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カリーニングラード州のロシア海軍飛行場へ配備された極超音速ミサイル「キンジャール」搭載戦闘機MiG-31Iは地上攻撃訓練を実施した

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『タス通信』より
2022年9月29日23時36分配信
【戦闘機MiG-31は演習で「敵」装備へのミサイル打撃へ取り組んだ】
カリーニングラード、9月29日/タス通信

今年8月にカリーニングラード州へ移転した最新迎撃戦闘機MiG-31は、仮想敵の装備へ打撃を与える演習を実施した。
木曜日にバルト艦隊広報サービスは発表した。

「演習中、航空機MiG-31の乗員は、バルト艦隊海上航空隊の戦闘機Su-27戦闘機編隊の援護の下で、仮想敵の大規模な鉄道交差点、軍部隊及び装甲車両集積所へ仮想ミサイル打撃を与えました」
広報サービスは話した。

これに加えMiG-31の乗員は、成層圏飛行、仮想敵航空機の攻撃からの離脱、そして更に州の予備飛行場への移動の為の行動へ取り組んだ。

次に、MiGを援護する戦闘機Su-27の飛行士は、戦闘訓練を実施し、単独で、そして編隊の一員として、敵航空機の探知と吊り下げミサイル兵器の使用による「破壊」を果たした。

「演習の主な目的は、飛行要員が意図された戦闘任務及び特殊任務を遂行する準備態勢の点検、そして更に航空機材の戦闘能力を完全に使用する新たな戦術動作と行動方法への実地での取り組みです」
広報サービスは指摘した。

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以前に伝えられたように、8月18日、追加の戦略的抑止措置実行の枠組みにおいて、極超音速ミサイル「キンジャール」を持つ3機の航空機MiG-31Iカリーニングラード州チカロフスク飛行場へ移転した。
飛行場では、これらの航空機の24時間体制の戦闘当直が組織される事が指摘された。



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ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州チカロフスク飛行場には、バルト艦隊航空隊戦闘機Su-27が配備されています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で空対空ミサイル発射及び地上掃射訓練を実施した]


2022年3月18日、チカロフスク飛行場ロシア航空宇宙軍極超音速ミサイル「キンジャール」搭載戦闘機MiG-31Iが3機到着しました。

[3機の極超音速ミサイル「キンジャール」搭載戦闘機MiG-31Iはカリーニングラード州のロシア海軍航空隊の飛行場へ展開した]

今後暫くの間、3機のMiG-31Iチカロフスク飛行場を拠点にして行動します。
[カリーニングラード州へ配備された極超音速ミサイル「キンジャール」搭載戦闘機MiG-31Iは地上攻撃訓練を実施した]
[カリーニングラード州へ配備された極超音速ミサイル「キンジャール」搭載戦闘機MiG-31Iはロシア海軍バルト艦隊の前線爆撃機Su-24Mと共に飛行場攻撃訓練を実施した]
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ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはカムチャツカ半島の原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した


『タス通信』より
2022年9月28日15時12分配信
【太平洋艦隊へ移動した原子力潜水艦「クニャージ・オレグ」と「ノヴォシビルスク」は恒久駐屯所へ到着した】
モスクワ、9月28日/タス通信

ロシア連邦海軍太平洋艦隊へ移動した原子力潜水艦「クニャージ・オレグ」「ノヴォシビルスク」は、カムチャツカ地方の恒久駐屯所へ到着した。
水曜日にロシア連邦国防省は発表した。

「戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」)クニャージ・オレグと有翼ロケット原子力水中巡洋艦(プロジェクト885M、「ヤーセン-M」)ノヴォシビルスクは北方艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行ない、カムチャツカの恒久駐屯所へ到着しました」
声明では、こう述べられた。

ルートのかなりの部分の約5500海里の距離において原子力艦北極の氷の下を通行した。
複合北極探検『ウムカ-2022』の枠組みで、水中位置に居た原子力水中巡洋艦「ノヴォシビルスク」チュクチ海エリアから海上目標へ対艦有翼ミサイル「オーニクス」を発射した。

ヴィリュチンスク原子力巡洋艦太平洋艦隊潜水部隊司令官ウラジーミル・ドミトリエフ中将に出迎えられた。
「彼は原子力潜水艦の艦長から北極の艦隊間移動完了の報告を受け、恒久駐留場所へ到着した潜水艦乗員を祝福しました」
声明では、こう指摘された。

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戦略用途ロケット水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造され、近代化された第4世代原子力潜水艦プロジェクト「ボレイ-A」の2隻目の潜水艦である。
それは2014年7月27日に起工され2020年7月16日に進水した
第4世代潜水艦は最初のプロジェクト「ボレイ」原子力潜水艦とは低騒音、より改善された操艦及び深度維持システム、そして更に兵器管制システムが異なっている。

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「ノヴォシビルスク」は、プロジェクト885M (コード名「ヤーセン-M」)原子力潜水艦の最初の生産艦である。
2013年7月26日に起工され2019年12月25日に進水した
プロジェクト885/885M潜水艦の主要打撃兵器は有翼ミサイル「カリブル」「オーニクス」である。




ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの5番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては2番艦)K-552「クニャージ・オレグ」と、プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの3番艦(改良型プロジェクト885M「ヤーセン-M」としては2隻目)K-573「ノヴォシビルスク」は、2021年12月21日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「クニャージ・オレグ」は2022年1月31日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動し、バレンツ海で慣熟訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

2022年5月中旬には北極海魚雷発射訓練を行ないました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年5月13日4時16分配信
【潜水艦「クニャージ・オレグ」は魚雷を北極の氷へ突き刺した】


一方、「ノヴォシビルスク」は2022年5月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動し、バレンツ海で慣熟訓練を行ない、5月末には北方艦隊の演習『クムジャ-2022』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは2022年7月末に巡航ミサイル「カリブル」と「オーニクス」を発射する]

「クニャージ・オレグ」「ノヴォシビルスク」は、2022年8月中旬以降に配備先であるカムチャツカ半島への移動を開始し、北極海を横断しました。
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「ノヴォシビルスク」は9月16日にチュクチ海から超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクとオムスクはチュクチ海で超音速対艦ミサイル「オーニクス」とグラニートを発射した]

9月28日にカムチャツカ半島太平洋艦隊原子力潜水艦基地ヴィリュチンスク(ルイバチー)へ到着しました。


「クニャージ・オレグ」太平洋艦隊へ配備される3隻目の「ボレイ」シリーズ(改良型「ボレイ-A」としては最初)、そして「ノヴォシビルスク」太平洋艦隊へ配備される最初の「ヤーセン」シリーズとなります。


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カムチャツカ半島ヴィリュチンスク(ルイバチー)には、太平洋艦隊潜水部隊(旧赤旗第16潜水戦隊)の2個潜水艦師団が駐留しており、太平洋艦隊所属の原子力潜水艦全てが配備されています。

[第10潜水艦師団]
原子力水中巡洋艦K-573「ノヴォシビルスク」、K-456「トヴェリ」K-186「オムスク」、K-150「トムスク」
原子力巡洋潜水艦K-419「クズバス」
(この他に原子力水中巡洋艦K-132「イルクーツク」K-442「チェリャビンスク」、原子力巡洋潜水艦K-331、K-295「サマーラ」が近代化改装中)

[第25潜水艦師団]
戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦K-552「クニャージ・オレグ」、K-550「アレクサンドル・ネフスキー」K-551「ウラジーミル・モノマーフ」K-44「リャザン」

ロシア海軍北方艦隊の対潜ヘリコプターKa-27はバレンツ海で潜水艦捜索演習を実施した


『ズヴェズダーテレビ』より
2022年9月27日17時7分配信
【ヘリコプターKa-27はバレンツ海で「敵」潜水艦を探知した】

北方艦隊対潜ヘリコプターKa-27の乗員は、バレンツ海潜水艦の捜索演習を実施した。
業務は戦闘訓練コースの枠組みで行なわれた。

ヘリコプター乗員は午前から飛行した。
シフトとシフトごとに着陸と新たな離陸が行なわれた。
仮想敵潜水艦を捜索し、それを探知し、電波位置測定機器(レーダー)及び水中音響機器(ソナー)の助力により潜水艦を探知、追尾する戦術動作へ取り組んだ。

Ka-27は故障の無いヘリコプターと呼ばれている。
それはあらゆる時間帯に様々な気候条件で戦闘任務を遂行できる。
高精度自動操縦装置を装備しており、水中音響ステーション(ソナー)の降下に必要な特定地点での長時間のホバリングを可能にする。

Ka-27照準-捜索システム潜水艦を探知し、その座標、移動データを特定し、兵器の使用を推奨する。

対潜ヘリコプターKa-27は、1978年に初飛行し、長期に渡り軍へ配備されているにも関わらず、依然として潜水艦の探知、追尾、破壊の為の最高の回転翼機の1つである。
戦闘訓練への取り組みに加え、この日、海上飛行士は編隊飛行任務を遂行した。



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現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを50機以上保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]

Ka-27Mへの近代化改修作業は『クメルタウ航空機製造事業』で実施されています。
[ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊へ近代化されたヘリコプターKa-27Mを供給する準備を整えている]
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Ka-27M試作機(0909号機)は、北方艦隊で試験が行なわれました。
[艦載ヘリコプターKa-27Mの試験は北方艦隊で行なわれている]

北方艦隊には8機程度のKa-27Mが配備されており、Ka-27PLと共にセヴェロモルスク-1飛行場に駐留するキルケネス赤旗・第830独立艦上対潜ヘリコプター連隊(2個混成飛行中隊で構成)に所属しています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上対潜ヘリコプターの3分の1が近代化されたKa-27Mとなった]
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ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」はバルト海で高射ミサイル「リドゥート」を発射した

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『タス通信』より
2022年9月28日0時27分配信
【バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」は海上で複合体「リドゥート」のミサイル射撃を実行した】
カリーニングラード、9月27日/タス通信

バルト艦隊コルベット「ストイーキー」乗組員は、海上射爆場で高射ミサイルの戦闘発射を伴う戦術演習を実施した。
火曜日に艦隊広報サービスは発表した。
ミサイルは指定目標へ成功裏に命中した。

「海上への出航中、コルベット"ストイーキー"乗組員は、仮想敵の対艦ミサイルを模した困難な空中標的によるミサイル打撃を撃退する任務を遂行しました」
「ストイーキー」
乗組員は、海上配置高射ミサイル複合体「リドゥート」を使用して標的への射撃を実行したと広報サービスは話した。
標的ミサイルは、バルチースク海軍基地ロケット艦・ロケット艇連合部隊小型ロケット艦「パッサート」から発射された。
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コルベット「ストイーキー」から発射された高射ミサイルは、指定目標へ成功裏に命中した事を広報サービスは強調し、射撃は、仮想敵が電子電波対抗手段を使用する困難な妨害条件下で行なわれたと説明した。

「演習が行なわれたバルト艦隊の海上射爆場は、民間船舶航行にとって一時的に危険である事が宣言されました。
ミサイル発射海域の安全を保障する任務は、艦隊の10隻以上の水上艦及び支援船により遂行されました」

艦隊広報サービスは話した。

射撃任務を遂行した後、「ストイーキー」の乗組員は一連の艦上演習を実施した~電波電子戦闘、ダメージコントロール、対破壊工作防衛、操艦の要素及び狭い場所での艦の通行への取り組み。

「ストイーキー」プロジェクト20380コルベットである。
プロジェクト20380艦中央海洋設計局『アルマーズ』(サンクトペテルブルク)により開発された多目的コルベットであり、近海ゾーンでの護衛及び打撃任務の遂行、近海の哨戒、巡視勤務の為に意図されている。
コルベットは、汎用砲複合体高射ミサイル複合体対艦ミサイル及び自動砲装置、その他の兵器で武装している。
艦にはヘリコプターKa-27が駐留できる。



プロジェクト20380コルベットの4番艦「ストイーキー」(545)は2006年11月10日に起工され、2012年5月30日に進水し、2014年7月18日に納入され、7月27日に正式に就役しました。
[コルベット「ストイーキー」は2ヶ月遅れでロシア海軍へ引き渡された]

2016年夏以降は、度々北大西洋(北海)へ進出しています。

2016年6月には同型艦「ボイキー」(532、2013年5月16日就役)と共に北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2018年6月中旬にも同型艦「ボイキー」と共に北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年10月22日、同型艦「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と共に北大西洋への航海へ出発し、11月13日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

2019年6月25日、同型艦「ボイキー」と共に北大西洋への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年8月にはバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年8月末には同型艦「ステレグーシチー」、「ボイキー」と共にバルト海の演習へ参加しました。

2019年9月末には同型艦が4隻揃ってバルト海の演習へ参加しました。


2020年2月19日には大型揚陸艦「コロリョーフ」と共にバルチースクを出航し、大西洋(北海)へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と大型揚陸艦コロリョーフは大西洋へ向かった]

3週間ほど北海で行動し、各種の演習を行なった後、3月16日にバルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と大型揚陸艦コロリョーフは遠距離航海を終えてバルチースクへ帰投した]

2020年8月初頭のロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、8月8日には北海へ進出して模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

その後にバルト海へ戻り、対潜戦闘訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット3隻はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]


2020年12月16日、「ストイーキー」中型海洋給油船「コラ」海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」を伴い、地中海・インド洋への遠距離航海へ出発しました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海とインド洋への遠距離航海へ出発した]
「ストイーキー」地中海、そしてインド洋へ行くのは、これが初めてです。
(これまでは北海までしか行かなかった)

12月24日にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]

ラ・マンシュ海峡を通過した後、12月28日に大西洋上で対潜演習を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は大西洋上で対潜演習を行なった]
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12月29日、「ストイーキー」と随伴船はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ストイーキー」と随伴船は地中海中部で2021年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の4隻の艦船は地中海で2021年の新年を迎える]

その後、地中海東部へ向かい、2021年1月9日にロシア海軍物資供給所が在るシリアタルトゥース港へ到着しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はシリアのタルトゥース港へ寄港した]

なお、「コラ」は別行動を取り、2021年1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った北方艦隊フリゲート「アドミラル・カサトノフ」救助曳船「ニコライ・チケル」への洋上給油を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

一方、「ストイーキー」は1月22日に地中海東部で模擬射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海東部で模擬射撃演習を行なった]

その後、「コラ」「ストイーキー」と合流し、1月26日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を訪れた]
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1月29日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を去った]

その後、南下してスエズ運河へ入り、2月1日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]

2月6日にはアデン湾東部に到達し、アデン湾から紅海へ行く民間船の護衛を開始しました。。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾で商船を護衛する]

その後、イラン沖へ向かい、2月15日からイラン海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍とイラン海軍の合同演習がアラビア海で実施される]
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアラビア海でイラン海軍との合同演習へ参加する]

2月16日には海賊に乗っ取られた船を解放する訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はイラン海軍と合同で海賊対処演習を行なった]

