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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはフランツ・ヨシフ諸島沖で境界線上警備艦ポリャールナヤ・ズヴェズダーと合同演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月16日15時0分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」と境界線上警備艦「ポリャールナヤ・ズヴェズダー」は北極圏で合同演習を実施した】

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロシア連邦保安庁境界線部隊境界線上警備艦「ポリャールナヤ・ズヴェズダー」の乗組員は、バレンツ海フランツ・ヨシフ諸島南方の西北極海域で合同演習を実施した。
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北方艦隊艦支隊指揮官アレクサンドル・イェゼーエフ1等海佐が指摘したように、西北極海域におけるロシア連邦保安庁境界線部隊との合同演習では、ロシア連邦の主権の拡張海域で外国の艦船の無許可通行を防ぐ戦術演習のエピソードへ取り組んだ。

活動中、大型対潜艦「セヴェロモルスク」境界線上警備艦「ポリャールナヤ・ズヴェズダー」の乗組員は、北方艦隊艦船支隊の一員として行動している救助曳船「パミール」が役割を演じた仮想侵犯船の行動を防ぐ為の合同行動を改善した。
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演習計画によると。外国船ロシア境界線へ向かい、問いかけには応答せず、軍及び境界線部隊の要求に答えなかった。

空中偵察を行ない、仮想侵犯船の位置を明確にする為、大型対潜艦「セヴェロモルスク」境界線上警備艦「ポリャールナヤ・ズヴェズダー」の艦上から2機のヘリコプターKa-27が上がった。
ロシア連邦境界線側への移動停止の要求を「侵犯船」が相変わらず無視した後、ロシア船員境界線警備隊は、移動コースへの警告砲撃で「侵犯者」を強制的に停止させた。

演習の枠組みにおいて北方艦隊将兵は更に、大型対潜艦「セヴェロモルスク」から「侵犯船」高速艇臨検グループを差し向ける行動へ取り組んだ。

北方艦隊船員は、北極海の航海中、定期的に境界線警備隊の同僚との連携へ取り組む。
合同活動中、ロシア連邦の経済施設の安全を保障し、更には危機的状況が発生した場合の解決という問題へ特別な注意が払われる。

北氷洋海域における北方艦隊北極グループの次の10回目の航海は8月10日に始まった。
北方艦隊将兵は、北極ロシア及び大陸を防衛する幾つかの演習へ参加し、北極ゾーンにおけるロシア連邦の海上船舶航行及び他の種類の海上経済活動の安全を保障する。



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ロシア北方艦隊は、2012年から北極圏での行動を活発化させています。

2012年9月、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

2013年9月にも、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
この時には、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島へ飛行場建設の為の各種機材や資材が陸揚げされ、同島の飛行場は再建されました。
[聖アンドレイの旗の下に]

2014年9月には、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極圏へ派遣されました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月9日14時09分配信
【ロシア北方艦隊の艦は北極圏航海から戻ってきた】

2014年12月1日には、北方艦隊を中核とする北方統合戦略司令部が設立されました。
[ロシア連邦軍北極圏統合戦略司令部が設立された]

2015年にも北極圏への遠距離航海と演習が実施されました。
艦船支隊は8月16日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏遠征へ出発した]
[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」
大型揚陸艦「コンドポガ」
海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-164
サルベージ船「アレクサンドル・プーシキン」
救助曳船「パミール」


2隻の大型揚陸艦には、何時もの海軍歩兵部隊(キルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団)では無く、2012年に北方艦隊の指揮下へ移管された「ペチェンガ2等クトゥゾフ勲章受章・第200独立自動車化歩兵旅団」所属部隊が乗っていました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏のジクソンへ到着した]

演習はタイミル半島の重要な工業施設周辺、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島でも実施され、遠征部隊は2015年10月10日に帰港しました。


2016年8月30日~10月7日には、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、救助曳船「パミール」、サルベージ船KIL-164などが北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏航海を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

この時には太平洋艦隊からも砕氷船「イワン・スサ―ニン」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が派遣され、ノヴォシビルスク諸島で合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは北極圏遠征から戻ってきた]

2017年8月10日~10月4日には、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」などが北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊の北極海遠征(2017年8月-10月)]

2018年8月8日~10月11日には、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を旗艦とする北方艦隊艦船支隊は、7度目となる北極圏への遠距離航海を行ないました。
この時にはオホーツク海まで進出し、極東のロシア連邦軍大演習『ヴォストーク-2018』にも参加しました。
[ロシア北方艦隊北極圏遠征(2018年8月-10月)]

2019年8月5日~9月30日には、前回同様大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を旗艦とする北方艦隊艦船支隊が、8度目となる北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2020年8月5日~10月20日には、大型対潜艦「セヴェロモルスク」を旗艦とする北方艦隊艦船支隊が9度目となる北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊第9次北極遠征(2020年8月-10月)]

北方艦隊は2021年1月1日からロシア連邦軍軍管区となりました。
[ロシア海軍北方艦隊は2021年1月1日からロシア連邦軍の軍管区となった]


そして2021年8月10日、10度目となる北極圏への遠距離航海が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は10回目の北極圏航海へ出発した]

指揮官は、2018年、2019年、2020年の北極遠征と同様の北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将です。
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[北方艦隊北極支隊](オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619)
救助曳船「パミール」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」


8月16日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、フランツ・ヨシフ諸島南方でロシア境界線警備隊プロジェクト22100境界線上警備艦「ポリャールナヤ・ズヴェズダー」(2016年12月15日就役)と合同演習を行ないました。
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ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはバルト海で国家試験を開始した

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『タス通信』より
2021年8月16日22時15分配信
【新たな潜水艦「マガダン」は国家試験へ出発した】
サンクトペテルブルク、8月16日/タス通信

『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)は、太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」の国家試験を開始した。
月曜日に同社広報サービスは発表した。

「『アドミラルティ造船所』は、プロジェクト636.3大型ディーゼルエレクトリック潜水艦マガダンの国家試験へ着手しました。
太平洋艦隊の為の潜水艦シリーズの3隻目は、8月16日に国家試験へ出発しました。
今週、我が社の専門家には、水中音響複合体及び航法複合体を含む全ての艦の設備、メカニズム、機器の動作の点検が控えています」

声明では、こう述べられた。

更に潜水艦は深海潜航を行ない、様々な航行深度で艦の制御性が評価される。
試験プログラムを仕上げた後、「マガダン」は同社へ戻り、検査と清掃仕上げを行なう。

6隻から成る近代化されたプロジェクト636潜水艦シリーズがロシア太平洋艦隊の為に『アドミラルティ造船所』で建造されている。
最初の潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は2019年12月に発注者へ引き渡され、2隻目の「ヴォルホフ」は2019年12月に進水し、工場試験を行なった。
シリーズ3隻目の潜水艦「マガダン」は2019年11月1日に起工され、2021年11月にロシア海軍へ引き渡される。

プロジェクト636.3潜水艦第3世代大型ディーゼルエレクトリック潜水艦に属しており、世界で最も低騒音なものの1つである。
それは74メートルの長さを有し、最大排水量は3900トン以上、運用潜航深度240メートル、限界深度300メートル、航続距離7500海里。


『タス通信』より
2021年8月16日22時45分配信
【潜水艦「マガダン」は11月10日までにロシア海軍へ引き渡される】
モスクワ、8月16日/タス通信

『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されたプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」は、11月10日までにロシア海軍へ引き渡される。
月曜日に同社広報サービスは発表した。

「マガダンは太平洋艦隊の為の潜水艦シリーズの3隻目であり、今年3月26日に91パーセントの高い準備段階で進水しました。
2019年11月1日に起工された艦は、2021年11月10日までにロシア海軍へ御引き渡し致します」

声明では、こう指摘された。

以前、造船所は、同社が「マガダン」の国家試験へ着手したと発表した。
今週、同社の専門家には、水中音響複合体及び航法複合体を含む全ての艦の設備、メカニズム、機器の動作の点検が控えている。

以前に『アドミラルティ造船所』は、中国海軍の為のプロジェクト636及び636M潜水艦シリーズ、黒海艦隊の為の6隻のシリーズ、ベトナム海軍の為の6隻のプロジェクト636.1潜水艦アルジェリア海軍の為の4隻のプロジェクト636.1潜水艦を建造した。
ロシア潜水艦有翼ミサイル「カリブル」を搭載し、外国の潜水艦ミサイル複合体「クラブ-S」を搭載する。



[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
太平洋艦隊向けの6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦B-603「ヴォルホフ」が同時に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水し、8月16日から10月10日までバルト海で洋上試験を行ない、11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水し、2020年6月下旬から10月中旬までバルト海で洋上試験を行ない、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

この2隻は、2021年8月以降に極東へ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海からウラジオストクへ向かう]


3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

B-602「マガダン」は、2021年3月26日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはサンクトペテルブルクで進水した]

4月20日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは係留試験を開始した]
5月中旬にはオブニンスク研修センターで研修を終えた「マガダン」乗組員が造船所へ到着し、係留試験へ参加する事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダン乗組員は係留試験へ参加する]

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「マガダン」の係留試験は6月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンの係留試験は最終段階に在る]

「マガダン」の洋上試験(工場航行試験)は、2021年6月27日に始まりました。。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは2021年6月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはバルト海で洋上試験を開始した]

工場航行試験は7月末に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはバルト海で洋上試験の第1段階(工場航行試験)を完了した]

8月16日に最終洋上試験となる国家試験が始まりました。

国家試験が完了した後、ロシア海軍へ引き渡されます。

「マガダン」ロシア海軍への引き渡しは2021年11月10日に予定されています。
[太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは2021年11月にロシア海軍へ就役する]


太平洋艦隊向け06363潜水艦の5番艦「モジャイスク」と6番艦「ヤクーツク」は2021年に起工されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦モジャイスクとヤクーツクは2021年に起工される]

太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は、2024年までに完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2024年末に完了する]

ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海からウラジオストクへ向かう

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『タス通信』より
2021年8月17日9時3分配信
【太平洋艦隊の2隻の潜水艦は近日中にバルト海から駐留場所へ向かう】
モスクワ、8月17日/タス通信

太平洋艦隊プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」「ヴォルホフ」は、近日中にバルト海から恒久駐留場所への艦隊間移動を開始する。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「潜水艦のバルト海から太平洋艦隊への艦隊間移動は近日中に始まります。
恒久駐留所へ行くルート上で地中海とスエズ運河を通過します」

彼は話した。

『タス通信』、この情報を公式に確認していない。

太平洋艦隊の為の潜水艦『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された。
これらは、太平洋艦隊の為に発注された同プロジェクト潜水艦6隻の内の最初のペア(2隻)である。

以前、バルト艦隊広報サービスは、これらの潜水艦バルト海で錬成任務L-1とL-2へ取り組んだと伝えた。
現行の練習では、潜水艦は遠距離航海へ出発する前にL-2任務を仕上げる。

現在、『北方造船所』で建造されたプロジェクト20385ロケットコルベット「グレミャーシチー」バルト艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行なっている。

公開情報源によると、コルベットと2隻の潜水艦有翼ミサイル「カリブル」を搭載する。

[太平洋艦隊の為の潜水艦シリーズ]
プロジェクト636.3潜水艦
は、海洋工学中央設計局『ルビーン』により開発された。
太平洋艦隊の為の6隻の潜水艦の建造契約は2016年9月に署名された。
最初の2隻の潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」「ヴォルホフ」は、2017年7月28日に『アドミラルティ造船所』で起工された。


「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は2019年3月28日に進水した。
試験を行なった後、2019年11月25日に潜水艦ロシア海軍へ受け入れられた。
潜水艦「ヴォルホフ」は2019年12月26日に進水し、2020年10月24日に海軍へ引き渡された。

以前に『アドミラルティ造船所』は、中国海軍の為のプロジェクト636及び636M潜水艦シリーズ、黒海艦隊の為の6隻のシリーズ、ベトナム海軍の為の6隻のプロジェクト636.1潜水艦アルジェリア海軍の為の4隻のプロジェクト636.1潜水艦を建造した。
ロシア潜水艦有翼ミサイル「カリブル」を搭載し、外国の潜水艦ミサイル複合体「クラブ-S」を搭載する。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の1隻目となるB-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年3月28日に進水し、同年11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後はバルト海で訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で潜航訓練を行なった]
[バルト艦隊の救助船SS-750は潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの救助訓練を行なった]

2隻目のB-603「ヴォルホフ」は、2017年7月28日に起工され、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後、2隻の潜水艦バルト海で各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ヴォルホフはバルト海で潜航訓練を行なった]

4月1日には、2隻の潜水艦が敵味方に分かれて対戦する戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で『対決』した]

「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は4月28日に魚雷発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で魚雷を発射した]

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』には2隻ともクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。


そして8月下旬頃に恒久駐留所、即ち太平洋艦隊ディーゼル潜水艦が駐留するウラジオストク南部ウリス湾へ向かう事になりました。
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2隻の潜水艦地中海へ入り、スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海、インド洋へ進み、その後に東南アジア海域を通過して日本海へ入り、ウラジオストクへ向かいます。


記事中に出てくる錬成任務L-2というのは、海上における乗組員の一通りの訓練の事です。
(その前に、基地に停泊した状態で一通りの訓練を行なう錬成任務L-1を遂行する)

ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2021年11月にウラジオストクへ到着する

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『タス通信』より
2021年8月17日8時9分配信
【ロケットコルベット「グレミャーシチー」はバルト艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を開始した】
モスクワ、8月17日/タス通信

有翼ミサイル「カリブル-NK」を搭載するプロジェクト20385ロケットコルベット「グレミャーシチー」は、ロシア連邦バルト艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行なっている。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「コルベット"グレミャーシチー"は、現在、艦グループの一員として地中海へ向かっています。
更に今後、同艦はスエズ運河を通過してアジア-太平洋地域へ向かいます。
その太平洋艦隊への到着は11月に予定されています」

彼は話した。

『タス通信』、この情報を公式に確認していない。

8月13日、北方艦隊広報サービスは、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる艦・支援船支隊パ・ド・カレー海峡を通過し、ラ・マンシュ海峡へ向かって南方への移動を続けていると伝えた。
支隊の一員として更に、太平洋艦隊コルベット「グレミャーシチー」黒海艦隊掃海艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」が加わっている。
広報サービスによると、今後、遠距離航海計画に沿って艦・支援船支隊の乗組員には、一連の艦隊間協同の課題への取り組みが控えている。

コルベット「グレミャーシチー」『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造され、2020年12月29日に海軍へ引き渡された。
有翼ミサイル「カリブル-NK」或いは「オーニクス」、将来的には極超音速ミサイル「ツィルコン」を搭載する。



プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。

[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)開始は、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



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5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した]

洋上試験中の5月8日、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時クロンシュタットへ戻りました。

5月9日の戦勝記念日をクロンシュタット軍港で祝いました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験中に大祖国戦争勝利74周年を祝った]

祝賀行事を終えた後、「グレミャーシチー」は、フィンランド湾で洋上試験を続けました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はフィンランド湾で航行試験を続ける]

「グレミャーシチー」の洋上試験(工場航行試験)の第1段階は2019年6月下旬までに完了しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験の第1段階を終えた]

「グレミャーシチー」は、7月28日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


そして8月20日に洋上試験(工場航行試験)を再開しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を再開した]

「グレミャーシチー」の洋上試験はバルト海で続けられ、10月4日にはヘリコプターの発着試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海でヘリコプターの発着試験を行なう]

その後、「グレミャーシチー」は工場航行試験を完了してカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ移動しました。

