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ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはピョートル大帝湾で砲撃訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年2月16日3時30分配信
【太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」とロケット艇はK-2任務の枠組みにおいて日本海で砲射撃を実施した】

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」水域保護艦連合部隊の3隻のロケット艇は、海上で第2錬成任務K-2の要素へ取り組んだ。

ピョートル大帝湾大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」乗組員は、沿岸、空中、海上目標への複合砲射撃を実施し、電波電子妨害を設定する訓練へ取り組み、航行中のダメージコントロール演習を実施し、視界が制限された条件下で狭い場所を航行した。

更に海上での実地任務は、沿海地方多種戦力小艦隊の3隻のロケット艇により射爆場の各艦のセクターで遂行された。
対潜航空機Tu-142及びIl-38の支援下では対空防衛演習を実施し、空中目標~投下落下傘標的への複合実地砲射撃を行なった。

更には、口径76mmのAK-176砲装置を仮想敵水上目標を模した海上盾へ使用した。



プロジェクト1155大型対潜艦の4番艦「アドミラル・トリブツ」は、1980年4月19日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)のA.A.ジダーノフ記念造船工場(現「北方造船所」)で起工され、1983年3月26日に進水し、1986年2月15日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[ウダロイ型6番艦「アドミラル・トリブツ」]

1986年から1990年までインド洋及びペルシャ湾で行動し、1987年11月18日~23日にはイエメンアデン、1990年5月16日~21日にはマレーシアペナンを訪問しました。
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1992年12月5日から1993年5月23日までペルシャ湾における平和維持活動に従事しました。
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1990年代半ば以降はウラジオストクでオーバーホールが行なわれ、復帰したのは2001年になりました。

2001年9月8日から12日まで日本佐世保を訪問し、2004年2月には大韓民国仁川を訪問しました。
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2005年10月~11月にインド洋への遠距離航海を行ない、10月14日から20日までインド海軍との合同演習『インドラ-2005』へ参加しました。
その後、10月28日にインドネシアタンジュンプリオク、11月4日にシンガポールチェルギ、11月15日にタイサッタヒープ、11月27日にベトナムダナンを訪問しました。

2009年6月29日から11月16日まで初のソマリア海賊対処任務の為、アデン湾へ派遣されました。
[ロシア海軍第4次ソマリア遠征]

2011年12月10日から2012年5月3日まで2度目のソマリア海賊対処任務の為、アデン湾へ派遣されました。
アデン湾から帰港途中に中国海軍との合同演習『海洋協同-2012』へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊第7次海賊対処部隊はウラジオストクへ戻った]

2014年からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装が始まりました。

ガスタービンエンジンクロンシュタット海洋工場で修理されました。
[ロシア海軍艦艇のガスタービンエンジンの修理はクロンシュタットで行なわれる]

「アドミラル・トリブツ」の近代化改装は電子機器の交換がメインであり、新たに汎用射撃管制システム「バギラ-M」、戦闘情報管理システム「シグマ」、航海レーダーMR-231、MR-231-3が搭載されました。

汎用射撃管制システム「バギラ-M」
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【戦闘情報管理システム「シグマ-E」】

【航海レーダーMR-231】

【航海レーダーMR-231-3】

これに伴い、ディーゼル発電機も、従来の200kw×1基から300kw×2基に換装されました。


近代化改装を終えた「アドミラル・トリブツ」は、改装後の試験を兼ねて出航し、2016年6月20日に他の艦艇と共に宗谷海峡を東へ通過しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]

2016年7月に太平洋艦隊へ復帰しました。
[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]

2016年9月4日にウラジオストクを出航して中国へ向かい、中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加し、10月5日に帰港しました。
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

2016年10月15日にウラジオストクを出航し、インド洋へ向かいました。
12月14日から21日までインドを訪れ、インド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]
インドからの帰路にフィリピン、韓国、日本を訪問し、2017年1月25日にウラジオストクへ帰港しました。

2017年2月上旬に日本海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは戦闘機Su-35Sと対空戦闘訓練を行なった]
,
2017年6月15日には沿海地方ニコラエフカ基地に駐留する艦上対潜ヘリコプターKa-27PL及び艦上捜索救助ヘリコプターKa-27PSの発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった]

2017年9月下旬には、日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

2017年9月24日には他の合同演習参加艦船と共にラペルーズ海峡を東へ通過し、オホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年10月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

合同演習終了後もオホーツク海・カムチャツカ方面に留まり、10月28日にラペルーズ海峡を西へ通過して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年10月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2018年1月と2月にピョートル大帝湾で演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはピョートル大帝湾で演習を行なった]

2018年3月下旬の太平洋艦隊演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対空戦闘訓練を行ない、短距離艦対空ミサイルを発射した]


2018年5月7日から7月12日まで東南アジアへの遠距離航海を行ない、日本にも寄港しました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠洋航海(2018年5月-7月)]

2018年8月下旬の太平洋艦隊演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の40隻以上の艦船は日本海及びオホーツク海で演習を行なう]

2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の掃海艦艇は太平洋及びオホーツク海で掃海演習を行なった]

2019年3月下旬に日本海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で5日間に渡る演習を行なった]

2019年4月1日から6月15日まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊の東南アジア遠征(2019年4月-6月)]
この間、2019年4月29日~5月4日に黄海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

2019年8月末からオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2020年3月末~4月末の太平洋艦隊オホーツク海演習へ参加し、5月5日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

2020年5月26日、「アドミラル・トリブツ」は、対潜ヘリコプターKa-27PL及び捜索救助ヘリコプターKa-27PS(第7062航空基地所属、普段は沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留)の発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはヘリコプターの発着訓練を行なった]

6月3日からウラジオストク沖のピョートル大帝湾へ出航し、翌6月4日には、100mm単装砲AK-100による対空、対水上、対機雷砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2020年6月末には日本海で行なわれた潜水艦捜索演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦部隊と対潜哨戒機は日本海で潜水艦捜索演習を行なった]

2020年7月後半には同型艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と共に日本海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で対潜戦闘演習を行なった]

2020年8月1日から9月30日まで同型艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と共にインド洋への遠距離航海を行ない、インド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊インド遠征(2020年8月-9月)]

2021年2月16日にピョートル大帝湾で砲撃などの洋上訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"はウラジオストク港内で乗組員の錬成訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年2月16日5時30分配信
【太平洋艦隊の近代化フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は第1錬成任務への移行を完了した】

太平洋艦隊近代化フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」の乗組員は、第1錬成任務(K-1)への移行を完了した。

K-1任務は、単独艦の訓練プログラムの最も重要な部分であり、基地に停泊した条件での戦闘及び日常活動への取り組み、戦闘及び航行の準備が提供される。

K-1の枠組みでフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」の乗組員は、停泊条件での組織的対空防衛及び艦のダメージコントロール、組織的対水中工作防衛、更には化学、生物、放射線による汚染条件での要員の行動へ取り組んだ。
任務の受け入れは、閲兵式で完了した。

任務の受け入れの結果、艦隊管理部の検査士官は、乗組員の機能的義務、艦の戦闘及び航行、投錨及び係留を準備する演習中の要員の組織的で巧みな行動についての充分な知識に着目した。

計画に沿ってフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は、3月に、単独艦での海上における戦闘訓練の実施が提供される第2錬成任務への移行へ着手する。



プロジェクト1155大型対潜艦の8番艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は、1983年5月25日にカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工され、1984年12月27日に進水し、1985年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1986年2月2日に太平洋艦隊へ編入され、正式に就役しました。
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1987年10月1日から12月26日まで太平洋艦隊基地への移動航海を行ないました。
この間、モザンビーク、ルアンダ、セーシェル諸島、インド、ベトナムを訪問しました。

1988年7月14日から1989年2月13日までペルシャ湾で行動し、41隻の船を護送しました。
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1990年にはエチオピアからソ連民間人を避難させ、この間にアブダビアデンへ寄港しました。
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1990年8月14日から18日まで朝鮮共和国ウォンサン(元山)港を訪問しました。

1990年12月15日から1991年8月30日までペルシャ湾で行動し、この間にアブダビアデンへ寄港しました。
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1992年11月から1994年4月までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれました。

2003年4月16日にウラジオストクを出航し、5月にインド洋黒海艦隊の艦船と合同演習を行ない、その後、インドを訪問しました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その1・太平洋艦隊のウダロイ級大型対潜艦]

2003年10月にはハワイ真珠湾を訪問しました。
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2004年8月30日から9月30日まで日本を訪問し、9月4日には日本海上自衛隊と捜索救助合同演習を行ないました。

2005年8月には中国青島港を訪問しました。

2006年3月にはグアム島を訪問しています。
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2008年9月15日から17日まで日本海で実弾射撃訓練を行ない、帰投した直後に火災事故が発生しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災発生 ]

2009年3月に修理を完了し、艦隊へ復帰しました。

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、これまでに3度に渡りアデン湾海賊対処任務へ就いており、1度目は2010年2月24日に出港しています。
[大型対潜艦「シャーポシニコフ元帥」支隊はソマリアへ出発した]

アデン湾到着後の「マルシャル・シャーポシニコフ」艦内で打ち合わせを行なうロシア海軍海賊対処部隊幹部とアメリカ及びシンガポール海軍アデン湾派遣部隊指揮官
(2010年4月8日)
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2010年5月6日、ソマリア海賊に乗っ取られたロシアタンカー「モスクワ大学」を解放しました。
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【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】
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『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】

この時のロシア海軍海賊対処部隊指揮官は、第44対潜艦旅団司令官イリダル・アフメロフ1等海佐でした。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]

タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。
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しかし、拘束された10名も、ボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。
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結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。
[アデン湾における大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフの活躍を描いた映画が撮影される]
「マルシャル・シャーポシニコフ」は2010年6月25日に帰投しました。

2012年4月下旬に黄海で実施されたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2012』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

2012年11月2日から2013年4月21日まで遠距離航海を行ない、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊はウラジオストクへ戻った]

2014年3月中旬から7月初頭までインド洋への遠距離航海を行ない、この間に3度目のアデン湾海賊対処任務を遂行しました。
[ロシア太平洋艦隊インド洋遠征(2014年3月-7月)]
2014年10月から12月までオーストラリア沖への遠距離航海を行ないました。
[オーストラリア沖へ行ったロシア海軍太平洋艦隊の軍艦はウラジオストクへ帰ってきた]

2015年3月下旬から4月上旬まで日本海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は日本海で演習を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊は演習を実施した]

2015年6月下旬から7月初頭にオホーツク海で実施された演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はオホーツク海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の『決闘』演習がオホーツク海で行なわれた]

2015年10月26日に宗谷海峡を東進し、11月16日に同海峡を西進したのを最後に、洋上での活動は見られなくなりました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年10月26日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年11月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


2016年春からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装工事が始まりました。
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2基の「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒AK-100 100mm単装砲2番砲塔、ガスタービンエンジンなどが撤去されました。

ガスタービンエンジン『クロンシュタット海洋工場』へ送られ、修復されました。
[クロンシュタット海洋工場はロシア海軍の全ての艦艇用ガスタービンエンジンを修理する]

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、近代化改装により対艦ミサイル「ウラン」を装備する事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは近代化改装によりウラン対艦ミサイルを装備する]

近代化改装開始から1年以上経った2017年8月には、「マルシャル・シャーポシニコフ」の為に、有翼ミサイル「カリブル」用の垂直発射機3S-14も発注された事が明らかになりました。
ブログ『BMPD』より
2017年8月19日配信
【大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の近代化で2基の汎用垂直発射装置3S-14モジュールが設置される】
(つまり、当初は「ウラン」対艦ミサイルのみを装備するつもりだったが、その後、「カリブル」も装備する事になった)

「ウラン」4連装発射筒(3R-60U)「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒の在った場所に、3S-14発射機100mm単装砲2番砲塔の在った場所に設置されました。
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2018年2月16日、「マルシャル・シャーポシニコフ」で、溶接作業中に木製足場へ引火した事により火災が発生しました。

[ウラジオストクで近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災が発生した]

その後、『ダーリザヴォード』の乾ドックへ入渠しました。
[近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ近影(2018年7月11日)]

2019年11月13日までに乾ドックを出ました。
[近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート(大型対潜艦)マルシャル・シャーポシニコフはウラジオストクの乾ドックを出た]

その後、『ダーリザヴォード』の岸壁で艤装工事が進められました。


「マルシャル・シャーポシニコフ」AK-100 100mm砲の1番砲塔も撤去され、代わりにロシア海軍の新世代水上艦にも装備されているA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲が設置されました。

[近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は新たな100mm砲を得る]

更に、最新の高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」の装備も検討されています。
(未だ実際に装備はされていませんが )
[近代化されるロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は最新高射ミサイル-砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

2020年7月10日、「マルシャル・シャーポシニコフ」は、最初の洋上試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で洋上試験を開始した]


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その後、一旦ウラジオストクへ戻り、8月13日には再び洋上試験の為に出航しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で洋上試験を続ける]

9月15日、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将「マルシャル・シャーポシニコフ」を視察しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊司令官は近代化改装されたフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"を視察した]

10月19日、「マルシャル・シャーポシニコフ」は工場航行試験の第2段階を実行する為にウラジオストクを抜錨し、日本海へ出航しました。

[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は洋上試験の第2段階実施の為に日本海へ出航した]

その後、ウラジオストクへ帰投し、11月6日には艦船修理工場『ダーリザヴォード』の乾ドックへ入渠しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は最終洋上試験の準備の為にドックへ入った]


兵装の試験を行なう為、12月15日に出航しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は兵装試験を行なう為、日本海へ出航した]

12月24日、A-190-01 100mm単装砲対艦ミサイル「ウラン」の発射試験を行ないました。

[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海でA-190-01 100mm砲と対艦ミサイル"ウラン"の発射試験を行なった]

12月28日に再び対艦ミサイル「ウラン」を発射しました。

[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で再び対艦ミサイル"ウラン"を発射した]

その後、ウラジオストクへ帰投した「マルシャル・シャーポシニコフ」は、港内に停泊した状態で乗組員の各種訓練~第1錬成任務K-1を行ないました。

3月には海上での乗組員の各種訓練~第2錬成任務K-2を行ないます。


近代化改装後の「マルシャル・シャーポシニコフ」は、大型対潜艦からフリゲートへ類別変更されます。
[近代化改装されるプロジェクト1155大型対潜艦はフリゲートへ艦種変更される]

ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲートの後期建造艦(5番艦以降)は32基の巡航ミサイル(対艦ミサイル)を搭載する

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『タス通信』より
2021年2月16日9時1分配信
【情報筋:近代化されたプロジェクト22350フリゲートは極超音速兵器を搭載できる】
モスクワ、2月16日/タス通信

近代化されたプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・アメリコ」及び「アドミラル・チチャーゴフ」極超音速兵器の搭載艦となり、合計32基の有翼ミサイルの搭載が可能となる。
『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。

「ペア(フリゲート"アドミラル・アメリコ"と"アドミラル・チチャーゴフ")は、同プロジェクトの『クラシック』シリーズが遂行している任務の遂行が可能となります。
その弾数は増加します。
極超音速兵器を搭載する能力が有ります」

彼は話した。

彼によると、「契約によれば、これらには4基の汎用艦載射撃複合体(UKSK)が有り、このシリーズの艦は続きます」
各々の汎用艦載射撃複合体は、8基の有翼ミサイル「カリブル-NK」或いは「オーニクス」、そして将来には「ツィルコン」が考慮される。
「オーニクス」「ツィルコン」レウトフ科学生産合同『機械製造』が開発、製造する。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された最初のプロジェクト22350艦シリーズは、2基の汎用艦載射撃複合体を搭載する。
プロジェクトのトップ艦~「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、現在、「ツィルコン」の試験の為に使用されている。

