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ロシア海軍の改イワン・グレン型大型揚陸艦ワシーリー・トルシンの上部構造物が設置される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月30日13時44分配信
【『ヤンターリ』の専門技術者は大型揚陸艦「ワシーリー・トルシン」の上部構造物の据え付けを準備する】

沿バルト造船工場『ヤンターリ』では、最新のプロジェクト11711大型揚陸艦「ワシーリー・トルシン」の船体の艦首及び艦尾セクションが造船台から展開された。
造船所広報サービスによると、屋外船台の位置で上部構造物の据え付け作業を加速できる。


大型揚陸艦「ワシーリー・トルシン」は、ロシア海軍の為に意図されている第3のプロジェクト11711艦である。
これは、2019年4月、同型のもう1隻の大型揚陸艦「ウラジーミル・アンドレーエフ」と同時に『ヤンターリ』で起工された。

ロシア海軍の一員として、2隻の基礎プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」「ピョートル・モルグノフ」が勤務に就いている。
その排水量は5000トン、船体長120メートル、幅16.5メートル。
速力18ノット。乗組員数100名。

「ワシーリー・トルシン」「ウラジーミル・アンドレーエフ」は、より大きな寸法を得て排水量は7000~8000トンに増加する。
各艦は13両までの主力戦闘戦車或いは36両までの装甲車両及び歩兵戦闘車両、更には海軍歩兵大隊の輸送が可能である。

大型揚陸艦は、2基の30mm6銃身砲AK-630と1基の2重砲身AK-630M-2で武装する。
甲板上には捜索救助ヘリコプターKa-27或いは輸送戦闘ヘリコプターKa-29が駐留する。



プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に起工され、2012年5月18日に進水、2018年6月20日にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊第121揚陸艦旅団へ編入されました。

[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
2018年10月22日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

以後はバレンツ海で行動しています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはバレンツ海で演習を実施した]


2番艦「ピョートル・モルグノフ」は2015年6月11日に起工され、2018年5月25日に進水、2020年12月23日にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊第121揚陸艦旅団へ編入されました。
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[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
2021年1月30日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。

[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

2022年2月以降は黒海へ派遣されています。
[黒海でロシア海軍の演習へ参加する北方艦隊とバルト艦隊の6隻の大型揚陸艦はセヴァストーポリへ入港した]
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以前にはプロジェクト11711の建造は「イワン・グレン」「ピョートル・モルグノフ」の2隻で終了する予定でしたが、その後、一転して2隻が追加建造される事になりました。
[ロシア海軍の為に2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)が追加建造される]

そして2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」の2隻が起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]

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この2隻は、最初の2隻よりもサイズが拡大した改良型になります。
[サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で改イワン・グレン型揚陸艦カイマンが公開された]
[改イワン・グレン型大型揚陸艦2隻は2023-2024年にロシア海軍へ就役する]
[ロシア海軍の改イワン・グレン型大型揚陸艦は排水量が約40パーセント増加する]

「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」の船体は、2022年1月までに形成されました。
[ロシア海軍の改イワン・グレン型大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフの船体は2021年末までに形成される]
[ロシア海軍の改イワン・グレン型大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンの船体は形成された]
今後は上部構造物が設置されます。

「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」は、太平洋艦隊へ配備されます。
『イズベスチヤ』より
2019年6月5日0時1分配信
【太平洋からクリルへ:新たな「揚陸艦」は極東の境界を強化する】
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バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」は艦対空ミサイル「リドゥート」で空中標的と海上標的を撃破した

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テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月29日21時8分配信
【コルベット「ソーブラジテルヌイ」はミサイル複合体「リドゥート」でバルト海の仮想敵を破壊した】

バルト艦隊コルベット「ソーブラジテルヌイ」は、垂直発射海上配置高射ミサイル複合体「リドゥート」から海上及び空中の目標への実地射撃を実行した。
乗組員は与えられた任務を滞りなく果たした。

ミサイル射撃中、2基の空中標的が撃破された。
更に、かなり離れた小型水上目標を模した盾船へ2基のミサイルを正確に命中させた。
ミサイル標的は、小型ロケット艦「パッサート」コルベット「ストイーキー」から発射された。
演習はバルト艦隊の海上射爆場で実施された。
その場所は、民間船舶航行及び全てのタイプの航空機の飛行にとって一時的に危険であると宣言された。
12隻以上の艦船が安全を保障した。

最近、バルト艦隊の常時即応部隊の演習が実施された事が想い起こされる。
それには、コルベット「ソーブラジテルヌイ」も参加した。
訓練中、艦の乗り組組員は「敵」ミサイル攻撃の撃退と、艦砲による対応射撃へ取り組んだ。



プロジェクト20380コルベットの2番艦「ソーブラジテルヌイ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2003年5月20日に起工され、2010年3月31日に進水しました。


2011年7月11日より洋上試験を開始し、2011年10月14日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]


なお、日本では、20380の2番艦「ソーブラジテルヌイ」以降は「20381」とされていますが、「ソーブラジテルヌイ」以降も「20380」です。

2012年7月29日に親衛海軍旗を授与され、親衛艦となりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2012年7月28日
【海軍記念日にコルベット「ソーブラジテルヌイ」は親衛艦となる】

元々は、第2次大戦中の1943年3月1日、黒海艦隊駆逐艦「ソーブラジテルヌイ」親衛海軍旗が授与されました。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【駆逐艦「ソーブラジテルヌイ」】
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1966年3月19日に親衛駆逐艦「ソーブラジテルヌイ」が退役した後、親衛海軍旗と艦名はプロジェクト58ロケット巡洋艦へ受け継がれたのですが、この艦は就役前に「ワリャーグ」と改名された為、今度は「ワリャーグ」が親衛称号艦になってしまいました。
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「ソーブラジテルヌイ」の名は、1963年12月26日に就役し、黒海艦隊へ配属されたプロジェクト61警備艦へ受け継がれました。
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同艦が1992年12月23日に退役してから十数年後、プロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」を襲名したのですが、今度は、こちらも親衛称号を復活させる事になり、2012年3月、ロシア海軍総司令官の指示により、改めて親衛称号が授与されました。

2012年9月2日、火災事故により損傷し、2013年5月中旬に修理を終えて復帰しました。
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」で火災が発生した]
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」は修理を終えて復帰した]

2013年6月中旬に復帰後初の洋上戦闘訓練を行ないました。
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」はバルト海で戦闘訓練を行なう]

2013年10月18日から23日までアイルランド南西部のコーク港を非公式訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2013年10月14日13時04分
【バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌ」はアイルランドへの非公式訪問へと向かった】

2014年4月末には他の同型艦2隻と共に対艦ミサイルを発射しました。
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

2014年6月には対空ミサイルを水上目標へ発射しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」はリドゥ―ト艦対空ミサイルを海上目標へ命中させた]

2015年1月から3月まで太平洋艦隊向けの同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)乗組員の訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]

2015年4月中旬には、他の同型艦3隻と共にバルト艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットは4隻揃って演習に参加した]

2015年9月中旬にはロシア・ベラルーシ合同演習『連合の盾-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の3隻の最新コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

2016年4月初頭から5月末までディーゼルエンジンのオーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ソーブラジテルヌイ"はエンジンのオーバーホールを行なう]

2016年10月、同型艦「ボイキー」(2013年5月16日就役)と共に北大西洋へ進出しました。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

2017年3月には黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」(2016年6月7日就役)と共に洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]


2017年4月にも「ボイキー」と共に北大西洋へ進出しました。
(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]
この間、2017年4月14日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。


2017年9月には戦略演習『ザーパド-2017』へ参加しました。


2017年10月14日から2018年1月14日まで「ボイキー」と共に地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]
「ソーブラジテルヌイ」は初めてアデン湾まで進出し、ジブチを訪問しました。

2018年4月上旬にはバルト艦隊水上艦部隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット"ソーブラジテルヌイ"はバルト海で対空戦闘演習を行なった]

2018年8月初頭には北方艦隊原子力潜水艦バルト海で演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2018年10月22日から11月13日まで同型艦「ストイーキー」(2014年7月27日就役)と共に北大西洋へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

2019年1月下旬には「ボイキー」と共に、バルト海へ入ったアメリカ海軍ミサイル駆逐艦DDG-107「グレーヴリー」(2010年11月20日就役)及びDDG-78「ポーター」(1999年3月20日就役)の監視任務に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ボイキー"は、バルト海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦グレーヴリーとポーターを監視する]

2019年3月2日、親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」は、バシコルトスタン共和国ウファ市と後援協定を締結しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット"ソーブラジテルヌイ"はウファ市と後援協定を締結した]

2019年8月上旬にバルト海で実施されたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年10月下旬から11月上旬まで同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

2020年3月上旬、同型艦「ステレグーシチー」(2008年2月27日就役)と共に共に北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北海で演習を行なった]

2020年4月初頭には同型艦「ステレグーシチー」及び「ストイーキー」バルト海で射撃演習を行ないました。

2020年6月にクロンシュタット『クロンシュタット海洋工場』へ回航され、オーバーホールが始まりました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット"ソーブラジテルヌイ"は2021年春までクロンシュタットでオーバーホールを行なう]

オーバーホールを2021年2月に完了して復帰した後、バルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット"ソーブラジテルヌイ"はバルト海で砲撃訓練を行なった]

2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロン『IMDS-2021』で展示されました。
[2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロンIMDS-2021でロシア海軍の最新艦が展示される]

2021年8月22日~28日に開催された国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2021』では、8月26日~28日にクロンシュタットで展示されました。

2021年9月10日~15日にベラルーシバルト海で実施された戦略演習『ザーパド-2021』へ参加しました。


2021年10月26日には対潜/対魚雷複合体「パケート」による魚雷迎撃訓練を行ないました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2021年10月26日20時23分配信
【コルベット「ソーブラジテルヌイ」はバルト海で対魚雷防護により「敵」を撃退した】


2021年12月27日に高射ミサイル「リドゥート」の発射訓練を行ないました。

[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」は高射ミサイル「リドゥート」で空中標的を撃墜した]

2022年1月24日、同型艦「ストイーキー」と共にバルチースクを出航し、遠距離航海へ出発しました。

[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は遠距離航海へ出発した]

2隻のコルベットバルト海を出て北海へ入り、その後、ラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、2月初頭にはアイルランド南方海域へ進出しました。


同時期に北方艦隊艦船部隊アイルランド南方海域で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北東大西洋(アイルランド南方海域)で対空戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊艦船部隊地中海東部へ向かいましたが、2隻のコルベットバルト海へ引き返し、2月16日にはバルチースク基地へ帰投しました。
[アイルランド南方海域へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は母港バルチースクへ帰投した]

2022年3月中旬にバルト海へ出航し、3月13日には空中目標と海上目標へ高射ミサイル「リドゥート」を発射しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」はバルト海で高射ミサイル「リドゥート」発射訓練を実施した]

2022年6月20日にバルト海対艦ミサイル「ウラン」を発射しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」はバルト海で対艦ミサイル「ウラン」発射訓練を実施した]

更に同日、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」と共に対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはバルト海で対空戦闘訓練を実施した]

6月29日には艦対空ミサイル「リドゥート」を空中目標と海上目標へ発射しました。

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット3隻と大型対潜艦はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年6月30日8時56分配信
【太平洋艦隊は無人機の攻撃を撃退する演習を実施した】
モスクワ、6月30日、インテルファクス

太平洋艦隊の艦は、演習中に沿海地方の駐留所で仮想敵無人機の攻撃を撃退した。
太平洋艦隊は木曜日に発表した。

「太平洋艦隊の艦は対空防衛演習を実施し、その目的は、沿海地方の駐留所を仮想敵無人飛行装置による偵察及び攻撃からの防護にありました」
広報サービスは伝えた。

目標が艦載高射ミサイル複合体の攻撃ゾーンへ入ると、要員は電子ミサイル発射により、その兵器を使用する為の手順へ取り組んだ事が指摘された。

艦隊によると、演習には、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、そして更に大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が関わった。

「仮想敵として、艦隊海上航空隊の無人飛行装置の要員、そして更に数機の量産ドローンのモデルが参加しました」
太平洋艦隊
は伝えた。




2022年5月20日、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」(331)、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(548)、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333)、「グロームキー」(335)、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339)、「グレミャーシチー」(337)などがウラジオストクを出航しました。

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5月末に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。


2022年6月3日、ロシア連邦国防省は、6月3日から10日まで太平洋上でロシア太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将指揮下の40隻以上の艦船と20機の航空機が参加する演習が実施されると発表しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月3日7時58分配信
【40隻以上の海軍の艦船は太平洋で演習を実施する】

6月1日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」オホーツク海で対空防衛演習を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月1日10時38分配信
【フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は「敵」爆撃機を無力化した】

6月9日、海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」(DD-103)は、北海道根室半島南東沖でフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「グレミャーシチー」を確認しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月10日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月14日、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」太平洋上で対空防衛演習を行ないました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月14日11時11分配信
【太平洋艦隊コルベット支隊は太平洋で空中「打撃」を撃退した】

6月15日、コルベット「グレミャーシチー」太平洋上で対潜演習を実施し、その中で対潜ミサイル「オトヴェート」の模擬発射訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月15日9時25分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は仮想敵潜水艦狩りを行なった】

同じ6月15日、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「グレミャーシチー」北海道襟裳岬沖から千葉県犬吠岬沖へ向かった事が海上自衛隊により確認されました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

翌6月16日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「グレミャーシチー」伊豆諸島海域を西進しました。
6月17日には指揮艦「マルシャル・クルイロフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が同じ海域を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月17日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月17日、ロシア国防省指揮艦「マルシャル・クルイロフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベットフィリピン海へ入ったと発表しました。
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『タス通信』より
2022年6月17日9時31分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はフィリピン海へ入った】

6月19日、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」沖縄本島宮古島の間の海域を通過し、東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月21日、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月23日にウラジオストクへ帰投しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

6月30日、コルベット3隻と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」ウラジオストクで対空防衛演習を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊とロシア地理学協会はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査へ向かった

