年12月30日にロシア海軍への正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催される予定でしたが、延期されました。
[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは2019年12月30日にロシア海軍へ就役する]

2020年1月21日、北方艦隊基地セヴェロモルスクで、「アカデミック・パシン」の海軍旗初掲揚式典が開催され、正式に就役しました。
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準同型船のプロジェクト23131汎用海洋給油船は、クリミア半島ケルチ市ザリフ造船所で2014年12月26日に2隻が同時起工され、建造中です。
[クリミア半島のケルチ造船所でロシア海軍の為の新たな給油船2隻が起工された]
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ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと対海賊合同演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2020年1月21日14時40分配信
【ロシアと日本の船員は合同演習中、海賊に捕獲されたという想定下の船を解放した】

バルト艦隊日本海上自衛隊の艦同士の対海賊へ指向される合同演習は、アデン湾で続けられている。

本日(1月21日)、演習実施海域では、海賊に捕獲されたという想定下の船を解放するエピソードが有った。
その役割は、海洋給油船「エリニヤ」が演じた。
その乗組員は海賊として行動し、上部構造物と船室で、その役割に従事した。
演習計画下で、解放グループは「捕獲された船」を取り囲み、仮想海賊を無力化した。
日本海上自衛隊駆逐艦「ハルサメ」及びバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、強襲グループの火力支援の為の役割に従事した。

仮想海賊の火力ポイントを制圧した後、ロシア及び日本の対海賊グループは、数分で船を強襲し、残りの海賊を無力化した。
その後、バルト艦隊海軍歩兵日本艦の臨検グループは、合同で船の臨検を行ない、仮想海賊から解放した。

捕獲された船の解放のエピソードに加え、ロシア及び日本の軍事船員は、海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」により前もって準備され、設置された海上目標への小口径砲と大口径機関銃の合同射撃を実施した。

その後、ロシア日本の艦の海上航空隊のヘリコプターは交差飛行を行ない、艦の甲板へ着艦した。

本日(1月21日)、演習指導部は、インド洋の海賊海域での連携の為の最初のロシア-日本演習の結果を総括する。

昨日、バルト艦隊艦船支隊日本海上自衛隊駆逐艦「ハルサメ」は、夜間時を含めた通信の合同演習、信号の交換及び戦術操艦を行なった。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、救助曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、(2019年)10月1日に軍港バルチースク市を去り、インド洋へ進路を取った。
(2019年)12月にバルト艦隊艦船支隊は、ロシア-インド軍種間合同演習『インドラ-2019』海上部門ロシア-イラン-中国3ヶ国演習『海上安全の帯-2019』へ参加した。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

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12月10日にインド東岸マルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]

合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、イランチャーバハール港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった]

12月27日にチャーバハール港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド洋北部でイラン海軍及び中国海軍と合同演習を行なう]

翌12月28日、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船インド洋北部へ出航し、イラン海軍及び中国海軍の艦との合同演習を開始しました。
[ロシア・イラン・中国海軍合同演習はインド洋北部で始まった]

合同演習は12月30日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船イランを去りました。

1月4日~7日にオマーンサラーラ港へ寄港し、物資を補充しました。

1月9日、「ヤロスラフ・ムードルイ」アデン湾を西方向(紅海)へ通過するロシア民間船団の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団を護送する]

アデン湾民間船団を護送した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」(1997年3月24日就役)と合同演習を行なう為に合流しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは2020年1月下旬にアデン湾で日本海上自衛隊との合同演習へ参加する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアラビア海で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと合同演習を行なう]
無論、「ヤロスラフ・ムードルイ」日本との合同演習へ参加するのは、今回が初めてとなります。

1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」「はるさめ」は、海賊に乗っ取られたという想定下の船(給油船「エリニヤ」)を解放する演習を行ないました。

ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は大祖国戦争勝利75周年記念日の2020年5月9日に起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年1月21日14時20分配信
【ロシアの揚陸ヘリコプター母艦は戦勝記念日に起工される】
モスクワ、1月21日-ロシア通信社ノーボスチ

2隻の汎用揚陸ヘリコプター母艦は今年5月9日にロシアで起工される。
『ロシア通信社ノーボスチ』ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将より伝えられた。

「艦は2020年5月9日に起工されます。
これは全く新しいプロジェクトであります。
その排水量は、2万トン以上となり、(「ミストラル」と比べて)航海性能、操作性、設計上の特性、揚陸隊員及びヘリコプターの搭載数は、より良くなります」
エフメノフ
は話した。

2隻の「ミストラル」型ヘリコプター母艦の供給契約は2011年にフランスDCNS/STXロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)との間で締結された。
フランスは、1番艦「ウラジオストク」を2014年11月に引き渡さなければならなかったが、ウクライナ情勢及びロシアに対する制裁が導入されたが故に、同国の大統領フランソワ・オランドは契約履行の中止を決定した。
フランスは約10億ユーロの違約金を支払った。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
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この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)になるようです。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]


新世代汎用揚陸艦の建造場所としては、以前にはサンクトペテルブルク『北方造船所』などが有力視されていましたが、2019年になって、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で建造する案が浮上してきました。
【造船工場『ザリフ』公式サイト】
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[ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所で起工される]
[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島で起工される?]
[ロシア海軍の為の新たな汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年にケルチ(ザリフ造船所)で起工され、2025年と2026年に就役する]
[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月上旬(5月9日まで)にクリミア半島で起工される]

