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ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはサンクトペテルブルクで進水した

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『タス通信』より
2022年3月31日17時49分配信
【サンクトペテルブルクで潜水艦「ウファ」が進水した】
サンクトペテルブルク、3月31日/タス通信

『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』)で第4のプロジェクト06363(636.3NATOコード名「改キロ」)潜水艦「ウファ」が進水した。
『タス通信』造船所広報サービスより伝えられた。

「本日(3月31日)、潜水艦ウファは進水しました」
広報サービスの代表は話した。

6隻のプロジェクト636.3潜水艦から成るシリーズが『アドミラルティ造船所』ロシア太平洋艦隊の為に建造される。
プロジェクト636.3潜水艦は、海洋工学中央設計局『ルビーン』により開発された。
太平洋艦隊の為に6隻の潜水艦を建造する契約は2016年9月に署名された。

最初の潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は2019年12月に発注主へ引き渡され、2隻目の「ヴォルホフ」は2020年10月24日にロシア連邦海軍へ加入した。
シリーズ第3の潜水艦「マガダン」は2021年10月にロシア海軍へ引き渡された。



ロシア輸出用潜水艦プロジェクト636シリーズのロシア海軍向け最新改良型であるプロジェクト06363潜水艦は、先ず黒海艦隊向けに6隻が建造され、2014年~2016年に就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

その後、太平洋艦隊向けにも6隻のプロジェクト06363潜水艦を建造する事になり、2016年9月7日に契約が締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦B-603「ヴォルホフ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水し、11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

この2隻は、2021年11月30日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]


3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

B-602「マガダン」は、2021年3月26日に進水し、2021年10月12日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦マガダン、ロシア海軍へ就役(2021年10月12日)]

4番艦B-588「ウファ」は2022年3月31日に進水しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファは2022年3月31日に進水する]
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ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されています。


太平洋艦隊向け06363潜水艦の5番艦「モジャイスク」と6番艦「ヤクーツク」は、2021年8月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は、2024年までに完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2024年末に完了する]
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近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2022年4月末~5月初頭に乾ドックでの修理を開始する

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『タス通信』より
2022年3月31日17時18分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」修理の為のドックは航空母艦の受け入れ準備を整えている】
モスクワ、3月31日/タス通信

ムルマンスク『第35艦船修理工場』重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」修理の為のドックは、艦の受け入れ準備を整えている。
『タス通信』は2名の防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ドックへの注水操作は完遂されました。
次の操作は、隔壁を外し、工場での艦のドック入り、隔壁の復活と排水です。
これは4~6週間掛かり、即ち、4月末~5月初頭にはドックでの航空母艦のドックでの修理が始まります」

対談者の内の1人は話した。

以前、『タス通信』は、航空母艦ドック修理は9月まで行なわれると情報筋より伝えられた。
2人目の情報提供者はこの情報を確認し、航空母艦は9月に「水上へ戻る」と付け加えた。

『タス通信』は、この情報について『統合造船業営団』から公式の確認を得ていない。

航空母艦の修理と近代化は、第35艦船修理工場艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(『統合造船業営団』へ加入)の支所で実行されている。

3月19日、『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、2022年に同社は、「アドミラル・クズネツォフ」ドック修理を行なうムルマンスク『第35艦船修理工場』の2室の乾ドックの再建及び技術的再装備の枠組みで、プロジェクト1418潜函(ケーソン)を建設すると述べた。
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『セヴマシュ』広報サービスによると、潜函は再建された乾ドックの室を外部水域から分離する為に意図されている。
水力工学建造物の全長は77.5メートル、幅13.5メートル、高さ約21メートル。
建造物の耐用期間は、少なくとも35年と計算されている。



ロシア海軍唯一の「航空母艦」ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月21日就役)は、シリア作戦(2016年11月~2017年1月)から帰投した翌年の2018年4月23日に近代化改装の契約が締結され、その直後に工事が開始されました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]


近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるようです。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』により、「アドミラル・クズネツォフ」の新たな近代化改装案が作成されました。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装の際に新たな航空機管制複合体を装備します。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな航空機管制複合体レジストル-Eを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

「アドミラル・クズネツォフ」機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換される事になり、2018年7月下旬からボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

蒸気タービン機関自体も大規模な修復が行なわれます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、新たに製造されたボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。

「アドミラル・クズネツォフ」の火災探知システムは、予算の都合の為か、半分だけが新型に取り換えられることになるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは火災探知システムの半分を新型に替える]

更には、電力供給体系(ケーブル線)の一部も更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは電力供給体系を部分的に更新する]


「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]

2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下したクレーンは、12月下旬に撤去されました。
[浮きドックPD-50の沈没事故により航空母艦アドミラル・クズネツォフの飛行甲板へ落下したクレーンは完全に撤去されている]


2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

この火災により、「アドミラル・クズネツォフ」第1発電機区画が全焼しましたが、致命的な損傷は受けておらず、修理及び近代化改装作業は続行されています。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する]

『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏によると、「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害額は、3億ルーブル~3億5000万ルーブルになるとの事です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災の損害額は3億5000万ルーブルと見積もられた]


従来の『第35艦船修理工場』乾ドックのサイズでは、「アドミラル・クズネツォフ」は入渠できませんでしたが、これを、同艦が入渠できるサイズに拡張する計画は以前から有り、PD-50沈没事故を受け、これが実行に移される事になりました。
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[ムルマンスクの第35艦船修理工場は再構築(ペレストロイカ)される]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]

『第35艦船修理工場』の2つの乾ドックを結合し、「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるサイズに拡大します。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、ムルマンスク艦船修理工場の乾ドック拡張後にドック入りする]
この乾ドックは、取りあえずは「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるように最低限の工事を行ない、その後、2023年までに恒久的な施設として完成させる予定です。

なお、乾ドック拡張工事の最中、請負業者と発注者『第35艦船修理工場』との間で金銭トラブルが発生した為、2020年6月下旬に新たな請負業者として『オルゲネルゴストロイ』商会が選ばれ、工事が再開されました。
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[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグはウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代改装を行なっているムルマンスク艦船修理工場を視察した]

新たな乾ドックへの注水は2022年3月下旬に完了しました。
【モリャチョク(水夫)氏の2022年3月26日17時10分のテレグラムの投稿】
「非常に興味深い写真。
沈没したPD-50に代わって建設された新たな乾ドックが水で満たされました。
これは、近い内に重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフがそこへ移されるかもしれないという事ですね。
ムルマンスク、3月22日」


4月には「アドミラル・クズネツォフ」が入渠します。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2022年4月に新たな乾ドックへ入渠する]

2022年4月末~5月初頭にはドックでの修理が始まり、9月末まで続きます。


以前には、「アドミラル・クズネツォフ」は2022年に洋上試験を行ない、同年末に近代化改装を終えて復帰する予定でした。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の完了予定時期は2022年末から変更されていない]

しかし、以前に「アドミラル・クズネツォフ」から取り外され、サンクトペテルブルク『キーロフ-エネルゴマシュ』へ送られた蒸気タービンエンジンの修復が予定よりも遅れている為、洋上試験開始時期も遅れる事になり、近代化改装の完了時期も2023年末に延期される事になりました。
[ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2023年に近代化改装を終えてロシア海軍へ復帰する]

ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはピョートル大帝湾で通信訓練を実施した

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『インテルファクス』極東ニュースより
2022年3月31日3時36分配信
【太平洋艦隊の指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は沿海地方のピョートル大帝湾で通信と対空防衛の演習を実施した】
ウラジオストク、3月31日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は、沿海地方ピョートル大帝湾で、他の艦、潜水艦、海上航空隊、地上拠点との組織的通信演習を実施した。
木曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

演習は、第2錬成任務K-2への移行の枠組みにおける計画戦闘演習の枠組みで行なわれた。

「指揮艦の通信の専門家は、衛星通信チャンネルの使用を含め、かなり離れた距離への統制信号の送信と通信の中継といった海上で安定した保護通信網を構築する為の行動へ取り組みました。
計画戦闘訓練任務へ取り組む演習には10以上の加入者が関わり、その中には水上艦、潜水艦、地上指揮所、対潜航空機Il-38Nに代表される航空隊が有りました」

声明では、こう述べられた。

「マルシャル・クルイロフ」の乗組員は更に、対空防衛、生存、海上技量の訓練を実施した。

指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は、新たなモデルのロケット-衛星機材の飛翔設計試験を支援する任務を遂行する為の複合測定艦である。
それは現代的な機器が設置されて、その能力は拡大されている。
艦の全長は約200メートル、乗組員は350名。
艦上には、様々なモデルのKa-27型艦上ヘリコプター2機が駐留できる。



プロジェクト1914複合測定艦の2番艦「マルシャル・クルイロフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『アドミラルティ造船所』で1982年7月22日に起工され、1987年7月24日に進水し、1989年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1990年2月23日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式に就役しました。
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1990年7月9日にカムチャツカ半島クラシェニーンニコフ湾(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。20-0519c.jpg
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1992年にはアメリカ西海岸シアトルを訪問しました。


1996年6月末にはクリル諸島シムシル島を訪れました。


その後はカムチャツカ半島を拠点として弾道ミサイルの追尾などに従事しました。


2004年4月には大陸間弾道ミサイル「トーポリ-M」の最大射程での発射試験のモニタリング、2011年8月には戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」からの弾道ミサイル「ブラヴァー」の最大射程での発射試験のモニタリングに従事しました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]

2011年~2012年10月にウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で修理を行ない、一旦カムチャツカ半島へ戻りました。
[複合測定艦マルシャル・クルイロフは修理を終えて艦隊に復帰した]

2014年9月8日の「マルシャル・クルイロフ」
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2014年10月17日に再びウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』へ到着し、近代化改装が始まりました。
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近代化改装が完了したのは2018年秋でした。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフは近代化改装を終える]

近代化改装完了後、「マルシャル・クルイロフ」沿海地方多種戦力小艦隊へ転属し、ウラジオストクへ配備されました。


2018年9月に実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加し、その中で行なわれた沿海地方での上陸演習では、上陸作戦の指揮統制艦として行動しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