11月初頭にカリーニングラードを出航し、11月13日に白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着した]
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12月6日、「グレミャーシチー」は、最終洋上試験~国家試験を行なう為に白海へ出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で試験を行なう]

12月9日、「グレミャーシチー」は、白海汎用垂直発射機3S-14から有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で対艦ミサイル"カリブル"と"オーニクス"を発射した]

12月11日、今度は白海からチジャ射爆場の地上目標へ有翼ミサイル「カリブル」(対地型)を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で地上目標へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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12月15日までに「グレミャーシチー」白海での試験を完了し、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海での試験を完了した]

セヴェロモルスク到着後、「グレミャーシチー」は12月27日にバレンツ海へ出航し、砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海で砲撃試験を行なった]

「グレミャーシチー」ロシア海軍への引き渡しは、2019年12月末に予定されていましたが、洋上試験を全て終える事が出来なかった為、2020年に延期されました。
[近代化されたフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"と新造コルベット"グレミャーシチー"及び"ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]

2020年1月12日、「グレミャーシチー」は洋上試験を再開する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海で洋上試験を再開した]

1月14日には魚雷の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海で魚雷を発射した]

1月中旬までにバレンツ海での試験は全て完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバレンツ海での洋上試験を完了した]

3月11日、「グレミャーシチー」セヴェロモルスク基地から出航し、バルト海へ回航されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はセヴェロモルスクを去り、バルト海へ向かった]
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5月19日、「グレミャーシチー」バルト海で最終洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海で最終洋上試験を開始した]

5月26日には艦載ヘリコプターの着艦試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海でヘリコプターの着艦試験を行なった]

6月初頭にも引き続き艦載ヘリコプターの着艦試験が行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海でヘリコプターの発着艦試験を続ける]

「グレミャーシチー」は6月22日までに建造元の『北方造船所』へ戻りました。
ここで1ヶ月間に渡り船体や艦内の検査を行なった後、2020年8月末から洋上試験を再開しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2020年8月に最終洋上試験を行なう]

その後、主に電子機器(レーダーなど)の試験や最終調整に重点を置いて洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]

11月12日には、悪天候及び夜間時のヘリコプター着艦試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海で夜間のヘリコプター着艦試験を行なった]

12月10日には高射ミサイル複合体「リドゥート」の発射試験を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はバルト海で高射ミサイル"リドゥート"の発射試験を行なった]

これで「グレミャーシチー」の洋上試験は全て完了し、12月13日にサンクトペテルブルク『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を完了した]

2020年12月29日、サンクトペテルブルク『北方造船所』「グレミャーシチー」への聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後もバルト海に留まり、2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。


その後、バルト海から出て、地中海へ向かう北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流し、8月13日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは英仏海峡へ入った]

今後、「グレミャーシチー」地中海へ入り、スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海、インド洋へ進み、その後に東南アジア海域を通過して日本海へ入り、ウラジオストクへ向かいます。

「グレミャーシチー」ウラジオストクへ到着するのは、2021年11月になるようです。

国際海軍競技会『海洋杯-2021』へ出場するベトナム海軍のフリゲートはウラジオストクへ到着した



『タス通信』より
2021年8月16日18時1分配信
【2隻のベトナムのプロジェクト「ゲパルト」艦は軍競技へ参加する為にロシアへ到着した】
モスクワ、8月16日/タス通信

ロシアで建造されたベトナム海軍の2隻のプロジェクト11661E「ゲパルト-3.9」警備艦は、国際軍競技会へ参加する為にウラジオストクへ到着した。
月曜日に太平洋艦隊広報サービス部長イリヤ・コレスニコフ3等海佐は発表した。

「国際軍競技会『ArMI-2021』の枠組みの海上教練『海洋杯』の競技へ参加するベトナム社会主義共和国海軍の2隻の艦は、埠頭で歓迎を受けました」
彼は説明した。

彼によると、警備艦「チャン・フン・ダオ」「グエン・フエ」の乗組員は第33埠頭へ係留し、その後、国際競技会『海洋杯』の首席審判ゲンナジー・ポドゥブノ1等海佐とベトナム代表団長チン・スアン・トゥン先任1等海佐の会合が行なわれた。

7月25日には同じ艦がウラジオストク『ロシア海軍の日』の祝賀行事へ参加した。

競技会『海洋杯』の開幕は8月22日に計画されている。
ロシア海軍からは、プロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員が出場する。
中華人民共和国海軍からは「広元」艦が出場する。
競技は3段階で構成される:第1は、用途上の艦の兵器の使用、第2は、艦のダメージコントロールと救助訓練の競争、第3は海上技量の競争。

ベトナム海軍には、4隻のプロジェクト11661E警備艦が在る。
『ゼレノドリスク造船工場』で建造された最初の2隻は打撃ヴァージョン、ウラジオストクへ来た2隻は対潜ヴァージョンである。



ベトナム海軍「ゲパルト3.9」型フリゲートは、ロシア海軍プロジェクト11661Kロケット艦(「タタールスタン」型)の輸出ヴァージョンであり、艦尾にヘリコプター発着スペースを設け、高射複合体「パラシ」のフルスペック版を装備するなどの改正が行なわれています。
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11661Kと同様にロシア内陸部タタールスタン共和国ゼレノドリスク造船所で建造され、2011年~2018年に計4隻がベトナム海軍へ就役しました。

今回、ウラジオストクへ来た「チャン・フン・ダオ」(2018年2月6日就役)と「グエン・フエ」(2018年2月6日就役)は3番艦と4番艦です。

HQ-015「チャン・フン・ダオ」
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HQ-016「グエン・フエ」
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この2隻は、今年7月下旬にもウラジオストクを訪れ、7月25日には『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加しています。



ロシア海軍から『海洋杯-2021』へ参加するコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)は、2017年8月1日から12日までウラジオストクで開催された国際海軍競技会『海洋杯-2017』にも参加しており、この時は中国海軍コルベット「黄石」「対決」しました。
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[国際海軍競技会『海洋杯-2017』でロシア海軍の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と『対決』する中国海軍のコルベット(軽型護衛艦)はウラジオストクへ来る]

この他、中国海軍056型コルベット「広元」(2017年11月16日就役)も『海洋杯-2021』へ参加します。
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ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはペチェンガ湾で自動車化射撃部隊と海軍歩兵部隊の車両積載訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月15日19時27分配信
【北方艦隊の自動車化射撃兵及び海軍歩兵は大型揚陸艦「イワン・グレン」乗組員と共に海上揚陸の準備への取り組みを行なった】

大型揚陸艦「イワン・グレン」乗組員は、北方艦隊独立自動車化射撃旅団及び独立海軍歩兵旅団の部隊と共に、支点方式で中甲板へ軍用車両を積載する海上揚陸準備の課題へ取り組んだ。

訓練は、バレンツ海ペチェンガ湾で行なわれた。
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それには、多目的輸送車MTLB-V、装甲輸送車BTR-82Aを含む約40両の装甲車両装軌車両及び装輪車両が関わった。

訓練中に大型揚陸艦「イワン・グレン」乗組員は、海上揚陸部隊を受け入れる際の艦の操艦と平衝の要素へ取り組み、車両運転手は揚陸艦の中甲板へ入り、海上移動の為に車両を固定する課題で技量を向上させた。

近い内に揚陸艦「イワン・グレン」乗組員は、バレンツ海北方艦隊戦闘訓練射爆場で一連の計画任務へ取り組む。



プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]


進水から3年以上経った2015年10月9日、ようやく係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した]

ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されていたのですが、2016年に延期されました。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2016年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]

「イワン・グレン」は、2016年1月下旬から航行試験開始前の消磁作業を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレン近影(2016年1月下旬-2月中旬)]

「イワン・グレン」の航行試験(工場航行試験)開始時期は何度も延期され、2016年5月末開始予定も延期されました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは2016年5月末に航海試験を開始する]

6月17日、「イワン・グレン」は、ようやくカリーニングラード『ヤンターリ』造船所から「試験実施基地」即ちバルチースクへ移動しました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンはカリーニングラード造船所からバルチースク基地へ移動した]

6月21日、航行試験の為の本格的な出航準備が始まりました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンの航行試験が始まる]

6月25日、「イワン・グレン」は、初めての航行試験へ出発しました。
[ロシア海軍の最新鋭揚陸艦イワン・グレンは航海試験の為に出航した]

8月15日にはクロンシュタットへ入港し、8月23日~24日には輸送戦闘ヘリコプターKa-29の発着試験が行なわれました。
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その後もフィンランド湾で試験を行なっていた「イワン・グレン」は、8月28日に暴風海域で民間の小型ボートを保護しました。
[フィンランド湾で洋上試験中のロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは暴風海域で民間艇を保護した]

フィンランド湾での航行試験は2016年8月31日に完了し、「イワン・グレン」バルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンはフィンランド湾での洋上試験を終えた]

しかし、その後に艦の消磁システムの不具合が発覚し、航行試験は中断されました。

「イワン・グレン」は2016年末までにロシア海軍へ引き渡される筈でしたが、またも翌年(2017年)に延期される事になりました。

「イワン・グレン」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で不具合の改修が進められていました。
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2017年6月3日にカリーニングラードからバルチースクへ移動し、6月上旬に洋上試験を再開しました。

[ロシア海軍の最新大型揚陸艦イワン・グレンはバルト海での洋上試験を再開する]

その後、7月30日の「ロシア海軍の日」観艦式へ参加するため、クロンシュタットへ移動しました。

7月30日、クロンシュタットで行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

その後、洋上試験を再開し、10月21日にはバルト海AK-630M 30mmガトリング砲の射撃試験を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年10月21日11時14分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」は海上で砲複合体の試験を行なった】

10月27日にも30mmガトリング砲の射撃試験を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年10月27日14時29分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」乗組員は海上で砲射撃を実施した】

11月14日までに工場航行試験は終わりました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年11月14日20時53分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」は工場航行試験を完了した】

その後、国家試験が始まり、12月9日までに軍用車両の積載及び下船試験が行われました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年12月9日11時6分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」の国家試験の枠組みで車両積載試験が実施された】

12月22日までにバルト海30mm機関砲(AK-630M 30mmガトリング砲30mm2連ガトリング砲「ドゥエト」)の射撃試験が行われました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2017年12月22日14時0分配信
【試験中の大型揚陸艦「イワン・グレン」はバルト海で砲射撃を実施した】


「イワン・グレン」は2017年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈だったのですが、艦の後進の制御に問題が有る事が判明した為、またもや引き渡しが延期されました。
[最新大型揚陸艦イワン・グレンのロシア海軍への引き渡しは2018年春以降になる]

2018年4月3日、「イワン・グレン」国家試験を再開する為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは洋上試験再開の為にバルト海へ出航した]

5月4日までに試験は完了し、カリーニングラード造船所へ戻ってきました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンの洋上試験は完了した]

その後は造船所で検査が行なわれ、6月2日に完了しました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ引き渡す前の検査を完了した]

そして2018年6月20日、「イワン・グレン」ロシア海軍へ納入され、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催されました。

[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
2018年10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
「イワン・グレン」北方艦隊第121揚陸艦旅団へ編入されました。

その後の動向は明らかにされていませんが、2021年4月にはポリャールヌイ『第10艦船修理工場』で修理が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新大型揚陸艦イワン・グレンは修理を行なう]

修理を終えた「イワン・グレン」は4月24日にバレンツ海へ出航し、対テロ演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新大型揚陸艦イワン・グレンはバレンツ海で対テロ演習を行なった]

就役時には「イワン・グレン」の舷側番号は「135」でしたが、最近「010」に変更されました。
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2021年5月21日にはコラ湾グリャズナヤ入り江(サフォノヴォ)装甲兵員輸送車の積載訓練を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはコラ湾沿岸で装甲兵員輸送車の積載訓練を行なった]

5月23日にはモトフスキー湾海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはバレンツ海で上陸演習を行なった]

8月15日にはペチェンガ湾自動車化射撃旅団(ペチェンガ赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第200独立自動車化射撃旅団)及び海軍歩兵旅団(キルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団)の車両の積載訓練を行ないました。


2番艦「ピョートル・モルグノフ」は2015年6月11日に起工され、2018年5月25日に進水、2020年12月23日にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊第121揚陸艦旅団へ編入されました。

[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
2021年1月30日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]


以前にはプロジェクト11711の建造は「イワン・グレン」「ピョートル・モルグノフ」の2隻で終了する予定でしたが、その後、一転して2隻が追加建造される事になりました。
[ロシア海軍の為に2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)が追加建造される]

そして2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」の2隻が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]

この2隻は、最初の2隻よりもサイズが拡大した改良型になります。
[サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で改イワン・グレン型揚陸艦カイマンが公開された]
[改イワン・グレン型大型揚陸艦2隻は2023-2024年にロシア海軍へ就役する]

「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」太平洋艦隊へ配備されます。
『イズベスチヤ』より
2019年6月5日0時1分配信
【太平洋からクリルへ:新たな「揚陸艦」は極東の境界を強化する】

ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型コルベット"グローズヌイ"と"ブーイヌイ"は2021年8月末に起工される

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『イズベスチヤ』より
2021年8月16日0時0分配信
【静寂な大洋:極東で2隻のコルベットが起工される】

どのようにプロジェクト20380艦及び20385艦は東の国境を強化するのか

8月末までに『アムール造船工場』太平洋艦隊の為の2隻の最新鋭コルベットが起工されると『イズベスチヤ』国防省より伝えられた。
プロジェクト20380艦「グローズヌイ」プロジェクト20385艦「ブーイヌイ」は、最も現代的かつロシア海軍を代表する最も強力な艦の1つである。
このようなコルベットの東の国境への2隻同時の登場は、太平洋艦隊の能力を急激に強化する。
これらは、沿岸付近で行動するのみならず、遠海ゾーンで任務を遂行できる。

[「グローズヌイ」と「ブーイヌイ」]
2隻のプロジェクト20380及び20385コルベットの起工は、8月末までに行なわれると『イズベスチヤ』軍当局の情報提供者より伝えられた。
彼は、この行事が年末に延期される可能性は小さい事を明らかにした。
以前、艦の起工日は一度ならず変更された。
今の所、建造完了時期は未だ不明である。
予備計画によると、それは2024~2025年に計画されている。

プロジェクト20380コルベット「ステレグーシチー」は、ポストソヴィエト時代に開発された初の遠海ゾーン艦である。
バルト海黒海の為の艦は『北方造船所』で、太平洋の為の艦は『アムール造船工場』で作成される。

太平洋艦隊の為のコルベットの製造は、最初はスムーズには行かなかった:トップ艦「ソヴェルシェーンヌイ」の建造には11年掛かった。
次のシリーズの代表「グロームキー」「アルダル・ツィジェンジャポフ」は、より短期間で製造され、今は全て太平洋で勤務に就いている。
最近、コルベット「リェーズキー」が進水し、艦隊への引き渡しは2022年に計画されている。

2019年に『イズベスチヤ』が伝えたように、シリーズの建造の一時停止が決定された。
しかし、その後に再検討された。
1年前、『アムール造船工場』の訪問中に国防省のトップ、セルゲイ・ショイグは、8年間で更に6隻のコルベットの進水が可能であるかどうかを理解する為を含め、同社へ到着したと言った。
その直後、フォーラム『アルミヤ-2020』会場で建造を継続する契約へ署名された。
今年7月、ロシア連邦首相ミハイル・ミシュスティンが同社を訪れた。
彼は、関係省庁へ『アムール造船工場』を支援する措置を講ずるように指示した。