造船工場『ザリフ』も、ロシア海軍新世代汎用揚陸艦を建造する用意がある事を認めました。
[クリミア半島ケルチのザリフ造船所はロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)を建造する準備を整えている]


そして今回、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ提督は、2隻の汎用揚陸艦が2020年5月9日の大祖国戦争勝利75周年記念日に起工されると発言しました。


2隻の汎用揚陸艦の艦名は、以前にはロシア向け「ミストラル」型に命名されていた「セヴァストーポリ」「ウラジオストク」になるようです。
[ロシア海軍の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)はセヴァストーポリ、ウラジオストクと命名される]

以前、セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦は「セヴァストーポリ」と命名されると報じられているので、2番艦が「ウラジオストク」になるようです。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアラビア海で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと合同演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2020年1月20日15時35分配信
【バルト艦隊艦船支隊は日本海上自衛隊の駆逐艦との演習を行なう為にアラビア海の指定海域へ到着した】

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、日本海上自衛隊駆逐艦「ハルサメ」との合同演習を行なう為にアラビア海の指定海域へ到着した。

バルト艦隊日本海上自衛隊の艦船同士が演習を行なうのは今回が初となる事は注目される。

アラビア海エリアの1つで1月20日及び21日にロシア及び日本の艦船は、夜間時を含めた通信及び操艦、「海賊」に捕獲されたという想定下の船の臨検及び解放、艦の甲板へのヘリコプター着艦のエピソードを実施する。

本日(1月20日)、アラビア海の演習実施海域の駆逐艦「ハルサメ」ロシア及び日本側の演習指導部は計画会議を行ない、その中で、エピソードの詳細、互いの通知及び安全の問題について討議する。

その後、演習へ関わるロシア日本の艦は、夜間時を含めた通信の合同演習、信号の交換及び戦術操艦を行なう。

演習の活動段階は1月21日に実施される。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、救助曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、(2019年)10月1日に軍港バルチースク市を去り、インド洋へ進路を取った。
(2019年)12月にバルト艦隊艦船支隊は、ロシア-インド軍種間合同演習『インドラ-2019』海上部門ロシア-イラン-中国3ヶ国演習『海上安全の帯-2019』へ参加した。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

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12月10日にインド東岸マルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]

合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、イランチャーバハール港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった]

12月27日にチャーバハール港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド洋北部でイラン海軍及び中国海軍と合同演習を行なう]

翌12月28日、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船インド洋北部へ出航し、イラン海軍及び中国海軍の艦との合同演習を開始しました。
[ロシア・イラン・中国海軍合同演習はインド洋北部で始まった]

合同演習は12月30日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船イランを去りました。

1月4日~7日にオマーンサラーラ港へ寄港し、物資を補充しました。

1月9日、「ヤロスラフ・ムードルイ」アデン湾を西方向(紅海)へ通過するロシア民間船団の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団を護送する]

アデン湾民間船団を護送した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」(1997年3月24日就役)と合同演習を行なう為に合流しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは2020年1月下旬にアデン湾で日本海上自衛隊との合同演習へ参加する]

無論、「ヤロスラフ・ムードルイ」日本との合同演習へ参加するのは、今回が初めてとなります。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海での洋上試験を完了した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年1月20日9時56分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は北方艦隊射爆場での国家試験を完了した】
モスクワ、1月20日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」は、北方艦隊射爆場での国家試験プログラムを完了し、艦隊間移動を準備する。
月曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。

「プロジェクト20385コルベットのトップ艦グレミャーシチーは北方艦隊で国家航行試験を実施し、予定された北方艦隊射爆場での試験プログラムを成功裏に完了し、艦隊間移動の準備を始めました。
近い内に同艦はバルト海へ向かいます」

声明では、こう述べられた。

以前、艦は白海有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」の沿岸及び海上目標への射撃を実施した。
バレンツ海で同艦は砲装置A-190及びAK-630の模擬空中目標への射撃と、新たな風貌の海洋兵器を使用した水中及び水上目標への魚雷射撃を実施した。
試験の最後の要素は、先週にコルベット曳船SB-523と共に実施した艦の曳航への取り組みであった。

コルベット「グレミャーシチー」は(2019年)11月13日から北方艦隊で試験を実施した。
現在、同艦は北方艦隊主要基地セヴェロモルスクに居る。

2019年10月末、沿バルト造船工場『ヤンターリ』に居た「グレミャーシチー」ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンが視察した。
艦長ローマン・ドヴガイロフ2等海佐は、最新艦の制御特性について国家元首と話し、更に、現在、ミサイル「カリブル」で武装している艦には、将来的には最新の極超音速ミサイル「ツィルコン」を配置できる事を指摘した。



プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)開始は、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



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5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した]

洋上試験中の5月8日、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時クロンシュタットへ戻りました。

5月9日の戦勝記念日をクロンシュタット軍港で祝いました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験中に大祖国戦争勝利74周年を祝った]

祝賀行事を終えた後、「グレミャーシチー」は、フィンランド湾で洋上試験を続けました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はフィンランド湾で航行試験を続ける]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)の第1段階は2019年6月下旬までに完了しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験の第1段階を終えた]

