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ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは東南アジアへの遠距離航海からウラジオストクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2021年6月21日4時23分配信
【大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と海洋曳船「カラル」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は遠距離航海からウラジオストクへ戻った】

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」海洋曳船「カラル」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア-太平洋地域で遠距離航海任務を遂行した後にウラジオストクへ戻った。

1ヶ月半の航海で艦と船は約2500海里を走破し、水と燃料の備蓄を補充する為にシンガポールへの2度の寄港を行なった。



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ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役/2016年7月再就役)と海洋曳船「カラル」(1990年2月5日就役)は、2021年4月末にウラジオストクを出航し、4月30日に対馬海峡を南下しました。
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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年5月1日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

5月11日にシンガポールチャンギ港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはシンガポールを訪れた]
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5月14日にチャンギ港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはシンガポールのチャンギ港を去った]

その後の動向は明らかにされていませんでしたが、6月5日に再びシンガポールチャンギ港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは再びシンガポールを訪れた]

6月8日にチャンギ港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはシンガポールを去った]

殆ど詳細が明らかにされていない「アドミラル・トリブツ」の今回の遠距離航海の目的ですが、2012年からインドへリースされていたロシア原子力潜水艦「チャクラ」(「ネルパ」)ロシア沿海地方へ向かうので、そのエスコートの為のようです。
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[インドがリースした原子力巡洋潜水艦ネルパはロシアへ返却される]
[インドがリースした原子力巡洋潜水艦チャクラ(ネルパ)は2020年春に爆発事故を起こした為にロシアへ返却される]

「チャクラ」は2021年5月27日にインド東部ヴィシャーカパトナムを出航し、6月3日にマラッカ海峡へ入っています。
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つまり、「アドミラル・トリブツ」「カラル」は、5月11日にシンガポールを出航した後、インドへ向かい、原潜「チャクラ」を出迎え、同艦をエスコートしてマラッカ海峡へ入り、再びシンガポールで水と燃料を補給したという事でしょう。


その後、「アドミラル・トリブツ」は6月16日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年6月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月21日にウラジオストクへ帰投しました。

ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は白海で対潜戦闘訓練へ参加した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
【対潜艦「ナリヤン-マル」と「オネガ」は白海で潜水艦を「破壊」した】

北方艦隊白海海軍基地小型対潜艦「ナリヤン-マル」「オネガ」は、白海で複合対潜任務へ取り組んだ。
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海上戦闘訓練射爆場で対潜艦船員は、潜水艦の捜索、その追跡、そして深海爆弾による攻撃を実施した。

水中の敵役として、重原子力ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」が出動し、乗組員は深海で行動し、対潜艦から逃れる為の操艦を行なった。

対潜任務遂行の枠組みで小型対潜艦「ナリヤン-マル」「オネガ」は、仮想水中目標への噴射推進深海爆弾の射撃へ取り組んだ。
射撃実施海域は、前もって船舶航行の為に閉鎖された。

更に白海対潜艦の乗組員は、放射線、化学物質、生物の防護、通信及び擬装の個人的な演習を実施した。

全ての与えられた戦闘演習任務を遂行した後、艦は基地~セヴェロドヴィンスク市へ到着した。
次週に彼らは、海上射爆場で戦闘訓練の改善を続ける。

小型対潜艦「ナリヤン-マル」「オネガ」は、近代化されたプロジェクト1124Mに属し、高射砲複合体AK-176M及びAK-630M噴射推進爆撃装置RBU-6000533mm魚雷発射管、更には現代的な水中音響複合体で武装する。
近海及び沿岸ゾーンでの潜水艦の捜索、追跡、そして破壊の為に意図されている。



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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト941「アクラ」(NATOコード名「タイフーン」)】
プロジェクト941重戦略用途原子力水中巡洋艦(タイフーン級)は、1981年~1989年に6隻が就役しましたが、現役に留まっているのは1隻のみであり、既に3隻が解体されています。

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プロジェクト941巡洋原子力潜水艦の1番艦TK-208は、セヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所で1976年6月30日に起工されました。
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1980年9月27日に進水し、1981年6月から8月まで工場航行試験を行ない、1981年11月から12月末まで国家試験を行ないました。
1981年12月27日には、初めて弾道ミサイルR-39の発射に成功しました。

1977年7月25日付でプロジェクト941「重戦略用途ロケット水中巡洋艦」に類別変更されました。

1981年12月29日に受領証書へ署名されてソ連海軍へ納入されましたが、翌1982年10月までは弾道ミサイルR-39(SS-N-20)の発射試験に従事し、総計で18回の発射に成功しました。
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R-39の戦力化の目途が立った事を受け、1982年12月14日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にソ連海軍へ就役し、北方艦隊第18潜水艦師団へ編入されました。
同年12月21日に母港となるザーパドナヤ・リツァニェールピチャ基地へ到着しました。
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その後は戦闘勤務(戦略核パトロール任務)や弾道ミサイルR-39の発射試験に従事しました。

1988年9月20日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』へ到着し、新型弾道ミサイル「バルク」を搭載するプロジェクト941U改装が行なわれる事になり、翌1989年1月20日には予備役に編入されました。

しかし、1991年12月のソ連邦解体により資金供給は止まり、TK-208の工事はストップしました。

1992年6月3日付で「重戦略用途原子力水中巡洋艦」に類別変更されました。

その後、弾道ミサイル「バルク」の開発は中止され、新たにモスクワ熱技術研究所が開発する「ブラヴァー」を搭載する事になった為、今度はプロジェクト941UM改装を受ける事になりました。
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2000年10月7日に「ドミトリー・ドンスコイ」と命名されました。

2002年6月26日に再進水し、6月30日から係留試験を開始し、翌2003年に洋上試験を行ないました。
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洋上試験は2004年12月初頭に完了し、ロシア海軍へ再就役しました。
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2005年から2010年まで潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験に従事しました。
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その後、「ブラヴァー」発射試験艦としての任務を解かれ、今度は、海洋で試験を行なう新型潜水艦のサポート(試験のモニタリング)を行なう事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]
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2013年には、戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」の海洋試験をサポートしました。
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]

2014年にも、新型原潜の海洋試験のモニタリングの為に何度か出航しています。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは出航した]
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは帰港した]
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイと共に出航した]

2015年6月26日から7月16日まで白海へ出航しました。
[ロシア海軍のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出航した]
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは3週間の航海を終えて帰港した]

2015年9月3日から10日まで、再び白海へ出航しました。
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出た]
[ロシア海軍の重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはセヴェロドヴィンスクへ帰港した]


暫く動きの無かった「ドミトリー·ドンスコイ」ですが、2017年5月27日にセヴェロモルスクへ到着しました。
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[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動した]

2017年7月中旬、「ドミトリー・ドンスコイ」は、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にバルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはバルト海へ向かった]


「ドミトリー・ドンスコイ」「ピョートル・ヴェリキー」は、2017年7月25日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはクロンシュタットへ到着する]

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2017年7月30日、サンクトペテルブルククロンシュタットで観艦式(主要海軍パレード)が行なわれました。
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[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

北方艦隊からは、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、重戦略用途原子力水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の他に、潜水艦「ウラジカフカス」クロンシュタットの観艦式へ参加しました。


「ドミトリー・ドンスコイ」「ピョートル・ヴェリキー」は、主要海軍パレード終了後の翌7月31日にクロンシュタットを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはクロンシュタットを去った]

北方艦隊艦船部隊は、8月7日までに北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船は北海へ入った]

その後、北方艦隊艦船部隊バレンツ海で演習を行なった後、8月11日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]

「ドミトリー·ドンスコイ」は、暫くの間セヴェロモルスクに留まっていましたが、9月初頭に出航し、9月4日に母港セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ帰港しました。
[重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはセヴェロドヴィンスクへ帰港した]

2017年9月には北方艦隊の演習へ参加しました。
[タイフーン級戦略原潜ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

2017年12月15日には就役35周年記念式典が開催されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月15日10時4分配信
【世界最大の潜水艦は35周年を迎えた】

他の同型艦は全て退役しましたが、「ドミトリー・ドンスコイ」のみは現役に留まっています。
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[重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍で現役に留まり続ける]

2018年~2019年にはオーバーホールを行ない(2018年初頭から6月までロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠)、2019年6月20日から白海で航行試験を行ない、深度200メートルまで潜航しました。
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2021年6月20日に白海へ出航し、セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)に駐留する小型対潜艦の対潜戦闘訓練の相手役を務めました。


小型対潜艦MPK-130「ナリヤン-マル」(1990年9月28日就役)
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小型対潜艦MPK-7「オネガ」(1990年12月28日就役)
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2021年に起工予定のプロジェクト955A(ボレイ-A)戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻の内の1隻は、「ドミトリー・ドンスコイ」と命名される事になりました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイとクニャージ・ポチョムキンは2021年に起工される]

これに伴い、今の「ドミトリー・ドンスコイ」は、「名無し」のTK-208として暫くの間は現役に留まる事になります。
[ロシア海軍の重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイは2020年代後半まで現役に留まる]
[ロシア海軍の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は2020年代半ばに退役する]

2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロンIMDS-2021でロシア海軍の最新艦が展示される

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2021年6月16日18時0分配信
【サンクトペテルブルクの国際海軍サロンでロシア海軍の最新艦が提示される】

6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催される第10回国際海軍サロンにおいて、訪問者はロシア海軍の最新艦を見る事が出来る。

海上港『サンクトペテルブルク旅客港』の埠頭は、このクラスのシリーズ艦のトップとなる太平洋艦隊プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」が初めて提示される。
これに伴い、ロシア海軍は、最新のプロジェクト22350フリゲートシリーズ「アドミラル・カサトノフ」、プロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」、プロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」をサロンで展示する。

サロンの10年間の作業で初めて参加者へプロジェクト636及び677ディーゼルエレクトリック潜水艦が提示される。

第10回国際海軍サロンでは合計で15隻以上の海軍の艦、潜水艦、艇、船、更にはロシア連邦保安庁の境界線サービスの艦が提示される。

ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、国際海軍サロン組織委員会との綿密な連携によりサロン参加に関する作業を行なうように海軍総司令部人事管理部長へ指示した。
展示-展覧物は、展覧-大会センター『エクスポフォールム』パビリオン、更には海上港『サンクトペテルブルク旅客港』の埠頭へ分散して配置される。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2021年6月18日16時15分配信
【エアクッション小型揚陸艦「エフゲニー・コチェシコフ」は国際海軍サロンへ参加する為にサンクトペテルブルクへ到着した】

バルト艦隊エアクッション小型揚陸艦「エフゲニー・コチェシコフ」は、第10回国際海軍サロンへ参加する為にサンクトペテルブルクへ到着した。

現在、艦の後組員は、ショーへ参加する為に必要な資料の準備を行なっている。

エアクッション小型揚陸艦「エフゲニー・コチェシコフ」に加え、様々なクラスの約10隻の艦、船、艇が6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催される第10回国際海軍サロンへ参加する。

サロンでの展示には、コルベット「ソーブラジテルヌイ」、基地掃海艦「アレクサンドル・オブホフ」、小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」及び「オジンツォボ」、揚陸艇「レールモントフ准尉」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「サンクトペテルブルク」、更には対水中工作艇、哨戒艇、潜水夫艇、海洋曳船が含まれる。
近い内に艦艇はバルチースク海軍基地からIMDS-2021の作業へ参加する為にクロンシュタットへの移動を行なう。

海軍サロンでの作業完了後、バルト艦隊司令官は、フォーラム参加艦の恒久駐留場所への基地間移動を計画している。



国際海軍サロン『IMDS-2021』公式サイト
第10回国際海軍サロン『IMDS-2021』は、2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催されます。

『IMDS-2021』では、ロシア海軍の最新艦も展示されます。

プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)
[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」(2020年7月21日就役)
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクロンシュタットへ到着した]

プロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」(2019年12月28日就役)
[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

プロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」(2020年11月21日就役)
[カラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

プロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは白海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した後に母港バルチースクへの帰路に就いた]

プロジェクト12700対機雷防衛艦「アレクサンドル・オブホフ」(2016年12月9日就役)
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはメンテナンスを行なった]

プロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」(2011年10月14日就役)
[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット"ソーブラジテルヌイ"はバルト海で砲撃訓練を行なった]

プロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦「サンクトペテルブルク」(2010年4月22日就役)
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]

プロジェクト06363ディーゼルエレクトリック潜水艦「クラスノダール」(2015年11月5日就役)
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦クラスノダールはバルト海へ入った]

プロジェクト21820エアクッション揚陸艇「レールモントフ准尉」(2015年7月4日就役)

プロジェクト12322エアクッション小型揚陸艦「エフゲニー・コチェシコフ」(1990年10月30日就役)

ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはバレンツ海で水上艦部隊への魚雷攻撃訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月18日16時5分配信
【潜水艦「ゲパルト」はバレンツ海で仮想敵艦支隊を雷撃した】

バレンツ海北方艦隊の戦闘訓練射爆場における計画戦術演習の枠組みで、巡洋原子力潜水艦「ゲパルト」は、実用(練習)弾の一斉射撃実施を伴う仮想敵艦支隊への魚雷攻撃へ取り組んだ。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」救助曳船「アルタイ」で構成される北方艦隊艦船支隊が水上目標を務めた。

射撃は水中位置から数発の魚雷により実施された。
実施された戦闘訓練は成功と認められた。

射撃実施海域は民間船舶航行の為に閉鎖された。

攻撃実施後、潜水艦乗員は、反撃から回避及び離脱する操艦へ取り組んだ。



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プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-335は、1991年9月23日にセヴェロドヴィンスク市造船工場『セヴマシュ』で起工されました。
1993年2月22日付で「ゲパルト」と命名され、1997年12月4日にはプロジェクト675MKV原子力潜水艦K-22より親衛称号を受け継ぎ、親衛艦となりました。
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ソ連邦解体後の財政難で建造資金の供給が滞った為に工事は遅れ、当初は1995年に就役する予定でしたが1998年に延期され、更に就役は延びる事になりました。

起工から8年後の1999年9月17日に造船台から出され、同年12月7日に進水しました。
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1999年12月15日から2000年9月22日まで工場の岸壁で係留試験が行なわれ、同年12月10日から25日まで工場航行試験第1段階が実施されました。
2001年6月2日から16日まで工場航行試験第2段階が実施され、7月10日から26日まで工場航行試験第3段階と国家受領試験が実施されました。
洋上試験中に同艦は6150海里を航行し、この内の2376海里は潜水状態でした。
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2001年12月3日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されました。

2001年12月4日、ウラジーミル・プーチン大統領が出席して海軍旗掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。


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2002年2月に北方艦隊第24潜水艦師団~通称「野獣師団」へ編入され、ヤーゲリナヤ湾ガジエヴォ基地へ配備されました。
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2004年と2007年には北方艦隊最高の潜水艦と認定され、海軍総司令官から表彰されました。

2012年1月14日、第10艦船修理工場に居た「ゲパルト」で小火騒ぎが起こりました。
[ロシア原潜「ゲパルト」で火災は無かった]
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2012年2月11日夜、「ゲパルト」水雷長マクシム・ガルキン中尉が艦内で自殺しました。
『窓に!窓に!』より
【ロシア海軍北方艦隊の原潜K-355で自殺が発生】

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2013年から艦船修理工場『ネルパ』でオーバーホールが行なわれ、2015年11月27日に完了し、北方艦隊へ復帰しました。
このオーバーホールにより、「ゲパルト」の寿命は10年程度延長されました。
[ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはオーバーホールを終えて復帰した]

