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地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている


テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月17日5時0分配信
【翼の下に「暴風」を抱いて:Tu-22M3は地中海上空域への習熟へ着手した】

航空機Tu-22M3は滑走路で順番を待っている。
遠距離航空隊ロケット爆撃機地中海の哨戒へと去る。

重ロケット搭載機は速度を上げ、そのエンジンの轟音で飛行場の空気を引き裂く。
そして100トンの戦闘用航空機は不意に容易く地面から離れ、1分後に尖ったシルエットは空中へ消えた。

爆撃機の直ぐ側で戦闘機が高空へ上がった。
海上航空隊Su-30SMは、地上或いは水上の目標へ自身で上手に対処できるが、今日、汎用戦闘機は、天上の重量級機Tu-22M3の援護に過ぎない。

既に雲の下で彼らは再編成され、その後、戦闘隊列へ移行する。
速度は低く、高度は、外国艦の詳細な細部を見る事が出来る。
軍の舷側番号を持つ必要以上に好奇心が旺盛な船乗りは、この数日間に地中海で行なわれるロシア海軍の演習へ引き寄せられる。

覗き見は良くない事を思い出させ、乗組員が接近する気を無くす為、ロシア航空機は、自身とその兵装を示す必要が有る。
彼らは、その翼の下に「暴風」(ブーリャ)を搭載する。
そして、これは全くの比喩では無く、超音速対艦ミサイルKh-22の第2の名前である。

航空哨戒ルートは数時間しか掛からないが、毎日数回の離陸が計画されている。
「遠距離」航空機は前日にフマイミーン飛行場へ到着した。
1500キロメートルの飛行ですら、彼らが今日の場所を占める事を妨げなかった。
このように、少し地上で休養し、再び空へ行く。

「飛行は正常に行なわれました。
フマイミーン飛行場での航空機材の整備の為、エンジニア技術要員と地上試験手段の一部が移転しました。
乗員は、与えられた任務を遂行する準備を完全に整えております」
Tu-22M3
機長ピョートル・イワノフは述べた。

海上飛行の為、軍飛行士は特別な訓練を行なう義務がある。
このような、単一の目標物を欠く数百キロメートルの海面周囲の領域の哨戒は、簡単な事では無い。
このような戦闘任務を遂行する為、海上航空隊が作成された。
戦闘機Su-30SMは、海上での作業の為に特別に開発されたわけでは無いが、この理想にとっては適任である。
機動性は、あらゆる天候下で空中の利点を失う事は無い。

「海上航空隊の飛行士にとって、空と海が違うのは、色だけと言えます。
残りの任務は同じままです。
そして海上航空隊の飛行士は、あらゆる海で全ての任務を経験済みです。
加えて、我々は若い飛行要員をここへ連れて来て、彼らの飛行を行ない、シリア・アラブ共和国地域に精通し、更に地中海での飛行経験も積みました。
従いまして、若い飛行時は全ての艦隊で訓練を行なっており、我々は全ての海上及び大洋ゾーンに慣れます」
ロシア海軍海上航空隊
司令官アンドレイ・パホーモフは話した。

パイロットの為の演習任務は毎日変更されるが、その主なものは常に優先される。
これは、様々な種類の部隊の合同作業の技量の開発である:例えば、海軍戦闘機と哨戒中の航空宇宙軍爆撃機
しかし、この地域における必要以上に好奇心が旺盛な他国の艦が想い起こされる~ロシアは真剣に長い間、これらの沿岸と海上、上空に住み着いている。



テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月18日5時1分配信
【深海での潜水艦の探知:地中海の海軍演習において航空隊はどのように作業しているのか】

重量級のTu-22M3は空中へ上がり、地中海へ進路を取る。
海岸線までは数キロメートルあり、空中哨戒ゾーンはそこから始まる。

ツポレフ設計局戦闘トラックは、航空母艦全体の破壊が可能なミサイルを胴体下に搭載する。
対艦ミサイルKh-22は巨大な破壊力を持つ。

フマイミーン航空基地からの3キロメートルの「離陸」は、轟音のタービンを冷やす時間も無い。
発進のスケジュールは分単位で予定されている。
天空へのアスファルト-コンクリートの道路は、最近に再建が行なわれ、全長が増加し、より強度が増し、技術的に進歩した。

「着陸は、より安全になりました。
更に、良好なコンクリートの覆いは、滑走中の優れた制動条件を保障し、制動システムと空気圧のリソースを増加させ、緊急制動の使用は最小限に抑えられます」
Tu-22M3
機長チムール・ファイズリンは話した。

4枚のプロペラの刃で第5の大洋の空気を切り裂き、Il-38は離陸する。
その誘導魚雷対潜爆弾は深海の目標への到達が可能であり、潜水艦にとっては厄介である。

天空には飛行隊、海上には戦隊が在る。
戦闘飛行士と軍事船員は、共に仮想敵の潜水艦及び艦の捜索を行なう。
これは、地中海の海軍演習の主な任務の内の1つである。
電子発射を行なう事により目標が発見される。
ここでは、コンピュータゲームのように、敵が発見され、実際に弾薬を消費する事無く仮想破壊される。

戦闘艦支隊はバランスの取れた隊列へと進み、地中海の彼らの広場を完全に監視下に置いている。
深海のモニタリングの為の自身の装置に加え、我々の艦隊は、更に艦上航空隊を持っている。
対潜ヘリコプターKa-27PLは、その水中音響複合体で水中空間をスキャンし、艦支隊の形跡が有るのか否かを偵察できる。

合計で地中海の演習には、太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊のほぼ20隻の戦闘艦が参加している。
我々の誇らしげに翻る聖アンドレイ旗は、西側諸国の海軍の艦の指揮官に休息を与える事は無い。

ロシア海軍グループは、絶え間ない存在のNATO部隊の注視下で行動している。
西側は、我々の艦隊が、何時も海上が平和なままである事を保障する為だけに、そこに存在しているという事を理解しようとはしない。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。


ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

ロシア海軍地中海東部演習へ参加する為、ロシア航空宇宙軍戦闘機MiG-31K(極超音速ミサイル「キンジャール」搭載)と超音速爆撃機Tu-22M3(対艦ミサイルKh-22搭載)がシリアフマイミーン飛行場へ到着しました。


[ロシア海軍の地中海演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦闘攻撃機MiG-31Kと陸上攻撃機Tu-22M3はシリアへ到着した]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

現在、地中海東部に展開するロシア海軍の艦船は18隻程度なので、その大半が参加しているようです。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」2022年2月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2022年2月18日5時30分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員は黒海で砲射撃を実施した】

黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ大将指揮下で行なわれる艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習の枠組みにおいて黒海エリアの戦闘訓練射爆場で砲射撃を実行した。

演習計画下で、艦隊部隊の駐留所へミサイル打撃を与える事を試みる仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退する為に砲複合体が使用された。
空中目標として、海上航空隊の航空機乗員が戦闘訓練射爆場で投下した照明航空爆弾が使用された。

更に、演習の枠組みで親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」の戦闘班は、水上目標への砲射撃を実行した。
長距離での敵艦を模す為に標的盾船が、更には短距離射撃の為に浮遊海上機雷の模型が使用された。

砲撃任務への取り組みの最中、艦のミサイル-砲戦闘部門の要員は、仮想敵の合計50以上の海上及び空中の目標を撃破した。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



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プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦の1番艦「スラヴァ」は、1976年11月5日にウクライナニコラエフ市『61コムーナ記念造船工場』で起工され、1979年7月27日に進水し、1982年12月13日にソ連海軍へ納入されました。

進水する「スラヴァ」(1979年7月27日)
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1982年秋に洋上試験を行なう「スラヴァ」
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1983年1月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に海軍へ就役しました。

就役後は黒海艦隊へ編入され、何度も地中海へ派遣されました。

1983年9月に地中海で行動中の「スラヴァ」
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1989年12月初頭にマルタ島で行なわれたソ連アメリカの首脳のマルタ会談にも同行しました。
[ソ連海軍ロケット巡洋艦スラヴァが見た東西冷戦終結(1989年)]

1991年3月21日から建造元の『61コムーナ記念造船工場』で大規模なオーバーホールを開始しました。

しかし、オーバーホール中にソヴィエト連邦は解体され、ウクライナは独立した為、ニコラエフ市のドックに居た「スラヴァ」は宙に浮く事になりました。

ソ連邦解体後の財政難により「スラヴァ」のオーバーホールの資金は捻出できず、おまけにロシアウクライナ黒海艦隊帰属・分割問題により、「スラヴァ」ロシアウクライナの所有権争いに巻き込まれました。
(ウクライナは、自国のドックに居る「スラヴァ」の所有権を主張した)

1995年6月22日、「スラヴァ」は、除籍されるプロジェクト1123対潜巡洋艦の名前を受け継ぎ、「モスクワ」と改名されました。
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1998年5月13日、除籍される親衛警備艦「クラースヌイ・カフカース」の親衛旗を受け継ぎ、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」となりました。
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この間、「スラヴァ」改め「モスクワ」のオーバーホールが資金不足により進まない事に業を煮やしたモスクワ市は、2000万ドルを寄付しました。

「モスクワ」のオーバーホールは1999年7月に完了し、黒海艦隊旗艦として復帰しました。
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オーバーホール期間中に「モスクワ」対艦ミサイルは、「バザーリト」から「ヴルカーン」へ換装されました。

2001年8月~9月にはフランスコート・ダジュールロシア文化イベントへ参加し、フランスカンヌ港トゥーロン港チュニジアラ・グレット港イタリアブリンディジ港を訪問しました。

2002年10月~11月に地中海へ進出し、フランスのトゥーロン港とシリアのラタキア港を訪問しました。

2003年4月~6月にはインド洋への遠距離航海を行ない、インドムンバイ港ヴィシャーカパトナム港エジプトポートサイド港を訪問しました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その2・黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワ]

2004年8月~9月に地中海へ進出し、イタリア海軍との合同演習『IONIEKS-2004』へ参加し、イタリアタラント港アウグスタ港トルコイズミル港マルタヴァレッタ港ギリシャテッサロニキ港レムノス港を訪問しました。

2005年7月に地中海へ進出し、イタリアナポリ港フランスメントン港を訪問しました。

2006年2月に地中海へ進出し、イタリアメッシーナ港シリアラタキア港トルコイスタンブール港を訪問し、北大西洋条約機構(NATO)地中海での合同演習『オペレーション・アクティブ・エンデバー』トルコ主導の黒海諸国合同演習『ブラック・シー・ハーモニー』へ参加しました。

2007年12月初頭から2008年2月初頭まで行なわれた北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征に参加しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]
[スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」、大西洋上で戦闘訓練(2008年1月21日)]

2008年8月上旬のロシア・グルジア戦争(南オセチア紛争)の際、黒海東部へ派遣されました。
[南オセチア紛争(2008年8月)]

2009年1月末にイタリアメッシナ港を訪問しました。
[巡洋艦「モスクワ」は、シチリア島を訪問する]


2010年5月には北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に極東へ派遣され、戦略演習『ヴォストーク-2010』へ参加しました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【セヴァストーポリから沿海地方まで】2010年4月9日~5月26日
【沿海地方からセヴァストーポリまで】2010年7月22日~9月7日

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】

2011年11月中旬に地中海でに実施されたロシア-イタリア海軍合同演習『イオネクス-2011』へ参加しました。


2012年9月には南方軍管区戦略演習『カフカース-2012』へ参加しました。

2013年初頭には衛星通信複合体「ツェンタヴル-NM-1」が装備されました。

2013年1月下旬に黒海地中海で行なわれたロシア海軍3艦隊合同演習へ演習総旗艦として参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

2013年7月から9月まで大西洋カリブ海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月-9月)]

2014年9月から2015年1月まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラ赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]

2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]

2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリ第13艦船修理工場浮きドックへ入渠しました。


2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]


2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]

結局、セヴァストーポリ『第13艦船修理工場』「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]


2019年6月5日、「モスクワ」セヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した]