「グレミャーシチー」は、7月28日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


そして8月20日に洋上試験(工場航行試験)を再開しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を再開した]

「グレミャーシチー」の洋上試験はバルト海で続けられ、10月4日にはヘリコプターの発着試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海でヘリコプターの発着試験を行なう]

その後、「グレミャーシチー」は工場航行試験を完了してカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ移動しました。

11月初頭にカリーニングラードを出航し、11月13日に白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着した]
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12月6日、「グレミャーシチー」は、最終洋上試験~国家試験を行なう為に白海へ出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で試験を行なう]

12月9日、「グレミャーシチー」は、白海汎用垂直発射機3S-14から有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で対艦ミサイル"カリブル"と"オーニクス"を発射した]

12月11日、今度は白海からチジャ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「カリブル」(対地型)を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で地上目標へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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12月15日までに「グレミャーシチー」白海での試験を完了し、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海での試験を完了した]

セヴェロモルスク到着後、「グレミャーシチー」は12月27日にバレンツ海へ出航し、砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海で砲撃試験を行なった]

「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは、2019年12月末に予定されていましたが、洋上試験を全て終える事が出来なかった為、2020年に延期されました。
[近代化されたフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"と新造コルベット"グレミャーシチー"及び"ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]

2020年1月12日、「グレミャーシチー」は洋上試験を再開する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海で洋上試験を再開した]

1月14日には魚雷の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海で魚雷を発射した]

1月中旬までにバレンツ海での試験は全て完了しました。

今後、「グレミャーシチー」バルト海へ向かいます。

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスを去り、地中海西部へ向かった

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年1月18日11時26分配信
【北方艦隊艦船支隊は近い内に西地中海へ向かう】
モスクワ、1月18日、インタファクス

北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、近い内に地中海西部へ向かう。
艦隊広報サービスは発表した。

「近い内に、ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ及び支援船を伴い、地中海西部へ向かいます。
道すがら乗組員は合同操艦と一連の戦闘演習任務へ取り組みます」

広報サービスは伝えた。

巡洋艦キプロスリマソール港への寄港を完了し、大型対潜艦は最近にギリシャピレウス港を去った。

「マルシャル・ウスチーノフ」プロジェクト1164巡洋艦である。
打撃グループ及び大型艦の撃破、対潜捜索打撃グループの戦闘安定性の保障、更には世界の大洋の遠隔海域で連合部隊及び船団の集団対空防衛任務の遂行の為に意図されている。

2020年1月上旬、巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、黒海における北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ旗艦として参加した。
ロシア連邦軍最高司令官・大統領ウラジーミル・プーチンは、艦内へ設置された指揮所から演習を視察した。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は12月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航し、困難な水文気象条件下でノルウェー海、北海、地中海、黒海の通過移動を行なった。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した]

翌10月28日には停泊中の対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域で対空防衛訓練を行なった]

11月2日、2隻の支援船カーボベルデを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを訪れた]
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一方、「マルシャル・ウスチーノフ」大西洋の南下を続けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋中部に居る]

2隻の支援船は11月5日にカーボベルデを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを去った]

11月7日、「マルシャル・ウスチーノフ」赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋上で赤道を通過した]

11月8日に赤道ギニアマラボ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを訪れた]
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「マルシャル・ウスチーノフ」は11月11日にマラボ港を出航し、2隻の支援船との合流地点へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを去った]

支援船と合流して洋上補給を行なった後、「マルシャル・ウスチーノフ」南アフリカへ向かい、11月24日にケープタウンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカのケープタウンへ到着した]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはケープタウンに居る]


「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は11月28日にケープタウンを出航し、喜望峰沖で南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカ沖で中国及び南アフリカ海軍と合同演習を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖で中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を開始した]

合同演習は11月30日に完了し、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船南アフリカ沖を去りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖での中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を完了し、北大西洋へ向かった]

「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船大西洋を北上し、12月10日には赤道を越えて北半球へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道を越えて北半球へ入った]

12月18日にジブラルタル海峡を通過し、再び地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

12月24日、「マルシャル・ウスチーノフ」ダーダネルス海峡へ入り、その後、黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは黒海へ入った]

12月29日、「マルシャル・ウスチーノフ」セヴァストーポリへ到着しました。



2020年1月9日、黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]
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1月11日にセヴァストーポリを出航し、1月13日に地中海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海へ入った]

1月15日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再びキプロスのリマソールを訪れた]

1月18日にリマソール港を出航し、地中海西部へ向かいました。

記事中で触れられていますが、「マルシャル・ウスチーノフ」は、今後、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流します。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を去った]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月18日10時10分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はピレウス港への業務寄港を完了した】

地中海で航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、ギリシャピレウス港への業務寄港を完了した。
1月17日、同艦は港から出航し、北方艦隊支援船との会合へと向かった。
更に支隊へは、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」が合流する。

ロシア船員は1月15日にギリシャへ到着した。
その主な目的は、聖アンドレイ旗のデモンストレーション、文化交流、乗組員の休養にある。
北方艦隊将兵の為に、古代ギリシャの観光名所への伝統的なバス旅行が用意された。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」へ、ギリシャロシア連邦大使館の代表が到着した。
ロシア大使館ロシア人学校の生徒の為に各々の艦内見学旅行が用意された。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は12月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航し、困難な水文気象条件下でノルウェー海、北海、地中海、黒海の通過移動を行なった。