「グローズヌイ」は、太平洋艦隊の第5のプロジェクト20380コルベットとなる。
シリーズの最初の代表と比べ、この艦は、有翼ミサイル、無人機、更には砲弾の探知が可能なより強力なレーダーを受け取る。
艦の対空防衛は、約150kmの行動距離を持つ新たな高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」が担当する。
それは艦上にミサイルKh-35の為の発射装置を持つ対艦複合体「ウラン」、2基の30mm砲AK-630100mm砲A-190、そして更に2基の小口径魚雷装置複合体「パケート」を搭載する。

全てのプロジェクト20380艦ステルス技術を使用して建造されている。
その上部構造物多層複合材料から製造されており、敵のレーダーにとって艦の視認性は低い。
船体の水中部分は、艦の速度を増加させる事を考慮した水の抵抗を低減する輪郭を得た。

[大洋の可能性]
「プロジェクト20380コルベットは、太平洋上で何の問題も無く動作できる非常に素晴らしい艦です」

軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「補充は、太平洋艦隊の強化の枠組みで実行されており、現時点においては、日本、アメリカ、南朝鮮、中国の艦隊と比べると、水上構成では非常に生彩が無いように見えます。
ロシアの水上戦力の強化は、とても必要な事です。
『アムール造船工場』でシリーズ艦を建造するという以前の決定は、一度に2つの課題を解決します:第1に、極東地域の発展、そして第2に、海軍の本当の強化」


近年、『アムール造船工場』でのコルベットの製造速度を4年に短縮できるように重要な措置が講じられている。

コルベット「ブーイヌイ」は、20385シリーズの第3の代表であり、『アムール造船工場』では初めて建造される。
『北方造船所』で建造されたトップ艦「グレミャーシチー」は、2021年の新年を前に海軍へ引き渡された。
海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、この時、将来的には更に6隻のコルベットが建造され、太平洋艦隊へ送られると述べた。
第2のコルベット「プロヴォールヌイ」は、現在建造中である。

全てのプロジェクト20385艦太平洋艦隊の為に意図されている。
20380シリーズとの主な差異は、海上のみならず沿岸の目標も効果的に撃破できるミサイル複合体「カリブル-NK」である。
コルベット20385シリーズは、海上ゾーン、沿岸哨戒水域で護衛及び打撃任務を遂行し、更に水上艦及び潜水艦との戦闘の為に意図されている。
それは2000トン以上の排水量を有しており、全長104メートル、幅13メートル。
艦の速力は27ノット、航続距離4000海里。

「プロジェクト20380及び20385コルベットは適切にバランスが取れており、良好な武装を持ち、それを太平洋艦隊で成功裏に示しています」
ドミトリー・ボルテンコフ
は指摘した。
「水上艦船員は、自身の命を代償にして駆逐艦ブイストルイの大事故を防ぎ、艦と348名の乗組員を救った19歳の水兵に敬意を表して命名された多目的コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"について、非常に良く評価している事が知られています」
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ドミトリー・ボルテンコフ
は締め括った。

以前に『イズベスチヤ』は、軍当局の専門家がプロジェクト22160哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」の新たなバッチの購入の為の契約の数値に取り組んでいると伝えた。
シリーズの建造中、特に兵装複合体が改訂される。
近代化される艦への新たな対空防衛システムの装備の可能性は排除されない。



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現在、ロシア極東方面コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』では、太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの建造が進められています。

1隻目の「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2006年6月30日起工、2015年5月22日進水)は、2017年7月20日に就役しました。
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[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目の「グロームキー」(335、2012年4月20日起工、2017年7月28日進水)は、2018年12月25日に就役しました。
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[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3隻目の「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339)は2015年7月22日に起工され、2019年9月12日に進水し、2020年12月25日に就役しました。
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[プロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]

4隻目の「リェーズキー」は2016年7月1日に起工され、2021年7月1日に進水しました。
就役は2022年に予定されています。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年5月9日に就役する]


プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」(337)は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2020年12月29日に就役しました。
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[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。
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就役は2021年末に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。
[プロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイは2021年末にロシア海軍へ就役する]


2020年12月15日、『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]
この6隻は、2024年~2028年の就役が予定されています。

この契約により、太平洋艦隊は、最終的に6隻のプロジェクト20380コルベットと6隻のプロジェクト20385コルベットを取得する事になります。

この契約の下で最初に起工されるのは、プロジェクト20380コルベット「グローズヌイ」プロジェクト20385コルベット「ブーイヌイ」となります。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型コルベット"グローズヌイ"と"ブーイヌイ"が起工される]

当初、「グローズヌイ」「ブーイヌイ」の起工は、2021年5月初頭に予定されていましたが、その後、8月上旬に延期され、更に8月末に延期されました。
[2021年5月初頭にロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット2隻、プロジェクト06363潜水艦2隻が起工される]
[2021年8月9-10日にロシア海軍の為の6隻の水上艦及び潜水艦が起工される]

ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年8月14日15時25分配信
【太平洋艦隊艦支隊は対潜航空機Il-38及びIl-38Nと共に演習を実施した】

コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」で構成される太平洋艦隊艦支隊は、ロシア北東軍集団混成航空連隊の2機の対潜航空機Il-38及びIl-38Nと共にピョートル大帝湾海域で複合演習を実施した。

艦隊の戦闘訓練計画に沿って行なわれた演習において出航するコルベットは、指示された任務を遂行しなければならなかった。

前日に艦支隊は海上へ出航し、戦闘及び航海の為の緊急準備の乗組員の訓練へ取り組んだ。

海上での複合演習中、太平洋艦隊の3隻のコルベットの対空防衛班は、艦の間の仮想空中空中目標の探知、追跡、目標割り当ての訓練を実施した。

艦支隊のロケット-砲撃戦闘部門の要員は、仮想敵空中攻撃手段を単独及び合同で破壊する演習を実施した。

次に、航空機Il-38及びIl-38Nの乗員は、艦の展開と仮想敵潜水艦の行動の可能性が有るルート上への空中からの仮想機雷源の設置へ取り組んだ。

海上での演習完了後、艦は駐留所へ戻った。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2017年8月上旬にウラジオストクで開催された国際海軍競技会『海洋杯-2017』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は国際海軍競技会『海洋杯-2017』へ出場する]

2019年5月初頭に黄海で実施されたロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

2020年4月1日から6月20日まで同型艦「グロームキー」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年3月29日にピョートル大帝湾ジェルトゥヒナ島100mm砲の艦砲射撃を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾で艦砲射撃訓練を行なった]


ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「グロームキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2020年4月1日から6月20日まで同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年3月26日にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"はピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]


3隻目の「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、2015年7月22日に起工され、2019年9月12日に進水し、2020年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]

就役後は乗組員の錬成訓練を行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は乗組員の錬成訓練を行なう]


2021年4月3日には「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」対機雷防衛艦「ヤーコフ・バリャーエフ」(2020年12月26日就役)と共に日本海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

4月22日には「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」ピョートル大帝湾で対空、対水上、対地、対機雷砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

翌4月23日には「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」ピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で対潜演習を実施した]


2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

そして8月14日には3隻のコルベットピョートル大帝湾で演習を行ないました。
演習には、ロシア北東軍集団、つまりカムチャツカ半島に駐留する対潜哨戒機Il-38Il-38Nも参加しました。

対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフと多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは2021年8月20日にロシア海軍へ就役する

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『タス通信』より
2021年8月14日19時37分配信
【最新の対機雷防衛艦は8月20日にロシア海軍へ加わる】
モスクワ、8月14日/タス通信

最新の対機雷防衛艦「ゲオルギー・クルバトフ」後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は8月20日に海軍へ加わる。
土曜日にロシア国防省は発表した。

「2021年8月20日、海上後方支援船フセヴォロド・ボブロフと対機雷防衛艦オルギー・クルバトフの海軍への受け入れ式典が開催されます」
声明では、こう述べられた。

当局は、行事はサンクトペテルブルク造船工場『北方造船所』の領域で行なわれると通知した。
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プロジェクト12700対機雷防衛艦の最初の生産艦(2番艦)「ゲオルギー・クルバトフ」は2015年に起工され、2020年9月に進水した。
以前、艦は黒海艦隊第68水域保護艦旅団へ加入すると伝えられた。

プロジェクト23120後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は、貨物輸送、曳航、水路調査の実施、遭難した艦へ援助を与える為に意図されている。
それは設備の無い埠頭や外洋で積載作業を行なう事が出来る。



プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]


起工から1年以上経った2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。

[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]

この火災により焼けた「ゲオルギー・クルバトフ」ガラス繊維強化プラスチック製船体を修復する為、同艦の進水は延期される事になりました。

「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復は2020年6月に完了し、7月15日には造船台から出ました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年6月に進水する]
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年9月に進水する]

2020年9月30日、「ゲオルギー・クルバトフ」はようやく進水しました。

[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはサンクトペテルブルクで進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2021年6月1日からバルト海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは洋上試験を開始した]




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プロジェクト23120多機能後方支援船の2番船MB-75は、2013年12月19日にサンクトペテルブルク『北方造船所』で起工されました。
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2015年2月5日に「フセヴォロド・ボブロフ」と改名されました。

2016年11月14日に進水しました。
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その後、岸壁で艤装作業が進められました。
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「フセヴォロド・ボブロフ」の洋上試験は、2020年12月初頭にバルト海で開始される予定でしたが、延期されました。
[ロシア海軍の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験の準備を進めている]

2021年3月20日、「フセヴォロド・ボブロフ」は洋上試験の最初の段階となる工場航行試験を開始する為にサンクトペテルブルクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を開始した]

3月31日に補給の為、一旦クロンシュタットへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験の第1段階を終えた]

補給を終えた「フセヴォロド・ボブロフ」は4月4日に工場航行試験を再開し、同等の排水量(つまり9500トン前後)の船の曳航試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験を再開した]

4月中旬に洋上試験を一旦終え、船体外部の点検の為にサンクトペテルブルク『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは船体の点検の為にサンクトペテルブルクへ戻った]

5月17日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を再開しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を再開した]

その後、工場航行試験が完了し、最終洋上試験となる国家試験が始まりました。

国家試験は8月2日までに完了しました。
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[最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは2021年8月中旬にロシア海軍へ就役する]

8月6日には国家試験の受領証書への署名が行なわれました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年8月6日17時31分配信
【後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は海軍へ納入された】


この2隻のロシア海軍への就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)は、2021年8月20日にサンクトペテルブルクで開催される事になりました。

就役後は、2隻とも黒海艦隊へ配備されます。

火災鎮火支援の為にトルコへ派遣されたロシア海軍航空隊の水陸両用機Be-200は墜落した


『タス通信』より
2021年8月14日22時1分配信
【ロシア連邦国防省は同省の航空機Be-200がトルコで墜落した事を確認した】
モスクワ、8月14日/タス通信

ロシア国防省水陸両用航空機Be-200は、着陸へ入った際の事故で失われた。
機内には8名が乗っていた。
土曜日に軍当局は報道機関へ伝えた。

国防省によると、悲劇はモスクワ時間で8月14日の15時10分頃に起こった。
航空機は着陸へ入った際の事故で失われた。
「トルコ共和国のアダナ村地域で火災発生源の消火任務を遂行した後に」
ロシア軍
は説明した。
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国防省は、航空機には5名ののロシア連邦軍人と3名のトルコからの代表が乗っていたと伝えた。
後者は乗員へ火災発生源を指示していた。

軍当局は、原因を明らかにする為、事故現場へロシア国防省員会が向かったと付け加えた。

7月8日、ロシア海軍海上航空隊から水陸両用機Be-200トルコ共和国の自然火災の鎮火を支援する為に派遣された。
航空機の乗員は、エイスク(クラスノダール地方)ロシア海軍海上航空隊戦闘応用・飛行再訓練センターで訓練を受けており、このような部類の任務を遂行した実地経験を有している。

Be-200は、到達困難な地域を含む火災の鎮火の為に意図されている世界最大の水陸両用機である。
それは機内へ12トンの水を積載できる。


『タス通信』より
2021年8月14日23時10分配信
【トルコでのロシア国防省の航空機Be-200の事故により8名が死亡した】
モスクワ、8月14日タス通信

トルコで墜落した水陸両用機Be-200の搭乗者は全員死亡した。
土曜日にロシア国防省は報道機関へ伝えた。

「トルコ共和国で事故により失われたロシアの航空機Be-200に乗っていたロシア軍人の5名の乗員と、火災発生源を指示していたトルコ共和国の3名の民間人は死亡しました」
軍当局
は表明した。

ロシア国防省によると、ロシア海軍海上航空隊水陸両用機Be-200ESモスクワ時間で8月14日の15時10分頃にトルコアダナ村地域で墜落した。


『タス通信』より
2021年8月15日0時31分配信
【プーチンは航空機Be-200のトルコでの事故で死亡した軍人への表彰の授与を指示した】
モスクワ、8月14日/タス通信

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、セルゲイ・ショイグ国防相トルコの自然火災の消火時に航空機Be-200の事故で死亡したロシア軍人へ死後の国家表彰の授与を指示した。
クレムリン(大統領府)広報サービスは発表した。

「プーチンは、航空機Be-200の事故により亡くなったロシア軍人の家族と親類、更にはトルコ共和国市民の家族と親類へ深い哀悼の意を表しました。
大統領は、国防相に対し、ロシア軍人への死後の国家表彰を指示しました」
大統領府
広報サービスは話した。

ロシア連邦国防省によると、ロシア海軍海上航空隊水陸両用機Be-200ESモスクワ時間で8月14日の15時10分頃にトルコアダナ村地域で墜落した。
航空機には、5名のロシア軍人と、火災発生源の指示の為の3名のトルコの代表が乗っていた。
彼らは全員死亡した。



『ベリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』公式サイトより
【多目的水陸両用機Be-200】

ロシア海軍の現用の水陸両用機Be-12「チャイカ」は既に製造から40年以上が経過しており、寿命延長改修を行ないながら運用が続けられています。
[ロシア海軍航空隊の水陸両用機Be-12チャイカは近代化改修される]


一方、Be-12を開発したべリエフは、ソ連邦解体後、新たな水陸両用機Be-200を開発し、消火/捜索救助型がロシア非常事態省で運用されています。


ロシア海軍への引き渡しは2020年7月から始まっており、合計6機の調達が予定されています。
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ロシア海軍航空隊での運用が始まって未だ1年程度のBe-200ですが、2021年7月8日、ロシア大統領プーチンの命により、トルコへ森林火災の消火支援の為に派遣されました。

[ロシア海軍航空隊の最新鋭水陸両用機Be-200は火災鎮火支援の為にトルコへ派遣された]


Be-200トルコで森林火災の消火任務に従事していましたが、8月14日、消火作業を終えて基地へ戻る際に墜落しました。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは英仏海峡へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月13日16時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はラ・マンシュ海峡へ入った】

本日(8月13日)、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる艦・支援船支隊は、パ・ド・カレー海峡を通過し、ラ・マンシュ海峡へ向かって南方への移動を続けている。
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支隊の一員として更に、太平洋艦隊コルベット「グレミャーシチー」黒海艦隊掃海艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」が行動している。
これらの戦闘艦主要海軍パレードへ参加した後、8月12日に北方艦隊艦・支援船支隊へ合流した。

今後、遠距離航海計画に沿って艦・支援船支隊の乗組員には、一連の艦隊間協同の課題への取り組みが控えている。



ロシア北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2021年6月中旬にバレンツ海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊最新鋭大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2020年12月23日就役)と共にバレンツ海へ出航し、各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した]


2021年6月28日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を含む北方艦隊艦船部隊は、『ロシア海軍の日』(7月の最終日曜日)にクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、セヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦はバルト海へ向かった]

7月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]