このフリゲートによる最初の極超音速有翼ミサイルの射撃は、2020年10月初頭に実施された。
この時、艦は白海からミサイルを発射し、それはバレンツ海の海上標的を撃破した。
「ツィルコン」の最大速度は音速の8倍となり、飛翔高度は28キロメートルに達した。
その後、射撃は同年11月に実施され、ミサイルは距離450キロメートルの海上目標を撃破し、飛翔速度はマッハ8以上に達した。



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ロシア海軍の新世代水上戦闘艦・1等多目的フリゲート・プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク『北方造船所』で8隻が起工されており、この内の2隻がロシア海軍へ就役し、1隻が進水しています。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥ゴルシコフ)(艦番号454)は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
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[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
その後、2019年2月末から7月末まで世界を一周する遠距離航海を行ないました。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-7月)]
2020年には極超音速ミサイル「ツィルコン」の発射試験に従事しました。
[極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を終えたロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は母港への帰路に就いた]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」(海軍元帥カサトノフ)(艦番号461)は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水し、2020年7月15日にロシア海軍へ納入され、2020年7月21日に正式に就役しました。
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[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]
2020年12月末から遠距離航海を行なっています。
[フリゲート"アドミラル・カサトノフ"遠距離航海(2020年12月-)]

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工され、2020年5月22日に進水しました。
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[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは進水した]

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥イサコフ)は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

3番艦と4番艦は、ガスタービンエンジンの供給が大幅に遅延した為、建造も遅延しています。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]

3番艦は2021年末、4番艦は2022年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2021年末にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]
[プロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦は2021年末と2022年末にロシア海軍へ引き渡される]


4隻で建造が打ち切られる筈だったプロジェクト22350フリゲートですが、2018年7月末に就役した1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」の運用実績を踏まえ、建造が続行される事になりました。

2019年4月23日、プロジェクト22350フリゲートの第2シリーズとなる5番艦と6番艦が『北方造船所』で一斉に起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350フリゲート"アドミラル・アメリコ"と"アドミラル・チチャーゴフ"はサンクトペテルブルクで起工された]

プロジェクト22350フリゲート5番艦「アドミラル・アメリコ」起工記念板
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プロジェクト22350フリゲート6番艦「アドミラル・チチャーゴフ」起工記念板
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「アドミラル・アメリコ」は2024年、「アドミラル・チチャーゴフ」は2025年に就役予定です。

2020年7月20日、プロジェクト22350フリゲートの7番艦「アドミラル・ユマシェフ」と8番艦「アドミラル・スピリドノフ」『北方造船所』で一斉に起工されました。
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[ロシア海軍の新世代フリゲート"アドミラル・ユマシェフ"と"アドミラル・スピリドノフ"はサンクトペテルブルクで起工された]

現在の所、この2隻のロシア海軍への引き渡しは、2025~2026年に予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート"アドミラル・ユマシェフ"と"アドミラル・スピリドノフ"は2025-2026年にロシア海軍へ就役する]

計8隻の建造が計画されているプロジェクト22350フリゲートは、北方艦隊に3隻、太平洋艦隊に3隻、黒海艦隊に2隻が配備されます。

太平洋艦隊へ配備される最初のプロジェクト22350フリゲートは、2019年4月23日に起工された5番艦「アドミラル・アメリコ」となります。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ3隻のプロジェクト22350フリゲート後期型が配備される]


以前には、プロジェクト22350フリゲート後期建造艦(5番艦~8番艦)の有翼ミサイル搭載数は24基(前期建造艦:1番艦~4番艦は16基)に増加すると言われていました。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲートの5番艦以降は24基の巡航ミサイル(対艦ミサイル)を搭載する]

しかし今回、後期建造艦(5番艦~8番艦)の有翼ミサイル搭載数は32基、つまり前期建造艦(1番艦~4番艦)の2倍に増加する事が明らかにされました。
ただし、非公式筋の情報ですが・・・
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プロジェクト22350フリゲート前期建造艦は、有翼ミサイル16基、高射ミサイル(ポリメント-リドゥート)32基を搭載していますが、高射ミサイルを減らして有翼ミサイルを増やすのでしょうか。

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアラビア海でイラン海軍との合同演習へ参加する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年2月15日19時24分配信
【ロシアとイランはオマーン湾及びインド洋北西で海軍演習を開始した-艦隊】
モスクワ、2月15日、インタファクス

オマーン湾及びインド洋北西部ロシアイランの海軍演習が開始され、砲射撃を行ない、海賊との戦闘行動へ取り組む。
月曜日にロシア連邦バルト艦隊は発表した。

「ロシア-イラン海軍演習は、2021年2月15日から16日までオマーン湾及びインド洋北西部で実施されます」
声明では、こう述べられた。

「日中に演習海域でロシアとイランの軍事船員は、水上標的への砲射撃を実施しました。
夜間にはロシアとイランの艦の間で発光信号の交換及び無防備の泊地における艦の対水中工作防衛の訓練が実施されます」
バルト艦隊
の声明では、こう述べられた。

2月16日、ロシアイランの船員は、合同操艦、海賊に乗っ取られた商船の解放、更には遭難した船の仮想火災の消火のエピソードへ取り組むと声明は指摘した。

演習には、コルベット「ストイーキー」及び中型海洋給油船「コラ」で構成されるバルト艦隊艦船支隊が参加する。

「演習中にイラン海軍を代表するのは、誘導ロケット兵器フリゲート"ジャマラン"、コルベット"ナグディ"、ロケット艇ファラコン、ガルドウネフ、トンダル、哨戒艦マフムディ、支援船ナゼリ、補給船ラヴァンです」
バルト艦隊
は声明で指摘した。

コルベット「ストイーキー」、給油船「コラ」、海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」は、2020年12月16日にバルチースクから遠距離航海へ出発したと艦隊は伝えた。

2020年9月、イラン海軍は、ロシア戦略演習『カフカス-2020』のエピソードの1つへ参加した。
イラン艦は、ロシア連邦カスピ小艦隊の艦と共に対テロ任務へ取り組んだ。

2019年12月、インド洋北西部で、ロシア、イラン、中国の海軍演習が行なわれた。

ロシアコルベット「ストイーキー」は、プロジェクト20380の第3の生産艦である。
プロジェクト20380コルベットは、2000トンの排水量を有し、全長は100メートル以上、最大速力27ノット、自立航行距離4000海里。
プロジェクト20380艦は、100mm汎用砲複合体、高射ミサイル複合体、対艦ミサイルで武装する。
艦の航空グループには1機のヘリコプターKa-27PLが含まれる。
同プロジェクト艦は、敵の水上艦及び潜水艦との戦闘、海洋揚陸部隊の砲撃支援の為に意図されている。
同プロジェクト艦は「ステルス」技術を用いて建造された。



バルト艦隊プロジェクト20380コルベットの4番艦「ストイーキー」(2014年7月27日就役)は、2020年12月16日に地中海・インド洋への遠距離航海へ出発しました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海とインド洋への遠距離航海へ出発した]
「ストイーキー」地中海、そしてインド洋へ行くのは、今回が初めてです。
(これまでは北海までしか行かなかった)

「ストイーキー」に随伴するのは、この2隻です。

中型海洋給油船「コラ」(1967年10月19日就役)
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『Marine Traffic』より
【給油船「コラ」】

海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」(1978年3月20日就役)
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12月24日にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]

ラ・マンシュ海峡を通過した後、12月28日に大西洋上で対潜演習を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は大西洋上で対潜演習を行なった]
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12月29日、「ストイーキー」と随伴船はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ストイーキー」と随伴船は地中海中部で2021年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の4隻の艦船は地中海で2021年の新年を迎える]

その後、地中海東部へ向かい、2021年1月9日にロシア海軍物資供給所が在るシリアタルトゥース港へ到着しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はシリアのタルトゥース港へ寄港した]

なお、「コラ」は別行動を取り、2021年1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った北方艦隊フリゲート「アドミラル・カサトノフ」救助曳船「ニコライ・チケル」への洋上給油を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

一方、「ストイーキー」は1月22日に地中海東部で模擬射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海東部で模擬射撃演習を行なった]

その後、「コラ」「ストイーキー」と合流し、1月26日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を訪れた]
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1月29日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を去った]

その後、南下してスエズ運河へ入り、2月1日には紅海へ入りました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]

2月6日にはアデン湾東部に到達し、アデン湾から紅海へ行く民間船の護衛を開始しました。。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾で商船を護衛する]

その後、イラン沖へ向かい、2月15日からイラン海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍とイラン海軍の合同演習がアラビア海で実施される]

ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』の海上フェーズが始まった


『タス通信』より
2021年2月15日18時6分配信
【ロシア海軍の艦は演習『AMAN-2021』の為にアラビア海へ出航した】
モスクワ、2月15日/タス通信

ロシア連邦艦船支隊は、演習『AMAN-2021』の海上フェーズへ参加する為にアラビア海へ出航した。
月曜日にロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。

軍当局が話したように、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、救助船SB-739で構成される艦船支隊には、他の演習参加国と共に、この2日間、高速小型目標の攻撃の撃退への取り組みと、合同操艦訓練の実施が待ち受けている。

国防省によると、更に演習参加者は、合同対海賊行動、臨検活動、約5キロメートル離れた「キラー・トマト」型水上標的への様々な艦載砲兵器複合体からの射撃実施へ取り組む。

ロシアパキスタン側の招待により演習へ参加する。
それは2月16日まで続く。

アラビア海エリアで実施される海軍演習『AMAN-2021』は非ブロック(非同盟)である。
参加国は、それぞれ独自に演習へ参加する。






『AMAN』は、パキスタンが主催して2年に1度実施される多国籍海軍演習であり、ロシア海軍も何度か参加しています。

2017年2月中旬に実施された『AMAN-2017』には、ロシア北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」が参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

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そして2021年2月にパキスタン沖で実施される『AMAN-2021』には、黒海艦隊の艦船が参加する事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊は2021年2月にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加する]
これに関し、以前には「ロシア海軍が10年ぶりにNATOとの合同演習へ参加する」などと報じられましたが、これは、ロシア海軍の黒海艦隊の艦が、複数のNATO加盟国海軍との合同演習へ参加するのが10年ぶりという事です。

参加艦船は、この3隻です。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」
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哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」
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救助船SB-739

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プロジェクト11356Rフリゲート1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)は、2020年12月下旬にセヴァストーポリを出航、12月24日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)へ行く]

2021年1月11日に地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月下旬にはシリアタルトゥース港で乗組員の各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった]

プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」(375、2019年6月11日就役)は、2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


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その後、プロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流した「アドミラル・グリゴロヴィチ」及び「ドミトリー・ロガチョフ」スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にはパキスタンカラチ港へ到着しました。

[パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した]

2月12日、カラチ港多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催されました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』が始まった]

2月13日、パキスタン海軍参謀総長フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」を視察しました。

[パキスタン海軍参謀総長はロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"を視察した]

そして2月15日、ロシア海軍を含め、演習へ参加する艦船はカラチ港から出航しました。

パキスタン沖(アラビア海)での洋上演習は2月16日まで続きます。

ロシア海軍とイラン海軍の合同演習がアラビア海で実施される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年2月14日15時58分配信
【イランとロシアはインド洋で海軍演習の実施を予定している~イラン軍司令官】
ドバイ、2月14日、インタファクス

イランロシア連邦は、地域の安全保障へ指向されるインド洋での合同海軍演習を行なう為に集合する。
日曜日に『タスニム通信』は、イラン軍総参謀長ハビボラ・サヤリ少将の談話を引用して報じた。
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「イラン軍調整副司令官ハビボラ・サヤリ少将は、日曜日に、イラン南方水域で2度目の合同演習を行なう為にイラン及びロシアの海軍が集合すると話しました」
同社は伝えた。

彼は「ロシアの強力な海軍との演習は、イラン海軍が主要海軍国の水準へ達した事への明確なシグナルとなります」と指摘した。

サヤリは、演習の目的が「インド洋北部の安全保障」であると付け加えた。

2019年12月、ロシア連邦、中華人民共和国、イランは初めて海上~オマーン湾インド洋北方海域で合同演習を実施した。
その後、イラン海軍司令官ホセイン・ハンザディ少将は、イラン、ロシア、中国は、海軍演習を毎年実施する事で合意したと語った。
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ロシア、イラン、中国3ヶ国合同海軍演習『海上安全の帯-2019』は、2019年12月28日から30日までアラビア海で実施されました。

[ロシア・イラン・中国海軍合同演習はインド洋北部で始まった]

ロシア海軍からは、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、救助曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」が参加しました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイのインド洋遠征(2019年10月-2020年5月)]


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それから1年以上を経て、ロシア海軍イラン海軍の合同演習が再びアラビア海で実施される事になりました。

ただし、今の所、ロシア海軍側からは何の発表も無く、どの艦船が参加するのかも明らかにされていません。

現在、黒海艦隊の艦船部隊は、パキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』へ参加する為、同国に滞在しています。
[パキスタン海軍司令官はロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"を視察した]

この他、バルト艦隊艦船部隊アラビア海付近で行動中です。
[コルベット"ストイーキー"の地中海・インド洋遠征(2020年12月-)]

ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はエンジン故障の為に緊急着陸した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年2月14日13時13分配信
【北方艦隊の委員会は航空機Tu-142の事件の原因を調査する】
モスクワ、2月14日、インタファクス

対潜航空機Tu-142の事件現場で北方艦隊の委員会は作業している。
日曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。

「2月14日、計画飛行を実施中の航空機Tu-142で、4基のエンジンの内の1基の故障センサーが作動しました。
空中船の指揮官は飛行任務を中止する決定を下し、離陸した飛行場への着陸を無事に行ないました。
事件の原因を特定する為、北方艦隊の委員会が現場で作業しております」

声明では、こう述べられた。

以前、情報筋は『インタファクス』へ、Tu-142は日曜日に、エンジンが故障したが故にヴォログダ近郊へ緊急着陸したと伝えた。
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Tu-142は、世界最大の遠距離対潜防衛航空機の内の1つである。
潜在敵の潜水艦との戦闘、長距離対潜防衛線を長時間に渡って作成、監視する為に意図されている。
NATO(北大西洋条約機構)分類は「ベア-F」である。
Tu-142の実地航続距離は12550キロメートル、戦闘行動半径は6400キロメートル。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。


現在、ロシア海軍航空隊では、北方艦隊太平洋艦隊に各12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ飛行場に配備されています。

キぺロヴォ飛行場
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ロシア海軍航空隊Tu-142は、度々遠方海域へ進出しています。

北方艦隊Tu-142は、2016年6月初頭と2018年3月末に地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


2020年3月4日、北方艦隊の2機のTu-142クリミア半島まで進出し、黒海艦隊航空隊と共に演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はクリミア半島上空で空中給油訓練を行なった]


2020年3月8日、北方艦隊の2機のTu-142大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった]

2020年3月11日、北方艦隊の2機のTu-142は再び大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は再び大西洋上空の長距離飛行を行なった]

4月29日、北方艦隊の2機のTu-142は、バレンツ海、ノルウェー海、そして北海へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はバレンツ海、ノルウェー海、北海の上空を飛行した]

6月27日には、初めて北方艦隊太平洋艦隊の合計7機のTu-142が同じ日に長時間飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142MKは、バレンツ海及びノルウェー海、北太平洋の上空で長時間飛行を行なった]

7月3日、北方艦隊の3機のTu-142は、バレンツ海、ノルウェー海、北東大西洋で長時間飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はバレンツ海、ノルウェー海、北東大西洋で長時間飛行を行なった]

