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ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でへルソン方面のウクライナ軍部隊司令部を攻撃した


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年4月29日14時25分配信
【ロシア連邦軍は「へルソン」の敵グループ司令部の在る場所へグループ打撃を与えた】

4月28日夕方、ロシア連邦軍は、ウクライナ戦闘員「ヘルソン」連合軍グループ司令部の在る場所へグループ打撃を与えた。
打撃の為に海上発射高精度兵器が使用された。
打撃の目的は達成された。
ロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは発表した。
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合計してへルソン方面のウクライナの国家主義者20名、2両の車両とD-30榴弾砲が破壊された。

以前、ノヴォニコラエフカ地域国家主義者大隊「アゾフ」の過激派の一時駐屯所への打撃が発表された。
加えて、クピャンスク方面で敵の3個破壊工作-偵察グループが撃滅された。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
初日には、少なくとも30基の「カリブル」が発射されたようです。
『WION』より
2022年3月5日4時23分配信
【ロシアのウクライナ攻撃:巡航ミサイル「カリブル」はシリアの戦場でテストされた】

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は10隻です。
[ロシア海軍黒海艦隊は4隻の巡航ミサイル「カリブル」搭載水上艦を黒海へ展開している]
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」)
フリゲート小型ロケット艦は8基、潜水艦は4基の「カリブル」を搭載しています。

なお、ロシア国防省の公式発表では「海上発射長距離高精度兵器」という呼称が使われる事が多いのですが、これは「カリブル」を指しています。

2月25日深夜~2月26日未明にも航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトームィル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


4月2日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、クレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてクレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月3日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦及び航空宇宙軍航空機は、オデッサ市石油精製工場燃料貯蔵所巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオデッサの石油精製工場と燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月4日夜、黒海艦隊小型ロケット艦は、オチャコフ市付近のウクライナ軍特殊部隊訓練センター巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオチャコフのウクライナ軍特殊部隊訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナへ7基の巡航ミサイル「カリブル」を一斉発射した]

4月7日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊フリゲート(おそらくは「アドミラル・エッセン」)は、ウクライナ軍の4ヶ所の燃料貯蔵所へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート(アドミラル・エッセン)は黒海からウクライナ軍の燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月10日未明、黒海艦隊フリゲートは、ドニプロペトロウシク州ズヴォネツィキ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは黒海からドニプロペトロウシク州へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドニプロペトロウシク州ドニプロ市南方の地対空ミサイルS-300が入っていた格納庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊しました。
このS-300は、ヨーロッパの国(おそらくは以前に供給を表明したスロバキア)からウクライナへ供給されたもののようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロ市郊外においてヨーロッパから供給されたS-300地対空ミサイルを巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

4月12日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、スタロコスチャンチニフ飛行場ハウルリフカの弾薬庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月13日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、サドヴォイ及びチュドニフウクライナ軍兵器庫巡航ミサイルを発射しました。
黒海艦隊小型ロケット艦が攻撃したのは、おそらくサドヴォイの方でしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の兵器倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月15日には黒海艦隊の艦がキエフ州「カリブル」を発射し、対空ミサイル対艦ミサイルなどを生産しているジュリャンスク機械製造工場の生産設備を破壊しました。
『イズベスチヤ』より
2022年4月15日10時33分配信
【ロシア連邦軍はキエフ郊外の軍施設へ「カリブル」で打撃を与えた】

4月22日には黒海艦隊フリゲートメリオラチヴネ(ドニプロペトロウシク州)へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍大隊を撃破しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月22日11時35分配信
【咆哮と炎:黒海艦隊のフリゲート艦上からミサイル「カリブル」がウクライナの軍事施設へ発射された】

4月27日には黒海艦隊フリゲートザポリージャアルミニウムコンビナートカリブルを発射し、そこに在った外国製兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月27日11時34分配信
【目標へ向かって:ウクライナ特殊作戦中の「カリブル」発射の映像】

4月29日には黒海艦隊潜水艦ファスチフ(キエフ州)クラスノシルカポロンネ(オデッサ州)カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月29日11時51分配信
【黒海艦隊の潜水艦からの「カリブル」発射の公開映像】

5月4日には黒海艦隊潜水艦ウクライナの軍事インフラへ2基の「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月4日12時34分配信
【水面下からの攻撃:ウクライナの軍事インフラへの黒海艦隊潜水艦の「カリブル」発射映像】

5月8日にはリヴィウ州カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月8日20時52分配信
【機会は残さない:どのようにロシア軍はウクライナの軍事インフラ及び西側の兵器を破壊したのか】

5月13日にはクレメンチュグカリブルを発射し、石油精製施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日10時55分配信
【ロシア連邦国防省はクレメンチュグのウクライナ石油精製工場の生産力を破壊したと発表した】

5月17日には黒海艦隊フリゲートチェルニーヒウ州スームィ州カリブルを発射し、ウクライナ軍訓練センターを破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月17日12時53分配信
【一斉射撃:ウクライナ軍事インフラへの黒海艦隊フリゲートの「カリブル」発射の映像】

5月21日には黒海艦隊フリゲートジトーミル州の鉄道駅へカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された各種兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月21日13時20分配信
【敵の目標へ:黒海艦隊フリゲートからの「カリブル」発射の映像】

5月23日には黒海艦隊潜水艦ジトーミル州マリン鉄道駅へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍第10山岳強襲旅団の車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月23日11時35分配信
【車両の破壊:ロシアの海上発射高精度ミサイル発射の映像】

5月25日には黒海艦隊フリゲートザポリージャへ3基のカリブルを発射し、モトールシーチの生産工場を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月25日14時24分配信
【ウクライナ軍事インフラへの「カリブル」の夜間発射の公開映像】

6月12日には黒海艦隊フリゲートテルノーピリ州へ4基のカリブルを発射し、兵器倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時55分
【4つの高精度打撃:黒海艦隊のフリゲート艦上からのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月14日にはチェルニゴフ州ウクライナ軍弾薬庫「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月14日11時28分配信
【ロシア国防省はチェルニゴフ近辺のウクライナ軍弾薬庫を「カリブル」で破壊したと発表した】

6月15日には黒海艦隊フリゲートリヴィウ州へ4基のカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された兵器用の弾薬倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月15日14時15分配信
【ウクライナの目標への命中:黒海艦隊フリゲートからのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月19日昼には黒海艦隊フリゲートドニプロペトロウシク州カリブルを発射し、ウクライナ軍指揮所を破壊しました。
同日夜には黒海艦隊フリゲートムィコラーイウ市カリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与されたM777 155mm榴弾砲や戦闘装甲車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月19日15時11分配信
【黒海艦隊のフリゲート乗組員はウクライナ軍の施設へ4基のミサイル「カリブル」を発射した】


6月26日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、チェルニーヒウ州、ジトーミル州、リヴィウ州ウクライナ軍訓練センターを攻撃しました。
公表された動画を見る限り、少なくとも7基の「カリブル」が夜間に発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ軍の訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月8日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州リマン海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機2基を破壊しました。
この「ハープーン」イギリスが供給したものです。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でオデッサ州のウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機を破壊した]

7月11日未明、黒海艦隊フリゲートドニプロペトロフスク州ラドゥシュノエ「カリブル」を発射し、アメリカから供給された兵器の弾薬の保管倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナでアメリカから供給された兵器の弾薬保管庫を破壊した]

7月13日、黒海艦隊フリゲートザポリージャ市の高電圧機器工場付近でウクライナ軍第45砲兵旅団多連装ロケット砲を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はザポリージャでウクライナ軍第45砲兵旅団の多連装ロケット砲を破壊した]

7月14日にはウクライナ空軍司令部が在るヴィーンヌィツャの将校集会所へ「カリブル」が発射され、建物は破壊されました。
ロシア国防省の動画を見る限り、「ブヤン-M」小型ロケット艦が3基の「カリブル」を発射しています。
「カリブル」が命中した時、この集会所ではウクライナ空軍司令部の代表と外国の代表団の兵器供給に関する会議が行なわれていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナ空軍と外国との兵器供給会議中のヴィーンヌィツャの将校集会所を破壊した]

7月20日にはオデッサ州ダチュノエ長距離海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の将兵200名以上を殺傷し、10両以上の車両を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ州のウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の駐屯地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月23日には「ブヤン-M」小型ロケット艦オデッサ市「カリブル」を発射しました。
(動画では4基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ市へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、ロシア航空宇宙軍航空機と共にキロヴォグラードカナトヴォ飛行場「カリブル」を発射しました。
(航空宇宙軍Kh-22が5基、カリブルが8基)
[ロシア海軍黒海艦隊はキロヴォグラードのカナトヴォ飛行場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月24日夜にフメリニツキー州ボグダノフツィ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬の貯蔵基地を破壊しました。
(動画では夜間に少なくとも3基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はフメリニツキー州のボグダノフツィへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月28日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、ロシア航空宇宙軍航空機及び戦術弾道ミサイル「イスカンデル」部隊と共にキエフ州リュテズチェルニゴフスク州ゴンチャロフスコエ(両方ともキエフ市の北方)へのミサイル攻撃を行ないました。
(合計で約20基のミサイルを発射、この内「カリブル」は6基)
黒海艦隊が攻撃したのは、ウクライナ軍第30機械化旅団が居たリュテズのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はキエフ州のウクライナ軍第30機械化旅団の駐留地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月8日、黒海艦隊フリゲートは、チェルカッシィ州ウマニ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは巡航ミサイル「カリブル」でチェルカッシィ州のウマニの弾薬倉庫を破壊した]

8月13日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、地上発射高精度ミサイル(「イスカンデル」?)と共にハリコフ州南部のガヴリロフカ駅付近を攻撃しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州南部のガヴリロフカへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月21日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州マイオルスコエ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSの弾薬倉庫と、それを護っていた西側の対空火器(ゲパルト?)を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはオデッサ州のHIMARS弾薬倉庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

その後、暫く「カリブル」による攻撃は無く、8月末になると西側では、ロシア軍「カリブル」を使い果たしたという見方まで出てきましたが、9月6日、黒海艦隊カリブル搭載艦(動画を見る限りフリゲート)は、ドニプロペトロウシク州カルピウカ「カリブル」を発射し、大型燃料貯蔵庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロペトロウシク州のカルピウカの大型燃料貯蔵庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

ロシア国防省による公式発表は有りませんが、9月11日夕方にハリコフ州火力発電所「カリブル」による攻撃を受け、ウクライナの一部で大規模な停電が発生しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州の火力発電所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

9月14日夜、クリヴィー・リフ近郊のカラチュノフスコエ貯水池のダムが「カリブル」による攻撃を受け、この近辺のインフレツィ川の水位が急激に上昇しました。
ウクライナ側は、この地域の川の水位の上昇によりへルソン方面のウクライナ軍部隊の渡河を妨害する為にダムを攻撃したと見ています。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でクリヴィー・リフのダムを破壊した]

それから暫く「カリブル」の攻撃は有りませんでしたが、ロシア黒海へ常時2-3隻の「カリブル」搭載艦を展開させており、ウクライナ軍南方作戦司令部は、10月10日朝の時点で黒海に6隻の「カリブル」搭載艦(水上艦4隻、潜水艦2隻、合計でミサイル40基)が展開していると発表しました。
『Fokus』より
2022年10月10日9時44分配信
【ウクライナを狙う40基の「カリブル」:黒海でミサイル搭載艦の数が増加-南方作戦司令部】

10月10日午前、ウクライナ側(クリヴィー・リフ市当局)によると、クリヴィー・リフへ14基の「カリブル」が発射されました。
つまり、少なくとも2隻の「カリブル」搭載艦ミサイルを発射した事になりますが、ロシア国防省が公表した動画を見る限り、その内の1隻はフリゲートのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリヴィー・リフへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
この他、ロシア軍ウクライナ全土を巡航ミサイル無人機で攻撃しました。

翌10月11日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、10基の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
同時にカスピ小艦隊「カリブル」搭載艦も10基以上の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
(カスピ小艦隊には4隻の「カリブル」搭載艦が居る)
前日と同様、「カリブル」だけではなく、ロシア航空宇宙軍空中発射巡航ミサイル無人機などによる空爆も同時に行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月14日、黒海艦隊フリゲートは、ウクライナ西部リヴォフ(リヴィウ)州ブロドゥイへ少なくとも5基の「カリブル」を発射し、同地に在る兵器庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはリヴィウ州のブロドゥイの兵器庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

10月17日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ「カリブル」を発射しました。
カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ16基程度の「カリブル」を発射しました。
同時にロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ領内へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナの軍事指揮施設とエネルギー施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月18日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限り「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射した]

10月19日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限りフリゲート)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省は具体的な攻撃場所を明らかにしていませんが、ウクライナ側の報道によると、少なくとも首都キエフには巡航ミサイル(「カリブル」或いは航空機発射のKh-101)が着弾しています。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ(キエフ)の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ各地への巡航ミサイル攻撃を続けましたが、黒海艦隊「カリブル」搭載艦による攻撃は10月20日と21日には行なわれませんでした。

ロシア海軍は関わっていませんが、10月21日の航空機発射巡航ミサイルによる攻撃では、ハリコフ(ハルキウ)市コムナール工場対艦ミサイル「ネプトゥン」の組立作業を行なっていた作業場も破壊されました。
これらのミサイルコムナール工場で組み立てられた後、ザポリージャ「モトール・シーチ」工場へ送って弾頭を装備する予定でしたが、今回の攻撃で全て破壊されたようです。
『Eadaily.com』より
2022年10月21日9時44分配信
【ハリコフでの爆発-対艦ミサイル「ネプトゥン」の作業場は破壊された】

10月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃が行なわれました。
黒海艦隊は16基の「カリブル」を発射しました(つまり水上艦2隻から)。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナへ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃は続けられました。

10月31日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、キーウ、ハルキウ、ポルタヴァ、ザポリージャ、ヴィーヌンツァ、オデーサ各州へ巡航ミサイル攻撃を行ないました。
(合計で40基以上の巡航ミサイルを発射)
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した]

11月15日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によるとフリゲート)は、ウクライナ全土(チェルニーヒウ州、ザカルパッチャ州ロシアが自国編入を宣言した4州以外の全州)へ合計90基以上の巡航ミサイルを発射しました。
(この内「カリブル」は20基程度、他は空中発射巡航ミサイルKh-101Kh-555)
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ全土への大規模な巡航ミサイル攻撃を実施した]

11月17日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によると小型ロケット艦)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
更に陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」(陸上発射長距離高精度兵器)を発射しました。
今回の主要攻撃目標は、ウクライナミサイル製造工場だったようです。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの兵器製造施設などを巡航ミサイルで攻撃した]

11月23日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によるとフリゲート)、そして更に陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」は、ウクライナ各地(リヴォフ州、フメリニツキー州、ヴィニーツァ州、キエフ州、ポルタワ州、ドニエプル州、スミイ州、クレメンチュグ市、クリヴォイ・ログ州、オデッサ州、ニコラエフ州)への大規模ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍とロシア陸軍はウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施した(2022年11月23日)]

ロシア国防省は、キエフ市内の被害はウクライナ軍対空ミサイルの落下によるものだと言っていますが、確かに、ウクライナ軍NASAMS(空対空ミサイルAIM-120 AMRAAMの地上発射型)がキエフの住宅地へ落下しています。
【TC Yildiz氏の2022年11月24日9時14分のツイート】


その後、暫くロシア軍による大規模ミサイル攻撃は無く、西側ではまたもロシアミサイルが枯渇したなどと言われていましたが、12月5日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(国防省の動画ではフリゲート)は、ウクライナのほぼ全域への大規模なミサイル攻撃を実施しました。
(第一波で巡航ミサイル約150基、第二波で約100基)
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍はウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施した(2022年12月5日)]

12月16日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ各地(ドニエプロペトロフスク州、キロヴォグラード州、ハリコフ市、コロステン市、ジトーミル州、ポルタワ州など)への大規模ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア航空宇宙軍及びロシア海軍、ウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施(2022年12月16日)]

12月29日、ロシア航空宇宙軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ全土へ巡航ミサイル120基以上を発射しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した(2022年12月29日)]


2023年1月14日、ロシア連邦軍は、ウクライナ全土(ハリコフ、リヴォフ、オデッサ、イワノ-フランコフスク、キエフ、ザポリージャ、ヴィニツァ州)へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省「ミサイル打撃」としか言っていませんが、航空宇宙軍爆撃機のみならず、黒海艦隊「カリブル」搭載艦数隻も参加しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した(2023年1月14日)]