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復帰後の「ゲパルト」の動向は明らかにされていませんでしたが、2021年6月17日にはバレンツ海対潜ミサイルの発射訓練を実施しました。
「敵役」は、同型の原子力潜水艦が務めました。
対潜ミサイルの具体的なタイプには触れられていませんが、おそらくはRPK-6「ヴォドパード」(全長8.2m、発射重量2445㎏、最大射程37㎞)でしょう。
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[ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはバレンツ海で対潜ミサイル発射訓練を実施した]

翌6月18日には、バレンツ海ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」、救助曳船「アルタイ」から成る水上艦部隊に対する魚雷攻撃訓練を実施しました。

ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部(ハワイ西方沖)で対空戦闘訓練を実施した

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『タス通信』より
2021年6月18日11時3分配信
【太平洋の演習で艦は航空隊と共に空中攻撃の撃退へ取り組んだ】
ウラジオストク、6月18日/タス通信

太平洋艦隊の艦は、太平洋演習の枠組みで航空機及びヘリコプターと共に空中攻撃の撃退任務へ取り組み、対空防衛訓練を実施した。
ロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。

「艦隊の海上航空隊の航空機及びヘリコプターも参加し、艦支隊の対空防衛の信頼性が点検されました。
対空防衛班は、空中攻撃を撃退する実用技量を改善し、仮想敵の無人飛行装置への対抗に特別な注意が払われました」

軍当局は指摘した。

これに加え、ロシア連邦国防省が指摘したように、戦闘艦は仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んでいる。
それには、艦載水中音響手段及び艦上対潜ヘリコプターKa-27PLを標準装備する太平洋艦隊フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、3隻のコルベットが関わっている。

太平洋での大規模演習は6月10日に始まった。
遠海ゾーンでの演習には、20隻までの水上戦闘艦、潜水艦、支援船が参加する。
更に、約20機の飛行装置も関わっている。

太平洋艦隊の多種戦力作戦演習は、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将総指揮の下、訓練計画に沿って太平洋中央部で行なわれている。



2021年5月1日、ロシア太平洋艦隊の4隻の水上戦闘艦~ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、1990年1月7日就役)、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2017年7月20日就役)と「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)は、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)と共に遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート マルシャル・シャーポシニコフ、コルベット ソヴェルシェーンヌイ、グロームキー、大型海洋給油船ボリス・ブトマは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

5月5日に対馬海峡を南下し、東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年5月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

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「ボリス・ブトマ」は、5月15日にベトナムカムラン港へ入港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を訪れた]

5月19日にカムラン港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を去った]

5月22日にフィリピンマニラ港へ入港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を訪れた]

5月25日にマニラ港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を去った]


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「ワリャーグ」「マルシャル・シャーポシニコフ」は、5月28日に太平洋上で対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとフリゲート マルシャル・シャーポシニコフは太平洋上で対空戦闘訓練を実施した]

一方、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」及び「グロームキー」は、5月29日にフィリピン海で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット ソヴェルシェーンヌイとグロームキーはフィリピン海で砲撃訓練を実施した]
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その後、これらの艦船は太平洋中央部へ集結し、更に複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日就役)、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1992年5月1日就役)、病院船「イルティシュ」(1990年8月10日就役)なども合流し、演習を行なう事になりました。

[ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部で演習を行なう]

6月13日には、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」などが参加する潜水艦の捜索・追尾訓練が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部で潜水艦の捜索演習を実施した]

6月15日には、カーメニ・ルチェイ(マンゴフト)飛行場に駐留する遠距離対潜哨戒機Tu-142M3カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場へ進出し、太平洋中央部まで飛行し、演習へ参加しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は太平洋中央部の演習へ参加した]

6月18日には対空戦闘訓練を実施しました。
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なお、ロシア側の発表では、演習実施海域は「太平洋中央部」としか述べられていませんが、ハワイ西方沖500~800kmくらいまで進出しているようです。
『日刊サン ハワイ』より
2021年6月16日配信
【ヒッカムからF-22戦闘機 3機が緊急離陸】

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月17日18時45分配信
【北方艦隊の大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は海軍歩兵の戦闘車両の積載へ取り組んだ】

北方艦隊大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」乗組員は、沿岸での海軍歩兵の戦闘車両及び要員の乗船へ取り組んだ。
演習は、海軍歩兵隊員の恒久駐屯所スプートニク村から離れたバレンツ海ペチェンガ湾で行なわれた。
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車両及び人員の乗船は、支点方式で行なわれた。
活動中、艦内へ受け入れる海上揚陸部隊の人員及び車両の最大数の点検が行なわれた。

合計で、30両以上の装甲兵員輸送車BTR-80及び貨物トラックを含む数十量の車両、更には標準射撃兵器を持つ海軍歩兵大隊が艦へ配置された。

海軍歩兵を乗船させた後、大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」北方艦隊艦支隊の一員としての合同活動へ取り組む為に出航した。
それには更に、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」救助曳船「アルタイ」も加わっている。

数週間前、同プロジェクトのトップ~大型揚陸艦「イワン・グレン」は、同様の車両及び人員の最大容量の乗船へ取り組んだ。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
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プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]

「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2014年12月から始まりました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]

2015年6月11日、「ピョートル・モルグノフ」の起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

その後、屋外造船台で船体の組み立てや上部構造物の取り付けなどが進められました。


起工から約3年を経た2018年5月25日に進水しました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは進水した]

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艤装中の「ピョートル・モルグノフ」は、2018年12月末にディーゼル発電機を始動させました。
[ロシア海軍のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはディーゼル発電機を始動した]

造船所の岸壁での「ピョートル・モルグノフ」の係留試験(と乗組員の居住)は2019年5月中旬に始まり、6月中旬には洋上試験の開始が予定されていました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年5月中旬に係留試験を開始する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年6月中旬に洋上試験を開始する]

その後、洋上試験開始時期は2019年9月に延期されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年9月に洋上試験を開始する]

結局、洋上試験(工場航行試験)が開始されたのは2019年12月13日でした。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を開始した]

「ピョートル・モルグノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年末に予定されていましたが、2020年春頃に延期されました。

2020年1月23日、「ピョートル・モルグノフ」バルト海で洋上試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を再開した]

試験を終えてバルチースクへ一旦戻った後、3月19日に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で射撃試験を行なう為に出航した]

海岸への車両の上陸試験と30mmガトリング砲の射撃試験を行なった後、3月30日にカリーニングラードへ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海での射撃試験を完了した]

洋上試験は4月中旬の再開が予定されていましたが、5月初頭に延期されました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフの洋上試験は2020年5月上旬以降に再開される]

結局、洋上試験(工場航行試験)が再開されたのは5月25日でした。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を再開した]
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を続ける]

バルト艦隊海上航空隊の協力により「ピョートル・モルグノフ」レーダー(電波位置測定ステーション)などの動作試験が行なわれ、5月29日には兵装の射撃試験が行なわれました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で射撃試験を実施した]

工場航行試験は6月初頭の完了が予定されていましたが、7月中旬にずれ込みました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは2020年6月上旬に工場航行試験を完了する]
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験の完了後、「ピョートル・モルグノフ」は最終洋上試験となる国家試験を始める予定でしたが、その前に『ロシア海軍の日』(毎年7月の最終日曜日、2020年は7月26日)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加する事になりました。
[最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはクロンシュタットで2020年7月26日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する]



『ロシア海軍の日』観艦式が終わった後、「ピョートル・モルグノフ」は洋上試験を再開しました。

しかし、9月29日に洋上試験を終えてカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ戻ってきた「ピョートル・モルグノフ」コロナウイルスの検査を行なった結果、41名が陽性反応を示しました。
この為、陽性患者は入院し、残る乗組員も艦内に隔離される事になりました。
当然の事ながら洋上試験は中断する事になりました。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦ピョートル・モルグノフ乗組員はコロナウイルスに感染した]

それから1ヶ月以上経った11月3日、「ピョートル・モルグノフ」は洋上試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を再開した]

11月7日には30mm機関砲AK-630Mによる機雷掃討を行ないました。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海の洋上試験で機雷を掃討した]

11月13日までに洋上試験は全て完了しました。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは洋上試験を完了した]

2020年12月23日にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊第121揚陸艦旅団へ編入されました。

[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

「ピョートル・モルグノフ」は2021年1月下旬に北方艦隊基地への移動を開始し、2021年1月30日にセヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは北方艦隊基地への移動を準備する]
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]


その後は乗組員の錬成訓練を行なっていました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは乗組員の訓練を行なっている]

2021年6月17日、「ピョートル・モルグノフ」ペチェンガ湾で海軍歩兵部隊の車両と人員を乗船させ、バレンツ海へ出航しました。

「ピョートル・モルグノフ」には、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、救助曳船「アルタイ」が同行しています。


プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2018年6月20日に就役しています。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

以前にはプロジェクト11711の建造は2隻(イワン・グレン、ピョートル・モルグノフ)で終了する予定でしたが、2隻が追加建造される事になり、2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]

この2隻は、最初の2隻よりもサイズが拡大した改良型になります。
[サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で改イワン・グレン型揚陸艦カイマンが公開された]
[改イワン・グレン型大型揚陸艦2隻は2023-2024年にロシア海軍へ就役する]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月17日21時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海の演習中にミサイル射撃を実施した】

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の乗組員は、艦支隊への仮想敵空中攻撃手段からの攻撃の撃退へ取り組み、模擬空中目標への高射ミサイル射撃を実施した。

乗組員の対空防衛演習は、バレンツ海北方艦隊の戦闘訓練射爆場で実施された。
射撃は、高射ミサイル複合体「キンジャール」により行なわれた。

対空防衛任務に加え、軍事船員は艦上ヘリコプターKa-27との連携へ取り組み、艦の甲板での着艦及び発艦を実施した。

以前、対潜艦の戦闘班は、完全な範囲の敵潜水艦の捜索及び追尾の任務へ取り組み、更には潜水艦への実用(練習)魚雷の射撃を行なった。

艦は、バレンツ海で計画戦闘訓練コース活動の実施を続ける。
現在、同艦は艦・支援船支隊を構成して演習を行なっている。
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の基地への帰投は週末に計画されている。



プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で1977年11月4日に起工、1980年5月16日に進水し、1981年12月26日に受領-引渡証書へ署名され、1982年1月10日に就役し、北方艦隊へ編入されました。
[ウダロイ級2番艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフ]
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1990年秋にオーバーホールの為、クロンシュタットへ回航されましたが、資金不足の為、修理作業は殆ど進みませんでした。
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2000年にサンクトペテルブルク『北方造船所』へ回航され、修理と近代化改装が始まりました。
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[大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」近況]

2010年1月下旬から航海試験を開始し、同年12月7日に北方艦隊へ復帰しました。
[大型対潜艦「クラコフ海軍中将」、航海試験開始]

2011年8月、攻撃ヘリコプターKa-52の着艦試験を行ないました。
[攻撃ヘリKa-52、大型対潜艦「海軍中将クラコフ」で発着試験(2011年8月31日)]

2012年2月初頭からは乗員が契約軍人(志願兵)のみとなりました。
[北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗員は、契約軍人だけで構成される]

2012年5月から7月までアデン湾海賊対処任務に就きました。
(2012年4月6日出港・9月12日帰港)
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾海賊対処任務を終えた]
アデン湾から戻る途中、2012年8月17日にポルトガルリスボン、8月24日にグレートブリテンポーツマス、8月30日にアイルランドコークを訪問しました。

2013年5月から9月まで地中海、大西洋、カリブ海への遠距離航海を行ないました。
(2013年5月11日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは長期航海を終えて基地へ戻った]

2014年4月から翌2015年1月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
(2014年4月15日出港・2015年1月5日帰港)
[ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ地中海遠征(2014年4月-2015年1月)]

2015年3月から7月末までムルマンスク第35艦船修理工場ガスタービン機関を含むオーバーホールが行なわれ、8月初頭には修理後の点検の為の洋上試験が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後に復帰した]

2015年10月23日から2016年4月4日まで地中海、インド洋への遠距離航海を実施しました。
[ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-2016年4月)]

2016年8月30日から10月7日まで北極圏遠征を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏航海を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

2016年10月15日には、ロシア海軍機動部隊の一員として地中海東部へ向かいましたが、本隊よりも一足早く12月13日には帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはセヴェロモルスク基地へ帰投した]

2017年7月初頭、7月30日にクロンシュタットで行なわれる『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為にバルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]

7月30日には他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]


観艦式が終わった後も母港へは戻らず、大西洋を南下して地中海へ入り、更には紅海、アデン湾へ進出し、2017年9月1日から海賊対処任務に就きました。
[大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」アデン湾遠征(2017年8月-)]

海賊対処任務を終えた「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、10月17日にスエズ運河へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年10月17日11時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はスエズ運河へ入った】

10月21日にエジプトアレクサンドリア港訪問を終えて出航し、地中海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年10月21日17時42分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はエジプトのアレクサンドリア港への業務寄港を完了し、地中海へ出た】

11月3日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月3日10時16分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た】

翌11月4日、ポルトガルリスボン港を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月4日17時15分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はリスボン港へ寄港した】

11月27日、バレンツ海で砲撃演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月27日15時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海で砲射撃を実施した】

遠距離航海を終えた「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、11月28日にセヴェロモルスク基地へ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月28日14時53分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遠距離航海を完了した】

帰投から約1ヶ月後の12月26日にはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月26日17時18分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海で対潜演習を実施した】


2018年1月23日にはヘリコプターの発着訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年1月23日17時25分配信
【北方艦隊の艦上航空隊は大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の発着場でヘリコプターの着艦へ取り組んだ】

3月21日にはヘリコプターの夜間の発着訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年3月21日18時6分配信
【北方艦隊の艦上ヘリコプター乗員はコラ湾で夜間着艦へ取り組んだ】


2018年3月23日、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、大型対潜艦「セヴェロモルスク」と一緒にバレンツ海へ出航し、対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を行なった]

2018年3月末から4月初頭まで2隻とも北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を終えた]

2018年4月17日にも2隻揃ってバレンツ海へ出航し、対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なう]

7月19日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」バレンツ海へ出航し、ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海でヘリコプターの発着訓練を行なった]

その後、バレンツ海で対空戦闘訓練を行ない、7月23日には対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を実施した]

2018年8月8日から10月11日まで北極海への遠距離航海を行ないました。
この間、北極海を横断してベーリング海、更にはオホーツク海まで進出しました。
[ロシア北方艦隊北極圏遠征(2018年8月-10月) ]

2019年7月13日、対潜戦闘訓練を行なう為、北方艦隊基地セヴェロモルスクを抜錨し、バレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは対潜演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、バレンツ海で対潜戦闘訓練、Su-24前線爆撃機を「敵役」とした対空戦闘訓練、そして機雷掃討訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年7月16日15時58分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海の対潜演習へ参加した】

7月21日には、北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を実施した]

2019年8月5日から9月30日まで北極海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2019年11月末にはバレンツ海で演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年11月25日16時25分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と大型揚陸艦「コンドポガ」はバレンツ海で連携へ取り組んだ】

2019年12月3日から2020年2月13日まで、大西洋、バルト海、地中海、黒海への遠距離航海を行ないました。
[ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2019年12月-2020年2月)]

帰投後、ムルマンスク『第35艦船修理工場』でオーバーホールが行なわれました。
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2020年5月24日、オーバーホールを完了した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、修理後の試験も兼ねてバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後の試験の為にバレンツ海へ出航した]

6月8日、対潜演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を行なう]

6月10日にはRBU-6000「ザーパド」対潜ロケットによる潜水艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で潜水艦攻撃訓練を行なった]

2020年6月13日にセヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]

しかし、バレンツ海ノルウェー海を通過した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北海からバルト海へは入らず、更に南下してラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過した]


