fc2ブログ

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した

23-0228b.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年2月28日6時50分配信
【太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は沿海地方沖で「敵」艦を破壊した】
ウラジオストク、2月28日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、ピョートル大帝湾の演習で仮想敵艦を砲火により破壊した。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービスは発表した。

広報サービスは、演習のシナリオに沿って「敵」艦ロシア領海へ入ったと通知した。
「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員が接触の確立を試みた事に応え、国政不明艦は太平洋艦隊コルベットへ仮想ミサイル一斉発射を行なった。

「ソヴェルシェーンヌイ」の対空防衛要員は砲装置AK-630Mの助力により敵が「発射した」ミサイルを破壊した。
更にコルベットの乗組員は、電波位置測定(レーダー)及び電子妨害の設定へ取り組んだ。

「仮想敵艦が艦載砲の攻撃圏へ入った後、それは100mm砲装置A-190により破壊されました」
広報サービスの声明は述べた。

演習中、海上標的盾船が敵役を演じた事が説明された。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役したばかりの「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月30日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。
[最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はウラジオストクで2017年7月30日の『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する]

2017年8月1日から12日までウラジオストクで開催された国際海軍競技会『海洋杯-2017』へ参加し、中国海軍コルベット「黄石」と「対決」しました。
[国際海軍競技会『海洋杯-2017』でロシア海軍の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と『対決』する中国海軍のコルベット(軽型護衛艦)はウラジオストクへ来る]

その後も「ソヴェルシェーンヌイ」ウラジオストクに留まり、乗組員の訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は錬成訓練を行なう]
18-0615j.jpeg

基地内に停泊した状態での各種訓練K-1(第1錬成任務)を終えた「ソヴェルシェーンヌイ」は、2018年7月11日にウラジオストクを出航し、海上で各種訓練を行なうK-2(第2錬成任務)に着手しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は海上で錬成訓練を行なう]

2018年7月14日にはピョートル大帝湾の射爆場(おそらくはジェルトゥヒナ島)でA-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲を地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は地上目標へ100mm砲を発射した]

2018年7月21日には日本海で空中目標への砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は日本海で砲撃演習を実施した]

2018年7月後半には駆逐艦「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)と共に演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で対潜演習を実施した]

2019年5月初頭に黄海で実施されたロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

2019年6月8日に大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」と共に宗谷海峡を東進し、6月23日には宗谷海峡を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年6月24日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
「ソヴェルシェーンヌイ」は、ペトロパブロフスク・カムチャツキー近郊のクラシェニンニコフ湾へ行っていたようです。
19-0807c.jpg

2019年7月28日の『ロシア海軍の日』には、ウラジオストクの観艦式へ参加しました。


2019年8月7日には、ピョートル大帝湾ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着訓練を行なった]

2019年8月末、同型艦「グロームキー」(2018年12月25日就役)を含む他の太平洋艦隊の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

2019年8月29日にカムチャツカ半島の軍港(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

2019年9月初頭には他の艦と共にオホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

2019年9月3日と4日には太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

2019年9月5日にはカムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

2019年9月7日夜~9月8日未明には、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

その後オホーツク海に留まり、2019年10月中旬に実施されたロシア連邦軍戦略部隊演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」のサポートに回りました。。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、他の艦船と共に2019年10月末にウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2020年3月7日、同型艦「グロームキー」と共にウラジオストク付近で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった]

2020年3月19日と20日にもピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で演習を行なった]

2020年4月1日から6月20日まで同型艦「グロームキー」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年3月29日にはピョートル大帝湾ジェルトゥヒナ島100mm砲の艦砲射撃を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾で艦砲射撃訓練を行なった]

2021年4月初頭には同型艦2隻及び対機雷防衛艦「ヤーコフ・バリャーエフ」と共に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

2021年4月下旬には他の太平洋艦隊の水上艦と共にピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2021年5月1日に他の太平洋艦隊の水上艦と共にウラジオストクを出航して東シナ海へ進出し、その後、太平洋中央部で行なわれた大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月中旬には同型艦2隻と共にピョートル大帝湾で演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ同型艦「グロームキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には同型艦2隻と共にコルベットピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年8月末には同型艦「グロームキー」と共に日本海で対空防衛訓練を実施し、「敵役」を務めた小型ロケット艦「イネイ」から発射された対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」で撃墜しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は日本海で高射ミサイル"リドゥート"を発射した]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

2022年6月末には同型艦2隻と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット3隻と大型対潜艦はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはウラジオストクの観艦式へ参加しました。
22-1021b.jpg

2022年8月中旬には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ同型艦2隻と共に参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、同型艦2隻と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

11月3日には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

東シナ海で行なわれる中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加する為、12月19日にウラジオストクを出航しました。
[2022年12月21日-27日に東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が実施される]

22-1222h.jpg
12月21日には東シナ海の演習実施海域(済州島の南方)で中国海軍の演習参加部隊と合流しました。
[東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が始まる]
[合同演習『海洋協同-2022』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船部隊は東シナ海で合流し、合同訓練を開始した]

12月27日に合同演習は12月27日に終了しました。
[東シナ海でのロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』は終了した]

[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


2023年2月28日にピョートル大帝湾で対空・対艦砲撃訓練を行ないました。
スポンサーサイト



近代化改装された警備艦ネウストラシムイのロシア海軍バルト艦隊への復帰は延期された

23-1117e.jpg
『タス通信』より
2023年2月28日9時37分配信
【警備艦「ネウストラシムイ」のバルト艦隊への引き渡しは1ヶ月延期されるだろう】
モスクワ、2月27日/タス通信

警備艦「ネウストラシムイ」の修理及び近代化の後のバルト艦隊の戦闘編制への引き渡しは1ヶ月延期されるだろう。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

「若い警備艦自体に問題が出てきたというわけでは無いのですが、具体的に言うとタービンに問題が生じました。
艦は沿バルト造船工場『ヤンターリ』において軍側が発見した問題点を除去する作業を行なっている為、その引き渡しは、1ヶ月か、それ以上延期される事になるでしょう」

対談者は話した。

彼によると、以前には「ネウストラシムイ」は修理と近代化の後、2月にバルト艦隊の戦闘編制へ復帰する予定だった。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

1月16日、バルト艦隊広報サービスは、艦隊司令官ヴィクトール・リーナ大将が「ネウストラシムイ」艦上で、艦の戦闘及び航海の準備の為の演習の講義を行なったと伝えた。

以前に報じられたように、2022年12月末、「ネウストラシムイ」沿バルト造船工場『ヤンターリ』での計画修理・近代化を完了した。
造船所は、艦へ最新の航法装置、電波位置測定監視・目標探知装置を装備する作業を行なった。
砲複合体、高射ミサイル複合体、移動制御手段、ダメージコントロール手段、放射線・化学・生物防護手段、そして更に通信複合体の動作性能は回復した。

[「ネウストラシムイ」について]
警備艦「ネウストラシムイ」
プロジェクト11540「ヤストレブ」艦のトップであり、1990年に沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された。
1991年からバルト艦隊へ加わっている。
艦は、敵潜水艦の捜索、探知、追尾及び破壊、海上における戦闘艦及び船舶の対艦及び対潜防衛を保障し、海上及び基地で水中及び水上艦へ打撃を与え、陸上部隊の戦闘行動の支援、上陸支援、更には、海上揚陸部隊のカバー、他の任務の遂行の為に意図されている。



P11540.jpg
21-0819b.jpg
プロジェクト11540警備艦の1番艦「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で1987年3月25日に起工され、1988年5月25日に進水し、1990年12月28日にソ連海軍へ納入されました。
1991年3月14日にバルト艦隊へ編入されましたが、正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催されたのは、ソ連邦解体後の1993年1月24日でした。

就役前の「ネウストラシムイ」(1991年11月)
13-0316d.jpg

就役後、1994年、2002年、2004年、2006年、2007年にNATO海軍との合同演習『BALTOPS』へ参加しました。

2003年にはロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンイギリス訪問に同行し、ロンドンを訪れました。

2004年8月~9月には、初の地中海遠征を行ない、この間にフランス、スペイン、ポルトガルを訪問しました。

警備艦「ネウストラシムイ」は、2008年秋にロシア海軍で最初のアデン湾海賊対処任務に就きました。
21-1229t.jpg
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]

2008年のアデン湾海賊対処任務の際に「ネウストラシムイ」が捕獲したソマリア海賊のボート
18-0215b.jpg

そして2010年初頭、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]

2010年2月5日にはソマリア海賊7名を拘留しました。
21-0219i.jpg
21-0219j.jpg
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]

2011年6月にはデンマークコペンハーゲンを訪問しました。

2012年7月から9月に掛けて北方艦隊大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

その後、オーバーホールが行なわれました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]

「ネウストラシムイ」は、2013年3月下旬にバルチースクを出港、3度目の海賊対処任務の為にアデン湾へ向かい、10月17日に帰投しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は3度アデン湾から帰ってきた]


21-0819c.jpg
その後、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所へ回航され、修理および部分的な近代化改装(一部の電子機器の換装)が始まりました。

ガスタービン機関は、サマーラ工場で修理されました。
[ロシア海軍のフリゲート"ネウストラシムイ"のガスタービン機関はサマーラで修理される]

当初、「ネウストラシムイ」は2015年末までに復帰する計画でしたが、2016年末、そして2017年11月と何度も延期される事になりました。
[ロシア海軍のフリゲート「ネウストラシムイ」は2015年に復帰する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2016年末に復帰する]
[近代化改装されるロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2017年11月に復帰する]

「ネウストラシムイ」の舷側番号は、就役以来「712」でしたが、2017年春頃に「772」へ変更されました。
22-0721b.jpg

2018年2月14日14時30分頃(モスクワ時間)、『ヤンターリ』で修理中の「ネウストラシムイ」で火災が発生しました。
火災は同日16時31分に鎮火しました。
消火には54名の消防隊員と15両の消防車が参加し、負傷者は居ませんでした。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月14日20時54分配信
【緊急事態省:警備艦「ネウストラシムイ」の火災は2時間で消し止められた】

「ネウストラシムイ」の修理完了は、2019年に延期される事になりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を完了する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を終えて復帰する]

そして結局、2019年中の修理完了も実現せず、翌2020年に延期される事になりました。
[修理中の警備艦ネウストラシムイは2020年にロシア海軍バルト艦隊へ復帰する]

しかし、2020年中の復帰も実現せず、翌2021年に延期されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイの近代化改装は2021年に完了する]

2021年8月18日、ようやく「ネウストラシムイ」の係留試験(造船所の岸壁で各機器の動作点検)が始まりました。
21-0819d.jpg
[近代化改装中のロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイの係留試験が始まった]
係留試験完了後、洋上試験の準備の為、2021年12月28日に『ヤンターリ』からバルチースク基地へ移動しました。
21-1229o.jpg
21-1229p.jpg
[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは洋上試験の準備を行なう]

2022年2月15日、「ネウストラシムイ」バルト海へ出航し、洋上試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイはバルト海で洋上試験を開始した]

2月下旬にバルチースクへ戻り、2月23日の『祖国防衛者の日』にはナヒーモフ幼年学校の生徒が訪れました。
22-0402g.jpg
22-0402h.jpg
22-0402i.jpg
22-0402l.jpg
22-0402j.jpg
22-0402k.jpg

その後、洋上試験を再開し、3月末~4月初頭に艦載砲(AK-100 100mm単装砲)、高射ミサイル砲複合体「コールチク」、魚雷の発射試験を行ないました。
[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイはバルト海で兵装射撃試験を実施した]

4月20日には高射ミサイル「キンジャール」発射試験を行ないました。
『タス通信』より
2022年4月20日20時30分配信
【バルト艦隊の警備艦「ネウストラシムイ」は複合体「キンジャール」のミサイル射撃を実行した】

5月25日にはソナーの動作試験を行ないました。
[近代化改装後のロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイ、バルト海でソナーの動作試験実施(2022年5月下旬)]

7月19日に再び高射ミサイル「キンジャール」の発射試験を行ないました。
[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは艦対空ミサイルを発射した]

12月16日に「ネウストラシムイ」バルト海で最終洋上試験を開始しました。
22-1217f.jpg
[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイはバルト海で最終洋上試験を開始した]

洋上試験は12月28日までに完了しました。
[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイはバルト海での最終洋上試験を完了した]

2023年1月16日、「ネウストラシムイ」バルト艦隊司令部、各部隊の幹部、艦長が集合し、艦隊の訓練計画についての会合が行なわれました。
[近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは乗組員の錬成訓練を行なう]

2023年1月24日に海軍旗初掲揚式典(正式なロシア海軍への就役式典)から30周年を迎え、1月30日に記念式典が開催されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは就役30周年を迎えた]

「ネウストラシムイ」は2023年2月中にバルト艦隊への復帰が予定されていましたが、ガスタービンエンジンに不具合が生じた為、1ヶ月以上延期される事になりました。
[近代化改装された警備艦ネウストラシムイは2023年2月にロシア海軍バルト艦隊へ復帰する]

ロシア海軍バルト艦隊の作戦-戦術ミサイル複合体イスカンデルはカリーニングラード州で演習を実施した

『タス通信』より
2023年2月27日23時36分配信
【バルト艦隊はグループ打撃を与える為のミサイル複合体「イスカンデル」の演習を実施した】
カリーニングラード、2月27日/タス通信

バルト艦隊ミサイル連合部隊作戦-戦術ミサイル複合体「イスカンデル」の要員は、重要な「敵」目標へ単独及びグループ打撃を与える為の演習を実施した。
月曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「演習の枠組みでロケット兵は指定地域への秘密裏の前進を行ない、発射位置で装填し、仮想敵のミサイル複合体発射装置、飛行場、防護施設、指揮所を模した標的への電子単独及びグループ発射を行ないました」
広報サービスは話した。

演習中、連合部隊司令部は移動指揮所からの部隊の秘密裏の管理の問題へ取り組み、これに加えてロケット兵の戦闘要員は、模擬放射線及び化学汚染の条件下で行動した事が指摘された。
ロケット兵は更に、仮想敵破壊工作-偵察グループの攻撃を撃退した。
この為に無人飛行装置が関わり、その助力により、位置を変更し、隠れた仮想敵破壊工作グループを特定する為の場所の偵察を行なった。

「演習活動には約50名の軍人が参加し、約10両の戦闘車両と特殊車両が関わりました」
艦隊広報サービスは説明した。

作戦-戦術ミサイル複合体「イスカンデル-M」は、距離500キロメートルまでのミサイル複合体噴射推進一斉射撃火力システム(多連装ロケット)、長距離砲、指揮所、通信所、そして更に飛行場航空機、ヘリコプターを破壊する為に意図されている。



カリーニングラード州には、バルト艦隊配下の沿岸部隊(地上部隊)として、海軍歩兵部隊(スヴォーロフ及びアレクサンドル・ネフスキー勲章ベロストクスカヤ第334独立親衛海軍歩兵旅団)の他に、2016年4月1日に新設された第11軍団が駐留しています。

22-0410g.jpg
[第11軍団](司令部:グセフ)
スヴォーロフ勲章・インステルブルゴスク赤旗・第18親衛自動車化射撃師団(グセフ、ソヴィエツク)
スヴォーロフ・クトゥーゾフ勲章・ネマンスク赤旗・第244砲兵旅団(カリーニングラード)
ブレスト-ワルシャフスク赤旗・レーニン勲章・クトゥーゾフ勲章第152親衛ロケット旅団(チェルニャホフスク)
プロレタリア・モスコフスク-ミンスク赤旗2度授与・スヴォーロフ及びクトゥーゾフ勲章・第7独立親衛自動車化射撃連隊(カリーニングラード)
第22親衛高射ロケット連隊(カリーニングラード)
第46独立偵察大隊(グセフ)
第40独立管理大隊(グセフ)
第5諸兵科射爆場(プラヴジンスク)


22-0831a.jpg
チェルニャホフスクに駐留するブレスト-ワルシャフスク赤旗・レーニン勲章・クトゥーゾフ勲章第152親衛ロケット旅団には、2018年2月以降戦術地対地ミサイル「イスカンデル-M」が配備されています。

ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で実弾射撃演習を開始した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年2月27日8時46分配信
【有翼ミサイル「カリブル」を搭載する「ブヤン-M」はバルト海での演習の為に出航した】
モスクワ、2月27日-ロシア通信社ノーボスチ

有翼ミサイル「カリブル」を装備する小型ロケット艦プロジェクト22800「カラクルト」21631「ブヤン-M」は、バルト海での演習の為に出航した。
バルト艦隊広報サービスは発表した。

「バルト艦隊のバルチースク海軍基地のロケット艦及びロケット艇は、演習を実施する為に海上へ出航しました。
演習には、小型ロケット艦オジンツォボ、ゼリョヌイ・ドル、ソヴィェツク、ロケット艇ディミトロフグラードが参加します」

声明では、こう述べられた。

計画に沿って艦は一連の対艦及び対空防衛の任務を遂行し、そして更に仮想敵打撃グループとの練習戦闘を行なう。

電子ミサイル発射に加え、バルト艦隊の艦艇は、敵の対艦ミサイルを回避する為、パッシブ妨害設定複合体を使用する実際の戦闘訓練を行なう。

更に乗組員は、海上及び空中の目標への砲射撃を実施し、無防備の泊地での合同操艦及び対破壊工作防衛へ取り組む。

22800Karakurt.jpg
プロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦中央海洋設計局『アルマーズ』により開発され、支隊及び戦闘艦グループの一員として、そして更に単独で任務を遂行する為に意図されている。
これらは打撃複合体「カリブル」高射複合体「パーンツィリ-M」、最新の制御複合体、電波電子兵装、電波通信、航法、電波電子戦闘及び対抗手段、対破壊工作兵装、そして携帯高射ミサイル複合体を装備する。

21631Buyan-M.jpg
プロジェクト「ブヤン-M」艦は増加した排水量を有し、海上及び沿岸の目標を撃破する為に意図されている最新の長距離高精度ミサイル兵器~汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備する。
これらの艦の用途は、国家経済ゾーンの保護及び防護である。



22-0409c.jpg
21-0603b.jpg
現在、バルト艦隊には、新旧合わせて16隻の小型ロケット艦/ロケット艇が配備されており、全てカリーニングラード州バルチースク海軍基地に駐留しています。
この内の5隻は、2010年代後半以降に配備された新型艦(プロジェクト21631プロジェクト22800)です。
[第36ロケット艇旅団]
第1親衛ロケット艇大隊
・プロジェクト12411ロケット艇
R-129「クズネツク」(1985年12月28日就役)
R-257(1986年10月31日就役)
R-187「ザレチヌイ」(1989年3月4日就役)
R-291「ディミトロフグラード」(1991年5月30日就役)
22-1129c.jpg

R-293「モルシャンスク」(1992年3月23日就役)
R-2「チュヴァシヤ」(2000年2月26日就役)

・プロジェクト22800小型ロケット艦
「ムィティシ」(2018年12月17日就役)

「ソヴィェツク」(2019年10月12日就役)
22-0322d.jpg

「オジンツォボ」(2020年11月21日就役)
22-1220c.jpg

第106小型ロケット艦大隊
・プロジェクト12341小型ロケット艦
「ズイビ」(1989年9月26日就役)
「ゲイゼル」(1989年12月27日就役)
「パッサート」(1990年12月6日就役)
「リヴェン」(1991年10月25日就役)

・プロジェクト21631小型ロケット艦
「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)
22-1129f.jpg

「セルプホフ」(2015年12月12日就役)
「グラード」(2022年12月29日就役)



バルト艦隊小型ロケット艦ロケット艇は、9月下旬にバルト海で実施された大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で砲撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空射撃訓練を実施した]

11月中旬と11月末にもバルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空実弾射撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で海上砲撃戦闘訓練を実施した]

ロシア連邦軍の新年度は12月1日から始まりますが、その新年度のバルト艦隊の最初の活動として、12月5日に10隻の小型ロケット艦及びロケット艇バルト海へ出航し、戦闘演習を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の巡航ミサイル「カリブル」搭載小型ロケット艦5隻はバルト海で戦闘演習を実施する]

12月6日には対空射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の10隻の小型ロケット艦及びロケット艇はバルト海で実弾射撃訓練を実施した]

2022年12月16日からカリーニングラード州に駐留するバルト艦隊の部隊の大規模演習が始まりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大規模演習が始まった]

その大演習の一環として、12月18日には5隻の小型ロケット艦(「オジンツォボ」、「パッサート」、「リヴェン」)及びロケット艇(「ディミトロフグラード」、「チュヴァシヤ」)が海上及び地上目標への実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で実弾射撃訓練を実施した]

翌12月19日には対空射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の5隻の小型ロケット艦及びロケット艇はバルト海で対空実弾射撃訓練を実施した]

2023年2月16日には小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」「パッサート」が対水上砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとパッサートはバルト海で海上砲撃戦闘訓練を実施した]

2月27日から3隻の小型ロケット艦(「ゼリョヌイ・ドル」、「ソヴィェツク」、「オジンツォボ」)と1隻のロケット艇(「ディミトロフグラード」)がバルト海で実弾射撃演習を開始しました。

ロシア海軍の将来航空母艦は原子力推進となる

23-0227g.jpg
『KORABEL.RU』より
2023年2月27日8時23分配信
【新たな原子力航空母艦の2つのコンセプトを組み合わせなければならない-アレクセイ・ラフマノフ】

『統合造船業営団』とロシア連邦海軍の将来航空母艦のコンセプトを組み合わせる必要が有る。

艦は原子力でなければならず、コンセプトはこの点では統一されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは話した。
 
「私達は、初めに航空母艦のコンセプトを承認し、次に、何処で、何時、どの程度の費用で建造するのかを決める必要が有ります。
コンセプトは『統合造船業営団』にも海軍にも存在し、今、それらを組み合わせる必要が有ります。
我々は、将来航空母艦はどうあるべきかを明確に理解しております。
それは明らかに原子力でなければなりません。
艦の排水量に関しては、未だ論争が有ります」
アレクセイ・ラフマノフ
は話した。



ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの予備設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

2019年6月末には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]

一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』は、2019年7月上旬に将来空母設計案プロジェクト11430E「ラマンチーン」を公表しました。
これは満載排水量8万~9万トンの原子力空母です。
[原子力空母プロジェクト11430Eラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で公開された]

その後、『ネヴァ川計画設計局』は通常動力の軽航空母艦「ヴァラーン」を公表しました。
[国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で軽航空母艦ヴァラーンが発表された]


将来航空母艦の具体的な内容は未だ定まっていませんが、ロシア海軍は排水量65000トン~70000トン程度の艦を求めています。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の将来航空母艦は65000-70000トンになる]
つまり、上記の「シトルム」「ラマンチーン」よりは小さな艦になります。
(「シトルム-KM」よりは大きいですが)