これでイラン海軍との合同演習は完了し、バルト艦隊艦船支隊イラン沖を離れ、オマーンサラーラ港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はイラン海軍との合同演習を完了し、オマーンへ向かった]

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2月20日にサラーラ港へ入港し、物資(燃料、水、食料)を補充した後、2月23日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はオマーンのサラーラ港への訪問を終えた]

2月25日にアデン湾東方海域へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾を西進する商船を護衛する]

2月26日、バルト艦隊艦船支隊は、アデン湾を西進するサンクトペテルブルク有限会社『トランスフロート』に所属する貨物船「エセニヤ」(IMO: 9194036、1999年10月18日竣工)の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾を通過するロシアの貨物船を護送する]

『Marine Traffic』より
【「エセニヤ」】

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紅海へ入るまで貨物船「エセニヤ」に同行した後、3月2日からアデン湾を東進する商船2隻の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾を東進する商船を護送する]

3月12日に再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は再びオマーンのサラーラ港を訪れた]

3月15日にサラーラ港を出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はオマーンを去った]

その後、スーダンポートスーダンへ寄港し、3月19日に出航しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスーダンを訪れた]

3月23日、「ストイーキー」と共に紅海を北上していた給油船「コラ」の船尾にバルバドス貨物船「アーク・ロイヤル」(IMO:9219446) が接触しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラはスエズ湾でバルバドスの貨物船と接触した]
ただし損傷は極めて軽微であり、乗組員に負傷者は無く、燃料も流出していません。

『Marine Traffic』より
【貨物船「アーク・ロイヤル」】

そして、「ストイーキー」「コラ」スエズ運河へ入ろうとしていた矢先の3月23日、運河を通行中の大型貨物船が座礁し、運河が塞がってしまいました。

この為、「ストイーキー」「コラ」も足止めを喰らう事になりました。

座礁した大型貨物船は3月29日に離礁に成功し、スエズ運河の航行は再開されました。

これを受けて「ストイーキー」「コラ」スエズ運河を通過し、3月31日には地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と中型海洋給油船コラはスエズ湾を通過して地中海へ入った]

4月2日、「ストイーキー」は再びキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は再びキプロスのリマソール港を訪れた]

リマソール港を出航後、シリアタルトゥース港へ行き、地中海東部に留まっていた海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」、更には2020年12月下旬からタルトゥース港に居た水上修理所(工作船)PM-82と合流し、4月8日に同港から出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海東部を去る]
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「ストイーキー」と3隻の随伴船地中海を西へ進み、4月19日にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海を去った]

4月24日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は英仏海峡を通過した]

その後にバルト海へ入り、4月28日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海・インド洋遠征を終えて母港バルチースクへ帰投した]

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


2021年9月10日から16日まで実施されたロシア・ベラルーシ合同演習『ザーパド-2021』コルベット「ステレグーシチー」、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」などと共に参加しました。
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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年9月14日9時0分配信
【バルト艦隊の艦は演習『ザーパド-2021』の枠組みにおいてバルト海エリアでの射撃を実施した】

12月7日にバルト海対艦ミサイル「ウラン」を発射しました。

[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はバルト海で対艦ミサイル"ウラン"を発射した]

2022年1月24日、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共にバルチースクを出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は遠距離航海へ出発した]

2隻のコルベットバルト海を出て北海へ入り、その後、ラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、2月初頭にはアイルランド南方海域へ進出しました。


その後バルト海へ引き返し、2月16日にバルチースク基地へ帰投しました。
[アイルランド南方海域へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は母港バルチースクへ帰投した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』クロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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9月13日にはバルト海で実弾射撃訓練(対空射撃と機雷掃討)を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」はバルト海で砲撃訓練を実施した]

9月27日にバルト海高射ミサイル「リドゥート」を発射し、小型ロケット艦「パッサート」から発射された標的ミサイル(おそらくは対艦ミサイル「マラヒート」)を撃墜しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはカムチャツカ沖で対潜演習を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年9月27日10時37分配信
【カムチャツカ沖で大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は「敵」潜水艦を狩った】

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」の乗組員は、恒久駐留所への移動中にカムチャツカ沖の太平洋上で対潜演習を実施した。

9月27日・火曜日にロシア連邦国防省広報サービスが発表したように、演習計画下で大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」の乗組員は、正体不明の仮想敵潜水艦が居る海域についてのデータをヘリコプターKa-27から受信した。

潜水艦との接触を確立する命令を受け取った後、大型対潜艦は進路を変更し、水中物体の捜索活動へ着手した。

「敵」潜水艦を探知した後、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」の乗組員は噴射推進深海爆弾対潜魚雷を仮想使用した。
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演習任務は成功裏に遂行された事を軍当局は強調した。

広報サービスは、演習中に水中目標は電子方式でシミュレートされたと付け加えた。

「アドミラル・パンテレーエフ」プロジェクト1155(コード名「フレガート」)大型対潜艦である。
1992年5月から勤務に就いている。
満載排水量7480トン、全長163メートル、29.5ノットの速力を発揮する。
兵装は8基の高射ミサイル複合体「キンジャール」発射装置(64基のミサイル)、2基のロケット魚雷「ラストルブ」4連装コンテナ装置、噴射推進爆撃装置RBU-6000、そして更に砲複合体AK-100及びAK-630Mである。



プロジェクト1155大型対潜艦の12番艦(最終艦)「アドミラル・パンテレーエフ」は、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で1988年4月28日に起工され、1990年2月7日に進水し、1991年12月19日に当時のソ連海軍へ納入されました。
ソ連邦解体(1991年12月25日)の翌年の1992年5月1日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

1992年後半にバルト海から極東へ回航され、1992年12月28日にウラジオストクへ到着しました。
[ウダロイ級12番艦アドミラル・パンテレーエフ]
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1995年8月末~9月初頭には対日戦勝50周年記念行事へ参加する為にハワイ真珠湾を訪問しました。
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2007年9月末にウラジオストク沖で実施されたアメリカ海軍との合同演習『パシフィック・イーグル-2007』へ参加しました。
[チハオケアンスキー・オリョール-2007]

2009年3月末から7月初頭までアデン湾への遠距離航海を行ない、ソマリア海賊対処任務に従事しました。
[ロシア海軍第3次ソマリア遠征]
4月28日にはソマリア沖で29名の海賊を拘束しました。
[ロシア海軍第3次ソマリア派遣隊、海賊を拘留]

2011年10月から2012年1月までアデン湾の海賊対処任務に就き、2月12日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア太平洋艦隊第6次海賊対処部隊はウラジオストクへ戻ってきた]

2012年7月にはハワイ沖でアメリカ主催の環太平洋合同演習『リムパック-2012』へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊は環太平洋演習リムパック-2012に参加する]
[ロシア海軍リムパック参加部隊は帰港した]

2013年3月から12月下旬まで地中海東部への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~12月)]

2014年5月下旬に東シナ海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2014』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

2014年7月下旬にピョートル大帝湾で実施されたインド海軍との合同演習『インドラ-2014』へ参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2014」の活動段階が始まる]
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2014」2日目]

2014年9月にはオホーツク海で抜き打ち演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊主力部隊はオホーツク海で「抜き打ち演習」に参加した]

2015年2月から8月まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ遠距離航海(2015年2月-8月)]

2016年中に対潜ソナーのオーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年8月中旬にウラジオストクを出航し、12月22日に帰港しました。
この間、9月には北極圏北方艦隊との合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは北極圏遠征から戻ってきた]

2017年4月13日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」と共に対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で対空戦闘訓練を行なった]

2017年4月下旬にヘリコプターの発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは艦載ヘリコプターの着艦訓練を行なった]

2017年6月末にラ・ペルーズ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入り、演習を行なった後、7月初頭には同海峡を通過して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦16隻はラ・ペルーズ海峡を通過して日本海へ入った]

2017年10月2日から2018年1月8日まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は東南アジア遠征を終えてウラジオストクへ帰投した]

その後、2018年3月20日から始まった太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船はピョートル大帝湾で演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]

2018年6月22日には沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留している対潜ヘリコプターKa-27PLの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で艦載ヘリコプターKa-27の発着訓練を行なった]

2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で演習を行なった]
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の掃海艦艇は太平洋及びオホーツク海で掃海演習を行なった]

2018年10月1日から2019年1月24日まで東南アジアへの遠距離航海を行ない、インド海軍との合同演習演習『インドラ・ネイヴィー-2018』へ参加しました。
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[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2018年10月-2019年1月)]

2019年2月27日、同型艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と共にピョートル大帝湾潜水艦の捜索・探知訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

2019年5月中旬にピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行なった]

2019年8月中旬~下旬に他の太平洋艦隊所属艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、8月末~9月中旬に掛けてオホーツク海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとロケット艇2隻は太平洋で対艦ミサイルを発射した]

2019年9月17日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ戻りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年9月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2019年10月から12月まで東南アジアへの遠距離航海へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2019年10月-12月)]

2020年3月末~4月末の太平洋艦隊オホーツク海演習へ参加し、5月5日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

2020年5月14日にピョートル大帝湾ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはヘリコプターの発着訓練を行なった]
その後、日本海を南下し、5月17日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入り、その後、太平洋上で行動した後、5月19日に対馬海峡を北上して日本海へ入り、ウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻の艦船は洋上で『太平洋艦隊の日』を迎えた]

2020年6月28日には大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、小型対潜艦「コレーエツ」、「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」、MPK-221と共に日本海潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦部隊と対潜哨戒機は日本海で潜水艦捜索演習を行なった]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』ウラジオストク(金角湾)の観艦式へ参加しました。

2020年8月中旬にウラジオストクを出航し、9月中旬までオホーツク海ベーリング海で演習を行ないました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2020年10月19日にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で対水上射撃及び機雷掃討訓練を行なった]

2020年11月1日から12月29日まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2020年11月-12月)]

2021年5月15日にピョートル大帝湾で各種砲撃訓練(対水上、対空、機雷掃討)とヘリコプター発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で砲撃訓練とヘリコプター発着訓練を行なった]

5月16日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年5月17日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

5月27日、オホーツク海病院船「イルティシュ」への負傷者移送訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはオホーツク海で病院船イルティシュへの負傷者移送訓練を行なった]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年10月には日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。
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[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

11月中旬にウラジオストクを出航し、日本海潜水艦の捜索訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月19日9時38分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は日本海で「敵」潜水艦を探した】

11月18日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、東南アジア諸国連合(ASEAN)との合同演習へ参加する為、インドネシアへ向かいました。
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習は2021年12月1日~3日にインドネシア沖で実施される]

ロシア海軍ASEAN諸国海軍の初の合同演習は12月1日からスタートし、3日まで続きました。
海上での演習はスマトラ島北部沖で実施されました。


[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習がインドネシアで始まった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加する]
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習『ARNEX-2021』は終了した]

演習が終わった後、母港ウラジオストクへの帰路に就き、12月11日には補給の為、フィリピンマニラ港へ寄港し、12月13日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給の為にフィリピンのマニラ港へ寄港した]
[ASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給を終えてフィリピンのマニラ港を去った]

12月15日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年12月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

12月17日に日本海で対潜戦闘訓練を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ASEAN諸国海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜演習を行なった]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、他の太平洋艦隊所属艦20隻以上と共に2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

2月7日にオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

オホーツク海での演習を終えた太平洋艦隊艦船部隊太平洋を南下して津軽海峡を通過し、3月10日に日本海へ入りました。
[【珍説】ロシア海軍艦船の津軽海峡通過は「日本けん制」「日本への脅し」]

3月14日までにウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]


それから約10日後の3月23日、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」中型海洋給油船「イジョラ」は、今度はアジア太平洋地域(東南アジア)への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

3月24日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年3月25日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

3月30日頃に東シナ海艦載ヘリコプターの発着訓練と潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは東シナ海で艦載ヘリコプターの発着訓練と潜水艦捜索訓練を実施した]

4月初頭に南シナ海で洋上補給を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは南シナ海で洋上補給を行なった]

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4月4日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ入った後、ロシアの3隻の商船をエスコートしてマラッカ海峡へ入り、4月7日にはシンガポール海峡を通過して南シナ海へ入りました。

4月10日頃に南シナ海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは南シナ海で対空戦闘訓練を実施した]

4月18日には南シナ海給油船「イジョラ」を航空攻撃から防衛する演習を行ないました。
『インテルファクス』極東ニュースより
2022年4月18日4時48分配信
【太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は演習中に東シナ海で仮想敵から海洋給油船を護った】

4月19日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年4月20日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月23日にウラジオストクへ帰投しました。
『インテルファクス』極東ニュースより
2022年4月23日9時39分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」はウラジオストクの駐留所へ戻ってきた】

2022年5月下旬にウラジオストクを出航し、オホーツク海及び太平洋で実施された太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の太平洋演習(2022年6月上旬)]

6月23日にウラジオストクへ帰投しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

7月22日にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を実施した]

8月2日にはウラジオストク無人機の攻撃を受けたという想定下で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはウラジオストクで対空防衛訓練を実施した]

8月上旬にウラジオストクを出航し、その後、オホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「ソヴェルシェーンヌイ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は2022年8月10日にウラジオストクから遠距離航海へ出発する]

その後の動向は明らかにされていませんが、カムチャツカ半島周辺で行動していたようです。

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の艦上対潜ヘリコプターKa-27MとKa-27PLはバルト海で対潜戦闘訓練を実施した

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『タス通信』より
2022年9月27日0時3分配信
【バルト艦隊のヘリコプター乗員は航空爆弾で「敵」潜水艦を破壊した】
カリーニングラード、9月26日/タス通信

バルト艦隊の約10機の対潜ヘリコプターKa-27は、対潜航空爆弾で仮想敵潜水艦の破壊へ取り組む演習へ参加した。
月曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「艦隊海上航空隊の混成ヘリコプター連隊の艦上対潜ヘリコプターKa-27M及びKa-27PLの乗員は、計画演習の枠組みにおいて艦隊の海上射爆場で仮想敵潜水艦を捜索、追跡し、破壊する任務を遂行しました」
広報サービスは話した。

演習計画の下、ロシア連邦領海で「敵」潜水艦が発見された。
対潜ヘリコプター乗員には、水中の物体を探知し、破壊する任務が与えられた。

「海上航空隊のヘリコプターKa-27M及びKa-27PLは海上の指定区画へ送られ、そこで乗員は電波位置測定手段(レーダー)と水中音響手段(ソナー)を使用して潜水艦の正確な場所を特定し、特殊地標海上航空爆弾OMAB-25Nの助力によりそれを探知し、その後、対潜航空爆弾で水中目標を『破壊』しました」
広報サービスは指摘し、演習で任務へ取り組む為に練習爆弾UPLAB-50が使用された事を明らかにした。

