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ロシア連邦軍の戦略用途ロケット軍、北方艦隊及び太平洋艦隊、遠距離航空隊は戦闘当直を強化する

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月28日14時55分配信
【戦略用途ロケット軍、北方艦隊及び太平洋艦隊、遠距離航空隊は強化構成での当直へ着手した-ロシア連邦国防省】
モスクワ、2月28日、インテルファクス

戦略用途ロケット軍、北方艦隊及び太平洋艦隊、遠距離航空隊は強化構成での当直へ着手したとロシア連邦国防省は発表した。

「ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、ロシア連邦軍最高司令官ウラジーミル・プーチンへ、その指示に従い、戦略用途ロケット軍交代当直指揮所、北方艦隊及び太平洋艦隊、遠距離航空隊司令部が強化構成での戦闘当直へ着手したと報告しました」
ロシア連邦国防省
は月曜日に言った。

2月27日、プーチンは、ロシア軍の抑止戦力の特別態勢の戦闘当直への移行を命じた。
「NATO主要国の高官は、我が国に宛てて敵対的な声明を出しております。
従いまして、国防相と総参謀本部長へ、ロシア軍の抑止戦力が特別態勢の戦闘当直への移行を命じます」
プーチン
は、国防相セルゲイ・ショイグ及びロシア連邦軍総参謀本部長ワレーリー・ゲラシモフとの会合中に話した。

「分かりました」
ショイグ
は答え、こう話した。

大統領は、西側諸国が経済分野においてロシアに対し不適切な行動を実行している事を指摘した。
「私は、誰もが知っているような違法な種類の制裁について言っております」
プーチン
は話した。

[戦略用途ロケット軍]
戦略用途ロケット軍
は、ロシア連邦軍の一部門であり、戦略核戦力の主要構成要素である。
戦略用途ロケット軍は、攻撃の可能性の核抑止の為に意図されている。
戦略用途ロケット軍の主力グループは、現代的な複合体「ヤルス」のサイロ型と移動型で構成されている。
「ヤルス」は距離11000キロメートルまでの目標を撃破でき、機動慣性誘導ブロックを持つ個別弾頭を装備している。

[北方艦隊]
ロシア連邦軍
の兵種間戦略統合部隊であり、北極及び世界の大洋の他の海域でロシアの国益を保護する。
北方艦隊の潜水部隊は、ロシア海軍で最も強力な原子力潜水艦連合部隊と考えられている。

[太平洋艦隊]
ロシア海軍
作戦-戦略統合部隊
太平洋艦隊の任務には、アジア-太平洋地域におけるロシアの軍事安全保障が含まれる。
太平洋艦隊は、戦略原子力潜水艦及び多目的原子力潜水艦、ディーゼル潜水艦、大洋及び近海域で行動する為の水上艦、海上ロケット機、対潜航空隊戦闘機航空隊陸上部隊沿岸部隊で構成される。

[遠距離航空隊]
遠距離航空隊
航空機は、ロシアの核の3本柱の空中構成要素である。
その構成には、近代化された遠距離爆撃機Tu-22M3、戦略ロケット爆撃機Tu-160及びTu-95MSが含まれる。

報じられているように、2月19日にロシア軍ミサイル発射を伴う計画戦略抑止力演習を実施した。

ロシア連邦国防省のサイトで以前に公開された情報によると、戦略抑止戦力には、戦略攻撃力戦略防衛力が含まれる。

ロシア連邦国防省サイトによると、戦略攻撃力の基礎には、戦略用途ロケット軍が含まれる戦略核戦力で構成される大陸間距離のミサイル及び航空複合体が属している。

国防省の情報によると、戦略攻撃力の構成には、更に二重用途の戦略非核戦力戦略部隊及び長距離爆撃機、そして更に高精度長距離兵器を持つ海軍潜水艦、水上艦航空隊海上ロケット機がある。

戦略防衛力の基礎は、戦闘即応部隊と、ミサイル攻撃警報システム、宇宙空間監視システム、対ミサイル防衛及び対宇宙防衛を含むミサイル-宇宙防衛手段で構成される。
戦略防衛力の構成には、更に戦闘即応部隊対空防衛手段も含まれるとロシア連邦国防省サイトでは述べられている。
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ズミイヌイ島の「生きている死者」


テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月28日4時36分配信
【ズミイヌイ島の「生きている死者」:如何にしてウクライナ当局は、その境界警備隊の守備隊を「葬り去った」のか】

早朝のセヴァストーポリ
普段は旅客船や小艇が入る海港の埠頭には、曳船が係留された。
それは、乗客~ウクライナ境界線警備兵を送り届けた。
これは、ズミイヌイ島に居た全員である。
全力を尽くした守備隊は、ロシア船員により連れ出された。

「自発的に武器を降ろした82名のウクライナ軍人のズミイヌイ島からの避難中、16隻のウクライナ海軍の艇は、群戦術を使用し、黒海艦隊の艦への攻撃を試みました。
攻撃の目的は、おそらくは、武器を降ろしたウクライナ将兵へ復讐し、ロシアが捕虜を死亡させたと非難する為です。
海上戦闘の結果、6隻のウクライナ海軍艇を破壊しました。
ズミイヌイ島の82名のウクライナ軍人は誰も負傷していません。
挑発海域をアメリカ合衆国の戦略無人飛行装置RQ-4グローバルホークとMQ-9Aリーパーが空中パトロールしておりました。
アメリカの無人飛行装置がロシア黒海艦隊の艦へウクライナ艇を誘導していた可能性は高いでしょう」
ロシア連邦国防省
の公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは述べた。

ズミイヌイ島の境界線警備隊は、曳船「シャフテル」セヴァストーポリへ送り届けられた。
その中には境界線警備隊のみならず、ウクライナ保安庁特殊部隊ウクライナ将兵も含まれている。
彼らの故郷では、この数日で公式に死亡者にカウントされている。
島で兵士が撃たれたと最初に言ったのは、ウクライナ内務相顧問アントンゲラシチェンコであった。

そして更に、ゼレンスキー大統領は彼らが戦没したと表明し、彼らの家族に哀悼の意を表した。
彼は、ミサイル攻撃の後、誰も生き残らなかったと言った。

「我々のズミイヌイ島において、最後まで護る為に全ての境界線警備兵が英雄的に戦死しましたが、退却しませんでした。
彼らは全て、死亡後にウクライナ英雄の称号が授与されます。
ウクライナの為に命を捧げた人々は、永遠に記憶されるでしょう」
ウクライナ大統領
は言った。

だが、境界線警備兵自身のみは、未だこの事を知らない。
彼らは数日間連絡を欠いている。
彼らは沿岸へ上がり、ほぼ同時にバスで立ち去る。
しかし、彼らが1人になれば、全ては上手く行くだろうと記者は伝えられた。



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2022年2月25日、ズミイヌイ島(蛇島)の82名のウクライナ将兵ロシア軍へ降伏しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はズミイヌイ島のウクライナ軍守備隊を攻撃し、その後守備隊は降伏した]

なお、ウクライナ側は、同島の守備隊13名はロシア側の降伏勧告を拒否し、全員戦死したと虚偽の発表を行ないました。
『The Maritime Executive』より
2022年2月24日午後8時27分配信
【ロシア海軍はスネーク島のウクライナの前哨基地を占領した】

降伏した82名のウクライナ将兵は、黒海艦隊救助曳船「シャフテル」に乗せられ、セヴァストーポリへ移送されました。
[ズミイヌイ島で降伏した82名のウクライナ軍将兵はロシア海軍黒海艦隊の救助曳船シャフテルによりセヴァストーポリへ移送された]

セヴァストーポリへ向かう途中で救助曳船「シャフテル」ウクライナ海軍の16隻の戦闘艇の攻撃を受けましたが、護衛の艦により6隻が撃沈されました。
[ズミイヌイ島沖でロシア海軍黒海艦隊とウクライナ海軍が交戦し、6隻のウクライナ戦闘艇が撃沈された]

ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」艦長は極超音速ミサイル「ツィルコン」について語った

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『タス通信』より
2022年2月28日4時25分配信
【水上型極超音速ミサイル「ツィルコン」は距離1500キロメートルまで射撃できる】
モスクワ、2月27日/タス通信

水上配置極超音速ミサイル「ツィルコン」は1500キロメートルの射撃距離を有する。
チャンネル『ロシア-1』のテレビ番組『週の営み』のルポルタージュでフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」艦長イーゴリ・クロフマリ1等海佐は述べた。

「射撃は、距離1000~1500キロメートルで行なわれます。
1000キロメートルをマッハ9で割れば、我々は580~620秒の飛翔時間を得ます」

彼は、ミサイル発射を前にして話した。

ルポルタージュは、射撃は何時実施されたのかを明らかにしなかった。
発表された「ツィルコン」発射は、2月19日の戦略抑止力演習中に実行された。

ルポルタージュから、次のように、海上目標は距離1000キロメートルで撃破された。
発射はバレンツ海エリアから行なわれた。

更に彼は、極超音速ミサイル「ツィルコン」の外見は、秘密のパラメータの1つであると述べた。
「秘密の極超音速のツィルコンが有るのは、この汎用発射装置のカバーの下です。
その外見ですら、厳格な秘密のままです。
発射シャフトの寸法を知っていても、ミサイルの限界寸法を確信を持って判断する事しか出来ません。
その長さは約9メートル、幅は60センチメートルです」

艦長は話した。

彼によると、ミサイル「ツィルコン」を彼自身が見たのは、巻き上がる煙と炎で何も見えなかった発射時のみであり、フリゲート「ツィルコン」は密閉コンテナに収納されていた。

「極超音速ミサイルの外観、その外からの視認は、保護されたパラメータの1つです。
従いまして、僕は、それを一度も見た事が有りません。
それを発射時に見る事は不可能ですよ。
このスピードでは、不可能ですよ」
クロフマリ
は保証した。

ロシア連邦国防省は、演習中、バレンツ海の重要な海域を船舶航行の為に閉鎖した。
「発射の監視は、私達に対してでは無く、逆に、彼等がその情報の報告で言うでしょう。
ええ、実際に、このような兵器が存在すると。
ロシアは我々を騙す事は無く、誤った道へ導く事は有りません。
発射は見えますし、我々の演習は、この為に開かれています」

艦長は、射撃の為に割り当てられた制限ゾーンの境界線での試験を観察するNATOの監視者についての話で強調した。

現在、水上搭載艦からの「ツィルコン」の国家試験は完了している。
ミサイルの開発及び製造は、レウトフ科学生産合同『機械製造』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)である。

[ミサイル「ツィルコン」について]
2021年12月24日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、「ツィルコン」の一斉発射が行なわれたと発表した。
試験は、彼によると「成功し、申し分なかった」
「ツィルコン」の正確な戦術-技術的特性は秘密である。
2019年2月20日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、その連邦教書演説中、複合体「ツィルコン」から成るミサイルは、マッハ9(音速の9倍)に等しい速度を発揮でき、1000キロメートル以上の射程を有すると言った。
2021年8月24日、軍事技術フォーラム『アルミヤ-2021』において、ロシア連邦国防省への「ツィルコン」供給契約が締結された。



