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ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した


『タス通信』より
2023年3月31日19時25分配信
【最新フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は国家試験の為にセヴェロモルスクへ到着した】
モスクワ、3月27日/タス通信

最新のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は、工場航行試験及び国家試験を実施し、そして更にバレンツ海の艦隊戦闘訓練射爆場で試験射撃を行なう為に北方艦隊主要基地へ到着した。
金曜日にロシア連邦国防省は発表した。
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「本日(3月31日)、北方艦隊主要基地へフリゲート アドミラル・ゴロフコが到着しました。
艦は、バレンツ海の艦隊戦闘訓練射爆場で、試験射撃実施を伴う兵器の点検を含めた工場試験及び国家試験のプログラムを継続します」

当局は話した。

以前、防衛産業企業体に近い情報筋は『タス通信』へ、最新のプロジェクト22350ロケットフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は、2023年3月にロシア連邦海軍への引き渡しを計画してると伝えた。

フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト22350の3番艦である。
フリゲートシリーズのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」と最初の生産艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、既に北方艦隊ロケット艦連合部隊の一員として勤務に就いている。
艦は有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」、将来的には極超音速ミサイル「ツィルコン」を搭載する。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)と共にサンクトペテルブルク『北方造船所』で2012年2月1日に起工されました。



本艦は「アドミラル・ゴロフコ」の名を持つ艦としては「2代目」になります。
初代「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト58ロケット巡洋艦として1961年4月20日に同じ『北方造船所』(当時は『A.A.ジダーノフ記念造船工場』)で起工され、1962年7月18日に進水、1964年12月30日に就役しました。
[ロケット巡洋艦「アドミラル・ゴロフコ」]
[キンダ級巡洋艦アドミラル・ゴロフコの晩年]
当初は北方艦隊へ配属されましたが、1968年3月に黒海艦隊へ転属し、1982年6月から1989年3月までセヴァストーポリでオーバーホールが行なわれました。
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ソ連邦解体後も現役に留まり、1990年代には黒海艦隊旗艦を務め、2002年11月に除籍されました。
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起工から2年後の2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係が悪化した為、ガスタービンエンジン(M90FR)の供給が途絶える事になりました。

元々、ソ連/ロシア艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア及びウクライナの企業が関わっており、エンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
(主要部品はロシアの企業で製造し、それをウクライナへ送って最終組み立て)
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

ウクライナでの最終組み立てが出来なくなった為、その為の設備をロシア国内に建設し、完全にロシア国内だけでガスタービンエンジンを生産できる体制を構築する必要が生じ、この体制作りに数年を要しました。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]
[ロシア海軍の新世代フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)における輸入代替問題]

ようやくガスタービンエンジン完全国産の目途が立ち、「アドミラル・ゴロフコ」用のガスタービン造船所へ供給されました。
これにより、建造が遅延していた「アドミラル・ゴロフコ」も進水する目途が立ちました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2020年7月1日までに進水する]

以前には2020年4月末~5月初頭の進水が予定されていましたが、新型コロナウイルス流行の影響の為、5月22日に延期されました。

[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装工事が進められました。
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2021年夏以降に造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは係留試験の準備を進めている]

「アドミラル・ゴロフコ」の洋上試験は2022年9月の開始が予定されていました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2022年9月に洋上試験を開始する]
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しかし、「アドミラル・ゴロフコ」サンクトペテルブルク造船所の岸壁を離れ、海上へ出たのは11月26日になりました。

[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコの最初の洋上試験が始まる]
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」、洋上試験開始(2022年11月26日)]

「アドミラル・ゴロフコ」フィンランド湾で洋上試験の最初の段階となる工場航行試験を開始し、バルト艦隊の艦船と航空隊が試験をサポートしました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」の洋上試験をサポートする]

「アドミラル・ゴロフコ」工場航行試験の第1段階を完了し、12月6日にサンクトペテルブルク造船所の岸壁へ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」はフィンランド湾での洋上試験の第1段階を完了し、サンクトペテルブルクへ帰投した]

12月26日に再び出航し、工場航行試験の第2段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」はバルト海で洋上試験を継続する]

フィンランド湾での洋上試験の後、2023年3月下旬にサンクトペテルブルクから出航し、3月24日に大ベルト海峡を通過しました。
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その後、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過し、3月31日にはコラ湾へ入りました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」はコラ湾へ入った]
同日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。

今後、「アドミラル・ゴロフコ」バレンツ海で洋上試験を続けます。

「アドミラル・ゴロフコ」ロシア海軍への引き渡しは、現在の所、2023年6月末までに予定されています。
[最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は2023年6月末までにロシア海軍へ就役する]

就役後は北方艦隊へ配備されます。


1等多目的フリゲート・プロジェクト22350は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で8隻が起工されており、この内2隻がロシア海軍へ引き渡され、もう1隻は洋上試験中です。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
«Адмирал флота Советского Союза Горшков»(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月29日進水/2018年7月28日就役
北方艦隊へ配備(舷側番号454)

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」«Адмирал флота Касатонов»(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2020年7月21日就役
北方艦隊へ配備(舷側番号461)

「アドミラル・ゴロフコ」«Адмирал Головко»(工場番号923)
2012年2月1日起工/2020年5月22日進水/2023年就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」
«Адмирал флота Советского Союза Исаков»(工場番号924)
2013年11月14日起工/2023年以降就役予定

「アドミラル・アメリコ」«Адмирал Амелько»(工場番号925)
2019年4月23日起工/2024年就役予定

「アドミラル・チチャーゴフ」«Адмирал Чичагов»(工場番号926)
2019年4月23日起工/2025年就役予定

「アドミラル・ユマシェフ」«Адмирал Юмашев»(工場番号927)
2020年7月20日起工/2025年就役予定

「アドミラル・スピリドノフ」«Адмирал Спиридонов»(工場番号928)
2020年7月20日起工/2026年就役予定


5番艦(「アドミラル・アメリコ」)以降は巡航ミサイルの搭載数を増加した改正型となります。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲートの後期建造艦(5番艦以降)は32基の巡航ミサイル(対艦ミサイル)を搭載する]
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ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭小型ロケット艦グラードとロケット艇チュヴァシヤはバルト海で実弾射撃訓練を実施した

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『KORABEL.RU』より
2023年3月31日10時24分配信
【バルト艦隊の艦は仮想敵揚陸支隊を破壊した】

バルト艦隊の海上射爆場では、小型ロケット艦「グラード」ロケット艇「チュバシヤ」が、仮想敵揚陸艦支隊を模した標的へのミサイル「カリブル」及び「モスキート」の電子発射を行なった。

電子発射の結果、全ての指定目標は成功裏に撃破された。
演習中、艦は更に空中及び海上目標への砲射撃を実施した。
標的として、浮遊機雷模型特殊照明弾が使用された。

砲撃任務を遂行した後、乗組員は一連の艦上演習~ダメージコントロール、対破壊工作防衛、艦の間の組織的連携と通信~を実施し、そして更に合同航行の要素へ取り組んだと国防省広報サービスは伝えた。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の10番艦「グラード」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2017年4月24日に起工されました。


[ロシア海軍の為のプロジェクト21631小型ロケット艦の10番艦グラードは起工された]

当初の予定では、2021年8月中の進水が予定されていましたが、少し遅れて2021年9月17日に進水しました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦10番艦グラードは2021年8月30日までに進水する]
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その後は造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2022年8月10日、「グラード」ロシア内陸水路経由クロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦グラードはクロンシュタットへ向かった]
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「グラード」は10月7日にバルト海で洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦グラードはバルト海で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦グラードはバルト海で洋上試験を続けている]

工場航行試験は11月中旬頃に終わり、11月25日からは最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊向けのブヤン-M小型ロケット艦グラードはバルト海で最終洋上試験を開始した]

12月初頭にはA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲AK-630M-2「ドゥエト」による対水上/対空射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊向けのブヤン-M小型ロケット艦グラードはバルト海で砲撃試験を実施した]

12月5日には近接艦対空ミサイル「ギブカ」A-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲による対空射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊向けのブヤン-M小型ロケット艦グラードはバルト海で対空射撃試験を実施した]

12月11日にも近接艦対空ミサイル「ギブカ」の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊向けのブヤン-M小型ロケット艦「グラード」はバルト海の洋上試験で近接対空ミサイル「ギブカ」を発射した]

国家試験の終了後に最終検査が行なわれました。

2022年12月29日、「グラード」聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
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[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフ、小型ロケット艦グラード、対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはロシア連海軍へ就役した]

バルト艦隊へ編入され、バルチースク海軍基地第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ配備されました。
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バルチースク港内で乗組員の慣熟訓練を行なった後、2023年3月21日にバルト海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭小型ロケット艦グラードはバルト海で実弾射撃訓練を実施した]

3月31日にはロケット艇「チュヴァシヤ」(2000年2月26日就役)と共にバルト海で模擬ミサイル発射訓練と実弾射撃訓練を行ないました。
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ロシア海軍バルト艦隊の揚陸艇はカリーニングラード州で上陸演習を実施した

『ズヴェズダーテレビ』より
2023年3月30日16時14分配信
【バルト艦隊はカリーニングラード州で高速揚陸艇からの装甲車の上陸を示した】

乗組員は海上から水上及び空中の目標への射撃を実施した。
射撃はKPVT(ウラジーミロフ式戦車大口径機関銃)から行なわれた。



バルト艦隊揚陸艇は、カリーニングラード州での演習中に仮想敵を攻撃し、揚陸部隊を上陸させたと国防省は伝えた。
射撃は、海上から水上及び空中の標的へ行なわれた。

装甲輸送車を輸送した。
彼らは海岸から遠くない所に軍用車両を上陸させ、それは自身で陸上へと到達した。

軍事船員は、仮想敵に対する海上機動の要素を示した。
実戦の状況を再現する為、最高速度での機動が行われた。

訓練には、プロジェクト21820「ジュゴン」揚陸艇「レルモントフ准尉」、プロジェクト11770「セルナ」揚陸艇D-67、そして更にD-325が関わった。



現在、バルト艦隊には3タイプの計8隻の揚陸艇が在籍しており、カリーニングラード州バルチースクに駐留する第71揚陸艦旅団に配備されています。

[プロジェクト1176揚陸艇]
D-465:1986年12月30日就役
D-325:1991年12月30日就役
D-365:1994年就役

[プロジェクト11770揚陸艇]
D-67:1994年12月30日就役
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「コントル・アドミラル・デミドフ」:2009年12月26日就役
「コントル・アドミラル・オレーニン」:2009年12月26日就役

[プロジェクト21820揚陸艇]
「デニス・ダブイドフ」:2014年11月23日就役
「リムスキー-コルサコフ中尉」:2015年7月4日就役
「レルモントフ准尉」:2015年7月4日就役

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ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」はコラ湾へ入った

『ズヴェズダーテレビ』より
2023年3月31日9時29分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」がコラ湾へ入った映像が公表された】

近い内に艦は北方艦隊へ加わり、そこへ聖アンドレイ旗が掲揚される。


ロシア最新フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」コラ湾水域へ入った。
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テレビ局『ズヴェズダー』は、最新艦の独自の映像を公開した。

未だフリゲート聖アンドレイ旗は無く、その掲揚式典は開催されていない。
それは、艦がロシア連邦海軍北方艦隊へ公式に加入した後でのみ開催される。

「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト22350の3番艦である。
艦は有翼ミサイル「カリブル」、そして更に対艦ミサイル「オーニクス」を搭載し、使用できる。
更にフリゲート砲装置A-192高射ミサイル複合体「リドゥート」対潜複合体「パケート-NK」で武装する。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)と共にサンクトペテルブルク『北方造船所』で2012年2月1日に起工されました。



本艦は「アドミラル・ゴロフコ」の名を持つ艦としては「2代目」になります。
初代「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト58ロケット巡洋艦として1961年4月20日に同じ『北方造船所』(当時は『A.A.ジダーノフ記念造船工場』)で起工され、1962年7月18日に進水、1964年12月30日に就役しました。
[ロケット巡洋艦「アドミラル・ゴロフコ」]
[キンダ級巡洋艦アドミラル・ゴロフコの晩年]
当初は北方艦隊へ配属されましたが、1968年3月に黒海艦隊へ転属し、1982年6月から1989年3月までセヴァストーポリでオーバーホールが行なわれました。
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ソ連邦解体後も現役に留まり、1990年代には黒海艦隊旗艦を務め、2002年11月に除籍されました。
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起工から2年後の2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係が悪化した為、ガスタービンエンジン(M90FR)の供給が途絶える事になりました。

元々、ソ連/ロシア艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア及びウクライナの企業が関わっており、エンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
(主要部品はロシアの企業で製造し、それをウクライナへ送って最終組み立て)
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

ウクライナでの最終組み立てが出来なくなった為、その為の設備をロシア国内に建設し、完全にロシア国内だけでガスタービンエンジンを生産できる体制を構築する必要が生じ、この体制作りに数年を要しました。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]
[ロシア海軍の新世代フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)における輸入代替問題]

ようやくガスタービンエンジン完全国産の目途が立ち、「アドミラル・ゴロフコ」用のガスタービン造船所へ供給されました。
これにより、建造が遅延していた「アドミラル・ゴロフコ」も進水する目途が立ちました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2020年7月1日までに進水する]

以前には2020年4月末~5月初頭の進水が予定されていましたが、新型コロナウイルス流行の影響の為、5月22日に延期されました。

[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装工事が進められました。
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2021年夏以降に造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは係留試験の準備を進めている]

「アドミラル・ゴロフコ」の洋上試験は2022年9月の開始が予定されていました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2022年9月に洋上試験を開始する]
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しかし、「アドミラル・ゴロフコ」サンクトペテルブルク造船所の岸壁を離れ、海上へ出たのは11月26日になりました。

[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコの最初の洋上試験が始まる]
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」、洋上試験開始(2022年11月26日)]

「アドミラル・ゴロフコ」フィンランド湾で洋上試験の最初の段階となる工場航行試験を開始し、バルト艦隊の艦船と航空隊が試験をサポートしました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」の洋上試験をサポートする]

「アドミラル・ゴロフコ」工場航行試験の第1段階を完了し、12月6日にサンクトペテルブルク造船所の岸壁へ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」はフィンランド湾での洋上試験の第1段階を完了し、サンクトペテルブルクへ帰投した]

12月26日に再び出航し、工場航行試験の第2段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」はバルト海で洋上試験を継続する]

フィンランド湾での洋上試験の後、2023年3月後半にはバレンツ海へ向かい、3月31日にはコラ湾へ入りました。

今後はバレンツ海で洋上試験を行なうようです。

「アドミラル・ゴロフコ」ロシア海軍への引き渡しは、現在の所、2023年第2四半期、つまり4月~6月に予定されています。
[最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は2023年6月末までにロシア海軍へ就役する]

就役後は北方艦隊へ配備されます。


1等多目的フリゲート・プロジェクト22350は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で8隻が起工されており、この内2隻がロシア海軍へ引き渡され、もう1隻は洋上試験中です。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
«Адмирал флота Советского Союза Горшков»(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月29日進水/2018年7月28日就役
北方艦隊へ配備(舷側番号454)

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」«Адмирал флота Касатонов»(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2020年7月21日就役
北方艦隊へ配備(舷側番号461)

「アドミラル・ゴロフコ」«Адмирал Головко»(工場番号923)
2012年2月1日起工/2020年5月22日進水/2023年就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」
«Адмирал флота Советского Союза Исаков»(工場番号924)
2013年11月14日起工/2023年以降就役予定

「アドミラル・アメリコ」«Адмирал Амелько»(工場番号925)
2019年4月23日起工/2024年就役予定

「アドミラル・チチャーゴフ」«Адмирал Чичагов»(工場番号926)
2019年4月23日起工/2025年就役予定

「アドミラル・ユマシェフ」«Адмирал Юмашев»(工場番号927)
2020年7月20日起工/2025年就役予定

「アドミラル・スピリドノフ」«Адмирал Спиридонов»(工場番号928)
2020年7月20日起工/2026年就役予定


5番艦(「アドミラル・アメリコ」)以降は巡航ミサイルの搭載数を増加した改正型となります。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲートの後期建造艦(5番艦以降)は32基の巡航ミサイル(対艦ミサイル)を搭載する]

ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月中旬に進水する

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『KORABEL.RU』より
2023年3月30日19時56分配信
【新たな対機雷防衛艦「レフ・チェルナヴィン」は進水を準備する】

今年4月中旬、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)で、ロシア海軍の為の最新のプロジェクト12700対機雷防衛艦の8隻目にして第7の生産艦「レフ・チェルナヴィン」の進水式典が開催される。

『中部ネヴァ川造船工場』総取締役ウラジーミル・セレドホは、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将へ、艦の進水準備について報告した。

軍艦「レフ・チェルナヴィン」の進水式典への参加が予定されているのは:海軍総司令部の代表、『統合造船業営団』幹部、『中部ネヴァ川造船工場』幹部、中央海洋設計局『アルマーズ』幹部、サンクトペテルブルク市庁の代表、退役軍人と造船業界。

「対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは、海軍の機雷掃海部隊の装備プログラム実行の枠組みで建造されています。
この目的で『中部ネヴァ川造船工場』において、同プロジェクト艦のシリーズ建造が展開しております。
プロジェクト12700艦は、その有効性が既に示されており、多くの独自の特性を有しております」
ロシア海軍
総司令官ニコライ・エフメノフ大将は述べた。 

プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。
この艦は新世代機雷掃海艦に属しており、海洋機雷への対処の為に意図されている。
新たな対機雷防衛艦は、海域の水上と海底で、危険ゾーンへ入る事無く(機雷を)探知できる。
機雷への対処の為、艦は様々な種類の掃海具、そして更に遠隔操作・自律無人水中装置を使用できる。

これらの艦の『中部ネヴァ川造船工場』での建造の際、世界の造船業には同じものは無い最新のロシア技術が使用されている。

同プロジェクト艦は、世界最大の真空注入方式で形成された一体ガラス繊維強化プラスチック製船体を有する。
金属製と比較して、複合材料船体の重量は20パーセント軽い。
それは強度が高く、攻撃的な化学汚染環境や腐食の影響を受けず、運用基準を遵守した勤務期間に制限は無い。
他の複合材料船体の長所として非磁器性を挙げる事が出来、機雷捜索時の艦の大きな生存性を保障する。

ロシア海軍総司令部の計画によると、新世代対機雷防衛艦は近い将来のロシア海軍掃海艦隊の基礎を成し、任務遂行の効率性を向上させると国防省広報サービスは伝えた。



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サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはバルト海で掃海演習を実施した]


2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されましたが、2016年6月7日夜に火災が発生し、同艦の進水と就役は延期される事になりました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]


「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復中、同艦よりも後に起工された艦が先に就役、進水しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では2番艦)
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では3番艦)
[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後もバルト海に留まって各種試験に従事し、2021年9月6日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
2022年1月下旬から地中海へ派遣され、現在も同海域で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフと海洋曳船セルゲイ・バルクは地中海東部へ向かった]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水、2020年12月26日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
(就役順では4番艦)
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖で掃海演習を実施した]

本来の2番艦である「ゲオルギー・クルバトフ」は2020年9月30日にようやく進水し、2021年8月20日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では5番艦)
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工され、2021年4月28日に進水、2022年11月16日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工され、2021年11月26日に進水、2022年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはダメージコントロール訓練を実施した]

8番艦「レフ・チェルナヴィン」は2020年7月24日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで起工された]
進水は2023年4月中旬に予定されており、就役後はバルト艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月に進水し、バルト艦隊へ配備される]

9番艦「アファナシー・イワンニコフ」は2021年10月9日に起工されました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アファナシー・イワンニコフ起工(2021年9月9日)]
2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。

10番艦「ポリャールヌイ」は2022年6月12日に起工されました。
2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。

ロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦と掃海艦はカムチャツカ沖で演習を実施した

『KORABEL.RU』より
2023年3月30日14時30分配信
【カムチャツカで太平洋艦隊の多種戦力の艦上演習が実施された】

アヴァチンスキー湾艦支隊の演習が行なわれた。

演習には、小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」及びMPK-107と共に海洋掃海艦MT-264及びMT-265が参加した。

演習中、掃海艦には仮想敵の機雷源を通過し、艦隊戦闘艦支隊の掃海先導の任務の遂行が待ち受けていた。
最初の段階で海洋掃海艦の乗組員は、仮想対艦機雷から航路を一掃するという与えられた任務を遂行し、戦闘艦支隊機雷源の通行の安全を保障した。

演習の次の段階で小型対潜艦は駐留所から出航し、海上掃海艦により作られた機雷源の安全航路を通行し、仮想敵潜水艦の捜索海域へ向かった。

指定海域で探知セクションを狭める方法で、小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」及びMPK-107は、敵「潜水艦」との接触を確立する行動を実行した。
演習中の2隻の艦の乗組員の巧みな連携の結果、仮想敵潜水艦は探知され、対潜兵器により破壊されたとロシア連邦国防省広報サービスは発表した。



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プロジェクト1124M小型対潜艦MPK-117『ハバロフスク造船工場』で1990年1月22日に起工され、1991年8月28日に進水、1992年2月11日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
就役当初はルースキー島パリス湾に駐留していました。
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1996年にウラジオストク南部ウリス湾へ移転しました。
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2007年7月22日にウスチ・イリムスク市と後援協定と締結しました。

2010年1月16日付でロシア海軍総司令官令により「ウスチ・イリムスク」と命名されました。

2015年初頭から2016年3月までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールを行ないました。
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現在はウリス湾に駐留する第165水上艦旅団第11水域保護艦旅団に所属しています。

2022年8月7日にペトロパヴロフスク・カムチャツキー港を出航し、太平洋北西部での哨戒任務に就きました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦ホルムスクとウスチ・イリムスクは太平洋北西部で哨戒任務に就いた]


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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-107は、極東『ソヴィエト社会主義共和国連邦60周年記念ハバロフスク造船工場』で1988年2月22日に起工され、1990年6月5日に進水し、1991年3月14日に就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ編入され、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に駐留しています。

現在は第114水域防護艦旅団第117水域防護艦大隊に所属しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ方面に2個対潜打撃群を形成する]

2020年春からカムチャツカ方面の演習へ何度も参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊の小型対潜艦4隻と小型ロケット艦4隻は演習を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦と小型対潜艦はカムチャツカ半島沖で対潜演習を行なった]

2020年6月1日にペトロパヴロフスク・カムチャツキーを出航し、オホーツク海及び太平洋で1ヶ月間に渡り演習を行なった後、7月1日に帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第82号小型対潜艦と第107号小型対潜艦はオホーツク海及び太平洋への1ヶ月間の航海を終えてカムチャツカへ帰投した]

2022年2月上旬にカムチャツカ沖で実施された太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦はカムチャツカで対空防衛演習を実施した]


2023年2月21日、2隻の小型対潜艦コルベット「グレミャーシチー」と共にカムチャツカ沖で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」、小型対潜艦ウスチ・イリムスク、MPK-107はカムチャツカ沖で対潜戦闘演習を実施した]


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プロジェクト266ME「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦MT-264は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『中部ネヴァ川造船工場』で1987年2月2日に起工され、1989年3月27日に進水、1989年8月31日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

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海洋掃海艦MT-265『中部ネヴァ川造船工場』で1988年4月12日に起工され、1989年8月25日に進水、1989年12月22日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。


2023年3月30日、2隻の小型対潜艦と2隻の掃海艦カムチャツカ沖で演習を行ないました。

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の多用途複座戦闘機Su-30SM2/Su-30SMはカリーニングラード州東部で地上攻撃訓練を実施した

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『Aviation EXplorer』より
2023年3月30日配信
【バルト艦隊の飛行士は地上目標への打撃へ取り組んだ】
2023年3月30日、AEX.RU

バルト艦隊海上航空隊多目的戦闘機Su-30SMSu-30SM2の乗員は、計画戦闘訓練活動の枠組みにおいて、昼間及び夜間の地上目標への打撃へ取り組んだ。
ロシア国防省西方軍管区広報サービスは発表した。

パイロットは指定区域への飛行を行ない、地上の状況を明確にしてから、耐熱練習航空爆弾P-50T及び30mm機関砲弾により敵の指揮所、強化陣地、人員、車両を模した実物大標的への照準爆撃及び砲打撃を行なった。

訓練は、カリーニングラード州東部の航空射爆場の標的場において、高度500メートル~1000メートルで行われた。

飛行士の実際の行動は、戦闘車両及び戦闘使用地域の地上に設置された客観的観測複合体により記録された。

演習中、航空攻撃手段を使用する20回以上のフライトが行なわれた。
飛行には10名以上の飛行乗員と50名以上の整備-技術スタッフが関わった。






多用途複座戦闘機Su-30SMは、インド空軍などが導入しているSu-30MK系列機をロシア軍向けに改正した機体であり、ロシア航空宇宙軍及びロシア海軍航空隊への導入が進められています。


ロシア海軍航空隊の為のSu-30SMの購入契約は2013年12月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為に戦闘機Su-30SMと練習機Yak-130が購入される]

最終的には50機程度の調達が計画されています。
[多用途複座戦闘機Su-30SMはロシア海軍基地航空隊の主力となる]

現在までに、ロシア海軍航空隊では、黒海艦隊へ12機、バルト艦隊へ8機、北方艦隊へ2機が配備されています。

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2016年12月初頭にはチェルニャホフスク飛行場に駐留するバルト艦隊航空隊のノヴゴロド-クライペダ赤旗・航空元帥I.I.ボルゾフ記念第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊Su-30SMの最初の1機が配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ多用途複座戦闘機Su-30SMが配備される]

2017年には、計5機のSu-30SMバルト艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊は2機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は3機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した]

2018年7月2日、2機のSu-30SMバルト艦隊チェルニャホフスク飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]
これでバルト艦隊Su-30SMは合計8機になりました。



今後に調達されるのは改良型Su-30SM2となり、更にはロシア航空宇宙軍及びロシア海軍航空隊の現用のSu-30SMSu-30SM2仕様へアップグレードされます。
[ロシア航空宇宙軍とロシア海軍航空隊の多用途複座戦闘機Su-30SMはアップグレードされる]

アップグレードの主眼は、要するに、Su-30SM第4++戦闘機Su-35Sに準じた仕様へ改良する事です。


より具体的には、Su-35Sと同じエンジン(AL-41F1S、117S)及び同じレーダー(フェーズドアレイレーダー「イルビス」)への換装です。

AL-41F1Sエンジン
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フェーズドアレイレーダー「イルビス」
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2021年末までにロシア海軍向けの4機のSu-30SM2が製造されました。
[ロシア海軍の為の最初の4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が製造された]

2022年1月27日、この4機はカリーニングラード州チェルニャホフスク飛行場へ到着しました。

[2022年にロシア海軍バルト艦隊航空隊へ多用途複座戦闘機Su-30SM2の配備が始まる]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊へ4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が配備された]

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の艦上対潜ヘリコプターKa-27PLはカリーニングラード沖で対潜戦闘訓練を実施した

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『Aviation EXplorer』より
2023年3月30日配信
【バルト艦隊の飛行士は仮想敵潜水艦を捜索、追跡、破壊する任務を遂行した】
2023年3月30日、AEX.RU

バルト艦隊海上航空隊艦上対潜ヘリコプターKa-27PLの乗員は、計画演習の枠組みにおいて、仮想敵潜水艦を捜索、追跡、破壊する任務を遂行した。
ロシア国防省西方軍管区広報サービスは発表した。

活動計画の下、仮想敵潜水艦は海上航路海域に在り、その乗組員には、バルト艦隊の海上交通線を妨害する任務が与えられていた。

目標を探知する為、艦隊海上航空隊ヘリコプターKa-27PLが指定区域へ送られ、乗組員は、電波位置測定(レーダー)及び水中音響手段(ソナー)を複合使用して潜水艦を捜索、追跡する課題へ取り組んだ。
潜水艦を探知し、座標を特定した後、飛行士はそれを仮想破壊した。

戦闘訓練演習への取り組みに加え、ヘリコプター乗員は、目印の無い場所で指定コースを通行する技量を向上させ、良好及び困難な気象条件下での操縦の認可を得る為の乗員の編隊飛行任務を遂行した。

飛行は、バルト艦隊海上航空隊の海域上空の設定コース上で行なわれた。
海上航空隊の飛行実施に先立ち、先行して、飛行訓練任務を保障する技術整備要員、地上要員及び専門技術者の準備状態を点検する入念な準備が行なわれた。

戦闘訓練活動には、約10機の航空ユニットが関わった。



バルト艦隊ヘリコプターは、カリーニングラード州ドンスコエ飛行場に駐留する第396混成ヘリコプター連隊へ配備されています。
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[第396混成ヘリコプター連隊]
・第125独立ヘリコプター飛行隊:Mi-8、Mi-24
・第396独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊:Ka-27、Ka-29


2018年には、近代化改修されたKa-27Mが6機配備されています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを5機受領した]

ロシア海軍北方艦隊航空隊の艦上対潜ヘリコプターKa-27はバレンツ海で潜水艦捜索訓練を実施した

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『AviaPort』より
2023年3月29日18時34分配信
【北方艦隊の対潜ヘリコプター乗員はバレンツ海で潜水艦捜索訓練を実施した】

北方艦隊航空・防空軍の3機の対潜ヘリコプターKa-27の乗員は、バレンツ海の戦闘訓練射爆場で潜水艦捜索演習を実施した。

対潜ヘリコプターKa-27の飛行士は電波位置測定(レーダー)及び水中音響手段(ソナー)を使用して潜水艦を捜索、分類、追跡する戦術動作へ取り組んだ。

対潜ヘリコプターへ対抗したのは、バレンツ海の指定海域において水中位置で任務を遂行した北方艦隊の1隻の潜水艦である。

戦闘訓練演習に加えて、海上飛行士は、乗員の編隊飛行任務を遂行した。

対潜ヘリコプターの飛行実施に先立ち、飛行訓練任務を保障する技術整備要員、地上要員及び専門技術者の準備状態を点検する入念な準備が行なわれた。

対潜ヘリコプターKa-27は、主に巡洋艦、対潜艦、フリゲート、駆逐艦の甲板に駐留する。
それは、様々な深度の様々な速度の潜水艦を捜索、探知できる。
Ka-27は、等級5までの海上の波と、昼間及び夜間に良好及び困難な気象条件下において行動できる。
ヘリコプターは高精度自動操縦装置を装備しており、水中音響ステーションをウィンチで吊り下げる際、長時間に渡り自動モードで必要な特定ポイントでの上空位置を占有できる。
潜水艦と戦う為、照準-捜索システムを使用し、潜水艦の探知を保障し、その座標と移動パラメータを特定し、推奨する使用兵器を選択する。



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現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを50機以上保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]

Ka-27Mへの近代化改修作業は『クメルタウ航空機製造事業』で実施されています。
[ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊へ近代化されたヘリコプターKa-27Mを供給する準備を整えている]
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Ka-27M試作機(0909号機)は、北方艦隊で試験が行なわれました。
[艦載ヘリコプターKa-27Mの試験は北方艦隊で行なわれている]

北方艦隊には8機程度のKa-27Mが配備されており、Ka-27PLと共にセヴェロモルスク-1飛行場に駐留するキルケネス赤旗・第830独立艦上対潜ヘリコプター連隊(2個混成飛行中隊で構成)に所属しています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上対潜ヘリコプターの3分の1が近代化されたKa-27Mとなった]
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ロシア海軍太平洋艦隊のグラチョノク級哨戒艇は沿海地方で演習を実施した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年3月29日5時22分配信
【太平洋艦隊の船員は沿海地方沿岸で「水中破壊工作員」を撃滅した】
ウラジオストク、3月29日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊の4隻の対破壊工作艇沿海地方沿岸での演習へ参加し、その内の1隻の乗組員は仮想水中破壊工作員を撃滅した。
東方軍管区太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「沿海地方で、 太平洋艦隊のグラチョノク型対破壊工作艇P-406、P-445、P-377、P-391の乗組員は、地域の南方の沿岸海域で仮想水中破壊工作員を発見し、無力化する為の合同演習を実施しました」
広報サービスの声明では、こう述べられた。