2019年8月末からオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]


2020年3月末から4月上旬までオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の戦術演習へ参加し、2020年5月初頭にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

5月19日、「マルシャル・クルイロフ」ピョートル大帝湾へ出航し、艦載ヘリコプターKa-27PS(第7062航空基地所属、普段は沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留)の発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった]

2020年8月15日に太平洋艦隊の他の水上艦と共にウラジオストクを出航し、オホーツク海、カムチャツカ半島およびチュクチ半島沖でのロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、9月16日に帰投しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

この間、8月24日にベーリング海北西部で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはベーリング海北西部で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった]

2021年6月に太平洋中央部で実施されたロシア太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年10月中旬に日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、2021年2月1日にウラジオストクから出航し、オホーツク海での演習を終えた後、3月14日に宗谷海峡を通過して日本海へ入り、その後、帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊の別動隊は宗谷海峡を通過して日本海へ入った]

3月28日に太平洋艦隊ロケット艇ピョートル大帝湾対艦ミサイル発射訓練を行ないましたが、この時の動画を見ると「マルシャル・クルイロフ」も一緒に出航していたようです。

[ロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇R-298とR-29はピョートル大帝湾の演習で超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した]

3月31日には、ピョートル大帝湾太平洋艦隊水上艦、潜水艦、地上基地、対潜哨戒機Il-38Nとの通信や通信中継の訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊の5隻の基地掃海艦はピョートル大帝湾で掃海訓練を実施した

『インテルファクス』極東ニュースより
2022年3月31日2時50分配信
【太平洋艦隊掃海艦支隊は沿海地方のピョートル大帝湾で複合演習を実施した】
ウラジオストク、3月31日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊の5隻の基地掃海艦から成る支隊は、沿海地方ピョートル大帝湾で掃海具を設置し、仮想機雷を捜索、破壊する複合演習を実施した。
木曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「基地掃海艦BT-114、BT-245、BT-325、BT-215、BT-256は、単一艦グループの合同錬成任務への移行の枠組みにおいて、掃海艦グループを構成する戦闘訓練の要素を実施しました」
声明では、こう述べられた。

演習中、掃海艦グループの一部は模擬機雷を設置し、他はそれを探し、その後の艦隊の艦を先導できるように海域の掃海を行なった。

この他、掃海艦の要員は、様々な条件下で掃海具を設置する任務を遂行し、対機雷保障の行動手順へ取り組んだ。

演習は太平洋艦隊の戦闘訓練計画に沿って実施された。
様々なタイプの練習機雷は全て探知、破壊された。



今回の記事に登場する5隻のプロジェクト12650「ヤーホント」基地掃海艦は、全てウラジオストク『東方造船工場』で建造されました。
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BT-114:1987年11月1日就役
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BT-245:1989年9月31日就役
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BT-325:1985年10月13日就役
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BT-215:1991年11月28日就役
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BT-256:1988年10月12日就役
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所属部隊は以下の通りです。

沿海地方多種戦力小艦隊
第11水域保護艦旅団(ウラジオストク/ウリス湾)
BT-114、BT-245、BT-256
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北東軍集団
第117水域保護艦旅団(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー/イリイチョーフ湾)
BT-325、BT-215

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太平洋艦隊には最新鋭のプロジェクト12700掃海艦の配備も始まっていますが、その1隻目となる「ヤーコフ・バリャーエフ」ペトロパヴロフスク・カムチャツキーに配備されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはカムチャツカ半島へ到着した]

ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファは2022年3月31日に進水する

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『MASHNEWS』より
2022年3月30日11時52分配信
【プロジェクト06363ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」は3月31日に進水する】

3月31日・木曜日、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で、プロジェクト06363ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」の進水式典が予定されている。
『MASHNEWS』は同社広報サービスより伝えられた。


3月30日、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、『アドミラルティ造船所』は、このようなディーゼルエレクトリック潜水艦を1年に2隻建造する準備を整えていると言った。

「我々の能力は、国防省の予算により定められます。
今日においては、このような潜水艦を1年に2隻製造できます。
プロジェクト877及び636ワルシャワンカ型潜水艦は合計58隻製造されました。
これらは全て、中国、インド、そして他の国で就役しています」
アレクセイ・ラフマノフ
は強調した。

彼は更に、「ワルシャワンカ」ロシア造船の稼ぎ手であり、外国の顧客に愛されていると言った。

「ウファ」は、ロシア海軍の為の第10のプロジェクト06363ディーゼルエレクトリック潜水艦であり、太平洋艦隊の為のこのような潜水艦の4隻目である。
それは2019年11月1日に起工された。
以前、2014年~2016年には黒海艦隊の為に意図された6隻の「ワルシャワンカ」が、2019年~2021年には、太平洋艦隊の為の3隻のこのような潜水艦聖アンドレイ旗を掲げた。
今後数年で太平洋艦隊には、更なる3隻のディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」、「モジャイスク」、「ヤクーツク」が補充される。

今後も、潜水艦シリーズは続く予定である。

プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦の建造と並行して、プロジェクト677「ラーダ」潜水艦シリーズも建造されている。



ロシア輸出用潜水艦プロジェクト636シリーズのロシア海軍向け最新改良型であるプロジェクト06363潜水艦は、先ず黒海艦隊向けに6隻が建造され、2014年~2016年に就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

その後、太平洋艦隊向けにも6隻のプロジェクト06363潜水艦を建造する事になり、2016年9月7日に契約が締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦B-603「ヴォルホフ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水し、11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

この2隻は、2021年11月30日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]


3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

B-602「マガダン」は、2021年3月26日に進水し、2021年10月12日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦マガダン、ロシア海軍へ就役(2021年10月12日)]

そして4番艦B-588「ウファ」は2022年3月31日に進水します。


太平洋艦隊向け06363潜水艦の5番艦「モジャイスク」と6番艦「ヤクーツク」は、2021年8月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は、2024年までに完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2024年末に完了する]

ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31は悪天候のカムチャツカで飛行訓練を実施した

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『インテルファクス』極東ニュースより
2022年3月30日8時17分配信
【太平洋艦隊の迎撃戦闘機MiG-31の乗員は困難な気象条件下での飛行へ取り組んだ】
モスクワ、3月30日、インテルファクス

太平洋艦隊海上航空隊混成航空連隊戦闘機飛行士は、カムチャツカ地方の困難な気象条件下で練習訓練飛行を行なった。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービスは伝えた。

「全天候戦闘機MiG-31の乗員は、日中の低い雲、更には強い横風の条件下での計器による操縦の要素へ取り組みました」
広報サービスは水曜日の声明で述べた。

飛行士は、仮想損傷した飛行場の滑走路において短い距離での着陸の練習要素を改善した事が指摘された。

「困難な気象条件下での飛行の実施は、カムチャツカの過酷な気候条件下での高空迎撃戦闘機MiG-31の乗員の訓練の重要な要素です」
広報サービスは付け加えた。



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カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31が駐留しています。

エリゾヴォ基地
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エリゾヴォ基地MiG-31
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このMiG-31は、元々はロシア防空軍第865独立戦闘機航空連隊(1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年7月1日に海軍航空隊へ移管されました。

その後、第865独立戦闘機航空連隊は廃止され、第317混成航空連隊の下の1個飛行隊へ改編されました。

現在は、30機程度のMiG-31が配備されています。


現在、ロシア航空宇宙軍MiG-31は、電子機器を換装し、対地/対艦ミサイルの運用能力を付与するMiG-31BMへの近代化改修を行なっています。



太平洋艦隊海軍航空隊所属のMiG-31MiG-31BMへ改修される事になり、2019年2月20日に最初の2機がカムチャツカエリゾヴォ飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの慣熟訓練を進めている]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの飛行訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは空中戦闘訓練を行なった]

2020年2月8日、次のMiG-31BMエリゾヴォへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊へ高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]

2020年12月下旬には4機目のMiG-31BMエリゾヴォへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊のカムチャツカの飛行場へ4機目の近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]

2020年12月1日からは、2機程度のMiG-31BMが交代でチュクチ半島アナドイル空港へ展開し、戦闘当直任務、つまりスクランブル待機に就いています。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMはチュクチ半島で戦闘当直に就いた]

2022年3月1日にも2機のMiG-31BMエリゾヴォへ到着しています。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊のカムチャツカの飛行場へ2機の近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが到着した]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは東シナ海で艦載ヘリコプターの発着訓練と潜水艦捜索訓練を実施した

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『インテルファクス』極東ニュースより
2022年3月30日2時46分配信
【太平洋艦隊の艦は東シナ海でヘリコプターとの訓練を行なった】
ウラジオストク、3月30日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、東シナ海艦上ヘリコプターKa-27PSの乗員との合同訓練へ取り組んだ。
水曜日に艦隊情報供給部は発表した。

「艦上に駐留する太平洋艦隊海上航空隊のヘリコプターKa-27PSの飛行士は、大型対潜艦での発艦と着艦を行ない、その電波技術兵装、対潜兵器複合体、通信システム及び航空管制システムを点検する目的で艦の上空飛行を行ないました」
声明では、こう述べられた。

更に大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」乗組員は、ヘリコプターと協同で海上移動中に仮想敵潜水艦を捜索する一連の訓練を実施したと声明では述べられた。

伝えられているように、太平洋艦隊「アドミラル・パンテレーエフ」中型海洋給油船「イジョラ」は、アジア太平洋地域で指示された任務を遂行する為、3月23日にウラジオストクから出航した。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1992年5月1日就役)は、2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年10月には日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

11月中旬にウラジオストクを出航し、日本海潜水艦の捜索訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月19日9時38分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は日本海で「敵」潜水艦を探した】

11月18日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、東南アジア諸国連合(ASEAN)との合同演習へ参加する為、インドネシアへ向かいました。
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習は2021年12月1日~3日にインドネシア沖で実施される]