8月28日には、北方艦隊の4機のTu-142太平洋艦隊の4機のTu-142が長時間飛行を行ないました。

[ロシア海軍航空隊の4艦隊の航空隊は同時飛行訓練を行なった]

9月12日、北方艦隊の2機のTu-142は、バレンツ海、ノルウェー海、北海で長時間飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はバレンツ海、ノルウェー海、北海で長時間飛行を行なった]

9月17日、北方艦隊の2機のTu-142は、バレンツ海、ノルウェー海、北海、大西洋で長時間飛行を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はバレンツ海、ノルウェー海、北海、大西洋で長時間飛行を行なった]

11月21日、北方艦隊の2機のTu-142は、北極で長時間飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極海で長時間飛行を行なった]

11月28日~29日に掛けて北方艦隊の2機のTu-142北極及び北東大西洋で約12時間に渡る長時間飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極海と北東大西洋で長時間飛行を行なった]

2021年2月14日、キぺロヴォ飛行場を発進したTu-142は、エンジンの1機が故障した為に引き返し、同飛行場へ緊急着陸しました。

パキスタン海軍参謀総長はロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"を視察した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2021年2月13日19時0分配信
【パキスタン海軍司令官はロシアのフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」を訪れた】

パキスタン・イスラム共和国海軍司令官ムハンマド・アムジャド・ハン・ニアジ大将は、国際演習『AMAN-2021』へ参加する為にカラチ港へ滞在しているフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」を訪れた。
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儀礼衛兵、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」艦長コンスタンチン・アクショーノフ3等海佐が参加したパキスタン海軍トップの歓迎式典の後、艦は「デモンストレーション」の為に見せられた
見学中にムハンマド・アムジャド・ハン・ニアジ大将は、基礎艦載兵器複合体及び捜索救助ヘリコプターKa-27PSについて知った。
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ロシア艦の訪問を完了したアムジャド・ハン・ニアジ大将は、フリゲートの来賓録に記された。
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2月11日、ロシア海軍艦船支隊は、演習『AMAN-2021』へ参加する為、カラチ市港へ到着した。
2月12日、ロシア連邦国防省代表団は、演習の開会式典へ参加した。


演習『AMAN-2021』の枠組みでロシア海軍を代表するのは、黒海艦隊の艦船~、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、救助船SB-739、海軍歩兵部隊、機雷除去支隊、海上配置艦載ヘリコプターKa-27PSである。

アラビア海エリアで実施される海軍演習『AMAN-2021』は非ブロック(非同盟)である。
全ての参加国は、パキスタン側の招待により、独自に演習へ参加する。






『AMAN』は、パキスタンが主催して2年に1度実施される多国籍海軍演習であり、ロシア海軍も何度か参加しています。

2017年2月中旬に実施された『AMAN-2017』には、ロシア北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」が参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

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そして2021年2月にパキスタン沖で実施される『AMAN-2021』には、黒海艦隊の艦船が参加する事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊は2021年2月にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加する]
これに関し、以前には「ロシア海軍が10年ぶりにNATOとの合同演習へ参加する」などと報じられましたが、これは、ロシア海軍の黒海艦隊の艦が、複数のNATO加盟国海軍との合同演習へ参加するのが10年ぶりという事です。

参加艦船は、この3隻です。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」
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哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」
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救助船SB-739

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プロジェクト11356Rフリゲート1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)は、2020年12月下旬にセヴァストーポリを出航、12月24日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)へ行く]

2021年1月11日に地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月下旬にはシリアタルトゥース港で乗組員の各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった]

プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」(375、2019年6月11日就役)は、2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


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その後、プロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流した「アドミラル・グリゴロヴィチ」及び「ドミトリー・ロガチョフ」スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にはパキスタンカラチ港へ到着しました。

[パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した]

2月12日、カラチ港多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催されました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』が始まった]

2月13日、パキスタン海軍参謀総長(記事中では「海軍司令官」)はフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」を視察しました。

ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部(シリア沖)で乗組員の訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年2月12日14時15分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は地中海で錬成任務K-2に合格した】

黒海艦隊小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」乗組員は錬成任務K-2に合格し、用途上の任務を遂行する為の艦の要員の許可を確認した。

活動は、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の戦闘訓練計画に沿って実施された。

錬成任務への移行中、船員は空中目標と水上目標、更には浮遊機雷模型への砲射撃を実施した。

更に乗組員は、対空防衛訓練へ参加し、無防備の泊地へ停泊時の艦の対水中工作防衛実施の行動手順へ取り組んだ。

小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、2020年11月から地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として指示された任務を遂行している。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水し、2018年6月1日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは出航準備を始めた]

その後、黒海で、海上・沿岸・空中目標への砲撃、機雷掃討、泊地での艦の防護、ダメージコントロールなどの演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年6月19日16時30分配信
【最新小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」乗組員は黒海での戦闘演習任務を成功裏に遂行した】

2018年6月28日には前線爆撃機Su-24を敵機に見立てた対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海で対空防衛演習を行なった]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


2018年8月7日に黒海100mm砲の砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年8月7日17時12分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は仮想敵の船の行動をブロックした】

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2018年8月14日~15日頃にセヴァストーポリを出航し、8月16日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ向かった]

地中海東部で2018年9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

演習が終わった後も地中海東部に留まっていましたが、2018年11月6日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへの帰路に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]

2019年8月末のロシア南方軍管区の大規模演習へ参加し、巡航ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の演習は完了した]

2020年9月21日から26日までロシア南方軍管区の担当地域(黒海を含む)で実施された戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]


2020年11月下旬、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2年ぶりに地中海へ派遣される事になり、11月24日にボスポラス海峡を南下しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ行く]

2020年12月24日にシリアタルトゥース港で実施されたロシア海軍シリア海軍の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とシリア海軍はタルトゥース港で合同演習を実施した]

2021年1月下旬にはシリアタルトゥース港で乗組員の各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった]

その後、海上で乗組員の各種訓練を行ないました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」
2020年12月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」2020年11月末から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」2020年12月初頭から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」2021年2月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年12月初頭から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「サラトフ」:2020年2月上旬から地中海東部に滞在
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対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」
2021年1月末から地中海東部に滞在
救助曳船「ニコライ・チケル」:2021年1月末から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」2021年2月中旬から地中海東部に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
2020年12月下旬から地中海東部に滞在

なお、2020年6月から8ヶ月間に渡り地中海東部に滞在していた黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」は、2月12日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
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ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは乗組員の訓練を行なっている

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年2月12日20時33分配信
【大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」乗組員は海上への出航を準備する】

2週間前にバルト海から北方艦隊へ到着したプロジェクト11711大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」乗組員は、基地訓練コースを完了して海上へ出る。
今月末には、船員は、水上艦の第1錬成戦闘訓練任務~駐留所における艦の戦闘及び航海の準備~へ合格しなければならない。

大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」乗組員は、コラ多種戦力小艦隊揚陸艦旅団本部の査察委員会へ、組織的勤務、艦の全ての部門~戦闘部門と戦闘及び航海の為の勤務~の準備、様々な物資及び資材の艦への積載の基準を満たし、海上での航行と作業の為、兵器と機器の準備を示す。
更に船員は、基地への停泊時のダメージコントロール及び艦を沈めない為の演習を行ない、他の専門経験へ取り組む。

ヴャチェスラフ・ソロヴィヨフ2等海佐指揮下の大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」乗組員は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ到着し、艦隊間移動後の短い休息の後、間もなく戦闘訓練へ着手した。
北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ大将が艦の歓迎時に指摘したように、大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は既に戦闘及び運用訓練計画へ含まれており、近い内にバレンツ海で指示された戦闘演習任務へ取り組む。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
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プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]

「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2014年12月から始まりました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]

2015年6月11日、「ピョートル・モルグノフ」の起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

その後、屋外造船台で船体の組み立てや上部構造物の取り付けなどが進められました。


起工から約3年を経た2018年5月25日に進水しました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは進水した]

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艤装中の「ピョートル・モルグノフ」は、2018年12月末にディーゼル発電機を始動させました。
[ロシア海軍のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはディーゼル発電機を始動した]

造船所の岸壁での「ピョートル・モルグノフ」の係留試験(と乗組員の居住)は2019年5月中旬に始まり、6月中旬には洋上試験の開始が予定されていました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年5月中旬に係留試験を開始する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年6月中旬に洋上試験を開始する]

その後、洋上試験開始時期は2019年9月に延期されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年9月に洋上試験を開始する]

結局、洋上試験(工場航行試験)が開始されたのは2019年12月13日でした。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を開始した]

「ピョートル・モルグノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年末に予定されていましたが、2020年春頃に延期されました。

2020年1月23日、「ピョートル・モルグノフ」バルト海で洋上試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を再開した]

試験を終えてバルチースクへ一旦戻った後、3月19日に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で射撃試験を行なう為に出航した]

海岸への車両の上陸試験と30mmガトリング砲の射撃試験を行なった後、3月30日にカリーニングラードへ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海での射撃試験を完了した]

洋上試験は4月中旬の再開が予定されていましたが、5月初頭に延期されました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフの洋上試験は2020年5月上旬以降に再開される]

結局、洋上試験(工場航行試験)が再開されたのは5月25日でした。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を再開した]
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を続ける]

バルト艦隊海上航空隊の協力により「ピョートル・モルグノフ」レーダー(電波位置測定ステーション)などの動作試験が行なわれ、5月29日には兵装の射撃試験が行なわれました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で射撃試験を実施した]

工場航行試験は6月初頭の完了が予定されていましたが、7月中旬にずれ込みました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは2020年6月上旬に工場航行試験を完了する]
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験の完了後、「ピョートル・モルグノフ」は最終洋上試験となる国家試験を始める予定でしたが、その前に『ロシア海軍の日』(毎年7月の最終日曜日、2020年は7月26日)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加する事になりました。
[最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはクロンシュタットで2020年7月26日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する]



『ロシア海軍の日』観艦式が終わった後、「ピョートル・モルグノフ」は洋上試験を再開しました。

しかし、9月29日に洋上試験を終えてカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ戻ってきた「ピョートル・モルグノフ」コロナウイルスの検査を行なった結果、41名が陽性反応を示しました。
この為、陽性患者は入院し、残る乗組員も艦内に隔離される事になりました。
当然の事ながら洋上試験は中断する事になりました。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦ピョートル・モルグノフ乗組員はコロナウイルスに感染した]

それから1ヶ月以上経った11月3日、「ピョートル・モルグノフ」は洋上試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を再開した]

11月7日には30mm機関砲AK-630Mによる機雷掃討を行ないました。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海の洋上試験で機雷を掃討した]

11月13日までに洋上試験は全て完了しました。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは洋上試験を完了した]

2020年12月23日にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊第121揚陸艦旅団へ編入されました。

[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

「ピョートル・モルグノフ」は2021年1月下旬に北方艦隊基地への移動を開始し、2021年1月30日にセヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは北方艦隊基地への移動を準備する]
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ提督の発言を見る限り、「ピョートル・モルグノフ」は、今年(2021年)の北方艦隊北極遠征へ参加する事になるようです。


プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2018年6月20日に就役しています。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

以前にはプロジェクト11711の建造は2隻(イワン・グレン、ピョートル・モルグノフ)で終了する予定でしたが、2隻が追加建造される事になり、2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]

この2隻は、最初の2隻よりもサイズが拡大した改良型になります。
[サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で改イワン・グレン型揚陸艦カイマンが公開された]
[改イワン・グレン型大型揚陸艦2隻は2023-2024年にロシア海軍へ就役する]

ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』が始まった


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年1月12日16時20分配信
【ロシア代表団はパキスタンで演習『AMAN-2021』開会式へ参加した】

本日(2月12日)、パキスタン・イスラム共和国カラチ港で、多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催された。

式典には、オレグ・アピシェフ少将引率下のロシア軍事代表団戦闘艦支隊指揮官セルゲイ・トロネフ1等海佐、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、救助船SB-739の艦長が参加した。

行事の最中、演習参加者を前に、パキスタン艦隊司令官ナヴィド・アルシャーフ少将は、パキスタン海軍司令官アルジャド・ムハンマド大将に代わって歓迎の辞を述べた。

多国籍海軍演習『AMAN-2021』は、パキスタン側の招待により、45ヶ国の海軍の代表が参加する。
ロシア海軍パキスタン海軍、更に6ヶ国の艦と航空機、対テロ部隊の海上でのエピソードへの取り組みの関わりが計画されている。

2021年12月12日から16日までアラビア海エリアで実施される演習『AMAN-2021』は、演習参加国の間の海上での安全及び安定の為の軍事協力の強化と発展、更には、船舶航行集中海域での海賊の脅威の撃退、海上での捜索救助活動の実施に関する軍事船員の間の経験の交換へと捧げられる。

前日(2月11日)、ロシア海軍戦闘艦支隊は、パキスタン・イスラム共和国の領海へ入り、カラチ市港パキスタン海軍主要基地~へ係留された。

演習『AMAN-2021』の枠組みでロシア海軍を代表するのは、黒海艦隊の艦船~、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、救助船SB-739海軍歩兵部隊、機雷除去支隊、海上配置艦載ヘリコプターである。

[参照]
アラビア海エリアで実施される海軍演習『AMAN-2021』は非ブロック(非同盟)である。
全ての参加国は、パキスタン側の招待により、独自に演習へ参加する。






『AMAN』は、パキスタンが主催して2年に1度実施される多国籍海軍演習であり、ロシア海軍も何度か参加しています。

2017年2月中旬に実施された『AMAN-2017』には、ロシア北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」が参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

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そして2021年2月にパキスタン沖で実施される『AMAN-2021』には、黒海艦隊の艦船が参加します。
[ロシア海軍黒海艦隊は2021年2月にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加する]
これに関し、以前には「ロシア海軍が10年ぶりにNATOとの合同演習へ参加する」などと報じられましたが、これは、ロシア海軍の黒海艦隊の艦が、複数のNATO加盟国海軍との合同演習へ参加するのが10年ぶりという事です。

参加艦船は、この3隻です。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」
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哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」
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救助船SB-739

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プロジェクト11356Rフリゲート1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)は、2020年12月下旬にセヴァストーポリを出航、12月24日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)へ行く]

2021年1月11日に地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月下旬にはシリアタルトゥース港で乗組員の各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった]

プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」(375、2019年6月11日就役)は、2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


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その後、プロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流した「アドミラル・グリゴロヴィチ」及び「ドミトリー・ロガチョフ」スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にはパキスタンカラチ港へ到着しました。

[パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した]

2月12日、カラチ港多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催されました。

ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは洋上試験の準備を進めている

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『イズベスチヤ』より
2021年2月11日0時1分配信
【「ポセイドン」潜水艦:潜水艦は核ロボットの試験を準備する】

最新原子力潜水艦「ベルゴロド」は、新たな戦略抑止兵器の最初の標準搭載艦となる。

原子力水中ロボット「ポセイドン」の最初の標準搭載艦~原子力潜水艦「ベルゴロド」の試験の準備が始まる。
現在、原子力巡洋艦は最初の出航を準備している。
以前、特殊戦略水中無人機は、ディーゼル潜水艦B-90「サロフ」でテストされた。
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専門家は、革新的な弾薬を備えた複合体のプロジェクト作成の完了には、更に数年を必要とすると考えている。

[最終テスト]
以前、海上射爆場での「ポセイドン」の試験は成功裏に完了したと防衛当局のトップ、セルゲイ・ショイグは発表した。
更に、原子力潜水艦「ベルゴロド」でテストが行なわれると1月初頭に生産合同『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコは報道機関へ伝えた。
特殊潜水艦新兵器「ポセイドン」搭載艦の就役までに、実験潜水艦B-90「サロフ」で試験が行なわれた。
2008年から、模型と、その後に核ロボットのプロトタイプの発射が行なわれた。