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極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」(ジルコン、風信子石)は、以前に長距離超音速有翼ミサイル「バザーリト」/「ヴルカーン」「グラニート」、そして超音速ミサイル「オーニクス」を開発した科学生産合同『機械製造』が新たに開発しているミサイルです。

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[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]

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[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

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[ロシア海軍は2019年に55基の超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領する]

科学生産合同『機械製造』は、長距離超音速有翼ミサイル「グラニート」の直接の後継となる筈だった「ボリード」(最大射程800km、飛翔速度マッハ4)の開発を1980年代末から開始し、1991年にはエンジンの最初の試験が行われたのですが、1990年代末には開発は中止されました。

「ツィルコン」の開発には、「ボリード」の開発作業の経験もフィードバックされているようです。


「ツィルコン」の発射試験は、2015年秋頃から始まりました。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]

初期の「ツィルコン」の発射試験は、アルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場で行なわれており、初期には失敗した事も有るようです。
[ロシア海軍の為の巡航ミサイルは試射中にアルハンゲリスク州ネノクサ村の住宅へ落下した]
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「ツィルコン」の発射試験は秘密裡に行なわれ、2016年4月に行なわれた試験では最大速度マッハ8を記録しました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は発射試験で最大速度マッハ8に達した]

「ツィルコン」の試験完了と生産開始は、2018年からスタートする新たな国家軍備プログラム(2018-2027年の国家軍備プログラム)において実現する事になります。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は新たな2018-2027年の国家軍備プログラムにおいて開発を完了し、生産を開始する]

ネノクサ村ミサイル発射試験場からの「ツィルコン」発射試験は、10回以上行なわれました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は10回以上の発射試験を行なった]

2019年2月20日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、教書演説において極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発は順調に進んでいると発言しています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる]

地上からの発射試験に続き、海上での発射試験が北方艦隊プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」(2018年7月28日就役)により行なわれる事になりました。
[ロシア海軍の新たな極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は2019年末にフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"で洋上発射試験を行なう]

「アドミラル・ゴルシコフ」は2019年11月末に「ミサイル兵器」の試験の為、セヴェロドヴィンスクへ移動しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は新型ミサイルの試験を行なう為にセヴェロドヴィンスクへ到着した]

ただ、この時には発射試験は行わず、2019年12月末にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は母港セヴェロモルスクへ帰投した]

2020年1月初頭、「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海「ツィルコン」の発射試験を行ないました。
ミサイルは500キロメートル以上を飛翔し、北ウラルの地上目標へ命中しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2020年1月に極超音速ミサイル"ツィルコン"の発射試験を行なった]

「アドミラル・ゴルシコフ」からの2回目の「ツィルコン」発射試験は、当初は2020年春に実施される予定であり、同艦は2020年4月初頭にセヴェロドヴィンスクへ回航され「ツィルコン」の運用(発射)に関する部分的な近代化改装が行なわれました。
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[ロシア海軍のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートは近代化される]

しかし、発射試験はコロナウイルスの影響により何度も延期されました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で演習を行なう]

結局、白海で2回目の「ツィルコン」発射試験(海上目標に対しては初)が実行されたのは、2020年10月6日になりました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は海上目標への極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験を行なった]

11月26日、「アドミラル・ゴルシコフ」白海から3回目の「ツィルコン」発射試験(海上目標に対しては2回目)を実行しました。
公表された動画を見る限り、発射は夜間(おそらくは11月25日深夜~11月26日未明)に実施されたようです。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海からバレンツ海の海上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]

12月11日、「アドミラル・ゴルシコフ」白海からチジャ射爆場の地上目標へ「ツィルコン」発射試験を実行しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海から極超音速ミサイル"ツィルコン"を地上へ発射した]

2020年の「ツィルコン」発射試験は、全て成功と認められました。
具体的には、「驚くべき」命中精度を示したという事のようです。
[2020年の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"発射試験は全て成功と認められた]

2021年7月19日、「アドミラル・ゴルシコフ」白海からバレンツ海の地上目標(距離350km以上)への「ツィルコン」発射試験を実施しました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海からバレンツ海の地上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]

なお、2021年8月23日には、「ツィルコン」の供給契約が締結されています。
『タス通信』より
2021年8月24日19時37分配信
【国防省は極超音速ミサイル「ツィルコン」供給契約を締結した】

一方、原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」による水中からの発射試験は2021年9月の実施が予定されていましたが、10月にずれ込みました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは2021年9月に極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験を開始する]

10月3日、「セヴェロドヴィンスク」は浮上状態で「ツィルコン」を海上目標へ発射しました。


翌10月4日には潜航状態で「ツィルコン」を海上目標へ発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスク、水中から極超音速ミサイル"ツィルコン"発射(2021年10月4日)]

「ツィルコン」の水上試験艦であるフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、11月8日にセヴェロドヴィンスク白海海軍基地へ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月8日23時15分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は白海海軍基地へ到着した】

「アドミラル・ゴルシコフ」は11月18日に白海から海上目標へ「ツィルコン」を発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海の海上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]

11月29日にも「アドミラル・ゴルシコフ」白海から「ツィルコン」を海上目標へ発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は再び海上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]

12月16日、「アドミラル・ゴルシコフ」白海からチジャ射爆場の地上目標へ「ツィルコン」を発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は地上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]

そして12月24日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏は、産業貿易相デニス・マントゥロフ氏や安全保障会議副議長ドミトリー・メドベージェフ氏などが参加するリモート会議の席上で、同日朝(モスクワ時間5時30分)に「ツィルコン」の一斉発射試験、つまり2発以上のミサイルの同時発射に成功したと発表しました。
[ロシア海軍は極超音速ミサイル「ツィルコン」の一斉発射試験に成功した]
プーチン大統領は、それ以上具体的な事は明らかにしませんでしたが、この発射試験も「アドミラル・ゴルシコフ」白海から実施した事は間違いないでしょう。
何処へ向けて発射したのかも明言されていませんが、順当に行って海上目標でしょう。

これで水上発射型「ツィルコン」の国家試験は完了し、国家委員会はロシア海軍「ツィルコン」の軍備採用を勧告しました。
[国家委員会はロシア海軍へ極超音速ミサイル「ツィルコン」水上発射型の制式採用を勧告した]

2022年2月19日に実施されたロシア連邦軍戦略抑止力演習の最中、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海「ツィルコン」を海上目標へ発射しました。

[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

今回の記事に登場する「アドミラル・ゴルシコフ」艦長イーゴリ・クロフマリ1等海佐は同艦の2代目艦長であり、2018年末頃から現職に在ります。


北方艦隊では、既に「ツィルコン」の保管倉庫の建設が始まっています。
[ロシア海軍北方艦隊で極超音速ミサイル"ツィルコン"の保管倉庫の建設が始まった]

「ツィルコン」の発射試験は2021年末の完了が予定されています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の発射試験は2021年末に完了する]

ただし、これは水上発射型に関する話であり、水中発射型の試験は未だ終わらないようです。
水中発射型「ツィルコン」の次の発射試験は、「ヤーセン」シリーズの6番艦「ペルミ」(2016年7月29日起工、2025年就役予定)で2024年に行なわれるとの事ですから、2021年10月初頭の「セヴェロドヴィンスク」による水上及び水中からの発射試験の結果を受け、何らかの改正や修正が行なわれるようです。
[原子力潜水艦からの極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験は2024年に再開される]

2021年11月下旬に「ツィルコン」の量産が始まりました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の量産が始まった]
おそらくは水上発射型でしょう。

水中発射型「ツィルコン」ロシア海軍への供給は、2025年以降になるようです。
[極超音速ミサイル"ツィルコン"潜水艦発射型のロシア海軍への供給は2025年に始まる]


「ツィルコン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」対地/対艦巡航ミサイル「カリブル」の両方を発射できる汎用垂直発射機3S-14UKSKから発射できます。
(つまり、「カリブル」「オーニクス」と発射機を共有できる)

「ツィルコン」は、ロシア海軍の新世代艦であるプロジェクト22350フリゲート及びプロジェクト22350Mフリゲートプロジェクト885/885M「ヤーセン」原子力水中巡洋艦に装備されます。

この他、現在、大規模な近代化改装が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」にも装備されます。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の完了は2023年になる?]

同様に大規模な近代化改装が行なわれるプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)にも装備されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは近代化改装により合計48基の巡航ミサイル(カリブル/オーニクス/ツィルコン)を搭載する]

「ツィルコン」は、実質的には「グラニート」の後継という位置付けになるようです。

この他、現在、設計作業が進められており、2020年代から建造が始まるロシア海軍第5世代原子力潜水艦「ハスキー」/「ライカ」級にも装備されます。
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー/ライカ」]

基本的には大型水上艦及び原子力潜水艦に搭載される「ツィルコン」ですが、より小型の艦へ搭載する為の小型ヴァージョンも開発されます。
[ロシア海軍の小型艦の為に極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"軽量化型が開発される]

「ツィルコン」は、航空機や偵察衛星などと連動して運用されます。
[ロシア海軍の極超音速ミサイル"ツィルコン"は航空機や偵察衛星と連動する]

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア連邦軍の「戦略抑止戦力」の特別態勢への移行を命じた

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月27日配信
【プーチンはNATO側からの敵対的な声明が故に抑止力の特別当直態勢への移行を命じた】
モスクワ、2月27日、インテルファクス-AVN

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、ロシア軍の抑止戦力が特別態勢の戦闘当直への移行を命じた。

「NATO主要国の高官は、我が国に宛てて敵対的な声明を出しております。
従いまして、国防相と総参謀本部長へ、ロシア軍の抑止戦力が特別態勢の戦闘当直への移行を命じます」
プーチン
は、国防相セルゲイ・ショイグ及びロシア連邦軍総参謀本部長ワレーリー・ゲラシモフとの会合中に話した。

「分かりました」
ショイグ
は答え、こう話した。

大統領は、西側諸国が経済分野においてロシアに対し不適切な行動を実行している事を指摘した。
「私は、誰もが知っているような違法な種類の制裁について言っております」
プーチン
は話した。

報じられているように、2月19日にロシア軍ミサイル発射を伴う計画戦略抑止力演習を実施した。

ロシア連邦国防省のサイトで以前に公開された情報によると、戦略抑止戦力には、戦略攻撃力戦略防衛力が含まれる。

ロシア連邦国防省サイトによると、戦略攻撃力の基礎には、戦略用途ロケット軍が含まれる戦略核戦力で構成される大陸間距離のミサイル及び航空複合体が属している。

国防省の情報によると、戦略攻撃力の構成には、更に二重用途の戦略非核戦力戦略部隊及び長距離爆撃機、そして更に高精度長距離兵器を持つ海軍潜水艦、水上艦航空隊海上ロケット機がある。

戦略防衛力の基礎は、戦闘即応部隊と、ミサイル攻撃警報システム、宇宙空間監視システム、対ミサイル防衛及び対宇宙防衛を含むミサイル-宇宙防衛手段で構成される。
戦略防衛力の構成には、更に戦闘即応部隊対空防衛手段も含まれるとロシア連邦国防省サイトでは述べられている。



記事中でも解説されている通り、今回、プーチン大統領が言う所の「戦略抑止戦力」は、核兵器だけを指してはおりません。
(日本では短絡的に核兵器だと解釈されているようですが)