ロシア海軍ASEAN諸国海軍の初の合同演習は12月1日からスタートし、3日まで続きました。
海上での演習はスマトラ島北部沖で実施されました。


[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習がインドネシアで始まった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加する]
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習『ARNEX-2021』は終了した]

演習が終わった後、母港ウラジオストクへの帰路に就き、12月11日には補給の為、フィリピンマニラ港へ寄港し、12月13日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給の為にフィリピンのマニラ港へ寄港した]
[ASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給を終えてフィリピンのマニラ港を去った]

12月15日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年12月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

12月17日に日本海で対潜戦闘訓練を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ASEAN諸国海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜演習を行なった]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、他の太平洋艦隊所属艦20隻以上と共に2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

2月7日にオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

オホーツク海での演習を終えた太平洋艦隊艦船部隊太平洋を南下して津軽海峡を通過し、3月10日に日本海へ入りました。
[【珍説】ロシア海軍艦船の津軽海峡通過は「日本けん制」「日本への脅し」]

3月14日までにウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]


それから約10日後の3月23日、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」中型海洋給油船「イジョラ」は、今度はアジア太平洋地域(東南アジア)への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

3月24日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年3月25日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

3月30日頃に東シナ海艦載ヘリコプターの発着訓練と潜水艦捜索訓練を行ないました。

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の前線爆撃機Su-24Mと多用途複座戦闘機Su-30SMはカリーニングラード州東部で爆撃訓練を実施した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年3月29日17時28分配信
【ロシアの軍用航空機はカリーニングラード州東方で実地爆撃演習を実施した】
モスクワ、3月29日、インテルファクス

ロシア連邦バルト艦隊の約10機の戦闘機爆撃機の乗員は、カリーニングラード州で実地爆撃・射撃演習を実施した。
バルト艦隊は火曜日に発表した。
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「バルト艦隊海上航空連合部隊の航空連隊の航空機Su-30SMとSu-24Mは、カリーニングラード州東部の射爆場で戦闘動作の問題へ取り組みました」
艦隊広報サービスは伝えた。

「艦隊海上航空隊の約10機の航空機の乗員が戦闘演習任務を遂行しました」
声明では、こう述べられた。

「計画演習の枠組みで前線爆撃機Su-24M及び多目的戦闘機Su-30SMの乗員は、標的区域への爆撃を行ない、航空機関砲から仮想敵の永久火点を模した地上目標への射撃を実施しました」
声明では、こう述べられた。

軍によると、爆弾による打撃は、地上目標に対し、高度500~1100メートルで断片化フガス弾薬により与えられた。
「標的が成功裏に撃破された事が客観的観測手段により記録されました」
ロシア連邦バルト艦隊
は伝えた。



バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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カリーニングラード州チェルニャホフスク飛行場に駐留する第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊は、20機程度の前線爆撃機Su-24Mと6機程度の偵察機Su-24MRを保有しています。
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2016年12月初頭から多用途複座戦闘機Su-30SMの配備が始まり、2018年7月初頭までに計8機のSu-30SMが配備されました。

[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]

2022年1月末には、アップグレード型のSu-30SM2が4機チェルニャホフスク飛行場へ到着しました。

[ロシア海軍バルト艦隊航空隊へ4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が配備された]

ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクの近代化改装は2022年12月に完了する

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『タス通信』より
2022年3月29日18時55分配信
【原子力潜水艦「イルクーツク」は2022年に近代化される】
モスクワ、3月29日/タス通信

『極東造船・艦船修理センター』は、2022年に原子力潜水艦「イルクーツク」を近代化し、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」を修復する。
ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは火曜日の電話会議で述べた。
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「今年には、原子力潜水艦イルクーツクの近代化と、大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフの修復、恒久配備所での原子力水中ロケット巡洋艦トムスクの技術的準備状態の回復の実現が控えております」
ショイグ
は、2022年の『極東造船・艦船修理センター』の為の国家防衛発注についての話で、こう指摘した。

彼は、2021年に『極東造船・艦船修理センター』の企業は、海軍の112隻の艦船の修理と整備を行なったと述べた。
更に、最新の効果的な打撃複合体によるフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」の更新を完了した。
「その結果、太平洋艦隊の技術及び戦闘準備態勢は指定水準で保障されます」
ショイグ
は強調した。

彼は、今日の会議では、『極東造船・艦船修理センター』の企業の2022年の国家防衛発注の実行の進捗状況が討議されると述べた。



プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII級)巡洋潜水艦の3番艦K-132は、1985年5月8日にセヴェロドヴィンスク北方機械製造事業(セヴマシュ)で起工され、1987年12月29日に進水、1988年12月30日にソ連海軍へ納入され、1989年1月4日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
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1989年10月31日に赤旗北方艦隊に編入され、同年11月16日にザーパドナヤ・リツァ基地へ配備されました。
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1990年8月30日~9月27日にザーパドナヤ・リツァ基地からカムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地へ移動し、1990年10月29日付で赤旗太平洋艦隊へ転属しました。
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1992年4月28日付で「原子力水中巡洋艦」へ分類変更され、1993年4月13日には「イルクーツク」と命名されました。
(合わせて同名の都市との後援協定を締結)

1997年11月には予備役に編入され、2001年11月には沿海地方ボリショイ・カーメニ市艦船修理工場『ズヴェズダー』へ回航されました。
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しかし、修理の為の予算の割り当ては無く、10数年に渡り『ズヴェズダー』の岸壁に係留されていました。
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その後、主要兵装の長距離対艦ミサイルを換装する大規模な近代化改装(プロジェクト949AM)が行なわれる事になりました。
[オスカーII級原潜イルクーツクは高度な近代化を実施する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]

2019年7月から本格的な近代化改装工事が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクと原子力巡洋潜水艦マガダンの近代化改装が始まる]

近代化改装により、「イルクーツク」は計72基の各種巡航ミサイル(「カリブル」「オーニクス」「ツィルコン」を搭載できるようになります。
[近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト949AM原子力水中巡洋艦は72基の巡航ミサイル(カリブル/オーニクス/ツィルコン)を搭載する]
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「イルクーツク」の近代化改装は2022年12月の完了が予定されています。


今回、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」も2022年末までに修復されると言っています。
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「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、以前にはウラジオストク艦船修理工場で主要兵装を殆ど全て新型に換装する大規模な近代化改装を行なうと言われていましたが、今回、ショイグ国防相は「近代化」には一切言及していません。
[ウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』はロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフの大規模な近代化改装を行なう]
近代化は棚上げし、オーバーホールだけを行なうのでしょうか。

この他、ショイグ国防相は、原子力水中巡洋艦「トムスク」も2022年にオーバーホールを行なうと言っていますが、それは「恒久配備所」で行なうとも言っているので、ヴィリュチンスク(クラシェニーンニコフ湾)『北東修理センター』で作業を行なうようです。
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『独立軍事評論』編集長はロシア海軍の巡航ミサイル「カリブル」について語った

『NAVAL NEWS』より
2022年3月28日配信
【ロシアの「ブヤン-M」級コルベットがウクライナに対して「カリブル」ミサイルを発射した】

8基の「カリブル」巡航ミサイル「ブヤン-M」級コルベットによってウクライナの兵器庫に対し発射された。
ロシア国防省が公開したビデオは、このような攻撃を国民に初めて示したものである。

国防省報道官イーゴリ・コナシェンコフは、海上精密ミサイルリヴネ市北西14キロメートルにあるオルツィヴ入植地の兵器庫に命中したと述べた。
「この攻撃は、西側諸国からも供給されている武器及び軍事装備品と共にウクライナの主要兵器庫を破壊しました」
彼は言った。

「カリブル」ミサイルは、黒海においてプロジェクト21631「ブヤン-M」級小型ミサイル艦によって発射されたと伝えられた。

映像には、8発のミサイルが次々と飛び去る様子が映っている。
こうして艦は、8基を搭載しているミサイルの全弾を発射しだ。

『独立軍事評論』編集長ドミトリー・リトフキンは、一斉射撃により、「カリブル」ミサイル搭載艦が同時に弾を全て発射し、適切な順番を保持する事が確認されたと言った。

「これは重要な技術的解決策であり、テストの必要がありました。
軍艦は16発のミサイルを発射できますか?
潜水艦は、そのような一斉射撃中に50メートル沈下します。
このような可能性が有った為、それはテストされたのです」

彼は言った。

以前、国防省「カリブル」を1基、2基、3基発射した映像を公開していた。
リトフキンは、1990年に北方艦隊原子力潜水艦クラ射爆場へ一度に16基の弾道ミサイルを数分で発射したバレンツ海でのソヴィエトの作戦『ベゲモット-2』を想い起こした。
これは、国内海軍にとって前例のない記録であった。
弾道ミサイル「カリブル」より遥かに大きい。

[情報交換]
リトフキン
は、「カリブル」ミサイルが飛行中に情報を交換したと考えている。
「人工知能は兵器とハードウェアに導入されています。
1基のミサイルが目標を視認し、他のミサイルと情報を共有している可能性があります。
1基のミサイルが撃墜された場合、残りは何処を飛ぶのか分かります。
戦場の状況はネットが中心です」

彼は言った。

「一斉射撃は、カリブルミサイルがリアルタイムでの情報交換を有している事を示しました。
巡航ミサイルは、実際にはロボットです」

専門家は言った。

[カリブル]
S-14「カリブル」(NATO報告名SS-N-27「シズラー」)は、エカテリンブルクノヴァトール設計局により、S-10「グラナート」複合体から開発された。
1993年に初めて一般公開された。

「グラナート」は、アメリカ合衆国「トマホーク」SLCM及びGLCMに応じて設計された。
設計は1976年に始まった。
3M-10「グラナート」は1983年に3M-51「アルファ」巡航ミサイルへ発展し、それは魚雷発射管から発射するの為の追加段階を有する。
1993年、ミサイルのモックアップはアブダビ兵器展示会『MAKS-93』で示された。