1月26日、ロシア航空宇宙軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、ウクライナへ巡航ミサイルを発射(2023年1月26日)]

2月10日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイル(28基の「カリブル」を含む71基の巡航ミサイル)を発射しました。
この他、陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」(ロシア国防省発表では「陸上発射長距離高精度兵器」と言われている)、そして無人機による攻撃も行なわれました。
この攻撃により、ウクライナリヴォフ、ジトーミル、ザポリージャ、イワノ-フランコフスク、フメリニツキー、ヴィニツァ、ハリコフ、キエフ、オデッサ、ドニエプロペトロフスク(クリヴォイ・ログ)で爆発が報告され、電力インフラに被害を受けました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍、ロシア陸軍)、高精度兵器(巡航ミサイル/弾道ミサイル)によりウクライナ各地を攻撃(2023年2月10日)]

2月16日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
この攻撃により、ウクライナオデッサ、ポルタワ(クレメンチュグ)、ドニエプロペトロフスク、ニコラエフ、キロヴォグラード、スムイ、チェルカッシィ、クラマトルスクで爆発が報告され、電力インフラに被害を受けました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、巡航ミサイルによりウクライナ各地を攻撃(2023年2月16日)]

2月19日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ西部フメリニツキー市ウクライナ軍第383無人機連隊の基地と、その近辺の砲弾倉庫巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でフメリニツキーのウクライナ軍無人機連隊基地と砲弾倉庫を攻撃した]

3月9日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
この攻撃により、キエフ、ハリコフ、キロヴォグラード、ドニエプロペトロフスク、リヴォフ、オデッサ、チェルカッシィ、ロヴノで爆発が報告され、電力インフラや鉄道などが被害を受けました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、巡航ミサイルによりウクライナ各地を攻撃(2023年3月9日)]

2023年4月27日未明、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ軍駐屯所へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ軍の駐屯所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月28日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画ではブヤン-M小型ロケット艦)は、へルソン付近のウクライナ軍部隊の司令部へ巡航ミサイルを発射しました。

4月28日夕方の時点で黒海には3隻の「カリブル」搭載水上艦が居たので、これらの艦がミサイルを発射したようです。
『TSN.UA』より
2023年4月28日18時26分配信
【ミサイル攻撃の脅威のレベルは非常に高い:ロシアは再び黒海のカリブルの数を増やした】
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セヴァストーポリ市郊外の燃料タンクは無人機の攻撃により炎上した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年4月29日5時13分配信
【セヴァストーポリ湾で燃料貯蔵庫に火が付いた】
モスクワ、4月29日-ロシア通信社ノーボスチ

コサック湾地域で、おそらくは無人飛行装置が命中したが故に燃料貯蔵庫に火が付いた。
セヴァストーポリ知事ミハイル・ラズボジャエフテレグラムチャンネルで語った。
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「コサック湾のマンガナリ兄弟通りで燃料貯蔵庫が燃えています。
予備情報によると、火災は無人飛行装置が命中したが故に発生しました。
火災の範囲は約1000平方メートルです」
ラズボジャエフ
は投稿し、平静を保つように促した。

彼によると、火災には第4級難易度が割り当てられた。
その後に彼は、民間施設は火災により脅かされておらず、何故なら、そこから離れた領域で発生したからであると付け加えた。

事件の結果による負傷者は無く、必要な全ての特別サービスは現場で機能していると知事は締め括った。



2022年2月24日にウクライナ特殊軍事作戦が始まって以来、セヴァストーポリには何度もウクライナ軍無人機が侵入し、撃墜されています。

1度目は3月26日でした。
[セヴァストーポリへ接近したウクライナの無人機が撃墜された]

4月12日には黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」クリミア半島西方沖でウクライナ軍無人機「バイラクタル」を撃墜しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はウクライナ軍の無人機バイラクタルを高射ミサイル「シチーリ-1」で撃墜した]

8月20日は黒海艦隊本部の建物が攻撃されました。
[ロシア黒海艦隊本部は無人機の攻撃を受けた]

8月23日にも無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖で無人機が撃墜された]

9月21日にはセヴァストーポリ近郊で水中無人機が破壊されました。
[セヴァストーポリ付近で水中無人機が破壊された]

10月29日には大規模な無人機攻撃が行なわれ、海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」が軽微な損傷を受けました。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ湾でウクライナ軍の無人機を撃墜した]
[セヴァストーポリ湾でロシア海軍黒海艦隊の掃海艦及び民間船がウクライナ軍無人機の攻撃を受けた]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはセヴァストーポリへ侵入したウクライナのドローンを破壊した]

なお、日本では、この10月29日の無人機攻撃により黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」が大破したなどと信じている人が多いようですが、現地からの情報により無傷である事が確認されています。
(つまりデマ)

【ZOKA氏の2022年10月30日午後9時23分のツイート】
【AZ氏の2022年11月1日午前6時29分のツイート】
【Lorena氏の2022年11月1日午前6時31分のツイート】

10月31日の「アドミラル・マカロフ」
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10月31日の「アドミラル・エッセン」
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11月1日と11月8日にもセヴァストーポリ近郊で無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ上空でウクライナ軍の無人機が撃墜された]

11月22日夜、セヴァストーポリ東方のバラクラバ火力発電所付近でウクライナ軍の2機の無人機が、セヴァストーポリ近辺で3機の無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ付近でウクライナ軍の5機の無人機が撃墜された]

11月23日には黒海(クリミア半島西方)のガス田近くとセヴァストーポリ近郊でウクライナ軍の5機の無人機が撃墜されました。
[黒海のガス田及びセヴァストーポリの近くでウクライナ軍の5機の無人機が撃墜された]

12月6日夜にはセヴァストーポリ沖の海上で2機の無人機が破壊されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が破壊された]

12月8日朝にはセヴァストーポリへ接近する無人機が、付近の海域で行動中のロシア黒海艦隊の艦により撃墜されました。
それ以上の詳細は明らかにされていませんが、セヴァストーポリ付近に居た艦が対空兵器(おそらくは対空ミサイル)で撃墜したようです。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ近海でウクライナ軍の無人機を撃墜した]

2023年1月2日にはセヴァストーポリへ接近する2機の無人機が海上で撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が撃墜された]

1月7日未明にもセヴァストーポリへ接近する2機の無人機が海上で撃墜されました。
『タス通信』より
2023年1月7日9時32分配信
【セヴァストーポリで対空防衛部隊は無人機を撃墜した】

1月16日には合計10機の無人機セヴァストーポリ沖で撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の10機の無人機が撃墜された]

2月16日には2機の無人機セヴァストーポリ沖で撃墜されました。
この他、クリミア半島の他の地域でも数機の無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が撃墜された]

3月22日にはセヴァストーポリへ接近する3機の無人機が破壊されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はセヴァストーポリ港へ接近するウクライナ軍の水上無人機を破壊した]

この時、無人機を撃墜したのは、黒海艦隊の2人の女性軍人でした。
[ロシア海軍黒海艦隊の女性軍人はセヴァストーポリへ接近したウクライナ軍の無人機を撃墜した]

4月24日早朝、セヴァストーポリ港の外の泊地でウクライナ軍水上無人機が破壊されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はセヴァストーポリ港の外でウクライナ軍の水上無人機を破壊した]

4月29日早朝、セヴァストーポリ港の外のコサック湾の燃料タンクがウクライナ軍無人機の攻撃により炎上しました。

なお、日本では勘違いしている人が多いようですが、今回炎上したのは「ロシア黒海艦隊」用の燃料タンクでは有りません。
(艦隊用の燃料タンクはセヴァストーポリ軍港の東側に在る)

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ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」は英仏海峡へ接近する

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『連合王国防衛ジャーナル』より
2023年4月28日配信
【ブリテンの軍艦は連合王国近くのロシア任務群の監視を続けている】

王立海軍駆逐艦HMS「ディフェンダー」は、連合王国沖の国際水域を通行しているロシアの3隻の軍艦から成るグループの警戒を続けている。

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」コルベット「ソーブラジテルヌイ」及び「ストイーキー」で構成される任務群は、王立海軍の海上保安への取り組みの一環として、ブリテン艦により綿密に監視されている。

最新鋭の45型駆逐艦HMS「ディフェンダー」は、状況認識を維持し、国益を護る為のロシア艦の監視において重要な存在である。

この地域における外国海軍の活動を監視する王立海軍の能力は、潜在的脅威へ対応する準備を整えている事を示しており、連合王国の安全に貢献している。

これらの作戦は、全世界の海洋秩序と安定を維持する上での強力な海軍のプレゼンスの重要性を強調するものである。



黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(4942016年3月11日就役)は2021年10月28日にボスポラス海峡を南下、地中海へ入りました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

2021年11月13日、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」救助曳船SB-742(プロジェクト22870、2019年12月20日就役)と共にアルジェリアアルジェ港へ到着しました。

11月16日~17日にアルジェリア海軍との合同演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とアルジェリア海軍は地中海西部で合同演習を行なった]

アルジェリアを去った後、12月3日にエジプトアレクサンドリア港へ到着し、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2021』へ参加しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』はエジプト沖で2021年12月3日~10日に実施される]

合同演習『友情の橋-2021』は12月10日に終了しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』が地中海で始まった]

2021年12月18日には地中海東部艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチと哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2022年1月以降も「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部に留まり、2022年2月15日~25日に北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊と共に合同演習を行ないました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

2022年8月下旬には地中海中央部アドリア海へ進出しました。
[ロシア海軍の軍艦はアドリア海に居る]

その後も地中海東部に留まっていました。
『独立軍事評論』より
2022年10月13日20時41分配信
【艦隊は艦長の日を祝った】


バルト艦隊所属のプロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)は、2022年10月初頭にバルチースクを出航し、10月3日には大ベルト海峡を通過し、その後、北海へ入りました。
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そして英仏海峡、ビスケー湾、ポルトガル、スペイン沖を通過し、10月16日夜にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」は地中海へ入った]

10月18日~21日までアルジェリアアルジェ港へ寄港した後、アルジェリア海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」はアルジェリアを訪問した]

その後、2022年10月末に地中海東部へ到着し、同海域で行動していました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」は地中海で2023年の新年を迎えた]


2023年4月22日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」、そして北方艦隊の給油船「カーマ」ジブラルタル海峡を西進し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

3隻の軍艦は英仏海峡を通過する為にグレートブリテン島へ接近しており、イギリス海軍駆逐艦「ディフェンダー」が監視の為に同行しています。
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今後、「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」バルト海沿岸の母港バルチースクへ戻りますが、黒海艦隊「アドミラル・グリゴロヴィチ」バルト海へ行き、カリーニングラードでオーバーホールを行なうようです。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海での活動後にカリーニングラードでオーバーホールを実施する]

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はロシア海軍地中海常設作戦連合部隊の旗艦を務めている

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『タス通信』より
2023年4月29日9時4分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はロシア海軍地中海戦隊を率いている】
モスクワ、4月29日/タス通信

北方艦隊多目的フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊を率いている。
『タス通信』海軍に近い情報筋より伝えられた。

「フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は、最近にスエズ運河を越えた後、ロシア海軍地中海戦隊を率いています」
その内の1人は話した。
2人目によると、艦は地中海に滞在し、「およそ2ヶ月間はシリアのタルトゥースへ定期的に駐留します」
そこにはロシア海軍の物資-技術供給所が在る。
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『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

ミサイル「カリブル-NK」「オーニクス」、極超音速の「ツィルコン」を搭載するプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年1月4日に遠距離航海へ出発した。
特に、2月にフリゲートは、南アフリカ共和国及び中国の海軍の艦船との合同海軍演習でロシアを代表した。
航海に出る前、艦は極超音速ミサイル「ツィルコン」の試験へ参加した。

以前、ロシア海軍に近い情報筋は、黒海艦隊プロジェクト11356フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、ロシア地中海戦隊の一員としての戦闘勤務の後、沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)で修理を行なうと『タス通信』へ伝えた。
修理は2ヶ月間続くものと見られる。




ロシア北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]

「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。
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「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」ノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]

1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]

1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

この間、ポルトガル海軍フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]

2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」アゾレス諸島沖に居た)
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[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]

「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]

一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
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2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]

2月10日には大西洋南部130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]
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2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]
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2月17日にダーバンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のダーバンへ到着した]
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その後にダーバンを出航し、2月21日にリチャーズ・ベイ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のリチャーズ・ベイへ到着した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月25日に南アフリカ東部沖(インド洋)で始まった南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習『モシ-2』へ参加しました。
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同射撃演習は2023年2月25日~27日にインド洋南西部で実施される]
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習『モシ-2』はインド洋南西部で始まった]
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はロシア-中国-南アフリカ3ヶ国海軍演習『モシ-2』で対テロ訓練を実施した]
3ヶ国に加え、艦は派遣していませんがブラジル海軍もオブザーバーとして参加しました。

合同演習『モシ-2』は2月27日に終了しました。
[インド洋南西部でのロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習『モシ-2』は完了した]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」インド洋を北上し、3月10日には赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の「アドミラル・ゴルシコフ」はインド洋で赤道を通過した]

3月13日にはインド洋中央部(ソコトラ島東方海域)で艦載ヘリコプターKa-27の飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の「アドミラル・ゴルシコフ」はインド洋中央部(ソコトラ島東方海域)で艦載ヘリコプターKa-27の飛行訓練を実施した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、3月15日~19日にオマーン湾で実施されたロシア・中国・イラン海軍合同演習『海上安全帯-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍、中国海軍、イラン海軍の合同演習『海上安全帯-2023』は2023年3月15日~19日にオマーン湾で実施される]
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、中国海軍及びイラン海軍との合同演習『海上安全帯-2023』へ参加する]

イランチャー・バハール港で打ち合わせを行なった後、演習参加艦は3月17日にオマーン湾へ出航しました。
[ロシア海軍、中国海軍、イラン海軍の合同演習『海上安全帯-2023』参加艦はオマーン湾へ出航した]

合同演習は3月18日に完了し、「アドミラル・ゴルシコフ」イランチャー・バハール港へ寄港しました。
[ロシア海軍、中国海軍、イラン海軍の合同演習『海上安全帯-2023』は完了した]
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4月5日にサウジアラビアジッダ港へ寄港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はサウジアラビアのジッダ港へ寄港した]

その後にジッダ港を出航し、紅海で捜索救助演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は紅海で捜索救助演習を実施した]

そしてロシア国防省(ロシア海軍)からの公式発表は未だ有りませんが、4月12日にスエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は地中海へ入った]

現在、「アドミラル・ゴルシコフ」は、地中海に滞在するロシア海軍の艦船を統一指揮する地中海常設作戦連合部隊の旗艦を務めています。


現在、地中海には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」
2023年4月中旬から地中海に滞在

[バルト艦隊]
中型海洋給油船「コラ」
:2023年2月末から地中海に滞在

最新鋭コルベット「リェーズキー」は2023年7月末にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年4月28日7時49分配信
【「太平洋の」コルベット「リェーズキー」は『海軍の日』までに軍へ引き渡される】

太平洋艦隊の為に『アムール造船工場』で建造された最新のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は、2023年は7月30日に祝われる『海軍の日』の前に発注者への引き渡しが計画されている。
同社広報サービスによると、この問題は、海軍総司令部の造船管理部長イリヤー・シガポフ少将の製造現場への実務訪問中に提起された。


造船所の代理人は、現在、「リェーズキー」ウラジオストクの同社の試運転基盤で国家試験プログラムを続けていると付け加えた。

コルベット「リェーズキー」は、太平洋艦隊の為に『アムール造船工場』が建造する第4のプロジェクト20380コルベットである事が想い起こされる。
それは2016年に起工された。
当初、艦は2020年秋の引き渡しが予定されていた。
その後、就役時期は延期された。

2021年7月初頭、「リェーズキー」造船台から出渠し、建造業者が塔-マスト複合体の設置を行ない、機器の据え付けを完了する為に艤装岸壁へ置かれた。
同月、同社総取締役ウラジーミル・クラコーフは、2022年の『勝利の日』の前に艦の海軍への引き渡しを計画していると主張した。
10月にコルベットウラジオストクの同社試運転基盤へ向かった。

同年12月、「リェーズキー」の係留試験は続けられ、2022年1月に航行試験を開始すると伝えられた。
実際には、それは2022年8月に開始された。
12 月末、乗組員と試運転チームは国家試験を開始した。

