ロシア海軍の改イワン・グレン型大型揚陸艦ワシーリー・トルシンの上部構造物が設置される

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月30日13時44分配信
【『ヤンターリ』の専門技術者は大型揚陸艦「ワシーリー・トルシン」の上部構造物の据え付けを準備する】
沿バルト造船工場『ヤンターリ』では、最新のプロジェクト11711大型揚陸艦「ワシーリー・トルシン」の船体の艦首及び艦尾セクションが造船台から展開された。
造船所広報サービスによると、屋外船台の位置で上部構造物の据え付け作業を加速できる。
大型揚陸艦「ワシーリー・トルシン」は、ロシア海軍の為に意図されている第3のプロジェクト11711艦である。
これは、2019年4月、同型のもう1隻の大型揚陸艦「ウラジーミル・アンドレーエフ」と同時に『ヤンターリ』で起工された。
ロシア海軍の一員として、2隻の基礎プロジェクト11711大型揚陸艦~「イワン・グレン」と「ピョートル・モルグノフ」が勤務に就いている。
その排水量は5000トン、船体長120メートル、幅16.5メートル。
速力18ノット。乗組員数100名。
「ワシーリー・トルシン」と「ウラジーミル・アンドレーエフ」は、より大きな寸法を得て排水量は7000~8000トンに増加する。
各艦は13両までの主力戦闘戦車或いは36両までの装甲車両及び歩兵戦闘車両、更には海軍歩兵大隊の輸送が可能である。
大型揚陸艦は、2基の30mm6銃身砲AK-630と1基の2重砲身AK-630M-2で武装する。
甲板上には捜索救助ヘリコプターKa-27或いは輸送戦闘ヘリコプターKa-29が駐留する。
プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に起工され、2012年5月18日に進水、2018年6月20日にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊の第121揚陸艦旅団へ編入されました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
2018年10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
以後はバレンツ海で行動しています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはバレンツ海で演習を実施した]
2番艦「ピョートル・モルグノフ」は2015年6月11日に起工され、2018年5月25日に進水、2020年12月23日にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊の第121揚陸艦旅団へ編入されました。

[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
2021年1月30日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
2022年2月以降は黒海へ派遣されています。
[黒海でロシア海軍の演習へ参加する北方艦隊とバルト艦隊の6隻の大型揚陸艦はセヴァストーポリへ入港した]

以前にはプロジェクト11711の建造は「イワン・グレン」と「ピョートル・モルグノフ」の2隻で終了する予定でしたが、その後、一転して2隻が追加建造される事になりました。
[ロシア海軍の為に2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)が追加建造される]
そして2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」と「ワシーリー・トルシン」の2隻が起工されました。


[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]

この2隻は、最初の2隻よりもサイズが拡大した改良型になります。
[サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で改イワン・グレン型揚陸艦カイマンが公開された]
[改イワン・グレン型大型揚陸艦2隻は2023-2024年にロシア海軍へ就役する]
[ロシア海軍の改イワン・グレン型大型揚陸艦は排水量が約40パーセント増加する]
「ウラジーミル・アンドレーエフ」と「ワシーリー・トルシン」の船体は、2022年1月までに形成されました。
[ロシア海軍の改イワン・グレン型大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフの船体は2021年末までに形成される]
[ロシア海軍の改イワン・グレン型大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンの船体は形成された]
今後は上部構造物が設置されます。
「ウラジーミル・アンドレーエフ」と「ワシーリー・トルシン」は、太平洋艦隊へ配備されます。
『イズベスチヤ』より
2019年6月5日0時1分配信
【太平洋からクリルへ:新たな「揚陸艦」は極東の境界を強化する】
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