1991年以降、設計者は輸出版の「クラブ」に焦点を当てた。
それは潜水艦(クラブ-S)軍艦(クラブ-N)から発射できる。
最初の3M-54「アルファ」から開発され、主な設計は維持された。
3M-14「グラナート」から開発された。
輸出版の射程距離は275~300キロメートルである。

ロシア海軍は、3S14汎用発射機を備えた水上軍艦「カリブル-NK」複合体潜水艦魚雷発射管用の「カリブル-PL」に、3M-54及び3M-15ミサイルを使用している。
最初の複合体は、2012年にプロジェクト11661ミサイル艦「ダゲスタン」へ引き渡された。
様々な情報源によると、その射程距離は1400~2600キロメートルと様々である。

「カリブル」は、地上、空中、海上、水中の複合体として開発され、輸出版も提示された。
公開情報源は、ロシア、インド、中国が運用していると述べている。

[発射機]
3S14汎用発射機は、ロシア海軍「カリブル」の使用を促進した。
垂直発射機『アルマーズ-アンテイ』社特殊機械製造局により設計された。

「カリブル」「オーニクス」「ブラモス」ミサイルを発射でき、2022年に受入試験を完了予定の極超音速の「ツィルコン」にも適合する。

発射機は、プロジェクト22350フリゲート及び11356フリゲートプロジェクト20385コルベット及び20386コルベット、プロジェクト11661ミサイル艦、プロジェクト21631小型ミサイル艦及び22800小型ミサイル艦など、様々な排水量の新世代ロシア軍艦に設置されている。

プロジェクト22160哨戒艦でさえ発射機を搭載できる。
近代化されたプロジェクト1144巡洋艦プロジェクト1155大型対潜艦「カリブル」を発射できる。

巡航ミサイルは、プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」級ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト885M「ヤーセン-M」級巡航ミサイル原子力潜水艦からも発射できる。

[交戦]
ミサイル
の最初の戦闘交戦はシリアで行なわれた。
国防省は、少なくとも99基のミサイルの13回の交戦を発表した。

最初の発射は、カスピ小艦隊プロジェクト11661ミサイル艦「ダゲスタン」、プロジェクト21631小型ミサイル艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」により行なわれた。
これらはカスピ海からシリアの11のテロリストの物体へ26基の「カリブル-NK」を発射した。
それは司令部、武器庫、テロリストのキャンプを破壊した。

セルゲイ・ショイグ国防相「攻撃の結果、ミサイルは約1500キロメートルの遠距離での高い有効性が確認された」と述べた。

潜水艦からの最初の発射は2015年12月8日に行われた。
プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌ」は、ラッカ州のテロリストの標的へ潜水位置から4基の「カリブル-PL」を発射した。
それは2ヶ所の司令部を破壊した。
これは、ロシア水中艦隊の歴史上、本物の敵に対する最初のミサイル攻撃である。

2016年11月15日、黒海艦隊プロジェクト11356Rフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」が初めて「カリブル」ミサイルを発射した。
その後、フリゲート「アドミラル・エッセン」、プロジェクト636.3潜水艦「クラスノダール」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」が続いた。
後者の2隻の潜水艦東地中海から攻撃を行い、デリゾール南東に在るテロリストの指揮所、通信中枢、武器庫を破壊した。
国防省は、7基のミサイルが潜水位置から500~670キロメートルの距離へ発射されたと言った。

2017年10月5日、黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、10基の「カリブル」ミサイルを発射し、アル・マヤディン町近郊のテロリストの指揮所、主要武器庫、装甲車を破壊した。

「カリブル」は、理想的な非核戦略抑止力である。
それは通常弾頭と核弾頭の両方を搭載できる。
全てのロシア艦隊「カリブル」ミサイルで武装しており、長くて柔軟なアウトリーチを提供する。



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エカテリンブルク市『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

最大射程距離は、対地攻撃型3M-14で2500km、対艦攻撃型3M-54で375kmになります。
飛翔速度は亜音速ですが、対艦攻撃型3M-54のみは目標の手前20km位で弾頭が分離して超音速に加速します。

元々は、ソ連海軍時代に配備された原子力潜水艦搭載用対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)(1984年軍備採用、1990年代前半に退役)をベースに開発されました。
(まず初めに「グラナート」を輸出用に改正した「クラブ」が開発され、その後、ロシア海軍向けに改正した「カリブル」が開発された)
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現在、ロシア海軍では、以下の艦に装備されています。

プロジェクト22350フリゲート
プロジェクト11356フリゲート
プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦
プロジェクト06363潜水艦



「カリブル」は、2015年10月初頭以降、シリア領内テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)『アル=ヌスラ戦線』に対し、何度か実戦で使用されています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年10月7日カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計26基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計18基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアパルミラへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年6月23日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアハマーへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年9月5日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月14日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計7基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月22日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアイドリブへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月5日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計10基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月31日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計3基)。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

・2017年11月3日黒海艦隊潜水艦「コルピノ」地中海東部からシリアアブ・カマルへ発射(計6基)。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月の3ヶ月間には、「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年1月~3月の3ヶ月間には、計46基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年4月~6月の3ヶ月間には、計49基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年4月~6月に49基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2019年1月~3月の3ヶ月間には、計48基の「カリブル」が引き渡されました。
[2019年1月~3月にロシア海軍は48基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年以降は3ヶ月間に約50基(1ヶ月間で16基程度)のペースで生産されているようです。

「カリブル」シリアでの実戦使用の経験を基に、更なる改良が行なわれました。
具体的には、ミサイルの起動時間が短縮されました。
[ロシア海軍の打撃巡航ミサイル"カリブル"はシリアでの実戦使用経験を基に改良された]


2022年2月下旬から始まったロシア連邦軍による『ウクライナ特殊軍事作戦』において「カリブル」は再び実戦投入されました。

2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、2月25日深夜~2月26日未明にウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトーミル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトーミル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

ロシア海軍太平洋艦隊の4隻の小型対潜艦はピョートル大帝湾で戦闘訓練を実施した

『インテルファクス』極東ニュースより
2022年3月29日3時4分配信
【艦グループはピョートル大帝湾で仮想敵を攻撃した】
ウラジオストク、3月29日、インテルファクス-極東

4隻の小型対潜艦から成る太平洋艦隊捜索-打撃艦グループは、ピョートル大帝湾で砲射撃及び仮想敵潜水艦を破壊する練習戦闘訓練を実施した。
艦隊広報サービスは発表した。

「砲射撃中に砲装置AK-176とAK-630の要員は、集中操艦の際の仮想敵水上艦との戦闘訓練を行ない、様々な距離の海上及び空中の目標の撃破へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。

ピョートル大帝湾の演習には、小型対潜艦「メチェーリ」「コレーエツ」「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」MPK-221が参加した。
この他、捜索-打撃艦グループの乗組員は、指定海域で仮想敵潜水艦の捜索を一緒に実施した。
軍は、実際に対潜兵器を使用する事無く、それ(潜水艦)を破壊する手順へ取り組んだ。
訓練中に「敵」として太平洋艦隊プロジェクト「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦が行動した。



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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-200は、極東『ソヴィエト社会主義共和国連邦60周年記念ハバロフスク造船工場』で1985年2月8日に起工され、1987年4月29日に進水し、1988年2月19日に就役しました。
建造中の1987年8月11日に「プリモルスキー・コムソモーレツ」(沿海地方共産党青年団)と命名されました。

1989年~1990年には南シナ海で行動し、ベトナムカムラン港を訪問しています。

1992年2月15日にはMPK-221と改称され、現在に至っています。


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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-214は、黒海沿岸の『キエフ造船工場』で1987年8月20日に起工され、1990年3月30日に進水し、同年12月29日に就役しました。

就役後は太平洋艦隊へ編入され、1991年6月30日にサハリン南部のコルサコフへ到着しました。

2005年12月23日に「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」と命名され、2006年7月31日には同名の都市と後援協定を締結しました。

2006年11月には大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、潜水艦B-345、救助曳船SB-522と共に日本の舞鶴を訪問しています。
訪問を終えた後、日本海上自衛隊護衛艦「しまかぜ」と合同演習を行ないました。


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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-222は、極東『ソヴィエト社会主義共和国連邦60周年記念ハバロフスク造船工場』で1987年1月7日に起工され、1987年4月29日に進水し、1990年2月28日に就役しました。

2003年11月24日、ロシア-日本戦争時の砲艇「コレーエツ」に因んで「コレーエツ」と命名されました。
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現在はウラジオストク南部ウリス湾に駐留しています。



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プロジェクト1124M小型対潜艦MPK-64は、ハバロフスク造船工場で1988年1月4日に起工され、1990年10月2日に進水し、1990年12月31日にソ連海軍へ納入され、1991年3月14日に太平洋艦隊へ編入され、正式に就役しました。

2001年10月1日付で「メチェーリ」と命名されました。

現在は、沿海地方ウラジオストクに駐留する第165水上艦旅団第11水域保護艦大隊に所属しています。

ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した


『タス通信』より
2022年3月29日1時5分配信
【ロシア軍は「カリブル」でジトームィル州の大型弾薬庫を破壊した】
モスクワ、3月28日/タス通信

海上発射有翼ミサイル「カリブル」は、ジトームィル州の大型弾薬庫を破壊した。
月曜日にロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ少将は発表した。
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「高精度海上発射有翼ミサイル"カリブル"は、キエフ市近郊のウクライナ軍グループへの補給を行なっていたジトームィル州のウショムール及びヴェセロフカ居住所の大型弾薬庫を破壊しました」
コナシェンコフ
は話した。

更に、ロシア作戦-戦術航空隊は、2基の噴射推進一斉射撃火力システム装置(多連装ロケット砲)を含む41のウクライナ軍事インフラを1日で破壊した。

「この1日で作戦-戦術航空隊は、41のウクライナ軍事インフラを破壊しました。
その中には、2基の噴射推進一斉射撃火力システム装置、1基の電波電子戦闘ステーション、2つの野戦弾薬庫、24の備蓄所及びウクライナ軍用装備の集結地域が有りました」
コナシェンコフ
は指摘した。

