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ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した


『タス通信』より
2022年10月31日19時37分配信
【ロシア連邦軍は全ての指定されたウクライナの軍事指揮施設とエネルギーシステムを撃破した】
モスクワ、10月31日/タス通信

ロシア連邦軍長距離高精度兵器により全ての指定されたウクライナの軍事指揮施設とエネルギーシステムを撃破した。
月曜日にロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ中将は報道機関へ伝えた。
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「ロシア連邦軍は、ウクライナの軍事指揮システム及びエネルギーシステムへ空中発射及び海上発射の長距離高精度兵器による打撃を与え続けています」
コナシェンコフ
は言った。

ロシア国防省公式代理人によると、打撃の目標は達成された。
「全ての指定施設が撃破されました」
彼は付け加えた。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
初日には、少なくとも30基の「カリブル」が発射されたようです。
『WION』より
2022年3月5日4時23分配信
【ロシアのウクライナ攻撃:巡航ミサイル「カリブル」はシリアの戦場でテストされた】

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は10隻です。
[ロシア海軍黒海艦隊は4隻の巡航ミサイル「カリブル」搭載水上艦を黒海へ展開している]
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」)
フリゲート小型ロケット艦は8基、潜水艦は4基の「カリブル」を搭載しています。

なお、ロシア国防省の公式発表では「海上発射長距離高精度兵器」という呼称が使われる事が多いのですが、これは「カリブル」を指しています。

2月25日深夜~2月26日未明にも航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトームィル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


4月2日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、クレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてクレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月3日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦及び航空宇宙軍航空機は、オデッサ市石油精製工場燃料貯蔵所巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオデッサの石油精製工場と燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月4日夜、黒海艦隊小型ロケット艦は、オチャコフ市付近のウクライナ軍特殊部隊訓練センター巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオチャコフのウクライナ軍特殊部隊訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナへ7基の巡航ミサイル「カリブル」を一斉発射した]

4月7日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊フリゲート(おそらくは「アドミラル・エッセン」)は、ウクライナ軍の4ヶ所の燃料貯蔵所へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート(アドミラル・エッセン)は黒海からウクライナ軍の燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月10日未明、黒海艦隊フリゲートは、ドニプロペトロウシク州ズヴォネツィキ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは黒海からドニプロペトロウシク州へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドニプロペトロウシク州ドニプロ市南方の地対空ミサイルS-300が入っていた格納庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊しました。
このS-300は、ヨーロッパの国(おそらくは以前に供給を表明したスロバキア)からウクライナへ供給されたもののようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロ市郊外においてヨーロッパから供給されたS-300地対空ミサイルを巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

4月12日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、スタロコスチャンチニフ飛行場ハウルリフカの弾薬庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月13日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、サドヴォイ及びチュドニフウクライナ軍兵器庫巡航ミサイルを発射しました。
黒海艦隊小型ロケット艦が攻撃したのは、おそらくサドヴォイの方でしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の兵器倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月15日には黒海艦隊の艦がキエフ州「カリブル」を発射し、対空ミサイル対艦ミサイルなどを生産しているジュリャンスク機械製造工場の生産設備を破壊しました。
『イズベスチヤ』より
2022年4月15日10時33分配信
【ロシア連邦軍はキエフ郊外の軍施設へ「カリブル」で打撃を与えた】

4月22日には黒海艦隊フリゲートメリオラチヴネ(ドニプロペトロウシク州)へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍大隊を撃破しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月22日11時35分配信
【咆哮と炎:黒海艦隊のフリゲート艦上からミサイル「カリブル」がウクライナの軍事施設へ発射された】

4月27日には黒海艦隊フリゲートザポリージャアルミニウムコンビナートカリブルを発射し、そこに在った外国製兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月27日11時34分配信
【目標へ向かって:ウクライナ特殊作戦中の「カリブル」発射の映像】

4月29日には黒海艦隊潜水艦ファスチフ(キエフ州)クラスノシルカポロンネ(オデッサ州)カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月29日11時51分配信
【黒海艦隊の潜水艦からの「カリブル」発射の公開映像】

5月4日には黒海艦隊潜水艦ウクライナの軍事インフラへ2基の「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月4日12時34分配信
【水面下からの攻撃:ウクライナの軍事インフラへの黒海艦隊潜水艦の「カリブル」発射映像】

5月8日にはリヴィウ州カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月8日20時52分配信
【機会は残さない:どのようにロシア軍はウクライナの軍事インフラ及び西側の兵器を破壊したのか】

5月13日にはクレメンチュグカリブルを発射し、石油精製施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日10時55分配信
【ロシア連邦国防省はクレメンチュグのウクライナ石油精製工場の生産力を破壊したと発表した】

5月17日には黒海艦隊フリゲートチェルニーヒウ州スームィ州カリブルを発射し、ウクライナ軍訓練センターを破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月17日12時53分配信
【一斉射撃:ウクライナ軍事インフラへの黒海艦隊フリゲートの「カリブル」発射の映像】

5月21日には黒海艦隊フリゲートジトーミル州の鉄道駅へカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された各種兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月21日13時20分配信
【敵の目標へ:黒海艦隊フリゲートからの「カリブル」発射の映像】

5月23日には黒海艦隊潜水艦ジトーミル州マリン鉄道駅へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍第10山岳強襲旅団の車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月23日11時35分配信
【車両の破壊:ロシアの海上発射高精度ミサイル発射の映像】

5月25日には黒海艦隊フリゲートザポリージャへ3基のカリブルを発射し、モトールシーチの生産工場を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月25日14時24分配信
【ウクライナ軍事インフラへの「カリブル」の夜間発射の公開映像】

6月12日には黒海艦隊フリゲートテルノーピリ州へ4基のカリブルを発射し、兵器倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時55分
【4つの高精度打撃:黒海艦隊のフリゲート艦上からのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月14日にはチェルニゴフ州ウクライナ軍弾薬庫「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月14日11時28分配信
【ロシア国防省はチェルニゴフ近辺のウクライナ軍弾薬庫を「カリブル」で破壊したと発表した】

6月15日には黒海艦隊フリゲートリヴィウ州へ4基のカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された兵器用の弾薬倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月15日14時15分配信
【ウクライナの目標への命中:黒海艦隊フリゲートからのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月19日昼には黒海艦隊フリゲートドニプロペトロウシク州カリブルを発射し、ウクライナ軍指揮所を破壊しました。
同日夜には黒海艦隊フリゲートムィコラーイウ市カリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与されたM777 155mm榴弾砲や戦闘装甲車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月19日15時11分配信
【黒海艦隊のフリゲート乗組員はウクライナ軍の施設へ4基のミサイル「カリブル」を発射した】


6月26日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、チェルニーヒウ州、ジトーミル州、リヴィウ州ウクライナ軍訓練センターを攻撃しました。
公表された動画を見る限り、少なくとも7基の「カリブル」が夜間に発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ軍の訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月8日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州リマン海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機2基を破壊しました。
この「ハープーン」イギリスが供給したものです。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でオデッサ州のウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機を破壊した]

7月11日未明、黒海艦隊フリゲートドニプロペトロフスク州ラドゥシュノエ「カリブル」を発射し、アメリカから供給された兵器の弾薬の保管倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナでアメリカから供給された兵器の弾薬保管庫を破壊した]

7月13日、黒海艦隊フリゲートザポリージャ市の高電圧機器工場付近でウクライナ軍第45砲兵旅団多連装ロケット砲を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はザポリージャでウクライナ軍第45砲兵旅団の多連装ロケット砲を破壊した]

7月14日にはウクライナ空軍司令部が在るヴィーンヌィツャの将校集会所へ「カリブル」が発射され、建物は破壊されました。
ロシア国防省の動画を見る限り、「ブヤン-M」小型ロケット艦が3基の「カリブル」を発射しています。
「カリブル」が命中した時、この集会所ではウクライナ空軍司令部の代表と外国の代表団の兵器供給に関する会議が行なわれていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナ空軍と外国との兵器供給会議中のヴィーンヌィツャの将校集会所を破壊した]

7月20日にはオデッサ州ダチュノエ長距離海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の将兵200名以上を殺傷し、10両以上の車両を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ州のウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の駐屯地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月23日には「ブヤン-M」小型ロケット艦オデッサ市「カリブル」を発射しました。
(動画では4基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ市へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、ロシア航空宇宙軍航空機と共にキロヴォグラードカナトヴォ飛行場「カリブル」を発射しました。
(航空宇宙軍Kh-22が5基、カリブルが8基)
[ロシア海軍黒海艦隊はキロヴォグラードのカナトヴォ飛行場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月24日夜にフメリニツキー州ボグダノフツィ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬の貯蔵基地を破壊しました。
(動画では夜間に少なくとも3基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はフメリニツキー州のボグダノフツィへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月28日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、ロシア航空宇宙軍航空機及び戦術弾道ミサイル「イスカンデル」部隊と共にキエフ州リュテズチェルニゴフスク州ゴンチャロフスコエ(両方ともキエフ市の北方)へのミサイル攻撃を行ないました。
(合計で約20基のミサイルを発射、この内「カリブル」は6基)
黒海艦隊が攻撃したのは、ウクライナ軍第30機械化旅団が居たリュテズのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はキエフ州のウクライナ軍第30機械化旅団の駐留地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月8日、黒海艦隊フリゲートは、チェルカッシィ州ウマニ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは巡航ミサイル「カリブル」でチェルカッシィ州のウマニの弾薬倉庫を破壊した]

8月13日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、地上発射高精度ミサイル(「イスカンデル」?)と共にハリコフ州南部のガヴリロフカ駅付近を攻撃しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州南部のガヴリロフカへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月21日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州マイオルスコエ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSの弾薬倉庫と、それを護っていた西側の対空火器(ゲパルト?)を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはオデッサ州のHIMARS弾薬倉庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

その後、暫く「カリブル」による攻撃は無く、8月末になると西側では、ロシア軍「カリブル」を使い果たしたという見方まで出てきましたが、9月6日、黒海艦隊カリブル搭載艦(動画を見る限りフリゲート)は、ドニプロペトロウシク州カルピウカ「カリブル」を発射し、大型燃料貯蔵庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロペトロウシク州のカルピウカの大型燃料貯蔵庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

ロシア国防省による公式発表は有りませんが、9月11日夕方にハリコフ州火力発電所「カリブル」による攻撃を受け、ウクライナの一部で大規模な停電が発生しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州の火力発電所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

9月14日夜、クリヴィー・リフ近郊のカラチュノフスコエ貯水池のダムが「カリブル」による攻撃を受け、この近辺のインフレツィ川の水位が急激に上昇しました。
ウクライナ側は、この地域の川の水位の上昇によりへルソン方面のウクライナ軍部隊の渡河を妨害する為にダムを攻撃したと見ています。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でクリヴィー・リフのダムを破壊した]

それから暫く「カリブル」の攻撃は有りませんでしたが、ロシア黒海へ常時2-3隻の「カリブル」搭載艦を展開させており、ウクライナ軍南方作戦司令部は、10月10日朝の時点で黒海に6隻の「カリブル」搭載艦(水上艦4隻、潜水艦2隻、合計でミサイル40基)が展開していると発表しました。
『Fokus』より
2022年10月10日9時44分配信
【ウクライナを狙う40基の「カリブル」:黒海でミサイル搭載艦の数が増加-南方作戦司令部】

10月10日午前、ウクライナ側(クリヴィー・リフ市当局)によると、クリヴィー・リフへ14基の「カリブル」が発射されました。
つまり、少なくとも2隻の「カリブル」搭載艦ミサイルを発射した事になりますが、ロシア国防省が公表した動画を見る限り、その内の1隻はフリゲートのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリヴィー・リフへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
この他、ロシア軍ウクライナ全土を巡航ミサイル無人機で攻撃しました。

翌10月11日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、10基の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
同時にカスピ小艦隊「カリブル」搭載艦も10基以上の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
(カスピ小艦隊には4隻の「カリブル」搭載艦が居る)
前日と同様、「カリブル」だけではなく、ロシア航空宇宙軍空中発射巡航ミサイル無人機などによる空爆も同時に行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月14日、黒海艦隊フリゲートは、ウクライナ西部リヴォフ(リヴィウ)州ブロドゥイへ少なくとも5基の「カリブル」を発射し、同地に在る兵器庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはリヴィウ州のブロドゥイの兵器庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

10月17日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ「カリブル」を発射しました。
カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ16基程度の「カリブル」を発射しました。
同時にロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ領内へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナの軍事指揮施設とエネルギー施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月18日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限り「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射した]

10月19日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限りフリゲート)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省は具体的な攻撃場所を明らかにしていませんが、ウクライナ側の報道によると、少なくとも首都キエフには巡航ミサイル(「カリブル」或いは航空機発射のKh-101)が着弾しています。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ(キエフ)の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ各地への巡航ミサイル攻撃を続けましたが、黒海艦隊「カリブル」搭載艦による攻撃は10月20日と21日には行なわれませんでした。

ロシア海軍は関わっていませんが、10月21日の航空機発射巡航ミサイルによる攻撃では、ハリコフ(ハルキウ)市コムナール工場対艦ミサイル「ネプトゥン」の組立作業を行なっていた作業場も破壊されました。
これらのミサイルコムナール工場で組み立てられた後、ザポリージャ「モトール・シーチ」工場へ送って弾頭を装備する予定でしたが、今回の攻撃で全て破壊されたようです。
『Eadaily.com』より
2022年10月21日9時44分配信
【ハリコフでの爆発-対艦ミサイル「ネプトゥン」の作業場は破壊された】

10月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃が行なわれました。
黒海艦隊は16基の「カリブル」を発射しました(つまり水上艦2隻から)。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナへ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃は続けられました。

10月31日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、キーウ、ハルキウ、ポルタヴァ、ザポリージャ、ヴィーヌンツァ、オデーサ各州へ巡航ミサイル攻撃を行ないました。
(合計で40基以上の巡航ミサイルを発射)

10月31日朝の時点で黒海では2隻の「カリブル」搭載艦が行動中でした。
(ミサイル16基)
『RBCウクライナ』より
2022年10月31日4時17分配信
【ミサイル打撃の脅威は差し迫っている:ロシア連邦は黒海にどの程度の「カリブル」を持っているのか】

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ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはセヴァストーポリへ侵入したウクライナのドローンを破壊した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年10月30日16時55分配信
【ロシア連邦国防省は、セヴァストーポリでウクライナのドローンを発見した水兵への国家表彰の授与を発表した】
モスクワ、10月30日、インテルファクス

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10月29日にセヴァストーポリの艦船駐留エリアでウクライナ海上無人機を発見したロシア水兵へ国家表彰が授与される。
ロシア連邦国防省は日曜日に発表した。

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「黒海艦隊の警備艦ラードヌイの戦闘通信部門の無線通信士であり、対空監視所で信号当直員の職務を遂行していたアルテム・ジルツォフ水兵は、10月29日未明、セヴァストーポリ湾添いの港を進んでいた正体不明の無人海上装置を最初に発見しました」
ロシア連邦国防省
は述べた。

「彼はすぐさま正体不明の物体の接近を当直士官へ報告し、これにより艦載兵器からの砲撃で無人装置を破壊し、セヴァストーポリ駐留所の泊地に居た黒海艦隊の艦と民間船へテロ攻撃を行なうという敵の計画を阻止しました」
国防省は述べた。

「公務を忠実に遂行した事により、アルテム・ジルツォフ水兵には国家表彰が授与されます」
声明では、こう述べられた。

10月29日にロシア連邦国防省は、土曜日の朝、セヴァストーポリ黒海艦隊の艦へのウクライナ無人機による攻撃を撃退したと発表した~それには9機の無人飛行装置と7機の自動海洋無人装置が関わった。

ロシア軍によると、破壊工作の結果、ウクライナ無人機は破壊され、海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」、そして更にユズナヤ湾の防護網が軽微な損害を受けた。

「テロ攻撃を受けた黒海艦隊の艦は、ウクライナの港から農産物を輸出する為の国際的イニシアチブの枠組みにおいて穀物回廊の安全保障に関わっていました」
ロシア国防省
は10月29日に発表した。

10月29日、ロシア軍は、モスクワウクライナの港からの穀物輸出に関する協定の履行への参加を一時停止すると発表した。

10月30日、ロシア国防省は、セヴァストーポリで艦船攻撃へ参加したウクライナ海上無人機オデッサ州から発進し、「穀物回廊」の安全圏を使用したと発表した。
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ロシア国防省の声明によると、攻撃はイギリスの代表者の指導下でキエフにより行われ、カナダで生産されたナビゲーションモジュールが海上ドローンで発見された。



[セヴァストーポリ湾でロシア海軍黒海艦隊の掃海艦及び民間船がウクライナ軍無人機の攻撃を受けた]

ロシア海軍北方艦隊の艦は大西洋、地中海、黒海で行動している

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年10月30日13時2分配信
【ロシア連邦北方艦隊の艦は黒海及び大西洋で任務を遂行している-艦隊】
モスクワ、10月30日、インテルファクス

ロシア北方艦隊の幾つかの艦は遠距離航海を行なっており、特に揚陸艦支隊黒海に居る。
艦隊広報サービスは日曜日に発表した。

北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフロシア正規艦隊創設326周年記念日及び水上艦船員の日を部下と祝ったと広報サービスは伝えた。
「黒海エリアでは、大型揚陸艦ピョートル・モルグノフ、オレネゴルスキー・ゴルニャク、ゲオルギー・ポベドノーセツで構成される北方艦隊揚陸艦支隊が割り当てられた任務の遂行を続けています」
声明では、こう述べられた。

「今日において、地中海エリアにはフリゲート"アドミラル・カサトノフ"が行動を続けています。
大型対潜艦セヴェロモルスク率いるもう1つの支隊が北大西洋に居ます。
バレンツ海及びカラ海で大型対潜艦セヴェロモルスクは計画戦闘訓練任務を遂行しました」
北方艦隊
は伝えた。

「アレクサンドル・モイセーエフ大将は、遠距離航海任務及び艦隊の日々の戦闘演習活動を遂行する船員の役割を強調しました」
声明では、こう述べられた。

「ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ、大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの乗組員は、遠距離航海中に全ての割り当てられた任務を成功裏かつ高品質で果たしました。
重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの船員は、祭日に際して優秀さを示し、北方艦隊の近海ゾーンでの複合戦闘演習任務を常に果たしています。
フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は、新たな風貌の兵器の開発及び使用において高い成果を挙げました」
北方艦隊
広報サービスは伝えた。

北方艦隊は兵種間戦略統合部隊であり、北極及び世界の大洋の他の海域でロシアの国益を保護する。
北方艦隊の構成には、特に戦略原子力潜水艦及び多目的原子力潜水艦、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が含まれる。
北方艦隊潜水部隊は、ロシア海軍で最も強力な原子力潜水艦連合部隊と考えられている。



北方艦隊大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」、「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「ゲオルギー・ポベドノーセツ」は2022年2月上旬に黒海へ入り、現在も同海域に滞在しています。
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[黒海でロシア海軍の演習へ参加する北方艦隊とバルト艦隊の6隻の大型揚陸艦はセヴァストーポリへ入港した]

フリゲート「アドミラル・カサトノフ」救助曳船SB-406は2022年2月中旬に地中海へ入り、現在も同海域に滞在しています。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海で対潜戦闘訓練を実施した]