1月上旬、大型対潜艦乗組員は、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、黒海艦隊の艦及び支援船と共に黒海で大規模艦隊間演習へ参加した。



北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役)と大型揚陸艦「コンドポガ」(1976年就役)は、2019年8月初頭から9月末まで北極圏遠征を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2019年11月末にはバレンツ海で演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年11月25日16時25分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と大型揚陸艦「コンドポガ」はバレンツ海で連携へ取り組んだ】

12月3日に遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと大型揚陸艦コンドポガは遠距離航海へ出発した]

ノルウェー海では暴風に遭遇しましたが、無事に通り抜けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと大型揚陸艦コンドポガは嵐のノルウェー海を航行している]

12月10日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」バルト海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ入る]

ただし、「コンドポガ」バルト海へは入らず、北海に留まりました。

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、12月12日にバルト艦隊基地バルチースクへ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルト地域情報供給部(カリーニングラード市)発表
2019年12月12日14時48分配信
【北方艦隊の軍艦はバルチースクで物資を補充する】

12月13日にバルチースクを出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月13日13時36分配信
【北方艦隊の軍艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は物資補充後にバルチースクから出航した】

北海「コンドポガ」と合流した後、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月16日17時6分配信
【北方艦隊艦船支隊はラマンシュ海峡の通行を準備する】

その後、ビスケー湾を通行し、12月21日にジブラルタル海峡を通って地中海へ入りました。

12月23日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、アルボラン海中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)から洋上での燃料補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を東へ進む]

中型海洋給油船「ヴャジマ」は、元々は北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の遠距離航海に同行しており、12月18日にジブラルタル海峡を通って地中海へ入っています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

その後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」地中海を東へ進み、12月29日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは黒海へ入った]

翌12月30日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは黒海艦隊基地セヴァストーポリで新年を迎える]

2020年1月9日、黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]

1月12日にセヴァストーポリを出航し、1月13日にボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ行く]
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1月14日には地中海へ入り、翌1月15日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を訪れた]

1月17日にピレウス港を出航しました。

今後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、地中海東部に居る北方艦隊支援船中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406、更にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と合流します。

新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは2020年1月21日にロシア海軍へ就役する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月16日16時59分配信
【北方艦隊で最新給油船「アカデミック・パシン」の(海軍)旗掲揚が行なわれる】

1月21日、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクで、新たな給油船「アカデミック・パシン」への海軍補助艦隊旗の掲揚式典が開催される。
この日は船の北方艦隊への就航の公式日となる。
式典には、給油船の乗組員、艦隊司令部、招待客が参加する。

昨年、新たな海洋給油船「アカデミック・パシン」は、バレンツ海での完全な試験プログラムを成功裏に実施した。
給油船の試験の各段階には、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」を含む艦隊の戦闘艦が参加した。

船は、北方艦隊の物資-技術・後方支援部隊で最も新しい給油船となる。

[参照]
プロジェクト23130中型海洋補給・給油船「アカデミック・パシン」
は、『ネヴァ川造船・修理工場』で建造された。

給油船は、単推進軸ディーゼル装置、船首操舵装置を装備する。
砕氷クラス「Arc4」を持つ。
乗組員及び乗客の船室、更に勤務区画は船尾居住区に配置されている。

船は、航行中に液体貨物及び乾燥貨物を縦列及び並列で移送する事を可能にする為の設備が備えられている。
その貨物システムは、同時に8種類の貨物を移送する。

給油船の全長と幅は、それぞれ130メートルと21メートルである。
最大速力16ノット。
自立航行期間60日。
乗組員24名。
最大排水量9000トン。



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『ネヴァ川造船・修理工場』公式サイトより
【中型給油船プロジェクト23130】

ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130は、2013年5月に建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]

その結果、サンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で建造される事になり、2013年11月に建造契約が締結され、2014年2月末にはプレートカットが始まりました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる]

プロジェクト23130中型給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日に『ネヴァ川造船・修理工場』で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]

2年後の2016年5月26日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは進水した]

進水後は、造船所の岸壁で艤装工事が進められていました。

2018年3月初頭の「アカデミック・パシン」
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そして2018年5月18日、シュリッセリブルク市のすぐ近くのラドガ湖で航行試験を開始しました。
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[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの航行試験が始まった]

2018年8月には洋上補給システムの試験が行なわれました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは洋上補給システムの試験を続けている]

「アカデミック・パシン」ラドガ湖での試験は完了し、2018年9月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはクロンシュタットへ行く]

2018年9月29日にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾での試験を開始しました。



当局からの発表は有りませんが、2018年6月20日に就役し、10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した最新の大型揚陸艦「イワン・グレン」(135)がバルト海に居た頃、「アカデミック・パシン」から洋上補給を受けた事も有りました。
双方の行動履歴から見て、おそらくは2018年10月初頭あたりでしょう。
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[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

フィンランド湾での試験を終えた「アカデミック・パシン」は、2018年11月初頭にバルチースクへ移動しました。
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その後、バルチースクをベースにバルト海で洋上試験を行なっていました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの洋上試験は最終段階へ入る]

2019年1月中旬には、バルト海に居た北方艦隊偵察艦「ユーリー・イワノフ」への洋上給油を行なったようです。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

