『イズベスチヤ』より
2022年2月22日0時0分配信
【クリミアの御守り:半島は大規模空海演習を待っている】航空機及びヘリコプター乗員には黒海艦隊の艦との合同行動への取り組みが待ち受けている
クリミアで空海演習が行なわれる。
継続されている
黒海艦隊演習の枠組みで、
南方軍管区の航空グループは半島へ移転し、その集中は先週末に完了した。
その構成には、
戦闘爆撃機、襲撃機、ヘリコプターが入っている。
近日中に彼らは海上での演習を計画しており、敵艦の破壊、地上目標の制圧、揚陸部隊の上陸支援へ取り組む。
演習は、艦隊と航空隊の間の協同行動を改善する為に行なわれると専門家は説明した。
[空中と海上]
『イズベスチヤ』へ
軍当局の情報提供者が話したように、演習へ参加する為、
クリミアへ
戦闘機Su-30SM、戦闘爆撃機Su-34、襲撃機Su-25、前線爆撃機Su-24Mが移転した。
更に、半島へ
ヘリコプター支隊が基地移動した。
それには、
輸送襲撃機Mi-8AMTSh、打撃機Mi-28及び
偵察打撃機Ka-52が加わっている。
情報提供者は、
航空機とヘ
リコプターは
黒海エリアで行なわれる演習へ参加すると説明した。
そのパイロットには、
黒海艦隊の航空隊及び艦との合同行動への取り組み、潜在敵の艦の破壊、地上目標の制圧、そして更には海岸への揚陸部隊の上陸支援が待ち受けている。
クリミアに集合した航空グループは、潜在的の空中、地上、水上部隊と戦う為の最も広範囲の任務を遂行できるとと軍事専門家
ドミトリー・ボルテンコフは
『イズベスチヤ』へ話した。
「このような演習は、艦隊と航空隊との間の協同行動の改善の為に行なわれます」彼は考える。
「航空機とヘリコプターは、揚陸及び反揚陸行動、地上及び海上の単独或いはグループ目標への打撃へ取り組みます。
戦闘爆撃機Su-34は対艦ミサイルKh-35を発射できます。
それは、大型戦闘艦ですら一撃で簡単に破壊出来ます。
ヘリコプターは、揚陸及び反揚陸行動、そして更に敵の位置へ打撃を与える事を確認できます。
これらは、小型海上目標~艇でも同様に効果的に戦えます。
これらが機上に搭載する機関砲と対戦車誘導ミサイルは、モスキート艦隊にも効果的な対処が可能です。
このような訓練が演習で行なわれなければなりません」これは、
航空隊と
艦隊が参加する兵種間演習であると軍事専門家
アレクセイ・レオンコフは
『イズベスチヤ』へ話した。
「今、演習の参加者の前には、切実な課題が有ります」彼は指摘した。
「目下の世界の状況と、我々の軍と艦隊が対応しなければならない可能性のあるシナリオは必然的に考慮されます。
赤と青の矢印が在る抽象的な地図は、最早ありません~演習では、実際の戦闘で発生するかもしれない要素へ取り組みます。
今、全ては単一の情報空間で連携し、軍管理自動システムは、演習の参加者の間での目標の配分を可能にします。
このような演習では、単一回路におけるすべての部隊の行動の効率性の点検が重要です」[汎用グループ]
クリミアへ集中される
航空機と
ヘリコプターのタイプは、現代的か、或いは近代化を経ている。
多目的機Su-30SMは、あらゆる時間帯での敵航空機の破壊の為に意図されている。
この機体は、グループの戦闘行動を統制し、偵察と、地上及び海上の目標へ打撃を与える事が出来る。
2018年4月、
シリア側との合同演習中、
Su-30SMは
対艦ミサイルにより
シリアの
退役警備艦を撃沈した。
戦闘爆撃機Su-34は、戦闘接触線から600キロメートルまでの作戦及び戦術縦深で敵へ打撃を与える為に作成された。
それは、あらゆる敵の
戦闘機との空中戦闘機動を行なう事が出来る。
前線爆撃機Su-24Mは、低高度での地上及び水上の目標の照準撃破を含むミサイル-爆弾攻撃を行なう。
この
航空機は、
アフガニスタン、チェチェン、南オセチア、シリアで使用された。
Su-24Mは、2021年に
ブリテンの
駆逐艦「ディフェンダー」を
ロシア領海から追放する作戦へ参加した。
航空機が艦の前に爆弾を投下した後、それは
ロシア水域から去った。
ヘリコプターMi-8MTShは、降下-襲撃行動の為に開発された。
降下時間の短縮の為、それは2つの側面から開く引き戸を得た。
ヘリコプターには兵装複合体を設置でき、その火力は
Mi-24の兵装にも劣らず、機体の装甲は改善された。
Ka-52は、敵の戦車、装甲車両、人員、ヘリコプター、他の飛行装置を破壊する・
しかし最も重要なのは、それは偵察を行ない、指揮所へ情報を伝達し、他のヘリコプターの目標指定を行なう事が出来る点にある。
Mi-28も同様に戦車を破壊できる~機体は、乗員及び最も重要な予備システムの高度な装甲キャビンを持つ。
[沈まない航空母艦]
クリミアの
飛行場での
南方軍管区と
黒海艦隊の
航空隊の合同行動への取り組みは、今年が最初では無い。
国防省は、昨年春に
南方軍管区の
航空・防空統合部隊の作戦戦術航空隊の50機以上の
航空機と陸軍航空隊のヘリコプター、そして更に
黒海艦隊海上航空隊が、演習へ参加する為に半島へ移転したと発表した。
戦闘機Su-27SM、Su-30SM、爆撃機Su-24M、Su-34、襲撃機Su-25SM3は、海上及び地上の目標へのミサイル発射と爆撃を行なった。
陸軍航空隊の
ヘリコプターMi-8MTShは、戦術空中降下部隊の降下訓練を行なった。
Mi-35、Ka-52、Mi-28Nは、部隊の火力援護を提供した。
Ka-27PSと
Ka-29は、海上部隊の沿岸への上陸を支援した。
更に飛行士は、
打撃艦グループの護衛任務を遂行した。
演習には合計で10000名以上の軍人、1200両の軍用車両、40隻以上の艦艇、20隻の支援船、200機の航空機とヘリコプターが関わった。
ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(
北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(
バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(
北方艦隊30隻、
太平洋艦隊30隻、
黒海艦隊20隻、
バルト艦隊20隻)に上り、この他に
北東大西洋や
地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。
黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に
黒海で演習を行なう為に
セヴァストーポリ及び
ノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]先ず初めに、
海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、
「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、
「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]次に、
小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と
「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]1月28日には
フリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、
警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、
ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、
R-60(955、1987年12月12日就役)などが
黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船も
セヴァストーポリ港と
ノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]その後、
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで
地中海東部に滞在した後に
ノヴォロシースク港へ帰投した
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が
黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]2月12日、
黒海艦隊の30隻以上の各種艦船は
クリミア半島周辺海域で演習を行なう為、
セヴァストーポリ港と
ノヴォロシースク港から出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]2月14日、
クリミア半島の
カーチャ飛行場に駐留する
黒海艦隊海上航空隊の水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」と艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、
小型対潜艦と協同で
潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]同日、
黒海艦隊の
救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載する
バチスカーフAS-28と共に
潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]2月15日、
黒海艦隊の艦船部隊は
クリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]同日、
クリミア半島の
サキ飛行場に駐留する
黒海艦隊海上航空隊の
前線爆撃機Su-24Mは、海上に居る
黒海艦隊の
大型揚陸艦と
ロケット艇を敵に見立てた対艦攻撃訓練を行ないました。



2月18日には
黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が砲撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した]2月19日には
クリミア半島と
クラスノダール地方に駐留する
黒海艦隊の
地対艦ミサイル「バル」と
「バスチオン」が対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル部隊は黒海で対艦攻撃訓練を実施した]2月20日には
黒海艦隊の
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、「ツェーザリ・クニコフ」、「サラトフ」、哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」、小型対潜艦「エイスク」、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」を含む10隻以上の艦艇が
アゾフ海へ入りました。
【『テレグラム』のミリタリスト氏の2022年2月21日1時51分の投稿】今後は、
黒海艦隊の艦船及び海上航空隊と、
クリミア半島の飛行場へ派遣された
ロシア航空宇宙軍の
航空部隊(
戦闘爆撃機Su-34、襲撃機Su-25など)との合同演習が行なわれます。