その後、バルト海へ入り、7月26日にクロンシュタットで行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後も母港セヴェロモルスクへの帰路には就かず、そのまま地中海への遠距離航海へ出発しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2020年8月-12月)]

2020年12月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]


2021年6月15日にバレンツ海へ出航し、潜水艦への魚雷発射訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で潜水艦への魚雷発射訓練を実施した]

6月17日には対空戦闘訓練を実施し、高射ミサイル「キンジャール」を発射しました。

ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは最初の洋上試験を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した

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『タス通信』より
2021年6月17日23時32分配信
【水中ロケット艦「クニャージ・オレグ」は最初の海上試験から戻ってきた】
モスクワ、6月17日/タス通信

プロジェクト955A(コード名「ボレイ-A」)戦略用途原子力水中ロケット巡洋艦「クニャージ・オレグ」は、最初の試験の為の海上出航後に基地へ戻った。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「クニャージ・オレグは、5月30日に始まった最初の試験の為の海上出航後に工場『セヴマシュ』へ戻りました」
対談者は話した。

同プロジェクト潜水艦を建造している生産合同『セヴマシュ』(『統合造船業営団』の一員)は、情報筋からの情報にコメントしなかった。

以前の計画では、プロジェクト955Aロケット艦の最初の生産艦「クニャージ・オレグ」は、今年7月25日に祝われるロシア連邦海軍の日海軍へ加入する事が想定されていた。
『タス通信』の情報提供者は、この出来事は指定時期に発生しないと予測した。
何故なら、潜水艦は工場航行試験及び国家試験プログラムを実行し、特に大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」バレンツ海の水中位置からカムチャツカクラ射爆場の目標への戦闘演習発射を実施する必要が有るからである。

現在、ロシア海軍の戦闘編制には、4隻のプロジェクト955/955Aロケット艦が在る。
「クニャージ・オレグ」に加え、更なる3隻のプロジェクト955A潜水艦『セヴマシュ』で様々な建造段階に在る。
各々の潜水艦は16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載する。
以前、新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、ロシア海軍は2021年末までにプロジェクト「ボレイ-A」戦略用途ロケット水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」を受け入れると述べた。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの5番艦「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工されました。
(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては2番艦)
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

2016年11月中旬までに強度船体(耐圧殻)の水密試験が完了しました。
(「ボレイ」級は複殻式船体)
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]

2020年7月16日に『セヴマシュ』造船台から出渠し、進水しました。

[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは進水した]

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進水後は『セヴマシュ』の岸壁で艤装工事が行なわれ、2021年5月30日に白海へ出航し、洋上試験を開始しました。
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[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは洋上試験を開始した]

6月17日にセヴェロドヴィンスクへ帰投しました。


「クニャージ・オレグ」ロシア海軍への引き渡しは、2021年に予定されています。
[2021年にロシア海軍へ3隻の原子力潜水艦が就役する]
[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは2021年10月にロシア海軍へ就役する]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・エッセンは地中海東部へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年6月18日9時15分配信
【黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」とフリゲート「アドミラル・エッセン」はボスポラス及びダーダネルスを通行する】

現在、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」フリゲート「アドミラル・エッセン」は、ボスポラス及びダーダネルスを通行している。

艦支隊セヴァストーポリから地中海への計画移動を行ない、以前に承認された計画に沿って地中海ロシア海軍常設グループの一員としての複合任務へ取り組む。



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プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦の1番艦「スラヴァ」は、1976年11月5日にウクライナニコラエフ市『61コムーナ記念造船工場』で起工され、1979年7月27日に進水し、1982年12月13日にソ連海軍へ納入されました。

進水する「スラヴァ」(1979年7月27日)
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1982年秋に洋上試験を行なう「スラヴァ」
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1983年1月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に海軍へ就役しました。

就役後は黒海艦隊へ編入され、何度も地中海へ派遣されました。

1983年9月に地中海で行動中の「スラヴァ」
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1989年12月初頭にマルタ島で行なわれたソ連アメリカの首脳のマルタ会談にも同行しました。
[ソ連海軍ロケット巡洋艦スラヴァが見た東西冷戦終結(1989年)]

1991年3月21日から建造元の『61コムーナ記念造船工場』で大規模なオーバーホールを開始しました。

しかし、オーバーホール中にソヴィエト連邦は解体され、ウクライナは独立した為、ニコラエフ市のドックに居た「スラヴァ」は宙に浮く事になりました。

ソ連邦解体後の財政難により「スラヴァ」のオーバーホールの資金は捻出できず、おまけにロシアウクライナ黒海艦隊帰属・分割問題により、「スラヴァ」ロシアウクライナの所有権争いに巻き込まれました。
(ウクライナは、自国のドックに居る「スラヴァ」の所有権を主張した)

1995年6月22日、「スラヴァ」は、除籍されるプロジェクト1123対潜巡洋艦の名前を受け継ぎ、「モスクワ」と改名されました。
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1998年5月13日、除籍される親衛警備艦「クラースヌイ・カフカース」の親衛旗を受け継ぎ、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」となりました。
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この間、「スラヴァ」改め「モスクワ」のオーバーホールが資金不足により進まない事に業を煮やしたモスクワ市は、2000万ドルを寄付しました。

「モスクワ」のオーバーホールは1999年7月に完了し、黒海艦隊旗艦として復帰しました。
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オーバーホール期間中に「モスクワ」対艦ミサイルは、「バザーリト」から「ヴルカーン」へ換装されました。

2001年8月~9月にはフランスコート・ダジュールロシア文化イベントへ参加し、フランスカンヌ港トゥーロン港チュニジアラ・グレット港イタリアブリンディジ港を訪問しました。

2002年10月~11月に地中海へ進出し、フランスのトゥーロン港とシリアのラタキア港を訪問しました。

2003年4月~6月にはインド洋への遠距離航海を行ない、インドムンバイ港ヴィシャーカパトナム港エジプトポートサイド港を訪問しました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その2・黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワ]

2004年8月~9月に地中海へ進出し、イタリア海軍との合同演習『IONIEKS-2004』へ参加し、イタリアタラント港アウグスタ港トルコイズミル港マルタヴァレッタ港ギリシャテッサロニキ港レムノス港を訪問しました。

2005年7月に地中海へ進出し、イタリアナポリ港フランスメントン港を訪問しました。

2006年2月に地中海へ進出し、イタリアメッシーナ港シリアラタキア港トルコイスタンブール港を訪問し、北大西洋条約機構(NATO)地中海での合同演習『オペレーション・アクティブ・エンデバー』トルコ主導の黒海諸国合同演習『ブラック・シー・ハーモニー』へ参加しました。

2007年12月初頭から2008年2月初頭まで行なわれた北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征に参加しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]
[スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」、大西洋上で戦闘訓練(2008年1月21日)]

2008年8月上旬のロシア・グルジア戦争(南オセチア紛争)の際、黒海東部へ派遣されました。
[南オセチア紛争(2008年8月)]

2009年1月末にイタリアメッシナ港を訪問しました。
[巡洋艦「モスクワ」は、シチリア島を訪問する]


2010年5月には北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に極東へ派遣され、戦略演習『ヴォストーク-2010』へ参加しました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【セヴァストーポリから沿海地方まで】2010年4月9日~5月26日
【沿海地方からセヴァストーポリまで】2010年7月22日~9月7日

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】

2012年9月には南方軍管区戦略演習『カフカース-2012』へ参加しました。

2013年初頭には衛星通信複合体「ツェンタヴル-NM-1」が装備されました。

2013年1月下旬に黒海地中海で行なわれたロシア海軍3艦隊合同演習へ演習総旗艦として参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

2013年7月から9月まで大西洋カリブ海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月-9月)]

2014年9月から2015年1月まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラ赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]

2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]

2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリ第13艦船修理工場浮きドックへ入渠しました。


2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]


2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]

結局、セヴァストーポリ『第13艦船修理工場』「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]


2019年6月5日、「モスクワ」セヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した]

2019年7月28日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後、セヴァストーポリで機関の修理を行ないました。

2019年12月4日、他の黒海艦隊所属艦と共に、緊急出航などの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

「モスクワ」は2020年4月22日からセヴァストーポリ北方乾ドックでの修理を開始しました。
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7月3日に乾ドックを出ました。


その後は艦船係留埠頭へ戻り、最終的なメンテナンス作業が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2020年8月に最終メンテナンスを終える]

2020年7月26日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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今回のオーバーホールにより「モスクワ」の寿命は20年延長され、2040年代初頭まで現役に留まる事が可能となります。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2040年代初頭まで現役に留まる]

現役復帰した「モスクワ」は、9月2日に乗組員の慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で演習を行なう為に出航した]

9月8日には、現役復帰後の初めてのヘリコプター発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは現役復帰後の初のヘリコプター発着訓練を行なった]

その後、海上で各種戦闘訓練などを行ない、9月11日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは戦略指揮-参謀演習『カフカス-2020』への参加を準備する]

2020年9月21日から26日までロシア南部で実施されたロシア連邦軍南方軍管区戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。

[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]

12月5日にはセヴァストーポリ港内で消火訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは消火訓練を行なった]

2021年1月30日に就役(海軍旗初掲揚式典)38周年を迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは就役38周年を迎えた]

2021年2月初頭には、駐留基地であるセヴァストーポリ港内へ停泊した状態での乗組員の各種訓練(錬成任務K-1)を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で乗組員の錬成訓練を行なった]

その後、洋上へ出航する前の消磁作業を行ないました。


3月12日には洋上で乗組員の各種訓練(錬成任務K-2)を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは洋上訓練の為に黒海へ出航した]

その後、一旦帰投し、3月19日に再び出航しました。
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帰投後の3月30日、セヴァストーポリ港内で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で対空防衛訓練を行なった]

4月22日にクリミア半島沿岸で行なわれた黒海艦隊南方軍管区の上陸演習へ参加しました。

[クリミア半島沿岸でロシア海軍黒海艦隊とロシア南方軍管区の上陸演習が行なわれた]

翌4月23日にセヴァストーポリへ帰投しました。


4月27日、黒海で各種戦闘訓練を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で戦闘訓練を行なう]

4月30日には黒海対艦ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で対艦ミサイル"ヴルカーン"を発射した]

5月18日からフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と共に黒海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対空戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海での演習を終えてセヴァストーポリへ帰投した]


長期オーバーホールを終えて復帰して以来、「モスクワ」黒海でのみ行動していましたが、6月中旬にセヴァストーポリを出航し、6月18日にはボスポラス海峡を南下、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは遠距離航海を準備する]
「モスクワ」地中海へ行くのは、ほぼ5年ぶりです。
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「モスクワ」には、フリゲート「アドミラル・エッセン」(2016年6月7日就役)が同行しています。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去り、黒海へ入った]

ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはバレンツ海で対潜ミサイル発射訓練を実施した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年6月17日10時0分配信
【潜水艦「ゲパルト」はバレンツ海の演習において「敵」を対潜ミサイルで撃破した】
モスクワ、6月17日、インタファクス

原子力潜水艦「ゲパルト」は、バレンツ海北方艦隊の戦闘訓練射爆場で実施された計画戦術演習の枠組みにおいて、対潜ミサイルによる水中の仮想敵の撃破へ取り組んだ。
木曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。

「実用(練習用)弾による射撃は、水中位置から同型潜水艦に対して実施されました」
声明では、こう述べられた。

それによると、実施された戦闘訓練は成功と認められた。

広報サービスは、射撃実施海域は前もって民間船舶航行の為に閉鎖された事を強調した。

「原子力潜水艦ゲパルトの乗組員は、攻撃に先立ち、仮想敵潜水艦の捜索及び追尾の戦術へ取り組みました」
北方艦隊
は伝えた。



プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-335は、1991年9月23日にセヴェロドヴィンスク市造船工場『セヴマシュ』で起工されました。
1993年2月22日付で「ゲパルト」と命名され、1997年12月4日にはプロジェクト675MKV原子力潜水艦K-22より親衛称号を受け継ぎ、親衛艦となりました。
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ソ連邦解体後の財政難で建造資金の供給が滞った為に工事は遅れ、当初は1995年に就役する予定でしたが1998年に延期され、更に就役は延びる事になりました。

起工から8年後の1999年9月17日に造船台から出され、同年12月7日に進水しました。
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1999年12月15日から2000年9月22日まで工場の岸壁で係留試験が行なわれ、同年12月10日から25日まで工場航行試験第1段階が実施されました。
2001年6月2日から16日まで工場航行試験第2段階が実施され、7月10日から26日まで工場航行試験第3段階と国家受領試験が実施されました。
洋上試験中に同艦は6150海里を航行し、この内の2376海里は潜水状態でした。
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2001年12月3日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されました。

2001年12月4日、ウラジーミル・プーチン大統領が出席して海軍旗掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。


2002年2月に北方艦隊第24潜水艦師団へ編入されました。

2004年と2007年には北方艦隊最高の潜水艦と認定され、海軍総司令官から表彰されました。

2012年1月14日、第10艦船修理工場に居た「ゲパルト」で小火騒ぎが起こりました。
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2012年2月11日夜、「ゲパルト」水雷長マクシム・ガルキン中尉が艦内で自殺しました。
『窓に!窓に!』より
【ロシア海軍北方艦隊の原潜K-355で自殺が発生】

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2013年から艦船修理工場『ネルパ』でオーバーホールが行なわれ、2015年11月27日に完了し、北方艦隊へ復帰しました。
このオーバーホールにより、「ゲパルト」の寿命は10年程度延長されました。
[ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはオーバーホールを終えて復帰した]

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復帰後の「ゲパルト」の動向は明らかにされていませんでしたが、2021年6月17日にはバレンツ海対潜ミサイルの発射訓練を実施しました。
「敵役」は、同型の原子力潜水艦が務めました。

対潜ミサイルの具体的なタイプには触れられていませんが、おそらくはRPK-6「ヴォドパード」(全長8.2m、発射重量2445㎏、最大射程37㎞)でしょう。
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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・マカロフはシリアのタルトゥース港で演習を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年6月17日9時15分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海で複合演習へ参加した】

シリアタルトゥース港物資-技術サービス供給所フリゲート「アドミラル・マカロフ」乗組員は複合演習へ参加した。
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活動は、地中海ロシア海軍常設作戦グループの戦闘訓練計画に沿って実施された。

演習中に船員は、戦闘及び航海の為のフリゲートの緊急準備、対空防衛、更には艦のダメージコントロールの訓練を行なった。
これに加え、彼らは基地へ停泊中の対水中工作防衛行動の手順へ取り組み、艦上への兵器及び弾薬の受け入れ、艦の兵装及びメカニズムの整備の基準を遵守した。

フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、2021年5月初頭から地中海ロシア海軍常設グループの一員として指示された任務を遂行している。



プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後もバルト海に留まって慣熟訓練を行ない、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、北方艦隊及びバルト艦隊の参加艦と共にバルト海で合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2018年8月18日、「アドミラル・マカロフ」黒海艦隊基地セヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]

2018年8月末までに地中海東部へ到着し、同海域で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も地中海東部に留まっていましたが、10月4日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去り、黒海へ向かった]

翌10月5日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
セヴァストーポリ到着後、「アドミラル・マカロフ」の舷側番号は「499」に変更されました。
(就役時は「799」)


11月5日にセヴァストーポリを出航し、11月6日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ入る]

11月16日、同型艦「アドミラル・エッセン」と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

11月20日には「アドミラル・エッセン」と共に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も「アドミラル・マカロフ」地中海東部に留まっており、12月28日にキプロスリマソール港へ入港しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソールを訪れた]

12月29日にリマソール港を去りました。


「アドミラル・マカロフ」は、2019年の新年を洋上(地中海東部)で迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で2019年の新年を迎える]