2019年1月下旬、バルト艦隊航空隊艦載ヘリコプターKa-27PSが協力し、ヘリコプターによる船上への貨物移送試験が実施されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]

その後もバルト海で洋上試験は続けられ、6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」への洋上給油を行ないました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

7月初頭までに「アカデミック・パシン」ヘリコプターによる船上への貨物移送試験を完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる物資補給試験を完了した]

その後、「アカデミック・パシン」バルチースクを出航し、ムルマンスクへ向かい、7月16日に到着しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはムルマンスクへ行く]

『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】

2019年8月23日の「アカデミック・パシン」
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その後もバレンツ海で洋上試験は続けられ、10月18日~19日に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」への洋上補給(貨物移送)を行ないました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった]
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「アカデミック・パシン」の洋上試験は12月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海での洋上試験を完了する]

2019年12月30日にロシア海軍への正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催される予定でしたが、延期されました。
[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは2019年12月30日にロシア海軍へ就役する]

そして2020年1月21日に海軍旗初掲揚式典が開催される事になりました。


準同型船のプロジェクト23131汎用海洋給油船は、クリミア半島ケルチ市ザリフ造船所で2014年12月26日に2隻が同時起工され、建造中です。
[クリミア半島のケルチ造船所でロシア海軍の為の新たな給油船2隻が起工された]
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ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部へ行く

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年1月16日12時45分配信
【最新掃海艦「イワン・アントノフ」は地中海へ向かった】

1月16日・木曜日、黒海艦隊の最新対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」はボスポラス、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ向かった。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、掃海艦は、この地域のロシア海軍常設グループへ補充される。


軍当局の代理人は、「イワン・アントノフ」にとって、これは黒海艦隊へ受け入れられて以来、遠海ゾーンへの最初の航海となる事を指摘した。

「イワン・アントノフ」は、第3のプロジェクト12700(コード名「アレクサンドリト」)として起工された。
第2の掃海艦「ゲオルギー・クルバトフ」が2016年の火災により建造が遅延したが故に、実質的には、このタイプの最初の生産艦として完成した。

「イワン・アントノフ」艦上での聖アンドレイ旗掲揚式典は、2019年1月26日に開催された。
艦は、駐留所セヴァストーポリへ2019年9月に初めて到着した。

複合材料掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、新世代の対機雷防衛艦として中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
それは、艦上に配置される水中音響ステーション、遠隔操作自動水中装置を装備するが、従来の掃海兵装も使用できる。
更に「アレクサンドリト」には、無人艇が設置されている。

2018年4月、ロシア海軍の為の「アレクサンドリト」シリーズは8隻から10隻に増加され、最後の掃海艦の引き渡し時期は、6年延ばされて2027年となった。



プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦の3番艦の船体形成作業は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2016年6月27日に始まりました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]

2017年1月25日、3番艦は「イワン・アントノフ」と命名され、起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦イワン・アントノフはサンクトペテルブルクで起工された]

2018年4月25日、「イワン・アントノフ」は進水しました。

[ロシア海軍のアレクサンドリト級掃海艦3番艦イワン・アントノフは進水した]
「イワン・アントノフ」は、本来ならばプロジェクト12700の3番艦だったのですが、先に起工された本来の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」が進水を前にして火災事故を起こし、非金属複合材料(ガラス繊維強化プラスチック)製の船体が著しく損傷した為に工事の大幅な遅延を招き、その結果、「イワン・アントノフ」の方が先に進水し、以後、実質的にプロジェクト12700の2番艦となりました。

進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2018年7月18日の「イワン・アントノフ」
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2018年8月11日の「イワン・アントノフ」
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当初、「イワン・アントノフ」は、2018年9月末までにロシアの内陸水路経由でサンクトペテルブルクから黒海へ回航される予定だったのですが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型掃海艦イワン・アントノフは2018年9月に黒海へ回航される]

「イワン・アントノフ」は9月18日に造船所の岸壁を離れて出航し、ラドガ湖での航行試験を開始しました。
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ラドガ湖で試験中の「イワン・アントノフ」
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ラドガ湖での試験は10月初頭に完了し、10月8日には造船所の岸壁へ戻りました。
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11月1日に造船所の岸壁を離れ、今度はバルト海へ出航しました。


11月6日にバルト艦隊基地バルチースクへ到着しました。
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11月11日にバルチースクを出航し、バルト海での航行試験を開始しました。
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11月14日にバルチースクへ帰港しました。
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その後も洋上試験は続けられ、2018年12月29日に完了しました。

2019年1月26日、「イワン・アントノフ」は、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

7月28日の『ロシア海軍の日』には、サンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


就役後もバルト海に留まっていた「イワン・アントノフ」でしたが、2019年8月中旬に黒海艦隊基地への移動を開始しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦イワン・アントノフは黒海艦隊基地へ回航される]

バルト海を出た「イワン・アントノフ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、9月5日にはダーダネルス海峡及びボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代掃海艦イワン・アントノフはダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]

黒海へ入った「イワン・アントノフ」は、9月7日にセヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]


2020年1月中旬にセヴァストーポリを出航し、1月16日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過しました。
ロシア海軍当局の発表では触れられていませんが、救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」(2014年12月28日就役)も同行しています。
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今後、「イワン・アントノフ」地中海東部(シリア沖)へ向かいます。