2019年7月28日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後、セヴァストーポリで機関の修理を行ないました。

2019年12月4日、他の黒海艦隊所属艦と共に、緊急出航などの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

「モスクワ」は2020年4月22日からセヴァストーポリ北方乾ドックでの修理を開始しました。
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7月3日に乾ドックを出ました。


その後は艦船係留埠頭へ戻り、最終的なメンテナンス作業が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2020年8月に最終メンテナンスを終える]

2020年7月26日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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今回のオーバーホールにより「モスクワ」の寿命は20年延長され、2040年代初頭まで現役に留まる事が可能となります。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2040年代初頭まで現役に留まる]

現役復帰した「モスクワ」は、9月2日に乗組員の慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で演習を行なう為に出航した]

9月8日には、現役復帰後の初めてのヘリコプター発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは現役復帰後の初のヘリコプター発着訓練を行なった]

その後、海上で各種戦闘訓練などを行ない、9月11日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは戦略指揮-参謀演習『カフカス-2020』への参加を準備する]

2020年9月21日から26日までロシア南部で実施されたロシア連邦軍南方軍管区戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。

[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]

12月5日にはセヴァストーポリ港内で消火訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは消火訓練を行なった]

2021年1月30日に就役(海軍旗初掲揚式典)38周年を迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは就役38周年を迎えた]

2021年2月初頭には、駐留基地であるセヴァストーポリ港内へ停泊した状態での乗組員の各種訓練(錬成任務K-1)を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で乗組員の錬成訓練を行なった]

その後、洋上へ出航する前の消磁作業を行ないました。


3月12日には洋上で乗組員の各種訓練(錬成任務K-2)を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは洋上訓練の為に黒海へ出航した]

その後、一旦帰投し、3月19日に再び出航しました。
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帰投後の3月30日、セヴァストーポリ港内で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で対空防衛訓練を行なった]

4月22日にクリミア半島沿岸で行なわれた黒海艦隊南方軍管区の上陸演習へ参加しました。

[クリミア半島沿岸でロシア海軍黒海艦隊とロシア南方軍管区の上陸演習が行なわれた]

翌4月23日にセヴァストーポリへ帰投しました。


4月27日、黒海で各種戦闘訓練を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で戦闘訓練を行なう]

4月30日には黒海対艦ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で対艦ミサイル"ヴルカーン"を発射した]

5月18日からフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と共に黒海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対空戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海での演習を終えてセヴァストーポリへ帰投した]


長期オーバーホールを終えて復帰して以来、「モスクワ」黒海でのみ行動していましたが、2021年6月中旬にセヴァストーポリを出航し、6月18日にはボスポラス海峡を南下、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは遠距離航海を準備する]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・エッセンは地中海東部へ向かった]

2021年6月25日から地中海東部で始まったロシア海軍ロシア航空宇宙軍の合同演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を開始した]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は英空母クイーン・エリザベス機動部隊の近くでミサイル発射演習を行なう]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部で対空防衛演習を実施した]
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同防空演習が実施された]

演習終了後、7月5日に地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・エッセンは地中海を去った]

2021年10月11日にはフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、警備艦「ラードヌイ」、海洋掃海艦「コヴロヴェツ」と共に黒海で海上戦闘訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月11日12時0分配信
【黒海艦隊の艦は海上戦闘訓練射爆場で練習戦闘を実施した】

2021年11月中旬には、フリゲート「アドミラル・エッセン」、哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」と共に、黒海へ入ったアメリカ海軍指揮艦「マウント・ホイットニー」駆逐艦「ポーター」を監視した後、11月16日にセヴァストーポリへ帰投しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【黒海艦隊旗艦はセヴァストーポリへ戻った】
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2022年2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航し、「モスクワ」も一緒に出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月18日には黒海で砲撃戦闘訓練を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊航空隊はバレンツ海で対艦攻撃訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年2月17日23時15分配信
【北方艦隊航空隊はコラ半島防衛演習を実施した】

北方艦隊航空・防空軍の3個航空連隊航空機は、コラ半島、北方艦隊の駐留所、海上経済活動海域を軍事的脅威の可能性から防衛する演習を実施した。

演習は、バレンツ海エリアで行動している北方艦隊艦部隊コラ半島に駐留する高射ミサイル及び電波技術部隊と協同で行なわれた。

演習中、艦隊の多種部隊は、バレンツ海での仮想敵艦グループの探知、そして更に、仮想敵の大規模ミサイル航空打撃の攻撃からの組織的な複合対空防衛の為の合同行動へ取り組んだ。

飛行士は、仮想敵艦支隊の対空防衛線の突破行動へ取り組んだ。
北方艦隊航空・防空軍爆撃機Su-24戦闘機Su-33及びMiG-29は、海上目標へ爆弾による打撃を与える訓練を行ない、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」の乗組員と協同で仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退する任務を遂行した。

コラ半島、北方艦隊の駐留所、海上経済活動海域を軍事的脅威の可能性から防衛する演習には、更に北方艦隊航空・防空軍の対空防衛連合部隊の高射ミサイル及び電波技術部隊も参加した。

バレンツ海エリア上空で任務を遂行している戦闘機襲撃機は、電波技術手段によるコースの追跡、更には、高射ミサイル複合体S-300及びS-400による仮想打撃を与える必要から、この段階では空中目標の役割を担った。

演習中、コラ半島に位置する3つの飛行場の様々なタイプの航空機が計20回以上発進した。

この戦闘演習活動は北方艦隊の多種戦力演習の枠組みにおいて、艦隊司令官~ロシア英雄アレクサンドル・モイセーエフ大将の指揮下で行なわれる。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、その後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月16日には北方艦隊艦上戦闘機隊と協同で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊と艦上戦闘機隊はバレンツ海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

同日には北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練も行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

2月17日には北方艦隊第45航空・防空軍に所属する艦上戦闘機Su-33及びMiG-29K、そして更に前線爆撃機Su-24Mバレンツ海で対艦攻撃訓練を行ないました。

なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されて、同海域で演習へ参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイはバルト海で洋上試験を開始した

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『タス通信』より
2022年2月17日18時40分配信
【カリーニングラードから警備艦「ネウストラシムイ」が修理後の試験へ出発した】
カリーニングラード、2月17日/タス通信

警備艦「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)での修理と近代化の後、試験の為にバルト海へ出航した。
水曜日に工場の広報サービスは発表した。

「2月15日、警備艦ネウストラシムイはバルト海へ出航し、受領-引渡試験プログラムの遂行へ着手しました。
海上への最初の出航中、艦の主動力装置と航法システムの動作が点検されます」

広報サービスの声明では、こう述べられた。

受領-引渡試験プログラムにおいて、総計で約30日間続く数回の海上への出航が計画されている。
艦上には工場の試運転チームと、修理及び近代化の後に艦を受領しなければならないバルト艦隊委員会が作業を行なう。
海上試験が完了すれば警備艦「ネウストラシムイ」海軍へ引き渡され、バルト艦隊での勤務へ復帰すると広報サービスは付け加えた。

警備艦「ネウストラシムイ」は2014年に計画修理実行の為、沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ到着した。
問題点の洗い出しの結果により、修理完了期間は先延ばしされ、計画を上回る大量の作業が行なわれた。
主な作業は、艦のメカニズム部分の更新の為に行なわれた。
増速用エンジンは修復され、再び設置された。
兵装と支援メカニズムは近代化されたと工場の広報サービスは説明した。

沿バルト造船工場『ヤンターリ』は、1945年7月8日に『F.シーヒャウ造船所』をベースに設立された。
カリーニングラードに位置する。
小型-中型の軍用及び民間用の船舶の建造と艦船修理を専門としている。
70年間で工場は160隻の軍用艦と500隻以上の民間船を建造した。
現在、株式会社『沿バルト造船工場ヤンターリ』の支配者持ち分株式は、株式会社『統合造船業営団』を代表とする国に掌握されている。



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プロジェクト11540警備艦の1番艦「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で1987年3月25日に起工され、1988年5月25日に進水し、1990年12月28日にソ連海軍へ納入されました。
1991年3月14日にバルト艦隊へ編入されましたが、正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催されたのは、ソ連邦解体後の1993年1月24日でした。

就役前の「ネウストラシムイ」(1991年11月)
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就役後、1994年、2002年、2004年、2006年、2007年にNATO海軍との合同演習『BALTOPS』へ参加しました。

2003年にはロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンイギリス訪問に同行し、ロンドンを訪れました。

2004年8月~9月には、初の地中海遠征を行ない、この間にフランス、スペイン、ポルトガルを訪問しました。

警備艦「ネウストラシムイ」は、2008年秋にロシア海軍で最初のアデン湾海賊対処任務に就きました。
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[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]

2008年のアデン湾海賊対処任務の際に「ネウストラシムイ」が捕獲したソマリア海賊のボート
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そして2010年初頭、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]

2010年2月5日にはソマリア海賊7名を拘留しました。
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[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]

2011年6月にはデンマークコペンハーゲンを訪問しました。

2012年7月から9月に掛けて北方艦隊大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

その後、オーバーホールが行なわれました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]

「ネウストラシムイ」は、2013年3月下旬にバルチースクを出港、3度目の海賊対処任務の為にアデン湾へ向かい、10月17日に帰投しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は3度アデン湾から帰ってきた]


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その後、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所へ回航され、修理および部分的な近代化改装(一部の電子機器の換装)が始まりました。

ガスタービン機関は、サマーラ工場で修理されました。
[ロシア海軍のフリゲート"ネウストラシムイ"のガスタービン機関はサマーラで修理される]

当初、「ネウストラシムイ」は2015年末までに復帰する計画でしたが、2016年末、そして2017年11月と何度も延期される事になりました。
[ロシア海軍のフリゲート「ネウストラシムイ」は2015年に復帰する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2016年末に復帰する]
[近代化改装されるロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2017年11月に復帰する]

「ネウストラシムイ」の舷側番号は、就役以来「712」でしたが、2017年春頃に「772」へ変更されました。
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2018年2月14日14時30分頃(モスクワ時間)、『ヤンターリ』で修理中の「ネウストラシムイ」で火災が発生しました。
火災は同日16時31分に鎮火しました。
消火には54名の消防隊員と15両の消防車が参加し、負傷者は居ませんでした。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月14日20時54分配信
【緊急事態省:警備艦「ネウストラシムイ」の火災は2時間で消し止められた】

「ネウストラシムイ」の修理完了は、2019年に延期される事になりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を完了する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を終えて復帰する]

そして結局、2019年中の修理完了も実現せず、翌2020年に延期される事になりました。
[修理中の警備艦ネウストラシムイは2020年にロシア海軍バルト艦隊へ復帰する]

しかし、2020年中の復帰も実現せず、翌2021年に延期されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイの近代化改装は2021年に完了する]

2021年8月18日、ようやく「ネウストラシムイ」の係留試験(造船所の岸壁で各機器の動作点検)が始まりました。
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[近代化改装中のロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイの係留試験が始まった]
係留試験完了後、洋上試験の準備の為、2021年12月28日に『ヤンターリ』からバルチースク基地へ移動しました。
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[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは洋上試験の準備を行なう]

2022年2月15日、「ネウストラシムイ」バルト海へ出航し、洋上試験を開始しました。
洋上試験は約1ヶ月掛かり、これが終わればロシア海軍への引き渡しが可能となります。

ロシア海軍への復帰は、早くても2022年3月末でしょう。


プロジェクト11540警備艦は2隻がロシア海軍へ就役しています。

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2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は1991年に起工された後、資金難で工事が中断され、2000年代半ば以降に工事が再開され、2009年6月19日にロシア海軍へ納入、同年7月24日にバルト艦隊へ編入され、正式に就役しました。
[ネウストラシムイ級2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はロシア海軍へ納入された ]
[フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」、バルト艦隊に編入 ]

2019年7月24日には就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

2019年10月から2020年5月までインド洋への遠距離航海を行ないました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイのインド洋遠征(2019年10月-2020年5月) ]

その後はバルト海で行動しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは対水上砲撃訓練を行なった]