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年6月29日14時33分配信
【太平洋艦隊はクリル(千島)探検へ向かった-ロシア国防省】
モスクワ、6月29日、インテルファクス

太平洋艦隊支援船支隊クリル諸島(千島列島)へのロシア地理学会の探検に参加するとロシア連邦国防省は水曜日に発表した。

「前日(6月28日)、ロシア地理学会の水中研究センターの代表が乗る船支隊は太平洋艦隊の駐留所から出航し、現在、探検作業の実行場所であるマトゥア島(松輪島)への移動を行なっています」
声明では、こう述べられた。

当局によると、クリル諸島におけるロシア連邦海軍ロシア地理学会水中研究センターの水中研究探検には、救助船「イーゴリ・べロウソフ」小型水路調査船「アレクサンドル・ロゴツキー」が関わる。

「イーゴリ・べロウソフ」船上には有人水中装置「C-エクスプローラー3.11」が有り、「マトゥア近郊の海底の追加検査の為に使用される」と声明では述べられている。
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「潜水夫は、実験潜水の枠組みにおいて深度100メートル以上へ潜ります。
太平洋艦隊とロシア地理学会研究センターの合同探検の結果は、研究者へ与えられた全ての複合課題を完全に実行した後で公表されます」

広報サービスは述べた。

近年、ロシアクリル諸島の軍事グループを大幅に増やしている。
特にロシア軍は、マトゥア軽軍用輸送機を受け入れる飛行場を作成した事を通知した。
2016年には、マトゥアロシア連邦海軍の艦船駐留所を作成する計画がある事が報じられた。

昨年12月2日、太平洋艦隊ロシア沿岸ミサイル複合体「バスチオン」マトゥアへ配備したと発表した。

複合体「バスチオン」(科学生産合同『機械製造』、コーポレーション『戦術ミサイル兵器』)は、海岸の防護と、集中砲火及び電波電子対抗策の条件下で揚陸艦連合部隊や船団、打撃艦グループ航空母艦グループを構成して行動する様々なクラス及びタイプの水上艦、更には単艦及び地上無線制御目標を撃破する為に意図されている。

複合体「バスチオン」ロシア海軍の全ての艦隊へ配備されている。
沿岸ミサイル複合体「バスチオン」ミサイル「オーニクス」の飛翔距離は500キロメートルに及ぶ。

2019年4月、ロシア国防省は、クリル諸島クナシル島(国後島)ゾーンで対空防衛戦闘当直が活動へ入ったと発表した。
2020年12月1日、東方軍管区は、S-300V4システムクリル諸島へ配備されたと発表した。

太平洋艦隊機関紙『戦闘当直』は2016年秋、ロシアがイトゥルプ島(択捉島)クナシル島へ新たな沿岸ミサイル複合体「バル」「バスチオン」を配備したと記した。

2018年8月、イトゥルプ島「ヤスヌイ」空港への最新多目的戦闘機Su-35の展開が報じられた。

クリル列島には、機関銃-砲兵師団が配置されている。
2017年5月、東方軍管区広報サービスは、師団が、無人機を含む新たな風貌の兵器及び軍用車両を受け取ると発表した。
更に、クリル諸島グループは近代化された戦車T-72B3で増強されたと発表された。

日本は、1855年の貿易及び境界線の条約を引用し、クリル群島南方の4つの島~イトゥルプ、クナシル、シコタン、ハボマイの領有を主張している。
モスクワの立場は、南クリル第二次世界大戦の結果としてソヴィエト社会主義共和国連邦の一部として加わったというものであり、国際法的枠組みを持つロシアの主権には疑問の余地は無い。



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現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますが、ロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「基地」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]

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2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168など6隻で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島へ到着しました。

以後、マトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれました。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められました。
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]


2016年5月末からはヘリコプター発着の為のマトゥア島飛行場の復旧作業が始まりました。
この他、大型揚陸艦が海岸へ貨物を荷揚する為の海岸の整備も行われました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍飛行場を再建する]

これと並行して旧日本軍の地下施設(掩体壕など)の本格的な調査(重機による掘削)も行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設を調査する]
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設の調査を続ける]

2016年6月下旬には、ドヴォイナヤ湾旧日本海軍零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が発見されました。
[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)で旧日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が発見された]

2016年6月末までにマトゥア島の調査は全て完了し、調査隊は一旦撤収しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を全て完了した]


2017年にはマトゥア島の第2次調査が実施される事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は2017年6月~9月にクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を行なう]

2017年5月30日、第2次マトゥア島調査隊を乗せた太平洋艦隊艦船支隊ウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)調査部隊はウラジオストクから出航した]

6月7日、太平洋艦隊艦船支隊マトゥア島へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)調査部隊は現地に到着した]

更に、最新鋭の潜水艦救助船「イーゴリ・ベロウソフ」(2015年12月25日就役)が派遣され、マトゥア島沖の海底で発見された潜水艦(1944年6月1日に撃沈されたアメリカ海軍潜水艦「へリング」)の調査が行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭救助船イーゴリ・ベロウソフはクリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)沖で沈没した潜水艦を調査する]

マトゥア島の第2次調査は9月初頭に完了し、2017年9月7日には現地の設備や人員を収容する為の艦船部隊がマトゥア島へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は2017年度のクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を完了した]

以後、マトゥア島には太平洋艦隊の将兵が常駐し、飛行場が運用されています。
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[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の飛行場を運用する]
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)に常駐する]

2021年12月初頭にはマトゥア島超音速地対艦ミサイル「バスチオン」が配備されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

クリル列島の中央部に位置するマトゥア島は、「バスチオン」に加え、今後も対空防衛兵器電波電子戦闘機材などが配備されます。
[クリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)のロシア海軍太平洋艦隊駐留部隊は増強される]


そして2022年、数年ぶりにロシア太平洋艦隊ロシア地理学協会によるマトゥア島の調査が行なわれる事になり、調査チームを乗せた救助船「イーゴリ・ベロウソフ」小型水路調査船「アレクサンドル・ロゴツキー」(プロジェクト19910、2019年9月7日就役)は6月28日にウラジオストクを出航しました。

今回は、主にマトゥア島周辺の海底を調査するようです。

2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の為の新たな上部構造物は2022年末に完成する

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『タス通信』より
2022年4月14日20時2分配信
【サンクトペテルブルクの造船所はコルベット「プロヴォールヌイ」の為の新たな上部構造物を2022年に引き渡す】
サンクトペテルブルク、4月14日/タス通信

『中部ネヴァ川造船工場』(サンクトペテルブルク、『統合造船業営団』へ加入)は、以前に火災が発生したコルベット「プロヴォールヌイ」の為の新たな上部構造物の製造を2022年に計画している。

「我々は契約を締結し、私が思いますに、今年にはそれ(上部構造物)を御引き渡し致します」
『中部ネヴァ川造船工場』
総取締役ウラジーミル・セレドホは、コルベットの為の上部構造物の製造時期に関する『タス通信』の質問に答え、記者団へ話した。

サンクトペテルブルク(『北方造船所』)において建造中のコルベット「プロヴォールヌイ」で火災が発生したのは昨年12月17日であった。
火災の結果、船体は損傷を受けず、艦の上部構造物のみが撤去される。
『タス通信』へ造船分野の情報提供者が伝えたように、コルベットは2026年には完全に復旧できるだろう。

「プロヴォールヌイ」は、海軍プロジェクト20385コルベットシリーズの第2の誘導ミサイル兵器コルベットである。
2013年に起工され、海軍への引き渡しは2022年末に計画されていた。
現在、『北方造船所』では更にコルベット「「グレミャーシチー」を完成させている。
コルベットの主要兵装は、ミサイル複合体「カリブル」高射ミサイル複合体「リドゥート」である。
『タス通信』の情報筋によると、プロジェクト20385及び20386コルベット海軍における需要は、おおよそ18隻になる。



プロジェクト20385コルベット2番艦「プロヴォールヌイ」は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
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2019年9月には屋内造船台から出渠し、屋外で工事が進められました。
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2021年1月、「プロヴォールヌイ」の乗組員がロシア太平洋艦隊北東軍集団(カムチャツカ方面部隊)の第114水域防護艦旅団で編成されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイの乗組員が編成された]

「プロヴォールヌイ」は、2021年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されていましたが、その後、2022年に延期されました。
[プロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイは2021年末にロシア海軍へ就役する]

「プロヴォールヌイ」の乗組員は2021年9月末にサンクトペテルブルク海軍総合訓練センターへ到着しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月29日10時45分配信
【サンクトペテルブルクへ研修の為に第2のプロジェクト20385コルベット乗組員が到着した】

訓練は11月初頭に完了しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月8日10時30分配信
【第2のプロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」乗組員はサンクトペテルブルクでの訓練を完了した】



2021年12月17日18時22分頃(モスクワ時間)、『北方造船所』の第6作業台で建造作業中の「プロヴォールヌイ」で火災が発生しました。
火災の正確な原因は未だ判明していませんが、作業上の安全規則違反、つまり、溶接などの火気作業の際の可燃物の撤去を怠った可能性が高いようです。
[サンクトペテルブルクで建造中のロシア海軍太平洋艦隊向けコルベット"プロヴォールヌイ"で火災が発生した]

火災は12月18日午前9時ころに鎮火されましたが、この火災により、「プロヴォールヌイ」多層複合材料製の上部構造物は完全に焼失してしまいました。

火災による損害額などの算定は、これから評価が始まるところであり、最終的にどのような判定が下されるのかは現時点においては不明です。
[2021年12月17日の火災事故によるコルベット"プロヴォールヌイ"の損害の評価が始まる]

ただ、船体には重大な損傷は無かったので、建造工事は再開されます。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット"プロヴォールヌイ"は上部構造物を作り直して建造を再開する]

焼失した多層複合材料製の上部構造物は、サンクトペテルブルク『ネヴァ川造船工場』(多層複合材料製船体のプロジェクト12700対機雷防衛艦を建造している造船所)で新たに製造されます。
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その完成と『北方造船所』への引き渡しは2022年末に予定されています。

一方、既に編成されている「プロヴォールヌイ」の乗組員チームは、同艦の完成が予定よりも大幅に遅れるので、一旦解散する事になりました。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の乗組員チームは一旦解散する]

「プロヴォールヌイ」ロシア海軍へ引き渡されるのは、2026年以降になるようです。
[2021年12月17日の火災事故により損傷した最新コルベット「プロヴォールヌイ」は2026年以降にロシア海軍へ就役する]

ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」は南シナ海で戦闘演習を実施した

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『インテルファクス・極東ニュース』より
2022年6月29日8時28分配信
【太平洋艦隊の戦闘艦は南シナ海で複合演習を実施した】
ウラジオストク、6月29日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊戦闘艦の乗組員は、南シナ海エリアで対空防衛訓練及び仮想敵潜水艦捜索演習を実施した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

複合演習には、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」の乗組員が参加した。

「フリゲートとコルベットの戦闘要員は、演習の第1段階で仮想空中目標を探知、追跡し、高射ミサイル複合体リドゥートの仮想発射を伴う艦載対空兵器を使用する攻撃任務へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。

第2段階で将兵は仮想敵潜水艦を発見し、対潜兵器を使用して破壊する訓練を行なった。




2022年5月20日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)とコルベット「グレミャーシチー」(337)は、他のロシア太平洋艦隊の主力水上艦と共にウラジオストクを出航しました。

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5月末に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。


2022年6月3日、ロシア連邦国防省は、6月3日から10日まで太平洋上でロシア太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将指揮下の40隻以上の艦船と20機の航空機が参加する演習が実施されると発表しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月3日7時58分配信
【40隻以上の海軍の艦船は太平洋で演習を実施する】

6月1日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」オホーツク海で対空防衛演習を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月1日10時38分配信
【フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は「敵」爆撃機を無力化した】

6月9日、海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」(DD-103)は、北海道根室半島南東沖で太平洋艦隊水上艦部隊を確認しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月10日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月15日、コルベット「グレミャーシチー」太平洋上で対潜演習を実施し、その中で対潜ミサイル「オトヴェート」の模擬発射訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月15日9時25分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は仮想敵潜水艦狩りを行なった】

同じ6月15日、太平洋艦隊水上艦部隊北海道襟裳岬沖から千葉県犬吠岬沖へ向かった事が海上自衛隊により確認されました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

翌6月16日、太平洋艦隊水上艦部隊伊豆諸島海域を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月17日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


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その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」、そして中型海洋給油船「ペチェンガ」は本隊と別れ、フィリピンへ向かいました。
(本隊は6月23日にウラジオストクへ帰投)

6月22日にフィリピンマニラ港へ寄港しました。
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6月23日にマニラ港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はフィリピンのマニラ港訪問を終えて出航した]

6月25日にベトナムカムラン港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はベトナムを訪れた]

6月28日にカムラン港から出航し、南シナ海で戦闘演習を行ないました。

ブヤン-M小型ロケット艦10番艦グラードは2022年末にロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ配備される

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『タス通信』より
2022年6月29日9時3分配信
【小型ロケット艦「グラード」は年末までにバルト艦隊のロケット艦旅団を増強する】
モスクワ、6月29日/タス通信

有翼ミサイル「カリブル」を搭載し、『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で建造されているプロジェクト21631「ブヤン-M」型小型ロケット艦「グラード」は、今年末までにバルト艦隊第36小型ロケット艦旅団を増強する。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「小型ロケット艦グラードは近い内にゼレノドリスク工場の埠頭岸壁からバルト艦隊の試運転基地への移動を行ない、試験プログラムを完全に実行します。
今年末までに艦は第36小型ロケット艦旅団へ加入します。
この連合部隊への加入は、艦隊の打撃グループを充実させます」

対談者は話した。

彼は、艦隊の戦術連合部隊の一員としてプロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」が勤務に就いている事を想い起こした。