7月25日の『ロシア海軍の日』クロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。



観艦式が終わった後、北方艦隊の艦はクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。

8月4日から北方艦隊指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習へ参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]

主要海軍パレード及び指揮-参謀訓練へ参加した北方艦隊の水上艦~ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した]

しかし、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(おそらくは救助曳船「アルタイ」給油船「アカデミック・パシン」)はセヴェロモルスクへ戻らず、グレートブリテン島北東のマレー湾に投錨停泊しました。
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8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船マレー湾を去り、遠距離航海へ向かいました。
具体的な行き先は明らかにされていませんが、おそらくは地中海でしょう。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはグレートブリテン島北東沖から去り、遠距離航海へ出発した]

8月12日には、同じく主要海軍パレードへ参加した後にバルト海から出た太平洋艦隊プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)及び黒海艦隊プロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」(2019年12月28日就役)が合流し、8月13日に英仏海峡へ入りました。

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[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

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[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはセヴァストーポリへ向かった]

今後、「グレミャーシチー」極東(沿海地方)へ、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」黒海(クリミア半島)へ向かいますが、その途中までは「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と行動を共にするようです。


なお、ロシア海軍当局からの公式発表は有りませんが、同じく主要海軍パレードへ参加した北方艦隊大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」も8月10日に英仏海峡を通過しています。
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ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは黒海で海上戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年8月13日13時0分配信
【哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」乗組員は黒海で複合演習を実施した】

黒海艦隊哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」乗組員は、黒海で対空防衛及び海上戦闘の複合演習を実施した。

最初の段階で哨戒艦の対空防衛班は、対空防衛複合体を使用して仮想敵艦からのミサイル攻撃を撃退した。

第2段階で船員は、水上目標への砲射撃を実施し、単艦での海上戦闘戦術へ取り組んだ。
仮想敵部隊の役として、標的盾船、更には浮遊機雷模型が関わった。

更に演習中、哨戒艦の乗組員は擲弾射撃を行ない、無防備の泊地へ艦が停泊する際に水中破壊工作グループを撃滅する行動に磨きをかけた。

演習は、艦隊の戦闘訓練計画に沿って黒海の海上射爆場で行なわれた。



プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」は、タタールスタン共和国ゼレノドリスク造船所で2014年7月25日に起工され、2017年に進水し、2019年6月11日に就役しました。

[新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後は暫く黒海内で行動していましたが、2020年1月25日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。


2020年2月6日には地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

2020年6月24日にボスポラス海峡を北上し、その後、母港ノヴォロシースクへ帰投しました。
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2020年11月下旬に黒海東部で行なわれたエジプト海軍との合同演習『友情の橋-2020』へ参加しました。

[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』は完了した]

2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


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その後、プロジェクト11356Rフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)及びプロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流してスエズ運河を通過し、紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にパキスタンカラチ港へ到着しました。

[パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した]

2月12日、カラチ港多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催されました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』が始まった]

2月15日、ロシア海軍を含め、演習へ参加する艦船はカラチ港から出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』の海上フェーズが始まった]

パキスタン沖(アラビア海)での洋上演習は2月16日に終了しました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』は終了した]

演習終了後、3月初頭に地中海へ入りました。

3月28日には地中海東部で対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部で対空防衛演習を実施した]

4月3日に地中海からダーダネルス海峡へ入り、その後、ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海を去った]
その後、黒海東岸の母港ノヴォロシースクへ帰投しました。

2021年8月9日、同型艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」(2020年11月27日就役)と共に母港ノヴォロシースク海軍基地から出航し、砲撃訓練などを実施しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ドミトリー・ロガチョフとパーヴェル・デルジャーヴィンは黒海東部で砲撃訓練を実施した]

8月13日には単艦で各種海上戦闘訓練を実施しました。

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33のパイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカでの訓練を開始した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月12日22時15分配信
【北方艦隊の艦上戦闘機の飛行士はクリミアの訓練装置ニートカでの飛行に着手した】

本日(8月12日)、北方艦隊艦上戦闘機の飛行士は、クリミア航空隊地上試験訓練複合体(ニートカ)での計画練習訓練飛行へ着手した。

最初の計画飛行勤務中、4回の飛行が行なわれ、その最中に、滑降飛行と、航空拘束装置のケーブルへの接触を伴う滑降飛行へ取り組んだ。

訓練装置での飛行開始までに全ての飛行士は、地上試験訓練複合体の技術的特徴と戦闘演習任務遂行時の安全要件に関する知識のテストに合格した。

更に、着陸へのアプローチの最終段階で指定降下滑降進路に対する航空機の位置の絶え間ない視覚情報を飛行士へ提供する為に使用される光学着艦システム「ルナ」の上空飛行が行なわれた。

艦上飛行士は、艦上戦闘機のパイロットの訓練の為に特別に作成された練習戦闘航空機Su-25UTGで着艦練習へ取り組む。
練習-訓練航空機へ習熟した後、海上飛行士は、戦闘機Su-33へ乗り換える。

航空巡洋艦の甲板への着艦経験を持たない若い士官は、先ず初めに指定高度で訓練装置ニートカ「甲板」上空の通過を行ない、その後、発進した機体で甲板へ触れ、その後でのみ制動装置のケーブルへ接触する訓練へ着手する。

北方艦隊艦上戦闘機航空連隊航空機の飛行要員の一部は、先週末に恒久駐留飛行場からサキへの基地移動を完了した。
現在、北方艦隊航空・防空軍の4機の艦上航空機Su-33、1機のSu-25UTG及び1機のSu-30SMクリミアで飛行勤務を行なっている。





[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は20機程度です。
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Su-33は寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]

第279連隊Su-33は、2016年4月26日から6月24日までクリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」で「発着艦」訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した]


2016年7月1日からは母艦「アドミラル・クズネツォフ」での飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の飛行訓練が始まった]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この時、「アドミラル・クズネツォフ」には10機程度のSu-33が搭載されました。

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機シリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルKh-101を発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

元々は空対空専門のSu-33でしたが、シリア遠征へ出発する前に、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24-33が装備されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

12月5日、1機のSu-33(機体番号67)が「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年11月13日/12月5日)・続報]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年12月)の原因は着艦拘束装置のケーブルとは関係が無い]

Su-33を含む「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。

[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]


地中海東部(シリア沖)から戻った後、艦上戦闘機Su-33MiG-29Kは、北方艦隊の演習へ何度か参加しています。

2017年6月16日にはコラ半島ルムボフスキーで地上爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島で地上爆撃訓練を行なった]

2017年8月には、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動して訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2017年8月からクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]

2018年4月には北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の対空戦闘訓練の「敵役」を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]

2018年5月末、第279連隊Su-33練習機Su-25UTGは、飛行訓練の為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]
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2018年6月末、Su-33ロシア航空宇宙軍空中給油機Il-78からの空中給油訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島で空中給油訓練を行なった]

その後、2018年9月1日から8日まで地中海東部(シリア沖)で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の合同演習にも何機かのSu-33が参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年12月1日、2機のSu-33は、ロシア/ソヴィエト時代の艦上戦闘機隊長に因んで「チムール・アパキージェ」、「フェオクチスト・マトコフスキー」と命名されました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はチムール・アパキージェ、フェオクチスト・マトコフスキーと命名された]

2019年1月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、コラ半島及びバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行なった]

2019年2月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、新人パイロットの「発着艦」訓練を行なう為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカで『発着艦』訓練を行なう]

2019年11月下旬、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、再びクリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカで『発着艦』訓練を行なう]

その後、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻り、空中戦闘などの飛行訓練を行なっていました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で空中戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33は空中戦闘訓練を行なう]

元々は対空戦闘専門のSu-33ですが、2020年4月16日には地上爆撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はムルマンスク州で地上爆撃訓練を行なった]

2021年2月下旬には新人パイロットの空中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットは空中戦闘訓練を行なった]

2021年3月10日にも地上爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33は地上爆撃訓練を行なった]

2021年7月初頭には新人パイロットが参加する迎撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットは迎撃戦闘訓練を行なった]

2021年8月5日、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機隊は2021年8月以降にクリミア半島の艦上航空隊訓練複合体ニートカで訓練を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカへ向かった]

翌8月6日にサキ飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカへ到着した]

そして8月12日から艦上機訓練施設「ニートカ」での飛行訓練を開始しました。


既に生産終了から20年以上経った艦上戦闘機Su-33ですが、今後エンジンの出力強化やレーダーのアップグレードといった近代化改修が行なわれます。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は近代化改修される]


なお、第279艦上戦闘機航空連隊「母艦」アドミラル・クズネツォフは、2018年4月末から近代化改装工事が行なわれています。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはグレートブリテン島北東沖から去り、遠距離航海へ出発した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月11日16時55分配信
【北方艦隊の艦・支援船支隊は北海へ入り、南方へ進路を取った】

本日(8月11日)、主要海軍パレードへ参加した大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる北方艦隊艦・支援船支隊は、マレー湾の投錨停泊地を去り、北海へ入り、南方へ進路を取った。
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グレートブリテン北東に位置するマレー湾ロシア船員は悪天候の回復を待ち、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員は支援船から物資を補充した。

今後、北方艦隊艦・支援船支隊は、遠距離航海計画に沿って行動を続ける。
航海の特定の段階で北方艦隊船員は、ロシア海軍の他の艦隊の艦との艦隊間協同の問題への取り組みが計画されている。



ロシア北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2021年6月中旬にバレンツ海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊最新鋭大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2020年12月23日就役)と共にバレンツ海へ出航し、各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した]


2021年6月28日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を含む北方艦隊艦船部隊は、『ロシア海軍の日』(7月の最終日曜日)にクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、セヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦はバルト海へ向かった]

7月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]

7月25日の『ロシア海軍の日』クロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。


北方艦隊最新鋭フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、2021年6月中旬にサンクトペテルブルクへ到着し、7月25日の『ロシア海軍の日』にはネヴァ川主要海軍パレードへ参加しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクロンシュタットへ到着した]


観艦式が終わった後、これらの艦はクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。

8月4日から北方艦隊指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習へ参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]

主要海軍パレード及び指揮-参謀訓練へ参加した北方艦隊の水上艦~ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した]

しかし、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(おそらくは救助曳船「アルタイ」給油船「アカデミック・パシン」)はセヴェロモルスクへ戻らず、グレートブリテン島北東のマレー湾に投錨停泊しました。
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8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船マレー湾を去り、遠距離航海へ向かいました。
具体的な行き先は明らかにされていませんが、おそらくは地中海でしょう。

クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月11日16時0分配信
【北方艦隊からの主要海軍パレード参加艦は恒久駐留所へ到着した】

サンクトペテルブルク及びクロンシュタット主要海軍パレードへ参加した北方艦隊の艦及び潜水艦の主要部分は、コラ半島の恒久駐留所へ到着した。

本日(8月11日)、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」が到着した。
明日、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウラジカフカス」が恒久駐留所の埠頭へ係留される。
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パレードに参加した他の多くの艦は、世界の大洋の様々な海域で計画任務の遂行を続ける。

大西洋上の艦隊間移動中、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ大将の指揮下で行なわれた軍部隊管理の指揮-参謀訓練の枠組みにおける実地行動への取り組みへ参加した。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役/2016年12月末再就役)は、2021年6月上旬に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海北方艦隊戦術演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海戦術演習は完了した]

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2021年6月中旬にバレンツ海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北方艦隊最新鋭大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2020年12月23日就役)と共にバレンツ海へ出航し、各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した]


2021年6月28日、これらの艦を含む北方艦隊艦船部隊は、『ロシア海軍の日』(7月の最終日曜日)にクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、セヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦はバルト海へ向かった]

7月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]

この他、北方艦隊原子力潜水艦3隻(戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「クニャージ・ウラジーミル」、原子力巡洋潜水艦「ヴェプリ」、原子力水中巡洋艦「オリョール」)も主要海軍パレードへ参加する為にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の3隻の原子力潜水艦は現地へ到着した]

7月25日の『ロシア海軍の日』クロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。


北方艦隊最新鋭フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、2021年6月中旬にサンクトペテルブルクへ到着し、7月25日の『ロシア海軍の日』にはネヴァ川主要海軍パレードへ参加しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクロンシュタットへ到着した]


観艦式が終わった後、これらの艦はクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。

8月4日から北方艦隊指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習を開始しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]

一方、北方艦隊旗艦の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」も、指揮-参謀訓練へ参加する為、8月5日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北方艦隊演習へ参加する為にバレンツ海へ出航した]

8月6日、キぺロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142北東大西洋へ進出し、観艦式参加艦部隊と合同演習を行ないました。
演習のシナリオは、大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」を中核とする仮想敵艦グループをTu-142が探知し、その目標データをロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、原子力水中巡洋艦「オリョール」へ転送し、対艦ミサイルの模擬発射を行なうというものでした。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋で北方艦隊艦船部隊と合同演習を行なった]

8月9日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」ノヴァヤゼムリャ列島沖で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴァヤゼムリャ沖で砲撃訓練を実施した]

これで北方艦隊指揮-参謀訓練は完了し、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。

ただ、主要海軍パレードへ参加した北方艦隊の水上艦の一部は、引き続き遠距離航海を行ないます。

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島とバレンツ海で空中戦闘訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月10日16時30分配信
【北方艦隊の艦上戦闘機は空中戦闘戦術へ取り組んだ】

北方艦隊艦上戦闘機航空機連隊の飛行士は、コラ半島およびバレンツ海上空で練習訓練飛行を実施した。

飛行には、艦上戦闘機Su-33の5名の乗員が参加した。
彼らは、様々な高度での操縦技術と、遠距離ミサイル戦術及び複雑な飛行術運動を行なう近接空中戦闘機動へ取り組んだ。

仮想敵航空機の役割は、艦上戦闘機の2名の乗員が演じた。
彼らは、飛行場地域の目標への打撃を模した。

更に飛行士は、グループ飛行の操縦術へ取り組んだ。
若いパイロットは極北条件での航法の特徴及び目印の無い場所の上空の飛行に習熟した。

飛行は、セヴェロモルスク-1飛行場から中間に実施された。
合計して飛行士は約20時間空中に居た。





[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は20機程度です。
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Su-33は寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]

第279連隊Su-33は、2016年4月26日から6月24日までクリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」で「発着艦」訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した]


2016年7月1日からは母艦「アドミラル・クズネツォフ」での飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の飛行訓練が始まった]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この時、「アドミラル・クズネツォフ」には10機程度のSu-33が搭載されました。

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機シリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルKh-101を発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

元々は空対空専門のSu-33でしたが、シリア遠征へ出発する前に、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24-33が装備されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

12月5日、1機のSu-33(機体番号67)が「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年11月13日/12月5日)・続報]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年12月)の原因は着艦拘束装置のケーブルとは関係が無い]

Su-33を含む「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。

[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]


地中海東部(シリア沖)から戻った後、艦上戦闘機Su-33MiG-29Kは、北方艦隊の演習へ何度か参加しています。

2017年6月16日にはコラ半島ルムボフスキーで地上爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島で地上爆撃訓練を行なった]

2017年8月には、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動して訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2017年8月からクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]

2018年4月には北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の対空戦闘訓練の「敵役」を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]

2018年5月末、第279連隊Su-33練習機Su-25UTGは、飛行訓練の為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]
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2018年6月末、Su-33ロシア航空宇宙軍空中給油機Il-78からの空中給油訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島で空中給油訓練を行なった]