この他、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」は8月下旬に、原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は9月初頭に地中海へ入り、同海域で行動しています。
[ロシア海軍の原子力潜水艦が地中海へ派遣された]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2022年7月末頃から洋上で行動しており、現在は北大西洋で行動中です。
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北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は2022年10月末にバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で航空隊と共に演習を実施した]

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2022年5月末まで極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の発射試験に従事し、7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の最初の搭載艦となる]
現在はクロンシュタット海洋工場乾ドックへ入渠しています。
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ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、2022年1月末に母港セヴェロモルスクを出航し、2月初頭から8月末まで地中海に滞在し、9月中旬に帰投しています。
[ロシア北方艦隊の地中海遠征(2022年2月-9月)]

ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を行なっている

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年10月30日12時0分配信
【ロシア連邦海軍総司令官は新たな戦略潜水艦の試験について述べた】
モスクワ、10月30日、インテルファクス

ロシアは新たな戦略原子力潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の試験を行なっている。
ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフは伝えた。

「セヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』社で建造された最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフの試験が行なわれています」
エフメノフ
は、ロシア正規艦隊創設326周年記念日及び水上艦船員の日に関する祝辞で述べた。

「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、プロジェクト「ボレイ-A」ロケット艦の第2の生産艦である。
同プロジェクト潜水艦大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を装備する。

「現在、太平洋艦隊の潜水艦部隊へ補充する為に意図されているディーゼルエレクトリック潜水艦ウファは国家試験を成功裏に完了しています」
日曜日にロシア連邦国防省情報部はエフメノフの談話を引用して伝えた。

「ウファ」は、太平洋艦隊の為に建造されたプロジェクト636.3潜水艦シリーズの4隻目である。
潜水艦有翼ミサイル「カリブル」(試作設計局『ノヴァトール』、株式会社・航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』が開発)を装備する。

エフメノフは、ロシア海軍の艦は世界の大洋の様々な海域で常時任務を遂行していると述べた。
毎日、海上にはロシア海軍の艦船100隻以上が居ます。
現在、地中海ではバルト艦隊艦支隊が海軍のプレゼンス任務を遂行し、インド洋では太平洋艦隊の艦・支援船支隊が行動しています」

総司令官は述べた。

エフメノフの祝電は北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊、カスピ小艦隊、遠海ゾーンで任務を遂行している艦が受け取ったとロシア連邦国防省は伝えた。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)は、当初「クニャージ・スヴォーロフ」と命名される筈でした。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される]

2014年12月26日の起工当日、艦名は「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)に変更されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]



艦名の由来となったアレクサンドル・スヴォーロフは18世紀のロシア帝国の将軍であり、クニャージ(公爵)の称号を授けられ、「大元帥」(ゲネラリーシムス)にまで昇進しています。
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これまでにスヴォーロフ将軍の名前が付けられたロシア/ソ連海軍の艦は2隻有りました。

戦隊装甲艦「クニャージ・スヴォーロフ」
(1904年8月27日就役、1905年5月27日戦没)
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巡洋艦「アレクサンドル・スヴォーロフ」
(1954年2月18日就役、1989年12月15日除籍)
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今回の「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」で3代目になります。

2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]

2022年1月11日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事と洋上試験の準備が進められました。
[セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている]

2022年7月19日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は洋上試験(工場航行試験)を行なう為にセヴェロドヴィンスクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海で洋上試験を開始した]

その後も洋上試験は続けられています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海で洋上試験を続けている]

現在の所、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていますが、2023年にずれ込む可能性も有ります。
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2022年12月末にロシア海軍へ引き渡される]
就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
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記事中で触れられていますが、10月30日は『ロシア正規艦隊創設記念日』並びに『水上艦船員の日』です。

1696年10月30日、ピョートル1世(ピョートル大帝)の命令により貴族院ロシア海軍の創設を決定し、この日は海軍創設記念日となりました。
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1714年7月27日(新暦では8月7日)にロシア海軍ガングートの戦闘で勝利した後、これを記念して7月27日が『海軍の日』となりました。
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ロシア革命後、『海軍の日』は自然消滅しましたが、1939年に海軍人民委員ニコライ・クズネツォフ提督の提案で復活し、今度は7月24日が『海軍の日』となりました。
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1980年10月1日付で7月の最終日曜日が『海軍の日』と定められ、ロシア連邦になってからも受け継がれています(2006年5月31日付のロシア連邦大統領令で改めて制定)。

その一方、本来の海軍創設記念日である10月30日は『水上艦船員の日』、つまり水上艦限定の記念日となりました。

セヴァストーポリ湾でロシア海軍黒海艦隊の掃海艦及び民間船がウクライナ軍無人機の攻撃を受けた

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『タス通信』より
2022年10月29日19時41分配信
【国防省は黒海艦隊の艦へのキエフのテロ攻撃を発表した】
モスクワ、10月29日/タス通信

キエフ政権無人機を使用して、セヴァストーポリ黒海艦隊の艦及び民間船へのテロ攻撃を実行した。
土曜日にロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。
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「本日(10月29日)4時20分、キエフ政権は、セヴァストーポリ駐留所の外部及び内部に居た黒海艦隊の艦と民間船へのテロ攻撃を実行しました」
同省は述べた。

ロシア国防省によると、合計で9機の無人機と7台の自動海洋無人装置が攻撃へ関わった。
「黒海艦隊の艦船部隊が取った作戦行動の結果、全ての空中目標は破壊されました」
当局は指摘した。

同省は、セヴァストーポリ外部の泊地におけるテロ攻撃を撃退する過程で、黒海艦隊の艦載兵器と海上航空隊を使用して4台の海洋無人装置が破壊され、もう3台の装置は内部泊地で破壊されたと通知した。
当局は、攻撃の際、海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」ユズナヤ湾の防護網が軽微な損害を受けたと述べた。

国防省は、テロ攻撃を受けた黒海艦隊の艦は、ウクライナの港から農産物を輸出する為の国際的イニシアチブの枠組みにおいて穀物回廊の安全保障に関わっていた事を指摘した。


『MASHNEWS』より
2022年10月29日14時28分配信
【黒海艦隊はセヴァストーポリへの大規模なドローン攻撃を撃退した】

赤旗黒海艦隊の艦と沿岸部隊は、セヴァストーポリ市への敵の無人機の攻撃を撃退した。
ロシア連邦国防省は発表した。


攻撃は10月29日・土曜日の朝、モスクワ時間4時20分頃に発生した。
ロシア軍当局が明らかにしたように、16機の無人機セヴァストーポリへの攻撃を試みた:9機は無人飛行装置で、7機は自動海洋無人装置だった。

「黒海艦隊の艦船部隊が取った作戦行動の結果、全ての空中目標は破壊されました」
ロシア連邦軍
は付け加えた。
セヴァストーポリ外部の泊地におけるテロ攻撃を撃退する過程で、黒海艦隊の艦載兵器と海上航空隊を使用して4台の海洋無人装置が破壊され、もう3台の装置は内部泊地で破壊されたと通知した。

黒海艦隊の1隻の艦が損傷した事が指摘された~プロジェクト266M海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」、そして更にユズナヤ湾の防護網。
敵はプロジェクト11356フリゲートへの攻撃を試みたが、それは成功しなかった。

ロシア連邦国防省は、これはテロ攻撃だと言った。
「このテロ攻撃の準備及びウクライナ第73海上作戦特別センターの将兵の訓練は、ウクライナのニコラエフ州のオチャコフ市に居るブリテンの専門家の指導下で行なわれました」
国防省
は総括した。

ロシア海軍黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ湾でウクライナ軍の無人機を撃墜した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年10月29日5時23分配信
【セヴァストーポリ湾で黒海艦隊は無人飛行装置の攻撃へ関わった】
モスクワ、10月29日-ロシア通信社ノーボスチ

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黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ湾水域で無人機の攻撃を撃退し、市内の施設は攻撃により損害を受けていない。
セヴァストーポリ知事ミハイル・ラズヴォジャエフテレグラムチャンネルで伝えた。

「黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ湾水域で無人飛行装置の攻撃を撃退しました。
市内の如何なる施設も損害を受けておりません。
平静を保ってください。
状況は制御下に在ります。
全ての運用サービスは準備を整えております」

彼は記した。

前日に知事は、最近のバラクラバ複合サイクル火力発電所に対するウクライナ軍無人機の使用後、市内の重要なインフラ施設の保護が強化されたと述べた。
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黒海艦隊は更に、クリミアで破壊工作員へ対抗する為の特別な措置を取っていると言った。

ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦アスコリドは2023年前半に洋上試験を完了する

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『タス通信』より
2022年10月29日9時9分配信
【情報筋:最新のロケット艦「アスコリド」の試験は2023年に完了する】
モスクワ、10月29日/タス通信

ミサイル複合体「カリブル」及び海上版の高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-M」で武装するプロジェクト22800(コード名「カラクルト」)の最初の生産艦「アスコリド」の海上試験の完全なサイクルは来年前半に完了する。
『タス通信』防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

「ミサイル複合体"カリブル"及び高射ミサイル-機関砲複合体パーンツィリの海上版で武装する軍艦アスコリドは、12月に工場航行試験を完了し、2023年初頭に国家試験へ着手します。
試験プログラムの海上部門が完了すれば艦の検査が始まります」

彼は話した。

このシリーズの艦を建造している営団『アク・バルス』は、この情報について『タス通信』へコメントしなかった。

以前、『アルミヤ-2022』会場で営団『アク・バルス』総取締役レナート・ミスタホフは、、全てのプロジェクト22800艦はスケジュールに沿って建造されており、複合体「パーンツィリ-M」を搭載して引き渡すと『タス通信』へ伝えた。

公開データによると、5隻のプロジェクト22800小型ロケット艦の建造契約は2016年に『ゼレノドリスク造船工場』(造船営団『アク・バルス』へ加入)と署名された。
建造は、
22800シリーズのトップ艦「ツィクロン」は、現在、黒海艦隊で国家試験を完了している。
残りの艦「アムール」、「トゥーチャ」、「タイフーン」の建造は、『ゼレノドリスク工場』及びケルチ『B.E.ブトマ記念造船工場』の生産設備で進められている。
計5隻の艦は黒海艦隊の為に意図されている。
これらが完成すれば、艦隊の打撃力は一度に40基のミサイル「カリブル」を一斉発射できる程に増強される。




プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルク『ペラ』造船所で7隻ケルチ『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で4隻)


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ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』(造船営団『アク・バルス』傘下)は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

ただし、最初の3隻の「カラクルト」は、同じく造船営団『アク・バルス』傘下であるクリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で建造されています。
[クリミア半島ケルチの造船工場『ザリフ』は生産設備を近代化する]
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「ツィクロン」(工場番号801):2016年7月26日起工/2020年7月24日進水
「アスコリド」(工場番号802):2016年11月18日起工/2021年9月21日進水
「アムール」(工場番号803):2017年7月30日起工


2019年2月26日には『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」となる「トゥーチャ」(工場番号804)が起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

5隻目の「タイフーン」(工場番号805)は2019年9月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦タイフーンはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

これで『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』(造船営団『アク・バルス』)契約分5隻は全て起工されました。


造船営団『アク・バルス』建造艦の2隻目となる「アスコリド」は2016年11月18日に起工され、2021年9月21日に進水しました。

[カラクルト級小型ロケット艦アスコリド進水(2021年9月21日)]

その後、造船所の岸壁で艤装工事が行なわれ、2022年秋に洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦アスコリドは試験を開始する]
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「アスコリド」は、2022年12月に洋上試験の最初の段階である工場航行試験を完了し、2023年初頭から最終洋上試験となる国家試験を開始し、2023年前半に全ての試験を完了します。

「アスコリド」ロシア海軍への引き渡しは、2023年夏頃になるようです。


なお、『アク・バルス』建造艦の1隻目「ツィクロン」は既に洋上試験を全て完了しており、2022年12月末に正式に就役します。
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[カラクルト級小型ロケット艦ツィクロンは2022年末にロシア海軍へ正式に就役する]

ロシア海軍太平洋艦隊の為の潜水艦モジャイスクの乗組員はオブニンスクの海軍訓練センターで訓練を開始した

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『MASHNEWS』より
2022年10月28日9時30分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「モジャイスク」は海軍訓練センターで訓練を開始した】

太平洋艦隊の為に『アドミラルティ造船所』が建造しているプロジェクト06363ディーゼルエレクトリック潜水艦「モジャイスク」の乗組員は、オブニンスクの海軍訓練センターで訓練を開始した。
ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。

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研修期間中に軍事船員は調整段階を経て専門技量を向上させる事が指摘された。
研修の完了後、乗組員は、係留試験、工場航行試験、国家試験を行なう為、ディーゼルエレクトリック潜水艦の受け入れへ着手する。

「モジャイスク」は、最新の水中ミサイル及び魚雷兵器、そして更に水中音響兵装(ソナー)及び電波技術兵装を装備する事が強調された。

以前、「モジャイスク」は2023年の進水が計画されていると報じられた。
艦は2021年8月23日に起工された。

海軍の為のプロジェクト06363潜水艦シリーズの1番艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は2019年11月に艦隊へ引き渡された。
シリーズ第2の潜水艦「ヴォルホフ」は2020年10月24日に太平洋艦隊へ加入した。
2021年10月、太平洋艦隊ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」を受け入れた。



ロシア輸出用潜水艦プロジェクト636シリーズのロシア海軍向け最新改良型であるプロジェクト06363潜水艦は、先ず黒海艦隊向けに6隻が建造され、2014年~2016年に就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

その後、太平洋艦隊向けにも6隻のプロジェクト06363潜水艦を建造する事になり、2016年9月7日に契約が締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦B-603「ヴォルホフ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水し、11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

この2隻は、2021年11月30日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]


3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

B-602「マガダン」は、2021年3月26日に進水し、2021年10月12日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦マガダン、ロシア海軍へ就役(2021年10月12日)]
2022年10月9日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは北極海を経由してウラジオストクへ到着した]

4番艦B-588「ウファ」は2022年3月31日に進水し、6月25日から洋上試験を開始し、10月上旬に終了しました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年11月に予定されています。
[プロジェクト06363潜水艦ウファは2022年11月にロシア海軍へ就役する]


太平洋艦隊向け06363潜水艦の5番艦「モジャイスク」と6番艦「ヤクーツク」は、2021年8月23日に起工されました。
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[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

「モジャイスク」の乗組員は、2022年10月末からオブニンスク海軍訓練センターで訓練を開始しました。

「モジャイスク」は2023年、「ヤクーツク」は2024年の進水が予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦モジャイスクとヤクーツクは2023年と2024年に進水する]
「モジャイスク」は2023年末、「ヤクーツク」は2024年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。

ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で航空隊と共に演習を実施した

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『タス通信』より
2022年10月28日1時25分配信
【巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」はバレンツ海で航空隊との協同行動へ取り組んだ】
タス通信、10月27日

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、航空・防空軍航空機及びヘリコプターと連携する演習をバレンツ海で実施した。
木曜日に北方艦隊広報サービスは報道機関へ伝えた。

「空中目標の探知及び追跡の為、様々な動作モードで艦の無線技術兵装の動作が点検されました。
空中目標の役割は、対潜航空機Il-38が実行しました。
その後に乗組員は、仮想敵潜水艦を捜索する為、艦上対潜ヘリコプターKa-27との協同行動へ取り組みました」

艦隊は通知した。

これに加え、艦の甲板へのヘリコプターの着艦の課題へ取り組んだ。
以前、巡洋艦の乗組員は対潜防衛の為の艦上演習を実施した。

「ピョートル・ヴェリキー」は、航空母艦を除いて核動力装置を搭載した世界最大の打撃戦闘艦である。
大型水上目標の撃破、複合対空防衛及び対潜防衛の提供の為に意図されている。
巡洋艦は現代的な兵装システムを装備する。



プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦(キーロフ型)4番艦「ユーリー・アンドロポフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『オルジョニキーゼ記念造船工場』(現『バルト工場』)で1986年4月に起工され、1989年4月に進水しました。
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ソヴィエト連邦解体後の1992年5月27日、「ピョートル・ヴェリキー」と改名されました。
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就役前の1996年11月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航されました。

就役前の「ピョートル・ヴェリキー」(183)
手前の「090」は同型艦「アドミラル・ウシャコーフ」
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[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]

ロシア海軍へ納入されたのは、起工から約12年後の1998年3月であり、同年4月18日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役、北方艦隊へ編入されました。
当初は太平洋艦隊へ配備される予定でしたが、この当時のロシア海軍には「ピョートル・ヴェリキー」を極東まで回航する財政的余裕が無い為、北方艦隊へ編入されました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」就役10周年]

就役直後の「ピョートル・ヴェリキー」(099)
「090」は同型艦「アドミラル・ウシャコーフ」、「080」は「アドミラル・ナヒーモフ」
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「ピョートル・ヴェリキー」を始めとするキーロフ型ステルス艦であり、装甲防御が施されています。
[ステルス軍艦・キーロフ級]
[装甲巡洋艦・キーロフ級]

就役直後は資金不足で外洋への航海を実施する事が出来ず、2004年3月下旬には、本艦を巡る「核爆発騒動」が起こりました。
[ピョートル・ヴェリキー「核爆発」騒動]

2004年10月、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に北東大西洋へ進出しました。
[大西洋上のクズネツォフ・その2(機動部隊)]
[大西洋上のクズネツォフ・その3(機動部隊)]

2005年にも大西洋で行動しました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その1]
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その2]

「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年9月から2009年3月までカリブ海、南アフリカ、インドへの長期遠距離航海を実施しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

この時、インド沿岸での演習を終えてアデン湾へ航行している途中の「ピョートル・ヴェリキー」は、2009年2月12日、ソコトラ島沖でソマリア海賊を発見、拘留しました。
[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、3隻の海賊船を拘留]

2010年3月30日、極東の戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加する為に出航し、遥々極東沿海地方までやって来ました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【セヴェロモルスクから沿海地方まで】2010年3月30日-5月20日
【沿海地方からセヴェロモルスクまで】2010年6月26日-9月12日

2010年5月16日午後11時頃、「ピョートル・ヴェリキー」対馬海峡を北上し、日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年5月17日発表)】

沿海地方フォキノ基地へ入港する「ピョートル・ヴェリキー」
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フォキノ基地に停泊する「ピョートル・ヴェリキー」(奥)
手前の艦は同型艦「アドミラル・ラーザレフ」
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「ピョートル・ヴェリキー」は、2010年7月初頭から実地戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】

2010年7月24日正午頃、「ピョートル・ヴェリキー」は、ツシマ海峡を南下、沿海地方を去りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年7月26日発表)】

2012年5月初頭から6月下旬まで浮きドックへ入渠しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、浮きドックから出渠(2012年6月23日)]

2012年9月には北極圏への遠距離航海を実施しました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

この時、北極圏弾道ミサイル迎撃訓練を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシアの対弾道ミサイル防衛の一翼を担う]
「ピョートル・ヴェリキー」は、現在のロシア海軍において弾道ミサイル迎撃能力を持つ唯一の水上戦闘艦です。

2012年7月28日に「ピョートル・ヴェリキー」へのナヒーモフ勲章の授与が発表され、翌2013年1月10日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンよりナヒーモフ勲章を授与されました。
[プーチン大統領は北方艦隊基地を訪問する]