『タス通信』は、この情報を公式には確認していない。

プロジェクト21631小型ロケット艦は、『ゼレノドリスク計画設計局』により開発された。
「グラード」は、10隻目のプロジェクト21631小型ロケット艦である。
『ゼレノドリスク工場』は、更なる2隻の同プロジェクト艦~「ナロ・フォミンスク」「スタヴロポリ」の建造を進めている。
同プロジェクト艦は約950トンの排水量を有しており、25ノットまでの速力を発揮できる。
小型ロケット艦の兵装には、ミサイル複合体「カリブル」、口径100mの砲装置A-190、そして更に高射ミサイル「イグラ」の為の「ギブカ」発射装置高射砲複合体AK-630-M2「ドゥエト」が有る。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の10番艦「グラード」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2017年4月24日に起工されました。


[ロシア海軍の為のプロジェクト21631小型ロケット艦の10番艦グラードは起工された]

当初の予定では、2021年8月中の進水が予定されていましたが、少し遅れて2021年9月17日に進水しました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦10番艦グラードは2021年8月30日までに進水する]
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その後は造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

艤装工事完了後、「グラード」ロシア内陸水路経由バルト海へ回航され、そこで洋上試験を行ないます。

「グラード」は2022年末にロシア海軍へ引き渡され、バルト艦隊第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ配備されます。
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プロジェクト21631小型ロケット艦は、これまでに12隻が起工され、この内の9隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造されています。
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建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月18日納入/2014年12月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年8月22日進水/2018年5月25日納入/2018年6月1日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年7月18日進水/2018年12月10日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2019年6月11日進水/2019年12月28日就役
黒海艦隊へ配備予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2020年4月進水/2021年1月30日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号640「グラード」Град
2017年4月24日起工/2021年9月17日進水/2022年就役予定
バルト艦隊へ配備予定

建造番号641「ナロ・フォミンスク」Наро-Фоминск
2018年2月23日起工/2022年前半進水予定/2022年以降就役予定
バルト艦隊へ配備予定

建造番号642「スタヴロポリ」Ставрополь
2018年7月12日起工/2023年就役予定

大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年7月末にロシア海軍へ就役する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月9日8時18分配信
【情報筋は大洋調査船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の新たな引き渡し時期を告げた】

ロシア連邦国防省深海研究総局の為に沿バルト造船工場『ヤンターリ』が建造したプロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、7月末に発注者へ引き渡される。
『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。


「エフゲニー・ゴリグレジャンは、バルト海での国家試験プログラムを成功裏に完了しました。
『海軍の日』(2022年は7月31日に祝われる)までに大洋調査船は御客様へ御引き渡し致します」

対談者は話した。

以前、同社広報サービスは、「エフゲニー・ゴリグレジャン」は6月20日までに就航すると言っていた。

船の航行試験は今年3月に始まった。

プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、プロジェクトB-92海洋曳船MB-305をベースにして2016年に再起工された。
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それは2017年に発注者への引き渡しが計画されていた。
2018年、『Mil.Press FlotProm』の情報筋は、『ヤンターリ』への製品の供給社に問題が有ると述べた。

2020年2月、セルゲイ・ミハイロフは、2018年11月に作業は公式に停止し、2019年中に交渉が行なわれ、2019年に、更なる国家契約の履行に関する発注者との問題が解決した事を認めた。

2020年12月末、船は進水した。

2021年10月、航行試験は11月中旬に始まると報じられた。

大洋調査船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の主な任務は、水中での技術的作業、海洋での環境モニタリング、海底での海洋調査、海上で捜索・救助部隊へ支援を与える事に在る。
船は水中救助装置を受け入れる事が出来る。
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大洋調査船の排水量は4000トン、自立航行期間30日、乗組員32名+探検要員25名。
船は中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。

情報分析サービスによると、株式会社沿バルト造船工場『ヤンターリ』カリーニングラードに登録されている。
規定資本は426300ルーブルである。
『統合造船業営団』は56.81パーセントの株式を所有し、更に33.26パーセントは株式会社『西方造船センター』が所有している。
残りの部分は少数株主である。



プロジェクトB92海上弾薬輸送船「イグラ」は、ポーランドシュチェチン造船社で1982年12月10日に起工され、1983年4月9日に進水し、1983年11月3日に就役し、北方艦隊へ配備されました。
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2008年に海洋曳船MB-305としてバルト艦隊へ転属しました。
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2016年3月19日、大洋調査研究船へ改造される事になり、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』においてプロジェクト02670「エフゲニー・ゴリグレジャン」として再起工されました。
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2020年12月25日に進水しました。
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2021年6月4日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは係留試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」の航行試験は2021年11月中旬に始まる予定でしたが、その航行試験を開始する為に『ヤンターリ』からバルチースク海軍基地へ移動したのは2021年1月末でした。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは洋上試験の準備を進めている]

2022年3月11日、「エフゲニー・ゴリグレジャン」バルト海で航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で洋上試験を開始した]

航行試験は6月には完了しました。

「エフゲニー・ゴリグレジャン」ロシア海軍への引き渡しは、2022年7月末に予定されています。

近代化改装後のロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイ、バルト海でソナーの動作試験実施(2022年5月下旬)

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『タス通信』より
2022年5月26日0時22分配信
【警備艦「ネウストラシムイ」は海上で水中音響システムの試験を実施した】
カリーニングラード、5月25日/タス通信

バルト艦隊の海上射爆場で航行試験を行なっているバルト艦隊警備艦「ネウストラシムイ」は、艦載水中音響システム(ソナー)使用の際の動作能力と効率を点検した。
水曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「工場航行試験の枠組みで警備艦ネウストラシムイ乗組員は、航行中、停止中、投錨停泊中の様々な距離と深度での潜水艦、機雷、魚雷、そして更に水中破壊工作員の捜索と探知を含めた水中状況分析の為に意図されている水中音響システムの動作能力を点検しました」
広報サービスは話した。

特に、「ネウストラシムイ」乗組員は工場の代表と共に、遠距離で水中目標を探知する水中音響能力の点検に特別な注意を払った事が指摘された。

広報サービスは、この為に小型対潜艦「アレクシン」「ネウストラシムイ」へ向けて数発の魚雷を発射したと説明した。
その結果、警備艦の専門家は、水中音響ステーションから受け取ったデータを使用し、情報を特定し、兵器の使用を保障する他の艦載システムと連携した。

「その結果、水中音響システムは、その高い効率が確認され、艦の音響専門家の前に与えられた課題は、完全かつ高い品質で解決されました」
広報サービスは『タス通信』へコメントした。

以前に報じられたように、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』の専門家は、警備艦「ネウストラシムイ」の主要機構部分の為の作業を行なった。
増速用エンジンは復元されて再び設置され、更には兵装及び支援機械が近代化された。
海上で続けられた航行試験の枠組みにおいて、乗組員は既に砲及びミサイル射撃を成功裏に実行し、意図された他の課題を解決した。
全ての複合試験が完了すれば、「ネウストラシムイ」バルト艦隊の戦闘編制へ復帰し、艦隊の水上艦連合部隊の一員としての任務遂行を続ける。



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プロジェクト11540警備艦の1番艦「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で1987年3月25日に起工され、1988年5月25日に進水し、1990年12月28日にソ連海軍へ納入されました。
1991年3月14日にバルト艦隊へ編入されましたが、正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催されたのは、ソ連邦解体後の1993年1月24日でした。

就役前の「ネウストラシムイ」(1991年11月)
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就役後、1994年、2002年、2004年、2006年、2007年にNATO海軍との合同演習『BALTOPS』へ参加しました。

2003年にはロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンイギリス訪問に同行し、ロンドンを訪れました。

2004年8月~9月には、初の地中海遠征を行ない、この間にフランス、スペイン、ポルトガルを訪問しました。

警備艦「ネウストラシムイ」は、2008年秋にロシア海軍で最初のアデン湾海賊対処任務に就きました。
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[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]

2008年のアデン湾海賊対処任務の際に「ネウストラシムイ」が捕獲したソマリア海賊のボート
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そして2010年初頭、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]

2010年2月5日にはソマリア海賊7名を拘留しました。
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[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]

2011年6月にはデンマークコペンハーゲンを訪問しました。

2012年7月から9月に掛けて北方艦隊大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

その後、オーバーホールが行なわれました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]

「ネウストラシムイ」は、2013年3月下旬にバルチースクを出港、3度目の海賊対処任務の為にアデン湾へ向かい、10月17日に帰投しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は3度アデン湾から帰ってきた]


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その後、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所へ回航され、修理および部分的な近代化改装(一部の電子機器の換装)が始まりました。

ガスタービン機関は、サマーラ工場で修理されました。
[ロシア海軍のフリゲート"ネウストラシムイ"のガスタービン機関はサマーラで修理される]

当初、「ネウストラシムイ」は2015年末までに復帰する計画でしたが、2016年末、そして2017年11月と何度も延期される事になりました。
[ロシア海軍のフリゲート「ネウストラシムイ」は2015年に復帰する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2016年末に復帰する]
[近代化改装されるロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2017年11月に復帰する]

「ネウストラシムイ」の舷側番号は、就役以来「712」でしたが、2017年春頃に「772」へ変更されました。
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2018年2月14日14時30分頃(モスクワ時間)、『ヤンターリ』で修理中の「ネウストラシムイ」で火災が発生しました。
火災は同日16時31分に鎮火しました。
消火には54名の消防隊員と15両の消防車が参加し、負傷者は居ませんでした。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月14日20時54分配信
【緊急事態省:警備艦「ネウストラシムイ」の火災は2時間で消し止められた】

「ネウストラシムイ」の修理完了は、2019年に延期される事になりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を完了する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を終えて復帰する]

そして結局、2019年中の修理完了も実現せず、翌2020年に延期される事になりました。
[修理中の警備艦ネウストラシムイは2020年にロシア海軍バルト艦隊へ復帰する]

しかし、2020年中の復帰も実現せず、翌2021年に延期されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイの近代化改装は2021年に完了する]

2021年8月18日、ようやく「ネウストラシムイ」の係留試験(造船所の岸壁で各機器の動作点検)が始まりました。
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[近代化改装中のロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイの係留試験が始まった]
係留試験完了後、洋上試験の準備の為、2021年12月28日に『ヤンターリ』からバルチースク基地へ移動しました。
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[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは洋上試験の準備を行なう]

2022年2月15日、「ネウストラシムイ」バルト海へ出航し、洋上試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイはバルト海で洋上試験を開始した]

2月下旬にバルチースクへ戻り、2月23日の『祖国防衛者の日』にはナヒーモフ幼年学校の生徒が訪れました。
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その後、洋上試験を再開し、3月末~4月初頭に艦載砲(AK-100 100mm単装砲)、高射ミサイル砲複合体「コールチク」、魚雷の発射試験を行ないました。
[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイはバルト海で兵装射撃試験を実施した]

4月20日には高射ミサイル「キンジャール」発射試験を行ないました。
『タス通信』より
2022年4月20日20時30分配信
【バルト艦隊の警備艦「ネウストラシムイ」は複合体「キンジャール」のミサイル射撃を実行した】

5月25日にはソナーの動作試験を行ないました。

全ての試験の完了後、「ネウストラシムイ」バルト艦隊へ復帰します。

近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」を装備したロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは黒海で洋上試験を開始した


『タス通信』より
2022年6月28日15時13分配信
【黒海艦隊の潜水艦「アルローサ」は8年ぶりに外海へ出航した】
セヴァストーポリ、6月28日/タス通信

修理及び近代化が行なわれた黒海艦隊最古の潜水艦「アルローサ」は、航行試験実施の為、8年ぶりに海上へ出航した。
『タス通信』は火曜日に黒海艦隊第13艦船修理工場より伝えられた。

以前、セヴァストーポリの軍機関の情報提供者は、潜水艦は近代化の後に複合体「カリブル-PL」搭載艦になると『タス通信』へ伝えた。

「潜水艦は(セヴァストーポリ湾から外海へ)出航しました。
8年ぶりに潜水艦は様々な運用モードでテストされ、用途上の行動能力を示さなければなりません」

対談者は話した。

「アルローサ」は、ソヴィエト社会主義共和国連邦の崩壊直前にゴーリキー市(現ニジニ・ノヴゴロド)の『クラースノエ・ソルモヴォ』工場で建造され、プロジェクト877実験プロジェクトに属している。
その特徴は、スクリューに代わり、最大限の隠密裏の移動を保障する噴水推進装置が設置された事に在る。
噴水推進装置を持つ潜水艦は、海外からは「ブラックホール」と呼ばれている。
ソヴィエト連邦崩壊後、「アルローサ」は、黒海で唯一の戦闘可能なロシア連邦潜水艦であり続けた。

5月初頭に潜水艦の修理が完了したと伝えられ、「アルローサ」は新たな戦闘能力及び技術能力を獲得し、近年に黒海艦隊へ到着した6隻の潜水艦と同等の潜水艦となった。



プロジェクト877V潜水艦B-871は、ロシア内陸部のゴーリキー(現ニジニー・ノヴゴロド)のクラースノエ・ソルモヴォ造船所で1988年5月17日に起工され、1989年9月10日に進水し、1990年12月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。

プロジェクト877Vは、試験的に艦尾にポンプジェットを装備した実験艦です。
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1991年12月から1992年3月まで戦闘勤務を行ないましたが、1992年3月13日に乗組員の一部がウクライナへ忠誠を誓い、機関室を占拠して潜水艦の乗っ取りを試みました。
乗っ取りの試みは阻止されたものの、ソ連邦解体後のロシア・ウクライナ間の黒海艦隊分割・帰属問題も有り、更にはバッテリーの不調も有って1992年から1996年までは殆ど動きませんでした。

ただし、1996年2月10日公開のジャッキー・チェン主演の映画「First Strike」(ファイナル・プロジェクト)には、B-871が「出演」しています。

0:45から登場する潜水艦がB-871です。

1996年5月22日にバッテリーの交換を完了し、ようやく動けるようになりました。
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2004年1月5日に「アルローサ」と命名されました。
「アルローサ」は、ロシア宝石会社です。
【『アルローサ』公式サイト】

