ロシア統合造船業営団は2022年に8隻の水上艦と潜水艦をロシア海軍へ引き渡す
- カテゴリ:ロシアの造船業

『タス通信』より
2022年3月23日7時4分配信
【『統合造船業営団』は2022年に8隻の水上艦及び潜水艦のロシア海軍への引き渡しを計画している】
モスクワ、3月23日/タス通信
『統合造船業営団』は、今年に8隻の水上艦及び潜水艦のロシア海軍への引き渡しを計画している。
『タス通信』は営団より伝えられた。
「『統合造船業営団』は、2022年の納入プログラムに沿って、様々なタイプと用途の8隻の水上艦及び潜水艦のロシア海軍への引き渡しを計画しております」
ホールディングスは話した。
営団は、発注者への引き渡しを控えている艦と潜水艦はどれなのかを明らかにしなかった。
以前、『統合造船業営団』は、プロジェクト955A(コード名「ボレイ-A」)原子力水中ロケット艦の第2の生産艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」を2022年12月に海軍へ引き渡すと伝えた。
『アドミラルティ造船所』は、今年にプロジェクト677「ラーダ」潜水艦B-586「クロンシュタット」とB-587「ヴェリキーエ・ルーキ」の海軍への引き渡しの準備を整える。
これに加え、2022年には海軍へプロジェクト636.3潜水艦B-588「ウファ」の引き渡しが計画されている事が公開出版物により知られている。
『北方造船所』はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」、そして更にプロジェクト20380コルベット「メルクーリー」の引き渡しを計画している。
同じプロジェクトの艦「リェーズキー」は『アムール造船工場』により太平洋艦隊への引き渡しが準備されている。
『中部ネヴァ川造船工場』では、プロジェクト12700対機雷防衛艦「ピョートル・イリイチョーフ」と「アナトーリー・シレモフ」の発注者への引き渡しが計画されている。
プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦の3番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、セヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』で2014年12月26日に起工され、2021年12月25日に造船台を出て2022年1月11日に進水しました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年12月に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2022年12月末にロシア海軍へ引き渡される]
プロジェクト677「ラーダ」大型潜水艦の2番艦「クロンシュタット」は、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で2005年7月28日に起工され、一旦建造が凍結された後、2013年7月以降に再開され、2018年9月20日に進水し、2021年12月17日から洋上試験を開始しました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年に予定されており、北方艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
太平洋艦隊向けのプロジェクト06363「ワルシャワンカ」大型潜水艦としては3隻目となる「ウファ」は、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で2019年11月1日に起工されました。
2022年には進水とロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]
プロジェクト22350フリゲートの3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は、サンクトペテルブルクの『北方造船所』で2012年2月1日に起工され、2020年5月22日に進水しました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年12月に予定されており、北方艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2022年9月に洋上試験を開始する]
プロジェクト20380コルベットの5番艦「リェチーヴイ」は、サンクトペテルブルクの『北方造船所』で2015年2月20日に起工され、2020年3月12日に進水しました。
2021年秋には「メルクーリイ」と改名されました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年12月に予定されており、黒海艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]
太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目となる「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工され、2021年7月1日に進水しました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年5月頃に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦の6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で2018年7月25日に起工され、2021年4月28日に進水し、2021年12月1日に洋上試験を開始しました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年中に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはフィンランド湾で洋上試験を開始した]
プロジェクト12700対機雷防衛艦の7番艦「アナトーリー・シレモフ」は、2019年7月12日にサンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で起工され、2021年11月26日に進水しました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはサンクトペテルブルクで進水した]
この他にも、現時点でロシア海軍への引き渡しを間近に控えた水上艦が何隻か有りますが(プロジェクト22160哨戒艦「セルゲイ・コトフ」とプロジェクト22800小型ロケット艦「ツィクロン」)、これらの艦は、『統合造船業営団』系列とは別会社である造船営団『アク・バルス』の傘下の造船所で建造されている為か、今回の記事では取り上げられていません。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは黒海でヘリコプター発着試験を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンはアゾフ海へ入った]