ロシア海軍は、2016年2月から交代で黒海艦隊掃海艦1隻をシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再びキプロスのリマソールを訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月15日17時27分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はキプロスのリマソール港への業務寄港を行なった】

地中海で任務を遂行している北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、キプロス共和国リマソール港への業務寄港を行なった。
この寄港は、同艦の遠距離航海中2度目となる。
北方艦隊将兵が最後に同港を訪れたのは、2019年10月中旬であった。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」リマソールへ3日間滞在する。
1月18日、艦はキプロス島を去り、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」及び支援船との会合コースへ戻る。

今回のリマソール寄港の主な目的は、聖アンドレイ旗のデモンストレーション、同地域における海軍の存在、更には、既に半年間に渡る遠距離航海中の乗組員の休養に在る。

[参照]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
支援船を伴ったロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為、7月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した。
パレードの後、巡洋艦支援船の乗組員は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した。

この2ヶ月間に北方艦隊将兵は地中海で行動し、一連の演習を実施し、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャ、キプロスを訪れた。
大西洋ロシア船員は、カーボベルデ共和国プライア港赤道ギニアマラボ港への業務寄港を行なった。

11月末、北方艦隊将兵は、船舶航行及び海上経済活動の安全を保障する為の初のロシア-中国-南アフリカ合同演習を実施した。
それには、中国人民解放軍海軍フリゲート「ウェイファン」、南アフリカ共和国海軍フリゲート「アマトラ」、更には南アフリカ共和国海軍支援船が参加した。

2020年1月上旬、巡洋艦は、黒海における北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ旗艦として参加した。
ロシア連邦軍最高司令官ウラジーミル・プーチンは、艦内へ設置された指揮所から演習を視察した。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

この2隻に中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流しました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は北海を南下し、8月15日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過する]

8月17日にラマンシュ海峡を通り抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは英仏海峡を通過してビスケー湾へ入った]

8月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月26日にアルジェリアの首都アルジェ港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを訪れた]
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8月29日にアルジェ港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアルジェリアを去った]

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その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と随伴船は地中海中央部へ移動して投錨停泊し、9月4日には中型海洋給油船「ヴャジマ」からディーゼル燃料(軽油)真水の補給を受け、ダメージコントロールなどの艦内演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海中部で演習を行なった]

9月9日、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、キプロスリマソール港へ入港しました。
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翌9月10日、「マルシャル・ウスチーノフ」エジプトアレクサンドリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を訪れた]

9月13日、「マルシャル・ウスチーノフ」アレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、地中海東部を北上し、9月24日にはマルマリス近郊のトルコ海軍基地アクサズを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を訪れた]

一方、中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406は、9月26日にギリシャピレウスを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はギリシャのピレウスを訪問した]

9月27日、「マルシャル・ウスチーノフ」トルコ海軍基地アクサズから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはトルコのアクサズ海軍基地を去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」中型海洋給油船「ヴャジマ」及び救助曳船SB-406と合流し、10月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で演習を実施した]

10月8日、「マルシャル・ウスチーノフ」ギリシャピレウスを訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはギリシャのピレウスを訪れた]

10月10日にピレウスを出航しました。


10月14日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

10月17日にリマソール港を出航し、西へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを去った]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は地中海を西へ進み、10月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海を去り、大西洋へ入った]

10月27日、アフリカ西方海域に居る「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、ロシア地理学協会(総裁はロシア国防相セルゲイ・ショイグ)のイベント『地理学ディクテーション-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域でロシア地理学協会のイベントへ参加した]

翌10月28日には停泊中の対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはアフリカ西方海域で対空防衛訓練を行なった]

11月2日、2隻の支援船カーボベルデを訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを訪れた]
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一方、「マルシャル・ウスチーノフ」大西洋の南下を続けました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋中部に居る]

2隻の支援船は11月5日にカーボベルデを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船と救助曳船はカーボベルデを去った]

11月7日、「マルシャル・ウスチーノフ」赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは大西洋上で赤道を通過した]

11月8日に赤道ギニアマラボ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを訪れた]
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「マルシャル・ウスチーノフ」は11月11日にマラボ港を出航し、2隻の支援船との合流地点へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道ギニアを去った]

支援船と合流して洋上補給を行なった後、「マルシャル・ウスチーノフ」南アフリカへ向かい、11月24日にケープタウンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカのケープタウンへ到着した]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはケープタウンに居る]


「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船は11月28日にケープタウンを出航し、喜望峰沖で南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは南アフリカ沖で中国及び南アフリカ海軍と合同演習を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖で中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を開始した]

合同演習は11月30日に完了し、「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船南アフリカ沖を去りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは喜望峰沖での中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習を完了し、北大西洋へ向かった]

「マルシャル・ウスチーノフ」と2隻の支援船大西洋を北上し、12月10日には赤道を越えて北半球へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは赤道を越えて北半球へ入った]

12月18日にジブラルタル海峡を通過し、再び地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

12月24日、「マルシャル・ウスチーノフ」ダーダネルス海峡へ入り、その後、黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは黒海へ入った]

12月29日、「マルシャル・ウスチーノフ」セヴァストーポリへ到着しました。



2020年1月9日、黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]
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1月11日にセヴァストーポリを出航し、1月13日に地中海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海へ入った]