2011年6月にスペイン沖で実施された国際海軍演習『ボールド・モナーク-2011』に参加しました。


その後、2011年7月から2012年7月までバルト海沿岸のクロンシュタットで修理され、2012年9月にセヴァストーポリへ戻りました。
[ポンプジェット潜水艦アルローサは黒海へ戻る]
[ポンプジェット潜水艦アルローサはセヴァストーポリへ戻った]

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2014年6月にセヴァストーポリ第13艦船修理工場(黒海艦隊直営)で修理及び近代化が始まりました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦アルローサは近代化改装を行なっている]

「アルローサ」の近代化改装作業の完了時期は何度も延期され、2017年末の完了予定も実現しませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦アルローサの近代化改装は2017年に完了する]

2014年から2016年に掛け、黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻が就役した為、黒海艦隊にとっては、「アルローサ」の復帰を急ぐ必要性は無くなりました。
[プロジェクト06363潜水艦]

そんな「アルローサ」ですが、今度はバルト艦隊へ転属させるという話が出てきました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサはバルト艦隊へ転属する]
[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装後にバルト艦隊へ転属するかもしれない]

『第13艦船修理工場』の岸壁に係留されていた「アルローサ」でしたが、2019年5月末に同社の浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサはセヴァストーポリの浮きドックへ入った]
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「アルローサ」の近代化改装作業の完了は2019年に予定されていましたが、またも延期されました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサの近代化改装は2019年に完了する]

「アルローサ」は、2021年6月26日に浮きドックを出渠し、『第13艦船修理工場』の岸壁へ移動しました。
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「アルローサ」の近代化改装作業の完了は、2021年11月に予定されていました。
[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサの近代化改装は2021年に完了する]

しかし結局、「アルローサ」の近代化改装工事の完了は2022年6月になりました。
『タス通信』より
2022年5月6日20時4分配信
【セヴァストーポリで潜水艦「アルローサ」の修理が完了する】


近代化改装により、「アルローサ」には巡航ミサイル「カリブル」の運用能力が付与されました。
『タス通信』より
2022年5月6日9時5分配信
【情報筋:「カリブル」で武装する潜水艦「アルローサ」は黒海に留まる】

2022年6月28日、「アルローサ」は洋上試験を行なう為にセヴァストーポリから出航しました。
[近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」を装備するロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは洋上試験を行なう]

以前にはバルト艦隊への転属が予定されていた「アルローサ」ですが、結局、黒海艦隊へ留まる事になるようです。
[近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」を装備するポンプジェット潜水艦アルローサはロシア海軍黒海艦隊へ復帰する]

近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」を装備するロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは洋上試験を行なう

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『タス通信』より
2022年6月28日0時6分配信
【「カリブル」で再武装した黒海艦隊の最古の潜水艦は8年ぶりに海上へ出る】
セヴァストーポリ、6月27日/タス通信

修理及び近代化が行なわれた黒海艦隊最古の潜水艦は、航行試験実施の為、8年ぶりに海上へ出る。
『タス通信』は月曜日に黒海艦隊第13艦船修理工場より伝えられた。

以前、セヴァストーポリの軍機関の情報提供者は、潜水艦は近代化の後に複合体「カリブル-PL」搭載艦になると『タス通信』へ伝えた。

「潜水艦は、工場航行試験の為に出航する準備を完全に整えており、出航は近い内に行なわれます」
対談者は話した。

「アルローサ」は、ソヴィエト社会主義共和国連邦の崩壊直前にゴーリキー市(現ニジニ・ノヴゴロド)の『クラースノエ・ソルモヴォ』工場で建造され、プロジェクト877実験プロジェクトに属している。
その特徴は、スクリューに代わり、最大限の隠密裏の移動を保障する噴水推進装置が設置された事に在る。
噴水推進装置を持つ潜水艦は、海外からは「ブラックホール」と呼ばれている。
ソヴィエト連邦崩壊後、「アルローサ」は、黒海で唯一の戦闘可能なロシア連邦潜水艦であり続けた。

5月初頭に潜水艦の修理が完了したと伝えられ、「アルローサ」は新たな戦闘能力及び技術能力を獲得し、近年に黒海艦隊へ到着した6隻の潜水艦と同等の潜水艦となった。



プロジェクト877V潜水艦B-871は、ロシア内陸部のゴーリキー(現ニジニー・ノヴゴロド)のクラースノエ・ソルモヴォ造船所で1988年5月17日に起工され、1989年9月10日に進水し、1990年12月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。

プロジェクト877Vは、試験的に艦尾にポンプジェットを装備した実験艦です。
21-0126d.jpg

1991年12月から1992年3月まで戦闘勤務を行ないましたが、1992年3月13日に乗組員の一部がウクライナへ忠誠を誓い、機関室を占拠して潜水艦の乗っ取りを試みました。
乗っ取りの試みは阻止されたものの、ソ連邦解体後のロシア・ウクライナ間の黒海艦隊分割・帰属問題も有り、更にはバッテリーの不調も有って1992年から1996年までは殆ど動きませんでした。

ただし、1996年2月10日公開のジャッキー・チェン主演の映画「First Strike」(ファイナル・プロジェクト)には、B-871が「出演」しています。

0:45から登場する潜水艦がB-871です。

1996年5月22日にバッテリーの交換を完了し、ようやく動けるようになりました。
21-0126h.jpg

2004年1月5日に「アルローサ」と命名されました。
「アルローサ」は、ロシア宝石会社です。
【『アルローサ』公式サイト】

2011年6月にスペイン沖で実施された国際海軍演習『ボールド・モナーク-2011』に参加しました。


その後、2011年7月から2012年7月までバルト海沿岸のクロンシュタットで修理され、2012年9月にセヴァストーポリへ戻りました。
[ポンプジェット潜水艦アルローサは黒海へ戻る]
[ポンプジェット潜水艦アルローサはセヴァストーポリへ戻った]

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2014年6月にセヴァストーポリ第13艦船修理工場(黒海艦隊直営)で修理及び近代化が始まりました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦アルローサは近代化改装を行なっている]

「アルローサ」の近代化改装作業の完了時期は何度も延期され、2017年末の完了予定も実現しませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦アルローサの近代化改装は2017年に完了する]

2014年から2016年に掛け、黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻が就役した為、黒海艦隊にとっては、「アルローサ」の復帰を急ぐ必要性は無くなりました。
[プロジェクト06363潜水艦]

そんな「アルローサ」ですが、今度はバルト艦隊へ転属させるという話が出てきました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサはバルト艦隊へ転属する]
[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装後にバルト艦隊へ転属するかもしれない]

『第13艦船修理工場』の岸壁に係留されていた「アルローサ」でしたが、2019年5月末に同社の浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサはセヴァストーポリの浮きドックへ入った]
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「アルローサ」の近代化改装作業の完了は2019年に予定されていましたが、またも延期されました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサの近代化改装は2019年に完了する]

「アルローサ」は、2021年6月26日に浮きドックを出渠し、『第13艦船修理工場』の岸壁へ移動しました。
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「アルローサ」の近代化改装作業の完了は、2021年11月に予定されていました。
[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサの近代化改装は2021年に完了する]
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しかし結局、「アルローサ」の近代化改装工事の完了は2022年5月以降にずれ込みました。
『タス通信』より
2022年5月6日20時4分配信
【セヴァストーポリで潜水艦「アルローサ」の修理が完了する】


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近代化改装により、「アルローサ」には巡航ミサイル「カリブル」の運用能力が付与されました。


「アルローサ」の航行試験は6月末に始まります。

以前にはバルト艦隊への転属が予定されていた「アルローサ」ですが、結局、黒海艦隊へ留まる事になるようです。
[近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」を装備するポンプジェット潜水艦アルローサはロシア海軍黒海艦隊へ復帰する]

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の多用途複座戦闘機Su-30SMと前線爆撃機Su-24Mはカリーニングラード州で地上爆撃訓練を実施した

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『タス通信』より
2022年6月27日21時35分配信
【海上航空隊はカリーニングラード上空の演習で地上攻撃へ取り組んだ】
カリーニングラード、6月27日/タス通信

バルト艦隊海上航空隊航空連合部隊の約15機の航空機Su-30SMSu-24の乗員は、カリーニングラード州の飛行戦術演習へ関わった。
多目的戦闘機前線爆撃機の飛行士は、仮想敵への地上攻撃へ取り組んだ。
艦隊広報サービスは発表した。

「約15機の航空機~第4+多目的戦闘機Su-30SMと前線爆撃機Su-24は、仮想敵の戦闘車両群、指揮所、兵員団の破壊、そして更に現代の諸兵科連合戦闘の条件での艦隊軍団への火力支援の行動へ取り組みました」
広報サービスは話した。

総計で演習中に航空機の乗員は100以上の様々な標的を攻撃し、無誘導航空ロケットを発射し、爆撃した事を広報サービスは説明した。

空で演習任務を遂行する際、飛行士は更に空中戦闘中の機動、偵察及び航空機の機関砲兵器からの標的の火力撃破の要素を改善した。

「演習任務には合計で艦隊海上航空連合部隊の混成航空連隊の約15機の航空機と100名以上の飛行及び整備技術要員が関わりました」
広報サービスは話した。



バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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カリーニングラード州チェルニャホフスク飛行場に駐留する第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊は、20機程度の前線爆撃機Su-24Mと6機程度の偵察機Su-24MRを保有しています。
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2016年12月初頭から多用途複座戦闘機Su-30SMの配備が始まり、2018年7月初頭までに計8機のSu-30SMが配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]

2022年1月末には、アップグレード型のSu-30SM2が4機チェルニャホフスク飛行場へ到着しました。

[ロシア海軍バルト艦隊航空隊へ4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が配備された]

ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと太平洋艦隊の親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、地中海東部で対艦攻撃訓練(2022年6月14日)

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『PortNews』より
2022年6月15日18時39分配信
【北方艦隊と太平洋艦隊の戦闘艦は地中海で合同任務へ取り組んだ】

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、同型の太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と共に打撃艦グループを形成し、仮想敵水上艦グループへミサイル打撃を与える演習を実施した。
北方艦隊広報サービスは発表した。

演習中、軍事船員は突発的事態による行動へ取り組み、ミサイル複合体を使用準備状態にする為の基準を満たした。
活動の主な目的は、巡洋艦の兵器と機器装置の戦闘準備態勢の確認に在った。
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同時に、他の演習実施海域では、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」捜索打撃艦グループを構成し、地中海で艦上対潜航空機~ヘリコプターKa-27を使用する仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ。

当面の間、艦は合同行動を続ける。

演習中に艦の乗組員は海軍の訓練と専門技量を向上させた。
全ての演習は民間船舶航行ルートと交差しない地中海の中立水域で行なわれた。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しました。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

演習が終わった後もロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」を始めとする北方艦隊艦船部隊地中海東部に留まりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとワリャーグは地中海東部に滞在している]

3月25日には地中海東部中型海洋給油船「ヴャジマ」から水と燃料を補給しました。
[地中海東部のロシア海軍北方艦隊艦船部隊は洋上補給を行なった]

4月2日には太平洋艦隊艦船部隊と合同で潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の艦は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

その後も北方艦隊艦船部隊地中海東部に留まり続けました。


5月13日には合同で救助訓練を行ないました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日12時18分配信
【海上での救助」:北方艦隊と太平洋艦隊の地中海演習はどう進められたのか】

北方艦隊艦船部隊太平洋艦隊艦船部隊は依然として地中海東部に展開しており、6月14日には対艦攻撃訓練を行ないました。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2021年12月末から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
:2022年3月末から地中海東部に滞在

ロシア海軍の為の艦上無人攻撃/偵察機は2025年に初飛行する

『タス通信』より
2022年6月7日9時5分配信
【最新の艦上無人機の初飛行は2025年に行なわれる】
モスクワ、6月7日/タス通信

最新の艦上配置無人飛行装置の最初の試験飛行は2025年に計画されている。
ロシア連邦海軍の艦へ装備する為の量産は2026年に始まる。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「国産の艦上無人機の最初の見本は、3年後に試験飛行を行ないます。
海軍の為の装置の量産は2026年に始まります」

対談者は話した。

彼によると、艦上配置打撃偵察無人機の草案設計は今年後半に始まり、プロジェクトの納入は2024年に計画されている。
「2025年には設計文書の作業が始まり、装置の生産の準備が開始されます」
彼は付け加えた。

『タス通信』は、この件を公式に確認していない。

1月27日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、『クロンシュタット』商会の新たな作業所の視察中、モスクワ州ドゥブネに開設された株式会社『クロンシュタット』無人飛行装置製造工場は、艦上配置無人機及びヘリコプター型装置を製造できると言った。

以前、『タス通信』造船分野の情報提供者は、ケルチ造船工場『ザリフ』で建造されているプロジェクト23900汎用ヘリコプター搭載揚陸艦「イワン・ロゴフ」「ミトロファン・モスカレンコ」は、打撃・偵察無人飛行装置の駐留の為に順応すると述べた。
彼によると、プロジェクト23900汎用揚陸艦は、海上ヘリコプターグループの駐留に加え、一定の数のヘリコプター型打撃・偵察無人機を艦内へ搭載する。
対談者の評価によると、ドローンは、海上揚陸部隊への火力支援を効果的に保障し、その上陸地帯の戦術状況を明らかにし、特殊作戦実施の際、目立たない浮遊物を探知し、必要ならば排除できる。



現在、ロシア海軍航空機搭載艦で運用する為の艦上無人攻撃/偵察機の開発が進められています。
[ロシア海軍航空隊の為の有人/無人航空機が開発される]
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]
[ロシア海軍航空隊は対潜任務に無人機を使用する]

更に、フリゲートコルベットなどの水上戦闘艦で運用する為の艦上無人ヘリコプターも開発されます。
[ロシア海軍の為の艦上無人攻撃/偵察機と艦上無人ヘリコプターの開発が進められている]

艦上無人攻撃/偵察機は、現在建造が進められている新世代汎用揚陸ヘリコプター母艦プロジェクト23900「イワン・ロゴフ」型でも運用されます。
[ロシア海軍の新世代汎用揚陸ヘリコプター母艦イワン・ロゴフ型は無人攻撃/偵察ヘリコプターを搭載する]