戦闘訓練活動には約10機の航空機材が関わったと広報サービスは話した。

Ka-27は、等級5までの海上の波と、昼間及び夜間に良好及び困難な気象条件下において、駐留艦から200キロメートルまで離れた捜索海域で、深度500メートルまでの時速75キロメートルで移動する潜水艦を探知、追跡、破壊する為に意図されている艦載対潜ヘリコプターである。
ヘリコプターは、単独或いはグループの一員として、全ての地理的緯度で艦と連携し、戦術任務の遂行を保障できる。
ヘリコプターは、沿岸飛行場と艦の両方から動作できる。



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現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを50機以上保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]

2018年1月11日、バルト艦隊航空隊の基地へ1機目のKa-27Mが到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]

2018年10月6日、バルト艦隊航空隊は更に5機のKa-27Mを受領しました。
これでバルト艦隊Ka-27Mは合計6機になりましたが、おそらくは、同艦隊所属のプロジェクト11540警備艦2隻とプロジェクト20380コルベット4隻への搭載用でしょう。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを5機受領した]


バルト艦隊ヘリコプターは、カリーニングラード州ドンスコエ飛行場に駐留する第396混成ヘリコプター連隊へ配備されています。
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[第396混成ヘリコプター連隊]
・第125独立ヘリコプター飛行隊:Mi-8、Mi-24
・第396独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊:Ka-27、Ka-29

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはコラ半島とバレンツ海上空で夜間飛行訓練を実施した


『ズヴェズダーテレビ』より
2022年9月26日9時1分配信
【視界が制限された条件下で:ムルマンスク州でのMiG-29Kの夜間飛行の映像】

北方艦隊(第45)航空・防空軍(第100)独立艦上戦闘航空連隊の飛行士は、ムルマンスク州軍用飛行場の1つで艦上戦闘機MiG-29Kの夜間飛行へ取り組んだ。

軍人はコラ半島及びバレンツ海上空の困難な気象条件下で受け取った飛行任務へ取り組んだ。
任務遂行中に戦闘機MiG-29K乗員は、視界が制限され、沿岸の目印を欠く条件下で航空機を計器で操縦した。

双樹技術の改善に加え、戦闘機飛行士は仮想敵航空機の迎撃と一連の空中戦闘の要素へ取り組んだ。

総計で夜間訓練には10名以上の飛行乗員が関わり、総飛行時間は15時間以上に及んだ。



[艦上戦闘機MiG-29K/KUB]
[艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB(旧ブログ)]
[RSKミグMiG-29K/MiG-29KUB艦上戦闘機(RSKミグ公式サイト)]

ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の新たな艦上戦闘機は、当初、Su-27KUB(1999年初飛行)とMiG-29K/KUB(2007年初飛行)の2機種から選ぶ事になっていました。
[ロシア海軍は、2016年以降に新しい艦上戦闘機を採用する]

艦上戦闘機Su-27KUB(Su-33UB)
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その後、2009年2月にはMiG-29K/KUBに絞られる事になりました。
[ロシア海軍、MiG-29KUBを導入]

艦上戦闘機MiG-29K/KUB24機の購入契約が締結されたのは、それから3年後の2012年2月29日でした。
[ロシア国防省は艦上戦闘機MiG-29K/KUBの購入契約を締結した]

ロシア海軍向けのMiG-29KUB量産1号機は2013年10月下旬に初飛行しました。
[ロシア海軍の為の艦上戦闘機MiG-29KUB量産1号機は飛行試験を開始した]

2013年11月下旬、当初の計画通りに2機のMiG-29K(単座型)と2機のMiG-29KUB(複座型)ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は最初の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受領した]

2014年12月2日までに8機のMiG-29Kと2機のMiG-29KUBが、当初の計画通りにロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍へ10機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBが引き渡された]

2015年12月末までに10機のMiG-29Kが引き渡され、契約分全機の納入が完了しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]

MiG-29Kは、現用の艦上戦闘機Su-33と共に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で運用されます。
[新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBはロシア海軍現用艦載機と共に運用される]

2016年1月には、MiG-29K/KUBを装備する新たな航空連隊~第100独立艦上戦闘機航空連隊が編成されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]

2016年3月20日、第100独立艦上戦闘機航空連隊としての本格的な飛行訓練が始まりました。
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]

2016年6月からはクリミア半島サキ飛行場へ進出し、「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板を模した艦上戦闘機発着艦訓練施設(旧ニートカ)で訓練を行ないました。
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2016年8月8日に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフへ初めて艦上戦闘機MiG-29KRが着艦した]

母艦となる「アドミラル・クズネツォフ」には、MiG-29K/MiG-29KUBを運用する為の新たな慣性航法システムが装備されています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは艦上戦闘機MiG-29K/KUBを運用する為の新型システムを搭載する]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この遠征において「アドミラル・クズネツォフ」には、少なくとも4機のMiG-29K(機体番号41、46、47、49)と3機のMiG-29KUB(機体番号50、52、53)が搭載されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

2016年11月13日には1機のMiG-29K「アドミラル・クズネツォフ」への着艦時に墜落しました。
機体は海中に没しましたが、パイロットは無事に救助されました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月15日からシリア領内のテロ組織への空爆を開始し、MiG-29K/MiG-29KUBも参加しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]

「アドミラル・クズネツォフ」の帰投後、空母部隊の将兵はクレムリンで表彰を受けました。
[シリア軍事作戦へ参加したロシア海軍北方艦隊の空母部隊の将兵はクレムリンで表彰を受けた]

『ロシア大統領府』公式サイトより
2017年2月23日16時30分配信
【北方艦隊将兵との会合】
この動画で6:00辺りから登場する士官(キリール・エフゲニエヴィチ・レヴャキン大尉)は、MiG-29Kパイロット(第100独立艦上戦闘機航空連隊の飛行中隊長)です。
レヴャキン大尉は2016年8月に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦し、この前のシリア遠征では17回のフライト(発着艦)を行ないました。


現在、第100独立艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、艦上戦闘機Su-33と共にセヴェロモルスク-3飛行場へ駐留しています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kは空中戦闘訓練を行なった]
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2018年4月10日には、Su-33と共にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の対空防衛訓練で「敵機役」を務めています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]

2018年6月8日、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、発着艦訓練を行なう為、クリミア半島サキ飛行場艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはクリミア半島の発着艦訓練施設ニートカで訓練飛行を行なう]
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2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、クロンシュタット及びサンクトペテルブルクで行なわれた主要海軍パレードへ参加しました。
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第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、ムルマンスク州セヴェロモルスク-3飛行場に駐留し、訓練飛行を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは悪天候下で飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはコラ半島及びバレンツ海で戦闘飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは戦闘飛行訓練を行なった]

2019年9月25日、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、再びクリミア半島艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカで訓練を行なう]

10月11日からニートカでの着艦訓練を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカで着艦訓練を行なった]

10月29日までに訓練は完了し、その後、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカでの訓練を完了した]

その後はコラ半島バレンツ海で訓練飛行を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは夜間飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは空中戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはコラ半島とバレンツ海上空で戦闘訓練を行なった]


MiG-29K/MiG-29KUBは新たなヘルメット装着式情報表示システムを装備します。
[ロシア海軍の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは新たなヘルメット装着式目標指定システムを得る]


MiG-29K/KUB「母艦」アドミラル・クズネツォフは、2018年4月末から近代化改装工事が行なわれています。
復帰は2024年に予定されています。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]


北方艦隊は、2021年1月16日から北極圏ノヴァヤ・ゼムリャ諸島に分遣隊を派遣し、1ヶ月交代でロガチョフ飛行場へ駐留する事になりました。
先ず初めにヴィスレンスキー赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第98親衛混成航空連隊高空迎撃戦闘機MiG-31BMが派遣されました。
[ロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは北極のノヴァヤ・ゼムリャ諸島へ配備された]
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3月12日にはMiG-31BMでは無く、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29Kロガチョフ飛行場へ派遣されました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kは北極のノヴァヤ・ゼムリャ諸島へ派遣された]


2021年10月上旬から11月中旬までクリミア半島サキ飛行場艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ派遣され、発着艦訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K、クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカで発着艦訓練(2021年10月上旬~11月中旬)]

11月24日にセヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカでの発着艦訓練を終えたロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはセヴェロモルスク-3へ戻った]

その後はコラ半島バレンツ海で訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kの新人パイロットは飛行訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kはコラ半島とバレンツ海で空中戦闘訓練を実施した]

ノヴァヤ・ゼムリャでも演習を行なっているので、現在でもロガチョフ飛行場への派遣は続いているようです。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはノヴァヤ・ゼムリャ列島で地対空ミサイルS-400の戦闘訓練へ参加した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kはノヴァヤ・ゼムリャで地対空ミサイルS-400の戦闘訓練へ参加した]

ロシア海軍はウクライナ紛争後に強化されるとドイツ海軍総監代理は言った

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『タス通信』より
2022年9月26日1時41分配信
【ドイツ連邦共和国海軍総監(代理)はウクライナ紛争後にロシア連邦海軍は遥かに強力になると考えている】
ベルリン、9月25日/タス通信

ロシア海軍の戦闘準備態勢は、ウクライナ紛争終結後に増加する。
ドイツ海軍総監(代理)ヤン・クリスティアン・カーク提督は、日曜日に『ヴェルト・アム・ゾンターク』紙へ掲載されたインタビューで意見を表明した。
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「僕はロシアの新たな海洋ドクトリンを見た時、この種の軍は以前よりも優先度が高くなると感じましたね。
僕は、ロシア海軍はウクライナ戦争から非常に強力になると思いますよ」
カーク
は話した。
「現在、僕達は、高性能の機器を装備した新しい現代的な部隊の絶え間ない形成を目の当たりにしております」
彼は付け加えた。

「注目されるのは、部隊は超音速兵器或いは作戦-戦術ミサイル複合体イスカンデルを装備する事ですね。
これに僕達は適応しなければならないのです」
ドイツ連邦海軍
総監は確認した。
彼は、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」が何度も試験へ参加した最新極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」が間もなくロシア海軍へ出現するのは深刻な事態である事を認めた。


「バルト海や大西洋の海底には、情報技術の為のパイプラインや海底ケーブルといった重要なインフラが多く存在します。
この事は、エストニアなどの国において迅速な停電を可能とし、グローバル通信網にとって脅威となり、特別な注意を払うべきものです」
ヤン・クリスティアン・カーク
は付け加えた。

7月31日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、サンクトペテルブルク主要海軍パレードにおいて、最新の極超音速複合体「ツィルコン」は今後数ヶ月でロシア連邦軍へ供給され、このミサイルで最初に戦闘当直へ就くのはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」になると言った。
彼は、ロシア連邦海軍兵装は常に改善されている事を指摘した。

以前、ロシア連邦軍当局に近い情報筋は、ロシア海軍水上艦の為の最新極超音速ミサイル「ツィルコン」は、2022年9月に軍備採用されるだろうと『タス通信』へ伝えた。



ドイツ海軍総監代理ヤン・クリスティアン・カーク少将は、1962年12月24日に生まれ、1982年10月に旧西ドイツ海軍へ入隊し、1983年10月~1984年9月までフレスブルクミュルヴィク海軍兵学校で学び、1984年10月~1987年12月にはハンブルク連邦軍大学で経済学と組織学を学び、1988年1月から水上戦闘の研修を開始し、1989年4月~1991年8月には高速艇部隊の兵器担当士官を務め、1991年9月~1992年6月にはフランス海軍練習艦「ジャンヌ・ダルク」へ出向し、同艦で教官を務めました。
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1992年~1994年にはティーガー級(148型)ミサイル艇S-49「ウォルフ」S50「パンター」の艇長を務めました。

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1995年12月から1997年9月まで駆逐艦「ロンメル」の作戦士官として勤務し、1997年10月~1999年9月までハンブルクドイツ軍軍大学校で学びました。

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1999年10月~2001年3月まで駆逐艦「メルダーズ」の1等航海士を務め、2001年4月~2002年12月まで連邦統合軍司令部の参謀を務め、2003年1月~3月まで育児休暇を取った後、2003年4月~2004年6月にフリゲート「バイエルン」艦長を務めました。
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2004年7月~2006年6月にドイツ連邦軍参謀次長を務めた後、アメリカ合衆国海軍大学校へ留学し、2007年8月~2008年8月にドイツ軍軍大学校の海軍将官教育部長を務め、2008年9月~2012年9月にキール第1機動隊群副司令官兼参謀長を務め、2012年10月~2014年9月に連邦国防省の軍事政策・作戦(アフリカ、アメリカ、北極圏担当)部長を務め、2014年10月~2015年4月までロストックの海軍本部の国際協力部長を務めました。

2015年5月~2018年4月まで第1機動隊群司令官とNATO浅海域作戦研究センター所長を兼任し、この間、2016年3月23日~8月6日にはヨーロッパ連合ソマリア欧州連合海軍部隊「アタランタ作戦」指揮官を務めました。
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2018年5月からドイツ軍統合支援本部参謀長を務め、その後、NATO統合軍副司令官として2019年7月からノルウェーで勤務しました。

2022年1月22日、ロシア・ウクライナ情勢を巡る発言により引責辞任したカイ=アヒム・シェーンバッハ中将の後任のドイツ連邦海軍総監代理に任命されました。

戦略演習『ヴォストーク-2022』と北極探検演習『ウムカ-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の指揮艦マルシャル・クルイロフはウラジオストクへ帰投した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年9月25日16時4分配信
【指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は演習と北極探検の後にウラジオストクへ戻った~太平洋艦隊司令部】
モスクワ、9月25日、インテルファクス

太平洋艦隊は、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』複合北極探検『ウムカ-2022』の課題へ取り組んだ後に恒久駐留所ウラジオストク港へ戻ってきた事を発表した。

「艦は9月初頭に海上へ出航し、戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』へ参加しました。
艦上には、沿海地方多種戦力小艦隊からの戦略指揮参謀演習の海上部門の司令部が置かれ、海上での部隊の統制を行ないました」
太平洋艦隊
は日曜日に発表された声明で述べた。

ロシア連邦軍参謀本部総長の指揮下で防衛及び攻勢行動へ実地で取り組んだ戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』は、2022年9月1日から7日まで東方軍管区の7ヶ所の射爆場、そして更にオホーツク海及び日本海の沿岸海域で実施された。
合計で演習には60隻以上の艦、艇、支援船が関わった。
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「更に乗組員は、複合北極探検『ウムカ-2022』へ参加しました。
太平洋艦隊の部隊の行動は、指揮艦マルシャル・クルイロフ艦上から海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が指揮を執りました」

広報サービスは話した。

以前、複合北極探検『ウムカ-2022』の最中に太平洋艦隊有翼ミサイル搭載原子力水中巡洋艦「オムスク」「ノヴォシビルスク」チュクチ海エリアから対艦有翼ミサイル「グラニート」「オーニクス」の発射を実行したと発表された。
高緯度条件下で原子力水中巡洋艦と共に沿岸ミサイル複合体「バスチオン」チュクチ半島沿岸から有翼ミサイル「オーニクス」の射撃を実施した。