1月15日にキプロスリマソール港を訪れました。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月15日16時30分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はギリシャのピレウス港への業務寄港を行なった】

地中海で航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、ギリシャピレウス港への業務寄港を行なった。
前日(1月14日)に艦は海峡ゾーン(ボスポラスダーダネルス)を通行した。

ロシア船員の業務寄港は1月17日まで続く。
その主な目的は、聖アンドレイ旗のデモンストレーション、文化交流、乗組員の休養にある。
北方艦隊将兵の為に、古代ギリシャの観光名所への伝統的なバス旅行が計画されている。
艦長は、港湾都市ピレウスの公人への一連の表敬訪問を行なう。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は12月3日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航し、困難な水文気象条件下でノルウェー海、北海、地中海、黒海の通過移動を行なった。

1月上旬、大型対潜艦乗組員は、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、黒海艦隊の艦及び支援船と共に黒海で大規模艦隊間演習へ参加した。



北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役)と大型揚陸艦「コンドポガ」(1976年就役)は、2019年8月初頭から9月末まで北極圏遠征を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2019年11月末にはバレンツ海で演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年11月25日16時25分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と大型揚陸艦「コンドポガ」はバレンツ海で連携へ取り組んだ】

12月3日に遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと大型揚陸艦コンドポガは遠距離航海へ出発した]

ノルウェー海では暴風に遭遇しましたが、無事に通り抜けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと大型揚陸艦コンドポガは嵐のノルウェー海を航行している]

12月10日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」バルト海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ入る]

ただし、「コンドポガ」バルト海へは入らず、北海に留まりました。

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、12月12日にバルト艦隊基地バルチースクへ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルト地域情報供給部(カリーニングラード市)発表
2019年12月12日14時48分配信
【北方艦隊の軍艦はバルチースクで物資を補充する】

12月13日にバルチースクを出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月13日13時36分配信
【北方艦隊の軍艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は物資補充後にバルチースクから出航した】

北海「コンドポガ」と合流した後、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月16日17時6分配信
【北方艦隊艦船支隊はラマンシュ海峡の通行を準備する】

その後、ビスケー湾を通行し、12月21日にジブラルタル海峡を通って地中海へ入りました。

12月23日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、アルボラン海中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)から洋上での燃料補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を東へ進む]

中型海洋給油船「ヴャジマ」は、元々は北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の遠距離航海に同行しており、12月18日にジブラルタル海峡を通って地中海へ入っています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

その後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」地中海を東へ進み、12月29日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは黒海へ入った]

翌12月30日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは黒海艦隊基地セヴァストーポリで新年を迎える]

2020年1月9日、黒海で行なわれた北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]

1月12日にセヴァストーポリを出航し、1月13日にボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海へ行く]
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1月14日には地中海へ入り、翌1月15日にギリシャピレウス港を訪れました。

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は1月17日までピレウス港に滞在します。

ロシア海軍の次期対潜哨戒機は旅客機Tu-214をベースに開発される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年1月15日13時44分配信
【メディアはロシア海軍の新たな対潜航空機が如何なる風貌になるのかについての情報を得た】

(ロシア)海軍総司令部は、旅客機Tu-204或いはその系列のTu-214をベースにする最新の対潜航空複合体(PlAK)の技術的要求を準備した。
『イズベスチヤ』へ軍当局の情報提供者が話したように、軍用機へ変換するのは、既に生産されている航空機が望ましい。


出版物の対談者によると、対潜航空複合体の構成には、潜水艦を狩る新たな自動化手段、更には対潜兵器が含まれる。

通常の水中音響ブイ及び機内捜索装置に加え、航空機へ載せられる無人艇が乗員の管理下にある。

航空機Tu-204/Tu-214の特性は、アメリカ哨戒機P-8「ポセイドン」作成のベースとなった旅客機ボーイング737-800に近い。
旅客機Tu-204/Tu-214のファミリーには、既に法執行機関の為に特別に作成された複数のヴァージョンが有る。
ロシア連邦国防省の軍備には、2機の複合偵察機Tu-214Rが在る。

更なる2機の偵察機Tu-214ONは、国際オープン・スカイズ条約の枠組みでの監視飛行の為に製造された。
国の第1の顔の仕事を保障する特殊飛行支隊「ロシア」には、Tu-214の指揮所、中継、特殊通信ユニットのヴァージョンが含まれる。

現在、海軍海上航空隊は、対潜航空機としてIl-38Tu-142を使用している。



現在、ロシア海軍航空隊の現用対潜哨戒機Il-38は、Il-38Nへの近代化改修が進められています。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]

遠距離対潜哨戒機Tu-142も近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は爆撃照準システムSVP-24を装備する]


更に、新世代対潜哨戒機の開発も進められています。
この新世代対潜哨戒機は、既存の航空機をベースにしたものとなります。

Il-38を開発した『イリューシン』は、旅客機Il-114-300をベースにした対潜哨戒機を提案しています。

[イリューシンはロシア海軍の対潜哨戒機Il-38の後継機を開発している]

一方、Tu-142を開発した『ツポレフ』は、旅客機Tu-214をベースにした対潜哨戒機を提案しています。


既にTu-214電子偵察機型Tu-214Rが開発されています。


Il-114Tu-214のどちらかがロシア海軍新世代対潜哨戒機のベースに選ばれる事になります。
[ロシア海軍の新たな対潜哨戒機は既存の航空機をベースに開発される]