艦上無人攻撃/偵察機のプロトタイプの初飛行は2025年に予定されています。

ロシア海軍黒海艦隊のワシーリー・ブイコフ型哨戒艦は高射ミサイル「トール-M2KM」モジュールを搭載する

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『タス通信』より
2022年6月13日9時4分配信
【情報筋:黒海艦隊の哨戒艦は戦闘経験を考慮に入れた対空防衛複合体「トール-M2KM」で強化される】
モスクワ、6月13日/タス通信

黒海艦隊の軍備として在籍しているプロジェクト22160哨戒艦は、艦の対空防衛を強化する為、特殊軍事作戦の経験を考慮し、年末までに高射ミサイル複合体「トール-M2KM」で武装する。
『タス通信』は月曜日に防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「今年末までに黒海艦隊のプロジェクト22160コルベットは、特殊作戦参加の経験を考慮し、高射ミサイル複合体トール-M2KMを設置する事により、艦の対空防衛システムを強化します」
対談者は話した。

彼によると、特殊軍事作戦へ参加した黒海艦隊哨戒艦のトップ「ワシーリー・ブイコフ」は、既に実地試験が行なわれた高射ミサイル複合体「トール-M2KM」モジュールが設置されている。

黒海艦隊の残り3隻のコルベット(「ドミトリー・ロガチェフ」、「パーヴェル・デルジャーヴィン」、「セルゲイ・コトフ」)への複合体の設置の過程においては、戦闘条件での高射ミサイル複合体の運用経験が考慮される。
『タス通信』は、この件に関する公式の情報を持っていない。
艦の対空防衛システムは、8基の携帯高射ミサイル複合体「イグラ-S」或いは「ヴェルバ」と、2基の口径14.5mmの海上機関銃座「ジャロ」で構成される。
艦はヘリコプターKa-29及び無人機の為の格納庫を有する。

[コルベット「ヴィクトール・ヴェリキー」]
ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場
で建造されているプロジェクト22160哨戒艦「ヴィクトール・ヴェリキー」は、高射ミサイル複合体「トール-M2KM」が設置され、年末までに黒海艦隊へ受け入れられる。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ゼレノドリスク工場で建造されているコルベット ヴィクトール・ヴェリキーは、高射ミサイル複合体トール-M2KMモジュールが設置され、2022年12月に黒海艦隊へ加入します」
対談者は話した。

彼によると、ゼレノドリスク工場で建造されている哨戒艦「ニコライ・シピャーギン」プロジェクト22160艦シリーズの最後であり「艦上配置高射ミサイル複合体の新たなヴァージョンを持ち、2023年末までに黒海艦隊へ受け入れられる機会が有ります」
『タス通信』
は、この件に関する公式の情報を持っていない。

[高射ミサイル複合体「トール-M2KM」]
「トール-M2KM」
自動短距離高射ミサイル複合体である。
それは、機動する長距離及び中距離有翼ミサイル対レーダーミサイル、あらゆる距離及び発射型の有翼ミサイル、海面からの高度5メートルを飛翔する対艦ミサイル滑空爆弾及び誘導爆弾、海抜10メートルから10000メートル、距離1000から15000メートル、8000メートルの方位トレースの無人飛行装置、航空機及びヘリコプターへの信頼できる攻撃を保障する。

2016年には水上艦での高射ミサイル複合体「トール-M2KM」の使用試験が成功裏に実施された。
モジュールはプロジェクト11356Rフリゲートのトップ「アドミラル・グリゴロヴィチ」ヘリコプター発着場に固定され、模擬ミサイルの発射を実行した。




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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380コルベット及びプロジェクト20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク『北方計画設計局』が担当しました。

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゼレノドリスク造船所』です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

基本的には軽武装の22160哨戒艦ですが、対艦ミサイル高射ミサイルなどの汎用戦闘モジュールコンテナを装備して武装を強化する事も出来ます。
[ロシア海軍の新世代水上艦の為の汎用戦闘モジュールコンテナの試験が始まる]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新哨戒艦ワシーリー・ブイコフは白海で新型兵器の試験を行なう]


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、4隻が就役しています。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年11月27日就役

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年1月29日進水/2022年5月上旬就役

「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定

「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定



対空兵装は貧弱な22160哨戒艦ですが、2022年2月下旬以降のウクライナ特殊軍事作戦の戦訓に基づき、高射ミサイル複合体「トール-M2KM」のモジュールを搭載する事になりました。

「トール-M2KM」は、2016年にフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」で発射試験が行なわれています。
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[ロシア海軍向けに高射ミサイル複合体トール-M2の艦載型の開発が進められている]

ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは白海で洋上試験を開始した

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『タス通信』より
2022年6月27日7時1分配信
【情報筋:原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は航行試験の為に初めて白海へ出航した】
モスクワ、6月27日/タス通信

セヴェロドヴィンスクロシア最大の造船所『セヴマシュ』で建造されたプロジェクト885M多目的原子力潜水艦の第2の生産艦「クラスノヤルスク」は、白海での工場航行試験の為に初めて出航した。
『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。

「6月26日、潜水艦クラスノヤルスクは、白海での工場航行試験の為、初めて『セヴマシュ』を出航しました。
海上で艦内機器の動作が点検され、その航行性能と運用の品質が艦の設計特性に沿っているのかどうかが特定されます」

彼は話した。

対談者は、航行試験の後、「クラスノヤルスク」には潜水艦の全ての兵装システムの実地での点検を伴う国家試験が待っていると説明した。

生産合同『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)広報サービスは、この情報について『タス通信』へコメントしなかった。

2022年2月、『タス通信』の情報提供者は、原子力潜水艦「クラスノヤルスク」が今年6月初頭に海上での工場航行試験へ入ると伝えた。

「クラスノヤルスク」は、プロジェクト885M(「ヤーセン-M」)の2隻目の生産艦であり、3番艦である。
潜水艦は2014年に起工され、2021年7月30日に進水した。
プロジェクト885M原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。

現在、『セヴマシュ』では6隻のプロジェクト885M潜水艦が様々な建造段階に在る。
プロジェクト885M原子力潜水艦のトップ「カザン」は5月7日にロシア海軍へ引き渡された。
プロジェクト885/885M潜水艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」である。



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プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2017年1月下旬までに船体の水圧試験が終了しました。
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

2021年7月30日に進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2022年6月26日、「クラスノヤルスク」セヴェロドヴィンスクから出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年6月に白海で洋上試験を開始する]

工場航行試験の完了後、最終洋上試験となる国家試験が行なわれます。

「クラスノヤルスク」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2022年末にロシア海軍へ就役する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年6月1日10時52分配信
【「アドミラル・ゴロフコ」は極超音速兵器の最初の標準搭載艦となる】
セヴェロモルスク(ムルマンスク州)、6月1日-ロシア通信社ノーボスチ

年末までに北方艦隊の一員として加わるプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は、海上発射極超音速兵器の最初の標準搭載艦となる。
北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ大将は言った。

「国家軍備発展プログラム計画に沿って、今年末までに我々は、このプロジェクトの第3のフリゲート~アドミラル・ゴロフコの受け入れを予定しております。
これは、海上発射極超音速兵器の最初の標準搭載艦となります」

提督は、北方艦隊の日に合わせられた北極及び世界の大洋におけるロシアの国益保護に関する北方艦隊の課題についてのブリーフィングで述べた。

プロジェクト22350フリゲートは、水上艦の撃破、潜水艦及び地上目標の捜索と破壊、艦船の対空、対潜、対ミサイル防衛、海上揚陸部隊との合同行動、巡視勤務、国境線の保護、民間船及び施設の防護の保障と世界の大洋海域の航海にとっての機器や危険への対抗行動といった広範囲の任務遂行の為に意図されている。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」と共にサンクトペテルブルク『北方造船所』で2012年2月1日に起工されました。



本艦は「アドミラル・ゴロフコ」の名を持つ艦としては「2代目」になります。
初代「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト58ロケット巡洋艦として1961年4月20日に同じ『北方造船所』(当時は『A.A.ジダーノフ記念造船工場』)で起工され、1962年7月18日に進水、1964年12月30日に就役しました。
当初は北方艦隊へ配属されましたが、1968年3月に黒海艦隊へ転属し、1982年6月から1989年3月までセヴァストーポリでオーバーホールが行なわれました。
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ソ連邦解体後も現役に留まり、1990年代には黒海艦隊旗艦を務め、2002年11月に除籍されました。
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起工から2年後の2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係が悪化した為、ガスタービンエンジン(M90FR)の供給が途絶える事になりました。

元々、ソ連/ロシア艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア及びウクライナの企業が関わっており、エンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
(主要部品はロシアの企業で製造し、それをウクライナへ送って最終組み立て)
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

ウクライナでの最終組み立てが出来なくなった為、その為の設備をロシア国内に建設し、完全にロシア国内だけでガスタービンエンジンを生産できる体制を構築する必要が生じ、この体制作りに数年を要しました。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]
[ロシア海軍の新世代フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)における輸入代替問題]

ようやくガスタービンエンジン完全国産の目途が立ち、「アドミラル・ゴロフコ」用のガスタービン造船所へ供給されました。
これにより、建造が遅延していた「アドミラル・ゴロフコ」も進水する目途が立ちました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2020年7月1日までに進水する]

以前には2020年4月末~5月初頭の進水が予定されていましたが、新型コロナウイルス流行の影響の為、5月22日に延期されました。

[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装工事が進められています。
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今後、「アドミラル・ゴロフコ」は、先ず初めに造船所の岸壁で係留試験を開始し、それが終わった後に洋上試験(工場航行試験と国家試験)を行ないます。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは係留試験の準備を進めている]

「アドミラル・ゴロフコ」の洋上試験は2022年9月の開始が予定されています。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2022年9月に洋上試験を開始する]

「アドミラル・ゴロフコ」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されており、1番艦及び2番艦と同様に北方艦隊へ配備されます。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2022年にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]

2022年にロシア海軍太平洋艦隊へ2隻の原子力潜水艦と1隻のディーゼル潜水艦が補充される

『タス通信』より
2022年5月20日6時9分配信
【ロシア太平洋艦隊へ2022年に2隻の原子力潜水艦と1隻のディーゼルエレクトリック潜水艦が補充される】
モスクワ、5月20日/タス通信

今年、ロシア連邦太平洋艦隊潜水艦部隊原子力戦略巡洋艦「クニャージ・オレグ」多目的原子力潜水艦「ノヴォシビルスク」、そして更にディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」が補充される。
太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将は述べた。

「我々の艦隊の2022年の予定では、最初のプロジェクト"ボレイ-A"原子力戦略水中巡洋艦クニャージ・オレグと最初のプロジェクト"ヤーセン-M"原子力潜水艦ノヴォシビルスクに注目しております。
クニャージ・オレグは弾道ミサイルブラヴァー、そして多目的原子力潜水艦ノヴォシビルスクは、有翼ミサイルカリブルとオーニクスを装備します」
アヴァキャンツ
は、艦隊創設291周年の日の新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューで話した。

彼によると、さらに今年には、太平洋艦隊へ第3のプロジェクト636.3潜水艦「マガダン」の到着が予定されている。
それが到着すると、艦隊有翼ミサイル「カリブル」を装備する静粛なディーゼルエレクトリック潜水艦3隻を保有する。

これに加え提督は、今年、『アムール造船工場』で建造された第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」太平洋艦隊へ補充される事を付け加えた。
現在、この艦は試験を行なっている。
更に、『中部ネヴァ川造船工場』で建造されている2隻のプロジェクト12700海洋掃海艦「ピョートル・イリイチョーフ」「アナトーリー・シレモフ」艦隊への受け入れが計画されている。



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プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦K-552「クニャージ・オレグ」は2014年7月27日に起工され、2020年7月16日に進水、2021年12月21日に就役しました。
2022年1月31日にセヴェロモルスク基地へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

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プロジェクト88M5「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦K-573「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工され、2019年12月25日に進水し、2021年12月21日に就役しました。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

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プロジェクト06363大型潜水艦B-602「マガダン」は2019年11月1日に起工され、2021年3月26日に進水、2021年10月12日に就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦マガダン、ロシア海軍へ就役(2021年10月12日)]

3隻の潜水艦は書類上では太平洋艦隊へ編入されており、2022年中に太平洋艦隊の基地(「クニャージ・オレグ」「ノヴォシビルスク」カムチャツカ半島ヴィリュチンスク「マガダン」沿海地方ウラジオストク)へ回航されます。


この他、極東で建造されたプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」も2022年中に就役します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

サンクトペテルブルク市で建造されているプロジェクト12700対機雷防衛艦「ピョートル・イリイチョーフ」「アナトーリー・シレモフ」も2022年中の就役が予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはフィンランド湾で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはサンクトペテルブルクで進水した]

ロシア海軍北方艦隊向けに6隻のプロジェクト06363潜水艦が建造される

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『タス通信』より
2022年6月16日9時2分配信
【北方艦隊の為にプロジェクト636.3潜水艦シリーズが建造される】
モスクワ、6月16日/タス通信

『アドミラルティ造船所』は、ロシア連邦北方艦隊の為に6隻のプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズを建造する。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「北方艦隊の為のプロジェクト636.3潜水艦6隻から成るシリーズの建造の為の然るべき契約の締結は来年(2023年)に見込まれており、その実行は2024年に着手します」
対談者は話した。

彼は、「ワルシャワンカ」シリーズ潜水艦は既に何度も戦闘条件でその能力を示し、申告された戦術-技術的特性が確認された事を指摘した。

『タス通信』は、この件を公式に確認していない。

『アドミラルティ造船所』は、太平洋艦隊の為のディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズの建造を完了する。
6隻のプロジェクト636.3の内の3隻の潜水艦(B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」、B-603「ヴォルホフ」、B-602「マガダン」)は竣工し、艦隊に在籍している。
次の3隻はスケジュールに沿って完成する。
B-588「ウファ」は今年に引き渡しの準備が整い、「モジャイスク」「ヤクーツク」は2023年と2024年に準備が整う。