2019年1月中旬、「アドミラル・マカロフ」は、シリアタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で乗組員の慣熟訓練を始めた]

2月1日には、対空防衛訓練を実施しました。
(おそらくはタルトゥース港に停泊した状態で)
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛訓練を行なった]

その後、「アドミラル・マカロフ」タルトゥースを出航し、2月11日に再びキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は再びキプロスのリマソール港へ寄港した]

2月13日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソール港を去った]

「アドミラル・マカロフ」は、その後も地中海東部に滞在していましたが、3月4日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

翌3月5日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリへ帰投した]

2019年7月にはクリミア半島固定式地対艦ミサイル「ウチョス」と共に演習を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"と地対艦ミサイル"ウチョス"は演習を行なった]

2019年8月末の黒海艦隊演習へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の演習は完了した]

9月23日にセヴァストーポリを出航し、ギリシャへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はギリシャへ向かった]

翌9月24日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過し、9月27日にギリシャコルフ島(ケルキラ島)へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はギリシャのコルフ島(ケルキラ島)を訪れた]
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ギリシャコルフ島(ケルキラ島)は、歴史上ロシア海軍とは深く関わっており、1799年、ロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、コルフ島フランスから解放しています。
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これを記念して毎年9月下旬~10月初頭にロシア海軍の艦がコルフ島(ケルキラ)を訪れ、記念行事(イオニア諸島のロシア週間)が開催されています。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"乗組員は第17回『イオニア諸島のロシア週間』へ参加した]

10月2日、「アドミラル・マカロフ」コルフ島(ケルキラ)を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はギリシャのコルフ島(ケルキラ島)を去り、シリアへ向かった]

10月3日、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で演習を行なった]

10月14日までにシリアタルトゥース港へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はシリアのタルトゥースへ入港した]

2019年11月初頭に地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月7日にはヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部でヘリコプターの発着訓練を行なった]

その後、プロジェクト22160哨戒艦の1番艦「ワシーリー・ブイコフ」(2018年12月20日就役)及びプロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と共にアルジェリアへ向かい、11月下旬にアルジェリア海軍と合同演習を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊は地中海西部でアルジェリア海軍と合同演習を行なった]

合同演習が終わった後、再び地中海東部へ向かい、11月28日にはキプロスリマソールへ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソールを訪れた]

2019年12月16日から19日まで地中海東部(タルトゥース沖)で実施されたシリア海軍との合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊はシリア海軍と地中海東部(シリア沖)で合同演習を開始した]
[シリア沖でのロシア海軍地中海作戦連合部隊とシリア海軍の合同演習は完了した]

「アドミラル・マカロフ」は12月23日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部を去り、セヴァストーポリへの帰路に就いた]

12月26日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」黒海で対潜戦闘演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年12月26日12時34分配信
【黒海艦隊は対潜演習を実施した】

12月27日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部から母港セヴァストーポリへ帰投した]


2020年2月27日、同型艦(11356Rの1番艦)「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と共にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]

先に地中海東部へ入っていた同型艦(11356Rの2番艦)「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)と合流し、各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]

4月に入ってからも3隻のフリゲートは一緒に行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]


その後、「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」「アドミラル・グリゴロヴィチ」と別れ、4月9日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

翌4月10日、「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ到着しました。

しかし、ヨーロッパにおける新型コロナウイルスの流行・感染拡大に関連し、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は、暫くセヴァストーポリ港内の泊地に留め置かれる事になりました。
「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は3月末に外国港(おそらくはキプロスリマソール港)へ寄港していた為、外国港を出てから14日間は検疫期間として乗組員は陸地へ上陸できず、艦内に留まる事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリ港内へ入った]

「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」は艦内の消毒などの措置が行なわれ、4月11日にセヴァストーポリ港埠頭へ入りました。
[地中海東部から戻ってきたロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は検疫措置を終えてセヴァストーポリ埠頭へ係留された]

それから2ヶ月以上経過した2020年6月下旬、「アドミラル・マカロフ」セヴァストーポリを出航し、6月24日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]

地中海東部へ到着した「アドミラル・マカロフ」は、6月29日に対空防衛及び対水中破壊工作演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で演習を行なった]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』には、シリアタルトゥース港で行なわれた観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

7月28日には地中海東部で対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部で行動を続け、9月15日未明には洋上補給を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で洋上補給を行なった]

9月30日には対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海で対空戦闘訓練を行なった]

10月19日に地中海を離れ、その後、母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

2020年11月17日~23日に黒海東部(ノヴォロシースク付近)で実施されたエジプト海軍との合同演習『友情の橋-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』は完了した]


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2021年1月27日にセヴァストーポリを出航し、1月29日に黒海で演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海で演習を行なった]

2021年3月23日には同型艦「アドミラル・エッセン」と共に黒海で海上戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"と"アドミラル・エッセン"は黒海で海上戦闘演習を行なった]

4月14日に黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は黒海で砲撃訓練を行なう]

4月20日に黒海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の水上艦は南方軍管区の襲撃機Su-25UTGと合同演習を行なった]

4月22日にクリミア半島沿岸で行なわれた黒海艦隊南方軍管区の上陸演習へ参加しました。

[クリミア半島沿岸でロシア海軍黒海艦隊とロシア南方軍管区の上陸演習が行なわれた]

翌4月23日にセヴァストーポリへ帰投しました。


5月初頭にセヴァストーポリを出航し、5月2日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・マカロフは地中海東部へ向かった]

その後は地中海東部で行動しており、6月17日にはシリアタルトゥース港で演習を実施しました。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」
2020年12月下旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」2021年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2021年5月初頭から地中海東部に滞在
哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」2021年5月下旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「サラトフ」:2021年6月上旬から地中海東部に滞在
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小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2021年3月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」:2021年5月上旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2021年3月上旬から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2021年5月上旬から地中海東部に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」2021年6月上旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「パーヴェル・シラーエフ」2021年6月上旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で潜水艦への魚雷発射訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月15日21時30分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は潜水艦への練習魚雷射撃へ取り組んだ】

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の乗組員は、仮想敵潜水艦を攻撃するテスト戦術演習を実施した。
演習は本日(6月15日)の前半に北方艦隊の戦闘訓練射爆場で実施された。
水中の敵の役割は、潜水艦「カルーガ」が務めた。
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対潜艦の戦闘班は、完全な範囲の敵潜水艦の捜索及び追尾の任務へ取り組み、更には潜水艦への実用(練習)魚雷の射撃を行なった。
射撃は成功と認められ、水中の敵は仮想破壊された。

射撃後、魚雷は浮上し、演習の実施を保障する魚雷回収艇の乗組員により水上から引き揚げられた。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、戦闘訓練計画の下でバレンツ海で任務の遂行を続ける。
その乗組員には、対空防衛演習と、海上での水上艦の訓練の第2錬成任務の他の実地要素への取り組みが待ち受けている。



プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で1977年11月4日に起工、1980年5月16日に進水し、1981年12月26日に受領-引渡証書へ署名され、1982年1月10日に就役し、北方艦隊へ編入されました。
[ウダロイ級2番艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフ]
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1990年秋にオーバーホールの為、クロンシュタットへ回航されましたが、資金不足の為、修理作業は殆ど進みませんでした。
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2000年にサンクトペテルブルク『北方造船所』へ回航され、修理と近代化改装が始まりました。
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[大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」近況]

2010年1月下旬から航海試験を開始し、同年12月7日に北方艦隊へ復帰しました。
[大型対潜艦「クラコフ海軍中将」、航海試験開始]

2011年8月、攻撃ヘリコプターKa-52の着艦試験を行ないました。
[攻撃ヘリKa-52、大型対潜艦「海軍中将クラコフ」で発着試験(2011年8月31日)]

2012年2月初頭からは乗員が契約軍人(志願兵)のみとなりました。
[北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗員は、契約軍人だけで構成される]

2012年5月から7月までアデン湾海賊対処任務に就きました。
(2012年4月6日出港・9月12日帰港)
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾海賊対処任務を終えた]
アデン湾から戻る途中、2012年8月17日にポルトガルリスボン、8月24日にグレートブリテンポーツマス、8月30日にアイルランドコークを訪問しました。

2013年5月から9月まで地中海、大西洋、カリブ海への遠距離航海を行ないました。
(2013年5月11日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは長期航海を終えて基地へ戻った]

2014年4月から翌2015年1月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
(2014年4月15日出港・2015年1月5日帰港)
[ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ地中海遠征(2014年4月-2015年1月)]

2015年3月から7月末までムルマンスク第35艦船修理工場ガスタービン機関を含むオーバーホールが行なわれ、8月初頭には修理後の点検の為の洋上試験が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後に復帰した]

2015年10月23日から2016年4月4日まで地中海、インド洋への遠距離航海を実施しました。
[ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-2016年4月)]

2016年8月30日から10月7日まで北極圏遠征を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏航海を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

2016年10月15日には、ロシア海軍機動部隊の一員として地中海東部へ向かいましたが、本隊よりも一足早く12月13日には帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはセヴェロモルスク基地へ帰投した]

2017年7月初頭、7月30日にクロンシュタットで行なわれる『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為にバルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]

7月30日には他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]


観艦式が終わった後も母港へは戻らず、大西洋を南下して地中海へ入り、更には紅海、アデン湾へ進出し、2017年9月1日から海賊対処任務に就きました。
[大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」アデン湾遠征(2017年8月-)]

海賊対処任務を終えた「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、10月17日にスエズ運河へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年10月17日11時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はスエズ運河へ入った】

10月21日にエジプトアレクサンドリア港訪問を終えて出航し、地中海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年10月21日17時42分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はエジプトのアレクサンドリア港への業務寄港を完了し、地中海へ出た】

11月3日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月3日10時16分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た】

翌11月4日、ポルトガルリスボン港を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月4日17時15分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はリスボン港へ寄港した】

11月27日、バレンツ海で砲撃演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月27日15時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海で砲射撃を実施した】

遠距離航海を終えた「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、11月28日にセヴェロモルスク基地へ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月28日14時53分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遠距離航海を完了した】

帰投から約1ヶ月後の12月26日にはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月26日17時18分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海で対潜演習を実施した】


2018年1月23日にはヘリコプターの発着訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年1月23日17時25分配信
【北方艦隊の艦上航空隊は大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の発着場でヘリコプターの着艦へ取り組んだ】

3月21日にはヘリコプターの夜間の発着訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年3月21日18時6分配信
【北方艦隊の艦上ヘリコプター乗員はコラ湾で夜間着艦へ取り組んだ】


2018年3月23日、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、大型対潜艦「セヴェロモルスク」と一緒にバレンツ海へ出航し、対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を行なった]

2018年3月末から4月初頭まで2隻とも北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を終えた]

2018年4月17日にも2隻揃ってバレンツ海へ出航し、対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なう]

7月19日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」バレンツ海へ出航し、ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海でヘリコプターの発着訓練を行なった]

その後、バレンツ海で対空戦闘訓練を行ない、7月23日には対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を実施した]

2018年8月8日から10月11日まで北極海への遠距離航海を行ないました。
この間、北極海を横断してベーリング海、更にはオホーツク海まで進出しました。
[ロシア北方艦隊北極圏遠征(2018年8月-10月) ]

2019年7月13日、対潜戦闘訓練を行なう為、北方艦隊基地セヴェロモルスクを抜錨し、バレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは対潜演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、バレンツ海で対潜戦闘訓練、Su-24前線爆撃機を「敵役」とした対空戦闘訓練、そして機雷掃討訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年7月16日15時58分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海の対潜演習へ参加した】

7月21日には、北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を実施した]

2019年8月5日から9月30日まで北極海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2019年11月末にはバレンツ海で演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年11月25日16時25分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と大型揚陸艦「コンドポガ」はバレンツ海で連携へ取り組んだ】

2019年12月3日から2020年2月13日まで、大西洋、バルト海、地中海、黒海への遠距離航海を行ないました。
[ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2019年12月-2020年2月)]

帰投後、ムルマンスク『第35艦船修理工場』でオーバーホールが行なわれました。
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2020年5月24日、オーバーホールを完了した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、修理後の試験も兼ねてバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後の試験の為にバレンツ海へ出航した]

6月8日、対潜演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を行なう]

6月10日にはRBU-6000「ザーパド」対潜ロケットによる潜水艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で潜水艦攻撃訓練を行なった]

2020年6月13日にセヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]

しかし、バレンツ海ノルウェー海を通過した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北海からバルト海へは入らず、更に南下してラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過した]


その後、バルト海へ入り、7月26日にクロンシュタットで行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後も母港セヴェロモルスクへの帰路には就かず、そのまま地中海への遠距離航海へ出発しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2020年8月-12月)]

2020年12月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]


2021年6月15日にバレンツ海へ出航し、潜水艦への魚雷発射訓練を実施しました。

「敵役」北方艦隊ディーゼルエレクトリック潜水艦「カルーガ」(1989年9月30日就役/2013年7月2日再就役)が務めました。
[北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは最終航海試験を終えて艦隊へ復帰する]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイとペレスヴェートはカムチャツカ沿岸で装甲兵員輸送車BTR-82Aの積載訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年6月15日7時20分配信
【カムチャツカで太平洋艦隊の大型揚陸艦の乗組員と海軍歩兵は初めて水上から大型揚陸艦への車両の積載へ取り組んだ】

初めてカムチャツカロシア北東軍集団海軍歩兵連合部隊の将兵は、水上から大型揚陸艦への装甲車両の積載訓練を実施した。

マラヤ・ラゲルナヤ湾の水上射爆場における課題への取り組みには、大型揚陸艦「ペレスヴェート」「アドミラル・ネヴェリスコイ」が参加した。
訓練実施の前日、湾の一画は揚陸部隊上陸設備部門の潜水夫により調査された。
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装甲兵員輸送車BTR-82Aは、1キロメートル以上の水上区画を超え、艦尾傾斜路を通じて大型揚陸艦への積載を御行ない、その後、艦首傾斜路を通じて戦闘車両の浮上発進へ取り組んだ。

訓練中に海軍歩兵は、予見される未知の無防備の海岸への揚陸部隊の上陸の演習を行なう為に役立つ実用的な技量を得た。

訓練には、20両以上の装甲兵員輸送車BTR-82Aと約200名の将兵が関わった。



プロジェクト775大型揚陸艦の第2グループの4番艦(775シリーズ通算16番艦)BDK-98ポーランドグダニスク造船所で建造され、1982年9月28日にソ連海軍へ納入されました。

1983年7月1日にバルチースクを出航し、1984年1月31日にウラジオストクへ到着し、太平洋艦隊へ配備されました。
この間、イエメン、エチオピア、モザンビーク、セーシェル諸島、ベトナム(カムラン)を訪問しました。

1989年10月4日から11月9日までインド洋で行動し、イエメンエチオピアを訪れました。

1990年1月から7月までエチオピアへ派遣されました。

2007年7月初頭にアメリカ海軍駆逐艦「カーチス・ウィルバー」ウラジオストクを訪問した際のホストシップを務めました。

2011年7月24日付で「アドミラル・ネヴェリスコイ」と命名されました。

2012年8月下旬~9月上旬には『追憶の航海』(第2次大戦に従軍した退役将兵を乗せ、サハリンクリル諸島を巡る)へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊艦船は「追憶の航海」を行なう]

2013年3月から12月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~12月)]

2014年5月下旬には東シナ海で実施されたロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

帰港後、ウラジオストクの艦船修理工場で修理が行なわれ、2015年2月に復帰しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは2015年2月に修理を終えて復帰する]

2015年7月下旬にはハバロフスク地方ワニノ港サハリン島ホルムスク港の間の貨客輸送任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイはワニノ-ホルムスク間の貨客輸送を終えた]