1月に生産合同『セヴマシュ』は、建造中の原子力潜水艦「ベルゴロド」への「ポセイドン」の為の試験機器の据え付けの契約の締結について幾つかの通知書を用意した。
機材の正確な名前は明らかにされていない。
更に、安全及びダメージコントロールの為の艦内システムの据え付けを含む他の作業についても通知書に記されている。
文書に表記された日付のよると、潜水艦及び核無人機から成る複合体の開発完了の為には、更に5年掛かる。

「ベルゴロドの試験には、かなり多くの段階の実行が控えております」
潜水艦艦長イーゴリ・クルディン1等海佐は『イズベスチヤ』へ話した。
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「潜水艦の航行性能は、様々なモード及び動力装置の動作速度で点検されます。
最後は、ポセイドンの発射を含む実地魚雷射撃となります。
これに掛かる時間がどのくらいになるのかを御話しするのは、今は難しいですね。
これがシリーズの潜水艦ならば、何らかの予測を行なう事も出来ます。
ですが、このような特殊な艦のテストの為には、かなり長い時間が掛かる事も有り得ますね」


専門家は、当初、「ベルゴロド」プロジェクト949A「アンテイ」として起工された事を指摘した。
このような潜水艦は、1980年代中期から1990年代中期に建造され、今は、近代化を行ない、新たな兵器を受け取った多くの艦が現役に留まっている。

「これらの艦は、大いなる近代化の余裕を持たせて建造されました」
イーゴリ・クルディン
は説明した。
「例えば、兵器の発射管は、当時使用されていた弾薬よりも直径が大きいものでした。
その強度船体は長持ちし、核動力装置は、アクティブゾーンのみの交換を必要とし、電波電子機器と、全ての他の機器は、新たなものに交換できます。
従いまして、同プロジェクト潜水艦は、30年以上前に建造されたものであっても、現役に留まり、戦闘勤務へ就いています」


[核の心臓]
「ポセイドン」
は、新たな風貌の抑止兵器の1つであり、2018年にウラジーミル・プーチンが連邦教書演説で提示した。
それは、核を含む大量破壊手段を用いたロシアへの奇襲攻撃の場合でも、報復打撃の保証を与える為に意図されている。

新たなプロジェクトの心臓は、革新的な小型原子炉である。
この装置の詳細は明らかにされていない。
大統領によると、核動力装置原子力潜水艦のエンジンの100分の1の容量であり、その出力を超える。

大型魚雷に類似するロボット装置は、コンパクトな核エンジンのお陰で無制限の航行距離を有する。
それは深度1キロメートルまでの潜航を可能にする。
最大輪郭は、数メガトンに相当する強力な弾頭の設置を可能にする。
これは、潜在敵の沿岸インフラへ許容できない損害を与える為、更には航空母艦打撃グループを破壊するには充分である。
更に、爆薬を有する通常弾頭を無人機へ設置する事も出来る事が表明された。

国防省は、水中プラットフォーム及び実験潜水艦「サロフ」からの「ポセイドン」発射試験の動画を幾つか示した。


しかし、専用搭載艦からのテスト開始は、未だ伝えられていない。
様々な報道によると、各々は核ロボットの為の4基から6基のシャフト装置を搭載する。

[「ポセイドン」搭載艦]
「ベルゴロド」
は、その30歳の誕生日よりも少し前に就役しなければならない。
「航空母艦キラー」プロジェクト949A「アンテイ」の建造は1992年に始まった。
しかし、間もなく作業は、他のソヴィエト時代の未完成艦のように凍結された。
潜水艦は保管された。
長年に渡り、その運命は不確実なままであった。
2隻の同型潜水艦は、その建造が準備の少ない段階に在ったが、造船台で切断された。
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2006年、当時の軍当局のトップ、セルゲイ・イワノフは、国防省原子力潜水艦「ベルゴロド」を必要としないと言った。
他の顧客の為、その改装が検討されたが、アイデアは実現しなかった。

未完成の水中巡洋艦への関心は、「ポセイドン」作成プロジェクトの開始と共に戻った。
2009年、近代化潜水艦プロジェクトの開発が始まり、3年後に海軍総司令官は、「ベルゴロド」が特殊任務を解決する為に特別ヴァージョンで完成すると述べた。
2012年、潜水艦工場で再び起工され、船体の大規模なペレストロイカ(再編)が始まった。
有翼ミサイルの為の区画に代わり、新たな兵器の発射装置が設置された。
プロジェクト番号は、949Aから09852へ変更された。

2019年4月、潜水艦セヴェロドヴィンスクの船台から出渠した。

ウラジーミル・プーチン大統領は、テレビ中継でその進水を見た。
潜水艦は水上で点検が始まり、艤装が行なわれ、原子炉がテストされた。
試験は今年末の完了が予定されている。
以前、国防省は、最初の搭載艦の為の乗組員は既に形成され、潜水艦及びその兵器への実地での習熟が始まったと伝えた。



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プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII)原子力水中巡洋艦K-329「ベルゴロド」は、1992年7月24日にセヴェロドヴィンスク市生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されましたが、2006年に完成度80パーセント程度で建造工事は凍結されました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]

その後、「ベルゴロド」特殊用途原潜へ改造されることになりました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]
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2012年12月20日、「ベルゴロド」は、原子力調査潜水艦プロジェクト09582として、『セヴマシュ』で改めて「起工」されました。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]
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当初、「ベルゴロド」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、その後、引き渡しは延期され、2018年末までの進水予定も実現しませんでした。
[原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の為の原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年末までに進水する]
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「ベルゴロド」は、無人潜水艇「クラヴェシン-2」などの有人或いは無人の各種潜水艇を搭載します。
[ロシア海軍の新型無人潜水艇クラヴェシン-2の試験はクリミア半島のフェオドシヤで行なわれている]

この他、現在開発中の大洋多目的システム「ポセイドン」の搭載母艦としての役割も果たします。

[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2019年4月23日、「ベルゴロド」『セヴマシュ』で進水しました。
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[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した]

「ベルゴロド」は2020年末にロシア海軍への引き渡しが予定されていましたが、同年中に洋上試験を開始する事すら実現できず、引き渡しは2021年に延期される事になりました。
[特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2020年6月に洋上試験を開始し、同年9月にロシア海軍へ引き渡される]
[セヴェロドヴィンスク造船所で建造されている特殊用途原子力潜水艦ベルゴロド、原子力水中巡洋艦カザンとノヴォシビルスク、戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・オレグは2021年にロシア海軍へ就役する]

ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマは地中海東部でフリゲート"アドミラル・カサトノフ"と合流する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年2月11日10時59分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の地中海航海は給油船ヴャジマにより保障される-北方艦隊】
モスクワ、2月11日、インタファクス

海洋給油船「ヴャジマ」は、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の遠距離航海活動を支援する。
木曜日に北方艦隊は発表した。

「給油船はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、フリゲート及び曳船ニコライ・チケルとの合流へ向かいました」
声明では、こう述べられた。

艦隊本部によると、中型海洋給油船「ヴャジマ」は、北方艦隊水上グループの遠距離航海へ常に参加している。
「船は燃料、真水、食料の在庫を有しており、艦船支隊を数ヶ月間保障するのに充分です」
声明では、こう述べられた。

給油船の船上には、標準の民間人乗組員に加え、ロシア連邦海軍補助艦隊の旗の下で航行する船の安全を保障する為の武器を持つ海軍歩兵グループが配置されていると北方艦隊は通知した。

彼によると、地中海給油船「ヴャジマ」は、一連の沿岸諸国の港への業務寄港を行なう。

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、プロジェクト22350フリゲートである。
同プロジェクト艦は、ステルス技術を用いて作成され、沿海ゾーンで水上艦及び潜水艦に対する戦闘行動を行ない、自身で、そして艦船連合部隊の一員として空中攻撃手段からの攻撃を撃退する為に意図されている。

フリゲート130mm砲A-192、高射ミサイル複合体「リドゥート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NK」の為の発射装置で武装する。
対潜兵器として複合体「パケート-NK」を使用する。
艦上には対潜ヘリコプターKa-27を搭載する。



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1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル・カサトノフ」(2020年7月15日就役)は、2020年12月30日にセヴェロモルスクから出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は遠距離航海へ出発した]

出航後、バレンツ海救助曳船「ニコライ・チケル」(1989年4月12日就役)と合流しました。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は2021年の新年をノルウェー海で迎え、その後にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過、1月11日にはビスケー湾を抜けて大西洋上へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は大西洋へ出た]
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1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

1月15日にバルト艦隊中型海洋給油船「コラ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

1月18日にアルジェリアアルジェ港へ寄港しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアのアルジェ港を訪れた]
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1月20日にアルジェ港を出航し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアを去った]

1月22日から地中海中部(マルタ海峡付近)で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海中部で演習を開始した]

1月26日、「ニコライ・チケル」地中海東部キプロス島南部のリマソール港を訪れました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を訪れた]

1月27日、「アドミラル・カサトノフ」地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月28日、「ニコライ・チケル」リマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を去った]
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その後、「ニコライ・チケル」「アドミラル・カサトノフ」は合流し、2月3日にはギリシャピレウス港を訪れました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャのピレウス港を訪れた]

2月5日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャを去った]


地中海東部で行動中の「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」へ、北方艦隊プロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流する事になり、2月初頭にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

今後、「ヴャジマ」地中海東部へ向かいます。

パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年2月11日10時18分配信
【ロシア艦船支隊は演習の為にパキスタンへ到着した】
モスクワ、2月11日、インタファクス-AVN

ロシア戦闘艦支隊は、アラビア海エリアの多国籍海軍演習『AMAN-2021』へ参加する為、木曜日にパキスタンカラチ港へ入った。
ロシア連邦国防省は発表した。

「アラビア海エリアで実施される海軍演習『AMAN-2021』は非ブロック(非同盟)であります。
全ての参加国は、パキスタン側の招待により、独自に演習へ参加します」
ロシア連邦国防省
の声明では、こう述べられた。

演習『AMAN-2021』には、ロシア海軍パキスタン海軍に加え、更に5ヶ国の艦が関わる事が指摘された。
30以上の外国の軍事代表団が演習を観察する。

「演習の枠組みでロシア海軍を代表するのは、黒海艦隊の艦船~フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"、哨戒艦ドミトリー・ロガチョフ、救助船SB-739、海軍歩兵部隊、機雷除去支隊、海上配置艦載ヘリコプターです」
声明では、こう述べられた。

2020年12月10日、ロシア黒海艦隊広報サービスは、『AMAN-2021』の枠組みでロシア連邦海軍は、10年ぶりにNATO(北大西洋条約機構)、特にブリテン及びアメリカ合衆国の艦との合同演習へ参加すると発表した。
「ロシア海軍の艦と北大西洋条約機構海軍の艦の合同演習への参加は、スペイン沿岸で実施された前回の演習『ボールド・モナーク-2011』完了から10年後に行なわれます」
黒海艦隊
は声明で指摘した。

木曜日、ロシア連邦国防省は、2月12日から14日までの第1段階で、ロシア側は演習の沿岸フェーズへ参加すると発表した。
それには、特に、連携及び組織的通信、更にはロシア海軍代表団が参加する国際海軍会議に関する合意の為の措置が含まれる。

演習『AMAN-2021』の海上フェーズは、2月15日から16日までの期間に行なわれる。

「演習『AMAN-2021』の目的は、演習参加国の間の海上での安全及び安定の為の軍事協力の強化と発展、更には、船舶航行集中海域での海賊の脅威の撃退に関する軍事船員の間の経験の交換です」
ロシア連邦国防省
は発表した。

有翼ミサイル「カリブル」を装備する「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、海上ゾーンフリゲート・プロジェクト11356のトップである。
このシリーズの艦は約4000トンの排水量を有し、速力-30ノット、自立航行期間-30日。
フリゲートは更に、自衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射砲、反応爆撃装置、魚雷で武装しており、艦上ヘリコプターKa-27或いはKa-31を搭載できる。

「ドミトリー・ロガチョフ」は、新たなプロジェクト22160哨戒艦であり、最近にロシア連邦海軍黒海艦隊へ加入した。



『AMAN』は、パキスタンが主催して2年に1度実施される多国籍海軍演習であり、ロシア海軍も何度か参加しています。

2017年2月中旬に実施された『AMAN-2017』には、ロシア北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」が参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊が参加する国際海軍演習『AMAN-2017』の海上での実地段階が始まった]

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そして2021年2月にパキスタン沖で実施される『AMAN-2021』には、黒海艦隊の艦船が参加します。
[ロシア海軍黒海艦隊は2021年2月にパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加する]
これに関し、以前には「ロシア海軍が10年ぶりにNATOとの合同演習へ参加する」などと報じられましたが、これは、ロシア海軍の黒海艦隊の艦が、複数のNATO加盟国海軍との合同演習へ参加するのが10年ぶりという事です。


プロジェクト11356Rフリゲート1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)は、2020年12月下旬にセヴァストーポリを出航、12月24日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)へ行く]

2021年1月11日に地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月下旬にはシリアタルトゥース港で乗組員の各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった]

プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」(375、2019年6月11日就役)は、2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


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その後、プロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流した「アドミラル・グリゴロヴィチ」及び「ドミトリー・ロガチョフ」スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にはパキスタンカラチ港へ到着しました。


3隻はパキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加します。

セヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)はロシア海軍の原子力潜水艦にポリマー材を使用する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年2月9日14時20分配信
【『セヴマシュ』は原子力潜水艦の建造への複合材料の使用を見い出した】

『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)は、原子力潜水艦を建造する際の複合ポリマー材料の使用を習得した。
2月9日・火曜日に同社広報サービスが伝えたように、これは、重量100トン以上の機器を備えたブロックゾーンの設置の際に使用される。


同社の計画設計局のエンジニアは、固定ユニットの設計及び原子力潜水艦の基礎へ機器を備えた場所を設置する技術を改善した。
伝統的に使用されている鋼鉄の均一下敷の代わりに、彼らは複合ポリマー材料の使用を提示した。

『セヴマシュ』の代理人が指摘したように、以前、この技術は、基礎規範及び水中造船の経験が欠けていたが故に使用されなかった。
彼らは、ポリマー材料の重要な長所として、ポリマーの音響振動の減少が鋼鉄の3倍である事が示されたと言った。
これにより、原子力潜水艦にとって特に切実な振動機器を据え付ける為、より良い材料となる。

実験作業は、実験室の条件下で、直接に原子力潜水艦の窮屈な場所で行なわれた。
『セヴマシュ』は、国防省及び造船・艦船修理技術センターの専門家から必要な意見を受け取った。
新たな材料の使用は、設計組織により支援される。

『セヴマシュ』の専門家の計算によると、建造中の原子力潜水艦へのポリマー補正器の使用は、8000万ルーブル以上の節約を可能にする。
ポリマーの使用は資金と人件費を著しく削減し、その品質と信頼性は維持されると造船所広報サービスは指摘した。

『セヴマシュ』は、ロシア海軍の為の原子力潜水艦の2つのシリーズ:プロジェクト885/885M(コード名「ヤーセン/ヤーセン-M」)多目的潜水艦と、プロジェクト955/955A(コード名「ボレイ/ボレイ-A」)戦略ロケット艦を建造している事が想い起こされる。
更に造船所では、2隻の特殊用途原子力潜水艦プロジェクト09852「ベルゴロド」プロジェクト09851「ハバロフスク」の建造が続けられている。

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年2月9日16時5分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は複合戦闘訓練任務へ取り組む為に海上へ出た】