現用の航空母艦で最も近いサイズの艦は、グレートブリテン海軍新鋭空母「クイーン・エリザベス」級になります。
21-0827b.jpg

ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

現在は将来航空母艦の先行開発設計(アドバンスドデザイン)が進められています。
[ロシア造船業界はロシア海軍の将来航空母艦の先行開発設計(アドバンスドデザイン)を行なっている]
機関は原子力になる事だけは確定していますが、それ以外の部分(艦のサイズなど)に関しては、ロシア造船業界ロシア海軍で未だ意見の相違があるようです。

将来原子力航空母艦の設計には、ソ連時代に起工されたものの未完成に終わったプロジェクト11437重原子力航空巡洋艦「ウリヤノフスク」の設計も参考にされます。
11437.jpg
[ロシア海軍の新世代原子力空母の開発には未完成の重原子力空母ウリヤノフスクの設計図が参考にされる]
ただしこれは、「ウリヤノフスク」のような艦を再び造るという事では無く、原子力機関の構造などを参考にするという事でしょう。
(将来航空母艦「ウリヤノフスク」原子力機関)

現在の所、将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ決まっていません。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造を準備する]
[ロシア海軍の将来原子力航空母艦は『2024~2033年の国家軍備プログラム』へ含まれるかもしれない]
[ロシア海軍の将来原子力航空母艦の開発作業は進められている]


将来航空母艦の為の搭載機として、新たな艦上戦闘機の開発は既に始まっています。
[ミグは第5世代艦上戦闘機プラス艦上無人機を開発する]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

将来航空母艦の為の電磁カタパルトの開発作業は2014年春頃から始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の為の電磁カタパルトが開発される]

航空母艦へ装備する前に、先ず陸上の飛行場で試験を行なう為の電磁カタパルトの試作モデルが製造されます。
[ロシア海軍の将来航空母艦の為の電磁カタパルトの地上試験場が建設される]
[ロシア海軍の将来航空母艦の為の電磁カタパルトの試験場の建設場所が決定される]
これは、ソヴィエト連邦時代の蒸気カタパルト「マヤーク」(クリミア半島サキ飛行場に試験モデルを設置)と同様のパターンです。
14-0422b.jpg


将来航空母艦を建造する造船所は、以前にインド海軍向けの航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の改造(実質的に新造)を担当したセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』が最有力候補となっております。
21-0827e.jpg
[ロシア海軍の為の将来原子力航空母艦はセヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)で建造される]

この他、将来航空母艦建造への協力企業(航空母艦の船体の一部を建造)として、現在は原子力砕氷船を建造している『バルト工場』と、現在、大型艦建造用の乾ドックを建設中の『北方造船所』が候補に挙がっています。
(両社ともサンクトペテルブルク市)
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の開発と建造には15年掛かる]

『バルト工場』
19-0606k.jpg

『北方造船所』
19-0606l.jpg
[サンクトペテルブルクの北方造船所の新たな乾ドックは2024年春に完成する]

インド洋南西部でのロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習『モシ-2』は完了した


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年2月27日13時53分配信
【「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は中華人民共和国及びロシア連邦の演習で「敵」水上目標を撃破した】

インド洋海域において、南アフリカ共和国及び中国との合同演習でロシアを代表するフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」の乗組員は、艦載砲装置から水上目標を撃破した。

仮想敵は距離12キロメートルで排除された。
我々の砲兵要員に続き、中国の軍事船員が戦闘へ入った。
合同演習のもう1つの任務は、空中からの攻撃の撃退にあった。
我々の戦闘対潜ヘリコプターKa-27は、海賊から民間船を取り戻した。

訓練の主な目的は、海賊との戦いを含めた大洋ゾーンにおける海上の脅威への対抗、海上で遭難した人員、艦船への援助と救助に在った。

大規模演習へ参加し、アフリカ沿岸へ到達する為、ロシア軍人大西洋全体とインド洋を縦断した。
フリゲートは、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」で武装し、初めてこのような遠距離航海へ向かった。

以前、今年には演習『モシ』が2月17日から26日まで実施されると伝えられた。
それに参加する為、ロシアフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」リチャーズ・ベイ港へ到着した。



『ズヴェズダーテレビ』より
2023年2月27日13時55分配信
【インド洋でロシア、中国、南アフリカ共和国の海軍演習は完了した】

ロシア国防省は、インド洋でのロシア、中国、南アフリカ共和国の海軍演習の完了を発表した。

「演習参加者は3日間に渡り、指定海域での多国籍戦闘艦支隊の形成、様々な構成及び戦闘隊列での合同戦術操艦、浮遊機雷を模した標的への射撃の実行を伴う海上移動中の対機雷防衛任務へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。

更に3ヶ国の戦闘艦は海上目標への砲射撃を実施し、人質を乗せて拿捕された船を解放する戦術に磨きを掛けた。
演習参加者は海上で遭難した艦へ援助を与え、水上に浮かぶ人員を救助する訓練を行なった。

ロシア防衛当局は、一連のエピソードにはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」で運用されている艦上ヘリコプターKa-27が参加していたと説明した。

ロシアからは「ゴルシコフ」自身と北方艦隊中型海洋給油船「カーマ」が代表した。
中国からはフリゲート「日照」、駆逐艦「淮南」、支援船「可可西里湖」が参加した。
南アフリカ共和国側からはフリゲート「メンディ」が演習へ関わった。

ロシア連邦国防省は、北方艦隊艦船支隊が計画に沿って遠距離航海任務の遂行を続けると付け加えた。



ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]

「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。
23-0110g.jpg
「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」ノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]

1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]

1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

この間、ポルトガル海軍フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]

2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」アゾレス諸島沖に居た)
23-0125a.jpg
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]

「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]

一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
23-0201a.jpg

2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]

2月10日には大西洋南部130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]
23-0214d.jpeg

2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]
23-0209l.jpg
2月17日にダーバンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のダーバンへ到着した]
23-0225b.jpg

その後にダーバンを出航し、2月21日にリチャーズ・ベイ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のリチャーズ・ベイへ到着した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月25日に南アフリカ東部沖(インド洋)で始まった南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習『モシ-2』へ参加しました。
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同射撃演習は2023年2月25日~27日にインド洋南西部で実施される]
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習『モシ-2』はインド洋南西部で始まった]
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はロシア-中国-南アフリカ3ヶ国海軍演習『モシ-2』で対テロ訓練を実施した]
合同演習『モシ-2』は2月27日に終了しました。

南アフリカ海軍からはフリゲート1隻が参加しました。

・フリゲート「メンディ」(2007年3月20日就役)
23-0223a.jpg

中国海軍からは駆逐艦1隻、フリゲート1隻、補給艦1隻が参加しました。

・駆逐艦「淮南」(2021年1月23日就役)
23-0223c.jpg

・フリゲート「日照」(2018年1月12日就役)
23-0223b.jpg

・総合補給艦「可可西里湖」(2019年7月29日就役)

23-0223d.jpeg

中国海軍の参加艦は2022年9月21日に青島から出航し、アデン湾(ソマリア沖)で海賊対処任務に従事していました。
『中華人民共和国国防部』公式サイトより
2022年2月20日22時28分配信
【海軍第42護衛部隊は中国・ロシア・南アフリカ三国海上演習へ参加する】

この他、艦は派遣していませんが、ブラジル海軍もオブザーバーとして参加しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の指揮艦マルシャル・クルイロフはピョートル大帝湾で通信演習を実施した

23-0227d.jpg
『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年2月27日12時32分配信
【指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は演習の為に日本海へ出航した】
モスクワ、2月27日、インテルファクス

太平洋艦隊沿海地方の南方で複合演習を行なっている。
月曜日にロシア連邦国防省は発表した。

「太平洋艦隊の指揮艦マルシャル・クルイロフは、艦隊の部隊と共に複合艦船演習へ参加する為、ピョートル大帝湾へ出航しました。
戦闘訓練活動中、乗組員は水上艦及び潜水艦、そして更には地上の艦隊指揮所との組織的通信へ取り組みます。
これに加え、マルシャル・クルイロフは太平洋艦隊海上航空隊のヘリコプターKa-27を艦上へ受け入れます」

声明では、こう述べられた。

「マルシャル・クルイロフ」との通信演習には、10以上の加入者が関わり、その中には水上艦、潜水艦、地上指揮所、航空機がある。
演習は計画されたものである。

公開情報によると、「マルシャル・クルイロフ」は、新たな風貌のロケット-宇宙技術の飛行-設計試験の為の複合測量艦である。
その全長は約200メートル、乗組員は350名。
艦上には2機までの艦上ヘリコプターKa-27が駐留できる。



22-0811i.png
プロジェクト1914複合測定艦の2番艦「マルシャル・クルイロフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『アドミラルティ造船所』で1982年7月22日に起工され、1987年7月24日に進水し、1989年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1990年2月23日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式に就役しました。
20-0519e.jpg

なお、1番艦「マルシャル・ニェジェーリン」は1977年11月19日に起工され、1981年10月30日に進水、1984年8月20日に就役し、太平洋艦隊へ配備されましたが、1998年5月30日に除籍されました。
22-0811j.jpeg

「マルシャル・クルイロフ」は1990年5月18日にサンクトペテルブルクから出航し、7月9日にカムチャツカ半島クラシェニーンニコフ湾(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。20-0519c.jpg
20-0519a.jpg

1991年8月15日に初めて弾道ミサイルを追尾しました。

1992年にはアメリカ西海岸シアトルを訪問しました。


1996年6月末にはクリル諸島シムシル島を訪れました。


その後はカムチャツカ半島を拠点として弾道ミサイルの追尾などに従事しました。


2004年4月には大陸間弾道ミサイル「トーポリ-M」の最大射程での発射試験のモニタリング、2011年8月には戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」からの弾道ミサイル「ブラヴァー」の最大射程での発射試験のモニタリングに従事しました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]

2011年~2012年10月にウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で修理を行ない、一旦カムチャツカ半島へ戻りました。
[複合測定艦マルシャル・クルイロフは修理を終えて艦隊に復帰した]
22-0811g.jpg

2014年9月8日の「マルシャル・クルイロフ」
20-0519b.jpg

2014年10月17日に再びウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』へ到着し、近代化改装が始まりました。
20-0519d.jpg

近代化改装が完了したのは2018年秋でした。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフは近代化改装を終える]

近代化改装完了後、「マルシャル・クルイロフ」沿海地方多種戦力小艦隊へ転属し、ウラジオストクへ配備されました。


2018年9月に実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加し、その中で行なわれた沿海地方での上陸演習では、上陸作戦の指揮統制艦として行動しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

2019年8月末からオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]


2020年3月末から4月上旬までオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の戦術演習へ参加し、2020年5月初頭にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

5月19日、「マルシャル・クルイロフ」ピョートル大帝湾へ出航し、艦載ヘリコプターKa-27PS(第7062航空基地所属、普段は沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留)の発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった]

2020年8月15日に太平洋艦隊の他の水上艦と共にウラジオストクを出航し、オホーツク海、カムチャツカ半島およびチュクチ半島沖でのロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、9月16日に帰投しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

この間、8月24日にベーリング海北西部で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行ないました。
20-0825h.jpg
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはベーリング海北西部で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった]

2021年6月に太平洋中央部で実施されたロシア太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年10月中旬に日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、2021年2月1日にウラジオストクから出航し、オホーツク海での演習を終えた後、3月14日に宗谷海峡を通過して日本海へ入り、その後、帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊の別動隊は宗谷海峡を通過して日本海へ入った]

3月28日に太平洋艦隊ロケット艇ピョートル大帝湾対艦ミサイル発射訓練を行ないましたが、この時の動画を見ると「マルシャル・クルイロフ」も一緒に出航していたようです。

[ロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇R-298とR-29はピョートル大帝湾の演習で超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した]

3月31日には、ピョートル大帝湾太平洋艦隊水上艦、潜水艦、地上基地、対潜哨戒機Il-38Nとの通信や通信中継の訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはピョートル大帝湾で通信訓練を実施した]

2022年5月20日にウラジオストクを出航し、5月末~6月上旬までオホーツク海太平洋で演習を行なった後、6月23日に帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の太平洋演習(2022年6月上旬)]
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』ウラジオストクの祝賀行事へ参加しました。
331-0731.jpg

2022年8月10日に他の太平洋艦隊水上艦と共にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「ソヴェルシェーンヌイ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は2022年8月10日にウラジオストクから遠距離航海へ出発する]

「マルシャル・クルイロフ」は8月11日にピョートル大帝湾付近でヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の指揮艦マルシャル・クルイロフはピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターKa-27の発着訓練を実施した]

その後、宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入り、同海域で行動した後、8月21日に宗谷海峡を東進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

2022年9月上旬のロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加した後にチュクチ海へ進出し、9月中旬に北極探検演習『ウムカ-2022』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクとオムスクはチュクチ海で超音速対艦ミサイル「オーニクス」とグラニートを発射した]

9月25日にウラジオストクへ帰投しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』と北極探検演習『ウムカ-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の指揮艦マルシャル・クルイロフはウラジオストクへ帰投した]


2023年2月27日にピョートル大帝湾へ出航し、太平洋艦隊所属の水上艦、潜水艦、航空機、地上指揮所との通信演習を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2024年に完了する

23-0227c.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年2月27日10時8分配信
【原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は2024年に艦隊へ復帰する】
モスクワ、2月27日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

近代化された原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(プロジェクト11442M)は、2024年にロシア連邦海軍の戦闘編制へ復帰する。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフは述べた。

「私達は、アドミラル・ナヒーモフを2024年に出荷する予定です。
それは既に沿岸から電力が供給されており、半年後には乗組員の居住の準備が整います」
ラフマノフ
は話した。

23-0227b.jpg
「アドミラル・ナヒーモフ」セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で修理と近代化が行なわれている。
造船所は1月に、艦は全てのケーブル網、艦上電波電子複合体を交換し、「カリブル」及び「オーニクス」型の新たな打撃ミサイルが設置されたと発表した。
昨年には全てのシステム、機器、複合体が艦へ据え付けられた。

「アドミラル・ナヒーモフ」(プロジェクト11442M「オルラン」)は世界最大の戦闘艦の内の1隻であり、その満載排水量は25860トンである。
1980年代末に建造され、北方艦隊の一員として勤務を行ない、1990年代末には修理へ向かった。
「ナヒーモフ」ロシア連邦海軍への復帰の作業は2013年に始まった。
近代化の後、巡洋艦ロシア海軍で最も強力な艦となり、将来的には極超音速ミサイル「ツィルコン」で武装する。

巡洋艦の防衛は、ゾーン対空防衛複合体「フォルト-M」「パーンツィリ-M」により行なわれる。
今日においてこれらは艦隊の艦の為の最も現代的な対空・対ミサイル防衛システムの1つとなっている。
対潜防衛は、ミサイル複合体「オトヴェート」と、艦及び潜水艦や、巡洋艦を攻撃する敵魚雷を攻撃できる多目的魚雷「パケート」により保障される。



085-1991b.jpg
プロジェクト1144/11442重原子力ロケット巡洋艦の3番艦「カリーニン」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『バルト工場』で1983年5月17日に起工され、1986年4月25日に進水し、1988年12月30日にソヴィエト連邦海軍へ納入されました。
1989年4月25日に赤旗北方艦隊へ編入されました。

1989年と1991年に地中海へ派遣されました。
085-1991.jpg

1992年4月22日付で「アドミラル・ナヒーモフ」と改名されました。
080-1996.jpg

1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、実際には殆ど作業は行なわれず(核燃料が撤去された程度)、岸壁に係留されていました。
19-0118a.jpg

近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の契約が締結された]
16-0808f.jpg

2014年10月24日に『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)へ入渠しました。
16-0808e.jpg
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]

タービンエンジンはメーカー(サンクトペテルブルク『キーロフ・エネルゴマシュ』工場)へ送られ、修復されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装)も発注されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]

「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]

2017年から大型機器の設置が始まりました。
17-0928a.jpg
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

19-0910e.jpg
近代化される「アドミラル・ナヒーモフ」には、遠距離高射ミサイル複合体「フォルト-M」高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、そして超音速対艦ミサイル「オーニクス」及び打撃有翼ミサイル「カリブル」を発射できる汎用ミサイル垂直発射機3S-14対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」対潜ミサイル複合体「オトヴェート」などが装備されます。
つまり、搭載兵器はロシア海軍の新世代水上艦と同等になります。
[近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはロシア海軍の新世代水上艦と同じ兵装を得る]

2020年3月末から、以前にメーカー修理へ出したタービンエンジンの取り付けが始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは修復されたタービンエンジンを設置する]
19-0627c.jpg


2020年8月18日、「アドミラル・ナヒーモフ」『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)から再進水し、同社の艤装岸壁へ移動しました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは屋外ドックから再進水した]

その後、兵装の取り付け作業が始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフへの兵装の取り付けが始まる]

「アドミラル・ナヒーモフ」の新たな乗組員チームは、北方艦隊のみならず他の艦隊(バルト艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊)からも集められ、2022年末までには訓練が始まります。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの乗組員の形成が始まる]

2023年1月には「アドミラル・ナヒーモフ」への燃料(核燃料)の積載と艦内への電力供給が始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは核燃料を搭載する]

「アドミラル・ナヒーモフ」は2023年から洋上試験を開始します。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは試験を準備する]


兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、当初は2018年末~2019年前半頃に完了すると伝えられましたが、その後、2020年末2021年末、2022年、2023年と何度も延期されてきました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の完了は2023年に延期される]

そして現在、「アドミラル・ナヒーモフ」ロシア海軍への復帰は2024年に予定されています。

近代化された「アドミラル・ナヒーモフ」は、30~40年に渡り現役に留まります。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装を終えた後、30-40年間に渡り現役に留まる]

最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦インペラートル・アレクサンドルIIIと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2023年にロシア海軍へ就役する

23-0227a.jpg
『ズヴェズダーテレビ』より
2023年2月27日9時52分配信
【2隻の原子力潜水艦「アレクサンドルIII」と「クラスノヤルスク」は2023年に海軍へ受け入れられる】

戦略原子力潜水艦「アレクサンドルIII」多目的原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は、今年にロシア海軍へ引き渡される。
『統合造船業営団』は通知した。

『セヴマシュ』は、一年に1隻~2隻の原子力潜水艦の引き渡しを可能にするようなペースを獲得した事が指摘された。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは話した。

「2021年と2022年はそうでした。
2023年も、そうなる事を願っております。
それは、戦略艦アレクサンドルIIIと多目的艦クラスノヤルスクになるでしょう」

対談者は話した。

戦略原子力潜水艦「アレクサンドルIII」プロジェクト955A「ボレイ-A」多目的原子力潜水艦「クラスノヤルスク」885M「ヤーセン-M」に属する。

少し前にラフマノフは、2028年以降、原子力潜水艦は以前のような7年ではなく6年で建造されるようになると話した。
イノベーションは、2027年以降に起工される艦へ影響を与える。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの7番艦「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工されました。
(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては4番艦)
15-1218a.jpg
15-1218b.jpg
15-1218c.jpg
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]


ロシア帝国海軍最後の戦列艦であり、ロシア革命後にチュニジアへ脱出した先代「インペラートル・アレクサンドルIII」に因んで命名されました。
同名の艦としては3代目となります。
G-Arekseev.jpg
[ロシア海軍の新造艦に皇帝アレクサンドル3世の名が付けられる]
[ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級7番艦はインペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)と命名される]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ボレイ級7番艦インペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は発注された]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ボレイ級7番艦はインペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)と命名された]

3代目「インペラートル・アレクサンドルIII」の建造工事は『セヴマシュ』で進められ、2022年12月29日に進水式典が開催されました。

[ロシア海軍の最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)はセヴェロドヴィンスクで進水した]

同日、同型艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)も開催されました。
22-1231c.jpg
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフ、小型ロケット艦グラード、対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはロシア連海軍へ就役した]

「インペラートル・アレクサンドルIII」は2023年に6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
[最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は2023年6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍へ就役する]


21-0312b.jpg
21-0312c.jpg
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2017年1月下旬までに船体の水圧試験が終了しました。
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

2021年7月30日に進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2022年6月26日、「クラスノヤルスク」セヴェロドヴィンスクから出航し、洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは白海で洋上試験を開始した]

その後も洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは洋上試験を続けている]

「クラスノヤルスク」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていましたが実現せず、翌2023年に延期される事になりました。
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年12月30日にロシア海軍へ就役し、2023年夏以降に太平洋艦隊の原子力潜水艦基地へ到着する]
こちらも就役後は太平洋艦隊へ配備されます。

ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はロシア-中国-南アフリカ3ヶ国海軍演習『モシ-2』で対テロ訓練を実施した


『イズベスチヤ』より
2023年2月25日5時0分配信
【「アドミラル・ゴルシコフ」の海軍歩兵は演習『モシ-2023』の最中に仮想テロリストから船を解放した】

国際海軍演習『モシ-2023』は活動段階へ入った。
事前段階においてロシア海軍、南アフリカ国防軍、中国人民解放軍海軍の代表が三者議定書へ署名し、仮想テロリストからの船の救助を果たした。
これは2月25日に知られるようになった。

「我々全員と海上での幸運、穏やかな海、割り当てられた任務が成功裏に果たされる事を願っております。
温かい歓迎と、全ての問題に同意してくれた南アフリカ側へ感謝します。
協同行動は高い水準で組織されています。
我が方は、ロシア側が演習を実施する準備を整えている事を表明いたします」
フリゲート
の艦長上級補佐官(副長)パーヴェル・コノフは、三者文書へ署名した後に話した。

参加者への言葉として彼は、この演習は2度目となり、3度目の四者構成への架け橋になると付け加えた。

海軍歩兵が仮想テロリストから船を解放する枠組みでの演習段階の完了後、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の航海長コンスタンチン・ニキツェフは、海上での作業に先立つ三者会議がリチャーズ・ベイで行なわれ、演習の詳細が討議されたと話した。

「最初の段階では、エピソードの順番について話し合いました。
各々は、各エピソードのタイミング、開始時間、エピソード及び演習全体における各艦の役割と場所を受け取りました。
第2段階では、多種戦力支隊が、その役割と演習での特徴を明確に理解しなければならない為、艦のモデルを使用した航海図上での演習の描写が行なわれました。
その結果、全ての関係者は、演習がどのように実施されるのかを理解できるようになりました」

彼は話した。

ニキツェフによると、言葉の壁にも関わらず、グループ内でのやり取りは簡単だった~中国側と南アフリカ側の代表者は専門家であり、何の苦労もなく何が必要かを理解しているので。

「英語の基礎知識は演習の要素を説明し、特定の時点でどの艦がどの位置に居るべきかのかを判断するのには充分でした」
彼は締め括った。

2月22日、ロシア-中国-南アフリカ3ヶ国海軍演習の開始式典が開催された。

演習の活動部門は2月25日から27日まで行われる。
その間に海上での合同砲射撃と戦術操艦が行われる。
3ヶ国の船員は、乗っ取られた船を臨検、解放する臨検グループの行動、遭難した船への援助、敵の空中攻撃手段からの攻撃の撃退へ取り組む