2015年9月2日にサハリン南部のコルサコフ港で行なわれた第2次世界大戦終結70周年記念観艦式へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はサハリン南部で第2次世界大戦終結70周年記念観艦式を挙行する]

2016年5月~6月にクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を全て完了した]

2018年9月にはロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]

2020年6月上旬から11月中旬までチュクチ半島(ベーリング海)へ派遣され、演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻は5ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年4月初頭にカムチャツカ半島へ派遣され、揚陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はカムチャツカで上陸演習を行なった]


プロジェクト775大型揚陸艦の第3グループの2番艦(775シリーズ通算27番艦)BDK-11ポーランドグダニスク造船所で建造され、1991年4月10日にソ連海軍へ納入されました。
ソ連邦解体後の1992年12月28日にウラジオストクへ到着し、太平洋艦隊へ配備されました。

775の第3グループは、それまでの57mm連装砲2基に代えて、76mm単装砲1基と30mm6連装機関砲2基を装備しています。

1994年6月にウラジオストク近郊でアメリカ海軍との合同演習へ参加しました。

1996年8月にアメリカ海軍及び海兵隊との合同演習『コウオパレイション・フロム・ザ・シー'96』へ参加しました。

2004年8月30日に日本を訪問し、9月4日に日本海上自衛隊PASSEX演習を行ないました。

2005年8月に中国青島を訪問し、中国海軍と合同演習を行ないました。

2006年1月24日に「ペレスヴェート」と命名されました。

2013年3月から12月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~12月)]

2017年6月~9月にクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は2017年度のクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を完了した]

2018年9月にはロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]

2020年6月上旬から11月中旬までチュクチ半島(ベーリング海)へ派遣され、演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻は5ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年4月初頭にカムチャツカ半島へ派遣され、揚陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はカムチャツカで上陸演習を行なった]

2021年6月初頭に沿海地方で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャとペレスヴェートは日本海沿岸で戦闘訓練を行なった]


2021年6月15日、2隻の大型揚陸艦カムチャツカ半島沿岸で装甲兵員輸送車BTR-82Aの積載訓練を行ないました。
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ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は太平洋中央部の演習へ参加した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年6月15日7時30分配信
【太平洋中央部で行なわれている太平洋艦隊多種戦力作戦演習の枠組みで、駐留所から離れて行動する多種グループの統制の問題へ取り組んだ】

演習計画に沿って、艦グループ海上航空隊と協同で対潜任務を処理し続けている。

特に、戦術グループを構成して行動している作戦連合部隊及び支援船の対潜保護を行ない、仮想敵潜水艦の捜索及び追跡の任務へ取り組んだ。
この目的で、水上艦艦底水中音響ステーション曳航式水中音響ステーションヘリコプター降下式水中音響ステーションが複合使用された。
艦上対潜ヘリコプターKa-27は、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」で活動した。

水上艦は実地行動中に遠距離対潜航空隊と連携した。
本日(6月15日)、カムチャツカエリゾヴォ飛行場から離陸した太平洋艦隊海上航空隊の3機の遠距離対潜航空機Tu-142M3は、距離約5000キロメートルの演習実施会期への飛行を行ない、用途上の任務を遂行し、駐留飛行場へ戻った。
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航空機は12時間空中に滞在した。
近隣ゾーンで対潜航空機には高空戦闘機MiG-31BMが同行した。

ロシア艦グループの行動は、外国海軍の大いなる関心を引き起こしている。

遠海ゾーンにおける艦隊の多種戦力作戦演習は、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将総指揮の下、2021年の太平洋艦隊の部隊の軍指揮組織の準備計画に沿って行なわれる。
それには太平洋艦隊の20隻以上の水上艦、潜水艦、支援船が関わっている。



2021年5月1日、ロシア太平洋艦隊の4隻の水上戦闘艦~ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、1990年1月7日就役)、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2017年7月20日就役)と「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)は、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)と共に遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート マルシャル・シャーポシニコフ、コルベット ソヴェルシェーンヌイ、グロームキー、大型海洋給油船ボリス・ブトマは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

5月5日に対馬海峡を南下し、東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年5月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

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「ボリス・ブトマ」は、5月15日にベトナムカムラン港へ入港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を訪れた]

5月19日にカムラン港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を去った]

5月22日にフィリピンマニラ港へ入港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を訪れた]

5月25日にマニラ港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を去った]


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「ワリャーグ」「マルシャル・シャーポシニコフ」は、5月28日に太平洋上で対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとフリゲート マルシャル・シャーポシニコフは太平洋上で対空戦闘訓練を実施した]

一方、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」及び「グロームキー」は、5月29日にフィリピン海で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット ソヴェルシェーンヌイとグロームキーはフィリピン海で砲撃訓練を実施した]
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その後、これらの艦船は太平洋中央部へ集結し、更に複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日就役)、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1992年5月1日就役)、病院船「イルティシュ」(1990年8月10日就役)なども合流し、演習を行なう事になりました。

[ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部で演習を行なう]

6月13日には、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」などが参加する潜水艦の捜索・追尾訓練が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部で潜水艦の捜索演習を実施した]

6月15日には、カーメニ・ルチェイ(マンゴフト)飛行場に駐留する遠距離対潜哨戒機Tu-142M3カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場へ進出し、太平洋中央部まで飛行し、演習へ参加しました。

カーメニ・ルチェイ(マンゴフト)飛行場
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エリゾヴォ飛行場
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ロシア海軍黒海艦隊の救助曳船SB-739はスパサーチェリ・ワシーリー・べフと命名された

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2021年6月12日12時30分配信
【黒海艦隊で救助曳船「スパサーチェリ・ワシーリー・べフ」への旗の掲揚式典が開催された】

本日(6月12日)、ストリリェツカヤ湾黒海艦隊救助船支隊の埠頭で、「スパサーチェリ・ワシーリー・べフ」の名を受けた救助曳船への旗の掲揚式典が開催された。

潜水の専門家、ロシア名誉軍事専門家、黒海艦隊捜索-緊急救助作業管理部の主任技術者、2021年1月27日に生涯を閉じた1等海佐ワシーリー・フョードロヴィチ・べフに敬意を表した栄誉ある名前は、黒海艦隊救助曳船SB-739へ与えられた。
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ワシーリー・フョードロヴィチは、存命中に海軍の救助者の間で伝説となり、才能ある技術者であり、特殊な専門家であり、バレンツ海での原子力水中ロケット巡洋艦「クルスク」の引き揚げ及び黒海での大型対潜艦「オチャコフ」の引き揚げを含む20回の救助作業と10回の艦船の座礁からの離脱作業へ参加した。

曳船「スパサーチェリ・ワシーリー・べフ」への旗の掲揚には、親戚のワシーリー・ミハイロヴィチ、艦隊の救助船の同僚と乗組員、更には黒海艦隊捜索-緊急救助作業管理部が参加した。

救助曳船への栄誉ある名前の割り当ては、捜索-緊急救助作業管理部及び支隊司令部の退役将兵の主導により行なわれた。



プロジェクト22870救助曳船SB-739は、『アストラハン造船工場』で起工され、2016年8月2日に進水し、ロシア内陸水路経由で2016年11月18日にセヴァストーポリへ回航されました。

2017年3月7日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。

2017年6月末から11月末まで地中海東部へ派遣されました。
2017年7月30日にはシリアのタルトゥース港『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。


2018年2月下旬から5月末まで地中海東部へ派遣されました。

2019年4月上旬から5月初頭まで地中海東部へ派遣されました。

2019年5月下旬から7月下旬まで地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の対水中工作艇スヴォーロヴェツはシリアのタルトゥースへ行く]

2019年11月初頭から12月中旬まで地中海東部へ派遣されました。

2020年12月下旬にセヴァストーポリを出航し、2021年2月にパキスタン沖で実施された多国籍海軍演習『AMAN-2021』へ参加した後、2021年3月中旬にセヴァストーポリへ帰投しました。
[]ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』は終了した

2021年4月19日、「スパサーチェリ・ワシーリー・べフ」と命名されました。

そして2021年6月12日にセヴァストーポリ港内で命名式典が開催されました。
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ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクロンシュタットへ到着した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年6月13日10時49分配信
【北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は海軍サロンへ参加する為にクロンシュタットへ到着した】
モスクワ、6月13日、インタファクス

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は基地間移動を完了し、クロンシュタットへ係留された。
北方艦隊広報サービスは発表した。

「フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は、バルト艦隊の担当ゾーンで第10回国際海軍サロン『IMDS-2021』への参加を計画しております」
広報サービスは語った。

北方艦隊司令部によると、フリゲート北方艦隊からバルト海への移動は1週間以上続いた。
「この間に北方艦隊船員は海上技量を向上させ、更には海上移動中の単艦の様々な種類の防衛の為の一連の艦上演習を実施しました。
ヘリコプターKa-27乗員は、大西洋海域でフリゲートから数回の飛行勤務へ取り組みました」

広報サービスは話した。

フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、サンクトペテルブルクの造船企業『北方造船所』で建造された。
それは2009年に起工され、2014年に進水した。
2018年末に工場航行試験を開始し、それはバルト艦隊及び北方艦隊の担当ゾーンで行なわれた。

2021年4月に「アドミラル・カサトノフ」は最初の遠距離航海から戻った。
この時、地中海及び大西洋ロシア海軍の他の艦と協同で演習を実施した。

「アドミラル・カサトノフ」は、ロシア最新フリゲート・プロジェクト22350の2隻目である。
プロジェクト22350フリゲートのトップ艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は2018年7月にロシア連邦海軍へ引き渡された。

同プロジェクト艦はステルス技術を用いて作成され、遠洋ゾーンにおける敵の水上艦及び潜水艦との戦闘行動の実施、自身で、そして艦船連合部隊の一員として空中攻撃手段からの攻撃を撃退する為に意図されている。

フリゲート130mm砲装置A-192高射ミサイル複合体「リドゥート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NK」の為の発射装置で武装する。
対潜兵装として複合体「パケート-NK」を使用する。
艦上へ対潜ヘリコプターKa-27を搭載する。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水し、2020年7月21日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]

ロシア海軍へ就役した「アドミラル・カサトノフ」は、7月26日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルクネヴァ川で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


その後もバルト海に留まっていましたが、2020年9月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かっている]

9月15日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、「アドミラル・カサトノフ」白海へ移動し、9月29日には有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上へ発射した]

10月2日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海からセヴェロモルスクへ帰投した]

「アドミラル・カサトノフ」は各種演習や乗組員の錬成訓練を行なう為、10月15日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で演習を行なう]

数日後に帰投した後、今度は対潜演習を行なう為、10月20日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なう]

バレンツ海で対潜演習を行なった後、10月24日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なった後に帰投した]

この時、新型対潜ミサイル「オトヴェート」の発射試験も行なわれました。
[ロシア海軍の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は完了した]

11月7日、バレンツ海白海で戦闘訓練を行なう為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海で戦闘訓練を行なう]

バレンツ海での戦闘訓練の後、11月11日に白海沿岸のセヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロドヴィンスクへ到着した]

翌11月12日、「アドミラル・カサトノフ」白海有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場の地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

11月14日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海での演習を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

12月初頭には「アドミラル・カサトノフ」乗組員へ新型コロナウイルスのワクチン接種が行なわれました。


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2020年12月30日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクから出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は遠距離航海へ出発した]

出航後、バレンツ海救助曳船「ニコライ・チケル」(1989年4月12日就役)と合流しました。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は2021年の新年をノルウェー海で迎え、その後にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過、1月11日にはビスケー湾を抜けて大西洋上へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は大西洋へ出た]
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1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

1月15日にバルト艦隊中型海洋給油船「コラ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

1月18日にアルジェリアアルジェ港へ寄港しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアのアルジェ港を訪れた]
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1月20日にアルジェ港を出航し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアを去った]

1月22日から地中海中部(マルタ海峡付近)で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海中部で演習を開始した]

1月26日、「ニコライ・チケル」地中海東部キプロス島南部のリマソール港を訪れました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を訪れた]

1月27日、「アドミラル・カサトノフ」地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月28日、「ニコライ・チケル」リマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を去った]
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その後、「ニコライ・チケル」「アドミラル・カサトノフ」は合流し、2月3日にはギリシャピレウス港を訪れました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャのピレウス港を訪れた]

2月5日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャを去った]

そして、地中海東部で行動中の「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」へ、北方艦隊プロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流する事になり、2月初頭にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマは地中海東部でフリゲート"アドミラル・カサトノフ"と合流する]

『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

一方、「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は、2月16日にエジプトアレクサンドリア港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はエジプトのアレクサンドリア港を訪問した]

最近は世界的なコロナウイルス流行の為、外国港を訪れても乗組員の市内旅行は行なわれていませんでしたが、今回のアレクサンドリア訪問では、久しぶりに市内旅行が実施されました。

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は、2月18日午後にアレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、「アドミラル・カサトノフ」エーゲ海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はエーゲ海に居る]
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一方、「ヴャジマ」「ニコライ・チケル」は、3月2日にキプロス島南部のリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマと救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港へ寄港した]

同じ3月2日、「アドミラル・カサトノフ」は、マルマリス近郊のトルコ海軍基地アクザス・カラーガチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はトルコ海軍基地を訪れた]
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「アドミラル・カサトノフ」は3月4日にアクサズ・カラーガチから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はトルコのアクサズ海軍基地を去った]

翌3月5日、「ヴャジマ」「ニコライ・チケル」リマソール港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマと救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を去った]

3月8日、今度は「アドミラル・カサトノフ」リマソール港へ寄港し、3月10日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はキプロスのリマソール港へ寄港した]

その後、「アドミラル・カサトノフ」は西へ向かい、3月17日にはクレタ島南東海域で行動していました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクレタ島沖に居る]

3月22日に給油船「ヴャジマ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクレタ島沖で洋上給油を受けた]

3月24日に再びギリシャピレウス港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は再びギリシャのピレウス港を訪れた]

「アドミラル・カサトノフ」は3月26日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャを去った]

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その後、「アドミラル・カサトノフ」と随伴船は地中海を東進し、3月29日に「ヴャジマ」から洋上給油を受け、3月30日には地中海中央部(アルジェリア東方沖付近)で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海中央部で潜水艦捜索演習を行なった]

4月1日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海を去った]

その後、ビスケー湾を通過し、4月5日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は英仏海峡を通過する]

しかし、海峡を通過中に嵐に遭遇した為、セーヌ湾で数日間停泊しました。
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その後、再び移動を開始し、4月8日にパ・ド・カレーを通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は英仏海峡を通過した]

4月10日にはノルウェー海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なう]

4月16日に救助曳船「ニコライ・チケル」セヴェロモルスクへ帰投し、翌4月17日には中型海洋給油船「ヴャジマ」ムルマンスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマと救助曳船ニコライ・チケルは地中海遠征から帰投した]

一方、「アドミラル・カサトノフ」バレンツ海で行なわれた北方艦隊の演習へ参加した後、4月23日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]


2021年6月初頭にセヴェロモルスクを出航し、6月13日にバルト海沿岸のクロンシュタットへ到着しました。

「アドミラル・カサトノフ」は、6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催される第10回国際海軍サロン『IMDS-2021』で展示されます。

なお、「アドミラル・カサトノフ」は、就役前にも国際海軍サロン『IMDS-2019』(2019年7月10日~14日開催)で展示されています。
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ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部で潜水艦の捜索演習を実施した


テレビ局『ズヴェズダー』より
2021年6月13日6時0分配信
【太平洋艦隊の多種部隊は太平洋中央部の演習で整然とした作業を示した】

太平洋中央部で実施される遠海ゾーンの太平洋艦隊多種部隊の作戦演習の枠組みで、駐留所から著しく離れた場所で行動する多種戦力グループの統制の問題へ取り組んでいる。
艦隊の多種部隊間の組織的連携は、統制艦「マルシャル・クルイロフ」(旗艦)から直接行われる。