彼によると、ロシア連邦軍は、特殊軍事作戦開始以来、ウクライナ軍の309機の無人機、1721両の戦車及び172基の噴射推進一斉射撃火力システム装置を破壊した。

「特殊軍事作戦の実行開始以来、破壊されたのは:123機の航空機と74機のヘリコプター、309機の無人飛行機、1721両の戦車及び他の戦闘装甲車両、172基の噴射推進一斉射撃火力システム装置、721門の野戦砲及び迫撃砲、そして更に1568台の特殊軍用自動車です」
彼は話した。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は9隻です。
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」も3月下旬から洋上行動)

航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、2月25日深夜~2月26日未明にもウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月19日には、『ウクライナ特殊軍事作戦』において、初めて黒海艦隊超音速沿岸ミサイル「バスチオン」オデッサ州へ発射されました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月26日には超音速ミサイル「オーニクス」ムイコラーイウへ発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した]

3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトームィル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。

ウショムール
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ヴェセロフカ
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ロシア海軍太平洋艦隊の第155海軍歩兵旅団と黒海艦隊の第126沿岸防衛旅団は親衛称号を授与された

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『タス通信』より
2022年3月28日19時5分配信
【プーチンは海軍歩兵旅団と沿岸防衛旅団へ親衛称号を授与した】
モスクワ、3月28日/タス通信

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、第155海軍歩兵旅団(太平洋艦隊)及び第126沿岸防衛旅団(黒海艦隊)へ名誉の親衛称号を授与した。
対応する国家元首令は、法令情報の公式ポータルサイトで公開された。

文書で述べられているように「武力紛争の条件下で祖国と国家の利益を防護する為の戦闘行動における旅団の隊員によって示された大いなる英雄的行為と勇気、不屈さ、度胸に対し」第126独立沿岸防衛旅団第155独立海軍歩兵旅団へ、名誉ある「親衛」称号を授与する。
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第155独立海軍歩兵旅団は、太平洋艦隊海軍歩兵戦術連合部隊である。
沿海地方ウラジオストクスラヴャンカ居住所へ配備されている。
1968年に歴史が始まった太平洋艦隊第55海軍歩兵師団の再編により2009年12月1日に創設された。
第55海軍歩兵師団は、太平洋及びインド洋ゾーンで戦闘勤務へ就いた:イエメン人民共和国軍の行動を支援し、エチオピア軍及びベトナム軍と合同演習を行ない、イラク、イラン、インド、モルディブ諸島及びセーシェル諸島や他の国々を訪れた。
シリアでのロシアの軍事作戦中、第155旅団は、ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として航空宇宙軍航空グループへ支援と援護を提供した。

ゴルロフ赤旗2度授与・スヴォーロフ勲章授与・第126独立沿岸旅団(以前はウクライナ海軍第36独立沿岸防衛旅団)は、2014年12月1日に形成された。
部隊はロシア黒海艦隊沿岸部隊第22軍団へ加わった。
恒久配備所は、クリミア共和国シンフェローポリ地区ペレヴァリノエ村である。
連合部隊は、アムール州で1939年9月1日に設立され、1960年代にオデッサへ再配備された第126射撃旅団の法的後継である。
旅団は2014年3月に正式にロシア連邦軍の構成へ加わった。



ロシア太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団は、元々は沿海地方ウラジオストクスラヴャンカに駐留しています。
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ウラジオストク
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スラヴャンカ
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[第155独立海軍歩兵旅団]
・第59独立海軍歩兵大隊
・第47独立ウスリースク・コサック空挺強襲大隊
・戦車大隊
・第287自走砲大隊
・第288高射ロケット砲大隊
・偵察大隊
・物資供給大隊
・噴射推進砲大隊
・通信中隊
・揚陸工兵中隊
・電波電子戦闘中隊
・火炎放射中隊
・修理中隊
・降下・上陸手段中隊
・対戦車ロケット大隊
・放射線・生物・化学兵器防護小隊
・砲兵本部小隊
・本部小隊


ソヴィエト連邦時代には第55モジル赤旗海軍歩兵師団(1968年12月1日編成)という師団規模の部隊でしたが、2009年12月1日付で海軍歩兵旅団に改編され、現在に至っています。

2022年1月上旬には戦車大隊が新編されています。
[沿海地方でロシア海軍歩兵の新たな戦車大隊が編成された]

2022年1月下旬には、旅団の一部がベラルーシ軍との合同演習の為に同国へ派遣されています。
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はベラルーシへ到着した]
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は空挺降下訓練を実施した]


ゴルロフ赤旗2度受賞・スヴォーロフ勲章授与・第126独立沿岸防衛旅団は、2014年12月1日に黒海艦隊の地上部隊として編成され、クリミア半島ペレヴァリノエに駐留しています。
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2003年に編成され、クリミア半島に駐留していたウクライナ海軍第36独立沿岸防衛旅団をベースにしています。

[第126独立沿岸防衛旅団]
本部
第1自動車化射撃大隊
第2自動車化射撃大隊
自動車化射撃大隊
戦車大隊
榴弾砲大隊
噴射推進砲大隊
高射大隊
狙撃兵中隊
偵察大隊
工兵大隊
通信大隊
電波電子戦闘中隊
放射線・化学・生物防護中隊
物資供給大隊
修理中隊
司令部中隊
医療中隊



2022年3月28日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、この2個旅団へ親衛称号を授与する法令へ署名しました。

「武力紛争における行動」との事ですから、2022年2月24日以降の『ウクライナ特殊軍事作戦』での行動に対してのものでしょう。

ニジニ・ノヴゴロドの造船所はロシア海軍の為の4基の浮桟橋を建造する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年3月28日10時15分配信
【ニジニ・ノヴゴロド造船所はロシア海軍へ更なる4基の浮桟橋を供給する】

『造修-造船営団』は、ロシア海軍へ4基の浮桟橋を供給するロシア連邦国防省との次の契約を得た。
同社広報サービスが説明したように、受注品の引き渡しは2023~2024年に計画されている。


造船所広報サービスによると、これは2基のプロジェクト824M軽重量級鉄筋コンクリート桟橋と2基のプロジェクトPM61M1軽重量級金属桟橋についての話である。
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以前、2020年に『造修-造船営団』は、2021~2022年にロシア海軍への3基の浮桟橋を供給する契約を締結した。
この合意では、2基のプロジェクト824M桟橋と1基のプロジェクト16181重鉄筋コンクリート桟橋の供給が規定されている。
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公開株式会社『造修-造船営団』は、ゴロドデツ(ニジニ・ノヴゴロド州)に在る。
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情報分析サービスによると、同社の授権資本は6000万ルーブルである。

2018年に同社はロシア連邦国防省へ4基のプロジェクト824/824M浮桟橋を引き渡した。
2019年には黒海艦隊へ、もう1基の824M桟橋が向かった。

ロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇R-298とR-29はピョートル大帝湾の演習で超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した

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『インテルファクス』極東ニュースより
2022年3月28日5時0分配信
【太平洋艦隊のロケット艇は演習中に仮想敵艦を有翼ミサイル「モスキート」で破壊した】
ウラジオストク、3月28日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊ロケット艇の乗組員は、ピョートル大帝湾海域で仮想敵艦を模した海上目標をミサイル「モスキート」で撃破した。
月曜日に太平洋艦隊情報供給部は発表した。

4隻のロケット艇で構成される打撃グループは、仮想敵艦への組織的な合同ミサイル打撃へ取り組む為の練習戦闘訓練を行なう為に海上へ出航した事が指摘された。

「演習の実地部分の最中、ロケット艇-298とR-29は、水上目標への有翼ミサイル"モスキート"の実際のミサイル射撃実行を伴うミサイル打撃を与える為の全ての手順に取り組みました」
声明では、こう述べられた。

50キロメートル以上の距離に在る目標へ成功裏に直撃した。
戦闘訓練中、2基のミサイルを消費したと広報サービスは述べた。

「敵」艦の役割として、浮揚標的船が関わった。



ウラジオストク南部ウリス湾に駐留するロシア太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊第19水上艦旅団第2親衛ロケット艇大隊には、11隻のプロジェクト1241シリーズのロケット艇が配備されています。
(訓練標的用の対艦ミサイル「テルミート」を装備するプロジェクト1241T×1隻、超音速対艦ミサイル「モスキート」装備の124111×3隻、その改良型12411M×7隻。全て極東『ハバロフスク造船工場』で建造)
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[第2親衛ロケット艇大隊]
ロケット艇R-79(1241T、1984年12月19日就役)
ロケット艇R-261(12411、1988年12月31日就役)
ロケット艇R-297(12411、1990年9月8日就役)
ロケット艇R-298(12411、1990年12月30日就役)
ロケット艇R-11(12411M、1991年9月1日就役)
ロケット艇R-14(12411M、1991年12月28日就役)
ロケット艇R-18(12411M、1992年8月24日就役)
ロケット艇R-19(12411M、1992年12月7日就役)
ロケット艇R-20(12411M、1993年11月19日就役)
ロケット艇R-24(12411M、1994年12月就役)
ロケット艇R-29(12411M、2003年9月24日就役)


2022年3月28日、R-298(971)とR-29(916)を含む4隻のロケット艇ピョートル大帝湾で戦闘訓練を行ない、R-298R-29超音速対艦ミサイル「モスキート」を海上標的へ発射しました。

ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した


テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年3月27日10時1分配信
【ロシア連邦軍はキエフから30キロメートル離れた高射ミサイル複合体S-300及び「ブーク」のミサイル倉庫を高精度兵器で破壊した】

ロシア連邦軍は、キエフから30キロメートル離れたプレセツク居住所高射ミサイル複合体S-300及び「ブーク」ミサイル倉庫高精度兵器で破壊した。
ロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ少将は発表した。
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「高精度海上発射長距離兵器は、キエフ市南西30キロメートルのプレセツク居住所の高射ミサイル複合体S-300及びブークのミサイル倉庫を破壊しました」
彼はブリーフィング中に話した。