3月、造船業界の通信筋は『タス通信』へ、コルベットは5月に海軍へ引き渡されると伝えた。

プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量-2220トン。
それは距離4000海里までの航海を行なう事が出来る。
兵装-対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷、有力な電波位置測定機器び電波電子機器、100mm砲装置A-190、大口径機関砲、擲弾発射機



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。

5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】

10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。
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2021年11月上旬、ウラジオストク『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]

当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]

「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]

4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

その後も工場航行試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている]

12月中旬には兵装の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で砲撃試験を実施した]

12月25日から最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

2023年1月27日には艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦試験を実施した]

1月31日までに対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了した]

国家試験が終われば、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2023年7月末に予定されています。
7月30日が『ロシア海軍の日』なので、その少し前頃になるようです。


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年7月末就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍北方艦隊のペチェンガ赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第200独立自動車化射撃旅団は親衛称号を授与された

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『タス通信』より
2023年4月27日20時51分配信
【プーチンは第200ペチェンガ自動車化射撃旅団へ「親衛」称号を授与した】
モスクワ、4月27日/タス通信

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、第200ペチェンガ自動車化射撃旅団へ名誉称号「親衛」を授与する法令へ署名した。
文書は木曜日に法的情報公式ポータルで公開された。

「クトゥーゾフ勲章授与・第200ペチェンガ自動車化射撃旅団へ名誉称号『親衛』を授与し、今後はクトゥーゾフ勲章授与・第200ペチェンガ親衛自動車化射撃旅団という名称になる」
文書は述べた。
名誉称号は、「武力紛争条件下で祖国と国家の利益を護る為の戦闘行動において旅団の構成員が示した大いなるヒロイズムと勇敢さ、不屈の精神と勇気」に対して授与された。

法令は署名された日から発効する。

第200独立自動車化射撃旅団は、1997年12月1日にレニングラード軍管区第131自動車化射撃師団にを基にして形成された。
現在、それはノルウェーとの国境付近に駐屯する北方軍管区(北方艦隊)の最大の自動車化射撃旅団である。



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ペチェンガ赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第200独立自動車化射撃旅団(1997年12月1日編成)は、元々はロシア陸軍に所属していたのですが、2012年12月1日付でロシア北方艦隊へ移管されました。

第200独立自動車化射撃旅団は、以下の部隊で構成されています。

ヤロスラヴリ赤旗・スヴォーロフ勲章及びボフダン・フメリニツキー勲章授与・第583独立親衛自動車化射撃大隊
第658独立自動車化射撃大隊
第664独立自動車化射撃大隊
フォクシャン-グダニスク赤旗・スヴォーロフ勲章授与・第60独立親衛戦車大隊
コブリンスク赤旗・ボフダン・フメリニツキー勲章授与・第416独立自走砲大隊
第471独立自走曲射砲大隊
第382独立反応砲大隊
第274独立親衛工兵大隊
第871独立対戦車砲大隊
第226独立高射ミサイル砲大隊
第293独立電波電子戦闘中隊
第185連絡郵便通信所


同旅団の戦車部隊は、2019年11月中旬までにT-80BVMへの更新を完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の自動車化射撃兵旅団はT-80BVM戦車への更新を完了した]

2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦にも参加しており、この功績で2023年4月27日付で親衛称号を授与されました。

ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ軍の駐屯所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した

『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年4月27日14時21分配信
【ロシア連邦国防省:未明に海上発射高精度長距離兵器はウクライナ軍の予備部隊の駐屯所へ打撃を与え、打撃の目的は達成された】
モスクワ、4月27日、インテルファクス

ロシア軍海上長距離兵器により、ウクライナ軍の予備部隊の展開場所へミサイル打撃を与えた。
ロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは述べた。

「本日未明、海上発射長距離兵器は、敵の予備部隊の駐屯所へ集中打撃を与えました」
コナシェンコフ
は木曜日のブリーフィングで話した。

「打撃の目的は達成されました。
全ての指定目標は撃破されました。
戦闘行動地域へのウクライナ軍海軍歩兵部隊の移動は阻止しました」
ロシア連邦国防省
公式代理人は言った。



ロシア連邦軍「ウクライナ特殊軍事作戦」を開始した2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊巡航ミサイル「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
初日には、少なくとも30基の「カリブル」が発射されたようです。
『WION』より
2022年3月5日4時23分配信
【ロシアのウクライナ攻撃:巡航ミサイル「カリブル」はシリアの戦場でテストされた】

現在、黒海に居る「カリブル」搭載艦は10隻です。
[ロシア海軍黒海艦隊は4隻の巡航ミサイル「カリブル」搭載水上艦を黒海へ展開している]
フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」
小型ロケット艦「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「スタールイ・オスコル」、「コルピノ」

(この他、未だ正式に就役していない小型ロケット艦「ツィクロン」)
フリゲート小型ロケット艦は8基、潜水艦は4基の「カリブル」を搭載しています。

なお、ロシア国防省の公式発表では「海上発射長距離高精度兵器」という呼称が使われる事が多いのですが、これは「カリブル」を指しています。

2月25日深夜~2月26日未明にも航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトームィル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトームィル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


4月2日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、クレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてクレメンチュグ石油精製工場の貯蔵庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月3日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦及び航空宇宙軍航空機は、オデッサ市石油精製工場燃料貯蔵所巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオデッサの石油精製工場と燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月4日夜、黒海艦隊小型ロケット艦は、オチャコフ市付近のウクライナ軍特殊部隊訓練センター巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてオチャコフのウクライナ軍特殊部隊訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナへ7基の巡航ミサイル「カリブル」を一斉発射した]

4月7日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊フリゲート(おそらくは「アドミラル・エッセン」)は、ウクライナ軍の4ヶ所の燃料貯蔵所へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート(アドミラル・エッセン)は黒海からウクライナ軍の燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月10日未明、黒海艦隊フリゲートは、ドニプロペトロウシク州ズヴォネツィキ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは黒海からドニプロペトロウシク州へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドニプロペトロウシク州ドニプロ市南方の地対空ミサイルS-300が入っていた格納庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊しました。
このS-300は、ヨーロッパの国(おそらくは以前に供給を表明したスロバキア)からウクライナへ供給されたもののようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロ市郊外においてヨーロッパから供給されたS-300地対空ミサイルを巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

4月12日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、スタロコスチャンチニフ飛行場ハウルリフカの弾薬庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月13日未明、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊小型ロケット艦は、サドヴォイ及びチュドニフウクライナ軍兵器庫巡航ミサイルを発射しました。
黒海艦隊小型ロケット艦が攻撃したのは、おそらくサドヴォイの方でしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦はウクライナ軍の兵器倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

4月15日には黒海艦隊の艦がキエフ州「カリブル」を発射し、対空ミサイル対艦ミサイルなどを生産しているジュリャンスク機械製造工場の生産設備を破壊しました。
『イズベスチヤ』より
2022年4月15日10時33分配信
【ロシア連邦軍はキエフ郊外の軍施設へ「カリブル」で打撃を与えた】

4月22日には黒海艦隊フリゲートメリオラチヴネ(ドニプロペトロウシク州)へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍大隊を撃破しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月22日11時35分配信
【咆哮と炎:黒海艦隊のフリゲート艦上からミサイル「カリブル」がウクライナの軍事施設へ発射された】

4月27日には黒海艦隊フリゲートザポリージャアルミニウムコンビナートカリブルを発射し、そこに在った外国製兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月27日11時34分配信
【目標へ向かって:ウクライナ特殊作戦中の「カリブル」発射の映像】

4月29日には黒海艦隊潜水艦ファスチフ(キエフ州)クラスノシルカポロンネ(オデッサ州)カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年4月29日11時51分配信
【黒海艦隊の潜水艦からの「カリブル」発射の公開映像】

5月4日には黒海艦隊潜水艦ウクライナの軍事インフラへ2基の「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月4日12時34分配信
【水面下からの攻撃:ウクライナの軍事インフラへの黒海艦隊潜水艦の「カリブル」発射映像】

5月8日にはリヴィウ州カリブルを発射し、鉄道変電施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月8日20時52分配信
【機会は残さない:どのようにロシア軍はウクライナの軍事インフラ及び西側の兵器を破壊したのか】

5月13日にはクレメンチュグカリブルを発射し、石油精製施設を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日10時55分配信
【ロシア連邦国防省はクレメンチュグのウクライナ石油精製工場の生産力を破壊したと発表した】

5月17日には黒海艦隊フリゲートチェルニーヒウ州スームィ州カリブルを発射し、ウクライナ軍訓練センターを破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月17日12時53分配信
【一斉射撃:ウクライナ軍事インフラへの黒海艦隊フリゲートの「カリブル」発射の映像】

5月21日には黒海艦隊フリゲートジトーミル州の鉄道駅へカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された各種兵器を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月21日13時20分配信
【敵の目標へ:黒海艦隊フリゲートからの「カリブル」発射の映像】

5月23日には黒海艦隊潜水艦ジトーミル州マリン鉄道駅へ4基のカリブルを発射し、ウクライナ軍第10山岳強襲旅団の車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月23日11時35分配信
【車両の破壊:ロシアの海上発射高精度ミサイル発射の映像】

5月25日には黒海艦隊フリゲートザポリージャへ3基のカリブルを発射し、モトールシーチの生産工場を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月25日14時24分配信
【ウクライナ軍事インフラへの「カリブル」の夜間発射の公開映像】

6月12日には黒海艦隊フリゲートテルノーピリ州へ4基のカリブルを発射し、兵器倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時55分
【4つの高精度打撃:黒海艦隊のフリゲート艦上からのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月14日にはチェルニゴフ州ウクライナ軍弾薬庫「カリブル」を発射しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月14日11時28分配信
【ロシア国防省はチェルニゴフ近辺のウクライナ軍弾薬庫を「カリブル」で破壊したと発表した】

6月15日には黒海艦隊フリゲートリヴィウ州へ4基のカリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与された兵器用の弾薬倉庫を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月15日14時15分配信
【ウクライナの目標への命中:黒海艦隊フリゲートからのミサイル「カリブル」発射の映像】

6月19日昼には黒海艦隊フリゲートドニプロペトロウシク州カリブルを発射し、ウクライナ軍指揮所を破壊しました。
同日夜には黒海艦隊フリゲートムィコラーイウ市カリブルを発射し、ヨーロッパ諸国から供与されたM777 155mm榴弾砲や戦闘装甲車両を破壊しました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月19日15時11分配信
【黒海艦隊のフリゲート乗組員はウクライナ軍の施設へ4基のミサイル「カリブル」を発射した】


6月26日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、チェルニーヒウ州、ジトーミル州、リヴィウ州ウクライナ軍訓練センターを攻撃しました。
公表された動画を見る限り、少なくとも7基の「カリブル」が夜間に発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ軍の訓練センターへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月8日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州リマン海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機2基を破壊しました。
この「ハープーン」イギリスが供給したものです。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でオデッサ州のウクライナ軍地対艦ミサイル「ハープーン」発射機を破壊した]

7月11日未明、黒海艦隊フリゲートドニプロペトロフスク州ラドゥシュノエ「カリブル」を発射し、アメリカから供給された兵器の弾薬の保管倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナでアメリカから供給された兵器の弾薬保管庫を破壊した]

7月13日、黒海艦隊フリゲートザポリージャ市の高電圧機器工場付近でウクライナ軍第45砲兵旅団多連装ロケット砲を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はザポリージャでウクライナ軍第45砲兵旅団の多連装ロケット砲を破壊した]

7月14日にはウクライナ空軍司令部が在るヴィーンヌィツャの将校集会所へ「カリブル」が発射され、建物は破壊されました。
ロシア国防省の動画を見る限り、「ブヤン-M」小型ロケット艦が3基の「カリブル」を発射しています。
「カリブル」が命中した時、この集会所ではウクライナ空軍司令部の代表と外国の代表団の兵器供給に関する会議が行なわれていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル「カリブル」はウクライナ空軍と外国との兵器供給会議中のヴィーンヌィツャの将校集会所を破壊した]

7月20日にはオデッサ州ダチュノエ長距離海上発射高精度兵器(「カリブル」)を発射し、ウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の将兵200名以上を殺傷し、10両以上の車両を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ州のウクライナ軍第35海軍歩兵旅団の駐屯地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月23日には「ブヤン-M」小型ロケット艦オデッサ市「カリブル」を発射しました。
(動画では4基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ市へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、ロシア航空宇宙軍航空機と共にキロヴォグラードカナトヴォ飛行場「カリブル」を発射しました。
(航空宇宙軍Kh-22が5基、カリブルが8基)
[ロシア海軍黒海艦隊はキロヴォグラードのカナトヴォ飛行場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月24日夜にフメリニツキー州ボグダノフツィ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬の貯蔵基地を破壊しました。
(動画では夜間に少なくとも3基の「カリブル」が発射されている)
[ロシア海軍黒海艦隊はフメリニツキー州のボグダノフツィへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

7月28日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、ロシア航空宇宙軍航空機及び戦術弾道ミサイル「イスカンデル」部隊と共にキエフ州リュテズチェルニゴフスク州ゴンチャロフスコエ(両方ともキエフ市の北方)へのミサイル攻撃を行ないました。
(合計で約20基のミサイルを発射、この内「カリブル」は6基)
黒海艦隊が攻撃したのは、ウクライナ軍第30機械化旅団が居たリュテズのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はキエフ州のウクライナ軍第30機械化旅団の駐留地へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月8日、黒海艦隊フリゲートは、チェルカッシィ州ウマニ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSM777榴弾砲の弾薬倉庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートは巡航ミサイル「カリブル」でチェルカッシィ州のウマニの弾薬倉庫を破壊した]

8月13日、黒海艦隊カリブル搭載艦は、地上発射高精度ミサイル(「イスカンデル」?)と共にハリコフ州南部のガヴリロフカ駅付近を攻撃しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州南部のガヴリロフカへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

8月21日、黒海艦隊フリゲートオデッサ州マイオルスコエ「カリブル」を発射し、多連装ロケット砲HIMARSの弾薬倉庫と、それを護っていた西側の対空火器(ゲパルト?)を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはオデッサ州のHIMARS弾薬倉庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

その後、暫く「カリブル」による攻撃は無く、8月末になると西側では、ロシア軍「カリブル」を使い果たしたという見方まで出てきましたが、9月6日、黒海艦隊カリブル搭載艦(動画を見る限りフリゲート)は、ドニプロペトロウシク州カルピウカ「カリブル」を発射し、大型燃料貯蔵庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はドニプロペトロウシク州のカルピウカの大型燃料貯蔵庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

ロシア国防省による公式発表は有りませんが、9月11日夕方にハリコフ州火力発電所「カリブル」による攻撃を受け、ウクライナの一部で大規模な停電が発生しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はハリコフ州の火力発電所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

9月14日夜、クリヴィー・リフ近郊のカラチュノフスコエ貯水池のダムが「カリブル」による攻撃を受け、この近辺のインフレツィ川の水位が急激に上昇しました。
ウクライナ側は、この地域の川の水位の上昇によりへルソン方面のウクライナ軍部隊の渡河を妨害する為にダムを攻撃したと見ています。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でクリヴィー・リフのダムを破壊した]

それから暫く「カリブル」の攻撃は有りませんでしたが、ロシア黒海へ常時2-3隻の「カリブル」搭載艦を展開させており、ウクライナ軍南方作戦司令部は、10月10日朝の時点で黒海に6隻の「カリブル」搭載艦(水上艦4隻、潜水艦2隻、合計でミサイル40基)が展開していると発表しました。
『Fokus』より
2022年10月10日9時44分配信
【ウクライナを狙う40基の「カリブル」:黒海でミサイル搭載艦の数が増加-南方作戦司令部】

10月10日午前、ウクライナ側(クリヴィー・リフ市当局)によると、クリヴィー・リフへ14基の「カリブル」が発射されました。
つまり、少なくとも2隻の「カリブル」搭載艦ミサイルを発射した事になりますが、ロシア国防省が公表した動画を見る限り、その内の1隻はフリゲートのようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリヴィー・リフへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
この他、ロシア軍ウクライナ全土を巡航ミサイル無人機で攻撃しました。

