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近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは修復されたタービンエンジンを設置する


『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年3月18日11時58分配信
【巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」近代化の新たな段階が始まった】

『セヴマシュ』で、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の修理及び近代化の新たな段階が始まった。
3月18日・水曜日に同社広報サービスが発表したように、艦には大型の機器が設置される。


作業は、艦首及び艦尾の機械ボイラー区画で同時に行なわれる。
現在、主動力装置~タービンの搬入と取り付けの準備が進められている。
間もなく、艦への軸の据え付けが控えている。

造船所広報サービスは、塔~錨鎖を水上から引き抜き、係留操作の為の機構~が用意されている事を付け加えた。
艦の船室は形成され、絶縁体とケーブルが敷設された。
施設の安全の問題には特別な注意が払われており、定期的に演習が行なわれている。

造船所の前には、大きな課題が在る~それは艦を乾ドックから水上へ運び出し、『セヴマシュ』の岸壁の1つで作業を続ける事であると広報サービスは強調した。

「アドミラル・ナヒーモフ」は、重原子力ロケット巡洋艦「オルラン」シリーズ(プロジェクト1144及び11442)の3番艦である。
1997年から保管状態に在った。
その修理及び近代化の契約は、生産合同『セヴマシュ』により2013年に署名された。
2014年に巡洋艦は同社の貯水池へ移動した。
2016年には艦の機器が取り外された。

作業完了時期は、何度も延期された:当初は2020年、その後~2021年。
一方、残された最後の「オルラン」巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の修理及び近代化の開始は2020年に計画されていた。
その後、近代化作業の量は減らされる事が決定されたことが判明した。

2019年春、『セヴマシュ』広報サービスは、巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」が2020年には試験へ入ると確言した。
同年9月、国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、艦は2022年に復帰すると述べた。
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プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役、旧名「カリーニン」)は、1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、実際には殆ど作業は行なわれず(核燃料が撤去された程度)、岸壁に係留されていました。
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近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の契約が締結された]
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2014年10月24日からは『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)へ入渠しています。
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[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]

タービンエンジンはメーカー(サンクトペテルブルク『キーロフ・エネルゴマシュ』工場)へ送られ、修復されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装)は既に発注されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]

「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]

2017年から大型機器の設置が始まりました。
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[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

近代化される「アドミラル・ナヒーモフ」には、遠距離高射ミサイル複合体「フォルト-M」高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、そして超音速対艦ミサイル「オーニクス」及び打撃有翼ミサイル「カリブル」を発射できる汎用ミサイル垂直発射機3S-14対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」対潜ミサイル複合体「オトヴェート」などが装備されます。

2020年3月末からは、以前にメーカー修理へ出したタービンエンジンの取り付けが始まります。
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上記のように、「アドミラル・ナヒーモフ」『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)へ入渠して改装作業を行なっていますが、貯水池から出て再進水するのは2021年になります。

兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、当初は2018年末~2019年前半頃に完了すると伝えられましたが、その後、2020年末2021年末、2022年と何度も延期され、2023年という話も出てきました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022~2023年に完了する]

現在の所、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の完了は2022年末に予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年末に完了する]

近代化された「アドミラル・ナヒーモフ」は、30~40年に渡り現役に留まります。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装を終えた後、30-40年間に渡り現役に留まる]

「アドミラル・ナヒーモフ」に続いて同型艦「ピョートル・ヴェリキー」も近代化改装が行なわれます。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は限定的なものとなる]

ロシア海軍のブヤン-M小型ロケット艦はスマート機雷を搭載する

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『イズベスチヤ』より
2020年3月16日15時56分配信
【賢い機雷:小型艦は知的な弾丸を得る】

小型ロケット艦「ブヤン-M」は、ユニークな能力を得る。
その兵装構成には、海洋機雷ロボットが加わる。
賢い弾丸は独力で「自分」「他者」を区別し、航行手段を識別する。
その後でのみ、同定された目標を撃破する。
今、「ブヤン」の主要打撃力は有翼ミサイル「カリブル」であるが、個々の海域へ機雷を配置する事により敵の船舶航行をブロックできるようになる。

「大型の為の小型」
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦
は、機雷ロボットを使用する為に再装備すると国防省の情報提供者は『イズベスチヤ』へ話した。
艦は既に新たな弾丸で最初の演習を行なっている。

当初、この小型ロケット艦は、沿岸ゾーンの保護及び防護の為に開発された。
しかしカスピ海及び地中海エリアからシリアの目標へ「カリブル」を発射した事により、距離約1500キロメートルへ極めて正確にミサイル打撃を与える能力を示した。


機雷兵器は、敵にとってはより危険なものであると軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフは考える。

「小型ロケット艦は、軍事活動舞台の枢要な地点の間の短い距離の内海で使う為には良いものです」
専門家は『イズベスチヤ』へ話した。
「まず初めに、黒海、バルト海、日本海について言えば、ブヤンはあまり目立たちませんが、同時に高い迅速さを持っております。
その軽快さは、島嶼、岩礁、湾の中へ紛れる事が出来ます。
必要なのは、必要な地点で迅速性を引き出し、敵の航行手段の航行或いは展開ルートへ(機雷を)運び、移動しながら敷設する事です。
他の重要な目標の中でも~戦略的な海峡に」


以前、小型ロケット艦は、艦上に機雷を持っていなかったが、国内軍事造船は、この種の兵器の使用の為の順応に絶えず努力していると情報提供者は指摘した。

今、「ブヤン-M」は、カスピ小艦隊、更にバルト艦隊黒海艦隊に加わっている。
更に数隻の小型ロケット艦が建造されている。

その主要兵装は有翼ミサイル「カリブル」と見られているが、今、海軍の為に極超音速ミサイル「ツィルコン」の小型ヴァージョンが開発されている。
これはマッハ5~10を発揮し、距離300~500キロメートルの目標を撃破できる。
その弾丸のスピードは、敵の対空防衛手段にとっては実質的に傷つけ難いものである。

これに加え、小型ロケット艦は、地上偵察-打撃及び偵察-火力回路に含まれる。
これは「ブヤン」を汎用打撃プラットフォームとし、地上部隊との綿密な連絡での行動が可能となる。

この場合、全ての必要な情報は、偵察・制御・通信複合体「射手」を通じて艦上へ転送される。
これは、最大限簡単に行動する:戦闘員は海岸の測量板で充分に目標指示が出来、砲あるいはミサイル打撃の砲火を呼び出す。

[パスポートによる識別]
新たな風貌の海洋機雷は、グループか、あるいは互いに離れて設置できる。
特殊アルゴリズムによりエレクトロニクスは、航行手段のタイプを特定し、「自分」「他者」を区別できる。
目標の同定の為のプログラムは、防衛側の艦の音響の特徴のインプットを保障する。

この特異な「パスポート」は、攻撃ゾーンに居る航行手段の確実な理解の高度な共有を助ける。
その結果、完全に安全に機雷源を移動し、敵は攻撃され、撃破される。

加えて海軍は今、機雷源使用の為の概念を開発している。
「賢い」弾丸の出現のお陰で、小型ロケット艦は知的な機雷源を設置する。
今、指定海域で対艦機雷「整列」自動モードでの戦闘手順が可能となる。
この為にそれは特殊センサーを装備し、その助力で指令制御ブロックは個々の目標へ接続できる。
このようなアプローチは、弾薬の間に目標を正しく配置し、一番価値のあるものを選択する事を可能にする。

この場合、各々の弾丸へ、明確な任務を与える事が出来る。
例えば、戦闘車両を移送する揚陸艦のみを、砂浜に穴を掘る事無く破壊する。
グループ攻撃において、それは、最初に行って機雷を探す小さな掃海艇を無視し、より大きな火力支援航行手段を爆破できる。
このような機雷の搭載は、更に、潜水艦、海上航空隊、戦術航空隊、戦略航空隊でも可能である。

新たな機雷の作成と、現代的な技術の導入により、敵の艦及び潜水艦に対処する艦隊の戦闘能力は著しく向上すると北方艦隊原子力潜水艦K-241の元艦長でロシア英雄フセヴォロド・フムイロフ少将は考える。

「機雷は、最も危険な種類の武器の1つです。
それは水上艦と水中艦を脅かします。
大祖国戦争中、ドイツ人は実際にクロンシュタットのバルト艦隊を封鎖し、その周辺海域を『つみれのスープ』に変えました」

彼は『イズベスチヤ』へ話した。
「そして、機雷から発せられる危険性は、増えるのみです。
新たな弾丸は、より現代的な弱体化システムを受け取り、磁気及び音響、更には他の物理的原理で作動する起爆装置を装備しています」


「敷設の限界範囲も変わりました。
特に、機雷は、飛行機の助力により設置できます。
ですが最も重要なのは、それは事実上魚雷へと変わり、自身で目標を見つける事です」

専門家は指摘した。

現在、機雷兵器は積極的に発展している。
アメリカ合衆国海軍は最近、Mk.65弾の近代化を行なった。
クイックストライク航空機雷ファミリーの改善作業が進められている。
それはGPS信号による進路修正誘導システムが設置され、高高度及び目標~数十キロメートル離れた場所から弾丸を投下できる。
アメリカ合衆国海軍の弾薬庫にある海洋機雷の正確な数は、公式には明らかにされていない。
しかしながら、様々な推測によれば、その数は10000個に達するかもしれない。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、これまでに12隻が起工され、この内の8隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造されています。
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建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月18日納入/2014年12月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年8月22日進水/2018年5月25日納入/2018年6月1日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年7月18日進水/2018年12月10日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2019年6月11日進水/2019年12月28日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2020年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号640「グラード」Град
2017年4月24日起工/2021年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号641「ナロ・フォミンスク」Наро-Фоминск
2018年2月23日起工/2022年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号642「スタヴロポリ」Ставрополь
2018年7月12日起工/2023年就役予定

黒海艦隊へ配備予定

プロジェクト21631は12番艦までの建造が計画されており、この内の10~12番艦の建造契約は2016年9月に締結されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦3隻(10-12番艦)の建造契約が締結された]


プロジェクト21631の主要兵装は、有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
「カリブル」には、対艦攻撃型(最大射程375km)と対地攻撃型(最大射程2500km)が有ります。
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[打撃巡航ミサイル「カリブル」]

従来の小型ロケット艦は対艦攻撃のみに特化していましたが、「ブヤン-M」は対地攻撃用の有翼ミサイルを搭載する事により、地上への戦力投射にも使用できるようになりました。
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「ブヤン-M」の1~5番艦はドイツMTU社製ディーゼルエンジンを装備し、6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」以降は、ドイツ製ディーゼルをライセンス生産した中国製ディーゼルエンジンを装備していますが、これらの艦のエンジンも、将来的にはロシア国内で製造されるディーゼルエンジンに換装される事になるようです。
[ロシア海軍のブヤン-M小型ロケット艦はロシア製エンジンへ換装する]

「ブヤン-M」は、今後の電子機器や対空兵器の更新が計画されています。
[ロシア海軍のプロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦は電子機器と対空兵器を更新する近代化が計画されている]

更に、新型のスマート機雷を搭載して機雷敷設任務にも使う事が考えられているようです。

2020年に4隻の原子力潜水艦がロシア海軍へ就役する


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年3月18日0時1分配信
【4隻の原子力潜水艦が2020年に海軍へ受け入れられる-総司令官】
モスクワ、3月18日、インタファクス

海軍は今年に4隻の原子力潜水艦を受け取る。
海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将はは、水曜日に公開されたロシア連邦軍新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、こう述べた。

「我々の水中部隊の原子力構成として、今年、私共は、『統合造船業営団』から原子力水中巡洋艦のトップ、クニャージ・ウラジーミルとカザン、原子力潜水艦の最初の生産艦クニャージ・オレグとノヴォシビルスクを待っています」
エフメノフ
は話した。

第4世代原子力潜水艦の建造と共に、第5世代戦略潜水艦を作成する為の作業が進められているとエフメノフは話した。
「これは、その全ての特性が、更に向上しております」
総司令官は指摘した。

プロジェクト「ボレイ-A」潜水艦のトップ「クニャージ・ウラジーミル」は2017年11月に進水した。
2019年11月21日、北方艦隊潜水艦の国家試験が完了したと通知した。
(2020年)2月10日、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、潜水艦「1ヶ月半」後に引き渡すと述べた。

潜水艦「クニャージ・オレグ」プロジェクト「ボレイ-A」に属する。
同プロジェクト戦略水中巡洋艦第4世代水中原子力艦に所属し、ロシア海軍の為に作成されている。
これらは大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を装備する。
最初の「ボレイ」「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」、「ウラジーミル・モノマーフ」とは、低騒音、より良い操艦システム、深度維持システム、そして更には改善された兵器管制システムという面で異なる。

「カザン」多目的原子力潜水艦であり、プロジェクト「ヤーセン-M」潜水艦のトップである。
潜水艦は2017年に進水した。
試験の完了時期は何度も延期された。
同プロジェクト潜水艦の最初の生産艦「ノヴォシビルスク」は2019年12月に進水した。
同プロジェクト潜水艦は、有翼ミサイル「オーニクス」及び「カリブル」の装備が計画されている。



プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦シリーズの4番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で起工され、2017年11月17日に進水し、2018年11月末から洋上試験を開始しました。