は警戒態勢で海上へ出航した事が説明された。
「P-406」、「P-377」、「P-391」の乗組員は、金角湾、ウリス湾、パトロクル湾へ仮想敵の捜索へ向かい、「P-445」艇の乗組員はストレロク湾で「破壊工作員」を発見し、撃滅した。23-0329c.jpg
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演習中、遠隔操作及び携帯式の対破壊工作員擲弾筒が使用された。




プロジェクト21980「グラチョノク」対破壊工作艇(哨戒艇)は、基地及び周辺海域の警備の為の小型艦艇であり、現在までにロシア海軍へ23隻が就役しています。
(この他、ロシア国家親衛隊に4隻就役)

[ゼレノドリスクの『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造]
P-104「ナヒーモヴェツ」
:2010年5月4日就役、バルト艦隊
P-191「カデート」:2012年5月15日就役、黒海艦隊
P-349「スヴォーロヴェツ」:2012年11月14日就役、黒海艦隊
P-350「クルサント・キーロヴェツ」:2013年8月22日就役、黒海艦隊
P-351「ユナルメーツ・カスピヤ」:2013年10月15日就役、カスピ小艦隊
P-355「ユナルメーツ・クルイマ」:2014年10月9日就役、黒海艦隊
P-424「キネリ」:2014年10月9日就役、黒海艦隊
P-433「パーヴェル・シラーエフ」:2017年9月16日就役、黒海艦隊
「ユナルメーツ・タタールスタナ」:2018年10月20日就役、カスピ小艦隊
P-449「ユナルメーツ・ダゲスタナ」:2019年8月30日就役、カスピ小艦隊
P-468:2022年6月23日就役、バルト艦隊
P-471「ウラジーミル・ノソフ」:2022年6月23日就役、バルト艦隊
艇名不明:2022年11月1日就役、バルト艦隊

[ウラジオストクの『東方造船所』で建造]
P-377
:2014年2月23日就役、太平洋艦隊
P-420「ユナルメーツ・プリモリヤ」:2014年2月24日就役、太平洋艦隊
P-417「ユナルメーツ・カムチャツキー」:2014年9月25日就役、太平洋艦隊
P-431:2017年12月28日就役、太平洋艦隊
P-445:2019年1月14日就役、太平洋艦隊
P-450「ユナルメーツ・サハリナ」:2021年5月28日就役、太平洋艦隊

[ルイビンスクの『造船工場ヴィンペル』で建造]
P-340「ユナルメーツ・ザポリャーリヤ」
:2017年1月14日就役、北方艦隊
P-421「ユナルメーツ・ベロモリヤ」:2017年1月14日就役、北方艦隊
P-429「セルゲイ・プレミニン」:2017年7月14日就役、北方艦隊
P-430「ワレーリー・フェデャニン」:2017年11月9日就役、北方艦隊
(この他、ロシア国家親衛隊向けに4隻建造)

黒海艦隊所属艇は、シリアタルトゥースへ派遣されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の対破壊工作艇P-433はシリアへ到着した]


2023年3月29日に沿海地方沖で行なわれた演習には、2隻の「グラチョノク」型が参加しました。

P-377(2014年2月23日就役)
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P-445(2019年1月14日就役)
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他の2隻~P-391P-406は、1988年に就役したプロジェクト14159哨戒艇です。

ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンは2023年4月に進水し、バルト艦隊へ配備される

『イズベスチヤ』より
2023年3月28日0時0分配信
【機雷の海:バルト艦隊へ掃海ロボットが増強される】

「レフ・チェルナヴィン」は弾薬を無力化するのみならず、沈没艦を探す事も出来る。
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バルト艦隊へ近い内に最新のプロジェクト12700掃海艦「レフ・チェルナヴィン」が補充される。
それは今年4月に進水するとロシア国防省の情報筋は『イズベスチヤ』へ伝えた。
以前、この艦は太平洋艦隊での勤務が予定されていたが、決定は変更された。
同プロジェクト掃海艦は、磁気信管にとっては「見えない」ガラス繊維強化プラスチックの船体を持っており、特殊無人艇水中無人機の助力により機雷を発見し、破壊する。
専門家は「レフ・チェルナヴィン」は平時でも仕事を見つける事が出来ると指摘する~この艦は、海底の物体、例えば沈没艦などを捜索する為にとても適している。

[バルト海の強化]
掃海艦「レフ・チェルナヴィン」
は今年4月の進水が予定されていると軍当局の情報筋は『イズベスチヤ』へ話した。
完成して全ての試験を行なった後、それはバルト艦隊の軍備として受け入れられる~最新機雷ハンターの乗組員の訓練は既に始まっている。
対談者によると、以前には掃海艦太平洋艦隊への引き渡しを計画していた。
しかし、最終的にはバルト艦隊へ向かう事に決まった。

プロジェクト12700「アレクサンドリト」艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
2020年代半ばまでに、このような艦は12隻の建造が計画されている。
トップ艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2016年にバルト艦隊へ加わった。
後年、同プロジェクト掃海艦が更に6隻建造された。
「イワン・アントノフ」「ウラジーミル・イェメリヤノフ」「ゲオルギー・クルバトフ」黒海艦隊で、「ヤーコフ・バリャーエフ」「ピョートル・イリイチョーフ」「アナトーリー・シレモフ」太平洋艦隊で勤務に就いている。

「バルト海で勤務している基地掃海艦は既に時代遅れであり、係維機雷以外に対処できません」
軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「そして、総合的な地政学的状況は悪化傾向にあります。
従いましてバルト海エリアで発生するかもしれない戦争に備える必要があります。
現在、ここにプロジェクト12700艦は1隻しかないため、新たな掃海艦は干渉する事すらありません。
黒海と太平洋へ3隻ずつ送られました。
今、バルト海を強化する時です。
アレクサンドリトは良好なプロジェクトであり、船員はそれに満足しております。
艦は、フィンランド湾とバルト海の海底の物体をよく探知します。
前世紀には、世界戦争における激戦の舞台となった事が2度ありました。
この間、非常に多くの艦がここで沈んだ為、長期に渡りそれらを探す事が出来ました」


近年、アメリカ合衆国空軍バルト海で何度も演習を行なっている。
国防総省によると、海洋機雷の遠隔敷設へ取り組んだ。
これは「クイックストライク」ファミリーの製品についての話である。

その最新モデルには、GPS信号による照準・コース補正システムが装備されており、航空機により高高度から目標の数十キロメートルの距離へ弾の投下を可能にする。
特に、戦略爆撃機B-1BB-52Hは、これらの機雷を数十基搭載できる。
アメリカ合衆国海軍の兵器庫にある「クイックストライク」の正確な数は、公式に発表されていない。
しかし様々なな見積もりによると、最大1万個に達する可能性がある。

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[ドローン搭載艦]
プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦
磁気信管にとっては「見えない」ガラス繊維強化プラスチックの船体を持っている。
機雷を捜索、破壊する為に特殊水中ロボットを持つ2隻の軽舟艇を含む「ディアマント」システムが艦上に設置されている。
装置は、10キロメートル以内の深度100メートルまでの障害物の無力化の為に意図されている。
プラスチック船体と低騒音エンジンのお陰で、機雷に反応せず、水中音響・磁力計の助力により簡単に捜索を行なえる。

統合機雷捜索破壊システム「アレクサンドリト-ISPUM」は、深海の物体の探知を担当する。
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これには、半径500メートル以内、深度300メートルまでの疑わしい物体を探知できる遠隔操作水中装置が含まれており、その速度は秒速約3~6メートルである。
この機材は、海況3までの波がある海の水中で動作する。

危険な物体が探知されると、破壊弾薬が設置された水中ドローンが関わる。
必要に応じて弾を浅瀬へ曳航し、そこで破壊する事も出来る
遠隔機雷除去戦術により、人員へのリスクは最小限に抑えられる。
掃海艦は、海上移動中の船を保護し、海軍基地を防護する為に特別に開発されたプロジェクト22160哨戒艦と上手く連携する。
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[不安定な地域]
近年、バルト海地域はロシア国境周辺で最も緊迫した地域の1つとなっている。
NATO諸国の戦闘艦は定期的にバルト海水域へ入り、偵察機ロシア国境付近の空域をパトロールしている。
リトアニア、ラトビア、エストニアへ交代で航空グループが派遣されている。

ロシア連邦国防次官アレクサンドル・フォミンによると、2021年だけでもNATO諸国はバルト海ゾーンの海上偵察の為、航空機が1200回以上の飛行を行ない、戦闘艦が50回以上進入した。
同時に、ロシアに最も近い中立国~フィンランドスウェーデンは、当時、連合の活動へ積極的に関わった。

この10年間、ロシアバルト海の防衛を積極的に強化してきた。
ミサイル複合体「バスチオン」大隊がカリーニングラード近郊へ配備された。
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これは、600キロメートルまでの距離で目標を攻撃できる超音速対艦ミサイル「オーニクス」で武装する。
そしてサンクトペテルブルク近郊には、海岸と海峡を防護し、更に海軍基地をカバーする為に意図されている複合体「バル」が送られた。
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最近、再建後に開港したサンクトペテルブルクレヴァショヴォ飛行場には、海軍海上航空部隊が配備される。
昨年秋、バルト艦隊対空防衛部隊は、極超音速兵器の攻撃を撃退する演習を行なった。
『イズベスチヤ』が伝えたように、演習の主な目的は、大気圏上層を飛行する超高速目標、そして更に地表近くを移動する無人飛行装置及び有翼ミサイルとの戦闘であった。



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サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)

プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の対機雷防衛艦アレクサンドル・オブホフはバルト海で掃海演習を実施した]


2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されましたが、2016年6月7日夜に火災が発生し、同艦の進水と就役は延期される事になりました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]


「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復中、同艦よりも後に起工された艦が先に就役、進水しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では2番艦)
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]

4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では3番艦)
[最新鋭非金属複合材料対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後もバルト海に留まって各種試験に従事し、2021年9月6日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
2022年1月下旬から地中海へ派遣され、現在も同海域で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフと海洋曳船セルゲイ・バルクは地中海東部へ向かった]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工され、2020年1月29日に進水、2020年12月26日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
(就役順では4番艦)
[ロシア海軍太平洋艦隊の対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフはペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖で掃海演習を実施した]

本来の2番艦である「ゲオルギー・クルバトフ」は2020年9月30日にようやく進水し、2021年8月20日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(就役順では5番艦)
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工され、2021年4月28日に進水、2022年11月16日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
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[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

7番艦アナトーリー・シレモフは、2019年7月12日に起工され、2021年11月26日に進水、2022年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはダメージコントロール訓練を実施した]

8番艦「レフ・チェルナヴィン」は2020年7月24日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦レフ・チェルナヴィンはサンクトペテルブルクで起工された]
進水は2023年4月に予定されており、就役後はバルト艦隊へ配備されます。

9番艦「アファナシー・イワンニコフ」は2021年10月9日に起工されました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アファナシー・イワンニコフ起工(2021年9月9日)]
2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。

10番艦「ポリャールヌイ」は2022年6月12日に起工されました。
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2024年の就役が予定されており、北方艦隊へ配備されます。


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。

ロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇はピョートル大帝湾で超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した



『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年月日時分配信
【太平洋艦隊のロケット艇は「敵」艦を破壊した】
モスクワ、3月28日-ロシア通信社ノーボスチ

太平洋艦隊ロケット艇のペアは、対艦有翼ミサイル「モスキート」の実地射撃の枠組みにおいて日本海ピョートル大帝湾で海上標的を破壊した。
太平洋艦隊広報サービスは火曜日に動画を公表した。

映像では、ロケット艇による流氷の間からの発射と、移動中の対艦有翼ミサイル「モスキート」の発射が示されている。

「2隻のロケット艇で構成されるロケット艇打撃グループは、仮想敵戦闘艦を模した海上盾へ合同でミサイル打撃を与えました。
約100キロメートルの距離にある目標は、2基の有翼ミサイル"モスキート"の直撃により成功裏に撃破されました」

艦隊は説明した。

広報サービスは、射撃の安全は太平洋艦隊水上艦海上航空隊航空機により保障されたと付け加えた。



ロシア太平洋艦隊プロジェクト12411ロケット艇は、沿海地方多種戦力小艦隊第19水上艦旅団第2親衛ロケット艇大隊に所属し、ウラジオストク南部ウリス湾に駐留しています。
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[第2親衛ロケット艇大隊]
ロケット艇R-261(1988年12月30日就役)
ロケット艇R-297(1990年9月8日就役)
ロケット艇R-298(1990年12月31日就役)
ロケット艇R-11(1991年9月1日日就役)
ロケット艇R-14(1991年12月28日就役)
ロケット艇R-18(1992年8月24日就役)
ロケット艇R-19(1992年12月7日就役)
ロケット艇R-20(1993年11月18日就役)
ロケット艇R-24(1994年12月27日就役)
ロケット艇R-29(2003年9月27日就役)


全てロシア極東『ハバロフスク造船工場』で建造され、現在は10隻が現役に留まってます。
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2023年3月28日には2隻のロケット艇超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。

ロケット艇の名前は公表されていませんが、公表された動画によると、内1隻の舷側番号は「991」ですから、おそらくは3月14日にピョートル大帝湾対艦ミサイルの模擬発射訓練を実施したR-261(991)R-297でしょう。
つまり、3月14日の模擬発射訓練は、今日の実際のミサイル発射のリハーサルだったという事です。
[ロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇R-261とR-297はピョートル大帝湾で演習を実施した]
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この他、演習の統制の為に指揮艦「マルシャル・クルイロフ」も参加しました。

ロシア海軍バルト艦隊旗艦・戦隊水雷艦(駆逐艦)ナストーイチヴイは就役30周年を迎えた

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『KORABEL.RU』より
2023年3月27日13時35分配信
【戦隊水雷艦(駆逐艦)「ナストーイチヴイ」~バルト艦隊の一員として30年】

ちょうど30年前の1993年3月27日、造船工場『北方造船所』で建造されたプロジェクト956戦隊水雷艦(駆逐艦)「ナストーイチヴイ」聖アンドレイ旗が掲揚された。
艦はバルト艦隊へ編入された。

1993年4月10日、駆逐艦は定係港であるカリーニングラード州バルチースク市へ到着した。
6月16日、同艦は航海の為に基地から出航し、キール運河を通過した最初のロシア艦となった。

「ナストーイチヴイ」は、1996年7月6日から17日までエッケンフェルド(ドイツ)を訪問し、NATO諸国海軍合同海軍演習『バルトップス-96』へ参加した。 

1996年の結果により、駆逐艦「ナストーイチヴイ」ロシアバルト艦隊で最高の砲撃準備態勢を有し、ロシア海軍で最高の艦と認められた。

今日において、プロジェクト956駆逐艦「ナストーイチヴイ」は引き続き海軍で任務を遂行していると『KORABEL.RU』『北方造船所』広報サービスより伝えられた。
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[ソブレメンヌイ級16番艦ナストーイチヴイ]
プロジェクト956A戦隊水雷艦「モスコフスキー・コムソモーレッツ」は、1988年4月7日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)『A.A.ジダーノフ記念工場』(現『北方造船所』)で起工され、1991年1月19日に進水しました。
1992年2月15日に「ナストーイチヴイ」と改名され、同年10月から11月までバルト海で洋上試験が行なわれました。
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「ナストーイチヴイ」プロジェクト956の改良型である956Aの2番艦であり、艦対空ミサイル956「ウーラガン」から射程延長型の「ヨーシュ」へ換装され、超音速艦対艦ミサイル「モスキート」も射程延長型に換装されています。

1992年12月30日にロシア海軍へ納入され、翌1993年3月27日にロシア海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。


就役と同時にバルト艦隊旗艦に指定されました。

就役から3ヶ月弱の1993年6月16日にキール運河を通過し、6月19日から26日までドイツキール市を訪問し、同市で開催されていたイベント『キール週間』へ参加しました。
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1994年7月4日から24日までフランスルーアン及びル・アーヴルを訪問しました。