3番艦「トゥマン」は1993年に起工されましたが、1998年に工事は中止され、その後も再開される事は無く、2015年には正式に工事中止が決まりました。
[ロシア海軍は警備艦トゥマンと練習艦ボロジノの建造を完全に断念した]
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ロシア海軍カスピ小艦隊の約20隻の艦船は演習の為に出航した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(カスピ小艦隊)広報サービス発表
2022年2月17日5時10分配信
【カスピ小艦隊の多種艦グループは計画演習へ参加する為に海上へ出航した】

カスピ小艦隊の多種艦グループは、計画指揮参謀演習へ参加する為にマハチカラの駐留所からカスピ海の指定海域へ出航した。

カスピ小艦隊の艦の乗組員には、困難な環境条件下で、小艦隊指揮所から入ってくる様々な指示により与えられる戦闘演習任務の遂行が待ち受けている。

公海で砲艇及び掃海艦の乗組員はカスピ小艦隊の多種艦グループの対機雷保障と、泊地へ停泊する艦艇の対破壊工作防衛の課題へ取り組む。
カスピ小艦隊の軍事船員は、接触型掃海具を使用する機雷の探知を行ない、標準兵装からの戦闘射撃実行によるその破壊へ取り組む。

指揮参謀演習には、ロケット艦「ダゲスタン」小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、小型砲艦「アストラハン」、ロケット艇「ストゥピネツ」、基地掃海艦、艇を含む合計約20隻の小艦隊戦闘艦、そして更に支援船が参加する。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

2月17日にはカスピ小艦隊旗艦「ダゲスタン」や3隻の「ブヤン-M」小型ロケット艦を含む約20隻の艦船が出航しました。

今後、カスピ小艦隊の艦は黒海地中海へ派遣されるという情報も有ります。
(現在の所は非公式筋の話ですが)
[ロシア海軍カスピ小艦隊の主力艦は黒海と地中海へ派遣される]

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で対艦ミサイルを撃墜した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2022年2月17日5時15分配信
【コルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海でミサイル及び砲射撃を実行した】

太平洋艦隊戦闘艦支隊は、オホーツク海エリアの計画演習の枠組みにおいて、高射ミサイル射撃の実行により空中攻撃手段を撃退する演習を実施した。

演習計画下でコルベット「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の乗組員は、ロシア連邦領海へのコースを進んでいる仮想敵艦支隊を探知そた。
コルベットの乗組員が侵入者との接触の確立を試みた後、「敵」太平洋艦隊の艦へミサイル兵器を使用し、実際にミサイル標的「マラヒート」を発射した。

ミサイル発射の探知後、コルベットの戦闘班は空中目標のコースを追跡し、実際に高射ミサイル複合体「リドゥート」ミサイル射撃を実行した。
ミサイル標的艦載砲の攻撃圏内へ入った後、100mm砲装置A-190班はそれを射撃した。

演習の枠組みにおいてコルベットの乗組員は、電波位置測定及び電波の妨害を設定する対空防衛の為の完全な複合行動へ実際に取り組んだ。

敵の役割は、太平洋艦隊小型ロケット艦「イネイ」が担った。
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現在、艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将指揮下でオホーツク海において実施されている演習には、20隻以上の戦闘艦支援船、更には海上航空隊航空機ヘリコプターが関わっている。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

2月16日にはコルベット「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2021年12月25日就役)がオホーツク海で海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]

翌2月17日、コルベット「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、オホーツク海で対空防衛戦闘訓練を行ない、小型ロケット艦「イネイ」(418、1988年2月19日就役)が発射した対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」A-190-01 100mm砲により撃墜しました。

アイルランド南方海域へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は母港バルチースクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2022年2月16日23時0分配信
【バルト艦隊艦支隊は海上航海任務の遂行を完了した】

コルベット「ストイーキー」「ソーブラジテルヌイ」で構成されるバルト艦隊艦支隊は、バルト海北海、そして更に大西洋海域で任務を遂行した後に恒久駐留所バルチースク市へ戻った。

コルベットは今年1月23日に出航した。
支隊の航海は、その担当ゾーンへのバルト艦隊の艦の常時の海軍の存在の枠組みで行なわれた。

航海中に支隊は5000海里以上を走破し、数十回の艦上演習及ぶ訓練へ取り組んだ。
コルベット「ストイーキー」「ソーブラジテルヌイ」の乗組員は、停止中及び航行中の燃料及び水の備蓄の補充の複合活動を実行し、対潜兵装及び対潜ヘリコプターKa-27を複合使用する仮想敵潜水艦の捜索、探知、破壊の課題へ取り組んだ。
更にミサイル-砲戦闘部門の専門家は、電子ミサイル発射で仮想敵艦支隊へ対艦ミサイル複合体「ウラン」によるミサイル打撃を与える課題を実行し、砲撃戦闘、艦の対空防衛及び対破壊工作防衛の課題へ取り組んだ。

艦支隊に乗っていた海軍歩兵部隊は、様々な対テロリストのシナリオへ取り組み、海上標的への銃兵器及び擲弾筒からの射撃を行なった。

本日(2月16日)、バルチースク市軍港では、支隊の乗組員の歓迎式典が行なわれた。
戦闘任務を成功裏に完遂した軍事船員は、埠頭で司令部の代表、バルト艦隊船員の家族と親類に出迎えられた。

航海から戻った艦は技術的には健全であり、必要な物資を補充した後、意図された任務を遂行する準備が整う。
遠距離航海で顕著な働きを見せた将兵は艦隊司令部から奨励された。



プロジェクト20380コルベットの4番艦「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)は、2021年12月7日にバルト海対艦ミサイル「ウラン」の発射訓練を行なっています。

[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はバルト海で対艦ミサイル"ウラン"を発射した]

プロジェクト20380コルベットの2番艦「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)は、2021年12月27日に高射ミサイル「リドゥート」の発射訓練を行ないました。

[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」は高射ミサイル「リドゥート」で空中標的を撃墜した]


2022年1月24日、2隻のコルベットバルチースクを出航し、遠距離航海へ出発しました。

[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は遠距離航海へ出発した]

2隻のコルベットバルト海を出て北海へ入り、その後、ラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、2月初頭にはアイルランド南方海域へ進出しました。


同時期に北方艦隊艦船部隊アイルランド南方海域で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北東大西洋(アイルランド南方海域)で対空戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊艦船部隊地中海東部へ向かいましたが、2隻のコルベットバルト海へ引き返し、2月16日にはバルチースク基地へ帰投しました。

ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年2月16日21時30分配信
【バレンツ海で北方艦隊部隊は対潜演習を実施した】

北方艦隊部隊バレンツ海で、敵潜水艦を捜索し、仮想破壊する演習を実施した。

演習の枠組みで、注視の欠如を点検し、外国の潜水艦の捜索、バレンツ海エリアの船舶航行と、その上空の飛行機の飛行の監視を確立する活動へ取り組んでいる。

水中音響兵装及び対潜兵装を使用する潜水艦の捜索活動へ大型対潜艦「セヴェロモルスク」乗組員は取り組んだ。
その乗組員は、北方艦隊原子力潜水艦の1隻が役割を担う敵潜水艦を捜索し、浮上を強制させ、仮想破壊する複合活動を実行した。

同時に北方艦隊原子力潜水艦の乗組員は、水中対決の枠組みで、アクティブ捜索モードで水中音響兵装を使用する水中操艦、水中の敵を探知し、攻撃する行動手順へ取り組んだ。

演習は、魚雷弾頭を実際に使用する事無く行なわれた。

現在、演習には北方艦隊の20隻の艦及び支援船北方艦隊海上航空隊の10機以上の飛行装置が関わっている。
バレンツ海では、北方艦隊の多種部隊を構成する重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」、他の戦闘艦、原子力潜水艦及びディーゼルエレクトリック潜水艦が行動している。

この戦闘演習活動は北方艦隊の多種戦力演習の枠組みにおいて、艦隊司令官~ロシア英雄アレクサンドル・モイセーエフ大将の指揮下で行なわれる。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、その後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月16日には北方艦隊艦上戦闘機隊と協同で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊と艦上戦闘機隊はバレンツ海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

同日には北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練も行なわれました。

なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されて、同海域で演習へ参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊と艦上戦闘機隊はバレンツ海で対空防衛戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年2月16日21時15分配信
【北方艦隊の打撃艦グループはバレンツ海で対空防衛演習を実施した】

バレンツ海北方艦隊打撃艦グループは対空防衛演習を実施した。
演習の枠組みで水上艦グループは、艦隊航空隊戦闘機と協同で仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退する課題へ取り組んだ。

活動計画の下、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」で構成される打撃艦グループは、海上移動中に仮想敵航空隊と有翼ミサイルの攻撃に晒された。
艦の乗組員は、電波技術兵装の戦闘手段を使用し、低空飛行の空中目標を仮想破壊する合同演習を実施した。
空中目標の役割は、北方艦隊航空・防空軍航空機が担った。
それは有翼ミサイル及び爆撃による打撃を与える事を模していた。

現在、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」の乗組員は、北方艦隊海上航空隊の戦闘機Su-33及びMiG-29Kと協同で突然の襲撃機及び戦闘機の攻撃の撃退と艦グループの援護へ取り組み、その過程でミサイル兵装及び様々な砲システムAK-130、AK-630、A-192を複合使用した。

参加艦のミサイル-砲戦闘部門の戦闘要員は、空中目標へ兵器を仮想する演習を行なっている。
演習のこの段階の主な課題は、兵器管制電波技術兵装を使用する目標の捕捉と追跡への取り組みに在る。
砲及び高射ミサイルの空中目標への戦闘射撃が、演習の次の段階で行なわれる。

現在、演習には北方艦隊の20隻の艦及び支援船と北方艦隊海上航空隊の10機以上の飛行装置が関わっている。
バレンツ海では、北方艦隊の多種部隊を構成する重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」、他の戦闘艦、原子力潜水艦ディーゼルエレクトリック潜水艦が行動している。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、その後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月16日には北方艦隊艦上戦闘機隊と協同で対空防衛戦闘訓練を行ないました。


なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されて、同海域で演習へ参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
202年2月16日14時45分配信
【太平洋艦隊のコルベットはオホーツク海の演習中に海上戦闘へ入った】

太平洋艦隊戦闘艦支隊は、オホーツク海エリアの計画演習の枠組みにおいて様々な目標への砲射撃を続けている。

コルベット「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の戦闘班は、仮想敵艦支隊を模した海上目標、そして更には配置された浮遊機雷を砲撃で破壊した。

機雷危険海域から出る際にコルベットの乗組員は、太平洋艦隊艦船支隊へ接近する為に進路を変更した未確認目標を発見した。

コルベットの乗組員は、ミサイルの危険性を最小限にする為に電波位置測定及び電波の妨害を設定する艦載複合体PK-2を使用し、仮想敵艦との海上戦闘へ入った。
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目標は、砲装置A-190からの砲弾の正確な砲撃により成功裏に破壊され、材料部分は、砲射撃実施の激しい条件下で完璧に機能した。

戦闘訓練の完了後、船員は指定海域を占め、無防備の泊地へ停泊する艦の対破壊工作防衛の訓練を実施し、仮想水中破壊工作員の行動に対する実地擲弾射撃の基準を実行した。

オホーツク海太平洋艦隊演習には、合計して20隻以上の戦闘艦支援船、更には海上航空隊航空機ヘリコプターが参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

2月16日にはコルベット「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2021年12月25日就役)がオホーツク海で海上戦闘訓練を行ないました。

地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2022年2月15日18時45分配信
【ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は地中海のロシア海軍演習を視察した】

2月15日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、世界の大洋の作戦上重要な海域、そして更にロシア領に隣接する海域での一連の海軍演習の枠組みで実施される地中海東部ロシア海軍演習を視察した。

セルゲイ・ショイグ上級大将は、タルトゥース市ロシア海軍の物資-技術サービス供給所ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将から仮想敵艦グループを撃破し、更には砲兵器と対潜兵器を使用した海上目標と空中目標への射撃を行なうロシア艦ロシア航空宇宙軍の航空機の合同戦闘訓練演習の実施に関する報告を受けた。

ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、地中海の演習には太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊の15隻以上の戦闘艦~ロケット巡洋艦「ワリャーグ」「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」「アドミラル・グリゴロヴィチ」大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船、そして更に30機を超えるロシア航空宇宙軍の飛行装置が関わっているとセルゲイ・ショイグ上級大将へ報告した。

演習中、外国の潜水艦の捜索、地中海エリアの船舶航行と、その上空の飛行機の飛行の監視を確立する活動へ取り組む。

進行中の演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益の保護、そして更に海上および大洋方向からの軍事的脅威への対抗の為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組みに在る。

実施される一連の演習には、合計で140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が関わるとロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は報告した。

海軍演習のアクティブフェーズ(活発段階)の枠組みで、海軍水上艦、潜水艦、海上航空隊は単一計画下で行動し、オホーツク海、黒海、バレンツ海エリアで戦闘演習任務へ取り組む。

セルゲイ・ショイグと共に、タルトゥースシリア国防相アリ・アユブ大将(軍団将軍)ロシア海軍演習の進行を観察した。

タルトゥース市のロシア海軍物資-技術サービス供給所セルゲイ・ショイグは、更に黒海艦隊の艦船修理複合体を視察し、シリアロシア艦駐留所のインフラの更なる改善の課題を与え、フョードル・ウシャコーフ提督の記念碑へ献花した。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

ロシア北方艦隊は、バレンツ海周辺で演習を行なう30隻とは別にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される艦船部隊が1月26日に出航しました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは演習へ参加する為に出航した]

「マルシャル・ウスチーノフ」部隊はバレンツ海を離れてノルウェー海を南下し、1月末には同海域で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
この部隊に随伴している給油船「ヴャジマ」の位置から見て、訓練はノルウェー海南部で行なわれたようです。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はノルウェー海南部で潜水艦の捜索訓練を実施した]

2月2日、ヴォログダ州キペロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142バレンツ海ノルウェー海を経由して北東大西洋へ進出し、潜水艦捜索演習を行ないました。
更に、北東大西洋アイルランド南方海域に居るロシア海軍艦船部隊、つまり「マルシャル・ウスチーノフ」部隊の上空を飛行しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋(アイルランド南方海域)で潜水艦捜索演習を実施した]

この他、1月24日にバルチースクを出航したバルト艦隊コルベット「ストイーキー」「ソーブラジテルヌイ」も、アイルランド周辺海域へ進出しました。

[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は遠距離航海へ出発した]

2月4日、「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は北東大西洋(アイルランド周辺海域)で対空防衛戦闘訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北東大西洋(アイルランド南方海域)で対空戦闘訓練を実施した]

ただ、演習はアイルランド政府の要請も有り、同国の排他的経済水域の外で行なわれました。
[2022年2月上旬のロシア海軍の北東大西洋演習はアイルランドの排他的経済水域の外で実施される]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は大西洋を南下し、2月7日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は、地中海へ入る前に大西洋ジブラルタル海峡の西方海域で海賊対処演習を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は大西洋(ジブラルタル海峡西方海域)で海賊対処演習を実施した]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は地中海東部へ向かいました。

「マルシャル・ウスチーノフ」部隊と一緒に「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」地中海東部へ派遣されています。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]

この他、2021年12月末にウラジオストクから出航した太平洋艦隊艦船部隊(ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」)も2月2日にスエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2021年12月-)]

更に、ロシア海軍地中海東部演習へ参加する為、ロシア航空宇宙軍戦闘機MiG-31K(極超音速ミサイル「キンジャール」搭載)と超音速爆撃機Tu-22M3(対艦ミサイルKh-22搭載)がシリアフマイミーン飛行場へ到着しました。

[ロシア海軍の地中海演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦闘攻撃機MiG-31Kと陸上攻撃機Tu-22M3はシリアへ到着した]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

現在、地中海東部に展開するロシア海軍の艦船は20隻程度なので、その大半が参加しているようです。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月26日15時50分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は黒海海峡ボスポラスの通行を開始した】

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

救助船「エプロン」2022年1月中旬から地中海東部に滞在
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海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」2022年2月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍の地中海演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦闘機MiG-31Kと爆撃機Tu-22M3はシリアへ到着した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年2月15日15時36分配信
【戦闘機MiG-31Kと爆撃機Tu-22M3はフマイミーンへ到着した】
モスクワ、2月15日-ロシア通信社ノーボスチ

極超音速ミサイル「キンジャール」を搭載する戦闘機MiG-31K及び爆撃機Tu-22M3は。海軍演習の枠組みでシリアロシア航空基地フマイミーンへ到着したとロシア連邦国防省は火曜日に報道機関へ伝えた。
航空機は、地中海におけるNATO航空母艦グループの存在を背景に配備された。

「遠距離航空隊の航空機Tu-22M3と、航空複合体キンジャールを持つMiG-31Kは、地中海東部の海軍艦隊間グループの海軍演習へ参加する為にフマイミーン飛行場(シリア・アラブ共和国)へ移転しました」
当局は話した。

ロシア航空宇宙軍の乗員は、駐屯所から1500キロメートルを超える移動飛行を行なった。
「演習中に遠距離航空隊には、意図された任務の遂行が待ち受けています」
同省は指摘した。

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以前に報じられたように、地中海には、アメリカ合衆国海軍航空母艦「ハリー・S・トルーマン」、フランス海軍航空母艦「シャルル・ド・ゴール」、そして更にイタリア海軍航空母艦「カヴール」を含み、打撃艦支援船を伴うNATO艦グループが存在している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

ロシア北方艦隊は、バレンツ海周辺で演習を行なう30隻とは別にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される艦船部隊が1月26日に出航しました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは演習へ参加する為に出航した]

「マルシャル・ウスチーノフ」部隊はバレンツ海を離れてノルウェー海を南下し、1月末には同海域で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
この部隊に随伴している給油船「ヴャジマ」の位置から見て、訓練はノルウェー海南部で行なわれたようです。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はノルウェー海南部で潜水艦の捜索訓練を実施した]

2月2日、ヴォログダ州キペロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142バレンツ海ノルウェー海を経由して北東大西洋へ進出し、潜水艦捜索演習を行ないました。
更に、北東大西洋アイルランド南方海域に居るロシア海軍艦船部隊、つまり「マルシャル・ウスチーノフ」部隊の上空を飛行しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋(アイルランド南方海域)で潜水艦捜索演習を実施した]

この他、1月24日にバルチースクを出航したバルト艦隊コルベット「ストイーキー」「ソーブラジテルヌイ」も、アイルランド周辺海域へ進出しました。

[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は遠距離航海へ出発した]

2月4日、「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は北東大西洋(アイルランド周辺海域)で対空防衛戦闘訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北東大西洋(アイルランド南方海域)で対空戦闘訓練を実施した]

ただ、演習はアイルランド政府の要請も有り、同国の排他的経済水域の外で行なわれました。
[2022年2月上旬のロシア海軍の北東大西洋演習はアイルランドの排他的経済水域の外で実施される]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は大西洋を南下し、2月7日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は、地中海へ入る前に大西洋ジブラルタル海峡の西方海域で海賊対処演習を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は大西洋(ジブラルタル海峡西方海域)で海賊対処演習を実施した]

その後、「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は地中海東部へ向かいました。

「マルシャル・ウスチーノフ」部隊と一緒に「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」地中海東部へ派遣されています。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]

この他、2021年12月末にウラジオストクから出航した太平洋艦隊艦船部隊(ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」)も2月2日にスエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2021年12月-)]

更に、ロシア海軍地中海東部演習へ参加する為、ロシア航空宇宙軍戦闘機MiG-31K(極超音速ミサイル「キンジャール」搭載)と超音速爆撃機Tu-22M3(対艦ミサイルKh-22搭載)がシリアフマイミーン飛行場へ到着しました。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月26日15時50分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は黒海海峡ボスポラスの通行を開始した】

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

救助船「エプロン」2022年1月中旬から地中海東部に滞在
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海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」2022年2月中旬から地中海東部に滞在

重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年2月15日13時43分配信
【北方艦隊はバレンツ海で演習を開始した】
モスクワ、2月15日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊は、ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を含む約20隻の艦が参加し、外国の潜水艦の捜索へ取り組む演習をバレンツ海で開始した。
艦隊広報サービスは報道機関へ伝えた。

「バレンツ海で北方艦隊多種部隊は、北方艦隊司令官・ロシア英雄アレクサンドル・モイセーエフ大将指揮下で、2022年のロシア連邦軍訓練計画に沿って行なわれる計画演習の実行へ着手しました」
北方艦隊
は話した。

彼は説明した「バレンツ海の演習には合計20隻の北方艦隊の艦と支援船が関わり、更に演習には北方艦隊の航空・防空軍の10機以上の飛行装置も参加します」

広報サービスが指摘したように、計画演習の枠組みで「注視の欠如を点検し、外国の潜水艦の捜索、バレンツ海エリアの船舶航行と、その上空の飛行機の飛行の監視を確立する活動」へ取り組む。

バレンツ海では特に、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、他の戦闘艦原子力潜水艦ディーゼル潜水艦、支援船が行動する。

海上演習の総目的は、世界の大洋におけるロシアの国益の保護、そして更に海上および大洋方向からの軍事的脅威への対抗の為の行動への北方艦隊部隊の取り組みに在る。

更に、仮想敵艦グループの撃破の為の北方艦隊の艦と航空機の合同戦闘訓練演習の仕上げが盛り込まれている。
「艦は、砲兵器、対潜兵器、電波電子戦闘手段を使用する海上目標と空中目標への射撃を実施します」
艦隊
は話した。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、その後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。


なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されています。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]
「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」も就役以来初めて地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]

ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクはバルチースクでオーバーホールを開始した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年2月15日10時18分配信
【『第33艦船修理工場』で小型ロケット艦「ソヴィェツク」の修理が始まった】

『第33艦船修理工場』(カリーニングラード)の専門家は、プロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦「ソヴィェツク」のドックへの設置操作を成功裏に完了した。
『Sudostroenie.info』が同社広報サービス発表を伝えたように、ドック入り時間のサイクルは10時間を超え、この内の4時間は小型ロケット艦のドックへの直接の進入へ費やされた。

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『第33艦船修理工場』の代理人が指摘したように、「ソヴィェツク」は就役後初めてドック入りを行なう。
同時に造船所の専門家は、艦を配置する為のドック収納機材を独自に造った。

「ソヴィェツク」プロジェクト22800小型ロケット艦の最初の生産艦(2番艦)である。
レニングラード造船工場『ペラ』バルト艦隊の為に建造された。
2019年秋に就役した。

プロジェクト22800艦の排水量は800トン、船体長67メートル、幅11メートル。
速力30ノット、航続距離2500海里、自立航行期間15日。
小型ロケット艦の動力は国内製である。
それは、公開株式会社『ズヴェズダー』で製造された3基のディーゼルM-507D-1と3基のディーゼル発電機DGAS-315が含まれる。

「カラクルト」の兵装は、近代化された76.2mm砲AK-176MA、2基の高射砲AK-630M打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」である。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦2番艦「ソヴィェツク」(577)は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工され、2017年11月24日に進水し、2019年10月12日にロシア海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ編入されました。

[カラクルト級小型ロケット艦2番艦ソヴィェツクはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

2020年8月上旬には同型艦「ムィティシ」(2018年12月17日就役)と共にロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、北海へ進出してミサイル模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

2021年3月15日にも「ムィティシ」と共にバルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ムィティシとソヴィェツクはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2021年8月にロシア内陸水路経由でバルト海から白海へ移動し、8月下旬に有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場へ発射しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクは白海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後、再びロシア内陸水路経由でバルト海へ移動し、9月20日にはバルチースク基地へ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2021年9月20日12時20分配信
【バルト艦隊の小型ロケット艦「ソヴィェツク」は白海からバルト海へ戻った】