2013年4月、バレンツ海で各種の演習を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]
[北方艦隊の戦闘艦はバレンツ海で展示演習を実施した]
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜演習を実施した]

2013年9月にも北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
[聖アンドレイの旗の下に]

2013年10月22日から2014年5月18日まで地中海への遠距離航海を行ない、この時にシリアから搬出された化学兵器輸送船の護衛に参加しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]

2014年にセヴェロモルスク港予備ボイラーの動作試験を行なう「ピョートル・ヴェリキー」
(プロジェクト1144原子炉の他にバックアップ用の重油焚きボイラー2基を搭載している)
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2014年12月にはグリーンランド沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはグリーンランド沖で潜水艦と「決闘」する為に出航した]

2015年9月初頭から12月初頭まで、定期修理を行なう為、ロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは浮きドックで修理を行なう]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは浮きドックへ入った]

2016年5月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

2016年10月から2017年2月まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空艦グループシリア沖への遠征に参加しました。
「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機は初めてシリア国内のテロ組織への空爆を行ないましたが、「ピョートル・ヴェリキー」「アドミラル・クズネツォフ」のエスコート役に徹しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはクロンシュタットの観艦式に参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]

2017年9月には北方艦隊の演習へ参加し、対艦ミサイル「グラニート」を発射しています。

[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で超音速対艦ミサイルを発射した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海の演習で対艦ミサイルを撃墜した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと原子力水中巡洋艦オリョールはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

2018年4月18日、海軍旗初掲揚(正式な海軍への就役)20周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは20歳になった]

3日後の4月21日、セヴェロモルスク基地に停泊している「ピョートル・ヴェリキー」で就役20周年記念式典が開催されました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーで就役20周年記念式典が開催された]

2018年11月~12月にバレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜ミサイルを発射した]


2019年4月6日、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)と共に、各種演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海へ出航した]

4月8日、130mm連装砲AK-130の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

4月10日にノルウェー海へ移動し、ロシア航空宇宙軍の戦闘機部隊と合同で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海で演習を実施する]

4月11日にはノルウェー海南部へ移動し、北方艦隊所属の対潜哨戒機Tu-142、迎撃戦闘機MiG-31BM、そしてロシア航空宇宙軍超音速爆撃機Tu-22M3空中給油機Il-78も参加する演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海南部で演習を実施した]

4月15日にはノルウェー海北部へ移動し、対潜戦闘訓練などを実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海北部で対潜演習を実施した]

2019年4月18日、バレンツ海で演習を行なっている最中に就役21周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役21周年を迎えた]

4月29日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上演習を終えて母港へ帰投した]

2019年10月には、新型給油船「アカデミック・パシン」の洋上試験に参加し、同船から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった]

2020年4月18日に就役22周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役22周年を迎えた]

2020年7月7日、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と共にバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を開始した]

翌7月8日、130mm連装砲による沿岸目標への艦砲射撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは艦砲射撃訓練を行なった]

7月9日、バレンツ海対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは、ロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3と共にバレンツ海で対艦ミサイルを発射した]

7月10日、バレンツ海で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空防衛訓練を行なった]

7月11日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海での演習を完了した]

その後もバレンツ海へ留まり、7月13日には北方艦隊所属の原子力潜水艦を相手に対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜演習を行なった]

2021年4月18日に就役23周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役23周年を迎えた]

2021年5月21日、北方艦隊の演習へ参加する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]

演習は5月24日に終了しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で戦術演習を行なった]

5月28日、演習を行なう為に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]

2021年6月1日(北方艦隊の創設記念日)、各種戦闘訓練を行なう為、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)と共にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を開始した]

6月4日には北方艦隊航空隊航空機(おそらくは遠距離対潜哨戒機Tu-142)からデータを受け取り、ミサイル(おそらくは長距離対艦ミサイル)と艦砲(おそらくは130mm2連装砲AK-130)の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を続けている]
その後、一旦セヴェロモルスクへ戻ったようです。

6月7日に北方艦隊の戦術演習が始まり、6月9日には「ピョートル・ヴェリキー」も、この演習へ参加する為に出航しました。
[ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の戦術演習へ参加する]

6月10日には対空戦闘訓練を実施し、8基のミサイル標的「サマン」高射ミサイル複合体「キンジャール」(ピョートル・ヴェリキー)及び「オサー-MA」(マルシャル・ウスチーノフ)、そして130mm連装砲及び30mm6銃身機関砲により撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

これで北方艦隊の戦術演習は完了し、「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする演習参加部隊は母港への帰路に就きました。
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海戦術演習は完了した]

7月1日、各種演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]

7月2日、北方艦隊原子力潜水艦(第4世代艦を含む)は、バレンツ海ノルウェー海の深海域(深度500メートル以上)でシステム及び兵装の試験を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力潜水艦はバレンツ海とノルウェー海で深度500メートル以上の兵装試験を行なう]

深海域での試験は7月16日に完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力潜水艦はバレンツ海及びノルウェー海での深度500メートル以上の兵装試験を完了した]

7月19日に母港セヴェロモルスクへ帰投した「ピョートル・ヴェリキー」も、この深海試験のサポート&エスコート役を務めていたようです。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海とノルウェー海での原子力潜水艦の深海兵装試験の支援を完了した後に母港へ帰投した]

北方艦隊指揮-参謀訓練へ参加する為、8月5日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北方艦隊演習へ参加する為にバレンツ海へ出航した]

8月9日にノヴァヤゼムリャ列島沖で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴァヤゼムリャ沖で砲撃訓練を実施した]

9月中旬にバレンツ海で実施された北方艦隊の大規模演習中へ参加し、対艦ミサイル「グラニート」を発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の長距離対艦ミサイル(グラニート/ヴルカーン)発射訓練(2021年9月)]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバレンツ海で行なわれた演習へ参加しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月20日にはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

2月22日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[バレンツ海での演習へ参加したロシア海軍北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した]

3月中旬にはノルウェー沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェーのフィンマルク沖に居る]
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4月16日にルイバチー半島沿岸で艦砲射撃訓練を行ない、就役24周年の2022年4月18日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2022年4月18日19時50分配信
【原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は演習後にセヴェロモルスクへ戻った】

2022年8月17日からバレンツ海(北極圏)で始まった北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北極圏の演習へ参加する]

8月20日には駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」と共に対空防衛演習で艦対空ミサイル130mm連装砲の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で艦対空ミサイルと130mm連装砲の実弾射撃を実施した]

8月23日には「アドミラル・ウシャコーフ」対潜哨戒機Il-38及び対潜ヘリコプターKa-27と共にバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

8月24日には「ピョートル・ヴェリキー」ノヴァヤ・ゼムリャ島沖の海上目標へ超音速対艦ミサイル「グラニート」を発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴァヤ・ゼムリャ島沖で超音速対艦ミサイル「グラニート」を発射した]

演習完了後、8月26日までに母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[バレンツ海(北極圏)演習へ参加した北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した]

10月24日にバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を開始した]

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空で空対空ミサイルを発射した

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『タス通信』より
2022年10月28日1時37分配信
【バルト艦隊の戦闘機Su-27は空中標的へのミサイル射撃を実行した】
カリーニングラード、10月27日/タス通信

バルト艦隊戦闘機Su-27の乗員は、仮想敵航空機を模した空中標的へ誘導ミサイルを発射する戦闘演習を実施した。
木曜日に艦隊広報サービスは発表した。
演習には10機の戦闘機が関わった。

「航空標的への誘導ミサイルの発射は、艦隊艦上航空隊の航空連合部隊のSu-27乗員により実行されました。
パイロットは、単機で、または編隊の一員として吊下兵器を使用し、仮想敵航空機を模した空中標的を探知し、破壊する課題へ取り組みました」

広報サービスは話した。

空中標的として、艦隊海上航空隊前線爆撃機Su-24により投下され、発光要素を持つ花輪の形で提示された発光航空爆弾SAB-250が使用された事が指摘された。

広報サービスは、10名のSu-27乗員が戦闘訓練活動へ関わったと『タス通信』へ説明した。
飛行士は昼間と夜間に戦闘射撃へ取り組んだ。

演習訓練飛行と発射は、明確に表示された空中射撃エリア~バルト艦隊の海上射爆場上空で行なわれた。
戦闘訓練活動の開始までに、地元居住者、航空機、水上艦の安全保障の為に全ての必要な措置が取られた。
射撃実行期間中、海上射爆場エリアは、空中及び海上手段の移動にとって一時的に危険であると宣言された。

Su-27(NATO分類「フランカー-B」-「側面からの攻撃」)は、多目的高機動全天候長距離行動迎撃戦闘機であり、スホーイ試作設計局により開発された。
航空機は空中での優勢獲得の為に意図されている。
更にそれは、地上目標へのロケット-爆弾攻撃の為にも使用される。




バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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カリーニングラード州チカロフスク飛行場に駐留する第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
ロシア海軍戦闘機Su-27を保有しているのは、バルト艦隊航空隊のみです。
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第689親衛戦闘機航空連隊は1939年9月5日に創設され、大祖国戦争に参戦し、1953年秋に海軍航空隊へ移管されたものの、1978年には空軍へ戻り、1986年には防空軍へ移管され、1994年12月には再び海軍へ移管され、現在に至っています。
現在の装備機Su-27は1990年に導入されました。
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駐留している場所が場所なだけに、外国機と接触する機会も少なくありません。
例えば2019年1月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するスウェーデン空軍航空機を探知し、スクランブル発進しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はスウェーデンの偵察機に対するスクランブル発進を行なった]

2019年8月13日には、カリーニングラードを視察してモスクワへ戻るセルゲイ・ショイグ国防相を乗せた旅客機を護衛中、NATO軍戦闘機が接近してきたので、これを追い払いました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はNATOの戦闘機を追い払った]

2020年4月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するベルギー空軍戦闘機F-16を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でベルギー空軍の戦闘機F-16に対するスクランブル発進を行なった]

2020年6月15日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍戦略爆撃機B-52Hを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hに対するスクランブル発進を行なった]

2020年10月5日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3C(第3海軍航空団「グラーフ・ツェッペリン」所属)とスウェーデン空軍電波電子偵察機S102Bコルペンを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとスウェーデン空軍のS102Bに対するスクランブル発進を行なった]

10月26日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cとアメリカ空軍の偵察機U-2Sを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとアメリカ空軍のU-2Sに対するスクランブル発進を行なった]

2021年7月22日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ空軍戦闘機「タイフーン」を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ空軍の戦闘機タイフーンに対するスクランブル発進を実施した]


このような環境に在るので、当然の事ですが、普段から領空侵犯機の迎撃訓練が行なわれています。

[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で領空侵犯機の迎撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の高機動長距離戦闘機Su-27はカリーニングラード州で迎撃戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の高機動長距離戦闘機Su-27はカリーニングラード州で空戦訓練を実施した]

2022年8月2日からは1週間に渡る演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で1週間の演習を行なう]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で空対空ミサイル発射及び地上掃射訓練を実施した]

2022年10月上旬にはバルト艦隊航空隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の海軍航空隊はカリーニングラード州で演習を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で迎撃戦闘訓練を実施した]

2022年10月26日からバルト海上空で戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海で空戦訓練を実施した]

プロジェクト21635「サールサール」小型ロケット艦

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年10月27日9時36分配信
【新たな小型ロケット艦「ブヤン-M」は2倍の「カリブル」を搭載すると『アク・バルス』は言った】
モスクワ、10月27日-ロシア通信社ノーボスチ

造船営団『アク・バルス』の設計者は、プロジェクト21631をベースにし、有翼ミサイル「カリブル」の数を2倍~16基に増加させたプロジェクト21635「サールサール」小型ロケット艦の概略設計を作成した。
『ロシア通信社ノーボスチ』営団の総取締役レナート・ミスタホフより伝えられた。
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「私共は、プロジェクト21631ブヤン-Mをベースにしたヴァージョンを作成しました。
カリブルの数を2倍に増加させただけで、8基から16基になりました」
ミスタホフ
は話した。

彼は、このような解決策は、排水量を少し増加したお陰で実現できたと説明した。

「ミサイル数の増加に加え、私共は艦のV字型船体を作り、ウォータージェットに代えてスクリューを設置し、航行性能を向上させました」
ミスタホフ
は話した。

彼は、概略設計が仕上がれば、デモンストレーションモデルが作成される事を強調した。

「私達は、ロシア海軍にも輸出用にも新たなプロジェクトを提示しております」
『アク・バルス』
総取締役は話した。



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プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、プロジェクト21630「ブヤン」小型砲艦の拡大発展型であり、現在までにロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』(造船営団『アク・バルス』傘下)で12隻が起工され、この内の9隻がロシア海軍へ就役しています。
今年末には10番艦「グラード」の就役が予定されています。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦グラードはバルト海で洋上試験を続けている]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月18日納入/2014年12月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年8月22日進水/2018年5月25日納入/2018年6月1日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年7月18日進水/2018年12月10日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2019年6月11日進水/2019年12月28日就役
黒海艦隊へ配備予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2020年4月進水/2021年1月30日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号640「グラード」Град
2017年4月24日起工/2021年9月17日進水/2022年就役予定
バルト艦隊へ配備予定

建造番号641「ナロ・フォミンスク」Наро-Фоминск
2018年2月23日起工/2022年前半進水予定/2022年以降就役予定
バルト艦隊へ配備予定

建造番号642「スタヴロポリ」Ставрополь
2018年7月12日起工/2023年就役予定



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「ブヤン-M」は8基の巡航ミサイル「カリブル」を搭載していますが、設計・建造元の『アク・バルス』は、「ブヤン-M」の船体を延長して「カリブル」8連装垂直発射機を2倍に増加した(つまり「カリブル」を16基搭載)拡大発展型・プロジェクト21635「サールサール」小型ロケット艦の設計案を作成しました。
[ロシア海軍のロケット艦ダゲスタンとブヤン-M小型ロケット艦は巡航ミサイル"カリブル"搭載数を増加できる]

プロジェクト21635は排水量が1400トンに増大し、16基の巡航ミサイルと、76mm単装砲AK-176MA高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-M」短距離高射ミサイル複合体「ギブカ」を装備します。

ロシア海軍バルト艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦グラードはバルト海で洋上試験を続けている

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『タス通信』より
2022年10月26日21時23分配信
【小型ロケット艦「グラード」~「カリブル」搭載艦は海上で兵器複合体を点検した】
カリーニングラード、10月26日/タス通信

最新のプロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦「グラード」有翼ミサイル「カリブル」「オーニクス」の搭載艦~はバルト海での工場航行試験の枠組みにおいて、海上条件でミサイル兵器複合体を含む艦載兵器の点検を行なった。
水曜日にバルト艦隊広報サービスは発表した。

「バルト艦隊の海上射爆場における工場航行試験プログラムの枠組みで小型ロケット艦グラード乗組員は、最大回転角度及び仰角で模擬海上、沿岸、空中目標への射撃を実施し、砲複合体の点検を行ないました。
艦の要員は更に、艦の主要打撃兵器のシステム及びメカニズムの動作性能を点検する目的でミサイル兵器複合体の投射試験を行ないました」

広報サービスは『タス通信』へ話した。

同時に、艦の生命維持、動力、生存性、換気・空調システム、艦の速力の指標、機動性と安定性の試験が行なわれた事を広報サービスは指摘した。

10月7日に報じられたように、バルト艦隊の為にA.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で建造された小型ロケット艦「グラード」は、バルト海の海上射爆場で試験を開始した。
バルト艦隊へ加入する新たな小型ロケット艦は、バルチースク海軍基地ロケット艦・ロケット艇連合部隊で勤務に就く事が計画されている。
プロジェクト21631小型ロケット艦(開発者・株式会社『ゼレノドリスク計画設計局』)は、2010年からロシア海軍の為に工場が建造している「河川-海」クラスの多目的艦であり、大きな排水量、最新の風貌の砲、ミサイル、対破壊工作防衛、高射及び電波電子兵装を装備する。
艦に設置されたウォータージェットエンジンは、浅瀬での戦闘行動を可能にする。
艦載30mm自動砲装置は、敵の航空機、ヘリコプター、その他の空中攻撃手段を破壊し、海岸線からかなり離れた小型の水上及び沿岸の目標を攻撃する任務を遂行できる。
同プロジェクト艦の用途は、国家経済ゾーンの保護及び防護である。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の10番艦「グラード」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2017年4月24日に起工されました。


[ロシア海軍の為のプロジェクト21631小型ロケット艦の10番艦グラードは起工された]

当初の予定では、2021年8月中の進水が予定されていましたが、少し遅れて2021年9月17日に進水しました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦10番艦グラードは2021年8月30日までに進水する]
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その後は造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2022年8月10日、「グラード」ロシア内陸水路経由クロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦グラードはクロンシュタットへ向かった]
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「グラード」は10月7日にバルト海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦グラードはバルト海で洋上試験を開始した]

「グラード」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されており、バルト艦隊第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ配備されます。
[ブヤン-M小型ロケット艦10番艦グラードは2022年末にロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ配備される]
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プロジェクト21631小型ロケット艦は、これまでに12隻が起工され、この内の9隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造されています。
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建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月18日納入/2014年12月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年8月22日進水/2018年5月25日納入/2018年6月1日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年7月18日進水/2018年12月10日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2019年6月11日進水/2019年12月28日就役
黒海艦隊へ配備予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2020年4月進水/2021年1月30日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号640「グラード」Град
2017年4月24日起工/2021年9月17日進水/2022年就役予定
バルト艦隊へ配備予定

建造番号641「ナロ・フォミンスク」Наро-Фоминск
2018年2月23日起工/2022年前半進水予定/2022年以降就役予定
バルト艦隊へ配備予定

建造番号642「スタヴロポリ」Ставрополь
2018年7月12日起工/2023年就役予定

ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦トゥーラはロシア連邦軍の戦略核抑止戦力の演習で弾道ミサイル「シネーワ」を発射した



『タス通信』より
2022年10月26日20時38分配信
【ロシア連邦国防省は、演習中に原子力潜水艦「トゥーラ」からの大陸間弾道ミサイル「シネーワ」発射の映像を示した】
モスクワ、10月26日/タス通信

ロシア国防省は水曜日、戦略抑止戦力の演習中に原子力ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」から大陸間弾道ミサイル「シネーワ」が発射される映像を公開した。

発射はバレンツ海から行われた。
この映像は、潜水艦が最初に水面に出る様子が、次に深度50メートルでの乗組員の作業とミサイル「シネーワ」の発射が示されている。

以前、クレムリン広報サービスは、戦略的抑止戦力の訓練任務は完全に遂行され、全てのミサイルは目標に到達したと発表した。
特に、カムチャツカクラ射爆場に対し、プレセツク州国立試験宇宙港から弾道ミサイル「ヤルス」が、バレンツ海から弾道ミサイル「シネーワ」が発射された。


更に、空中発射有翼ミサイルの発射を実施した長距離航空隊航空機Tu-95MSも任務遂行に参加した。


ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、クレムリンの状況センターから戦略抑止戦力の訓練に関する国防相セルゲイ・ショイグの報告を受けた。

R-29RMU2「シネーワ」は、潜水艦弾道ミサイル(株式会社『クラスマシュ』『ロスコスモス』へ加入)である。
これはミサイルR-29RMの近代化ヴァージョンであり、新たな制御システムと衛星航法GLONASSを使用する。