その後、2018年9月1日から8日まで地中海東部(シリア沖)で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の合同演習にも何機かのSu-33が参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年12月1日、2機のSu-33は、ロシア/ソヴィエト時代の艦上戦闘機隊長に因んで「チムール・アパキージェ」、「フェオクチスト・マトコフスキー」と命名されました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はチムール・アパキージェ、フェオクチスト・マトコフスキーと命名された]

2019年1月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、コラ半島及びバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行なった]

2019年2月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、新人パイロットの「発着艦」訓練を行なう為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカで『発着艦』訓練を行なう]

2019年11月下旬、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、再びクリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカで『発着艦』訓練を行なう]

その後、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻り、空中戦闘などの飛行訓練を行なっていました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で空中戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33は空中戦闘訓練を行なう]

元々は対空戦闘専門のSu-33ですが、2020年4月16日には地上爆撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はムルマンスク州で地上爆撃訓練を行なった]

2021年2月下旬には新人パイロットの空中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットは空中戦闘訓練を行なった]

2021年3月10日にも地上爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33は地上爆撃訓練を行なった]

2021年7月初頭には新人パイロットが参加する迎撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットは迎撃戦闘訓練を行なった]

2021年8月5日、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機隊は2021年8月以降にクリミア半島の艦上航空隊訓練複合体ニートカで訓練を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカへ向かった]

翌8月6日にサキ飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカへ到着した]

一方、本拠地に残ったSu-33コラ半島およびバレンツ海上空で空中戦闘機動の訓練を行ないました。


既に生産終了から20年以上経った艦上戦闘機Su-33ですが、今後エンジンの出力強化やレーダーのアップグレードといった近代化改修が行なわれます。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は近代化改修される]


なお、第279艦上戦闘機航空連隊「母艦」アドミラル・クズネツォフは、2018年4月末から近代化改装工事が行なわれています。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は10回目の北極圏航海へ出発した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月10日14時45分配信
【北方艦隊の北極グループは北氷洋の海への航海に出発した】

北方艦隊北極グループは、北氷洋の海への航海に出発した。
この活動は10年間連続で実施されている。
航海は、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将の将旗の下で行なわれる。

午前、北極航海へ参加する部隊の北方艦隊主要基地セヴェロモルスクからの出航はコラ多種戦力小艦隊掃海艦グループにより保障され、コラ湾を通過し、バレンツ海で航行隊列を形成した。
更に、艦・支援船支隊は北へ進路を取った。

北極航海の第1段階では、艦・支援船支隊の一員として大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船「パミール」給油船「セルゲイ・オシポフ」が行動する。

航海へ出るまでの数日間、艦船の乗組員はバレンツ海で整然とした合同行動へ取り組んだ。
船員は通信演習を行ない、そして更には一連の物資-技術支援、遭難した船へ援助を与える演習を行なった。
これに加え艦船の乗組員は、海上移動及び無防備の泊地での支隊の対空、対潜、対水中工作防衛の課題へ取り組んだ。

北方艦隊の艦と支援船の今次北極航海は、北極におけるロシア連邦の利益の防護の保障へと指向される複合活動実行の枠組みで行なわれる。
航海の様々な段階では、大型揚陸艦を含む8隻の艦及び支援船が北方艦隊支隊の一員として行動する。

北方艦隊艦・支援船支隊の航海は、約2ヶ月間続き、北方海上航路海域を含む北氷洋の海の通行が計画されている。

北方艦隊将兵は、北極ロシア及び大陸を防衛する幾つかの演習へ参加し、北極ゾーンにおけるロシア連邦の海上船舶航行及び他の種類の海上経済活動の安全を保障する。



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ロシア北方艦隊は、2012年から北極圏での行動を活発化させています。

2012年9月、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

2013年9月にも、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
この時には、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島へ飛行場建設の為の各種機材や資材が陸揚げされ、同島の飛行場は再建されました。
[聖アンドレイの旗の下に]

2014年9月には、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極圏へ派遣されました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月9日14時09分配信
【ロシア北方艦隊の艦は北極圏航海から戻ってきた】

2014年12月1日には、北方艦隊を中核とする北方統合戦略司令部が設立されました。
[ロシア連邦軍北極圏統合戦略司令部が設立された]

2015年にも北極圏への遠距離航海と演習が実施されました。
艦船支隊は8月16日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏遠征へ出発した]
[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」
大型揚陸艦「コンドポガ」
海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-164
サルベージ船「アレクサンドル・プーシキン」
救助曳船「パミール」


2隻の大型揚陸艦には、何時もの海軍歩兵部隊(キルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団)では無く、2012年に北方艦隊の指揮下へ移管された「ペチェンガ2等クトゥゾフ勲章受章・第200独立自動車化歩兵旅団」所属部隊が乗っていました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏のジクソンへ到着した]

演習はタイミル半島の重要な工業施設周辺、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島でも実施され、遠征部隊は2015年10月10日に帰港しました。


2016年8月30日~10月7日には、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、救助曳船「パミール」、サルベージ船KIL-164などが北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏航海を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

この時には太平洋艦隊からも砕氷船「イワン・スサ―ニン」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が派遣され、ノヴォシビルスク諸島で合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは北極圏遠征から戻ってきた]

2017年8月10日~10月4日には、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」などが北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊の北極海遠征(2017年8月-10月)]

2018年8月8日~10月11日には、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を旗艦とする北方艦隊艦船支隊は、7度目となる北極圏への遠距離航海を行ないました。
この時にはオホーツク海まで進出し、極東のロシア連邦軍大演習『ヴォストーク-2018』にも参加しました。
[ロシア北方艦隊北極圏遠征(2018年8月-10月)]

2019年8月5日~9月30日には、前回同様大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を旗艦とする北方艦隊艦船支隊が、8度目となる北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2020年8月5日~10月20日には、大型対潜艦「セヴェロモルスク」を旗艦とする北方艦隊艦船支隊が9度目となる北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊第9次北極遠征(2020年8月-10月)]

北方艦隊は2021年1月1日からロシア連邦軍軍管区となりました。
[ロシア海軍北方艦隊は2021年1月1日からロシア連邦軍の軍管区となった]


そして2021年8月10日、10度目となる北極圏への遠距離航海が始まりました。
指揮官は、2018年、2019年、2020年の北極遠征と同様の北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将です。
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[北方艦隊北極支隊](オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619)
救助曳船「パミール」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」


出航時にはこの3隻でしたが、今後、北方艦隊大型揚陸艦などが合流します。

ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはセヴァストーポリへ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年8月10日11時45分配信
【黒海艦隊の対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」はセヴァストーポリへの移動を行なっている】

対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、バルト艦隊から黒海艦隊の基礎駐留所~セヴァストーポリ英雄市への移動を行なっている。

サンクトペテルブルクへの滞在中、艦の乗組員は主要海軍パレードへ参加した。

現在、艦は北海に在り、更に大西洋へ出る為にラ・マンシュ海峡へ向かっている。
艦にとって、これは初めての艦隊間移動であり、その最中に乗組員には5000海里以上の走破が待ち受けている。
この間に一連の艦上演習が行なわれる。

[参照]
プロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」
造船工場『中部ネヴァ川造船工場』で建造された同プロジェクト艦シリーズの3隻目である。
2019年に進水し、2019年12月に黒海艦隊へ受け入れられた。

「ウラジーミル・イェメリヤノフ」新世代対機雷防衛艦を代表し、一体ガラス繊維強化プラスチック製船体というユニークさを有し、自動対機雷行動管理システム、最新の水中音響ステーションで武装し、艦には遠隔操作・自動水中器具が配置され、海軍基地海域における機雷の捜索及び破壊の為に意図されている。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


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プロジェクト12700対機雷防衛艦の4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2017年4月20日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフはサンクトペテルブルクで起工された]

2019年4月2日に屋内造船台より出渠しました。

[ロシア海軍の新世代掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフは屋内造船台から出渠した]

2019年5月下旬までに黒海艦隊の将兵で乗組員が編成され、サンクトペテルブルクで研修を開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年5月20日13時1分配信
【黒海艦隊は掃海艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」の乗組員を形成する】

2019年5月30日、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は進水しました。

[ロシア海軍の新世代掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフは進水した]

その後は造船所の岸壁で艤装工事が進められ、8月31日に係留試験が始まりました。
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[ロシア海軍の最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは造船所の岸壁で係留試験を開始した]

9月27日に洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは洋上試験を開始した]
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12月16日から最終洋上試験である国家試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはバルト海で最終洋上試験を開始した]

国家試験を完了した後の2019年12月28日、バルチースク「ウラジーミル・イェメリヤノフ」聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
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[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

しかし就役後もバルト海に留まり、新開発の各種機器の洋上試験に従事していました。
[ロシア海軍の3隻のアレクサンドリト級対機雷防衛艦は遠隔操作無人対機雷複合体アレクサンドリト-ISPUMを装備している]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式へ参加しました。
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2021年6月には、洋上試験を開始した同型艦「ゲオルギー・クルバトフ」の支援任務に従事しました。

[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは洋上試験を開始した]

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタット泊地の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


主要海軍パレード終了後、本来の母港となるセヴァストーポリへの移動を開始しました。


既に黒海艦隊には、同型艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)が配備されています。
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[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

現在、バルト海で洋上試験中の「ゲオルギー・クルバトフ」も就役後は黒海艦隊へ配備されます。

ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴァヤゼムリャ沖で砲撃訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月9日16時3分配信
【バレンツ海で北方艦隊の艦部隊は砲射撃を実施した】

ロシア英雄・北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ大将指揮の下にバレンツ海で行なわれている指揮-参謀訓練の最終段階において、北方艦隊の艦部隊は複合砲射撃を実施した。
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海上には、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」小型ロケット艦「ラッスヴェート」で構成される打撃艦グループが展開している。
ロシア連邦領の島の組織的防衛に関するエピソードの最中、ノヴァヤゼムリャ列島地域で艦の砲撃班は、海上に位置する標的へ砲撃を浴びせた。
同じ地域で大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセツ」乗組員は戦闘訓練を実施した。
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現在、指揮-参謀訓練に関わった北方艦隊の部隊は、撤収段階へ着手している。
一部の艦部隊は恒久駐留所への移動を行ない、一部は、遠距離航海計画に沿って世界の大洋の様々な海域で、自身の活動を続ける。

指揮-参謀訓練の様々な段階には、原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦コラ多種戦力小艦隊及びロケット艦連合部隊の艦、支援船、軍団の部隊、北方艦隊航空・防空軍の飛行装置、軍用機材及び特殊機材が関わった。

合計で1万名以上の人員、100両以上の装甲車両、15機の飛行装置、約30隻の戦闘艦、潜水艦、支援船が実地行動へ関わった。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役/2016年12月末再就役)は、2021年6月上旬に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海北方艦隊戦術演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海戦術演習は完了した]

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2021年6月中旬にバレンツ海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北方艦隊最新鋭大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2020年12月23日就役)と共にバレンツ海へ出航し、各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した]


2021年6月28日、これらの艦を含む北方艦隊艦船部隊は、『ロシア海軍の日』(7月の最終日曜日)にクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、セヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦はバルト海へ向かった]

7月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]

この他、北方艦隊原子力潜水艦3隻(戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「クニャージ・ウラジーミル」、原子力巡洋潜水艦「ヴェプリ」、原子力水中巡洋艦「オリョール」)も主要海軍パレードへ参加する為にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の3隻の原子力潜水艦は現地へ到着した]

7月25日の『ロシア海軍の日』クロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。


北方艦隊最新鋭フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、2021年6月中旬にサンクトペテルブルクへ到着し、7月25日の『ロシア海軍の日』にはネヴァ川主要海軍パレードへ参加しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクロンシュタットへ到着した]


観艦式が終わった後、これらの艦はクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。

8月4日から北方艦隊指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習を開始しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]

一方、北方艦隊旗艦の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」も、指揮-参謀訓練へ参加する為、8月5日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北方艦隊演習へ参加する為にバレンツ海へ出航した]

8月6日、キぺロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142北東大西洋へ進出し、観艦式参加艦部隊と合同演習を行ないました。
演習のシナリオは、大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」を中核とする仮想敵艦グループをTu-142が探知し、その目標データをロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、原子力水中巡洋艦「オリョール」へ転送し、対艦ミサイルの模擬発射を行なうというものでした。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋で北方艦隊艦船部隊と合同演習を行なった]

8月9日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」ノヴァヤゼムリャ列島沖で砲撃訓練を行ないました。

ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ドミトリー・ロガチョフとパーヴェル・デルジャーヴィンは黒海東部で砲撃訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年8月9日14時0分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」と「パーヴェル・デルジャーヴィン」は砲射撃を実施した】

黒海艦隊の海上戦闘訓練射爆場で、ノヴォロシースク海軍基地哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」「パーヴェル・デルジャーヴィン」は砲射撃を実施した。
艦の乗組員は、全ての水上目標と空中目標を成功裏に撃破した。
これに加え、彼らは更に近接防衛線でパッシブ電波電子妨害を設置した。

演習の第1段階で哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」「パーヴェル・デルジャーヴィン」の乗組員は、低空飛行小型目標の探知及び破壊へ取り組んだ。
空中敵の役割で黒海艦隊の軍備として在る無人飛行装置が関わった。
艦の対空防衛班は国籍不明の目標を探知し、対空防衛手段は使用準備へ入った。
物体の特定後、それは仮想破壊された。

更にもう1つの演習エピソードは、ヘリコプター着艦の為の甲板のヘリコプター発着場の準備であった。
この活動中、消火班は、緊急事態が発生した場合のヘリコプター受け入れ行動の手順へ取り組んだ。

演習が完了すると乗組員はノヴォロシースク海軍基地の駐留所へ戻り、黒海艦隊の艦船行動計画に沿って行なわれる活動へと着手した。
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プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」は、タタールスタン共和国ゼレノドリスク造船所で2014年7月25日に起工され、2017年に進水し、2019年6月11日に就役しました。

[新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後は暫く黒海内で行動していましたが、2020年1月25日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。


2020年2月6日には地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

2020年6月24日にボスポラス海峡を北上し、その後、母港ノヴォロシースクへ帰投しました。
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2020年11月下旬に黒海東部で行なわれたエジプト海軍との合同演習『友情の橋-2020』へ参加しました。

[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』は完了した]

2021年1月15日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ向かいました。

[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部へ向かった]


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その後、プロジェクト11356Rフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)及びプロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流してスエズ運河を通過し、紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にパキスタンカラチ港へ到着しました。

[パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した]

2月12日、カラチ港多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催されました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』が始まった]

2月15日、ロシア海軍を含め、演習へ参加する艦船はカラチ港から出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』の海上フェーズが始まった]

パキスタン沖(アラビア海)での洋上演習は2月16日に終了しました。

[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』は終了した]

演習終了後、3月初頭に地中海へ入りました。

3月28日には地中海東部で対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部で対空防衛演習を実施した]

4月3日に地中海からダーダネルス海峡へ入り、その後、ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海を去った]
その後、黒海東岸の母港ノヴォロシースクへ帰投しました。


プロジェクト22160哨戒艦の3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、2016年2月18日に起工され、2019年2月21日に進水、2020年11月27日にロシア海軍への正式な就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)がノヴォロシースクで開催されました。

[新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
「パーヴェル・デルジャーヴィン」は、ノヴォロシースク海軍基地第184水域保護旅団第181小型対潜艦大隊へ編入されました。

就役後、「パーヴェル・デルジャーヴィン」は乗組員の慣熟訓練を開始し、基地内での基礎訓練を終えた後、2020年12月下旬には海上での訓練へ移行しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは乗組員の慣熟訓練を行なった]

2021年1月12日には機雷敷設演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で機雷敷設演習を行なった]

2月2日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海で対空防衛演習を行なった]