翌10月11日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、10基の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
同時にカスピ小艦隊「カリブル」搭載艦も10基以上の「カリブル」ウクライナへ発射しました。
(カスピ小艦隊には4隻の「カリブル」搭載艦が居る)
前日と同様、「カリブル」だけではなく、ロシア航空宇宙軍空中発射巡航ミサイル無人機などによる空爆も同時に行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月14日、黒海艦隊フリゲートは、ウクライナ西部リヴォフ(リヴィウ)州ブロドゥイへ少なくとも5基の「カリブル」を発射し、同地に在る兵器庫を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲートはリヴィウ州のブロドゥイの兵器庫を巡航ミサイル「カリブル」で破壊した]

10月17日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ「カリブル」を発射しました。
カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦ウクライナ領内へ16基程度の「カリブル」を発射しました。
同時にロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ領内へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊はウクライナの軍事指揮施設とエネルギー施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

10月18日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限り「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの軍事指揮施設と発電施設、兵器庫へ巡航ミサイルを発射した]

10月19日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(動画を見る限りフリゲート)とロシア航空宇宙軍航空機は、ウクライナ各地の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省は具体的な攻撃場所を明らかにしていませんが、ウクライナ側の報道によると、少なくとも首都キエフには巡航ミサイル(「カリブル」或いは航空機発射のKh-101)が着弾しています。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ(キエフ)の軍事指揮施設と発電施設へ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機ウクライナ各地への巡航ミサイル攻撃を続けましたが、黒海艦隊「カリブル」搭載艦による攻撃は10月20日と21日には行なわれませんでした。

ロシア海軍は関わっていませんが、10月21日の航空機発射巡航ミサイルによる攻撃では、ハリコフ(ハルキウ)市コムナール工場対艦ミサイル「ネプトゥン」の組立作業を行なっていた作業場も破壊されました。
これらのミサイルコムナール工場で組み立てられた後、ザポリージャ「モトール・シーチ」工場へ送って弾頭を装備する予定でしたが、今回の攻撃で全て破壊されたようです。
『Eadaily.com』より
2022年10月21日9時44分配信
【ハリコフでの爆発-対艦ミサイル「ネプトゥン」の作業場は破壊された】

10月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦ロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃が行なわれました。
黒海艦隊は16基の「カリブル」を発射しました(つまり水上艦2隻から)。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナへ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア航空宇宙軍航空機によるウクライナへの巡航ミサイル攻撃は続けられました。

10月31日朝、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)とロシア航空宇宙軍航空機は、キーウ、ハルキウ、ポルタヴァ、ザポリージャ、ヴィーヌンツァ、オデーサ各州へ巡航ミサイル攻撃を行ないました。
(合計で40基以上の巡航ミサイルを発射)
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した]

11月15日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によるとフリゲート)は、ウクライナ全土(チェルニーヒウ州、ザカルパッチャ州ロシアが自国編入を宣言した4州以外の全州)へ合計90基以上の巡航ミサイルを発射しました。
(この内「カリブル」は20基程度、他は空中発射巡航ミサイルKh-101Kh-555)
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ全土への大規模な巡航ミサイル攻撃を実施した]

11月17日、ロシア航空宇宙軍航空機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によると小型ロケット艦)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
更に陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」(陸上発射長距離高精度兵器)を発射しました。
今回の主要攻撃目標は、ウクライナミサイル製造工場だったようです。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナの兵器製造施設などを巡航ミサイルで攻撃した]

11月23日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画によるとフリゲート)、そして更に陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」は、ウクライナ各地(リヴォフ州、フメリニツキー州、ヴィニーツァ州、キエフ州、ポルタワ州、ドニエプル州、スミイ州、クレメンチュグ市、クリヴォイ・ログ州、オデッサ州、ニコラエフ州)への大規模ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍とロシア陸軍はウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施した(2022年11月23日)]

ロシア国防省は、キエフ市内の被害はウクライナ軍対空ミサイルの落下によるものだと言っていますが、確かに、ウクライナ軍NASAMS(空対空ミサイルAIM-120 AMRAAMの地上発射型)がキエフの住宅地へ落下しています。
【TC Yildiz氏の2022年11月24日9時14分のツイート】


その後、暫くロシア軍による大規模ミサイル攻撃は無く、西側ではまたもロシアミサイルが枯渇したなどと言われていましたが、12月5日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(国防省の動画ではフリゲート)は、ウクライナのほぼ全域への大規模なミサイル攻撃を実施しました。
(第一波で巡航ミサイル約150基、第二波で約100基)
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍はウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施した(2022年12月5日)]

12月16日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ各地(ドニエプロペトロフスク州、キロヴォグラード州、ハリコフ市、コロステン市、ジトーミル州、ポルタワ州など)への大規模ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア航空宇宙軍及びロシア海軍、ウクライナへの大規模ミサイル攻撃を実施(2022年12月16日)]

12月29日、ロシア航空宇宙軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ全土へ巡航ミサイル120基以上を発射しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した(2022年12月29日)]


2023年1月14日、ロシア連邦軍は、ウクライナ全土(ハリコフ、リヴォフ、オデッサ、イワノ-フランコフスク、キエフ、ザポリージャ、ヴィニツァ州)へ巡航ミサイルを発射しました。
ロシア国防省「ミサイル打撃」としか言っていませんが、航空宇宙軍爆撃機のみならず、黒海艦隊「カリブル」搭載艦数隻も参加しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した(2023年1月14日)]

1月26日、ロシア航空宇宙軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、ウクライナへ巡航ミサイルを発射(2023年1月26日)]

2月10日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイル(28基の「カリブル」を含む71基の巡航ミサイル)を発射しました。
この他、陸軍弾道ミサイル「イスカンデル」(ロシア国防省発表では「陸上発射長距離高精度兵器」と言われている)、そして無人機による攻撃も行なわれました。
この攻撃により、ウクライナリヴォフ、ジトーミル、ザポリージャ、イワノ-フランコフスク、フメリニツキー、ヴィニツァ、ハリコフ、キエフ、オデッサ、ドニエプロペトロフスク(クリヴォイ・ログ)で爆発が報告され、電力インフラに被害を受けました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍、ロシア陸軍)、高精度兵器(巡航ミサイル/弾道ミサイル)によりウクライナ各地を攻撃(2023年2月10日)]

2月16日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では11356フリゲート)は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
この攻撃により、ウクライナオデッサ、ポルタワ(クレメンチュグ)、ドニエプロペトロフスク、ニコラエフ、キロヴォグラード、スムイ、チェルカッシィ、クラマトルスクで爆発が報告され、電力インフラに被害を受けました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、巡航ミサイルによりウクライナ各地を攻撃(2023年2月16日)]

2月19日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦(ロシア国防省の動画では「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ウクライナ西部フメリニツキー市ウクライナ軍第383無人機連隊の基地と、その近辺の砲弾倉庫巡航ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル「カリブル」でフメリニツキーのウクライナ軍無人機連隊基地と砲弾倉庫を攻撃した]

3月9日、ロシア航空宇宙軍爆撃機黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射しました。
この攻撃により、キエフ、ハリコフ、キロヴォグラード、ドニエプロペトロフスク、リヴォフ、オデッサ、チェルカッシィ、ロヴノで爆発が報告され、電力インフラや鉄道などが被害を受けました。
[ロシア連邦軍(ロシア海軍とロシア航空宇宙軍)、巡航ミサイルによりウクライナ各地を攻撃(2023年3月9日)]

2023年4月27日未明、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ軍駐屯所へ「カリブル」を発射しました。

4月26日午後の時点で、黒海には「カリブル」搭載潜水艦(ミサイル4基搭載)が2隻居たので、この潜水艦から発射されたようです。
『TSN.UA』より
2023年4月26日12時59分配信
【ロシアは黒海のミサイル艦の数を変更した:どの程度のカリブルが準備を整えているのか】

ロシア海軍太平洋艦隊向けの第5のプロジェクト06363潜水艦モジャイスクはサンクトペテルブルクで進水した


『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年4月27日10時36分配信
【サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で「カリブル」ミサイル搭載潜水艦「モジャイスク」が進水した】
サンクトペテルブルク、4月27日、インテルファクス

株式会社『アドミラルティ造船所』(サンクトペテルブルク、『統合造船業営団』へ加入)で多目的ディーゼルエレクトリック潜水艦「モジャイスク」が進水した。
『インテルファクス』特派員は式典会場から報告した。

「モジャイスクが属するプロジェクト636.3潜水艦は、ロシア海軍の恐るべき兵器であり、大いなる近代化のポテンシャルを有しています」
ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ
は木曜日の式典中に話した。

進水後、「モジャイスク」工場の岸壁の埠頭へ置かれ、その後、『アドミラルティ造船所』は艦の係留試験を始める。

「さらに造船所の岸壁で2ヶ月の試験を行なった後、モジャイスクは御客様へ全ての最高の特性を示す為、バルト海の射爆場へ行きます。
私はロシア海軍司令部へ、今年に潜水艦は聖アンドレイ旗を掲げる事を保証いたします」

式典中に株式会社『アドミラルティ造船所』総取締役アンドレイ・ヴェセロフは言った。

プロジェクト636.3潜水艦「モジャイスク」は、太平洋艦隊の為に『アドミラルティ造船所』が建造する6隻の艦シリーズの内の5隻目である。
既に潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」、「ヴォルホフ」、「マガダン」、「ウファ」が就役している。
「モジャイスク」潜水艦シリーズの6隻目「ヤクーツク」は、2021年8月に同社で起工された。

現在、潜水艦「ヤクーツク」は大規模な設置作業を続けており、ブロック-モジュールの接合の準備が進められていると造船所の資料には記載されている。

「モジャイスク」第3世代ディーゼルエレクトリック潜水艦に属している。
株式会社・海洋工学中央設計局『ルビーン』の専門家により設計された。

プロジェクト636.3潜水艦の戦術-技術的特性は、このようになっている。
自立航行期間-45日
限界潜航深度-300メートル
経済速力での水中航行距離-400海里
燃料補給が増加した水中エンジン動作モードでの航続距離-速力7ノットで7500海里
魚雷発射管-6門
水中速力-18ノット
乗組員-52名。

プロジェクト636.3潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」(航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』の試作設計局『ノヴァトール』が開発)を装備する。



ロシア輸出用潜水艦プロジェクト636シリーズのロシア海軍向け最新改良型であるプロジェクト06363潜水艦は、先ず黒海艦隊向けに6隻が建造され、2014年~2016年に就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

その後、太平洋艦隊向けにも6隻のプロジェクト06363潜水艦を建造する事になり、2016年9月7日に契約が締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年3月28日に進水し、同年11月25日にロシア海軍へ就役しました。
2021年11月末にウラジオストクへ到着し、以後は日本海で行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは距離1000km以上の地上目標へ日本海から巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

2番艦B-603「ヴォルホフ」は、『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日に就役しました。
2021年11月末にウラジオストクへ到着し、以後は日本海で行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフは日本海から地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3番艦B-602「マガダン」は2019年11月1日に起工され、2021年3月26日に進水し、2021年10月12日に就役しました。
2021年10月初頭にウラジオストクへ到着し、以後は日本海で行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦マガダンは日本海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した後に母港ウリス湾(ウラジオストク)へ帰投した]

4番艦B-588「ウファ」は2019年11月1日に起工され、2022年3月31日に進水し、2022年11月16日に就役しました。
就役後はバルト海で訓練を続けており、2023年中にウラジオストクへ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で潜航訓練を実施した]

5番艦「モジャイスク」は、6番艦「ヤクーツク」と共に2021年8月23日に起工されました。
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[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

「モジャイスク」は2023年4月27日に進水しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第5のプロジェクト06363潜水艦モジャイスクは2023年4月27日に進水する]

今後は造船所の岸壁で最終艤装が行なわれ、その後に係留試験を行ない、それから洋上試験(工場航行試験と国家試験)を行ないます。

「モジャイスク」ロシア海軍への引き渡しは2023年末に予定されています。

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の対潜ヘリコプターは最新潜水艦ウファを標的にした演習を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年4月27日8時44分配信
【対潜ヘリコプターKa-27の演習に太平洋艦隊の「ワルシャワンカ」が参加した】

計画飛行戦術演習の枠組みでバルト艦隊海上航空隊の艦載対潜ヘリコプターKa-27の乗員は、仮想敵潜水艦の捜索、追跡、破壊へ取り組んだ。
ロシア連邦国防省が発表したように、敵潜水艦の役割は、『アドミラルティ造船所』が太平洋艦隊の為に建造した最新のプロジェクト636.3(コード名「ワルシャワンカ」)ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」が引き受けた。

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軍当局によると、演習中にKa-27の乗員は潜水艦を捜索・分類する為の戦術動作へ取り組み、電波位置測定手段(レーダー)及び水中音響手段(ソナー)を使用して追跡した。
目標を探知する任務を遂行した後、ヘリコプター乗員対潜兵器複合体を使用する技能を示した。

飛行及び実地爆撃は、バルト艦隊の海上射爆場海域の割り当てられたルート上で行なわれた。
飛行には、10機のヘリコプターKa-27及びKa-27Mモデルが関わった。

平行して計画飛行戦術演習の枠組みで、バルト艦隊海上航空隊航空連合部隊混成ヘリコプター連隊ヘリコプターMi-24及びMi-8の乗員は、カリーニングラード州の航空射爆場で標的へロケット機関砲により打撃を与えた。

国防省広報サービスは、海上航空隊の飛行士は、日中と夜間に全ての戦闘演習任務を遂行した事を指摘した。
ヘリコプター乗員の戦闘訓練活動は週末まで続くと当局は付け加えた。

潜水艦「ウファ」は、太平洋艦隊の為に発注された6隻の「ワルシャワンカ」の4隻目であり、2022年に海軍へ引き渡された事が想い起こされる。
潜水艦は、バルト海で艦隊間移行の準備を続けている。



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バルト艦隊ヘリコプターは、カリーニングラード州ドンスコエ飛行場に駐留する第396混成ヘリコプター連隊へ配備されています。
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[第396混成ヘリコプター連隊]
・第125独立ヘリコプター飛行隊:Mi-8、Mi-24
・第396独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊:Ka-27、Ka-29


2018年には、近代化改修されたKa-27Mが6機配備されています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを5機受領した]

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦はニコラエフ市へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した

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『5UA』より
2023年4月27日9時8分配信
【「カリブル」は発射され、複雑な軌道に沿った:南方作戦司令部はニコラエフへのミサイル攻撃の詳細を話した】

ニコラエフを攻撃する為にロシアが使用したミサイルは、複雑な軌道に沿って(目標へ)向かった。
南方防衛軍合同調整プレスセンター長ナタリヤ・グメニュクがテレマラソンの生放送で話した事を『24チャンネル』は伝えた。

「攻撃は、黒海から4基のカリブル型ミサイルによって行なわれました。
私達が警告したように、敵が如何なる特定時期に拘束されても、待つ義務は有りません」

話者は述べた。

彼女によると、「カリブル」は複雑な軌道に沿って(目標へ)向かった。

「それは、地形のランドスケープ的特徴と、空気自体の軌道の変化を利用したものでした」
彼女は話した.