1995年4月30日から7月20日までドック修理を行ないました。

1996年6月23日にはロシア大統領ボリス・エリツィンが訪れました。
1996年6月6日から17日までバルト海で行なわれたNATO加盟国海軍演習『バルトップス-96』へ参加し、10月10日から13日までフランスシェルブールを訪問しました。

1997年2月17日に遠距離航海へ出発し、3月15日から18日までアラブ首長国連邦アブダビで開催された国際兵器展示会『IDEX-1997』へ参加しました。
4月2日から6日まで南アフリカ共和国サイモンズタウン及びケープタウンを訪問し、南アフリカ共和国海軍創設75周年記念式典へ参加し、ネルソン・マンデラ大統領の訪問を受け、4月30日にバルチースクへ帰投しました。

1998年6月8日から19日までバルト海で行なわれたNATO加盟国海軍演習『バルトップス-98』へ参加しました。

1999年5月にはカリーニングラード『ヤンターリ』造船所でドック修理を行ない、同年9月21日から11月18日までクロンシュタットへ滞在し、中国へ売却される事になった同型艦の乗組員の研修を行ないました。

2000年2月8日にはドイツ連邦海軍艦隊司令官ディルク・ホルテン中将の訪問を受けました。

2003年6月7日から23日までバルト海で行なわれたNATO加盟国海軍演習『バルトップス-2003』へ参加しました。

2005年6月6日から17日までバルト海で行なわれたNATO加盟国海軍演習『バルトップス-2005』へ参加しました。
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2008年7月には、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ポーランドを訪問しました。
[バルト艦隊の3隻の戦闘艦は、1ヶ月間の長期航海を実施する]
[バルト艦隊艦艇、オーフス(デンマーク)訪問(2008年7月10日)]
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ナストーイチヴイ、グディニヤ訪問(2008年7月14日)]

2009年9月には実地戦略演習『ザーパド-2009』へ参加しました。
[実地戦略演習「ザーパド-2009」と「ラドガ-2009」(2009年9月)]

2011年7月31日にはロシア大統領ドミトリー・メドベージェフの訪問を受けました。
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2015年2月には海上教会が置かれました。

2018年3月27日、戦隊水雷艦「ナストーイチヴイ」は就役25周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊旗艦・戦隊水雷艦「ナストーイチヴイ」は就役25周年を迎えた]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』には、バルチースクの観艦式へ参加しました。
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2019年からオーバーホールを行なう予定でしたが、先送りされました。
[ロシア海軍バルト艦隊旗艦・駆逐艦ナストーイチヴイはオーバーホールを行なう]
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「ナストーイチヴイ」は2021年2月初頭にクロンシュタット『クロンシュタット海洋工場』へ回航され、ようやくオーバーホールが行なわれる事になりました。
2021年3月初頭には乾ドックへ入渠しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊旗艦・戦隊水雷艦(駆逐艦)ナストーイチヴイは就役28周年を迎えた]

2022年6月下旬にオーバーホールを完了し、6月27日にクロンシュタットから出航しました。
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7月1日にバルチースク基地へ到着しました。


復帰した「ナストーイチヴイ」は、2022年7月31日の『ロシア海軍の日』バルチースクで行なわれた観艦式へ参加しました。
[修理を終えて復帰したバルト艦隊旗艦・戦隊水雷艦(駆逐艦)ナストーイチヴイは7月31日の『ロシア海軍の日』にバルチースクの観艦式へ参加する]

2023年3月27日に就役30周年を迎えました。


[ソブレメンヌイ級全艦リスト]
ソヴィエト/ロシア海軍へ計17隻が就役したプロジェクト956駆逐艦(15番艦~17番艦は改良型の956A)ですが、現在、現役に留まっているのはバルト艦隊「ナストーイチヴイ」北方艦隊「アドミラル・ウシャコーフ」の2隻のみです。

「アドミラル・ウシャコーフ」(1994年4月17日就役、17番艦)は2020年12月からムルマンスクでオーバーホールが行なわれ、2021年6月末に復帰しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した]

バルト艦隊には、もう1隻のプロジェクト956A駆逐艦「ベスパコーイヌイ」(15番艦)が居たのですが、退役して洋上博物館に改装され、現在はクロンシュタットで展示されています。
[ロシア海軍バルト艦隊の駆逐艦ベスパコーイヌイはクロンシュタットで記念艦として展示される]
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ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグはサンクトペテルブルク市でオーバーホールを行なう

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『タス通信』より
2023年3月27日9時46分配信
【情報筋は潜水艦「サンクトペテルブルク」がクロンシュタットで修理を待っていると述べた】
モスクワ、3月27日/タス通信

北方艦隊プロジェクト677通常動力潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、現在クロンシュタットで修理を待っている。
『タス通信』防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

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「潜水艦サンクトペテルブルクは、クロンシュタットで修理を待っています。
おそらく、それ(修理)は『クロンシュタット海洋工場』ではなく、製造工場~『アドミラルティ造船所』で行なわれるでしょう」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

プロジェクト677潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、試験運用の後、2021年9月に北方艦隊の戦闘編制へ加わった。
更なる2隻の同プロジェクト潜水艦の契約が国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2019』で締結された。
ロシア海軍への引き渡し時期は何度も延期されてきた。



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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦となるプロジェクト677「ラーダ」の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、サンクトペテルブルク市『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]


一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
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[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けました。
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[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]

2016年11月17日にはバレンツ海から有翼ミサイルを発射しました。
ミサイルの種類は明らかにされていませんが、「カリブル」の対艦攻撃型でしょう。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

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2020年4月初頭、「サンクトペテルブルク」ポリャールヌイを出航してクロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは近代化改装の為にクロンシュタットへ向かった]

4月14日にバルト海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバルト海へ入った]

2020年4月20日にレニングラード海軍基地(クロンシュタット軍港)へ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]

その後、「サンクトペテルブルク」は、『クロンシュタット海洋工場』で近代化改装(改良された2番艦以降と同レベルにする)が行なわれました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは近代化改装を行なう]

「サンクトペテルブルク」の試験運用は2021年9月中旬までに完了しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月21日12時27分配信
【「ラーダ」型潜水艦のトップの試験運用は完了した】


近代化改装を終えて復帰した「サンクトペテルブルク」は、2022年1月下旬から始まったロシア海軍世界規模演習へ参加する北方艦隊艦船部隊(「マルシャル・ウスチーノフ」部隊)と共に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2022年2月に地中海東部で実施された北方艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊の艦船部隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]

2022年春にバルト海へ戻りました。

『アドミラルティ造船所』岸壁の「サンクトペテルブルク」
(2022年6月3日)
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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2023年3月末の時点で「サンクトペテルブルク」クロンシュタット軍港に居ますが、今後は『アドミラルティ造船所』でオーバーホールが行なわれます。
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ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は日本海で実弾射撃訓練を実施した

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『インテルファクス』極東ニュースより
2023年3月27日8時11分配信
【太平洋艦隊のコルベットは日本海エリアで砲射撃を実施した】
ウラジオストク、3月27日、インテルファクス極東

太平洋艦隊コルベット「グロームキー」は、艦隊の戦闘訓練計画に沿った任務の遂行中、日本海の海上射爆場で砲射撃を実施した。
月曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

海上への出航の枠組みでコルベット艦載砲装置A-190から仮想敵艦を模した海上盾船への射撃を実施した。
要員は艦の対機雷防護の任務へ取り組み、大口径機関砲から浮遊海上機雷模型を破壊した。

砲射撃中にコルベットの電波技術戦闘部門は砲術班と連携し、近接防御線でパッシブ妨害複合体による欺瞞目標の設置を行なった。

更にコルベット「グロームキー」の乗組員は、無防備の泊地へ停泊中の艦の保護と防衛の任務へ取り組んだ。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「グロームキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後はウラジオストク周辺で乗組員の慣熟訓練を行ないました。


2019年6月21日にはピョートル大帝湾小型対潜艦「コレーツ」、「メチェーリ」と共に対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グロームキー"と小型対潜艦2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

2019年6月25日にはA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲による対空砲撃、AK-630M 30mm6銃身機関砲による機雷掃討訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

2019年8月末、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)を含む他の太平洋艦隊の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

2019年8月29日にカムチャツカ半島の軍港(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

2019年9月初頭には他の艦と共にオホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

2019年9月3日と4日には太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

2019年9月5日にはカムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

2019年9月7日夜~9月8日未明には、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

その後オホーツク海に留まり、2019年10月中旬に実施されたロシア連邦軍戦略部隊演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」のサポートに回りました。。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

「グロームキー」は、他の艦船と共に2019年10月末にウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]


2020年3月7日、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共にウラジオストク付近で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった]

2020年3月19日と20日にもピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で演習を行なった]

2020年4月1日、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共にウラジオストクから遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海へ出発した]

2020年4月3日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入った後、太平洋に留まり、演習を行なっていました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対テロ訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻の艦船は洋上で『太平洋艦隊の日』を迎えた]

2020年6月17日には沖縄本島宮古島の間を通過して東シナ海へ入り、その後、対馬海峡を通過して日本海へ入り、6月20日にウラジオストクへ帰投しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』ウラジオストク(金角湾)の観艦式へ参加しました。


2020年8月15日までに太平洋艦隊所属艦船と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクを出航した]

太平洋艦隊艦船部隊は、オホーツク海、カムチャツカ半島およびチュクチ半島沿岸で演習を行ないました。
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2020年8月26日、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共にチュクチ沿岸のアナドイル湾で海上目標(海上曳航盾船)への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"と"ソヴェルシェーンヌイ"はベーリング海北部で砲撃訓練を行なった]

2隻のコルベットベーリング海峡を超えてチュクチ海へ入り、2020年8月29日には同海域で沿岸の地上目標への艦砲射撃訓練を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"と"ソヴェルシェーンヌイ"はチュクチ海で艦砲射撃訓練を行なった]

ベーリング海演習は2020年8月31日に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のベーリング海演習は完了した]

2020年9月14日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、9月16日にウラジオストクへ帰投しました。
[ベーリング海演習(『大洋の盾-2020』)へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]


2020年10月中旬にはヘリコプターの夜間発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"は艦載ヘリコプターの夜間発着艦訓練を行なった]


2021年3月10日にはプロジェクト12411ロケット艇2隻と共にピョートル大帝湾へ出航し、砲撃訓練を行ないました。
この他、艦上ヘリコプターKa-27の着艦訓練も行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

3月26日にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"はピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]

2021年4月22日にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2021年4月24日には日本海で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で対潜演習を実施した]

2021年5月1日に他の太平洋艦隊主力水上艦と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート マルシャル・シャーポシニコフ、コルベット ソヴェルシェーンヌイ、グロームキー、大型海洋給油船ボリス・ブトマは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

2021年5月末にはフィリピン海で同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット ソヴェルシェーンヌイとグロームキーはフィリピン海で砲撃訓練を実施した]

2021年6月に太平洋中央部で行なわれた太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。

[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年7月8日にウラジオストクへ帰投しました。
[太平洋中央部(ハワイ諸島海域)の演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

2021年8月中旬には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)と共にピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年8月31日に日本海で対空ミサイルの発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は日本海で高射ミサイル"リドゥート"を発射した]

2021年10月初頭に日本海で戦闘訓練を行ない、小型ロケット艦「ラズリーフ」が発射した対艦ミサイル高射ミサイル「リドゥート」で撃墜しました。


2021年10月中旬に日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。

[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

2021年12月中旬にフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」新型対潜ミサイルの発射試験を日本海で行なった際、その支援任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"のミサイル発射支援任務に従事した大型対潜艦アドミラル・トリブツ、コルベット・グロームキー、ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフはウラジオストクへ帰投した]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]


2月7日にはオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月中旬にオホーツク海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で対艦ミサイルを撃墜した]

2月下旬にはペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港で基地防空訓練を実施した]

3月初頭にはカムチャツカ沖で沿岸への艦砲射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット4隻はカムチャツカ半島沿岸で艦砲射撃演習を実施した]

その後、他の太平洋艦隊の艦船と共に太平洋を南下して津軽海峡を通過、日本海へ入った後、3月14日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]




2022年5月20日、他の太平洋艦隊の主力水上艦と共にウラジオストクを出航しました。
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5月末に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。

その後はオホーツク海太平洋(日本列島の東方沖)で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の太平洋演習(2022年6月上旬)]

6月21日に対馬海峡を北上して日本海へ入り、6月23日にウラジオストクへ帰投しました。

[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

6月30日、同型のコルベット2隻及び大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と共にウラジオストクで対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット3隻と大型対潜艦はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

7月11日には沿海地方太平洋艦隊の基地の1つで対空防衛訓練を行ないました。
何処の基地なのかは明らかにされていませんが、ウラジオストクならば明言されている筈ですから、おそらくは閉鎖行政地域フォキノでしょう。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は対空防衛訓練を実施した]


8月4日、「グロームキー」中国青島基地及び黄海で開催される国際海軍競技会『海洋杯-2022』(ロシア海軍、中国海軍、ベトナム海軍が参加)へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で中国海軍及びベトナム海軍と共に国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加する]

8月11日に日本海で対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は日本海で対艦砲撃戦闘訓練を実施した]

8月12日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年8月12日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

8月15日に中国青島(チンタオ)海軍基地へ到着しました。
[国際海軍競技会『海洋杯』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島へ到着した]

黄海で行なわれた国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加しました。
新華社通信(ロシア語版)より
2022年8月21日20時16分配信
【青島で国際軍試合の枠組みでの競技会『海洋杯』が完了した】

その後に中国を去り、8月21日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は対馬海峡を通過して日本海へ入った]

8月24日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加した後にウラジオストクへ帰投した]

2022年10月12日には日本海で実弾射撃演習を行なう為、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」及び「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

3隻のコルベット日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]


2023年3月27日に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦駐留の為のカムチャツカ半島のインフラは2024年に完成する

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『タス通信』より
2023年3月27日9時12分配信
【情報筋は「ポセイドン」搭載艦の駐留施設は2024年に準備が整うと述べた】
モスクワ、3月27日/タス通信

超魚雷「ポセイドン」の搭載艦となる特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」及び「ハバロフスク」の新たな駐留所の沿岸インフラ施設の建設は、2024年初頭に完了する。
『タス通信』ロシア防衛当局に近い情報筋より伝えられた。

「カムチャツカへ2隻の特殊潜水艦が駐留するの為の沿岸インフラ施設の建設作業は、来年初頭の完了が計画されております」
彼は話した。
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対談者は、太平洋艦隊潜水艦部隊の一部として形成される新たな師団は、「ベルゴロド」及び「ハバロフスク」のみならず「他の潜水艦も加わる」事を指摘した。
彼によると、新たな特殊用途潜水艦「戦略的抑止任務の遂行へ参加します」

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』は、原子力潜水艦「ベルゴロド」太平洋艦隊の一員として勤務を続けると報じた。
この為に超魚雷「ポセイドン」の最初の弾が製造された。
現在、「ベルゴロド」北方艦隊で試験運用段階に在る。

プロジェクト09851原子力潜水艦「ハバロフスク」は、現在、工場『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されている。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】

プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っている)
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この「原子力無人水中装置」(ポセイドン)の全長は24メートル程度と推測されており、これは日本海軍甲標的と大体同じくらいのサイズになります。
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大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器であり、その開発は1980年代末に始まりました。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン]


その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発が進められています。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)と救助曳船「ズヴェズドーチカ」(2010年7月24日就役)も試験に従事しているようです。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

試験潜水艦「サロフ」
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救助曳船「ズヴェズドーチカ」
(曳航しているのは「ポセイドン」の試験台)
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(プロジェクト949A原子力水中巡洋艦の未完成艦を流用)はセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で2012年12月20日に再起工され、2019年4月23日に進水し、2022年7月8日に就役しました。
[プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはロシア海軍へ就役した]

「ベルゴロド」は未だ「ポセイドン」の実弾の発射試験は行なっていませんが、2022年末までに「ポセイドン」のモックアップの射出試験は完了しました。
[ロシア海軍の最新特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは原子力水中無人機ポセイドンのモックアップの投射試験を完了した]