本日(2月9日)午前、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、海上で複合戦闘訓練任務を遂行する為、北方艦隊主要基地~セヴェロモルスクから出航した。
これに加え、巡洋艦は、北方艦隊の担当ゾーンである北極における船舶航行の安全保障に関連する一連の課題へ取り組む。

艦の乗組員は、海上における水上艦の戦闘訓練コースの一連の要素へ取り組み、更には仮想艦船支隊の対空防衛及び対潜防衛の演習を実施する。

主要基地からの出航に先立ち、巡洋艦の乗組員は、コラ湾北海泊地において給油船からの燃料の在庫補充へ取り組み、更には投錨停泊時の艦の対水中破壊工作防衛演習を実施した。

先週のバレンツ海への出航中、アンドレイ・クリヴォグゾフ2等海佐の指揮下の巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、沿岸、海上、空中目標への砲射撃演習を行なった。
艦は数百海里を移動し、対潜任務遂行の枠組みで航空隊との連携へ取り組んだ。




ロシア北方艦隊プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦の2番艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月にセヴェロドヴィンスク市艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航されて近代化改装が始まり、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]

2017年7月末の『ロシア海軍の日』クロンシュタットでの観艦式へ参加した後、8月11日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]


2018年7月末の『ロシア海軍の日』クロンシュタットでの観艦式へ参加した後、母港へ戻らずに30年ぶりの遠距離航海へ出発し、地中海で行動した後、2018年11月23日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

2019年4月には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)と共にバレンツ海ノルウェー海で演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上演習を終えて母港へ帰投した]

2019年7月末に『ロシア海軍の日』クロンシュタットでの観艦式へ参加した後、母港へ戻らずに遠距離航海へ出発し、地中海、大西洋、黒海で行動した後、2020年2月8日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ遠距離航海(2019年8月-2020年2月)]
この遠距離航海中、2019年12月末に初めてセヴァストーポリへ寄港し、2020年1月9日には黒海黒海艦隊と合同演習を行ないました。


2020年5月5日、砲撃訓練を行なう為、セヴェロモルスクを抜錨してバレンツ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは射撃演習の為にバレンツ海へ出航した]

この時、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦3隻とイギリス海軍フリゲート1隻がバレンツ海で行動しており、「マルシャル・ウスチーノフ」も監視に当たったようです。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海へ進入したアメリカ海軍とイギリス海軍の艦を監視している]

『AFPBB News』より
2020年5月5日13時31分配信
【米海軍、ロシア沖バレンツ海で軍事演習 30年以上ぶり】

5月22日から26日まで大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共にバレンツ海で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海対潜演習は完了した]

6月8日に演習を行なう為、セヴェロモルスクを抜錨してバレンツ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行ない、NATOの艦を監視する]

6月10日には海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で海上戦闘演習を行なった]

6月末にバレンツ海ノルウェー海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海とノルウェー海で演習を行なう]

7月7日にロシア北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)と共にバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を開始した]

翌7月8日、「ピョートル・ヴェリキー」と共に130mm連装砲による沿岸目標への艦砲射撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは艦砲射撃訓練を行なった]

7月9日、「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海対艦ミサイルを発射しました。

「マルシャル・ウスチーノフ」が発射したのは「ヴルカーン」です。

この2隻の他に、ロシア航空宇宙軍超音速爆撃機Tu-22M3対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは、ロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3と共にバレンツ海で対艦ミサイルを発射した]

7月10日、「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空防衛訓練を行なった]

7月11日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海での演習を完了した]

その後も「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海へ留まり、7月13日には北方艦隊所属の原子力潜水艦を相手に対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜演習を行なった]

そして10月初頭から始まったNATO(北大西洋条約機構)合同海軍演習『ジョイント・ウォリアー』へ参加したアメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ロス」が、同月下旬にはバレンツ海まで進出してきた事を受け、同艦の監視任務の為に出航し、ノルウェー海南部まで追跡しました。

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」は母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海とノルウェー海でアメリカ海軍駆逐艦を追跡した後に母港へ帰投した]

2020年11月17日、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」(2020年7月21日就役)と共にバレンツ海で演習を行なう為、出航しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]

しかし、バレンツ海は悪天候に見舞われました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年11月20日18時7分配信
【バレンツ海及び白海の北方艦隊部隊は嵐の下での行動を準備する】

11月26日未明、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」(「アドミラル・カサトノフ」の同型艦)が白海から極超音速ミサイル「ツィルコン」バレンツ海の海上標的へ向けて発射した際、海上標的が置かれた海域の周辺で支援任務に従事しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海からバレンツ海の海上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]

「ツィルコン」試験の支援任務を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」「アドミラル・カサトノフ」は、11月27日にセヴェロモルスク基地へ帰投しました。
[極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験の支援任務に従事したロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロモルスク基地へ帰投した]


そして2021年1月28日、各種戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行なう]

2月1日には130mm連装砲による砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で130mm連装砲を発射した]

その後、一旦セヴェロモルスク基地へ戻り、2月9日に再びバレンツ海へ出航しました。

ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは巡航ミサイル"カリブル"を標準装備する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年2月9日12時8分配信
【新たなプロジェクト「ラーダ」潜水艦は「カリブル」で武装する】
モスクワ、2月9日-ロシア通信社ノーボスチ

第4世代ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の最初の2隻の生産艦は有翼ミサイル「カリブル」で武装し、新たな電動機を受け取る。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、造船企業『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフより伝えられた。

プロジェクト677としては2隻目と3隻目となる「クロンシュタット」及び「ヴェリーキエ・ルーキ」は、既に15年以上に渡り様々な建造段階に在り、海軍への引き渡しは2022年に計画されている。
潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」機雷及び魚雷兵器のみで武装しており、2010年に海軍へ補充された。

「潜水艦のトップ"サンクトペテルブルク"とは違いが有ります。
潜水艦は、最新の有翼ミサイル"カリブル"で武装します。
別の電動機を持ち、低騒音ですが、より強力です」
ブザコフ
は話した。

建造期間中、設計は何度も変更に晒された。
特に、これらの潜水艦への非大気依存(嫌気性)装置の装備が計画されていたが、そのようなものは、ロシアでは未だ作成されていない。



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[プロジェクト677ラーダ潜水艦 ]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入され、同年5月8日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

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2005年7月28日に起工された2番艦「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊へ転属しました。
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[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

「サンクトペテルブルク」は近代化改装を行なう為、2020年4月下旬にクロンシュタットへ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]

2番艦「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


「クロンシュタット」は、2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、これらの潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

この2隻は、打撃有翼ミサイル「カリブル」を標準武装として搭載し、電動機も1番艦「サンクトペテルブルク」とは違うものになります。


その後、新たな「ラーダ」は発注されていませんでしたが、2018年11月末、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、「ラーダ」級潜水艦は合計12隻が建造されると発言しました。
[ロシア海軍の為に12隻のラーダ級通常動力潜水艦が建造される]

2019年6月27日、軍事技術展示会『アルミヤ-2019』の会場において、プロジェクト677「ラーダ」2隻(4番艦と5番艦)の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

この新規契約分2隻は2022年までに起工され、ロシア海軍への引き渡しは2025年と2027年に予定されています。
[2022年にロシア海軍のラーダ級潜水艦2隻が起工される]

2020年8月25日、軍事技術展示会『アルミヤ-2020』の会場において、プロジェクト677潜水艦1隻(6番艦)の建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦1隻とラーダ級潜水艦1隻の建造契約が締結された]

ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年2月9日11時36分配信
【(ロシア)海軍は「ラーダ」型潜水艦の最初の生産艦を2022年に受け取る】
モスクワ、2月9日-ロシア通信社ノーボスチ

第4世代ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の最初の2隻の生産艦~「クロンシュタット」及び「ヴェリーキエ・ルーキ」は、ロシア海軍へ2022年に引き渡される。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、造船企業『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフより伝えられた。

これらの潜水艦プロジェクト677としては2隻目および3隻目となり、既に15年以上に渡り様々な建造段階に在る。
潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、2010年に試験運用として海軍へ引き渡された。

「第2の潜水艦クロンシュタットは既に浮かんでおり、第3のヴェリーキエ・ルーキは、2022年に進水します。
クロンシュタットは、取引先の問題が故に、多少遅れています。
ですが、双方の潜水艦は、2022年に海軍への御引き渡しを計画しております」
ブザコフ
は話した。

『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、昨年9月、2隻の第4世代ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト677「ラーダ」のシリーズ建造は、機器供給者の1つに問題が有るが故に遅延していると『ロシア通信社ノーボスチ』へ言った。

従って、数年前、太平洋艦隊の為、新たなプロジェクト677「ラーダ」に代えて、信頼のおけるプロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦を6隻建造するという決定が採択された。
さもなければ、『統合造船業営団』は引き渡しの遅延を余儀なくされたであろう。
この時、ラフマノフは、遅延を生じないように、シリーズは非常に明確な実績の納入業者を持つ使用済みの製品を引き渡す必要が有る事を強調した。



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[プロジェクト677ラーダ潜水艦 ]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入され、同年5月8日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

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2005年7月28日に起工された2番艦「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊へ転属しました。
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[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

「サンクトペテルブルク」は近代化改装を行なう為、2020年4月下旬にクロンシュタットへ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]

2番艦「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


「クロンシュタット」は、2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、これらの潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。


その後、新たな「ラーダ」は発注されていませんでしたが、2018年11月末、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、「ラーダ」級潜水艦は合計12隻が建造されると発言しました。
[ロシア海軍の為に12隻のラーダ級通常動力潜水艦が建造される]

2019年6月27日、軍事技術展示会『アルミヤ-2019』の会場において、プロジェクト677「ラーダ」2隻(4番艦と5番艦)の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

この新規契約分2隻は2022年までに起工され、ロシア海軍への引き渡しは2025年と2027年に予定されています。
[2022年にロシア海軍のラーダ級潜水艦2隻が起工される]

2020年8月25日、軍事技術展示会『アルミヤ-2020』の会場において、プロジェクト677潜水艦1隻(6番艦)の建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦1隻とラーダ級潜水艦1隻の建造契約が締結された]

プロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイは2021年末にロシア海軍へ就役する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年2月8日10時41分配信
【情報筋:第2のプロジェクト20385コルベットは2021年末までに海軍へ引き渡される】

第2のプロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」はカムチャツカでの勤務へと向かう。
2月8日・月曜日、『イズベスチヤ』はロシア連邦国防省の情報提供者の談話を引用して報じた。


同紙によると、艦は、ロシア北東軍統合コマンドへ加入する。

『イズベスチヤ』が確言したように、現在、艦は係留試験の準備を行なっている。
その乗組員は第114水域保護旅団の将兵から形成され、艦への習熟に着手している。
情報提供者によると、今年末までにコルベットロシア海軍への引き渡しが計画されている。

プロジェクト20385コルベットの最初の生産艦「プロヴォールヌイ」は、『北方造船所』で2013年7月25日に起工された。
トップ艦「グレミャーシチー」は、2020年12月29日に公式に太平洋艦隊へ加わった。
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プロジェクト20385艦の排水量は2200トン、全長-104メートル、幅-13メートル。
速力-27ノット、航続距離-3500海里、自立航行期間-15日、乗組員-99名。

兵装として、ミサイル複合体「カリブル-NK」高射ミサイル複合体「リドゥート」100mm砲装置A-190-01、2基の30mm機関砲AK-630M、そして更に対潜複合体「パケート-NK」を搭載する。
艦上にはヘリコプターKa-27が駐留する。

プロジェクト20385コルベットは、海洋ゾーンのパトロール、及び潜水艦との戦闘の為、艦船支隊、駐留所の対空防衛を保障する為、更には海上揚陸部隊の上陸及び行動の砲撃支援の為に意図されている。



プロジェクト20385コルベット2番艦「プロヴォールヌイ」は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
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2021年1月、「プロヴォールヌイ」の乗組員がロシア太平洋艦隊北東軍集団(カムチャツカ方面部隊)の第114水域防護艦旅団で編成されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイの乗組員が編成された]

現在の所、「プロヴォールヌイ」は、2021年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。


1番艦「グレミャーシチー」は、2020年12月29日に就役しました。
[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


今後、太平洋艦隊向けとして、更に4隻のプロジェクト20385コルベットが建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]

北極のノヴァヤ・ゼムリャ諸島へ派遣されたロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは交代した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年2月8日8時0分配信
【ノヴァヤ・ゼムリャで試験戦闘当直に就いた北方艦隊の戦闘機飛行士は、要員と機材の交代を行なった】

ノヴァヤ・ゼムリャ諸島南島北方艦隊ロガチョフ飛行場では、1ヶ月前に北極空域でロシア連邦の国境線を保護する為の試験戦闘当直へ入った独立混成航空連隊戦闘機MiG-31BM及び要員の最初の交代が行なわれた。

島に居る部下の勤務条件を確認する為、北方艦隊航空・防空軍司令官アレクサンドル・オトロシェンコ中将が到着した。
彼は、コラ半島の駐留飛行場からノヴァヤ・ゼムリャまで航空機MiG-31BMを個人的に操縦し、そこへ着陸して近代化された航空機材の信頼性と飛行能力を評価した。

ノヴァヤ・ゼムリャにおける北方艦隊迎撃戦闘機の試験戦闘当直は、ロシア現代史上初めての取り組みとなった。
その最中に、北極の高緯度で使用される戦闘機の戦闘能力が評価された。
艦隊航空隊は、厳しい気象条件が航空機及びヘリコプターの使用に重大な影響を及ぼす北氷洋の島嶼の飛行場でオールシーズンの運用経験を有している。

空中での低温、強い横風、霧と低い雲、大雪、その他の自然の変動は、気象学者の予測に反しても非常に迅速に発生する可能性が有る。
従って、この北極圏での飛行は、いつも実際の天候に応じて実施される。
試験戦闘当直勤務の初日、飛行士は幸運だった。
試験戦闘部署へ就くと共に、彼らは仮想敵を迎撃する飛行訓練へ取り組むことが出来た。

北極圏ロシアの空中国境へ危険なほど接近しているノヴァヤ・ゼムリャで1ヶ月間空中当直へ就いた際、侵犯機は観測されなかった。

数年前、北極ロシア空域の防護の為、高射ミサイルシステムS-400「トリウムフ」で武装する北方艦隊第45航空・防空軍対空防衛連合部隊高射ミサイル連隊ノヴァヤ・ゼムリャで戦闘当直に就いた。
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北極の飛行場で迎撃戦闘機が試験戦闘当直へ就く事は、高緯度における使用地域の大幅な拡大と、北方海上航路北極ロシア国営輸送動脈~エリア上空の空域監視ゾーンの著しい増大を可能にする。



第45航空・防空軍は、北方艦隊の指揮下で北極圏の防空を担当する為、元々の北方艦隊海軍航空隊に、ロシア航空宇宙軍(空軍)から移管した航空部隊及び防空部隊を加えて2015年12月に編成されました。

この時、モンチェゴルスク飛行場に駐留し、高空迎撃戦闘機MiG-31を有するヴィスレンスキー赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第98親衛混成航空連隊も移管されました。
(MiG-31の他に前線爆撃機Su-24M、戦術偵察機Su-24MRを保有)
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第98親衛混成航空連隊の20機のMiG-31は、2019年末までにMiG-31BMにアップグレードされました。

モンチェゴルスク飛行場に駐留している北方艦隊MiG-31BMですが、2021年1月16日から北極圏ノヴァヤ・ゼムリャに分遣隊を派遣し、ロガチョフ飛行場へ駐留する事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは北極のノヴァヤ・ゼムリャ諸島へ配備された]
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それから約1ヶ月後の2月8日、ロガチョフ飛行場MiG-31BMは交代しました。