例えば、2022年2月19日に実施されたロシア連邦軍戦略抑止力演習には、弾道ミサイル(地上発射及び潜水艦発射型)部隊だけではなく、巡航ミサイルを搭載する海軍潜水艦水上艦も参加しています。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]


ロシア海軍で言えば、要するに巡航ミサイル「カリブル」を搭載する艦が(非核の)「戦略抑止力」という事になります。
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]
[ロシア海軍は戦略非核抑止力を強化する]

今回、プーチン大統領は、対NATOを念頭に置いて「戦略抑止力の特別態勢への移行」を命じておりますが、ロシア海軍に関して言えば、北方艦隊は無論のこと、バルト艦隊にも(非核の)「戦略抑止力」、つまり「カリブル」搭載艦は現時点で5隻有ります。
(小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」、「ムィティシ」、「ソヴィェツク」、「オジンツォボ」)

2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった

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『タス通信』より
2022年2月27日15時4分配信
【ロシア連邦軍はウクライナの軍事インフラへ高精度兵器による打撃を与えた】
モスクワ、2月27日/タス通信

ロシア軍は土曜日に空中有翼ミサイル及び海上有翼ミサイルを使用してウクライナの軍事インフラを高精度兵器で攻撃した。
都市には打撃を与えていない。
ロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ少将は報道陣へ伝えた。

「2月26日、ロシア連邦軍は、もう一度空中及び海上配置の有翼ミサイルを使用してウクライナの軍事インフラ施設へ高精度長距離兵器による打撃を与えました」
彼は話した。

コナシェンコフは、ロシア軍は都市や集落には打撃を与えていないことを強調した。

ロシア軍ウクライナの975の軍事インフラの施設を破壊し、更には26機の航空機、ヘリコプター及び無人飛行装置を撃墜したとコナシェンコフは通知した。
「現在、ロシア軍はウクライナの軍事インフラの975の施設を撃破しております。
その中には、ウクライナ軍の23ヶ所の指揮所及び通信施設、3ヶ所の電波位置測定所、31基の高射ミサイル複合体S-300、ブークM-1及びオサー、48基の電波位置測定ステーションが有ります。
8機の戦闘機と7機のヘリコプター、11機の無人飛行装置、2基の戦術ミサイル"トーチカ-U"を撃墜しました」

彼は話した。

これに加え、コナシェンコフによると、223両の戦車及び他の戦闘装甲車両、28機の航空機(地上で)、39両の噴射推進一斉射撃システム、143両の特殊軍用自動車を破壊した。

[ルガンスク人民共和国及びドネツク人民共和国の軍の前進]
ロシア連邦軍
の火力支援の下、ルガンスク人民共和国の軍はノヴォアフトイルカ、スモリャノヴォ、スタニチノ-ルガンスクの集落の支配を確立した。
ルガンスク人民共和国の軍グループは、作戦開始以来52キロメートル前進したとロシア連邦国防省は伝えた。

「この一昼夜に渡り、ルガンスク人民共和国の軍グループは、ロシア軍の火力支援の下で攻勢行動を成功裏に実行し、ノヴォアフトイルカ、スモリャニノヴォ、スタニチノ-ルガンスクの集落の支配を確立しました。
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攻勢作戦開始以来、軍グループは防衛線の奥深く52キロメートル前進しました。
共和国はペトロフスコエの方向への攻撃を続けており、更に12キロメートル前進しています。
パヴロポリとピシェヴィクを支配下に置きました」

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彼は話した。

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、2月24日にドンバスの共和国指導部の支援の要請に応じ、ウクライナ特殊軍事作戦の開始を発表した。
彼は、モスクワの計画にはウクライナ領土の占領は含まれておらず、その目的は同国の非軍事化と非ナチ化である事を強調した。
ロシア連邦国防省が言ったように、ロシア軍は都市には打撃を与えておらず、そして軍事インフラを排除しているのみであり、従って、民間人には如何なる脅威も与えていない。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

現在、黒海には「カリブル」搭載艦が9隻(フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」、小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」、潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」)居ます。

航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、2月25日深夜~2月26日未明にもウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

そして同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。

ズミイヌイ島沖でロシア海軍黒海艦隊とウクライナ海軍が交戦し、6隻のウクライナ戦闘艇が撃沈された

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『タス通信』より
2022年2月27日0時4分配信
【ウクライナ艇はズミイヌイ島で降伏したウクライナ人を避難させた艦を攻撃した】
モスクワ、2月26日/タス通信

15隻以上のウクライナ海軍艇は武器を降ろしたウクライナ軍軍人を避難させていた黒海艦隊の艦への攻撃を試みた。
これらはアメリカ合衆国無人機により誘導されていた可能性が有る。
ロシア国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ少将は述べた。

「2月25日夜、自発的に武器を降ろした82名のウクライナ軍人のズミイヌイ島からの避難中、16隻のウクライナ海軍の艇は、群戦術を使用し、黒海艦隊の艦への攻撃を試みました」
コナシェンコフ
は言い、一部の艇は民間船でカバーされていた事を指摘した。

彼によると、ウクライナ艇は、(ウクライナ将兵が)武器を降ろした事に復讐し、ロシアが捕虜を死亡させたと非難する為に攻撃した。
「海上戦闘の結果、6隻のウクライナ海軍艇を破壊しました。
ズミイヌイ島の82名のウクライナ軍人は誰も負傷していません」

彼は付け加えた。

コナシェンコフは、アメリカ無人飛行装置ウクライナ艇黒海艦隊の艇へ誘導した可能性を排除しなかった。

「特に注意を払う事が有ります。
ウクライナ艇による攻撃中、挑発海域をアメリカ合衆国の戦略無人飛行装置RQ-4グローバルホークとMQ-9Aリーパーが空中パトロールしておりました。
おそらく、まさにアメリカの無人飛行装置がロシア黒海艦隊の艦へウクライナ艇を誘導していたのでしょう」
コナシェンコフ
は話した。



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2022年2月25日、ズミイヌイ島(蛇島)の82名のウクライナ将兵ロシア軍へ降伏しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はズミイヌイ島のウクライナ軍守備隊を攻撃し、その後守備隊は降伏した]

なお、ウクライナ側は、同島の守備隊13名はロシア側の降伏勧告を拒否し、全員戦死したと虚偽の発表を行ないました。
『The Maritime Executive』より
2022年2月24日午後8時27分配信
【ロシア海軍はスネーク島のウクライナの前哨基地を占領した】

降伏した82名のウクライナ将兵は、黒海艦隊救助曳船「シャフテル」に乗せられ、セヴァストーポリへ移送されました。
[ズミイヌイ島で降伏した82名のウクライナ軍将兵はロシア海軍黒海艦隊の救助曳船シャフテルによりセヴァストーポリへ移送された]

セヴァストーポリへ向かう途中で救助曳船「シャフテル」ウクライナ海軍の16隻の戦闘艇の攻撃を受けましたが、護衛の艦により6隻が撃沈されました。

ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ海軍の8隻の戦闘艇を撃沈した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月26日9時37分配信
【ロシア軍はウクライナへの海軍部隊使用により8隻のウクライナ軍の艇を破壊したと発表した】
モスクワ、2月26日、インテルファクス

ロシア連邦ウクライナ特殊作戦中に海軍が関わり、ウクライナ軍の8隻の艇を破壊したと発表した。

「ロシア海軍は8隻のウクライナ海軍の艇を破壊しました」
ロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ
は発表した。

ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月26日10時9分配信
【ロシア連邦国防省はウクライナの軍事施設への夜間の有翼ミサイル打撃を発表した】
モスクワ、2月26日、インテルファクス

ロシア軍は夜間に及び航空機からウクライナの軍事インフラへ有翼ミサイルによる打撃を与えた。
ロシア連邦国防省は土曜日に表明した。

「夜間にロシア連邦軍は空中及び海上配置の有翼ミサイルを使用してウクライナの軍事インフラ施設へ高精度長距離兵器による打撃を与えました」
ロシア国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ
は話した。

「火力投射はウクライナ軍の軍事インフラ施設にのみ行なわれ、住居と社会インフラへ損害を与えてはおりません」
コナシェンコフ
は言った。

彼は、ウクライナでの作戦中にロシア連邦軍は合計して821以上の軍事施設を撃破したと述べた。

彼によると、その中には特に、14ヶ所の軍用飛行場、19ヶ所の指揮所及び通信施設、24基の高射ミサイル複合体S-300及び「オサー」、48ヶ所の電波位置測定ステーションがある。

「7機の軍用航空機、7機のヘリコプター、9機の無人飛行装置を撃墜し、87両の戦車及び他の戦闘装甲車両、28両の噴射推進一斉射撃システム、118両の特殊軍用自動車を破壊しました」
コナシェンコフ
は話した。

彼は、ロシア海軍が8隻のウクライナ海軍戦闘艇を破壊したと話した。

彼は、ロシア軍メリトポリを完全に支配していると述べた。

「ロシア軍部隊はメリトポリ市を完全な掌握下に置いています。
ロシア軍人は、民間人の安全を保障し、ウクライナ側の特殊部隊と国粋主義者による挑発を排除する為の全ての措置を取っています」
コナシェンコフ
は述べた。
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先だってロシア連邦国防省は、2月25日夕方、アゾフスコエ集落(ウクライナ)地域へ海上揚陸部隊が上陸した後にロシア部隊は前進し、抵抗に合わずにメリトポリへ入ったと述べた。

メリトポリザポリージャ地方の南にある都市であり、アゾフ海から50キロメートルである。
この地域で2番目に大きな都市であり、人口は約15万人である。

コナシェンコフは、ロシアの支援の下、ドネツク及びルガンスク人民共和国の部隊が前進していると言った。
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「ルガンスク人民共和国の部隊のグループは30キロメートルの深さを進み、バフムトフカとグレチスキノの集落を占領しました。
ノヴォメイスク方向へ進むドネツク人民共和国の連合部隊と軍部隊は、更に6キロ前進しました」
ロシア連邦国防省
の代理人は話した。



[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

トルコのロシア大使館はトルコ側からロシア艦船のボスポラス海峡通行禁止の通知を受けていない

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月26日17時29分配信
【ロシア連邦はボスポラス海峡の戦闘艦の通行を禁止するというトルコからの通知は受け取っていない-アンカラの大使館】
モスクワ、2月26日、インテルファクス

ロシア側は、アンカラから(ボスポラス)海峡を(ロシア)戦闘艦の為に閉鎖するという如何なる通知も受け取ってはいない。
土曜日にトルコロシア連邦大使館『インテルファクス』へ伝えた。

「大使館は、ロシア戦闘艦の為に海峡を閉鎖するという如何なる公式の通知もトルコ側から受け取っておりません」
ロシア外交団
は話した。

土曜日、先だってウクライナ大統領ヴォロディーミル・ゼレンスキーは、トルコ大統領レジェップ・タイップ・エルドガンロシア戦闘艦黒海への進入を禁止したと表明した。

ズミイヌイ島で降伏した82名のウクライナ軍将兵はロシア海軍黒海艦隊の救助曳船シャフテルによりセヴァストーポリへ移送された

『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月26日10時24分配信
【ズミイヌイ島で降伏したウクライナ軍人はセヴァストーポリへ移送された-黒海艦隊】
セヴァストーポリ、2月26日、インテルファクス-南方