当初は2019年12月末にロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、2020年に延期される事になりました。
現在の所、2020年4月末頃の就役が見込まれています。
[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦の1番艦クニャージ・ウラジーミルは2020年4月末にロシア海軍へ就役する]

プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で起工され、2017年3月31日に進水し、2018年9月末から洋上試験を開始しました。

当初は「クニャージ・ウラジーミル」と同様2019年12月末にロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、結局、「クニャージ・ウラジーミル」と同様に2020年に延期される事になりました。
現在の所、2020年秋の就役が見込まれています。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンは2020年秋にロシア海軍へ就役する]

「クニャージ・ウラジーミル」「カザン」は、就役後、北方艦隊へ配備されます。


「ボレイ」シリーズの5番艦(改良型の「ボレイ-A」としては2番艦)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]
就役は2020年末に予定されています。

「ヤーセン」シリーズの3番艦(改型の「ヤーセン-M」としては2番艦)K-573「ノヴォシビルスク」は、2013年7月26日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で起工され、2019年12月25日に進水しました。
[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]
就役は2020年末に予定されています。
[ヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは2020年にロシア海軍へ引き渡される]

「クニャージ・オレグ」「ノヴォシビルスク」は、就役後、太平洋艦隊へ配備されます。

ロシア海軍太平洋艦隊は3隻のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦と2隻のヤーセン-M原子力水中巡洋艦を受け取る

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年3月18日0時2分配信
【太平洋艦隊は2022年までに2隻の戦略原子力潜水艦の受領を計画している】
モスクワ、3月18日、インタファクス

太平洋艦隊は、2隻の戦略原子力水中巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」「インペラートル・アレクサンドルIII」の2022年までの受領を計画している。
太平洋艦隊潜水艦部隊司令官ウラジーミル・ドミトリーエフは述べた。

「2020年から2022年までの期間に、私共は、固体燃料大陸間弾道ミサイルR-30ブラヴァーを搭載する3隻の最新のプロジェクト955ボレイ巡洋艦~クニャージ・オレグ(2020年に海軍へ受け入れられなければならない)、ゲネラリーシムス・スヴォーロフ、インペラートル・アレクサンドルIIIの受け入れを計画しております」
ドミトリーエフ
は、水曜日に公開されたロシア連邦軍新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、こう話した。

彼は更に、現在、太平洋艦隊潜水艦部隊の為に、2隻のプロジェクト885M(ヤーセン-M)多目的原子力潜水艦「ノヴォシビルスク」「クラスノヤルスク」が建造されている事を指摘した。

現時点で、海軍には3隻のプロジェクト「ボレイ」原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」、「ウラジーミル・モノマーフ」が在る。
近代化されたプロジェクト「ボレイ-A」シリーズ潜水艦のトップ及び最初の生産艦「クニャージ・ウラジーミル」「クニャージ・オレグ」は2020年に海軍へ受け入れられなければならない。

改善プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略水中巡洋艦第4世代水中原子力艦に所属する。
これらは大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を装備する。
最初の(3隻の)「ボレイ」とは、低騒音、より良い操艦システム、深度維持システム、そして更には改善された兵器管制システムという面で異なる。



現在、ロシア太平洋艦隊には、2隻の第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」級が配備されています。

K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
2016年9月26日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

就役後の動向が公表される事は滅多に在りませんが、2019年10月初頭には2隻で対戦方式の戦闘訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフとはカムチャツカ沖で『対決』した]


この2隻に続き、今後は3隻の「ボレイ」~改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」太平洋艦隊へ配備されます。

「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]
就役は2020年末に予定されています。

「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]
就役は2021年末に予定されています。

「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]
就役は2022年末に予定されています。

太平洋艦隊には、計5隻の「ボレイ」基本型(955)2隻と改良型(955A)3隻~が配備される事になります。


更には、2隻の第4世代多目的原子力潜水艦「ヤーセン」級太平洋艦隊へ配備されます。

K-573「ノヴォシビルスク」は、2013年7月26日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で起工され、2019年12月25日に進水しました。
[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]
就役は2020年末に予定されています。
[ヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは2020年にロシア海軍へ引き渡される]

「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]
就役は2021年末に予定されています。

太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフは2020年にロシア海軍へ就役する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年3月18日0時1分配信
【海軍は「カリブル」を持つ潜水艦「ヴォルホフ」を2020年に受け取る-総司令官】
モスクワ、3月18日、インタファクス

プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴォルホフ」は、2020年に太平洋艦隊へ引き渡される。
ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は述べた。

「海軍はディーゼルエレクトリック潜水艦ヴォルホフを今年に受け入れます」
エフメノフ
は、水曜日に公開されたロシア連邦軍新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、こう話した。

彼は、現在、ロシア連邦国防省の発注下で太平洋艦隊の為のプロジェクト636.3潜水艦シリーズの建造が進められている事を想い起こした。
最初の潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は2019年11月に海軍へ引き渡された。

「現在、『アドミラルティ造船所』の船台では、このシリーズの更なる2隻の潜水艦マガダン及びウファのブロック接合の準備が進められております。
各々の艦の3個のブロック全ては水圧試験を経ております。
シリーズの建造は、スケジュール及び契約に沿って行なわれており、2022年に完了しなければなりません」

総司令官は話し、プロジェクト636.3潜水艦「世界で最も静粛なものの1つであり、高い戦闘効率性を有します」と指摘した。

「音響隠密性と目標探知距離の最適な組み合わせは、最新の慣性航法複合体、現代的な自動情報管理システム、強力な魚雷ミサイル兵装は、通常動力潜水艦建造の分野において、このクラスの潜水艦の世界に対する優越性を保障します」
エフメノフ
は話した。

以前、『アドミラルティ造船所』黒海艦隊の為に6隻から成るプロジェクト636.3潜水艦シリーズを建造した。
黒海艦隊ディーゼル潜水艦シリア軍事作戦へ参加し、地中海エリアから過激派へ「カリブル」による打撃を与えた。
「6隻のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦を受け入れた黒海艦隊将兵は、シリア・アラブ共和国のテロリストへ高精度兵器による打撃を与える事により、その効率性を証明しました」
エフメノフ
は話した。

「ヴォルホフ」は、太平洋艦隊の為に建造される6隻から成る潜水艦シリーズの2隻目である。
シリーズの建造契約へ『アドミラルティ造船所』は2016年9月に署名した。
艦は2017年7月に起工され、2019年12月に進水した。
2019年11月、『アドミラルティ造船所』は、このシリーズの最初の潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」ロシア連邦海軍へ引き渡した。
第3及び第4の潜水艦「マガダン」「ウファ」は、同年11月に起工された。
現在、『アドミラルティ造船所』の船台では、これらの潜水艦のブロック接合準備が進められている。

プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の特徴は、打撃ミサイル兵器複合体「カリブル-PL」を装備し、更に電波電子機器が更新されている事にある。
「カリブル」ロシア有翼ミサイルファミリーである。
開発者は試作設計局『ノヴァトール』(株式会社・航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』へ加入)である。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しました。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]

プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)

黒海艦隊06363は、既にシリア有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
そして太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦「ヴォルホフ」が同時に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

B-603「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはサンクトペテルブルクで進水した]

2020年3月2日から造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはサンクトペテルブルクで係留試験を開始した]

「ヴォルホフ」は2020年11月末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。

太平洋艦隊向けの06363の3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

5番艦と6番艦は2020年に起工されます。

太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は、2022年までに完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2022年に完了する]

近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年4月にロシア海軍へ復帰する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年3月18日0時1分配信
【原子力潜水艦「ヴェプリ」は4月に海軍へ復帰する-総司令官】
モスクワ、3月18日、インタファクス

プロジェクト971多目的原子力潜水艦「ヴェプリ」は修理及び近代化の後、2020年4月に海軍へ復帰する。
海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は述べた。

「今年4月、我々は、潜水艦部隊へ修理を終えた後の原子力潜水艦ヴェプリが復帰するのを待っております」
エフメノフ
は、水曜日に公開されたロシア連邦軍新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、こう話した。

彼は、国内造船所、科学者、設計社が「修理作業中に近代化の為、或いは更新の為の大いなるポテンシャルを有する」潜水艦を作成している事を指摘した。

「私共は、このような余裕を持つ艦に対し、早々にさようならを言う権利を持っておりません。
様々な量の原子力潜水艦の修理と近代化は継続します。
作業は、プロジェクト667BDRM、971、949に関して行なわれます」
エフメノフ
は話した。

彼によると「このような潜水艦修理の合理的かつ論理的なアプローチの結果、プロジェクト971及び949原子力潜水艦の勤務期間は、実質的に2倍に増加します」

「繰り返し申し上げますが、プロジェクト667BDRM原子力水中ロケット艦の修理は進行中です」
エフメノフ
は話した。

原子力潜水艦「ヴェプリ」(プロジェクト971、NATO分類「アクラ」)は1995年に海軍の戦闘編制へ加わった。
排水量は5700/7990トン、幅13.5メートル、全長108メートル、吃水9.6メートル、最大潜航深度500メートル、速力20~35ノット。
1995年前半、アメリカ合衆国の探知システムは、同国東海岸においてこの潜水艦の出現を記録できなかった。

潜水艦は、計画設計局『マラヒート』により設計され、プロジェクト971改としてセヴェロドヴィンスク企業『セヴマシュ』で建造された。
潜水艦、艦船グループと戦い、敵の地上施設へ打撃を与える為に意図されている。
兵装は、魚雷-ロケット複合体魚雷、有翼ミサイルの射撃の為に適応した8門の魚雷発射管から成る。
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プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-157は、1990年6月16日にセヴェロドヴィンスク生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されました。
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1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更されました。
1993年4月6日に「ヴェプリ」(猪)と命名されました。
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1994年12月10日に進水しました。

1995年6月29日から航行試験が始まり、同年11月3日に終了しました。

1995年11月25日に受領証書への署名が行なわれ、11月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

1995年12月10日にはヤーゲリナヤ湾ガジエヴォ基地へ到着し、12月29日には北方艦隊第24潜水艦師団へ編入されました。
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1998年9月11日、ガジエヴォ基地に停泊中の「ヴェプリ」で殺人事件が発生し、8名の水兵が殺害されました。
犯人の水兵も射殺されました。

2003年7月5日~11日には、ノルウェー海フランス海軍との合同演習へ参加しました。

2004年9月には北東大西洋フランス海軍との合同演習へ参加しました。
同年9月21日から29日までフランスブレスト港を訪問しました。
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2012年には予備役となり、2013年11月20日には寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。

2014年に艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、オーバーホールが始まりました。
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当初、「ヴェプリ」の近代化改装は2017年末までに完了する予定でしたが、実現しませんでした。
[近代化改装される原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2017年末にロシア海軍へ復帰する]

そして今回、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ提督は、「ヴェプリ」は2020年4月に復帰すると発言しました。

ロシア海軍黒海艦隊はシリアのタルトゥース港で対破壊工作演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年3月17日10時15分配信
【地中海の黒海艦隊艦船駐留所で対破壊工作の計画演習が実施された】

地中海黒海艦隊艦船駐留所で、対破壊工作部隊の将兵は、仮想敵の破壊工作-偵察グループを探知し、捕縛する為の計画演習を実施した。

演習条件の下で、当直の対破壊工作艇「グラチョノク」は、質問に応答せず、臨検の為に停止する要望を無視しで移動を続ける国籍不明の高速モータボートを発見した。

侵入者を迎え撃つ為、戦闘泳者グループが乗る対破壊工作艇「グラチョノク」哨戒艇「ラプトル」が関わった。

目標は湾内でブロックされたが、仮想工作員は抵抗を見せ、対破壊工作部隊の将兵の行動の結果、無力化された。

演習には、6隻の「グラチョノク」型及び「ラプトル」型艇と約50名の将兵が参加した。



今回の黒海艦隊広報部発表では、具体的な地名は明かされていませんが、「地中海の黒海艦隊艦船駐留所」と言えば、シリアタルトゥース港しか有りません。
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シリアタルトゥースには、ロシア海軍第720物資-技術供給所が置かれています。
元々は、ソ連邦海軍時代の1971年に設立されたものです。

これは、地中海東部で行動するロシア海軍の艦船へ各種物資を供給し、更には、艦船の整備や簡単な修理を行なう為のものです。

艦船の整備や簡単な修理の為、タルトゥースにはロシア海軍工作船1隻が交代で常駐しています。

ロシア海軍は2013年初頭から地中海東部へ艦船を常時展開させており、同年6月1日には、地中海ロシア海軍艦船を統一指揮する為、「地中海作戦連合部隊」が創設されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

2015年10月には、タルトゥース港内の浚渫作業が行なわれました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]

2016年10月、ロシア国防省は、タルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を示しました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースへ恒常的な基地を作る]

2016年12月23日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥースの海軍基地の拡張に関するシリアロシアの協定に関する法令へ署名しました。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍基地は拡張される]

2017年1月20日までに、ロシアシリアは、タルトゥースの海軍基地に関する新たな協定へ署名しました。
新たな協定により、ロシア海軍は今後49年間タルトゥースを自由に使用できるようになります。
[ロシアとシリアはタルトゥースのロシア海軍基地に関する新たな協定を締結した]

協定は2017年12月にロシア連邦議会で批准され、正式に発効しました。
[タルトゥースのロシア海軍基地に関するロシアとシリアの協定は批准された]

これまでは地中海東部で行動するロシア海軍の艦船の整備や簡単な修理を行なう為、タルトゥース工作船を交代で常駐させていたのですが、同海域におけるロシア海軍の活動が活発になった今となっては、これだけでは何かと不便になってきた事も有り、タルトゥースに新たな艦船修理施設が開設されました。
[シリアのタルトゥース港にロシア海軍の艦船修理施設が開設される]
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍艦船修理所は2019年10月15日に操業を開始する]

タルトゥースには黒海艦隊哨戒艇が常駐しており、港内の警戒に当たっています。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2019年12月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」2020年2月末から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2020年2月末から地中海東部に滞在
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2020年1月末から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」2020年1月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2020年2月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
2019年11月上旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊は2021年に1隻のプロジェクト06363潜水艦を受け取る?