以前、同類の潜水艦6隻から成るシリーズが黒海艦隊の為に建造された。
黒海艦隊潜水艦シリアでの戦闘行動へ参加した。
更に彼らは、ウクライナ特殊軍事作戦にも積極的に参加している。


メディアは、太平洋艦隊の為の潜水艦の建造完了後、バルト艦隊の為の3隻の潜水艦から成るシリーズが造られると報じている。

プロジェクト636.3潜水艦の全長は74メートル、最大排水量は3900トンを超える。
船体は潜水艦の240mの作業潜航深度と300mの最大潜航深度を保障する。
636.3の航行距離は7500海里である。
潜水艦の主要兵装は、水中位置から魚雷発射管を通して発射される同名の有翼ミサイルを持つミサイル複合体「カリブル-PL」である。



ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は、これまでに12隻が起工され、9隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。

プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)

黒海艦隊06363は、既にシリア有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

[黒海艦隊]
B-261「ノヴォロシースク」Б-261 «Новороссийск»(建造番号01670)
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役

B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」Б-237 «Ростов-на-Дону»(建造番号01671)
2011年11月21日/2014年6月26日進水/2014年12月30日週r機

B-262「スタールイ・オスコル」Б-262 «Старый Оскол»(建造番号01672)
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水.2015年7月3日就役

B-265「クラスノダール」Б-265 «Краснодар»(建造番号01673)
2014年4月25日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役

B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」Б-268 «Великий Новгород»(建造番号01674)
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年10月26日就役

B-271「コルピノ」Б-271 «Колпино»(建造番号01675)
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月24日就役

[太平洋艦隊]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(建造番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(建造番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(建造番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(建造番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年末就役予定

「モジャイスク」«Можайск»(建造番号01618)
2021年8月23日起工/2023年進水予定/2023年末就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(建造番号01619)
2021年8月23日起工/2024年進水予定/2024年末就役予定



太平洋艦隊向けの6隻の06363の建造は2024年に完了し、これで06363の建造は終わる筈でしたが、続いて北方艦隊向けにも6隻を追加建造する事になるようです。
ただし、今の所は非公式筋の情報ですが・・・

ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ軍の訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した


テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月26日12時45分配信
【ロシア連邦航空宇宙軍とミサイル「カリブル」はウクライナ軍の3ヶ所の訓練センターを破壊した】

ロシア連邦軍は、ウクライナ領内の軍事施設へ打撃を与え続けている。
特に、航空宇宙軍の高精度兵器及びミサイル「カリブル」は、幾つかの領域へ大規模な打撃を与えた。

ロシア連邦国防省によると、チェルニーヒウ州デスナ地域ウクライナ軍第169陸軍訓練センタージトーミル州テテレフカ地域第199空挺強襲部隊訓練センターリヴィウ州スタリチ地域ウクライナ軍第184訓練センターが破壊された。

打撃の結果、第65、第66自動車化歩兵旅団、そしてウクライナ軍の戦略予備からの第46空中機動旅団は、戦闘能力を完全に喪失した。
これらの連合部隊の戦闘行動ゾーンへの計画移動は中断された。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
初日には、少なくとも30基の「カリブル」が発射されました。

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は9隻です。
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」)

航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、2月25日深夜~2月26日未明にもウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトームィル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


4月2日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、クレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてクレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月3日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦及び航空宇宙軍航空機は、オデッサ市石油精製工場燃料貯蔵所巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオデッサの石油精製工場と燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月4日夜、黒海艦隊小型ロケット艦は、オチャコフ市付近のウクライナ軍特殊部隊訓練センター巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオチャコフのウクライナ軍特殊部隊訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナへ7基の巡航ミサイル「カリブル」を一斉発射した]

4月7日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊フリゲート(おそらくは「アドミラル・エッセン」)は、ウクライナ軍の4ヶ所の燃料貯蔵所へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート(アドミラル・エッセン)は黒海からウクライナ軍の燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月10日未明、黒海艦隊フリゲートは、ドニプロペトロウシク州ズヴォネツィキ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは黒海からドニプロペトロウシク州へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドニプロペトロウシク州ドニプロ市南方の地対空ミサイルS-300が入っていた格納庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊しました。
このS-300は、ヨーロッパの国(おそらくは以前に供給を表明したスロバキア)からウクライナへ供給されたもののようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロ市郊外においてヨーロッパから供給されたS-300地対空ミサイルを巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

4月12日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、スタロコスチャンチニフ飛行場ハウルリフカの弾薬庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月13日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、サドヴォイ及びチュドニフウクライナ軍兵器庫巡航ミサイルを発射しました。
黒海艦隊小型ロケット艦が攻撃したのは、おそらくサドヴォイの方でしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の兵器倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月15日には黒海艦隊の艦がキエフ州「カリブル」を発射し、対空ミサイル対艦ミサイルなどを生産しているジュリャンスク機械製造工場の生産設備を破壊しました。

『イズベスチヤ』より
2022年4月15日10時33分配信
【ロシア連邦軍はキエフ郊外の軍施設へ「カリブル」で打撃を与えた】

4月22日には黒海艦隊フリゲートメリオラチヴネ(ドニプロペトロウシク州)へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍大隊を撃破しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月22日11時35分配信
【咆哮と炎:黒海艦隊のフリゲート艦上からミサイル「カリブル」がウクライナの軍事施設へ発射された】

4月27日には黒海艦隊フリゲートザポリージャアルミニウムコンビナートカリブルを発射し、そこに在った外国製兵器を破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月27日11時34分配信
【目標へ向かって:ウクライナ特殊作戦中の「カリブル」発射の映像】

4月29日には黒海艦隊潜水艦ファスチフ(キエフ州)クラスノシルカポロンネ(オデッサ州)カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月29日11時51分配信
【黒海艦隊の潜水艦からの「カリブル」発射の公開映像】

5月4日には黒海艦隊潜水艦ウクライナの軍事インフラへ2基の「カリブル」を発射しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月4日12時34分配信
【水面下からの攻撃:ウクライナの軍事インフラへの黒海艦隊潜水艦の「カリブル」発射映像】

5月8日にはリヴィウ州カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月8日20時52分配信
【機会は残さない:どのようにロシア軍はウクライナの軍事インフラ及び西側の兵器を破壊したのか】

5月13日にはクレメンチュグカリブルを発射し、石油精製施設を破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日10時55分配信
【ロシア連邦国防省はクレメンチュグのウクライナ石油精製工場の生産力を破壊したと発表した】

5月17日には黒海艦隊フリゲートチェルニーヒウ州スームィ州カリブルを発射し、ウクライナ軍訓練センターを破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月17日12時53分配信
【一斉射撃:ウクライナ軍事インフラへの黒海艦隊フリゲートの「カリブル」発射の映像】

5月21日には黒海艦隊フリゲートジトーミル州の鉄道駅へカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された各種兵器を破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月21日13時20分配信
【敵の目標へ:黒海艦隊フリゲートからの「カリブル」発射の映像】

5月23日には黒海艦隊潜水艦ジトーミル州マリン鉄道駅へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍第10山岳強襲旅団の車両を破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月23日11時35分配信
【車両の破壊:ロシアの海上発射高精度ミサイル発射の映像】

5月25日には黒海艦隊フリゲートザポリージャへ3基のカリブルを発射し、モトールシーチの生産工場を破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月25日14時24分配信
【ウクライナ軍事インフラへの「カリブル」の夜間発射の公開映像】

6月12日には黒海艦隊フリゲートテルノーピリ州へ4基のカリブルを発射し、兵器倉庫を破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時55分
【4つの高精度打撃:黒海艦隊のフリゲート艦上からのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月14日にはチェルニゴフ州ウクライナ軍弾薬庫「カリブル」を発射しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月14日11時28分配信
【ロシア国防省はチェルニゴフ近辺のウクライナ軍弾薬庫を「カリブル」で破壊したと発表した】

6月15日には黒海艦隊フリゲートリヴィウ州へ4基のカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された兵器用の弾薬倉庫を破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月15日14時15分配信
【ウクライナの目標への命中:黒海艦隊フリゲートからのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月19日昼には黒海艦隊フリゲートドニプロペトロウシク州カリブルを発射し、ウクライナ軍指揮所を破壊しました。

同日夜には黒海艦隊フリゲートムィコラーイウ市カリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与されたM777 155mm榴弾砲や戦闘装甲車両を破壊しました。

2022年6月19日15時11分配信
【黒海艦隊のフリゲート乗組員はウクライナ軍の施設へ4基のミサイル「カリブル」を発射した】


6月26日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、チェルニーヒウ州、ジトーミル州、リヴィウ州ウクライナ軍訓練センターを攻撃しました。
公表された動画を見る限り、少なくとも7基の「カリブル」が夜間に発射されています。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で海上戦闘訓練を実施した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年6月26日13時58分配信
【ロシア戦闘艦はバレンツ海で砲射撃を実行した】
モスクワ、6月26日、インテルファクス

2隻の大型対潜艦バレンツ海の演習において砲及び高射複合体により海上および空中の目標を「破壊した」
北方艦隊広報サービスは伝えた。

「大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコの戦闘部門の要員は、水上艦との海上戦闘実施の要素へ取り組み、空中方向からの砲撃を撃退し、砲及び高射艦載兵器を使用する一連の射撃を実行しました」
広報サービスは言った。

艦隊本部によると、海上及び空中の目標への戦闘射撃は、A-100砲塔及び高射ミサイル複合体「キンジャール」の要員により実行された。

以前、大型対潜艦「セヴェロモルスク」「アドミラル・レフチェンコ」は、北方艦隊原子力潜水艦の乗組員と合同でバレンツ海での対潜任務へ取り組んだ。

プロジェクト1155大型対潜艦は、対潜ミサイル複合体噴射推進爆撃装置魚雷発射管と他の種類の及びミサイル兵器を有する。
近年、北方艦隊大型対潜艦は、大西洋、地中海、北極海への遠距離航海任務遂行の為、積極的に使用されている。



ロシア北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(1988年1月24日就役、619)は、2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバレンツ海で実施された北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習を行なう]

2022年3月中旬には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にノルウェー沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェーのフィンマルク沖に居る]


大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(1988年9月30日就役、605)は、2015年春以降は行動していませんでしたが、2021年初頭から修理が始まり、2022年5月にバレンツ海で修理後の各種試験を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは修理を終えて現役に復帰した]


2022年6月13日、「セヴェロモルスク」「アドミラル・レフチェンコ」バレンツ海で対潜演習を行ないました。
『ロシアビジネスコンサルティング(RBC)』より
2022年6月13日16時31分配信
【北方艦隊はNATOの演習を背景にバレンツ海で演習を実施した】

6月25日、「セヴェロモルスク」「アドミラル・レフチェンコ」バレンツ海で対空・対水上砲撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で砲撃戦闘訓練を実施した]

翌6月26日にも引き続き海上戦闘訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はベトナムを訪れた

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『タス通信』より
2022年6月25日16時21分配信
【ロシア戦闘艦支隊はカムランの港への訪問の為に到着した】
ハノイ、6月25日/タス通信

フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊戦闘艦支隊は、土曜日にベトナム中央部カインホア省にあるカムラン国際港へ業務寄港の為に到着した。
太平洋艦隊支隊の歓迎式典には、ホーチミン市ロシア連邦総領事チムール・サディコフベトナムロシア軍駐在武官アレクセイ・ゴボロフが参加した。

ベトナムの地に滞在するロシア船員は、初めに『この地域の平和と安定の為に命を捧げたソヴィエト、ロシア、ベトナムの軍人と民間人を追悼する』記念碑へ献花した。
この記念碑は、カムラン太平洋艦隊後方支援所軍用飛行場の領域にあった記念オベリスクの代わりに2009年にオープンした。

近年、カムランの記念碑での献花式典は伝統となり、5月初頭の大祖国戦争及びレジスタンス運動におけるロシア及びベトナム人民の英雄的な勝利の記念日に合わせて行われた。

訪問は6月28日まで続く。
今後、太平洋艦隊将兵は、ベトナム人民軍第4海軍地域司令官、カインホア州人民委員会(行政府)指導者と会合し、そして更にベトナム船員との合同友好スポーツ大会を開催し、ニャチャン市の観光名所を訪れる。

[ロシアとベトナムの海軍間の協力]
ロシア
ベトナム海軍間の協力は70年以上続いている。
ベトナムは、国の代表と国軍事指導部が再三表明しているように、国家独立の為の闘争において兄弟の援助を提供したソヴィエト船員の前例の無い偉業を常に覚えている。

前世紀の1945年~1954年のフランス植民地主義に対するベトナムの闘争と1960年代後半~70年代前半のアメリカの侵略への対抗の際、ロシア軍事船員は、強力な敵と戦っていた若いベトナム共和国に必要な食糧と薬、武器や弾薬を運ぶ貨物船の為、ベトナムの港への先導を提供した。

現在のベトナム社会主義共和国の平和的な建設と発展の時期に、太平洋艦隊の艦は伝統的にベトナム沿岸への友好的訪問を続けている。
この国のカムラン半島には、23年間、海外のロシア海軍の最大の基地であった太平洋艦隊の後方支援所が配置されていた。
カムラン後方支援所がその用途を完全に果たした後、2002年5月、ロシアはこの施設をベトナムへ正式に返還し、カムランはもはや外国の軍事施設として使用されることは無く、開かれた商業港になると言った。

カムランから軍が撤退してからのロシア戦闘艦の最初の寄港は2014年6月に行われた。
その後、カムランフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、中型海洋給油船「イルクト」、救助船「アラタウ」で構成される太平洋艦隊戦隊が訪問した。




2022年5月20日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)とコルベット「グレミャーシチー」(337)は、他のロシア太平洋艦隊の主力水上艦と共にウラジオストクを出航しました。

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5月末に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。


