ロシア海軍太平洋艦隊向けに建造中のカラクルト級小型ロケット艦ウドムリャは推進軸を設置する

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年11月30日10時40分配信
【『アムール造船工場』は太平洋艦隊の為の「カラクルト」の建造を進めている】
『アムール造船工場』の船台作業所では、近い内にプロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦「ウドムリャ」への推進軸の設置へ着手する。
『アムール造船工場』広報サービスが伝えたように、現在、機器は入る際の検査と発注者への提示が行なわれている。
設置者には、現有の軸を繋ぎ合わせた推進軸の組み立てが待ち受けている。
『アムール造船工場』広報サービスは、発注した主動力装置の内、既に3基のディーゼル発電機が供給されていると付け加えた。
据付-納品製造の専門家は、現在、標準場所への積み込みと設置に先立つ取り付け前の準備を完了している。
造船所の代理人は、毎日倉庫から受け入れられる推進複合体の機器、そして更に電気機器の積み込みは、2隻のプロジェクト22800艦~「ルジェフ」及び「ウドムリャ」で一度に実行される事を指摘した。
従って、建造者は時間と人的リソースを節約し、作業進行及び費用に影響を与える。
広報サービスによると、「ルジェフ」には3基のディーゼルエンジンと3基のディーゼル発電機が積載されている。
スクリューを取り付けた推進軸が発注者へ提示されている。
「ウドムリャ」では、最初に発注した機器の取り付けの完了と同時に同様の事を行なわなければならない。
ロシア連邦国防省は『アムール造船工場』と4隻のプロジェクト22800小型ロケット艦を太平洋艦隊へ供給する契約を締結した事が想い起こされる。
最初の2隻の艦「ルジェフ」及び「ウドムリャ」は2019年7月に起工された。
双方の小型ロケット艦は2026年までに就役しなければならない。
「カラクルト」型小型ロケット艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
小型ロケット艦の全長-60メートル、幅-10メートル、吃水-4 メートル、排水量-800 トン。
最大速力-30 ノット、航続距離-2500海里、自立航行期間-15日。
「カラクルト」の兵装は、近代化された76.2mm砲AK-176MA、2基の高射砲AK-630M、打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」である。
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルクの『ペラ』造船所で4隻、クリミア半島のフェオドシヤ造船所で3隻、ケルチの『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻、コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で4隻)

極東の『アムール造船工場』で建造される22800小型ロケット艦の2番艦「ウドムリャ」は、1番艦「ルジェフ」と共に2019年7月1日に起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ルジェフとウドムリャが起工された]
1番艦「ルジェフ」の進水は2023年に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの最初のカラクルト級小型ロケット艦ルジェフは2023年に進水する]
2番艦「ウドムリャ」は、推進軸を設置する準備が進められています。
『アムール造船工場』は計4隻の22800小型ロケット艦を建造し、全て太平洋艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊へカラクルト級小型ロケット艦が配備される]
プロジェクト22800小型ロケット艦は、リードヤードであるサンクトペテルブルクの『ペラ』造船工場で7隻(うち3隻は船体を下請けのフェオドシヤ造船所で建造)、ロシア内陸部ゼレノドリスクの『ゴーリキー記念造船工場』で5隻(最初の3隻は下請けのケルチ造船工場ザリフで建造)、極東の『アムール造船工場』で4隻の計16隻が起工されており、この内の3隻が就役しています。
[『ペラ』造船工場建造艦]
(工場番号254、255、256は下請けのフェオドシヤ造船工場『モーリェ』で船体を建造)
「ムィティシ」«Мытищи»(工場番号251)
2015年12月24日起工/2017年7月29日進水/2018年12月17日就役
バルト艦隊へ配備(567)
「ソヴィェツク」«Советск»(工場番号252)
2015年12月24日起工/201711月24日進水/2019年10月12日就役
バルト艦隊へ配備(577)
「オジンツォボ」«Одинцово»(工場番号253)
2016年7月29日起工/2018年5月5日進水/2020年11月21日就役
バルト艦隊へ配備(584)
「コゼリスク」«Козельск»(工場番号254)
2016年5月10日起工/2019年10月9日進水
「オホーツク」«Охотск»(工場番号255)
2017年3月17日起工/2019年10月29日進水
「ヴィフリ」«Вихрь»(工場番号256)
2017年12月19日起工/2019年11月13日進水
「ブーリャ」«Буря»(工場番号257)
2016年12月24日起工/2018年10月23日進水/2022年末就役予定
バルト艦隊へ配備予定(578)
[『ゴーリキー記念造船工場』建造艦]
(工場番号801、802、803は下請けのケルチ造船工場『ザリフ』で建造)
「ツィクロン」«Циклон»(工場番号801)
2016年7月26日起工/2020年7月24日進水/2022年就役予定
黒海艦隊へ配備(633)
「アスコリド」«Аскольд»(工場番号802)
2016年11月18日起工/2021年9月21日進水/2023年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
「アムール」«Амур»(工場番号803)
2017年7月30日起工/2022年進水予定/2023年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
「トゥーチャ」«Туча»(工場番号804)
2019年2月26日起工/2022年進水予定/2023年以降就役予定
「タイフーン」«Тайфун»(工場番号805)
2019年9月11日起工/2022年進水予定/2023年以降就役予定
[『アムール造船工場』建造艦]
「ルジェフ」«Ржев»(工場番号201)
2019年7月1日起工/2023年進水予定/2023年就役予定
太平洋艦隊へ配備予定
「ウドムリャ」«Удомля»(工場番号202)
2019年7月1日起工/2023年進水予定/2023年就役予定
太平洋艦隊へ配備予定
「パヴロフスク」«Павловск»(工場番号203)
2020年7月29日起工/2024年就役予定
太平洋艦隊へ配備予定
「ウスリースク」«Уссурийск»(工場番号204)
2019年12月26日起工/2024年就役予定
太平洋艦隊へ配備予定
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