グメニュクは、「カリブル」は高精度の武器であるが故に、住居の座標への正確な命中は、テロリズムの証明であると言った。

『5UA』が伝えたように、4月27日・木曜日の未明、ロシアのテロリスト部隊はミサイル「カリブル」ニコラエフを攻撃した。
1名が死亡し、負傷者は23名に増加した。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜演習を実施した

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『インテルファクス極東ニュース』より
2023年4月27日4時12分配信
【太平洋艦隊の対潜艦の乗組員は日本海で仮想敵を破壊した】
ウラジオストク、4月27日、インテルファクス-極東

2隻の大型対潜艦が参加して仮想敵潜水艦を捜索、探知、破壊する演習が沿海地方で実施された。
木曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・トリブツは、艦隊の海上射爆場の1つで仮想敵潜水艦を捜索、探知、破壊する合同行動へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。

演習計画の下、太平洋艦隊の領域管理センターは、日本海ロシア領海へ接近する国籍不明の潜水艦の情報を受け取った。
その場所へ2隻の大型対潜艦が向かい、乗組員は潜水艦を合同で探知し、その後に仮想敵との接触を確立した。
「敵」潜水艦噴射推進爆雷RBU-6000魚雷兵器が仮想使用された。



太平洋艦隊プロジェクト1155大型対潜艦の4番艦「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役/2016年7月再就役)は、2021年4月末から6月下旬まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは東南アジアへの遠距離航海からウラジオストクへ帰投した]

2021年末から2022年11月中旬までロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」と共にインド洋、地中海への遠距離航海を行ない、この間、2022年2月上旬から10月中旬まで地中海で行動しました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2021年12月-2022年11月)]

2023年4月24日に日本海で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは日本海で対潜戦闘演習を実施する]


プロジェクト1155大型対潜艦の12番艦(最終艦)「アドミラル・パンテレーエフ」(548、1992年5月1日就役)は、2022年3月下旬から4月下旬まで東南アジアへの遠距離航海を行ない、その後は主に日本海で行動しています。

2023年4月中旬に行なわれたロシア太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加しているフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は日本海で実弾射撃演習を実施した]

2023年4月10日に日本海で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜戦闘演習を実施した]


2023年4月27日には2隻の大型対潜艦日本海で対潜演習を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で潜航訓練を実施した

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通信社『バシインフォルム』より
2023年4月26日21時0分配信
【潜水艦「ウファ」はバルト海で初潜航を行なった】

本日・4月26日、潜水艦「ウファ」バルト艦隊の海上射爆場で深海潜航を行なった。
『バシインフォルム』は、ロシア国防省からの声明によりこれを知った。

我が国の国防省は、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」が海上で錬成任務の要素を遂行していたと伝えた。
バルト艦隊戦闘艦救助船の乗組員は、潜水艦の任務遂行を支援した。

「計画錬成任務への取り組みの枠組みにおいて、バルト艦隊の戦闘訓練海域に居る潜水艦の乗組員は、バルト海エリアの1つで深海潜航を行ないました。
艦上演習の枠組みで、潜水艦の乗組員は最大潜水深度190メートルまでの様々な深度で任務へ取り組みました。
潜航中、乗組員は潜水艦の全てのシステムとメカニズムの動作を点検し、深海で艦を制御する行動手順と様々な方法での水面への浮上へ取り組みました。
演習の水中部分の完了後、潜水艦ウファの乗組員は浮上し、艦隊の戦闘訓練計画に沿って活動を続けました。
潜水艦の演習は、バルチースク海軍基地の小型対潜艦、救助船、曳船により支援されました」
西方軍管区
広報サービスは伝えた。

「ウファ」プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦であり、敵の潜水艦及び艦との戦闘、海軍基地、沿岸及び海上交通線の防衛、敵の交通線の偵察及び哨戒行動の為に意図されている。
同艦は2022年11月16日にロシア海軍へ加入したと『バシインフォルム』は伝えた。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の4番艦(黒海艦隊向けを含めた06363潜水艦全体では通算10番艦)B-588「ウファ」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2019年11月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

2022年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはサンクトペテルブルクで進水した]

2022年6月25日に洋上試験の第1段階である工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で洋上試験を行なっている]
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]

工場航行試験は9月下旬に終了し、一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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2022年10月初頭から最終洋上試験となる国家試験を開始し、10月5日には深度190メートルまでの潜航試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で潜航試験を行なった]

国家試験は10月11日までに完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファは洋上試験を完了した]

2022年11月16日、『アドミラルティ造船所』「ウファ」への聖アンドレイ旗初掲揚式典(正式なロシア海軍への就役式典)が開催され、太平洋艦隊へ編入されました。
[プロジェクト06363潜水艦ウファはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
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就役後もバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で沈底訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で訓練を続けている]


ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦は6隻が起工され、4隻が就役しています。

B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」
Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(工場番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(工場番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(工場番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(工場番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年11月16日就役

「モジャイスク」«Можайск»(工場番号01618)
2021年8月23日起工/2023年4月27日進水予定/2023年末就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(工場番号01619)
2021年8月23日起工/2024年進水予定/2024年就役予定

ロシア海軍バルト艦隊の戦闘機Su-27とSu-30SMは空中戦闘訓練を実施した

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『AviaPort』より
2023年4月26日13時47分配信
【バルト艦隊の戦闘機飛行士は訓練戦闘を行なった】

計画飛行の枠組みにおいて、バルト艦隊海上航空隊の連合部隊の戦闘機Su-27の飛行士は、空中戦闘及び航空攻撃手段の使用の要素へ取り組んだ。

訓練計画の下、爆撃機Su-30SMが役割を演じる仮想敵航空機が国境を侵犯し、戦略上重要な軍事施設へミサイル爆弾による打撃を試みた。

警報を受けてSu-27の乗員は空へ上がり、目標を探知して識別した後、空中戦闘訓練中、電子ミサイル発射を行ない、仮想敵を破壊した。

飛行訓練活動には、バルト艦隊航空機Su-27及びSu-30SMの10名を超える乗員が関わった。




バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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チカロフスク飛行場に駐留するサンドミル・アレクサンドル・ネフスキー勲章授与・航空元帥A.I.ポクルイシキン記念第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
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第689親衛戦闘機航空連隊は1939年9月5日に創設され、大祖国戦争に参戦し、1953年秋に海軍航空隊へ移管されたものの、1978年には空軍へ戻り、1986年には防空軍へ移管され、1994年12月には再び海軍へ移管され、現在に至っています。
現在の装備機Su-27は1990年に導入されました。
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チェルニャホフスク飛行場に駐留するノヴゴロド-クライペダ赤旗・航空元帥I.I.ボルゾフ記念第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊は、20機程度の前線爆撃機Su-24Mと6機程度の偵察機Su-24MRを保有しています。
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2016年12月初頭から多用途複座戦闘機Su-30SMの配備が始まり、2018年7月初頭までに計8機のSu-30SMが配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]

2022年1月末には、アップグレード型のSu-30SM2が4機チェルニャホフスク飛行場へ到着しました。

[ロシア海軍バルト艦隊航空隊へ4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が配備された]

ロシア海軍北方艦隊の迎撃戦闘機MiG-31BMはムルマンスク州で墜落した



『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年4月26日18時27分配信
【ロシア連邦国防省:戦闘機MiG-31がムルマンスク州で緊急事態の為に失われ、飛行士は射出により脱出した】
モスクワ、4月26日、インテルファクス

戦闘機iG-31ムルマンスク州で事故により失われたとロシア連邦国防省は水曜日に発表した。

「双方の飛行士は射出により脱出しました」
軍当局は通知した。

当局によると、飛行士は「捜索-救助サービスのヘリコプターにより速やかに避難し、彼らの生命と健康は何ら脅かされておりません」

航空機は、4月26日に計画練習飛行を行なっていた際、人が住んでいない場所へ墜落した。

公式データによると、MiG-31は複座の遠距離超音速全天候迎撃戦闘機である。
それはマッハ2(音速)を超える速度を発揮でき、超低高度、低高度、中高度、高高度において、良好及び困難な気象条件下で空中目標を迎撃し、破壊する為に意図されている。

公式情報によると、航空機は長時間の哨戒を行い、高空偵察航空機、戦略爆撃機、低空飛行目標と戦う事が出来る。
MiG-31は、同時に6機への攻撃及び10機の空中目標の追跡が可能である。



第45航空・防空軍は、北方艦隊の指揮下で北極圏の防空を担当する為、元々の北方艦隊海軍航空隊に、ロシア航空宇宙軍(空軍)から移管した航空部隊及び防空部隊を加えて2015年12月に編成されました。

この時、モンチェゴルスク飛行場に駐留し、高空迎撃戦闘機MiG-31を有するヴィスレンスキー赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第98親衛混成航空連隊も移管されました。
(MiG-31の他に前線爆撃機Su-24M、戦術偵察機Su-24MRを保有)
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第98親衛混成航空連隊の20機のMiG-31は、2019年末までにMiG-31BMにアップグレードされました。


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モンチェゴルスク飛行場に駐留している北方艦隊MiG-31BMですが、2021年1月16日から北極圏ノヴァヤ・ゼムリャに分遣隊を派遣し、ロガチョフ飛行場へ駐留する事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは北極のノヴァヤ・ゼムリャ諸島へ配備された]
[北極のノヴァヤ・ゼムリャ諸島へ派遣されたロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは交代した]
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3月26日には2機のMiG-31が初めて北極点上空を飛行しました。

[ロシア海軍北方艦隊の原子力潜水艦3隻は同時に北極の氷上へ浮上した]

3月29日、北方艦隊MiG-31BMフランツ・ヨシフ諸島アレクサンドル島ナグルスカヤ飛行場から離陸し、北極点を通過してモンチェゴルスク飛行場へ戻りました。
飛行中、2度の空中給油を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは北極上空の飛行中に2度の空中給油を行なった]

4月7日、北方艦隊MiG-31BMは、バレンツ海上空を飛行するノルウェー空軍電子戦機ファルコン 20へのスクランブル発進を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMはバレンツ海でノルウェー空軍の電子戦機ファルコン 20に対するスクランブル発進を行なった]

5月11日にはバレンツ海上空を飛行するノルウェー空軍対潜哨戒機P-3Cへのスクランブル発進を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMはバレンツ海でノルウェー空軍の対潜哨戒機P-3Cに対するスクランブル発進を実施した]


2022年7月19日にはバレンツ海上空を飛行するロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-160をエスコートしました。
[ロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMはバレンツ海でロシア航空宇宙軍の戦略爆撃機Tu-160をエスコートした]


2022年12月12日、バレンツ海上空を飛行するノルウェー空軍対潜哨戒機P-3Cへのスクランブル発進を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の迎撃戦闘機MiG-31BMはバレンツ海でノルウェー空軍の対潜哨戒機P-3Cに対するスクランブル発進を実施した]

2023年4月13日にはバレンツ海上空を飛行するノルウェー空軍対潜哨戒機P-8Aへのスクランブル発進を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の迎撃戦闘機MiG-31BMはバレンツ海でノルウェー空軍の対潜哨戒機P-8Aポセイドンに対するスクランブル発進を実施した]

2023年4月26日、訓練飛行中のMiG-31BMムルマンスク州リシュ・グバ村付近の湖に墜落しました。
乗員は2名とも脱出して無事でした。
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ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は沿海地方で上陸演習を実施した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年4月26日8時17分配信
【沿海地方で大規模な海上揚陸部隊の上陸演習が実施された】
ウラジオストク、4月17日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊揚陸艇「アンドレイ・イワノフ」が参加し、無装備の海岸へ海上揚陸部隊が上陸する演習が沿海地方クレルカ岬で実施された。
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太平洋艦隊広報サービスは発表した。 

「テスト戦術演習には、大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイ、ペレスヴェート、ニコライ・ヴィルコフで構成される揚陸艦グループ、そして更に揚陸艇アンドレイ・イワノフ、イワン・カルツォフ、D-57、D-70、D-704で構成される揚陸艇グループが関わりました」
声明では、こう述べられた。

太平洋艦隊揚陸艇「アンドレイ・イワノフ」は、ロシア英雄に敬意を表した名誉ある名前を付けられた後、初めて演習へ関わった。

揚陸艦の乗組員は、艦載砲から沿岸に位置する仮想敵を破壊する任務を遂行した。

演習の次の段階には、太平洋艦隊基地掃海艦BT-232BT-100が参加した。
その乗組員は、掃海艦の後ろの揚陸艦揚陸艇を上陸地点まで先導した。
更に、沿岸へ進入した際、掃海艦の砲術班は海上浮遊機雷模型を破壊した。

揚陸艇からの海軍歩兵工兵・強襲グループを援護する為、濃密な煙幕が展開された。

演習の最終段階で海上揚陸部隊は、3隻の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスヴェート」、「ニコライ・ヴィルコフ」から装甲兵員輸送車BTR-82Aを海岸へ上陸させた。



ロシア太平洋艦隊第100揚陸艦旅団には、大型揚陸艦4隻、揚陸艇5隻が所属しています。

[第100揚陸艦旅団](フォキノ)

プロジェクト1171大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」(1974年7月30日就役)
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プロジェクト775大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)
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プロジェクト775大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(1982年9月28日就役)
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プロジェクト775大型揚陸艦「ペレスヴェート」(1991年4月10日就役)
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プロジェクト1176揚陸艇D-704(1976年6月30日就役)
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プロジェクト1176揚陸艇D-70(1981年7月30日就役)
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プロジェクト1176揚陸艇D-57(2007年11月30日就役)
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プロジェクト11700揚陸艇D-107「アンドレイ・イワノフ」(2010年6月4日就役)
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プロジェクト21820揚陸艇「イワン・カルツォフ」(2015年6月11日就役)
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2023年4月26日、「オスリャービャ」を除く第100揚陸艦旅団の全艦艇が参加する上陸演習が沿海地方で行なわれました。

ロシア海軍北方艦隊の深海捜索救助装置(バチスカーフ)AS-34はバレンツ海で潜水艦救助演習を実施する

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『SeverPost』より
2023年4月25日22時20分配信
【北方艦隊将兵は潜水艦乗組員の救助訓練を行なう】

火曜日、バレンツ海北方艦隊捜索-救助支援部隊が遭難した潜水艦を援助する演習が始まった。

演習の筋書きの下、潜水艦は水中位置で損傷を受けた。
水域警備部隊、捜索-救助ヘリコプター及び捜索-救助機器及び手段を乗せた救助船支隊は、潜水艦が居ると予測される海域へ向かった。

仮想遭難潜水艦として、北方艦隊コラ多種戦力小艦隊ディーゼルエレクトリック潜水艦が行動した。
その乗組員は緊急事態-救助訓練コースを修了し、艦を海底へ鎮座させる課題を繰り返し実行した。

演習は幾つかのエピソードに分かれており、その間に捜索-救助支援部隊は、海底に鎮座する潜水艦の水面からの捜索と発見、魚雷発射管を通して仮想遭難潜水艦から退避した潜水艦乗員の救助(安全の為、この役割は救助用の服を着用した模型が演じる)の行動が行なわれる。

更に、海底に鎮座する潜水艦を援助する為、コーミング場へドッキングした深海救助水中装置AS-34へ一部の乗組員が避難するエピソードへ取り組む。

北方艦隊の潜水夫がコラ湾ヴェリキー岬地域で大祖国戦争戦闘機の破片を発見した事が想い起こされる。
専門家による調査の結果、発見された破片は、おそらくアメリカ戦闘機ベルP-39「エアラコブラ」のものである事が示された。



プロジェクト1855「プリズ」深海救助装置(バチスカーフ)の4番艇(最終艇)AS-34は、ニジニ・ノヴゴロド市『クラースノエ・ソルモヴォ造船所』で1987年1月に起工され、1989年8月28日に進水、1989年11月30日にソヴィエト連邦海軍へ引き渡され、北方艦隊へ編入されました。

2000年8月12日の原子力水中巡洋艦「クルスク」爆沈事故の際には救助作戦へ投入されましたが、乗組員の救出には失敗しました。

2014年3月初頭に潜航訓練を行なうAS-34


その後、2014年春~2016年4月にサンクトペテルブルク『カノネルスキー工場』で近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。
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復帰後は救助船「ミハイル・ルドニツキー」(プロジェクト05360、1978年12月23日就役)を母船として行動しています。
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2017年8月末にはノルウェー海北西で潜航試験を行ない、深度1005メートルまで潜航しました。

ロシア海軍太平洋艦隊向けの第5のプロジェクト06363潜水艦モジャイスクは2023年4月27日に進水する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年4月25日14時45分配信
【太平洋艦隊向けの第5の「ワルシャワンカ」の進水日は予告された】

『アドミラルティ造船所』は4月27日にプロジェクト636.3(コード名「ワルシャワンカ」)ディーゼルエレクトリック潜水艦「モジャイスク」の進水式典を計画している。
これは、太平洋艦隊の為に意図されている6隻の「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズの5隻目である。


同社広報サービスが伝えたように、行事にはロシア連邦海軍総司令部、ロシア産業貿易省、『統合造船業営団』、海洋工学中央設計局『ルビーン』の代表が参加する。

「モジャイスク」は2021年8月に起工され、今年末までに海軍へ引き渡されなければならない。
現時点で(太平洋)艦隊には4隻のプロジェクト636.3潜水艦が引き渡されている。
その内の3隻は既に太平洋艦隊で勤務に就いており、そして4隻目の「ウファ」は、バルト海からの艦隊間移動を準備している。

「ワルシャワンカ」の全長は73メートル、幅10メートル、排水量3950トン。
作業潜航深度-240メートル、限界深度-300メートル。
水中速力-20ノット、自立航行期間-45日。乗組員-52名。
潜水艦は6門の口径533mm魚雷発射管、機雷有翼ミサイル「カリブル」で武装する。



ロシア輸出用潜水艦プロジェクト636シリーズのロシア海軍向け最新改良型であるプロジェクト06363潜水艦は、先ず黒海艦隊向けに6隻が建造され、2014年~2016年に就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