2023年1月中旬には「ポセイドン」の実弾の第1号の製造が完了し、「ベルゴロド」へ搭載されます。
[大洋多目的システム(原子力水中無人機)ポセイドンの製造が始まった]


「ベルゴロド」に次いで「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)が『セヴマシュ』で建造されていますが、工事は後回しにされているらしく(『セヴマシュ』戦略原子力潜水艦多目的原子力潜水艦も建造している)、進水も予定より大幅に遅れています。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン搭載特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクは2021年秋に進水する]


将来的には、既に就役している「ベルゴロド」と、今後就役する「ハバロフスク」太平洋艦隊へ配備され、カムチャツカ半島原潜基地ヴィリュチンスクに駐留する事になります。
[ロシア海軍太平洋艦隊に原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦の新たな師団が編成される]

ロシア海軍太平洋艦隊向けのヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは洋上試験後にセヴェロドヴィンスク造船所へ戻った

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『タス通信』より
2023年3月25日9時91分配信
【情報筋は原子力潜水艦「クラスノヤルスク」が試験後の追加作業の為に工場へ戻ったと述べた】
モスクワ、3月24日/タス通信

プロジェクト885M多目的原子力潜水艦の第2の生産艦「クラスノヤルスク」は、試験中に明らかになった問題点を除去する為、製造工場『セヴマシュ』へ戻ってきた。
『タス通信』軍当局及び防衛産業企業体に近い2名の情報筋より伝えられた。
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「潜水艦クラスノヤルスクは、試験中に明らかになった問題点を除去する為、『セヴマシュ』へ戻ってきました」
1人目は話したが、発生した問題の本質は明確にしなかった。

2人目の対談者によると、潜水艦工場への帰投は、当初3月16日に計画されていた。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

現在、『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)は6隻のプロジェクト885M原子力潜水艦を建造している。
潜水艦「セヴェロドヴィンスク」、「カザン」、「ノヴォシビルスク」海軍へ引き渡されている。

以前に『タス通信』が伝えたように、原子力潜水艦「ペルミ」「ヤーセン」及び「ヤーセン-M」ファミリーの6隻目~から初めて同プロジェクト潜水艦は、レウトフ科学生産合同『機械製造』が開発、製造する極超音速ミサイル「ツィルコン」の最初の標準搭載艦となる。



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プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2017年1月下旬までに船体の水圧試験が終了しました。
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

2021年7月30日に進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2022年6月26日、「クラスノヤルスク」セヴェロドヴィンスクから出航し、洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは白海で洋上試験を開始した]

その後も洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは洋上試験を続けている]

「クラスノヤルスク」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていましたが、試験が完了しなかった為、翌2023年に延期される事になりました。
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年12月30日にロシア海軍へ就役し、2023年夏以降に太平洋艦隊の原子力潜水艦基地へ到着する]

2023年3月に洋上試験を行ない、3月25日にセヴェロドヴィンスクへ帰投しました。

カムチャツカのロシア海軍太平洋艦隊航空隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは太平洋上空で飛行訓練を実施した

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『AviaPort』より
2023年3月24日18時14分配信
【太平洋艦隊海上航空隊の戦闘機MIG-31BMの乗員は、ロシア東方境界線を護る為の演習任務を遂行した】

カムチャツカロシア北東軍集団独立混成航空連隊高空迎撃戦闘機MiG-31BMの乗員は、太平洋海域上空で練習訓練飛行を実施した。

飛行中、飛行士は自国東方の空中境界線の哨戒と防護の任務へ取り組み、更に地上の電波位置測定偵察手段(レーダー)を使用せず、自身で空域を監視した。

飛行任務の枠組みでMiG-31BMの飛行士は、目印の無い場所での計器操縦技量を向上させた。

訓練には2機の航空機MiG-31BM、整備技術要員、地上電波位置測定複合体及び対空防衛手段の戦闘要員、そして更に飛行管制・支援グループの約30名の軍人が参加した。



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カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31が駐留しています。

エリゾヴォ基地
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エリゾヴォ基地MiG-31
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このMiG-31は、元々はロシア防空軍第865独立戦闘機航空連隊(1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年7月1日に海軍航空隊へ移管されました。

その後、第865独立戦闘機航空連隊は廃止され、第317混成航空連隊の下の1個飛行隊へ改編されました。

現在は、30機程度のMiG-31が配備されています。


現在、ロシア航空宇宙軍MiG-31は、電子機器を換装し、対地/対艦ミサイルの運用能力を付与するMiG-31BMへの近代化改修を行なっています。




太平洋艦隊海軍航空隊所属のMiG-31ニジニ・ノヴゴロド航空機製造工場『ソコル』MiG-31BMへ改修される事になり、改修を終えた最初の2機が2019年2月20日にカムチャツカエリゾヴォ飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの慣熟訓練を進めている]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの飛行訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは空中戦闘訓練を行なった]

2020年2月8日、次のMiG-31BMエリゾヴォへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊へ高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]

2020年12月下旬には4機目のMiG-31BMエリゾヴォへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊のカムチャツカの飛行場へ4機目の近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]

2020年12月1日からは、2機程度のMiG-31BMが交代でチュクチ半島アナドイル空港へ展開し、戦闘当直任務、つまりスクランブル待機に就いています。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMはチュクチ半島で戦闘当直に就いた]

2022年3月1日にも2機のMiG-31BMエリゾヴォへ到着しています。


[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊のカムチャツカの飛行場へ2機の近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが到着した]

2022年12月27日、2機のMiG-31BMエリゾヴォ飛行場へ到着しました。
[カムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場へロシア海軍太平洋艦隊航空隊の2機の近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが到着した]
これでエリゾヴォ飛行場に駐留する海軍航空隊MiG-31BMは計8機になりました。

カリーニングラード州のロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27は迎撃戦闘訓練を実施した

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『タス通信』より
2023年3月24日23時37分配信
【カリーニングラード州で戦闘機Su-27が参加する演習が実施された】
カリーニングラード、3月24日/タス通信

カリーニングラード州に駐留するバルト艦隊海上航空隊航空連隊の10機の戦闘機Su-27が戦術飛行演習へ参加し、ロシア連邦国境を侵犯した仮想敵との空中戦闘の要素へ取り組んだ。
金曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「訓練計画の下と、仮想敵航空機はロシア連邦国境を侵犯し、艦隊のバルチースク海軍基地の艦へミサイル及び爆弾による攻撃を試みました」
広報サービスは話した。

自国空域への正体不明の航空機の侵入の信号を受信し、戦闘機Su-27は飛行場から離陸して迎撃し、爆撃機Su-24多目的戦闘機Su-30SMが役割を演じる仮想敵航空機を探知、識別し、その後、空中戦闘中にそれを破壊した事を広報サービスは指摘した。

演習の枠組みで乗員は戦闘機の離陸準備の加速、ペアを組んだ離陸、そして更に空中目標への誘導ロケットの電子発射を行なった。

艦隊広報サービスは、合計70名以上の軍人が戦術飛行演習へ参加し、10機以上の戦闘機Su-27が関わっていると通知した。

Su-27(NATO分類「フランカー-B」-「側面からの攻撃」)は、多目的高機動全天候長距離行動迎撃戦闘機であり、スホーイ試作設計局により開発された。
航空機は空中での優勢獲得の為に意図されている。
更に航空機は、地上目標へのロケット-爆弾攻撃の為にも使用される。




バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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カリーニングラード州チカロフスク飛行場に駐留する第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
ロシア海軍戦闘機Su-27を保有しているのは、バルト艦隊航空隊のみです。
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第689親衛戦闘機航空連隊は1939年9月5日に創設され、大祖国戦争に参戦し、1953年秋に海軍航空隊へ移管されたものの、1978年には空軍へ戻り、1986年には防空軍へ移管され、1994年12月には再び海軍へ移管され、現在に至っています。
現在の装備機Su-27は1990年に導入されました。
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駐留している場所が場所なだけに、外国機と接触する機会も少なくありません。
例えば2019年1月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するスウェーデン空軍航空機を探知し、スクランブル発進しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はスウェーデンの偵察機に対するスクランブル発進を行なった]

2019年8月13日には、カリーニングラードを視察してモスクワへ戻るセルゲイ・ショイグ国防相を乗せた旅客機を護衛中、NATO軍戦闘機が接近してきたので、これを追い払いました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はNATOの戦闘機を追い払った]

2020年4月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するベルギー空軍戦闘機F-16を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でベルギー空軍の戦闘機F-16に対するスクランブル発進を行なった]

2020年6月15日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍戦略爆撃機B-52Hを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hに対するスクランブル発進を行なった]

2020年10月5日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3C(第3海軍航空団「グラーフ・ツェッペリン」所属)とスウェーデン空軍電波電子偵察機S102Bコルペンを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとスウェーデン空軍のS102Bに対するスクランブル発進を行なった]

10月26日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cとアメリカ空軍の偵察機U-2Sを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとアメリカ空軍のU-2Sに対するスクランブル発進を行なった]

2021年7月22日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ空軍戦闘機「タイフーン」を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ空軍の戦闘機タイフーンに対するスクランブル発進を実施した]

2023年1月16日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cに対するスクランブル発進を実施した]


2023年3月23日から10機以上のSu-27が参加する飛行演習を開始しました。
[カリーニングラード州に駐留するロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27は演習を開始した]

3月24日には戦闘機Su-30SM前線爆撃機Su-24Mが敵役を務め、迎撃戦闘訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は艦載ヘリコプターの新人パイロットの着艦訓練を実施した

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『KORABEL.RU』より
2023年3月24日12時56分配信
【コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は太平洋で演習を実施した】

太平洋艦隊コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の乗組員は、太平洋艦隊海上航空隊捜索救助ヘリコプターKa-27PSの若い飛行要員との合同演習を実施し、海上で艦の甲板への着艦の際の連携を保障した。

昨年の軍事飛行学校の卒業生にとって、これは2023年に艦の甲板へ着艦する最初の飛行であり、海上航空隊の要員の最も難しい種類の訓練である。

以前、若い飛行士は飛行場、そしてルート飛行を行なった後でのみ艦への着艦の為の飛行許可を得た。

訓練中、ヘリコプターKa-27PSの乗員は、更に艦の航空グループとの連携へ取り組んだ。

停止中及び航行中のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」 の甲板へ計20回以上の着艦が行なわれたと国防省広報サービスは伝えた。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役したばかりの「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月30日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。
[最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はウラジオストクで2017年7月30日の『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する]

2017年8月1日から12日までウラジオストクで開催された国際海軍競技会『海洋杯-2017』へ参加し、中国海軍コルベット「黄石」と「対決」しました。
[国際海軍競技会『海洋杯-2017』でロシア海軍の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と『対決』する中国海軍のコルベット(軽型護衛艦)はウラジオストクへ来る]

その後も「ソヴェルシェーンヌイ」ウラジオストクに留まり、乗組員の訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は錬成訓練を行なう]
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基地内に停泊した状態での各種訓練K-1(第1錬成任務)を終えた「ソヴェルシェーンヌイ」は、2018年7月11日にウラジオストクを出航し、海上で各種訓練を行なうK-2(第2錬成任務)に着手しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は海上で錬成訓練を行なう]

2018年7月14日にはピョートル大帝湾の射爆場(おそらくはジェルトゥヒナ島)でA-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲を地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は地上目標へ100mm砲を発射した]

2018年7月21日には日本海で空中目標への砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は日本海で砲撃演習を実施した]

2018年7月後半には駆逐艦「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)と共に演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で対潜演習を実施した]

2019年5月初頭に黄海で実施されたロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

2019年6月8日に大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」と共に宗谷海峡を東進し、6月23日には宗谷海峡を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年6月24日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
「ソヴェルシェーンヌイ」は、ペトロパブロフスク・カムチャツキー近郊のクラシェニンニコフ湾へ行っていたようです。
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2019年7月28日の『ロシア海軍の日』には、ウラジオストクの観艦式へ参加しました。


2019年8月7日には、ピョートル大帝湾ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着訓練を行なった]

2019年8月末、同型艦「グロームキー」(2018年12月25日就役)を含む他の太平洋艦隊の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

2019年8月29日にカムチャツカ半島の軍港(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

2019年9月初頭には他の艦と共にオホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

2019年9月3日と4日には太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

2019年9月5日にはカムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

2019年9月7日夜~9月8日未明には、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

その後オホーツク海に留まり、2019年10月中旬に実施されたロシア連邦軍戦略部隊演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」のサポートに回りました。。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、他の艦船と共に2019年10月末にウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2020年3月7日、同型艦「グロームキー」と共にウラジオストク付近で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった]

2020年3月19日と20日にもピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で演習を行なった]

2020年4月1日から6月20日まで同型艦「グロームキー」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年3月29日にはピョートル大帝湾ジェルトゥヒナ島100mm砲の艦砲射撃を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾で艦砲射撃訓練を行なった]

2021年4月初頭には同型艦2隻及び対機雷防衛艦「ヤーコフ・バリャーエフ」と共に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

2021年4月下旬には他の太平洋艦隊の水上艦と共にピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2021年5月1日に他の太平洋艦隊の水上艦と共にウラジオストクを出航して東シナ海へ進出し、その後、太平洋中央部で行なわれた大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月中旬には同型艦2隻と共にピョートル大帝湾で演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ同型艦「グロームキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には同型艦2隻と共にコルベットピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年8月末には同型艦「グロームキー」と共に日本海で対空防衛訓練を実施し、「敵役」を務めた小型ロケット艦「イネイ」から発射された対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」で撃墜しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は日本海で高射ミサイル"リドゥート"を発射した]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

2022年6月末には同型艦2隻と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット3隻と大型対潜艦はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはウラジオストクの観艦式へ参加しました。
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2022年8月中旬には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ同型艦2隻と共に参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、同型艦2隻と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

11月3日には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

東シナ海で行なわれる中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加する為、12月19日にウラジオストクを出航しました。
[2022年12月21日-27日に東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が実施される]

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12月21日には東シナ海の演習実施海域(済州島の南方)で中国海軍の演習参加部隊と合流しました。
[東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が始まる]
[合同演習『海洋協同-2022』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船部隊は東シナ海で合流し、合同訓練を開始した]

合同演習は12月27日に終了しました。
[東シナ海でのロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』は終了した]

12月30日にウラジオストクへ帰投しました。
[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


2023年2月28日にピョートル大帝湾で対空・対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

3月6日にはピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を実施した]

3月24日には艦載ヘリコプターKa-27PSの新人パイロットの着艦訓練を行ないました。

カリーニングラード州に駐留するロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27は演習を開始した

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『AviaPort』より
2023年3月23日18時46分配信
【カリーニングラード州でバルト艦隊航空隊の戦闘機は演習を行なう】

カリーニングラード州で、バルト艦隊海上航空隊戦闘機航空連隊の飛行隊の戦術飛行演習が始まった。
演習には戦闘機Su-27乗員が参加する。

戦術飛行演習の枠組みで戦闘機飛行士と整備技術要員は離陸の為の機材の準備、仮想敵の攻撃からの離脱、別の飛行場への移動飛行にへ取り組む。

近い内にSu-27乗員は、カリーニングラード州の境界の仮想侵犯航空機の迎撃する任務を遂行し、そして更に仮想敵の有翼ミサイル及び戦略爆撃機を模した目標へのミサイル発射を行なう。

地上段階では、整備-技術要員と放射線・化学・生物防護の専門家が、仮想汚染された飛行場戦闘機を着陸させる為の基準行動へ取り組む。
これに加え、当直編隊の飛行士の訓練が行なわれる。

合計70名以上の軍人と10機以上の戦闘機Su-27が演習へ参加する。

飛行技量の向上に加え、バルト艦隊多目的高機動戦闘機Su-27の乗員は、カリーニングラード州の空中境界線を保護する為、24時間体制で戦闘当直に就いている。




バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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カリーニングラード州チカロフスク飛行場に駐留する第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
ロシア海軍戦闘機Su-27を保有しているのは、バルト艦隊航空隊のみです。
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第689親衛戦闘機航空連隊は1939年9月5日に創設され、大祖国戦争に参戦し、1953年秋に海軍航空隊へ移管されたものの、1978年には空軍へ戻り、1986年には防空軍へ移管され、1994年12月には再び海軍へ移管され、現在に至っています。
現在の装備機Su-27は1990年に導入されました。
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駐留している場所が場所なだけに、外国機と接触する機会も少なくありません。
例えば2019年1月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するスウェーデン空軍航空機を探知し、スクランブル発進しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はスウェーデンの偵察機に対するスクランブル発進を行なった]