太平洋艦隊戦術艦グループは、駐留所及び当直へ就く海域から約4000キロメートル離れた場所への移動を行ない、演習任務を遂行する為に艦隊のグループの展開を行ない、演習実施海域の保護及び防衛へ着手した。

遠海ゾーンで艦グループは、多種戦力と連携して対潜戦闘任務を遂行する問題へ取り組んだ。
仮想敵潜水艦の捜索及び追尾の為、対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」対潜ヘリコプターKa-27PLが参加した。

訓練計画の下で、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は水中音響ステーションの助力により、太平洋艦隊グループの演習実施海域で潜水艦を探知した。
この探知は、グループを指揮する統制艦「マルシャル・クルイロフ」の主指揮所へ報告された。
探知された潜水艦を追跡、分類する為、水中音響機器を搭載するヘリコプターKa-27PLが上がった。

遠海ゾーンの太平洋艦隊グループ指揮官は、コルベット「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」潜水艦を追跡し、演習実施海域から排除する決定を下した。
演習中に遠海ゾーンの太平洋艦隊の艦グループの乗組員は、自動艦載砲装置AK-630及び汎用艦載砲装置A-190からの砲射撃を実施した。

遠海ゾーンでの演習には、艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、誘導ミサイル兵器を装備するフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」、更には物資-技術支援船を含む20隻の水上戦闘艦、潜水艦、支援船が参加する。

更に演習には、遠距離対潜航空機Tu-142M3高空迎撃戦闘機MiG-31BMと他のロシア航空宇宙軍航空機を含む約20機の飛行装置が関わる。
太平洋中央部における太平洋艦隊の多種戦力作戦演習は、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ総指揮の下、2021年の太平洋艦隊の部隊の軍指揮組織の準備計画に沿って行なわれる。



2021年5月1日、ロシア太平洋艦隊の4隻の水上戦闘艦~ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、1990年1月7日就役)、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2017年7月20日就役)と「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)は、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)と共に遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート マルシャル・シャーポシニコフ、コルベット ソヴェルシェーンヌイ、グロームキー、大型海洋給油船ボリス・ブトマは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

5月5日に対馬海峡を南下し、東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年5月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

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「ボリス・ブトマ」は、5月15日にベトナムカムラン港へ入港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を訪れた]

5月19日にカムラン港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を去った]

5月22日にフィリピンマニラ港へ入港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を訪れた]

5月25日にマニラ港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を去った]


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「ワリャーグ」「マルシャル・シャーポシニコフ」は、5月28日に太平洋上で対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとフリゲート マルシャル・シャーポシニコフは太平洋上で対空戦闘訓練を実施した]

一方、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」及び「グロームキー」は、5月29日にフィリピン海で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット ソヴェルシェーンヌイとグロームキーはフィリピン海で砲撃訓練を実施した]
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その後、これらの艦船は太平洋中央部へ集結し、更に複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日就役)、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1992年5月1日就役)、病院船「イルティシュ」(1990年8月10日就役)なども合流し、演習を行なう事になりました。

[ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部で演習を行なう]

6月13日には、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」などが参加する潜水艦の捜索・追尾訓練が実施されました。

ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海戦術演習は完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月11日16時30分配信
【北極のロシア海上境界線防護の為の北方艦隊多種部隊のバレンツ海での演習は完了した】

夏季訓練期間の戦闘訓練計画に沿ったロシア連邦北極の境界を海上方向の脅威から防護する北方艦隊の多種戦力の双務テスト戦術演習は完了した。

ロシア連邦英雄・北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ大将は結果を評価し、全ての指示された任務は成功裏に果たされた事を指摘した。
実行された全ての戦闘訓練活動のより詳細な分析は、近い内に行なわれる。

6月7日・月曜日に始まった演習中、次の事が評価された:部隊を統制する本部士官の実地技量、敵艦グループに対抗する戦術的な動作及び方法、海岸での組織的防衛、海上交通線の防護及びロシア連邦海上経済ゾーンの安全保障。

演習の主要及び最終段階は、多種戦力艦グループの乗組員による戦闘射撃の実施となった。

8個戦術艦グループ、20隻以上の戦闘艦及び潜水艦、約10機の航空機ヘリコプター、2200名以上の将兵が関わった演習中、17回のテスト戦闘訓練活動が実施された。
この内の7回は、戦闘訓練の種類に関する海軍総司令官の表彰へ推挙される。

現在、演習に参加した部隊は、撤収段階へ着手し、駐留所へ戻る。
艦上から双務テスト戦術演習の統制を行なった北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、既に北方艦隊主要基地~セヴェロモルスクへ入った。



ロシア北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)は、2021年4月18日に就役23周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役23周年を迎えた]

2021年5月21日、北方艦隊の演習へ参加する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]

演習は5月24日に終了しました。

[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で戦術演習を行なった]

5月28日、演習を行なう為に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]


ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月からセヴェロドヴィンスク市艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で近代化改装を開始し、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。

[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]

最近では、2021年1月28日に各種戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行なう]

2月1日には130mm連装砲による砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で130mm連装砲を発射した]

その後、一旦セヴェロモルスク基地へ戻り、2月9日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を行なう]

2月16日には、対潜哨戒機Il-38と合同で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

その後、セヴェロモルスク基地へ戻っていましたが、3月3日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは戦闘訓練を行なう為にバレンツ海へ出航した]


2021年6月1日(北方艦隊の創設記念日)、「ピョートル・ヴェリキー」「マルシャル・ウスチーノフ」は、各種戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を開始した]

6月4日には北方艦隊航空隊航空機(おそらくは遠距離対潜哨戒機Tu-142)からデータを受け取り、ミサイル(おそらくは長距離対艦ミサイル)と艦砲(おそらくは130mm2連装砲AK-130)の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を続けている]
その後、一旦セヴェロモルスクへ戻ったようです。

2021年6月7日、北方艦隊の戦術演習が始まりました。

6月8日には、コラ多種戦力小艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」、小型対潜艦「ユンガ」、「ブレスト」、「スネシュノゴルスク」白海海軍基地小型対潜艦「オネガ」、「ナリヤン-マル」バレンツ海へ展開し、潜水艦の捜索訓練を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月8日23時30分配信
【北方艦隊の多種戦力演習の枠組みでバレンツ海へ捜索打撃艦グループが展開した】

6月9日、「ピョートル・ヴェリキー」「マルシャル・ウスチーノフ」も、この演習へ参加する為に出航しました。
[ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の戦術演習へ参加する]

6月10日には対空戦闘訓練を実施し、8基のミサイル標的「サマン」高射ミサイル複合体「キンジャール」(ピョートル・ヴェリキー)及び「オサー-MA」(マルシャル・ウスチーノフ)、そして130mm連装砲及び30mm6銃身機関砲により撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

6月11日にはコラ多種戦力小艦隊小型対潜艦「ユンガ」、「ブレスト」、「スネシュノゴルスク」による対潜戦闘訓練が実施されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月11日17時30分配信
【バレンツ海での北方艦隊多種戦力グループの演習中に一連の対潜防衛テスト活動が実施された】

これで北方艦隊の戦術演習は完了し、参加部隊は母港への帰路に就きました。

ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月10日18時20分配信
【バレンツ海で北方艦隊多種部隊は仮想敵の大規模空中攻撃を撃退した】

バレンツ海で月曜日に始まった北方艦隊の多種戦力の双務テスト戦術演習の枠組みで、艦グループは仮想敵の大規模空中攻撃を撃退し、8基の有翼ミサイルを撃破した。

演習は数段階で行なわれた。
最初の段階は、打撃艦グループを構成して行動する重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」へのコースを進む高速空中目標の進路を追尾する任務であった。
空中目標は、北方艦隊航空・防空連合部隊前線爆撃機Su-24のペアにより投下された。

次の段階では、ロケット巡洋艦のミサイル-砲撃戦闘部門の戦闘班は、艦グループへのコースを進む有翼ミサイルを撃破する必要が有った。
これは、実際の目標への砲及びミサイル兵器の戦闘使用を伴う艦グループの組織的対空防衛計画として水上艦の乗組員の戦闘演習の困難な実地要素の1つである。
その後、模擬空中目標として、小型固体燃料ロケット「サマン」が発射された。
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艦グループへのこのロケットの射撃は、コラ多種戦力小艦隊小型ロケット艦「ラッスヴェート」及び小型対潜艦「ブレスト」及び「スネシュノゴルスク」からも行なわれた。
合計してグループへ8基のロケット標的が発射され、ロケット巡洋艦砲複合体AK-130及びAK-630と、高射ミサイル複合体「キンジャール」及び「オサー-MA」により成功裏に撃破された。

空中目標を撃破する為の実地射撃は、更に小型対潜艦「ブレスト」及び「スネシュノゴルスク」で構成される捜索打撃艦グループからも実施された。
対潜艦の乗組員は、高射ミサイル複合体「オサー-MA」、更に砲装置AK-176及びAK-630の空中目標~対潜航空機Il-38により投下された照明航空爆弾~への射撃を実施した。
この戦闘訓練もまた、成功裏に実施された。

ロシア連邦北極の境界を海上方向の脅威から防護する演習へ参加する北方艦隊の部隊は、近い内に対潜防衛の為の一連のテスト活動を行なう。

現在、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将の総指揮下で行なわれる北方艦隊の多種戦力の双務テスト戦術演習の枠組みにおいて、沿岸部隊の将兵、20隻以上の戦闘艦及び潜水艦、約10機の航空機ヘリコプターが関わっている。



ロシア北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)は、2021年4月18日に就役23周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役23周年を迎えた]

2021年5月21日、北方艦隊の演習へ参加する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]

演習は5月24日に終了しました。

[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で戦術演習を行なった]

5月28日、演習を行なう為に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]


ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月からセヴェロドヴィンスク市艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で近代化改装を開始し、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。

[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]

最近では、2021年1月28日に各種戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行なう]

2月1日には130mm連装砲による砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で130mm連装砲を発射した]

その後、一旦セヴェロモルスク基地へ戻り、2月9日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を行なう]

2月16日には、対潜哨戒機Il-38と合同で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

その後、セヴェロモルスク基地へ戻っていましたが、3月3日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは戦闘訓練を行なう為にバレンツ海へ出航した]


2021年6月1日(北方艦隊の創設記念日)、「ピョートル・ヴェリキー」「マルシャル・ウスチーノフ」は、各種戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を開始した]

6月4日には北方艦隊航空隊航空機(おそらくは遠距離対潜哨戒機Tu-142)からデータを受け取り、ミサイル(おそらくは長距離対艦ミサイル)と艦砲(おそらくは130mm2連装砲AK-130)の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を続けている]
その後、一旦セヴェロモルスクへ戻ったようです。

2021年6月7日、北方艦隊の戦術演習が始まりました。

6月8日には、コラ多種戦力小艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」、小型対潜艦「ユンガ」、「ブレスト」、「スネシュノゴルスク」白海海軍基地小型対潜艦「オネガ」、「ナリヤン-マル」バレンツ海へ展開し、潜水艦の捜索訓練を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月8日23時30分配信
【北方艦隊の多種戦力演習の枠組みでバレンツ海へ捜索打撃艦グループが展開した】

6月9日、「ピョートル・ヴェリキー」「マルシャル・ウスチーノフ」も、この演習へ参加する為に出航しました。
[ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の戦術演習へ参加する]

6月10日には対空戦闘訓練を実施し、8基のミサイル標的「サマン」高射ミサイル複合体「キンジャール」(ピョートル・ヴェリキー)及び「オサー-MA」(マルシャル・ウスチーノフ)、そして130mm連装砲及び30mm6銃身機関砲により撃墜しました。

プロジェクト20386コルベット"メルクーリイ"は実験船になるかもしれない

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年6月10日13時56分配信
【ステルス・コルベット「メルクーリイ」は海軍へ加入せず、新たな技術の開発の為に使用されるかもしれない-『統合造船業営団』トップ】
モスクワ、6月10日、インタファクス

プロジェクト20386ステルス・コルベット「メルクーリイ」は実験船となり、ロシア海軍の戦闘編制には加入しないかもしれない。
『インタファクス』『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

「我々の理解の範疇において、現代の技術がコルベットに用いられた場合、実のところは、この技術が開発されるまでの間、その建造は遅れる事になるでしょう」
ラフマノフ
は話した。

「そして、艦自体が実験船となるかもしれない事に注意を払った場合、決して海軍へ加入する事は無いでしょう。
それは海原を進み、新たな技術を開発するでしょう」
『統合造船業営団』
のトップは付け加えた。

彼によると、コルベットは、それに使用される新たな技術を仕上げる必要性が故に引き渡しが何度も延期されたフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」のような運命に直面する事は無い。
「もしも、それが本当に実験船となるのならば、それは実験船として運用へ入るでしょう」
『統合造船業営団』
のトップは指摘した。

ラフマノフは更に、艦の運命は「発注者がこのコルベットにどれだけ多くの革新を望むのか」に依存すると述べた。

「メルクーリイ」プロジェクト20386のトップ艦である。
このプロジェクトは、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
複合材料を使用したお陰で、それは前任者よりも「ステルス」技術を完全に使用する事が出来る。

同プロジェクトコルベットは、艦載ミサイル複合体有翼ミサイルで水上艦船を撃破し、敵潜水艦を捜索し、小口径対潜魚雷複合体で破壊し、高射ミサイル複合体により敵の空中攻撃手段の打撃から艦船の戦闘安定性を保障し、海洋揚陸部隊の上陸へ砲撃支援を与える事が出来る。

新たなコルベットの特徴は、バランスの取れた兵装構成、オープンアーキテクチャによる統合情報管理システム、新たな電波電子兵装、ロボット化複合体、乗組員数の縮小、航続距離の増大、穏やかな水上及び強い波の水上における高い完全航行速度にある。
プロジェクト20386モジュール原則に基づいており、一時的に設置される兵器を艦へ装備する事により、広範囲の任務を果たす事を可能にする。



[プロジェクト20386コルベット]
[ロシア海軍の将来コルベット・プロジェクト20386]
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"]

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プロジェクト20380/20385コルベットの更なる改良発展型であるプロジェクト20386の1番艦「ジェルズキー」Дерзкий(建造番号1009)は、2016年10月28日にサンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
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[ロシア海軍の新世代コルベット"ジェルズキ―"は起工された]


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プロジェクト20386の満載排水量は3400トンになり、以前のプロジェクト20380/20385よりも1000トン以上増加しています。

航続距離も20380/20385より延びて5000海里となり、速力も30ノットに増加、乗員は80名に減少しています。

機関はガスタービン電気推進システムが採用されます。
[ロシア海軍の新世代コルベット・プロジェクト20386はガスタービン電気推進システムを装備する]

プロジェクト20386は、10隻以上の建造が計画されています。
[ロシア海軍は新世代コルベット・プロジェクト20386を10隻以上建造する]

この内、1番艦「ジェルズキー」を含む3隻は2025年までの就役が予定されています。
[2025年までに3隻のプロジェクト20386(ジェルズキー型)コルベットがロシア海軍へ就役する]

「ジェルズキー」の名で起工されたプロジェクト20386コルベット1番艦ですが、ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍のプロジェクト20386コルベット1番艦ジェルズキーはメルクーリイに改名される]

2019年4月23日、「ジェルズキー」改め「メルクーリイ」の船体は接合されました。


2020年3月末、「メルクーリイ」の船体は造船台から進水しました。
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ただし、これは正規の進水では無く、他の艦を建造する為に造船台を空ける為のようです。
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"の船体は進水した]