ズミイヌイ島で武器を降ろした80名以上のウクライナ軍人セヴァストーポリへ到着した。
黒海艦隊副司令官(物資-技術サービス供給担当)ミハイル・ヤスニコフは発表した。

「本日(2月26日)、セヴァストーポリへ救助曳船シャフテルは、ズミイヌイ島で武器を降ろし、その家族の元へ戻される事が決定された82名から成るウクライナ軍人グループを送り届けました」
彼は土曜日に記者団へ伝えた。

彼によると、黒海艦隊の船員はウクライナ境界線警備隊の決定を尊重した。
彼らが作戦実施海域から撤収する為、安全回廊が作られた。
短時間の法的手続きを経てウクライナ側と合意した後、ウクライナ軍将兵はバスでウクライナの家へ向かう事を艦隊の代表は明らかにした。

ヤスニコフは、降伏者達は如何なる医療的援助も求めなかったが、彼らがそれを必要とするのであれば提供される事を指摘した。
これに加え、ウクライナ軍人には乾燥食料とボトル入りの水が提供された。

2月25日、ロシア連邦国防省は、82名のウクライナ軍人ズミイヌイ島地域で自発的にロシア軍へ降伏したと発表した。
彼らは戦闘行動への参加を拒否する署名を受け入れ、その家族の元へ戻される事が約束された。



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2022年2月25日、ズミイヌイ島(蛇島)の82名のウクライナ将兵ロシア軍へ降伏しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はズミイヌイ島のウクライナ軍守備隊を攻撃し、その後守備隊は降伏した]

なお、ウクライナ側は、同島の守備隊13名はロシア側の降伏勧告を拒否し、全員戦死したと虚偽の発表を行ないました。
『The Maritime Executive』より
2022年2月24日午後8時27分配信
【ロシア海軍はスネーク島のウクライナの前哨基地を占領した】

そして、降伏した82名のウクライナ将兵は、黒海艦隊救助曳船「シャフテル」に乗せられ、セヴァストーポリへ移送されました。

ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した


テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月26日0時18分配信
【水上と空中で:地中海におけるロシア連邦海軍の大規模演習の映像】

海軍の20隻以上の戦闘艦艇と支援船、更には海上航空隊とロシア連邦航空宇宙軍の飛行装置が参加した地中海東部の大規模演習は完了した。

大規模演習の評価は、空中からのみ可能であった。
艦は戦闘編制で並んだ。
軍事船員の用語では、これを「海上隊列」と呼ぶ。
これは、水上でのみ要塞のように見える。
対破壊工作艇「ラプトル」、機雷掃海艦、巡洋艦、フリゲート、対潜艦が明確に指定された場所を占め、この隊列に接近し、攻撃する事は如何なる敵部隊でも不可能となる。

「艦には『隊列』の一員として行動する義務が与えられています。
タルトゥース港沿岸領域グループには、短距離対潜保護を提供する任務が有ります。
艦は敵潜水艦を破壊できる対潜兵器複合体を装備しております。
更に、許容距離で敵水上艦との戦闘を行ない、それに応じて敵が我々に対し兵器を成功裏に使用する方法は有りません」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
艦長イーゴリ・トルバトフは話した。

「隊列」における大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」の場所は、右翼側に在る。
実際に、これは防衛の最前線である。
艦への潜水艦攻撃を撃退する訓練は、事実上毎日行われている。
大規模演習は、何ヶ月もの準備の頂点である。

訓練警報が鳴る。
艦の戦闘準備が発令される。
動作時間は零時間、零分。
総指揮所から運用が制御される。
艦のホルンを合図に、数分で乗組員は艦の配置表に沿って場所を占める。
主要任務は、目標を正確に決め、その接近を許さない事に在る。
演習中、仮想敵潜水艦は、如何なる場合でも破壊されなければならない。

空中からの戦闘隊列の援護は、海上航空隊航空機により提供される~対潜機Il-38多機能戦闘機Su-30SM

演習の主な部分は、地中海東部の中立水域で実施された。
演習の全ての任務が遂行されれば、艦の編隊は単一の機関のように、整然かつ最大限迅速に方向転換し、タルトゥース港付近のシリア領海へ入る。

「艦の主な用途は、敵潜水艦と戦闘を行なう事です。
艦は世界の大洋の広大な空間で任務を遂行し、練習目的で毎日人員の訓練を行なっています。
ですが如何なる時でも、私共が申し上げているように、あらゆる戦闘任務を遂行する準備を整えております」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
艦長イーゴリ・トルバトフは話した。

演習には、黒海艦隊、北方艦隊、太平洋艦隊の艦と支援船も参加した。
後者(太平洋艦隊)の地中海への移動には、ほぼ1ヶ月掛かった。
そして今や、彼らは世界の大洋で我々の国の利益を保護する為のロシア海軍の能力を単一編制で示している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しました。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。


ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

ロシア海軍地中海東部演習へ参加する為、ロシア航空宇宙軍戦闘機MiG-31K(極超音速ミサイル「キンジャール」搭載)と超音速爆撃機Tu-22M3(対艦ミサイルKh-22搭載)がシリアフマイミーン飛行場へ到着しました。


[ロシア海軍の地中海演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦闘攻撃機MiG-31Kと陸上攻撃機Tu-22M3はシリアへ到着した]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しています。


[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。

[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」2022年2月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊はズミイヌイ島のウクライナ軍守備隊を攻撃し、その後守備隊は降伏した

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『タス通信』より
【ズミイヌイ島のウクライナ軍守備隊はロシア軍部隊に降伏した】
モスクワ、2月25日/タス通信

黒海ズミイヌイ島の82名の将兵で構成されるウクライナ軍守備隊は、自発的にロシア連邦軍部隊へ降伏した。
金曜日、ロシア国防省の公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ少将は発表した。

「ズミイヌイ島地域では、82名のウクライナ将兵が武器を降ろし、ロシア軍部隊へ降伏しました。
現在、彼らは戦闘行動への参加を拒否する署名を受け入れております。
近い内に、彼らはその家族の元へ戻ります」
コナシェンコフ
は話した。

彼によると、更にウクライナ軍第53独立機械化旅団の11名の将兵がニコラエフスク地域で降伏した。
更には、ウクライナ軍第36独立海軍歩兵旅団の部隊の1つがドンバス人民共和国の民兵隊指揮官と接触し、共和国領を出る為に回廊地帯へ入る事を要請した。
兵器を明け渡した後、彼等も家族の元へ戻る事が出来る。
「戦闘行動地域の状況が安定した後、全ての降伏したウクライナ軍人は、家へ帰る事が許されます」
ロシア連邦国防省
の公式代理人は強調した。

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、木曜日午前、ドンバス共和国指導部の要請に応え、特殊軍事作戦の実行を決定したと言った。
ロシアの指導者は、モスクワの計画には、ウクライナ領土の占領は入っていない事を強調した。

ロシア連邦国防省は、ロシア軍ウクライナの都市には打撃を与えておらず、高精度手段により同国の軍事インフラは無力化されたと発表した。
民間人は如何なる危険にも晒されていない事を当局は保証した。



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この件に関しウクライナ側は、同島の守備隊13名はロシア側の降伏勧告を拒否し、ロシア海軍(親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」など)の攻撃を受けて全員戦死したと虚偽の発表を行ないました。
『The Maritime Executive』より
2022年2月24日午後8時27分配信
【ロシア海軍はスネーク島のウクライナの前哨基地を占領した】

しかし実際には、同島の82名のウクライナ将兵ロシア軍へ降伏したようです。

ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港で基地防空訓練を実施した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月25日3時53分配信
【太平洋艦隊の艦の乗組員は演習中に「敵」の航空打撃からカムチャツカの駐留所を援護した】
ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、2月25日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊の艦の乗組員は、仮想敵の空中攻撃手段からカムチャツカの駐留所を援護する訓練を実施した。
金曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「演習の筋書きの下で、仮想敵航空隊は、太平洋艦隊の恒久駐屯所へ航空攻撃を行ないました。
そこには、以前、オホーツク海及びアヴァチンスキー湾での演習後の艦支隊が入っていました」

声明では、こう述べられた。

艦の対空防衛班は、仮想空中打撃を撃退する行動手順へ取り組んだ。
要員は対空防衛手段の助力を得て模擬目標を適時に探知し、そのコースを追尾し、対空防衛手段の攻撃圏内へ空中物体が入った時、それを仮想破壊した。

「訓練は、艦隊の戦闘訓練計画に沿って行なわれました。
演習中、仮想目標は電子方式により示されました」
太平洋艦隊
は指摘した。

演習には、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、そして更にフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」が関わった。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

2月16日にはコルベット「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2021年12月25日就役)がオホーツク海で海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]

翌2月17日、コルベット「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、オホーツク海で対空防衛戦闘訓練を行ない、小型ロケット艦「イネイ」(418、1988年2月19日就役)が発射した対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」A-190-01 100mm砲により撃墜しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で対艦ミサイルを撃墜した]

その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」短距離艦対空ミサイル「キンジャール」を海上標的へ発射しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はオホーツク海の演習において対空ミサイルを水上目標へ発射した]


2月下旬にオホーツク海(とその下の北海道)の天候が急激に悪化した為、演習参加部隊は2月20日夜までにペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ退避しました。
[オホーツク海で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は悪天候の為にペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ退避した]

天候回復後、2月24日に演習参加部隊はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の沖(アヴァチンスキー湾)へ出航し、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」は、機雷掃討訓練と捜索救助ヘリコプターによる救助訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカ半島沖で機雷掃討訓練を実施した]

2月25日にはフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の対空防衛演習を行ないました。

ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した


『インテルファクス』より
2022年2月24日7時51分配信
【ロシア連邦国防省はウクライナの軍事インフラへ打撃を与えたと発表した】
モスクワ、2月24日、インテルファクス-ロシア

ロシア軍ウクライナの軍事インフラへ打撃を与えたとロシア連邦国防省は発表した。
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「高精度の攻撃手段は、ウクライナ軍の軍事インフラ、対空防衛施設、軍飛行場、航空隊へ到達しました」
当局は言った。

声明は、ロシア軍ウクライナの都市には如何なる航空ミサイル或いは砲による打撃も与えていないと述べた。
「民間人には、如何なる脅威も与えてはおりません」
ロシア連邦国防省
は言った。

木曜日、先だってロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、ドンバスの状況に関連する特殊軍事作戦の開始を発表した。

「私は、特殊軍事作戦の実行を決定いたしました。
その目標は、この8年間キエフ政権により虐げられ、虐殺されてきた人々の保護に在ります。
大量虐殺を受けた人々を保護することです。
そして、この為に我々は、ウクライナの非軍事化と非ナチ化に努力します。
更には、ロシア連邦市民を含め、民間人に対して数多くの血に塗れた犯罪を犯した人々を裁判に掛けます」
プーチン
は演説で言った。