2019年8月13日には、カリーニングラードを視察してモスクワへ戻るセルゲイ・ショイグ国防相を乗せた旅客機を護衛中、NATO軍戦闘機が接近してきたので、これを追い払いました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はNATOの戦闘機を追い払った]

2020年4月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するベルギー空軍戦闘機F-16を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でベルギー空軍の戦闘機F-16に対するスクランブル発進を行なった]

2020年6月15日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍戦略爆撃機B-52Hを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hに対するスクランブル発進を行なった]

2020年10月5日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3C(第3海軍航空団「グラーフ・ツェッペリン」所属)とスウェーデン空軍電波電子偵察機S102Bコルペンを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとスウェーデン空軍のS102Bに対するスクランブル発進を行なった]

10月26日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cとアメリカ空軍の偵察機U-2Sを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとアメリカ空軍のU-2Sに対するスクランブル発進を行なった]

2021年7月22日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ空軍戦闘機「タイフーン」を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ空軍の戦闘機タイフーンに対するスクランブル発進を実施した]

2023年1月16日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cに対するスクランブル発進を実施した]

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の攻撃ヘリコプターMi-24はカリーニングラード州で地上攻撃訓練を実施した

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『AviaPort』より
2023年3月23日18時45分配信
【バルト艦隊のヘリコプター飛行士は地上目標への航空攻撃手段の使用へ取り組んだ】

カリーニングラード州の航空射爆場での練習訓練飛行の枠組みで、バルト艦隊海上航空連合部隊混成ヘリコプター連隊攻撃ヘリコプターMi-24の乗員は、仮想敵の車両列、人員、強化陣地を破壊した。

演習活動中、10名以上の乗員が、低高度及び中高度の500メートルから3000メートルの距離の地上目標へのる航空攻撃手段の使用へ取り組んだ。

戦闘動作での飛行中、ヘリコプター飛行士は、無誘導ロケット2連装23mm速射機関砲GSh-23を装備する汎用機関砲コンテナUPK-23/250強調文を使用し、単独或いはペアで地上への攻撃を行なった。

実弾射撃の実行は、意図された任務へ取り組む軍事飛行士の訓練レベルの向上と、海上航空隊を使用する戦術と方法の改善へ貢献した。



バルト艦隊海上航空隊は、艦上対潜ヘリコプターKa-27、艦上輸送ヘリコプターKa-29、そして攻撃ヘリコプターMi-24、輸送ヘリコプターMi-8を保有しています。

[第396混成ヘリコプター連隊]
・第125独立ヘリコプター飛行隊:Mi-8、Mi-24
・第396独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊:Ka-27 Ka-29


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特に、ロシア海軍航空隊Mi-24が配備されているのはバルト艦隊のみです。




バルト艦隊ヘリコプターは、カリーニングラード州ドンスコエ飛行場に駐留しています。
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第125独立ヘリコプター飛行隊は、元々は陸軍航空隊第288独立ヘリコプター連隊(1976年12月20日創設、ウラジーミル市に駐留)の一部であり、当初はMi-8T輸送揚陸ヘリコプターを装備していました。
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1977年3月、第288連隊攻撃ヘリコプターMi-24の導入を開始し、1987年4月にはカリーニングラード州へ移転しました。

1980年2月からアフガニスタンでの作戦に従事し、9年間で延べ500名以上の将兵が派遣され、18名が戦死しました。

1986年5月にはチェルノブイリ原子力発電所事故への対処の為、同地へ派遣されました。

1990年の時点で第288連隊は3個飛行隊(Mi-24飛行隊2個、M-8飛行隊1個)編成でしたが、1991年12月のソヴィエト連邦解体後は兵力が削減され、2個飛行隊(Mi-24飛行隊1個、M-8飛行隊1個)編成になりました。

1995年にはチェチェン紛争へ派遣されました。

1997年12月にロシア海軍バルト艦隊航空隊へ移管されました。

2002年7月1日付で第288独立ヘリコプター連隊第125独立ヘリコプター飛行隊へ再編され、2003年3月1日までに再編作業を完了して戦闘当直へ復帰しました。

現在では、8機程度のMi-24VPを保有しています。

ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボはバルト海で実弾射撃訓練を実施した

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『KORABEL.RU』より
2023年3月23日10時24分配信
【バルト艦隊のロケット艦は複合練習射撃を行なった】

バルチースク海軍基地小型ロケット艦「オジンツォボ」「ソヴィェツク」で構成されるバルト艦隊打撃艦グループは、仮想敵の空中攻撃手段の攻撃を撃退する任務へ取り組み、海上目標への砲射撃を行なった。

艦の乗組員は、砲複合体AK-176及びAK-630からカリーニングラード州タラン岬152mm師団自走砲「アカーツィヤ」が射出した特殊発光弾への実弾射撃を行なった。
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更に海上で艦隊の艦の乗組員は、仮想敵戦闘艦を模した海上盾船への砲射撃を行なった。
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ミサイル「カリブル」ミサイル「カリブル」で海上目標と、かなり離れた沿岸目標へ合同で打撃を与える課題へ取り組んだ。

砲射撃実施中、全てのの安全基準及び要件は厳守された。
戦闘訓練中、それはバルト艦隊水上艦及び支援船により保障されたと国防省広報サービスは伝えた。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦2番艦「ソヴィェツク」(577)は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工され、2017年11月24日に進水し、2019年10月12日にロシア海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ編入されました。
[カラクルト級小型ロケット艦2番艦ソヴィェツクはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
バルチースクに駐留する第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ配属されました。

2020年8月上旬には同型艦「ムィティシ」(2018年12月17日就役)と共にロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、北海へ進出してミサイル模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

2021年3月15日にも「ムィティシ」と共にバルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ムィティシとソヴィェツクはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2021年8月にロシア内陸水路経由でバルト海から白海へ移動し、8月下旬に有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場へ発射しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクは白海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後、再びロシア内陸水路経由でバルト海へ移動し、9月20日にはバルチースク基地へ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2021年9月20日12時20分配信
【バルト艦隊の小型ロケット艦「ソヴィェツク」は白海からバルト海へ戻った】

2022年2月中旬にバルチースク『第33艦船修理工場』浮きドックへ入り、オーバーホールを開始しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクはバルチースクでオーバーホールを開始した]

オーバーホールは2022年3月中旬頃に完了し、3月21日にはバルト海へ出航して戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクはバルト海で対空砲撃訓練を実施した]


プロジェクト22800小型ロケット艦の3番艦「オジンツォボ」(584)は、2016年7月29日に『ペラ』造船所で起工され、2018年5月5日に進水し、2020年11月21日に就役しました。

[カラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
バルト艦隊へ編入され、バルチースクに駐留する第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ配属されました。

就役前の2020年8月にはロシア内陸水路経由でバルト海から白海へ回航され、兵器の試験を行なっています。
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[ロシア海軍バルト艦隊の最新小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとオジンツォボは北方艦隊基地へ到着した]
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは白海での試験を終えた]

「オジンツォボ」は、ロシア海軍で初めて高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-M」を装備しています。
(22800の1番艦と2番艦はAK-630M 6連装30mm機関砲2基を装備)
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2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロンIMDS-2021で展示されました。
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[2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロンIMDS-2021でロシア海軍の最新艦が展示される]

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2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[2021年7月25日のクロンシュタット及びサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へインド、パキスタン、イランのフリゲートが参加する]

2021年7月末にバルト海インド海軍と合同演習を行ないました。
[インド海軍とロシア海軍バルト艦隊の艦はバルト海で合同演習を行なった]

2021年9月上旬に実施された戦略演習『ザーパド-2021』へ参加しました。
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2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバルト海で実施された演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦3隻はカリーニングラード州沖で対空射撃訓練を実施した]

3月上旬に対空戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボ、ゲイゼル、ロケット艇モルシャンスクはバルト海で対空戦闘訓練を実施した]

3月下旬には小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)と共に戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボとゼリョヌイ・ドルはバルト海で対空戦闘訓練と対艦攻撃訓練を実施した]


「ソヴィェツク」「オジンツォボ」は、2022年4月上旬にバルト海で実施された大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の水上艦はバルト海で砲撃戦訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』には、「ソヴィェツク」クロンシュタットの観艦式、「オジンツォボ」サンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式へ参加しました。


9月下旬にバルト海で実施された大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で砲撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空射撃訓練を実施した]

11月中旬と11月末にもバルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空実弾射撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で海上砲撃戦闘訓練を実施した]

12月5日~6日にはバルト艦隊「カリブル」搭載小型ロケット艦(2163122800)全てが参加した戦闘演習が行なわれました。
[ロシア海軍バルト艦隊の巡航ミサイル「カリブル」搭載小型ロケット艦5隻はバルト海で戦闘演習を実施する]
[ロシア海軍バルト艦隊の10隻の小型ロケット艦及びロケット艇はバルト海で実弾射撃訓練を実施した]

12月13日には「オジンツォボ」単独で対空射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボはバルト海で対空射撃訓練を実施した]

12月18日~19日に実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で実弾射撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の5隻の小型ロケット艦及びロケット艇はバルト海で対空実弾射撃訓練を実施した]

2023年2月末にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で実弾射撃演習を開始した]

3月3日にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドル、ソヴィェツク、オジンツォボはバルト海で実弾射撃演習を実施した]

3月20日には小型海洋給油船「アレクサンドル・グレベンシコフ」(プロジェクト03180、2014年12月30日就役)とバルト海で洋上補給訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボはバルト海で洋上補給訓練を実施した]

3月23日にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。

ロシア海軍バルト艦隊航空隊はサンクトペテルブルク近郊に駐留する

『イズベスチヤ』より
2023年3月23日0時1分配信
【重要拠点:サンクトペテルブルクは海上航空隊により強化される】

北西部への移管はフィンランドとスウェーデンのNATOへの加盟熱望への回答となる
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再建後、(昨年)12月に開設したサンクトペテルブルク近郊のレヴァショヴォ飛行場は、ロシア海上航空隊の駐留所になると『イズベスチヤ』ロシア連邦国防省の情報筋より伝えられた。
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戦闘機に加えて、海軍海上航空隊に所属する旅客機及び輸送機が配置される。
以前、フィンランド湾地域に我々の海上航空隊は存在しなかった。
専門家は、これらの部隊のサンクトペテルブルク近郊への配備をフィンランドスウェーデンNATOへの加盟願望と関連付けている。
レヴァショヴォに駐留すると、海軍海上航空隊航空機バルト海全体を監視下に置くことができ、必要ならばコラ半島へ移動できる。
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[海上の空港]
国防省
は、サンクトペテルブルク近郊のレヴァショヴォ飛行場へ海軍海上航空隊航空機ヘリコプターを配置すると軍当局の情報筋は『イズベスチヤ』へ伝えた。
この為、飛行場は現在拡張されている。
どの航空部隊がこの駐留所へ受け入れられるのかは未だ不明である。
しかし、戦闘機に加え、新たな飛行場には海軍海上航空隊に所属する旅客機輸送機、ヘリコプターの配備が計画されていると情報筋は述べた。

昨年11月、特殊工兵大隊ムルマンスク州からレヴァショヴォ飛行場へ移転した。
その要員は、駐留場所、そして更に海軍海上航空隊航空機ヘリコプターの地上インフラの建設に従事している。

レヴァショヴォ飛行場は、同名の村落から2キロメートル離れたヴィボルグ地区に在る。
大祖国戦争以来、航空部隊がここに駐留していた。
ポストソヴィエト時代には、第1080試験航空基地が存在し、その後、第33独立輸送混成航空連隊が在った。

2021年、ウラジーミル・プーチンの指示と政府の決定により、ロシア国防省は、レヴァショヴォの再建と共同飛行場への転換に関するコンセッション合意を『ガスプロム』と締結した。
合意では、全長2.6キロメートルの滑走路の再建、必要な建物と通信設備の建設、飛行場への必要な航空航法及び気象機器の再装備が規定されている。

これに加え、民間航空用の近代的な航空ターミナル複合施設の建設が規定されており、その帯域幅は1時間辺り250人になる。
その結果、飛行場には軍用機民間機が共同で駐留できる。

「プロジェクトへの資金提供は、公開株式会社『ガスプロム』の資金で完全に行なわれています。
コンセッション合意による総投資額は100億ルーブル以上になります。
民間の旅客及び貨物輸送の為を含め、軍用飛行場を再建し、使用する提案を公開株式会社『ガスプロム』へ提示しました」

この時、国防省は語った。

昨年7月1日、レヴァショヴォ飛行場は政府の指示により、国際線飛行を行なう為の許可を受けた。
そして12月27日に開設式が行なわれた。
新たな滑走路へ最初に着陸した航空機は、輸送機An-72となった。

排水システム、誘導路、外周柵、防音柵を含む新たな支援施設の完成は2023年夏に計画されている。

[フィンランドの反応]
「フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟する状況において、特にレニングラード州での我々の防衛ポジションを強化する必要があります」

軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「以前、フィンランド湾地域に我々の海上航空隊は存在しませんでした。
今は、そうなるでしょう。
現在、国防省が大量購入している海軍机上航空隊の主力航空機はSu-30SM2です。
フィンランド湾には、かなり良い艦隊が有ります。
攻撃的な行動の場合、この艦隊との作業の為、新たな航空連隊が配置されるでしょう。
レヴァショヴォに駐留する海上航空隊の航空機は、バルト海全体を監視下に置く事が出来、必要ならばコラ半島へ移転できます」


以前に『イズベスチヤ』は、海上航空隊への戦闘機Su-30SM2の大量供給計画について伝えた。
優先順位はバルト艦隊へ与えられる。

近代化された航空機は、新たなエンジン、更新されたレーダーアビオニクス、拡張された兵器リスト、輸入代替コンポーネントを備えている点が基本ヴァージョンとは異なる。
ヴァージョンSM2「製品117S」として知られる推力偏向制御を備えた、より強力な航空エンジンAL-41F1Sの設置が提供される。
このような変更により、すでに軽快な航空機の機動性は劇的に向上する。

推力は、従来の「30」が装備するエンジンAL-31FPより16パーセント増加している。
また、リソースが2倍になった事により戦闘機の運用時間は長くなり、整備費用の削減を可能にした。

この10年間、ロシアは滑走路やインフラなどの飛行場ネットワークを積極的に修復してきた。
これは特に北部地域に当てはまり、交通の発展と観光客のアクセスの容易さに貢献している。
しかし、主な任務は軍用のままである。

北極圏恒久飛行場ネットワークの建設は、大祖国戦争直後にソヴィエト社会主義共和国連邦で始まった。
そこへ戦略爆撃機の配置が計画されていた。
この当時、これらは、最初の核爆弾アメリカ合衆国領へ届ける事が唯一可能な方法だった。
その後、迎撃機MiG-31及びTu-128を装備した航空連隊が駐留した。
その任務は、アメリカ戦略爆撃機と、そこから発射された有翼ミサイルの北方向からウラル及びシベリアの産業施設、北方艦隊の基地への突破の阻止であった。
1990年代~2000年代には、この地域のロシアの軍事的プレゼンスは急激に低下した。

本土の飛行場の復元作業は2014年に始まった。
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2017年以来、遠距離爆撃機Tu-22M3は、演習中にヴォルクタアナドイルへ着陸している。
更新された極地基地を戦略ロケット機Tu-160が訪れた。
フランツ・ヨシフ諸島アレクサンドラ島ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島には、全天候型滑走路が建設された。
それは、戦闘機輸送機を受け入れる事が出来る。



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バルト艦隊海軍航空隊航空機ヘリコプターは、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
2019年にはカリーニングラード州に駐留する海軍航空隊の全部隊を統合する第34混成航空師団が新編されています。