2022年2月中旬にバルチースク『第33艦船修理工場』浮きドックへ入り、オーバーホールを開始しました。
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ロシア海軍黒海艦隊航空隊の前線爆撃機Su-24Mはクリミア半島周辺海域で対艦攻撃訓練を実施した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年2月15日9時49分配信
【Su-24とSu-27はクリミアでの演習中に「敵」艦船支隊を爆撃した】
シンフェローポリ、2月15日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊海上航空隊爆撃機Su-24戦闘機Su-27は、クリミア防衛演習中に仮想敵の揚陸艦支隊へ爆弾による打撃を与えた。
黒海艦隊情報供給部は発表した。

「クリミア半島沿岸、黒海艦隊部隊の駐留所、海上経済活動海域を軍事的脅威の可能性から防衛する演習の実施中、黒海艦隊海上航空隊は、仮想敵揚陸艦支隊の捜索と破壊へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。
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無人機「フォルポスト」「オルラン」は、偵察中に海上で仮想敵揚陸艦支隊を発見し、航空機Su-24Su-27へ目標指示を転送し、その後、海上目標へ爆弾による打撃を与えた。
更に彼らは、敵艦の対空防衛の突破にも取り組まなければならなかった。

敵支隊を模したのは、黒海艦隊揚陸艦ロケット艇であった。

以前、黒海艦隊の30隻以上の戦闘艦がクリミア半島海岸、海上交通線、海上経済活動海域と経済地区の施設の防衛へ取り組む為、セヴァストーポリ及びノヴォロシースクの駐留所から出航したと伝えられた。
演習は、海軍総司令官の総指揮下の海軍演習の準備の枠組みで実施された。

2022年のロシア軍の訓練計画に沿って、1月~2月に全ての艦隊の担当ゾーンにおいてロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で一連の演習が行なわれる。
演習は、ロシア領に隣接する海域を対象とし、各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。
それには140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が参加する。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]

同日、黒海艦隊救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]

2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]

同日、クリミア半島サキ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊前線爆撃機Su-24Mは、海上に居る黒海艦隊大型揚陸艦ロケット艇を敵に見立てた対艦攻撃訓練を行ないました。
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ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦4番艦と5番艦のプレートカットが始まった

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年2月15日7時45分配信
【『アドミラルティ造船所』は第4と第5の「ラーダ」型潜水艦の建造へ着手した】

『アドミラルティ造船所』の専門家は、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の第3及び第4の生産艦(4番艦と5番艦)の船体を形成する為のプレートカットへ着手した。
『Sudostroenie.info』は同社広報サービスの声明を伝えた。


『アドミラルティ造船所』の代理人は、「ラーダ」型潜水艦のこのペアの建造契約は、2019年6月にフォーラム『アルミヤ』の枠組みにおいてロシア連邦国防省と署名した事を想い起こした。

プロジェクト677潜水艦のトップ「サンクトペテルブルグ」は2010年から北方艦隊で試験運用に在り、それは2017年初頭までの完了が計画されていたが、実現しなかった。
2020年4月、それは近代化を行なう為に『クロンシュタット海洋工場』へ到着した。
2021年9月下旬、潜水艦の試験運用の完了が発表された。

「クロンシュタット」「ラーダ」型潜水艦の最初の生産艦であり、『アドミラルティ造船所』で2005年に起工されたが、建造は凍結され、再開されたのは2013年になってからだった。
2018年9月、潜水艦は進水した。
2021年10月、ディーゼルエレクトリック潜水艦は2022年に海軍への引き渡しが計画されている事が知られるようになった。

『アドミラルティ造船所』では、第3のプロジェクト677潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」の建造が続けられている。

プロジェクト677「ラーダ」型ディーゼルエレクトリック潜水艦第4世代通常動力潜水艦に属する。
それは、潜水艦及び水上艦との戦闘、潜在敵の沿岸施設の撃破、機雷源の敷設、特殊用途部隊及び貨物の輸送の為に意図されている。
「ラーダ」の騒音レベルは著しく低い。

プロジェクト677「ラーダ」潜水艦の排水量-1765トン、船体長-66.8メートル、幅-7.1メートル。
水中速力-21ノット、潜航深度-300メートル、自立航行期間-45日、乗組員-36名。
ディーゼルエレクトリック潜水艦は6門の533mm魚雷発射管を装備する。
弾数-魚雷18本。



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[プロジェクト677ラーダ潜水艦 ]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入され、同年5月8日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

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2005年7月28日に起工された2番艦「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊へ転属しました。
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[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

「サンクトペテルブルク」は近代化改装を行なう為、2020年4月下旬にクロンシュタットへ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]

その後に近代化改装を終えて復帰し、2022年2月には初めて地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]

建造が再開された2番艦「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


「クロンシュタット」は、2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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2021年12月から洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]

「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]


その後、新たな「ラーダ」は発注されていませんでしたが、2019年6月27日、軍事技術展示会『アルミヤ-2019』の会場において、プロジェクト677「ラーダ」2隻(4番艦と5番艦)の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

この新規契約分2隻(4番艦と5番艦)は2022年の起工が予定されています。
[2022年にロシア海軍のラーダ級潜水艦2隻が起工される]

そして2022年2月中旬、『アドミラルティ造船所』は、4番艦と5番艦の船体のプレートカットを開始しました。
2022年中には正式に起工されます。


この他、プロジェクト677潜水艦1隻(6番艦)の建造契約が2020年8月25日に軍事技術展示会『アルミヤ-2020』の会場で締結されています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦1隻とラーダ級潜水艦1隻の建造契約が締結された]

ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年2月15日5時16分配信
【黒海艦隊の艦は仮想敵潜水艦を破壊した】
シンフェローポリ、2月15日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の艦は黒海での演習中に砲撃戦闘を実施し、仮想敵潜水艦を破壊した。
黒海艦隊情報供給部は発表した。

「黒海艦隊の艦は、黒海の戦闘訓練射爆場で始まった演習中に、海上砲撃戦闘の実施、仮想敵潜水艦の破壊、そして更には海上移動中の艦船支隊の対空防衛の為の行動へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。
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海上での戦術操艦に加え、艦の乗組員は、クリミア半島沿岸、艦隊部隊の駐留所、更には海上交通線及び海上経済活動海域の防衛の問題へ取り組んだ。
演習には、黒海艦隊及び他のロシア艦隊の様々なクラスの30隻以上の戦闘艦フリゲート、警備艦、小型ロケット艦、ロケット艇、揚陸艦、小型対潜艦、更には対機雷防衛艦が関わると艦隊は伝えた。

黒海艦隊の艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習は、海軍総司令官の総指揮下の海軍演習の訓練の枠組みで実施される。

2022年のロシア軍の訓練計画に沿って、1月~2月に全ての艦隊の担当ゾーンにおいてロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で一連の演習が行なわれる。
演習は、ロシア領に隣接する海域を対象とし、各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。
それには140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が参加する。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]

同日、黒海艦隊救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]

2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。

ウルップ島近辺のロシア領海へ侵入したアメリカ海軍の原子力潜水艦は3回の警告射撃の後に退去した


『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月14日16時23分配信
【ロシア海軍はクリルから外国潜水艦を退去させる為の特殊行動を3回使用した-ショイグ】
モスクワ、2月14日、インテルファクス

外国、おそらくはアメリカ潜水艦ロシア領域から退去させるのに約3時間を費やしたとロシア国防相セルゲイ・ショイグは述べた。

「クリル諸島のウルップ島海域で演習の1つへ取り組んでいた時、おそらくは合衆国の潜水艦が探知されました。
3時間に渡る行動の結果、潜水艦はロシア連邦領海を退去しました。
この時に同艦は(国境線から)4キロメートル以上のかなり奥まで到達しておりました。
この潜水艦への特殊行動の結果、3度の行動で潜水艦はロシア領海から退去しました」
ショイグ
は月曜日にロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンとの会合で話した。

「東方におけるこのような類の積極的活動は全く理解できず、不合理です」
長官は付け加えた。

以前、ロシア連邦軍参謀本部作戦総局副局長スタニスラフ・ガジマゴメドフは、ロシアロシア連邦領海を侵犯する者に対し打撃を与える準備を整えているが、その決定は最高レベルにおいて下されると述べた。
彼は更に、ロシアは未だに極東ではアメリカ艦隊へ対抗する為の艦と航空機が不充分ではあるものの、黒海バルト海に関しては「完全な閉鎖」が可能である事を指摘した。

潜水艦の事件は、モスクワ時間2012年2月12日10時40分にクリル諸島ウルップ島海域のロシア連邦領海内の太平洋艦隊部隊の計画演習海域で発生した。
そこでアメリカ合衆国海軍「ヴァージニア」型潜水艦が探知されたと国防省の声明では述べられた。
潜水艦の乗組員にロシア領海への滞在を通知し、即時の浮上の要望を送信したが、無視された事が指摘された。

「水中分野におけるロシア連邦国境線の防護の指導文書に沿って、太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"乗組員は、然るべき手段を使用しました」
ロシア連邦国防省
は声明で述べた。

「アメリカ潜水艦は、電波位置測定手段及び水中音響監視手段の目標を倍増させる目的で自走ダミーを使用し、最大速力でロシア連邦領海から去りました」
国防省
は指摘した。

これに対し、アメリカ合衆国インド・太平洋コマンドの代理人カイル・ライネスは、アメリカ潜水艦ロシア領海での作戦は実施していないと言った。
「ロシアの領海での我々の作戦についての声明は事実では有りません」
軍当局者は2月13日に表明した。
彼は話した「私は、我々の潜水艦の正確な居場所についてはコメントを控えさせて頂きますが、我々は、中立水域において安全な航海と行動を行なっております」



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2022年2月12日、ロシア海軍の世界規模演習の一環としてクリル諸島ウルップ島周辺海域で演習を行なっていた太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]
[ロシア近海におけるアメリカ海軍及びNATO海軍の潜水艦の行動は常にロシア海軍により監視されている]

今回のロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将の談話によると、「マルシャル・シャーポシニコフ」は3回の「特殊行動」を行なったとの事ですから、警告射撃を3回行なったようです。
アメリカ原子力潜水艦は3時間後に退去したとの事ですから、単純に計算して1時間おきに警告射撃を行ない、3回目で退去したようです。

ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2022年2月14日14時0分配信
【黒海艦隊の救助船「コムーナ」乗組員は潜水艦へ援助を与える課題の演習を実施した】

黒海黒海艦隊救助船「コムーナ」乗組員は、遭難した潜水艦へ援助を与える特別演習へ参加した。
船員は深海救助装置AS-28の水上への降下、搭載船からの出発と指定潜航地点への移動へ取り組んだ。

水中装置AS-28のチームは、様々な深度へ潜航し、海底に着座し、浮上し、そして更に装置搭載船との安定した連絡を維持する課題を遂行した。
これに加え、AS-28乗員は、深度約40メートルで海底に固定された潜水艦のハッチ場所の模型へ接近し、ドッキングし、分離した。

演習実施海域での装置AS-28の水中への降下の支援は、黒海艦隊特殊水中作業船支援船により行なわれた。

遭難した潜水艦へ援助を与える演習は、ロシア連邦海軍総司令官の総指揮下の大規模海軍演習の準備の枠組みで実施された。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。


黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに完了し、20隻以上の参加艦船はセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]

同日、黒海艦隊救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。

ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した

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『タス通信』より
2022年2月14日19時16分配信
【ロシア軍は黒海で仮想敵潜水艦を捜索する演習を実施した】
セヴァストーポリ、2月14日/タス通信

黒海艦隊海上航空隊独立混成航空連隊の飛行士と対潜艦の乗組員は、黒海で仮想敵潜水艦を捜索、追跡する合同演習を実施した。
月曜日の黒海艦隊広報サービスの声明では、こう述べられた。

「演習には、水陸両用機Be-12とヘリコプターKa-27PLが参加しました。
これらの乗員は小型対潜艦と連携し、電波水中音響ブイと他の水中音響装置の助力の下で潜水艦の合同捜索を行ないました」
艦隊
は発表した。