ロシア防衛当局によると、ウクライナ特殊作戦の実行開始以来、総計で289機の無人機、1656両の戦車及び他の戦闘装甲車両、169基の一斉射撃噴射推進火力システム(多連装ロケット砲)、684門の野砲及び迫撃砲、そして更に1503台の軍用自動車を破壊した。

前日にロシア連邦国防省は、キエフ州ウクライナ高射ミサイル複合体「ブーク」ロシア作戦-戦術複合体「イスカンデル」により破壊される映像を示した。
命中の監視は無人飛行機により行なわれた。




ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は9隻です。
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」も3月19日以降アゾフ海で行動中)

航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、2月25日深夜~2月26日未明にもウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月19日には、『ウクライナ特殊軍事作戦』において、初めて黒海艦隊超音速沿岸ミサイル「バスチオン」オデッサ州へ発射されました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月26日には超音速ミサイル「オーニクス」ムイコラーイウへ発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した]

3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。

セヴァストーポリへ接近したウクライナの無人機が撃墜された


テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年3月26日20時2分配信
【セヴァストーポリへ接近していたウクライナ無人機が黒海上空で撃墜された】

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対空防衛システムは、セヴァストーポリへ接近していたウクライナ無人機黒海上空で撃墜した。
ロシア国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ少将は発表した。

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「この日、3機のウクライナの無人航空機をバラクリヤ、キエフ、チェルニーヒウ上空で破壊しました。
更に、セヴァストーポリへ接近していた1機のウクライナ無人機を黒海上空で撃墜しました」

彼は話した。

コナシェンコフは、日中、作戦-戦術航空隊陸軍航空隊ウクライナの91の軍事施設を攻撃したと付け加えた。

ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した

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『タス通信』より
2022年3月26日16時52分配信
【ロシア連邦軍はミサイル「カリブル」でジトームィル州の兵器倉庫を破壊した】
モスクワ、3月26日/タス通信

ロシア軍有翼ミサイル「カリブル」ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ居住所兵器倉庫を破壊した。
土曜日にロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは報道機関へ伝えた。

「3月25日の間に、海上発射高精度有翼ミサイル"カリブル"は、ジトームィル州のヴェリキー・コロフンツィ居住所地域の弾薬・兵器倉庫を破壊しました」
コナシェンコフ
は言った。

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、2月24日にドンバスの共和国指導部の支援の要請に応じ、ウクライナ特殊軍事作戦の開始を発表した。
彼は、モスクワの計画にはウクライナ領土の占領は含まれておらず、その目的は同国の非軍事化と非ナチ化である事を強調した。
ロシア連邦国防省が言ったように、ロシア軍は都市には打撃を与えておらず、そして軍事インフラを排除しているのみであり、従って、民間人には如何なる脅威も与えていない。



『タス通信』より
2022年3月26日17時12分配信
【ロシア連邦国防省はウクライナ軍の軍事インフラ施設へのミサイル「カリブル」発射の動画を公開した】
モスクワ、3月26日/タス通信

ロシア連邦国防省は、土曜日に小型ロケット艦からジトームィル州ウクライナ軍の軍事インフラ施設への海上発射有翼ミサイル「カリブル」発射の映像を公開した。

「黒海艦隊の小型ロケット艦乗組員は、黒海エリアから4基の有翼ミサイル"カリブル"のウクライナ軍の軍事インフラ施設への発射を実行しました。
高精度兵器による正確な命中の結果、ジトームィル州領域の兵器及び軍用装備の兵器庫は破壊されました」

当局は話した。

動画で示されているように、海上に居る小型ロケット艦から、艦載ミサイル複合体「カリブル」有翼ミサイル4基が順次発射されている。

「カリブル」(NATO分類~SS-N-27「シズラー」)は、エカテリンブルク設計局『ノヴァトール』が開発したロシアの有翼ミサイルである。
現在、ミサイル「カリブル」の様々なモデルが存在する:艦へ配置される「カリブル-NK」潜水艦が搭載する「カリブル-PL」航空機の為の「カリブル-A」、輸出ヴァージョンのミサイル「カリブル-E」

様々な情報によると、このミサイルの最大射程距離は、海上目標に対して375キロメートル、地上目標に対して2600キロメートルである。

ミサイル「カリブル」は、シリアでのロシア連邦軍の作戦中に13回使用された。
ロシア連邦国防省が伝えたところによれば、テロリストの目標へ少なくとも総計99基のミサイルが発射された。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は9隻です。
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」も3月19日以降アゾフ海で行動中)

航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、2月25日深夜~2月26日未明にもウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月19日には、『ウクライナ特殊軍事作戦』において、初めて黒海艦隊超音速沿岸ミサイル「バスチオン」オデッサ州へ発射されました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

そして3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。


なお、3月26日には超音速ミサイル「オーニクス」ムイコラーイウへ発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した]

ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した

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『タス通信』より
2022年3月26日16時50分配信
【ロシア連邦軍はミサイル「オーニクス」でムイコラーイウ地域の燃料基地を破壊した】
モスクワ、3月26日/タス通信

ロシア連邦軍は、高精度有翼ミサイル「オーニクス」ムイコラーイウ市地域の燃料基地を破壊した。
そこではウクライナ軍グループが燃料補給を行なっていた。
ロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ少将は言った。

「この基地では、この国の南部のウクライナ軍グループが燃料補給を行なっていました」
コナシェンコフ
は話した。



ロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』を開始した2022年2月24日以降、ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、何度もウクライナに対するミサイル攻撃を行なっています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月19日には、『ウクライナ特殊軍事作戦』において、初めて黒海艦隊超音速沿岸ミサイル「バスチオン」超音速巡航ミサイル「オーニクス」の地上発射型~がオデッサ州へ発射されました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]

今回、ロシア国防省広報部は、超音速巡航ミサイル「オーニクス」ムイコラーイウ市周辺のウクライナ軍燃料貯蔵所へ発射したと発表していますが、このミサイルが何処から発射されたのかまでは明らかにしていません。

「オーニクス」は艦上からの発射も可能であり、ロシア海軍の水上艦が装備している巡航ミサイル「カリブル」垂直発射機(3S14汎用発射機)は、「オーニクス」にも対応しています。
しかし、現在黒海艦隊に所属している「カリブル」搭載水上艦プロジェクト11356フリゲートプロジェクト21631小型ロケット艦は、これまでに「オーニクス」を発射した事は有りません。

今回、初めて黒海艦隊水上艦「オーニクス」を発射した可能性もゼロとは言えませんが、上記のように、以前にはクリミア半島から「オーニクス」の地上発射型である「バスチオン」オデッサ州へ発射されていますので、距離から考えて、今回もクリミアに展開する「バスチオン」から発射された可能性が高いでしょう。

地中海東部のロシア海軍北方艦隊艦船部隊は洋上補給を行なった

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『SeverPost』より
2022年3月25日11時39分配信
【北方艦隊の艦は地中海で給油した】

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊戦闘艦支隊は、給油船「ヴャジマ」から真水と燃料の備蓄を補充した。
操作は地中海東部で行なわれた。

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、順番に公海での航行中の縦列方式での液体貨物の受け入れへ取り組んだ。

備蓄の補充は、良好な天候条件下で行なわれた。

艦の要員は、燃料移送時の航行と環境の安全を保障した。

近い内に、地中海エリアでロシア海軍北方艦隊太平洋艦隊の艦が水上で災害の被害者を救助し、援助する為の特殊演習へ取り組む。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しました。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

演習が終わった後もロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」を始めとする北方艦隊艦船部隊地中海東部に留まっているようです。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとワリャーグは地中海東部に滞在している]

3月25日には地中海東部中型海洋給油船「ヴャジマ」から水と燃料を補給しました。
「ヴャジマ」は3月20日の時点でキプロス島東方海域に居ましたから、洋上補給も、おそらくはキプロス島の周辺海域で行なったようです。

今後は太平洋艦隊艦船部隊と合同で海上救助訓練を行なうようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2022年3月に地中海東部を去る]


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2021年12月中末から地中海に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」2022年2月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kはコラ半島とバレンツ海で空中戦闘訓練を実施した


テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年3月25日13時58分配信
【北方の天空の守護者:北方艦隊の戦闘機飛行士は北極圏で演習を実施した】

北方艦隊戦闘機は、空対空ミサイルの使用へ取り組んだ。
演習での飛行士の任務は、航空優勢を獲得、維持し、そして更に対空防衛の保障と有翼ミサイルの迎撃であった。
北方艦隊広報サービスは伝えた。

飛行演習は、コラ半島及びバレンツ海で実施された。
その最中に戦闘機MiG-29KSu-33が使用された。
敵が数的優位を有する状況を含めた空中戦闘戦術へ取り組んだ。

飛行士は、演習へ参加した他の航空機が落下傘により投下した照明航空爆弾空対空ミサイルで撃破した。

北方艦隊航空・防空統合部隊は、演習を成功と評価した。
その中で艦上飛行士の戦闘及び戦術訓練の良好な水準が実証されたと伝えられた。



現在、ロシア北方艦隊航空隊(第45航空・防空軍)には、2個艦上戦闘機航空連隊が配備されおり、普段はムルマンスク州セヴェロモルスク-3飛行場に駐留しています。
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第279独立艦上戦闘機航空連隊(1979年12月設立)は、艦上戦闘機Su-33を主力としており、この他に発着艦練習機Su-25UTG、そして多用途複座戦闘機Su-30SMを装備しています。


第100独立艦上戦闘機航空連隊(2016年1月頃設立)は、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを装備しています。

Su-33MiG-29K/MiG-29KUBの母艦・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月15日から2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織への空爆を行ない、Su-33MiG-29K/MiG-29KUBも参加しました。


[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]

「アドミラル・クズネツォフ」シリアから帰投後に近代化改装を開始し、Su-33MiG-29K/MiG-29KUBは普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留し、1年に1度はクリミア半島サキ飛行場へ派遣され、発着艦訓練施設ニートカで訓練を行なっています。