2月26日には地対艦ミサイル「バル」と合同演習を行ないました。
演習の筋書きは、「パーヴェル・デルジャーヴィン」が敵水上艦を探知し、そのデータを地対艦ミサイル部隊へ転送し、ミサイルを発射して敵艦を破壊するというものでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは地対艦ミサイル部隊と合同演習を行なった]


3月15日には超音速地対艦ミサイル「バスチオン」(「オーニクス」の地上型)と合同演習を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは超音速地対艦ミサイル部隊と合同演習を行なった]

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2021年6月28日にセヴァストーポリを出航し、6月30日には黒海艦載ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは黒海でヘリコプターの発着艦訓練を実施した]


2021年8月9日、2隻の哨戒艦は母港ノヴォロシースク海軍基地から出航し、砲撃訓練などを実施しました。
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ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦イワン・ゴルベツはシリアのタルトゥース沖で機雷捜索訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年8月9日12時15分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は地中海で対機雷行動へ取り組んだ】

黒海艦隊海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」乗組員は、地中海海軍常設グループの一員としての任務遂行へ着手し、戦闘訓練計画枠組みにおいて、艦船駐留所~タルトゥース港へ寄港する前の対機雷行動へ取り組んだ。

訓練中、乗組員は指定海域で、様々な種類の掃海具と艦の対機雷水中音響システムを使用する雷の捜索を行なった。

船員は、用途上の目的の為の任務遂行と共に、ダメージコントロール、海上移動時及び無防備な泊地へ停泊中の艦の対空防衛及び対水中工作防衛の艦上演習へ参加した。



【海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」】
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プロジェクト266M「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦「ラジスト」レニングラード『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、1973年11月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。

1975年、1979年には地中海へ、1983年には大西洋へ派遣されました。

1990年にはペルシャ湾へ派遣されました。

2005年8月、「イワン・ゴルベツ」と改名されました。

2016年8月、20数年ぶりに地中海へ派遣され、2017年1月下旬にセヴァストーポリへ帰投しました。

2017年11月初頭に再び地中海東部へ派遣され、2018年3月8日にセヴァストーポリへ帰投しました。

2018年12月14日、海洋曳船MB-31と共にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦イワン・ゴルベツは地中海東部へ向かった]

2018年12月21日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツはシリア沖へ到着した]

その後も「イワン・ゴルベツ」シリア沖で行動していましたが、2019年4月29日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは地中海を去った]

2019年5月1日に母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは地中海からセヴァストーポリへ帰投した]

それから1年以上経った2020年8月中旬、「イワン・ゴルベツ」は再び地中海東部へ派遣される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツと救助曳船カピタン・グリエフは地中海東部へ向かった]

2020年12月24日にボスポラス海峡を北上し、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。

2021年8月初頭にセヴァストーポリを出航し、8月6日にボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦イワン・ゴルベツは地中海東部へ行く]

その後、地中海へ入り、8月9日にシリアタルトゥース港沖で機雷捜索などの各種戦闘訓練を行ないました。

「イワン・ゴルベツ」は、2021年5月上旬から地中海東部へ派遣されている同型艦「コヴロヴェツ」と交代します。
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ロシア海軍は、2016年2月以降、交代で掃海艦1隻を常にシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」
2020年12月下旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」2021年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2021年5月初頭から地中海東部に滞在
哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」2021年5月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」2021年7月上旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」:2021年5月上旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2021年3月上旬から地中海東部に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2021年7月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「パーヴェル・シラーエフ」2021年6月上旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2021年4月初頭から地中海東部に滞在

太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは2021年11月にロシア海軍へ就役する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2021年8月8日17時19分配信
【プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」は2021年11月に海軍へ引き渡される】

プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」はロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の指示により、国家試験の全段階を完了した後の2021年11月に海軍へ受け入れられる。
プロジェクト636.3潜水艦シリーズに属する潜水艦「マガダン」は、太平洋艦隊潜水部隊へ補充する為という明確な目的で株式会社『アドミラルティ造船所』が建造した。

以前の今年8月2日、サンクトペテルブルク株式会社『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されたプロジェクト636.3大型ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」の工場航行試験は完了した。
潜水艦の乗組員と『アドミラルティ造船所』試運転チームは、成功裏に課題を処理した。
水中造船問題について討議する作業部会においてロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は報告を受けた。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」の工場航行試験の海上部門は、バルト艦隊の海上射爆場で2つの段階が行なわれた。
第1段階では、偽装及び傾斜の課題を遂行し、艦の騒音レベルを測定し、磁場を測定した。
射爆場試験の第2段階で、潜水艦は速力、操縦性及び深海での試験を実施した。
潜水艦の水中音響複合体、電波位置測定複合体及び通信複合体、動力装置と生活機能保障システムの機能が点検された。
ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」は、深海を含む計画潜航を成功裏に完了した。
艦の全てのシステムとメカニズムは、申告された戦術-技術的特性に沿って通常モードで動作した。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」は、太平洋艦隊の為の潜水艦シリーズの3隻目であり、今年3月26日に91パーセントの高い準備段階で進水した。
潜水艦は2019年11月1日に起工された。



[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
太平洋艦隊向けの6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦B-603「ヴォルホフ」が同時に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水し、8月16日から10月10日までバルト海で洋上試験を行ない、11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水し、2020年6月下旬から10月中旬までバルト海で洋上試験を行ない、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

この2隻は、2021年5月以降に極東へ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、ヴォルホフは2021年5月に極東へ回航される]


3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

B-602「マガダン」は、2021年3月26日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはサンクトペテルブルクで進水した]

4月20日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは係留試験を開始した]
5月中旬にはオブニンスク研修センターで研修を終えた「マガダン」乗組員が造船所へ到着し、係留試験へ参加する事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダン乗組員は係留試験へ参加する]

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「マガダン」の係留試験は6月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンの係留試験は最終段階に在る]

「マガダン」の洋上試験(工場航行試験)は、2021年6月27日に始まりました。。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは2021年6月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはバルト海で洋上試験を開始した]

工場航行試験は7月末に完了し、今後、最終洋上試験となる国家試験が始まります。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはバルト海で洋上試験の第1段階(工場航行試験)を完了した]

国家試験が完了した後、ロシア海軍へ引き渡されます。

「マガダン」ロシア海軍への引き渡しは2021年11月に予定されています。


太平洋艦隊向け06363潜水艦の5番艦「モジャイスク」と6番艦「ヤクーツク」は2021年に起工されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦モジャイスクとヤクーツクは2021年に起工される]

太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は、2024年までに完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2024年末に完了する]

ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは2021年8月末に極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験を開始する

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『タス通信』より
2021年8月6日9時2分配信
【潜水艦からの極超音速ミサイル「ツィルコン」試験は8月末に開始できる】
モスクワ、8月6日/タス通信

水中搭載艦~プロジェクト885原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」からの極超音速ミサイル「ツィルコン」の試験は、8月末に計画されている。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「セヴェロドヴィンスクからのミサイル"ツィルコン"の飛翔-設計試験は、8月末に始まります。
それは白海が結氷するまでの完了が計画されており、数回の発射が行なわれます」

彼は話した。

「ツィルコン」を開発、製造する科学生産合同『機械製造』(コーポレーション『戦術ロケット兵器』へ加入)は、この情報についてコメントしなかった。

現在、ミサイル「ツィルコン」の飛翔-設計試験は、水上搭載艦~フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」で積極的に行なわれている事が知られている。
既に、水上目標や地上目標への発射が実行されている。

極超音速ミサイル「ツィルコン」は、有翼ミサイル「カリブル-PL」と共に、生産合同『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)でシリーズの建造が進められている将来のプロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力潜水艦の打撃力の基礎を成す。
海軍及びロシア連邦国防省の声明によると、「ヤーセン-M」原子力潜水艦は、戦略非核抑止力の概念の実現を保障しなければならない。

以前、『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より、2020年7月20日に『セヴマシュ』で起工されたプロジェクト「ヤーセン-M」原子力潜水艦「ヴォロネジ」「ウラジオストク」は、飛翔距離4500km以上の根本的に新しい有翼ミサイル「カリブル-M」の最初の搭載艦となると伝えられた。
彼によると、新たな「カリブル-M」は、その前任者の重量500kg或いは200㎏よりも大きな弾頭や、特殊(核)弾頭を目標へ届けられる。



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極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」(ジルコン、風信子石)は、以前に長距離超音速有翼ミサイル「バザーリト」/「ヴルカーン」「グラニート」、そして超音速ミサイル「オーニクス」を開発した科学生産合同『機械製造』が新たに開発しているミサイルです。

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[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]

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[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

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[ロシア海軍は2019年に55基の超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領する]

科学生産合同『機械製造』は、長距離超音速有翼ミサイル「グラニート」の直接の後継となる筈だった「ボリード」(最大射程800km、飛翔速度マッハ4)の開発を1980年代末から開始し、1991年にはエンジンの最初の試験が行われたのですが、1990年代末には開発は中止されました。

「ツィルコン」の開発には、「ボリード」の開発作業の経験もフィードバックされているようです。


「ツィルコン」の発射試験は、2015年秋頃から始まりました。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]

初期の「ツィルコン」の発射試験は、アルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場で行なわれており、初期には失敗した事も有るようです。
[ロシア海軍の為の巡航ミサイルは試射中にアルハンゲリスク州ネノクサ村の住宅へ落下した]
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「ツィルコン」の発射試験は秘密裡に行なわれ、2016年4月に行なわれた試験では最大速度マッハ8を記録しました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は発射試験で最大速度マッハ8に達した]

「ツィルコン」の試験完了と生産開始は、2018年からスタートする新たな国家軍備プログラム(2018-2027年の国家軍備プログラム)において実現する事になります。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は新たな2018-2027年の国家軍備プログラムにおいて開発を完了し、生産を開始する]

ネノクサ村ミサイル発射試験場からの「ツィルコン」発射試験は、10回以上行なわれました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は10回以上の発射試験を行なった]

2019年2月20日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、教書演説において極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発は順調に進んでいると発言しています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる]

地上からの発射試験に続き、海上での発射試験が北方艦隊プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」(2018年7月28日就役)により行なわれる事になりました。
[ロシア海軍の新たな極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2019年末にフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"で洋上発射試験を行なう]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2019年11月末に「ミサイル兵器」の試験の為、セヴェロドヴィンスクへ移動しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は新型ミサイルの試験を行なう為にセヴェロドヴィンスクへ到着した]

ただ、この時には発射試験は行わず、2019年12月末にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は母港セヴェロモルスクへ帰投した]

2020年1月初頭、「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海「ツィルコン」の発射試験を行ないました。
ミサイルは500キロメートル以上を飛翔し、北ウラルの地上目標へ命中しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2020年1月に極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を行なった]

「アドミラル・ゴルシコフ」からの2回目の「ツィルコン」発射試験は、当初は2020年春に実施される予定であり、同艦は2020年4月初頭にセヴェロドヴィンスクへ回航され「ツィルコン」の運用(発射)に関する部分的な近代化改装が行なわれました。
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[ロシア海軍のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートは近代化される]

しかし、発射試験はコロナウイルスの影響により何度も延期されました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で演習を行なう]

結局、白海で2回目の「ツィルコン」発射試験(海上目標に対しては初)が実行されたのは、2020年10月6日になりました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は海上目標への極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験を行なった]

11月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」白海から3回目の「ツィルコン」発射試験(海上目標に対しては2回目)を実行しました。
公表された動画を見る限り、発射は夜間(おそらくは11月25日深夜~11月26日未明)に実施されたようです。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海からバレンツ海の海上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]

12月11日、「アドミラル・ゴルシコフ」白海からチジャ射爆場の地上目標へ「ツィルコン」発射試験を実行しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海から極超音速ミサイル"ツィルコン"を地上へ発射した]

2020年の「ツィルコン」発射試験は、全て成功と認められました。
具体的には、「驚くべき」命中精度を示したという事のようです。
[2020年の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"発射試験は全て成功と認められた]

2021年には「ツィルコン」の発射試験は7回程度の実施が予定されています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2021年に7回の発射試験を行なう]

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」からの発射試験では、複数のミサイルの一斉発射も予定されています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2021年末までに一斉発射試験を行なう]

原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、2021年中に少なくとも2回の「ツィルコン」発射試験を行ないます。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは2021年中に極超音速ミサイル"ツィルコン"を少なくとも2回発射する]

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、「ツィルコン」の試験を行なう為、2021年5月中旬にセヴェロドヴィンスクへ移動しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の最終試験の為にセヴェロドヴィンスクへ向かった]

2021年7月19日、「アドミラル・ゴルシコフ」白海からバレンツ海の地上目標(距離350km以上)への「ツィルコン」発射試験を実施しました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海からバレンツ海の地上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]

次の「アドミラル・ゴルシコフ」からの「ツィルコン」発射試験は「最大距離」即ち最大射程で実施されるようです。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の最大射程での発射試験を行なう]

更には、「航空母艦」を模した海上標的へ発射されるようです。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で航空母艦を模した海上標的へ極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の発射試験を行なう]

2021年8月末には、原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」による発射試験が始まります。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは2021年8月以降に極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験を開始する]


「ツィルコン」の発射試験は2021年末の完了が予定されています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の発射試験は2021年末に完了する]

「ツィルコン」の量産開始は、早ければ2022年になります。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の量産は2022年に始まる]
[極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2022年からロシア海軍への引き渡しが始まる]

「ツィルコン」を最初に搭載するのは、プロジェクト22350フリゲート3番艦「アドミラル・ゴロフコ」(2022年就役予定)になるようです。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコはロシア海軍で最初の極超音速ミサイル"ツィルコン"搭載艦となる]

22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、以前に「ツィルコン」の運用(発射)に関する部分的な改装が行なわれましたが、「アドミラル・ゴロフコ」は、最初から「ツィルコン」の運用(発射)を考慮した仕様になっているという事でしょう。


「ツィルコン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」対地/対艦巡航ミサイル「カリブル」の両方を発射できる汎用垂直発射機3S-14UKSKから発射できます。
(つまり、「カリブル」「オーニクス」と発射機を共有できる)

「ツィルコン」は、ロシア海軍の新世代艦であるプロジェクト22350フリゲート及びプロジェクト22350Mフリゲートプロジェクト885/885M「ヤーセン」原子力水中巡洋艦に装備されます。

この他、現在、大規模な近代化改装が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」にも装備されます。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の完了は2023年になる?]