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年3月16日17時15分配信
【北方艦隊は2021年に「カリブル」を装備するディーゼル潜水艦を受け取る-北方艦隊司令官モイセーエフ】
モスクワ、3月16日、インタファクス

北方艦隊は2021年に、ミサイル複合体「カリブル」で武装するプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦1隻の受領を計画している。
北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフは述べた。
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「2020年に私共は乗組員を形成し、2021年に艦隊は最新のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦を受け入れます」
モイセーエフ
は、潜水艦船員の日に捧げられる会合において、こう話した。

司令官は、今年に北方艦隊戦略原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」多目的原子力艦「カザン」が補充される事を想い起こした。

「この軍備プログラム(2027年までの国家軍備プログラム)の枠組みで、4隻の同型のボレイ型水中巡洋艦と、5隻の同型のヤーセン型潜水艦が建造準備の様々な段階に在ります」
モイセーエフ
は指摘した。

プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の特徴は、打撃ミサイル兵器複合体「カリブル-PL」を装備し、更に電波電子機器が更新されている事にある。

現在、『アドミラルティ造船所』には、太平洋艦隊の為の同プロジェクトの6隻から成るシリーズが在る。
2019年11月、海軍へ、潜水艦シリーズの1隻目「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」が引き渡された。
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以前、同社は黒海艦隊の為に6隻から成るプロジェクト636.3潜水艦シリーズを建造した。
黒海艦隊ディーゼル潜水艦シリア軍事作戦へ参加し、地中海エリアから過激派へ「カリブル」による打撃を与えた。

「カリブル」ロシア有翼ミサイルファミリーである。
開発者は試作設計局『ノヴァトール』(株式会社・航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』へ加入)である。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しました。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]

プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)

黒海艦隊06363は、既にシリア有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
そして太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦「ヴォルホフ」が同時に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

B-603「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはサンクトペテルブルクで進水した]

2020年3月2日から造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはサンクトペテルブルクで係留試験を開始した]
「ヴォルホフ」は2020年11月末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。

太平洋艦隊向けの06363の3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

5番艦と6番艦は2020年に起工されます。

太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は、2022年までに完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2022年に完了する]


そして今回、北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将は、2021年に同艦隊が1隻の06363潜水艦を受け取ると発言しました。

しかし現在の所、06363潜水艦太平洋艦隊向けの艦しか建造されていませんし、2021年中に就役できそうな艦は、2019年11月1日に起工された「マガダン」「ウファ」くらいしか有りません。

この「マガダン」「ウファ」のどちらか1隻が北方艦隊へ回されるのでしょうか。

ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月16日14時0分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、世界一周探検の枠組みにおける海洋調査の為にべリングスハウゼン海へ到着した】

ロシア海軍大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、本日(3月16日)、ロシア船員による南極発見200周年及びイワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へ捧げられる世界一周探検の第5段階の枠組みにおける海洋調査を実施する為にべリングスハウゼン海へ到着した。
探検は2019年12月に始まり、今年6月まで続く。
ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、ロシア海軍総司令部の下のロシア地理学協会センターで船の到着の報告を受けた。

べリングスハウゼン海での調査中に大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、特に、海上航海地図を校正し、それを迂回する目的でピョートル1世島の沿岸の近隣海域を調査する。
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ピョートル1世島は無人であり、太平洋側の南極部分~南極海岸から400kmのべリングスハウゼン海に位置し、海域はアレクサンドル1世島に隣接する。
島は1821年1月11日(旧暦)にファッデイ・べリングスハウゼン及びミハイル・ラーザレフが指揮するロシア探検隊により発見され、ロシア常備艦隊を作った皇帝ピョートル1世に敬意を表して命名された。

島は南緯60度の南に在り、南極に関する国際合意が適用される。

ロシア海軍総司令部の下のロシア地理学協会センター(サンクトペテルブルク)では、海軍本部が毎日受け取っている大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」の世界一周探検のデータが分析されている。

ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、世界一周探検の全ての段階を入念に分析する任務を与えた。
その規模と重要性は、世界の大洋研究におけるロシア海軍の行動の価値ある継続である。

2020年6月まで続く大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」の探検中、様々なルートで水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」大洋研究調査船「ヤンターリ」が参加する。
探検ルートは、このように、1月28日の南極発見日に大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」大洋研究調査船「ヤンターリ」「べリングスハウゼン」ステーションへ到着し、ステーションの要員と共に記念行事を行なうように計画された。
探検は、ロシア地理学協会との綿密な連携により実行されている。



プロジェクト852大洋研究調査船の3番船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、ポーランドで1973年12月1日に起工され、1974年4月4日に進水、1975年5月31日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1990年から1994年までポーランドでオーバーホールを行ない、その後、バルト艦隊へ転属し、クロンシュタットへ回航されました。

2014年8月18日には北極海遠征に出発し、北極海を横断して10月下旬にはウラジオストクへ入港しました。

その後、太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海へ行き、大西洋を横断して2015年1月17日にクロンシュタットへ帰投しました。

2015年11月6日には南極遠征へ出発し、2016年4月に帰投しました。
この間、アルジェ(アルジェリア)、スエズ(エジプト)、ジッダ(サウジアラビア)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、マダガスカル、マプト(モザンビーク)、ケープタウン(南アフリカ)、マラボ(赤道ギニア)、ルアンダ(アンゴラ)、リスボン(ポルトガル)を訪問しました。

南極遠征


帰港



なお、この「アドミラル・ウラジーミルスキー」の南極遠征に関し、全く根も葉もないデマを流布している者達が居ます。

2016年3月21日
【古代プラズマ兵器「ガブリエルの箱舟」ついに発見される!? 現在プーチンが南極に輸送中!】

2016年3月24日
【ガブリエルの箱舟】

2017年3月20日
【ロシア海軍が南極に運んだ究極のプラズマ兵器「ガブリエルのアーク」】

無論言うまでもなく、これらのページに書いてある事は全てデタラメです。
少し・・・頭冷やそうか・・・

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2017年12月にはインド洋の調査航海へ出発しました。


なお、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居ました。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】

2018年6月8日に帰投しました。


2018年7月初頭からクロンシュタットでオーバーホール及び近代化改装が始まりました。
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オーバーホール完了後、2019年11月に洋上試験を行ない、バルト艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはオーバーホール後の航行試験を開始した]


2019年12月3日にクロンシュタットを出航し、南極調査航海へ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年に南極へ行く]
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極調査航海へ出発した]


2019年12月12日にはポルトガルリスボンへ寄港し、大西洋中部で2020年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは洋上で新年を迎える]
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2020年1月11日から15日までブラジルリオデジャネイロを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月15日1時2分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はリオデジャネイロ港への業務寄港を完了した】

2020年1月19日から21日までウルグアイモンテビデオを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月19日22時15分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへ入った】

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その後、北方艦隊プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」(2015年5月23日就役)と合流し、1月27日に南極べリングスハウゼン基地へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極大陸へ到着した]
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記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)

「アドミラル・ウラジーミルスキー」べリングスハウゼン基地周辺で1ヶ月間に渡り海洋調査を行ない、2月28日に同基地を去り、ウルグアイモンテビデオへ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

3月5日にモンテビデオへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月5日23時0分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を行なった】

現在、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には20名の女性が乗っています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月7日7時0分配信
【ロシア海軍総司令官は世界一周探検中の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」船上の女性を祝福した】

3月10日にモンテビデオを出航し、再び南極へ向かいました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月10日17時56分配信
【大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を滞りなく完了し、再び南極へ進路を取った】

3月16日に再び南極へ到着しました。

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と大型揚陸艦コロリョーフは遠距離航海を終えてバルチースクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2020年3月16日13時16分配信
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
【バルト艦隊艦支隊は遠距離航海を完了した】

コルベット「ストイーキー」大型揚陸艦「コロリョーフ」で構成されるバルト艦隊艦支隊は、北海及びバルト海で遠距離航海任務を遂行した。
艦の乗組員は3週間海上に滞在した。

航海中に支隊は5000海里以上を進み、乗組員は艦上演習及び訓練活動へ取り組んだ。
コルベットの戦闘班は対艦ミサイルの電子発射を実施した。
これに加え、艦の乗組員は仮想敵の空中攻撃を撃退し、無防備の泊地へ停泊中の対水中工作防護の問題へ取り組んだ。

コルベットに駐留する艦上ヘリコプターKa-27は数回の飛行勤務を行なった。
支隊の艦と連携してヘリコプターは仮想敵潜水艦の捜索へ従事し、更には水上での救助訓練を行なった。

支隊の艦に乗っている海軍歩兵部隊は、様々な対テロのシナリオと、射撃兵器からの海上標的への射撃へ取り組んだ。

バルチースク軍港では、支隊の乗組員の歓迎式典が開催された。
戦闘任務を果たした軍事船員は、埠頭バルト艦隊参謀長ウラジーミル・ヴォロビエフ少将、司令部の代表と艦隊の連合部隊の将兵、軍楽隊、バルト艦隊船員の家族及び親類に出迎えられた。

航海から戻った艦の機器は好調であり、必要な物資を補充した後、指示された任務を遂行する準備が整う。
遠距離航海で顕著な働きを見せた将兵には、艦隊司令部から高価な贈答品が贈られた。



プロジェクト20380コルベットの4番艦「ストイーキー」(545)は2006年11月10日に起工され、2012年5月30日に進水し、2014年7月18日に納入され、7月27日に正式に就役しました。
[コルベット「ストイーキー」は2ヶ月遅れでロシア海軍へ引き渡された]

2016年夏以降は、度々北大西洋(北海)へ進出しています。

2016年6月には同型艦「ボイキー」(532、2013年5月16日就役)と共に北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2018年6月中旬にも同型艦「ボイキー」と共に北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年10月22日、同型艦「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と共に北大西洋への航海へ出発し、11月13日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

2019年6月25日、同型艦「ボイキー」と共に北大西洋への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年8月にはバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]


プロジェクト775M大型揚陸艦「コロリョーフ」(130、1992年1月5日就役)は、これまでに2回地中海東部へ派遣され、黒海沿岸シリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)に就いています。

1回目:2015年5月20日にバルチースクを出航、2016年1月23日に帰投。
計10回のシリアへの輸送任務を遂行。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフは地中海任務(シリア・エクスプレス)を終えて母港バルチースクへ戻った]

2回目:2016年11月頃に出航、2017年5月7日に帰投。
計5回のシリアへの輸送任務を遂行。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフはシリア沖から母港バルチースクへ帰投した]

「コロリョーフ」も、2019年8月のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。


2020年2月19日、「ストイーキー」「コロリョーフ」バルチースクを出航し、大西洋(北海)へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と大型揚陸艦コロリョーフは大西洋へ向かった]

3週間ほど北海で行動し、各種の演習を行なった後、3月16日にバルチースクへ帰投しました。

近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は新たな100mm砲を得る

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『イズベスチヤ』より
2020年3月14日0時1分配信
【ステルス砲:フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は新たな砲を受け取る】

フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」主砲を交換する。
艦は100mm砲A-190-01を受け取る。

新製品には「ステルス」技術が用いられている。
砲塔は、レーダースクリーンにとって、艦で最も目立つ箇所の1つである。
ステルス塔の登場は、フリゲートの視認性を著しく減らす。
この砲塔の角ばったフォルムは、敵の電波位置測定放射を上手く拡散させる。
専門家は、新たな兵器が有する他の特色は、艦の戦闘能力を著しく増大させる事を指摘した。

[ミサイルの補助]
近代化されるプロジェクト1155フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は、2基の艦首100mm砲AK-100に代わり、新たな砲装置を受け取ると国防省の情報提供者は『イズベスチヤ』へ話した。
近代化されたA-190-01装置は全ての試験を経て、8年前に軍備採用された。
海軍で最初にこれを受け取ったのは、小型ロケット艦「グラード・スヴャージスク」である。
その後、これは更に数隻の艦へ設置された。

AK-100は、ステルス技術が無かった1970年代に開発され、艦の拡散範囲非視認性は抑えられず、著しく大きかった。
これにより、同プロジェクト艦の艦首部分は大きくて重くなり、このような2基の大きな丸みのある塔が設置された事により、最新の電波位置測定ステーションからは大きく目立つ事になった。