2021年には、先ず8月中旬に第279独立艦上戦闘機航空連隊Su-33サキ飛行場へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33のパイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカでの訓練を開始した]

Su-33の飛行訓練は9月末に完了し、その後、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33、クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカで発着艦訓練完了(2021年9月末)]

続いて第100独立艦上戦闘機航空連隊MiG-29Kサキ飛行場へ進出し、10月上旬から11月中旬まで飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K、クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカで発着艦訓練(2021年10月上旬~11月中旬)]

MiG-29K11月24日にセヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカでの発着艦訓練を終えたロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはセヴェロモルスク-3へ戻った]


2022年2月には、第279航空連隊第100航空連隊の新人パイロットの飛行訓練が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kの新人パイロットは飛行訓練を実施した]

ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した


『タス通信』より
2022年3月25日16時41分配信
【ロシア連邦軍は「カリブル」でキエフ近郊の燃料庫を破壊した】
モスクワ、3月25日/タス通信

ロシア連邦軍は、キエフ州カルィーニウカ居住地燃料基地海上発射有翼ミサイル「カリブル」で打撃を与えた。
金曜日にロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは報道機関へ伝えた。
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「3月24日夕方、海上発射高精度有翼ミサイル"カリブル"でキエフ州のカルィーニウカ居住地の燃料庫へ打撃を与えました。
破壊したのはウクライナ軍に残された最大の燃料基地であり、そこから燃料が国(ウクライナ)の中央部の軍部門へ供給されていました」
コナシェンコフ
は言った。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は9隻です。
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」も3月19日以降アゾフ海で行動中)

航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、2月25日深夜~2月26日未明にもウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月19日には、『ウクライナ特殊軍事作戦』において、初めて黒海艦隊超音速沿岸ミサイル「バスチオン」オデッサ州へ発射されました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。

『ウクライナ特殊軍事作戦』中にマリウポリでロシア海軍黒海艦隊第810海軍歩兵旅団長アレクセイ・シャロフ大佐が戦死した

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『ForPost』より
2022年3月23日10時31分配信
【マリウポリの戦いで黒海艦隊第810旅団指揮官アレクセイ・シャロフ大佐が死亡した】

アレクセイ・シャロフは、2021年にセヴァストーポリの旅団長に任命された。

3月22日・火曜日、特別軍事作戦中の遂行中、マリウポリで軍務を遂行していたジューコフ勲章授与・第810親衛独立海軍歩兵旅団の旅団長アレクセイ・シャロフ親衛大佐は、勇敢に死んだ。

この情報を、『ForPost』は黒海艦隊に近い2名の情報提供者から確認した。

アレクセイ・ニコラエヴチ・シャロフは、2021年、セヴァストーポリへ配備されている第810旅団の旅団長に任命された。

2021年11月、軍のエリート支部の創設316周年の海軍歩兵旅団の将兵による祝賀会で、アレクセイ・シャロフ海軍歩兵のモットーを想い起こした。

「我々現代の海軍歩兵隊員は、前任者の伝統を立派に受け継いでいます。
『我々が居る所に勝利あり』は、黒海艦隊の全ての海軍歩兵隊員のモットーであり、行動の指針となっています」
アレクセイ・シャロフ
は言った。

ポータルサイト『ForPost』は、アレクセイ・シャロフの同僚、家族、親類に哀悼の意を表す。

ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦サラトフ、ベルジャンスク港で事故により大破?

2022年3月24日、アゾフ海沿岸のベルジャンスク港に停泊していたロシア海軍大型揚陸艦「サラトフ」が爆発、大破し、大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」「ノヴォチェルカッスク」も損傷を受けました。
「サラトフ」は港に着底し、他の2隻は港から離脱しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦サラトフはベルジャンスク港でウクライナ軍の攻撃により大破した]

ウクライナ軍は、短距離弾道ミサイル「トーチカ-U」により大型揚陸艦「オルスク」(同型艦)を撃沈したと発表しましたが、現場の動画を見て、「これはミサイルによるものでは無い」という見方も出ています。

【掲示板『エアベースフォーラム』・ウクライナでの艦隊の作戦】

「トーチカ-Uじゃ無いらしいな」


「積載/荷降ろしの際の安全規則違反、或いはこの場所での破壊工作では」

「これは破壊工作か、もしくは職務怠慢だろう。明らかにミサイルじゃ無いよ」

「いずれにせよ、職務怠慢による犯罪だろう。
しかも戦争中・・・本当に反逆だよ」

「ところで、動画は有益な情報だね。
まず最初の1分で軽い煙が生じ、その後、煙が増加し、小さな発火、煙は強まり、その後の過程の活発化による爆発。
埠頭の燃料タンクは無事だ」

「結局の所、ベルジャンスク港の火災は、ミサイル複合体トーチカ-Uの攻撃とも、如何なるウクライナ側の軍事行動とも関係無い。
ビデオ監視カメラの録画が目撃しているように、火災は埠頭の燃料貯蔵所で発生し、その後、火は埠頭の保管物へ広がり、荷降ろしを完了して係留されていた揚陸艦へと移った」


その後、ベルジャンスク港への攻撃は、ウクライナ軍多連装ロケット砲「スメルチ」によるものではかいかという話が出てくる。


「それは、このシステムをマリウポリから使ったって事かい?
でも、写真や動画から判断して、ロケットは1発だけのようだし、多連装ロケットのようなパックじゃ無いよ。
もしそうなら、もっと命中しているんじゃないのかい」

「同感だね。パックなら、爆発が1つという事は無いけど、カメラに記録されているのは1つだしね。
でも多連装ロケット砲から1発だけロケットを撃つって?
いや全く」

「その通り。どこにもロケットは無い。おそらくは安全技術規則違反か、破壊工作だね。
たぶん前者だろう」

ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦サラトフはベルジャンスク港でウクライナ軍の攻撃により大破した

【バトルセーラー氏の2022年3月24日15時40分のテレグラム投稿】
「7時45分、ベルジャンスク港での荷揚げ中、トーチカ(ウクライナ軍の短距離弾道ミサイル)により我々の大型揚陸艦「サラトフ」、「ツェーザリ・クニコフ」、「ノヴォチェルカッスク」が攻撃されました。
サラトフの損害は不明であり、弾薬の爆発の脅威が故に艦尾の火災の極限化が続けられており、艦は5メートルの深さに沈みました。
クニコフとノヴォチェルカッスクは損傷を受け、海上へ出ました。
損失:クニコフで8名が負傷、ノヴォチェルカッスクで3名が死亡、3名の負傷が確かめられています」



【掲示板『エアベースフォーラム』・ウクライナでの艦隊の作戦】
一部を抜粋。

「これはサラトフ?それともオルスク?」
(註:ウクライナ側は大型揚陸艦「オルスク」を撃沈したと発表)

「今の所は、サラトフだと思われ」

「(ウクライナ)軍は、これはオルスクで、燃料貯蔵庫の爆発による火災だとしつこく書いているな」

「オルスクは3月18日に到着しているから、もう去っている筈では?」

「サラトフは完全に沈没してはいないけど、56年の艦齢と損害を考えれば、退役だな」

「映像を見ると、火が出ている場所でサラトフは部分的に浸水しているね。
オルスクが沈んでいるようには見えないから、もうベルジャンスクから去ったんじゃないの」

「別の角度、燃料貯蔵庫の側面からの写真が出てきた。
火災は(サラトフの)艦中央部の何処かで、上部構造物は未だ無事らしい」

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「燃料貯蔵庫は無事で、港へ全て順番に並んでいる。
火災発生源は1つ。
この時、ここにトーチカ(ミサイル)は無い。
何故か(艦首)扉が開いている?!」

「(艦首)扉は、よく開いているよ。
ウラジオストクじゃ、夏にはいつも扉を開いているのを見るよ。
換気の為に開けていたんじゃないかな、特に、前後から貨物を降ろした場合は」

「このサイズの艦は自身の高射複合体を持つべきだ」

「そんなの絵空事だよ。地上の対空防衛手段が港を覆うべきだ。
港の対空防衛じゃ、艦の自衛は効果が少ないよ」


動画アップ。
「私のサラトフはすっかり・・・双方の(2隻の)大型揚陸艦は火災から去った」


「そうだね。(燃えているのは)おそらく艦だろう。
残りの火災も速やかに鎮火される事を願うよ。
最大の問題は対空防衛だ。どうしてこうなった?」

「現時点では、ベルジャンスクの対空防衛を担当しているのは航空宇宙軍か陸軍である事をお忘れ無く」

ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38はカムチャツカ沖で潜水艦捜索訓練を実施した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年3月24日3時51分配信
【カムチャツカの軍用航空機の乗員は仮想敵潜水艦の捜索訓練を実施した】
ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、3月24日、インテルファクス極東

カムチャツカで2機の太平洋艦隊対潜航空機Il-38の乗員は、近海ゾーンで練習-訓練飛行を実施した。
木曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。
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「飛行士は、Il-38の水中音響兵装の助力による仮想敵潜水艦の捜索訓練をアヴァチンスキー湾海域で何時間にも渡り実施しました」
声明では、こう述べられた。

捜索ステーションの操作手は、飛行士が設定コースを維持している間に対潜複合装置の使用へ取り組んだ。

更にIl-38は、地上の電波技術航空航法手段を欠く条件下で目印の無い場所の上空のコースを通行する訓練を実施した。

飛行士は戦闘艦と連携した。



『イリューシン』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現在は、北方艦隊太平洋艦隊に計30機程度が配備されています。

現用のIl-38は、2012年以降、Il-38N仕様への近代化改修が行なわれています。

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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2025年までに計30機のIl-38Il-38N仕様へ近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]


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太平洋艦隊対潜哨戒機Il-38は、沿海地方ニコラエフカ飛行場カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に配備されています。

エリゾヴォ飛行場
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ニコラエフカ飛行場
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2015年3月以降は太平洋艦隊航空隊にも近代化改修されたIl-38Nの配備が始まっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38Nは北極圏を監視する]