「しかしながら、我々の計画には、ウクライナ領土の占領は含まれていません。
私共は、武力による如何なる押し付けもするつもりはありません」
プーチン
は話した。



このロシア連邦国防省公式発表で言う所の「高精度の攻撃手段」というのは、具体的には、航空機や艦船から発射される対地巡航ミサイルを指しています。

無論、これにはロシア海軍巡航ミサイル「カリブル」も含まれています。

現在、黒海には「カリブル」搭載艦が9隻(フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」、小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」、潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」)居ますが、この内の何隻かは、2月12日からクリミア半島周辺海域で演習を行なっています。
[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月19日には、ロシア連邦軍戦略抑止力演習の一環として、黒海艦隊小型ロケット艦潜水艦黒海から「カリブル」を発射しています。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

今回のロシア連邦軍によるウクライナへの「高精度の攻撃手段」による攻撃に、黒海艦隊「カリブル」搭載艦が参加していないと考える方が極めて不自然でしょう。


ロシア連邦国防省広報部長イーゴリ・コナシェンコフ少将は、2月24日のロシア連邦軍による攻撃で、ウクライナの74ヶ所の軍事インフラ(11ヶ所の飛行場、18ヶ所の対空レーダー、海軍基地を含む)を破壊したと発表しています。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年2月24日17時35分配信
【ロシア連邦国防省:ウクライナ海軍の駐留所は破壊された】

その後、2月24日のロシア連邦軍による攻撃で破壊したウクライナの軍事インフラは総計83ヶ所と追加発表されました。
『タス通信』より
2022年2月25日2時10分配信
【ロシア連邦軍の打撃の結果、ウクライナの軍事インフラの83の施設が除かれた】

ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習を行なう

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『タス通信』より
2022年2月24日19時5分配信
【北方艦隊は極北及び北極の条件下で戦闘演習を行なう】
ムルマンスク、2月24日/タス通信

北方艦隊戦闘艦、潜水艦、航空・防空軍、そして更に沿岸部隊は、極北及び北極の条件下で行動する戦闘演習へ取り組む。
演習活動は、ムルマンスク州及びバレンツ海の射爆場で行なわれる。
木曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「北方艦隊の艦、潜水艦の乗組員、航空・防空軍、沿岸軍の要員は、ムルマンスク州及びバレンツ海の射爆場で計画戦闘演習を続けます」
声明では、こう述べられた。

広報サービスは、海上で機雷を捜索する戦闘訓練へ基地掃海艦「ヤドリン」「エリニヤ」が取り組んだ事を指摘した。
小型対潜艦「ブレスト」機雷掃海グループの対空防衛の任務を遂行した。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」バレンツ海へ出航し、そこで乗組員は対潜航空隊との協同行動へ取り組む。

「更にバレンツ海では、艦上配置ヘリコプターKa-27と大型揚陸艦イワン・グレンの乗組員が演習を行ないます。
海軍歩兵及び自動車化射撃兵の小隊は、極北及び北極の条件下での戦術行動へ取り組み、標準兵器からの射撃を実施します」
北方艦隊
の代理人は説明した。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、その後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月16日には北方艦隊艦上戦闘機隊と協同で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊と艦上戦闘機隊はバレンツ海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

同日には北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練も行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

2月17日には北方艦隊第45航空・防空軍に所属する艦上戦闘機Su-33及びMiG-29K、そして更に前線爆撃機Su-24Mバレンツ海で対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊航空隊はバレンツ海で対艦攻撃訓練を実施した]

2月19日にはロシア連邦軍戦略抑止力演習『グロム』へ参加し、戦略用途原子力水中巡洋艦「カレリア」弾道ミサイルフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」極超音速ミサイル原子力潜水艦(おそらくは「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦「カザン」)は有翼ミサイルを発射しました。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

2月20日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」バレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

演習参加艦は2月22日に母港(セヴェロモルスクなど)へ帰投しました。
[バレンツ海での演習へ参加したロシア海軍北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した]

2月24日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」大型揚陸艦「イワン・グレン」、小型対潜艦、掃海艦、潜水艦などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。


なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されており、同海域で演習へ参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカ半島沖で機雷掃討訓練を実施した


『タス通信』より
2022年2月24日11時7分配信
【太平洋艦隊の艦はアヴァチンスキー湾で戦闘射撃演習を実施した】
2月24日/タス通信

フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」の乗組員は、アヴァチンスキー湾で戦闘射撃を伴う複合演習を実施した。
太平洋艦隊情報供給部は報道機関へ伝えた。

広報サービスが話したように、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」の乗組員は、民間船舶航行集中海域で浮遊機雷を探知、破壊する課題へ取り組んだ。
「艦の砲術班は、30mm艦載自動砲装置AK-630Mで海上浮遊機雷の模型を砲撃し、成功裏に破壊しました」
情報供給部は話した。

これに加え、太平洋艦隊海軍航空隊捜索救助ヘリコプターKa-27PSの乗員は、水上での人員の捜索と救助の演習を実施した。

「近い内に、様々な戦術グループを構成する太平洋艦隊の約20隻の戦闘艦及び支援船は、遠海ゾーンで指示された任務の遂行を続けます」
広報サービスは付け加えた。

演習は、海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる大規模海軍演習の枠組みで実施されており、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

2月16日にはコルベット「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2021年12月25日就役)がオホーツク海で海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]

翌2月17日、コルベット「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、オホーツク海で対空防衛戦闘訓練を行ない、小型ロケット艦「イネイ」(418、1988年2月19日就役)が発射した対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」A-190-01 100mm砲により撃墜しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で対艦ミサイルを撃墜した]

その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」短距離艦対空ミサイル「キンジャール」を海上標的へ発射しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はオホーツク海の演習において対空ミサイルを水上目標へ発射した]


2月下旬にオホーツク海(とその下の北海道)の天候が急激に悪化した為、演習参加部隊は2月20日夜までにペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ退避しました。
[オホーツク海で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は悪天候の為にペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ退避した]

天候回復後、2月24日に演習参加部隊はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の沖(アヴァチンスキー湾)へ出航し、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」は、機雷掃討訓練と捜索救助ヘリコプターによる救助訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はオホーツク海の演習において対空ミサイルを水上目標へ発射した


テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月23日13時47分配信
【発射、目標補足、強力な爆発:オホーツク海における「敵」誘導ミサイルの破壊の映像】

オホーツク海太平洋艦隊打撃グループは戦闘準備態勢へ入った。
演習のシナリオの下で、敵の航空機は我々の海軍を攻撃したが、誘導有翼ミサイルという形で厳しい応答を受けた。

「単一の発射、目標の捕捉、ほんの数秒後には、強力な爆発。
物体は破壊されました」
『ズヴェズダー』特派員マキシム・ニズコドゥボフ
は話した。

海軍演習の筋書きにより、「敵」太平洋艦隊艦グループの移動コース上へ対艦ミサイルを発射した。
戦闘艦「グレミャーシチー」、「グロームキー」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」のレーダーに、すぐさま空中目標が出現した。

この時、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」高射ミサイル複合体「キンジャール」が水上目標を攻撃した。
3秒間間隔で超音速ミサイルは海上標的を撃破した。
近くへ接近する「敵」の粉砕は、艦載砲により完了した。

オホーツク海及び日本海の海上射爆場では、最近では最大規模の太平洋艦隊の演習が1ヶ月以上に渡って続いている。
打撃艦グループは、空中、水上、沿岸の目標への砲及びミサイル射撃実行の技量を仕上げている。
艦の乗組員は、航空隊と共に行動している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

2月16日にはコルベット「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2021年12月25日就役)がオホーツク海で海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]

翌2月17日、コルベット「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、オホーツク海で対空防衛戦闘訓練を行ない、小型ロケット艦「イネイ」(418、1988年2月19日就役)が発射した対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」A-190-01 100mm砲により撃墜しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で対艦ミサイルを撃墜した]

その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」短距離艦対空ミサイル「キンジャール」を海上標的へ発射しました。


オホーツク海の天候が急激に悪化した為、演習参加部隊は2月20日夜までにペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ退避しました。
[オホーツク海で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は悪天候の為にペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ退避した]

天候回復後、太平洋艦隊艦船部隊は演習を再開します。

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からノヴォロシースク海軍基地へ帰投した

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『タス通信』より
2022年2月23日13時42分配信
【潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」はノヴォロシースクへ到着した】
セヴァストーポリ、2月23日/タス通信

黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、遠海ゾーンのロシア連邦海軍常設グループの戦力の一員として任務を遂行した後、恒久駐留所ノヴォロシースクへ戻ってきた。
水曜日の黒海艦隊広報サービスの声明では、こう述べられた。

「黒海艦隊のノヴォロシースク海軍基地の桟橋では、乗組員の歓迎式典が開催されました。
与えられた任務を滞りなく遂行し、祖国の港へ戻ってきた船員はノヴォロシースク海軍基地司令官と将兵の家族に祝福されました」

艦隊は伝えた。

潜水艦の乗組員は、専ら契約勤務の軍人のみが揃えられ、4ヶ月に渡り遠海ゾーンに在り、そこでロシア海軍常設連合グループの一員として任務を遂行した事が説明された。

乗組員には、国家及び当局表彰が授与され、感謝の意が表明された。

広報サービスは、近い内に潜水艦は計画技術整備を行ない、物資の備蓄を補充し、その後に乗組員は計画戦闘訓練任務の遂行へ着手すると付け加えた。



ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
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2013年7月下旬までに乗員団が編成され、艦長が任命されました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」艦長に任命されたのは、同じ黒海艦隊潜水艦「アルローサ」艦長上級補佐官(副長)アンドレイ・アダムスキー2等海佐でした。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]

起工から約3年後の2014年6月26日に進水しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

2014年8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

その後、2014年10月21日から工場航行試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

2014年12月23日には洋上試験が全て完了しました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、2014年12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


就役した「ロストフ・ナ・ドヌー」は、まずバレンツ海へ移動して深海試験を行ない、その後に配備先の黒海艦隊基地-ノヴォロシースク海軍基地へ回航されます。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験を行なう為にバレンツ海へ移動する]

2015年4月17日、「ロストフ・ナ・ドヌー」クロンシュタットを抜錨しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットを去り、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かった]

2015年5月22日、深海試験を行なう為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

その後、バレンツ海で各種試験が行われました。

2015年10月2日には有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験を実施しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

2015年10月9日、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"(対艦型)を発射した]

2015年10月16日、ポリャールヌイ基地へ到着した同型艦「スタールイ・オスコル」と入れ違いに出航しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2015年10月29日、クロンシュタットへ入港しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは『補給』の為にクロンシュタットへ寄港した]

2015年11月5日にクロンシュタットを出航し、黒海へ向かいました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットから黒海へ向かった]

その後、「ロストフ・ナ・ドヌー」の動向が公表される事は一切ありませんでした。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2015年12月8日までに地中海東部(シリア沖)へ到達しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはシリア沖に居る]

2015年12月8日、「ロストフ・ナ・ドヌー」シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」にとっては3度目となる有翼ミサイル発射は、ロシア海軍史上初の潜水艦発射有翼ミサイルの実戦使用となりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


12月13日にダータネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは黒海へ入った]

12月15日、ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはノヴォロシースク基地へ到着した]