新たなA-190-01は、古い装置に比べ、レーダースクリーンからの視認性はとても低いと軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフは指摘した。

「現在、砲は、高い費用のミサイルでは損をする揚陸作戦の支援や、小型艦或いは船を撃破する為にはとても必要です」
専門家は『イズベスチヤ』へ話した。
「これらの課題を解決する為、フリゲートには1基の大口径兵器で充分です。
30年を経て、ようやく汎用性の要求を満たし、更には目標を正確に撃破する速射砲が現れ、これにより、シャーポシニコフの砲兵装が新たな、より効率的なものと交換される事が決定されたのです」


加えて、プロジェクト1155「ウダロイ」艦は、高度に専門化されている~これは敵潜水艦との戦闘の為に開発された。
その対艦兵装は、100mm砲のみであった。

現在の戦闘艦の主要打撃力は、ミサイルである。
近代化の為の全て作業を完了した後、フリゲートは、数倍に増大した火力を得る。

「その結果、艦隊には現代的な打撃艦が登場します」
ドミトリー・ボルテンコフ
は強調した。
フリゲートの兵装となる有翼ミサイル「カリブル」は、海上のみならず、地上の目標へ打撃を与える事が出来る。
このミサイルの海上ヴァージョンの射程距離は約1500キロメートルである。
兵器は、多くの補助特性を有する。

「シャーポシニコフ」へ設置された新たな汎用装置は、将来的には最新の極超音速ミサイル「ツィルコン」の使用も可能である。
それはマッハ8の速度を発揮し、距離500キロメートルの目標の撃破が可能である。
それは現世代の対艦ミサイルと比べ、航空母艦に至る目標の撃破の確率が増加している。

速度マッハ2.5は、現代的な対空及び対ミサイル防衛手段にとって限界であり、まさに、重量300~400kgの指向性弾頭を装備する「ツィルコン」に追いつく事など出来はしない。

[よく働く艦隊の戦闘「ワークホース」]
「マルシャル・シャーポシニコフ」
は1986年に海軍へ加入し、現在は艦船修理センター『ダーリザヴォード』に在り、その近代化を完了する。
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既に船底外部部品及び船体構造の修理、電気機器の据え付け、新たな兵装システムの為の基礎の仕上げが行なわれている。
近代化の枠組みで艦の上部構造物の20パーセント以上が取り外された事が知られている。
これらは再び製造され、これにより根本的に新たな兵器及び兵装システムの設置が可能になった。

「マルシャル・シャーポシニコフ」の更新には、もう1年は掛からない。
海軍において、同プロジェクト艦は、信頼できる「ワークホース」との評判を不動のものにしている。
30年間を経ても、彼らは遠距離航海へ向かい、この星の各地点でロシア旗のデモンストレーションを行なう余地がある。

このフリゲートは、ロシア領海外での人道的活動へ一度ならず参加している。
1990年、「マルシャル・シャーポシニコフ」は、内戦が起こったエチオピアからアブダビ及びアデンソヴィエト市民を避難させた。
そして今、艦は、2010年5月5日にソマリア海賊に乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」を解放した後で賞賛を受けている。
この時太平洋艦隊船員は、油槽船へ電光石火で突撃し、人質を解放して10名の海上テロリストを捕えた。
司令部は、船員の勇気と練度を高く評価した。
ウラジオストクへ戻った後、16名の作戦参加者は勲章と記念碑を受け取り、艦は「海賊の脅威」のニックネームを得た。

1980年から1981年に合計で13隻のプロジェクト1155艦が建造された。
これらは全てロシア及びソヴィエトの提督の名が付けられた。
現在、8隻の艦が現役に留まっており、4隻は太平洋艦隊、残りの4隻は北方艦隊に居る。

現在、ソヴィエト時代に建造された太平洋艦隊の艦は積極的に近代化されている。
特に、太平洋艦隊第114水域保護艦旅団に含まれる全てのプロジェクト1234「オヴォード」小型ロケット艦は更新される。
ミサイル兵装以外にも、これらは現代的な電波位置測定複合体、通信装置、より経済的かつ強力なディーゼルエンジンを受け取る。
「超オヴォード」の任務は、核兵器を有する水中ロケット巡洋艦の基地の保護と、敵の揚陸部隊からの沿岸の防衛、更には戦略潜水艦「ボレイ」が海へ出る際の防護となる。



プロジェクト1155大型対潜艦の8番艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は、1983年5月25日にカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工され、1984年12月27日に進水し、1985年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1986年2月2日に太平洋艦隊へ編入され、正式に就役しました。
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1987年10月1日から12月26日まで太平洋艦隊基地への移動航海を行ないました。
この間、モザンビーク、ルアンダ、セーシェル諸島、インド、ベトナムを訪問しました。

1988年7月14日から1989年2月13日までペルシャ湾で行動し、41隻の船を護送しました。
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1990年にはエチオピアからソ連民間人を避難させ、この間にアブダビアデンへ寄港しました。
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1990年8月14日から18日まで朝鮮共和国ウォンサン(元山)港を訪問しました。

1990年12月15日から1991年8月30日までペルシャ湾で行動し、この間にアブダビアデンへ寄港しました。
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1992年11月から1994年4月までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれました。

2003年4月16日にウラジオストクを出航し、5月にインド洋黒海艦隊の艦船と合同演習を行ない、その後、インドを訪問しました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その1・太平洋艦隊のウダロイ級大型対潜艦]

2003年10月にはハワイ真珠湾を訪問しました。
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2004年8月30日から9月30日まで日本を訪問し、9月4日には日本海上自衛隊と捜索救助合同演習を行ないました。

2005年8月には中国青島港を訪問しました。

2006年3月にはグアム島を訪問しています。
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2008年9月15日から17日まで日本海で実弾射撃訓練を行ない、帰投した直後に火災事故が発生しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災発生 ]

2009年3月に修理を完了し、艦隊へ復帰しました。

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、これまでに3度に渡りアデン湾海賊対処任務へ就いており、1度目は2010年2月24日に出港しています。
[大型対潜艦「シャーポシニコフ元帥」支隊はソマリアへ出発した]

アデン湾到着後の「マルシャル・シャーポシニコフ」艦内で打ち合わせを行なうロシア海軍海賊対処部隊幹部とアメリカ及びシンガポール海軍アデン湾派遣部隊指揮官
(2010年4月8日)
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2010年5月6日、ソマリア海賊に乗っ取られたロシアタンカー「モスクワ大学」を解放しました。
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【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】
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『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】

この時のロシア海軍海賊対処部隊指揮官は、第44対潜艦旅団司令官イリダル・アフメロフ1等海佐でした。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]

タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。
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しかし、拘束された10名も、ボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。
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結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。
[アデン湾における大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフの活躍を描いた映画が撮影される]
「マルシャル・シャーポシニコフ」は2010年6月25日に帰投しました。

2012年4月下旬に黄海で実施されたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2012』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

2012年11月2日から2013年4月21日まで遠距離航海を行ない、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊はウラジオストクへ戻った]

2014年3月中旬から7月初頭までインド洋への遠距離航海を行ない、この間に3度目のアデン湾海賊対処任務を遂行しました。
[ロシア太平洋艦隊インド洋遠征(2014年3月-7月)]
2014年10月から12月までオーストラリア沖への遠距離航海を行ないました。
[オーストラリア沖へ行ったロシア海軍太平洋艦隊の軍艦はウラジオストクへ帰ってきた]

2015年3月下旬から4月上旬まで日本海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は日本海で演習を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊は演習を実施した]

2015年6月下旬から7月初頭にオホーツク海で実施された演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はオホーツク海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の『決闘』演習がオホーツク海で行なわれた]

2015年10月26日に宗谷海峡を東進し、11月16日に同海峡を西進したのを最後に、洋上での活動は見られなくなりました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年10月26日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年11月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


2016年春からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装工事が始まりました。
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2基の「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒AK-100 100mm単装砲2番砲塔、ガスタービンエンジンなどが撤去されました。

ガスタービンエンジン『クロンシュタット海洋工場』へ送られ、修復されました。
[クロンシュタット海洋工場はロシア海軍の全ての艦艇用ガスタービンエンジンを修理する]

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、近代化改装により対艦ミサイル「ウラン」を装備します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは近代化改装によりウラン対艦ミサイルを装備する]
「ウラン」4連装発射筒(3R-60U)は、「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒の在った場所に設置されるようです。
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この他、有翼ミサイル「カリブル」用の垂直発射機3S-14も装備されます。
ブログ『BMPD』より
2017年8月19日配信
【大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の近代化で2基の汎用垂直発射装置3S-14モジュールが設置される】

3S-14発射機100mm単装砲2番砲塔の有った場所に設置されました。
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2018年2月16日、「マルシャル・シャーポシニコフ」で、溶接作業中に木製足場へ引火した事により火災が発生しました。

[ウラジオストクで近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災が発生した]

その後、『ダーリザヴォード』の乾ドックへ入渠しました。
[近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ近影(2018年7月11日)]

2019年11月13日までに乾ドックを出ました。
[近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート(大型対潜艦)マルシャル・シャーポシニコフはウラジオストクの乾ドックを出た]

その後、『ダーリザヴォード』の岸壁で艤装工事が進められています。

「マルシャル・シャーポシニコフ」AK-100 100mm砲の1番砲塔も撤去され、代わりにロシア海軍の新世代水上艦にも装備されているA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲が設置されるようです。


「マルシャル・シャーポシニコフ」の再就役は、2020年末頃になるようです。
[近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦(フリゲート)マルシャル・シャーポシニコフと原子力水中巡洋艦イルクーツクは極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を使用できる]

近代化改装後の「マルシャル・シャーポシニコフ」は、大型対潜艦からフリゲートへ類別変更されます。
[近代化改装されるプロジェクト1155大型対潜艦はフリゲートへ艦種変更される]

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北海で演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルト地域情報供給部(カリーニングラード市)発表
2020年3月13日15時14分配信
【バルト艦隊の艦は北海で海上目標への電子ミサイル発射を実施した】

遠距離航海任務遂行の枠組みでバルト艦隊の艦の乗組員は、北海で仮想ミサイル発射を実施した。

北海エリアで、コルベット「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」で構成されるバルト艦隊艦支隊は、仮想敵戦闘艦支隊を模した標的へミサイル複合体「ウラン」の電子ミサイル発射を実施した。

電子発射の結果、全ての指定目標は成功裏に撃破された。

演習中、艦は更に、電波電子妨害の設置訓練へ取り組んだ。

火力任務の遂行後、乗組員はダメージコントロール、対水中工作防衛、艦の間の組織的連携及び通信の一連の演習を実施し、更には合同航行の要素へ取り組んだ。

航海の主な任務は、バルト艦隊の艦の担当ゾーンにおける常時の海軍力の存在の確保にある。



バルト艦隊には、2008年~2014年に就役した4隻のプロジェクト20380コルベット(「ステレグーシチー」、「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」)が配備されています。

基本的にはバルト海の中で行動している20380コルベットですが、2016年夏以降、2隻ペアで定期的に北大西洋へ進出しています。

2016年6月、「ボイキー」(532、2013年5月16日就役)と「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)が北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2016年10月には「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)が北大西洋へ進出しています。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年4月にも北大西洋へ進出しました。
(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

2017年6月には「ボイキー」「ステレグーシチー」(550、2008年2月27日就役)が北海へ進出しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年10月14日から2018年1月14日まで地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]

2018年6月中旬には、「ボイキー」「ストイーキー」北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年10月22日、「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」北大西洋への航海へ出発し、11月13日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

2019年6月25日、「ボイキー」「ストイーキー」北海への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]


2020年3月上旬、今度は「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」のコンビが北大西洋へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北東大西洋で演習を行なった]

ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はアラスカ周辺へ進出した

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『タス通信』より
2020年3月14日配信
【アラスカから100kmのボフォート海で北方艦隊の2機のTu-142が上空飛行を行なった】
セヴェロモルスク/ムルマンスク州、3月14日/タス通信

北方艦隊の2機の遠距離対潜航空機Tu-142乗員は、アラスカから100kmの距離のボフォート海を含む北氷洋の上空で計画飛行を行なった。
土曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。

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「飛行任務の最も遠い地点は、アラスカ半島沿岸から約100km離れたボフォート海に在りました。
飛行時間は15時間に及び、そのルートの長さは11000km以上でした。
Tu-142乗員は北極で空中給油機Il-78から燃料補給を受けました」

声明では、こう述べられた。

広報サービスは、飛行は主に目標物の無い場所の上空で行なわれ、飛行士は、操縦技量と地上電波工学航空航法手段を欠いた条件での整然とした行動へ習熟し、Tu-142乗員は更に氷上偵察と北極圏の結氷状況のモニタリングを行なった事を通知した。

「北方艦隊対潜航空隊の飛行は、冬期訓練期間のTu-142乗員の戦闘訓練プログラムの枠組みで行なわれ、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施されました」
広報サービスは説明した。

3月に北方艦隊航空機Tu-142乗員は、北氷洋及び大西洋上空で数回の計画飛行を行なった。
土曜日にロシア連邦国防省は、太平洋艦隊海上航空隊の2機の対潜航空機Tu-142太平洋及び北氷洋の中立水域上空で計画飛行を行なったと発表した。
飛行時間は約12時間に及び、この間に航空機は距離5000kmを超えるルートを通り抜けた。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。