演習の枠組みにおける主な課題は、遠距離及び近距離での潜水艦の捜索、絶え間ない追跡、仮想破壊、そして更には水中目標の操艦に関するデータの組織的な絶え間ない交換である事が説明された。
現実的な戦術状況を作り出す為、黒海艦隊潜水艦の内の1隻が仮想敵の役割を演じた。

演習は、ロシア連邦海軍総司令官の総指揮下の大規模海軍演習の準備の枠組みで実施されたと付け加えられた。

以前、2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習がロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれると発表された。
演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。


黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに完了し、20隻以上の参加艦船はセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。

黒海艦隊潜水艦1隻(おそらくは「ロストフ・ナ・ドヌー」「スタールイ・オスコル」「ヴェリキー・ノヴゴロド」の内の1隻)が「敵役」を務めました。

ロシア海軍カスピ小艦隊の主力艦は黒海と地中海へ派遣される

『イズベスチヤ』より
2022年2月14日0時1分配信
【艦隊の助力:カスピ海の艦は黒海と地中海へ向かう】

ミサイル「カリブル」で武装する「ブヤン」と「ゲパルド」は、何故南方戦略区へ向かうのか
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カスピ小艦隊から黒海及び地中海で行動する為の作戦艦支隊が形成される。
これについての決定は国防省により下されていると『イズベスチヤ』は軍当局の情報提供者より伝えられた。
近い内に、この地域のロシア海軍作戦グループを強化する為、クリミア及びシリアタルトゥースへ作戦支隊が向かう。
この連合部隊の基礎は、現代的なミサイル~有翼の「カリブル」と超音速の「オーニクス」を持つ艦となる。
これらの地中海黒海への出現は、南方戦略方向のロシア艦隊を強化し、潜在的にとっての追加の現実の抑止力となると専門家は考察する。

[カスピ海の狙撃兵]
黒海
地中海での戦闘勤務の為のカスピ小艦隊からの黒海及び地中海で行動する為の作戦艦支隊の形成は既に決定されていると『イズベスチヤ』へ軍当局の情報提供者は話した。
この小艦隊は、有翼ミサイル「カリブル」超音速の「オーニクス」を搭載する最も強力な艦支隊を持っている。
先ず第一に、これはプロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト11611「ゲパルド」重警備艦についての話である。
これらは新たな連合部隊の基礎となる。

現在、カスピ小艦隊には数隻の「カリブル」及び「オーニクス」を持つ艦が含まれている~3隻の「ブヤン-M」(「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」)警備艦「ダゲスタン」
もう1隻の警備艦「タタールスタン」が、高精度有翼ミサイルKh-35で武装する。

更にカスピ海には、3隻の現代的なプロジェクト21630小型砲艦「アストラハン」、「ヴォルゴドンスク」、「マハチカラ」が在る。
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『イズベスチヤ』の対談者によると、先ず初めに、これらのプロジェクト艦が黒海地中海へ向かうかもしれない。

カスピ小艦隊は、以前に時折遠距離航海へ参加していた。
2018年には小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」「ヴェリキー・ウスチュグ」が、2019年には「ウグリーチ」「ヴェリキー・ウスチュグ」地中海地域を訪れた。
シリア沖で彼らは地中海ロシア海軍常設連合艦隊間グループの一員として任務を遂行した。
地域での主な拠点は、シリアタルトゥース港であった。

昨年に15隻の艦から成るカスピ小艦隊支隊黒海を訪れた。
彼らは、黒海艦隊部隊との協同行動へ取り組む演習へ参加した。

カスピ小艦隊船員は、「カリブル」の戦闘使用の経験を有している。
彼らは初めて敵の施設へのミサイル打撃を与えた。
2015年10月、3隻の小型ロケット艦~「ウグリーチ」、「グラード・スヴィヤージスク」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、そして更に警備艦「ダゲスタン」は、カスピ海エリアからシリアのテロリストの位置への射撃を行なった。
26基の有翼ミサイル「カリブル」は、およそ1500キロメートル離れた地上目標を撃破した。
この発射により、カスピ海の「子供たち」は世界的に有名となった。

小艦隊は海上射爆場で常時演習を行ない、艦グループの行動へ習熟している。
国防省は、昨年秋に20隻以上の戦闘艦艇、更には支援船が関わったと発表した。
彼らは、火力の移転と目標の分散という海上戦闘実施の新たな要素へ取り組んだ。

[南の海]
地中海東部
黒海地域~これらは地政学上の重要な地域であるとロシア国家経済・行政高等学院(RANKhiGS)北西研究所の社会技術管理科の主任教授インナ・ヴェトレンコは見ている。
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「私達は、そこに存在し、必要な軍事力を割り当てなければなりません」
専門家は考える。
「今のウクライナは、最も爆発的な地点です。
私達は戦争を望んではおらず、エスカレーションを意図するものでも有りませんが、目下の状況では、自身の安全を保障しなければなりません。
黒海地域には追加の艦が実際の抑止力となります。
地中海の強化も無用では有りません。
私達の部隊は、南ヨーロッパ、近東、シリアの情勢へ影響を及ぼし、NATO艦グループをロシア境界から遠ざけるのを助けています」


今年にNATO海軍は、地中海での存在を増加させている。
2月初頭、アメリカ航空母艦「ハリー・S・トルーマン」、フランス海軍航空母艦「シャルル・ド・ゴール」イタリア「カヴール」が、そこで演習を実施した。
彼らは、整然とした合同活動へ取り組んだ。
更に演習には、駆逐艦、フリゲート、2隻の潜水艦が参加した。
これに加え、2月7日には地中海でのNATOの行動を支援する為、カナダフリゲート「モントリオール」が入った。

「地中海東部は、いつもロシアにとって重要です」
元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフ提督は『イズベスチヤ』へ話した。
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「そこから来る脅威へ対抗する必要が有ります。
従いまして、地中海東部から行動する艦へ対抗する為、タルトゥースへ我々の部隊は駐留しておりました。
小型ロケット艦は、そこでは非常に便利です。
寸法が小さいにも関わらず、彼らは、海上と沿岸の双方を撃破できる優れたミサイルを搭載しております。
彼らは遠くへ行く必要は有りません:必要ならば飛び出て打撃を与えます」


[「ブヤン」は南へ行く]
現在、ロシア海軍には9隻の「ブヤン-M」が有り、バルト艦隊、黒海艦隊、カスピ小艦隊に加わっている。
もう3隻のプロジェクト21631艦が建造されている。
「ブヤン-M」は、海上及び地上目標の破壊の為に意図されている。
その艦上には、有翼ミサイル「カリブル」型或いは超音速の「オーニクス」の為の8基の発射装置が在る。
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更には、100mm砲装置A-190近接範囲対空防衛力を持つ。

ロシア海軍の為に2隻のプロジェクト11661警備艦が建造された~「タタールスタン」「ダゲスタン」
小艦隊旗艦「ダゲスタン」有翼ミサイル「カリブル-NK」の為の8基の発射装置を有する。
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「タタールスタン」ミサイルKh-35対艦複合体「ウラン」で武装する。

有翼ミサイル「カリブル」は重量450キログラムの貫通爆発弾頭を装備し、射撃距離は約1500キロメートルである。
超音速ミサイル「オーニクス」は重量300キログラムの弾頭を有する。
このミサイルは、艦のみならず、距離500キロメートルの地上目標へ打撃を与える事が出来る。

小型砲艦「ブヤン」の主兵装は、空中、水上、地上目標へ対処する為に意図されている100mm砲装置A-19030mm機関砲AK-306、更には発射装置「グラード-M」である。



カスピ小艦隊は、カスピ海に駐留するロシア海軍の部隊です。
「小艦隊」という名称ですが、他の4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)と同格の方面艦隊として扱われており、黒海艦隊と共にロシア連邦軍南方軍管区の指揮下に入っています。

現在の司令官は、アレクサンドル・ペシコフ少将(1972年10月13日生まれ)です。
(2021年3月15日付のロシア連邦大統領令カスピ小艦隊司令官に任命)
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担当海域が内海のカスピ海なので、所属艦艇は小型ですが、主力艦は21世紀になってから就役した新造艦で占められています。

プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」「タタールスタン」
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦「グラード・スヴャージスク」「ウグリーチ」「ヴェリキー・ウスチュグ」
プロジェクト21630「ブヤン」小型砲艦「アストラハン」「ヴォルゴドンスク」「マハチカラ」

この他に8隻の揚陸艇が所属していますが、これらもソヴィエト連邦解体後に就役した新しい艦艇で占められています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の15隻の艦艇は演習参加の為に黒海へ入った]


2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」の4隻は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


カスピ小艦隊「ブヤン-M」小型ロケット艦は、2018年と2019年には地中海東部へ派遣されています。

2018年6月~10月には「グラード・スヴィヤージスク」「ヴェリキー・ウスチュグ」地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊のブヤン-M小型ロケット艦グラード・スヴィヤージスクとヴェリキー・ウスチュグは地中海からアストラハンへ帰投した]

2019年6月~10月には「ヴェリキー・ウスチュグ」「ウグリーチ」地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ウグリーチは地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ到着した]

2021年4月にはカスピ小艦隊揚陸艇砲艇黒海へ派遣されています。



そして2022年2月、今度はカスピ小艦隊「ブヤン-M」小型ロケット艦、「ブヤン」小型砲艦、そしてロケット艦「ダゲスタン」などが黒海地中海へ派遣される事になるようです。

ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した



『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2022年2月14日5時5分配信
【太平洋艦隊支隊はオホーツクエリアでの演習中に仮想敵艦を破壊した】

太平洋艦隊戦闘艦支隊は、オホーツク海の計画演習中に水上目標への砲射撃実施を伴う実地訓練の実施へ着手した。

オホーツク海での合同操艦の後に太平洋艦隊支隊戦術艦グループに分かれ、砲装置により仮想敵艦を破壊する戦闘訓練演習の最初のエピソードを実施した。

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」で構成される1個打撃艦グループは、海上射爆場で仮想敵艦支隊を模した水上目標群への合同砲射撃を実施した。
フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「グレミャーシチー」で構成される第2の戦術グループは海上目標への砲射撃を実施し、仮想敵の揚陸艦の役割を演じた。

間もなく、演習の枠組みで艦の乗組員は、空中標的への砲射撃の実施、仮想敵空中攻撃手段を撃退する為の規範への取り組み、更には仮想機雷危険海域で浮遊機雷模型を破壊する。

ロシア連邦軍の訓練計画に沿って、2022年1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。
各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。

合計で140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人の活動への参加が計画されている。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された

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『イズベスチヤ』より
2022年2月14日4時23分配信
【地中海の演習へ初めて潜水艦「サンクトペテルブルグ」が到着した】

地中海ロシアプロジェクト677非核潜水艦「サンクトペテルブルグ」が入った。
同艦は北方艦隊艦船支隊と一緒にそこへ到着し、「戦闘に近い」条件の演習へ参加すると『イズベスチヤ』は防衛当局の情報提供者より伝えられた。

「サンクトペテルブルグ」は新たなプロジェクト「ラーダ」潜水艦のトップである。
2013年から同艦はコラ多種戦力小艦隊潜水艦連合部隊の一員として試験運用を行なっていた。
2年前に潜水艦は近代化を行ない、魚雷、ミサイル及び機雷を使用して近海及び中距離海域で行動し、敵の艦及び潜水艦を狩る事が出来る。
地中海への展開は、同艦の歴史上初めてである。

「サンクトペテルブルグ」が取り組む課題は、地中海、黒海、北海、オホーツク海、北東大西洋及び太平洋海域で同時に実施されるロシア海軍の大規模演習のエピソードに過ぎない。
それには140隻以上の戦闘艦と支援船、60機以上の飛行装置、1000両の車両、約10000名の軍人が参加する。