2月10日、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、大西洋で海上目標への砲射撃を実施した。
その1週間前の2月3日、ロシアフリゲートは国際演習中に極超音速ミサイル「ツィルコン」の戦闘訓練発射を行なう事が知られるようになった。
「ツィルコン」が国際演習で使用されるのは、これが初めてとなる。

1月初頭にロシア連邦大統領ウラジーミル プーチンは、「アドミラル・ゴルシコフ」の出航式典へ参加した。



ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]

「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。
23-0110g.jpg
「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」ノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]

1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]

1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

この間、ポルトガル海軍フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]

2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」アゾレス諸島沖に居た)
23-0125a.jpg
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]

「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]

一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
23-0201a.jpg

2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]

2月10日には大西洋南部130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]
23-0214d.jpeg

2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]
23-0209l.jpg
2月17日にダーバンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のダーバンへ到着した]
23-0225b.jpg

その後にダーバンを出航し、2月21日にリチャーズ・ベイ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のリチャーズ・ベイへ到着した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月25日~27日まで南アフリカ東部沖(インド洋)で行なわれる南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習へ参加します。
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同射撃演習は2023年2月25日~27日にインド洋南西部で実施される]
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習『モシ-2』はインド洋南西部で始まった]

南アフリカ海軍からはフリゲート1隻が参加します。

・フリゲート「メンディ」(2007年3月20日就役)
23-0223a.jpg

中国海軍からは駆逐艦1隻、フリゲート1隻、補給艦1隻が参加します。

・駆逐艦「淮南」(2021年1月23日就役)
23-0223c.jpg

・フリゲート「日照」(2018年1月12日就役)
23-0223b.jpg

・総合補給艦「可可西里湖」(2019年7月29日就役)

23-0223d.jpeg

中国海軍の参加艦は2022年9月21日に青島から出航し、アデン湾(ソマリア沖)で海賊対処任務に従事していました。
『中華人民共和国国防部』公式サイトより
2022年2月20日22時28分配信
【海軍第42護衛部隊は中国・ロシア・南アフリカ三国海上演習へ参加する】

この他、艦は派遣していませんが、ブラジル海軍もオブザーバーとして参加します。

ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習『モシ-2』はインド洋南西部で始まった

23-0225a.jpg
『タス通信』より
2023年2月25日13時44分配信
【南アフリカ共和国国防省は南アフリカ共和国、中華人民共和国、ロシアの艦が演習の活動段階を開始したと発表した】
プレトリア、2月25日/タス通信

コード名『モシ-2』海軍演習へ参加する南アフリカ共和国、ロシア、中華人民共和国の艦は土曜日に外洋へ出航し、合同演習の活動段階を開始した。
南アフリカ共和国国防省『タス通信』へ伝えた。

艦の乗組員は、2月17日に始まった演習の準備段階中に開発された作戦の要素の実行へ着手した。
彼等(南アフリカ共和国国防省)によると、砲射撃、仮想敵の空中攻撃の撃退、対テロ行動、戦術操艦、遭難した船への援助が行なわれる。
演習の活動段階は2月27日に終了する。

演習ゾーンは、互いに87海里(161キロメートル)の距離にあるダーバン市からリチャーズ・ベイまでの海域となる。
23-0216k.jpg
ロシアからフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」中型海洋給油船「カーマ」中国からは駆逐艦1隻、フリゲート1隻、補助船1隻、南アフリカ共和国からはフリゲート1隻と補助船2隻が演習を代表する。
ロシアは、演習の主催国の地位を占めている。

「今回の演習の目的は、参加する3ヶ国の海軍間の調整と協力の水準の向上です」
南アフリカ共和国国防省
『タス通信』へ話し、演習『モシ-2』は3ヶ国の軍事知識、技能、作戦経験を交換する為のプラットフォームであると付け加えた。

南アフリカ共和国国防・退役軍人相タンディ・モディセは強調した「3ヶ国演習は海軍の運用システムを統合し、合同指揮システムを改善する事により、全ての参加国に利益をもたらします」

今回の南アフリカ共和国、ロシア連邦、中華人民共和国3ヶ国演習は2度目となる。
以前は、2019年11月、大西洋水域に在る南アフリカ南西部のケープタウン海域で実施された。



ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]

「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。
23-0110g.jpg
「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」ノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]

1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]

1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

この間、ポルトガル海軍フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]

2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」アゾレス諸島沖に居た)
23-0125a.jpg
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]

「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]

一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
23-0201a.jpg

2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]

2月10日には大西洋南部130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]
23-0214d.jpeg

2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]
23-0209l.jpg
2月17日にダーバンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のダーバンへ到着した]
23-0225b.jpg

その後にダーバンを出航し、2月21日にリチャーズ・ベイ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のリチャーズ・ベイへ到着した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月25日~27日まで南アフリカ東部沖(インド洋)で行なわれる南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習へ参加します。
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同射撃演習は2023年2月25日~27日にインド洋南西部で実施される]

南アフリカ海軍からはフリゲート1隻が参加します。

・フリゲート「メンディ」(2007年3月20日就役)
23-0223a.jpg

中国海軍からは駆逐艦1隻、フリゲート1隻、補給艦1隻が参加します。

・駆逐艦「淮南」(2021年1月23日就役)
23-0223c.jpg

・フリゲート「日照」(2018年1月12日就役)
23-0223b.jpg

・総合補給艦「可可西里湖」(2019年7月29日就役)

23-0223d.jpeg

中国海軍の参加艦は2022年9月21日に青島から出航し、アデン湾(ソマリア沖)で海賊対処任務に従事していました。
『中華人民共和国国防部』公式サイトより
2022年2月20日22時28分配信
【海軍第42護衛部隊は中国・ロシア・南アフリカ三国海上演習へ参加する】

この他、艦は派遣していませんが、ブラジル海軍もオブザーバーとして参加します。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対水上砲撃戦訓練を実施した

22-1026g.jpg
23-0128a.jpg
『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年2月23日0時0分配信
【北方艦隊の対潜艦は海上戦闘へ取り組んだ】

2月22日、北方艦隊コラ多種戦力小艦隊大型対潜艦は戦闘訓練活動計画の枠組みにおいて、バレンツ海で複合砲射撃及び対空射撃を実施した。
ロシア国防省公式インターネットポータルで艦隊広報サービスは発表した。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」「アドミラル・レフチェンコ」の戦闘部門の要員は、仮想敵水上艦との海上戦闘実施の要素へ取り組んだ。
艦載砲複合体が使用された。
砲塔AK-100の要員は曳航海上標的で戦闘訓練を行なった。

前日の2月21日に行なわれた演習中、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」乗組員は艦載高射兵器を使用し、仮想敵有翼ミサイルを模した空中からの攻撃の撃退へ取り組んだ。
空中目標は、小型対潜艦「スネシュノゴルスク」により射出された。
22-1207b.jpg

バレンツ海の戦闘訓練実施海域は、民間の船舶航行及び航空機の飛行の為に閉鎖された事が指摘された。
海上で割り当てられた任務を遂行した後、大型対潜艦は主要駐留所へ戻る。



ロシア北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(626、1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2022年1月26日から9月15日まで大西洋、地中海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海遠征を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

帰投後、2022年10月末にはコラ湾艦上ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはコラ湾で艦載ヘリコプターの発着訓練を実施した]


大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(605、1988年9月30日就役)は、2015年春以降は事実上予備役になっていましたが、2021年初頭からオーバーホールを行なって2022年5月下旬に現役復帰し、2022年8月10日から10月10日まで北極海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はセヴェロモルスクへ帰投した]

帰投後の11月16日にはコラ湾艦載ヘリコプターKa-27の発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはコラ湾とバレンツ海で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった]

その後、バレンツ海Ka-27の発着艦訓練や潜水艦捜索訓練などの演習を行なった後、11月19日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で戦闘演習を実施した後にセヴェロモルスク基地へ帰投した]

2023年1月27日にバレンツ海へ出航して戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で戦闘訓練を実施する]

2月8日にもバレンツ海で対水上・対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対水上・対空戦闘訓練を実施した]

2月21日にバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜戦闘演習を実施した]

2月22日には「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」も加わり、バレンツ海で対水上砲戦訓練を行ないました。

ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同射撃演習は2023年2月25日~27日にインド洋南西部で実施される

23-0223e.jpg
『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年2月22日15時18分配信
【ロシア連邦、中国、南アフリカ共和国の艦はインド洋の演習で射撃を実施する】
モスクワ、2月22日、インテルファクス

極超音速ミサイル「ツィルコン」を装備するロシアのフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、中国及び南アフリカ共和国海軍の艦と共にインド洋での合同演習で砲射撃を実行する。
水曜日にロシア連邦北方艦隊広報サービスは発表した。


「演習の活動部門は2月25日から27日まで行なわれます。
海上で合同砲射撃、戦術操艦が行なわれます」

声明では、こう述べられた。

3ヶ国の船員は、乗っ取られた船を臨検、解放する臨検グループの行動、遭難した船への援助、敵の空中攻撃手段からの攻撃の撃退へ取り組む事が指摘された。

「ロシア連邦から演習を代表するのは北方艦隊のフリゲート"アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ"と中型海洋給油船カーマです。
中国海軍を代表するのはフリゲート日照、駆逐艦淮南、支援船可可西里湖、南アフリカ共和国海軍はフリゲート"メンディ"です」

艦隊は伝えた。

北方艦隊によると、演習にはオブザーバーとしてブラジル海軍の代表が参加する。

水曜日に南アフリカリチャーズ・ベイ港で、3ヶ国海軍演習の開始式典が開催された事が伝えられた。

「開始式典には、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将、中国海軍副総司令官李玉杰中将、南アフリカ共和国統合司令部副司令官ブベレ・ムラナ少将と特別なゲストが出席しました」
声明では、こう述べられた。



ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]

「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。
23-0110g.jpg
「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」ノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]

1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]

1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

この間、ポルトガル海軍フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]

2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」アゾレス諸島沖に居た)
23-0125a.jpg
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]

「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]

一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
23-0201a.jpg

2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]

2月10日には大西洋南部130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]
23-0214d.jpeg

2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]
23-0209l.jpg
2月17日にダーバンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のダーバンへ到着した]

その後にダーバンを出航し、2月21日にリチャーズ・ベイ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のリチャーズ・ベイへ到着した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月25日~27日まで南アフリカ東部沖(インド洋)で行なわれる南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習へ参加します。
23-0216k.jpg

南アフリカ海軍からはフリゲート1隻が参加します。

・フリゲート「メンディ」(2007年3月20日就役)
23-0223a.jpg

中国海軍からは駆逐艦1隻、フリゲート1隻、補給艦1隻が参加します。

・駆逐艦「淮南」(2021年1月23日就役)
23-0223c.jpg

・フリゲート「日照」(2018年1月12日就役)
23-0223b.jpg

・総合補給艦「可可西里湖」(2019年7月29日就役)

23-0223d.jpeg

中国海軍の参加艦は2022年9月21日に青島から出航し、アデン湾(ソマリア沖)で海賊対処任務に従事していました。
『中華人民共和国国防部』公式サイトより
2022年2月20日22時28分配信
【海軍第42護衛部隊は中国・ロシア・南アフリカ三国海上演習へ参加する】

この他、艦は派遣していませんが、ブラジル海軍もオブザーバーとして参加します。

ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のリチャーズ・ベイへ到着した


『タス通信』より
2023年2月22日11時8分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はロシア、南アフリカ共和国、中国の演習へ参加する為にリチャーズ・ベイへ到着した】
モスクワ、2月22日/タス通信

遠距離航海任務を遂行しているフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、ロシア、南アフリカ共和国、中華人民共和国合同海軍演習へ参加する為に南アフリカ共和国リチャーズ・ベイ港へ到着した。
水曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。
23-0222c.jpg

「南アフリカ共和国で北方艦隊将兵は南アフリカ共和国軍の記念日へ捧げる祝賀行事へ参加し、そして更に国防軍及び中国人民解放軍海軍と共に3ヶ国海軍演習を行ないます」
広報サービスは話した。

3ヶ国演習中、海上での安全の脅威への対抗行動の課題へ取り組み、地域の平和と安定を合同で維持する海軍力の準備態勢のデモンストレーションへ主な注意が払われる事が指摘された。

広報サービスは、リチャーズ・ベイ港北方艦隊フリゲートを前日に南アフリカ共和国へ到着したロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が訪れると通知した。

艦隊は、港への停泊中にロシア船員南アフリカ共和国海軍および中国人民解放軍との間でスポーツ競技会が行なわれると伝えた。

南アフリカ軍当局『タス通信』へ、演習の活動段階は2月25日に始まると伝えた。
演習は南アフリカクワズールー=ナタール州沖のインド洋で行なわれる。
ロシアからフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」中型海洋給油船「カーマ」中国からは駆逐艦1隻、フリゲート1隻、補助船1隻、南アフリカ共和国からはフリゲート1隻が演習を代表する。
演習ゾーンは、互いに87海里(161キロメートル)の距離にあるダーバン市からリチャーズ・ベイまでの海域となる。
23-0216k.jpg
今回の3ヶ国合同演習は2度目となる。
以前は、2019年11月、大西洋水域に在る南アフリカ南西部のケープタウン海域で実施された。



ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]

「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。
23-0110g.jpg
「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」ノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]

1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]

1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

この間、ポルトガル海軍フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]

2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」アゾレス諸島沖に居た)
23-0125a.jpg
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]

「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]

一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
23-0201a.jpg

2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]

2月10日には大西洋南部130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]
23-0214d.jpeg

2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]
23-0209l.jpg
2月17日にダーバンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のダーバンへ到着した]

その後にダーバンを出航し、2月21日にリチャーズ・ベイ港へ到着しました。

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月17日~27日まで南アフリカで行なわれる南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習へ参加します。
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習がインド洋南西部で始まる]
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ海軍及び中国海軍との海上合同演習の準備を進めている]
3ヶ国海軍艦船の実際の海上での行動は2月25日から始まります。

この演習で「アドミラル・ゴルシコフ」は、極超音速ミサイル「ツィルコン」を実際に発射するようです。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2023年2月下旬の中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習中に極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射する]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜戦闘演習を実施した

22-0625i.jpg
『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年2月21日16時8分配信
【ロシア艦はバレンツ海の演習で対潜射撃を実行した】
モスクワ、2月21日、インテルファクス

大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の乗組員はバレンツ海噴射推進深海爆雷の射撃を実行した。

北方艦隊は火曜日に発表した。

「対潜艦船員は、艦載水中音響兵装の助力による潜水艦の捜索と追跡へ取り組みました。
更に艦の乗組員は、仮想敵が探知された海域で噴射推進深海爆雷の射撃を行ない、潜水艦の魚雷攻撃の撃退と報復攻撃へ取り組みました」

声明では、こう述べられた。

任務への取り組み中、仮想敵役として北方艦隊潜水艦の1隻が行動した。

「バレンツ海の戦闘訓練実施海域は、民間の船舶航行及び航空機の飛行の為に閉鎖されました」
艦隊は通知した。

艦隊によると、射撃は計画されたものであり、海上で割り当てられた任務を遂行した後、艦は主要駐留所へ戻る。

「アドミラル・レフチェンコ」は、プロジェクト1155大型対潜艦である。
それは対潜ミサイル複合体噴射推進爆撃装置RBU-6000魚雷発射管、他の種類の砲及びミサイル兵器で武装している。

「近年、北方艦隊の大型対潜艦は、大西洋、地中海での遠距離航海任務の遂行中、そして更に北極の開発に関する問題を解決する為、積極的に使用されています」
広報サービスは話した。



プロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦(「ウダロイ」型)の6番艦「ハバロフスク」は、1982年1月27日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)の『A.A.ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で起工されました。
1982年5月24日に「アドミラル・レフチェンコ」と改名されました。
1985年2月21日に進水し、1988年9月30日に就役しました。
20-0804d.jpg
20-0804b.jpg
1989年5月1日に北方艦隊へ編入されました。

1990年5月16日から12月15日まで地中海への遠距離航海を行ない、シリアタルトゥース港を訪れ、アメリカ海軍航空母艦「サラトガ」を追跡しました。
20-0717d.jpg

1992年7月1日にアメリカ海軍駆逐艦「オブライエン」と合同演習を行ないました。
671-1992.jpg

1993年8月~9月にも地中海への航海を行ない、フランストゥーロンを公式訪問しました。

20-0804c.jpg
1996年にはグレートブリテンおよびアメリカとの合同演習へ参加し、同年11月には、バルト海から北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動する就役前の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」をエスコートしました。
[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]

1999年10月から2001年7月まで建造元の『北方造船所』でオーバーホールを行ないました。

バルト艦隊駆逐艦「ナストーイチヴイ」と共に行動中の「アドミラル・レフチェンコ」(2003年6月28日)
605-2003-06.jpg

洋上行動中の「アドミラル・レフチェンコ」(2003年10月8日)
605-2003.jpg

2004年春にロスリャコヴォ第82艦船修理工場浮きドックへ入渠しました。
605-2004.jpg

2004年10月初頭に北海アメリカ海軍との合同演習『ノーザン・イーグル-2004』へ参加しました。
605-Eagle2004.jpg

2005年6月下旬にフランスブレストを訪問しました。
605-2005-Fr.jpg

2005年6月末~7月初頭にイギリスポーツマスを訪れ、トラファルガー海戦200周年記念行事へ参加しました。
605-2004Br1.jpg
605-2004Br2.jpg

2005年7月中旬にアイスランドレイキャビクを訪問しました。
605-2004Ice.jpg

2007年12月~2008年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ同行しました。
605-2008-02.jpg
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]

2008年12月~2009年3月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第3次地中海遠征(2008年12月~2009年3月)]

しかし途中で「アドミラル・クズネツォフ」と別れ、アデン湾へ向かいました。
[駆逐艦「アドミラル・レフチェンコ」、ソマリア沖へ]

その後は重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流し、同艦と行動を共にしました。
[北方艦隊のピョートル・ヴェリキーとアドミラル・レフチェンコは地中海で任務を遂行する]

2010年後半にアデン湾で海賊対処任務に就き、8個船団の51隻の民間船(ギリシャ、エジプト、パナマ船籍)を護送しました。
(2010年6月11日出航、11月30日帰投)
この間、ジブチ、サラーラ(オマーン)、ハーコンスヴァーン(ノルウェー)、セウタ(スペイン)へ寄港しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の対海賊当直】

2013年12月~2014年5月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも同行しましたが、途中で別行動となりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-2014年5月)]

「アドミラル・レフチェンコ」セヴァストーポリを訪れた後、2014年7月初頭に帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは長期航海を終えて母港へ戻った]

2014年9月~10月に北極圏遠征を行ない、ノヴォシビルスク諸島まで進出しました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
この遠征には大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の他に大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」、給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」が参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【2014年9月6日~10月9日の北方艦隊艦船支隊のノヴォシビルスク諸島への航海】

2015年3月の北方艦隊の抜き打ち演習へ参加した後は外洋へ出る事も無くなり、事実上予備役となりました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で救助演習を行なう]

その後、「アドミラル・レフチェンコ」は修理され、艦隊へ復帰する事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはオーバーホールを行なう]

21-1225h.jpg
2021年初頭にスネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、本格的な修理が始まりました。
21-1225i.jpg

2022年5月、「アドミラル・レフチェンコ」は修理後の点検の為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは修理を終えて現役に復帰した]

2022年6月13日には大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共にバレンツ海で対潜演習を行ないました。
『ロシアビジネスコンサルティング(RBC)』より
2022年6月13日16時31分配信
【北方艦隊はNATOの演習を背景にバレンツ海で演習を実施した】

その後も何度かバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で砲撃戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で海上戦闘訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはセヴェロモルスクの観艦式へ参加しました。
605-220731.jpg

2022年8月10日にセヴェロモルスク基地を出航し、北極圏への遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は11度目の北極遠征へ出発した]
「アドミラル・レフチェンコ」にとっては2014年以来8年ぶりの北極遠征になります。

8月14日にフランツ・ヨシフ諸島へ到着し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着した]

今回の北極遠征は、「アドミラル・レフチェンコ」の修理後の各種試験も兼ねていたようです。
[長期修理を終えたロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは北極圏の演習へ参加する]

8月29日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはカラ海へ入った]

9月8日にはカラ海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海で対空戦闘訓練を実施した]

翌9月9日にはカラ海東部で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海東部で対潜戦闘訓練を実施した]

その後、北極遠征部隊ラプテフ海へ入り、9月12日にはノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島の駐留部隊(第99戦術グループ)との合同演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はノヴォシビルスク諸島で演習を実施した]

その後、ラプテフ海を西進し、9月21日にチェリュスキン岬海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はチェリュスキン岬で上陸演習を実施した]

9月24日、「アドミラル・レフチェンコ」は、宣伝航海に従事していた大型揚陸艦「イワン・グレン」と共にエニセイ川沿いのドゥディンカへ寄港しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンと大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはドゥディンカへ到着した]

10月5日、「イワン・グレン」と共にドゥディンカを出航し、10月10日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はセヴェロモルスクへ帰投した]

11月16日にはセヴェロモルスク-1飛行場に駐留するキルケネス赤旗・第830独立艦上対潜ヘリコプター連隊艦載ヘリコプターKa-27(対潜型捜索救助型)の発着艦訓練をコラ湾で行ないました。
その後、バレンツ海へ出てKa-27の発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはコラ湾とバレンツ海で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった]

バレンツ海Ka-27の発着艦訓練や潜水艦捜索訓練などの演習を行なった後、11月19日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で戦闘演習を実施した後にセヴェロモルスク基地へ帰投した]


2023年1月27日にバレンツ海へ出航して戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で戦闘訓練を実施する]

2月8日にもバレンツ海で対水上・対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対水上・対空戦闘訓練を実施した]

2月21日にはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。

近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックから進水した


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年2月22日21時36分配信
【編制への復帰:『統合造船業営団』トップのラフマノフは航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の今後の追加作業について話した】

重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」は、『第35艦船修理工場』での復旧作業を完了する。
『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフは話した。
艦船修理工場乾ドックから巡洋艦は、文字通りセンチメートルずつ離れた。
コラ湾曳船と合流し、停泊場所へ先導された。
23-0222a.jpg
23-0222e.jpg

「巡洋艦は水中部分のドック修理の完了により、本日にドック場から出渠し、作業組織計画に沿って残りの作業を完了させる為、『第35艦船修理工場』の恒久修理場へ入ります」
『統合造船業営団』
総取締役アレクセイ・ラフマノフは話した。

23-0222b.jpg
約500メートルの短いルートであるが、この区間の船舶航行は止められた。
操作全体は3時間~5時間の予定であったが、彼らは2倍の速さで実行した。
艦は艦船修理工場の艤装岸壁へ接岸し、そこで水上部分の修理が続けられる。
近代化の完了は2024年に計画されている。
この時、ロシア海軍で唯一の航空巡洋艦は再就役する。