現在、ロシア海軍航空隊では、北方艦隊太平洋艦隊に各12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ飛行場太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)に配備されています。

キぺロヴォ飛行場
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カーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)
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ロシア海軍航空隊Tu-142は、度々遠方海域へ進出しています。

北方艦隊Tu-142は、2016年6月初頭と2018年3月末に地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


2019年8月6日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ、カナダ及びアリューシャン列島沖を飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142はアリューシャン列島、アラスカ、カナダ沖を飛行した]


2020年3月4日、北方艦隊の2機のTu-142クリミア半島まで進出し、黒海艦隊航空隊と共に演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はクリミア半島上空で空中給油訓練を行なった]


2020年3月8日、北方艦隊の2機のTu-142大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった]

2020年3月9日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ周辺を長時間飛行しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はアラスカ周辺を長時間飛行した]

2020年3月11日、北方艦隊の2機のTu-142は再び大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は再び大西洋上空の長距離飛行を行なった]

2020年3月14日、太平洋艦隊の2機のTu-142北極海で長時間飛行を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極海上空で長時間飛行を行なった]

そして同じ日に北方艦隊の2機のTu-142アラスカ周辺を長時間飛行しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極海上空で長時間飛行を行なった


『タス通信』より
2020年3月14日配信
【太平洋艦隊の航空機Tu-142は太平洋及び北氷洋の上空飛行を行なった】
モスクワ、3月14日/タス通信

太平洋艦隊海上航空隊の2機の対潜航空機Tu-142は、太平洋及び北氷洋の中立市域上空の計画飛行を実施した。
土曜日にロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部は発表した。

「飛行時間は約12時間に及びました。
この間に航空機は距離5000kmを超えるルートを通り抜けました」

声明では、こう指摘された。

国防省によると、飛行中、飛行士は、目標物の無い場所の上空を飛行する技量と、地上電波工学手段無しで操縦する際の整然とした行動に習熟した。
近隣ゾーンで航空機Tu-142のペアには太平洋艦隊海上航空隊戦闘機MiG-31BMが随伴した。

太平洋艦隊対潜航空隊航空機の飛行は、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施され、冬期訓練期間のTu-142乗員の戦闘訓練プログラムの枠組みで行なわれた事をロシア連邦国防省は指摘した。

数日前、太平洋艦隊対潜航空機Tu-142のペアは、12時間に渡りチュクチ海及びボフォート海の中立水域上空で計画飛行を行なった。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。

現在、ロシア海軍航空隊では、北方艦隊太平洋艦隊に各12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ飛行場太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)に配備されています。

キぺロヴォ飛行場
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カーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)
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ロシア海軍航空隊Tu-142は、度々遠方海域へ進出しています。

北方艦隊Tu-142は、2016年6月初頭と2018年3月末に地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


2019年8月6日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ、カナダ及びアリューシャン列島沖を飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142はアリューシャン列島、アラスカ、カナダ沖を飛行した]

2020年3月4日、北方艦隊の2機のTu-142クリミア半島まで進出し、黒海艦隊航空隊と共に演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はクリミア半島上空で空中給油訓練を行なった]


2020年3月8日、北方艦隊の2機のTu-142大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった]

2020年3月9日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ周辺を長時間飛行しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はアラスカ周辺を長時間飛行した]

2020年3月11日、北方艦隊の2機のTu-142は再び大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は再び大西洋上空の長距離飛行を行なった]

3月14日、太平洋艦隊の2機のTu-142北極海で長時間飛行を行ないました。

ロシア海軍黒海艦隊航空隊は艦上電波位置測定巡視ヘリコプターKa-31Rの本格的な慣熟訓練を開始した


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年3月13日9時12分配信
【ロシア連邦黒海艦隊は新たな電波位置測定巡視ヘリコプターKa-31Rに習熟する】
モスクワ、3月13日、インタファクス

黒海艦隊海上航空隊の飛行士は、昨年に軍備として受け入れたヘリコプターKa-31Rの操縦へ着手した。

「Ka-27及びKa-29とKa-31Rは本質的に異なる事に関連し、黒海艦隊は、現行の海上航空隊のヘリコプター乗員の新たなタイプの飛行装置の再訓練プログラムを開発しております。
飛行士の訓練活動は、艦隊の戦闘訓練計画に含まれています」
『インタファクス』
が金曜日に受け取った黒海艦隊の発表では、こう述べられている。

Ka-31Rは、艦上配置ヘリコプターである(NATO分類-「ヘリックス-B」)。
それは、遠距離電波位置測定探知航空機及び沿岸レーダーの活動ゾーンの外で戦闘任務を遂行する艦船連合部隊への空中攻撃の脅威を24時間体制で前もって探知する為に意図されている。
機上に有する機器は、Ka-31Rの飛行高度よりも低いところで動く全ての目標(水上艦、航空機及びヘリコプター、有翼ミサイル)の探知を可能にする。

公開データによると、Ka-31Rは、固体素子で作られた強力な回転展望電波位置測定ステーションから成る遠距離電波位置測定探知複合体E-801「オーコ」(眼)を装備する。
この複合体は、電話装置及びテレビチャンネル無線通信、更には「味方-敵」国籍識別装置を統合される。

「オーコ」は回転展望し、電波水平線の範囲の水上艦を、距離150km以内の戦闘機タイプの空中目標を探知する。
目標探知後、その特徴を分類する。

複合体装置E-801は、20個までの目標の自動モードでの追尾と、全ての情報を艦船あるいは対空防衛地上指揮所へオープン及びクローズの情報交換テレビチャンネルで転送する事が可能である。




電波位置測定巡視ヘリコプターKa-31は、対潜ヘリコプターKa-27の派生型である戦闘輸送ヘリコプターKa-29をベースにした早期警戒ヘリコプターです。

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元々は、ソ連海軍重航空巡洋艦「キエフ」型に搭載する為に開発されたのですが、試作機の初飛行は1987年になり、開発作業が進められている内にソ連邦は解体され、その後の財政難によりロシア海軍「キエフ」型は全て退役してしまいました。

除籍後の重航空巡洋艦「キエフ」(1993年9月)
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一方、ソ連/ロシア海軍「本格的な正規空母」である「アドミラル・クズネツォフ」型への搭載を目指して開発が進められていた固定翼早期警戒機Yak-44ソ連邦解体後に開発中止となりました。
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そこで、既に試作機が飛行し、ある程度開発が進んでいたものの、搭載艦が無くなってしまったKa-31「アドミラル・クズネツォフ」へ搭載される事になりました。
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Ka-31は、試作機が2機製造された後、外国向けに合計23機が製造されました(インド向けに14機、中国向けに9機)。

Ka-31試作1号機
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Ka-31試作2号機
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インド海軍Ka-31
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中国海軍Ka-31
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ロシア海軍には、長らく2機の試作機しか無かったのですが、2013年以降に量産機Ka-31Rが2機引き渡されました。
[ロシア海軍の為の早期警戒ヘリKa-31が発注される]

Ka-31R量産1号機
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Ka-31R量産2号機
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その後、地上用のKa-31SV試作機が2機製造され、シリアで運用試験が行なわれました。

Ka-31SV試作1号機
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Ka-31SV試作2号機
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シリアラタキアで飛行試験を行なうKa-31SV



黒海艦隊は、2019年12月にKa-31Rを受け取りました。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【電波位置測定巡視ヘリコプターKa-31】

2020年2月末、Ka-31R黒海艦隊フリゲート「アドミラル・マカロフ」(2017年12月27日就役)で発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の早期警戒ヘリコプターKa-31Rはフリゲート"アドミラル・マカロフ"で発着艦訓練を行なった]

そして3月中旬から本格的な慣熟訓練を開始しました。

ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した


『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年3月12日12時13分配信
【第7のプロジェクト20380コルベットはサンクトペテルブルクで進水した】

3月12日・木曜日、『北方造船所』でロシア海軍の為に意図されているコルベット「リェチーヴイ」~第7のプロジェクト20380コルベットが進水した。
『Mil.Press FlotProm』記者は現地より報告した。
式典は、モスクワ時間12時14分に始まった。


行事には、労働者、設計者、軍事船員が参加した。
名誉あるゲストの中には、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコ、海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ、『北方造船所』総取締役イーゴリ・ポノマリョフ、中央海洋設計局『アルマーズ』総取締役アレクサンドル・シリャフテンコが居た。

「『北方造船所』への発注書類は、今後10年間は同社へ十分な仕事を与える事を可能にします」
式典中にアレクセイ・クリヴォルチコは表明した。
「近い内に、我々は、ここで数隻のフリゲートを起工します」

ニコライ・エフメノフによると、「リェチーヴイ」は就役後、黒海艦隊での勤務へ向かう。
「同プロジェクトのコルベットは、海軍において信頼できる艦である事を証明しております」
彼は指摘した。

次に、アレクセイ・ラフマノフは、『北方造船所』は、この地域における『統合造船業営団』戦闘艦製造の為の基幹企業とならなければならないと述べた。

アレクサンドル・シリャフテンコは、「リェチーヴイ」プロジェクト20380のトップ艦に比べて変更が加えられており、コルベットの運用の結果により構造及び機器が修正されている事を強調した。

進水後、「リェチーヴイ」は艤装岸壁へ移される。
「私共は、期限に沿って艦を海軍へ御引き渡し致します」
イーゴリ・ポノマリョフ
は確約した。

「リェチーヴイ」『北方造船所』で2015年2月20日に起工された。
これはロシア海軍の為に工場が建造する第5のプロジェクト20380コルベットである。
以前、「リェチーヴイ」の名は、1995年に除籍されたプロジェクト1135警備艦に付けられていた。
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コルベットは、電波位置測定の視認性を低下する技術を用いて建造されている。
プロジェクト20380の為の複合材料と合金は、サンクトぺテルブルク材料設計中央科学研究所『プロメテーイ』により開発され、更に、上部構造物は『中部ネヴァ川造船工場』で製造された。

2017年10月、造船所は、新たな艦の船体の形成の完了を報告した。
2018年3月には前部機械区画へのエンジン及び減速装置の積載が完了した。
この時、コルベットの進水は2019年第2四半期に、海軍への引き渡しは2020年に計画されていた。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト20380コルベット
の全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190、大口径機関砲及び擲弾発射機である。



プロジェクト20380コルベット「リェチーヴイ」は、2015年2月20日にサンクトペテルブルク『北方造船所』で起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


2020年3月12日に進水しました。
[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"は2020年3月12日に進水する]


「リェチーヴイ」は、2020年12月末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。
就役後は黒海艦隊へ配備されます。

これまでにプロジェクト20380コルベットバルト艦隊太平洋艦隊にのみ配備されておりましたが、「リェチーヴイ」は初めて黒海艦隊へ配備される20380コルベットとなります。


ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(基本型のプロジェクト20380及び武装強化型のプロジェクト20385)は、現在までに計12隻が起工され(20380が10隻、20385が2隻)、このうち6隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380/20385は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(プロジェクト20380、建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役(艦番号550)
バルト艦隊に配備

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(プロジェクト20380、建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役(艦番号531)
バルト艦隊に配備

「ボイキー」Бойкий(プロジェクト20380、建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役(艦番号532)
バルト艦隊に配備

「ストイーキー」Стойкий(プロジェクト20380、建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役(艦番号545)
バルト艦隊に配備

「グレミャーシチー」Гремящий(プロジェクト20385、建造番号1005)
2012年2月1日起工/2017年6月30日進水/2020年就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「プロヴォールヌイ」Проворный(プロジェクト20385、建造番号1006)
2013年7月25日起工/2021年就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「リェチーヴイ」Ретивый(プロジェクト20380、建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2020年12月末就役予定
黒海艦隊に配備予定

「ストローギー」Строгий(プロジェクト20380、建造番号1008)
2015年2月20日起工/2021年就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(プロジェクト20380、建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役(艦番号333)
太平洋艦隊に配備

「グロームキー」Громкий(プロジェクト20380、建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役(艦番号335)
太平洋艦隊に配備

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(プロジェクト20380、建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年就役予定
太平洋艦隊に配備予定

「リェーズキー」Резкий(プロジェクト20380、建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年就役予定
太平洋艦隊に配備予定



プロジェクト20380/20385に続き、更なる改良発展型であるプロジェクト20386の建造も始まっており、1番艦「メルクーリィ」は2016年10月28日に起工されました。
[プロジェクト20386コルベット(ジェルズキ―型)]

ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は再び大西洋上空の長距離飛行を行なった


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年3月11日22時51分配信
【2機の航空機Tu-142は大西洋上空で計画飛行を実施した】
モスクワ、3月11日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊対潜航空機Tu-142は水曜日に北氷洋及び大西洋上空で計画飛行を実施した。
同艦隊の広報サービスは発表した。

「3月11日、北方艦隊の遠距離対潜航空機Tu-142の2組の乗組員は、バレンツ海、ノルウェー海、北海及び大西洋~ビスケー湾、イベリア北部~の中立水域上空で次の計画飛行を実施しました」
声明では、こう述べられた。

飛行は14時間以上に渡って続けられ、ルートの長さは1万キロメートル以上となった事が指摘された。

飛行は、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施された事が強調された。 



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。

現在、ロシア海軍航空隊では、北方艦隊太平洋艦隊に各12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ飛行場へ配備されています。