チカロフスク飛行場に駐留するサンドミル・アレクサンドル・ネフスキー勲章授与・航空元帥A.I.ポクルイシキン記念第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
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チェルニャホフスク飛行場に駐留するノヴゴロド-クライペダ赤旗・航空元帥I.I.ボルゾフ記念第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊は、20機程度の前線爆撃機Su-24Mと6機程度の偵察機Su-24MRを保有しています。
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2016年12月初頭から多用途複座戦闘機Su-30SMの配備が始まり、2018年7月初頭までに計8機のSu-30SMが配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]

2022年1月末には、アップグレード型のSu-30SM2が4機チェルニャホフスク飛行場へ到着しました。

[ロシア海軍バルト艦隊航空隊へ4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が配備された]

バルト艦隊ヘリコプターは、ドンスコエ飛行場に駐留する第396混成ヘリコプター連隊へ配備されています。
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[第396混成ヘリコプター連隊]
・第125独立ヘリコプター飛行隊:Mi-8、Mi-24
・第396独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊:Ka-27、Ka-29


バルト艦隊輸送機(An-26)フラブロヴォ飛行場に駐留する第398独立輸送機飛行隊に配備されています。
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カリーニングラード州に集中しているバルト艦隊航空隊ですが、最近のバルト海地域の情勢の変化を受け、その一部のサンクトペテルブルク方面への移転が計画されています。

バルト艦隊航空隊が駐留するのはレヴァショヴォ飛行場になります。

ロシア海軍太平洋艦隊の中型偵察艦SSV-535カレリアは沖縄島南方を通過した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年3月23日21時58分配信
【日本自衛隊は沖縄近海でロシアの偵察艦を追跡した】
東京、3月23日、インテルファクス

日本海上自衛隊は、木曜日に沖縄島近くでロシア偵察艦の通行を追跡した。
日本統合幕僚監部は発表した。
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彼によると、ロシア海軍偵察艦SSV-535(NATO分類-「ヴィシニャ」級) は、太平洋から東シナ海まで沖縄南東80キロメートルを通過した。

島付近の通行は、特に海上自衛隊第2掃海隊に所属する「やくしま」により追跡された。



プロジェクト864中型偵察艦SSV-535「カレリア」は、ポーランドグダニスク造船所で1986年に起工され、1987年に進水、1988年8月9日にソヴィエト海軍へ就役しました。
1988年中にウラジオストクへ回航され、早速太平洋上で行動を開始しました。
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西部大西洋アメリカ海軍原子力ミサイル巡洋艦「テキサス」を追尾するSSV-535
(1988年12月15~16日)
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1989年10月~11月にハワイ諸島付近へ進出し、その後、韓国沖や日本付近へ行き、国際合同演習『チームスピリット』を監視しました。

1990年末から1991年初頭にもハワイ諸島付近へ進出しました。

1992年には沖縄付近へ進出しました。

2002年には予備役となり、翌2003年には艦上のアンテナなどが取り外され、同型艦SSV-208「クリルイ」へ移設されました。
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2012年、SSV-535「カレリア」の近代化改装と現役復帰が決定され、2013年7月にウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』へ移動しました。
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2014年から近代化改装が始まり、2017年7月20日に第515独立偵察艦大隊へ復帰しました。
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2021年5月21日には、アメリカ海軍太平洋ミサイル試射場が在るハワイ諸島カウアイ島西岸バーキング・サンズの西方21kmで確認されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の偵察艦カレリアはハワイ沖に出現した]

2022年3月20日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部』公式サイトより
2022年3月22日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2022年3月29日にも対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部』公式サイトより
2022年3月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2022年12月3日にも対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部』公式サイトより
2022年12月5日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後に太平洋へ進出し、2023年1月中旬にはハワイ諸島沖で確認されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の中型偵察艦SSV-535カレリアはハワイ沖に居る]

2023年3月23日には沖縄本島宮古島の間を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部』公式サイトより
2023年3月23日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は422日間の地中海遠征を終えてセヴェロモルスクへ帰投した


『SeverPost』より
2023年3月23日15時35分配信
【422日を経過してフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」はセヴェロモルスクへ戻ってきた】

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、母国の港セヴェロモルスクへ戻ってきた。
北方艦隊の兵士達は422日間に渡り母国の海上境界線の守護に就いていた。

桟橋で乗組員は軍楽隊の演奏の下、北方艦隊司令部、そして更に将兵、家族及び親類に出迎えられた。
ムルマンスク州本部は伝えた。
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北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ大将が指摘したように、航海はロシア海軍の現代史上最も長いものの1つとなった。
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2022年1月23日に始まった航海中、フリゲートは66500海里を走破した。
これは世界一周3回分の長さに相当する。

乗組員は、地中海で全ての割り当てられた任務を遂行した。
船員は海軍技量と戦闘訓練を向上させ、数十回の艦上演習へ取り組んだ。



国営テレビ・ラジオ放送社『ムルマン』より
2023年3月23日21時30分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は北方艦隊本拠地セヴェロモルスクへ戻ってきた】

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」セヴェロモルスクへ戻ってきた。
北方艦隊の戦士達の最長の航海の1つは成功裏に完了した。
乗組員の家族は、我々の撮影グループと会った。

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、2020年夏から就役している。
同艦は2022年1月に今次航海へ参加した。
特種軍事作戦の開始前でさえ、艦の行動は、国際軍事政治情勢により修正された。

「同艦は国家が必要とする場所に居ました。
作戦上重要な地域に。そのような重要な時期に。
従いまして、艦の任務を果たした乗組員は、間違いなく国の課題も解決しました。
その存在により、同艦は我々の旗のみならず、これらの地域における我が国の位置も示しました」
北方艦隊司令官・ロシア英雄アレクサンドル・モイセーエフ
は説明した。

技術的準備、人員と「鉄」の点検、そして人々はそれを立派に通過したと司令部は指摘した。

功績ある船員は、大統領、国防相、北方艦隊司令官から表彰を授与されるが、全ての乗組員にとって、もちろん主な贈り物は家族との出会いであり、そのうち8人は航海中に増えていた。

「私達には息子が居ます。彼は生後9ヶ月です。未だ彼は父親と会っていません。
今年は多くの事が有りました。
最も重要な贈り物は、家で待っている事です」

兵士は話した。

「娘と会いました。今、初めてパパは娘と会いました。
今、待ちに待った面会があります。
私達は直接会わずにはいられませんでした。
もちろん、パパは来ると主張しましたが、私達はいつも自分自身に会っています」

少女は話した。

司令部は、船員の家族との連絡を支援する為、できる限りの事をやった。
乗組員を心理的に解放する為、文化及びスポーツプログラムが艦内で開催された。
その背後には、何ヶ月にも渡る別離、海里、困難な日常生活だけではなかった。
司令官が集会で話したように、航海の歴史には地震と津波が有った。

「シリア及びトルコの住民にとって不幸なこれら全ての自然現象が起きた時、私達は地中海東部で任務を遂行していました.
タルトゥースへ寄港した際、衝撃と振動を感じました。
海上に居た時、何度か気候変動も有りました」
フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」
艦長アレクセイ・リャボシュタンは話した。

「疲れたら?朝まで休みます。朝になれば、また戦う準備が整いますから」
軍は強調した。

この航海の特徴の 1 つは、乗組員が艦上に上級指揮官や本部の代表を乗せず、全ての任務を自身で遂行し、期待通りに実行した事である。

「このような待望の会合が行われました。
フリゲートの乗組員は420日間家に居ませんでした。
艦尾の後ろには北東大西洋、ノルウェー海、地中海で数万海里、3回の世界一周に相当します。
ですが、北方艦隊の戦士自身が言うように疲労は有りません。
プロは祖国を護る為、いつでも命令を遂行する準備が出来ております」
特派員アンドレイ・ザイツェフ
は締め括った。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水し、2020年7月21日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフはロシア海軍へ就役した]

ロシア海軍へ就役した「アドミラル・カサトノフ」は、7月26日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルクネヴァ川で行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

その後もバルト海に留まっていましたが、2020年9月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かっている]

9月15日にセヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、「アドミラル・カサトノフ」白海へ移動し、9月29日には有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上へ発射した]

10月2日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海からセヴェロモルスクへ帰投した]

「アドミラル・カサトノフ」は各種演習や乗組員の錬成訓練を行なう為、10月15日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で演習を行なう]

数日後に帰投した後、今度は対潜演習を行なう為、10月20日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なう]

バレンツ海で対潜演習を行なった後、10月24日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で対潜演習を行なった後に帰投した]

この時、新型対潜ミサイル「オトヴェート」の発射試験も行なわれました。
[ロシア海軍の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は完了した]

11月7日、バレンツ海白海で戦闘訓練を行なう為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海で戦闘訓練を行なう]

バレンツ海での戦闘訓練の後、11月11日に白海沿岸のセヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロドヴィンスクへ到着した]

翌11月12日、「アドミラル・カサトノフ」白海有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場の地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

11月14日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海と白海での演習を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

12月初頭には「アドミラル・カサトノフ」乗組員へ新型コロナウイルスのワクチン接種が行なわれました。


2020年12月30日、「アドミラル・カサトノフ」セヴェロモルスクから出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は遠距離航海へ出発した]

出航後、バレンツ海救助曳船「ニコライ・チケル」(1989年4月12日就役)と合流しました。

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は2021年の新年をノルウェー海で迎え、その後にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過、1月11日にはビスケー湾を抜けて大西洋上へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は大西洋へ出た]

1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

1月15日にバルト艦隊中型海洋給油船「コラ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

1月18日にアルジェリアアルジェ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアのアルジェ港を訪れた]

1月20日にアルジェ港を出航し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はアルジェリアを去った]

1月22日から地中海中部(マルタ海峡付近)で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海中部で演習を開始した]

1月26日、「ニコライ・チケル」地中海東部キプロス島南部のリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を訪れた]

1月27日、「アドミラル・カサトノフ」地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

1月28日、「ニコライ・チケル」リマソール港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大洋救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を去った]
その後、「ニコライ・チケル」「アドミラル・カサトノフ」は合流し、2月3日にはギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャのピレウス港を訪れた]

2月5日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャを去った]

そして、地中海東部で行動中の「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」へ、北方艦隊プロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)が合流する事になり、2月初頭にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマは地中海東部でフリゲート"アドミラル・カサトノフ"と合流する]

一方、「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は、2月16日にエジプトアレクサンドリア港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はエジプトのアレクサンドリア港を訪問した]

最近は世界的なコロナウイルス流行の為、外国港を訪れても乗組員の市内旅行は行なわれていませんでしたが、今回のアレクサンドリア訪問では、久しぶりに市内旅行が実施されました。

「アドミラル・カサトノフ」「ニコライ・チケル」は、2月18日午後にアレクサンドリア港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はエジプトのアレクサンドリア港を去った]

その後、「アドミラル・カサトノフ」エーゲ海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はエーゲ海に居る]

一方、「ヴャジマ」「ニコライ・チケル」は、3月2日にキプロス島南部のリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマと救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港へ寄港した]

同じ3月2日、「アドミラル・カサトノフ」は、マルマリス近郊のトルコ海軍基地アクザス・カラーガチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はトルコ海軍基地を訪れた]

「アドミラル・カサトノフ」は3月4日にアクサズ・カラーガチから出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はトルコのアクサズ海軍基地を去った]

翌3月5日、「ヴャジマ」「ニコライ・チケル」リマソール港から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマと救助曳船ニコライ・チケルはキプロスのリマソール港を去った]

3月8日、今度は「アドミラル・カサトノフ」リマソール港へ寄港し、3月10日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はキプロスのリマソール港へ寄港した]

その後、「アドミラル・カサトノフ」は西へ向かい、3月17日にはクレタ島南東海域で行動していました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクレタ島沖に居る]

3月22日に給油船「ヴャジマ」から洋上給油を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクレタ島沖で洋上給油を受けた]

3月24日に再びギリシャピレウス港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は再びギリシャのピレウス港を訪れた]

「アドミラル・カサトノフ」は3月26日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はギリシャを去った]

その後、「アドミラル・カサトノフ」と随伴船は地中海を東進し、3月29日に「ヴャジマ」から洋上給油を受け、3月30日には地中海中央部(アルジェリア東方沖付近)で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海中央部で潜水艦捜索演習を行なった]

4月1日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海を去った]

その後、ビスケー湾を通過し、4月5日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は英仏海峡を通過する]

しかし、海峡を通過中に嵐に遭遇した為、セーヌ湾で数日間停泊しました。
その後、再び移動を開始し、4月8日にパ・ド・カレーを通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は英仏海峡を通過した]

4月10日にはノルウェー海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はノルウェー海で潜水艦捜索訓練を行なう]

4月16日に救助曳船「ニコライ・チケル」セヴェロモルスクへ帰投し、翌4月17日には中型海洋給油船「ヴャジマ」ムルマンスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船ヴャジマと救助曳船ニコライ・チケルは地中海遠征から帰投した]

一方、「アドミラル・カサトノフ」バレンツ海で行なわれた北方艦隊の演習へ参加した後、4月23日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

2021年6月初頭にセヴェロモルスクを出航し、6月13日にバルト海沿岸のクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はクロンシュタットへ到着した]
「アドミラル・カサトノフ」は、6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催された第10回国際海軍サロン『IMDS-2021』で展示されました。
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7月25日の『ロシア海軍の日』にはネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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観艦式が終わった後にクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。

8月4日から北方艦隊指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習を開始しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]

8月6日にはキぺロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142北東大西洋へ進出し、観艦式参加艦部隊と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋で北方艦隊艦船部隊と合同演習を行なった]

8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した]

9月上旬に行なわれた北方艦隊北極圏演習へ参加し、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」と共に地対艦ミサイル部隊と合同訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月11日12時10分配信
【北方艦隊のロケット兵は北極圏の演習で仮想敵艦グループを破壊した】


2022年1月11日にバレンツ海艦載ヘリコプターの着艦訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はバレンツ海でヘリコプターの着艦訓練を実施した]

1月18日にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、中型海洋給油船「ヴャジマ」と一緒にバレンツ海で隊列を組んで航行訓練や洋上補給訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船はバレンツ海で航行訓練を行なった]

1月22日には、北方艦隊第45航空・防空軍第830独立艦載対潜ヘリコプター航空連隊所属の艦載ヘリコプターKa-27の発着艦訓練をバレンツ海で実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はバレンツ海でヘリコプターKa-27の発着艦訓練を実施した]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として北東大西洋地中海で演習を行なう為、2022年1月26日にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)と共にセヴェロモルスク港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは演習へ参加する為に出航した]

北方艦隊艦船部隊バレンツ海を離れてノルウェー海を南下し、1月末には同海域で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
この部隊に随伴している給油船「ヴャジマ」の位置から見て、訓練はノルウェー海南部で行なわれたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はノルウェー海南部で潜水艦の捜索訓練を実施した]

2月2日、ヴォログダ州キペロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142バレンツ海ノルウェー海を経由して北東大西洋へ進出し、潜水艦捜索演習を行ないました。
更に、北東大西洋アイルランド南方海域に居るロシア海軍艦船部隊、つまり北方艦隊艦船部隊の上空を飛行しました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋(アイルランド南方海域)で潜水艦捜索演習を実施した]

2月4日、北方艦隊艦船部隊北東大西洋(アイルランド周辺海域)で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北東大西洋(アイルランド南方海域)で対空戦闘訓練を実施した]

ただ、演習はアイルランド政府の要請も有り、同国の排他的経済水域の外で行なわれました。
[2022年2月上旬のロシア海軍の北東大西洋演習はアイルランドの排他的経済水域の外で実施される]

その後、北方艦隊艦船部隊大西洋を南下し、2月7日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、その後、地中海東部へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

3月12日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海で対潜戦闘訓練を実施した]

その後、一緒に地中海へ行った「マルシャル・ウスチーノフ」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は母港へ帰投しましたが、「アドミラル・カサトノフ」地中海東部に留まり続けており、地中海ロシア海軍作戦連合部隊の旗艦を務めていました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海作戦連合部隊の旗艦を務めている]