ロシア連邦軍は、2019年から戦略抑止戦力演習『グロム』を実施しており、戦略用途ロケット軍大陸間弾道ミサイル部隊航空宇宙軍爆撃機海軍戦略原子力潜水艦対地有翼ミサイル搭載艦がなどが参加しています。

2019年10月中旬に実施された演習『グロム-2019』では、北方艦隊太平洋艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射し、北方艦隊原子力潜水艦フリゲート、そしてカスピ小艦隊小型ロケット艦有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]


2020年12月上旬に実施された演習『グロム-2020』においては、海軍の参加は、北方艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射したのみでした。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦カレリアはロシア連邦軍の核抑止部隊の演習で弾道ミサイルを発射した]


2022年2月19日に実施された演習『グロム』には、海軍から北方艦隊黒海艦隊が参加しました。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

北方艦隊戦略用途原子力水中巡洋艦「カレリア」は、バレンツ海からカムチャツカ半島クラ射爆場弾道ミサイル「シネーワ」を発射しました。


北方艦隊フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海極超音速ミサイル「ツィルコン」を海上目標へ発射しました。


北方艦隊原子力潜水艦(おそらくは「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦「カザン」)はバレンツ海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


黒海艦隊小型ロケット艦「グライヴォロン」黒海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


黒海艦隊プロジェクト06363潜水艦(「ロストフ・ナ・ドヌー」「スタールイ・オスコル」「ヴェリキー・ノヴゴロド」の何れか)は黒海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。



2022年10月26日にもロシア連邦軍戦略抑止戦力演習が行なわれ、ロシア海軍からは北方艦隊戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」が参加し、弾道ミサイル「シネーワ」を発射しました。
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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはコラ湾で艦載ヘリコプターの発着訓練を実施した

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『SeverPost』より
2022年10月25日21時11分配信
【「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はコラ湾でヘリコプターの着艦へ取り組んだ】

火曜日、北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の乗組員は、コラ湾北方艦隊主要基地セヴェロモルスクの泊地への投錨停泊中に艦上ヘリコプターKa-27の受け入れへ取り組んだ。
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訓練飛行は昼間時に行なわれた。
独立艦上対潜ヘリコプター連隊の飛行士は、艦の甲板から26回の着艦と発艦を実行した。
訓練には4機のヘリコプターKa-27が関わった。

海上航空隊の飛行実施に先立ち、飛行訓練任務を保障するエンジニア技術要員、地上勤務員、専門家の準備態勢を点検する綿密な準備が行なわれた。

ヘリコプター乗員の作業を支援した後、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は桟橋に係留された。



プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で1977年11月4日に起工、1980年5月16日に進水し、1981年12月26日に受領-引渡証書へ署名され、1982年1月10日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式に就役し、北方艦隊へ編入されました。
[ウダロイ級2番艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフ]
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1990年秋にオーバーホールの為、クロンシュタットへ回航されましたが、資金不足の為、修理作業は殆ど進みませんでした。
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2000年にサンクトペテルブルク『北方造船所』へ回航され、修理と近代化改装が始まりました。
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[大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」近況]

2010年1月下旬から航海試験を開始し、同年12月7日に北方艦隊へ復帰しました。
[大型対潜艦「クラコフ海軍中将」、航海試験開始]

2011年8月、攻撃ヘリコプターKa-52の着艦試験を行ないました。
[攻撃ヘリKa-52、大型対潜艦「海軍中将クラコフ」で発着試験(2011年8月31日)]

2012年2月初頭からは乗員が契約軍人(志願兵)のみとなりました。
[北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗員は、契約軍人だけで構成される]

2012年5月から7月までアデン湾海賊対処任務に就きました。
(2012年4月6日出港・9月12日帰港)
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾海賊対処任務を終えた]
アデン湾から戻る途中、2012年8月17日にポルトガルリスボン、8月24日にグレートブリテンポーツマス、8月30日にアイルランドコークを訪問しました。

2013年5月から9月まで地中海、大西洋、カリブ海への遠距離航海を行ないました。
(2013年5月11日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは長期航海を終えて基地へ戻った]

2014年4月から翌2015年1月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
(2014年4月15日出港・2015年1月5日帰港)
[ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ地中海遠征(2014年4月-2015年1月)]

2015年3月から7月末までムルマンスク第35艦船修理工場ガスタービン機関を含むオーバーホールが行なわれ、8月初頭には修理後の点検の為の洋上試験が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後に復帰した]

2015年10月23日から2016年4月4日まで地中海、インド洋への遠距離航海を実施しました。
[ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-2016年4月)]

2016年8月30日から10月7日まで北極圏遠征を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏航海を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

2016年10月15日には、ロシア海軍機動部隊の一員として地中海東部へ向かいましたが、本隊よりも一足早く12月13日には帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはセヴェロモルスク基地へ帰投した]

2017年7月初頭、7月30日にクロンシュタットで行なわれる『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為にバルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]

7月30日には他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

観艦式が終わった後も母港へは戻らず、大西洋を南下して地中海へ入り、更には紅海、アデン湾へ進出し、2017年9月1日から海賊対処任務に就きました。
[大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」アデン湾遠征(2017年8月-)]

海賊対処任務を終えた「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、10月17日にスエズ運河へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年10月17日11時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はスエズ運河へ入った】

10月21日にエジプトアレクサンドリア港訪問を終えて出航し、地中海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年10月21日17時42分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はエジプトのアレクサンドリア港への業務寄港を完了し、地中海へ出た】

11月3日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月3日10時16分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た】

翌11月4日、ポルトガルリスボン港を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月4日17時15分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はリスボン港へ寄港した】

11月27日、バレンツ海で砲撃演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月27日15時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海で砲射撃を実施した】

遠距離航海を終えた「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、11月28日にセヴェロモルスク基地へ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月28日14時53分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遠距離航海を完了した】

帰投から約1ヶ月後の12月26日にはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月26日17時18分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海で対潜演習を実施した】


2018年1月23日にはヘリコプターの発着訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年1月23日17時25分配信
【北方艦隊の艦上航空隊は大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の発着場でヘリコプターの着艦へ取り組んだ】

3月21日にはヘリコプターの夜間の発着訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年3月21日18時6分配信
【北方艦隊の艦上ヘリコプター乗員はコラ湾で夜間着艦へ取り組んだ】


2018年3月23日、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、大型対潜艦「セヴェロモルスク」と一緒にバレンツ海へ出航し、対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を行なった]

2018年3月末から4月初頭まで2隻とも北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を終えた]

2018年4月17日にも2隻揃ってバレンツ海へ出航し、対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なう]

7月19日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」バレンツ海へ出航し、ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海でヘリコプターの発着訓練を行なった]

その後、バレンツ海で対空戦闘訓練を行ない、7月23日には対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を実施した]

2018年8月8日から10月11日まで北極海への遠距離航海を行ないました。
この間、北極海を横断してベーリング海、更にはオホーツク海まで進出しました。
[ロシア北方艦隊北極圏遠征(2018年8月-10月) ]

2019年7月13日、対潜戦闘訓練を行なう為、北方艦隊基地セヴェロモルスクを抜錨し、バレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは対潜演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、バレンツ海で対潜戦闘訓練、Su-24前線爆撃機を「敵役」とした対空戦闘訓練、そして機雷掃討訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年7月16日15時58分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海の対潜演習へ参加した】

7月21日には、北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を実施した]

2019年8月5日から9月30日まで北極海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2019年11月末にはバレンツ海で演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年11月25日16時25分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と大型揚陸艦「コンドポガ」はバレンツ海で連携へ取り組んだ】

2019年12月3日から2020年2月13日まで、大西洋、バルト海、地中海、黒海への遠距離航海を行ないました。
[ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2019年12月-2020年2月)]

帰投後、ムルマンスク『第35艦船修理工場』でオーバーホールが行なわれました。
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2020年5月24日、オーバーホールを完了した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、修理後の試験も兼ねてバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後の試験の為にバレンツ海へ出航した]

6月8日、対潜演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を行なう]

6月10日にはRBU-6000「ザーパド」対潜ロケットによる潜水艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で潜水艦攻撃訓練を行なった]

2020年6月13日にセヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]

しかし、バレンツ海ノルウェー海を通過した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北海からバルト海へは入らず、更に南下してラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過した]


その後、バルト海へ入り、7月26日にクロンシュタットで行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

観艦式が終わった後も母港セヴェロモルスクへの帰路には就かず、そのまま地中海への遠距離航海へ出発しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2020年8月-12月)]

2020年12月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]


2021年6月15日にバレンツ海へ出航し、潜水艦への魚雷発射訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で潜水艦への魚雷発射訓練を実施した]

2021年6月中旬にバレンツ海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊最新鋭大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2020年12月23日就役)と共にバレンツ海へ出航し、各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した]


2021年6月28日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を含む北方艦隊艦船部隊は、『ロシア海軍の日』(7月の最終日曜日)にクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、セヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦はバルト海へ向かった]

7月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]

7月25日の『ロシア海軍の日』クロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。


観艦式が終わった後、北方艦隊の艦はクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。

8月4日から北方艦隊指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習へ参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]

主要海軍パレード及び指揮-参謀訓練へ参加した北方艦隊の水上艦~ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した]

しかし、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船「アルタイ」給油船「アカデミック・パシン」)はセヴェロモルスクへ戻らず、グレートブリテン島北東のマレー湾に投錨停泊しました。
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『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】

8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船マレー湾を去り、遠距離航海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはグレートブリテン島北東沖から去り、遠距離航海へ出発した]

8月12日には、同じく主要海軍パレードへ参加した後にバルト海から出た太平洋艦隊プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)及び黒海艦隊プロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」(2019年12月28日就役)が合流し、8月13日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは英仏海峡へ入った]
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8月18日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
「グレミャーシチー」「ウラジーミル・イェメリヤノフ」については触れられていませんが、おそらくは一緒に地中海へ入ったようです。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月23日にアルジェリアアルジェ港を訪問しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェ港を訪れた]

8月25日にアルジェ港を出港し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェ港を去り、地中海東部へ向かった]

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その後は地中海東部で行動し、9月中旬にキプロスリマソール港へ物資補充の為に寄港し、9月16日に出航しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月16日8時50分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はキプロスで備蓄を補充した】

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更にシリアタルトゥース港へ寄港した後、地中海を西進し、9月23日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月23日15時8分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は大西洋へ入った】

9月25日には大西洋上で潜水艦の捜索訓練を行いました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月25日12時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は大西洋上で潜水艦の捜索へ取り組んだ】

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その後、大西洋中部に位置する島国カーボベルデへ寄港し、10月1日に出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月1日20時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はカーボベルデへの業務寄港を完了した】

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支隊は大西洋を南下し、10月5日にはアフリカ沖で捜索救助演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月5日22時15分配信
【北方艦隊将兵はアフリカ沿岸で救助演習を実施した】

10月6日にギニア湾へ入り、同海域のパトロールを開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月6日18時45分配信
【北方艦隊将兵はギニア湾で船舶航行の安全を保障する】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月11日19時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はアフリカ沿岸で船舶航行の安全保障を開始した】

10月13日には海賊に乗っ取られた船を解放する訓練を行ないました。
給油船「アカデミック・パシン」が乗っ取られた船を演じました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月13日11時30分配信
【北方艦隊将兵はギニア湾で海賊に乗っ取られた船を解放する演習を実施した】
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10月19日に赤道ギニアマラボ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月19日19時55分配信
【北方艦隊艦船支隊はマラボ港~赤道ギニア首都への業務寄港を行なった】

そして10月26日にギニア湾海賊に乗っ取られたパナマ船籍のコンテナ船を解放しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、ギニア湾で海賊に乗っ取られたコンテナ船を解放(2021年10月26日)]

11月1日にギニア湾を去りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月1日16時45分配信
【北方艦隊艦船支隊はギニア湾での対海賊任務を完了した】

その後、再びカーボベルデへ寄港し、11月8日に出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月8日22時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる北方艦隊艦船支隊はプライア港への業務寄港を完了した】

11月12日には大西洋上で対空戦闘訓練を行いました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月12日19時30分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は大西洋で仮想敵の攻撃を撃退した】

11月16日にはビスケー湾を通過しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月16日19時30分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遠距離航海の最終段階へ着手した】

11月17日には英仏海峡(ラ・マンシュ海峡)へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月17日23時30分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はラ・マンシュ海峡へ入った】

11月19日に北海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月19日15時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる北方艦隊の艦・支援船支隊は北海へ入った】

その後、ノルウェー海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月22日23時10分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は嵐の条件下でノルウェー海の通行を行なった】

ノルウェー海で戦闘訓練を行なった後、11月30日にバレンツ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはノルウェー海での戦闘訓練を終えてバレンツ海へ入った]

翌12月1日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは遠距離航海を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

2022年1月10日には就役40周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは就役40周年を迎えた]

2022年1月18日にはバレンツ海ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、中型海洋給油船「ヴャジマ」と共に洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船はバレンツ海で航行訓練を行なった]
この時、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」では北方艦隊航空隊(第45航空・防空軍)艦上ヘリコプターKa-27の発着艦訓練が行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で艦載ヘリコプターKa-27の発着艦訓練を行なった]

2022年1月末から始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)大規模演習へ参加する為、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、及び支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)と共にセヴェロモルスクから1月26日に出航しました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは演習へ参加する為に出航した]

北方艦隊艦船部隊バレンツ海を離れてノルウェー海を南下し、1月末には同海域で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
この部隊に随伴している給油船「ヴャジマ」の位置から見て、訓練はノルウェー海南部で行なわれたようです。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はノルウェー海南部で潜水艦の捜索訓練を実施した]

2月2日、ヴォログダ州キペロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142バレンツ海ノルウェー海を経由して北東大西洋へ進出し、潜水艦捜索演習を行ないました。
更に、北東大西洋アイルランド南方海域に居るロシア海軍艦船部隊、つまり「マルシャル・ウスチーノフ」部隊の上空を飛行しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋(アイルランド南方海域)で潜水艦捜索演習を実施した]

2月4日、北方艦隊艦船部隊北東大西洋(アイルランド周辺海域)で対空防衛戦闘訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北東大西洋(アイルランド南方海域)で対空戦闘訓練を実施した]

ただ、演習はアイルランド政府の要請も有り、同国の排他的経済水域の外で行なわれました。
[2022年2月上旬のロシア海軍の北東大西洋演習はアイルランドの排他的経済水域の外で実施される]

その後、北方艦隊艦船部隊大西洋を南下し、2月7日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]
その後、地中海東部へ向かいました。

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

演習が終わった後も北方艦隊艦船部隊地中海東部に留まりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとワリャーグは地中海東部に滞在している]

3月25日には地中海東部中型海洋給油船「ヴャジマ」から水と燃料を補給しました。
[地中海東部のロシア海軍北方艦隊艦船部隊は洋上補給を行なった]

4月2日には太平洋艦隊艦船部隊と合同で潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の艦は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

その後も北方艦隊艦船部隊地中海東部に留まり続けました。


5月13日には合同で救助訓練を行ないました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日12時18分配信
【海上での救助」:北方艦隊と太平洋艦隊の地中海演習はどう進められたのか】

その後も北方艦隊艦船部隊太平洋艦隊艦船部隊と共に地中海東部に滞在し、6月14日には対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと太平洋艦隊の親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、地中海東部で対艦攻撃訓練(2022年6月14日)]

7月31日の『ロシア海軍の日』にはシリアタルトゥース港の観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で6回目の『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

それから3週間以上経った2022年8月24日~25日、「マルシャル・ウスチーノフ」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、そして「ヴャジマ」ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去った]

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その後、北方艦隊艦船部隊ポルトガル沖を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはポルトガル沖を通過する]

8月末にはアイルランド南方沖へ到達しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアイルランド南方に居る]
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数日間アイルランド南方沖に滞在した後に英仏海峡へ入り、9月5日にはドーバー海峡を通過して北海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはドーバー海峡を通過して北海へ入った]

ノルウェー海バレンツ海を通過して9月15日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海遠征を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

10月25日にコラ湾艦上ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。

ロシア海軍への高射ミサイル-機関砲複合体パーンツィリ-Mの引き渡しは既に始まっている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年10月26日3時39分配信
【海軍への対空防衛複合体「パーンツィリ-ME」の引き渡しは始まっていると『ロステック』は伝えた】
モスクワ、10月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の艦の為の最新高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-ME」の生産品の引き渡しは始まっている。
『ロシア通信社ノーボスチ』『ロステック』の兵器複合体産業局長ベクハン・オズドエフより伝えられた。

「現在、ロシア海軍の艦船への複合体パンツィリ-MEの生産品の引き渡しが進んでおります」
オズドエフ
は指摘した。

産業局長が明らかにしたように、特に黒海では、海上版「パーンツィリ」で武装した小型ロケット艦の試験が完了している。
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彼は更に、以前にバルト艦隊は、この対空防衛複合体を武装として有するプロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」を受け入れた事を想い起こした。
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公開情報源によると、今日において「オジンツォボ」は、ロシア海軍の戦闘編制で海上版「パーンツィリ」を装備する唯一の艦である。

「パーンツィリ-ME」は、ホールディングス『高精度複合体』『シプノフ記念トゥーラ機器製造設計局』により開発され、2017年のサンクトペテルブルク国際海軍サロンで初めて発表された。
複合体は、陸上版「パーンツィリ-SM」をベースに作成された。
戦闘モジュール「パーンツィリ-ME」は地上版とは異なり、12基ではなく8基の高射誘導ミサイルを装備し、そして更に2連装では無く6連装の30mm機関砲を装備する。

公開情報源によると、「パーンツィリ-ME」は、高度2~1500メートルで20キロメートルまでの距離でミサイルによる空中目標の撃破が可能である。
複合体高射機関砲は、4キロメートルまでの距離で目標を破壊できる。
「パーンツィリ」から目標への最大射撃速度は、毎秒1キロメートルに達する。



[ロシア海軍の新たな高射複合体パーンツィリ-Mは超低高度目標へ対処する]
ロシア海軍高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-M」は、高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)の艦載ヴァージョンであり、ソヴィエト時代に開発された高射ミサイル-機関砲複合体「コールチク」の後継として開発されました。

「コールチク」


「パーンツィリ-S1」

[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

2015年8月下旬には、「パーンツィリ-M」の最初の購入契約が締結されました。
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]
[新型高射複合体パーンツィリ-MEの量産が始まる]
[ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する]

当初、「パーンツィリ-M」の洋上試験は、黒海艦隊大型ロケット艇R-71「シューヤ」(1985年8月23日就役)で実施される予定でした。
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]

しかし、「シューヤ」への搭載作業は予定よりも遅れ、完了は2021年初頭にずれ込みました。
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この為、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「オジンツォボ」(2020年11月21日就役)が「パーンツィリ-M」の最初の洋上試験を実施する事になりました。
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「オジンツォボ」は、就役前の2020年10月中旬頃、初めてバルト海高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」の射撃試験を行なっています。
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mの発射試験を行なった]
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはバルト海で再び高射ミサイル-砲複合体パーンツィリ-Mを発射した]