以前に、『ズヴェズダー』は、近代化が行なわれている航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」コラ湾への移送の最初の映像を公開した。
航空母艦「スラブ娘の別れ」の演奏の下でドックを離れた。


「アドミラル クズネツォフ」は、ロシア海軍最大の艦である。
その全長は306.45メートルであり、サッカー場3つ分の長さに匹敵する。
全高64.49メートルは、ほぼ20階建てビルの高さに相当する。

巡洋艦の最大速力は29ノット(時速54キロメートル)である。
重航空巡洋艦は、1991年にソヴィエト社会主義共和国連邦の下で就役した。
以前に指摘されたように、近代化の後、艦は海軍で更に20年間勤務できるようになる。



ロシア海軍唯一の「航空母艦」ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月21日就役)は、シリア作戦(2016年11月~2017年1月)から帰投した翌年の2018年4月23日に近代化改装の契約が締結され、その直後にムルマンスク『第35艦船修理工場』(セヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』の傘下)で改装工事が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるようです。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』により、「アドミラル・クズネツォフ」の新たな近代化改装案が作成されました。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装の際に新たな航空機管制複合体を装備します。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな航空機管制複合体レジストル-Eを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

「アドミラル・クズネツォフ」機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換される事になり、2018年7月下旬からボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

蒸気タービン機関自体も大規模な修復が行なわれます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、サンクトペテルブルク『バルト工場』で新たに製造されたボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。

「アドミラル・クズネツォフ」の火災探知システムは、予算の都合の為か、半分だけが新型に取り換えられることになるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは火災探知システムの半分を新型に替える]

更には、電力供給体系(ケーブル線)の一部も更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは電力供給体系を部分的に更新する]


「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
18-0901d.jpg
19-0208g.jpg
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]

2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下したクレーンは、12月下旬に撤去されました。
[浮きドックPD-50の沈没事故により航空母艦アドミラル・クズネツォフの飛行甲板へ落下したクレーンは完全に撤去されている]


2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

この火災により、「アドミラル・クズネツォフ」第1発電機区画が全焼しましたが、致命的な損傷は受けておらず、修理及び近代化改装作業は続行されています。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する]

『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏によると、「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害額は、3億ルーブル~3億5000万ルーブルになるとの事です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災の損害額は3億5000万ルーブルと見積もられた]


従来の『第35艦船修理工場』乾ドックのサイズでは、「アドミラル・クズネツォフ」は入渠できませんでしたが、これを、同艦が入渠できるサイズに拡張する計画は以前から有り、PD-50沈没事故を受け、これが実行に移される事になりました。
19-0319d.jpg
19-0904b.jpg
[ムルマンスクの第35艦船修理工場は再構築(ペレストロイカ)される]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]

元々の『第35艦船修理工場』の2つの乾ドックを結合し、「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるサイズへ拡大されました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、ムルマンスク艦船修理工場の乾ドック拡張後にドック入りする]

なお、乾ドック拡張工事の最中、請負業者と発注者『第35艦船修理工場』との間で金銭トラブルが発生した為、2020年6月下旬に新たな請負業者として『オルゲネルゴストロイ』商会が選ばれ、工事が再開されました。
20-0823b.jpg
35dock-0917.jpg
[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグはウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代改装を行なっているムルマンスク艦船修理工場を視察した]

新たな乾ドックへの注水は2022年3月下旬に完了し、「アドミラル・クズネツォフ」の入渠は2022年4月に予定されていましたが、気象条件などの理由により、5月20日にずれ込みました。
22-0622c.jpg
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2022年4月に新たな乾ドックへ入渠する]

22-0728b.jpg
乾ドックは未だ正式の水密性扉が設置されておらず(セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建設中、2022年末までに完成予定)、暫定的な防水扉ドックの入り口を塞いで水を抜く作業は7月27日までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装工事を行なうムルマンスクの乾ドックの排水作業は完了した]

その後、ドックでしか出来ない吃水線より下の部分の作業が始まりました。
22-0815o.jpg

2022年12月中旬までにドックでの作業は完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックでの工事を完了し、進水を準備する]

12月20日に「アドミラル・クズネツォフ」乾ドックから進水させる作業が始まりました。
ただ、乾ドックには未だ正式の水密性扉が設置されておらず、入り口は暫定的に塞がれているだけなので、それを少しずつ開けてドック内へ注水する必要が有ります。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックからの出渠作業を開始した]

2022年12月22日11時頃(モスクワ時間)、乾ドックに居た「アドミラル・クズネツォフ」で小規模な火災が発生しました。
火災は左舷側の船室で発生し、6平方メートルが燃えましたが、11時30分頃に鎮火されました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで小規模な火災が発生し、鎮火された]

「アドミラル・クズネツォフ」乾ドックから出るのは2023年2月末頃に予定されています。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2023年2月に乾ドックから出る]
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2023年2月末に乾ドックから出る]

ムルマンスク周辺一帯の濃霧の為に作業は一時中断しましたが、2月21日夕方にドックから進水しました。

[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの乾ドックからの出渠作業は悪天候により中断した]

乾ドックから出た後、「アドミラル・クズネツォフ」『第35艦船修理工場』の岸壁で残りの工事を行ないます。
22-1217d.jpg

以前には、「アドミラル・クズネツォフ」は2023年末までに近代化改装を終えて復帰する予定でしたが、2024年初頭に延期される事になりました。
[ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2024年に近代化改装を終えてロシア海軍へ復帰する]

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも25年間の就航が可能となります。
つまり、2049年頃までは現役に留まるという事です。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは少なくとも2049年まで現役に留まる]

近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの乾ドックからの出渠作業は悪天候により中断した

23-0204a.jpg
『タス通信』より
2023年2月21日17時22分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」のドックからの出渠操作は濃霧の為に中断された】
モスクワ、2月21日/タス通信

重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の乾ドックからの出渠操作は、天候条件により中断された。
火曜日に『タス通信』『全ロシア海軍支援運動』のトップ、ウラジーミル・マリツェフより伝えられた。
22-1210a.jpg

「航空母艦アドミラル・クズネツォフのドックからの出渠操作の準備は万全でしたが、濃霧により中断されました。
決定は天候条件に依ります」

彼は話した。

以前、防衛産業企業体の情報筋は、2022年12月20日に始まった『第35艦船修理工場』の乾ドックからの航空母艦の出渠作業は続いており、2月下旬(2月21日~28日)に完了予定であると『タス通信』へ伝えた。

これに先立ち、航空母艦乾ドックからの出渠操作は約1ヶ月間続くと予想されていた。

航空母艦は2022年5月にドックへ入り、6月に修理と近代化の作業が始まった。




ロシア海軍唯一の「航空母艦」ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月21日就役)は、シリア作戦(2016年11月~2017年1月)から帰投した翌年の2018年4月23日に近代化改装の契約が締結され、その直後にムルマンスク『第35艦船修理工場』(セヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』の傘下)で改装工事が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるようです。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』により、「アドミラル・クズネツォフ」の新たな近代化改装案が作成されました。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装の際に新たな航空機管制複合体を装備します。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな航空機管制複合体レジストル-Eを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

「アドミラル・クズネツォフ」機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換される事になり、2018年7月下旬からボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

蒸気タービン機関自体も大規模な修復が行なわれます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、サンクトペテルブルク『バルト工場』で新たに製造されたボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。

「アドミラル・クズネツォフ」の火災探知システムは、予算の都合の為か、半分だけが新型に取り換えられることになるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは火災探知システムの半分を新型に替える]

更には、電力供給体系(ケーブル線)の一部も更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは電力供給体系を部分的に更新する]


「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
18-0901d.jpg
19-0208g.jpg
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]

2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下したクレーンは、12月下旬に撤去されました。
[浮きドックPD-50の沈没事故により航空母艦アドミラル・クズネツォフの飛行甲板へ落下したクレーンは完全に撤去されている]


2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

この火災により、「アドミラル・クズネツォフ」第1発電機区画が全焼しましたが、致命的な損傷は受けておらず、修理及び近代化改装作業は続行されています。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する]

『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏によると、「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害額は、3億ルーブル~3億5000万ルーブルになるとの事です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災の損害額は3億5000万ルーブルと見積もられた]


従来の『第35艦船修理工場』乾ドックのサイズでは、「アドミラル・クズネツォフ」は入渠できませんでしたが、これを、同艦が入渠できるサイズに拡張する計画は以前から有り、PD-50沈没事故を受け、これが実行に移される事になりました。
19-0319d.jpg
19-0904b.jpg
[ムルマンスクの第35艦船修理工場は再構築(ペレストロイカ)される]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]

元々の『第35艦船修理工場』の2つの乾ドックを結合し、「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるサイズへ拡大されました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、ムルマンスク艦船修理工場の乾ドック拡張後にドック入りする]

なお、乾ドック拡張工事の最中、請負業者と発注者『第35艦船修理工場』との間で金銭トラブルが発生した為、2020年6月下旬に新たな請負業者として『オルゲネルゴストロイ』商会が選ばれ、工事が再開されました。
20-0823b.jpg
35dock-0917.jpg
[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグはウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代改装を行なっているムルマンスク艦船修理工場を視察した]

新たな乾ドックへの注水は2022年3月下旬に完了し、「アドミラル・クズネツォフ」の入渠は2022年4月に予定されていましたが、気象条件などの理由により、5月20日にずれ込みました。
22-0622c.jpg
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2022年4月に新たな乾ドックへ入渠する]

22-0728b.jpg
乾ドックは未だ正式の水密性扉が設置されておらず(セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建設中、2022年末までに完成予定)、暫定的な防水扉ドックの入り口を塞いで水を抜く作業は7月27日までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装工事を行なうムルマンスクの乾ドックの排水作業は完了した]

その後、ドックでしか出来ない吃水線より下の部分の作業が始まりました。
22-0815o.jpg

2022年12月中旬までにドックでの作業は完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックでの工事を完了し、進水を準備する]

12月20日に「アドミラル・クズネツォフ」乾ドックから進水させる作業が始まりました。
ただ、乾ドックには未だ正式の水密性扉が設置されておらず、入り口は暫定的に塞がれているだけなので、それを少しずつ開けてドック内へ注水する必要が有ります。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックからの出渠作業を開始した]

2022年12月22日11時頃(モスクワ時間)、乾ドックに居た「アドミラル・クズネツォフ」で小規模な火災が発生しました。
火災は左舷側の船室で発生し、6平方メートルが燃えましたが、11時30分頃に鎮火されました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで小規模な火災が発生し、鎮火された]

「アドミラル・クズネツォフ」乾ドックから出るのは2023年2月末頃に予定されています。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2023年2月に乾ドックから出る]
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2023年2月末に乾ドックから出る]

しかし2月21日、ムルマンスク周辺一帯の濃霧の為に作業は中断しました。


乾ドックから出た後、「アドミラル・クズネツォフ」『第35艦船修理工場』の岸壁で残りの工事を行ないます。
22-1217d.jpg

以前には、「アドミラル・クズネツォフ」は2023年末までに近代化改装を終えて復帰する予定でしたが、2024年初頭に延期される事になりました。
[ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2024年に近代化改装を終えてロシア海軍へ復帰する]

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも25年間の就航が可能となります。
つまり、2049年頃までは現役に留まるという事です。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは少なくとも2049年まで現役に留まる]

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」、小型対潜艦ウスチ・イリムスク、MPK-107はカムチャツカ沖で対潜戦闘演習を実施した

『タス通信』より
2023年2月21日10時6分配信
【カムチャツカで太平洋艦隊の艦支隊は仮想敵潜水艦を探知、破壊した】
タス通信、2月21日

コルベット「グレミャーシチー」、小型対潜艦「ウスチ・イリムスク」MPK-107で構成される太平洋艦隊捜索-打撃艦グループは、カムチャツカの演習で仮想敵潜水艦の破壊へ取り組んだ。
火曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「演習中に太平洋艦隊の海上射爆場で、コルベット"グレミャーシチー"乗組員は国籍不明の水中目標を探知しました。
小型対潜艦ウスチ・イリムスクとMPK-107は捜索海域へ到着し、探知範囲を狭めて"敵"潜水艦との接触を確立する活動を行ないました」

広報サービスは話した。

艦は、対抗して退避を試みる潜水艦との海戦の要素へ取り組んだ。
整然かつ有能な行動の結果、「敵」潜水艦は対潜兵器により仮想破壊された。

水中目標の役として太平洋艦隊潜水艦1隻が関わった。



23-0207a.jpg
プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」(337)は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2012年2月1日に起工され、2017年6月30日に進水、2020年12月29日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後もバルト海に留まり、2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。


2021年8月中旬頃にバルト海から出て、地中海へ向かう北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流し、8月13日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは英仏海峡へ入った]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2021年11月にウラジオストクへ到着する]

その後、同じくウラジオストクへ回航する潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」及び「ヴォルホフ」と合流して地中海へ入りました。

9月23日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月23日9時59分配信
【太平洋艦隊支隊は地中海から紅海へ向かった】

その後、アデン湾を通過して10月7日にインド洋へ入りました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月7日10時1分配信
【情報筋:太平洋艦隊支隊はインド洋を横断した】

10月16日にスリランカコロンボへ寄港後、10月19日にはスリランカ南部へ到達し、太平洋艦隊の担当海域へ入りました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月19日8時35分配信
【太平洋艦隊の新たな潜水艦とコルベットはスリランカを迂回した】

10月30日にはミャンマーティラワ港へ寄港しました。

太平洋艦隊の担当海域へ入った後、ウラジオストクから出迎えに来た給油船及び救助曳船と合流、11月16日にフィリピンマニラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはフィリピンのマニラへ寄港した]

その後、マニラを出航し、11月23日に沖縄本島宮古島の間を通過し、11月27日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月29日夜にウラジオストクへ到着し、翌11月30日にウラジオストク港内の金角湾埠頭で歓迎式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]


新年の祭日期間中の2022年1月3日にウラジオストク港内でダメージコントロール演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット「グレミャーシチー」はウラジオストク港でダメージコントロール演習を実施した]

2022年1月14日にはウラジオストク港内で対空防衛訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」とロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフはウラジオストク港で対空防衛訓練を実施した]

「グレミャーシチー」などロシア太平洋艦隊の20隻以上の艦船は、2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

日本海での洋上演習後にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

2月下旬にオホーツク海(とその下の北海道)の天候が急激に悪化した為、演習参加部隊は2月20日夜までにペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ退避しました。
[オホーツク海で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は悪天候の為にペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ退避した]

天候回復後、2月24日に演習参加部隊はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の沖(アヴァチンスキー湾)へ出航し、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」は、機雷掃討訓練と捜索救助ヘリコプターによる救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカ半島沖で機雷掃討訓練を実施した]

2月25日にはフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港で基地防空訓練を実施した]

その後、太平洋艦隊艦船部隊ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港で物資を補給して3月1日に同港を出航し、3月2日にはカムチャツカ沖で沿岸への艦砲射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット4隻はカムチャツカ半島沿岸で艦砲射撃演習を実施した]

3月4日には、カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nと艦船部隊がオホーツク海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対潜哨戒機と共に対潜戦闘訓練を実施した]
22-0309a.jpg

その後、太平洋艦隊艦船部隊太平洋を南下して津軽海峡を通過し、日本海へ入りました。
[【珍説】ロシア海軍艦船の津軽海峡通過は「日本けん制」「日本への脅し」]

3月14日までにウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

5月6日には日本海新型対潜ミサイル「オトヴェート」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月6日6時0分配信
【決定的な「オトヴェート:」:コルベット「グレミャーシチー」からの最新対潜複合体のミサイル発射映像】


2022年5月20日、他のロシア太平洋艦隊の主力水上艦と共にウラジオストクを出航しました。

22-0623d.jpg
5月末に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。

2022年6月3日、ロシア連邦国防省は、6月3日から10日まで太平洋上でロシア太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将指揮下の40隻以上の艦船と20機の航空機が参加する演習が実施されると発表しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月3日7時58分配信
【40隻以上の海軍の艦船は太平洋で演習を実施する】

6月9日、海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」(DD-103)は、北海道根室半島南東沖で太平洋艦隊水上艦部隊を確認しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月10日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

6月15日、コルベット「グレミャーシチー」太平洋上で対潜演習を実施し、その中で対潜ミサイル「オトヴェート」の模擬発射訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月15日9時25分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は仮想敵潜水艦狩りを行なった】

同じ6月15日、太平洋艦隊水上艦部隊北海道襟裳岬沖から千葉県犬吠岬沖へ向かった事が海上自衛隊により確認されました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

翌6月16日、太平洋艦隊水上艦部隊伊豆諸島海域を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月17日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


22-0623e.jpg
その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」と共に本隊と別れ、フィリピンへ向かいました。
(本隊は6月23日にウラジオストクへ帰投)

6月22日にフィリピンマニラ港へ寄港し、6月23日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はフィリピンのマニラ港訪問を終えて出航した]

6月25日にベトナムカムラン港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はベトナムを訪れた]

6月28日にカムラン港から出航し、南シナ海で戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」は南シナ海で戦闘演習を実施した]

7月1日に与那国島西表島の間の海域を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年7月2日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

7月4日には久場島大正島の間の海域を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年7月5日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

7月5日に東シナ海機雷掃討訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」は東シナ海で機雷掃討訓練を実施した]

7月5日夜に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年7月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

7月8日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」は太平洋演習と東南アジア遠征を終えてウラジオストクへ帰投した]

7月下旬(18-19日頃)にウラジオストクを出航し、7月20日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカへ行く]
22-0722b.jpg

7月23日にクリル諸島沖で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はクリル諸島(千島列島)沖で対空戦闘訓練を実施した]

7月25日にカムチャツカ半島ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ到着した]

2021年末に極東へ回航されて以来、ウラジオストクを拠点とし、沿海地方に駐留する艦と行動を共にしていた「グレミャーシチー」ですが、本来の所属部隊はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に駐留する第114水域保護艦旅団です。
(「グレミャーシチー」以外の太平洋艦隊の3隻の20380コルベットウラジオストクに駐留する第44対潜艦旅団所属)

7月31日の『ロシア海軍の日』にはペトロパヴロフスク・カムチャツキーの観艦式へ参加しました。


その後、またウラジオストクへ行き、2022年9月上旬に実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

9月2日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

9月6日、オホーツク海に居るコルベット「グレミャーシチー」は、距離300キロメートル以上の海上標的船へ巡航ミサイル「カリブル」(対艦型3M54)を発射しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はオホーツク海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

2022年12月26日の『対空防衛部隊の日』には、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー湾内で無人機を迎撃する対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はペトロパヴロフスク・カムチャツキー湾内で無人機の迎撃演習を実施した]


2023年1月12日にはカムチャツカ沖で海上砲戦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカ沖で砲撃戦訓練を実施した]

2月6日にペトロパヴロフスク・カムチャツキー港を出航し、オホーツク海側のカムチャツカ沖で実弾射撃訓練を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカ沖(オホーツク海側)で実弾射撃訓練を実施する]

その後、訓練を終えてペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖へ戻り、2月10日にはヘリコプターの発着訓練などを行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカ沖で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を実施した]


MPK-362.jpg
プロジェクト1124M小型対潜艦MPK-117『ハバロフスク造船工場』で1990年1月22日に起工され、1991年8月28日に進水、1992年2月11日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
就役当初はルースキー島パリス湾に駐留していました。
22-0813f.jpg
22-0813g.jpg

1996年にウラジオストク南部ウリス湾へ移転しました。
22-0813h.jpg

2007年7月22日にウスチ・イリムスク市と後援協定と締結しました。

2010年1月16日付でロシア海軍総司令官令により「ウスチ・イリムスク」と命名されました。

2015年初頭から2016年3月までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールを行ないました。
362-15-0205.jpg
362-15-0717.jpg

現在はウリス湾に駐留する第165水上艦旅団第11水域保護艦旅団に所属しています。

2022年8月7日にペトロパヴロフスク・カムチャツキー港を出航し、太平洋北西部での哨戒任務に就きました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦ホルムスクとウスチ・イリムスクは太平洋北西部で哨戒任務に就いた]


MPK-107-332.jpg
プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-107は、極東『ソヴィエト社会主義共和国連邦60周年記念ハバロフスク造船工場』で1988年2月22日に起工され、1990年6月5日に進水し、1991年3月14日に就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ編入され、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に駐留しています。

現在は第114水域防護艦旅団第117水域防護艦大隊に所属しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ方面に2個対潜打撃群を形成する]

2020年春からカムチャツカ方面の演習へ何度も参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊の小型対潜艦4隻と小型ロケット艦4隻は演習を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦と小型対潜艦はカムチャツカ半島沖で対潜演習を行なった]

2020年6月1日にペトロパヴロフスク・カムチャツキーを出航し、オホーツク海及び太平洋で1ヶ月間に渡り演習を行なった後、7月1日に帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第82号小型対潜艦と第107号小型対潜艦はオホーツク海及び太平洋への1ヶ月間の航海を終えてカムチャツカへ帰投した]

2022年2月上旬にカムチャツカ沖で実施された太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦はカムチャツカで対空防衛演習を実施した]


2023年2月21日、「グレミャーシチー」と2隻の小型対潜艦カムチャツカ沖で対潜戦闘演習を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ海軍及び中国海軍との海上合同演習の準備を進めている


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年2月20日11時13分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」はNATO諸国に不安を引き起こした】

南アフリカ共和国最大の港ダーバンで、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は大規模演習の準備を行なっている。
乗組員と指揮官は、インド洋海域での南アフリカ共和国及び中国との合同海軍演習の方針について話し合っている。

訓練の主な目的は、海賊との闘い、支援の提供、海上で遭難した人員、艦船の救助を含め、海洋ゾーンにおける脅威への対抗である。
北方艦隊艦船支隊指揮官によると、外国の艦はダーバン港へ移動中のフリゲートを注意深く追跡していた。

「通過した海岸沿いの国には、グレートブリテン、フランス、スペイン、ポルトガルが有りました。
彼らは注意を払っており、フリゲート"アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ"が近くを通過する事を光栄に思っていたかもしれません。
私達は何時も監視下にあり、彼らはそれについて心配していました。
ですが全体として、通常の海軍の国際協力の枠組みの範疇であり、基本的に挑発などは有りませんでした」
北方艦隊艦船支隊
指揮官オレグ・グラドキーは話した。

Exercise"MOSI"と呼ばれるロシア、南アフリカ共和国、中国の合同海軍演習は、インド洋で2月17日から27日まで行なわれる。
23-0216k.jpg
2月22日に艦は外洋で出航し、様々な海上作戦の要素へ取り組む。
フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、遠海及び大洋ゾーンにおける任務を果たす為に意図されている現代の多目的艦である。
それは極超音速ミサイル「ツィルコン」で武装している。



ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]

「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。
23-0110g.jpg
「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」ノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]

1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]

1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

この間、ポルトガル海軍フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]

2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」アゾレス諸島沖に居た)
23-0125a.jpg
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]

「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]