艦の定期整備を行なう為、12月25日にセヴァストーポリへ回航されました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはセヴァストーポリへ回航された]

その後は黒海で行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーと『決闘』する]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌー及び対潜哨戒機は黒海で演習を行なった]

2020年4月29日には深度200メートル以上の潜航訓練を行ない、同日にセヴァストーポリへ帰投しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは黒海で潜航訓練を行なった]

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、「ロシア北西の艦船修理企業」でオーバーホールを行なう為、2020年6月下旬にセヴァストーポリを出航し、6月23日にはボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海へ入った]

暫く地中海に滞在した後、2020年10月31日にクロンシュタットへ到着しました。
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その後、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』でオーバーホールが行なわれました。
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オーバーホールを完了した「ロストフ・ナ・ドヌー」は2021年2月半ば頃に出航し、2月27日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、3月7日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

2021年3月下旬に地中海東部へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部に居る]

その後も地中海東部に滞在し続けていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の10隻以上の艦船が地中海で行動している]

「ロストフ・ナ・ドヌー」は2022年2月12日にダーダネルス海峡へ入りました。
[地中海東部に滞在していたロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはダーダネルス海峡を通過して黒海へ戻る]
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その後、マルマラ海ボスポラス海峡を通過し、2月13日には黒海へ入りました。

[地中海東部に滞在していたロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはボスポラス海峡を北上して黒海へ入った]

2月23日にノヴォロシースク海軍基地へ帰投しました。
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ボスポラス海峡を通過して黒海へ入ってからノヴォロシースクへ到着するまで10日間掛かっているので、この間「ロストフ・ナ・ドヌー」クリミア半島周辺海域で行なわれている黒海艦隊の演習へ参加していたようです。
[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]


既に地中海東部には、「ロストフ・ナ・ドヌー」と交代する為、2021年2月以降にバルト海沿岸のクロンシュタットでオーバーホールを行なった同型艦潜水艦「ノヴォロシースク」が到着しています。

バレンツ海での演習へ参加したロシア海軍北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年2月22日20時15分配信
【北方艦隊部隊はバレンツ海での演習後に基地へ到着した】

バレンツ海でのミサイル射撃演習へ参加した北方艦隊水上艦潜水艦は、恒久駐留所へ到着した。

最後に、桟橋の1つへ、沿岸及び海上の目標へのミサイル射撃を成功裏に実行したフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」が係留された。

更に、艦の戦闘訓練コースの枠組みでバレンツ海で海上及び空中の目標への砲射撃へ取り組んだ北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」が基地へ到着した。

北方艦隊の全ての艦と潜水艦の乗組員は、『祖国防衛者の日』の祝賀の準備を始めた。
2月23日、北方艦隊の軍人は隊列行進へ参加し、戦闘艦支援船は、国旗と共に満艦飾を掲げる。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月16日には北方艦隊艦上戦闘機隊と協同で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊と艦上戦闘機隊はバレンツ海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

同日には北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練も行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

2月17日には北方艦隊第45航空・防空軍に所属する艦上戦闘機Su-33及びMiG-29K、そして更に前線爆撃機Su-24Mバレンツ海で対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊航空隊はバレンツ海で対艦攻撃訓練を実施した]

2月19日にはロシア連邦軍戦略抑止力演習『グロム』へ参加し、戦略用途原子力水中巡洋艦「カレリア」弾道ミサイルフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」極超音速ミサイル原子力潜水艦(おそらくは「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦「カザン」)は有翼ミサイルを発射しました。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

2月20日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」バレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

演習参加艦は2月22日に母港(セヴェロモルスクなど)へ帰投しました。

記事の末尾で触れられている『祖国防衛者の日』は、元々はドイツ軍へ対抗する為、労働者・農民から成る最初の「赤軍」が組織された事を記念する祝日であり、ソ連邦時代には『赤軍の日』と呼ばれていました。

ただ、本来赤軍の結成は1918年1月28日であり、翌1919年の1月28日に赤軍結成1周年記念日の祝賀行事を行なう事が提案されたものの、即座には実行に移されず、結局は2月23日に延期されてしまい、その後、この延期された日付が定着してしまいました。

ロシア連邦になってからは『祖国防衛者の日』と改称され、現在に至っております。


なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されており、同海域で演習へ参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」は艦載ヘリコプターの発着艦訓練を実施した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2022年2月22日5時0分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」の艦上航空隊のヘリコプター乗員は対空防衛の合同演習へ参加した】

黒海エリアでフリゲート「アドミラル・エッセン」乗組員は、艦上に駐留する黒海艦隊対空防衛・海上航空隊からのヘリコプターKa-27PSと共に演習を実施した。

活動は、黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ大将指揮下で行なわれている黒海艦隊艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習の枠組みにおいて実施された。

黒海艦隊海上航空隊の飛行士は、投錨中や航行中の艦の甲板での発艦及び着艦の課題へ取り組み、そして更に、ヘリコプターの飛行を保障する全ての航空複合システム及び艦内班の整然とした動作の点検の為の訓練を実施した。
飛行は、昼間時と夜間時に行なわれた。

これに加え、演習中にフリゲート「アドミラル・エッセン」の対空防衛班は、模擬空中目標の探知と分類の基準を遂行し、それを電子発射により撃破した。

黒海艦隊艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習は、海軍総司令官の総指揮下の海軍演習の訓練の枠組みで実施される。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]

同日、黒海艦隊救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]

2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]

同日、クリミア半島サキ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊前線爆撃機Su-24Mは、海上に居る黒海艦隊大型揚陸艦ロケット艇を敵に見立てた対艦攻撃訓練を行ないました。
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2月18日には黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が砲撃戦闘訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した]

2月19日にはクリミア半島クラスノダール地方に駐留する黒海艦隊地対艦ミサイル「バル」「バスチオン」が対艦攻撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル部隊は黒海で対艦攻撃訓練を実施した]

2月20日には黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、「ツェーザリ・クニコフ」、「サラトフ」、哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」、小型対潜艦「エイスク」、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」を含む10隻以上の艦艇がアゾフ海へ入りました。
【『テレグラム』のミリタリスト氏の2022年2月21日1時51分の投稿】

2月21日~22日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」艦載ヘリコプターの発着艦訓練が行なわれました。


今後は、黒海艦隊の艦船及び海上航空隊と、クリミア半島の飛行場へ派遣されたロシア航空宇宙軍航空部隊(戦闘爆撃機Su-34、襲撃機Su-25など)との合同演習が行なわれます。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はクリミア半島周辺で合同演習を行なう]

ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はクリミア半島周辺で合同演習を行なう

『イズベスチヤ』より
2022年2月22日0時0分配信
【クリミアの御守り:半島は大規模空海演習を待っている】

航空機及びヘリコプター乗員には黒海艦隊の艦との合同行動への取り組みが待ち受けている
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クリミアで空海演習が行なわれる。
継続されている黒海艦隊演習の枠組みで、南方軍管区の航空グループは半島へ移転し、その集中は先週末に完了した。
その構成には、戦闘爆撃機、襲撃機、ヘリコプターが入っている。
近日中に彼らは海上での演習を計画しており、敵艦の破壊、地上目標の制圧、揚陸部隊の上陸支援へ取り組む。
演習は、艦隊と航空隊の間の協同行動を改善する為に行なわれると専門家は説明した。

[空中と海上]
『イズベスチヤ』
軍当局の情報提供者が話したように、演習へ参加する為、クリミア戦闘機Su-30SM、戦闘爆撃機Su-34、襲撃機Su-25、前線爆撃機Su-24Mが移転した。
更に、半島へヘリコプター支隊が基地移動した。
それには、輸送襲撃機Mi-8AMTSh、打撃機Mi-28及び偵察打撃機Ka-52が加わっている。

情報提供者は、航空機とヘリコプター黒海エリアで行なわれる演習へ参加すると説明した。
そのパイロットには、黒海艦隊の航空隊及び艦との合同行動への取り組み、潜在敵の艦の破壊、地上目標の制圧、そして更には海岸への揚陸部隊の上陸支援が待ち受けている。

クリミアに集合した航空グループは、潜在的の空中、地上、水上部隊と戦う為の最も広範囲の任務を遂行できるとと軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「このような演習は、艦隊と航空隊との間の協同行動の改善の為に行なわれます」
彼は考える。
「航空機とヘリコプターは、揚陸及び反揚陸行動、地上及び海上の単独或いはグループ目標への打撃へ取り組みます。
戦闘爆撃機Su-34は対艦ミサイルKh-35を発射できます。
それは、大型戦闘艦ですら一撃で簡単に破壊出来ます。
ヘリコプターは、揚陸及び反揚陸行動、そして更に敵の位置へ打撃を与える事を確認できます。
これらは、小型海上目標~艇でも同様に効果的に戦えます。
これらが機上に搭載する機関砲と対戦車誘導ミサイルは、モスキート艦隊にも効果的な対処が可能です。
このような訓練が演習で行なわれなければなりません」


これは、航空隊艦隊が参加する兵種間演習であると軍事専門家アレクセイ・レオンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「今、演習の参加者の前には、切実な課題が有ります」
彼は指摘した。
「目下の世界の状況と、我々の軍と艦隊が対応しなければならない可能性のあるシナリオは必然的に考慮されます。
赤と青の矢印が在る抽象的な地図は、最早ありません~演習では、実際の戦闘で発生するかもしれない要素へ取り組みます。
今、全ては単一の情報空間で連携し、軍管理自動システムは、演習の参加者の間での目標の配分を可能にします。
このような演習では、単一回路におけるすべての部隊の行動の効率性の点検が重要です」


[汎用グループ]
クリミア
へ集中される航空機ヘリコプターのタイプは、現代的か、或いは近代化を経ている。
多目的機Su-30SMは、あらゆる時間帯での敵航空機の破壊の為に意図されている。
この機体は、グループの戦闘行動を統制し、偵察と、地上及び海上の目標へ打撃を与える事が出来る。
2018年4月、シリア側との合同演習中、Su-30SM対艦ミサイルによりシリア退役警備艦を撃沈した。

戦闘爆撃機Su-34は、戦闘接触線から600キロメートルまでの作戦及び戦術縦深で敵へ打撃を与える為に作成された。
それは、あらゆる敵の戦闘機との空中戦闘機動を行なう事が出来る。

前線爆撃機Su-24Mは、低高度での地上及び水上の目標の照準撃破を含むミサイル-爆弾攻撃を行なう。
この航空機は、アフガニスタン、チェチェン、南オセチア、シリアで使用された。
Su-24Mは、2021年にブリテン駆逐艦「ディフェンダー」ロシア領海から追放する作戦へ参加した。
航空機が艦の前に爆弾を投下した後、それはロシア水域から去った。

ヘリコプターMi-8MTShは、降下-襲撃行動の為に開発された。
降下時間の短縮の為、それは2つの側面から開く引き戸を得た。
ヘリコプターには兵装複合体を設置でき、その火力はMi-24の兵装にも劣らず、機体の装甲は改善された。

Ka-52は、敵の戦車、装甲車両、人員、ヘリコプター、他の飛行装置を破壊する・
しかし最も重要なのは、それは偵察を行ない、指揮所へ情報を伝達し、他のヘリコプターの目標指定を行なう事が出来る点にある。
Mi-28も同様に戦車を破壊できる~機体は、乗員及び最も重要な予備システムの高度な装甲キャビンを持つ。