同様に大規模な近代化改装が行なわれるプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)にも装備されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは近代化改装により合計48基の巡航ミサイル(カリブル/オーニクス/ツィルコン)を搭載する]

「ツィルコン」は、実質的には「グラニート」の後継という位置付けになるようです。

この他、現在、設計作業が進められており、2020年代から建造が始まるロシア海軍第5世代原子力潜水艦「ハスキー」/「ライカ」級にも装備されます。
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー/ライカ」]

基本的には大型水上艦及び原子力潜水艦に搭載される「ツィルコン」ですが、より小型の艦へ搭載する為の小型ヴァージョンも開発されます。
[ロシア海軍の小型艦の為に極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"軽量化型が開発される]

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカへ到着した

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『タス通信』より
2021年8月7日0時47分配信
【北方艦隊の艦上戦闘機はクリミアの「地上空母」への移動飛行を行なった】
モスクワ、8月6日/タス通信

ロシア連邦海軍北方艦隊海上航空隊第279独立艦上戦闘機航空連隊航空機は、前日に開始したクリミア「地上空母」航空隊地上試験訓練複合体(ニートカ)への移動飛行を行なった。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「本日(8月6日)、第279独立艦上戦闘機航空連隊からの3機の戦闘機Su-33と1機のSu-25UTGは、クリミアのサキに配置されている複合体ニートカへ着陸しました。
飛行中に彼等は、1度の中間着陸を行ないました」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、『タス通信』は情報提供者より、今年、サキニートカは、初めて一度に北方艦隊海上航空隊の2個航空連隊の艦上飛行士の訓練の為に使用されると伝えられた。
北方艦隊海上航空隊の構成には、2個独立艦上戦闘機航空連隊が在る~航空機Su-33及びSu-25UTG第279航空連隊とはMiG-29/KUB第100航空連隊

2021年5月、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の完全な地上類似物の修理及び近代化の契約へ署名されると伝えられた。
晩夏に複合体は艦上飛行士を受け入れるものと予測された。

もう1人の『タス通信』の情報提供者によると、サキニートカの修理の問題は、2020年12月に海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が艦上航空隊飛行士の訓練の問題について討議した会議を行なった後、死点へと移った。
特に、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理からの退出を早め、サキ複合体ニートカの使用の保障を求める提案が検討された。

[複合体ニートカと航空母艦について]
航空母艦
からの飛行に先立ち、艦上航空隊の飛行士は、既存の規則により、その許可を受けなければならない。
その準備の為、サキエイスクの2つの複合体ニートカを使用できる。
最初について、それは近代化を必要としている事が知られており、第2については、その就役は何度も延期され、今は2023年に計画されている。

複合体「ニートカ」は、艦上航空隊航空機の発艦及び着艦へ取り組む為に意図されている。
サキ複合体は、トランポリン台航空機拘束装置を持つ艦の甲板の形の鋼鉄の飛行スペースを備える集合飛行場である。
飛行スペースの寸法は、「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板に等しい。

2017年2月、北方艦隊航空打撃艦グループ地中海からセヴェロモルスクへ戻ってきた。
グループの構成には、特に、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が有った。
「クズネツォフ」艦上航空隊は、ロシア海軍の現代史上初めてシリアの軍事作戦へ関わった。
戦闘作業には、主として第279独立艦上戦闘機航空連隊のパイロットが参加した。

公式の声明によると、重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」自身は、艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(『統合造船業営団』へ加入)で行なわれている修理の後の2022年には試験へ入らなければならない。





[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は20機程度です。
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Su-33は寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]

第279連隊Su-33は、2016年4月26日から6月24日までクリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」で「発着艦」訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した]


2016年7月1日からは母艦「アドミラル・クズネツォフ」での飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の飛行訓練が始まった]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この時、「アドミラル・クズネツォフ」には10機程度のSu-33が搭載されました。

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機シリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルKh-101を発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

元々は空対空専門のSu-33でしたが、シリア遠征へ出発する前に、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24-33が装備されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

12月5日、1機のSu-33(機体番号67)が「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年11月13日/12月5日)・続報]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年12月)の原因は着艦拘束装置のケーブルとは関係が無い]

Su-33を含む「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。

[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]


地中海東部(シリア沖)から戻った後、艦上戦闘機Su-33MiG-29Kは、北方艦隊の演習へ何度か参加しています。

2017年6月16日にはコラ半島ルムボフスキーで地上爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島で地上爆撃訓練を行なった]

2017年8月には、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動して訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2017年8月からクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]

2018年4月には北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の対空戦闘訓練の「敵役」を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]

2018年5月末、第279連隊Su-33練習機Su-25UTGは、飛行訓練の為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]
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2018年6月末、Su-33ロシア航空宇宙軍空中給油機Il-78からの空中給油訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島で空中給油訓練を行なった]

その後、2018年9月1日から8日まで地中海東部(シリア沖)で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の合同演習にも何機かのSu-33が参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年12月1日、2機のSu-33は、ロシア/ソヴィエト時代の艦上戦闘機隊長に因んで「チムール・アパキージェ」、「フェオクチスト・マトコフスキー」と命名されました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はチムール・アパキージェ、フェオクチスト・マトコフスキーと命名された]

2019年1月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、コラ半島及びバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行なった]

2019年2月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、新人パイロットの「発着艦」訓練を行なう為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカで『発着艦』訓練を行なう]

2019年11月下旬、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、再びクリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカで『発着艦』訓練を行なう]

その後、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻り、空中戦闘などの飛行訓練を行なっていました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で空中戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33は空中戦闘訓練を行なう]

元々は対空戦闘専門のSu-33ですが、2020年4月16日には地上爆撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はムルマンスク州で地上爆撃訓練を行なった]

2021年2月下旬には新人パイロットの空中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットは空中戦闘訓練を行なった]

2021年3月10日にも地上爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33は地上爆撃訓練を行なった]

2021年7月初頭には新人パイロットが参加する迎撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットは迎撃戦闘訓練を行なった]

2021年8月5日、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機隊は2021年8月以降にクリミア半島の艦上航空隊訓練複合体ニートカで訓練を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカへ向かった]

翌8月6日にサキ飛行場へ到着しました。


既に生産終了から20年以上経った艦上戦闘機Su-33ですが、今後エンジンの出力強化やレーダーのアップグレードといった近代化改修が行なわれます。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は近代化改修される]


なお、第279艦上戦闘機航空連隊「母艦」アドミラル・クズネツォフは、2018年4月末から近代化改装工事が行なわれています。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年8月7日10時10分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」は黒海海峡を地中海方向へ通行する】

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」は、地中海へ向かって黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を行なっている。

フリゲートの乗組員は、黒海から遠海ゾーンへの計画移動を行なう。

地中海フリゲート「アドミラル・エッセン」海軍常設連合部隊の一員として加わり、2021年5月から特別任務を遂行しているフリゲート「アドミラル・マカロフ」乗組員と交代する。



プロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工され、2014年11月7日に進水し、2016年6月7日に就役しました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

2016年10月下旬に黒海へ回航される予定でしたが、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。
修理は2016年12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]

その後はバルト海で修理後の航行試験が行われていたようですが、2017年3月7日には、バルト艦隊親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」は、本来の配備場所である黒海艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を東へ進み、2017年5月15日には地中海東部に位置するキプロス島南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

2017年5月31日、潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

2017年6月23日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・エッセン」は、2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

それから4日後の2017年7月9日にセヴァストーポリを抜錨し、再び地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


その後も地中海東部へ留まり、2017年9月4日にシリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

「アドミラル・エッセン」は2017年9月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海に留まり、2018年2月下旬には警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M)、「スメトリーヴイ」(プロジェクト61)と共に演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年2月19日14時41分配信
フリゲート「アドミラル・エッセン」、警備艦「プイトリーヴイ」と「スメトリーヴイ」は演習を実施する為に黒海へ出た】

「アドミラル・エッセン」は2018年3月13日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年3月21日に艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行なった]

その後、地中海東部アメリカイギリスなどの艦船を監視していました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でアメリカ海軍などの軍艦を追尾している]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でイギリスのアスチュート級原潜を追尾した]

2018年4月下旬には、地中海東部で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を続けている]

その後も地中海東部へ留まり、2018年5月末には艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2018年6月28日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年6月30日に母港へ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年8月25日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年11月16日には、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「499」2017年12月27日就役)と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

2018年11月20日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2018年12月25日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年12月26日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリへ帰投した]

2019年2月28日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かった]

翌2019年3月1日、「アドミラル・エッセン」は、黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る]

2019年4月23日には、地中海東部フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を去り、4月30日にはトルコイスタンブールへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は防衛展示会『IDEF'19』へ参加する為にトルコのイスタンブールへ到着した]
同艦がトルコを訪れたのは、これが初めてです。
(イスタンブール沖を通過した事は何度も有りましたが)

「アドミラル・エッセン」は、2019年4月30日から5月3日までトルコで開催された防衛展示会IDEF(International Defense Industry Fair)'19に「出展」されました。
【『IDEF』公式サイト】


『IDEF'19』が終わった5月3日にイスタンブールを出航し、黒海へ入りました。
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翌5月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海内で行動し、黒海艦隊の演習へ何度も参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

12月11日には黒海沿岸の目標へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

12月20日頃にセヴァストーポリを出航し、翌12月21日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部へ派遣される]

2020年1月14日には地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

その後も地中海東部で行動し、1月30日にキプロスリマソール港を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はキプロスのリマソールを訪れた]

2月6日には、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)及び哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」(2019年6月11日就役)と共に地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

その後も地中海東部に留まっており、3月20日には各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で演習を行なった]

2020年2月末に地中海東部へ入った同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)及び「アドミラル・マカロフ」(499、2017年12月27日就役)と合流し、各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]

4月に入ってからも3隻のフリゲートは一緒に行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]


その後、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・グリゴロヴィチ」と別れ、4月9日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

翌4月10日、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は母港セヴァストーポリへ到着しました。

しかし、ヨーロッパにおける新型コロナウイルスの流行・感染拡大に関連し、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は、暫くセヴァストーポリ港内の泊地に留め置かれる事になりました。
「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は3月末に外国港(おそらくはキプロスリマソール港)へ寄港していた為、外国港を出てから14日間は検疫期間として乗組員は陸地へ上陸できず、艦内に留まる事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリ港内へ入った]

「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は艦内の消毒などの措置が行なわれ、4月11日にセヴァストーポリ港埠頭へ入りました。
[地中海東部から戻ってきたロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は検疫措置を終えてセヴァストーポリ埠頭へ係留された]

その後は黒海で訓練を行なっていました。




2020年9月末、「アドミラル・エッセン」は再び地中海東部へ派遣される事になり、9月29日にボスポラス海峡を南下しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ派遣される]

その後、地中海東部へ入り、10月8日にはシリアタルトゥース港へ到着しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのタルトゥース港へ到着した]

10月31日には対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で対空防衛訓練を行なった]

11月11日には艦載ヘリコプターKa-27PLと共に演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターと演習を行なった]

12月24日にシリアタルトゥース港で実施されたロシア海軍シリア海軍の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とシリア海軍はタルトゥース港で合同演習を実施した]

12月27日にダーダネルス海峡へ入り、翌28日にはボスポラス海峡を抜けて黒海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去り、黒海へ入った]
その後、母港セヴァストーポリへ帰投しました。

2021年6月中旬、「アドミラル・エッセン」は、ロシア黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」と共にセヴァストーポリを出航し、6月18日にはボスポラス海峡を南下、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・エッセンは地中海東部へ向かった]

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2021年6月25日、「モスクワ」「アドミラル・エッセン」に加え、以前から地中海東部で行動中の水上艦及び潜水艦と、シリアフマイミーン航空基地へ進出した北方艦隊航空隊対潜哨戒機Tu-142MK及びIl-38、そしてロシア航空宇宙軍超音速爆撃機Tu-22M3極超音速ミサイル「キンジャール」を搭載する戦闘機MiG-31K戦闘爆撃機Su-34戦闘機Su-35Sが参加するロシア海軍ロシア航空宇宙軍の合同演習が地中海東部で始まりました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を開始した]

なお、演習実施海域となるキプロス島南方海域では、イギリス海軍航空母艦「クイーン・エリザベス」を中核とする機動部隊が行動中でした。

[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は英空母クイーン・エリザベス機動部隊の近くでミサイル発射演習を行なう]

6月28日には対空防衛演習などが実施されました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部で対空防衛演習を実施した]

翌6月29日にも対空防衛演習が実施されましたが、こちらは敵の無人機の攻撃を想定したものだったようです。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同防空演習が実施された]

演習完了後の7月5日、地中海を去り、ダーダネルス海峡へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・エッセンは地中海を去った]
その後、母港セヴァストーポリへ帰投しました。

8月初頭にセヴァストーポリを出航し、8月7日にボスポラス海峡へ入りました。

今後、「アドミラル・エッセン」地中海東部(シリア沖)へ向かい、同型艦「アドミラル・マカロフ」と交代します。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」
2020年12月下旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」2021年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2021年5月初頭から地中海東部に滞在
哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」2021年5月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」2021年7月上旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」:2021年5月上旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」2021年8月初頭から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2021年3月上旬から地中海東部に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2021年7月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「パーヴェル・シラーエフ」2021年6月上旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2021年4月初頭から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋で北方艦隊艦船部隊と合同演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月6日22時50分配信
【航空機Tu-142は遠洋ゾーンで北方艦隊の艦との連携へ取り組んだ】

本日(8月6日)、2機の遠距離対潜航空機Tu-142は、軍部隊統制の為の指揮-参謀訓練の枠組みにおいて、北東大西洋北方艦隊の艦との連携へ取り組んだ。

遠距離対潜航空機の飛行は、バレンツ海、ノルウェー海、北東大西洋の中立水域上空で行なわれた。

演習任務の1つとして、対潜航空機の乗員は、北方艦隊戦術艦グループを探知し、仮想敵艦グループを指定し、それに続いてロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる打撃艦グループへ目標指示データを転送し、北東大西洋の指定海域で行動する事が必須だった。

割り当てられた捜索時間で、行動中の最新揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」を含む北方艦隊戦術艦グループは、遠距離対潜航空機の乗員により探知された。
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飛行任務は、約12時間に渡って続いた。
この間に航空機は7000キロメートル以上のルートを進んだ。

北方艦隊遠距離対潜航空機Tu-142の飛行は、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施され、他国の境界線の侵犯は無かった。 


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月7日9時9分配信
【北方艦隊打撃艦グループは、大西洋でコンピュータシミュレーション方式によるミサイル射撃を実施した】

軍部隊統制の為の指揮-参謀訓練の枠組みにおいて北東大西洋で行動中の北方艦隊打撃艦グループは、仮想敵艦グループへミサイル打撃を与える演習を実施した。

指揮-参謀訓練の枠組みにおいて、前日の8月5日に形成された打撃艦グループの一員として、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」が行動している。
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遠距離対潜航空機Tu-142から受信した目標指定の為の訓練環境に沿って、打撃艦グループはコンピュータシミュレーション技術を使用し、仮想敵艦グループに指定された北方艦隊戦術艦グループへ、高精度兵器の電子発射によるミサイル打撃を与えた。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」有翼ミサイル「ヴルカーン」の電子発射を行ない、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」有翼ミサイル「カリブル」の電子発射を行なった。

原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」は、指定海域の水中位置から有翼ミサイル「グラニート」の電子発射を行なった。

ミサイル兵器の使用の正確さと有効性は、客観的観測データを研究した後、北方艦隊司令部により評価される。

北方艦隊の軍部隊統制の為の指揮-参謀訓練の枠組みにおいて、30隻以上の艦、潜水艦、支援船が大西洋、バレンツ海、白海で戦闘演習任務を遂行している。
ムルマンスク州及びアルハンゲリスク州の射爆場の演習環境に沿って、北方艦隊軍団航空・防空軍が行動している。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役/2016年12月末再就役)は、2021年6月上旬に重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海北方艦隊戦術演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海戦術演習は完了した]

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2021年6月中旬にバレンツ海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北方艦隊最新鋭大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2020年12月23日就役)と共にバレンツ海へ出航し、各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した]


2021年6月28日、これらの艦を含む北方艦隊艦船部隊は、『ロシア海軍の日』(7月の最終日曜日)にクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、セヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦はバルト海へ向かった]

7月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]

この他、北方艦隊原子力潜水艦3隻(戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「クニャージ・ウラジーミル」、原子力巡洋潜水艦「ヴェプリ」、原子力水中巡洋艦「オリョール」)も主要海軍パレードへ参加する為にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の3隻の原子力潜水艦は現地へ到着した]

7月25日の『ロシア海軍の日』クロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。


北方艦隊最新鋭フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、2021年6月中旬にサンクトペテルブルクへ到着し、7月25日の『ロシア海軍の日』にはネヴァ川主要海軍パレードへ参加しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクロンシュタットへ到着した]