その後、太平洋艦隊向けにも6隻のプロジェクト06363潜水艦を建造する事になり、2016年9月7日に契約が締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年3月28日に進水し、同年11月25日にロシア海軍へ就役しました。
2021年11月末にウラジオストクへ到着し、以後は日本海で行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは距離1000km以上の地上目標へ日本海から巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

2番艦B-603「ヴォルホフ」は、『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日に就役しました。
2021年11月末にウラジオストクへ到着し、以後は日本海で行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフは日本海から地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3番艦B-602「マガダン」は2019年11月1日に起工され、2021年3月26日に進水し、2021年10月12日に就役しました。
2021年10月初頭にウラジオストクへ到着し、以後は日本海で行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦マガダンは日本海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した後に母港ウリス湾(ウラジオストク)へ帰投した]

4番艦B-588「ウファ」は2019年11月1日に起工され、2022年3月31日に進水し、2022年11月16日に就役しました。
就役後はバルト海で訓練を続けており、2023年中にウラジオストクへ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で訓練を続けている]

5番艦「モジャイスク」は、6番艦「ヤクーツク」と共に2021年8月23日に起工されました。
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[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

「モジャイスク」は2023年4月27日の進水が予定されており、ロシア海軍への引き渡しは2023年末に予定されています。

ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ヤーマル、ツェーザリ・クニコフ、オルスクはクリミア半島沖で機雷源敷設演習を実施した

『インテルファクス』より
2023年4月25日10時39分配信
【【ロシア連邦の3隻の揚陸艦はクリミア沿岸で機雷敷設と砲射撃へ取り組んだ】】
モスクワ、4月25日、インテルファクス-ロシア

大型揚陸艦「ヤーマル」「ツェーザリ・クニコフ」、「オルスク」の乗組員は、黒海エリアの海上射爆場の1つで機雷源敷設の演習を実施した。
黒海艦隊広報サービスは発表した。

「演習の条件下で大型揚陸艦の乗組員は、クリミア沿岸付近の仮想敵部隊の行動予想ルート上への海洋機雷の敷設を行ないました」
火曜日に艦隊広報サービスは伝えた。

大型揚陸艦の乗組員は更に、海上及び空中目標への砲射撃と、そして更に「沿岸の視認目標を破壊する目的で」テスト射撃を行なった事が指摘された。

「次に、海洋掃海艦イワン・ゴルベツ、コヴロヴェツ、ゲオルギー・クルバトフで構成される艦隊の掃海部隊は、掃海具を設置する任務を遂行し、偵察と捜索を行ない、機雷源セクションを破壊しました」
艦隊は伝えた。

発表によると、掃海艦は更に練習砲射撃を実施した。



プロジェクト775大型揚陸艦第2グループの13番艦(775シリーズ通算で25番艦)BDK-67ポーランドグダニスク造船所で1987年4月6日に起工され、1988年初頭に進水、1988年4月30日にソ連海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ編入されました。
2022年1月3日に「ヤーマル」と命名されました。

2015年からは黒海沿岸(ノヴォロシースク或いはセヴァストーポリ)からシリアタルトゥースへ貨物や人員などを輸送する任務、いわゆる『シリア・エクスプレス』に度々従事していましたが、2017年12月30日にエーゲ海シエラレオネ貨物船「オルカ2」と衝突した為、セヴァストーポリへ戻って修理が行なわれました。
[エーゲ海でシエラレオネの貨物船と衝突したロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ヤーマルは船体の修理を終えた]
修理を終えて復帰したのは2023年春頃になりました。
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プロジェクト775大型揚陸艦第2グループの11番艦(775シリーズ通算で23番艦)BDK-64グダニスク造船所で建造され、1986年9月30日にソ連海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ編入されました。

1989年5月10日付で「ツェーザリ・クニコフ」と命名されました。

2015年からは『シリア・エクスプレス』に度々従事し、2021年12月8日にボスポラス海峡を南下し、シリアタルトゥース港へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフは貨物輸送の為にシリアへ向かった]

2021年12月17日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦にも参加しています。
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プロジェクト1171大型揚陸艦の6番艦BDK-69は、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で1967年3月7日に起工され、1968年2月29日に進水、1968年12月5日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

2002年10月20日に「オルスク」と命名されました。

2018年から『シリア・エクスプレス』に度々従事し、2022年1月13日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦オルスクはシリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)に従事する]
2022年1月末に黒海へ戻りました。

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦にも参加しています。
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2022年3月下旬からベルジャンシク港への輸送任務に従事しています。
[『アゾフ・エクスプレス』へ従事するロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦オルスクはベルジャンシク港へ入港した]


プロジェクト266M「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦「ラジスト」レニングラード(現サンクトペテルブルク)『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、1973年11月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。

2005年8月、「イワン・ゴルベツ」と改名されました。

2022年10月29日にセヴァストーポリへのウクライナ軍の大規模な無人機攻撃が行なわれた際、損傷を受けました。
[セヴァストーポリ湾でロシア海軍黒海艦隊の掃海艦及び民間船がウクライナ軍無人機の攻撃を受けた]
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その後、修理を終えて復帰し、2023年4月18日から乗組員の錬成訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは黒海で乗組員の錬成訓練を実施した]


プロジェクト266M海洋掃海艦「ナヴォードチク」中部ネヴァ川造船工場で建造され、1974年11月21日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1999年7月25日に「コヴロヴェツ」と改名されました。

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦にも参加しています。
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2023年3月18日に黒海で実施された演習へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦と掃海艦は黒海で対機雷演習を実施した]


プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工され、2020年9月30日に進水し、2021年8月20日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。

2022年1月9日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した]

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦にも参加しています。
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2023年4月25日、黒海艦隊の3隻の大型揚陸艦クリミア半島沖で機雷敷設演習を行ない、3隻の掃海艦は掃海演習を行ないました。

この他、6隻の艦は射撃演習も行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊のワルシャワンカ級潜水艦2隻は日本海で対潜演習を実施した

『インテルファクス極東ニュース』より
2023年4月25日2時57分配信
【太平洋艦隊の潜水艦は日本海で仮想敵潜水艦を破壊する演習を実施した】
ウラジオストク、4月25日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊の2隻の潜水艦は、仮想敵潜水艦魚雷攻撃する演習を実施した。
火曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「太平洋艦隊の沿海地方多種戦力小艦隊のプロジェクト636.3ワルシャワンカディーゼルエレクトリック潜水艦2隻は、日本海で仮想敵潜水艦を捜索、破壊する戦術対潜演習を実施しました」
声明では、こう述べられた。

演習は艦隊の戦闘訓練計画に沿って実施された。

演習中、潜水艦の内の1隻は指定海域へ隠密裏に入り、潜水艦を探知し、潜水艦を「敵」と特定した。
絶え間ない接触の後、潜水艦乗員は水中目標を実際に訓練用魚雷で攻撃した。
その後、太平洋艦隊潜水艦は、一斉射撃後の海域から隠密裏に離脱する操艦へ取り組んだ。

仮想敵役を務めた潜水艦は、演習中に魚雷から逃れる機動を行なった。

太平洋艦隊潜水艦ペアの行動は、太平洋艦隊コルベット「グロームキー」により支援された。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の1隻目となるB-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年3月28日に進水し、同年11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後はバルト海で訓練を行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で潜航訓練を行なった]
[バルト艦隊の救助船SS-750は潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの救助訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっている]

2021年4月1日には、同型艦「ヴォルホフ」と敵味方に分かれて対戦する戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で『対決』した]

2021年4月28日に魚雷発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で魚雷を発射した]

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。

そして2021年8月下旬頃に恒久駐留所、即ち太平洋艦隊ディーゼル潜水艦が駐留するウラジオストク南部ウリス湾へ向かう事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海からウラジオストクへ向かう]

2021年8月下旬、同型艦「ヴォルホフ」と共にデンマーク沖を通過しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはデンマーク沖を通過してウラジオストクへ向かった]

その後、同じくウラジオストクへ回航するコルベット「グレミャーシチー」と合流して地中海へ入り、紅海、アデン湾、アラビア海、インド洋を通過し、マラッカ海峡から東シナ海へ入りました。

ウラジオストクから出迎えに来た給油船及び救助曳船と合流し、11月16日にフィリピンマニラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはフィリピンのマニラへ寄港した]

その後、マニラを出航し、11月23日に沖縄本島宮古島の間を通過し、11月27日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

11月29日夜にウラジオストクへ到着しました。
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翌11月30日にウラジオストク港内の金角湾埠頭で歓迎式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]

12月21日、「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、回航後初めて有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは日本海から地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
ミサイル日本海から発射され、距離1000km以上離れたタタール海峡西岸のシュルク岬(ソヴィエツカヤ・ガヴァニの北方)の標的へ命中しました。

2022年4月14日には同型艦「ヴォルホフ」と共に日本海で海上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。

『タス通信』より
2022年4月14日11時5分配信
【太平洋艦隊の2隻の潜水艦は日本で海上目標への有翼ミサイル「カリブル」発射を実行した】

2023年3月3日にも日本海から地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは距離1000km以上の地上目標へ日本海から巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2隻目となるB-603「ヴォルホフ」は、『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後は先に就役した同型艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と共にバルト海で各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ヴォルホフはバルト海で潜航訓練を行なった]

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。

2021年8月下旬頃、同型艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と共にウラジオストクウリス湾へ向かいました。

11月29日夜にウラジオストクへ到着し、1月30日にウラジオストク港内の金角湾埠頭で歓迎式典が開催されました。

2022年1月20日、「ヴォルホフ」は回航後初めて有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフは日本海から地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

2022年4月14日には同型艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と共に日本海で海上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。


太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の3番艦B-602「マガダン」は2019年11月1日に起工され、2021年3月26日に進水し、2021年10月12日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦マガダン、ロシア海軍へ就役(2021年10月12日)]

就役後もクロンシュタット港に留まり、バルト海で慣熟訓練を行ないました。

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

その後、バルト海を出てバレンツ海へ向かい、北極海(北方海上航路)を通過してベーリング海へ到達しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦マガダンは2022年9月に北極海で運用試験を実施した]

出迎えの大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」及び救助船「イーゴリ・べロウソフ」と合流してオホーツク海へ入り、10月7日に宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年10月7日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
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10月9日にウラジオストク南部のウリス湾へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは北極海を経由してウラジオストクへ到着した]

2022年11月25日に日本海で海上目標及び地上目標(ハバロフスク地方シュルク射爆場)へ巡航ミサイル「カリブル」(対艦型の3M54と対地型の3M14)を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦マガダンは日本海から海上目標及び地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

11月28日にウラジオストク南部のウリス湾へ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦マガダンは日本海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した後に母港ウリス湾(ウラジオストク)へ帰投した]


2023年4月25日、この内の2隻の潜水艦日本海で対潜演習を行ないました。

演習にはコルベット「グロームキー」も参加しました。


ウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団には、8隻の潜水艦(プロジェクト877×5隻、プロジェクト06363×3隻)が配備されています。
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[第19潜水艦旅団]
・プロジェクト877潜水艦(後期建造艦)
B-394「ヌルラト」(1988年12月30日就役)
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B-464「ウスチ・カムチャツク」(1990年1月30日就役)
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B-494「ウスチ・ボリシェレツク」(1990年12月30日就役)
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B-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年12月30日就役)
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B-190「クラスノカメンスク」(1992年12月30日就役)
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・プロジェクト06363潜水艦
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」(2019年11月25日就役)
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B-603「ヴォルホフ」(2020年10月24日就役)
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B-602「マガダン」(2021年10月12日就役)

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2023年には、太平洋艦隊向け06363潜水艦の4番艦「ウファ」(2022年11月16日就役)がウリス湾へ到着します。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で訓練を続けている]

2024年に起工されるロシア海軍北方艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の1番艦は「マリウポリ」と命名される

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『タス通信』より
2023年4月25日9時1分配信
【潜水艦「ワルシャワンカ」シリーズにはロシアの新たな地域の都市名が付けられる】
モスクワ、4月25日/タス通信

2024年に『アドミラルティ造船所』北方艦隊向けに起工されるプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦は、ロシアの新たな地域の都市名が付けられる。
『タス通信』は海軍分野の情報筋より伝えられた。

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「北方艦隊向けのプロジェクト636.3ワルシャワンカ潜水艦シリーズには、ロシアの新たな地域の都市名が付けられます。
最初の船体は、マリウポリに因んで命名されます。
その後、潜水艦にはドンバスの他の都市名が付けられるでしょう」

対談者は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、防衛産業企業体の情報筋は、ロシア連邦北方艦隊の為に6隻の「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズが起工され、建造の決定は下されているが、契約には未だ署名されていないと『タス通信』へ伝えた。
彼によると、契約の実行は2024年までに開始される。

プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦第3世代大型ディーゼルエレクトリック潜水艦に属しており、世界で最も低騒音なものの1つであると見られている。
潜水艦は74メートルの長さを有し、最大排水量は3900トン以上。
強度船体は、潜水艦の運用潜航深度240メートルと限界深度300メートルを保障する。航続距離7500海里。
潜水艦の主要兵装は、ミサイル複合体「カリブル-PL」である。



ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は、これまでに12隻が起工され、10隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。

プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)

黒海艦隊06363は、既にシリア有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦でも「カリブル」を何度も発射しています。


[黒海艦隊]
B-261「ノヴォロシースク」Б-261 «Новороссийск»(建造番号01670)
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役

B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」Б-237 «Ростов-на-Дону»(建造番号01671)
2011年11月21日/2014年6月26日進水/2014年12月30日週r機

B-262「スタールイ・オスコル」Б-262 «Старый Оскол»(建造番号01672)
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水.2015年7月3日就役

B-265「クラスノダール」Б-265 «Краснодар»(建造番号01673)
2014年4月25日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役

B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」Б-268 «Великий Новгород»(建造番号01674)
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年10月26日就役

B-271「コルピノ」Б-271 «Колпино»(建造番号01675)
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月24日就役

[太平洋艦隊]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(建造番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(建造番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(建造番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(建造番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年11月16日就役

「モジャイスク」«Можайск»(建造番号01618)
2021年8月23日起工/2023年進水予定/2023年末就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(建造番号01619)
2021年8月23日起工/2024年進水予定/2024年末就役予定



太平洋艦隊向けの6隻の06363の建造は2024年に完了し、これで06363の建造は終わる筈でしたが、続いて北方艦隊向けにも6隻を追加建造する事になるようです。
建造契約は2023年に締結され、最初の艦は2024年に起工されます。
[ロシア海軍北方艦隊向けに6隻のプロジェクト06363潜水艦が建造される]

1番艦の艦名候補として「マリウポリ」が挙がっており、2番艦以降もドンバス(ドネツク、ルガンスク)の都市名が候補に挙がっているようです。
ただし、未だ最終決定では無いようですが。
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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海での活動後にカリーニングラードでオーバーホールを実施する

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『タス通信』より
2023年4月25日8時9分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海での戦闘当直の後に修理を行なう】
モスクワ、4月25日/タス通信

黒海艦隊ロケットフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、ロシア地中海戦隊の一員としての戦闘勤務の後、沿バルト造船工場『ヤンターリ』で修理を行なう。
『タス通信』ロシア海軍に近い情報筋より伝えられた。

「地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員としての勤務の後、フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は、5月から6月に沿バルト造船工場~艦の製造工場で修理を行ないます」
対談者は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、複数のメディアへジブラルタル海峡を通過するロシア海軍艦船支隊の写真が登場し、その中にはフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、コルベット「ストイーキー」、「ソーブラジテルヌイ」が居た。

プロジェクト11356フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、8基のミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」の為の汎用艦載射撃複合体を搭載する。
同艦に加え、黒海艦隊にはもう2隻の同プロジェクトフリゲートが加わっている。



プロジェクト11356Rフリゲートの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年6月9日に黒海艦隊セヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

2016年7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]

2016年8月下旬にはロシア南方軍管区「抜き打ち演習」へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]

2016年9月24日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めての地中海航海へと出発しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャへ向かった]

地中海へ出た「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、9月28日にギリシャケルキラ(コルフ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]

2016年10月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ギリシャから去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャを去った]

2016年10月7日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはセヴァストーポリへ帰投した]

それから約1ヶ月後の2016年11月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は再び地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

2016年11月4日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
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その後、北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は11月11日頃までシリアタルトゥース港へ寄港して各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによるシリア領内のテロ組織への攻撃を準備する]

2016年11月15日、シリア領内イドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設への攻撃が開始されました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