公開情報源によると、「マルシャル・クルイロフ」は、新たなモデルの宇宙ロケット機材の飛行開発試験を保障する任務を遂行する為の複合総量艦である。
艦の能力を拡張する最新の機器が設置されている。
その全長は200メートル、乗組員は350名。
艦上には様々な派生型のKa-27型艦上ヘリコプターが2機駐留できる。



ロシア連邦軍東方軍管区戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』は、2022年9月1日から7日まで極東で実施され、太平洋艦隊の60隻以上の艦船と中国海軍の3隻の艦船が参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍は2022年9月1日~7日に極東で実施されるロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加する]
[2022年9月1日~7日に実施されるロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』においてロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍の艦船は日本海北部と中部で行動する]


指揮艦「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日就役)以下のロシア太平洋艦隊艦船部隊は9月1日にウラジオストクを出航し、翌9月2日に中国海軍艦船部隊日本海北部で合流しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍の艦船は日本海北部で合流した]

9月2日午後、ロシア太平洋艦隊艦船部隊小型対潜艦2隻、ロケット艇4隻、基地掃海艦2隻は日本海で対空ミサイル及び砲の実弾射撃を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦2隻、ロケット艇4隻、掃海艦2隻は日本海で対空目標への実弾射撃訓練を実施した]

同日、太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38N×2機とIl-38×2機(沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留)は日本海機雷敷設訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38は日本海で機雷敷設訓練を実施した]

同日、日本海北部で合流したロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊は対潜戦闘訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊は日本海北部で対潜戦闘訓練を実施した]

指揮艦「マルシャル・クルイロフ」コルベット「グレミャーシチー」は9月2日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

翌9月3日、ロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊日本海北部で対水上砲撃訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊は日本海北部で砲撃戦訓練を実施した]

同日、オホーツク海に展開する4隻の小型対潜艦は、遠距離対潜哨戒機Tu-142M3(カーメニ・ルチェイ飛行場に駐留)と共に対潜戦闘訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦4隻はオホーツク海で対潜戦闘訓練を実施した]

9月4日、ロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊日本海中央部で対潜戦闘訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊は日本海中央部で対潜戦闘訓練を実施した]
更には敵空母部隊への合同攻撃訓練も行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍は戦略演習『ヴォストーク-2022』で空母部隊への合同攻撃訓練を実施した]

同日、ロシア太平洋艦隊ロケット艇4隻(R-11、R-14、R-18、R-19)日本海超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇4隻は超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」中国海軍の3隻は9月4日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月4日発表
【ロシア及び中国海軍艦艇の動向について】

9月4日、3機の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3(ハバロフスク地方カーメニ・ルチェイ飛行場に駐留)は非武装支援船に偽装して巡航ミサイルを搭載した敵艦を攻撃するという想定で対艦爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は演習『ヴォストーク-2022』で擬装船への爆撃訓練を実施した]

9月5日、オホーツク海へ入ったロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊は対空戦闘訓練と機雷掃射訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊はオホーツク海で対空戦闘訓練と機雷掃射訓練を実施した]

一方、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」日本海(ピョートル大帝湾)で対潜戦闘訓練、機雷掃討訓練、対艦砲撃訓練、対空戦闘訓練、対水中破壊工作防衛訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

9月6日、オホーツク海に居るコルベット「グレミャーシチー」は、距離300キロメートル以上の海上標的船へ巡航ミサイル「カリブル」(対艦型3M54)を発射しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はオホーツク海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、千島列島中部の松輪島に駐留する太平洋艦隊地対艦ミサイル「バスチオン」部隊(2021年12月初頭に配備)は超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は戦略演習『ヴォストーク-2022』で超音速対艦ミサイルを発射した]


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戦略演習『ヴォストーク-2022』が終わった後、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は他の演習参加艦と別れてチュクチ海へ進出し、複合北極探検演習『ウムカ-2022』(北極海の科学調査活動と戦闘演習)へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクとオムスクはチュクチ海で超音速対艦ミサイル「オーニクス」とグラニートを発射した]

『ウムカ-2022』終了後、9月25日にウラジオストクへ帰投しました。

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の前線爆撃機Su-24Mはバルト海で対艦ミサイルを発射した

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『タス通信』より
2022年9月25日2時15分配信
【バルト艦隊のSu-24M乗員は「敵」艦を模した海上目標をミサイルで撃破した】
カリーニングラード、9月24日/タス通信

バルト艦隊爆撃機Su-24Mの乗員は、空対艦ミサイルによる演習中に仮想敵艦を模した海上目標を成功裏に撃破した。
土曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「バルト海エリアの艦隊グループの双務指揮参謀演習の枠組みにおいて、艦隊海上航空隊の前線爆撃機Su-24Mは、海上目標へのミサイル打撃へ取り組みました。
標的として大型盾船が関わりました」

声明では、こう述べられた。

射撃は、短距離高精度空対艦ミサイルを使用して実行された。
「客観的観測データにより、目標は成功裏に撃破された事が確認されました」
広報サービスは指摘した。

戦闘訓練の安全を保障する為、海上に居る10隻以上の艦隊戦闘艦補助船が関わった。

Su-24可変後退翼を持つ戦術前線爆撃機であり、低高度を含め、昼間及び夜間の良好及び困難な気象条件下で地上及び水上の目標へミサイル爆弾による打撃を与える為に意図されている。



バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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チェルニャホフスク飛行場に駐留する第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊は、20機程度の前線爆撃機Su-24Mと6機程度の偵察機Su-24MRを保有しています。
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カリーニングラード州に駐留するバルト艦隊の部隊は9月19日から大規模演習を開始しており、15隻以上の艦船が参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
この内の7隻が小型ロケット艦/ロケット艇であり、この他に警備艦コルベット、小型対潜艦、掃海艦なども参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した]

バルト艦隊航空隊戦闘機爆撃機も参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-30SMと爆撃機Su-24Mはカリーニングラード沖で対艦攻撃訓練を実施した]

9月23日には3隻の小型ロケット艦と2隻のロケット艇が各種艦載砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で砲撃訓練を実施した]

9月24日には、引き続き3隻の小型ロケット艦と2隻のロケット艇が対空射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空射撃訓練を実施した]

同日、カリーニングラード州ドンスコエに駐留する第25独立沿岸ロケット旅団地対艦ミサイル「バル」(対艦ミサイル「ウラン」の地上発射型)大隊は対艦ミサイル「ウラン」を発射しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の地対艦ミサイル「バル」部隊は対艦ミサイル「ウラン」を発射した]

同日、第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊Su-24Mバルト海対艦ミサイルを発射しました。

ロシア海軍バルト艦隊の地対艦ミサイル「バル」部隊は対艦ミサイル「ウラン」を発射した

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『タス通信』より
2022年9月25日2時16分配信
【バルト艦隊の複合体「バル」の要員は海上目標へのミサイル射撃を実行した】
カリーニングラード、9月24日/タス通信

バルト艦隊沿岸ミサイル複合体「バル」の要員は海上目標へのミサイル射撃を実行した。
土曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「艦隊のバルチースク海軍基地のロケット連合部隊の軍人は、双務指揮参謀演習の枠組みで沿岸ミサイル複合体バルからの戦闘射撃を成功裏に実施しました」
広報サービスは話した。
射撃は、カリーニングラード州沿岸の発射位置から行なわれた。

演習計画の下、カリーニングラード州の地域の1つで意図された任務を遂行する沿岸ミサイル複合体「バル」大隊は、仮想敵艦を探知し、目標のコースを追跡した。
敵艦の役割で盾標的船が関わった。

「ミサイル兵器使用の信号を受信した後、複合体の戦闘要員は、かなり離れた場所の目標への射撃を実行しました。
正確な命中の結果、それは破壊されました」

広報サービスは話した。

ミサイル射撃は、海上目標を探知、破壊する任務へ取り組みロケット連合部隊の軍人の実地技量を向上させる目的で行なわれた事が指摘された。

沿岸ミサイル複合体「バル」の特徴は、高い機動性、迅速な位置変更、短い時間でミサイル兵器使用の準備が整う事に在る。
複合体「バル」は、あらゆる時間帯で距離120キロメートルまでの目標の攻撃が可能であり、最も悪天候の条件では発射装置は海岸から10キロメートルまで離れた隠蔽位置へ配置できる。



カリーニングラード州に駐留するバルト艦隊の部隊は9月19日から大規模演習を開始しており、15隻以上の艦船が参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
この内の7隻が小型ロケット艦/ロケット艇であり、この他に警備艦コルベット、小型対潜艦、掃海艦なども参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した]

バルト艦隊航空隊戦闘機爆撃機も参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-30SMと爆撃機Su-24Mはカリーニングラード沖で対艦攻撃訓練を実施した]

9月23日には3隻の小型ロケット艦と2隻のロケット艇が各種艦載砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で砲撃訓練を実施した]

9月24日には、引き続き3隻の小型ロケット艦と2隻のロケット艇が対空射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空射撃訓練を実施した]

同日、カリーニングラード州ドンスコエに駐留する第25独立沿岸ロケット旅団地対艦ミサイル「バル」(対艦ミサイル「ウラン」の地上発射型)大隊は対艦ミサイル「ウラン」を発射しました。

ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空射撃訓練を実施した

『タス通信』より
2022年9月25日2時24分配信
【バルト艦隊の艦は空中目標への砲射撃を実施した】
カリーニングラード、9月24日/タス通信

5隻の小型ロケット艦及びロケット艇で構成されるバルト艦隊打撃艦グループは、バルト海エリアの双務指揮参謀演習の枠組みで空中目標への砲射撃を実施した。
土曜日に艦隊広報サービスは発表した。
艦載砲の為の標的として有翼ミサイルが使われた。

「演習任務への取り組みの最中に小型ロケット艦ソヴィェツク、ゼリョヌイ・ドル、オジンツォボ、ロケット艇チュヴァシヤ、ディミトロフグラードで構成されるバルト艦隊打撃艦グループは、空中目標への砲射撃を成功裏に実施しました。
標的として小型ロケット艦パッサートから発射された有翼ミサイルが使用されました」

広報サービスは話した。

の乗組員は、艦載砲複合体AK-630AK-176AK-176MAA-190から空中目標への同時実弾射撃を実行し、その結果、有翼ミサイルは破壊された。

9月19日から行なわれている双務指揮参謀演習には、合計で15隻以上の支援船、約1500名の軍人、50両以上の軍用及び特殊車両、そして更に艦隊海上航空隊航空機ヘリコプターが参加する。



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現在、バルト艦隊には、新旧合わせて16隻の小型ロケット艦/ロケット艇が配備されており、全てカリーニングラード州バルチースク海軍基地に駐留しています。
この内の5隻は、2010年代後半以降に配備された新型艦(プロジェクト21631プロジェクト22800)です。
[第36ロケット艇旅団]
第1親衛ロケット艇大隊
・プロジェクト12411ロケット艇
R-129「クズネツク」(1985年12月28日就役)
R-257(1986年10月31日就役)
R-187「ザレチヌイ」(1989年3月4日就役)
R-291「ディミトロフグラード」(1991年5月30日就役)
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R-293「モルシャンスク」(1992年3月23日就役)

R-2「チュヴァシヤ」(2000年2月26日就役)
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・プロジェクト22800小型ロケット艦
「ムィティシ」(2018年12月17日就役)

「ソヴィェツク」(2019年10月12日就役)
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「オジンツォボ」(2020年11月21日就役)
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第106小型ロケット艦大隊
・プロジェクト12341小型ロケット艦
「ズイビ」(1989年9月26日就役)
「ゲイゼル」(1989年12月27日就役)
「パッサート」(1990年12月6日就役)
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「リヴェン」(1991年10月25日就役)

・プロジェクト21631小型ロケット艦
「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)
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「セルプホフ」(2015年12月12日就役)



カリーニングラード州に駐留するバルト艦隊の部隊は9月19日から大規模演習を開始しており、15隻以上の艦船が参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
この内の7隻が小型ロケット艦/ロケット艇であり、この他に警備艦コルベット、小型対潜艦、掃海艦なども参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した]

バルト艦隊航空隊戦闘機爆撃機も参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-30SMと爆撃機Su-24Mはカリーニングラード沖で対艦攻撃訓練を実施した]

9月23日には3隻の小型ロケット艦と2隻のロケット艇が各種艦載砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で砲撃訓練を実施した]

A-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲(ゼリョヌイ・ドル)
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AK-176MA 76mm単装砲(ソヴィェツク、オジンツォボ)
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AK-176 76mm単装砲(チュヴァシヤ、ディミトロフグラード)
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AK-630M 30mm6銃身機関砲(ソヴィェツク、チュヴァシヤ、ディミトロフグラード)

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9月24日には、引き続き3隻の小型ロケット艦と2隻のロケット艇が対空射撃訓練を行ないました。
標的として小型ロケット艦「パッサート」対艦ミサイル「マラヒート」を発射しました。

ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンと大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはドゥディンカへ到着した

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『ザポリャルナヤ・プラウダ』より
2022年9月24日16時31分配信
【ドゥディンカへ北方艦隊支隊が到着した】

北方艦隊将兵は再びタイミルを訪れた。
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支隊を率いる大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」と、艦上でロシア国防省の宣伝活動『真実の力』を展開している大型揚陸艦「イワン・グレン」が続いた。
活動の目的は、ドンバス及びウクライナでの特殊軍事作戦中に英雄的かつ立派に軍事任務を遂行している軍人の支援に在る。

ドゥディンカ海港で行なわれたミーティングで、北方艦隊将兵タイミル・ドルガノ・ネネツ自治区のトップ、エフゲニー・ヴェルシニンノリリスクのトップ、ドミトリー・カラショフドゥディンカ市長ユーリー・グリン、そして他の公務員に出迎えられた。

ドミトリー・カラショフは船員へのスピーチで、北方艦隊艦支隊タイミルへの到着は良い伝統になっている事を指摘した。
「ドゥディンカとノリリスクの住民は、豊かな文化およびスポーツプログラム、そして更に愛国的イベントを開催します。
これは、我々の国への愛と誇りの証の下で行なわれる事を確信しております。
海上勤務への純粋な関心は、再び軍艦へ様々な年齢層の何百人ものゲストを集めるでしょう。
青少年軍(ユナルメーツ)は、貴方達の参加により運動の仲間入りをする人々を喜んで歓迎いたします。
若い世代へ愛国心、祖国の利益を断固として擁護する備え、そして自分の国の立派な市民になりたいという願望を育てる手助けをして頂き、感謝いたします」