[沈まない航空母艦]
クリミア
飛行場での南方軍管区黒海艦隊航空隊の合同行動への取り組みは、今年が最初では無い。
国防省は、昨年春に南方軍管区航空・防空統合部隊の作戦戦術航空隊の50機以上の航空機と陸軍航空隊のヘリコプター、そして更に黒海艦隊海上航空隊が、演習へ参加する為に半島へ移転したと発表した。
戦闘機Su-27SM、Su-30SM、爆撃機Su-24M、Su-34、襲撃機Su-25SM3は、海上及び地上の目標へのミサイル発射と爆撃を行なった。

陸軍航空隊ヘリコプターMi-8MTShは、戦術空中降下部隊の降下訓練を行なった。
Mi-35、Ka-52、Mi-28Nは、部隊の火力援護を提供した。
Ka-27PSKa-29は、海上部隊の沿岸への上陸を支援した。
更に飛行士は、打撃艦グループの護衛任務を遂行した。
演習には合計で10000名以上の軍人、1200両の軍用車両、40隻以上の艦艇、20隻の支援船、200機の航空機とヘリコプターが関わった。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]

同日、黒海艦隊救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]

2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]

同日、クリミア半島サキ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊前線爆撃機Su-24Mは、海上に居る黒海艦隊大型揚陸艦ロケット艇を敵に見立てた対艦攻撃訓練を行ないました。
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2月18日には黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が砲撃戦闘訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した]

2月19日にはクリミア半島クラスノダール地方に駐留する黒海艦隊地対艦ミサイル「バル」「バスチオン」が対艦攻撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル部隊は黒海で対艦攻撃訓練を実施した]

2月20日には黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、「ツェーザリ・クニコフ」、「サラトフ」、哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」、小型対潜艦「エイスク」、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」を含む10隻以上の艦艇がアゾフ海へ入りました。
【『テレグラム』のミリタリスト氏の2022年2月21日1時51分の投稿】

今後は、黒海艦隊の艦船及び海上航空隊と、クリミア半島の飛行場へ派遣されたロシア航空宇宙軍航空部隊(戦闘爆撃機Su-34、襲撃機Su-25など)との合同演習が行なわれます。

オホーツク海で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は悪天候の為にペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ退避した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月21日2時54分配信
【戦闘艦は低気圧からカムチャツカのアヴァチャ湾へ避難した】
ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、2月21日、インテルファクス-極東

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オホーツク海の計画演習へ関わっている太平洋艦隊戦闘艦支隊は、強力な大洋低気圧の通過中、カムチャツカ沿岸アヴァチャ湾の指定海域へ入った。
同艦隊広報サービスは月曜日に発表した。

「とある海域への艦船の滞在に関連し、支隊指揮官はペトロパヴロフスク・カムチャツキーのロシア北東軍集団の水域保護艦連合部隊の駐留所で支援船からの水と燃料の備蓄の組織的な補充を決定しました」
声明では、こう述べられた。

給油は、海上の波の影響が許容範囲内の好ましい気象条件下で行なわれる。

「夜間の無防備の泊地への艦の停泊の安全を保障する為、乗組員は、仮想敵の水中工作員の攻撃を排除する為の指定時間間隔での予防擲弾射撃を用意します」
声明では、こう述べられた。

計画海軍演習には、太平洋艦隊の20隻以上の戦闘艦支援船が参加している。
低気圧が通過した後、艦支隊は艦隊の計画に沿って練習戦闘訓練の実行を続ける。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

2月16日にはコルベット「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2021年12月25日就役)がオホーツク海で海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]

翌2月17日、コルベット「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、オホーツク海で対空防衛戦闘訓練を行ない、小型ロケット艦「イネイ」(418、1988年2月19日就役)が発射した対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」A-190-01 100mm砲により撃墜しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で対艦ミサイルを撃墜した]

その後、オホーツク海の天候が急激に悪化した為、演習参加部隊は2月20日夜までにペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ退避しました。

ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した


『タス通信』より
2022年2月21日11時1分配信
【ロシア艦は地中海で仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ】
タス通信、2月21日

太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊戦闘艦支隊は、海上航空隊対潜航空機Il-38と合同で地中海での外国潜水艦の捜索へ取り組んだ。
ロシア国防省は報道機関へ伝えた。

「海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将指揮下の海軍演習の枠組みで、太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊の戦闘艦支隊は、海上航空隊の対潜航空機Il-38と合同で地中海東部の指定海域において、注視の欠如を点検し、外国の潜水艦を捜索する活動へ取り組みました」
軍当局
は指摘した。

ロシア国防省が説明したように、演習のこの段階の主な課題は、航空隊と合同での仮想敵潜水艦の捜索、絶え間ない追跡の行動、更には目標の機動に関するデータの組織的な絶え間ない交換、様々な航空攻撃手段の戦闘使用の要素への取り組みに在る。

演習には、ロケット巡洋艦「ワリャーグ」「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」「アドミラル・グリゴロヴィチ」大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、他の艦が関わる。

地中海でのエフメノフ指揮下の海軍演習は、2月15日から25日まで行なわれる。
それには、15隻以上の戦闘艦艇支援船、そして更に30機以上の飛行装置が関わる。
演習の枠組みで世界の大洋におけるロシアの国益の保護、そして更に海上および大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗の課題への取り組みが計画されている。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。


ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

ロシア海軍地中海東部演習へ参加する為、ロシア航空宇宙軍戦闘機MiG-31K(極超音速ミサイル「キンジャール」搭載)と超音速爆撃機Tu-22M3(対艦ミサイルKh-22搭載)がシリアフマイミーン飛行場へ到着しました。


[ロシア海軍の地中海演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦闘攻撃機MiG-31Kと陸上攻撃機Tu-22M3はシリアへ到着した]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
現在、地中海東部に展開するロシア海軍の艦船は18隻程度なので、その大半が参加しているようです。

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しています。


[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。



現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」2022年2月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年2月20日17時0分配信
【巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員はバレンツ海で潜水艦の捜索へ取り組んだ】

北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、バレンツ海への計画出航中に仮想敵潜水艦の捜索演習へ取り組んだ。

演習には、戦闘情報センターの戦闘要員、水中音響グループ、航海士、指定座標へ対潜複合体「ヴォドパード」の射撃を仮想実行する機雷-魚雷戦闘部門が関わった。
演習は、バレンツ海北方艦隊の戦闘訓練射爆場で行なわれた。

巡洋艦の乗組員は、この数日間海上で戦闘演習任務を遂行する。
無防備の泊地へ投錨停泊中、船員は、対水中破壊工作防衛班の外部当直配置と実地擲弾射撃を伴う対水中破壊工作防衛の演習を行なう。

与えられた全ての任務を遂行した後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」北方艦隊主要基地~セヴェロモルスク市へ戻る。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、その後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月16日には北方艦隊艦上戦闘機隊と協同で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊と艦上戦闘機隊はバレンツ海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

同日には北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練も行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

2月17日には北方艦隊第45航空・防空軍に所属する艦上戦闘機Su-33及びMiG-29K、そして更に前線爆撃機Su-24Mバレンツ海で対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊航空隊はバレンツ海で対艦攻撃訓練を実施した]

2月20日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」バレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。


なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されており、同海域で演習へ参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は空挺降下訓練を実施した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年2月19日5時5分配信
【海軍歩兵隊員はロシア-ベラルーシ演習で空挺降下を実施した】
モスクワ、2月19日-ロシア通信社ノーボスチ

東方軍管区海軍歩兵隊員は、ロシア-ベラルーシ演習の枠組みにおいて、ベラルーシオブズ・レスノフスキー射爆場へ降下し、撤退する「非合法の武装勢力」を阻止し、撃滅した。
ロシア連邦国防省は発表した。
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「合同演習『連邦の決意-2022』へ参加している東方軍管区の海軍歩兵部隊は、オブズ・レスノフスキー射爆場において、非合法武装勢力の撤退を阻止する目的で空挺降下戦術へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。

先頭の海軍歩兵グループは防衛線を占拠し、仮想敵撃滅の為の主要空挺部隊の降下を援護したと付け加えられた。

2月10日から20日まで、ロシア-ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』が行なわれ、その枠組みで外部からの攻勢の阻止と撃退、そして更には対テロ行動と連邦国家の利益の防護の問題へ取り組む。
ロシアベラルーシの代表は、演習は防衛的な方向性を有しており、如何なる脅威も無いと再三に渡って表明している。



[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はベラルーシへ到着した]

ロシア海軍カスピ小艦隊の艦船部隊はカスピ海で砲撃戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(カスピ小艦隊)広報サービス発表
2022年2月19日19時50分配信
【カスピ小艦隊の艦の乗組員は海上戦闘実施の戦術への取り組みで広範囲の任務を遂行した】

カスピ小艦隊の艦は、計画指揮参謀演習の枠組みにおいて、海上射爆場で海上戦闘実施の戦術へ取り組み、広範囲の任務を遂行した。

小型ロケット艦及び小型砲艦の要員は、艦載砲装置A-190から仮想敵艦支隊を模した盾船への砲射撃を実行した。
これに加え、チェチェン島へ配置された仮想敵海上揚陸部隊を意味する地上目標を砲撃で撃破した。

空中の仮想敵を破壊する為の対空防衛任務への取り組みにおいて、将兵は高射砲装置「パラシ」AK-630AK-630M2「ドゥエト」、他の対空防衛手段を使用した。

海上目標への射撃中、将兵は欺瞞目標を設置する電波電子戦闘活動へ取り組んだ。
更に、仮想敵の打撃から離脱する海上操艦の要素へ取り組んだ。

更に海上射爆場で乗組員は、艦の対機雷防衛、無防備の泊地へ停泊する艦の保護及び防衛の課題の海上訓練の要素へ取り組んだ。

指揮参謀演習には、ロケット艦「ダゲスタン」小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、小型砲艦「アストラハン」、ロケット艇「ストゥピネツ」、基地掃海艦、艇を含む合計約20隻の小艦隊戦闘艦、そして更に支援船が参加する。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

2月17日にはカスピ小艦隊旗艦「ダゲスタン」や3隻の「ブヤン-M」小型ロケット艦を含むカスピ小艦隊の約20隻の艦船も演習へ参加する為に出航しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の約20隻の艦船は演習の為に出航した]

2月19日はカスピ海で砲撃戦闘訓練を行ないました。


今後、カスピ小艦隊の艦は黒海地中海へ派遣されるという情報も有ります。
(現在の所は非公式筋の話ですが)
[ロシア海軍カスピ小艦隊の主力艦は黒海と地中海へ派遣される]

ロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル部隊は黒海で対艦攻撃訓練を実施した



『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2022年2月19日5時0分配信
【黒海艦隊はクリミア及びカフカース沿岸防衛の為のミサイル複合体「バル」及び「バスチオン」要員の演習を実施した】

黒海艦隊沿岸ミサイル複合体「バル」及び「バスチオン」は、仮想敵艦グループが黒海エリアからミサイル打撃を与える脅威が発生した際にクリミア半島およびカフカース沿岸領域を防衛する演習を実施した。