本来の「パーンツィリ-M」試験艇である「シューヤ」も、2021年春から「パーンツィリ-M」の洋上試験を開始しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは黒海で新型高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mの試験射撃を行なった]
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「シューヤ」による「パーンツィリ-M」の洋上試験は2022年1月末まで続き、同年2月には「パーンツィリ-M」は撤去されました。
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今後、「パーンツィリ-M」は、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の後続艦、大規模な近代化改装が進行中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」、現在建造中のプロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦「イワン・ロゴフ」型、今後建造されるプロジェクト22350Mフリゲートなどに装備されます。

プロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦
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新型電池魚雷ET-1Eのロシア海軍への引き渡しが始まった

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『タス通信』より
2022年10月26日9時35分配信
【ロシア連邦海軍へ新たな電池魚雷の最初の生産バッチが引き渡された】
モスクワ、10月26日/タス通信

ロシア連邦海軍の為に生産された電池魚雷の最初のバッチがロシア国防省へ引き渡された。
『タス通信』株式会社・国立研究-製造事業『レギオーン』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)副総取締役ドミトリー・ベンゾルクより伝えられた。

「2020年に全てのサイクル試験を実施しました。
現在、最初の生産バッチを海軍へ御引き渡ししております」

彼は、電池魚雷の引き渡しに関する質問に答え、こう話した。

電池魚雷(輸出名ET-1E)は、ロシア最大の海洋魚雷及び航空爆撃兵器の開発社である国立研究-製造事業『レギオーン』により開発された。
魚雷は、最大18キロメートルの距離であらゆる水上及び沿岸の目標、固定された海上および沿岸の物体を、浅瀬や氷の下を含め、困難な妨害環境下で攻撃できる。
ET-1E533mm魚雷発射管を持つ潜水艦で使用できる。

以前に『タス通信』は、魚雷ET-1E原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦で試験を実施し、搭載艦への配置の安全は確認されたと報じた。
更にそれは、そのモジュール設計のお陰により追加モジュールを装備し、任務を遂行する過程において妨害の迂回を含め、一連の決定を自身で下す事が可能であると言われた。

ET-1Eは、国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』コーポレーション『戦術ミサイル兵器』展示場で初めて公表された。



近年、ロシア海軍向けに幾つかの新型533mm魚雷が開発、生産されています。

汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]

汎用電池魚雷UET-1「イフチオザーヴル」(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1イフチオザーヴルの生産数は2023年以降に増加する]

この他に国立研究-製造事業『レギオーン』電池魚雷ET-1Eを開発しています。
[新型電池魚雷ET-1Eは国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で展示される]
[ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1E]
[ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1Eは原子力潜水艦とディーゼル潜水艦で試験を行なった]
[ロシア海軍の新型デジタル電池魚雷ET-1E]

ET-1Eは2022年秋からロシア海軍への引き渡しが始まっています。

プロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は2022年12月にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する

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『タス通信』より
2022年10月26日9時12分配信
【新たなステルスコルベット「リェーズキー」は12月に太平洋艦隊へ引き渡せる】
モスクワ、10月26日/タス通信

『アムール造船工場』で建造された最新多目的コルベット「リェーズキー」は今年12月にロシア太平洋艦隊へ引き渡せる。
『タス通信』は造船業界の情報筋より伝えられた。

「コルベット"リェーズキー"の太平洋艦隊への御引き渡しは、今のところは2022年12月に計画されております」
彼は明らかにした。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、艦の引き渡しは何度も延期されており、以前の期日は10月後半と言われていた。

『アムール造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)広報サービスによると、2022年4月に「リェーズキー」は工場航行試験へ入った。

プロジェクト20380多目的警備艦(コルベット)「リェーズキー」は2016年7月1日に『アムール造船工場』で起工された。
2021年7月1日にコルベット船台を離れ、試験及び発注者への引き渡しの準備の為、2021年11月に輸送ドック「ゼーヤ」によりウラジオストクへ送り届けられた。
「リェーズキー」『アムール造船工場』で建造された第4のプロジェクト20380艦である。
同プロジェクトコルベットの主要対艦兵装は、2基の4連装傾斜式コンテナ発射装置で構成され、各々が4基の対艦ミサイルKh-35から成る2基の対艦ミサイル複合体「ウラン」である。
近海ゾーン多目的コルベット/・プロジェクト20380/20385の建造にはステルス技術が使用されている。
艦の物理的フィールドを低減する為、最新の成果が使用されている。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。

5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】

10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。
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2021年11月上旬、ウラジオストク『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]

当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]

「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]

4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

その後も工場航行試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている]

工場航行試験が終わった後、最終洋上試験となる国家試験が行なわれ、それが終わればロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月に予定されています。


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2022年末就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2022年就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海で空戦訓練を実施した

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『タス通信』より
2022年10月25日23時18分配信
【バルト艦隊の戦闘機Su-27はバルト海上空で戦闘演習を実施した】
カリーニングラード、10月25日/タス通信

バルト艦隊の約10機の戦闘機Su-27の乗員は、バルト海上空で戦術戦闘及び仮想敵への対抗動作へ取り組む演習へ関わった。
火曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「バルト艦隊海上航空隊の戦闘機Su-27は、仮想敵航空機との空中戦闘戦術へ取り組む演習を実施しました。
飛行士は、空中での戦闘訓練の様々な要素の総体を実行し、様々な高度で攻撃及び防御機動を使用する操縦技術へ特別な注意を払いました」

広報サービスは話した。

ロシア連邦の空中境界線への仮想侵犯機の捜索を行なった後、飛行士は「敵」を攻撃し、仮想手が発射した「空対空」クラスのミサイルから離脱する機動を行なったと広報サービスは説明した。
総計で約10名のSu-27乗員が飛行へ関わった。

ロシア戦闘機の飛行ルートは空中移動管制組織と合意され、バルト海中立海域上空で空域使用に関する国際規則に厳密に沿って実行された。

「飛行技量の向上に加えて、多目的高機動戦闘機Su-27の乗員は、カリーニングラード州の空中境界線の保護の為、24時間体制で戦闘当直に就いています」
艦隊広報サービスは強調した。

Su-27(NATO分類「フランカー-B」-「側面からの攻撃」)は、多目的高機動全天候長距離行動迎撃戦闘機であり、スホーイ試作設計局により開発された。
航空機は空中での優勢獲得の為に意図されている。
更にそれは、地上目標へのロケット-爆弾攻撃の為にも使用される。




バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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カリーニングラード州チカロフスク飛行場に駐留する第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
ロシア海軍戦闘機Su-27を保有しているのは、バルト艦隊航空隊のみです。
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第689親衛戦闘機航空連隊は1939年9月5日に創設され、大祖国戦争に参戦し、1953年秋に海軍航空隊へ移管されたものの、1978年には空軍へ戻り、1986年には防空軍へ移管され、1994年12月には再び海軍へ移管され、現在に至っています。
現在の装備機Su-27は1990年に導入されました。
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駐留している場所が場所なだけに、外国機と接触する機会も少なくありません。
例えば2019年1月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するスウェーデン空軍航空機を探知し、スクランブル発進しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はスウェーデンの偵察機に対するスクランブル発進を行なった]

2019年8月13日には、カリーニングラードを視察してモスクワへ戻るセルゲイ・ショイグ国防相を乗せた旅客機を護衛中、NATO軍戦闘機が接近してきたので、これを追い払いました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はNATOの戦闘機を追い払った]

2020年4月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するベルギー空軍戦闘機F-16を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でベルギー空軍の戦闘機F-16に対するスクランブル発進を行なった]

2020年6月15日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍戦略爆撃機B-52Hを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hに対するスクランブル発進を行なった]

2020年10月5日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3C(第3海軍航空団「グラーフ・ツェッペリン」所属)とスウェーデン空軍電波電子偵察機S102Bコルペンを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとスウェーデン空軍のS102Bに対するスクランブル発進を行なった]

10月26日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cとアメリカ空軍の偵察機U-2Sを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとアメリカ空軍のU-2Sに対するスクランブル発進を行なった]

2021年7月22日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ空軍戦闘機「タイフーン」を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ空軍の戦闘機タイフーンに対するスクランブル発進を実施した]


このような環境に在るので、当然の事ですが、普段から領空侵犯機の迎撃訓練が行なわれています。

[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で領空侵犯機の迎撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の高機動長距離戦闘機Su-27はカリーニングラード州で迎撃戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の高機動長距離戦闘機Su-27はカリーニングラード州で空戦訓練を実施した]

2022年8月2日からは1週間に渡る演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で1週間の演習を行なう]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で空対空ミサイル発射及び地上掃射訓練を実施した]

2022年10月上旬にはバルト艦隊航空隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の海軍航空隊はカリーニングラード州で演習を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で迎撃戦闘訓練を実施した]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはウラジオストクで無人機の迎撃訓練を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年10月24日17時13分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は低空飛行無人機との戦闘へ取り組んだ】

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」の乗組員は、ウラジオストクの駐留所で対空防衛演習を実施した。
ロシア連邦国防省のメディアが伝えたように、仮想目標は小型の低空飛行無人飛行装置だった。


仮想無人飛行装置は、艦の戦闘情報システムの助力により電子方法でシミュレートされた。

10月上旬に艦の乗組員は、空襲を撃退する為に対空防衛手段を戦闘準備態勢へ移行させる行動手順へ取り組んだ。
要員は目標を捕捉し、仮想敵航空機が攻撃圏内へ入った時、高射ミサイル複合体『敵』爆撃機を破壊し、爆撃を阻止した。

「アドミラル・パンテレーエフ」プロジェクト1155(コード名「フレガート」)大型対潜艦である。
1992年5月から勤務に就いている。
満載排水量7480トン、全長163メートル、29.5ノットの速力を発揮する。
兵装は8基の高射ミサイル複合体「キンジャール」発射装置(64基のミサイル)、2基のロケット魚雷「ラストルブ」4連装コンテナ装置、噴射推進爆撃装置RBU-6000、そして更に砲複合体AK-100及びAK-630Mである。



プロジェクト1155大型対潜艦の12番艦(最終艦)「アドミラル・パンテレーエフ」は、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で1988年4月28日に起工され、1990年2月7日に進水し、1991年12月19日に当時のソ連海軍へ納入されました。
ソ連邦解体(1991年12月25日)の翌年の1992年5月1日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

1992年後半にバルト海から極東へ回航され、1992年12月28日にウラジオストクへ到着しました。
[ウダロイ級12番艦アドミラル・パンテレーエフ]
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1993年8月23日~30日には中国青島へ寄港し、8月31日~9月4日には韓国釜山へ寄港しました。
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1995年8月末~9月初頭には対日戦勝50周年記念行事へ参加する為にハワイ真珠湾を訪問しました。
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1999年9月18日~19日には日本横須賀港を訪れました。
【横須賀港 ADMIRAL PANTELEYEV(АДМИРАЛ ПАНТЕЛЕЕВ) 見学】
【横須賀港 ADMIRAL PANTELEYEV(АДМИРАЛ ПАНТЕЛЕЕВ) 三笠 見学】

2001年1月には太平洋及びインド洋への遠距離航海を行ないました。

2003年2月~5月にもインド洋への遠距離航海を行ないました。
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2003年9月に中国青島を訪問しました。
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2005年7月にはアメリカ海軍と合同演習を行ないました。

2005年10月~12月にインド洋への遠距離航海を行ない、インド海軍との合同演習『インドラ-2005』へ参加しました。
この間、インド、インドネシア、シンガポールを訪問しました。
2005年11月にジャカルタへ寄港した際、乗組員2名が行方不明となりました。

2007年9月末にウラジオストク沖で実施されたアメリカ海軍との合同演習『パシフィック・イーグル-2007』へ参加しました。
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[チハオケアンスキー・オリョール-2007]

2009年3月末から7月初頭までアデン湾への遠距離航海を行ない、ソマリア海賊対処任務に従事しました。
[ロシア海軍第3次ソマリア遠征]
4月28日にはソマリア沖で29名の海賊を拘束しました。
[ロシア海軍第3次ソマリア派遣隊、海賊を拘留]

2011年10月から2012年1月までアデン湾の海賊対処任務に就き、2月12日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア太平洋艦隊第6次海賊対処部隊はウラジオストクへ戻ってきた]

2012年7月にはハワイ沖でアメリカ主催の環太平洋合同演習『リムパック-2012』へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊は環太平洋演習リムパック-2012に参加する]
[ロシア海軍リムパック参加部隊は帰港した]

2013年3月から12月下旬まで地中海東部への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~12月)]

2014年5月下旬に東シナ海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2014』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

2014年7月下旬にピョートル大帝湾で実施されたインド海軍との合同演習『インドラ-2014』へ参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2014」の活動段階が始まる]
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2014」2日目]

2014年9月にはオホーツク海で抜き打ち演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊主力部隊はオホーツク海で「抜き打ち演習」に参加した]

2015年2月から8月まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ遠距離航海(2015年2月-8月)]

2016年中に対潜ソナーのオーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍は対潜艦のソナーのオーバーホールを実施する]

2016年8月中旬にウラジオストクを出航し、12月22日に帰港しました。
この間、9月には北極圏北方艦隊との合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは北極圏遠征から戻ってきた]

2017年4月13日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」と共に対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で対空戦闘訓練を行なった]

2017年4月下旬にヘリコプターの発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは艦載ヘリコプターの着艦訓練を行なった]

2017年6月末にラ・ペルーズ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入り、演習を行なった後、7月初頭には同海峡を通過して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦16隻はラ・ペルーズ海峡を通過して日本海へ入った]

2017年10月2日から2018年1月8日まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は東南アジア遠征を終えてウラジオストクへ帰投した]

その後、2018年3月20日から始まった太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船はピョートル大帝湾で演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]

2018年6月22日には沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留している対潜ヘリコプターKa-27PLの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で艦載ヘリコプターKa-27の発着訓練を行なった]

2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で演習を行なった]
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の掃海艦艇は太平洋及びオホーツク海で掃海演習を行なった]

2018年10月1日から2019年1月24日まで東南アジアへの遠距離航海を行ない、インド海軍との合同演習演習『インドラ・ネイヴィー-2018』へ参加しました。
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[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2018年10月-2019年1月)]

2019年2月27日、同型艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と共にピョートル大帝湾潜水艦の捜索・探知訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

2019年5月中旬にピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行なった]

2019年8月中旬~下旬に他の太平洋艦隊所属艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、8月末~9月中旬に掛けてオホーツク海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとロケット艇2隻は太平洋で対艦ミサイルを発射した]

2019年9月17日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ戻りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年9月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2019年10月から12月まで東南アジアへの遠距離航海へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2019年10月-12月)]

2020年3月末~4月末の太平洋艦隊オホーツク海演習へ参加し、5月5日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

2020年5月14日にピョートル大帝湾ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはヘリコプターの発着訓練を行なった]
その後、日本海を南下し、5月17日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入り、その後、太平洋上で行動した後、5月19日に対馬海峡を北上して日本海へ入り、ウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻の艦船は洋上で『太平洋艦隊の日』を迎えた]

2020年6月28日には大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、小型対潜艦「コレーエツ」、「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」、MPK-221と共に日本海潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦部隊と対潜哨戒機は日本海で潜水艦捜索演習を行なった]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』ウラジオストク(金角湾)の観艦式へ参加しました。

2020年8月中旬にウラジオストクを出航し、9月中旬までオホーツク海ベーリング海で演習を行ないました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2020年10月19日にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で対水上射撃及び機雷掃討訓練を行なった]

2020年11月1日から12月29日まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2020年11月-12月)]

2021年5月15日にピョートル大帝湾で各種砲撃訓練(対水上、対空、機雷掃討)とヘリコプター発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で砲撃訓練とヘリコプター発着訓練を行なった]

5月16日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年5月17日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

5月27日、オホーツク海病院船「イルティシュ」への負傷者移送訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはオホーツク海で病院船イルティシュへの負傷者移送訓練を行なった]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年10月には日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。
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[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

11月中旬にウラジオストクを出航し、日本海潜水艦の捜索訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月19日9時38分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は日本海で「敵」潜水艦を探した】

11月18日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、東南アジア諸国連合(ASEAN)との合同演習へ参加する為、インドネシアへ向かいました。
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習は2021年12月1日~3日にインドネシア沖で実施される]

ロシア海軍ASEAN諸国海軍の初の合同演習は12月1日からスタートし、3日まで続きました。
海上での演習はスマトラ島北部沖で実施されました。


[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習がインドネシアで始まった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加する]
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習『ARNEX-2021』は終了した]

演習が終わった後、母港ウラジオストクへの帰路に就き、12月11日には補給の為、フィリピンマニラ港へ寄港し、12月13日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給の為にフィリピンのマニラ港へ寄港した]
[ASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給を終えてフィリピンのマニラ港を去った]

12月15日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年12月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

12月17日に日本海で対潜戦闘訓練を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ASEAN諸国海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜演習を行なった]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、他の太平洋艦隊所属艦20隻以上と共に2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

2月7日にオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

オホーツク海での演習を終えた太平洋艦隊艦船部隊太平洋を南下して津軽海峡を通過し、3月10日に日本海へ入りました。
[【珍説】ロシア海軍艦船の津軽海峡通過は「日本けん制」「日本への脅し」]

3月14日までにウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]


それから約10日後の3月23日、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」中型海洋給油船「イジョラ」は、今度はアジア太平洋地域(東南アジア)への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

3月24日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年3月25日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

3月30日頃に東シナ海艦載ヘリコプターの発着訓練と潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは東シナ海で艦載ヘリコプターの発着訓練と潜水艦捜索訓練を実施した]

4月初頭に南シナ海で洋上補給を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは南シナ海で洋上補給を行なった]

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4月4日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ入った後、ロシアの3隻の商船をエスコートしてマラッカ海峡へ入り、4月7日にはシンガポール海峡を通過して南シナ海へ入りました。

4月10日頃に南シナ海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは南シナ海で対空戦闘訓練を実施した]

4月18日には南シナ海給油船「イジョラ」を航空攻撃から防衛する演習を行ないました。
『インテルファクス』極東ニュースより
2022年4月18日4時48分配信
【太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は演習中に東シナ海で仮想敵から海洋給油船を護った】

4月19日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年4月20日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

4月23日にウラジオストクへ帰投しました。
『インテルファクス』極東ニュースより
2022年4月23日9時39分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」はウラジオストクの駐留所へ戻ってきた】

2022年5月下旬にウラジオストクを出航し、オホーツク海及び太平洋で実施された太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の太平洋演習(2022年6月上旬)]

6月23日にウラジオストクへ帰投しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

7月22日にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を実施した]

8月2日にはウラジオストク無人機の攻撃を受けたという想定下で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはウラジオストクで対空防衛訓練を実施した]

8月上旬にウラジオストクを出航し、その後、オホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「ソヴェルシェーンヌイ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は2022年8月10日にウラジオストクから遠距離航海へ出発する]

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9月27日にはカムチャツカ半島の東方沖で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはカムチャツカ沖で対潜演習を実施した]

その後、北極海経由でヨーロッパ方面から回航されてきた新造潜水艦「マガダン」救助船「イーゴリ・べロウソフ」と共にエスコートしてオホーツク海へ入り、10月7日に宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年10月7日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

「マガダン」は10月9日にウラジオストクへ到着しましたが、「アドミラル・パンテレーエフ」は再びオホーツク海方面へ引き返し、10月11日にはオホーツク海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはオホーツク海で対潜戦闘訓練を実施した]