攻撃へ参加したのは重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機、沿岸ミサイル「バスチオン」(本来は地対艦ミサイル)であり、この他、「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

その後もロシア海軍空母機動部隊の一員として地中海東部に居たようですが、2016年12月中旬には機動部隊を離れて帰路に就き、12月18日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。

2016年12月19日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖から帰投した]

2016年12月25日に92名(アレクサンドロフ・アンサンブル団、いわゆる赤軍合唱団のメンバーを含む)を乗せてソチ空港を離陸し、黒海へ墜落したロシア軍旅客機Tu-154の捜索に参加しました。
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『スプートニク日本語版』より
【露軍機ツポレフ154墜落】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月25日10時16分配信
【ロシア国防省のTu-154の機上滞在者リスト】

2017年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」セヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)へ行く]

当初の予定では、2月28日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入る筈だったのですが、濃霧によりボスポラス海峡の船舶航行が2日間に渡って中断した為、海峡通航は3月2日にずれ込みました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは地中海へ入った]

それから約1ヶ月後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は一旦黒海へ下がり、3月31日には黒海東岸ノヴォロシースクへ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖からノヴォロシースクへ戻ってきた]

2017年4月3日、トルコ海軍フリゲート「バルバロス」(F-244)コルベット「ブユックアダ」(F-512)ノヴォロシースク港を訪れ、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はホストシップを務めました。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は4月5日にノヴォロシースクを出航し、トルコ海軍ロシア黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海で合同演習を行なった]

演習終了後は黒海の出口へ向かい、4月7日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びシリアへ向かった]

2017年4月8日には地中海東部(シリア沖)へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)に到着した]

2017年4月12日にはシリアタルトゥースへ入港し、同港のロシア海軍第720物資-技術サービス供給所で水と食料と燃料を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはシリアのタルトゥースで物資を補充した]
2017年4月13日にタルトゥースを出航しました。

2017年4月20日には地中海東部艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

2017年4月25日には地中海東部で砲撃訓練及び機雷掃討訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部で対水上・対空砲撃訓練及び機雷掃討訓練を実施した]

2017年4月26日にはキプロス島リマソール港へ入港し、4月28日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはキプロス訪問を終えた]

2017年5月23日から27日まで、同型艦の「アドミラル・エッセン」警備艦「スメトリーヴイ」及び大型揚陸艦3隻と共にリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

その後も地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

2017年6月6日から8日まで、再びキプロス島リマソール港へ寄港し、各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びキプロスのリマソールを訪問した]

2017年6月23日には同型艦「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2017年7月3日、リマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはキプロスのリマソールへ入港した]

その後、地中海東部を離れ、7月11日にボスポラス海峡を北上し、7月12日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した]

2017年12月1日頃にセヴァストーポリを出港し、12月2日にはボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
『インタファクス』より
2017年12月2日2時33分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海の海軍連合部隊へ補充された】

2017年12月20日には地中海東部艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年12月20日11時51分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」艦上航空隊のヘリコプターは地中海で計画飛行を実施した】

「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部で2018年の元旦を迎えました。

2018年1月6日にはキプロス島リマソール港へ寄港しました。
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2018年1月29日に艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で艦上対潜ヘリコプターKa-27PLの飛行訓練を行なった]

2018年3月2日に地中海東部で各種の演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で戦闘演習を行なった]

その後も地中海東部に留まり、アメリカイギリスなどの艦船を監視していました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でアメリカ海軍などの軍艦を追尾している]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でイギリスのアスチュート級原潜を追尾した]

2018年4月下旬、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、警備艦「プイトリーヴイ」、「スメトリーヴイ」の4隻は地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を続けている]

2018年5月末、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2018年5月31日、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」警備艦「プイトリーヴイ」ダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して地中海を去り、母港セヴァストーポリへの帰路に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と警備艦プイトリーヴイは地中海を去った]

2018年6月1日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、8月16日に黒海有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

8月25日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、同型艦「アドミラル・エッセン」と共に地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

演習終了後も地中海東部に留まっていましたが、2018年10月18日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海を去った]

黒海へ入った「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、黒海艦隊地対艦ミサイル部隊と合同演習を行ない、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で地対艦ミサイル部隊と合同演習を実施した]

2019年2月初頭~3月下旬までセヴァストーポリ『セヴァストーポリ海洋工場』のドックへ入り、オーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでオーバーホールを開始する]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリでのオーバーホールを完了する]

2019年4月初頭からオーバーホール後の点検も兼ねて洋上訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はオーバーホール後に戦闘訓練を開始した]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で射撃演習を行なった]

2019年4月21日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部へ到着した]

4月23日未明、同型艦「アドミラル・エッセン」及び小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」(2018年12月10日就役)と共に夜間の通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

5月6日には、地中海沿岸の艦船駐留所(シリアタルトゥース港)を敵のミサイル攻撃から護るという想定の対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はシリアのタルトゥース港で対空防衛演習を行なった]

5月8日~9日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はキプロスへ行く]

5月13日、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共にシリアタルトゥース港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォはシリアのタルトゥースへ入港した]

5月末に再びキプロスリマソール港へ寄港し、5月31日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はキプロス訪問を終えた]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、その後も地中海東部に滞在し、7月16日にはヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの発着訓練を行なった]

その後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海を離れて大西洋で行動し、8月18日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は大西洋から地中海へ戻った]

8月24日にボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入る]

黒海へ入った後、8月末の黒海艦隊演習へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリミア半島で上陸演習を行なった]

演習が終わった後、2019年8月31日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリへ帰投した]

2020年2月27日、同型艦「アドミラル・マカロフ」と共にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3月25日にヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部でヘリコプターの発着訓練を行なった]

3月下旬からは他の同型艦2隻(「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」)と共に各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]

5月1日には地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

5月20日、プロジェクト22870救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」(2014年12月28日就役)と共にスエズ運河へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と救助曳船プロフェッソル・ニコライ・ムールは地中海を去り、スエズ運河へ入った]

インド洋へ入る前に対テロ演習を行ないました。
[インド洋へ向かうロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と救助曳船プロフェッソル・ニコライ・ムールは対テロ演習を行なった]

6月3日、スリランカコロンボ港の泊地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と救助曳船プロフェッソル・ニコライ・ムールはスリランカのコロンボ港へ入った]

スリランカを去った後、西へ向かい、6月20日にはスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と救助曳船プロフェッソル・ニコライ・ムールはインド洋から地中海へ戻ってきた]

6月26日には地中海を去り、その後、母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海を去り、セヴァストーポリへの帰路に就いた]

その後は黒海で行動していましたが、2020年12月24日にボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)へ行く]

2021年1月11日に地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

2021年1月下旬にはシリアタルトゥース港で乗組員の各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークはシリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を行なった]

その後、プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」(375、2019年6月11日就役)及びプロジェクト22870救助曳船SB-739(2017年3月7日就役)と合流した「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、パキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』へ参加する為、スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海を抜け、2月11日にはパキスタンカラチ港へ到着しました。

[パキスタン沖で実施される国際海軍演習『AMAN-2021』へ参加するロシア海軍黒海艦隊の艦船はカラチ港へ到着した]

2月12日、カラチ港多国籍海軍演習『AMAN-2021』の開会式が開催されました。
[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』が始まった]

2月13日、パキスタン海軍参謀総長フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」を視察しました。
[パキスタン海軍参謀総長はロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"を視察した]

2月15日、ロシア海軍を含め、演習へ参加する艦船はカラチ港から出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』の海上フェーズが始まった]

パキスタン沖(アラビア海)での洋上演習は2月16日に終了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊が参加するパキスタン主催の多国籍海軍演習『AMAN-2021』は終了した]

2月28日にスーダンポートスーダン港を訪れました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はスーダンを訪問した]

3月初頭には地中海東部へ入りました。

3月下旬にはクレタ島付近でアメリカ海軍原子力空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」を中核とする機動部隊を追跡しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海のクレタ島沖でアメリカ海軍の原子力空母ドワイト・D・アイゼンハワーを追跡している]

その後も地中海東部に留まっていましたが、5月8日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
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5月18日、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)と共に黒海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対潜戦闘訓練を実施した]

5月20日には、黒海艦隊航空隊多用途複座戦闘機Su-30SMが「敵役」を務める対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対空戦闘訓練を実施した]

演習終了後、5月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海での演習を終えてセヴァストーポリへ帰投した]

2021年5月末にクリミア半島地対艦ミサイル部隊と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はクリミア半島の地対艦ミサイル部隊と共に演習を行なった]

2021年7月中旬に同型艦「アドミラル・エッセン」と共に黒海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチとアドミラル・エッセンは黒海で戦闘訓練を実施した]

2021年10月28日にボスポラス海峡を南下、地中海へ入りました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

2021年11月13日、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」救助曳船SB-742(プロジェクト22870、2019年12月20日就役)と共にアルジェリアアルジェ港へ到着しました。

11月16日~17日にアルジェリア海軍との合同演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とアルジェリア海軍は地中海西部で合同演習を行なった]

アルジェリアを去った後、12月3日にエジプトアレクサンドリア港へ到着し、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2021』へ参加しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』はエジプト沖で2021年12月3日~10日に実施される]

合同演習『友情の橋-2021』は12月10日に終了しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』が地中海で始まった]

2021年12月18日には地中海東部艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチと哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2022年1月以降も「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部に留まり、2022年2月15日~25日に北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊と共に合同演習を行ないました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

2022年8月下旬には地中海中央部アドリア海へ進出しました。
[ロシア海軍の軍艦はアドリア海に居る]

その後も地中海東部に留まっていました。
『独立軍事評論』より
2022年10月13日20時41分配信
【艦隊は艦長の日を祝った】


2023年4月22日にジブラルタル海峡を西進し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

今後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」バルト海へ向かい、建造元であるカリーニングラードヤンターリ造船所でオーバーホールを行なうようです。

ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜演習を実施する

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年4月24日20時32分配信
【北方艦隊の艦は潜水艦捜索演習へ着手した】

小型対潜艦による潜水艦捜索の計画演習はバレンツ海の戦闘訓練射爆場で始まった。
4月24日、ロシア国防省公式インターネットポータルで北方艦隊広報サービスは発表した。

北方艦隊コラ多種戦力小艦隊小型対潜艦「ブレスト」「スネシュノゴルスク」の乗組員は、捜索-打撃艦グループを構成して演習へ参加する。
バレンツ海の指定海域で、軍事船員は潜水艦の捜索活動へ着手した。

乗組員は、対潜操艦と水中物体の追跡の動作へ取り組む。
演習は双務形式で行われる:捜索-打撃艦グループには北方艦隊潜水艦が対抗する。

演習中、コラ多種戦力小艦隊の艦は、グループを構成し、主に意図された任務へ取り組む。

広報サービスは、小型対潜艦「スネシュノゴルスク」「ブレスト」は、近海及び沿岸ゾーンで潜水艦を捜索、追跡、破壊する為に意図されている事を想い起こした。
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これらは、高射砲複合体AK-176M及びAK-630M、そして更に噴射推進爆撃装置RBU-6000533mm魚雷発射管、現代的な水中音響複合体(ソナー)を武装として有する。



プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-194は、ロシア内陸部の『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で1987年5月11日に起工され、1988年7月30日に進水し、1988年9月27日に海軍へ納入、1988年11月9日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式に就役し、北方艦隊へ編入されました。
1988年7月22日に「ブレストスキー・コムソモーレツ」と命名されましたが、1992年2月15日にはMPK-194へ戻され、2000年7月に「ブレスト」(199)と命名されました。

就役後はコラ半島原潜基地グレミハに駐留していましたが、同基地の廃止後はポリャールヌイ基地へ移転しました。
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2016年にはムルマンスク『第35艦船修理工場』でオーバーホールが行なわれました。


プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-59は、『ゼレノドリスク造船工場』で1990年11月20日に起工され、1993年5月22日に進水し、1994年11月17日にロシア海軍へ就役しました。

1999年8月17日付で「スネシュノゴルスク」(196)と命名されました。

2003年には白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ移転しました。

その後、ポリャールヌイ第7水域保護艦旅団第270親衛小型対潜艦大隊へ転属し、現在に至っています。
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1124シリーズは、原型の1124が1970年~1985年に38隻、改型の1124Mが1982年~1995年に31隻就役しました。

現在、ロシア海軍で現役に留まっているのは、1124が2隻(「ホルムスク」「アレクサンドロヴェツ」)、1124Mが17隻です。

プロジェクト1124(アレクサンドロヴェツ)
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プロジェクト1124M(スーズダレツ)
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[北方艦隊]
・第270親衛小型対潜艦大隊(ポリャールヌイ)
小型対潜艦「ブレスト」、「ユンガ」、「モンチェゴルスク」、「スネシュノゴルスク」

・第43独立水域保護艦大隊(セヴェロドヴィンスク・白海海軍基地)
小型対潜艦「ナリヤン-マル」、「オネガ」

[太平洋艦隊]
・第11水域保護艦大隊(ウラジオストク・ウリス湾)
小型対潜艦MPK-221、「コレーエツ」、「メチェーリ」、「ウスチ-イリムスク」

・第117水域保護艦大隊(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)
小型対潜艦「ホルムスク」、「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」、MPK-107、MPK-82

[黒海艦隊]
・第400対潜艦大隊(セヴァストーポリ)
小型対潜艦「アレクサンドロヴェツ」、「ムーロメツ」、「スーズダレツ」

・第181対潜艦大隊(ノヴォロシースク)
小型対潜艦「エイスク」、「カシモフ」


なお、バルト艦隊にはプロジェクト1124/1124Mは1隻も居ませんが、その代わりに旧東ドイツで建造されたプロジェクト1331M小型対潜艦が6隻在籍しています。

ロシア海軍北方艦隊航空隊はバレンツ海で演習を実施した

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『AviaPort』より
2023年4月24日14時22分配信
【北方艦隊の航空部隊は飛行-戦術演習を実施した】

北方艦隊航空・防空統合部隊は飛行-戦術演習を実施した。

飛行-戦術演習の最中に航空部隊の飛行隊の航空機Su-24MRの飛行士は空中偵察任務を遂行し、航空機MiG-31は、艦隊の部隊と施設を援護し、空中の敵を撃破した。
艦上戦闘機MiG-29Kのパイロットは、仮想敵の攻撃からの沿岸部隊の援護へ取り組み、バレンツ海エリアの射爆場で戦闘動作を行なった。

海上揚陸部隊の上陸支援、空中偵察、艦隊の打撃部隊の地上目標への火力攻撃の調整の任務は、無人飛行装置「オルラン-10」飛行隊の要員により遂行された。

遠距離対潜航空機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27の乗員は、仮想敵潜水艦の捜索と追跡、そして更に艦隊対潜部隊との組織的連携の課題へ取り組んだ。

更に、ヘリコプターKa-27及びKa-29の乗員は、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の甲板で発艦及び着艦の行動へ取り組んだ。
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練習-訓練飛行の実施中、ヘリコプター乗員は、最適な着艦進入コースの選択、正しい方向、着艦の精度の実地技量を向上させた。



第45航空・防空軍は、北方艦隊の指揮下で北極圏の防空を担当する為、元々の北方艦隊海軍航空隊に、ロシア航空宇宙軍(空軍)から移管した航空部隊及び防空部隊を加えて2015年12月に編成されました。

[第1対空防衛師団]
ネヴェリスク-ベルリン・レーニン勲章・赤旗スヴォーロフ勲章・クトゥーゾフ・ヴォルダン・フメリニツキー第531親衛高射ミサイル連隊(ポリャールヌイ)
 高射ミサイル複合体S-400トリウムフ×12、高射ミサイル機関砲複合体パーンツィリ-S1×12

赤旗第583高射ミサイル連隊(オレネゴルスク)
 高射ミサイル複合体S-300PM×12、S-300PS×12

赤星勲章・第1528高射ミサイル連隊(セヴェロドヴィンスク)
 高射ミサイル複合体S-300PS×12

第331電波機材連隊(セヴェロモルスク)
第332電波機材連隊(アルハンゲリスク)
第223通信隊(セヴェロモルスク)
第877航空誘導所(ザポリャルヌイ)
第1539独立無線中継大隊(セヴェロモルスク)

[第3対空防衛師団]
第33高射ミサイル連隊(ノヴァヤ・ゼムリャ)
 高射ミサイル複合体S-400トリウムフ×12、S-300PM×12
ブレスト赤旗・第414親衛高射ミサイル連隊(チクシ)
 高射ミサイル複合体S-300PS×12