ドゥディンカでは、ゲストはパンと塩、そしてタイミルの伝統的な菓子で歓迎された。
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船員を前にして、タイミルの5つの先住民族~ドルガヌイ、ネネツ、ガナサン、エンツィ、エヴェンキの代表、そして更にアンサンブル『オガネル』の演奏家とボリス・モルチャノフ記念幼年芸術学校の生徒が演奏した。
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軍艦「アドミラル・レフチェンコ」乗組員と共に、ディクソン集落近くで乗船したドゥディンカ第3学校及びノリリスク第8学校の生徒は、タイミルの首都へ戻った。
航行中、少年と青少年軍隊員は艦の構造を学び、様々な海軍の専門分野を体験し、対潜水艦船員として受け入れられた。
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『真実の力』活動は、『ロシア国旗の日』北方艦隊主要基地セヴェロモルスクで始まった。
その後、大型揚陸艦「イワン・グレン」カンダラクシャ、アルハンゲリスク、ムルマンスクを訪問した。
28000名以上の北方の住人が乗船した。

以前に北方海上航路に近い海域で、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」は、北極におけるロシアの海上活動及び経済活動の安全保障、北極の島の領域の組織的防衛へ指向される一連の演習へ参加した。
航海は北方艦隊副司令官オレグ・ゴルベフ中将の将旗の下で実施されている。



プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」(2018年6月20日就役)は、2022年7月31日の『ロシア海軍の日』クロンシュタットサンクトペテルブルクで行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
(「イワン・グレン」が参加したのはクロンシュタットの観艦式)
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクと大型揚陸艦イワン・グレンは2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルクとクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加する]


観艦式が終わった後、8月初頭にクロンシュタットを出航し、原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」と共に8月6日にバルト海を出て北海へ入りました。
(原子力巡洋潜水艦「ヴェプリ」は8月5日に北海入り)
『The Barents Observer』より
2022年8月7日配信
【ノルウェーの外のロシア潜水艦】

その後、ノルウェー海に居た大型対潜艦「セヴェロモルスク」と合流し、8月中旬にセヴェロモルスク港へ帰投しました。
[2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にクロンシュタットの観艦式へ参加した大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰投する]

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「イワン・グレン」ロシア連邦軍宣伝コンサートツアー『真実の力』へ参加する為、8月22日にセヴェロモルスク港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはロシア北方地域で宣伝活動航海を行なう為に出航した]


『真実の力』は、軍楽隊を乗せてロシア北方の港を巡り、各地でコンサートなどを開く宣伝活動であり、この他、「イワン・グレン」艦内の車両収容スペースは臨時博物館となり、地元住民へ公開されます。
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8月24日にはコラ半島カンダラクシャへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはカンダラクシャへ到着した]

その後、カンダラクシャを出航し、8月28日にアルハンゲリスクへ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはアルハンゲリスクへ到着した]

「イワン・グレン」は9月2日にアルハンゲリスクを出航しました。


「イワン・グレン」は9月8日にムルマンスク港へ入港し、9月11日まで同市で一般公開されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはムルマンスクを訪れる]

その後、セヴェロモルスク基地へ戻り、9月18日に出航してタイミル半島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはタイミル半島へ向かった]

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「イワン・グレン」は9月24日にドゥディンカへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはドゥディンカを訪れる]

同時に、北方艦隊北極遠征部隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」も入港しました。
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ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で砲撃訓練を実施した

『タス通信』より
2022年9月24日0時29分配信
【バルト艦隊の艦はバルト海エリアで砲射撃を実施した】
カリーニングラード、9月23日/タス通信

5隻の小型ロケット艦及びロケット艇の乗組員は、バルト艦隊双務指揮参謀演習の最中の金曜日にバルト海エリアで砲射撃を実行した。
金曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「演習任務への取り組みの最中に小型ロケット艦ソヴィェツク、ゼリョヌイ・ドル、オジンツォボ、ロケット艇チュヴァシヤ、ディミトロフグラード乗組員は、バルト艦隊の戦闘訓練海上射爆場で仮想敵の戦闘艦を模した大型及び小型の海上盾船への複合砲射撃を成功裏に実行しました。
これに加え、仮想敵の沿岸砲を模した視界の外に在るブイ設置場所への射撃も行なわれました」

広報サービスは話した。

の乗組員は更に、海上及び沿岸の模擬目標、浮遊機雷模型への艦載砲複合体AK-630AK-176AK-176MAA-190からの単一及び同時実弾射撃を行なった。

「演習の枠組みで、海上交通線の防護及び艦隊の駐留所の防衛、艦と艇の乗組員の連携及び海上技量の改善の課題へ取り組みました」
広報サービスは指摘した。

双務指揮参謀演習には、合計で15隻以上の支援船、約1500名の軍人、50両以上の軍用及び特殊車両、そして更に艦隊海上航空隊航空機ヘリコプターが参加する。



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現在、バルト艦隊には、新旧合わせて16隻の小型ロケット艦/ロケット艇が配備されており、全てカリーニングラード州バルチースク海軍基地に駐留しています。
この内の5隻は、2010年代後半以降に配備された新型艦(プロジェクト21631プロジェクト22800)です。
[第36ロケット艇旅団]
第1親衛ロケット艇大隊
・プロジェクト12411ロケット艇
R-129「クズネツク」(1985年12月28日就役)
R-257(1986年10月31日就役)
R-187「ザレチヌイ」(1989年3月4日就役)
R-291「ディミトロフグラード」(1991年5月30日就役)
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R-293「モルシャンスク」(1992年3月23日就役)

R-2「チュヴァシヤ」(2000年2月26日就役)
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・プロジェクト22800小型ロケット艦
「ムィティシ」(2018年12月17日就役)

「ソヴィェツク」(2019年10月12日就役)
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「オジンツォボ」(2020年11月21日就役)
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第106小型ロケット艦大隊
・プロジェクト12341小型ロケット艦
「ズイビ」(1989年9月26日就役)
「ゲイゼル」(1989年12月27日就役)
「パッサート」(1990年12月6日就役)
「リヴェン」(1991年10月25日就役)

・プロジェクト21631小型ロケット艦
「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)
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「セルプホフ」(2015年12月12日就役)



カリーニングラード州に駐留するバルト艦隊の部隊は9月19日から大規模演習を開始しており、15隻以上の艦船が参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
この内の7隻が小型ロケット艦/ロケット艇であり、この他に警備艦コルベット、小型対潜艦、掃海艦なども参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した]

バルト艦隊航空隊戦闘機爆撃機も参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-30SMと爆撃機Su-24Mはカリーニングラード沖で対艦攻撃訓練を実施した]

9月23日には3隻の小型ロケット艦と2隻のロケット艇が各種艦載砲の砲撃訓練を行ないました。

A-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲(ゼリョヌイ・ドル)
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AK-176MA 76mm単装砲(ソヴィェツク、オジンツォボ)
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AK-176 76mm単装砲(チュヴァシヤ、ディミトロフグラード)
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AK-630M 30mm6銃身機関砲(ソヴィェツク、チュヴァシヤ、ディミトロフグラード)

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ロシア海軍黒海艦隊の対破壊工作艇カデートはシリアのタルトゥース沖で遭難したレバノン難民22名を救助した


『タス通信』より
2022年9月23日17時53分配信
【ロシア連邦の軍事船員は地中海で遭難したボートの乗客を救助した】
モスクワ、9月23日/タス通信

ロシア軍事船員は、シリア軍人と共にシリアタルトゥース市沖の地中海で遭難したレバノンからの不法移民を乗せたボートから20名以上の乗客を救助した。
金曜日にロシア連邦国防省は発表した。

「シリア・アラブ共和国のロシア軍司令部は、シリア海軍の捜索救助活動の援助を決定しました。
対破壊工作艇カデートの乗組員は、嵐の中でレバノン市民を救助し、ロシア軍事船員とシリアの同僚の整然とした行動のお陰で22名の救助に成功しました」

軍当局は声明で述べた。

ロシアの軍医は救助されたレバノン市民へ最初の医療措置を施し、犠牲者をシリアの医師へ引き渡した。
全ての犠牲者はタルトゥース市の病院へ運ばれた。
「捜索救助活動は続けられています」
ロシア連邦国防省
は指摘した。

救出されたレバノン人イブラヒム・シュクリ・マンスールは、ロシア船員が現れたとき、彼は既に人生への別れを告げていたと話した。
「私はレバノンからの難民で、パレスチナ出身です」
彼は話した。
「私共はボートでヨーロッパへ向かっておりましたが、嵐に遭遇しました。
船は遭難し、私は海へ落ちました。
率直に申し上げますと、私は既に人生に別れを告げておりました。
波は1メートル以上ありました。
ロシアの船員は天使のように現れ、私を水面から引き上げてくれました。
私はロシア船員へとても感謝しております。
有難う、私の命を救ってくれて」


シリアロシア軍グループの軍人であるヴィタリー上級准尉によると、援助が到着した時、レバノン人は殆ど疲れ果てていた。
「海の気象条件は風力4でした。
艦はその能力を最大限に発揮し、2隻のボートも我々と共に作業しました。
我々は割り当てられた任務へ対処し、生存者を発見し、最も重要なのは沿岸へ送り届けた事です。
誰もが疲れ果てて何も話せませんでした。
彼らはサーチライトの光を見つけ、ロープにより手動で持ち上げ、救命胴衣を付けました」

船員は指摘した。

遭難したボートに居た民間人の捜索には、対破壊工作艇「カデート」、哨戒艇「ラプトル」型ロシア航空宇宙軍の航空軍団のヘリコプターが参加した。



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プロジェクト21980「グラチョノク」対破壊工作艇の2番艇P-191は、ロシア内陸部ゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念工場』で2010年5月7日に起工され、2011年7月に進水し、2012年9月3日に就役し、黒海艦隊へ編入され、ノヴォロシースク海軍基地へ配備されました。

2015年2月16日付で「カデート」と命名されました。

2020年5月24日にボスポラス海峡を南下し、初めて地中海へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ヴィツェ・アドミラル・ザハリン、対破壊工作艇カデート、救助曳船SB-36は地中海東部へ向かった]
7月9日にボスポラス海峡を北上して黒海へ戻りました。

2021年11月7日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
(外洋航行能力は無いので海洋曳船MB-304が曳航)
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以後、現在まで地中海に滞在し、主にシリアタルトゥース港(ロシア海軍の補給基地が在る)の警備任務に就いています。
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2022年9月23日、タルトゥース沖でレバノン難民を乗せた船が遭難し、「カデート」が現場へ向かい、22名を救助しました。

ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはドゥディンカを訪れる

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『Korabel.Ru』より
2022年9月23日9時33分配信
【タイミルへ北方艦隊の艦が到着する】

今週の土曜日・9月24日、極地の首都の埠頭へ北方艦隊の艦~大型揚陸艦「イワン・グレン」大型対潜艦「アドミラル レフチェンコ」が再び係留される。
タイミル・ドルガノ・ネネツ自治区広報サービスは発表した。
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今年は兵種間演習は実施されない。
計画によると、北方艦隊将兵は愛国、スポーツ、文化行事を開催する。

これに加え、9月25日からタイミル住民とゲストは、到着した北方艦隊の艦を見学に訪れる事が出来る。
入場は無料である。
艦は伝統的にドゥディンカ海港の第8、第9埠頭へ係留される。
見学は10月3日まで毎日開催される。



プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」(2018年6月20日就役)は、2022年7月31日の『ロシア海軍の日』クロンシュタットサンクトペテルブルクで行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
(「イワン・グレン」が参加したのはクロンシュタットの観艦式)
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクと大型揚陸艦イワン・グレンは2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルクとクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加する]


観艦式が終わった後、8月初頭にクロンシュタットを出航し、原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」と共に8月6日にバルト海を出て北海へ入りました。
(原子力巡洋潜水艦「ヴェプリ」は8月5日に北海入り)
『The Barents Observer』より
2022年8月7日配信
【ノルウェーの外のロシア潜水艦】

その後、ノルウェー海に居た大型対潜艦「セヴェロモルスク」と合流し、8月中旬にセヴェロモルスク港へ帰投しました。
[2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にクロンシュタットの観艦式へ参加した大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰投する]

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「イワン・グレン」ロシア連邦軍宣伝コンサートツアー『真実の力』へ参加する為、8月22日にセヴェロモルスク港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはロシア北方地域で宣伝活動航海を行なう為に出航した]


『真実の力』は、軍楽隊を乗せてロシア北方の港を巡り、各地でコンサートなどを開く宣伝活動であり、この他、「イワン・グレン」艦内の車両収容スペースは臨時博物館となり、地元住民へ公開されます。
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8月24日にはコラ半島カンダラクシャへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはカンダラクシャへ到着した]

その後、カンダラクシャを出航し、8月28日にアルハンゲリスクへ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはアルハンゲリスクへ到着した]

「イワン・グレン」は9月2日にアルハンゲリスクを出航しました。


「イワン・グレン」は9月8日にムルマンスク港へ入港し、9月11日まで同市で一般公開されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはムルマンスクを訪れる]

その後、セヴェロモルスク基地へ戻り、9月18日に出航してタイミル半島へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはタイミル半島へ向かった]

「イワン・グレン」は9月24日にドゥディンカへ入港します。
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更に、北方艦隊北極遠征部隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」も同港を訪れます。
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戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加したロシア海軍と中国海軍の艦は太平洋で合同パトロールを続けている


『タス通信』より
2022年9月23日11時3分配信
【ロシア海軍と中国海軍の艦は太平洋で合同パトロールを行なっている】
モスクワ、9月23日/タス通信

ロシア海軍中国海軍戦闘艦の船員は、太平洋海域での合同パトロール中、海上での捜索救助と支隊の対空防衛を含む一連の訓練を実施した。
金曜日にロシア連邦国防省は発表した。

「ロシアと中国の船員は、様々な隊列を組んだ操艦と艦グループの間の組織的通信へ取り組みました。
幾つかの合同及び各個の訓練が行なわれ、その中で対潜任務を果たし、海上での捜索と救助、支隊の対空防衛の問題を改善し、艦に駐留する対潜ヘリコプター及び捜索救助ヘリコプターの飛行が行なわれました」

声明では、こう述べられた。

海上を移動するロシア艦は、中型海洋給油船「ペチェンガ」から何度か水と燃料を補充した。

パトロール中、ロシア海軍を代表するのはフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、そして更に中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊である。
人民解放軍海軍からは、駆逐艦「南昌」、警備艦「塩城」、複合補給船「東平湖」がパトロールへ関わる。
12日間で2ヶ国の支隊は3000海里以上を進んだ。
艦はパトロールを続けている事が指摘された。



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ロシア連邦軍東方軍管区戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』は、2022年9月1日から7日まで極東で実施され、太平洋艦隊中国海軍も参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍は2022年9月1日~7日に極東で実施されるロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加する]
[2022年9月1日~7日に実施されるロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』においてロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍の艦船は日本海北部と中部で行動する]