その後、日本海へ入ってウラジオストクへ帰投し、10月24日にはウラジオストク港内で対空防衛戦闘訓練を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を開始した

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『タス通信』より
2022年10月25日2時19分配信
【巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」はバレンツ海で対潜訓練の為の演習を行なう】
モスクワ、10月24日/タス通信

北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」バレンツ海へ出航し、航空・防空軍航空機及びヘリコプターと連携する対潜及び対空防衛訓練の為の演習を行なう。
月曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。

「北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは戦闘訓練任務を遂行する為にバレンツ海へ出航しました。
バレンツ海の北方艦隊の戦闘訓練射爆場で巡洋艦の乗組員は、航空・防空軍の航空機及びヘリコプターと連携する戦闘演習任務への取り組みへ着手しました」

声明では、こう述べられた。

近い内に巡洋艦の乗組員は、一連の対潜及び対空防衛の演習を実施する。
数日前、巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の乗組員は、基地での艦の準備、海上への艦の出航に関連する問題へ取り組んだ。

演習の第1段階では、空中目標の探知及び追跡の為、様々な動作モードで艦の無線技術兵装の動作が点検される。
空中目標の役割は、対潜航空機Il-38が実行する。

「ピョートル・ヴェリキー」は、航空母艦を除いて核動力装置を搭載した世界最大の打撃戦闘艦である。
大型水上目標の撃破、複合対空防衛及び対潜防衛の提供の為に意図されている。
巡洋艦は現代的な兵装システムを装備する。



プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦(キーロフ型)4番艦「ユーリー・アンドロポフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『オルジョニキーゼ記念造船工場』(現『バルト工場』)で1986年4月に起工され、1989年4月に進水しました。
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ソヴィエト連邦解体後の1992年5月27日、「ピョートル・ヴェリキー」と改名されました。
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就役前の1996年11月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航されました。

就役前の「ピョートル・ヴェリキー」(183)
手前の「090」は同型艦「アドミラル・ウシャコーフ」
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[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]

ロシア海軍へ納入されたのは、起工から約12年後の1998年3月であり、同年4月18日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役、北方艦隊へ編入されました。
当初は太平洋艦隊へ配備される予定でしたが、この当時のロシア海軍には「ピョートル・ヴェリキー」を極東まで回航する財政的余裕が無い為、北方艦隊へ編入されました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」就役10周年]

就役直後の「ピョートル・ヴェリキー」(099)
「090」は同型艦「アドミラル・ウシャコーフ」、「080」は「アドミラル・ナヒーモフ」
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「ピョートル・ヴェリキー」を始めとするキーロフ型ステルス艦であり、装甲防御が施されています。
[ステルス軍艦・キーロフ級]
[装甲巡洋艦・キーロフ級]

就役直後は資金不足で外洋への航海を実施する事が出来ず、2004年3月下旬には、本艦を巡る「核爆発騒動」が起こりました。
[ピョートル・ヴェリキー「核爆発」騒動]

2004年10月、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に北東大西洋へ進出しました。
[大西洋上のクズネツォフ・その2(機動部隊)]
[大西洋上のクズネツォフ・その3(機動部隊)]

2005年にも大西洋で行動しました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その1]
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その2]

「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年9月から2009年3月までカリブ海、南アフリカ、インドへの長期遠距離航海を実施しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

この時、インド沿岸での演習を終えてアデン湾へ航行している途中の「ピョートル・ヴェリキー」は、2009年2月12日、ソコトラ島沖でソマリア海賊を発見、拘留しました。
[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、3隻の海賊船を拘留]

2010年3月30日、極東の戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加する為に出航し、遥々極東沿海地方までやって来ました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【セヴェロモルスクから沿海地方まで】2010年3月30日-5月20日
【沿海地方からセヴェロモルスクまで】2010年6月26日-9月12日

2010年5月16日午後11時頃、「ピョートル・ヴェリキー」対馬海峡を北上し、日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年5月17日発表)】

沿海地方フォキノ基地へ入港する「ピョートル・ヴェリキー」
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フォキノ基地に停泊する「ピョートル・ヴェリキー」(奥)
手前の艦は同型艦「アドミラル・ラーザレフ」
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「ピョートル・ヴェリキー」は、2010年7月初頭から実地戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】

2010年7月24日正午頃、「ピョートル・ヴェリキー」は、ツシマ海峡を南下、沿海地方を去りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年7月26日発表)】

2012年5月初頭から6月下旬まで浮きドックへ入渠しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、浮きドックから出渠(2012年6月23日)]

2012年9月には北極圏への遠距離航海を実施しました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

この時、北極圏弾道ミサイル迎撃訓練を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシアの対弾道ミサイル防衛の一翼を担う]
「ピョートル・ヴェリキー」は、現在のロシア海軍において弾道ミサイル迎撃能力を持つ唯一の水上戦闘艦です。

2012年7月28日に「ピョートル・ヴェリキー」へのナヒーモフ勲章の授与が発表され、翌2013年1月10日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンよりナヒーモフ勲章を授与されました。
[プーチン大統領は北方艦隊基地を訪問する]


2013年4月、バレンツ海で各種の演習を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]
[北方艦隊の戦闘艦はバレンツ海で展示演習を実施した]
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜演習を実施した]

2013年9月にも北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
[聖アンドレイの旗の下に]

2013年10月22日から2014年5月18日まで地中海への遠距離航海を行ない、この時にシリアから搬出された化学兵器輸送船の護衛に参加しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]

2014年にセヴェロモルスク港予備ボイラーの動作試験を行なう「ピョートル・ヴェリキー」
(プロジェクト1144原子炉の他にバックアップ用の重油焚きボイラー2基を搭載している)
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2014年12月にはグリーンランド沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはグリーンランド沖で潜水艦と「決闘」する為に出航した]

2015年9月初頭から12月初頭まで、定期修理を行なう為、ロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは浮きドックで修理を行なう]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは浮きドックへ入った]

2016年5月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

2016年10月から2017年2月まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空艦グループシリア沖への遠征に参加しました。
「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機は初めてシリア国内のテロ組織への空爆を行ないましたが、「ピョートル・ヴェリキー」「アドミラル・クズネツォフ」のエスコート役に徹しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはクロンシュタットの観艦式に参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]

2017年9月には北方艦隊の演習へ参加し、対艦ミサイル「グラニート」を発射しています。

[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で超音速対艦ミサイルを発射した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海の演習で対艦ミサイルを撃墜した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと原子力水中巡洋艦オリョールはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

2018年4月18日、海軍旗初掲揚(正式な海軍への就役)20周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは20歳になった]

3日後の4月21日、セヴェロモルスク基地に停泊している「ピョートル・ヴェリキー」で就役20周年記念式典が開催されました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーで就役20周年記念式典が開催された]

2018年11月~12月にバレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜ミサイルを発射した]


2019年4月6日、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)と共に、各種演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海へ出航した]

4月8日、130mm連装砲AK-130の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

4月10日にノルウェー海へ移動し、ロシア航空宇宙軍の戦闘機部隊と合同で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海で演習を実施する]

4月11日にはノルウェー海南部へ移動し、北方艦隊所属の対潜哨戒機Tu-142、迎撃戦闘機MiG-31BM、そしてロシア航空宇宙軍超音速爆撃機Tu-22M3空中給油機Il-78も参加する演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海南部で演習を実施した]

4月15日にはノルウェー海北部へ移動し、対潜戦闘訓練などを実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海北部で対潜演習を実施した]

2019年4月18日、バレンツ海で演習を行なっている最中に就役21周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役21周年を迎えた]

4月29日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上演習を終えて母港へ帰投した]

2019年10月には、新型給油船「アカデミック・パシン」の洋上試験に参加し、同船から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった]

2020年4月18日に就役22周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役22周年を迎えた]

2020年7月7日、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と共にバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を開始した]

翌7月8日、130mm連装砲による沿岸目標への艦砲射撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは艦砲射撃訓練を行なった]

7月9日、バレンツ海対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは、ロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3と共にバレンツ海で対艦ミサイルを発射した]

7月10日、バレンツ海で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空防衛訓練を行なった]

7月11日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海での演習を完了した]

その後もバレンツ海へ留まり、7月13日には北方艦隊所属の原子力潜水艦を相手に対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜演習を行なった]

2021年4月18日に就役23周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役23周年を迎えた]

2021年5月21日、北方艦隊の演習へ参加する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]

演習は5月24日に終了しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で戦術演習を行なった]

5月28日、演習を行なう為に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]

2021年6月1日(北方艦隊の創設記念日)、各種戦闘訓練を行なう為、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)と共にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を開始した]

6月4日には北方艦隊航空隊航空機(おそらくは遠距離対潜哨戒機Tu-142)からデータを受け取り、ミサイル(おそらくは長距離対艦ミサイル)と艦砲(おそらくは130mm2連装砲AK-130)の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を続けている]
その後、一旦セヴェロモルスクへ戻ったようです。

6月7日に北方艦隊の戦術演習が始まり、6月9日には「ピョートル・ヴェリキー」も、この演習へ参加する為に出航しました。
[ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の戦術演習へ参加する]

6月10日には対空戦闘訓練を実施し、8基のミサイル標的「サマン」高射ミサイル複合体「キンジャール」(ピョートル・ヴェリキー)及び「オサー-MA」(マルシャル・ウスチーノフ)、そして130mm連装砲及び30mm6銃身機関砲により撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]

これで北方艦隊の戦術演習は完了し、「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする演習参加部隊は母港への帰路に就きました。
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海戦術演習は完了した]

7月1日、各種演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]

7月2日、北方艦隊原子力潜水艦(第4世代艦を含む)は、バレンツ海ノルウェー海の深海域(深度500メートル以上)でシステム及び兵装の試験を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力潜水艦はバレンツ海とノルウェー海で深度500メートル以上の兵装試験を行なう]

深海域での試験は7月16日に完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力潜水艦はバレンツ海及びノルウェー海での深度500メートル以上の兵装試験を完了した]

7月19日に母港セヴェロモルスクへ帰投した「ピョートル・ヴェリキー」も、この深海試験のサポート&エスコート役を務めていたようです。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海とノルウェー海での原子力潜水艦の深海兵装試験の支援を完了した後に母港へ帰投した]

北方艦隊指揮-参謀訓練へ参加する為、8月5日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北方艦隊演習へ参加する為にバレンツ海へ出航した]

8月9日にノヴァヤゼムリャ列島沖で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴァヤゼムリャ沖で砲撃訓練を実施した]

9月中旬にバレンツ海で実施された北方艦隊の大規模演習中へ参加し、対艦ミサイル「グラニート」を発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の長距離対艦ミサイル(グラニート/ヴルカーン)発射訓練(2021年9月)]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバレンツ海で行なわれた演習へ参加しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月20日にはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

2月22日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[バレンツ海での演習へ参加したロシア海軍北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した]

3月中旬にはノルウェー沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェーのフィンマルク沖に居る]
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4月16日にルイバチー半島沿岸で艦砲射撃訓練を行ない、就役24周年の2022年4月18日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2022年4月18日19時50分配信
【原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は演習後にセヴェロモルスクへ戻った】

2022年8月17日からバレンツ海(北極圏)で始まった北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北極圏の演習へ参加する]

8月20日には駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」と共に対空防衛演習で艦対空ミサイル130mm連装砲の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で艦対空ミサイルと130mm連装砲の実弾射撃を実施した]

8月23日には「アドミラル・ウシャコーフ」対潜哨戒機Il-38及び対潜ヘリコプターKa-27と共にバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

8月24日には「ピョートル・ヴェリキー」ノヴァヤ・ゼムリャ島沖の海上目標へ超音速対艦ミサイル「グラニート」を発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴァヤ・ゼムリャ島沖で超音速対艦ミサイル「グラニート」を発射した]

演習完了後、8月26日までに母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[バレンツ海(北極圏)演習へ参加した北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した]

10月24日にバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。

ロシア海軍の新型デジタル電池魚雷ET-1E

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『タス通信』より
2022年10月24日9時37分配信
【魚雷ET-1Eの開発者は、それが自身で妨害を迂回する能力があると言った】
モスクワ、10月24日/タス通信

新たな電池魚雷ET-1Eは、任務を遂行する過程において妨害の迂回を含め、一連の決定を自身で下す事が可能である。
『タス通信』工場『ダグジーゼリ』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)総取締役代行スルタナフメド・アサリエフより伝えられた。
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「これはデジタル魚雷(ET-1E)です。
それは、艦が設定していない多くの任務を自身で解決します。
他の魚雷は、艦が任務のパラメータを設定し、それを遂行します。
そして、この魚雷は、多くのパラメータについての決定を自身で下します。
これは先ず第一に妨害の迂回です。
静止目標と浮上する目標への命中させる問題を解決します」

彼は話した。

アサリエフは、永久磁石同期電動機のお陰により魚雷は低騒音である事を指摘した。
何よりも、そのような動力装置は熱くならない。
「他の全ては、数分間で600度まで加熱されるが故に多くの干渉が発生します」
彼は話し、そのお陰により魚雷の探知距離は2.5倍に拡大すると付け加えた。

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電池魚雷 ET-1Eは、ロシア最大の海洋魚雷及び航空爆撃兵器の開発社である国立研究-製造事業『レギオーン』により開発された。
魚雷は、最大18キロメートルの距離であらゆる水上及び沿岸の目標、固定された海上および沿岸の物体を、浅瀬や氷の下を含め、困難な妨害環境下で攻撃できる。
ET-1E533mm魚雷発射管を持つ潜水艦で使用できる。

以前、国立研究-製造事業『レギオーン』副総取締役ドミトリー・ベンゾルクは、魚雷ET-1E原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦で試験を実施し、搭載艦への配置の安全は確認されたと『タス通信』へ話した。

ET-1Eは、『愛国者』会議・展示センターで8月15日から21日まで開催された国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』コーポレーション『戦術ミサイル兵器』展示場で初めて公表された。



近年、ロシア海軍向けに幾つかの新型533mm魚雷が開発、生産されています。

汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]

汎用電池魚雷UET-1「イフチオザーヴル」(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1イフチオザーヴルの生産数は2023年以降に増加する]

この他に国立研究-製造事業『レギオーン』電池魚雷ET-1Eを開発しています。
[新型電池魚雷ET-1Eは国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で展示される]
[ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1E]
[ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1Eは原子力潜水艦とディーゼル潜水艦で試験を行なった]

プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」のロシア海軍への引き渡しは2023年初頭になるかもしれない

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『タス通信』より
2022年10月24日9時2分配信
【ロシア海軍へのステルスコルベット「メルクーリイ」の引き渡しは2023年に延期されるかもしれない】
モスクワ、10月24日/タス通信

ロシア連邦海軍へのプロジェクト20380多目的コルベット「メルクーリイ」の引き渡しは、2023年初頭に延期されるかもしれない。
『タス通信』軍当局に近い情報筋より伝えられた。

「コルベット メルクーリイは、試験後の検査が未だ行われていません。
海軍への引き渡し時期に関して悲観的な見方をすれば、来年初頭になります」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』は、「メルクーリイ」は2022年10月に海軍への引き渡しが計画されていると報じた。

8月の時点でコルベットは工場航行試験及び国家試験を完了し、国家委員会は問題点を除去した。

[コルベットについて]
「メルクーリイ」
『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された第5のプロジェクト20380艦である。
同プロジェクトの主要対艦兵装は、2基の4連装傾斜式コンテナ発射装置で構成され、弾薬として射撃距離260キロメートルの対艦ミサイルKh-35Uを8基持つミサイル複合体「ウラン」である。

コルベット「メルクーリイ」は、2015年2月20日に「リェチーヴイ」の名で起工された。
2021年10月15日、1828~1829年のロシア-トルコ戦争で活躍した黒海艦隊帆走艦へ敬意を表し、コルベット「メルクーリイ」への改名が決定された。
コルベット黒海艦隊への加入が予定されている。

近海ゾーン多目的コルベット(警備艦)プロジェクト20380/20385の建造にはステルス技術が使用されている。
コルベットの物理的フィールドを低減する為、最新の成果が使用されている。
特に、上部構造物には電波吸収特性を備えた耐燃性ガラス繊維強化プラスチックを使用し、そして更に船体上部構造物の建造レイアウトにより、電波位置測定(レーダー)の視認性の大幅な低下に成功した。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


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2020年3月12日に進水しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

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2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
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5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されていますが、2023年初頭に延期されるかもしれません。


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2022年末就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2022年就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

遠洋実習航海を行なっているロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北極海を通過してセヴェロモルスク基地へ到着した


『SeverPost』より
2022年10月22日8時38分配信
【練習艦「スモールヌイ」は北方艦隊へ到着した】

セヴェロモルスクS.O.マカロフ記念太平洋高等海軍学校の生徒を乗せた練習艦「スモーリヌイ」の歓迎式典が開催された。
練習艦は、北方艦隊副司令官(軍事政治業務担当)イーゴリ・クロチキン少将に出迎えられた。
彼は生徒と乗組員の北方艦隊主要基地への到着を祝福し、生徒が経験と海軍の専門知識を習得するのに必要な海上実習の重要性を指摘した。

練習艦「スモーリヌイ」で若い船員は当直士官の代役として当直に就き、艦の組織についての知識を向上させた。
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ウラジオストクからセヴェロモルスクまで練習艦「スモーリヌイ」北方海上航路を通行し、カムチャツカチュクチの港へ寄港した。
ヴィリキツキー海峡の結氷海域で、プロジェクト22220原子力砕氷船「アルクチカ」練習艦「スモーリヌイ」の氷上先導を行なった。
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北極圏の移動中、生徒は、等級6の強風と海波を伴う不利な水文気象条件下での行動経験を得た。

セヴェロモルスク練習艦「スモーリヌイ」は数日間滞在する。
物資の補充及び生徒の交代の後、艦はバルト海への練習航海を続ける。



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プロジェクト887練習艦の1番艦「スモーリヌイ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1974年4月23日に起工され、1976年1月8日に進水し、1976年6月30日にソヴィエト連邦海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

2010年秋からブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ない、完了後、2013年8月30日にクロンシュタットへ戻りました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

2014年6月にはロシアフランスへ発注し、サンナゼール造船所で艤装中の「ミストラル」級ヘリコプター母艦の乗組員400名を乗せてサンナゼールへ向かいました。
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[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]

しかし、フランスロシアへの「ミストラル」級売却をキャンセルした為(支払った代金はロシアへ返金)、2014年12月末にクロンシュタットへ戻りました。
[ヘリ空母ミストラル級乗員のロシア海軍将兵はクロンシュタットへ到着した]
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗員団は解散した]

2015年7月から士官候補生の練習航海を開始し、アンゴラ共和国ルアンダ赤道ギニアマラボスペインラス・パルマス・デ・グラン・カナリアへ寄港しました。

2016年7月1日から10月3日まで士官候補生の練習航海を行ない、マルタ島ヴァレッタ黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

2019年にはクロンシュタット海洋工場でオーバーホールが行なわれました。
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2020年7月7日から10月末まで士官候補生の練習航海を行ない、北方艦隊基地セヴェロモルスクアルハンゲリスク黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

アルハンゲリスクへ寄港した「スモーリヌイ」(2020年7月24日入港、7月28日出港)