一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
23-0201a.jpg

2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]

2月10日には大西洋南部130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]
23-0214d.jpeg

2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]
23-0209l.jpg
2月17日にダーバンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のダーバンへ到着した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月17日~27日まで南アフリカ沖で行なわれる南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習へ参加します。
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習がインド洋南西部で始まる]
実際の海上での行動は2月22日から始まります。

この演習で「アドミラル・ゴルシコフ」は、極超音速ミサイル「ツィルコン」を実際に発射するようです。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2023年2月下旬の中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習中に極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射する]

ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でフメリニツキーのウクライナ軍無人機連隊基地と砲弾倉庫を攻撃した


『タス通信』より
2023年2月19日21時2分配信
【ロシア連邦国防省はフメリニツキー地域のウクライナ軍の無人機連隊の駐屯所の撃破を発表した】
モスクワ、2月19日/タス通信

ロシア連邦軍長距離高精度打撃ミサイルフメリニツキー地域ウクライナ軍第383無人機連隊の駐屯所とグレチャヌイ鉄道駅地域の砲弾倉庫を撃破した。
日曜日にロシア国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ中将は報道機関へ伝えた。

彼によると、ロシア軍海上発射長距離高精度ミサイルフメリニツキー市地域の第383無人機連隊の駐屯所と、フメリニツキー州グレチャヌイ鉄道駅地域の砲弾倉庫を撃破した。
23-0220g.jpg
23-0220h.jpg



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
初日には、少なくとも30基の「カリブル」が発射されたようです。
『WION』より
2022年3月5日4時23分配信
【ロシアのウクライナ攻撃:巡航ミサイル「カリブル」はシリアの戦場でテストされた】

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は10隻です。
[ロシア海軍黒海艦隊は4隻の巡航ミサイル「カリブル」搭載水上艦を黒海へ展開している]
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」)
フリゲート小型ロケット艦は8基、潜水艦は4基の「カリブル」を搭載しています。

なお、ロシア国防省の公式発表では「海上発射長距離高精度兵器」という呼称が使われる事が多いのですが、これは「カリブル」を指しています。

2月25日深夜~2月26日未明にも航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトームィル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


4月2日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、クレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてクレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月3日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦及び航空宇宙軍航空機は、オデッサ市石油精製工場燃料貯蔵所巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオデッサの石油精製工場と燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月4日夜、黒海艦隊小型ロケット艦は、オチャコフ市付近のウクライナ軍特殊部隊訓練センター巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオチャコフのウクライナ軍特殊部隊訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナへ7基の巡航ミサイル「カリブル」を一斉発射した]

4月7日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊フリゲート(おそらくは「アドミラル・エッセン」)は、ウクライナ軍の4ヶ所の燃料貯蔵所へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート(アドミラル・エッセン)は黒海からウクライナ軍の燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月10日未明、黒海艦隊フリゲートは、ドニプロペトロウシク州ズヴォネツィキ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは黒海からドニプロペトロウシク州へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドニプロペトロウシク州ドニプロ市南方の地対空ミサイルS-300が入っていた格納庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊しました。
このS-300は、ヨーロッパの国(おそらくは以前に供給を表明したスロバキア)からウクライナへ供給されたもののようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロ市郊外においてヨーロッパから供給されたS-300地対空ミサイルを巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

4月12日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、スタロコスチャンチニフ飛行場ハウルリフカの弾薬庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月13日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、サドヴォイ及びチュドニフウクライナ軍兵器庫巡航ミサイルを発射しました。
黒海艦隊小型ロケット艦が攻撃したのは、おそらくサドヴォイの方でしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の兵器倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月15日には黒海艦隊の艦がキエフ州「カリブル」を発射し、対空ミサイル対艦ミサイルなどを生産しているジュリャンスク機械製造工場の生産設備を破壊しました。
『イズベスチヤ』より
2022年4月15日10時33分配信
【ロシア連邦軍はキエフ郊外の軍施設へ「カリブル」で打撃を与えた】

4月22日には黒海艦隊フリゲートメリオラチヴネ(ドニプロペトロウシク州)へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍大隊を撃破しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月22日11時35分配信
【咆哮と炎:黒海艦隊のフリゲート艦上からミサイル「カリブル」がウクライナの軍事施設へ発射された】

4月27日には黒海艦隊フリゲートザポリージャアルミニウムコンビナートカリブルを発射し、そこに在った外国製兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月27日11時34分配信
【目標へ向かって:ウクライナ特殊作戦中の「カリブル」発射の映像】

4月29日には黒海艦隊潜水艦ファスチフ(キエフ州)クラスノシルカポロンネ(オデッサ州)カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月29日11時51分配信
【黒海艦隊の潜水艦からの「カリブル」発射の公開映像】

5月4日には黒海艦隊潜水艦ウクライナの軍事インフラへ2基の「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月4日12時34分配信
【水面下からの攻撃:ウクライナの軍事インフラへの黒海艦隊潜水艦の「カリブル」発射映像】

5月8日にはリヴィウ州カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月8日20時52分配信
【機会は残さない:どのようにロシア軍はウクライナの軍事インフラ及び西側の兵器を破壊したのか】

5月13日にはクレメンチュグカリブルを発射し、石油精製施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日10時55分配信
【ロシア連邦国防省はクレメンチュグのウクライナ石油精製工場の生産力を破壊したと発表した】

5月17日には黒海艦隊フリゲートチェルニーヒウ州スームィ州カリブルを発射し、ウクライナ軍訓練センターを破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月17日12時53分配信
【一斉射撃:ウクライナ軍事インフラへの黒海艦隊フリゲートの「カリブル」発射の映像】

5月21日には黒海艦隊フリゲートジトーミル州の鉄道駅へカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された各種兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月21日13時20分配信
【敵の目標へ:黒海艦隊フリゲートからの「カリブル」発射の映像】

5月23日には黒海艦隊潜水艦ジトーミル州マリン鉄道駅へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍第10山岳強襲旅団の車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月23日11時35分配信
【車両の破壊:ロシアの海上発射高精度ミサイル発射の映像】

5月25日には黒海艦隊フリゲートザポリージャへ3基のカリブルを発射し、モトールシーチの生産工場を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月25日14時24分配信
【ウクライナ軍事インフラへの「カリブル」の夜間発射の公開映像】

6月12日には黒海艦隊フリゲートテルノーピリ州へ4基のカリブルを発射し、兵器倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時55分
【4つの高精度打撃:黒海艦隊のフリゲート艦上からのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月14日にはチェルニゴフ州ウクライナ軍弾薬庫「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月14日11時28分配信
【ロシア国防省はチェルニゴフ近辺のウクライナ軍弾薬庫を「カリブル」で破壊したと発表した】

6月15日には黒海艦隊フリゲートリヴィウ州へ4基のカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された兵器用の弾薬倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月15日14時15分配信
【ウクライナの目標への命中:黒海艦隊フリゲートからのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月19日昼には黒海艦隊フリゲートドニプロペトロウシク州カリブルを発射し、ウクライナ軍指揮所を破壊しました。
同日夜には黒海艦隊フリゲートムィコラーイウ市カリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与されたM777 155mm榴弾砲や戦闘装甲車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月19日15時11分配信
【黒海艦隊のフリゲート乗組員はウクライナ軍の施設へ4基のミサイル「カリブル」を発射した】


6月26日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、チェルニーヒウ州、ジトーミル州、リヴィウ州ウクライナ軍訓練センターを攻撃しました。
公表された動画を見る限り、少なくとも7基の「カリブル」が夜間に発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ軍の訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月8日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州リマン海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機2基を破壊しました。
この「ハープーン」イギリスが供給したものです。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でオデッサ州のウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機を破壊した]

7月11日未明、黒海艦隊フリゲートドニプロペトロフスク州ラドゥシュノエ「カリブル」を発射し、アメリカから供給された兵器の弾薬の保管倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナでアメリカから供給された兵器の弾薬保管庫を破壊した]

7月13日、黒海艦隊フリゲートザポリージャ市の高電圧機器工場付近でウクライナ軍第45砲兵旅団多連装ロケット砲を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はザポリージャでウクライナ軍第45砲兵旅団の多連装ロケット砲を破壊した]

7月14日にはウクライナ空軍司令部が在るヴィーンヌィツャの将校集会所へ「カリブル」が発射され、建物は破壊されました。
ロシア国防省の動画を見る限り、「ブヤン-M」小型ロケット艦が3基の「カリブル」を発射しています。
「カリブル」が命中した時、この集会所ではウクライナ空軍司令部の代表と外国の代表団の兵器供給に関する会議が行なわれていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナ空軍と外国との兵器供給会議中のヴィーンヌィツャの将校集会所を破壊した]

7月20日にはオデッサ州ダチュノエ長距離海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の将兵200名以上を殺傷し、10両以上の車両を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ州のウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の駐屯地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月23日には「ブヤン-M」小型ロケット艦オデッサ市「カリブル」を発射しました。
(動画では4基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ市へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、ロシア航空宇宙軍航空機と共にキロヴォグラードカナトヴォ飛行場「カリブル」を発射しました。
(航空宇宙軍Kh-22が5基、カリブルが8基)
[ロシア海軍黒海艦隊はキロヴォグラードのカナトヴォ飛行場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月24日夜にフメリニツキー州ボグダノフツィ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬の貯蔵基地を破壊しました。
(動画では夜間に少なくとも3基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はフメリニツキー州のボグダノフツィへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月28日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、ロシア航空宇宙軍航空機及び戦術弾道ミサイル「イスカンデル」部隊と共にキエフ州リュテズチェルニゴフスク州ゴンチャロフスコエ(両方ともキエフ市の北方)へのミサイル攻撃を行ないました。
(合計で約20基のミサイルを発射、この内「カリブル」は6基)
黒海艦隊が攻撃したのは、ウクライナ軍第30機械化旅団が居たリュテズのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はキエフ州のウクライナ軍第30機械化旅団の駐留地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月8日、黒海艦隊フリゲートは、チェルカッシィ州ウマニ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは巡航ミサイル「カリブル」でチェルカッシィ州のウマニの弾薬倉庫を破壊した]

8月13日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、地上発射高精度ミサイル(「イスカンデル」?)と共にハリコフ州南部のガヴリロフカ駅付近を攻撃しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州南部のガヴリロフカへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月21日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州マイオルスコエ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSの弾薬倉庫と、それを護っていた西側の対空火器(ゲパルト?)を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはオデッサ州のHIMARS弾薬倉庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

その後、暫く「カリブル」による攻撃は無く、8月末になると西側では、ロシア軍「カリブル」を使い果たしたという見方まで出てきましたが、9月6日、黒海艦隊カリブル搭載艦(動画を見る限りフリゲート)は、ドニプロペトロウシク州カルピウカ「カリブル」を発射し、大型燃料貯蔵庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロペトロウシク州のカルピウカの大型燃料貯蔵庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

ロシア国防省による公式発表は有りませんが、9月11日夕方にハリコフ州火力発電所「カリブル」による攻撃を受け、ウクライナの一部で大規模な停電が発生しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州の火力発電所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

9月14日夜、クリヴィー・リフ近郊のカラチュノフスコエ貯水池のダムが「カリブル」による攻撃を受け、この近辺のインフレツィ川の水位が急激に上昇しました。
ウクライナ側は、この地域の川の水位の上昇によりへルソン方面のウクライナ軍部隊の渡河を妨害する為にダムを攻撃したと見ています。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でクリヴィー・リフのダムを破壊した]

それから暫く「カリブル」の攻撃は有りませんでしたが、ロシア黒海へ常時2-3隻の「カリブル」搭載艦を展開させており、ウクライナ軍南方作戦司令部は、10月10日朝の時点で黒海に6隻の「カリブル」搭載艦(水上艦4隻、潜水艦2隻、合計でミサイル40基)が展開していると発表しました。
『Fokus』より
2022年10月10日9時44分配信
【ウクライナを狙う40基の「カリブル」:黒海でミサイル搭載艦の数が増加-南方作戦司令部】

10月10日午前、ウクライナ側(クリヴィー・リフ市当局)によると、クリヴィー・リフへ14基の「カリブル」が発射されました。
つまり、少なくとも2隻の「カリブル」搭載艦ミサイルを発射した事になりますが、ロシア国防省が公表した動画を見る限り、その内の1隻はフリゲートのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリヴィー・リフへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
この他、ロシア軍ウクライナ全土を巡航ミサイル無人機で攻撃しました。

翌10月11日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、10基の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
同時にカスピ小艦隊「カリブル」搭載艦も10基以上の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
(カスピ小艦隊には4隻の「カリブル」搭載艦が居る)
前日と同様、「カリブル」だけではなく、ロシア航空宇宙軍空中発射巡航ミサイル無人機などによる空爆も同時に行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月14日、黒海艦隊フリゲートは、ウクライナ西部リヴォフ(リヴィウ)州ブロドゥイへ少なくとも5基の「カリブル」を発射し、同地に在る兵器庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはリヴィウ州のブロドゥイの兵器庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

10月17日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ「カリブル」を発射しました。
カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ16基程度の「カリブル」を発射しました。
同時にロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ領内へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナの軍事指揮施設とエネルギー施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月18日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限り「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射した]

10月19日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限りフリゲート)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省は具体的な攻撃場所を明らかにしていませんが、ウクライナ側の報道によると、少なくとも首都キエフには巡航ミサイル(「カリブル」或いは航空機発射のKh-101)が着弾しています。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ(キエフ)の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ各地への巡航ミサイル攻撃を続けましたが、黒海艦隊「カリブル」搭載艦による攻撃は10月20日と21日には行なわれませんでした。

ロシア海軍は関わっていませんが、10月21日の航空機発射巡航ミサイルによる攻撃では、ハリコフ(ハルキウ)市コムナール工場対艦ミサイル「ネプトゥン」の組立作業を行なっていた作業場も破壊されました。
これらのミサイルコムナール工場で組み立てられた後、ザポリージャ「モトール・シーチ」工場へ送って弾頭を装備する予定でしたが、今回の攻撃で全て破壊されたようです。
『Eadaily.com』より
2022年10月21日9時44分配信
【ハリコフでの爆発-対艦ミサイル「ネプトゥン」の作業場は破壊された】

10月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃が行なわれました。
黒海艦隊は16基の「カリブル」を発射しました(つまり水上艦2隻から)。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナへ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃は続けられました。

10月31日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、キーウ、ハルキウ、ポルタヴァ、ザポリージャ、ヴィーヌンツァ、オデーサ各州へ巡航ミサイル攻撃を行ないました。
(合計で40基以上の巡航ミサイルを発射)
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した]

11月15日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によるとフリゲート)は、ウクライナ全土(チェルニーヒウ州、ザカルパッチャ州ロシアが自国編入を宣言した4州以外の全州)へ合計90基以上の巡航ミサイルを発射しました。
(この内「カリブル」は20基程度、他は空中発射巡航ミサイルKh-101Kh-555)
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ全土への大規模な巡航ミサイル攻撃を実施した]

11月17日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によると小型ロケット艦)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
更に陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」(陸上発射長距離高精度兵器)を発射しました。
今回の主要攻撃目標は、ウクライナミサイル製造工場だったようです。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの兵器製造施設などを巡航ミサイルで攻撃した]

11月23日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によるとフリゲート)、そして更に陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」は、ウクライナ各地(リヴォフ州、フメリニツキー州、ヴィニーツァ州、キエフ州、ポルタワ州、ドニエプル州、スミイ州、クレメンチュグ市、クリヴォイ・ログ州、オデッサ州、ニコラエフ州)への大規模ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍とロシア陸軍はウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施した(2022年11月23日)]

ロシア国防省は、キエフ市内の被害はウクライナ軍対空ミサイルの落下によるものだと言っていますが、確かに、ウクライナ軍NASAMS(空対空ミサイルAIM-120 AMRAAMの地上発射型)がキエフの住宅地へ落下しています。
【TC Yildiz氏の2022年11月24日9時14分のツイート】


その後、暫くロシア軍による大規模ミサイル攻撃は無く、西側ではまたもロシアミサイルが枯渇したなどと言われていましたが、12月5日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(国防省の動画ではフリゲート)は、ウクライナのほぼ全域への大規模なミサイル攻撃を実施しました。
(第一波で巡航ミサイル約150基、第二波で約100基)
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍はウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施した(2022年12月5日)]

12月16日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ各地(ドニエプロペトロフスク州、キロヴォグラード州、ハリコフ市、コロステン市、ジトーミル州、ポルタワ州など)への大規模ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア航空宇宙軍及びロシア海軍、ウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施(2022年12月16日)]

12月29日、ロシア航空宇宙軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ全土へ巡航ミサイル120基以上を発射しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した(2022年12月29日)]


2023年1月14日、ロシア連邦軍は、ウクライナ全土(ハリコフ、リヴォフ、オデッサ、イワノ-フランコフスク、キエフ、ザポリージャ、ヴィニツァ州)へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省「ミサイル打撃」としか言っていませんが、航空宇宙軍爆撃機のみならず、黒海艦隊「カリブル」搭載艦数隻も参加しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した(2023年1月14日)]

1月26日、ロシア航空宇宙軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、ウクライナへ巡航ミサイルを発射(2023年1月26日)]

2月10日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイル(28基の「カリブル」を含む71基の巡航ミサイル)を発射しました。
この他、陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」(ロシア国防省発表では「陸上発射長距離高精度兵器」と言われている)、そして無人機による攻撃も行なわれました。
この攻撃により、ウクライナリヴォフ、ジトーミル、ザポリージャ、イワノ-フランコフスク、フメリニツキー、ヴィニツァ、ハリコフ、キエフ、オデッサ、ドニエプロペトロフスク(クリヴォイ・ログ)で爆発が報告され、電力インフラに被害を受けました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍、ロシア陸軍)、高精度兵器(巡航ミサイル/弾道ミサイル)によりウクライナ各地を攻撃(2023年2月10日)]

2月16日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
この攻撃により、ウクライナオデッサ、ポルタワ(クレメンチュグ)、キロヴォグラード、ドニエプロペトロフスク、ニコラエフ、キスムイ、チェルカッシィ、クラマトルスクで爆発が報告され、電力インフラに被害を受けました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、巡航ミサイルによりウクライナ各地を攻撃(2023年2月16日)]

2月19日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ西部フメリニツキー市ウクライナ軍第383無人機連隊の基地と、その近辺の砲弾倉庫巡航ミサイルを発射しました。

ロシア海軍太平洋艦隊に原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦の新たな師団が編成される

『イズベスチヤ』より
2023年2月20日0時0分配信
【海のボス:カムチャツカに新たな潜水艦師団が作成される】

部隊は無人機「ポセイドン」を搭載できる。
23-0220c.jpg

カムチャツカで新たな潜水艦師団の形成が計画されている。
それは2隻の潜水艦「ベルゴロド」「ハバロフスク」、そして更に支援船を軍備として受け入れる。
艦の為の沿岸インフラの建設は既に完了している。
師団が果たす任務は明らかにされていない。
専門家の見立てでは、それは無人機「ポセイドン」、そして更には深海ロボットとの関連は否定できない。

[第3の師団]
『イズベスチヤ』
軍当局の情報筋が話したように、現在、カムチャツカへ新たな原子力潜水艦師団を形成する問題は「研究中」である。
この問題についての最終的な決定は未だ下されていない。
その編制には潜水艦のみならず、補助水上船の加入も計画されている。
更には、部隊が如何なる番号を受け取るのかも未だ不明である。

現在、カムチャツカには2個原子力潜水艦師団が駐留している。
22-0928e.jpg
22-0928f.jpg
23-0220e.jpg
第25師団には大陸間弾道ミサイルを持つロケット水中巡洋艦が含まれる。
第10師団有翼ミサイル及び魚雷を持つ多目的潜水艦である。
双方の師団は、新たなプロジェクト「ボレイ-A」及び「ヤーセン-M」で積極的に再装備されている。

『イズベスチヤ』が利用できる仲裁裁判所の文書によると、クラシェニーンニコフ湾にはプロジェクト09851潜水艦「ハバロフスク」及び09852「ベルゴロド」の為の沿岸インフラが建設され、そして更にはプロジェクト20183支援船が完成している。
国家契約による作業の第1段階は2015年に完了した。

太平洋艦隊潜水艦部隊司令官ウラジーミル・ドミトリエフ中将は、ロシア太平洋艦隊は世界に比類なきものを含む最新の戦闘艦を受け取ると以前に述べた。
彼によると、それは、既に知られている艦隊が再装備するプロジェクト「ボレイ-A」ロケット艦及び「ヤーセン-M」多目的艦を指すものでは無い。

「ハバロフスクとベルゴロドは特別な潜水艦です。
そして、これらに関する公開情報は殆ど有りません」

軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
19-0403a.jpg
「例えば、ハバロフスクの外観は未だ不明です。
その船体については想像図しか有りません。
おそらく、この潜水艦は大深度へ潜航できるでしょう」


しかしながら、「ベルゴロド」は深海調査の為に意図されていると専門家は続けた。
「それも含め、原子力深海ステーションと水中ロボットの搭載艦です。
双方の潜水艦は、ロシアの戦略原子力水中無人機ポセイドンプロジェクトで言及されています。
ベルゴロドは試験台であり、ハバロフスクは戦略無人機の標準搭載艦になると考えられます」


これらの潜水艦を1つの師団に統合する事は、完全に理解でき、論理的な決定であるとドミトリー・ボルテンコフは確信する。
これにより、特別な潜水艦の保守と運用の保証が可能となる。

「北方艦隊は、既に同様の連合部隊~第29潜水艦師団を持っています」
軍事歴史家は指摘した。
「それには、原子力深海ステーション、そして更には水中搭載艦を含む独特な深海システム全体が含まれています」
23-0220d.jpg

[水中スペツナズ]
プロジェクト09851
及び09852原子力潜水艦は、艦隊が現在保有している潜水艦とは大きく異なる。

1992年に起工されたプロジェクト09852「ベルゴロド」は、最も珍しい潜水艦の1隻であるのみならず、世界最大の戦闘潜水艦である。
その全長は184メートルであり、最大のプロジェクト941「タイフーン」水中ロケット艦よりも12メートル長い。
前世紀の1990年代には資金不足が故に、その建造は長期に渡り保留されていた。
23-0220i.jpg
2012年12月20日になってから、元とは大きく異なる完全に新たなプロジェクトにより艦は再起工された。

昨年7月、潜水艦海軍へ引き渡された。
それは既に何度か海上へ出ている。
ロシアのメディアは、「ベルゴロド」ポセイドンの試験台になると報じた。
潜水艦は、原子力無人機の輸送、発射、制御、誘導を行なう必要が有る。
プロジェクト09851のトップ「ハバロフスク」を含め、何隻かの潜水艦がシリーズ搭載艦となる。