今後、「メルクーリイ」造船所の岸壁で艤装工事が行なわれます。

ガラス繊維強化プラスチック製の「メルクーリイ」上部構造物は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造が進められています。
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「メルクーリイ」は、2022年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[プロジェクト20386コルベット1番艦ジェルズキー改めメルクーリイは2022年末にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"は完全なステルス艦となる]


しかし今回、『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフ氏は、「メルクーリイ」が新技術、つまり新たに開発される各種機器や兵器などの実験船となる可能性に初めて言及しました。

ラフマノフ氏はプロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」を引き合いに出していますが、同艦は、プロジェクト22350で初めて装備される新開発の電子機器や各種兵装の「実験艦」としての役割も担った為、戦力化が大幅に遅れました。
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そこで、新開発の艦載機器を海上で試験する為の専用艦として、「メルクーリイ」が候補に挙がっているという事でしょう。

過去に海軍水上戦闘艦から実験船へ変身した例としては、黒海艦隊プロジェクト26巡洋艦「ヴォロシーロフ」(1940年6月20日就役)が有ります。
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[試験船OS-24]

ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は進水を準備する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年6月10日10時52分配信
【コルベット「リェーズキー」は『アムール造船工場』の作業場からの出渠を準備している】

『アムール造船工場』の専門家は、プロジェクト20380コルベット「リェーズキー」の造船作業台からの出渠を準備している。
同社広報サービスが説明したように、艦の建造の次なる段階は、艤装桟橋で続行される。


「受注品の船体は最終的に形成され、完全に塗装され、発注者へその水中部分が提示されました」
受注品の建造補佐官ラジデン・バラタシビリは述べた。
「艦へのシャフトライン及びディーゼルユニットの事前据え付けが完了し、艦が艤装岸壁へ置かれた後、水上で最終据え付けが行なわれます。
同時に、建造業者は塔-マスト複合体の据え付けに着手します。
操舵装置の据え付け作業の為の建造証明書は閉じられました。
ピッチングスタビライザーが取り付けられました。
水中音響ステーションのブロックモジュールの据え付けは終わりました」


コルベットの艤装段階への移行準備において、ケーブルのはんだ付けを含む電気設備の設置が続いている。
艦の勤務及び居住室の形成作業が進められており、機器及び家具がキャビンに設置されていると『アムール造船工場』広報サービスは付け加えた。

コルベット「リェーズキー」、『アムール造船工場』太平洋艦隊の為に建造する第4のプロジェクト20380コルベットである。
それは2016年に起工され、海軍への引き渡しは2021年に予定されている。

プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190大口径機関砲及び擲弾発射機である。



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現在、ロシア極東方面コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』では、太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの建造が進められています。

1隻目の「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2006年6月30日起工、2015年5月22日進水)は、2017年7月20日に就役しました。
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[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目の「グロームキー」(335、2012年4月20日起工、2017年7月28日進水)は、2018年12月25日に就役しました。
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[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3隻目の「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2015年7月22日起工、2019年9月12日進水)は、2020年12月25日に就役しました。
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[プロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]


4隻目の「リェーズキー」は、2016年7月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]

現在、進水の準備が進められています。

『アムール造船工場』では、コルベットの進水式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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「リェーズキー」の就役は2021年に予定されています。
[最新コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年、"リェーズキー"は2021年にロシア海軍へ就役する]

今後、『アムール造船工場』では、太平洋艦隊向けとして、更にプロジェクト20380コルベット2隻とプロジェクト20385コルベット4隻が建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型コルベット"グローズヌイ"と"ブーイヌイ"が起工される]

ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部で演習を行なう


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2021年6月10日11時30分配信
【太平洋中央部で太平洋艦隊の多種戦力作戦演習が実施される】

太平洋中央部太平洋艦隊の多種戦力作戦演習が実施される。
活動は、2021年の太平洋艦隊の部隊の軍指揮組織の準備計画に沿って行なわれる。

艦隊の戦術艦グループは、駐留所及び当直へ就く海域から約4000キロメートル離れた場所への移動を行ない、指定海域へのグループ配置を行なった。

遠海ゾーンでの演習には、艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、誘導ミサイル兵器を装備するフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」、更には物資-技術支援船を含む20隻の水上戦闘艦、潜水艦、支援船が参加する。

更に演習には、遠距離対潜航空機Tu-142M3高空迎撃戦闘機MiG-31BMと他のロシア航空宇宙軍航空機を含む約20機の飛行装置が関わる。

演習の枠組みで、駐留所から著しく離れた場所での多種戦力グループの統制、海上(大洋)交通線の保護及び防衛、更には仮想敵の潜水艦及び艦グループを捜索、追跡する際の艦及び航空隊の作戦グループの組織的な連携の課題へ取り組む。

太平洋中央部での多種戦力作戦演習の総指揮は、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将が執る。



2021年5月1日、ロシア太平洋艦隊の4隻の水上戦闘艦~ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、1990年1月7日就役)、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2017年7月20日就役)と「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)は、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)と共に遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート マルシャル・シャーポシニコフ、コルベット ソヴェルシェーンヌイ、グロームキー、大型海洋給油船ボリス・ブトマは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

5月5日に対馬海峡を南下し、東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年5月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

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「ボリス・ブトマ」は、5月15日にベトナムカムラン港へ入港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を訪れた]

5月19日にカムラン港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を去った]

5月22日にフィリピンマニラ港へ入港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を訪れた]

5月25日にマニラ港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を去った]


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「ワリャーグ」「マルシャル・シャーポシニコフ」は、5月28日に太平洋上で対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとフリゲート マルシャル・シャーポシニコフは太平洋上で対空戦闘訓練を実施した]

一方、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」及び「グロームキー」は、5月29日にフィリピン海で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット ソヴェルシェーンヌイとグロームキーはフィリピン海で砲撃訓練を実施した]
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その後、これらの艦船は太平洋中央部へ集結し、更に複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日就役)、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1992年5月1日就役)、病院船「イルティシュ」(1990年8月10日就役)なども合流し、演習を行なう事になりました。
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ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の戦術演習へ参加する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月9日11時15分配信
【北方艦隊の多種戦力演習の枠組みでバレンツ海へロケット巡洋艦グループが展開した】

6月7日に始まったロシア連邦北極の境界を海上方向の脅威から防護する北方艦隊の多種戦力の双務テスト戦術演習の枠組みで、本日(6月9日)、バレンツ海エリアへロケット巡洋艦グループが展開した。

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」で構成される打撃艦グループは、演習計画に沿って北方艦隊の戦闘訓練射爆場へ出航した。

恒久駐留所からのロケット巡洋艦の出航は、2つの掃海艦グループにより保障された。
海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」、基地掃海艦「マシニスト」、「エリニヤ」、「ソロヴェツキー・ユンガ」、「ヤドリン」は、バレンツ海の戦闘訓練射爆場まで水上艦へ同行し、全ての対機雷兵装~後方や海底の機雷を捜索する水中音響ステーションと様々なタイプの掃海具を使用した機雷捜索行動へ取り組んだ。

前日の6月8日、北方艦隊ロケット巡洋艦の行動が控えている海域では、3個捜索打撃艦グループ潜水艦の捜索を行なった。

近い内に打撃艦グループを構成するロケット巡洋艦の乗組員は、航空隊や海上で行動する他の戦術グループと協同で全種類の組織的防衛へ取り組み、仮想敵艦グループへ合同で対抗する。

演習の基礎及び最終段階で、多種戦力グループの艦の乗組員は、兵器の実地使用を伴う一連のテスト戦闘訓練を実施する。

現在、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将の総指揮下で行なわれる北方艦隊の多種戦力の双務テスト戦術演習の枠組みにおいて、沿岸部隊の将兵、20隻以上の戦闘艦及び潜水艦、約10機の航空機ヘリコプターが関わっている。



ロシア北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)は、2021年4月18日に就役23周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役23周年を迎えた]

2021年5月21日、北方艦隊の演習へ参加する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]

演習は5月24日に終了しました。

[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で戦術演習を行なった]

5月28日、演習を行なう為に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]


ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月からセヴェロドヴィンスク市艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で近代化改装を開始し、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。

[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]

最近では、2021年1月28日に各種戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行なう]

2月1日には130mm連装砲による砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で130mm連装砲を発射した]

その後、一旦セヴェロモルスク基地へ戻り、2月9日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を行なう]

2月16日には、対潜哨戒機Il-38と合同で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

その後、セヴェロモルスク基地へ戻っていましたが、3月3日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは戦闘訓練を行なう為にバレンツ海へ出航した]


2021年6月1日(北方艦隊の創設記念日)、「ピョートル・ヴェリキー」「マルシャル・ウスチーノフ」は、各種戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を開始した]

6月4日には北方艦隊航空隊航空機(おそらくは遠距離対潜哨戒機Tu-142)からデータを受け取り、ミサイル(おそらくは長距離対艦ミサイル)と艦砲(おそらくは130mm2連装砲AK-130)の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を続けている]
その後、一旦セヴェロモルスクへ戻ったようです。

2021年6月7日、北方艦隊の戦術演習が始まりました。

6月8日には、コラ多種戦力小艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」、小型対潜艦「ユンガ」、「ブレスト」、「スネシュノゴルスク」白海海軍基地小型対潜艦「オネガ」、「ナリヤン-マル」バレンツ海へ展開し、潜水艦の捜索訓練を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月8日23時30分配信
【北方艦隊の多種戦力演習の枠組みでバレンツ海へ捜索打撃艦グループが展開した】

そして6月9日、「ピョートル・ヴェリキー」「マルシャル・ウスチーノフ」も、この演習へ参加する為に出航しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦2隻と小型対潜艦2隻はカムチャツカ沖で対空・対水上戦闘訓練を実施した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年6月9日7時20分配信
【太平洋艦隊の艦はカムチャツカ沖でミサイル及び砲射撃を実施した】

ロシア北東軍集団水域保護連合部隊の2個戦術艦グループは、太平洋で計画戦闘訓練任務を果たしている。
小型ロケット艦「スメルチ」「ラズリーフ」打撃艦グループを構成して行動している。
小型対潜艦「ウスチ・イリムスク」「ホルムスク」対潜打撃グループを構成して戦闘訓練を行なっている。

演習中、仮想敵空中攻撃手段からの攻撃を撃退する為、戦術グループ小型ロケット艦は、小型対潜艦から射出されたミサイル標的「サマン」への高射ミサイル「オサー」の射撃を実施した。
空中目標への射撃は、砲装置からも行なわれた。

更に小型ロケット艦は、海上目標への高射ミサイルの発射を実施した。
複合自衛戦闘訓練の実施中、仮想敵の小型艦を模した標的は撃破された。



プロジェクト1124小型対潜艦MPK-191は、1982年11月30日に『ハバロフスク造船工場』で起工され、1985年5月7日に進水し、1986年1月7日に就役しました。
当初はサハリンコルサコフ港へ配備されていましたが、ソ連邦解体後にはソヴィエツカヤ・ガヴァ二へ配置換えされました。

1988年1月にインド洋へ派遣され、同年2月から5月までペルシャ湾オマーン湾で民間船の護送任務に従事しました。
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2006年6月1日に「ホルムスク」(369)と命名されました。

2012年にはペトロパブロフスク・カムチャツキーへ配置換えされ、第114水域保護艦旅団第117水域保護艦大隊へ転属しました。

2012年から2015年までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールと近代化改装が行なわれました。


プロジェクト1124M小型対潜艦MPK-17は、1990年1月22日に『ハバロフスク造船工場』で起工され、1991年8月28日に進水し、1992年2月11日に就役しました。
当初はルースキー島パリス湾へ配備されていましたが、1996年にはウラジオストク南部のウリス湾へ配置換えされました。

2010年1月16日に「ウスチ・イリムスク」(362)と命名されました。

2015年初頭から2016年3月までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれました。
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現在は、ウリス湾に駐留する第165水上艦旅団第11水域保護艦大隊に所属しています。


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プロジェクト12341小型ロケット艦「スメルチ」(423)は、1981年11月16日に『ウラジオストク造船工場』で起工され、1984年11月16日に進水し、1985年3月4日に就役しました。

当初はソヴィエツカヤ・ガヴァ二へ配備されていましたが、その後、ペトロパブロフスク・カムチャツキーへ配置替えとなり、北東軍集団第114水域防護艦旅団第66小型ロケット艦大隊へ編入されました。

2017年からペトロパヴロフスク・カムチャツキー『北東修理センター』で近代化改装工事を行ない、対艦ミサイルを、「マラヒート」3連装発射筒2基(ミサイル計6基)から「ウラン」4連装発射筒4基(ミサイル計16基)へ換装しました。
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2019年10月3日に復帰しました。
[近代化改装された小型ロケット艦スメルチはロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]


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プロジェクト12341小型ロケット艦「ラズリーフ」(450)は、1986年11月1日に『ウラジオストク造船工場』で起工され、1991年8月24日に進水し、1992年2月11日に就役しました。

当初はソヴィエツカヤ・ガヴァ二へ配備されていましたが、その後、ペトロパブロフスク・カムチャツキーへ配置替えとなり、北東軍集団第114水域防護艦旅団第66小型ロケット艦大隊へ編入されました。


2021年6月4日、この4隻はペトロパブロフスク・カムチャツキーを出航し、カムチャツカ半島沖で演習を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦2隻と小型対潜艦2隻はカムチャツカ沖で演習を行なった]

6月9日には対空・対水上戦闘訓練を実施しました。
その中で小型ロケット艦は、海上目標へ高射ミサイル「オサー-M」を発射しました。

なお、水上艦艇への高射ミサイル「オサー-M」発射は、2008年8月10日にアブハジア沖黒海艦隊小型ロケット艦「ミラーシュ」グルジア海軍戦闘艇に対して実行しています。
[黒海艦隊の小型ロケット艦ミラーシュ、ロシア海軍旗を降納して退役(2020年10月23日)]

ロシア海軍黒海艦隊の対水中工作艇パーヴェル・シラーエフと海洋曳船セルゲイ・バルクは地中海東部へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2021年6月9日8時45分配信
【黒海艦隊の対水中工作艇「パーヴェル・シラーエフ」と海洋曳船「セルゲイ・バルク」はボスポラス及びダーダネルス海峡を通行する】

黒海艦隊対水中工作艇「パーヴェル・シラーエフ」海洋曳船「セルゲイ・バルク」は、ボスポラス及びダーダネルス海峡の通行を行なっている。

艦船支隊はセヴァストーポリから地中海への計画移動を行ない、艦船部隊の計画ローテーションに沿って遠海ゾーンのロシア海軍常設グループへ加わる。



プロジェクト23470海洋曳船「セルゲイ・バルク」は、ロシア内陸部『ヤロスラヴリ造船工場』で2014年10月30日に起工され、2016年12月27日に進水し、2020年2月21日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[新型海洋曳船セルゲイ・バルクはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2020年6月25日にボスポラス海峡を南下し、その後、地中海へ行きました。
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2020年8月17日にボスポラス海峡を北上し、その後にセヴァストーポリへ帰投しました。

2021年3月18日にボスポラス海峡を南下し、その後、地中海東部へ行きました。
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2021年5月31日にボスポラス海峡を北上し、その後にセヴァストーポリへ帰投しました。
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プロジェクト21980対水中工作艇P-433は、ロシア内陸部『ゼレノドリスク造船工場』で2015年1月12日に起工され、2017年に進水し、2017年9月16日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。


2018年5月23日にダーダネルス、ボスポラス海峡を通過し、シリアタルトゥース港へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフと対水中工作艇P-433はシリアのタルトゥースへ向かった]

5月27日にタルトゥース港へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の対水中工作艇P-433はシリアへ到着した]