今後も、1ヶ月程度のローテーションでMiG-31BMノヴァヤ・ゼムリャへ派遣される事になるようです。

記事中で触れられていますが、ノヴァヤ・ゼムリャには、第33高射ミサイル連隊が2015年12月9日から駐留しています。
当初は高射ミサイル複合体S-300PMを装備していましたが、2019年末までにS-400「トリウムフ」へ機種改変しています。
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サンクトペテルブルクの北方造船所の新たな乾ドックは2022年以降に稼働する

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『タス通信』より
2021年2月6日0時9分配信
【『北方造船所』は近い内に5隻の艦船の引き渡しを予定している】
モスクワ、2月5日/タス通信

『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)は、近い内に発注者へ5隻の艦船の引き渡しを予定している。
『タス通信』は同社の総取締役イーゴリ・オルロフより伝えられた。

「2020年に私共は2隻の艦を国防省へ御引き渡し致しました。
先ず3隻の漁師(漁船)、2隻の戦闘艦を」

彼は、近い将来の同社の引き渡し計画についての質問に答え、説明した。

国家防衛発注ラインにおいて『北方造船所』は、特に、プロジェクト22350フリゲートと、同番号の近代化プロジェクト、更にはプロジェクト20385コルベットを建造する。

現在、ロシア海軍には2隻のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」及び「アドミラル・カサトノフ」が引き渡されている。
更に、近代化プロジェクト2隻を含む4隻が建造されている。

『北方造船所』プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」を建造した。
もう1隻の同プロジェクト艦の建造が進められている。

[新たな船台]
オルロフ
は、『北方造船所』大洋ゾーン艦の建造の為の新たな船台を2022年に受け取ると述べた。

「2021年に建設の完了が計画されており、引き渡しは2022年です」
彼は話した。

彼の判断によると、新たな造船台の建造作業はスケジュールに沿って進んでいる。
幅50メートル以上、全長240メートルの造船台が2ヶ所建造される。
そこには、『統合造船業営団』及び発注者から与えられた課題により建造される艦船を据える事が出来る。

新たな船台は、プロジェクト22350Mフリゲートの建造の為に使用される予定である。

[プロジェクト22350フリゲートのトップ]
オルロフ
によると、『北方造船所』プロジェクト22350フリゲートのトップを起工する日時は、未だ設定されていない。

「フリゲートのトップを起工する日時は、未だ設定されていません。
サンクトペテルブルクの『北方計画設計局』は、新たな将来遠海ゾーン艦の作業に従事しています」

彼は話した。

以前、『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフは、近代化の後に『北方造船所』近代化プロジェクト22350Mフリゲートの建造に着手すると述べた。
彼によると、これは更により強力かつ良好な武装を持つ。
トップ艦の開発及び建造の国家契約へ署名されたと彼は付け加えた。

未確認の公開情報によると、プロジェクト22350Mフリゲートは、8基の汎用艦載射撃複合体の搭載が可能であり、64基のミサイル:「カリブル-NK」或いは「オーニクス」、そして将来的には極超音速の「ツィルコン」を持つ。



【『北方造船所』公式サイト】

サンクトペテルブルク『北方造船所』は、1912年11月14日に創立されました。
当初は『プチロフ造船所』という名前でしたが、1922年に『北方造船所』と改名されました。

1934年には『A.A.ジダーノフ記念造船工場』(第190工場)と改名されましたが、1989年には『北方造船所』に戻され、現在に至っています。

『北方造船所』(当初は『プチロフ造船所』)が最初に建造した船は、今もロシア海軍で現役に留まっている救助船「コムーナ」です。
(1912年11月12日起工、1913年11月17日進水、1915年7月14日就役、就役時の船名は「ヴォルホフ」)
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操業開始以来、主に駆逐艦クラスの水上戦闘艦を建造してきました。

特に、プロジェクト1134ロケット巡洋艦、プロジェクト1134A大型対潜艦、プロジェクト956戦隊水雷艦(駆逐艦)は、『北方造船所』のみで建造されました。

プロジェクト1134ロケット巡洋艦:1967年~1969年に4隻建造
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プロジェクト1134A大型対潜艦:1969年~1977年に10隻建造
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プロジェクト956戦隊水雷艦(駆逐艦):1980年~1993年に17隻建造(この他、中国海軍向けとして改型2隻を含む4隻建造)
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21世紀に入ってからは、ロシア海軍新世代水上戦闘艦プロジェクト20380コルベットプロジェクト20385コルベットプロジェクト20386コルベットプロジェクト22350フリゲート~を建造しています。

これまでに通常動力艦のみを建造してきた『北方造船所』ですが、2012年2月には、原子力推進艦を建造できる認可をロシア連邦政府から得ました。
[サンクトペテルブルク北方造船所は、原子力艦の建造を準備する]

これは、将来の原子力駆逐艦「リデル」の建造を見据えた措置です。

しかし、『北方造船所』の乾ドックのサイズは全長170メートル、幅20メートルであり、全長200メートル以上の「リデル」を建造するのは不可能です。

そこで、新たに、より大型の乾ドックが建設される事になりました。
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この大型乾ドックは2021年末までの完成が予定されています。

新たな大型乾ドックの完成後、先ずプロジェクト22350の拡大発展型であるプロジェクト22350Mフリゲートを建造し、その後に「リデル」が建造される事になります。

更には新世代原子力航空母艦の建造への参画(船体の一部の建造)も可能になります。

ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部(シリア沖)へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年2月6日11時52分配信
【黒海艦隊の対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」は地中海へ向けて海峡を通行する】

黒海艦隊対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」乗組員は、地中海へ向けて黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を開始した。

艦は地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊への補充の為、遠海ゾーンへの移動を行なう。

対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」は、黒海艦隊救助船支隊救助曳船SB-36と共に海峡を通行する。
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対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」乗組員は、グループ戦力の計画ローテーションの枠組みでセヴァストーポリから地中海への移動を行なう。



プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦の3番艦「イワン・アントノフ」は、2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日にロシア海軍へ就役しました。
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

7月28日の『ロシア海軍の日』には、サンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


就役後もバルト海に留まっていた「イワン・アントノフ」でしたが、2019年8月中旬に黒海艦隊基地への移動を開始しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦イワン・アントノフは黒海艦隊基地へ回航される]

バルト海を出た「イワン・アントノフ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、9月5日にはダーダネルス海峡及びボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代掃海艦イワン・アントノフはダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]

黒海へ入った「イワン・アントノフ」は、9月7日にセヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

2020年1月中旬にセヴァストーポリを出航し、1月16日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部へ行く]

2020年2月6日、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、フリゲート「アドミラル・エッセン」と共に地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

2020年5月1日、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」と共に地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

5月下旬にはシリアタルトゥース港の防衛演習へ参加しました。
[ロシア海軍とシリア海軍はタルトゥース港で合同演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2020年7月9日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海を去り、母港セヴァストーポリへの帰路に就いた]
その後、母港セヴァストーポリへ帰投しました。
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2020年9月21日~26日に実施されたロシア南方軍管区戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]

その後も黒海で行動していましたが、2021年2月初頭にセヴァストーポリを出航し、2月6日にはボスポラス海峡へ入りました。

今後、「イワン・アントノフ」地中海東部へ向かい、2020年12月から同海域に居る海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリアのタルトゥース沖で砲撃訓練を行なった]

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾で商船を護衛する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2021年2月6日11時25分配信
【バルト艦隊の艦船はアデン湾へ入った】

バルト艦隊コルベット「ストイーキー」は、近い内にアデン湾から紅海へ抜けるまでの先導の為、船団の形成へ着手する。
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艦には、海賊との戦闘行動の経験を考慮して準備された海軍歩兵部隊が乗っている。

以前、航海計画に沿ってコルベット乗組員は対空防衛演習、更には組織的なダメージコントロールの為の組織的艦内演習を実施し、対テロ部隊要員は、甲板及び艦内室での臨検グループ行動へ取り組んだ。

コルベットの材料部分と兵器は正常モードで機能している。
船員は、全ての艦内システムの必要な計画予防操作及び他の予備検査作業を行なっている。
乗組員は健常であり、指示された任務を遂行する準備を整えている。

コルベット「ストイーキー」、中型海洋給油船「コラ」、海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」で構成されるバルト艦隊艦船支隊は、計画遠距離航海任務を遂行する為、2020年12月16日に恒久駐留所バルチースクから出航した。



バルト艦隊プロジェクト20380コルベットの4番艦「ストイーキー」(2014年7月27日就役)は、2020年12月16日に地中海・インド洋への遠距離航海へ出発しました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海とインド洋への遠距離航海へ出発した]
「ストイーキー」地中海、そしてインド洋へ行くのは、今回が初めてです。
(これまでは北海までしか行かなかった)

「ストイーキー」に随伴するのは、この2隻です。

中型海洋給油船「コラ」(1967年10月19日就役)
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『Marine Traffic』より
【給油船「コラ」】

海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」(1978年3月20日就役)
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12月24日にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]

ラ・マンシュ海峡を通過した後、12月28日に大西洋上で対潜演習を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は大西洋上で対潜演習を行なった]
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12月29日、「ストイーキー」と随伴船はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ストイーキー」と随伴船は地中海中部で2021年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の4隻の艦船は地中海で2021年の新年を迎える]

その後、地中海東部へ向かい、2021年1月9日にロシア海軍物資供給所が在るシリアタルトゥース港へ到着しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はシリアのタルトゥース港へ寄港した]

なお、「コラ」は別行動を取り、2021年1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った北方艦隊フリゲート「アドミラル・カサトノフ」救助曳船「ニコライ・チケル」への洋上給油を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

一方、「ストイーキー」は1月22日に地中海東部で模擬射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海東部で模擬射撃演習を行なった]

その後、「コラ」「ストイーキー」と合流し、1月26日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を訪れた]
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1月29日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を去った]

その後、南下してスエズ運河へ入り、2月1日には紅海へ入りました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]

2月6日にはアデン湾東部に到達しました。

今後、「ストイーキー」は、アデン湾から紅海へ行く民間船を護衛します。

以前には、バルト艦隊警備艦(フリゲート)(4000トン級)、太平洋艦隊及び北方艦隊大型対潜艦(8000トン級)がアデン湾で民間船を護衛した事は何度も有りますが、2000トン級のコルベットがこの任務へ就くのは初めてになります。

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年2月5日19時0分配信
【ロシアの最新フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」はギリシャへの業務寄港を完了した】

地中海で遠距離航海任務を遂行しているロシア最新戦闘艦フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の乗組員は、ギリシャピレウス港への業務寄港を完了した。
フリゲートと一緒に港には救助曳船「ニコライ・チケル」も滞在した。

ロシア船員ピレウスへの業務寄港の主な目的は、艦船への物資の補充、更にはロシア海軍旗のデモンストレーションである。

寄港は数日間続き、その後、北方艦隊将兵は、地中海で指示された任務の遂行を続ける。
以前、乗組員は潜水艦捜索と艦船支隊の対空防衛の演習を行なった。

現在の遠距離航海は、ロシア最新フリゲートにとっては初めてとなる。
それ(遠距離航海)は、北方艦隊主要基地~セヴェロモルスクから2020年12月30日に出航して始まり、北方艦隊ロケット艦連合部隊参謀長ウラジスラフ・マラホフスキー1等海佐の将旗の下で行なわれる。
長期航海開始に先立ち、全ての船員はロシア製コロナウイルス伝染病薬「Gam-COVID-Vac」(「スプートニク-V」)の予防接種を受けた。

地中海フリゲートは一連の軍事外交任務を遂行し、更には(他の艦隊の)ロシア艦との連携へ取り組む。
地中海地域諸国の港への一連の業務寄港が計画されている。
その中で最初に北アフリカアルジェリア人民民主共和国を訪れた。

航海中にフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」曳船「ニコライ・チケル」は約7000海里を走破した。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水し、2020年7月15日にロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ納入された]

正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典は、サンクトペテルブルクネヴァ川泊地に停泊中の「アドミラル・カサトノフ」で7月21日に開催されました。

[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]

ロシア海軍へ就役した「アドミラル・カサトノフ」は、7月26日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルクネヴァ川で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


その後もバルト海に留まっていましたが、2002年9月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かっている]

9月15日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、「アドミラル・カサトノフ」白海へ移動し、9月29日には有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上へ発射した]

10月2日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海からセヴェロモルスクへ帰投した]

「アドミラル・カサトノフ」は各種演習や乗組員の錬成訓練を行なう為、10月15日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で演習を行なう]

数日後に帰投した後、今度は対潜演習を行なう為、10月20日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なう]

バレンツ海で対潜演習を行なった後、10月24日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なった後に帰投した]

この時、新型対潜ミサイル「オトヴェート」の発射試験も行なわれました。
[ロシア海軍の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は完了した]

11月7日、バレンツ海白海で戦闘訓練を行なう為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海で戦闘訓練を行なう]

バレンツ海での戦闘訓練の後、11月11日に白海沿岸のセヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロドヴィンスクへ到着した]

翌11月12日、「アドミラル・カサトノフ」白海有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場の地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

11月14日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海での演習を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

12月初頭には「アドミラル・カサトノフ」乗組員へ新型コロナウイルスのワクチン接種が行なわれました。


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2020年12月30日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクから出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は遠距離航海へ出発した]

出航後、バレンツ海救助曳船「ニコライ・チケル」(1989年4月12日就役)と合流しました。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は2021年の新年をノルウェー海で迎え、その後にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過、1月11日にはビスケー湾を抜けて大西洋上へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は大西洋へ出た]
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1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

1月15日にバルト艦隊中型海洋給油船「コラ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

1月18日にアルジェリアアルジェ港へ寄港しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアのアルジェ港を訪れた]
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1月20日にアルジェ港を出航し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアを去った]

1月22日から地中海中部(マルタ海峡付近)で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海中部で演習を開始した]

1月26日、「ニコライ・チケル」地中海東部キプロス島南部のリマソール港を訪れました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を訪れた]

1月27日、「アドミラル・カサトノフ」地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月28日、「ニコライ・チケル」リマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を去った]
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その後、「ニコライ・チケル」「アドミラル・カサトノフ」は合流し、2月3日にはギリシャピレウス港を訪れました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャのピレウス港を訪れた]

2月5日にピレウス港を出航しました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」
2020年12月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」2020年11月末から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」2020年12月初頭から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年12月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」
:2021年1月末から地中海東部に滞在
救助曳船「ニコライ・チケル」:2021年1月末から地中海東部に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
2020年12月下旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した

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『タス通信』より
2021年2月5日22時29分配信
【潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は演習において「カリブル」でアルハンゲリスク州の沿岸目標を撃破した】
ムルマンスク、2月5日/タス通信

北方艦隊原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、戦闘訓練計画に沿ってアルハンゲリスク州の射爆場の沿岸目標を有翼ミサイル「カリブル」で撃破した。
金曜日に同艦隊広報サービスは発表した。

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「本日(2月5日)、原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは、アルハンゲリスク州のチジャ戦闘射爆場に配置された標的への有翼ミサイル"カリブル"の射撃を成功裏に実施しました。
原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクによるミサイル射撃は、バレンツ海の北方艦隊戦闘訓練射爆場の1つから水中位置で正常モードで行なわれました。
有翼ミサイル"カリブル"は数百キロメートルの距離を進み、射爆場の指定目標を正確に撃破しました」