演習計画下でクリミア及びクラスノダール地方沿岸ミサイル複合体大隊の将兵は、海上目標へミサイル打撃を与える課題へ取り組んだ。

演習中にミサイル複合体班は指定された地域の位置までの行進を行ない、発射装置の展開を行ない、水上目標を探知し、それを識別し、追跡した。

仮想敵を模して黒海艦隊の艦が行動した。
海上目標の撃破は、仮想(電子)ミサイル発射により行なわれた。

演習には500名以上の将兵と約50両の軍用車両と特殊車両が参加した。

黒海艦隊艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習は、海軍総司令官の総指揮下の海軍演習の訓練の枠組みで実施される。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]

同日、黒海艦隊救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]

2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]

同日、クリミア半島サキ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊前線爆撃機Su-24Mは、海上に居る黒海艦隊大型揚陸艦ロケット艇を敵に見立てた対艦攻撃訓練を行ないました。
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2月18日には黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が砲撃戦闘訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した]

2月19日にはクリミア半島クラスノダール地方に駐留する黒海艦隊地対艦ミサイル「バル」「バスチオン」が対艦攻撃訓練を行ないました。

ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2022年2月19日14時56分配信
【ロシア連邦軍最高司令官の指揮下で戦略抑止力演習が行なわれた】

2022年2月19日、ロシア連邦軍最高司令官V.V.プーチンの指揮下で計画戦略抑止力演習が行なわれ、その中で弾道ミサイル有翼ミサイルの発射が実行された。

演習には、南方軍管区、戦略用途ロケット軍、北方艦隊及び黒海艦隊の部隊及び手段が参加した。

航空宇宙軍は、極超音速航空弾道ミサイル「キンジャール」の発射を成功裏に実行した。


北方艦隊及び黒海艦隊潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」及び極超音速ミサイル「ツィルコン」の海上及び地上の目標への発射を実行した。

アストラハン州カプースチン・ヤル射爆場では、地上配置有翼ミサイル「イスカンデル」の実地発射が行なわれた。


国立試験宇宙港「プレセツク」の領域の位置から、大陸間弾道ミサイル「ヤルス」カムチャツカ半島「クラ」射爆場への発射が行なわれた。


空中配置有翼ミサイル遠距離航空隊戦略ロケット機Tu-95MSから射爆場「ペムボイ」及び「クラ」へ発射された。


バレンツ海エリアから北方艦隊戦略用途原子力水中巡洋艦「カレリア」弾道ミサイル「シネーワ」クラ射爆場への発射を行なった。

戦略抑止力演習は以前から計画されていたものであり、その中で軍指揮機関の準備態勢、戦闘発射要員、与えられた任務を遂行する戦闘艦及び戦略ロケット艦の乗組員、そして更には戦略核部隊及び非核部隊の兵器の信頼性の点検が行なわれた。

演習実行中に提示された任務を戦略抑止部隊は完全に遂行し、全てのミサイルは指定目標を撃破し、その指定特性が確認された。



ロシア連邦軍は、2019年から戦略抑止戦力演習『グロム』を実施しており、戦略用途ロケット軍大陸間弾道ミサイル部隊航空宇宙軍爆撃機海軍戦略原子力潜水艦対地有翼ミサイル搭載艦がなどが参加しています。

2019年10月中旬に実施された演習『グロム-2019』では、北方艦隊太平洋艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射し、北方艦隊原子力潜水艦フリゲート、そしてカスピ小艦隊小型ロケット艦有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

2020年12月上旬に実施された演習『グロム-2020』においては、海軍の参加は、北方艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射したのみでした。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦カレリアはロシア連邦軍の核抑止部隊の演習で弾道ミサイルを発射した]


そして2022年2月19日に実施された演習『グロム』には、海軍から北方艦隊黒海艦隊が参加しました。
[2022年2月19日に実施されるロシア連邦軍戦略抑止戦力演習にはロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊が参加する]

北方艦隊戦略用途原子力水中巡洋艦「カレリア」は、バレンツ海からカムチャツカ半島クラ射爆場弾道ミサイル「シネーワ」を発射しました。


北方艦隊フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海極超音速ミサイル「ツィルコン」を海上目標へ発射しました。


北方艦隊原子力潜水艦(おそらくは「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦「カザン」)はバレンツ海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


黒海艦隊小型ロケット艦「グライヴォロン」黒海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


黒海艦隊プロジェクト06363潜水艦(「ロストフ・ナ・ドヌー」「スタールイ・オスコル」「ヴェリキー・ノヴゴロド」の何れか)は黒海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

2022年2月19日に実施されるロシア連邦軍戦略抑止戦力演習にはロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊が参加する

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『タス通信』より
2022年2月18日17時47分配信
【ロシアはプーチンの指導下で戦略抑止戦力の演習を実施する】
モスクワ、2月18日/タス通信

ロシア軍は土曜日に国の大統領ウラジーミル・プーチンの指導下で戦略抑止戦力の計画演習を実施する。
金曜日に国防省は報道機関へ伝えた。

「2022年2月19日、ロシア連邦軍最高司令官ウラジーミル・プーチンの指導下で戦略抑止戦力の計画演習を実施し、その最中に弾道ミサイルと有翼ミサイルの発射を実行します」
軍当局
は話した。

国防省は強調した。
「戦略抑止戦力の演習は、軍指揮機関の準備態勢、戦闘発射要員、与えられた任務を遂行する戦闘艦及び戦略ロケット艦の乗組員、そして更には戦略核部隊及び非核部隊の兵器の信頼性を点検する為、以前より計画されていたものです」

国防省が明らかにしたように、計画演習には、ロシア連邦航空宇宙軍、南方軍管区、戦略用途ロケット軍、北方艦隊及び黒海艦隊の部隊及び手段が参加する。

戦略指揮参謀演習には、戦略核戦力の3つのコンポーネント全てが参加し、原則として「軍の」各演習年度末に実施される。
通常、このような演習の枠組みで北方艦隊水中ロケット艦カムチャツカクラ射爆場大陸間弾道ミサイルを発射し、太平洋艦隊原子力潜水艦ロシア北方チジャ射爆場の目標へ大陸間弾道ミサイルを発射する。
更に、戦略用途ロケット軍大陸間弾道ミサイルの練習戦闘発射、ロシア連邦航空宇宙軍遠距離航空隊航空機有翼ミサイルの発射が行なわれる。



ロシア連邦軍は、2019年から戦略抑止戦力演習『グロム』を実施しており、戦略用途ロケット軍大陸間弾道ミサイル部隊航空宇宙軍爆撃機海軍戦略原子力潜水艦対地有翼ミサイル搭載艦がなどが参加しています。

2019年10月中旬に実施された演習『グロム-2019』では、北方艦隊太平洋艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射し、北方艦隊原子力潜水艦フリゲート、そしてカスピ小艦隊小型ロケット艦有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]






2020年12月上旬に実施された演習『グロム-2020』においては、海軍の参加は、北方艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射したのみでした。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦カレリアはロシア連邦軍の核抑止部隊の演習で弾道ミサイルを発射した]


そして2022年2月19日に実施される次の演習『グロム』には、海軍から北方艦隊黒海艦隊が参加します。
北方艦隊は、おそらくは前回同様に戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射する事になるでしょう。
(この他に有翼ミサイル「カリブル」を搭載する潜水艦水上艦「カリブル」を発射する事も有り得る)

黒海艦隊の場合は、有翼ミサイル「カリブル」搭載艦(フリゲート潜水艦小型ロケット艦)の何れかが「カリブル」を発射する事になるでしょう。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2022年3月に地中海東部を去る

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『タス通信』より
2022年2月18日9時32分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は3月に地中海での戦闘当直を完了する】
モスクワ、2月18日/タス通信

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、今年3月に地中海での戦闘任務の遂行を完了し、登録港~ウラジオストクへの航海へと向かう。
『タス通信』は海軍分野の情報提供者より伝えられた。

「3月に太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・トリブツは、その地中海での戦闘当直を完了し、ウラジオストクへ向かいます」
対談者は話した。

彼によると、帰路で太平洋艦隊艦船支隊は、セーシェル諸島共和国を業務訪問する。
寄港は、国際軍事協力のラインで用意される。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」は、地中海東部ロシア海軍演習へ参加している。
この演習には更に、北方艦隊黒海艦隊の何隻か~ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」「アドミラル・グリゴロヴィチ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船、そして更にはロシア航空宇宙軍の30機以上の飛行装置も関わっている。

太平洋艦隊艦船支隊は、2021年12月29日にウラジオストクから地中海へ向かった。
航海指揮官は、太平洋艦隊水上艦連合部隊参謀長アナトーリー・ヴェリチコ1等海佐である。
戦闘勤務へ就く場所への遠距離航海中、太平洋艦隊の艦はセーシェル諸島を訪れる。
寄港は、有名な装甲甲板巡洋艦「ワリャーグ」セーシェルのヴィクトリア港訪問105周年に合わせられる。



ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)は、2021年11月下旬からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールを開始し、12月中旬までに完了しました。
[ウラジオストクでロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグのオーバーホールが始まった]

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役/2016年7月再就役)は、2021年4月末から6月下旬まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは東南アジアへの遠距離航海からウラジオストクへ帰投した]

大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)は、2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[太平洋中央部(ハワイ諸島海域)の演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の支援船はウラジオストクへ帰投した]


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2021年12月末(26日前後)、この3隻はセーシェル諸島への遠距離航海へ出発しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはセーシェル諸島へ向かった]

艦船支隊の指揮官は、以前に黒海艦隊所属のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)の2代目艦長(2016年2月~2018年8月)を務め、今は太平洋艦隊第36水上艦師団参謀長アナトーリー・ヴェリチコ1等海佐です。
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艦船支隊は12月29日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年1月4日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2022年1月11日にマラッカ海峡を通過してインド洋へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはマラッカ海峡を通過してインド洋へ入った]

1月13日にインド南西部のコーチ港へ寄港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインドのコーチ港を訪れた]

1月14日にインド海軍とのPASSEX(Passing Exercise、編隊航行訓練)を行ないました。
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その後にコーチ港を去り、1月18日にイランチャーバハール港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはイランのチャーバハール港を訪れた]
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太平洋艦隊艦船支隊は、オマーン湾で1月18日から22日まで実施されるロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習『CHIRU-2022』へ参加しました。


[オマーン湾でロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習が始まった]
[オマーン湾でロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習『CHIRU-2022』が実施された]

その後にイランを去り、1月25日にアラビア海西部中国海軍との合同演習『平和の海-2022』へ参加しました。

中国海軍からは、052D型駆逐艦「烏魯木齊」(ウルムチ)903A型補給艦「太湖」(タイフー)の2隻が参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍はアラビア海西部で合同演習『平和の海-2022』を実施した]

その後、太平洋艦隊艦船支隊地中海へ向かい、2022年2月2日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まり、当然ながら太平洋艦隊艦船支隊も参加しています。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

太平洋艦隊艦船支隊は2022年3月まで地中海東部に滞在し、その後、ウラジオストクへの帰路に就きます。
帰路の途中でセーシェル諸島を訪問します。