2022年6月3日、ロシア連邦国防省は、6月3日から10日まで太平洋上でロシア太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将指揮下の40隻以上の艦船と20機の航空機が参加する演習が実施されると発表しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月3日7時58分配信
【40隻以上の海軍の艦船は太平洋で演習を実施する】

6月1日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」オホーツク海で対空防衛演習を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月1日10時38分配信
【フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は「敵」爆撃機を無力化した】

6月9日、海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」(DD-103)は、北海道根室半島南東沖で太平洋艦隊水上艦部隊を確認しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月10日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月15日、コルベット「グレミャーシチー」太平洋上で対潜演習を実施し、その中で対潜ミサイル「オトヴェート」の模擬発射訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月15日9時25分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は仮想敵潜水艦狩りを行なった】

同じ6月15日、太平洋艦隊水上艦部隊北海道襟裳岬沖から千葉県犬吠岬沖へ向かった事が海上自衛隊により確認されました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

翌6月16日、太平洋艦隊水上艦部隊伊豆諸島海域を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月17日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


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その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」、そして中型海洋給油船「ペチェンガ」は本隊と別れ、フィリピンへ向かいました。
(本隊は6月23日にウラジオストクへ帰投)

6月22日にフィリピンマニラ港へ寄港しました。
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6月23日にマニラ港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はフィリピンのマニラ港訪問を終えて出航した]

そして6月25日にベトナムカムラン港へ寄港しました。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で砲撃戦闘訓練を実施した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年6月25日11時49分配信
【ロシア戦闘艦はバレンツ海で砲射撃を実行した】
モスクワ、6月25日、インテルファクス

2隻の大型対潜艦バレンツ海で空中及び水上の目標への砲射撃を伴う演習を実施した。
北方艦隊広報サービスは伝えた。

「捜索打撃艦グループを構成して行動する大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコは、計画試験戦術演習の枠組みにおいて、バレンツ海での複合砲射撃へ取り組みました」
広報サービスは言った。

戦闘訓練中、小口径高射砲及び汎用砲塔からの空中及び水上の目標への同時攻撃が計画された事が指摘された。

「戦術演習の主な課題は、乗組員の砲撃の準備状態の向上と、敵の空中攻撃手段及び水上部隊の攻撃からの艦支隊の防衛に関する海上での連携への取り組みにありました」
広報サービスは話した。

艦隊本部は「バレンツ海の戦闘訓練射爆場の戦闘訓練実施海域は、安全要件に沿って船舶航行及び航空機の飛行の為に閉鎖されました」と伝えた。

以前、大型対潜艦「セヴェロモルスク」「アドミラル・レフチェンコ」は、北方艦隊原子力潜水艦の乗組員と合同でバレンツ海での対潜任務へ取り組んだ。



ロシア北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」(1988年1月24日就役、619)は、2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバレンツ海で実施された北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習を行なう]

2022年3月中旬には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にノルウェー沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェーのフィンマルク沖に居る]


大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(1988年9月30日就役、605)は、2015年春以降は行動していませんでしたが、2021年初頭から修理が始まり、2022年5月にバレンツ海で修理後の各種試験を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは修理を終えて現役に復帰した]


2022年6月13日、「セヴェロモルスク」「アドミラル・レフチェンコ」バレンツ海で対潜演習を行ないました。
『ロシアビジネスコンサルティング(RBC)』より
2022年6月13日16時31分配信
【北方艦隊はNATOの演習を背景にバレンツ海で演習を実施した】

6月25日、「セヴェロモルスク」「アドミラル・レフチェンコ」バレンツ海で対空・対水上砲撃戦闘訓練を行ないました。

ロシア海軍の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはバレンツ海で最終洋上試験を行なっている

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『タス通信』より
2022年6月25日9時4分配信
【情報筋:水中無人機「ポセイドン」搭載原子力潜水艦「ベルゴロド」は国家試験を行なっている】
モスクワ、6月25日/タス通信

プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(原子力無人機「ポセイドン」搭載艦)は、バレンツ海で国家試験を行なっている。
『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。

「潜水艦ベルゴロドは、現在バレンツ海で国家試験を行なっており、その完了後に海軍への引き渡しが行なわれます」
彼は話した。
対談者によると、先ず初めにプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦北方艦隊の一員として試験運用を行ない、その後に太平洋艦隊で勤務を続ける。

潜水艦を建造している生産合同『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)は、この情報について『タス通信』へコメントしなかった。

以前、『タス通信』の情報提供者は、原子力潜水艦「ベルゴロド」の工場航行試験は2021年7月に始まると伝えた。
この当時、潜水艦の海軍への引き渡しは同じ年に予定されていた。
2021年12月、『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、原子力潜水艦「ベルゴロド」は2022年に国家試験を完了すると述べた。

原子力水中無人機「ポセイドン」の最初の搭載艦~プロジェクト09852潜水艦「ベルゴロド」は、2019年4月23日に『セヴマシュ』で進水した。
ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2018年3月の連邦教書演説において、初めて水中装置「ポセイドン」の作成について話した。
彼によると、このような無人機は通常もしくは核弾頭を装備できる。
これは、広範囲の目標の撃破を可能にする。
無人機は無制限の航行距離と1キロメートルの作業深度を得なけばならない。



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プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII)原子力水中巡洋艦K-329「ベルゴロド」は、1992年7月24日にセヴェロドヴィンスク市生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されましたが、2006年に完成度80パーセント程度で建造工事は凍結されました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]

その後、「ベルゴロド」特殊用途原潜へ改造されることになりました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]
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2012年12月20日、「ベルゴロド」は、原子力調査潜水艦プロジェクト09582として、『セヴマシュ』で改めて「起工」されました。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]
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当初、「ベルゴロド」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、その後、引き渡しは延期され、2018年末までの進水予定も実現しませんでした。
[原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の為の原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年末までに進水する]

「ベルゴロド」は、無人潜水艇「クラヴェシン-2」などの有人或いは無人の各種潜水艇を搭載します。
[ロシア海軍の新型無人潜水艇クラヴェシン-2の試験はクリミア半島のフェオドシヤで行なわれている]

この他、現在開発中の大洋多目的システム「ポセイドン」(深海原子力無人機)の搭載母艦としての役割も果たします。

[大洋多目的システム「ポセイドン」]

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更には「原子力深海ステーション」、即ち深海調査用の小型特務原子力潜水艦も搭載できます。
[ロシア海軍の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは深海調査用小型原子力潜水艦を搭載する]

2019年4月23日、「ベルゴロド」『セヴマシュ』で進水しました。

[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した]

「ベルゴロド」は、2020年にロシア海軍への引き渡しが予定されていました。
[特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2020年6月に洋上試験を開始し、同年9月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、コロナウイルス流行による遅延(『セヴマシュ』でも感染者が出た)などの理由により、2020年中に洋上試験を開始する事すら実現できず、引き渡しは2021年に延期される事になりました
[セヴェロドヴィンスク造船所で建造されている特殊用途原子力潜水艦ベルゴロド、原子力水中巡洋艦カザンとノヴォシビルスク、戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・オレグは2021年にロシア海軍へ就役する]

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2021年6月25日、「ベルゴロド」白海へ出航し、最初の洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは洋上試験の準備を進めている]
[ロシア海軍の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは洋上試験を開始した]

「ベルゴロド」は7月24日にセヴェロドヴィンスクへ帰投しました。
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[ロシア海軍の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは最初の洋上試験を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した]

「ベルゴロド」ロシア海軍への引き渡しは2021年末に予定されていましたが、同年中に洋上試験を完了させる事が出来なかった為、2022年に延期されました。
[ロシア海軍の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドの洋上試験は2021年9月に完了する]
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2022年に洋上試験を完了する]

2022年6月下旬、「ベルゴロド」は最終洋上試験となる国家試験を開始しました。

国家試験を完了すれば、ロシア海軍への引き渡されます。

順調に行けば、「ベルゴロド」は、2022年7月末頃にロシア海軍へ引き渡されます。
[特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2022年夏にロシア海軍へ引き渡される]

就役後、「ベルゴロド」は先ず北方艦隊で試験運用を行ない、その後、太平洋艦隊へ配備されます。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは修理を終えて現役に復帰した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年5月12日15時11分配信
【大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は再び海上へ出航した】

北方艦隊の大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は、砲及び高射ミサイル射撃を行ない、更に対潜任務へ取り組む為にバレンツ海へ出航した。
5月12日・木曜日、ロシア連邦国防省は発表した。


軍当局大型対潜艦の戦闘班が、仮想敵の火点と指揮所を模した視認できる、あるいは隠蔽された沿岸目標への様々な種類の射撃へ取り組む事を説明した。
更に乗組員は、模擬空中目標への高射ミサイル及び高射砲射撃を伴う対空防衛演習を行なう。

大型対潜艦が遂行する潜水艦捜索の演習任務には、出航前に艦上へ受け入れられたヘリコプターKa-27が関わる。

ロシア連邦国防省は、バレンツ海戦闘訓練実施海域が民間船舶航行及び航空機の飛行の為に閉鎖される事を指摘した。
海上で与えられた任務を遂行した後、艦は主要駐留所セヴェロモルスクへ戻る。

「アドミラル・レフチェンコ」は、プロジェクト1155大型対潜艦である。
大型対潜艦は1982年1月に『ジダーノフ記念工場』(現『北方造船所』)で「ハバロフスク」の名の下に起工されたが、同年5月に「アドミラル・レフチェンコ」と改名された。
艦は1989年5月に海軍へ加入した。

2010年代後半、大型対潜艦セヴェロモルスク基地で修理を待っていた。
2021年初頭、艦はスネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』へ移送された。
復旧修理の完了は同年末までに計画されていた。

プロジェクト1155大型対潜艦の満載排水量は7570トン、船体長163.5メートル、29.5ノットの最大速力を発揮する。
航続距離-経済速力18ノットで5000海里、自立航行期間-30日。乗組員-220名(士官29名を含む)

艦の兵装には、8基の高射ミサイル「キンジャール」発射装置(64基のミサイル)、2基のロケット-魚雷「ラストルブ」4連装コンテナ装置、噴射推進爆撃装置RBU-6000、そして更にAK-100及びAK-630M砲装置が在る。



プロジェクト1155大型対潜艦の6番艦「ハバロフスク」は、1982年1月27日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)の『A.A.ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で起工されました。
1982年5月24日に「アドミラル・レフチェンコ」と改名されました。
1985年2月21日に進水し、1988年9月30日に就役しました。
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1989年5月1日に北方艦隊へ編入されました。

1990年5月16日から12月15日まで地中海への遠距離航海を行ない、シリアタルトゥース港を訪れ、アメリカ海軍航空母艦「サラトガ」を追跡しました。
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1993年8月~9月にも地中海への航海を行ない、フランストゥーロンを公式訪問しました。

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1996年にはグレートブリテンおよびアメリカとの合同演習へ参加し、同年11月には、バルト海から北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動する就役前の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」をエスコートしました。
[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]

1999年10月から2001年7月まで建造元の『北方造船所』でオーバーホールを行ないました。

2007年12月~2008年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征へ同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]

2008年12月~2009年3月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第3次地中海遠征(2008年12月~2009年3月)]

しかし途中で「アドミラル・クズネツォフ」と別れ、アデン湾へ向かいました。
[駆逐艦「アドミラル・レフチェンコ」、ソマリア沖へ]

その後は重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流し、同艦と行動を共にしました。
[北方艦隊のピョートル・ヴェリキーとアドミラル・レフチェンコは地中海で任務を遂行する]

2010年後半にアデン湾で海賊対処任務に就き、8個船団の51隻の民間船(ギリシャ、エジプト、パナマ船籍)を護送しました。
(2010年6月11日出航、11月30日帰投)
この間、ジブチ、サラーラ(オマーン)、ハーコンスヴァーン(ノルウェー)、セウタ(スペイン)へ寄港しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の対海賊当直】

2013年12月~2014年5月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも同行しましたが、途中で別行動となりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-2014年5月)]

「アドミラル・レフチェンコ」セヴァストーポリを訪れた後、2014年7月初頭に帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは長期航海を終えて母港へ戻った]

2014年9月~10月に北極圏遠征を行ない、ノヴォシビルスク諸島まで進出しました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
この遠征には大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の他に大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」、給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」が参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【2014年9月6日~10月9日の北方艦隊艦船支隊のノヴォシビルスク諸島への航海】

2015年3月の北方艦隊の抜き打ち演習へ参加した後は外洋へ出る事も無くなり、事実上予備役となりました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で救助演習を行なう]

その後、「アドミラル・レフチェンコ」は修理され、艦隊へ復帰する事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはオーバーホールを行なう]

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2021年初頭にスネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、本格的な修理が始まりました。
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2022年5月、「アドミラル・レフチェンコ」は修理後の点検の為にバレンツ海へ出航しました。
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2022年6月13日には大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共にバレンツ海で対潜演習を行ないました。
『ロシアビジネスコンサルティング(RBC)』より
2022年6月13日16時31分配信
【北方艦隊はNATOの演習を背景にバレンツ海で演習を実施した】

ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年5月23日8時39分配信
【新たなプロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」は航行試験へ着手した】

サンクトペテルブルクの『北方造船所』で建造された最新のプロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」の工場航行試験が始まった。
同社広報サービスが伝えたように、最初の海上への出航は5月21日・土曜日に行なわれた。


「メルクーリイ」は、『北方造船所』ロシア海軍の為に建造した第5のプロジェクト20380コルベットである。
艦は2015年2月に「リェチーヴイ」の名で起工されたが、2021年に海軍司令部は艦の改名を決定した。

コルベットの進水時期は2019年の第2四半期、海軍への引き渡しは2020年に計画されていた。
しかし、結果として「リェチーヴイ」の進水は2020年3月になった。

2021年9月末にコルベットの係留試験が始まり、海軍への引き渡しは2022年末までに計画されている。

プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190大口径機関砲及び擲弾発射機である。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


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2020年3月12日に進水しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

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2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
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5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
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「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されています。