ロシア海軍の演習と並行してベラルーシでは演習『連邦の決意-2022』が続けられる。
ベラルーシ国防省は、2月13日に演習の戦闘エピソードの決着が10ヶ所の様々な場所で行なわれたと発表した。
特に、レチツァ市近辺では、ロシア自動車化射撃旅団が攻撃の為の行進と集中へ取り組んだ。
ベラルーシは、ゴジスキー射爆場で防衛戦闘を行なった。
軍は更に、戦術空挺部隊の降下と特殊用途部隊の任務遂行の訓練を行なった。
ザレスキー射爆場では、戦闘当直の為にベラルーシ軍のロケット部隊及び砲兵隊が展開した。


「ロシアは全ての部隊が戦闘準備態勢で当直に就き、軍事演習を行なっています。
ですが、これは彼らが戦争の開始へと向かっている事を意味するものでは有りません。
攻撃性は、私達の歴史には有りません。
私達は、ただ単に反撃の準備を整える事を望んでいるのです」

ロシア国家経済・行政高等学院(RANKhiGS)北西研究所の社会技術管理科の主任教授インナ・ヴェトレンコ『イズベスチヤ』へ説明した。
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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦となるプロジェクト677「ラーダ」の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、サンクトペテルブルク市『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]


一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
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[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けました。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]

2016年11月17日にはバレンツ海から有翼ミサイルを発射しました。
ミサイルの種類は明らかにされていませんが、「カリブル」の対艦攻撃型でしょう。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

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2020年4月初頭、「サンクトペテルブルク」ポリャールヌイを出航してクロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは近代化改装の為にクロンシュタットへ向かった]

4月14日にバルト海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバルト海へ入った]

2020年4月20日にレニングラード海軍基地(クロンシュタット軍港)へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]

その後、「サンクトペテルブルク」は、『クロンシュタット海洋工場』で近代化改装(改良された2番艦以降と同レベルにする)が行なわれました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは近代化改装を行なう]

「サンクトペテルブルク」の試験運用は2021年9月中旬までに完了しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月21日12時27分配信
【「ラーダ」型潜水艦のトップの試験運用は完了した】


近代化改装を終えて復帰した「サンクトペテルブルク」は、2022年1月下旬から始まったロシア海軍世界規模演習へ参加する北方艦隊艦船部隊(「マルシャル・ウスチーノフ」部隊)と共に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

今後、「サンクトペテルブルク」地中海東部で行なわれる北方艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊の艦船部隊の合同演習へ参加します。

地中海東部に滞在していたロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはボスポラス海峡を北上して黒海へ入った


『インテルファクス』より
2022年2月13日16時11分配信
【ロシアの潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」はボスポラス海峡を黒海へ進んだ】
モスクワ、2月13日、インテルファクス

『アナドル通信社』のデータによると、有翼ミサイル「カリブル」を搭載する潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、日曜日に地中海から黒海へ向けてボスポラス海峡を通行した。
イスタンブールの情報サイトは海峡から出る時の写真を公表した。

水上位置でダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通行する黒海艦隊潜水艦にはトルコ沿岸警備隊艇が同行した。

2月10日、ロシア連邦黒海艦隊は、北方艦隊バルト艦隊の6隻の大型揚陸艦から成る支隊地中海から黒海への移動を完了し、セヴァストーポリへ到着したと発表した。

土曜日に黒海で30隻以上のロシア戦闘艦が参加する演習が始まった。
演習には航空隊沿岸部隊も関わり、クリミア半島の防衛へ取り組む。

1月20日、ロシア国防省は、140隻以上の艦船と10000万名以上の将兵が参加する一連の海軍演習が開始されると発表した。
ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。
各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。

ロシアNATOの関係の危機を背景にして演習が行なわれる。
アメリカ合衆国、他のNATO諸国とウクライナは、ウクライナ国境にロシア軍が集結し、ロシアウクライナ侵攻の脅威が有ると言っている。



ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
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2013年7月下旬までに乗員団が編成され、艦長が任命されました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」艦長に任命されたのは、同じ黒海艦隊潜水艦「アルローサ」艦長上級補佐官(副長)アンドレイ・アダムスキー2等海佐でした。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]

起工から約3年後の2014年6月26日に進水しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

2014年8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、2014年10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

2014年12月23日には洋上試験が全て完了しました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、2014年12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する]

2015年4月17日、「ロストフ・ナ・ドヌー」クロンシュタットを抜錨しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットを去り、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かった]

2015年5月22日、深海試験を行なう為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

その後、バレンツ海で各種試験が行われました。

2015年10月2日には有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験を実施しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

2015年10月9日、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"(対艦型)を発射した]

2015年10月16日、ポリャールヌイ基地へ到着した同型艦「スタールイ・オスコル」と入れ違いに出航しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2015年10月29日、クロンシュタットへ入港しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは『補給』の為にクロンシュタットへ寄港した]

2015年11月5日にクロンシュタットを出航し、黒海へ向かいました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットから黒海へ向かった]

その後、「ロストフ・ナ・ドヌー」の動向が公表される事は一切ありませんでした。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2015年12月8日までに地中海東部(シリア沖)へ到達しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはシリア沖に居る]

2015年12月8日、「ロストフ・ナ・ドヌー」シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」にとっては3度目となる有翼ミサイル発射は、ロシア海軍史上初の潜水艦発射有翼ミサイルの実戦使用となりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


12月13日にダータネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは黒海へ入った]

12月15日、ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはノヴォロシースク基地へ到着した]

艦の定期整備を行なう為、12月25日にセヴァストーポリへ回航されました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはセヴァストーポリへ回航された]

その後は黒海で行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーと『決闘』する]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌー及び対潜哨戒機は黒海で演習を行なった]

2020年4月29日には深度200メートル以上の潜航訓練を行ない、同日にセヴァストーポリへ帰投しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは黒海で潜航訓練を行なった]

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、「ロシア北西の艦船修理企業」でオーバーホールを行なう為、2020年6月下旬にセヴァストーポリを出航し、6月23日にはボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海へ入った]

暫く地中海に滞在した後、2020年10月31日にクロンシュタットへ到着しました。
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その後、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』でオーバーホールが行なわれました。
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オーバーホールを完了した「ロストフ・ナ・ドヌー」は2021年2月半ば頃に出航し、2月27日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、3月7日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

2021年3月下旬に地中海東部へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部に居る]

その後も地中海東部に滞在し続けていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の10隻以上の艦船が地中海で行動している]

「ロストフ・ナ・ドヌー」は2022年2月12日にダーダネルス海峡へ入りました。
[地中海東部に滞在していたロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはダーダネルス海峡を通過して黒海へ戻る]
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その後、マルマラ海ボスポラス海峡を通過し、2月13日には黒海へ入りました。
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2021年2月以降にバルト海沿岸のクロンシュタットでオーバーホールを行なっていた同型艦潜水艦「ノヴォロシースク」は修理を終えて2021年12月末に地中海へ入っており、「ロストフ・ナ・ドヌー」と交代します。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2021年12月末から地中海に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月26日15時50分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は黒海海峡ボスポラスの通行を開始した】

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

救助船「エプロン」2022年1月中旬から地中海東部に滞在
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海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

ロシア近海におけるアメリカ海軍及びNATO海軍の潜水艦の行動は常にロシア海軍により監視されている


『タス通信』より
2022年2月13日19時12分配信
【アメリカ合衆国の潜水艦の探知後にロシア海軍のフリゲートは水中音響ステーション(ソナー)を使用した】
モスクワ、2月13日/タス通信

ロシア連邦国境線近くでのアメリカ合衆国及びNATO海軍の行動は、常にロシア海軍部隊により監視されており、侵犯した際は直ちに阻止される。
情報提供者~1等海佐の潜水艦士官は、2月12日のクリル海域ロシア領海ロシア太平洋艦隊対潜部隊ヴァージニア型原子力潜水艦を探知した試験についてのコメントで『タス通信』へ語った。

士官は、記録されたデータによると、外国の潜水艦が12海里以内のロシア沿岸へ接近し、ロシア連邦の水中境界線を侵犯した事を強調した。
彼は更に、進行中の演習に関連し、この海域は全ての船舶航行の為に閉鎖すると事前に通告していた事を想い起こした。
1等海佐は、異国の潜水艦の探知後にフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」が警告深海爆撃手段を使用し、更には、接触が完全に断たれるまでアメリカ潜水艦の船体を感知する作業を行なう水中音響ステーション「ポリノム」を始動させた事を指摘した。

彼によると、外国潜水艦ヴァージニア型は、騒音特性を基にフリゲートの水中音響により分類されて記録されているので、潜水艦が演習海域に居た証拠の1つとして提示する事が出来る。
「艦の音響は、異国の潜水艦を水中音響支援から解放せず、それに対して絶え間なく作動し、それが途絶えるまでその回避戦術を研究します。
この場合、アメリカ潜水艦の戦術は、擬装罠の使用で終わりました。
ロシアの対潜艦の音を最初に聞いたであろう潜水艦が、何故接近を許し、すぐさま退避しなかったのかという疑問が生じます」

対談者は話した。

士官は、国内海軍の艦が、領海からの退去を要求する外国潜水艦との接触の為に音響伝送通信手段を使用する事は極めて稀である事を指摘した。
「多くのケースでは、艦は国境を侵犯する潜水艦に対し、自身の兵器~魚雷あるいは深海爆弾を使用する権利を持ちます。
これは潜水艦の乗組員の死亡を避ける為に行なわれるわけではありません」
潜水艦
士官は強調した。

「アメリカ軍は、我々が、我が国境線付近で海軍の活動を監視しており、海軍の演習が行なわれている時に潜水艦の挑発的な行動を直ちに抑え込む準備を整えている事を理解しなければなりません」
士官は強調し、ロシア海軍によるロシア連邦境界線及び水中分野の保護は「ロシア連邦国境線」に関する法の下で行なわれる事を指摘した。

1等海佐は、外国の潜水艦クリル列島海域で偵察活動に従事していると推測した。
「同様にNATOの潜水艦は、原子力潜水艦クルスクが沈没した2000年8月12日のバレンツ海の演習実施海域に居ました」
彼は想い起こした。

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[領海侵犯]
アメリカ
原子力潜水艦「ヴァージニア」型ハンターは、モスクワ時間2012年2月12日10時40分頃にクリル諸島ウルップ島ロシア連邦領海ロシア対潜部隊により探知された。
潜水艦は速やかに浮上するようにとの要望を無視した。
ロシア側は特殊手段を使用する決定を下し、その後、水中目標は擬装罠を射出し、最大速力で中立水域へ去って行った。
この事件に関連し、モスクワアメリカ合衆国の駐在武官へ通牒が手渡され、更にロシア国防省は、ロシア連邦の安全を保障する為の全ての可能な措置を、その領海において講じる権利を確保している事が示された。



[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された


『タス通信』より
2022年2月13日15時47分配信
【情報筋:アメリカ合衆国の潜水艦は太平洋艦隊の対潜航空機と潜水艦により探知された】
モスクワ、2月13日/タス通信

アメリカ合衆国海軍「ヴァージニア」型原子力潜水艦は、仮想敵潜水艦を捜索する計画演習中に太平洋艦隊対潜航空機Il-38潜水艦の1隻によりクリル海域のロシア連邦領海で探知された。
『タス通信』は海軍分野に近い情報提供者より伝えられた。

「アメリカのヴァージニア型潜水艦は、太平洋艦隊海上航空隊の航空機Il-38と潜水艦の1隻による仮想敵潜水艦の展開の可能性が有る海域での捜索・破壊演習中に探知されました」
彼は話した。

対談者によると、潜水艦の座標は、太平洋艦隊フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」率いる戦闘艦支隊へ転送された。
その後、ロシア多目的艦ロシア連邦国境線の防護の為の全ての必要な行動を行なった。
彼は、アメリカ潜水艦ロシア水上艦を探知する為の客観的な優位を持っていたが、太平洋艦隊対潜部隊の作戦行動は明らかに同艦を驚かせ、潜水艦は演習海域から気付かれずに離れる事に成功しなかった。