その後、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」と共に地中海東部を離れ、2023年3月8日午後にジブラルタル海峡を西進し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はジブラルタル海峡を通過して地中海を去った]
「アドミラル・カサトノフ」地中海滞在は、実に1年と1ヶ月に及びました。

その後、スペイン・ポルトガル沖、ビスケー湾を進み、グレートブリテン島へ接近しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はイギリス本土へ接近する]

その後、ラ・マンシュ海峡(英仏海峡)へ入り、3月15日にはパ・ド・カレー海峡(ドーバー海峡)を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北海へ入った]

3月23日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
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ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっている

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年3月23日12時42分配信
【「太平洋艦隊」の潜水艦「ウファ」の乗組員はバルト海で訓練を続けている】

バルト艦隊の戦闘艦と救助船の乗組員、そして更に海上航空隊は、太平洋艦隊の為に『アドミラルティ造船所』が建造したディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」の海上での錬成任務L-2の遂行を保障する。
ロシア連邦国防省が発表したように、この任務は、潜水艦が意図された任務を遂行できるように準備する為のプログラムの必要不可欠の部分である。


軍当局によると、潜水艦は海上でダメージコントロール演習を行ない、戦闘要員は魚雷、機雷、ミサイル兵器の仮想使用へ取り組んだ。

計画錬成任務への取り組みの枠組みにおいて、潜水艦の乗組員はバルト艦隊の戦闘射爆場海域で単独航海の要素を実行し、深海潜航を行ない、この時に乗組員は全てのシステムとメカニズムの動作を点検し、ディーゼルエレクトリック潜水艦を非常に深い海で制御する行動手順へ取り組み、様々な方法で水面へ浮上する。

「ウファ」は、太平洋艦隊の為に『アドミラルティ造船所』が建造した第4のプロジェクト636.3(コード名「ワルシャワンカ」)ディーゼルエレクトリック潜水艦である。
2019年11月1日に起工され、2022年3月に進水した。
潜水艦の艦隊への引き渡しは、2022年11月に行われた。

潜水艦極東への艦隊間移行を行なう時期は未だ伝えられていない。

「ワルシャワンカ」の全長は73メートル、幅-10メートル、排水量-3950トン。
作業潜航深度-240 メートル、最大潜航深度-300 メートル。水中速力-20ノット、自立航行期間-45日。乗組員-52名。
潜水艦は、6門の533mm魚雷発射管、機雷有翼ミサイル「カリブル」で武装する。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の4番艦(黒海艦隊向けを含めた06363潜水艦全体では通算10番艦)B-588「ウファ」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2019年11月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

2022年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはサンクトペテルブルクで進水した]

2022年6月25日に洋上試験の第1段階である工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で洋上試験を行なっている]
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]

工場航行試験は9月下旬に終了し、一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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2022年10月初頭から最終洋上試験となる国家試験を開始し、10月5日には深度190メートルまでの潜航試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で潜航試験を行なった]

国家試験は10月11日までに完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファは洋上試験を完了した]

2022年11月16日、『アドミラルティ造船所』「ウファ」への聖アンドレイ旗初掲揚式典(正式なロシア海軍への就役式典)が開催され、太平洋艦隊へ編入されました。
[プロジェクト06363潜水艦ウファはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
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就役後もバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっています。


ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦は6隻が起工され、4隻が就役しています。

B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」
Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(工場番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(工場番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(工場番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(工場番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年11月16日就役

「モジャイスク」«Можайск»(工場番号01618)
2021年8月23日起工/2023年進水予定/2023年就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(工場番号01619)
2021年8月23日起工/2024年進水予定/2024年就役予定

ロシア海軍太平洋艦隊向けの最初のカラクルト級小型ロケット艦ルジェフは推進軸を設置する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年3月23日9時15分配信
【最初の極東の「カラクルト」は推進軸の設置を準備する】

『アムール造船工場』は、プロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦「ルジェフ」の推進軸の設置の準備を始めた。
3月23日・木曜日、同社広報サービスは発表した。


造船所の代理人は、組立-設置チームの専門家により行なわれた各作業操作が、技術管理部門と発注者の代表~ロシア連邦国防省へ提示されると述べた。

「チームの資格と階級は非常に高いです」
組立-試運転作業場の職長ウラジスラフ・コノヴァロフは広報サービスへ語った。
「コルベットでの作業の経験を持つ者も居ます。
工場の最高の専門家の1人である5級組立-設置工アレクサンダー・メンシコフがチームで働いている事を考えれば、彼らが良い仕事をしてくれる事は間違いありません」


『アムール造船工場』の代理人は、以前、スケジュールを完全に遵守して他の建造中のプロジェクト22800小型ロケット艦「ウドムリャ」ディーゼル発電機が設置された事を指摘した。

ロシア連邦国防省『アムール造船工場』と4隻のプロジェクト22800小型ロケット艦太平洋艦隊へ供給する契約を締結した事が想い起こされる。
最初の2隻の艦「ルジェフ」及び「ウドムリャ」は2019年7月に起工された。
双方の小型ロケット艦は2026年までに就役しなければならない。

「カラクルト」型小型ロケット艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
小型ロケット艦の全長-60メートル、幅-10メートル、吃水-4 メートル、排水量-800 トン。
最大速力-30 ノット、航続距離-2500海里、自立航行期間-15日。

「カラクルト」の兵装は、近代化された76.2mm砲AK-176MA、2基の高射砲AK-630M打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」である。




プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルク『ペラ』造船所で7隻、ケルチ『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で4隻)


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極東『アムール造船工場』で建造される22800小型ロケット艦の1番艦となる「ルジェフ」は、2番艦「ウドムリャ」と共に2019年7月1日に起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ルジェフとウドムリャが起工された]

現在は造船所の船台で工事を進めています。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの最初のカラクルト級小型ロケット艦ルジェフは艦内への各種設備の取り付け工事を進めている]

「ルジェフ」の進水は2023年前半に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの最初のカラクルト級小型ロケット艦ルジェフは2023年に進水する]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのカラクルト級小型ロケット艦ルジェフとウドムリャは2023年前半に進水する]

進水後、2023年後半には最終艤装と各種試験の為にコムソモリスク・ナ・アムーレからウラジオストクへ回航されます。

『アムール造船工場』は計4隻の22800小型ロケット艦を建造し、全て太平洋艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊へカラクルト級小型ロケット艦が配備される]


プロジェクト22800小型ロケット艦は、リードヤードであるサンクトペテルブルク『ペラ』造船工場で7隻(うち3隻は船体を下請けのフェオドシヤ造船所で建造)、ロシア内陸部ゼレノドリスク『ゴーリキー記念造船工場』で5隻(最初の3隻は下請けのケルチ造船工場ザリフで建造)、極東『アムール造船工場』で4隻の計16隻が起工されており、この内の3隻が就役しています。

[『ペラ』造船工場建造艦]
(工場番号254、255、256は下請けのフェオドシヤ造船工場『モーリェ』で船体を建造)
「ムィティシ」«Мытищи»(工場番号251)
2015年12月24日起工/2017年7月29日進水/2018年12月17日就役
バルト艦隊へ配備(567)

「ソヴィェツク」«Советск»(工場番号252)
2015年12月24日起工/201711月24日進水/2019年10月12日就役
バルト艦隊へ配備(577)

「オジンツォボ」«Одинцово»(工場番号253)
2016年7月29日起工/2018年5月5日進水/2020年11月21日就役
バルト艦隊へ配備(584)

「コゼリスク」«Козельск»(工場番号254)
2016年5月10日起工/2019年10月9日進水

「オホーツク」«Охотск»(工場番号255)
2017年3月17日起工/2019年10月29日進水

「ヴィフリ」«Вихрь»(工場番号256)
2017年12月19日起工/2019年11月13日進水

「ブーリャ」«Буря»(工場番号257)
2016年12月24日起工/2018年10月23日進水/2023年就役予定
バルト艦隊へ配備予定(578)

[『ゴーリキー記念造船工場』建造艦]
(工場番号801、802、803は下請けのケルチ造船工場『ザリフ』で建造)
「ツィクロン」«Циклон»(工場番号801)
2016年7月26日起工/2020年7月24日進水/2023年就役予定
黒海艦隊へ配備(633)

「アスコリド」«Аскольд»(工場番号802)
2016年11月18日起工/2021年9月21日進水/2023年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

「アムール」«Амур»(工場番号803)
2017年7月30日起工/2023年進水予定/2023年以降就役予定
黒海艦隊へ配備予定

「トゥーチャ」«Туча»(工場番号804)
2019年2月26日起工/2023年進水予定/2023年以降就役予定

「タイフーン」«Тайфун»(工場番号805)
2019年9月11日起工/2023年進水予定/2024年以降就役予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ルジェフ」«Ржев»(工場番号201)
2019年7月1日起工/2023年前半進水予定/2024年就役予定
太平洋艦隊へ配備予定

「ウドムリャ」«Удомля»(工場番号202)
2019年7月1日起工/2023年前半進水予定/2024年就役予定
太平洋艦隊へ配備予定

「パヴロフスク」«Павловск»(工場番号203)
2020年7月29日起工/2025年以降就役予定
太平洋艦隊へ配備予定

「ウスリースク」«Уссурийск»(工場番号204)
2019年12月26日起工/2025年以降就役予定
太平洋艦隊へ配備予定

ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦スメルチはカムチャツカで対水中破壊工作防衛演習を実施した

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『KORABEL.RU』より
2023年3月22日17時57分配信
【太平洋艦隊の艦艇は水中破壊工作員を捜索、排除する演習を実施した】

カムチャツカ太平洋艦隊小型ロケット艦「スメルチ」「グラチョノク」型対破壊工作哨戒艇P-450P-417の乗組員は、アヴァチャ入り江水域で仮想水中破壊工作員を探知、拘束する合同演習を実施した。

小型ロケット艦の乗組員は、対水中破壊工作部隊・手段対処支隊の要員と連携し、担当ゾーンでの仮想敵戦闘泳者の捜索中に水面と水中の状況の組織的監視へ取り組んだ。

演習計画の下、ロシア北東軍集団水域保護艦連合部隊の作戦指揮所は、アヴァチャ入り江水域で計画パトロールを行っていた対工作艇から、未確認水中グループの移動物体の探知の信号を受信した。

太平洋艦隊駐留所への仮想水中破壊工作員グループ侵入の脅威を排除する為の措置への着手が決定された。
水中目標探知海域へ、増援として更に小型ロケット艦「スメルチ」が向かった。

演習の枠組みで、固定式小型遠隔操作対破壊工作擲弾複合体を使用した擲弾発射を行ない、そして小型ロケット艦の乗組員は携帯式対破壊工作擲弾発射機からの射撃を行なった。
演習は太平洋艦隊の戦闘訓練計画に沿って実施された。



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プロジェクト12341小型ロケット艦「スメルチ」(423)は、1981年11月16日に『ウラジオストク造船工場』で起工され、1984年11月16日に進水し、1985年3月4日に就役しました。

当初はソヴィエツカヤ・ガヴァ二へ配備されていましたが、その後、ペトロパブロフスク・カムチャツキーへ配置替えとなり、北東軍集団第114水域防護艦旅団第66小型ロケット艦大隊へ編入されました。

2017年からペトロパヴロフスク・カムチャツキー『北東修理センター』で近代化改装工事を行ない、対艦ミサイルを、「マラヒート」3連装発射筒2基(ミサイル計6基)から「ウラン」4連装発射筒4基(ミサイル計16基)へ換装しました。
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2019年10月3日に復帰しました。
[近代化改装された小型ロケット艦スメルチはロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]

2021年6月4日に同型艦「ラズリーフ」(1992年2月11日就役)及び小型対潜艦2隻と共にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出航し、カムチャツカ半島沖で演習を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦2隻と小型対潜艦2隻はカムチャツカ沖で演習を行なった]

2021年6月9日には対空・対水上戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦2隻と小型対潜艦2隻はカムチャツカ沖で対空・対水上戦闘訓練を実施した]

2021年6月末頃、同型艦「ラズリーフ」と共にペトロパブロフスク・カムチャツキーを出航し、太平洋上で1ヶ月間以上に渡り洋上行動を行ない、8月5日に帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦スメルチとラズリーフは1ヶ月以上の洋上行動を終えてペトロパブロフスク・カムチャツキーへ帰投した]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてカムチャツカ沖で実施された太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦はカムチャツカで対空防衛演習を実施した]

2023年3月22日、「グラチョノク」型対破壊工作艇P-417「ユナルメーツ・カムチャツキー」(2014年9月25日就役)及びP-450「ユナルメーツ・サハリナ」(2021年5月28日就役)と共にペトロパブロフスク・カムチャツキー湾内で対水中破壊工作演習を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船アカデミック・パシンは8ヶ月間の地中海遠征を終えて母港ムルマンスクへ帰投した


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年3月22日15時47分配信
【北方艦隊の給油船「アカデミック・パシン」は遠距離航海からムルマンスクへ到着した】

中型海洋給油船「アカデミック・パシン」は遠距離航海からムルマンスクへ到着した。
北方艦隊は伝えた。

給油船の乗組員は8ヶ月に渡り、ロシア海軍の艦船の物資-装備供給任務を遂行した。
それは北東大西洋、地中海、ノルウェー海、バレンツ海エリアで行われた。

「アカデミック・パシン」は、約19000海里を走破した。
船員は艦船へ118回の給油を行ない、地中海大西洋で18500トン以上の物資を補充した。

給油船は昨年8月6日にムルマンスクから出航し、230日間の航海を行なった事が想い起こされる。
「アカデミック・パシン」は、シリアタルトゥース港へ無事に入港した。

給油船の船長ミハイル・スハノフは、乗組員は健常であり、船体には異常が無い事を報告した。
備蓄の補充後、給油船は再び任務を遂行する準備が整う。



ロシア海軍の新世代補給船・プロジェクト23130中型海洋給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日にシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で起工され、2016年5月26日に進水し、2020年1月21日に就役し、北方艦隊へ編入されました。

[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

1982年9月末に就役したプロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャジマ」以来、実に38年ぶりの新造給油船となりました。
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2020年3月6日にはフリゲート「アドミラル・カサトノフ」への洋上補給を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で洋上補給訓練を行なった]

その後に英仏海峡海域へ進出し、2020年4月下旬まで滞在していました。
[ロシア海軍はフランス海軍最新鋭原潜の情報を収集していた?]

2020年8月にムルマンスクを出航し、9月上旬に地中海東部大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流し、以後、同艦と行動を共にしました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部(キプロス南方沖)で最新給油船アカデミック・パシンから洋上補給を受けた]

2020年10月19日から22日までギリシャピレウス港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を去った]

2020年10月末にシリアタルトゥース港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシリアのタルトゥース港を去った]

その後、地中海を西へ進み、2020年11月8日にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去り、大西洋へ入った]

2020年11月16日に英仏海峡を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船アカデミック・パシンと救助曳船アルタイは北海へ入った]

その後、暫くグレートブリテン島北部(スコットランド)のマレー湾(Moray Firth)付近に滞在していました。
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2020年12月11日にムルマンスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船アカデミック・パシンは地中海遠征を終えて母港ムルマンスクへ帰投した]

2021年8月~12月にも大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の遠距離航海(大西洋、地中海、ギニア湾)へ同行しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2021年8月-12月)]


2022年8月6日にムルマンスクを出航し、地中海へ向かいました。

8月16日頃に英仏海峡を通過しました。
【The Lookout氏のツイート・2022年8月17日17時50分】

8月24日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
【Daniel Ferro氏のツイート・2022年8月24日16時19分】

その後は地中海に滞在し、同海域で行動中のロシア海軍艦船への洋上補給に従事しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは再びイタリア沖へ進出した]

2023年3月8日午後に「アドミラル・カサトノフ」と共ににジブラルタル海峡を西進し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はジブラルタル海峡を通過して地中海を去った]

その後、スペイン・ポルトガル沖、ビスケー湾を進み、グレートブリテン島へ接近しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はイギリス本土へ接近する]

その後、英仏海峡へ入り、3月15日にはパ・ド・カレー海峡(ドーバー海峡)を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北海へ入った]

3月22日にムルマンスクへ帰投しました。