観艦式が終わった後、これらの艦はクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。

8月4日から北方艦隊指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習を開始しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]

一方、北方艦隊旗艦の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」も、指揮-参謀訓練へ参加する為、8月5日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北方艦隊演習へ参加する為にバレンツ海へ出航した]

8月6日、キぺロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142北東大西洋へ進出し、観艦式参加艦部隊と合同演習を行ないました。
演習のシナリオは、大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」を中核とする仮想敵艦グループをTu-142が探知し、その目標データをロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、原子力水中巡洋艦「オリョール」へ転送し、対艦ミサイルの模擬発射を行なうというものでした。


なお、原子力水中巡洋艦「オリョール」は、観艦式の後にバルト海からデンマーク海峡を通過する際、推進力を失って漂流したと報じられましたが、北東大西洋で演習に参加しているくらいなので、特に問題は無いようです。
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ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦イワン・ゴルベツは地中海東部へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年8月6日13時45分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は黒海海峡を地中海方向へ通行する】

黒海艦隊海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」乗組員は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を行なっている。
地中海で艦は、遠海ゾーンのロシア海軍常設グループへ補充される。

海上移動時に海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は、黒海の艦隊戦闘射爆場で複合艦上演習を実施した。

海洋掃海艦は、グループの計画ローテーションの枠組みでセヴァストーポリから地中海への移動を行なう。



【海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」】
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プロジェクト266M「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦「ラジスト」レニングラード『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、1973年11月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。

1975年、1979年には地中海へ、1983年には大西洋へ派遣されました。

1990年にはペルシャ湾へ派遣されました。

2005年8月、「イワン・ゴルベツ」と改名されました。

2016年8月、20数年ぶりに地中海へ派遣され、2017年1月下旬にセヴァストーポリへ帰投しました。

2017年11月初頭に再び地中海東部へ派遣され、2018年3月8日にセヴァストーポリへ帰投しました。

2018年12月14日、海洋曳船MB-31と共にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦イワン・ゴルベツは地中海東部へ向かった]

2018年12月21日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツはシリア沖へ到着した]

その後も「イワン・ゴルベツ」シリア沖で行動していましたが、2019年4月29日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは地中海を去った]

2019年5月1日に母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは地中海からセヴァストーポリへ帰投した]

それから1年以上経った2020年8月中旬、「イワン・ゴルベツ」は再び地中海東部へ派遣される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツと救助曳船カピタン・グリエフは地中海東部へ向かった]

2020年12月24日にボスポラス海峡を北上し、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。

2021年8月初頭にセヴァストーポリを出航し、8月6日にボスポラス海峡へ入りました。

今後、「イワン・ゴルベツ」地中海東部(シリア沖)へ向かいます。

「イワン・ゴルベツ」は、2021年5月上旬から地中海東部へ派遣されている同型艦「コヴロヴェツ」と交代します。
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現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」
2020年12月下旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」2021年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2021年5月初頭から地中海東部に滞在
哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」2021年5月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」2021年7月上旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」:2021年5月上旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2021年3月上旬から地中海東部に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2021年7月中旬から地中海東部に滞在
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対水中工作艇「パーヴェル・シラーエフ」2021年6月上旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2021年4月初頭から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北方艦隊演習へ参加する為にバレンツ海へ出航した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月5日23時38分配信
【北方艦隊の艦部隊は指揮-参謀訓練の枠組みにおいてバレンツ海での実地行動へ取り組む】

本日(8月5日)、北方艦隊の艦部隊は、ロシア英雄・北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ大将指揮下の軍部隊統制の為の指揮-参謀訓練の枠組みにおいて、バレンツ海での実地行動への取り組みへ着手した。

実地行動計画の枠組みにおいて、バレンツ海重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」小型ロケット艦「ラッスヴェート」で構成される打撃艦グループが展開した。

軍事船員は、通行制限海域の作成の為の戦闘機及び対潜航空機との組織的連携を含む一連の活動実施へ取り組む。

ロシア連邦領の島の組織的防衛は、ノヴァヤゼムリャ諸島沿岸の指定地域へ自動車化射撃連合部隊の襲撃グループを運んだ大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセツ」乗組員により実施された。

バレンツ海及び白海エリアでは、水域保護艦連合部隊の乗組員による一連の戦術演習が行なわれる。

指揮-参謀訓練の様々な段階には、原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦コラ多種戦力小艦隊及びロケット艦連合部隊の艦、支援船、軍団の部隊、北方艦隊航空・防空軍の飛行装置、軍用機材及び特殊機材が関わる。

訓練の実地部門は数日間続く。
合計で1万名以上の人員、100両以上の装甲車両、15機の飛行装置、約30隻の戦闘艦、潜水艦、支援船が訓練へ参加する。



ロシア北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)は、2021年4月18日に就役23周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役23周年を迎えた]

2021年5月21日、北方艦隊の演習へ参加する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]

演習は5月24日に終了しました。

[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で戦術演習を行なった]

5月28日、演習を行なう為に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]

2021年6月1日(北方艦隊の創設記念日)、各種戦闘訓練を行なう為、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)と共にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を開始した]

6月4日には北方艦隊航空隊航空機(おそらくは遠距離対潜哨戒機Tu-142)からデータを受け取り、ミサイル(おそらくは長距離対艦ミサイル)と艦砲(おそらくは130mm2連装砲AK-130)の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を続けている]
その後、一旦セヴェロモルスクへ戻ったようです。

2021年6月7日、北方艦隊の戦術演習が始まりました。

6月8日には、コラ多種戦力小艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」、小型対潜艦「ユンガ」、「ブレスト」、「スネシュノゴルスク」白海海軍基地小型対潜艦「オネガ」、「ナリヤン-マル」バレンツ海へ展開し、潜水艦の捜索訓練を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月8日23時30分配信
【北方艦隊の多種戦力演習の枠組みでバレンツ海へ捜索打撃艦グループが展開した】

6月9日、「ピョートル・ヴェリキー」「マルシャル・ウスチーノフ」も、この演習へ参加する為に出航しました。
[ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の戦術演習へ参加する]

6月10日には対空戦闘訓練を実施し、8基のミサイル標的「サマン」高射ミサイル複合体「キンジャール」(ピョートル・ヴェリキー)及び「オサー-MA」(マルシャル・ウスチーノフ)、そして130mm連装砲及び30mm6銃身機関砲により撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

6月11日にはコラ多種戦力小艦隊小型対潜艦「ユンガ」、「ブレスト」、「スネシュノゴルスク」による対潜戦闘訓練が実施されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月11日17時30分配信
【バレンツ海での北方艦隊多種戦力グループの演習中に一連の対潜防衛テスト活動が実施された】

これで北方艦隊の戦術演習は完了し、「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする演習参加部隊は母港への帰路に就きました。
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海戦術演習は完了した]

7月1日、各種演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]

7月2日、北方艦隊原子力潜水艦(第4世代艦を含む)は、バレンツ海ノルウェー海の深海域(深度500メートル以上)でシステム及び兵装の試験を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力潜水艦はバレンツ海とノルウェー海で深度500メートル以上の兵装試験を行なう]

深海域での試験は7月16日に完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力潜水艦はバレンツ海及びノルウェー海での深度500メートル以上の兵装試験を完了した]

7月19日に母港セヴェロモルスクへ帰投した「ピョートル・ヴェリキー」も、この深海試験のサポート&エスコート役を務めていたようです。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海とノルウェー海での原子力潜水艦の深海兵装試験の支援を完了した後に母港へ帰投した]

7月25日の『ロシア海軍の日』にはセヴェロモルスク港で公開されました。


8月4日から北方艦隊指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦が北東大西洋で演習を開始しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]

8月5日、北方艦隊旗艦「ピョートル・ヴェリキー」も、指揮-参謀訓練へ参加する為にバレンツ海へ出航しました。

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカへ向かった

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『タス通信』より
2021年8月5日19時48分配信
【北方艦隊の艦上戦闘機はクリミアの「地上空母」への移動飛行を開始した】
モスクワ、8月5日/タス通信

ロシア連邦海軍北方艦隊海上航空隊第279独立艦上戦闘機航空連隊航空機は、クリミア航空隊地上試験訓練複合体(ニートカ)への移動飛行を開始した。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「本日(8月5日)、第279独立艦上戦闘機航空連隊からの3機の戦闘機Su-33と1機のSu-25UTGは、クリミアのサキに配置されている複合体ニートカへの移動飛行を開始しました。
彼等には、1度の中間着陸が控えています。
航空機の到着は、8月5日或いは6日に予定されています」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、『タス通信』は情報提供者より、今年、サキニートカは、初めて一度に北方艦隊海上航空隊の2個航空連隊の艦上飛行士の訓練の為に使用されると伝えられた。

北方艦隊海上航空隊の構成には、2個独立艦上戦闘機航空連隊が在る~航空機Su-33及びSu-25UTG第279航空連隊とはMiG-29/KUB第100航空連隊
2021年5月、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の完全な地上類似物の修理及び近代化の契約へ署名されると伝えられた。
晩夏に複合体は艦上飛行士を受け入れるものと予測された。

もう1人の『タス通信』の情報提供者によると、サキニートカの修理の問題は、2020年12月に海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が艦上航空隊飛行士の訓練の問題について討議した会議を行なった後、死点へと移った。
特に、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理からの退出を早め、サキ複合体ニートカの使用の保障を求める提案が検討された。





[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は20機程度です。
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Su-33は寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]

第279連隊Su-33は、2016年4月26日から6月24日までクリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」で「発着艦」訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した]


2016年7月1日からは母艦「アドミラル・クズネツォフ」での飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の飛行訓練が始まった]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この時、「アドミラル・クズネツォフ」には10機程度のSu-33が搭載されました。

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機シリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルKh-101を発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

元々は空対空専門のSu-33でしたが、シリア遠征へ出発する前に、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24-33が装備されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

12月5日、1機のSu-33(機体番号67)が「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年11月13日/12月5日)・続報]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年12月)の原因は着艦拘束装置のケーブルとは関係が無い]

Su-33を含む「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。

[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]


地中海東部(シリア沖)から戻った後、艦上戦闘機Su-33MiG-29Kは、北方艦隊の演習へ何度か参加しています。

2017年6月16日にはコラ半島ルムボフスキーで地上爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島で地上爆撃訓練を行なった]

2017年8月には、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動して訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2017年8月からクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]

2018年4月には北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の対空戦闘訓練の「敵役」を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]

2018年5月末、第279連隊Su-33練習機Su-25UTGは、飛行訓練の為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ移動しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカで訓練飛行を行なう]
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2018年6月末、Su-33ロシア航空宇宙軍空中給油機Il-78からの空中給油訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島で空中給油訓練を行なった]

その後、2018年9月1日から8日まで地中海東部(シリア沖)で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の合同演習にも何機かのSu-33が参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年12月1日、2機のSu-33は、ロシア/ソヴィエト時代の艦上戦闘機隊長に因んで「チムール・アパキージェ」、「フェオクチスト・マトコフスキー」と命名されました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はチムール・アパキージェ、フェオクチスト・マトコフスキーと命名された]

2019年1月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、コラ半島及びバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で戦闘訓練飛行を行なった]

2019年2月、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、新人パイロットの「発着艦」訓練を行なう為、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカで『発着艦』訓練を行なう]

2019年11月下旬、第279艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機Su-33及び練習機Su-25UTGは、再びクリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカで『発着艦』訓練を行なう]

その後、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻り、空中戦闘などの飛行訓練を行なっていました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で空中戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33は空中戦闘訓練を行なう]

元々は対空戦闘専門のSu-33ですが、2020年4月16日には地上爆撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はムルマンスク州で地上爆撃訓練を行なった]

2021年2月下旬には新人パイロットの空中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットは空中戦闘訓練を行なった]

2021年3月10日にも地上爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33は地上爆撃訓練を行なった]

2021年7月初頭には新人パイロットが参加する迎撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットは迎撃戦闘訓練を行なった]

2021年8月初頭、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機隊は2021年8月以降にクリミア半島の艦上航空隊訓練複合体ニートカで訓練を行なう]

既に生産終了から20年以上経った艦上戦闘機Su-33ですが、今後エンジンの出力強化やレーダーのアップグレードといった近代化改修が行なわれます。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は近代化改修される]


なお、第279艦上戦闘機航空連隊「母艦」アドミラル・クズネツォフは、2018年4月末から近代化改装工事が行なわれています。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦スメルチとラズリーフは1ヶ月以上の洋上行動を終えてペトロパブロフスク・カムチャツキーへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2021年8月5日6時30分配信
【太平洋艦隊打撃艦グループは太平洋での戦闘勤務の後に駐留所へ戻った】

ロシア北東軍集団水域保護艦連合部隊からの打撃艦グループは、太平洋で戦闘任務を遂行した後に駐留所へ戻った。

小型ロケット艦「スメルチ」「ラズリーフ」は、艦の間の連携の為の計画航海任務を遂行し、仮想空中敵の攻撃を撃退し、砲撃戦を行ない、そして更に太平洋の指定海域の哨戒中にミサイル攻撃から離脱する演習へ取り組んだ。

戦闘勤務中に打撃艦グループは、太平洋艦隊海上航空隊航空機と様々な演習を行ない、航海戦闘班の専門家は、駐留所から遠く離れた大洋ゾーンの航行海域を調査した。

艦は1ヶ月以上航海に在り、この間に乗組員は海上技量の水準を上げ、長期航海中の艦のユニットおよび機構を操作する経験を得た。

補給物資と食料を補充した後、小型ロケット艦「スメルチ」「ラズリーフ」の乗組員は、戦闘訓練計画に沿って任務の遂行を続ける。



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プロジェクト12341小型ロケット艦「スメルチ」(423)は、1981年11月16日に『ウラジオストク造船工場』で起工され、1984年11月16日に進水し、1985年3月4日に就役しました。

当初はソヴィエツカヤ・ガヴァ二へ配備されていましたが、その後、ペトロパブロフスク・カムチャツキーへ配置替えとなり、北東軍集団第114水域防護艦旅団第66小型ロケット艦大隊へ編入されました。

2017年からペトロパヴロフスク・カムチャツキー『北東修理センター』で近代化改装工事を行ない、対艦ミサイルを、「マラヒート」3連装発射筒2基(ミサイル計6基)から「ウラン」4連装発射筒4基(ミサイル計16基)へ換装しました。
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2019年10月3日に復帰しました。
[近代化改装された小型ロケット艦スメルチはロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]


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プロジェクト12341小型ロケット艦「ラズリーフ」(450)は、1986年11月1日に『ウラジオストク造船工場』で起工され、1991年8月24日に進水し、1992年2月11日に就役しました。

当初はソヴィエツカヤ・ガヴァ二へ配備されていましたが、その後、ペトロパブロフスク・カムチャツキーへ配置替えとなり、北東軍集団第114水域防護艦旅団第66小型ロケット艦大隊へ編入されました。


2021年6月4日、この2隻は小型対潜艦2隻と共にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出航し、カムチャツカ半島沖で演習を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦2隻と小型対潜艦2隻はカムチャツカ沖で演習を行なった]

6月9日には対空・対水上戦闘訓練を実施しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦2隻と小型対潜艦2隻はカムチャツカ沖で対空・対水上戦闘訓練を実施した]


その後、「スメルチ」「ラズリーフ」は6月末頃にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出航し、太平洋上で1ヶ月間以上に渡り洋上行動を行ないました。

8月5日にペトロパブロフスク・カムチャツキーへ帰投しました。