『ヴォストーク-2022』へ参加する中国海軍の艦は、8月29日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年8月30日発表
【中国海軍艦艇の動向について】

中国海軍の参加艦は、この3隻です。

055型駆逐艦「南昌」
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054A型フリゲート「塩城」
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903型総合補給艦「東平湖」

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ロシア太平洋艦隊からは、以下の艦を含む50隻以上が参加しました。

指揮艦「マルシャル・クルイロフ」(331)
フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333)、「グロームキー」(335)、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339)、「グレミャーシチー」(337)
大型揚陸艦「オスリャービャ」(066)、「ペレスヴェート」(077)、「ニコライ・ヴィルコフ」(081)
小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」(350)、「コレーエツ」(390)、他4隻
基地掃海艦BT-100(565)、BT-215(593)、BT-325(586)
ロケット艇R-11(940)、R-14(924)、R-18(937)、R-19(978)、R-20(921)、R-24(946)
プロジェクト949A原子力水中巡洋艦
プロジェクト877/06363ディーゼル潜水艦

[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍の艦船は日本海とオホーツク海へ展開する]

9月2日、ウラジオストクを出航したロシア太平洋艦隊艦船部隊は、中国海軍艦船部隊日本海北部で合流しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍の艦船は日本海北部で合流した]

9月2日午後、ロシア太平洋艦隊艦船部隊小型対潜艦2隻、ロケット艇4隻、基地掃海艦2隻は日本海で対空ミサイル及び砲の実弾射撃を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦2隻、ロケット艇4隻、掃海艦2隻は日本海で対空目標への実弾射撃訓練を実施した]

同日、太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38N×2機とIl-38×2機(沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留)は日本海機雷敷設訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38は日本海で機雷敷設訓練を実施した]

同日、日本海北部で合流したロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊は対潜戦闘訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊は日本海北部で対潜戦闘訓練を実施した]

指揮艦「マルシャル・クルイロフ」コルベット「グレミャーシチー」は9月2日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

翌9月3日、ロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊日本海北部で対水上砲撃訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊は日本海北部で砲撃戦訓練を実施した]

同日、オホーツク海に展開する4隻の小型対潜艦は、遠距離対潜哨戒機Tu-142M3(カーメニ・ルチェイ飛行場に駐留)と共に対潜戦闘訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦4隻はオホーツク海で対潜戦闘訓練を実施した]

9月4日、ロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊日本海中央部で対潜戦闘訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊は日本海中央部で対潜戦闘訓練を実施した]
更には敵空母部隊への合同攻撃訓練も行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍は戦略演習『ヴォストーク-2022』で空母部隊への合同攻撃訓練を実施した]

同日、ロシア太平洋艦隊ロケット艇4隻(R-11、R-14、R-18、R-19)日本海超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇4隻は超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」中国海軍の3隻は9月4日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月4日発表
【ロシア及び中国海軍艦艇の動向について】

9月4日、3機の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3(ハバロフスク地方カーメニ・ルチェイ飛行場に駐留)は非武装支援船に偽装して巡航ミサイルを搭載した敵艦を攻撃するという想定で対艦爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は演習『ヴォストーク-2022』で擬装船への爆撃訓練を実施した]

9月5日、オホーツク海へ入ったロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊は対空戦闘訓練と機雷掃射訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊はオホーツク海で対空戦闘訓練と機雷掃射訓練を実施した]

一方、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」日本海(ピョートル大帝湾)で対潜戦闘訓練、機雷掃討訓練、対艦砲撃訓練、対空戦闘訓練、対水中破壊工作防衛訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

9月6日、オホーツク海に居るコルベット「グレミャーシチー」は、距離300キロメートル以上の海上標的船へ巡航ミサイル「カリブル」(対艦型3M54)を発射しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はオホーツク海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
ミサイルは目標までの飛行経路で「自然の障害物を迂回した」との事ですから、おそらくは千島列島の島の何れかを間に挟んで発射し、ミサイルは島の上空を低高度で飛行して(この時に山などを迂回した)目標へ命中したのでしょう。
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(戦略演習『ヴォストーク-2022』国後島択捉島でも実施されている)

同日、千島列島中部の松輪島に駐留する太平洋艦隊地対艦ミサイル「バスチオン」部隊(2021年12月初頭に配備)は超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は戦略演習『ヴォストーク-2022』で超音速対艦ミサイルを発射した]


戦略演習『ヴォストーク-2022』が終わった後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は9月9日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入った]

その後、「マルシャル・シャーポシニコフ」『ヴォストーク-2022』へ参加したロシア太平洋艦隊中国海軍の艦船部隊と合流して太平洋へ入り、合同パトロールを開始しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加したロシア海軍と中国海軍の艦は太平洋で合同パトロールを開始した]

ロシア太平洋艦隊中国海軍の艦船部隊は、太平洋上で捜索救助訓練や対空戦闘訓練などを行なっています。


ロシア海軍中国海軍の合同パトロールは、2021年10月中旬の合同演習『海洋協同-2021』が終わった後にも西太平洋で実施されています。

[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

セヴァストーポリ付近で水中無人機が破壊された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年9月21日17時9分配信
【セヴァストーポリ近郊で水中無人機が破壊された】
シンフェローポリ、9月21日-ロシア通信社ノーボスチ

セヴァストーポリ付近の海上で水中無人機の一部が発見された。
ミハイル・ラズヴォジャエフ知事は伝えた。

彼は、装置が専門技術者及び爆発物の専門家により調査された事を明らかにした。

「調査の後、この装置は爆破処分されました」
知事は話した。

テレグラムチャンネルラズヴォジャエフは、事件がソルダツキー・プリャシュで発生した事を明らかにした。
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彼によると、今は如何なる危険も無い。

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-30SMと爆撃機Su-24Mはカリーニングラード沖で対艦攻撃訓練を実施した

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『タス通信』より
2022年9月22日23時55分配信
【バルト艦隊航空隊は「敵」揚陸艦支隊を破壊する演習を実施した】
カリーニングラード、9月22日/タス通信

バルト艦隊双務指揮参謀演習の枠組みにおいて、海上航空隊の約15機の爆撃機戦闘機は仮想敵艦支隊へ打撃を与える為の戦術行動へ取り組んだ。
木曜日に艦隊広報サービスは発表した。

演習の筋書きの下、海上航空隊連合部隊の指揮所は、カリーニングラード州沿岸へ揚陸部隊が上陸する仮想敵の計画揚陸作戦の情報を受け取った。

「偵察の為、海上の指定区域へ当直部隊の前線爆撃機Su-24Mが派遣され、敵の揚陸艦支隊を発見しました。
必要な情報を受け取り、更に数機のSu-24Mと多目的戦闘機Su-30SMが空中へ上がり、爆撃機の上空援護は戦闘機Su-27が提供しました」

広報サービスは話した。

仮想敵艦支隊は、海上に居るバルト艦隊戦闘艦支援船が模した。

「指定海域で飛行士は海上目標を成功裏に仮想破壊しました」
広報サービスは指摘した。

総計15機の戦闘機多目的戦闘機海上航空隊の演習へ関わった事を広報サービスは明らかにした。



バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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チカロフスク飛行場に駐留する第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
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チェルニャホフスク飛行場に駐留する第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊は、20機程度の前線爆撃機Su-24Mと6機程度の偵察機Su-24MRを保有しています。
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第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊には2016年12月初頭から多用途複座戦闘機Su-30SMの配備が始まり、2018年7月初頭までに計8機のSu-30SMが配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]

2022年1月末には、アップグレード型のSu-30SM2が4機チェルニャホフスク飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊へ4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が配備された]


カリーニングラード州に駐留するバルト艦隊の部隊は9月19日から大規模演習を開始しており、15隻以上の艦船の他に海上航空隊戦闘機爆撃機も参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した]

9月22日には、この演習参加艦船を「目標」にしてバルト艦隊戦闘機爆撃機が対艦攻撃訓練を行ないました。

ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した

『タス通信』より
2022年9月22日22時6分配信
【バルト艦隊のロケット艦は海上で仮想敵を破壊する演習を実施した】
カリーニングラード、9月22日/タス通信

7隻のロケット艦及びロケット艇で構成されるバルト艦隊打撃艦グループは、双務指揮参謀演習中にミサイル複合体「カリブル」「マラヒート」「モスキート」で海上の仮想敵艦及び輸送船の捜索及び破壊を実施した。
木曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「艦隊のバルチースク海軍基地のロケット艦オジンツォボ、ゼリョヌイ・ドル、ソヴィェツク、パッサート、リヴェンとロケット艇チュヴァシヤ、ディミトロフグラードから成る打撃艦グループは、戦術グループを構成してバルト海で仮想敵の艦及び輸送船を捜索する任務を遂行しました」
広報サービスは話した。

艦の乗組員が特定した海上目標へ、ミサイル複合体「カリブル」、「マラヒート」、「モスキート」の電子発射が行なわれた。

「電子発射の結果、全ての指定目標へ成功裏に命中した事が客観的観測手段により確認されました」
広報サービスは指摘した。

会場での任務への取り組みの際、彼らは合同操艦を行ない、対空、対艦、対潜防衛の行動へ取り組んだ。

バルト艦隊が行なっている双務指揮参謀演習には、15隻以上の艦と支援船、1500名以上の軍人、50両以上の軍用及び特殊車両、そして更にバルト艦隊海上航空隊航空機ヘリコプターが参加する。



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現在、バルト艦隊には、新旧合わせて16隻の小型ロケット艦/ロケット艇が配備されており、全てカリーニングラード州バルチースク海軍基地に駐留しています。
この内の5隻は、2010年代後半以降に配備された新型艦(プロジェクト21631プロジェクト22800)です。
[第36ロケット艇旅団]
第1親衛ロケット艇大隊
・プロジェクト12411ロケット艇
R-129「クズネツク」(1985年12月28日就役)
R-257(1986年10月31日就役)
R-187「ザレチヌイ」(1989年3月4日就役)
R-291「ディミトロフグラード」(1991年5月30日就役)
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R-293「モルシャンスク」(1992年3月23日就役)

R-2「チュヴァシヤ」(2000年2月26日就役)
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・プロジェクト22800小型ロケット艦
「ムィティシ」(2018年12月17日就役)

「ソヴィェツク」(2019年10月12日就役)
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「オジンツォボ」(2020年11月21日就役)
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第106小型ロケット艦大隊
・プロジェクト12341小型ロケット艦
「ズイビ」(1989年9月26日就役)
「ゲイゼル」(1989年12月27日就役)

「パッサート」(1990年12月6日就役)
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「リヴェン」(1991年10月25日就役)
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・プロジェクト21631小型ロケット艦
「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)
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「セルプホフ」(2015年12月12日就役)



カリーニングラード州に駐留するバルト艦隊の部隊は9月19日から大規模演習を開始しており、15隻以上の艦船が参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
この内の7隻が小型ロケット艦/ロケット艇であり、この他に警備艦コルベット、小型対潜艦、掃海艦なども参加しています。

ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは再びイタリア沖へ進出した

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『La Gazzetta del Mezzogiorno』より
2022年9月22日配信
【ロシアの巡洋艦はオトラント海峡に居る】

「ワリャーグ」の到着により、アメリカの航空母艦「ブッシュ」はアドリア海上部へ移動した。
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ロシア大統領プーチンの戦争演説と並行して、ヨーロッパ全土で軍用航空活動と海軍活動はエスカレートしている。
ソーシャルメディアでニュースを配信している独立観察者によると、この数時間で衛星ロシア海軍ミサイル巡洋艦「ワリャーグ」が、地中海中央部からターラント海軍基地沖数百キロメートルのアドリア海イオニア海の間のオトラント海峡へ戻っている事を発見した。

軍艦「スラヴァ」級は16基のP-500「バザーリト」超音速巡航対艦ミサイルと64基のS-300長距離対空ミサイルで武装しているが為に「航空母艦キラー」として知られている。
この艦は、6月中旬~7月末にターラント湾から約300キロメートル離れた場所で発見された。



ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)は、2021年11月下旬からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールを開始し、12月中旬までに完了しました。
[ウラジオストクでロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグのオーバーホールが始まった]

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役/2016年7月再就役)は、2021年4月末から6月下旬まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは東南アジアへの遠距離航海からウラジオストクへ帰投した]

大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)は、2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[太平洋中央部(ハワイ諸島海域)の演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の支援船はウラジオストクへ帰投した]


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2021年12月末(26日前後)、この3隻は遠距離航海へ出発しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはセーシェル諸島へ向かった]
当初は、セーシェル諸島へ行くと発表されていました。

艦船支隊の指揮官は、以前に黒海艦隊所属のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)の2代目艦長(2016年2月~2018年8月)を務め、今は太平洋艦隊第36水上艦師団参謀長アナトーリー・ヴェリチコ1等海佐です。
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艦船支隊は12月29日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年1月4日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2022年1月11日にマラッカ海峡を通過してインド洋へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはマラッカ海峡を通過してインド洋へ入った]

1月13日にインド南西部のコーチ港へ寄港しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインドのコーチ港を訪れた]

1月14日にインド海軍とのPASSEX(Passing Exercise、編隊航行訓練)を行ないました。
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その後にコーチ港を去り、1月18日にイランチャーバハール港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはイランのチャーバハール港を訪れた]
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太平洋艦隊艦船支隊は、オマーン湾で1月18日から22日まで実施されたロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習『CHIRU-2022』へ参加しました。
[オマーン湾でロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習が始まった]
[オマーン湾でロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習『CHIRU-2022』が実施された]


その後にイランを去り、1月25日にアラビア海西部中国海軍との合同演習『平和の海-2022』へ参加しました。

中国海軍からは、052D型駆逐艦「烏魯木齊」(ウルムチ)903A型補給艦「太湖」(タイフー)の2隻が参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍はアラビア海西部で合同演習『平和の海-2022』を実施した]

その後、太平洋艦隊艦船支隊地中海へ向かい、2022年2月2日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まり、当然ながら太平洋艦隊艦船支隊も参加しました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

演習終了後、太平洋艦隊艦船部隊は3月末までに地中海を離れる予定でしたが、結局、それ以降も同海域へ留まる事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2022年3月に地中海東部を去る]
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとワリャーグは地中海東部に滞在している]

4月2日には北方艦隊艦船部隊と合同で潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の艦は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

6月14日には北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と合同で対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと太平洋艦隊の親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、地中海東部で対艦攻撃訓練(2022年6月14日)]

その後、「ワリャーグ」アドリア海の入り口のオトラント海峡まで進出しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはイタリア沖のオトラント海峡へ進出した]

「ワリャーグ」と共に大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」バルト艦隊中型偵察艦「ワシーリー・タチシシェフ」アドリア海へ進出し、NATO艦隊と対峙しているようです。
[ロシア海軍の軍艦はアドリア海に居る]