そして2020年1月、『イズベスチヤ』は、Tu-214ロシア海軍新世代対潜哨戒機のベースになると報じました。
『イズベスチヤ』より
2020年1月15日1時22分配信
【ロシアは旅客機をベースに対潜航空機を作成する】

記事中で触れられているように、Tu-214は既に軍用を含め、幾つかの派生型が開発、運用されているので、新世代対潜哨戒機も同機をベースにする事になったようです。

ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で沿岸への艦砲射撃を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年1月14日16時4分配信
【フリゲート「アドミラル・カサトノフ」はバレンツ海で砲射撃試験を実施した】

プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、国家航行試験プログラムの枠組みで沿岸目標への射撃へ取り組んだ。
射撃は、汎用口径砲装置A-192によりバレンツ海北方艦隊の沿岸戦闘訓練射爆場で実施された。

戦闘訓練の実施に加え、フリゲートの乗組員は、操艦、システム及びメカニズムの点検へ取り組み、更に、北方艦隊原子力潜水艦の1隻の支援による水中音響複合体の試験を続けた。

昨年末、白海エリアでフリゲートミサイル兵器複合体の試験が行なわれた。
艦の乗組員は、アルハンゲリスク州チジャ戦闘射爆場の沿岸標的への有翼ミサイル「カリブル」の射撃を実施し、白海の標的の位置へ有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」の射撃を実施した。

[参照]
フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」
の試験は白海で(2019年)11月20日に始まり、幾つかの段階が実施された。

全ての複合国家航行試験の完了後、艦の受領証書へ署名され、ロシア海軍へ受け入れられる。
フリゲートは、北方艦隊水上艦連合部隊の1つに編入される。

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」『北方計画設計局』により設計され、サンクトペテルブルク造船工場『北方造船所』で建造された。

(2019年)10月に艦は、航行試験及び国家試験を完了する為にバルト海から白海への艦隊間移動を行なった。
12月初頭にフリゲートの乗組員はセヴェロドヴィンスクからセヴェロモルスクへの基地間移動を行なった。

プロジェクト22350フリゲートは、水上、空中、水中の敵への効果的な対処、更には1500キロメートル以上離れた地上及び沿岸の施設へ打撃を与える事が可能な多機能戦闘艦である。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKを指しています。

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]


2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]


フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)

2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した]

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その後、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時バルチースクへ戻りました。

「アドミラル・カサトノフ」は5月9日の戦勝記念日をバルチースク軍港で祝いました。

その後、洋上試験を続ける為、再びバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]

その後、物資補充の為に一旦バルチースクへ戻り、5月29日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で洋上試験を行なっている]

6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト23130中型海洋給油船「アカデミック・パシン」から洋上給油を受けました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

6月20日までに洋上試験の第2段階は終了し、建造元の『北方造船所』へ戻りました。
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[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験の第2段階を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年7月10日~14日にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロンIMDS-2019で展示されました。
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そしてサンクトペテルブルクで7月28日に行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


8月23日、「アドミラル・カサトノフ」は洋上試験を再開する為に出航しました。

[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験を再開した]

その後もバルト海で試験は続けられ、9月20日にはバルト艦隊航空隊航空機を目標にしたレーダーの動作試験が行なわれ、翌9月21日には、A-192M130mm単装速射砲及び30mm高射機関砲「パラシ」の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で射撃試験を実施した]

バルト海で試験試験を行なっていた「アドミラル・カサトノフ」でしたが、10月上旬にバルト海を出て北方へ向かい、10月中旬に白海へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は試験の為に白海へ到着した]

その後、白海での洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方海域での洋上試験の準備を進めている]

その後、一旦白海海軍基地へ戻った後、11月20日に白海での洋上試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で洋上試験を行なっている]

11月25日にはヘリコプターの着艦試験が行なわれました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海でヘリコプターの発着試験を行なった]

その後、一旦白海海軍基地へ戻り、11月27日に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で兵装の試験を行なう]

11月29日、白海「アドミラル・カサトノフ」は、汎用垂直発射機3S-14から有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)超音速対艦ミサイル「オーニクス」を同時に発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で対艦ミサイル"オーニクス"と"カリブル"を同時に発射した]

12月1日(ロシア連邦軍の新年度の初日)、今度は白海からチジャ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「カリブル」(対地型)を発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で地上目標へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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12月8日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスク泊地へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロモルスクへ到着した]

12月18日、「アドミラル・カサトノフ」は、再び試験の為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海へ出航した]

試験後に一旦基地へ戻った後、12月24日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は兵装試験の為にバレンツ海へ出航した]

しかし、バレンツ海は悪天候の為、予定された試験は一部しか実行できておらず、兵装の射撃試験などは天候回復まで延期される事になりました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は悪天候下のバレンツ海で洋上試験を行なっている]

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年12月末にロシア海軍への引き渡しが予定されていましたが、洋上試験が全て完了しなかった為、2020年に延期される事になりました。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

年が明けた2020年1月11日、「アドミラル・カサトノフ」は、残りの洋上試験を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で最終洋上試験を再開した]

1月14日には沿岸目標へ130mm砲を発射しました。