大型原子力潜水艦「ハバロフスク」は、2014年7月27日に生産合同『セヴマシュ』で起工された。
公式情報によると、潜水艦は様々な科学的課題を解決し、捜索-救助活動の実施の為に意図されている。
しかし国防省は、深海救助・自律無人水中装置の搭載艦としても使用できる事を隠していない。
進水は今年中に予定されている。

核動力装置と無制限の航行距離を持つ水中装置「ポセイドン」の作成は、ウラジーミル・プーチンの2018年3月の連邦議会教書演説で初めて発表された。
大統領によると、このような無人機は通常弾頭と核弾頭の両方を装備できる為、広範囲の目標を撃破できる。

[補助部隊]
潜水艦
に加えて、新たな師団は支援船も受け取る。
プロジェクト20183多目的補給船は、艦隊の行動海域を監視し、試験を実施し、海底の危険な物体を探知する為に使用できる。
23-0220b.jpg
それは更に、捜索救助活動、浚渫作業、曳航、海底機器の設置、沈没船や、潜在的或いは環境的危険性のある物体を引き揚げる事も出来る。

補給船及び海上兵器輸送船ヴァージョンに加え、プロジェクト20180及び20183の他の幾つかの派生型が海軍の為に竣工或いは起工された。
その船体は、ロシア周辺の北方海域に適した強化砕氷クラスとして設計されている。

プロジェクト20183船の全長は96メートル、排水量は約5500トン、14ノットの速力を発揮できる。
1隻の乗組員は60名。

ロシア海軍には、既にこのような3隻の船が在り、もう2隻の建造が進められている。
現在、最も完成に近いプロジェクト20183「アカデミック・マケーエフ」である。
太平洋艦隊の為に意図されている船は、2024年には準備が整うと伝えられている。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】

プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っている)
18-0302a.png

この「原子力無人水中装置」(ポセイドン)の全長は24メートル程度と推測されており、これは日本海軍甲標的と大体同じくらいのサイズになります。
poseidon-1.jpg
poseidon-2.jpg


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器であり、その開発は1980年代末に始まりました。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン]


その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発が進められています。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)と救助曳船「ズヴェズドーチカ」(2010年7月24日就役)も試験に従事しているようです。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

試験潜水艦「サロフ」
B90.jpg

救助曳船「ズヴェズドーチカ」
(曳航しているのは「ポセイドン」の試験台)
600.jpg

「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

ロシア海軍は、「ポセイドン」北方艦隊太平洋艦隊へ配備します。
[ロシア海軍は合計32基のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを太平洋艦隊と北方艦隊へ配備する]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で2012年12月20日に再起工され、2019年4月23日に進水し、2022年7月8日に就役しました。
[プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはロシア海軍へ就役した]

「ベルゴロド」は未だ「ポセイドン」の実弾の発射試験は行なっていませんが、2022年末までに「ポセイドン」のモックアップの射出試験は完了しました。
[ロシア海軍の最新特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは原子力水中無人機ポセイドンのモックアップの投射試験を完了した]

2023年1月中旬には「ポセイドン」の実弾の第1号の製造が完了し、「ベルゴロド」へ搭載されます。
[大洋多目的システム(原子力水中無人機)ポセイドンの製造が始まった]


「ベルゴロド」に次いで「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)が『セヴマシュ』で建造されていますが、工事は後回しにされているらしく(『セヴマシュ』戦略原子力潜水艦多目的原子力潜水艦も建造している)、進水も予定より大幅に遅れています。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン搭載特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクは2021年秋に進水する]


将来的には、既に就役している「ベルゴロド」と、今後就役する「ハバロフスク」太平洋艦隊へ配備され、カムチャツカ原潜基地ヴィリュチンスクには、「ポセイドン」搭載原潜の新たな潜水艦師団が創設されるようです。

新たな師団には、「ポセイドン」搭載原潜の他にプロジェクト20183支援船も加わります。

プロジェクト20183大洋調査研究船「アカデミック・アレクサンドロフ」は2020年3月に就役し、北方艦隊へ編入されています。
20-0413c.jpg
[ロシア海軍北方艦隊の最新大洋調査研究船アカデミック・アレクサンドロフは北極での調査航海を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した]

23-0220a.jpg
現在、プロジェクト20183TV海上兵器輸送船「アカデミック・マケーエフ」セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で建造されていますが(2015年7月23日起工、2023年進水予定、2024年12月就役予定)、同船が新師団へ編入されるようです。

なお、準同型船のプロジェクト20180TV海上兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」(2015年12月18日就役)も太平洋艦隊へ配備され、カムチャツカに駐留しています。
15-1219a.jpeg
[ロシア海軍の最新鋭兵器輸送船アカデミック・コワリョーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海作戦連合部隊の旗艦を務めている

SF461-af-kasatonov.jpg
『タス通信』より
2023年2月19日8時22分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」はロシア海軍地中海戦隊を率いている】
モスクワ、2月19日/タス通信

北方艦隊プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、現在、地中海で戦闘任務を果たしている。
『タス通信』軍当局に近い情報筋より伝えられた。

「フリゲートは現在、地中海に滞在しており、1等艦としての地位により、この海域のロシア海軍常設作戦連合部隊を率いています」
彼は話した。

以前には、「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の遠距離航海については伝えられなかった。

土曜日にロシア国防省が指摘したように、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将がウシャコーフ勲章北方艦隊第43ロケット艦師団へ授与した事に関連し、現在、同部隊の2隻のフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、世界の大洋で遠距離航海任務を遂行している。

以前に伝えられたように「アドミラル・ゴルシコフ」南アフリカ共和国沿岸に在り、そこで同国及び中国の海軍との合同演習へ参加する。
南アフリカ共和国国防省は、演習の活動段階は2月22日に始まると通知した。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水し、2020年7月21日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]

ロシア海軍へ就役した「アドミラル・カサトノフ」は、7月26日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルクネヴァ川で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

その後もバルト海に留まっていましたが、2020年9月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かっている]

9月15日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクへ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、「アドミラル・カサトノフ」白海へ移動し、9月29日には有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上へ発射した]

10月2日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海からセヴェロモルスクへ帰投した]

「アドミラル・カサトノフ」は各種演習や乗組員の錬成訓練を行なう為、10月15日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で演習を行なう]

数日後に帰投した後、今度は対潜演習を行なう為、10月20日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なう]

バレンツ海で対潜演習を行なった後、10月24日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なった後に帰投した]

この時、新型対潜ミサイル「オトヴェート」の発射試験も行なわれました。
[ロシア海軍の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は完了した]

11月7日、バレンツ海白海で戦闘訓練を行なう為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海で戦闘訓練を行なう]

バレンツ海での戦闘訓練の後、11月11日に白海沿岸のセヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロドヴィンスクへ到着した]

翌11月12日、「アドミラル・カサトノフ」白海有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場の地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

11月14日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海での演習を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

12月初頭には「アドミラル・カサトノフ」乗組員へ新型コロナウイルスのワクチン接種が行なわれました。


21-0127b.jpg
2020年12月30日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクから出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は遠距離航海へ出発した]

出航後、バレンツ海救助曳船「ニコライ・チケル」(1989年4月12日就役)と合流しました。
『Marine Traffic』より
【曳船「ニコライ・チケル」】

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は2021年の新年をノルウェー海で迎え、その後にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過、1月11日にはビスケー湾を抜けて大西洋上へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は大西洋へ出た]
20-1229b.jpg

1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

1月15日にバルト艦隊中型海洋給油船「コラ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

1月18日にアルジェリアアルジェ港へ寄港しました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアのアルジェ港を訪れた]
20-0811b.jpg
20-0811c.jpg

1月20日にアルジェ港を出航し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアを去った]

1月22日から地中海中部(マルタ海峡付近)で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海中部で演習を開始した]

1月26日、「ニコライ・チケル」地中海東部キプロス島南部のリマソール港を訪れました。
20-1220c.jpg
[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を訪れた]

1月27日、「アドミラル・カサトノフ」地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月28日、「ニコライ・チケル」リマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を去った]
20-1020b.jpg
20-1020c.jpg
その後、「ニコライ・チケル」「アドミラル・カサトノフ」は合流し、2月3日にはギリシャピレウス港を訪れました。

[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャのピレウス港を訪れた]

2月5日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャを去った]

そして、地中海東部で行動中の「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」へ、北方艦隊プロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流する事になり、2月初頭にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマは地中海東部でフリゲート"アドミラル・カサトノフ"と合流する]

『Marine Traffic』より
【給油船「ヴャジマ」】

一方、「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は、2月16日にエジプトアレクサンドリア港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はエジプトのアレクサンドリア港を訪問した]

最近は世界的なコロナウイルス流行の為、外国港を訪れても乗組員の市内旅行は行なわれていませんでしたが、今回のアレクサンドリア訪問では、久しぶりに市内旅行が実施されました。

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は、2月18日午後にアレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、「アドミラル・カサトノフ」エーゲ海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はエーゲ海に居る]
21-0225a.jpg

一方、「ヴャジマ」「ニコライ・チケル」は、3月2日にキプロス島南部のリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマと救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港へ寄港した]

同じ3月2日、「アドミラル・カサトノフ」は、マルマリス近郊のトルコ海軍基地アクザス・カラーガチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はトルコ海軍基地を訪れた]
21-0303e.jpg
21-0303f.jpg

「アドミラル・カサトノフ」は3月4日にアクサズ・カラーガチから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はトルコのアクサズ海軍基地を去った]

翌3月5日、「ヴャジマ」「ニコライ・チケル」リマソール港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマと救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を去った]

3月8日、今度は「アドミラル・カサトノフ」リマソール港へ寄港し、3月10日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はキプロスのリマソール港へ寄港した]

その後、「アドミラル・カサトノフ」は西へ向かい、3月17日にはクレタ島南東海域で行動していました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクレタ島沖に居る]

3月22日に給油船「ヴャジマ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクレタ島沖で洋上給油を受けた]

3月24日に再びギリシャピレウス港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は再びギリシャのピレウス港を訪れた]

「アドミラル・カサトノフ」は3月26日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャを去った]

21-0330z.jpg
その後、「アドミラル・カサトノフ」と随伴船は地中海を東進し、3月29日に「ヴャジマ」から洋上給油を受け、3月30日には地中海中央部(アルジェリア東方沖付近)で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海中央部で潜水艦捜索演習を行なった]

4月1日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海を去った]

その後、ビスケー湾を通過し、4月5日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は英仏海峡を通過する]

しかし、海峡を通過中に嵐に遭遇した為、セーヌ湾で数日間停泊しました。
21-0409a.jpg
その後、再び移動を開始し、4月8日にパ・ド・カレーを通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は英仏海峡を通過した]

4月10日にはノルウェー海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なう]

4月16日に救助曳船「ニコライ・チケル」セヴェロモルスクへ帰投し、翌4月17日には中型海洋給油船「ヴャジマ」ムルマンスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマと救助曳船ニコライ・チケルは地中海遠征から帰投した]

一方、「アドミラル・カサトノフ」バレンツ海で行なわれた北方艦隊の演習へ参加した後、4月23日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

2021年6月初頭にセヴェロモルスクを出航し、6月13日にバルト海沿岸のクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクロンシュタットへ到着した]
「アドミラル・カサトノフ」は、6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催された第10回国際海軍サロン『IMDS-2021』で展示されました。
22-0112a.jpg
22-0112b.jpg

7月25日の『ロシア海軍の日』にはネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
22-0123c.jpg

観艦式が終わった後にクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。

8月4日から北方艦隊指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習を開始しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]

8月6日にはキぺロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142北東大西洋へ進出し、観艦式参加艦部隊と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋で北方艦隊艦船部隊と合同演習を行なった]

8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した]

9月上旬に行なわれた北方艦隊北極圏演習へ参加し、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」と共に地対艦ミサイル部隊と合同訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月11日12時10分配信
【北方艦隊のロケット兵は北極圏の演習で仮想敵艦グループを破壊した】

2022年1月11日にバレンツ海艦載ヘリコプターの着艦訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はバレンツ海でヘリコプターの着艦訓練を実施した]

1月18日にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、中型海洋給油船「ヴャジマ」と一緒にバレンツ海で隊列を組んで航行訓練や洋上補給訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船はバレンツ海で航行訓練を行なった]

1月22日には、北方艦隊第45航空・防空軍第830独立艦載対潜ヘリコプター航空連隊所属の艦載ヘリコプターKa-27の発着艦訓練をバレンツ海で実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はバレンツ海でヘリコプターKa-27の発着艦訓練を実施した]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として北東大西洋地中海で演習を行なう為、2022年1月26日にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)と共にセヴェロモルスク港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは演習へ参加する為に出航した]

北方艦隊艦船部隊バレンツ海を離れてノルウェー海を南下し、1月末には同海域で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
この部隊に随伴している給油船「ヴャジマ」の位置から見て、訓練はノルウェー海南部で行なわれたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はノルウェー海南部で潜水艦の捜索訓練を実施した]

2月2日、ヴォログダ州キペロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142バレンツ海ノルウェー海を経由して北東大西洋へ進出し、潜水艦捜索演習を行ないました。
更に、北東大西洋アイルランド南方海域に居るロシア海軍艦船部隊、つまり北方艦隊艦船部隊の上空を飛行しました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋(アイルランド南方海域)で潜水艦捜索演習を実施した]

2月4日、北方艦隊艦船部隊北東大西洋(アイルランド周辺海域)で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北東大西洋(アイルランド南方海域)で対空戦闘訓練を実施した]

ただ、演習はアイルランド政府の要請も有り、同国の排他的経済水域の外で行なわれました。
[2022年2月上旬のロシア海軍の北東大西洋演習はアイルランドの排他的経済水域の外で実施される]

その後、北方艦隊艦船部隊大西洋を南下し、2月7日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、その後、地中海東部へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

3月12日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海で対潜戦闘訓練を実施した]

その後、一緒に地中海へ行った「マルシャル・ウスチーノフ」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は母港へ帰投しましたが、「アドミラル・カサトノフ」地中海東部に留まり続けており、地中海ロシア海軍作戦連合部隊の旗艦を務めています。


現在、地中海には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海に滞在
21-1123m.jpg

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海に滞在
22-0123a.jpg

対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」
:2022年2月中旬から地中海に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」:2022年8月下旬から地中海に滞在
原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」2022年9月初頭から地中海に滞在
中型偵察艦「ユーリー・イワノフ」:2023年1月上旬から地中海に滞在

[バルト艦隊]
コルベット「ソーブラジテルヌイ」
2022年10月中旬から地中海に滞在
コルベット「ストイーキー」2022年10月中旬から地中海に滞在

ロシア海軍北方艦隊の第43ロケット艦師団はウシャコーフ勲章を授与された


『タス通信』より
2023年2月19日17時33分配信
【海軍総司令官は北方艦隊のロケット艦師団へウシャコーフ勲章を授与した】
ムルマンスク、2月18日/タス通信

ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフは、ロシア海軍の最大の水上艦部隊である北方艦隊第43ロケット艦師団ウシャコーフ勲章を授与し、この勲章を授けられたロシア海軍最初の部隊となった。
式典は土曜日に北方艦隊主要基地~ムルマンスク州セヴェロモルスクで開催された。
国防省の情報・マスコミュニケーション部は発表した。
43D1.jpg
43D2.jpg
43D3.jpg
43D4.jpg

「軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、ロシア海軍の最大の水上艦部隊である北方艦隊の赤旗第43ロケット艦師団へウシャコーフ勲章を授与しました。
ニコライ・エフメノフ大将は、自らウシャコーフ勲章とリボンを師団の旗へ付けました」

声明では、こう述べられた。

将兵を前にして海軍総司令官は、ロシアの防衛力強化への連合部隊の貢献を指摘し、そして更には様々なクラスの打撃艦重航空巡洋艦及び原子力ロケット巡洋艦、最新フリゲート高精度兵器極超音速兵器の搭載艦~に習熟する船員の優位性を強調したと国防省は付け加えた。
式典には北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフも出席した。

北方艦隊第43ロケット艦師団は、ウシャコーフ勲章を授与された海軍の最初の連合部隊となった。
その構成には、勲章を授与された艦が2隻居る~地中海での戦闘勤務の結果によりウシャコーフ勲章を授与された重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」と、ロシア海軍の現代史において初めてナヒーモフ勲章を授与された最初の艦である重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」

現在、同部隊の2隻のフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、世界の大洋で遠距離航海任務を遂行している。



ロシア北方艦隊の水上艦部隊である第43ロケット艦師団セヴェロモルスクに駐留しており、ロシア海軍で唯一「航空母艦」(重航空巡洋艦)が在籍している「航空戦隊」です。
(「アドミラル・クズネツォフ」は2018年春からムルマンスクで近代化改装中)
23-0219b.jpg
23-0219c.jpg
現在の司令官はオレグ・グラドコ1等海佐が務めています。
(現在はフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に座乗して遠距離航海中)

第43ロケット艦師団には、現在6隻の水上艦が所属しています。
ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」(1991年1月20日就役)
ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)
戦隊水雷艦「アドミラル・ウシャコーフ」(1994年4月17日就役)
フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(2018年7月28日就役)
フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」(2020年7月21日就役)

この他、1990年代末から予備役となり、2013年夏以降に近代化改装を行なっている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」も、現役復帰後は同師団へ編入されます。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは核燃料を搭載する]

ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のダーバンへ到着した


『ロシア・トゥデイ』より
2023年2月17日15時22分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はインド洋での演習に到着した】

ロシアフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」南アフリカダーバンに到着し、インド洋でのロシア、南アフリカ共和国、中国の合同海軍演習へ参加する。

これは、極超音速ミサイル複合体「ツィルコン」を搭載した艦の最初の遠距離航海である。

演習にはロシアからフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と共に中型海洋給油船「カーマ」が参加する。
演習は、2月17日から27日まで実施される。
23-0216k.jpg



ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]

「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。
23-0110g.jpg
「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」ノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]

1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]

1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

この間、ポルトガル海軍フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]

2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」アゾレス諸島沖に居た)
23-0125a.jpg
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]

「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]

一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
23-0201a.jpg

2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]

2月10日には大西洋南部130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]
23-0214d.jpeg

2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]
23-0209l.jpg
2月17日にダーバンへ到着しました。

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月17日~27日まで南アフリカ沖で行なわれる南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習へ参加します。
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習がインド洋南西部で始まる]

この演習で「アドミラル・ゴルシコフ」は、極超音速ミサイル「ツィルコン」を実際に発射するようです。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2023年2月下旬の中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習中に極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射する]

近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2023年2月末に乾ドックから出る

23-0218b.jpg
『タス通信』より
2023年2月18日9時6分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」のドックからの出渠操作は2月末に完了する】
モスクワ、2月18日/タス通信

重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の乾ドックからの出渠操作は2月末に完了する。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

「(2022年)12月20日に始まった『第35艦船修理工場』の乾ドックからの航空母艦の出渠作業は続いており、2月下旬(2月21日~28日)に完了予定です」
彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、航空母艦『第35艦船修理工場』乾ドックからの出渠操作は約1ヶ月間続くと予想されていた。
艦は2022年5月にドックへ入り、6月に修理と近代化の作業が始まった。




ロシア海軍唯一の「航空母艦」ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月21日就役)は、シリア作戦(2016年11月~2017年1月)から帰投した翌年の2018年4月23日に近代化改装の契約が締結され、その直後にムルマンスク『第35艦船修理工場』(セヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』の傘下)で改装工事が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるようです。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』により、「アドミラル・クズネツォフ」の新たな近代化改装案が作成されました。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装の際に新たな航空機管制複合体を装備します。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな航空機管制複合体レジストル-Eを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

「アドミラル・クズネツォフ」機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換される事になり、2018年7月下旬からボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

蒸気タービン機関自体も大規模な修復が行なわれます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、サンクトペテルブルク『バルト工場』で新たに製造されたボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。

「アドミラル・クズネツォフ」の火災探知システムは、予算の都合の為か、半分だけが新型に取り換えられることになるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは火災探知システムの半分を新型に替える]

更には、電力供給体系(ケーブル線)の一部も更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは電力供給体系を部分的に更新する]


「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
18-0901d.jpg
19-0208g.jpg
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]

2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下したクレーンは、12月下旬に撤去されました。
[浮きドックPD-50の沈没事故により航空母艦アドミラル・クズネツォフの飛行甲板へ落下したクレーンは完全に撤去されている]


2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

この火災により、「アドミラル・クズネツォフ」第1発電機区画が全焼しましたが、致命的な損傷は受けておらず、修理及び近代化改装作業は続行されています。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する]

『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏によると、「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害額は、3億ルーブル~3億5000万ルーブルになるとの事です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災の損害額は3億5000万ルーブルと見積もられた]


従来の『第35艦船修理工場』乾ドックのサイズでは、「アドミラル・クズネツォフ」は入渠できませんでしたが、これを、同艦が入渠できるサイズに拡張する計画は以前から有り、PD-50沈没事故を受け、これが実行に移される事になりました。
19-0319d.jpg
19-0904b.jpg
[ムルマンスクの第35艦船修理工場は再構築(ペレストロイカ)される]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]

元々の『第35艦船修理工場』の2つの乾ドックを結合し、「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるサイズへ拡大されました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、ムルマンスク艦船修理工場の乾ドック拡張後にドック入りする]

なお、乾ドック拡張工事の最中、請負業者と発注者『第35艦船修理工場』との間で金銭トラブルが発生した為、2020年6月下旬に新たな請負業者として『オルゲネルゴストロイ』商会が選ばれ、工事が再開されました。
20-0823b.jpg
35dock-0917.jpg
[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグはウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代改装を行なっているムルマンスク艦船修理工場を視察した]

新たな乾ドックへの注水は2022年3月下旬に完了し、「アドミラル・クズネツォフ」の入渠は2022年4月に予定されていましたが、気象条件などの理由により、5月20日にずれ込みました。
22-0622c.jpg
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2022年4月に新たな乾ドックへ入渠する]

22-0728b.jpg
乾ドックは未だ正式の水密性扉が設置されておらず(セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建設中、2022年末までに完成予定)、暫定的な防水扉ドックの入り口を塞いで水を抜く作業は7月27日までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装工事を行なうムルマンスクの乾ドックの排水作業は完了した]

その後、ドックでしか出来ない吃水線より下の部分の作業が始まりました。
22-0815o.jpg

2022年12月中旬までにドックでの作業は完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックでの工事を完了し、進水を準備する]

12月20日に「アドミラル・クズネツォフ」乾ドックから進水させる作業が始まりました。
ただ、乾ドックには未だ正式の水密性扉が設置されておらず、入り口は暫定的に塞がれているだけなので、それを少しずつ開けてドック内へ注水する必要が有ります。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックからの出渠作業を開始した]

2022年12月22日11時頃(モスクワ時間)、乾ドックに居た「アドミラル・クズネツォフ」で小規模な火災が発生しました。
火災は左舷側の船室で発生し、6平方メートルが燃えましたが、11時30分頃に鎮火されました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで小規模な火災が発生し、鎮火された]