2021年6月29日から10月31日まで士官候補生の練習航海を行ない、セヴェロモルスクセヴァストーポリへ寄港しました。
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2022年7月1日、「スモーリヌイ」は士官候補生の練習航海の為、クロンシュタットから出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは練習航海へ出発した]

その後、カリーニングラード州バルチースクへ寄港し、7月5日に同港から出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイはバルチースクを出航し、セヴェロモルスクへ向かった]

7月11日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、7月下旬に一旦クロンシュタットへ戻り、8月1日に再び出航、8月11日にセヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北極海を通過して極東へ行く]

セヴェロモルスクへ数日間滞在した後に出航し、北極海(北方海上航路)を通過して9月11日にカムチャツカ半島ロシア太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスク(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北極海を通過してカムチャツカの原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した]

その後にペトロパヴロフスク・カムチャツキーを出航し、9月15日にウラジオストクへ到着しました。
[遠洋実習航海を行なっているロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイはウラジオストクへ到着した]

太平洋海軍高等学校の生徒を乗せた「スモーリヌイ」は、9月21日にウラジオストクを出航しました。
[遠洋実習航海を行なっているロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイはウラジオストクを去り、北極海経由でクロンシュタットへ行く]

「スモーリヌイ」北極海を通過し、10月22日にセヴェロモルスクへ到着しました。

今後、「スモーリヌイ」は母港クロンシュタットへの帰路に就きます。


北極海を通過する実習航海は、以前に同型艦「ペレコプ」が2度実行しています。
[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
[2019年度の練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2019年7月-12月)]

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは2013年1月からクロンシュタット海洋工場で定期修理を行なう

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『タス通信』より
2022年10月22日17時56分配信
【潜水艦「ノヴォロシースク」は2023年にクロンシュタット工場で修理を行なう】
モスクワ、10月22日/タス通信

黒海艦隊プロジェクト636.3潜水艦「ノヴォロシースク」ロシア海軍地中海戦隊の一員として何ヶ月間かの当直に就いた後、2023年に『クロンシュタット海洋工場』で計画修理を行なう。
『タス通信』は造船業界の情報筋より伝えられた。

「10月13日にクロンシュタットへ到着した潜水艦ノヴォロシースクは、工場で計画修理が行なわれます。
それは2023年1月から始まる予定であり、3~4ヶ月間続きます」

彼は話した。

『タス通信』は、この件に関する公式の情報は持っていない。

ロシア黒海艦隊プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦は、常に地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として加わっている。
最近は「ノヴォロシースク」「クラスノダール」だった。
同プロジェクト潜水艦地中海エリアからミサイル「カリブル-PL」で何度もシリアテロリストの目標へ打撃を与えた。
これらは更に、特殊軍事作戦中にも黒海エリアからウクライナの目標へ打撃を与えた。

黒海艦隊は、『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された6隻のプロジェクト636.3潜水艦を有している。

10月13日、ロシア国防省潜水艦「ノヴォロシースク」と、同行する救助曳船「セルゲイ・バルク」クロンシュタットへ到着したと発表した。
遠距離航海から戻った船員は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将に出迎えられた。



黒海艦隊向けプロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は、2010年8月20日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工され、2013年11月28日に進水し、2014年8月22日に正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

2015年9月28日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリへ到着した]

その後は黒海内で行動し、2017年10月6日には有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]

その後も黒海で行動していた「ノヴォロシースク」ですが、2019年12月4日にボスポラス海峡を通過し、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海へ入る]

以後、地中海東部に留まり、2020年7月26日の『ロシア海軍の日』には、シリアタルトゥース港の観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

その後も地中海東部に滞在しており、10月16日には艦内での外科手術訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海で外科手術の訓練を行なった]

11月初頭にはシリアタルトゥース港でダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはシリアのタルトゥース港でダメージコントロール訓練を行なった]

2021年1月に地中海東部を離れ、オーバーホールを行なう為にバルト海沿岸のクロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはクロンシュタットへ行く]

2021年2月中旬にクロンシュタットへ到着し、2月下旬からサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』でオーバーホールが行なわれました。
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オーバーホール完了後、2021年12月末にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

その後は主に地中海東部へ滞在していましたが、2022年9月下旬に海洋曳船「セルゲイ・バルク」(2020年2月21日就役)と共にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。

9月29日にはビスケー湾へ到達しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海を去り、クロンシュタットへ向かう]

その後、英仏海峡北海を通過し、10月初頭にバルト海へ入りました。

「ノヴォロシースク」と「セルゲイ・バルク」は10月13日にクロンシュタット(レニングラード海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海からレニングラード海軍基地(クロンシュタット)へ到着した]

「ノヴォロシースク」は2013年1月から『クロンシュタット海洋工場』で定期修理を行ないます。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはクロンシュタットかサンクトペテルブルクで定期修理を行なう]
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黒海艦隊プロジェクト06363潜水艦6隻はノヴォロシースク海軍基地に駐留する第4独立潜水艦旅団に所属しており、現在は1隻がバルト海、1隻が地中海、4隻が黒海に居ます。

B-265「クラスノダール」(2015年11月5日就役)は、2020年8月からクロンシュタットでオーバーホールを行ない、その完了後に地中海へ向かい、2021年9月から現在まで同海域に滞在しています。

B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(2014年12月30日就役)は、2020年11月からクロンシュタットでオーバーホールを行なった後、2021年3月から2022年2月中旬まで地中海で行動し、2022年2月末に黒海へ戻りました。

B-262「スタールイ・オスコル」(2015年7月3日就役)は2020年2月から7月までクロンシュタットでオーバーホールを行ない、2020年12月末から2020年9月下旬まで地中海で行動した後に黒海へ戻りました。

B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(2016年10月26日就役)は、2017年8月末から2019年3月末まで地中海で行動した後に黒海へ入りました。

B-271「コルピノ」(2016年11月24日就役)は、2017年8月末から2019年3月末まで地中海で行動した後に黒海へ入りました。

黒海に居る4隻は、2022年2月末以降のウクライナ特殊軍事作戦で何度か巡航ミサイル「カリブル」ウクライナへ発射しています。

ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナへ巡航ミサイルを発射した

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『Korrespondent』より
2022年10月22日11時52分配信
【朝に敵はウクライナへ33基の有翼ミサイルを発射した】

対空部隊はロシア連邦領域の航空機及び黒海から発射された侵略者の18基のミサイルを撃墜した。

10月22日朝、敵はロストフ州ヴォルゴドンスク地域から少なくとも戦略航空隊の10機の航空機Tu-160及びTu-95ウクライナを攻撃した。
Kh-101(Kh-555)有翼ミサイル17基が発射された。
これに加えて侵略者は、黒海エリアの艦から有翼ミサイル「カリブル」で攻撃した。
テレグラムチャンネル『ウクライナ軍の作戦』によると、合計16基が発射された。

対空防衛手段は、この内の18基の撃墜に成功した。

南方航空司令部、航空指揮センター、ウクライナ空軍西方航空司令部の担当ゾーンで、航空機、高射ミサイル部隊、機動射撃グループは合計18基の敵の有翼ミサイルを破壊した。

・13基の有翼ミサイルKh-101/Kh-555
・5基の有翼ミサイル「カリブル」

10月22日朝、ロシア軍によるウクライナへの大規模攻撃が始まった事を想い起こして欲しい。
爆発音が複数の都市で鳴り響いた。
そこでは一部の住民が電気と水が無いままである。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
初日には、少なくとも30基の「カリブル」が発射されたようです。
『WION』より
2022年3月5日4時23分配信
【ロシアのウクライナ攻撃:巡航ミサイル「カリブル」はシリアの戦場でテストされた】

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は10隻です。
[ロシア海軍黒海艦隊は4隻の巡航ミサイル「カリブル」搭載水上艦を黒海へ展開している]
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」)
フリゲート小型ロケット艦は8基、潜水艦は4基の「カリブル」を搭載しています。

なお、ロシア国防省の公式発表では「海上発射長距離高精度兵器」という呼称が使われる事が多いのですが、これは「カリブル」を指しています。

2月25日深夜~2月26日未明にも航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトームィル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


4月2日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、クレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてクレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月3日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦及び航空宇宙軍航空機は、オデッサ市石油精製工場燃料貯蔵所巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオデッサの石油精製工場と燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月4日夜、黒海艦隊小型ロケット艦は、オチャコフ市付近のウクライナ軍特殊部隊訓練センター巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオチャコフのウクライナ軍特殊部隊訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナへ7基の巡航ミサイル「カリブル」を一斉発射した]

4月7日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊フリゲート(おそらくは「アドミラル・エッセン」)は、ウクライナ軍の4ヶ所の燃料貯蔵所へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート(アドミラル・エッセン)は黒海からウクライナ軍の燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月10日未明、黒海艦隊フリゲートは、ドニプロペトロウシク州ズヴォネツィキ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは黒海からドニプロペトロウシク州へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドニプロペトロウシク州ドニプロ市南方の地対空ミサイルS-300が入っていた格納庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊しました。
このS-300は、ヨーロッパの国(おそらくは以前に供給を表明したスロバキア)からウクライナへ供給されたもののようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロ市郊外においてヨーロッパから供給されたS-300地対空ミサイルを巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

4月12日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、スタロコスチャンチニフ飛行場ハウルリフカの弾薬庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月13日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、サドヴォイ及びチュドニフウクライナ軍兵器庫巡航ミサイルを発射しました。
黒海艦隊小型ロケット艦が攻撃したのは、おそらくサドヴォイの方でしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の兵器倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月15日には黒海艦隊の艦がキエフ州「カリブル」を発射し、対空ミサイル対艦ミサイルなどを生産しているジュリャンスク機械製造工場の生産設備を破壊しました。
『イズベスチヤ』より
2022年4月15日10時33分配信
【ロシア連邦軍はキエフ郊外の軍施設へ「カリブル」で打撃を与えた】

4月22日には黒海艦隊フリゲートメリオラチヴネ(ドニプロペトロウシク州)へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍大隊を撃破しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月22日11時35分配信
【咆哮と炎:黒海艦隊のフリゲート艦上からミサイル「カリブル」がウクライナの軍事施設へ発射された】

4月27日には黒海艦隊フリゲートザポリージャアルミニウムコンビナートカリブルを発射し、そこに在った外国製兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月27日11時34分配信
【目標へ向かって:ウクライナ特殊作戦中の「カリブル」発射の映像】

4月29日には黒海艦隊潜水艦ファスチフ(キエフ州)クラスノシルカポロンネ(オデッサ州)カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月29日11時51分配信
【黒海艦隊の潜水艦からの「カリブル」発射の公開映像】

5月4日には黒海艦隊潜水艦ウクライナの軍事インフラへ2基の「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月4日12時34分配信
【水面下からの攻撃:ウクライナの軍事インフラへの黒海艦隊潜水艦の「カリブル」発射映像】

5月8日にはリヴィウ州カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月8日20時52分配信
【機会は残さない:どのようにロシア軍はウクライナの軍事インフラ及び西側の兵器を破壊したのか】

5月13日にはクレメンチュグカリブルを発射し、石油精製施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日10時55分配信
【ロシア連邦国防省はクレメンチュグのウクライナ石油精製工場の生産力を破壊したと発表した】

5月17日には黒海艦隊フリゲートチェルニーヒウ州スームィ州カリブルを発射し、ウクライナ軍訓練センターを破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月17日12時53分配信
【一斉射撃:ウクライナ軍事インフラへの黒海艦隊フリゲートの「カリブル」発射の映像】

5月21日には黒海艦隊フリゲートジトーミル州の鉄道駅へカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された各種兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月21日13時20分配信
【敵の目標へ:黒海艦隊フリゲートからの「カリブル」発射の映像】

5月23日には黒海艦隊潜水艦ジトーミル州マリン鉄道駅へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍第10山岳強襲旅団の車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月23日11時35分配信
【車両の破壊:ロシアの海上発射高精度ミサイル発射の映像】

5月25日には黒海艦隊フリゲートザポリージャへ3基のカリブルを発射し、モトールシーチの生産工場を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月25日14時24分配信
【ウクライナ軍事インフラへの「カリブル」の夜間発射の公開映像】

6月12日には黒海艦隊フリゲートテルノーピリ州へ4基のカリブルを発射し、兵器倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時55分
【4つの高精度打撃:黒海艦隊のフリゲート艦上からのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月14日にはチェルニゴフ州ウクライナ軍弾薬庫「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月14日11時28分配信
【ロシア国防省はチェルニゴフ近辺のウクライナ軍弾薬庫を「カリブル」で破壊したと発表した】

6月15日には黒海艦隊フリゲートリヴィウ州へ4基のカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された兵器用の弾薬倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月15日14時15分配信
【ウクライナの目標への命中:黒海艦隊フリゲートからのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月19日昼には黒海艦隊フリゲートドニプロペトロウシク州カリブルを発射し、ウクライナ軍指揮所を破壊しました。
同日夜には黒海艦隊フリゲートムィコラーイウ市カリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与されたM777 155mm榴弾砲や戦闘装甲車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月19日15時11分配信
【黒海艦隊のフリゲート乗組員はウクライナ軍の施設へ4基のミサイル「カリブル」を発射した】


6月26日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、チェルニーヒウ州、ジトーミル州、リヴィウ州ウクライナ軍訓練センターを攻撃しました。
公表された動画を見る限り、少なくとも7基の「カリブル」が夜間に発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ軍の訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月8日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州リマン海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機2基を破壊しました。
この「ハープーン」イギリスが供給したものです。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でオデッサ州のウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機を破壊した]

7月11日未明、黒海艦隊フリゲートドニプロペトロフスク州ラドゥシュノエ「カリブル」を発射し、アメリカから供給された兵器の弾薬の保管倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナでアメリカから供給された兵器の弾薬保管庫を破壊した]

7月13日、黒海艦隊フリゲートザポリージャ市の高電圧機器工場付近でウクライナ軍第45砲兵旅団多連装ロケット砲を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はザポリージャでウクライナ軍第45砲兵旅団の多連装ロケット砲を破壊した]

7月14日にはウクライナ空軍司令部が在るヴィーンヌィツャの将校集会所へ「カリブル」が発射され、建物は破壊されました。
ロシア国防省の動画を見る限り、「ブヤン-M」小型ロケット艦が3基の「カリブル」を発射しています。
「カリブル」が命中した時、この集会所ではウクライナ空軍司令部の代表と外国の代表団の兵器供給に関する会議が行なわれていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナ空軍と外国との兵器供給会議中のヴィーンヌィツャの将校集会所を破壊した]

7月20日にはオデッサ州ダチュノエ長距離海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の将兵200名以上を殺傷し、10両以上の車両を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ州のウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の駐屯地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月23日には「ブヤン-M」小型ロケット艦オデッサ市「カリブル」を発射しました。
(動画では4基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ市へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、ロシア航空宇宙軍航空機と共にキロヴォグラードカナトヴォ飛行場「カリブル」を発射しました。
(航空宇宙軍Kh-22が5基、カリブルが8基)
[ロシア海軍黒海艦隊はキロヴォグラードのカナトヴォ飛行場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月24日夜にフメリニツキー州ボグダノフツィ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬の貯蔵基地を破壊しました。
(動画では夜間に少なくとも3基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はフメリニツキー州のボグダノフツィへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月28日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、ロシア航空宇宙軍航空機及び戦術弾道ミサイル「イスカンデル」部隊と共にキエフ州リュテズチェルニゴフスク州ゴンチャロフスコエ(両方ともキエフ市の北方)へのミサイル攻撃を行ないました。
(合計で約20基のミサイルを発射、この内「カリブル」は6基)
黒海艦隊が攻撃したのは、ウクライナ軍第30機械化旅団が居たリュテズのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はキエフ州のウクライナ軍第30機械化旅団の駐留地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月8日、黒海艦隊フリゲートは、チェルカッシィ州ウマニ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは巡航ミサイル「カリブル」でチェルカッシィ州のウマニの弾薬倉庫を破壊した]

8月13日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、地上発射高精度ミサイル(「イスカンデル」?)と共にハリコフ州南部のガヴリロフカ駅付近を攻撃しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州南部のガヴリロフカへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月21日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州マイオルスコエ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSの弾薬倉庫と、それを護っていた西側の対空火器(ゲパルト?)を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはオデッサ州のHIMARS弾薬倉庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

その後、暫く「カリブル」による攻撃は無く、8月末になると西側では、ロシア軍「カリブル」を使い果たしたという見方まで出てきましたが、9月6日、黒海艦隊カリブル搭載艦(動画を見る限りフリゲート)は、ドニプロペトロウシク州カルピウカ「カリブル」を発射し、大型燃料貯蔵庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロペトロウシク州のカルピウカの大型燃料貯蔵庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

ロシア国防省による公式発表は有りませんが、9月11日夕方にハリコフ州火力発電所「カリブル」による攻撃を受け、ウクライナの一部で大規模な停電が発生しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州の火力発電所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

9月14日夜、クリヴィー・リフ近郊のカラチュノフスコエ貯水池のダムが「カリブル」による攻撃を受け、この近辺のインフレツィ川の水位が急激に上昇しました。
ウクライナ側は、この地域の川の水位の上昇によりへルソン方面のウクライナ軍部隊の渡河を妨害する為にダムを攻撃したと見ています。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でクリヴィー・リフのダムを破壊した]

それから暫く「カリブル」の攻撃は有りませんでしたが、ロシア黒海へ常時2-3隻の「カリブル」搭載艦を展開させており、ウクライナ軍南方作戦司令部は、10月10日朝の時点で黒海に6隻の「カリブル」搭載艦(水上艦4隻、潜水艦2隻、合計でミサイル40基)が展開していると発表しました。
『Fokus』より
2022年10月10日9時44分配信
【ウクライナを狙う40基の「カリブル」:黒海でミサイル搭載艦の数が増加-南方作戦司令部】

10月10日午前、ウクライナ側(クリヴィー・リフ市当局)によると、クリヴィー・リフへ14基の「カリブル」が発射されました。
つまり、少なくとも2隻の「カリブル」搭載艦ミサイルを発射した事になりますが、ロシア国防省が公表した動画を見る限り、その内の1隻はフリゲートのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリヴィー・リフへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
この他、ロシア軍ウクライナ全土を巡航ミサイル無人機で攻撃しました。

翌10月11日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、10基の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
同時にカスピ小艦隊「カリブル」搭載艦も10基以上の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
(カスピ小艦隊には4隻の「カリブル」搭載艦が居る)
前日と同様、「カリブル」だけではなく、ロシア航空宇宙軍空中発射巡航ミサイル無人機などによる空爆も同時に行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月14日、黒海艦隊フリゲートは、ウクライナ西部リヴォフ(リヴィウ)州ブロドゥイへ少なくとも5基の「カリブル」を発射し、同地に在る兵器庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはリヴィウ州のブロドゥイの兵器庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

10月17日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ「カリブル」を発射しました。
カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ16基程度の「カリブル」を発射しました。
同時にロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ領内へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナの軍事指揮施設とエネルギー施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月18日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限り「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射した]

10月19日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限りフリゲート)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省は具体的な攻撃場所を明らかにしていませんが、ウクライナ側の報道によると、少なくとも首都キエフには巡航ミサイル(「カリブル」或いは航空機発射のKh-101)が着弾しています。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ(キエフ)の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ各地への巡航ミサイル攻撃を続けましたが、黒海艦隊「カリブル」搭載艦による攻撃は10月20日と21日には行なわれませんでした。