キぺロヴォ飛行場
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ロシア海軍航空隊Tu-142は、度々遠方海域へ進出しています。

北方艦隊Tu-142は、2016年6月初頭と2018年3月末に地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


2019年8月6日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ、カナダ及びアリューシャン列島沖を飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142はアリューシャン列島、アラスカ、カナダ沖を飛行した]

2020年3月4日、北方艦隊の2機のTu-142クリミア半島まで進出し、黒海艦隊航空隊と共に演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はクリミア半島上空で空中給油訓練を行なった]


2020年3月8日、北方艦隊の2機のTu-142大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった]

2020年3月9日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ周辺を長時間飛行しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はアラスカ周辺を長時間飛行した]


そして3月11日、北方艦隊の2機のTu-142は再び大西洋まで進出しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はセヴェロモルスクを去り、バルト海へ向かった

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『タス通信』より
2020年3月11日21時56分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は北方艦隊での国家試験の後にバレンツ海へ出た】
セヴェロモルスク/ムルマンスク州、3月11日/タス通信

北方艦隊で国家航行試験を行なったコルベット「グレミャーシチー」セヴェロモルスクからバレンツ海へ出航し、バルト海へ進路を取った。
水曜日に公表された艦隊広報サービスの声明では、こう述べられた。

「プロジェクト20385コルベットのトップ、グレミャーシチーは、艦隊間移動を開始しました。
北方艦隊におけるコルベットの試験は2019年11月13日から行なわれました」

声明では、こう述べられた。
次の段階の試験は、バルト艦隊で実施されなければならない。

広報サービスは、北方艦隊に居る間、艦は白海有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」の沿岸及び海上目標への射撃を実施し、その後、バレンツ海砲装置A-190及びAK-630の模擬空中目標への射撃を行ない、新たな風貌の海洋兵器を使用した水中及び水上目標への魚雷射撃へ取り組んだと通知した。

北方艦隊における試験プログラムの最後の要素は、艦のダメージコントロールと、その曳航だったと広報サービスは説明した。
試験は1月20日に完了したと伝えられた。

『タス通信』が工場『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)広報サービスより伝えられたように、同社は、コルベットロシア連邦海軍への引き渡しを今年前半に計画している。

「コルベット"グレミャーシチー"のロシア連邦海軍への御引き渡しは、2020年前半を予定しております」
広報サービスの代表は話した。

コルベット「グレミャーシチー」は、プロジェクト20385のトップ艦である。
それは『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された。
これは、以前のプロジェクト20380コルベットの改善ヴァージョンである。
新たな艦は、打撃能力、更には対空防衛システムが強化されている点で前任者と異なる。
以前、将来的にコルベット「グレミャーシチー」極超音速ミサイル「ツィルコン」で武装できると伝えられた。



プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)開始は、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



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5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した]

洋上試験中の5月8日、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時クロンシュタットへ戻りました。

5月9日の戦勝記念日をクロンシュタット軍港で祝いました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験中に大祖国戦争勝利74周年を祝った]

祝賀行事を終えた後、「グレミャーシチー」は、フィンランド湾で洋上試験を続けました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はフィンランド湾で航行試験を続ける]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)の第1段階は2019年6月下旬までに完了しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験の第1段階を終えた]

「グレミャーシチー」は、7月28日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


そして8月20日に洋上試験(工場航行試験)を再開しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を再開した]

「グレミャーシチー」の洋上試験はバルト海で続けられ、10月4日にはヘリコプターの発着試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海でヘリコプターの発着試験を行なう]

その後、「グレミャーシチー」は工場航行試験を完了してカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ移動しました。

11月初頭にカリーニングラードを出航し、11月13日に白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着した]
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12月6日、「グレミャーシチー」は、最終洋上試験~国家試験を行なう為に白海へ出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で試験を行なう]

12月9日、「グレミャーシチー」は、白海汎用垂直発射機3S-14から有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で対艦ミサイル"カリブル"と"オーニクス"を発射した]

12月11日、今度は白海からチジャ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「カリブル」(対地型)を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で地上目標へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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12月15日までに「グレミャーシチー」白海での試験を完了し、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海での試験を完了した]

セヴェロモルスク到着後、「グレミャーシチー」は12月27日にバレンツ海へ出航し、砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海で砲撃試験を行なった]

「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは、2019年12月末に予定されていましたが、洋上試験を全て終える事が出来なかった為、2020年に延期されました。
[近代化されたフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"と新造コルベット"グレミャーシチー"及び"ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]

2020年1月12日、「グレミャーシチー」は洋上試験を再開する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海で洋上試験を再開した]

1月14日には魚雷の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海で魚雷を発射した]

1月中旬までにバレンツ海での試験は全て完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海での洋上試験を完了した]

3月11日、「グレミャーシチー」セヴェロモルスク基地から出航し、バルト海へ向かいました。

今後、「グレミャーシチー」バルト海で最終洋上試験を行ないます。


現在の所、「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは、2020年前半(つまり遅くとも2020年6月末まで)に予定されています。
就役後は、太平洋艦隊へ配備されます。

ロシア海軍最古参の潜水艦救助船コムーナは黒海で演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年3月11日10時0分配信
【黒海艦隊の救助船「コムーナ」及び有人水中装置AS-28乗組員は海上での実地連携へ取り組む】

黒海艦隊救助船「コムーナ」乗組員は、艦隊の戦闘訓練計画に沿って、意図された任務の遂行へ着手した。

活動実施の枠組みで「コムーナ」は、戦闘訓練射爆場の1つへ出航し、この数日間、船は駐留する有人救助装置へ適応し、水中有人捜索救助装置AS-28チームとの実地連携へ取り組む。
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AS-28班は、装置を10メートルから40メートルまでの様々な深度へ潜航させ、その中で、水中位置からの通信を点検し、更には収容及び海底からの浮上の行動方式へ取り組む。

深度40メートルでの救助者の実地技量を向上させる為、海底には潜水艦の昇降口ハッチの模型が固定される。

「コムーナ」の専門家は装置AS-28の水中への発進、昇降口ハッチへの航行及びドッキング-分離を支援する。

実施される演習活動には、黒海艦隊潜水夫船及び支援船も加わる。




潜水艦救助船「コムーナ」は、サンクトペテルブルクプチロフスキー造船所(現『北方造船所』)で1912年11月12日に起工され、1913年11月17日に進水し、1915年7月1日にロシア帝国海軍へ引き渡されました。
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1915年7月14日に海軍旗初掲揚式典を開催し、バルト艦隊へ編入されました。
(1967年に黒海艦隊へ転属)
就役時の船名は「ヴォルホフ」でした。
(1922年に「コムーナ」と改名)

以後、ロシア帝国海軍、ソヴィエト連邦海軍、そしてロシア連邦海軍で100年以上に渡り活動しています。
(2015年7月14日に就役100周年を迎えた)
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[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」が見つめた93年]
[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」就役93周年]
[ロシア海軍最古参・救助船コムーナは起工から100周年を迎えた]

2014年3月にはセヴァストーポリ浮きドックでのオーバーホールを完了しました。
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[ロシア海軍最古参・救助船コムーナはオーバーホールを終えた]

その後は黒海で度々演習を行なっています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船コムーナは黒海で救助演習を行なう]

2018年春頃からセヴァストーポリでオーバーホールが行なわれ、2018年11月下旬に復帰しました。


その後も、何度か黒海で演習を行なっています。


既に就役から104年以上経っている「コムーナ」ですが(今年7月14日には就役105周年を迎える)、今後も暫くの間は現役に留まるようです。


「コムーナ」は、近代化改装により「パンテラ-プリュス」などの最新機器を備えています。

遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」
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2016年2月以降は、太平洋艦隊から黒海艦隊へ移管されたバチスカーフAS-28(2008年に近代化改装)を搭載しています。
[小型潜水艇AS-28、現役復帰]

ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは2020年に極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を行なう

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『タス通信』より
2020年3月11日配信
【情報筋:「ツィルコン」は潜水艦「セヴェロドヴィンスク」からの発射が計画されている】
モスクワ、3月11日/タス通信

極超音速ミサイル「ツィルコン」は、試験の枠組みでフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」から数回発射した後、プロジェクト885(コード名「ヤーセン」)潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」からの発射が計画されている。
『タス通信』は水曜日に防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「続行中の艦載ミサイル複合体ツィルコンの国家試験の枠組みにおいて、水中位置の潜水艦セヴェロドヴィンスクからの極超音速ミサイルの射撃が計画されております」
対談者は話した。

彼は、当初、改善されたプロジェクト885M(コード名「ヤーセン-M」)潜水艦のトップ「カザン」からの「ツィルコン」発射が予定されていたが、同艦の試験が長引いている事に関連し、計画は見直された事を明らかにした。

情報提供者は、「セヴェロドヴィンスク」からの発射の具体的な日付は伝えず、ただ「その前にフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"で更に3、4回の射撃が実施されます」とだけ指摘した。

『タス通信』は、情報提供者から提示された情報を公式に確認していない。

初めて「ツィルコン」が艦で使用されたのは今年1月初頭だった。
「アドミラル・ゴルシコフ」は、バレンツ海から距離500キロメートル以上の沿岸標的へのミサイル射撃を実施した。

[ツィルコン]
2011~2020年の国家軍備プログラムの枠組みで極超音速ミサイルを有する艦載複合体「ツィルコン」の作成計画は、2011年2月、国防次官の職務に従事していたウラジーミル・ポポフキンにより表明された。
ミサイルの飛翔試験は、メディアによると2015年に始まった。
『タス通信』の情報提供者が指摘するように、2018年末には海上標的に対する10回以上のミサイルの発射試験が完了した。

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2019年2月の連邦教書演説において、ミサイル「ツィルコン」は、およそマッハ9の速度を発揮し、距離1000km以上の水上目標や地上目標を撃破できると述べた。

ミサイル「ツィルコン」及び有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」の発射の為、汎用艦載射撃複合体(UKSK)3S-14が使用される。
この発射装置は、特に、プロジェクト22350フリゲート、プロジェクト20385コルベット潜水艦の為のヴァージョンはプロジェクト885「ヤーセン」多目的潜水艦が装備する。



極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」(ジルコン、風信子石)は、以前に長距離超音速有翼ミサイル「バザーリト」/「ヴルカーン」「グラニート」、そして超音速ミサイル「オーニクス」を開発した科学生産合同『機械製造』が新たに開発しているミサイルです。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]
[ロシア海軍は2019年に55基の超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領する]

科学生産合同『機械製造』は、長距離超音速有翼ミサイル「グラニート」の直接の後継となる筈だった「ボリード」(最大射程800km、飛翔速度マッハ4)の開発を1980年代末から開始し、1991年にはエンジンの最初の試験が行われたのですが、1990年代末には開発は中止されました。

「ツィルコン」の開発には、「ボリード」の開発作業の経験もフィードバックされているようです。


「ツィルコン」に関しては、ミサイルの名前以外の確たる情報は出ていませんが、射程距離は400~500km程度、飛翔速度はマッハ6以上になるようです。

「ツィルコン」の発射試験は2015年秋頃から始まっています。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]

「ツィルコン」の試験は、アルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場で行なわれており、初期には失敗した事も有るようです。
[ロシア海軍の為の巡航ミサイルは試射中にアルハンゲリスク州ネノクサ村の住宅へ落下した]
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「ツィルコン」の発射試験は秘密裡に行なわれていますが、2016年4月に行なわれた試験では最大速度マッハ8を記録しました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は発射試験で最大速度マッハ8に達した]

「ツィルコン」の試験完了と生産開始は、2018年からスタートする新たな国家軍備プログラム(2018-2027年の国家軍備プログラム)において実現する事になります。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は新たな2018-2027年の国家軍備プログラムにおいて開発を完了し、生産を開始する]

これまでに「ツィルコン」は、ネノクサ村ミサイル発射試験場から10回以上の発射試験が行なわれています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は10回以上の発射試験を行なった]

2019年2月20日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、教書演説において極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発は順調に進んでいると発言しています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる]

これまでに地上からの発射試験のみが行なわれていた「ツィルコン」ですが、海上での発射試験は、北方艦隊プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」(2018年7月28日就役)により行なわれる事になりました。
[ロシア海軍の新たな極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2019年末にフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"で洋上発射試験を行なう]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2019年11月末に「ミサイル兵器」の試験の為、セヴェロドヴィンスクへ移動しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は新型ミサイルの試験を行なう為にセヴェロドヴィンスクへ到着した]

ただ、この時には発射試験は行わず、2019年12月末にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は母港セヴェロモルスクへ帰投した]

2020年1月初頭、「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海「ツィルコン」の発射試験を行ないました。
ミサイルは500キロメートル以上を飛翔し、北ウラルの地上目標へ命中しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2020年1月に極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を行なった]

2020年中に、更に数回(3、4回)の「ツィルコン」発射試験が「アドミラル・ゴルシコフ」により行なわれます。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2020年に極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を数回行なう]

その後、プロジェクト885原子力水中巡洋艦の1番艦「セヴェロドヴィンスク」(2014年6月17日就役)からの「ツィルコン」発射試験が行なわれます。
具体的な時期は明らかにされていませんが、「アドミラル・ゴルシコフ」が3、4回の発射試験を行なった後になりますから、おそらくは2020年秋以降でしょう。