2022年2月12日には、対潜哨戒機Il-38Nオホーツク海周辺で太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居たアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しています。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

ベルジャンシクで鹵獲されたウクライナ海軍の砲艇はノヴォロシースクに曳航された

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『MASHNEWS』より
2022年3月20日9時4分配信
【ベルジャンシクの乗組員が放棄したウクライナ戦闘艇はノヴォロシースクへ曳航された】

ベルジャンシクの乗組員が放棄したウクライナのプロジェクト58155戦闘艇は、ノヴォロシースクへ曳航された。
「戦利品」の写真は、テレグラムチャンネル『水夫』により公表された。


ウクライナ水兵が弾薬、装備、文書を残してを放棄した事は注目される。
今や、これらは全てロシア側からの研究対象となる。

一方、ベルジャンシクでは、ロシア国家親衛隊の海上部隊が当直に就き、周辺の海域と市の港の安全を保障している。

プロジェクト58150/58155、コード名「グリュザ」/「グリュザ-M」河川砲艇は、ニコラエフ造船研究設計センターにより設計され、設計主任はセルゲイ・クリフコである。

2004年以降、シリーズはキエフ『ルイバルスク鍛造工場』で建造されている。
最初の2隻のウズベキスタン境界線警備隊により発注された。
2016年~2017年、更なる7隻のウクライナ海軍へ受け入れられた。



『ウクライナ特殊軍事作戦』開始後、ロシア軍は3月14日にアゾフ海沿岸のベルジャンシクへの上陸作戦を行ないました。
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ベルジャンシク港占領後、3月20日には黒海艦隊大型揚陸艦「オルスク」が入港しています。

[『アゾフ・エクスプレス』へ従事するロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦オルスクはベルジャンシク港へ入港した]
その後もロシア海軍大型揚陸艦が輸送任務の為、同港へ次々と入っています。


一方、占領したベルジャンシク港では、ウクライナ海軍「ギュルザ-M」砲艇が鹵獲され、ノヴォロシースクへ曳航されて行きました。

「ギュルザ-M」砲艇ウクライナ海軍へ7隻が就役していますが、ロシアに鹵獲されたのは、1番艇「アッケルマン」と6番艇「ヴィーシュホロド」のようです。

新たな北極支援艦プロジェクト15550ハスキーはロシア海軍へ提案された

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年3月23日8時16分配信
【『統合造船業営団』のトップは北極の為の新たなプロジェクトの支援船について話した】

ロシア海軍の為の新たな保障・支援艦プロジェクト15550「ハスキー」は『ネヴァ川計画設計局』により開発され、海軍司令部へ提案された。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

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プロジェクト15550「ハスキー」艦のモデルは、3月22日・火曜日に国家院の造船を専門とする専門家会議で初めて提示された。

「私共は、艦隊司令部にこれを提案し、回答を待っております」
ラフマノフ
は話した。
彼によると、艦は北方海上航路の防護の為に意図されている。

彼は、「ハスキー」軍用補給船として、輸送船として、揚陸艦として、フェリーとして使用できると付け加えた。
「私共は、この艦や、そのあらゆる同類が、改良と新たな技術的課題を考慮に入れた需要がある事を艦隊へ提案できる事を願っております」
ラフマノフ
は強調した。

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プロジェクト15550艦の排水量は14000トン、速力-15ノット、自立航行期間-60日、乗組員-120名。
「ハスキー」には、2基の30mm機関砲AK-630が兵装として提示される。
艦上には2機の多目的ヘリコプターと4機の無人機が配置できる。
艦の収容量は、沿岸ミサイル複合体「バスチオン」1個大隊或いは1個自動車化射撃旅団の輸送を可能にする。

『アドミラルティ造船所』ではロシア海軍の為に2隻のプロジェクト23500砕氷哨戒艦が建造されている事が想い起こされる。
トップ艦「イワン・パパーニン」は2019年に海軍への引き渡しが計画されていたが、輸入代替問題が故に引き渡しは2023年に延期された。
最新情報によると、係留試験は今年末に始まる。

ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した

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『タス通信』より
2022年3月23日16時55分配信
【ロシア連邦国防省はリヴネから14キロメートルのウクライナの兵器庫を破壊したと発表した】
モスクワ、3月23日/タス通信

ロシア軍は火曜日夕方にウクライナリヴネ市北西の大規模な兵器庫海上発射高精度兵器で破壊した。
水曜日にロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは報道陣へ伝えた。

「3月22日夕方、海上発射長距離高精度兵器は、リヴネ市北西14キロメートルにあるオルツィヴ集落の兵器庫へ打撃を与えました。
打撃の結果、、西側諸国から受け取ったものを含むウクライナ軍の兵器及び軍用装備を入れた大きな兵器庫が破壊されました」
コナシェンコフ
は話した。

国防省公式代理人によると、特殊軍事作戦開始以来、ウクライナ軍の184機の航空機及びヘリコプター、246機の無人飛行機、189基の高射ミサイル複合体、1558両の戦車及び他の戦闘装甲車両、156基の一斉射撃噴射推進火力システム、624門の野砲及び迫撃砲、そして更に1354両の特殊軍用自動車を破壊した。


『タス通信』より
2022年3月23日17時19分配信
【ロシア連邦国防省は同時に8基の「カリブル」によるウクライナ軍のインフラへの打撃を初めて示した】
モスクワ、3月23日/タス通信

ロシア連邦国防省は、ロシア連邦海軍の艦が同時に8基の有翼ミサイル「カリブル」ウクライナ軍のインフラへ打撃を与える様子を初めて示し、そして更に沿岸ミサイル複合体「バスチオン」大隊が打撃を与える映像を公表した。


ビデオ映像では、海上に居るロケット艦が8基の艦載ミサイル複合体「カリブル」有翼ミサイル8基を順次発射している。

他のビデオでは、沿岸位置から沿岸複合体「バスチオン」の3基のミサイルが順次発射されている。


ミサイル複合体「カリブル」の開発・製造社は、エカテリンブルク設計局『ノヴァトール』である。
公開情報源からのデータによると、この複合体を構成する3M-14有翼ミサイルの最大射撃距離は、亜音速飛翔で約2000キロメートルに達する。
水上艦の為に、複合体「カリブル-NK」ヴァージョンが開発されている。

ミサイル「カリブル」は、シリアでのロシア連邦軍の作戦中に13回使用された。
ロシア連邦国防省が伝えたところによれば、テロリストの目標へ少なくとも総計99基のミサイルが発射された。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日以降、ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、何度かウクライナに対する大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

現在、黒海には「カリブル」搭載艦が9隻(フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」、小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」、潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」)居ます。
(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」も3月19日以降アゾフ海で行動中)

2022年3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方にはウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」はオデッサ沖でウクライナ海軍の軍用船を撃破した

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『MASHNEWS』より
2022年3月22日16時48分配信
【情報筋:ロシアのフリゲートは黒海へ機雷を敷設していたウクライナの軍用船を破壊した】

黒海艦隊のプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、ウクライナ海軍の船による黒海への機雷敷設の試みを阻止した。
『MASHNEWS』は状況に精通している情報提供者より伝えられた。
事件は3月22日未明に発生した。
ウクライナの軍用船は無力化された。


情報筋によると、モスクワ時間3月22日1時頃、ウクライナプロジェクト535M軍用潜水夫船「ネティシン」は、夜間に機雷敷設を行なっていた。

ロシア海軍機雷敷設の試みを発見し、その後、フリゲート「アドミラル・マカロフ」は砲火を開いた~おそらくは高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を。
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モスクワ時間1時50分頃、「ネティシン」は沿岸へ乗り上げた。
この情報の公式な確認は未だ無い。

潜水夫船「ネティシン」は、1973年にロシアゴロホヴェツ造船工場で建造された。
同船はソヴィエト社会主義共和国連邦黒海艦隊で勤務した。
2017年に修理が試みられたが、修理中に船上で火災が発生した。

以前、黒海エリア全域の船舶航行にとってのウクライナの数百の海洋機雷の危険性が伝えられた。



プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、2018年8月から黒海への移動を開始し、その途中に地中海東部で行動した後、10月5日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
セヴァストーポリ到着後、「アドミラル・マカロフ」の舷側番号は「499」に変更されました。
(就役時は「799」)

その後は黒海地中海東部で活動していましたが、2021年11月上旬~12月下旬まで『セヴァストーポリ海洋工場』の乾ドックへ入渠し、オーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノとフリゲート"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリでオーバーホールを行なう]

その後の動向は明らかにされていませんが、2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として黒海で実施された演習へ参加していたようです。


2022年2月24日に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』にも参加しているようです。
「アドミラル・マカロフ」巡航ミサイル「カリブル」を搭載していますが、ロシア黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、2月24日以降、何度もウクライナ「カリブル」を発射しています。

ロシア海軍の艦船グループは3月15日以降にオデッサ沖へ接近しましたが、これに「アドミラル・マカロフ」も加わっていたようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ州のトゥズリーを砲撃した]


そして3月22日未明、オデッサ沖で行動していたウクライナ海軍潜水夫船「ネティシン」(旧VM-230、1973年就役、満載排水量285トン)を発見し、これを攻撃、「ネティシン」は海岸へ乗り上げました。
「アドミラル・マカロフ」は、対艦ミサイルでは無く、艦対空ミサイル「シチーリ-1」「ネティシン」へ発射したとの事ですが、おそらく、「アドミラル・マカロフ」は8セルの「カリブル」垂直発射機対地攻撃用巡航ミサイルのみを搭載しており(「カリブル」には対艦型と対地型がある)、対艦ミサイルは無かったのでしょう。


対空ミサイルによる対艦攻撃は、2008年8月上旬の南オセチア紛争中のアブハジア沖海戦でも、小型ロケット艦「ミラーシュ」によりグルジア海軍戦闘艇に対して行なわれたという前例が有るので、それに倣ったようです。