その後、「ワリャーグ」は一旦オトラント海峡を離れ、地中海中央部へ移動していましたが、9月22日頃にまたオトラント海峡へ入ったようです。


現在、地中海には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2021年12月末から地中海に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海に滞在
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小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海に滞在
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海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」
:2022年2月中旬から地中海に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」:2022年8月下旬から地中海に滞在
原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」2022年9月初頭から地中海に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
:2022年3月末から地中海に滞在
中型偵察艦「ワシーリー・タチシシェフ」:2022年5月末から地中海に滞在

ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1E

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『タス通信』より
2022年9月22日12時12分配信
【コーポレーション『戦術ミサイル兵器』のトップは最初のロシアの電池魚雷の能力について話した】
モスクワ、9月22日/タス通信

最初のロシア電池魚雷ET-1Eは高い輸送特性を備えており、氷の下であっても世界の大洋のあらゆる場所で動作できる。
コーポレーション『戦術ミサイル兵器』総取締役でロシア英雄ボリス・オブノソフ『タス通信』のインタビューで話した。
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最初のロシア電池魚雷ET-1Eの試験は数年前に完了し、既に軍備採用されている。
「魚雷の利点は、高い輸送特性(航行速度、航行範囲)、北極及び南極の浅い海域や氷の下を含む世界の大洋あらゆる海域での使用能力、航行速度のスムーズな調整、低騒音、今後の設計及び保障プログラムの近代化の可能性です」
彼は話した。

新たな電池魚雷ET-1Eは、世界の大洋の全ての海域において、最大18キロメートルの距離であらゆる水上及び沿岸の目標、固定された海上および沿岸の物体を、浅瀬や氷の下を含め、困難な妨害環境下で攻撃できる。
航行速力は30ノットから50ノットである。
その主な長所は静音性と隠密性であり、遠距離での発見は事実上不可能である。
ET-1Eは電化データ入力ユニットを装備する533mm魚雷発射管を持つ潜水艦で使用できる。

魚雷は、ロシア最大の海洋魚雷及び航空爆撃兵器の開発社である国立研究-製造事業『レギオーン』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)により開発された。

コーポレーション『戦術ミサイル兵器』は2022年1月24日のロシア連邦大統領令に基づいて設立された。
高精度ミサイル、誘導爆弾、航空、地上、海上発射兵器複合体の製造を専門としている。
2021年、ロシア連邦大統領令により、ボリス・オブノソフ「国家防衛能力の強化へ著しく貢献した」としてロシア英雄称号を授与された。
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近年、ロシア海軍向けに幾つかの新型533mm魚雷が開発、生産されています。

汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]

汎用電池魚雷UET-1「イフチオザーヴル」(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1イフチオザーヴルの生産数は2023年以降に増加する]


この他に国立研究-製造事業『レギオーン』重電池魚雷を開発しています。
[ロシア海軍の新世代原潜の為の重電池魚雷の試験は進められている]
これが新型電池魚雷ET-1Eでしょう。
[新型電池魚雷ET-1Eは国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で展示される]

ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はチェリュスキン岬で上陸演習を実施した

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『タス通信』より
2022年9月22日11時18分配信
【北方艦隊はチェリュスキン岬で演習を実施した】
モスクワ、9月22日/タス通信

北方艦隊は、ユーラシア大陸最北端のチェリュスキン岬への上陸演習を実施した。
木曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。
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「北方艦隊副司令官オレグ・ゴルベフ中将の指揮の下、北氷洋海域で行動中の北方艦隊北極グループは、北極のロシアの島及び大陸の領土を防護する演習を実施しました」
声明では、こう述べられた。

広報サービスによると、演習の主な目的は、遠隔地及び到達困難な場所において非合法武装組織及び破壊工作偵察グループへ対抗し、無装備の海岸への海洋揚陸部隊の上陸、極北及び北極地域での橋頭堡の占領及び防衛、そして更に襲撃行動の為の艦隊の部隊間の連携への取り組みであった。
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」からの人員及び車両の上陸は、ユーラシア大陸最北端のチェリュスキン岬で行なわれた。
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無装備の北極海岸への揚陸部隊の上陸は、ラプテフ海からの支点方式により行なわれた。
上陸支援は空中から艦上ヘリコプターKa-27で、海上からは大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」高速艇に乗る海軍歩兵強襲グループにより保障され、更には砲撃準備と海岸の仮想敵の火点の制圧へ取り組んだ。

演習には、多関節全地形車「ヴィーチャシ」装甲兵員輸送車BTR-82A北方艦隊沿岸部隊が関わった。

揚陸艦から降りた後、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」海軍歩兵襲撃グループに支援された沿岸部隊は、沿岸橋頭堡を占領する為の戦術行動へ取り組み、半島の奥5キロメートルへの行進を行なった。
戦闘訓練を行なった後、北方艦隊沿岸部隊の人員と車両は大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」へ戻った。



ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(1988年9月30日就役)、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(1978年7月30日就役)、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」は、2022年8月10日にセヴェロモルスク基地を出航し、通算11度目の北極圏への遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は11度目の北極遠征へ出発した]
「アドミラル・レフチェンコ」は2014年以来8年ぶりの参加となります。
[長期修理を終えたロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは北極圏の演習へ参加する]

今回の遠征指揮官は、2018年2019年2020年2021年北極遠征と同様、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将(1963年5月20日生まれ、プロジェクト641Bディーゼル潜水艦で勤務)です。
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8月14日、遠征部隊フランツ・ヨシフ諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着した]

フランツ・ヨシフ諸島周辺での演習を終えた後、ヴァランディ沖の石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する演習を行ないました。
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演習を終えた後、8月29日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはカラ海へ入った]

9月8日にはカラ海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海で対空戦闘訓練を実施した]

翌9月9日にはカラ海東部で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海東部で対潜戦闘訓練を実施した]

その後、北極遠征部隊ラプテフ海へ入り、9月12日にはノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島の駐留部隊(第99戦術グループ)との合同演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はノヴォシビルスク諸島で演習を実施した]

その後、ラプテフ海を西進し、9月21日にチェリュスキン岬海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。

ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した

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『タス通信』より
2022年9月21日23時43分配信
【バルト艦隊の15隻以上の艦船は指揮参謀演習の課題を解決する為に海上へ出航した】
カリーニングラード、9月21日/タス通信

バルト艦隊の15隻以上の水上戦闘艦艇支援船は、双務指揮参謀演習の枠組みでの実地行動への取り組みへ着手した。
水曜日に艦隊広報サービスは発表した。
戦術グループの艦は、艦隊の艦グループが演習任務を遂行する為にバルト海の指定海域へ展開する為に駐留所から出航した。

「演習には、警備艦、コルベット、小型ロケット艦、ロケット艇、小型対潜艦、基地掃海艦及び泊地掃海艦、そして更に物資-装備供給船を含む15隻以上の戦闘艦艇と支援船が参加します」
広報サービスは話した。

今後数日間、艦は意図された任務~部隊の展開の為の対機雷保障、泊地へ停泊している艦艇の対潜-対破壊工作防衛~を果たす。
更に艦グループには、射撃による仮想敵空中攻撃手段の撃退、海上戦闘訓練の実施、実際のミサイル及び砲射撃の為の合同行動への取り組みが待ち受けている。

沿岸ミサイル複合体「バル」「バスチオン」の要員は、カリーニングラード州の沿岸を揚陸部隊の危険から防護する為の戦術行動及び方法へ取り組む。

艦隊広報サービスが以前に発表したように、9月19日に始まった演習には、合計で15隻以上の水上艦艇と支援船の乗組員、1500名以上の軍人、50両以上の軍用及び特殊車両、そして更にバルト艦隊海上航空隊航空機ヘリコプターが参加する。



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現在、バルト艦隊バルチースク海軍基地には、同艦隊の主力水上艦艇が駐留しています。

[第128水上艦旅団]

・プロジェクト956駆逐艦
「ナストーイチヴイ」(1993年3月27日就役)

・プロジェクト11540警備艦
「ネウストラシムイ」(1993年1月24日就役)
「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)

・プロジェクト20380コルベット
「ステレグーシチー」(2008年2月27日就役)
「ソーブラジテルヌイ」(2011年10月14日就役)
「ボイキー」(2013年5月16日就役)
「ストイーキー」(2014年7月27日就役)

[第36ロケット艇旅団]
第1親衛ロケット艇大隊
・プロジェクト12411ロケット艇
R-129「クズネツク」(1985年12月28日就役)
R-257(1986年10月31日就役)
R-187「ザレチヌイ」(1989年3月4日就役)
R-291「ディミトロフグラード」(1991年5月30日就役)
R-293「モルシャンスク」(1992年3月23日就役)
R-2「チュヴァシヤ」(2000年2月26日就役)

・プロジェクト22800小型ロケット艦
「ムィティシ」(2018年12月17日就役)
「ソヴィェツク」(2019年10月12日就役)
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「オジンツォボ」(2020年11月21日就役)

第106小型ロケット艦大隊
・プロジェクト12341小型ロケット艦
「ズイビ」(1989年9月26日就役)
「ゲイゼル」(1989年12月27日就役)
「パッサート」(1990年12月6日就役)
「リヴェン」(1991年10月25日就役)

・プロジェクト21631小型ロケット艦
「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)
「セルプホフ」(2015年12月12日就役)

[第64水域保護艦旅団]
第264対潜艦大隊
・プロジェクト1331M小型対潜艦
MPK-224「アレクシン」(1989年3月31日就役)
MPK-227「カバルディノ・バルカリヤ」(1989年6月29日就役)
MPK-229「カルムイキア」(1990年4月6日就役)

第323掃海艦大隊
・プロジェクト12700対機雷防衛艦
「アレクサンドル・オブホフ」(2016年12月9日就役)

・プロジェクト1265基地掃海艦
「アレクサンドル・レベジェフ」(1989年7月15日就役)
「レオニード・ソボリョフ」(1990年11月24日就役)
BT-212「ノヴォチェボクカルスク」(1991年12月22日就役)
BT-213「セルゲイ・コルバシエフ」(1992年9月8日就役)


この他、カリーニングラード州ドンスコエに駐留する第25独立沿岸ロケット旅団には地対艦ミサイル「バスチオン」「バル」が配備されています。

遠洋実習航海を行なっているロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイはウラジオストクを去り、北極海経由でクロンシュタットへ行く


『Korabel.Ru』より
2022年9月21日10時51分配信
【「スモーリヌイ」はウラジオストクからクロンシュタットへ進路を取った】


練習艦「スモーリヌイ」S.O.マカロフ記念太平洋海軍高等学校ナヒーモフ海軍学校分校の生徒を艦上に乗せ、ウラジオストクから遠洋航海へ向かった。

『ロシア新聞』東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長イリヤ・コレスニコフ3等海佐より伝えられた。

「スモーリヌイ」は数日前にウラジオストクへ到着した。
その艦上には航海士実習を行なったサンクトペテルブルク海軍研究所の生徒が乗っていた。

艦は北極横断を行ない、北方海上航路を15000海里以上進んだ。
「スモーリヌイ」バルチースク、セヴェロモルスク、ソロヴェツキー諸島、エムマ湾、ペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ寄港した。

物資の補充と短い休養の後、ウラジオストクから「スモーリヌイ」は復路へと向かう。

移動の際の授業中、太平洋海軍高等学校の教官は必要な数の訓練時間を生徒と過ごす。
将来の専門家は、艦の乗組員の士官と共に当直へ就く。
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「スモーリヌイ」北極移動の第3段階の枠組みで再び北方海上航路を通行し、カムチャツカ、チュクチ、タイミルの港を訪れ、セヴェロモルスク、アルハンゲリスク、ソロヴェツキー諸島へ寄港し、クロンシュタットで航海を終える。



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プロジェクト887練習艦の1番艦「スモーリヌイ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1974年4月23日に起工され、1976年1月8日に進水し、1976年6月30日にソヴィエト連邦海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

2010年秋からブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ない、完了後、2013年8月30日にクロンシュタットへ戻りました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

2014年6月にはロシアフランスへ発注し、サンナゼール造船所で艤装中の「ミストラル」級ヘリコプター母艦の乗組員400名を乗せてサンナゼールへ向かいました。
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[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]

しかし、フランスロシアへの「ミストラル」級売却をキャンセルした為(支払った代金はロシアへ返金)、2014年12月末にクロンシュタットへ戻りました。
[ヘリ空母ミストラル級乗員のロシア海軍将兵はクロンシュタットへ到着した]
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗員団は解散した]

2015年7月から士官候補生の練習航海を開始し、アンゴラ共和国ルアンダ赤道ギニアマラボスペインラス・パルマス・デ・グラン・カナリアへ寄港しました。

2016年7月1日から10月3日まで士官候補生の練習航海を行ない、マルタ島ヴァレッタ黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

2019年にはクロンシュタット海洋工場でオーバーホールが行なわれました。
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2020年7月7日から10月末まで士官候補生の練習航海を行ない、北方艦隊基地セヴェロモルスクアルハンゲリスク黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

アルハンゲリスクへ寄港した「スモーリヌイ」(2020年7月24日入港、7月28日出港)



2021年6月29日から10月31日まで士官候補生の練習航海を行ない、セヴェロモルスクセヴァストーポリへ寄港しました。
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2022年7月1日、「スモーリヌイ」は士官候補生の練習航海の為、クロンシュタットから出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは練習航海へ出発した]

その後、カリーニングラード州バルチースクへ寄港し、7月5日に同港から出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイはバルチースクを出航し、セヴェロモルスクへ向かった]

7月11日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、7月下旬に一旦クロンシュタットへ戻り、8月1日に再び出航、8月11日にセヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北極海を通過して極東へ行く]

セヴェロモルスクへ数日間滞在した後に出航し、北極海(北方海上航路)を通過して9月11日にカムチャツカ半島ロシア太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスク(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北極海を通過してカムチャツカの原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した]

その後にペトロパヴロフスク・カムチャツキーを出航し、9月15日にウラジオストクへ到着しました。
[遠洋実習航海を行なっているロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイはウラジオストクへ到着した]

太平洋海軍高等学校の生徒を乗せた「スモーリヌイ」は、9月21日にウラジオストクを出航しました。

今後、「スモーリヌイ」は同じルート(北極海)を通過して母港クロンシュタットへの帰路に就きます。


北極海を通過する実習航海は、以前に同型艦「ペレコプ」が2度実行しています。
[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
[2019年度の練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2019年7月-12月)]

ロシア海軍バルト艦隊のエアクッション小型揚陸艦モルドヴィアはバルト海で海軍歩兵部隊の乗船と下船の訓練を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年9月21日8時11分配信
【バルチースクで海軍歩兵隊員はエアクッション揚陸艦への乗船へ取り組んだ】