ロシア海軍は関わっていませんが、10月21日の航空機発射巡航ミサイルによる攻撃では、ハリコフ(ハルキウ)市コムナール工場対艦ミサイル「ネプトゥン」の組立作業を行なっていた作業場も破壊されました。
これらのミサイルコムナール工場で組み立てられた後、ザポリージャ「モトール・シーチ」工場へ送って弾頭を装備する予定でしたが、今回の攻撃で全て破壊されたようです。
『Eadaily.com』より
2022年10月21日9時44分配信
【ハリコフでの爆発-対艦ミサイル「ネプトゥン」の作業場は破壊された】

10月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃が行なわれました。
黒海艦隊は16基の「カリブル」を発射しました(つまり水上艦2隻から)。

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」はアルジェリアを訪問した

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『タス通信』より
2022年10月21日23時58分配信
【バルト艦隊のコルベットは遠距離航海中にアルジェへの業務寄港を行なった】
カリーニングラード、10月21日/タス通信

遠距離航海任務を遂行しているバルト艦隊コルベット「ストイーキー」「ソーブラジテルヌイ」は、アルジェへの業務寄港を行なった。
同国への滞在の完了後、ロシア艦アルジェリア海軍フリゲートとの合同演習を実施した。
金曜日にバルト艦隊広報サービスは発表した。

「10月18日から21日まで北アフリカの国の首都への滞在中、アルジェリア海軍中部海軍管区司令部、市当局の代表者と航海指揮官の会合が行なわれました。
コルベット ストイーキーとソーブラジテルヌイを同国の外交官、防衛当局指導部の代表が訪れました」

広報サービスは話した。

停泊中、ロシア船員アルジェリアの観光名所を見物し、両国の軍事船員はアルジェリア海軍ロシア海軍の艦を相互に訪れ、更にロシアアルジェリアの船員の間でサッカーの親善試合が行なわれた。
「同国への滞在の終わりにロシア艦はアルジェリア海軍のフリゲート及び支援船との合同海軍演習を実施しました」
広報サービスは付け加えた。

現在、コルベット「ストイーキー」「ソーブラジテルヌイ」地中海へ入り、遠距離航海の枠組みで任務を遂行している。

遠距離航海の間、コルベット「ストイーキー」「ソーブラジテルヌイ」の乗組員は様々な種類の数十回の演習へ取り組んだ。
艦の将兵は対空及び対潜防衛の演習を実施し、対テログループは対破壊工作防衛へ指向される演習へ取り組んだ。

コルベット「ストイーキー」「ソーブラジテルヌイ」で構成されるバルト艦隊艦支隊は、計画遠距離航海任務を遂行する為、10月初頭にカリーニングラード州バルチースク市の恒久駐留所から出航した。



バルト艦隊所属のプロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)は、2022年1月24日にバルチースクを出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は遠距離航海へ出発した]

2隻のコルベットバルト海を出て北海へ入り、その後、ラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、2月初頭にはアイルランド南方海域へ進出しました。


その後バルト海へ引き返し、2月16日にバルチースク基地へ帰投しました。
[アイルランド南方海域へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は母港バルチースクへ帰投した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』には2隻ともクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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「ソーブラジテルヌイ」は2022年9月中旬にバルト海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」はバルト海で対潜戦闘訓練を実施した]

「ストイーキー」は2022年9月末にバルト海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」はバルト海で高射ミサイル「リドゥート」を発射した]

2隻のコルベットは2022年10月初頭にバルチースクを出航し、10月3日には大ベルト海峡を通過し、その後、北海へ入りました。
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そして英仏海峡、ビスケー湾、ポルトガル、スペイン沖を通過し、10月16日夜にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」は地中海へ入った]

10月18日~21日までアルジェリアアルジェ港へ寄港しました。


現在、地中海には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海に滞在
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小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」
:2022年2月中旬から地中海に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」:2022年8月下旬から地中海に滞在
原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」2022年9月初頭から地中海に滞在

[バルト艦隊]
コルベット「ソーブラジテルヌイ」
:2022年10月中旬から地中海に滞在
コルベット「ストイーキー」:2022年10月中旬から地中海に滞在
工作船PM-82:2022年3月末から地中海に滞在

ロシア海軍北方艦隊の大型原子力潜水艦コストロマの准士官が死亡した

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『SeverPost』より
2022年10月21日8時27分配信
【北方艦隊の原子力潜水艦の准士官の遺体は海上で発見された】

バレンツ海原子力潜水艦で、無線技術戦闘部門の准士官が行方不明となった。
数時間の捜索後、軍人は死体で発見された。
原因は不明である。

『VCK-OGRU』の情報筋によると、前日、監視所で当直員が交代した際、彼らはロシア連邦軍軍事部隊10438の軍人、ボリス・ドロフェーエフ准士官が居ない事を明らかにした。

ドロフェーエフは、大型原子力潜水艦B-276「コストロマ」の無線技術戦闘部門の技術者であった。
彼はカラシニコフ小銃で武装して潜水艦で勤務していたとテレグラムチャンネル『VCK-OGRU』は記している。

准士官の同僚は潜水艦全体を捜索したが、軍人は見つからなかった。
更に、ドロフェーエフ潜水艦から離れていなかったことが明らかになった。
現場へ潜水士が呼ばれた。

10月19日正午頃、バレンツ海アラ湾海域で潜水士がドロフェーエフ准尉の遺体を発見した。
死因は調査中である。



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プロジェクト945巡洋潜水艦の2番艦K-276は、ロシア内陸部ニジニ・ノヴゴロド(旧ゴーリキー)『クラースノエ・ソルモヴォ』造船所で1984年4月21日に起工され、1986年7月26日に進水しました。

1986年8月15日から9月5日まで内陸水路経由で白海沿岸のセヴェロドヴィンスクへ回航され、同地に在る『クラースノエ・ソルモヴォ』造船所の支所で最終艤装が行なわれました。
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1987年10月に白海で航行試験を行なった後、同年10月27日にソ連海軍へ納入され、1987年11月4日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。

1987年11月16日にザーパドナヤ・リツァ基地へ到着し、11月30日に北方艦隊第1潜水艦小艦隊第6潜水艦師団へ編入されました。
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1988年8月27日から9月6日まで実施された第1潜水艦小艦隊の演習へ参加しました。

1988年9月~11月にバレンツ海で戦闘勤務に就きました。

1989年8月~11月にバレンツ海で戦闘勤務に就き、この間に何度か外国の水上艦と潜水艦を追跡しました。

1990年6月~9月にバレンツ海で戦闘勤務に就き、この間に何度か外国の水上艦と潜水艦を追跡しました。

1991年5月~7月にバレンツ海で戦闘勤務に就きした。

1991年6月20日付でアラ湾(ヴィジャエヴォ)へ移転しました。
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バレンツ海で戦闘勤務中の1992年2月11日にアメリカ海軍原子力潜水艦SSN-689「バトン・ルージュ」と衝突しました。
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1992年3月28日から1993年6月29日までスネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』で修理が行なわれました。
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修理中の1992年6月3日付で「原子力大型潜水艦」に類別変更された事に伴い、B-276に改称されました。

1993年4月6日に「クラブ」と命名されました。

修理完了後、1993年秋にバレンツ海で戦闘勤務を再開しました。

1994年10月に第7潜水艦師団へ転属しました。

1994年4月~6月にバレンツ海で戦闘勤務に就きました。

1996年8月に北方艦隊の演習へ参加しました。

1996年11月15日付で「コストロマ」と改名されました。

1997年3月~4月に実施された北方艦隊の演習へ参加しました。

1998年4月に北方艦隊の演習へ参加しました。

2000年に予備役へ編入され、修理待ちとなりました。
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2003年12月24日にポリャールヌイ第10艦船修理工場へ到着しました。
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その後、スネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、修理が開始されました。
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2008年に修理を完了して艦隊へ復帰しました。
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2013年以降、プロジェクト945原子力潜水艦の近代化改装の話が出てきました。
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[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]
[近代化改装後のシエラ級原潜は第4世代原潜に匹敵する]
[ロシア海軍は新たなチタン製原潜の建造を計画していないが4隻のシエラI/II級原潜は近代化される]

945の1番艦「カルプ」は、2014年5月から近代化改装が始まりましたが、その後、工事は中断しました。
[シエラI級原潜カルプの近代化改装を中止する決定は下されていない]
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「コストロマ」は現在もロシア海軍に在籍していますが、最近は洋上で行動する事は殆ど無いようです。

ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1Eは原子力潜水艦とディーゼル潜水艦で試験を行なった

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『タス通信』より
2022年10月21日9時6分配信
【新たな電池魚雷ET-1Eは原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦で試験を実施した】
モスクワ、10月21日/タス通信

新たな電池魚雷ET-1E原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦で試験を実施し、搭載艦への配置の安全は確認された。
『タス通信』株式会社・国立研究-製造事業『レギオーン』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)副主任設計者ドミトリー・ベンゾルクより伝えられた。

「安全性の観点から、それ(ET-1E魚雷)は搭載艦への配置の安全に関する全ての要件に沿っています。
この安全性は、試験設計作業の枠組みにおいて確認されており、我々は既に全ての海軍の搭載艦:原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦での試験作業を行なっています」

彼は話した。

ベンゾルクによると、ET-1Eの利点は操作特性の向上にある。
「これにより、完全に現場での機能を保障し、現場で撃ち出して全ての動作モードで『走行』し、全ての進行軌道でその正常さを感じ、その動作性能を確認できます」
彼は話し、以前の他の製品では、同様の方法で搭載艦から撃ち出す前に製品の点検を行なう事は不可能であったと付け加えた。

[追加装備について]
新たな電池魚雷ET-1Eは、そのモジュール設計のお陰により追加モジュールを装備できるとベンゾルクは述べた。

「この魚雷は、以前に開発されたモデルよりも遥かに短いです。
新たな技術の使用により、現用のモデルよりも遥かに短くする事に成功し、あらゆる追加機器を配置する為の約1.5メートルの余裕を得ました。
それはモジュール方式であり、追加モジュールを入れる事が出来ます」

彼は話した。

設置された機器は「1つのタイヤ」の原則に沿って動作し、魚雷の設計を変更せずに特性を補完すると発射体の製造工場『ダグジーゼリ』総取締役代行スルタナフメド・アサリエフ『タス通信』へ話した。

「これはデジタルですからmあらゆるモジュールを魚雷に接続すれば、それは冷静に認識し、制御を開始します」
アサリエフ
は話した。

電池魚雷 ET-1Eは、ロシア最大の海洋魚雷及び航空爆撃兵器の開発社である国立研究-製造事業『レギオーン』により開発された。
魚雷は、最大18キロメートルの距離であらゆる水上及び沿岸の目標、固定された海上および沿岸の物体を、浅瀬や氷の下を含め、困難な妨害環境下で攻撃できる。
ET-1E533mm魚雷発射管を持つ潜水艦で使用できる。

ET-1Eは、『愛国者』会議・展示センターで8月15日から21日まで開催された国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』コーポレーション『戦術ミサイル兵器』展示場で初めて公表された。



近年、ロシア海軍向けに幾つかの新型533mm魚雷が開発、生産されています。

汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]

汎用電池魚雷UET-1「イフチオザーヴル」(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1イフチオザーヴルの生産数は2023年以降に増加する]


この他に国立研究-製造事業『レギオーン』電池魚雷ET-1Eを開発しています。
[新型電池魚雷ET-1Eは国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で展示される]
[ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1E]

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した

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『タス通信』より
2022年10月21日10時28分配信
【コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で砲射撃を実施した】
ウラジオストク、10月21日/タス通信

太平洋艦隊コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、日本海で砲射撃及び対空防衛演習を実施した。
金曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「演習計画に従って、コルベットは機雷の危険が有る海域を突破しました。
艦の乗組員は電波技術機器を使用し、仮想敵が設置した機雷源を適時に探知し、砲装置AK-630の射撃によりそれを破壊しました」

声明では、こう述べられた。

その後、艦の乗組員は組織的対空防衛へ取り組んだ。
電波技術戦闘部門の要員は、艦への仮想空中ミサイル攻撃を明らかにし、対空防衛複合体「リドゥート」を使用した。
射撃の後、偽装目標の設置を伴い電波電子戦闘複合体が作動した。

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員は、艦隊の戦闘訓練計画に沿って戦闘技量を向上させていると広報サービスは説明した。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役したばかりの「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月30日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。
[最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はウラジオストクで2017年7月30日の『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する]

2017年8月1日から12日までウラジオストクで開催された国際海軍競技会『海洋杯-2017』へ参加し、中国海軍コルベット「黄石」と「対決」しました。
[国際海軍競技会『海洋杯-2017』でロシア海軍の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と『対決』する中国海軍のコルベット(軽型護衛艦)はウラジオストクへ来る]

その後も「ソヴェルシェーンヌイ」ウラジオストクに留まり、乗組員の訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は錬成訓練を行なう]
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基地内に停泊した状態での各種訓練K-1(第1錬成任務)を終えた「ソヴェルシェーンヌイ」は、2018年7月11日にウラジオストクを出航し、海上で各種訓練を行なうK-2(第2錬成任務)に着手しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は海上で錬成訓練を行なう]

2018年7月14日にはピョートル大帝湾の射爆場(おそらくはジェルトゥヒナ島)でA-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲を地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は地上目標へ100mm砲を発射した]

2018年7月21日には日本海で空中目標への砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は日本海で砲撃演習を実施した]

2018年7月後半には駆逐艦「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)と共に演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で対潜演習を実施した]

2019年5月初頭に黄海で実施されたロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

2019年6月8日に大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」と共に宗谷海峡を東進し、6月23日には宗谷海峡を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年6月24日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
「ソヴェルシェーンヌイ」は、ペトロパブロフスク・カムチャツキー近郊のクラシェニンニコフ湾へ行っていたようです。
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2019年7月28日の『ロシア海軍の日』には、ウラジオストクの観艦式へ参加しました。


2019年8月7日には、ピョートル大帝湾ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着訓練を行なった]

2019年8月末、同型艦「グロームキー」(2018年12月25日就役)を含む他の太平洋艦隊の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

2019年8月29日にカムチャツカ半島の軍港(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

2019年9月初頭には他の艦と共にオホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

2019年9月3日と4日には太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

2019年9月5日にはカムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

2019年9月7日夜~9月8日未明には、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

その後オホーツク海に留まり、2019年10月中旬に実施されたロシア連邦軍戦略部隊演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」のサポートに回りました。。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、他の艦船と共に2019年10月末にウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2020年3月7日、同型艦「グロームキー」と共にウラジオストク付近で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった]

2020年3月19日と20日にもピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で演習を行なった]

2020年4月1日から6月20日まで同型艦「グロームキー」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年3月29日にはピョートル大帝湾ジェルトゥヒナ島100mm砲の艦砲射撃を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾で艦砲射撃訓練を行なった]

2021年4月初頭には同型艦2隻及び対機雷防衛艦「ヤーコフ・バリャーエフ」と共に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

2021年4月下旬には他の太平洋艦隊の水上艦と共にピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2021年5月1日に他の太平洋艦隊の水上艦と共にウラジオストクを出航して東シナ海へ進出し、その後、太平洋中央部で行なわれた大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月中旬には同型艦2隻と共にピョートル大帝湾で演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ同型艦「グロームキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には同型艦2隻と共にコルベットピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年8月末には同型艦「グロームキー」と共に日本海で対空防衛訓練を実施し、「敵役」を務めた小型ロケット艦「イネイ」から発射された対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」で撃墜しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は日本海で高射ミサイル"リドゥート"を発射した]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

2022年6月末には同型艦2隻と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット3隻と大型対潜艦はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはウラジオストクの観艦式へ参加しました。
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2022年8月中旬には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ同型艦2隻と共に参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、同型艦2隻と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。

プロジェクト06363潜水艦ウファは2022年11月にロシア海軍へ就役する

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『タス通信』より
2022年10月20日2時32分配信
【潜水艦「ウファ」は11月に海軍へ加わる】
モスクワ、10月19日/タス通信

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」は今秋にロシア海軍へ加わる。
水曜日にロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は述べた。

「プロジェクト636大型ディーゼルエレクトリック潜水艦ウファは、今年11月に海軍へ加わります」
エフメノフ
は、通常動力水中造船に関する問題を討議する計画作業部会の結果について、こう言った。
総司令官によると、現在、『アドミラルティ造船所』は、バルト海の射爆場での潜水艦の国家試験の海上部門を完了している。

提督が明らかにしたように、「ウファ」は様々な深度への潜航を成功裏に行ない、乗組員、そして更に『アドミラルティ造船所』従業員は、様々な航行深度での潜水艦の機動性と制御性を点検し、評価した。

「海軍総司令部の管理機関の指導部が関わる会議で海軍総司令官へ報告されたように、現在、国家試験の海上部門を完了した後にディーゼルエレクトリック潜水艦ウファは『アドミラルティ造船所』へ到着し、受領証書への署名準備の枠組みで検査と部屋の仕上げを行ないます」
ロシア国防省
は付け加えた。

潜水艦「ウファ」は、太平洋艦隊の為のディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズの4隻目である。
2019年11月に起工された。

「2024年までにロシア海軍は、太平洋艦隊の潜水部隊へ装備する為の目的で『アドミラルティ造船所』において建造されているプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦6隻の全てのシリーズの受領を計画しております」
エフメノフ
は付け加えた。
総司令官によると、これらの潜水艦は優れた隠密特性を持ち、高精度兵器を装備している。
これにより、効果的な任務遂行が可能となる。

[プロジェクト636.3について]
プロジェクト636.3潜水艦
の全長は74メートル、最大排水量は3900トンを超える。
強度船体は潜水艦へ240メートルの作業潜航深度と300メートルの最大潜航深度を保障する。
航行距離は7500海里である。
潜水艦の主要兵装は、水中位置から魚雷発射管を通して発射される同名の有翼ミサイルをもつミサイル複合体「カリブル-PL」である。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の4番艦(黒海艦隊向けを含めた06363潜水艦全体では通算10番艦)B-588「ウファ」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2019年11月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

2022年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはサンクトペテルブルクで進水した]

2022年6月25日に洋上試験の第1段階である工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で洋上試験を行なっている]
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]

工場航行試験は9月下旬に終了し、一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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2022年10月初頭から最終洋上試験となる国家試験を開始し、10月5日には深度190メートルまでの潜航試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で潜航試験を行なった]

国家試験は10月11日までに完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファは洋上試験を完了した]

「ウファ」ロシア海軍への引き渡しは2022年11月に予定されています。


ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦は6隻が起工され、3隻が就役しています。

B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」
Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(工場番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(工場番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(工場番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(工場番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年末就役予定

「モジャイスク」«Можайск»(工場番号01618)
2021年8月23日起工/2023年進水予定/2023年就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(工場番号01619)
2021年8月23日起工/2024年進水予定/2024年就役予定


「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」「ヴォルホフ」は2021年11月末にウラジオストクへ回航され、2022年4月14日には日本海で海上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。

『タス通信』より
2022年4月14日11時5分配信
【太平洋艦隊の2隻の潜水艦は日本で海上目標への有翼ミサイル「カリブル」発射を実行した】