アメリカ原子力潜水艦「ヴァージニア」型ハンターは、モスクワ時間2012年2月12日10時40分頃にクリル諸島ウルップ島ロシア連邦領海ロシア対潜部隊により探知された。
潜水艦は速やかに浮上するようにとの要望を無視した。
ロシア側は特殊手段を使用する決定を下し、その後、水中目標は擬装罠を射出し、最大速力で中立水域へ去って行った。
この事件に関連し、モスクワアメリカ合衆国の駐在武官へ通牒が手渡され、更にロシア国防省は、ロシア連邦の安全を保障する為の全ての可能な措置を、その領海において講じる権利を確保している事が示された。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

「マルシャル・シャーポシニコフ」が何を使って警告射撃を行なったのかは明らかにされていませんが、ロシア『独立軍事評論』編集長ドミトリー・リトフキン氏によると、おそらくは多砲身噴射推進擲弾筒MRG-1「アガニョーク」(1971年制式採用、元々は対水中破壊工作員用)との事です。
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『タス通信』より
2022年2月13日15時47分配信
【専門家:アメリカ合衆国の潜水艦へロシアのフリゲートは信号擲弾を発射したかもしれない】

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。

地中海東部に滞在していたロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはダーダネルス海峡を通過して黒海へ戻る

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『インテルファクス』より
2022年2月13日0時26分配信
【潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は地中海から黒海へのルート上でダーダネルス海峡を通行した】
モスクワ、2月13日、インテルファクス

軍事専門誌『Naval News』のデータによると、有翼ミサイル「カリブル」を搭載する潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、土曜日に地中海から黒海へのルート上でダーダネルス海峡を通行した。
イスタンブールの情報サイトは海峡から出る時の写真を公表した。
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現在、同艦は水上位置でマルマラ海ボスポラス海峡へ向かって進んでいる。
それにはトルコ沿岸警備隊艇が同行している。

2月10日、ロシア連邦黒海艦隊は、北方艦隊バルト艦隊の6隻の大型揚陸艦から成る支隊地中海から黒海への移動を完了し、セヴァストーポリへ到着したと発表した。

土曜日に黒海で30隻以上のロシア戦闘艦が参加する演習が始まった。
演習には航空隊沿岸部隊も関わり、クリミア半島の防衛へ取り組む。

1月20日、ロシア国防省は、140隻以上の艦船と10000万名以上の将兵が参加する一連の海軍演習が開始されると発表した。
ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。
各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。

ロシアNATOの関係の危機を背景にして演習が行なわれる。
アメリカ合衆国、他のNATO諸国とウクライナは、ウクライナ国境にロシア軍が集結し、ロシアウクライナ侵攻の脅威が有ると言っている。



ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
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2013年7月下旬までに乗員団が編成され、艦長が任命されました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」艦長に任命されたのは、同じ黒海艦隊潜水艦「アルローサ」艦長上級補佐官(副長)アンドレイ・アダムスキー2等海佐でした。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]

起工から約3年後の2014年6月26日に進水しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

2014年8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、2014年10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

2014年12月23日には洋上試験が全て完了しました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、2014年12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する]

2015年4月17日、「ロストフ・ナ・ドヌー」クロンシュタットを抜錨しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットを去り、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かった]

2015年5月22日、深海試験を行なう為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

その後、バレンツ海で各種試験が行われました。

2015年10月2日には有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験を実施しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

2015年10月9日、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"(対艦型)を発射した]

2015年10月16日、ポリャールヌイ基地へ到着した同型艦「スタールイ・オスコル」と入れ違いに出航しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2015年10月29日、クロンシュタットへ入港しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは『補給』の為にクロンシュタットへ寄港した]

2015年11月5日にクロンシュタットを出航し、黒海へ向かいました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットから黒海へ向かった]

その後、「ロストフ・ナ・ドヌー」の動向が公表される事は一切ありませんでした。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2015年12月8日までに地中海東部(シリア沖)へ到達しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはシリア沖に居る]

2015年12月8日、「ロストフ・ナ・ドヌー」シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」にとっては3度目となる有翼ミサイル発射は、ロシア海軍史上初の潜水艦発射有翼ミサイルの実戦使用となりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


12月13日にダータネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは黒海へ入った]

12月15日、ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはノヴォロシースク基地へ到着した]

艦の定期整備を行なう為、12月25日にセヴァストーポリへ回航されました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはセヴァストーポリへ回航された]

その後は黒海で行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーと『決闘』する]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌー及び対潜哨戒機は黒海で演習を行なった]

2020年4月29日には深度200メートル以上の潜航訓練を行ない、同日にセヴァストーポリへ帰投しました。
20-0503e.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは黒海で潜航訓練を行なった]

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、「ロシア北西の艦船修理企業」でオーバーホールを行なう為、2020年6月下旬にセヴァストーポリを出航し、6月23日にはボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海へ入った]

暫く地中海に滞在した後、2020年10月31日にクロンシュタットへ到着しました。
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その後、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』でオーバーホールが行なわれました。
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オーバーホールを完了した「ロストフ・ナ・ドヌー」は2021年2月半ば頃に出航し、2月27日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、3月7日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

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「ロストフ・ナ・ドヌー」に随伴する救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」は、元々は2020年12月初頭に地中海へ派遣されましたが、その後、バルト海へ向かう潜水艦「ノヴォロシースク」へ随伴した後、バルト海から出てくる「ロストフ・ナ・ドヌー」を出迎え、一緒に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

2021年3月下旬に地中海東部へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部に居る]

その後も地中海東部に滞在し続けていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の10隻以上の艦船が地中海で行動している]

「ロストフ・ナ・ドヌー」は2022年2月12日にダーダネルス海峡へ入りました。

今後、「ロストフ・ナ・ドヌー」マルマラ海ボスポラス海峡を通過して黒海へ戻ります。

2021年2月以降にバルト海沿岸のクロンシュタットでオーバーホールを行なっていた同型艦「ノヴォロシースク」は2021年12月末にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入っており、「ロストフ・ナ・ドヌー」と交代します。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2021年12月末から地中海に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月26日15時50分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は黒海海峡ボスポラスの通行を開始した】

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

救助船「エプロン」2022年1月中旬から地中海東部に滞在
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海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2022年2月12日19時0分配信
【2022年2月12日10時40分、ロシア連邦領のクリル列島のウルップ島周辺の太平洋艦隊部隊演習実施海域でアメリカ合衆国海軍の潜水艦「ヴァージニア」型が探知された】

アメリカ合衆国海軍潜水艦ロシア連邦国境線の侵犯に関連し、ロシア国防省モスクワアメリカ合衆国大使館の防衛問題担当の駐在官を呼び出した。

2月12日、ロシア連邦国防省国際軍事協力総局は、アメリカ合衆国海軍潜水艦ロシア連邦国境線の侵犯に関連し、モスクワアメリカ合衆国大使館の防衛問題担当の駐在軍事部門の代表へ通牒を手渡した。

アメリカ合衆国防衛省の代表は、アメリカ潜水艦の行動は国際法規即の重大な違反であると見なされると伝えられた。
アメリカ合衆国海軍の艦の挑発的な行動は、ロシア連邦の国家の安全に脅威を生み出した。

ロシア国防省は、アメリカ合衆国側が将来の同様の状況を防ぐ為の措置を講じる必要が有ると主張した。
ロシア国防省は、ロシア連邦の安全を保障する為の全ての可能な措置を、その領海において講じる権利を確保している。

2022年2月12日10時40分(モスクワ時間)、ロシア連邦領海クリル列島ウルップ島周辺の太平洋艦隊部隊演習実施海域で、アメリカ合衆国海軍潜水艦「ヴァージニア」型が探知された。

通常音響伝送通信モードで外国の潜水艦の乗組員へ、ロシア語と英語でメッセージが送られた。
「貴方はロシア領海に居ます。速やかに浮上して下さい!」

アメリカ潜水艦の乗組員は、ロシア側の要請を無視した。

水中分野におけるロシア連邦国境線の防護の指導文書に沿って、太平洋艦隊フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」乗組員は、然るべき手段を使用した。

アメリカ潜水艦は、電波位置測定手段及び水中音響監視手段の目標を倍増させる目的で自走ダミーを使用し、最大速力でロシア連邦領海から去った。

太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア連邦国境線の侵犯を阻止する目的で水中分野の監視を行なう事を含めた計画演習を続ける。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」が何らかの対抗措置(警告射撃?)を行ない、アメリカ原潜は退去しました。

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kの新人パイロットは飛行訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年2月12日13時0分配信
【北方艦隊の戦闘機飛行士は北極圏上空で空中戦闘戦術へ取り組んだ】

コラ半島航空機Su-33Su-30SMMiG-29Kの戦闘機飛行士の練習訓練飛行が行なわれた。

この2日間、パイロットは空中戦闘機動実施戦術へ取り組み、操縦技術を改善した。
飛行はセヴェロモルスク-3飛行場から行なわれた。
それには、北方艦隊の2つの艦上戦闘機航空連隊の約20名の若い飛行士が関わった。

冬季訓練期間中、飛行士には単独訓練コースの修了とペア飛行が控えている。
春に彼らは複数の飛行戦術演習へ参加し、空中、地上、海上目標への射撃、更には爆撃へ取り組む。

2022年も昨年と同様、戦闘機飛行士は航空母艦の甲板を模したクリミア地上トレーナー『ニートカ』での訓練コースを行なう。



現在、ロシア北方艦隊航空隊(第45航空・防空軍)には、2個艦上戦闘機航空連隊が配備されおり、普段はムルマンスク州セヴェロモルスク-3飛行場に駐留しています。
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第279独立艦上戦闘機航空連隊(1979年12月設立)は、艦上戦闘機Su-33を主力としており、この他に発着艦練習機Su-25UTG、そして多用途複座戦闘機Su-30SMを装備しています。


第100独立艦上戦闘機航空連隊(2016年1月頃設立)は、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを装備しています。


Su-33MiG-29K/MiG-29KUBの母艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月15日から2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織への空爆を行ない、Su-33MiG-29K/MiG-29KUBも参加しました。


[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]

「アドミラル・クズネツォフ」シリアから帰投後に近代化改装を開始し、Su-33MiG-29K/MiG-29KUBは普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留し、1年に1度はクリミア半島サキ飛行場へ派遣され、発着艦訓練施設ニートカで訓練を行なっています。

2021年には、先ず8月中旬に第279独立艦上戦闘機航空連隊Su-33サキ飛行場へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33のパイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカでの訓練を開始した]

Su-33の飛行訓練は9月末に完了し、その後、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33、クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカで発着艦訓練完了(2021年9月末)]

続いて第100独立艦上戦闘機航空連隊MiG-29Kサキ飛行場へ進出し、10月上旬から11月中旬まで飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K、クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカで発着艦訓練(2021年10月上旬~11月中旬)]

MiG-29K11月24日にセヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカでの発着艦訓練を終えたロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはセヴェロモルスク-3へ戻った]


2022年2月中旬、第279航空連隊第100航空連隊の新人パイロットの飛行訓練が行なわれました。

ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2022年2月12日5時0分配信
【太平洋艦隊海上航空隊の対潜航空機Il-38は演習中に機雷源の敷設を実施した】

太平洋艦隊海上航空隊対潜航空機Il-38及びIl-38Nは、アヴァチンスキー湾での演習中に機雷源の敷設を実施した。

早朝に飛行士は、駐留飛行場から仮想敵潜水艦の捜索へと離陸し、海上偵察を実施し、電波位置測定ステーション(レーダー)及び水中音響捜索手段(ソナー)を使用した水中目標の捜索を行なった。

指定海域で対潜航空機は、仮想敵艦の展開と仮想敵潜水艦の行動の可能なルート上への航空機雷源の敷設を行なった。

「敵」潜水艦の合同捜索へ取り組む為、3機の対潜航空機Il-38と1機のIl-38Nが関わった。
仮想敵潜水艦の役割は、太平洋艦隊潜水艦が演じた。

ロシア連邦軍の訓練計画に沿って、2022年1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。
各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。

合計で140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人の活動への参加が計画されている。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しており、既に他の3艦隊は海上での演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。