バルト艦隊海軍歩兵隊員とエアクッション揚陸艦「モルドヴィア」の乗組員は、バルチースク軍港で軍用車両及び特殊車両の乗船と下船に関する合同戦術特殊演習へ参加した。

ロシア連邦国防省広報サービスによると、揚陸-上陸手段の要員は、乗船(下船)ポイントとの組織的通信、主甲板へ車両を配置する為の実地行動、そして沿岸へ輸送した後の撤収の確立された基準へ取り組んだ。

更に演習の枠組みで、海軍歩兵部隊の将兵と艦の乗組員は、携帯高射ミサイル複合体「イグラ」「ストレラ」の要員が参加して乗船(下船)ポイントの対空防衛任務を遂行した。

演習には、バルト艦隊海軍歩兵隊員100名以上、約10両の軍用車両及び特殊車両が関わった。

「モルダヴィア」は、プロジェクト12322(コード名「ズーブル」)揚陸艦である。
全長557メートル、幅20メートル、排水量は535トンに達する。
それは高温ガスタービンエンジンを搭載する。
直径2.5 メートルのファン4基が艦へエアクッションを提供し、更に、可変迎え角を持つ直径5.5メートルのプロペラ3基で駆動する。
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艦は70ノットまでの速力を発揮する。

1隻の「ズーブル」は、150トンまでの戦車3両或いは海軍歩兵隊員を乗せた装甲兵員輸送車10両を海岸へ送り届けられる。
事実上、あらゆる無装備の海岸へ揚陸部隊を上陸させられる。



プロジェクト12322「ズーブル」小型エアクッション揚陸艦MDK-94は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『沿海造船工場』(現『造船商会アルマーズ』)で建造され、1991年10月15日にソ連海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ配備されました。
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2001年3月12日に「モルドヴィア」と命名されました。


現在、ロシア海軍で現役に留まっているプロジェクト12322「ズーブル」は、「モルドヴィア」「エフゲニー・コチェシコフ」(770、1990年10月30日就役)の2隻のみであり、2隻ともバルト艦隊に所属しています。
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ロシア海軍の将来航空母艦の為の電磁カタパルトの試験場の建設場所が決定される

『タス通信』より
2022年9月21日9時8分配信
【特別委員会は何処で航空母艦の為の電磁カタパルトをテストするのかを決定する】
モスクワ、9月21日/タス通信

ロシア連邦国防省及びロシア連邦海軍総司令部の代表から成る特別委員会は、近い内に将来航空母艦の為の電磁カタパルトの試験場所に関する勧告を提出しなければならない。
『タス通信』軍当局に近い情報筋より伝えられた。

「近い内に国防省及び海軍総司令部の委員会は、ロシアがサキエイスクに持っている2つの航空機地上試験訓練複合体(ニートカ)のどちらでロシア将来航空母艦の為の電磁カタパルトの試験を行なうのかを選択する事になります」
彼は話した。
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対談者によると、委員会を設立する決定は、最近に海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将がエイスクサキ複合体「ニートカ」を訪れた後に下された。

サキ複合体「ニートカ」は完全に動作しており、北方艦隊の2個艦上戦闘機航空連隊が定期的にフックを引っ掛ける着陸を行なっている事が知られている。
エイスク複合体「ニートカ」については、『タス通信』はこのような情報は持っていない。

9月2日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、当局の電話会議でのスピーチで、ロシアは新たな海上航空隊地上訓練試験場を作成する試験設計作業を進めていると述べた。
「この試験場は、艦載飛行装置、艦載航空機器、航空機拘束装置、将来電磁カタパルトの試験の為に意図されています。
加えて、これは新たな航空機材の為に海上航空隊の飛行要員及び整備技術要員の実地の再訓練の実施を助力します」

彼は話した。

[複合体について]
航空母艦
から飛行する前に、艦上航空隊の飛行士は、現行の規則により、その許可を受けなければならない。

複合体「ニートカ」は、艦上航空隊航空機の発艦及び着艦へ取り組む為に意図されている。
サキ複合体は、トランポリン台航空機拘束装置を持つ艦の甲板の形の鋼鉄の飛行スペースを備える集合飛行場である。
飛行スペースの寸法は、「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板に等しい。



ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの開発作業は、2007年に始まりました。
[ロシア新世代航空母艦]

将来航空母艦が装備する電磁カタパルトの開発作業は、2014年春頃から始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の為の電磁カタパルトが開発される]

次世代艦上戦闘機の開発も始まっています。
[ミグは第5世代艦上戦闘機プラス艦上無人機を開発する]

これまでロシア電磁カタパルトに関する話は、ロシア造船業界サイドからのみ出ていましたが、2022年9月初頭、初めてロシア軍当局のトップであるセルゲイ・ショイグ国防相電磁カタパルトの試験場の建設に言及しました。
[ロシア海軍の将来航空母艦の為の電磁カタパルトの地上試験場が建設される]

今回の「匿名希望の情報筋」によると、電磁カタパルトの試験場の候補としてクリミア半島サキ飛行場クラスノダール地方エイスク飛行場の2ヶ所の「ニートカ」が挙げられています。

サキ飛行場
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エイスク飛行場
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しかし、サキ飛行場「ニートカ」にはソヴィエト連邦時代(1980年代初頭)に設置された蒸気カタパルト「マヤーク」の試作品が在るので、電磁カタパルトの試作品が設置されるのはエイスク飛行場になる公算が高いでしょう。

ロシア海軍バルト艦隊の小型対潜艦アレクシンとカバルディノ・バルカリヤはバルト海で対潜戦闘訓練を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年9月20日17時48分配信
【小型対潜艦「アレクシン」と「カバルディノ・バルカリヤ」は仮想敵潜水艦を狩った】

小型対潜艦「アレクシン」と「カバルディノ・バルカリヤ」はバルト艦隊の海上射爆場で仮想敵潜水艦を捜索、探知、破壊する為の演習任務へ取り組んだ。
9月20日・火曜日、ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。


軍当局によると、双務指揮参謀演習の枠組みで2隻の小型対潜艦の乗組員は成功裏に目標を分類し、対潜兵器の助力を得てそれを仮想破壊した。

訓練中、船員は噴射推進爆撃装置RBU-6000からの射撃を行ない、そして更に魚雷兵器の実地使用へ取り組んだ。

艦の乗組員は更に、対空防衛手段からの実地射撃を伴う様々な高度と方向からの空中攻撃を撃退する訓練を実施した。

「アレクシン」「カバルディノ・バルカリヤ」プロジェクト1331M小型対潜艦であり、1989年から勤務に就いている。
巡視勤務へ就き、水域を保護し、潜水艦との戦闘の為に意図されている。

プロジェクト1331M艦の排水量は935トン、船体の長さは75.2 メートル、幅9.78メートル。
24.5ノットまでの速力を発揮し、航続距離は2200海里。
乗組員80名。

艦は、76mmAK-176砲装置30mm砲AK-630噴射推進爆撃装置RBU-6000、533mm魚雷発射管、そして更に高射ミサイル複合体「ストレラ-3」及び「イグラ-1」で武装する。



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プロジェクト1331M小型対潜艦の10番艦MPK-224は旧東ドイツヴォルガスト市ペーネ造船所で1987年2月28日に起工され、1988年3月30日に進水、1989年4月21日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
2005年3月5日付で「アレクシン」と命名されました。

プロジェクト1331M小型対潜艦の11番艦MPK-227は旧東ドイツヴォルガスト市ペーネ造船所で1987年9月2日に起工され、1988年8月16日に進水、1989年6月29日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
2015年5月25日付で「カバルディノ・バルカリヤ」と命名されました。


現在は2隻とも第64水域保護艦旅団第264対潜艦大隊に所属し、バルチースク基地に駐留しています。


「アレクシン」(318)と「カバルディノ・バルカリヤ」(322)は、2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバルト海で行なわれた演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型対潜艦アレクシンとカバルディノ・バルカリヤはバルト海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

4月9日には他のバルト艦隊水上艦と共に砲撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍バルト艦隊の水上艦はバルト海で砲撃戦訓練を実施した]


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プロジェクト1331M小型対潜艦は1986年~1990年に掛けて合計12隻がソヴィエト連邦海軍へ就役しましたが、現在も現役に留まっているのは6隻です。

MPK-192(2011年1月28日から「ウレンゴイ」
1985年2月26日起工/1985年8月29日進水/1986年12月19日就役

MPK-205(1998年2月10日から「カザネツ」)
1985年1月4日起工/1985年12月28日進水/1986年4月28日就役

MPK-67
1985年3月28日起工/1986年4月19日進水/1987年6月30日就役
2005年6月22日除籍

MPK-99(2004年10月28日から「ゼレノドリスク」)
1985年6月25日起工/1986年8月12日進水/1987年12月28日就役

MPK-105
1985年12月30日起工/1986年11月20日進水/1988年3月16日就役
2014年除籍

MPK-213
1986年4月8日起工/1987年2月28日進水/1988年7月29日就役
2004年5月28日除籍

MPK-216
1986年6月22日起工/1987年6月25日進水/1988年9月30日就役
2005年6月22日除籍

MPK-219
1986年11月7日起工/1987年9月30日進水/1988年12月23日就役
2002年4月10日除籍

MPK-224(2005年3月5日から「アレクシン」)
1987年2月28日起工/1988年3月30日進水/1989年3月31日就役

MPK-227(2015年5月25日から「カバルディノ・バルカリヤ」)
1987年9月2日起工/1988年8月16日進水/1989年6月29日就役

MPK-228(1999年9月2日から「バシコルトスタン」)
1987年11月20日起工/1988年10月31日進水/1989年9月26日就役
2010年5月除籍

MPK-229(1996年4月19日から「カルムイキア」)
1988年2月23日起工/1989年1月30日進水/1990年4月6日就役

ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはタイミル半島へ向かった

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『ムルマンテレビ』より
2022年9月18日11時10分配信
【国防省の愛国ミッション『真実の力』に従事する大型揚陸艦「イワン・グレン」はタイミルへ進路を取った 】

北方艦隊大型揚陸艦「イワン・グレン」は、ロシア国防省宣伝活動『真実の力』を続ける。
今回、北方艦隊船員は艦隊主要基地セヴェロモルスクから北方海上航路に沿ってタイミルの港へ向かった。
出航を前に艦上では北方艦隊の若者へ捧げる式典が開催されたと北方艦隊広報サービスは伝えた。
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「前回8月22日と同様に、艦上で北方艦隊の若者となるセヴェロモルスク幼年学校の年少の生徒へ捧げられる式典が開催されました。
式典は、北方艦隊副司令官(軍事政治業務担当)イーゴリ・クロチキン少将が主催しました。
41名の少年が士官候補生の宣誓を行ないました。
その後、水兵帽とバッジが贈られました」

声明では、こう述べられた。

式典中、北方艦隊コラ多種戦力小艦隊司令官オレグ・シャストフ少将、ムルマンスク州国家州予算総合教育機関『セヴェロモルスク士官候補生団』団長イワン・ショニンが協力と合同活動に関する合意へ署名した事が指摘された。

ロシア国防省の活動『真実の力』は、2022年8月19日にセヴェロモルスクで始まった。
艦内には歴史的展示品、軍の戦利品。歴史上及び現代の軍用装備のユニークな展示が在る。
宣伝活動の為のルート上の最初の港はカンダラクシャとなった。
その後、大型揚陸艦「イワン・グレン」ロシア北部最大の港~アルハンゲリスクムルマンスクを訪れた。
活動期間中、艦博物館には既に3万名以上が訪れている。



プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」(2018年6月20日就役)は、2022年7月31日の『ロシア海軍の日』クロンシュタットサンクトペテルブルクで行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
(「イワン・グレン」が参加したのはクロンシュタットの観艦式)
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクと大型揚陸艦イワン・グレンは2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルクとクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加する]


観艦式が終わった後、8月初頭にクロンシュタットを出航し、原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」と共に8月6日にバルト海を出て北海へ入りました。
(原子力巡洋潜水艦「ヴェプリ」は8月5日に北海入り)
『The Barents Observer』より
2022年8月7日配信
【ノルウェーの外のロシア潜水艦】

その後、ノルウェー海に居た大型対潜艦「セヴェロモルスク」と合流し、8月中旬にセヴェロモルスク港へ帰投しました。
[2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にクロンシュタットの観艦式へ参加した大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰投する]

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「イワン・グレン」ロシア連邦軍宣伝コンサートツアー『真実の力』へ参加する為、8月22日にセヴェロモルスク港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはロシア北方地域で宣伝活動航海を行なう為に出航した]


『真実の力』は、軍楽隊を乗せてロシア北方の港を巡り、各地でコンサートなどを開く宣伝活動であり、この他、「イワン・グレン」艦内の車両収容スペースは臨時博物館となり、地元住民へ公開されます。
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8月24日にはコラ半島カンダラクシャへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはカンダラクシャへ到着した]

その後、カンダラクシャを出航し、8月28日にアルハンゲリスクへ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはアルハンゲリスクへ到着した]

「イワン・グレン」は9月2日にアルハンゲリスクを出航しました。


「イワン・グレン」は9月8日にムルマンスク港へ入港し、9月11日まで同市で一般公開されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはムルマンスクを訪れる]

その後、セヴェロモルスク基地へ戻り、9月18日に出航してタイミル半島へ向かいました。

今後、「イワン・グレン」ディクソンドゥディンカを訪れます。
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ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年9月20日8時6分配信
【バルト海でコルベット「メルクーリイ」の航行試験は続けられている】

バルト艦隊の部隊は、海軍の為に『北方造船所』が建造した最新のプロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」の工場航行試験の実施を保障する。
ロシア連邦国防省が伝えたように、工場航行試験の枠組みで、一連の艦内居住保障システム、航法複合体を含む電波技術兵装、通信システム、救助手段、生活システム、換気空調システムが点検される。


軍当局は、『北方造船所』の試運転チームとコルベットの乗組員は動力装置、操舵装置、補助機械、投錨装置の動作を点検すると付け加えた。

様々なモードでコルベットの速度、機動性、振動性の試験が行なわれる。

ロシア連邦国防省の代理人は、工場航行試験はあらゆる艦の建造プロセスを完了する義務的段階である事を想い起こした。
それは航行条件下で、そのシステム及びメカニズムが、承認された仕様、図面、技術文書、運用指示書に沿っているかどうかを点検する為に行なわれる。

「メルクーリイ」は、『北方造船所』ロシア海軍の為に建造した第5のプロジェクト20380コルベットである。
艦は2015年2月に「リェチーヴイ」の名で起工されたが、2021年に海軍司令部は艦の改名を決定した。

コルベットの進水時期は2019年の第2四半期、海軍への引き渡しは2020年に計画されていた。
しかし、結果として「リェチーヴイ」の進水は2020年3月になった。

プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190大口径機関砲及び擲弾発射機である。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


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2020年3月12日に進水しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

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2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
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5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]

「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されています。


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2022年末就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2022年就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定