2018年9月末にセヴァストーポリへ帰投しました。

2020年12月に「パーヴェル・シラーエフ」と命名されました。


2021年6月9日、「セルゲイ・バルク」「パーヴェル・シラーエフ」ボスポラス海峡を南下、地中海東部へ向かいました。

「パーヴェル・シラーエフ」は、3年ぶりにタルトゥース港の警備任務へ就きます。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」
2020年12月下旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」2021年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2021年5月初頭から地中海東部に滞在
哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」2021年5月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2021年3月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」:2021年5月上旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2021年3月上旬から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2021年5月上旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在

インドがリースした原子力巡洋潜水艦チャクラ(ネルパ)は2020年春に爆発事故を起こした為にロシアへ返却される

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『タス通信』より
2021年6月9日9時3分配信
【情報筋:潜水艦「チャクラ」は艦内での爆発が故にインドからロシアへ戻る】
モスクワ、6月9日/タス通信

インド海軍プロジェクト971U「シチューカ-B」原子力潜水艦「チャクラ」(INSチャクラ)は、2020年春に起こった高圧空気ボンベの爆発により潜水艦の両方の船体(外殻内殻)が損傷し、インドによるリースからロシアへの期限前返却の理由となった。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「潜水艦チャクラ(ロシア海軍では「ネルパ」の名を付けられた)の高圧空気ボンベの爆発は、2020年春に潜水艦が航行中に起こりました。
これは、原子力潜水艦の軽量船体(外殻)と強化船体(内殻)を損傷させました」

彼は話した。
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彼によると、高圧空気ボンベは、軽量船体(外殻)強化船体(内殻)の間に在った。
「爆発の結果、船体は深刻な損傷を受けました。
被害は更に、電波電子兵装及び水中音響兵装にも及びました」

彼は説明した。

対談者は、緊急事態の後、インドの技術専門家が潜水艦の両方の船体(外殻内殻)の修理を行ない、その完了後に水上位置でロシアへ自力航行している事を指摘した。

以前、新聞『ヒンドゥスタン・タイムズ』は情報筋を引用し、2012年から10年間のリースでインドへ引き渡された潜水艦「チャクラ」ウラジオストクへ戻ると報じた。
同紙によると、潜水艦の返却は、リース期限の満了が近付いている事に関連している。

インドテレビ局NDTVによると、早過ぎる潜水艦の返却は「動力装置を含む維持の問題」によるものである。
テレビ局によると、インド人乗組員を乗せた潜水艦は、ロシアインドの艦を同伴してウラジオストクへ向かっている。
6月5日、ロシア太平洋艦隊広報サービスは、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」海洋曳船「カラル」が備蓄補充の為にシンガポールへ到着し、チャンギ海軍基地海域へ投錨の為に停止したと発表した。
『ロソボロネクスポルト』(『ロステック』へ加入)は、潜水艦の返却についての情報へのコメントを拒否した。



[最後のアクラ型原潜「ネルパ」]
プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-152は、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で1993年に起工されました。

1993年4月13日に「ネルパ」と命名されました。

1997年12月4日にはプロジェクト675MK原子力大型潜水艦K-56から親衛旗親衛称号を引き継ぎ、親衛艦となりました。

しかし、資金不足により建造工事は停滞し、完成度68パーセントで放置されました。

その後、インドへのリースが決まり、建造工事が再開され、2006年6月24日に進水しました。

2006年10月には最終艤装工事の為、沿海地方ボリショイ・カーメニへ回航されました。

2007年12月20日から係留試験を開始し、2008年7月18日に完了しました。

2008年10月25日から洋上試験を開始し、10月31日には最初の潜航試験を行ないました。
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洋上試験中の2008年11月8日、自動消火システムの誤作動によりフロンガスが大量放出され、20名が死亡し、21名が入院しました。
犠牲者の大半は『アムール造船工場』の技術者でした。
[ロシア原潜、日本海で事故(ロシア連邦国防省公式サイト)]

翌2009年7月10日、「ネルパ」は洋上試験を再開しました。
[原子力潜水艦「ネルパ」、再び海洋試験を開始]

2009年7月下旬に洋上試験の第1段階を完了しました。
[ロシア原潜「ネルパ」、再試験の第一段階終了]

2009年8月下旬に洋上試験の第2段階を完了しました。
[ロシア原潜「ネルパ」、海洋試験の第二段階を完了]

2009年9月下旬に洋上試験の第3段階を完了しました。
[ロシア原潜「ネルパ」、海洋試験の第三段階を完了]

2009年11月下旬から国家試験を開始しました。
[原子力潜水艦「ネルパ」、最終試験へ]

2009年12月28日、「ネルパ」は仮にロシア海軍へ引き渡されました。
[原子力潜水艦「ネルパ」、ロシア海軍に就役]

2010年5月~6月に国家試験の最終段階が実施されました。

2010年6月~9月にインド海軍の乗組員の訓練が行なわれました。

2011年11月下旬から12月下旬まで最終点検の為、海上へ出ました。

2012年1月23日、ボリショイ・カーメニインド海軍へ引き渡され、「チャクラ」と命名されました。
[原子力潜水艦「ネルパ」改め「チャクラ」はインド海軍に引き渡された]

2012年2月下旬にボリショイ・カーメニを出航し、インドへ向かいました。
[原潜「チャクラ」(ネルパ)は既に出港している]

2012年4月4日、正式にインド海軍へ就役しました。
[原潜ネルパ改めチャクラはインド海軍に就役した]
[原潜ネルパはインド海軍へ就役した]
[原潜チャクラ(ネルパ)は10億ドルで10年間リースされる]

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その後、インド東部ヴィシャーカパトナムに駐留し、インド海軍原子力潜水艦S-72「チャクラ」として運用されました。




インド海軍へ就役してから9年以上経った2021年5月27日、「チャクラ」ヴィシャーカパトナムを出航し、6月3日にはマラッカ海峡へ入りました。
[インドがリースした原子力巡洋潜水艦ネルパはロシアへ返却される]

今後、「チャクラ」ロシア沿海地方へ向かいます。

ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」沿海地方まで「チャクラ」をエスコートします。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはシンガポールを去った]

これまでは、「チャクラ」ロシアへ戻るのは維持(メンテナンス)の問題によるものと言われていましたが、今回、実は「チャクラ」が2020年春に高圧空気ボンベの爆発事故を起こし、船体(971は複殻型なので外殻内殻)が損傷し、更には艦首ソナーなどにも被害が出た為である事が明らかになりました。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはシンガポールを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2021年6月8日7時0分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はシンガポールへの寄港を完了した】

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」海洋曳船「カラル」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、シンガポール共和国への業務寄港を完了した。
艦船は水と燃料の備蓄を補充する為、6月5日にそこへ到着した。

太平洋艦隊艦船支隊は、アジア-太平洋地域で計画任務の遂行を継続する。



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ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役/2016年7月再就役)と海洋曳船「カラル」(1990年2月5日就役)は、2021年4月末にウラジオストクを出航し、4月30日に対馬海峡を南下しました。
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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年5月1日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

5月11日にシンガポールチャンギ港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはシンガポールを訪れた]
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5月14日にチャンギ港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはシンガポールのチャンギ港を去った]

その後の動向は明らかにされていませんでしたが、6月5日に再びシンガポールチャンギ港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは再びシンガポールを訪れた]

6月8日にチャンギ港を出航しました。

殆ど詳細が明らかにされていない「アドミラル・トリブツ」の今回の遠距離航海の目的ですが、2012年からインドへリースされていたロシア原子力潜水艦「チャクラ」(「ネルパ」)ロシア沿海地方へ向かうので、そのエスコートの為のようです。
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[インドがリースした原子力巡洋潜水艦ネルパはロシアへ返却される]

「チャクラ」は2021年5月27日にインド東部ヴィシャーカパトナムを出航し、6月3日にマラッカ海峡へ入っています。

つまり、「アドミラル・トリブツ」「カラル」は、5月11日にシンガポールを出航した後、インドへ向かい、原潜「チャクラ」を出迎え、同艦をエスコートしてマラッカ海峡へ入り、シンガポールで水と燃料を補給したという事でしょう。
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ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"は完全なステルス艦となる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年6月8日3時38分配信
【情報筋:ロシアは最初の真っ当な「ステルス」艦を建造する】
モスクワ、6月8日-ロシア通信社ノーボスチ

最新のプロジェクト20386コルベット「メルクーリイ」は、完全な「ステルス」概念により建造される初めてのロシア艦となる。
『ロシア通信社ノーボスチ』は2名の造船分野の情報提供者より伝えられた。

以前のロシア艦は、各個の「ステルス」要素~電波吸収覆材を含む技術は使用されていたが、完全なる目立たない艦の概念は未だ実現していなかった。

「コルベット"メルクーリイ"は、水上構造物の外面全てに電波吸収覆材を得る海軍で最初の艦となります。
事前の見積もりによれば、100メートルの艦の電波信号反射は、小型ボートのようになります」

対談者の1人は話した。

覆材に加え、「ステルス」概念の枠組みでコルベット上部構造物は特殊な形状を有する:それは突き出した要素や割れ目を最小限に抑え、更には様々な複合材料や特殊塗料を用いる。
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2人目の情報提供者はこの情報を確認し、「メルクーリイ」「ステルス」技術の有効性の特別な試験の実施が計画されている事を指摘した。

対談者によると、コルベットの船体は完全に完成しており、現在、艦の上部構造物が形成されている。

プロジェクト20386コルベット「メルクーリイ」は、プロジェクト20385をベースにした新世代艦であり、兵装のモジュール原理無人機の駐留能力が現実化されている。
「メルクーリイ」は2016年10月28日に「ジェルズキー」の名で起工された。
その海軍への引き渡しは2022年に計画されている。

このコルベットは、有翼ミサイルで敵の水上艦を撃破し、潜水艦の捜索と破壊を行ない、高射ミサイル複合体の助力により対空防衛を提供し、揚陸部隊の上陸へ砲撃支援を与える事が出来る。



[プロジェクト20386コルベット]
[ロシア海軍の将来コルベット・プロジェクト20386]
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"]

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プロジェクト20380/20385コルベットの更なる改良発展型であるプロジェクト20386の1番艦「ジェルズキー」Дерзкий(建造番号1009)は、2016年10月28日にサンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
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[ロシア海軍の新世代コルベット"ジェルズキ―"は起工された]


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プロジェクト20386の満載排水量は3400トンになり、以前のプロジェクト20380/20385よりも1000トン以上増加しています。

航続距離も20380/20385より延びて5000海里となり、速力も30ノットに増加、乗員は80名に減少しています。

機関はガスタービン電気推進システムが採用されます。
[ロシア海軍の新世代コルベット・プロジェクト20386はガスタービン電気推進システムを装備する]

プロジェクト20386は、10隻以上の建造が計画されています。
[ロシア海軍は新世代コルベット・プロジェクト20386を10隻以上建造する]

この内、1番艦「ジェルズキー」を含む3隻は2025年までの就役が予定されています。
[2025年までに3隻のプロジェクト20386(ジェルズキー型)コルベットがロシア海軍へ就役する]

「ジェルズキー」の名で起工されたプロジェクト20386コルベット1番艦ですが、ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍のプロジェクト20386コルベット1番艦ジェルズキーはメルクーリイに改名される]

2019年4月23日、「ジェルズキー」改め「メルクーリイ」の船体は接合されました。


2020年3月末、「メルクーリイ」の船体は造船台から進水しました。
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ただし、これは正規の進水では無く、他の艦を建造する為に造船台を空ける為のようです。
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"の船体は進水した]

今後、「メルクーリイ」造船所の岸壁で艤装工事が行なわれます。

ガラス繊維強化プラスチック製の「メルクーリイ」上部構造物は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造が進められています。
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「メルクーリイ」は、2022年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[プロジェクト20386コルベット1番艦ジェルズキー改めメルクーリイは2022年末にロシア海軍へ引き渡される]
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今回の記事では、プロジェクト20386コルベット「ロシア初の完全な(真っ当な)ステルス艦」と称していますが、これは、その特異な上部構造物を指しているようです。

ナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校の生徒はロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャで海上実習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年6月7日9時30分配信
【ウラジオストクのナヒーモフ海軍学校の生徒は太平洋艦隊の戦闘艦で練習航海へ出発した】

太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将の決定により、51名のナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校の生徒は、太平洋艦隊大型揚陸艦「オスリャービャ」で実地海上練習を行なう。
ナヒーモフ海軍学校の教官の若い船員の訓練を補助する為、更に艦へS.O.マカロフ記念太平洋海軍高等学校の4年生10名が臨時に出向する。

ナヒーモフ学校生徒大型揚陸艦コルサコフ港へ行き、ユジノ・サハリンスクを訪れ、その後、沿海地方首都へ戻る。
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実習中に若い船員は艦の組織を学び、航海術への取り組みへ参加し、当直士官の代役として自身を試験する機会を得る。



ナヒーモフ海軍学校は、元々は海軍将兵の子弟の教育機関(幼年学校)として1944年6月に設立されました。
当初はトビリシに設立され、その後、リガレニングラードにも設立されました。

1950年代にはトビリシリガナヒーモフ学校は廃校となり、レニングラード校のみが存続しました。

ソ連邦解体後もサンクトペテルブルクナヒーモフ学校は存続し、2016年にはセヴァストーポリ分校ウラジオストク分校が開校し、翌2017年にはムルマンスク分校が開校しました。

ナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校
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そして2021年6月、ナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校の生徒は、太平洋艦隊大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)で海上実習を行なう事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャとペレスヴェートは日本海沿岸で戦闘訓練を行なった]

ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは係留試験を開始した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年6月4日15時55分配信
【『ヤンターリ』で大洋調査船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の係留試験が始まった】

沿バルト造船工場『ヤンターリ』でプロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の係留試験が始まった。
6月4日・金曜日、同社広報サービスは発表した。


建造計画に沿って係留試験の活動段階(アクティブ・フェーズ)が行なわれる:機器の始動と調整が続けられる。
船上では、毎日200名以上が働いている。

「船は今年中に御客様へ御引き渡ししなければなりません」
『ヤンターリ』
広報秘書官セルゲイ・ミハイロフは説明した。

プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、プロジェクトB-92海洋曳船MB-305をベースにして2016年に再起工された。
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それは2017年に発注者への引き渡しが計画されていた。
2018年、『Mil.Press FlotProm』の情報筋は、『ヤンターリ』への製品の供給社に問題が有ると述べた。

2020年2月、セルゲイ・ミハイロフは、2018年11月に作業は公式に停止し、2019年中に交渉が行なわれ、2019年に、更なる国家契約の履行に関する発注者との問題が解決した事を認めた。

2020年12月末、船は進水した。

大洋調査船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の主な任務は、水中での技術的作業、海洋での環境モニタリング、海底での海洋調査、海上で捜索・救助部隊へ支援を与える事に在る。
船は水中救助装置を受け入れる事が出来る。
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大洋調査船の排水量は4000トン、自立航行期間30日、乗組員32名+探検要員25名。
船は中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。



プロジェクトB92海上弾薬輸送船「イグラ」は、ポーランドシュチェチン造船社で1982年12月10日に起工され、1983年4月9日に進水し、1983年11月3日に就役し、北方艦隊へ配備されました。
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2008年に海洋曳船MB-305としてバルト艦隊へ転属しました。
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2016年3月19日、大洋調査研究船へ改造される事になり、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』においてプロジェクト02670「エフゲニー・ゴリグレジャン」として再起工されました。


2020年12月25日に進水しました。
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2021年6月4日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。

「エフゲニー・ゴリグレジャン」ロシア海軍への引き渡しは2021年末に予定されています。