「アドミラル・クズネツォフ」乾ドックから出るのは2023年2月末頃になるようです。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2023年2月に乾ドックから出る]

乾ドックから出た後、「アドミラル・クズネツォフ」『第35艦船修理工場』の岸壁で残りの工事を行ないます。
22-1217d.jpg

以前には、「アドミラル・クズネツォフ」は2023年末までに近代化改装を終えて復帰する予定でしたが、2024年初頭に延期される事になりました。
[ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2024年に近代化改装を終えてロシア海軍へ復帰する]

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも25年間の就航が可能となります。
つまり、2049年頃までは現役に留まるという事です。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは少なくとも2049年まで現役に留まる]

ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、巡航ミサイルによりウクライナ各地を攻撃(2023年2月16日)


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年2月17日14時2分配信
【ロシア連邦国防省はミサイル打撃の結果、戦闘員グループへの燃料補給が阻止されたと発表した】

2月16日、ロシア軍ウクライナ軍へ燃料を供給している企業に対し、高精度兵器による集中ミサイル打撃を与えた。
打撃の目標は達成された~全ての指定施設は撃破された。

ロシア国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフが伝えたように、打撃には空中発射及び海上発射の長距離ミサイルが使用された。
その結果、敵の燃料補給は阻止された。
更に、爆発物、火薬、固体ロケット燃料を生産するウクライナの能力も削減された。

以前、ロシア軍は、敵の燃料及び潤滑油の貯蔵施設を破壊した。
それはポルタワ市地域に在った。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
初日には、少なくとも30基の「カリブル」が発射されたようです。
『WION』より
2022年3月5日4時23分配信
【ロシアのウクライナ攻撃:巡航ミサイル「カリブル」はシリアの戦場でテストされた】

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は10隻です。
[ロシア海軍黒海艦隊は4隻の巡航ミサイル「カリブル」搭載水上艦を黒海へ展開している]
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」)
フリゲート小型ロケット艦は8基、潜水艦は4基の「カリブル」を搭載しています。

なお、ロシア国防省の公式発表では「海上発射長距離高精度兵器」という呼称が使われる事が多いのですが、これは「カリブル」を指しています。

2月25日深夜~2月26日未明にも航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトームィル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


4月2日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、クレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてクレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月3日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦及び航空宇宙軍航空機は、オデッサ市石油精製工場燃料貯蔵所巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオデッサの石油精製工場と燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月4日夜、黒海艦隊小型ロケット艦は、オチャコフ市付近のウクライナ軍特殊部隊訓練センター巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオチャコフのウクライナ軍特殊部隊訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナへ7基の巡航ミサイル「カリブル」を一斉発射した]

4月7日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊フリゲート(おそらくは「アドミラル・エッセン」)は、ウクライナ軍の4ヶ所の燃料貯蔵所へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート(アドミラル・エッセン)は黒海からウクライナ軍の燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月10日未明、黒海艦隊フリゲートは、ドニプロペトロウシク州ズヴォネツィキ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは黒海からドニプロペトロウシク州へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドニプロペトロウシク州ドニプロ市南方の地対空ミサイルS-300が入っていた格納庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊しました。
このS-300は、ヨーロッパの国(おそらくは以前に供給を表明したスロバキア)からウクライナへ供給されたもののようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロ市郊外においてヨーロッパから供給されたS-300地対空ミサイルを巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

4月12日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、スタロコスチャンチニフ飛行場ハウルリフカの弾薬庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月13日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、サドヴォイ及びチュドニフウクライナ軍兵器庫巡航ミサイルを発射しました。
黒海艦隊小型ロケット艦が攻撃したのは、おそらくサドヴォイの方でしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の兵器倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月15日には黒海艦隊の艦がキエフ州「カリブル」を発射し、対空ミサイル対艦ミサイルなどを生産しているジュリャンスク機械製造工場の生産設備を破壊しました。
『イズベスチヤ』より
2022年4月15日10時33分配信
【ロシア連邦軍はキエフ郊外の軍施設へ「カリブル」で打撃を与えた】

4月22日には黒海艦隊フリゲートメリオラチヴネ(ドニプロペトロウシク州)へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍大隊を撃破しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月22日11時35分配信
【咆哮と炎:黒海艦隊のフリゲート艦上からミサイル「カリブル」がウクライナの軍事施設へ発射された】

4月27日には黒海艦隊フリゲートザポリージャアルミニウムコンビナートカリブルを発射し、そこに在った外国製兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月27日11時34分配信
【目標へ向かって:ウクライナ特殊作戦中の「カリブル」発射の映像】

4月29日には黒海艦隊潜水艦ファスチフ(キエフ州)クラスノシルカポロンネ(オデッサ州)カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月29日11時51分配信
【黒海艦隊の潜水艦からの「カリブル」発射の公開映像】

5月4日には黒海艦隊潜水艦ウクライナの軍事インフラへ2基の「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月4日12時34分配信
【水面下からの攻撃:ウクライナの軍事インフラへの黒海艦隊潜水艦の「カリブル」発射映像】

5月8日にはリヴィウ州カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月8日20時52分配信
【機会は残さない:どのようにロシア軍はウクライナの軍事インフラ及び西側の兵器を破壊したのか】

5月13日にはクレメンチュグカリブルを発射し、石油精製施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日10時55分配信
【ロシア連邦国防省はクレメンチュグのウクライナ石油精製工場の生産力を破壊したと発表した】

5月17日には黒海艦隊フリゲートチェルニーヒウ州スームィ州カリブルを発射し、ウクライナ軍訓練センターを破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月17日12時53分配信
【一斉射撃:ウクライナ軍事インフラへの黒海艦隊フリゲートの「カリブル」発射の映像】

5月21日には黒海艦隊フリゲートジトーミル州の鉄道駅へカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された各種兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月21日13時20分配信
【敵の目標へ:黒海艦隊フリゲートからの「カリブル」発射の映像】

5月23日には黒海艦隊潜水艦ジトーミル州マリン鉄道駅へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍第10山岳強襲旅団の車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月23日11時35分配信
【車両の破壊:ロシアの海上発射高精度ミサイル発射の映像】

5月25日には黒海艦隊フリゲートザポリージャへ3基のカリブルを発射し、モトールシーチの生産工場を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月25日14時24分配信
【ウクライナ軍事インフラへの「カリブル」の夜間発射の公開映像】

6月12日には黒海艦隊フリゲートテルノーピリ州へ4基のカリブルを発射し、兵器倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時55分
【4つの高精度打撃:黒海艦隊のフリゲート艦上からのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月14日にはチェルニゴフ州ウクライナ軍弾薬庫「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月14日11時28分配信
【ロシア国防省はチェルニゴフ近辺のウクライナ軍弾薬庫を「カリブル」で破壊したと発表した】

6月15日には黒海艦隊フリゲートリヴィウ州へ4基のカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された兵器用の弾薬倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月15日14時15分配信
【ウクライナの目標への命中:黒海艦隊フリゲートからのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月19日昼には黒海艦隊フリゲートドニプロペトロウシク州カリブルを発射し、ウクライナ軍指揮所を破壊しました。
同日夜には黒海艦隊フリゲートムィコラーイウ市カリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与されたM777 155mm榴弾砲や戦闘装甲車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月19日15時11分配信
【黒海艦隊のフリゲート乗組員はウクライナ軍の施設へ4基のミサイル「カリブル」を発射した】


6月26日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、チェルニーヒウ州、ジトーミル州、リヴィウ州ウクライナ軍訓練センターを攻撃しました。
公表された動画を見る限り、少なくとも7基の「カリブル」が夜間に発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ軍の訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月8日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州リマン海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機2基を破壊しました。
この「ハープーン」イギリスが供給したものです。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でオデッサ州のウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機を破壊した]

7月11日未明、黒海艦隊フリゲートドニプロペトロフスク州ラドゥシュノエ「カリブル」を発射し、アメリカから供給された兵器の弾薬の保管倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナでアメリカから供給された兵器の弾薬保管庫を破壊した]

7月13日、黒海艦隊フリゲートザポリージャ市の高電圧機器工場付近でウクライナ軍第45砲兵旅団多連装ロケット砲を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はザポリージャでウクライナ軍第45砲兵旅団の多連装ロケット砲を破壊した]

7月14日にはウクライナ空軍司令部が在るヴィーンヌィツャの将校集会所へ「カリブル」が発射され、建物は破壊されました。
ロシア国防省の動画を見る限り、「ブヤン-M」小型ロケット艦が3基の「カリブル」を発射しています。
「カリブル」が命中した時、この集会所ではウクライナ空軍司令部の代表と外国の代表団の兵器供給に関する会議が行なわれていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナ空軍と外国との兵器供給会議中のヴィーンヌィツャの将校集会所を破壊した]

7月20日にはオデッサ州ダチュノエ長距離海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の将兵200名以上を殺傷し、10両以上の車両を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ州のウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の駐屯地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月23日には「ブヤン-M」小型ロケット艦オデッサ市「カリブル」を発射しました。
(動画では4基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ市へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、ロシア航空宇宙軍航空機と共にキロヴォグラードカナトヴォ飛行場「カリブル」を発射しました。
(航空宇宙軍Kh-22が5基、カリブルが8基)
[ロシア海軍黒海艦隊はキロヴォグラードのカナトヴォ飛行場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月24日夜にフメリニツキー州ボグダノフツィ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬の貯蔵基地を破壊しました。
(動画では夜間に少なくとも3基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はフメリニツキー州のボグダノフツィへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月28日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、ロシア航空宇宙軍航空機及び戦術弾道ミサイル「イスカンデル」部隊と共にキエフ州リュテズチェルニゴフスク州ゴンチャロフスコエ(両方ともキエフ市の北方)へのミサイル攻撃を行ないました。
(合計で約20基のミサイルを発射、この内「カリブル」は6基)
黒海艦隊が攻撃したのは、ウクライナ軍第30機械化旅団が居たリュテズのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はキエフ州のウクライナ軍第30機械化旅団の駐留地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月8日、黒海艦隊フリゲートは、チェルカッシィ州ウマニ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは巡航ミサイル「カリブル」でチェルカッシィ州のウマニの弾薬倉庫を破壊した]

8月13日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、地上発射高精度ミサイル(「イスカンデル」?)と共にハリコフ州南部のガヴリロフカ駅付近を攻撃しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州南部のガヴリロフカへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月21日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州マイオルスコエ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSの弾薬倉庫と、それを護っていた西側の対空火器(ゲパルト?)を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはオデッサ州のHIMARS弾薬倉庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

その後、暫く「カリブル」による攻撃は無く、8月末になると西側では、ロシア軍「カリブル」を使い果たしたという見方まで出てきましたが、9月6日、黒海艦隊カリブル搭載艦(動画を見る限りフリゲート)は、ドニプロペトロウシク州カルピウカ「カリブル」を発射し、大型燃料貯蔵庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロペトロウシク州のカルピウカの大型燃料貯蔵庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

ロシア国防省による公式発表は有りませんが、9月11日夕方にハリコフ州火力発電所「カリブル」による攻撃を受け、ウクライナの一部で大規模な停電が発生しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州の火力発電所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

9月14日夜、クリヴィー・リフ近郊のカラチュノフスコエ貯水池のダムが「カリブル」による攻撃を受け、この近辺のインフレツィ川の水位が急激に上昇しました。
ウクライナ側は、この地域の川の水位の上昇によりへルソン方面のウクライナ軍部隊の渡河を妨害する為にダムを攻撃したと見ています。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でクリヴィー・リフのダムを破壊した]

それから暫く「カリブル」の攻撃は有りませんでしたが、ロシア黒海へ常時2-3隻の「カリブル」搭載艦を展開させており、ウクライナ軍南方作戦司令部は、10月10日朝の時点で黒海に6隻の「カリブル」搭載艦(水上艦4隻、潜水艦2隻、合計でミサイル40基)が展開していると発表しました。
『Fokus』より
2022年10月10日9時44分配信
【ウクライナを狙う40基の「カリブル」:黒海でミサイル搭載艦の数が増加-南方作戦司令部】

10月10日午前、ウクライナ側(クリヴィー・リフ市当局)によると、クリヴィー・リフへ14基の「カリブル」が発射されました。
つまり、少なくとも2隻の「カリブル」搭載艦ミサイルを発射した事になりますが、ロシア国防省が公表した動画を見る限り、その内の1隻はフリゲートのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリヴィー・リフへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
この他、ロシア軍ウクライナ全土を巡航ミサイル無人機で攻撃しました。

翌10月11日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、10基の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
同時にカスピ小艦隊「カリブル」搭載艦も10基以上の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
(カスピ小艦隊には4隻の「カリブル」搭載艦が居る)
前日と同様、「カリブル」だけではなく、ロシア航空宇宙軍空中発射巡航ミサイル無人機などによる空爆も同時に行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月14日、黒海艦隊フリゲートは、ウクライナ西部リヴォフ(リヴィウ)州ブロドゥイへ少なくとも5基の「カリブル」を発射し、同地に在る兵器庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはリヴィウ州のブロドゥイの兵器庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

10月17日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ「カリブル」を発射しました。
カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ16基程度の「カリブル」を発射しました。
同時にロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ領内へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナの軍事指揮施設とエネルギー施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月18日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限り「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射した]

10月19日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限りフリゲート)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省は具体的な攻撃場所を明らかにしていませんが、ウクライナ側の報道によると、少なくとも首都キエフには巡航ミサイル(「カリブル」或いは航空機発射のKh-101)が着弾しています。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ(キエフ)の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ各地への巡航ミサイル攻撃を続けましたが、黒海艦隊「カリブル」搭載艦による攻撃は10月20日と21日には行なわれませんでした。

ロシア海軍は関わっていませんが、10月21日の航空機発射巡航ミサイルによる攻撃では、ハリコフ(ハルキウ)市コムナール工場対艦ミサイル「ネプトゥン」の組立作業を行なっていた作業場も破壊されました。
これらのミサイルコムナール工場で組み立てられた後、ザポリージャ「モトール・シーチ」工場へ送って弾頭を装備する予定でしたが、今回の攻撃で全て破壊されたようです。
『Eadaily.com』より
2022年10月21日9時44分配信
【ハリコフでの爆発-対艦ミサイル「ネプトゥン」の作業場は破壊された】

10月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃が行なわれました。
黒海艦隊は16基の「カリブル」を発射しました(つまり水上艦2隻から)。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナへ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃は続けられました。

10月31日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、キーウ、ハルキウ、ポルタヴァ、ザポリージャ、ヴィーヌンツァ、オデーサ各州へ巡航ミサイル攻撃を行ないました。
(合計で40基以上の巡航ミサイルを発射)
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した]

11月15日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によるとフリゲート)は、ウクライナ全土(チェルニーヒウ州、ザカルパッチャ州ロシアが自国編入を宣言した4州以外の全州)へ合計90基以上の巡航ミサイルを発射しました。
(この内「カリブル」は20基程度、他は空中発射巡航ミサイルKh-101Kh-555)
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ全土への大規模な巡航ミサイル攻撃を実施した]

11月17日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によると小型ロケット艦)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
更に陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」(陸上発射長距離高精度兵器)を発射しました。
今回の主要攻撃目標は、ウクライナミサイル製造工場だったようです。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの兵器製造施設などを巡航ミサイルで攻撃した]

11月23日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によるとフリゲート)、そして更に陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」は、ウクライナ各地(リヴォフ州、フメリニツキー州、ヴィニーツァ州、キエフ州、ポルタワ州、ドニエプル州、スミイ州、クレメンチュグ市、クリヴォイ・ログ州、オデッサ州、ニコラエフ州)への大規模ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍とロシア陸軍はウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施した(2022年11月23日)]

ロシア国防省は、キエフ市内の被害はウクライナ軍対空ミサイルの落下によるものだと言っていますが、確かに、ウクライナ軍NASAMS(空対空ミサイルAIM-120 AMRAAMの地上発射型)がキエフの住宅地へ落下しています。
【TC Yildiz氏の2022年11月24日9時14分のツイート】


その後、暫くロシア軍による大規模ミサイル攻撃は無く、西側ではまたもロシアミサイルが枯渇したなどと言われていましたが、12月5日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(国防省の動画ではフリゲート)は、ウクライナのほぼ全域への大規模なミサイル攻撃を実施しました。
(第一波で巡航ミサイル約150基、第二波で約100基)
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍はウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施した(2022年12月5日)]

12月16日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ各地(ドニエプロペトロフスク州、キロヴォグラード州、ハリコフ市、コロステン市、ジトーミル州、ポルタワ州など)への大規模ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア航空宇宙軍及びロシア海軍、ウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施(2022年12月16日)]

12月29日、ロシア航空宇宙軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ全土へ巡航ミサイル120基以上を発射しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した(2022年12月29日)]


2023年1月14日、ロシア連邦軍は、ウクライナ全土(ハリコフ、リヴォフ、オデッサ、イワノ-フランコフスク、キエフ、ザポリージャ、ヴィニツァ州)へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省「ミサイル打撃」としか言っていませんが、航空宇宙軍爆撃機のみならず、黒海艦隊「カリブル」搭載艦数隻も参加しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した(2023年1月14日)]

1月26日、ロシア航空宇宙軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、ウクライナへ巡航ミサイルを発射(2023年1月26日)]

2月10日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイル(28基の「カリブル」を含む71基の巡航ミサイル)を発射しました。
この他、陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」(ロシア国防省発表では「陸上発射長距離高精度兵器」と言われている)、そして無人機による攻撃も行なわれました。
この攻撃により、ウクライナリヴォフ、ジトーミル、ザポリージャ、イワノ-フランコフスク、フメリニツキー、ヴィニツァ、ハリコフ、キエフ、オデッサ、ドニエプロペトロフスク(クリヴォイ・ログ)で爆発が報告され、電力インフラに被害を受けました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍、ロシア陸軍)、高精度兵器(巡航ミサイル/弾道ミサイル)によりウクライナ各地を攻撃(2023年2月10日)]

2月16日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
この攻撃により、ウクライナオデッサ、ポルタワ(クレメンチュグ)、キロヴォグラード、ドニエプロペトロフスク、ニコラエフ、キロヴォグラード、スムイ、チェルカッシィ、クラマトルスクで爆発が報告され、電力インフラに被害を受けました。
『タス通信』より
【ウクライナ軍事作戦・2023年2月16日】

ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は日本海で海上砲戦訓練を実施した

23-0217b.jpg
『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年2月17日8時23分配信
【太平洋艦隊のフリゲートは日本海の演習で仮想敵艦を破壊した】
ウラジオストク、2月17日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は、日本海の演習で仮想敵艦を破壊した。
金曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「演習の筋書きの下、軍事船員は太平洋艦隊主要基地の駐留所の1つへ進路を取る侵犯艦についての情報を受信しました。
艦の電波技術戦闘部門は仮想敵の探知に成功し、その後、フリゲートは最大速力で、それが居る海域へ向かいました」

声明では、こう述べられた。

ミサイル-砲術戦闘部門の軍人は、砲装置AK-630M及びA-190から仮想敵への火力打撃を与えた。
弾が直撃した後、仮想敵艦は破壊された。

演習の結果、司令部はフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」乗組員の行動を「優秀」と評価した。

演習中の「敵」艦の役割は、太平洋艦隊コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」が演じた。
22-1207a.jpg

更に演習中、錬成任務K-2へ移行したフリゲートの乗組員は、通信、狭い場所の通行、ダメージコントロール、対空防衛の訓練を実施した。



プロジェクト1155大型対潜艦の8番艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は、1983年5月25日にカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工され、1984年12月27日に進水し、1985年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1986年2月2日に太平洋艦隊へ編入され、正式に就役しました。
18-0713m.jpg

1987年10月1日から12月26日まで太平洋艦隊基地への移動航海を行ないました。
この間、モザンビーク、ルアンダ、セーシェル諸島、インド、ベトナムを訪問しました。

1988年7月14日から1989年2月13日までペルシャ湾で行動し、41隻の船を護送しました。
18-0713k.jpg

1990年にはエチオピアからソ連民間人を避難させ、この間にアブダビアデンへ寄港しました。
18-0713l.jpg

1990年8月14日から18日まで朝鮮共和国ウォンサン(元山)港を訪問しました。

1990年12月15日から1991年8月30日までペルシャ湾で行動し、この間にアブダビアデンへ寄港しました。
18-0713n.jpg

1992年11月から1994年4月までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれました。

2003年4月16日にウラジオストクを出航し、5月にインド洋黒海艦隊の艦船と合同演習を行ない、その後、インドを訪問しました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その1・太平洋艦隊のウダロイ級大型対潜艦]

2003年10月にはハワイ真珠湾を訪問しました。
18-0713f.jpg

2004年8月30日から9月30日まで日本を訪問し、9月4日には日本海上自衛隊と捜索救助合同演習を行ないました。

2005年8月下旬には駆逐艦「ブールヌイ」と共に中国青島港を訪れ、中国海軍との合同演習『平和の使命-2005』へ参加しました。
2005-08b.jpg

2006年3月にはグアム島を訪問しています。
18-0713g.jpg

2008年9月15日から17日まで日本海で実弾射撃訓練を行ない、帰投した直後に火災事故が発生しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災発生 ]

2009年3月に修理を完了し、艦隊へ復帰しました。

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、これまでに3度に渡りアデン湾海賊対処任務へ就いており、1度目は2010年2月24日に出港しています。
[大型対潜艦「シャーポシニコフ元帥」支隊はソマリアへ出発した]

アデン湾到着後の「マルシャル・シャーポシニコフ」艦内で打ち合わせを行なうロシア海軍海賊対処部隊幹部とアメリカ及びシンガポール海軍アデン湾派遣部隊指揮官
(2010年4月8日)
18-0713j.jpg

2010年5月6日、ソマリア海賊に乗っ取られたロシアタンカー「モスクワ大学」を解放しました。
12-1229o.jpg

【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】
12-1229k.jpg

『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】

この時のロシア海軍海賊対処部隊指揮官は、第44対潜艦旅団司令官イリダル・アフメロフ1等海佐でした。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]

タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。
12-1229l.jpg
12-1229m.jpg

しかし、拘束された10名も、ボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。
12-1229p.jpg
12-1229n.jpg

結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。
[アデン湾における大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフの活躍を描いた映画が撮影される]
「マルシャル・シャーポシニコフ」は2010年6月25日に帰投しました。

2012年4月下旬に黄海で実施されたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2012』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

2012年11月2日から2013年4月21日まで遠距離航海を行ない、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊はウラジオストクへ戻った]

2014年3月中旬から7月初頭までインド洋への遠距離航海を行ない、この間に3度目のアデン湾海賊対処任務を遂行しました。
[ロシア太平洋艦隊インド洋遠征(2014年3月-7月)]
2014年10月から12月までオーストラリア沖への遠距離航海を行ないました。
[オーストラリア沖へ行ったロシア海軍太平洋艦隊の軍艦はウラジオストクへ帰ってきた]