声明では、こう述べられた。

艦隊は、射撃実施中に水中巡洋艦の乗組員は高い専門性と海軍技量を示し、潜水艦の戦闘訓練計画プログラムの枠組みで行動した事を強調した。

原子力水中ロケット巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、プロジェクト885「ヤーセン」のトップ艦であり、北方艦隊原子力潜水艦連合部隊の軍備として存在している。
同艦は北方艦隊で最初の有翼ミサイル「カリブル」の標準搭載艦であり、何度かの戦闘勤務を行なった。




[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[プロジェクト885ヤーセン原子力水中巡洋艦]

ソ連邦解体から2年後の1993年12月21日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水したプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は、2013年12月30日、受領-引渡証書への署名(ロシア連邦海軍への納入)が行なわれました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクはロシア海軍へ納入された]

2014年6月17日、ロシア海軍旗初掲揚式典が開催され、北方艦隊潜水艦部隊・第11対空母原潜師団へ編入され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは最新の原子炉セキュリティシステムを有する]

その後も白海で各種試験が実施され、2014年9月、常駐基地となるザオゼルスク(ザーパドナヤ・リツァ)へ向かいました。
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[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクは駐留基地ザオゼルスク(ザーパドナヤ・リツァ)へ向かった]

11月10日、ザーパドナヤ・リツァ浮上救助室の動作試験が行なわれました。
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクは救助カプセルの動作試験を行なった]

2015年5月9日の大祖国戦争勝利70周年記念日には、北方艦隊主要基地セヴェロモルスク沖の観艦式へ参加しました。


2015年6月6日、新型機器を搭載する「技術的作業」の為にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」へ回航されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクはセヴェロドヴィンスク市へ到着した]

その後の動向は明らかにされていませんでしたが、「技術的作業」を終えてザオゼルスクへ戻り、慣熟訓練を続けていたようです。
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[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは戦闘演習の為に出航する]

慣熟訓練を終えた「セヴェロドヴィンスク」は、2016年4月初頭に北方艦隊の演習へ参加し、最新鋭魚雷「フィジーク」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

2016年4月下旬、バレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)ロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍最新鋭原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2017年3月にはムルマンスク近郊のロスリャコヴォ村第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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2017年8月18日、再びバレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)ロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2018年12月4日、バレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)ロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

2019年3月、「セヴェロドヴィンスク」は、初めて基地の埠頭に停泊したまま有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは基地に停泊したまま巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2019年10月にはロシア連邦軍戦略演習『グロム-2019』へ参加し、有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しました。

[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

「セヴェロドヴィンスク」は2019年には計150日間海上に滞在し、「世界の大洋の様々な海域」で計4回の戦闘勤務を行ないました。
具体的に、何処の海域で行動していたのかは明らかにされていませんが、最近、アメリカなどが大西洋ロシア潜水艦の行動が活発になっていると言っているので、「セヴェロドヴィンスク」大西洋へ進出していたようです。


その後の動向は明らかにされていませんが、2021年2月5日にバレンツ海から有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)ロシア北西部チジャ射爆場へ発射しました。


原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、汎用有翼ミサイル「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を搭載しています。
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艦中央部のミサイル発射機(4連装8基)に最大で32基の「カリブル」「オーニクス」を搭載出来ます。
(この他、「カリブル」魚雷発射管からも発射できるので、更に搭載数を増やす事も可能)


「セヴェロドヴィンスク」は、現在までに有翼ミサイルを少なくとも計13回発射しています。

2012年11月7日:潜航状態で「カリブル」対艦攻撃型を発射。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月26日:浮上状態で「カリブル」地上攻撃型を発射。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月28日:潜航状態で「カリブル」対地攻撃型を発射。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した]

2013年6月:浮上状態で「カリブル」対地攻撃型を発射。
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2013年6月:潜航状態で「カリブル」対地攻撃型を発射。
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2013年11月6日:潜航状態で超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射。
[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]

2014年9月初頭:潜航状態で有翼ミサイル(オーニクス?)を発射。
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはミサイルを発射した]

2016年4月末:潜航状態で「カリブル」対地攻撃型を発射。


2017年8月18日:潜航状態で「カリブル」対地攻撃型を発射。
[ロシア海軍北方艦隊の最新原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2018年12月4日:浮上状態で「カリブル」対地攻撃型を発射。
[ロシア海軍北方艦隊の最新原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

2019年3月頃(?):基地に停泊した状態で「カリブル」対地攻撃型を発射。

2019年10月17日:潜航状態で「カリブル」対地攻撃型を発射。

2021年2月5日:潜航状態で「カリブル」対地攻撃型を発射。

ヤーセン-M原子力水中巡洋艦の1番艦カザンは2021年2月末にロシア海軍への引き渡しの準備を終える

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年2月4日18時53分配信
【『統合造船業営団』トップ:2月末に原子力潜水艦「カザン」の作業は完了する】

近代化プロジェクト885M(コード名「ヤーセン-M」)多目的原子力潜水艦の1隻目「カザン」は、2月末に海軍への引き渡しの準備が整う。
『インタファクス』のインタビューに対し、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは述べた。


「原子力潜水艦カザンは、メカニズムの仕上げ及び修正の最終段階に在ります。
御自身で判断して下さい:潜水艦は2年半航行試験に在り、私共は、通常は機械部品の最初の修理を行なう最初のサービス間隔へ近付いています。
今日において、更なる長期間の試験を必要とするような問題は見当たりません。
2月末には、この部分の完了を準備します」

彼は語った。

「カザン」の建造は、2009年に『セヴマシュ』で始まった。
2017年春に造船台から出て進水した。
潜水艦は2018年に海軍への引き渡しが計画されていたが、その後、就役は2019年に延期された。

2019年春、アレクセイ・ラフマノフは、「カザン」の第1段階航行試験時に設計上の不具合が見つかったと話し、10月には、「カザン」の引き渡しは2020年に延期されると発表された。

2020年6月初頭、「カザン」の国家試験は秋に始まり、少なくとも2ヶ月間を必要とするが故に、潜水艦海軍への引き渡しは2021年に延期されるという情報がメディアに登場した。
その後、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、潜水艦は12月末までに就役しなければならないと言った。

改善プロジェクト885Mは、『セヴマシュ』で更に潜水艦「ノヴォシビルスク」「クラスノヤルスク」「アルハンゲリスク」「ペルミ」「ウリヤノフスク」が建造されている。

[Mil.Press FlotProm参照]
「ヤーセン」型多目的原子力潜水艦
の水上排水量は8600トン、水中排水量13800トン。
それは深度600メートルまで潜航でき、水中で30ノットの速力を発揮する。
プロジェクトは混合船体システムを採用した~軽量船体は、騒音を低減する為、潜水艦の艦首の強度船体の一部のみを覆っている。

国内造船で初めて魚雷発射管が艦首では無く、中央区画の後部に配置された。
「ヤーセン」は、有翼ミサイル「オーニクス」及び「カリブル」自立誘導533mm魚雷で武装する。
将来的には、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を使用できるようになる。



ロシア海軍第4世代原子力潜水艦であるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

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プロジェクト885M「ヤーセン-M」は、以前の885「ヤーセン」(「セヴェロドヴィンスク」)よりも全長が10メートル短くなり(つまり129.2メートル)、533mm魚雷発射管は8門に減らされ(「セヴェロドヴィンスク」は10門)、4連装垂直ミサイル発射管は10基(「セヴェロドヴィンスク」は8基)に増加しています。
従いまして、885の改良型と言うよりは実質的に新しい設計の潜水艦と言えます。

北方艦隊への配備が予定されている「カザン」の乗組員の編成は、2016年3月までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「カザン」は2017年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]

2017年7月末からは、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]

2018年9月24日、「カザン」は最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。

[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンの航行試験が始まった]
試験は2019年1月初頭頃まで続きました。


当初、「カザン」ロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていました。
[第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、2019年中の引き渡しは実現できませんでした。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]

「カザン」は、2019年7月以降に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]

しかし、不具合は完全に修正されたわけでは無く、「カザン」ロシア海軍への引き渡しは、2020年末頃までに延期される事になりました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは2020年に延期された]

一方、「カザン」の航行試験は白海で続けられ、12月5日には魚雷発射試験を行ない、水中目標へ2基の魚雷を一斉に発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で魚雷発射試験を行なった]

翌12月6日には水上目標への魚雷発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で水上目標へ魚雷を発射した]

白海での「カザン」の航行試験は、2019年12月半ばまで続けられました。

2020年にも「カザン」の航行試験は続けられる事になりました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンの洋上試験は延長される]

「カザン」の最終洋上試験となる国家試験は、2020年9月初頭に始まりました。
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは2020年秋に最終洋上試験を開始する]
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは白海で航行試験を行なった]
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは白海で試験を続ける]

10月7日、「カザン」は洋上試験と、乗組員の錬成訓練を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投しました。
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは白海での試験と訓練を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した]

その後、「カザン」は11月21日に国家試験の最終段階の為に白海へ出航し、11月23日には有翼ミサイル「カリブル」を地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

11月30日には超音速対艦ミサイル「オーニクス」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは白海で超音速対艦ミサイル"オーニクス"を発射した]

その後、「カザン」は一旦セヴェロドヴィンスクへ戻り、12月中旬に白海へ出航し、12月19日に再び超音速対艦ミサイル「オーニクス」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で再び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を発射した]

「カザン」ロシア海軍への引き渡しは2020年12月末に予定されていましたが、結局、またも実現せず、引き渡しは翌2021年に延期される事になりました。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦カザンは2020年12月にロシア海軍へ就役する]

建造元の『セヴマシュ』は、「カザン」を2021年の何時引き渡すのか明言していませんが、非公式筋によると、2021年前半、つまり6月末までの引き渡しが予定されているようです。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦の1番艦カザンは2021年前半にロシア海軍へ就役する]

早ければ、引き渡しは2021年の第1四半期、つまり3月末までになるようです。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦の1番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは2021年第1四半期に延期された]


当初、「ヤーセン」級シリーズの建造は、原型1隻、改型6隻の計7隻で完了する予定でしたが、2019年6月27日、モスクワ州愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

この2隻は、2020年7月20日に起工されました。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクは2027-2028年にロシア海軍へ就役する]

元ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー提督は亡くなった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年2月5日10時18分配信
【元ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキーは亡くなった】
モスクワ、2月5日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は永眠した。
『ロシア通信社ノーボスチ』軍指導者クラブの機関指導者ニコライ・デリャビンより伝えられた。

彼は、死因は未だ分かっていないが、コロナウイルスに関連するものではないと説明した。

ヴィソツキーは1954年にウクライナで生まれた。
レニングラード・ナヒーモフ海軍学校及びナヒーモフ記念黒海高等海軍学校を卒業し、その後、太平洋艦隊で勤務した。

更に、海軍高等特殊士官クラス及びグレチコ記念海軍アカデミーから卒業証書を受け取り、重航空巡洋艦「ミンスク」を指揮した。
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1999年にヴィソツキー参謀本部軍事アカデミーを卒業し、北方艦隊参謀長となり、2002年には小艦隊を率いた。

2005年に大統領は彼を北方艦隊司令官に、そして2007年には海軍総司令官に任命した。
この職務にヴィソツキーは2012年まで従事した。
その後、国営法人『ロスアトム』傘下のウラニウム・ホールディング『ARMZ(アトムレドメトゾロト)』副総取締役として働いた。



ウラジーミル・セルゲイヴィッチ・ヴィソツキーВладимир Сергеевич Высоцкийは、1954年8月18日、ウクライナ共和国リヴィウ州コマルノ市に生まれました。

1976年にナヒーモフ記念黒海高等海軍学校を卒業した後、太平洋艦隊大型対潜艦の水雷長や、巡洋艦「アドミラル・セニャーウィン」艦長付き先任副官を務めました。
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1982年に海軍特殊将校課程を終えた後、ロケット巡洋艦「セヴァストーポリ」副長に任命されました。
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1986年から1988年まで重航空巡洋艦「ミンスク」副長を務めました。
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1990年にA.A.グレチコ記念海軍大学校を卒業した後、太平洋艦隊重航空巡洋艦「ミンスク」艦長に任命されました。
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1992年、太平洋艦隊第36ロケット艦師団副司令官に任命され、1994年から1997年まで同師団司令官を務めました。

1999年にロシア連邦軍参謀本部軍事アカデミーを修了後、北方艦隊参謀長やコラ多種戦力小艦隊第1副司令官を務め、2002年1月21日にはコラ多種戦力小艦隊司令官に昇格しました。

2004年8月20日、バルト艦隊参謀長兼第1副司令官に任命されました。

翌2005年9月26日、連邦大統領令1108号により、海軍総参謀長に就任するミハイル・アブラモフ大将の後任として、51歳で北方艦隊司令官に任命されました。

2006年12月15日、52歳で海軍大将に昇進しました。

2007年9月12日、連邦大統領令により、ウラジーミル・ヴィソツキーは、定年退職するウラジーミル・マソリン上級大将の後任として、53歳でロシア海軍総司令官に就任しました。

2012年5月6日にロシア海軍総司令官を解任されました。
[ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された]
[ヴィソツキー提督は海軍総司令部移転を実施しなかった為に解任された]

その後、国営法人『ロスアトム』傘下のウラニウム・ホールディング『ARMZ(アトムレドメトゾロト)』へ天下りし、同社の副総取締役を務めました。

2021年2月5日に66歳で死去しました。

ロシアはインド海軍の空母ヴィクラマーディティヤの定期修理を援助する

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『タス通信』より
2021年2月4日6時34分配信
【ロシアからの専門家は航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の修理を援助する】
バンガロール、2月4日/タス通信

ロシアの専門家は、インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」のメンテナンスに関わる。
『タス通信』は、国際航空サロン『アエロ・インディア-2021』の最中に株式会社『ロソボロネクスポルト』(国営法人『ロステック』に加入)より伝えられた。

「ロシアの専門家は、インド側の依頼により、計画日常修理への参加を計画しております」
『ロソボロネクスポルト』
は通知した。

航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は、重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」を高度に近代化したものであり、作業はロシア造船所『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で実施された。
艦はインド海軍へ2013年11月16日に引き渡された。
航空母艦の排水量は45000トン、その航空団の構成には、20機のMiG-29K/KUBと10機のヘリコプターが含まれる。



[空母ヴィクラマーディティヤ]
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航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は、元々はソヴィエト連邦海軍プロジェクト11434(改キエフ型)重航空巡洋艦「バクー」としてウクライナ黒海造船工場で建造され、1978年12月26日に起工、1982年3月31日に進水、1987年12月11日にソヴィエト連邦海軍へ引き渡され、12月20日に海軍旗を初掲揚しました。
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プロジェクト11434は当初から超音速垂直離着陸艦上戦闘機Yak-141の搭載・運用を前提に設計されておりましたが、肝心のYak-141「バクー」就役に間に合わず、従来のYak-38が搭載されました。
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1988年12月17日、北方艦隊基地セヴェロモルスクに到着しました。
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1990年10月4日、「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥ゴルシコフ)と改名されました。

「本命」の艦載機Yak-141の試験は「アドミラル・ゴルシコフ」艦上で何度か実施されましたが、1991年10月5日に試作機が墜落事故を起こし、その後、開発は中止されました。
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[Yak-141墜落事故(1991年10月5日)]
[ファーンボローのYak-141]
[モニノ空軍博物館のYak-141]

ソ連邦解体後は洋上へ出る事も無くなり、ムルマンスクに係留されました。
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1999年7月、セヴェロドヴィンスク市へ回航されてきました。
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2004年1月20日にインドへ売却され、同年3月5日、ロシア海軍旗の降納式が行なわれました。
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その1]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その2]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その3]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その4]

2005年11月30日、セヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所の屋外特設造船台に入渠しました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り(2005年11月30日)・その1]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り(2005年11月30日)・その2]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り(2005年11月30日)・その3]