「ツィルコン」の海上での発射試験は2022年末までには完了し、2023年にはロシア海軍の軍備として採用されます。
[極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2023年にロシア海軍へ制式採用される]



「ツィルコン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」対地/対艦巡航ミサイル「カリブル」の両方を発射できる汎用垂直発射機3S-14UKSKから発射できます。
(つまり、「カリブル」「オーニクス」と発射機を共有できる)

「ツィルコン」は、ロシア海軍の新世代艦であるプロジェクト22350フリゲート及びプロジェクト22350Mフリゲートプロジェクト885/885M「ヤーセン」原子力水中巡洋艦に装備されます。

この他、現在、大規模な近代化改装が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」にも装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年末に完了する]

同様に大規模な近代化改装が行なわれる4隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)にも装備されます。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]

「ツィルコン」は、実質的には「グラニート」の後継という位置付けになるようです。

この他、現在、設計作業が進められており、2020年代から建造が始まるロシア海軍第5世代原子力潜水艦「ハスキー」/「ライカ」級にも装備されます。
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー/ライカ」]

基本的には大型水上艦及び原子力潜水艦に搭載される「ツィルコン」ですが、より小型の艦へ搭載する為の小型ヴァージョンも開発されます。
[ロシア海軍の小型艦の為に極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"軽量化型が開発される]

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北東大西洋で演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2020年3月10日16時6分配信
【バルト艦隊のコルベットは大西洋で潜水艦の捜索へ取り組んだ】

遠距離航海任務を遂行しているコルベット「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」で構成されるバルト艦隊艦支隊は、大西洋北東部で仮想敵潜水艦を捜索、探知、破壊する合同任務へ取り組んだ。

特に乗組員は、捜索、探知、接触の維持と追尾、更には仮想敵潜水艦に対して対潜兵器複合体を用いる計画演習を実施した。

大西洋で乗組員は更に、様々な高度及び方向からの空中攻撃手段の攻撃を撃退する訓練を実施し、艦の対空防衛手段の仮想射撃を行なった。

近い内に、艦の乗組員は、艦上の目標指示システムの助力による海上目標への電子ミサイル発射へ取り組む。
ミサイル射撃は、艦の主要打撃兵器~対艦ミサイル複合体「ウラン」を用いて実施される。

航海の主な任務は、バルト艦隊の艦の担当ゾーンにおける常時の海軍力の存在の確保にある。



バルト艦隊には、2008年~2014年に就役した4隻のプロジェクト20380コルベット(「ステレグーシチー」、「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」)が配備されており、2016年夏以降、2隻ペアで定期的に北大西洋へ進出しています。


2016年6月、「ボイキー」(532、2013年5月16日就役)と「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)が北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2016年10月には「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)が北大西洋へ進出しています。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年4月にも北大西洋へ進出しました。
(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

2017年6月には「ボイキー」「ステレグーシチー」(550、2008年2月27日就役)が北海へ進出しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年10月14日から2018年1月14日まで地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]

2018年6月中旬には、「ボイキー」「ストイーキー」北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年10月22日、「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」北大西洋への航海へ出発し、11月13日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

2019年6月25日、「ボイキー」「ストイーキー」北海への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]


そして2020年3月、今度は「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」のコンビが北大西洋へ進出しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はアラスカ周辺を長時間飛行した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年3月11日0時2分配信
【ロシアのTu-142は中立水域の上空でフライトを行なった】
ウラジオストク、3月10日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の2機の遠距離対潜航空機Tu-142は、チュクチ海及びボフォート海の中立水域上空で計画飛行を行なった。
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東方軍管区太平洋艦隊広報サービス・情報供給部は発表した。

以前、アメリカ戦闘機が4時間に渡りアラスカ地域でロシア対潜航空機Tu-142に同行したと報じられた。

フライトは、約12時間に渡って続いた。
ルートの各段階でロシア航空機にはアメリカ合衆国空軍戦闘機F-22及びF-18が同行した。

フライトは、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施された事が強調された。

最近、ロシアTu-142の数回の練習操作が伝えられている。
先週、太平洋艦隊司令部は、日本海での爆撃演習について通知し、2月末には2機の同型機のノルウェー海及びバレンツ海の中立水域上空における練習飛行が伝えられた。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。

現在、ロシア海軍航空隊では、北方艦隊太平洋艦隊に各12機が在籍しています。
太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイ(モンゴフト)に配備されています。
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ロシア海軍航空隊Tu-142は、度々遠方海域へ進出しています。

北方艦隊Tu-142は、2016年6月初頭と2018年3月末に地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


2019年8月6日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ、カナダ及びアリューシャン列島沖を飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142はアリューシャン列島、アラスカ、カナダ沖を飛行した]

遠方海域では有りませんが、今回の記事中でも触れられているように、2020年3月6日、太平洋艦隊の3機のTu-142日本海で対潜戦闘訓練を行ない、実際に対潜爆弾を使用しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年3月6日3時49分配信
【太平洋艦隊の3機の遠距離対潜航空機Tu-142M3は日本海で実地爆撃を行なった】

2020年3月8日、北方艦隊の2機のTu-142大西洋まで進出しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった]

そして3月9日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ周辺を長時間飛行し、アメリカ空軍F-22戦闘機及びカナダ軍戦闘機CF-18がスクランブル発進しました。
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ロシア海軍太平洋艦隊の偵察艦プリバルチカはハワイのパールハーバー付近に現れた

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年3月10日9時10分配信
【ロシアの偵察艦は真珠湾の近くに姿を現した】

アメリカ合衆国は、ロシアの偵察艦(通信船)SSV-80「プリバルチカ」を太平洋上で発見した。
『インタファクス』がアメリカ合衆国沿岸警備隊の発表を引用して報じたように、アメリカ合衆国太平洋艦隊の主要海軍基地パールハーバー(真珠湾)が置かれているハワイ諸島のオアフ島付近で、その出現が記録された。


「プリバルチカ」は、オアフ島の南方で確認された事が明らかにされた。
沿岸警備艇「キンボール」は、ロシア太平洋艦隊偵察艦の移動を監視している。
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昨年12月、アメリカ合衆国は、その沿岸でロシア海軍偵察艦「ヴィクトール・レオーノフ」を発見した。
メディアが指摘したように、それはアメリカフロリダ州沿岸において「相当危険な操艦」を行なった。

SSV-80「プリバルチカ」は、プロジェクト1826「ルビジー」大型偵察艦に属する。
1984年にカリーニングラード造船所『ヤンターリ』で建造された。
満載排水量4500トンの艦には、無線電波偵察装置一式(電波位置測定ステーションを含む無線電波装置の特性に関するデータ収集)及び無線偵察装置(通信傍受)、そして更に水中音響ステーション及び衛星通信装置が在る。

2016年夏、「プリバルチカ」ハワイ諸島国際海軍演習「リムパック」実施海域で発見された。



プロジェクト1826大型偵察艦の3番艦SSV-80「プリバルチカ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で建造され、1984年7月28日に就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ配備され、今も現役に留まっています。

偵察艦の行動が当局から公表される事は殆ど有りませんが、「プリバルチカ」は、2010年3月21日に対馬海峡付近で短時間の機関故障を起こしています。
[太平洋艦隊の特殊通信船SSV-80「プリバルチカ」は短時間の機器故障を起こした]

2016年7月初頭には、アメリカ主導の環太平洋諸国海軍演習『リムパック-2016』の監視の為、ハワイ近辺へ進出しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の偵察艦SSV-80プリバルチカはハワイ沖に現れた]

そして2020年3月上旬、ハワイオアフ島付近へ進出しているのがアメリカ沿岸警備隊により確認されました。
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記事中で触れられていますが、2019年12月中旬には北方艦隊中型偵察艦「ヴィクトール・レオーノフ」アメリカ東海岸沖ヘ進出しています。
[ロシア海軍の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはアメリカ東岸沖に現れた]

「ヴィクトール・レオーノフ」は、2020年3月5日にキューバハバナへ寄港しています。
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ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはスリランカを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2020年3月10日8時21分配信
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
【太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」はスリランカへの訪問を完了した】

本日(3月10日)、太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、3月7日に到着したスリランカ共和国最大の港コロンボへの業務寄港プログラムを完了した。

停泊期間に艦は水と燃料の在庫を完全な基準まで補充した。
乗組員の為に、休養及び市内への観光旅行が用意された。

航海指揮官及び航海本部の士官は、スリランカ海軍西部海軍管区司令部への表敬訪問を行なった。

港から出航した後、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、海上で指示された任務の遂行を継続する。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572、1989年5月1日就役)は、2019年4月初頭から6月中旬まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
(2019年4月1日出航、6月15日帰投)
[ロシア太平洋艦隊の東南アジア遠征(2019年4月-6月)]

遠距離航海から帰投後、2019年8月8日に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月9日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、オホーツク海で演習を行ない、2019年10月末にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2019年11月初頭には太平洋艦隊潜水艦の演習の相手役を務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の通常動力潜水艦は日本海で魚雷攻撃訓練を行なった]

「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、2020年1月下旬に短期間出航しています。
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「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年10月1日就役)を伴い、2月10日頃にウラジオストクを出航しました。
(ロシア海軍当局からの公式発表無し)

2月12日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2020年2月13日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後の動向も全く公表されていませんでしたが、3月7日にスリランカコロンボ港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはスリランカのコロンボ港へ到着した]

3月10日にコロンボ港を出航しました。

ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ方面に2個対潜打撃群を形成する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年3月9日8時20分配信
【カムチャツカに2個対潜打撃艦グループが形成される】

ロシア北東軍集団水域防護艦連合部隊戦闘艦は、全種類の艦載兵器からの実地射撃を海上で実施する課題へ成功裏に取り組んだ後、2個対潜打撃艦グループを形成する。

対潜打撃艦グループには、海上交通線の防護、潜在的な敵水中部隊の捜索及び探知、指定ゾーンの哨戒、ロシア連邦旗のデモンストレーション、更には駐留所から遠く離れた航行海域を調査する任務が委ねられる。



ロシア太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊であるロシア北東軍集団は、1998年3月にカムチャツカ多種戦力小艦隊を改編して編成されました。

ヴィリュチンスク基地原子力潜水艦部隊(第10潜水艦師団第25潜水艦師団)の他に、水上艦部隊として第114水域防護艦旅団が在ります。

【第114水域防護艦旅団】
[第117水域防護艦大隊]
プロジェクト1124M小型対潜艦MPK-82、MPK-107
プロジェクト266M海洋掃海艦MT-264、MT-265
プロジェクト1265基地掃海艦BT-325

[第66小型ロケット艦大隊]
プロジェクト12341小型ロケット艦「イネイ」、「モローズ」、「ラズリーフ」、「スメルチ」


この内、対潜任務に使える水上艦は、2隻のプロジェクト1124M小型対潜艦(MPK-82、MPK-107)だけです。

MPK-82(1991年10月6日就役)
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MPK-107(1991年3月14日就役)
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MPK-82MPK-107は、今年2月からカムチャツカ方面での演習に度々参加しています。
この2隻以外の小型対潜艦も参加しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年2月17日3時0分配信
【太平洋艦隊の艦はカムチャツカ沿岸への砲射撃を実施した】
「ホルムスク」(ソヴィエツカヤ・ガヴァニ駐留)が参加。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年2月20日8時37分配信
【太平洋艦隊の4隻の艦はカムチャツカで沿岸目標への砲射撃を実施した】
MPK-82MPK-107の他に「ウスチ・イリムスク」(ウラジオストク駐留)と「ホルムスク」(ソヴィエツカヤ・ガヴァニ駐留)が参加。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年2月28日7時55分配信
【太平洋艦隊の小型対潜艦は演習中に砲撃で海上および空中目標を撃破した】
MPK-82が参加。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年3月3日6時12分配信
【太平洋艦隊の艦は沿海地方及びカムチャツカで高射ミサイル発射及び砲射撃を実施した】
MPK-82が参加。


そして今回、カムチャツカ方面に2個「対潜打撃艦グループ」が形成されると発表されました。

おそらくは、第114水域防護艦旅団の傘下に、常設編制の2個「対潜打撃艦グループ」を作るという事でしょう。

しかしながら、上述のように、元々カムチャツカ方面に常駐する小型対潜艦は2隻のみであり、これだけで「対潜打撃艦グループ」を2個作るのは無理が有るでしょう。
(少なくとも4隻の対潜艦が必要)

従って、元々居た2隻以外にも、少なくとも2隻の小型対潜艦、例えば「ウスチ・イリムスク」とか「ホルムスク」第114水域防護艦旅団へ転属するのかもしれません。

プロジェクト1124M小型対潜艦「ウスチ・イリムスク」(1992年2月11日就役)
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プロジェクト1124小型対潜艦「ホルムスク」(1986年1月7日就役)
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更に将来的には、対潜ヘリコプターを搭載・運用可能なプロジェクト20380コルベットなども編入されるかもしれません。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった]

ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年3月8日13時2分配信
【北方艦隊の2組のTu-142乗員は北氷洋及び大西洋上空での飛行任務へ取り組んだ】