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2022年末就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2022年就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍黒海艦隊の超音速ミサイル「オーニクス」はオデッサ州のウクライナ軍地対空ミサイルを破壊した


『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年6月24日11時49分配信
【ロシア連邦国防省はオデッサ地域でウクライナのS-300対空防衛複合体を破壊したと発表した】
モスクワ、6月24日、インテルファクス

ロシア連邦国防省は、複合体「バスチオン」ウクライナS-300対空防衛複合体を破壊したと発表した。

「沿岸ミサイル複合体バスチオンは、オデッサ地域の高射ミサイル複合体S-300の発射位置へ打撃を与えました。
目標は破壊されました」
ロシア連邦国防省
公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは、金曜日のブリーフィングで言った。

彼によると、作戦-戦術航空隊及び陸軍航空隊ロケット部隊砲兵は、プリヴォリエ地域(ルガンスク人民共和国)及びニコラエフ市の5ヶ所の弾薬、ミサイル砲兵器及び資材の倉庫、そして更にハリコフ州オレシュキ地域M777榴弾砲を含む62ヶ所の砲及び迫撃砲装置を破壊した。

コナシェンコフによると、航空隊、ロケット部隊、砲兵の打撃の結果、1日で620名以上のウクライナ将兵、19両の戦車及び他の戦闘装甲車両、17両の特殊車両が破壊された。



ロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』を開始した2022年2月24日以降、ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、何度もウクライナに対するミサイル攻撃を行なっています。


3月19日には、『ウクライナ特殊軍事作戦』において、初めて黒海艦隊超音速沿岸ミサイル「バスチオン」超音速巡航ミサイル「オーニクス」の地上発射型~がクリミア半島からオデッサ州へ発射されました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]

3月26日にはムイコラーイウ市周辺のウクライナ軍燃料貯蔵所「バスチオン」(オーニクス)を発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した]

4月1日にはシャフタルスコエウクライナ軍部隊本部「バスチオン」(オーニクス)を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてシャフタルスコエのウクライナ軍部隊本部を超音速ミサイル「バスチオン」(オーニクス)で破壊した]

4月6日、ロシア航空宇宙軍航空機巡航ミサイル(空中発射の高精度ミサイル)でウクライナ軍の5ヶ所の燃料貯蔵所を攻撃した際、クリミア半島に展開する黒海艦隊「バスチオン」(オーニクス)も攻撃に参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてウクライナ軍燃料貯蔵所へ超音速ミサイル「バスチオン」(オーニクス)を発射した]

4月8日にはオデッサ北東のクラスノシルカの訓練センターへ「バスチオン」(オーニクス)を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ近郊のウクライナ軍訓練センターへ超音速ミサイル「バスチオン」(オーニクス)を発射した]

5月1日にはオデッサ州ウクライナ軍武器庫オーニクスを発射しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月1日13時9分配信
【高精度打撃:特殊作戦の枠組みにおけるミサイル「オーニクス」発射の映像】

5月3日にはオデッサ州沿岸のウクライナ軍施設オーニクスを発射しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月3日12時27分配信
【ロシア連邦国防省は黒海沿岸のウクライナ軍施設への3基の高精度ミサイル「オーニクス」の発射を示した】

5月8日にはオデッサ地域軍用飛行場オーニクスを発射しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月8日20時52分配信
【機会は残さない:どのようにロシア軍はウクライナの軍事インフラ及び西側の兵器を破壊したのか】

5月9日にはオデッサ州チェルヴォノグリンスコエ飛行場オーニクスを発射し、6機のヘリコプター破壊しました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月9日19時37分配信
【国防省:ミサイル「オーニクス」はオデッサ州でウクライナ軍の6機のMi-8及びMi-24ヘリコプターを破壊した】

6月21日にはオデッサ州シュコリヌイ飛行場オーニクスを発射し、無人機バイラクタルTB2の格納庫を破壊しました。

『タス通信』より
2022年6月21日19時55分配信
【国防省はオデッサ近郊の軍用飛行場へのミサイル「オーニクス」による打撃を発表した】


そして6月24日、オデッサ州へ発射されたオーニクスは、ウクライナ軍地対空ミサイルS-300を破壊しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の為の第5のプロジェクト20385コルベット「ブイストルイ」は2022年7月1日に起工される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月24日8時5分配信
【『アムール造船工場』の創立記念日にもう1隻のプロジェクト20385コルベットが起工される】

7月1日・金曜日、太平洋艦隊の為に意図されるプロジェクト20385多目的コルベット「ブイストルイ」が『アムール造船工場』で起工される。
同社広報サービスが伝えたように、式典は造船所の創立記念日に合わせられる。


『アムール造船工場』広報サービスは、この艦がロシア連邦国防省との契約署名後、昨年に建造が開始されたプロジェクト20385コルベットのラインの3隻目となる事を指摘した。

2020年12月にロシア連邦国防省『アムール造船工場』が2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの契約を締結した事が想い起こされる。
2021年8月、同社は最初のプロジェクト20385コルベット「ブーイヌイ」を起工し、同プロジェクトの第2のコルベット「ラズムヌイ」を今年6月12日に起工した。

プロジェクト20385艦の排水量は2200トン、全長-104メートル、幅-13メートル。
速力-27ノット、航続距離-3500海里、自立航行期間-15日、乗組員-99名。

兵装として、ミサイル複合体「カリブル-NK」高射ミサイル複合体「リドゥート」100mm砲装置A-190-01、2基の30mm機関砲AK-630M、そして更に対潜複合体「パケート-NK」を搭載する。



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プロジェクト20385コルベットプロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。

プロジェクト20385の1番艦「グレミャーシチー」(337)は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2020年12月29日に就役、太平洋艦隊へ編入されました。
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[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2021年11月30日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]

2番艦「プロヴォールヌイ」は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]

2021年12月17日18時22分頃(モスクワ時間)に発生した火災で損傷した為、就役は2026年以降に延期されました。
就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
[2021年12月17日の火災事故により損傷した最新コルベット「プロヴォールヌイ」は2026年以降にロシア海軍へ就役する]

2020年12月15日、極東コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]

これにより20385コルベットの3番艦以降は『アムール造船工場』で建造される事になり、2021年8月23日に3番艦(『アムール造船工場』建造艦としては1番艦)「ブーイヌイ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

2022年6月12日、4番艦(『アムール造船工場』建造艦としては2番艦)「ラズムヌイ」が起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20385コルベット「ラズムヌイ」起工(2022年6月12日)]


そして7月1日、5番艦(『アムール造船工場』建造艦としては3番艦)「ブイストルイ」が起工される事になりました。

ロシア太平洋艦隊には、同名の戦隊水雷艦(駆逐艦)「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)が在籍していますが、2020年春の太平洋艦隊の演習へ参加した後は洋上へ出ておらず、2021年には予備役となっているので、近い内に除籍されるようです。
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近代化改装される原子力水中巡洋艦イルクーツクは2023年末にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する

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『タス通信』より
2022年6月24日9時4分配信
【近代化される原子力潜水艦「イルクーツク」は2023年に太平洋艦隊の戦闘編制へ復帰する】
モスクワ、6月24日/タス通信

戦闘能力を強化する近代化が行なわれているプロジェクト949AM「アンテイ」原子力潜水艦「イルクーツク」は、2023年末に太平洋艦隊の戦闘編制へ復帰する。
『タス通信』造船分野の情報提供者より伝えられた。

「プロジェクト949AM原子力潜水艦イルクーツクは、近代化の後、2023年末に太平洋艦隊へ復帰します。
現在、潜水艦は工場航行試験を行なっています」

彼は話した。

対談者によると、この原子力潜水艦の戦闘能力は少なくとも2倍に増加する~48基のミサイル「オーニクス」「カリブル-PL」を搭載する。
「海軍へ引き渡されるまでに、イルクーツクはこれらのミサイルの発射を実行します」
彼は付け加えた。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、『タス通信』の情報筋は、近代化中に「イルクーツク」プロジェクト949AM潜水艦となるだけでは無いと述べた。
24基の対艦ミサイル「グラニート」に代わり48基の根本的に新しいミサイル「カリブル-PL」、「オーニクス」を搭載する能力を得る。
つまり、潜水艦は沿岸目標へ打撃を与える事が出来るようになる。

潜水艦の艦内の手持ちのミサイルの具体例は、それの前に与えられた任務に依る。

「イルクーツク」は、最初は2017年、次に2019年、そして2022年に太平洋艦隊潜水艦部隊の戦闘編制へ復帰する予定であった。

原子力潜水艦「イルクーツク」(当初はK-132)は、造船所『セヴマシュ』(今は『統合造船業営団』へ加入)で1985年5月8日に起工された。
1987年12月29日に進水し、1988年12月30日に海軍へ引き渡された。
1990年に太平洋艦隊への艦隊間移動を行なった。
1993年に「イルクーツク」と命名された。
1997年には予備役に編入された。
2001年には修理の為、極東工場『ズヴェズダー』へ到着した。
修理及び近代化は2019年にようやく始まった。
プロジェクト949A原子力潜水艦の主要打撃兵装は、24基の対艦ミサイル「グラニート」である。



プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII級)巡洋潜水艦の3番艦K-132は、1985年5月8日にセヴェロドヴィンスク北方機械製造事業(セヴマシュ)で起工され、1987年12月29日に進水、1988年12月30日にソ連海軍へ納入され、1989年1月4日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
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1989年10月31日に赤旗北方艦隊に編入され、同年11月16日にザーパドナヤ・リツァ基地へ配備されました。
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1990年8月30日~9月27日にザーパドナヤ・リツァ基地からカムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地へ移動し、1990年10月29日付で赤旗太平洋艦隊へ転属しました。
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1992年4月28日付で「原子力水中巡洋艦」へ分類変更され、1993年4月13日には「イルクーツク」と命名されました。
(合わせて同名の都市との後援協定を締結)

1997年11月には予備役に編入され、2001年11月には沿海地方ボリショイ・カーメニ市艦船修理工場『ズヴェズダー』へ回航されました。
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しかし、修理の為の予算の割り当ては無く、10数年に渡り『ズヴェズダー』の岸壁に係留されていました。
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その後、主要兵装の長距離対艦ミサイルを換装する大規模な近代化改装(プロジェクト949AM)が行なわれる事になりました。
[オスカーII級原潜イルクーツクは高度な近代化を実施する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]

2019年7月から本格的な近代化改装工事が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクと原子力巡洋潜水艦マガダンの近代化改装が始まる]

近代化改装により、「イルクーツク」は計48基の各種巡航ミサイル(「カリブル」「オーニクス」「ツィルコン」を搭載できるようになります。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは近代化改装により合計48基の巡航ミサイル(カリブル/オーニクス/ツィルコン)を搭載する]
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「イルクーツク」太平洋艦隊への復帰は2023年末に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクの近代化改装は2023年に完了する]


なお、プロジェクト949Aの近代化改装に関しては、以前から計72基の各種巡航ミサイルを搭載できるようになるという情報も出ています。
[近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト949AM原子力水中巡洋艦は72基の巡航ミサイル(カリブル/オーニクス/ツィルコン)を搭載する]
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻が近代化改装され、72基の巡航ミサイルを搭載する]
プロジェクト949A巡航ミサイルの他に総計24基の魚雷を搭載できますが、巡航ミサイル「カリブル」魚雷発射管からも発射できるので、魚雷の代わりに「カリブル」を搭載すれば、ミサイル発射機の分も合わせて理論上は計72基の巡航ミサイルを搭載できるという事なのかもしれません。
(無論実際には、魚雷を全く積まないという事は有り得ませんが)

ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はフィリピンのマニラ港訪問を終えて出航した


『タス通信』より
2022年6月23日19時19分配信
【太平洋艦隊戦闘艦支隊はフィリピンのマニラ港から出航した】
モスクワ、6月23日/タス通信

太平洋艦隊戦闘艦支隊フィリピン共和国マニラ港への業務寄港を完了し、そこから去った。
艦隊広報サービスは発表した。

「フリゲート マルシャル・シャーポシニコフとコルベット グレミャーシチーで構成される太平洋艦隊戦闘艦支隊はフィリピン共和国のマニラ港への業務寄港を完了し、そこから去りました」
声明では、こう述べられた。

指摘されたように、寄港の枠組みで共和国ロシア連邦大使マラーと・パヴロフが艦を訪れた。
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寄港の主な目的は、アジア-太平洋地域の国との海軍協力の維持と発展である。

艦支隊は更に、遠距離航海計画の下で任務遂行を継続すると艦隊は伝えた。




2022年5月20日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)とコルベット「グレミャーシチー」(337)は、他のロシア太平洋艦隊の主力水上艦と共にウラジオストクを出航しました。

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5月末に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。


2022年6月3日、ロシア連邦国防省は、6月3日から10日まで太平洋上でロシア太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将指揮下の40隻以上の艦船と20機の航空機が参加する演習が実施されると発表しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月3日7時58分配信
【40隻以上の海軍の艦船は太平洋で演習を実施する】

6月1日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」オホーツク海で対空防衛演習を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月1日10時38分配信
【フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は「敵」爆撃機を無力化した】

6月9日、海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」(DD-103)は、北海道根室半島南東沖で太平洋艦隊水上艦部隊を確認しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月10日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月15日、コルベット「グレミャーシチー」太平洋上で対潜演習を実施し、その中で対潜ミサイル「オトヴェート」の模擬発射訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月15日9時25分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は仮想敵潜水艦狩りを行なった】

同じ6月15日、太平洋艦隊水上艦部隊北海道襟裳岬沖から千葉県犬吠岬沖へ向かった事が海上自衛隊により確認されました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

翌6月16日、太平洋艦隊水上艦部隊伊豆諸島海域を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月17日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


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その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」は本隊と別れ、フィリピンへ向かいました。
(本隊は6月23日にウラジオストクへ帰投)

6月22日にフィリピンマニラ港へ寄港しました。
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そして6月23日にマニラ港から出航しました。

「マルシャル・シャーポシニコフ」「グレミャーシチー」は、今後も東南アジアへの遠距離航海を続けるようです。