2015年3月下旬から4月上旬まで日本海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は日本海で演習を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊は演習を実施した]

2015年6月下旬から7月初頭にオホーツク海で実施された演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はオホーツク海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の『決闘』演習がオホーツク海で行なわれた]

2015年10月26日に宗谷海峡を東進し、11月16日に同海峡を西進したのを最後に、洋上での活動は見られなくなりました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年10月26日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年11月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


2016年春からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装工事が始まりました。
18-0713h.jpg
18-0713i.jpg
2基の「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒AK-100 100mm単装砲2番砲塔、ガスタービンエンジンなどが撤去されました。

ガスタービンエンジン『クロンシュタット海洋工場』へ送られ、修復されました。
[クロンシュタット海洋工場はロシア海軍の全ての艦艇用ガスタービンエンジンを修理する]

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、近代化改装により対艦ミサイル「ウラン」を装備する事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは近代化改装によりウラン対艦ミサイルを装備する]

近代化改装開始から1年以上経った2017年8月には、「マルシャル・シャーポシニコフ」の為に、有翼ミサイル「カリブル」用の垂直発射機3S-14も発注された事が明らかになりました。
ブログ『BMPD』より
2017年8月19日配信
【大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の近代化で2基の汎用垂直発射装置3S-14モジュールが設置される】
(つまり、当初は「ウラン」対艦ミサイルのみを装備するつもりだったが、その後、「カリブル」も装備する事になった)

「ウラン」4連装発射筒(3R-60U)「ラストルブ」対潜ミサイル4連装発射筒の在った場所に、3S-14発射機100mm単装砲2番砲塔の在った場所に設置されました。
20-0814a.jpg

2018年2月16日、「マルシャル・シャーポシニコフ」で、溶接作業中に木製足場へ引火した事により火災が発生しました。

[ウラジオストクで近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災が発生した]

その後、『ダーリザヴォード』の乾ドックへ入渠しました。
[近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ近影(2018年7月11日)]

2019年11月13日までに乾ドックを出ました。
[近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート(大型対潜艦)マルシャル・シャーポシニコフはウラジオストクの乾ドックを出た]

その後、『ダーリザヴォード』の岸壁で艤装工事が進められました。


「マルシャル・シャーポシニコフ」AK-100 100mm砲の1番砲塔も撤去され、代わりにロシア海軍の新世代水上艦にも装備されているA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲が設置されました。

[近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は新たな100mm砲を得る]

更に、最新の高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」の装備も検討されています。
(未だ実際に装備はされていませんが )
[近代化されるロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は最新高射ミサイル-砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

2020年7月10日、「マルシャル・シャーポシニコフ」は、最初の洋上試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で洋上試験を開始した]

20-0814b.jpg
その後、一旦ウラジオストクへ戻り、8月13日には再び洋上試験の為に出航しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で洋上試験を続ける]

9月15日、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将「マルシャル・シャーポシニコフ」を視察しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊司令官は近代化改装されたフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"を視察した]

10月19日、「マルシャル・シャーポシニコフ」は工場航行試験の第2段階を実行する為にウラジオストクを抜錨し、日本海へ出航しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は洋上試験の第2段階実施の為に日本海へ出航した]

その後、ウラジオストクへ帰投し、11月6日には艦船修理工場『ダーリザヴォード』の乾ドックへ入渠しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は最終洋上試験の準備の為にドックへ入った]


兵装の試験を行なう為、12月15日に出航しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は兵装試験を行なう為、日本海へ出航した]

12月24日、A-190-01 100mm単装砲対艦ミサイル「ウラン」の発射試験を行ないました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海でA-190-01 100mm砲と対艦ミサイル"ウラン"の発射試験を行なった]

12月28日に再び対艦ミサイル「ウラン」を発射しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で再び対艦ミサイル"ウラン"を発射した]

この時期に「カリブル」の発射試験も行なわれたようですが、失敗しました。


「マルシャル・シャーポシニコフ」は、2021年1月から港内に停泊した状態で乗組員の各種訓練~第1錬成任務K-1を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"はウラジオストク港内で乗組員の錬成訓練を行なった]

2021年3月には海上での乗組員の各種訓練~第2錬成任務K-2へ移行し、3月4日には他の太平洋艦隊の水上艦と共にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、大型対潜艦アドミラル・トリブツはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]

4月4日にはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行ないました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2021年4月6日、「マルシャル・シャーポシニコフ」は、有翼ミサイル「カリブル」(対地型)を地上目標へ発射しました。

[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
ミサイル日本海から発射され、距離1000km以上離れたタタール海峡西岸のシュルク岬(ソヴィエツカヤ・ガヴァニの北方)の標的へ命中しました。
21-0406a.jpg

翌4月7日、今度は水上目標へ有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しました。

[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で対艦ミサイル"カリブル"を発射した]

4月8日には無人機を使用して地上目標への艦砲射撃訓練を行ないました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"はピョートル大帝湾で艦砲射撃訓練を行なった]


2021年4月27日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は、正式に太平洋艦隊へ復帰しました。
[近代化改装された大型対潜艦改めフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"はロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]

2021年5月初頭に遠距離航海へ出発し、その後、太平洋中央部太平洋艦隊の大規模演習へ参加し、7月8日に帰投しました。

[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年11月中旬にピョートル大帝湾で近代化された通信システム、対空防衛システム、レーダーの洋上試験を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年11月11日12時0分配信
【太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は艦の新たなシステムの航行試験の為に海上へ出た】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年11月12日14時30分配信
【太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はピョートル大帝湾で対空防衛訓練を実施した】

2021年12月1日からロシア連邦軍の新年度が始まり、「マルシャル・シャーポシニコフ」は12月6日に洋上演習を行なう為に日本海へ出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"とコルベット"ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は日本海で戦闘訓練を行なう]

その後、ウラジオストクへ帰投し、12月14日に戦闘訓練の為、再び出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"はピョートル大帝湾で戦闘訓練を行なう]

翌12月15日、新型対潜ミサイル「オトヴェート」を発射しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で新型対潜ミサイル"オトヴェート"を発射した]


2022年1月14日にウラジオストク港内で対空防衛訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」とロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフはウラジオストク港で対空防衛訓練を実施した]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

22-0213a.jpg
22-0213b.jpg
2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」短距離艦対空ミサイル「キンジャール」を海上標的へ発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はオホーツク海の演習において対空ミサイルを水上目標へ発射した]

2月下旬にオホーツク海(とその下の北海道)の天候が急激に悪化した為、演習参加部隊は2月20日夜までにペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ退避しました。
[オホーツク海で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は悪天候の為にペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ退避した]

天候回復後、2月24日に演習参加部隊はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の沖(アヴァチンスキー湾)へ出航し、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」は、機雷掃討訓練と捜索救助ヘリコプターによる救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカ半島沖で機雷掃討訓練を実施した]

2月25日にはコルベット3隻と共にペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港で基地防空訓練を実施した]

その後、太平洋艦隊艦船部隊ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港で物資を補給して3月1日に同港を出航し、3月2日にはカムチャツカ沖で沿岸への艦砲射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット4隻はカムチャツカ半島沿岸で艦砲射撃演習を実施した]

一方、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」艦上捜索救助ヘリコプターKa-27PSは、浮上している潜水艦へ直接に通信文を届けるという珍しい訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」の艦載ヘリコプターは潜水艦へ直接に通信文を届ける訓練を実施した]

なお、時期と場所から見て、この時、「マルシャル・シャーポシニコフ」艦載ヘリコプター日本の領空を侵犯した可能性が有ります。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年3月2日発表
【推定ロシア機による領空侵犯について】

3月3日にはフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」オホーツク海で対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はオホーツク海で対空防衛演習を実施した]

3月4日には、カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nと艦船部隊がオホーツク海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対潜哨戒機と共に対潜戦闘訓練を実施した]
22-0309a.jpg
その後、太平洋艦隊艦船部隊太平洋を南下して津軽海峡を通過し、日本海へ入り、3月14日までにウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

一方、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」他5隻は別行動を取り、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」の先導で未だ流氷が有るオホーツク海中央部を横断し、3月14日までに宗谷海峡を通過して日本海へ入りました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊の別動隊は宗谷海峡を通過して日本海へ入った]

3月17日、ウラジオストクへ帰投する前のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は、「ワルシャワンカ」潜水艦(おそらくは最新の「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」「ヴォルホフ」)と「対決」する演習をピョートル大帝湾で実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はピョートル大帝湾で「ワルシャワンカ」級潜水艦と「対決」した]

3月18日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はオホーツク海の演習を終えてウラジオストクへ帰投した]

4月7日にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を実施した]


2022年5月20日、他のロシア太平洋艦隊の主力水上艦と共にウラジオストクを出航し、5月末に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、6月上旬に太平洋で実施された演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の太平洋演習(2022年6月上旬)]
22-0623d.jpg

演習が終わった後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」、そして中型海洋給油船「ペチェンガ」は本隊と別れ、フィリピンへ向かいました。
(本隊は6月23日にウラジオストクへ帰投)

6月22日にフィリピンマニラ港へ寄港しました。
22-0623f.jpg
6月23日にマニラ港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はフィリピンのマニラ港訪問を終えて出航した]

6月25日にベトナムカムラン港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はベトナムを訪れた]

6月28日にカムラン港から出航し、南シナ海で戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」は南シナ海で戦闘演習を実施した]

7月5日に東シナ海機雷掃討訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」は東シナ海で機雷掃討訓練を実施した]

7月8日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」は太平洋演習と東南アジア遠征を終えてウラジオストクへ帰投した]

7月31日の『ロシア海軍の日』ウラジオストクで行なわれた観艦式へ参加しました。
22-0823b.jpg
22-0823c.jpg
22-0823d.jpg

8月10日にウラジオストクを出航してオホーツク海へ行き、8月20日に宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

8月23日にピョートル大帝湾対潜ヘリコプターKa-27PLと共に対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」と2機のヘリコプターKa-27PLはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を実施した]


2022年9月1日から始まったロシア東方軍管区の戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加し、日本海(ピョートル大帝湾)で対潜戦闘訓練、機雷掃討訓練、対艦砲撃訓練、対空戦闘訓練、対水中破壊工作防衛訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

戦略演習『ヴォストーク-2022』が終わった後、9月9日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入った]

その後、「マルシャル・シャーポシニコフ」『ヴォストーク-2022』へ参加したロシア太平洋艦隊中国海軍の艦船部隊と合流して太平洋へ入り、合同パトロールを開始しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加したロシア海軍と中国海軍の艦は太平洋で合同パトロールを開始した]

ロシア太平洋艦隊中国海軍の艦船部隊は、太平洋上で捜索救助訓練や対空戦闘訓練などを行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加したロシア海軍と中国海軍の艦は太平洋で合同パトロールを続けている]
ロシア海軍中国海軍の艦は、ベーリング海(アリューシャン列島沖)へ進出しました。
22-1004c.jpg

22-1004d.jpg
その後、ロシア海軍中国海軍の艦は太平洋を南下し、9月27日に犬吠埼沖及び御蔵島八丈島の間を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月27日公表
【中国及びロシア海軍艦艇の動向について】

9月28日~29日には大隅海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月29日公表
【中国及びロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア海軍の艦は9月29日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月30日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

10月初頭にウラジオストクへ帰投しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』及び中国海軍との太平洋合同パトロールへ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

10月6日にはピョートル大帝湾対艦ミサイル迎撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はピョートル大帝湾で対艦ミサイル迎撃訓練を実施した]

2022年12月21日~27日に東シナ海で実施された合同演習『海洋協同-2022』へ参加する為、12月19日にウラジオストクを出航しました。
[2022年12月21日-27日に東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が実施される]

22-1222h.jpg
12月21日には東シナ海の演習実施海域(済州島の南方)で中国海軍の演習参加部隊と合流しました。
[東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が始まる]

[合同演習『海洋協同-2022』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船部隊は東シナ海で合流し、合同訓練を開始した]


その後も両国艦隊は海上演習を続け、12月27日に合同演習は終了しました。
[東シナ海でのロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』は終了した]

12月30日にウラジオストクへ帰投しました。
[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


2023年1月中旬にウラジオストクで乗組員の錬成訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はウラジオストクで乗組員の錬成訓練を実施した]

1月30日にピョートル大帝湾へ出航し、戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はピョートル大帝湾で戦闘訓練を開始した]

2月17日には日本海で対艦砲撃戦闘訓練を行ない、「敵艦」役はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」が務めました。

ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習がインド洋南西部で始まる

23-0217a.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年2月17日2時48分配信
【インド洋でロシア、中国、南アフリカ共和国の演習が始まる】
モスクワ、2月17日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍、中国人民解放軍海軍、南アフリカ共和国海軍の2度目の合同海軍演習はアフリカ沿岸付近のインド洋南部で始まる。
南アフリカ共和国国防省は発表した。

Exercise"MOSI"と呼ばれる演習は、2月17日から27日まで、クワズールー=ナタール州ダーバン市リチャーズ・ベイの海域で行なわれる。
23-0216k.jpg

このような最初の演習は、2019年11月に南アフリカ共和国の水域で実施された。

ロシアからは、中型海洋給油船「カーマ」と、極超音速ミサイル「ツィルコン」を搭載した最初の遠距離航海を行なうプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」で構成される北方艦隊艦船支隊が関わる。

南アフリカ国防軍によると、演習には様々な軍及び部隊から350名以上の南アフリカ共和国軍人が参加し、ロシア及び中国の同僚と運用技量と知識を交換する。
演習中には、海上システムの連携、海賊との戦い、海上強力、自然災害への合同対応の改善への取り組みが計画されている。

南アフリカ共和国ナレディ・パンドール外相が『ロシア通信社ノーボスチ』へ伝えたように、ロシアとの合同演習へ参加する共和国は、平和維持任務へ参加し、国を防護する為の軍の訓練水準の向上を目指している。
モスクワ駐在の南アフリカ共和国大使ムズブキレ・マケトゥカは、この活動が毎年継続される事を望むと表明した。

同時に、南アフリカ共和国アメリカ合衆国大使館の代表デビッド・フェルドマンは、ワシントンは、ロシア及び中国との合同海軍演習を実施する同国の計画について懸念していると述べた。
一方、南アフリカ共和国国防省のトップ、タンディ・モディセは、合衆国モスクワとの関係を維持しているアフリカ諸国へ圧力をかけていると述べた。

ロシア外務省のトップ、セルゲイ・ラブロフは、中国及び南アフリカのパートナーとの軍事演習が世界からの「複雑な反応」に繋がり、例えば、アメリカ合衆国中国沖で演習を行なっても疑問を持たれない理由が理解できないと述べた。

中華人民共和国外交アカデミー戦略・平和研究センター所長であるスー・ハオによると、南アフリカ共和国、ロシア、中国の合同演習は、インド洋での支配権を失うことを恐れるアメリカ合衆国にとっては懸念事項である。
ワシントンは、「一路一帯」に沿った領域、特に海上シルクロードに沿った海域での北京の緊密な協力を脅威と見なしている。

[「アドミラル・ゴルシコフ」の航海]
北方艦隊
プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、 1月4日にセヴェロモルスクから大西洋、インド洋、地中海への遠距離戦闘航海へ出発した。
艦は初めて極超音速ミサイル複合体「ツィルコン」を搭載して戦闘航海を行なう。
艦長イーゴリ・クロフマリ1等海佐は、「ツィルコン」に加え、フリゲートの艦上には更に有翼ミサイル「カリブル」が在ると付け加えた。

航海中、北方艦隊の艦はラ・マンシュ海峡を通過し、北大西洋で遠距離航海任務を遂行し、様々な艦上任務へ取り組んだ。
セルゲイ・ショイグ国防相によると、「アドミラル・ゴルシコフ」極超音速ミサイル「ツィルコン」の発射へ取り組む。

航海には、フリゲートと共に中型海洋給油船「カーマ」が行く。
1月31日、その乗組員は大西洋中央部ヨットから遭難信号を受信し、ロシア船員フラン市民ルーカス・モンテウと彼の犬を救助した。
2月10日、外務省公式代理人マリア・ザハロワは、モンテウ北方艦隊の艦船のルート上で現場に最も近い港であるケープタウンへ上陸すると発表した。

演習開始の前、「アドミラル・ゴルシコフ」南アフリカ共和国の立法府の首都へ到着し、水曜日に合同演習の為にに出航した。



ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]

「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。
23-0110g.jpg
「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」ノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]

1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]

1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

この間、ポルトガル海軍フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]

2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」アゾレス諸島沖に居た)
23-0125a.jpg
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]

「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]

一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
23-0201a.jpg

2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]

2月10日には大西洋南部130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]
23-0214d.jpeg

2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月17日~27日まで南アフリカ沖で行なわれる南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習へ参加します。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2023年2月下旬に南アフリカ沖で中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習へ参加する]

この演習で「アドミラル・ゴルシコフ」は、極超音速ミサイル「ツィルコン」を実際に発射するようです。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2023年2月下旬の中国海軍及び南アフリカ海軍との合同演習中に極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射する]

ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3はカムチャツカ沖で夜間空中給油訓練を実施した

23-0216l.jpeg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年2月16日10時4分配信
【太平洋艦隊は初めて対潜航空機Tu-142M3の夜間給油を実施した】
モスクワ、2月16日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊で初めて遠距離対潜航空機Tu-142M3の夜間給油が行なわれた。
東方軍管区広報サービスは発表した。

「カムチャツカで太平洋艦隊海上航空隊の遠距離対潜航空機Tu-142M3の乗員は、ロシア航空宇宙軍の給油航空機Il-78Mからの空中給油の実地訓練を実施しました。
乗員の訓練飛行は昼間と夜間に行なわれ、太平洋艦隊の航空機Tu-142M3の夜間の給油は初めて行なわれました」

広報サービスは話した。

2機の航空機Tu-142M3は、給油航空機と合計20回以上ドッキングした事が明らかにされた。

このような飛行は、最も難しいタイプの飛行訓練であり、高度4000~5000メートルで時速500~600キロメートルの速度で行なわれる。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。

現在、ロシア海軍航空隊では、北方艦隊太平洋艦隊に各12機が在籍しています。
太平洋艦隊Tu-142は、ハバロフスク地方カーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)に駐留する第7062航空基地独立対潜飛行隊へ配備されています。

カーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)
18-0122c.jpg
18-0122d.jpg
21-0330g.jpg




Tu-142は、2022年6月上旬に実施された太平洋艦隊の演習にも参加しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の太平洋演習(2022年6月上旬)]

セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が撃墜された

22-1208c.jpg
『タス通信』より
2023年2月16日15時2分配信
【セヴァストーポリ沖の海上でウクライナの2機の無人機が撃墜された】
セヴァストーポリ、2月16日/タス通信

対空防衛部隊セヴァストーポリへのウクライナ無人機の攻撃を撃退して2機の無人飛行装置を撃墜し、その後、更にクリミア共和国ゾーンで無人機を撃墜した。
木曜日にミハイル・ラズヴォジャエフ知事は『テレグラムチャンネル』で伝えた。
23-0103a.jpg

「未明から半島への攻撃が始まりました。
セヴァストーポリゾーンでは対空防衛部隊と黒海艦隊が海上で2機の無人機を2機とも撃墜しました。
更に数機の無人飛行装置がクリミア共和国ゾーンで撃墜されました」

知事は投稿した。

地域のトップは、市内は全て平穏であり、公式情報のみを信頼するよう促したと付け加えた。

セヴァストーポリ黒海艦隊の主要基地であり、ここ数ヶ月間、何度か無人機による攻撃が試みられた。
セヴァストーポリへの無人機による最後の攻撃の内の1つは1月16日に行なわれ、この時対空防衛手段は10機の無人飛行装置を撃墜した。



2022年2月24日にウクライナ特殊軍事作戦が始まって以来、セヴァストーポリには何度もウクライナ軍無人機が侵入し、撃墜されています。

1度目は3月26日でした。
[セヴァストーポリへ接近したウクライナの無人機が撃墜された]

4月12日には黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」クリミア半島西方沖でウクライナ軍無人機「バイラクタル」を撃墜しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はウクライナ軍の無人機バイラクタルを高射ミサイル「シチーリ-1」で撃墜した]

8月20日は黒海艦隊本部の建物が攻撃されました。
[ロシア黒海艦隊本部は無人機の攻撃を受けた]

8月23日にも無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖で無人機が撃墜された]

9月21日にはセヴァストーポリ近郊で水中無人機が破壊されました。
[セヴァストーポリ付近で水中無人機が破壊された]

10月29日には大規模な無人機攻撃が行なわれ、海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」が軽微な損傷を受けました。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ湾でウクライナ軍の無人機を撃墜した]
[セヴァストーポリ湾でロシア海軍黒海艦隊の掃海艦及び民間船がウクライナ軍無人機の攻撃を受けた]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはセヴァストーポリへ侵入したウクライナのドローンを破壊した]

なお、日本では、この10月29日の無人機攻撃により黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」が大破したなどと信じている人が多いようですが、現地からの情報により無傷である事が確認されています。
(つまりデマ)

【ZOKA氏の2022年10月30日午後9時23分のツイート】
【AZ氏の2022年11月1日午前6時29分のツイート】
【Lorena氏の2022年11月1日午前6時31分のツイート】

10月31日の「アドミラル・マカロフ」
22-1117c.jpg

10月31日の「アドミラル・エッセン」
22-1117b.jpg

11月1日と11月8日にもセヴァストーポリ近郊で無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ上空でウクライナ軍の無人機が撃墜された]

11月22日夜、セヴァストーポリ東方のバラクラバ火力発電所付近でウクライナ軍の2機の無人機が、セヴァストーポリ近辺で3機の無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ付近でウクライナ軍の5機の無人機が撃墜された]

11月23日には黒海(クリミア半島西方)のガス田近くとセヴァストーポリ近郊でウクライナ軍の5機の無人機が撃墜されました。
[黒海のガス田及びセヴァストーポリの近くでウクライナ軍の5機の無人機が撃墜された]

12月6日夜にはセヴァストーポリ沖の海上で2機の無人機が破壊されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が破壊された]

12月8日朝にはセヴァストーポリへ接近する無人機が、付近の海域で行動中のロシア黒海艦隊の艦により撃墜されました。
それ以上の詳細は明らかにされていませんが、セヴァストーポリ付近に居た艦が対空兵器(おそらくは対空ミサイル)で撃墜したようです。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ近海でウクライナ軍の無人機を撃墜した]

2023年1月2日にはセヴァストーポリへ接近する2機の無人機が海上で撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が撃墜された]

1月7日未明にもセヴァストーポリへ接近する2機の無人機が海上で撃墜されました。
『タス通信』より
2023年1月7日9時32分配信
【セヴァストーポリで対空防衛部隊は無人機を撃墜した】

1月16日には合計10機の無人機セヴァストーポリ沖で撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の10機の無人機が撃墜された]

2月16日には2機の無人機セヴァストーポリ沖で撃墜されました。
この他、クリミア半島の他の地域でも数機の無人機が撃墜されました。