北方艦隊遠距離対潜航空機Tu-142の2組の乗員は、北氷洋及び大西洋上空での飛行任務へ取り組んだ。
飛行中、彼らはロシア航空宇宙軍遠距離航空隊給油航空機Il-78からの空中燃料補給へ取り組んだ。

Tu-142乗員の海上での飛行は13時間以上に渡り続けられた。
その近隣及び中間ゾーンで、我々の航空機は、北方艦隊独立混成航空連隊戦闘機MiG-31の支援を受けた。

飛行の様々な段階で、NATO(北大西洋条約機構)空軍戦闘機は、Tu-142への同行を行なった。
北方艦隊Tu-142の乗員は、訓練を成功裏に実施し、遠海ゾーンでの課題を解決した。
飛行は、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って行なわれた。
空中ルートは、バレンツ海、ノルウェー海、北海、大西洋の中立水域の上空を通過した。
ルートの総距離は、約1万キロメートルに及んだ。

与えられた任務を成功裏に遂行した後、飛行士は北方艦隊航空・防空軍連合部隊飛行場の1つへの着陸を行なった。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。
インド海軍Tu-142は2017年末までに退役しました。


現在、ロシア海軍航空隊では、各型合わせて北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ飛行場へ配備されています。

キぺロヴォ飛行場
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北方艦隊Tu-142は、度々地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


2020年3月4日にはクリミア半島まで進出し、黒海艦隊航空隊と共に演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はクリミア半島上空で空中給油訓練を行なった]


3月8日には大西洋まで進出しました。
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ロシア海軍航空隊Tu-142は近代化改修され、今後も現役に留まります。
[ロシア海軍は2018年に最初の近代化改修された対潜哨戒機Tu-142を受け取る]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は爆撃照準システムSVP-24を装備する]

ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年3月7日6時15分配信
【太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はピョートル大帝湾で泊地対潜演習を実施した】

太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の艦は、ウラジオストク沿岸で泊地対潜演習を実施し、その中で仮想敵潜水艦を捜索する為の艦の乗組員の活動へ取り組んだ。

演習の筋書の下で、投錨停泊地点に居るコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、太平洋艦隊主要基地への進入路で対潜巡視を行なった。
戦闘訓練射爆場の1つで、漁師は国籍不明の潜水艦潜望鏡に気付いた。
全ての必要な情報は、指定海域で潜水艦の捜索を実施する任務を与えられたコルベットへ転送された。

仮想敵側には、沿海地方潜水艦連合部隊ディーゼル潜水艦の1隻が出動した。
その探知の為、艦の射出型水中音響ステーションが関わり、更に水中状況解明の為、コルベット「グロームキー」から艦上対潜ヘリコプターKa-27PLが発艦した。
潜水艦との接触を確立した後、艦は対潜任務遂行の実地段階へ着手した。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目となる「グロームキー」(335)は、2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日に就役しました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


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2隻のコルベットは就役後もウラジオストクに留まり、主に日本海オホーツク海で行動しています。

2019年8月末、2隻のコルベットは他の太平洋艦隊の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

8月29日にカムチャツカ半島の軍港(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

9月初頭には他の艦と共にオホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

9月3日と4日には太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

9月5日にはカムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

9月7日夜~9月8日未明には、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

その後オホーツク海に留まり、10月中旬に実施されたロシア連邦軍戦略部隊演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」のサポートに回りました。。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、他の艦船と共に10月末にウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]


2020年3月7日、2隻のコルベットウラジオストク付近で潜水艦捜索演習を行ないました。

「敵役」は、ウラジオストク南部ウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団所属のプロジェクト877潜水艦が務めました。
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ロシア海軍北方艦隊の最新給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で洋上補給訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年3月6日21時31分配信
【北方艦隊の給油船「アカデミック・パシン」はバレンツ海でフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」と演習を実施した】

本日(3月6日)、北方艦隊中型海洋給油船「アカデミック・パシン」は、航行中に縦列方式で固体および液体貨物を移送する計画演習をバレンツ海で実施した。
演習へは更に、北方艦隊の戦闘訓練射爆場で試験プログラムの実行を続けているプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」が参加した。

貨物移送演習は、海況2~3の海上の波と風速毎秒10~15メートルの困難な気象条件下のバレンツ海で実施された。

貨物移送の際、フリゲート給油船は、互いの距離50~70メートルで速力12ノットで移動した。
演習実施の枠組みで、給油船からフリゲートへ数トンの乾燥貨物および液体貨物が移送された。
この行動の実施中、必要な環境安全の遵守に特別な注意が払われた、

プロジェクト23130中型海洋補給・給油船「アカデミック・パシン」は、今年1月21日に北方艦隊へ加入した。
船は『ネヴァ川造船・修理工場』で建造された。
それは、単推進軸ディーゼル装置、船首操舵装置を装備する。
砕氷クラス「Arc4」を持つ。

船は、航行中に液体貨物及び乾燥貨物を縦列及び並列で移送する事を可能にする為の設備が備えられている。
その貨物システムは、同時に8種類の貨物を移送する。

給油船の全長と幅は、それぞれ130メートルと21メートルである。
最大速力16ノット。
自立航行期間60日。
乗組員24名。
最大排水量9000トン。



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『ネヴァ川造船・修理工場』公式サイトより
【中型給油船プロジェクト23130】

ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130は、2013年5月に建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]

その結果、サンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で建造される事になり、2013年11月に建造契約が締結され、2014年2月末にはプレートカットが始まりました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる]

プロジェクト23130中型給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日に『ネヴァ川造船・修理工場』で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]

2年後の2016年5月26日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは進水した]

進水後は、造船所の岸壁で艤装工事が進められていました。

2018年3月初頭の「アカデミック・パシン」
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そして2018年5月18日、シュリッセリブルク市のすぐ近くのラドガ湖で航行試験を開始しました。
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[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの航行試験が始まった]

2018年8月には洋上補給システムの試験が行なわれました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは洋上補給システムの試験を続けている]

「アカデミック・パシン」ラドガ湖での試験は完了し、2018年9月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはクロンシュタットへ行く]

2018年9月29日にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾での試験を開始しました。



当局からの発表は有りませんが、2018年6月20日に就役し、10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した最新の大型揚陸艦「イワン・グレン」(135)がバルト海に居た頃、「アカデミック・パシン」から洋上補給を受けた事も有りました。
双方の行動履歴から見て、おそらくは2018年10月初頭あたりでしょう。
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[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

フィンランド湾での試験を終えた「アカデミック・パシン」は、2018年11月初頭にバルチースクへ移動しました。
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その後、バルチースクをベースにバルト海で洋上試験を行なっていました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの洋上試験は最終段階へ入る]

2019年1月中旬には、バルト海に居た北方艦隊偵察艦「ユーリー・イワノフ」への洋上給油を行なったようです。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

2019年1月下旬、バルト艦隊航空隊艦載ヘリコプターKa-27PSが協力し、ヘリコプターによる船上への貨物移送試験が実施されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]

その後もバルト海で洋上試験は続けられ、6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」への洋上給油を行ないました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

7月初頭までに「アカデミック・パシン」ヘリコプターによる船上への貨物移送試験を完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる物資補給試験を完了した]

その後、「アカデミック・パシン」バルチースクを出航し、ムルマンスクへ向かい、7月16日に到着しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはムルマンスクへ行く]

『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】

2019年8月23日の「アカデミック・パシン」
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その後もバレンツ海で洋上試験は続けられ、10月18日~19日に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」への洋上補給(貨物移送)を行ないました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった]
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「アカデミック・パシン」の洋上試験は12月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海での洋上試験を完了する]

2019年12月30日にロシア海軍への正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催される予定でしたが、延期されました。
[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは2019年12月30日にロシア海軍へ就役する]

2020年1月21日、北方艦隊基地セヴェロモルスクで、「アカデミック・パシン」の海軍旗初掲揚式典が開催され、正式に就役しました。
[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

2020年3月6日、バレンツ海で洋上試験中のプロジェクト22350フリゲート2番艦「アドミラル・カサトノフ」への洋上補給演習を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で洋上試験を続ける]


プロジェクト23130中型海洋補給船(「アカデミック・パシン型」)は、合計6隻の建造が予定されています。
[ロシア海軍の為に6隻のアカデミック・パシン型給油船(補給艦)が建造される]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはスリランカのコロンボ港へ到着した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年3月7日8時30分配信
【太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は業務寄港の為にスリランカへ到着した】

本日(3月7日)、太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、以前に達成された合意に沿って、業務寄港の為にスリランカ共和国最大の港コロンボへ到着した。

埠頭で行なわれたロシア戦闘艦の歓迎式典には、スリランカロシア連邦大使館の代表、受け入れ国の海軍の士官、更には港湾サービスの専門家が参加した。

停泊期間に艦は水と燃料の在庫を完全な基準まで補充する。
乗組員の為に、休養及び市内への観光旅行が提供される。

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」スリランカ寄港は3月10日まで続く予定である。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572、1989年5月1日就役)は、2019年4月初頭から6月中旬まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
(2019年4月1日出航、6月15日帰投)
[ロシア太平洋艦隊の東南アジア遠征(2019年4月-6月)]

遠距離航海から帰投後、2019年8月8日に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月9日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、オホーツク海で演習を行ない、2019年10月末にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2019年11月初頭には太平洋艦隊潜水艦の演習の相手役を務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の通常動力潜水艦は日本海で魚雷攻撃訓練を行なった]

「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、2020年1月下旬に短期間出航しています。
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「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年10月1日就役)を伴い、2月10日頃にウラジオストクを出航しました。
(ロシア海軍当局からの公式発表無し)

2月12日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2020年2月13日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後の動向も全く公表されていませんでしたが、3月7日にスリランカコロンボ港へ到着しました。


なお、コロンボには、前日(3月6日)までバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」が寄港していました。
(3月4日入港、3月6日出港)
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスリランカを去った]

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスリランカを去った


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルチ地域情報供給部(カリーニングラード市)発表
2020年3月6日15時51分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はコロンボへの業務寄港プログラムを完了した】

本日(3月6日)、遠距離航海任務を遂行している警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」乗組員は、スリランカコロンボ港への業務寄港を完了し、アデン湾へ出航した。
艦は、支援船・給油船「エリニヤ」及び海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」が待つ指定海域へ進路を取った。

ロシア警備艦スリランカへの碇泊は3月4日から続いた。
この間に乗組員は、水、燃料、食料の在庫を指定基準まで補充し、更にはスリランカ海軍司令部の代表との表敬会合を行なった。
今後、警備艦は計画遠距離航海任務の遂行を続ける。

計画遠距離航海任務を遂行している警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、2019年10月1日に軍港バルチースク市を去り、インド洋へ進路を取った。
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」率いる艦船支隊は、2019年12月に初めてロシア-インド演習『インドラ-2019』海上部門中華人民共和国及びイランとの3ヶ国演習『海上安全の帯-2019』、対海賊へ指向されるロシア-日本演習へ参加した。

現在、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」インド洋で対海賊当直任務の遂行を継続している。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ)(2009年7月24日就役)は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]

12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

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12月10日にインド東岸マルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]

12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]

合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、イランチャーバハール港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった]

12月27日にチャーバハール港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド洋北部でイラン海軍及び中国海軍と合同演習を行なう]

翌12月28日、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船インド洋北部へ出航し、イラン海軍及び中国海軍の艦との合同演習『海上安全の帯-2019』を開始しました。
[ロシア・イラン・中国海軍合同演習はインド洋北部で始まった]

合同演習は12月30日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船イランを去りました。

1月4日~7日にオマーンサラーラ港へ寄港し、物資を補充しました。

1月9日、「ヤロスラフ・ムードルイ」アデン湾を西方向(紅海)へ通過するロシア民間船団の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団を護送する]

アデン湾民間船団を護送した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、日本海上自衛隊護衛艦「はるさめ」(1997年3月24日就役)と合同演習を行なう為に合流しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは2020年1月下旬にアデン湾で日本海上自衛隊との合同演習へ参加する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアラビア海で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと合同演習を行なう]
無論、「ヤロスラフ・ムードルイ」日本との合同演習へ参加するのは、今回が初めてとなります。

1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」「はるさめ」は、海賊に乗っ取られたという想定下の船(給油船「エリニヤ」)を解放する演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと対海賊合同演習を行なった]
同日夕方までにバルト艦隊日本海上自衛隊の合同演習は完了しました。
[ロシア海軍バルト艦隊と日本海上自衛隊の合同演習は完了した]

日本との合同演習を行なっていた1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」は、アデン湾で故障したニュージーランドヨットを助けました。
[ロシア海軍バルト艦隊艦船支隊はアデン湾でニュージーランドのヨットを助けた]

1月26日、「ヤロスラフ・ムードルイ」は再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港を訪れた]
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1月29日にサラーラ港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港を去った]

2月10日、「ヤロスラフ・ムードルイ」は三度オマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びオマーンのサラーラ港を訪れた]

2月18日にサラーラ港を出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンを去り、アデン湾へ向かった]

2月26日には給油船「エリニヤ」から水と燃料を補給しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務を続ける]
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その後、インド洋を東へ進み、3月4日にはスリランカコロンボ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスリランカのコロンボを訪れた]
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3月6日にコロンボ港を出航し、アデン湾へ向かいました。