そして大規模な改造工事(プロジェクト11430改造)が始まりました。
[プロジェクト11430(ヴィクラマーディティヤ)]
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この工事により、「ヴィクラマーディティヤ」の寿命は30年延長されました。

当初は2008年末にインドへ引き渡す予定でしたが、セヴマシュが水上艦に不慣れだった事と資金面の問題により、2012年末に延期されました。
[ロシアは、航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」改装工事の新たな日程を示した]
[ロシア政府は、「アドミラル・ゴルシコフ」改装工事についての問題点を解決する(イタル・タス)]

「ヴィクラマーディティヤ」は2008年12月4日に再進水しました。
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[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水]
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水(2008年11月~12月4日)]

当初の契約価格は搭載機込みで15億ドルでしたが、ロシア側は作業量増大による増額を求め、最終的には23億ドルで合意されました。
[インド首相とロシア大統領は空母「ヴィクラマーディティヤ」問題について話し合う]
[インドは空母「ヴィクラマーディティヤ」の為に23億ドルを支払う]

2010年1月の時点で完成度70パーセントでした。
[空母「ヴィクラマーディティヤ」は70パーセント完成している]

2012年6月8日、「ヴィクラマーディティヤ」の航海試験が開始されました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した]
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は成功裏に完了する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤの第2段階航海試験が実施された]

搭載機の試験も実施されました。
[艦上戦闘機MiG-29KUBはインド空母ヴィクラマーディティヤへ初着艦した]

当初は順調に進んでいた航海試験でしたが、機関の全力運転を実施した矢先に3基のボイラーが損傷し、2012年12月にインド海軍へ引き渡す予定は延期される事になりました。
ボイラー損傷の原因は、耐熱材としてアスベストの代わりに使われた耐火レンガでした。
[空母ヴィクラマーディティヤ、引渡し延期?]
[空母ヴィクラマーディティヤに使われている外国製品に問題が生じた]

航海試験は中止され、セヴェロドヴィンスクへ戻って修理を受ける事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤは23ノットでセヴェロドヴィンスクへ向かっている]
[空母ヴィクラマーディティヤ、セヴェロドヴィンスク入港(2012年9月23日)]

ボイラー損傷の原因となった断熱材の耐火レンガは、全てアスベストに交換される事になりました。
[インドは空母ヴィクラマーディティヤのボイラーへのアスベスト使用に同意した]

修理完了後、2013年7月3日に再び白海へ出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
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[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]

7月28日夜、機関の全力運転試験(最大速力試験)を実施しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した]

2012年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷しましたが、2013年の試験では、そのようなトラブルも無く、航海試験は成功裏に終わりました。

8月5日夜、バレンツ海で航空機関連の試験が始まりました。
[空母ヴィクラマーディティヤから艦上戦闘機Su-33とMiG-29KUB/MiG-29Kのフライトが実施される]

8月24日、艦載機の夜間着艦に成功しました。
[空母ヴィクラマーディティヤの夜間着艦試験は成功した]

「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験は順調に進行しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの海洋試験はスケジュール通りに進んでいる]

全ての海洋試験を完了した「ヴィクラマーディティヤ」は、9月21日にセヴェロドヴィンスクへ戻りました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは全ての海上試験を成功裏に終えてセヴェロドヴィンスクへ戻った]

紆余曲折は有ったものの、「ヴィクラマーディティヤ」の経験は、ロシア造船業界航空母艦を建造する能力を得る事に貢献しました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]

2013年11月16日、「ヴィクラマーディティヤ」インド海軍へ引き渡されました。
[重航空巡洋艦アドミラル・ゴルシコフ改め航空母艦ヴィクラマーディティヤはインド海軍へ引き渡された]


その10日後の11月26日、移動準備を完了したR33「ヴィクラマーディティヤ」インドへ向かう為にセヴェロドヴィンスクを出港しました。
[空母ヴィクラマーディティヤはセヴマシュとセヴェロドヴィンスクに別れを告げた]

セヴェロドヴィンスクを出た後、「ヴィクラマーディティヤ」白海に投錨し、燃料補給と通関手続きを終えた後、12月2日に抜錨、ムルマンスクへ向かいました。
[空母ヴィクラマーディティヤは白海を抜錨し、ムルマンスクへ向かった]

12月5日、コラ湾内(ムルマンスク沖)に投錨しました。
[空母ヴィクラマーディティヤはムルマンスク沖に投錨した]

12月7日夜、コラ湾を抜錨し、新たな祖国インドへ向かいました。
[空母ヴィクラマーディティヤはコラ湾を抜錨し、新たな祖国へと向かった]

12月16日にはポルトガルリスボンに滞在していました。
[空母ヴィクラマーディティヤはリスボンに居る]

「ヴィクラマーディティヤ」は、2013年12月20日にジブラルタル海峡を通過して地中海入りし、12月27日早朝にはスエズ運河を通過しています。
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2014年1月4日にはアラビア海に到着し、インド海軍ベテラン空母「ヴィラート」に出迎えられました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、アラビア海に到着]

2014年1月7日、駐留基地となるカルワル海軍基地へ到着しました。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧アドミラル・ゴルシコフ)は新たなる祖国インドへ到着した]
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インドへ到着した後も、ロシア側「ヴィクラマーディティヤ」を稼働状態に維持する為の各種アフターサービスを提供しています。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの為の予備パーツがロシアから届けられる]
[ロシアの造船所の技術者はインド空母ヴィクラマーディティヤの舵を修理した]
[ロシアはインド海軍の空母ヴィクラマーディティヤの輸出後のアフターサービスの提供を続けている]
[セヴェロドヴィンスク造船所はインド海軍の空母ヴィクラマーディティヤのメンテナンス契約を締結した]

契約によりロシア側「ヴィクラマーディティヤ」が就役している間はアフターサービスを提供する義務が有り、それは最長で40年になるかもしれません。
[セヴェロドヴィンスク造船所は40年間に渡りインド海軍空母ヴィクラマーディティヤの保守整備を行なう]

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャのピレウス港を訪れた



『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年2月3日16時0分配信
【ロシアの最新フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」はギリシャへの業務寄港を行なった】

地中海で遠距離航海任務を遂行しているロシア最新戦闘艦フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の乗組員は、ギリシャピレウス港への業務寄港を行なった。
フリゲートと一緒に港へ救助曳船「ニコライ・チケル」が到着した。

ロシア船員ピレウスへの業務寄港の主な目的は、艦船への物資の補充、更にはロシア海軍旗のデモンストレーションである。

寄港は数日間続き、その後、北方艦隊将兵は、地中海で指示された任務の遂行を続ける。
以前、乗組員は潜水艦捜索と艦船支隊の対空防衛の演習を行なった。

現在の遠距離航海は、ロシア最新フリゲートにとっては初めてとなる。
それ(遠距離航海)は、北方艦隊主要基地~セヴェロモルスクから2020年12月30日に出航して始まり、北方艦隊ロケット艦連合部隊参謀長ウラジスラフ・マラホフスキー1等海佐の将旗の下で行なわれる。
長期航海開始に先立ち、全ての船員はロシア製コロナウイルス伝染病薬「Gam-COVID-Vac」(「スプートニク-V」)の予防接種を受けた。

地中海フリゲートは一連の軍事外交任務を遂行し、更には(他の艦隊の)ロシア艦との連携へ取り組む。
地中海地域諸国の港への一連の業務寄港が計画されている。
その中で最初に北アフリカアルジェリア人民民主共和国を訪れた。

航海中にフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」曳船「ニコライ・チケル」は約7000海里を走破した。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水し、2020年7月15日にロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ納入された]

正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典は、サンクトペテルブルクネヴァ川泊地に停泊中の「アドミラル・カサトノフ」で7月21日に開催されました。

[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]

ロシア海軍へ就役した「アドミラル・カサトノフ」は、7月26日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルクネヴァ川で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


その後もバルト海に留まっていましたが、2002年9月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かっている]

9月15日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、「アドミラル・カサトノフ」白海へ移動し、9月29日には有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上へ発射した]

10月2日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海からセヴェロモルスクへ帰投した]

「アドミラル・カサトノフ」は各種演習や乗組員の錬成訓練を行なう為、10月15日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で演習を行なう]

数日後に帰投した後、今度は対潜演習を行なう為、10月20日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なう]

バレンツ海で対潜演習を行なった後、10月24日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なった後に帰投した]

この時、新型対潜ミサイル「オトヴェート」の発射試験も行なわれました。
[ロシア海軍の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は完了した]

11月7日、バレンツ海白海で戦闘訓練を行なう為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海で戦闘訓練を行なう]

バレンツ海での戦闘訓練の後、11月11日に白海沿岸のセヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロドヴィンスクへ到着した]

翌11月12日、「アドミラル・カサトノフ」白海有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場の地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

11月14日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海での演習を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

12月初頭には「アドミラル・カサトノフ」乗組員へ新型コロナウイルスのワクチン接種が行なわれました。


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2020年12月30日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクから出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は遠距離航海へ出発した]

出航後、バレンツ海救助曳船「ニコライ・チケル」(1989年4月12日就役)と合流しました。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は2021年の新年をノルウェー海で迎え、その後にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過、1月11日にはビスケー湾を抜けて大西洋上へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は大西洋へ出た]
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1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

1月15日にバルト艦隊中型海洋給油船「コラ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

1月18日にアルジェリアアルジェ港へ寄港しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアのアルジェ港を訪れた]
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1月20日にアルジェ港を出航し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアを去った]

1月22日から地中海中部(マルタ海峡付近)で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海中部で演習を開始した]

1月26日、「ニコライ・チケル」地中海東部キプロス島南部のリマソール港を訪れました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を訪れた]

1月27日、「アドミラル・カサトノフ」地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月28日、「ニコライ・チケル」リマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を去った]

その後、「ニコライ・チケル」「アドミラル・カサトノフ」は合流し、2月3日にはギリシャピレウス港を訪れました。



現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」
2020年12月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2020年12月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」2020年11月末から地中海東部に滞在
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2021年1月中旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」2020年12月初頭から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年12月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」
:2021年1月末から地中海東部に滞在
救助曳船「ニコライ・チケル」:2021年1月末から地中海東部に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
2020年12月下旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で乗組員の錬成訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年2月3日11時45分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は第1錬成任務へ移行した】

黒海艦隊旗艦ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員は、用途上の任務を遂行する為の艦の乗組員の認可システムの毎年の初めの段階である第1錬成任務の要素へ成功裏に移行した。

活動中に船員は、戦闘及び航海の為の巡洋艦の準備、駐留所へ停泊している艦でのダメージコントロール、更には対空防衛及び対水中工作防衛の艦上演習を実施した。

任務への移行の枠組みで乗組員は、艦の主要ミサイル複合体を仮想使用する行動手順、更には巡洋艦の兵装の整備と弾薬の受け入れの基準を満たした。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員の戦闘訓練の次なる段階は、乗組員の調整を行なう為の駐留所から海上射爆場への艦の出航となる。



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プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦の1番艦「スラヴァ」は、1976年11月5日にウクライナニコラエフ市『61コムーナ記念造船工場』で起工され、1979年7月27日に進水し、1982年12月13日にソ連海軍へ納入されました。

進水する「スラヴァ」(1979年7月27日)
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1982年秋に洋上試験を行なう「スラヴァ」
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1983年1月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に海軍へ就役しました。

就役後は黒海艦隊へ編入され、何度も地中海へ派遣されました。

1983年9月に地中海で行動中の「スラヴァ」
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1989年12月初頭にマルタ島で行なわれたソ連アメリカの首脳のマルタ会談にも同行しました。
[ソ連海軍ロケット巡洋艦スラヴァが見た東西冷戦終結(1989年)]

1991年3月21日から建造元の『61コムーナ記念造船工場』で大規模なオーバーホールを開始しました。

しかし、オーバーホール中にソヴィエト連邦は解体され、ウクライナは独立した為、ニコラエフ市のドックに居た「スラヴァ」は宙に浮く事になりました。

ソ連邦解体後の財政難により「スラヴァ」のオーバーホールの資金は捻出できず、おまけにロシアウクライナ黒海艦隊帰属・分割問題により、「スラヴァ」ロシアウクライナの所有権争いに巻き込まれました。
(ウクライナは、自国のドックに居る「スラヴァ」の所有権を主張した)

1995年6月22日、「スラヴァ」は、除籍されるプロジェクト1123対潜巡洋艦の名前を受け継ぎ、「モスクワ」と改名されました。
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1998年5月13日、除籍される親衛警備艦「クラースヌイ・カフカース」の親衛旗を受け継ぎ、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」となりました。
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この間、「スラヴァ」改め「モスクワ」のオーバーホールが資金不足により進まない事に業を煮やしたモスクワ市は、2000万ドルを寄付しました。

「モスクワ」のオーバーホールは1999年8月に完了し、黒海艦隊旗艦として復帰しました。
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オーバーホール期間中に「モスクワ」対艦ミサイルは、「バザーリト」から「ヴルカーン」へ換装されました。

2003年4月~5月にはインド洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その2・黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワ]

2004年9月には地中海イタリア海軍との合同演習『IONIEKS-2004』へ参加しました。

2007年12月初頭から2008年2月初頭まで行なわれた北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征に参加しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]
[スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」、大西洋上で戦闘訓練(2008年1月21日)]

2008年8月上旬のロシア・グルジア戦争(南オセチア紛争)の際、黒海東部へ派遣されました。
[南オセチア紛争(2008年8月)]

2009年1月末にイタリアメッシナ港を訪問しました。
[巡洋艦「モスクワ」は、シチリア島を訪問する]


2010年5月には北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に極東へ派遣され、戦略演習『ヴォストーク-2010』へ参加しました。
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2013年初頭には衛星通信複合体「ツェンタヴル-NM-1」が装備されました。

2013年1月下旬に黒海地中海で行なわれたロシア海軍3艦隊合同演習へ演習総旗艦として参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

2013年7月から9月まで大西洋カリブ海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月-9月)]

2014年9月から2015年1月まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラ赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]

2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]

2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリ第13艦船修理工場浮きドックへ入渠しました。


2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]


2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]

結局、セヴァストーポリ『第13艦船修理工場』「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]


2019年6月5日、「モスクワ」セヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した]

2019年7月28日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後、セヴァストーポリで機関の修理を行ないました。

2019年12月4日、他の黒海艦隊所属艦と共に、緊急出航などの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

「モスクワ」は2020年4月22日からセヴァストーポリ北方乾ドックでの修理を開始しました。
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7月3日に乾ドックを出ました。


その後は艦船係留埠頭へ戻り、最終的なメンテナンス作業が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2020年8月に最終メンテナンスを終える]

2020年7月26日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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今回のオーバーホールにより「モスクワ」の寿命は20年延長され、2040年代初頭まで現役に留まる事が可能となります。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2040年代初頭まで現役に留まる]

現役復帰した「モスクワ」は、9月2日に乗組員の慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で演習を行なう為に出航した]

9月8日には、現役復帰後の初めてのヘリコプター発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは現役復帰後の初のヘリコプター発着訓練を行なった]

その後、海上で各種戦闘訓練などを行ない、9月11日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは戦略指揮-参謀演習『カフカス-2020』への参加を準備する]

2020年9月21日から26日までロシア南部で実施されたロシア連邦軍南方軍管区戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。

[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]

12月5日にはセヴァストーポリ港内で消火訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは消火訓練を行なった]

2021年1月30日に就役(海軍旗初掲揚式典)38周年を迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは就役38周年を迎えた]

2021年2月初頭には、駐留基地であるセヴァストーポリ港内へ停泊した状態での乗組員の各種訓練(錬成任務K-1)を行ないました。