[航空部隊]
ヴィスレンスキー赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第98親衛混成航空連隊(モンチェゴルスク飛行場)
 高空迎撃戦闘機MiG-31×20、前線爆撃機Su-24M×12、戦術偵察機Su-24MR×12

第100独立艦上戦闘機航空連隊(セヴェロモルスク-3飛行場)
 艦上戦闘機MiG-29K、MiG-29KUB

スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊(セヴェロモルスク-3飛行場)
 艦上戦闘機Su-33多用途戦闘機Su-30SM、艦上練習機Su-25UTG

第403独立混成航空連隊(セヴェロモルスク-1飛行場)
 対潜哨戒機Il-38、Il-20RT、Il-22M、An-12、Tu-134
遠距離対潜航空機飛行隊(キペロヴォ飛行場)
 遠距離対潜哨戒機Tu-142

第830道立艦上対潜ヘリコプター連隊(セヴェロモルスク-1飛行場)
 Ka-27、Ka-29、Ka-31

第215無人飛行装置連隊(セヴェロモルスク-1飛行場)

第89独立航空編隊(タパギ飛行場)
 An-26、Mi-8MTV-5

ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で訓練を続けている

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年4月24日8時33分配信
【太平洋艦隊の最新の「ワルシャワンカ」はバルト海で訓練を行なっている】

戦闘訓練計画に従って、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で建造されたディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」は、複合訓練を行ない、意図された任務を遂行する為の潜水艦の訓練プログラムの不可欠な部分である第2錬成任務L-2へ取り組む為にバルト艦隊の海上射爆場へ入った。

ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、潜水艦は事前に海上へ出航する準備活動を行ない、弾薬を積み込み、埠頭へ停泊する潜水艦の保護と防衛を組織した。

軍当局によると、潜水艦の乗組員は、既に通常及び緊急時の浮上及び潜航、そして更にミサイル及び魚雷兵器を使用する為の行動手順へ取り組んでいる。

今後も潜水艦は任務の遂行を続ける。
乗組員はバルト艦隊の艦及び海上航空隊との連携へ取り組むと国防省は付け加えた。
軍当局は、潜水艦太平洋艦隊の勤務場所へ向かうのは何時になるのかを明らかにしなかった。

「ウファ」太平洋艦隊の為に『アドミラルティ造船所』で建造された第4のプロジェクト636.3(コード名「ワルシャワンカ」)ディーゼルエレクトリック潜水艦である。
2019年11月1日に起工され、2022年3月に進水した。
潜水艦の艦隊への引き渡しは2022年11月に行なわれた。

「ワルシャワンカ」の全長は73メートル、幅10メートル、排水量3950トン。
作業潜航深度-240メートル、限界深度-300メートル。
水中速力-20ノット、自立航行期間-45日。乗組員-52名。
潜水艦は6門の口径533mm魚雷発射管、機雷有翼ミサイル「カリブル」で武装する。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の4番艦(黒海艦隊向けを含めた06363潜水艦全体では通算10番艦)B-588「ウファ」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2019年11月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

2022年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはサンクトペテルブルクで進水した]

2022年6月25日に洋上試験の第1段階である工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で洋上試験を行なっている]
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]

工場航行試験は9月下旬に終了し、一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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2022年10月初頭から最終洋上試験となる国家試験を開始し、10月5日には深度190メートルまでの潜航試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で潜航試験を行なった]

国家試験は10月11日までに完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファは洋上試験を完了した]

2022年11月16日、『アドミラルティ造船所』「ウファ」への聖アンドレイ旗初掲揚式典(正式なロシア海軍への就役式典)が開催され、太平洋艦隊へ編入されました。
[プロジェクト06363潜水艦ウファはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
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就役後もバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で沈底訓練を行なった]


ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦は6隻が起工され、4隻が就役しています。

B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」
Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(工場番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(工場番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(工場番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(工場番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年11月16日就役

「モジャイスク」«Можайск»(工場番号01618)
2021年8月23日起工/2023年進水予定/2023年就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(工場番号01619)
2021年8月23日起工/2024年進水予定/2024年就役予定

ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは日本海で対潜戦闘演習を実施する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年4月24日5時42分配信
【太平洋艦隊の軍艦「アドミラル・トリブツ」は対潜演習を行なう】
ウラジオストク、4月24日-ロシア通信社ノーボスチ

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」日本海で仮想敵潜水艦を捜索、排除する為の演習を行い、それと戦う。
東方軍管区太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは、意図された任務へ取り組む為にウラジオストクから出航しました。
日本海エリアで(同艦は)艦隊の戦闘訓練計画に沿って対潜演習を行ないます」

広報サービスは声明で述べた。

海上航空隊ヘリコプターの支援の下で艦の乗組員は、仮想敵潜水艦を捜索し、噴射推進爆雷魚雷兵器を使用する事が明らかにされた。
敵役は太平洋艦隊潜水艦が演じる。



プロジェクト1155大型対潜艦の4番艦「アドミラル・トリブツ」は、1980年4月19日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)のA.A.ジダーノフ記念造船工場(現「北方造船所」)で起工され、1983年3月26日に進水し、1986年2月15日に就役し、太平洋艦隊へ配備されました。
[ウダロイ型6番艦「アドミラル・トリブツ」]

1986年から1990年までインド洋及びペルシャ湾で行動し、1987年11月18日~23日にはイエメンアデン、1990年5月16日~21日にはマレーシアペナンを訪問しました。
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1992年12月5日から1993年5月23日までペルシャ湾における平和維持活動に従事しました。
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1990年代半ば以降はウラジオストクでオーバーホールが行なわれ、復帰したのは2001年になりました。

2001年9月8日から12日まで日本佐世保を訪問し、2004年2月には大韓民国仁川を訪問しました。
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2005年10月~11月にインド洋への遠距離航海を行ない、10月14日から20日までインド海軍との合同演習『インドラ-2005』へ参加しました。
その後、10月28日にインドネシアタンジュンプリオク、11月4日にシンガポールチェルギ、11月15日にタイサッタヒープ、11月27日にベトナムダナンを訪問しました。

2009年6月29日から11月16日まで初のソマリア海賊対処任務の為、アデン湾へ派遣されました。
[ロシア海軍第4次ソマリア遠征]

2011年12月10日から2012年5月3日まで2度目のソマリア海賊対処任務の為、アデン湾へ派遣されました。
アデン湾から帰港途中に中国海軍との合同演習『海洋協同-2012』へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊第7次海賊対処部隊はウラジオストクへ戻った]

2014年からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装が始まりました。

ガスタービンエンジンクロンシュタット海洋工場で修理されました。
[ロシア海軍艦艇のガスタービンエンジンの修理はクロンシュタットで行なわれる]
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「アドミラル・トリブツ」の近代化改装は電子機器の交換がメインであり、新たに汎用射撃管制システム「バギラ-M」、戦闘情報管理システム「シグマ」、航海レーダーMR-231、MR-231-3が搭載されました。

汎用射撃管制システム「バギラ-M」
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【戦闘情報管理システム「シグマ-E」】

【航海レーダーMR-231】

【航海レーダーMR-231-3】

これに伴い、ディーゼル発電機も、従来の200kw×1基から300kw×2基に換装されました。


近代化改装を終えた「アドミラル・トリブツ」は、改装後の試験を兼ねて出航し、2016年6月20日に他の艦艇と共に宗谷海峡を東へ通過しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]

2016年7月に太平洋艦隊へ復帰しました。
[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]

2016年9月4日にウラジオストクを出航して中国へ向かい、中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加し、10月5日に帰港しました。
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

2016年10月15日にウラジオストクを出航し、インド洋へ向かいました。
12月14日から21日までインドを訪れ、インド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]
インドからの帰路にフィリピン、韓国、日本を訪問し、2017年1月25日にウラジオストクへ帰港しました。

2017年2月上旬に日本海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは戦闘機Su-35Sと対空戦闘訓練を行なった]
,
2017年6月15日には沿海地方ニコラエフカ基地に駐留する艦上対潜ヘリコプターKa-27PL及び艦上捜索救助ヘリコプターKa-27PSの発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった]

2017年9月下旬には、日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

2017年9月24日には他の合同演習参加艦船と共にラペルーズ海峡を東へ通過し、オホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年9月25日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

合同演習終了後もオホーツク海・カムチャツカ方面に留まり、10月28日にラペルーズ海峡を西へ通過して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年10月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2018年1月と2月にピョートル大帝湾で演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはピョートル大帝湾で演習を行なった]

2018年3月下旬の太平洋艦隊演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対空戦闘訓練を行ない、短距離艦対空ミサイルを発射した]


2018年5月7日から7月12日まで東南アジアへの遠距離航海を行ない、日本にも寄港しました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠洋航海(2018年5月-7月)]

2018年8月下旬の太平洋艦隊演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の40隻以上の艦船は日本海及びオホーツク海で演習を行なう]

2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の掃海艦艇は太平洋及びオホーツク海で掃海演習を行なった]

2019年3月下旬に日本海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で5日間に渡る演習を行なった]

2019年4月1日から6月15日まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊の東南アジア遠征(2019年4月-6月)]
この間、2019年4月29日~5月4日に黄海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

2019年8月末からオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2020年3月末~4月末の太平洋艦隊オホーツク海演習へ参加し、5月5日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

2020年5月26日、「アドミラル・トリブツ」は、対潜ヘリコプターKa-27PL及び捜索救助ヘリコプターKa-27PS(第7062航空基地所属、普段は沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留)の発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはヘリコプターの発着訓練を行なった]

6月3日からウラジオストク沖のピョートル大帝湾へ出航し、翌6月4日には、100mm単装砲AK-100による対空、対水上、対機雷砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2020年6月末には日本海で行なわれた潜水艦捜索演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦部隊と対潜哨戒機は日本海で潜水艦捜索演習を行なった]

2020年7月後半には同型艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と共に日本海で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で対潜戦闘演習を行なった]

2020年8月1日から9月30日まで同型艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」と共にインド洋への遠距離航海を行ない、インド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊インド遠征(2020年8月-9月)]


2021年2月16日にピョートル大帝湾で砲撃などの洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはピョートル大帝湾で砲撃訓練を実施した]

2月25日には対水上砲撃やヘリコプターの着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは日本海で砲撃訓練を実施した]

3月4日には他の太平洋艦隊水上戦闘艦と共にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、大型対潜艦アドミラル・トリブツはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]

2021年4月末から6月下旬まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは東南アジアへの遠距離航海からウラジオストクへ帰投した]

2021年12月末(26日前後)、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」と共に遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはセーシェル諸島へ向かった]
当初は、セーシェル諸島へ行くと発表されていました。

艦船支隊は12月29日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年1月4日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2022年1月11日にマラッカ海峡を通過してインド洋へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはマラッカ海峡を通過してインド洋へ入った]

1月13日にインド南西部のコーチ港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインドのコーチ港を訪れた]

1月14日にインド海軍とのPASSEX(Passing Exercise、編隊航行訓練)を行ないました。
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その後にコーチ港を去り、1月18日にイランチャーバハール港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはイランのチャーバハール港を訪れた]

太平洋艦隊艦船支隊は、オマーン湾で1月18日から22日まで実施されたロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習『CHIRU-2022』へ参加しました。
[オマーン湾でロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習が始まった]
[オマーン湾でロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習『CHIRU-2022』が実施された]

その後にイランを去り、1月25日にアラビア海西部中国海軍との合同演習『平和の海-2022』へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍はアラビア海西部で合同演習『平和の海-2022』を実施した]

その後、太平洋艦隊艦船支隊地中海へ向かい、2022年2月2日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まり、当然ながら太平洋艦隊艦船支隊も参加しました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

演習終了後、太平洋艦隊艦船部隊は3月末までに地中海を離れる予定でしたが、結局、それ以降も同海域へ留まる事になりました。
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとワリャーグは地中海東部に滞在している]

4月2日には北方艦隊艦船部隊と合同で潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の艦は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

2022年8月下旬には地中海中央部アドリア海へ進出し、NATO艦隊と対峙しました。
[ロシア海軍の軍艦はアドリア海に居る]

2022年10月中旬頃に地中海を離れ、11月1日にはスリランカ南方海域へ到達しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海を去り、ウラジオストクへの帰路に就いている]

その後、マラッカ海峡を通過し、11月7日には南シナ海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはマラッカ海峡を通過して南シナ海へ入った]

11月11日に南シナ海で対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは南シナ海で対空防衛演習を実施した]

11月13日に東シナ海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは東シナ海へ入った]

11月15日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・トリブツは対馬海峡を通過して日本海へ入った]

11月18日に母港ウラジオストクへ帰投しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・トリブツは地中海からウラジオストクへ帰投した]

その後はウラジオストクの艦船修理工場で長期航海後のオーバーホールを行なっていたようですが、2023年春に復帰し、2023年4月24日に日本海で演習を行なう為にウラジオストクから出航しました。

ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな高射ミサイル-機関砲複合体パーンツィリ-Mを装備する

『イズベスチヤ』より
2023年4月24日0時1分配信
【再武装と脅威:ロシア海軍の旗艦は火力を増強する】

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は艦上航空隊の為の新たな対空防衛システムと弾薬を得る
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ロシア航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の戦闘能力は向上する。
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今や、同艦は統合対空防衛システムと組み合わせられた独自の高射ミサイル複合体「パーンツィリ-M」により、空中打撃から護られるとロシア連邦国防省の情報筋は『イズベスチヤ』へ伝えた。
更に、艦内には、最新の航空弾薬~誘導爆弾及び有翼ミサイルの使用の為の保管および準備場所が登場する。
これらは「クズネツォフ」航空団戦闘機Su-33及びMiG-29で使用できる。
専門家によると、このような近代化により、ロシア海軍の旗艦の防護と戦闘能力は向上する。

[新しい防護]
航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」
は、最新の高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」で武装すると軍当局の情報筋は『イズベスチヤ』へ話した。
これに加え、艦には新たな統合対空防衛システムが導入される。
それは目標を自動的に認識し、それらを高射複合体へ配分し、破壊する。
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新たな制御システムを備えた「パーンツィリ」は、航空機、ヘリコプター、対艦ミサイル、無人機といった全ての攻撃手段による艦への大規模打撃の撃退を可能にする。

更に対談者によると、艦内には既に特殊区画が建設され、そこには「クズネツォフ」航空団の為の高精度航空攻撃手段が保管、維持され、戦闘使用の為に準備される。
これは、空中発射有翼ミサイル、そして更に修正・誘導爆弾についての話である。

現在、「アドミラル・クズネツォフ」の対空防衛は、高射ミサイル複合体「キンジャール」の4基の発射装置から成っている。
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それは、距離12キロメートル及び高度6キロメートルで4目標へ同時に射撃できる。
更に、艦の対空防衛は、8基の高射ミサイル-砲複合体「コールチク」が担う。
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そのミサイルの射程は8キロメートルである。
近距離では、「コールチク」は2基の6銃身砲AO-18Kを使用する。
これに加え、発射速度毎分5000発の6銃身30mm速射砲AK-630Mが6基配置されている。
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「パーンツィリ-M」は、古い「コールチク」と替えられる。
今、それは最新鋭の艦載対空防衛高射複合体である。
海上の「パーンツィリ」の弾薬庫には、8基のミサイルと2基の6銃身30mm速射自動機関砲が在る。
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それは、高度1メートルから数十キロメートルの飛行目標への攻撃が可能である。

これは、特殊軍事作戦中に良好さを示した現代的な複合体であると軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「これにより、アドミラル・クズネツォフは空中攻撃から護られます。
パーンツィリ-Mは、近距離ゾーンであらゆるタイプの目標を撃墜出来ます。
艦上対空防衛の為のシステムで、これ以上のものは今日においては有りません。
そして、航空団の為の新たな弾薬により、それは更に恐るべき艦となります。
総じて巡洋艦の近代化は、纏めると全てのシステムを撤去し、その代わりに最新のものを設置する事です」


今年も更に、超精密遠距離爆弾のラインの航空部隊への供給が始まっている。
それには、数十キロメートル離れた目標の攻撃が可能な幾つかのモデルが含まれる。
これらの重量、使用距離、調整・誘導システムは様々である。

爆弾は、地上目標や、装甲車を含む移動物体へ正確に命中させる事が可能である。
滑空弾の長所は、同程度の精度を持つ誘導ミサイルよりも遥かに安価な点にある。
加えて、ロケットエンジンと燃料を欠いているが故に、爆弾は、より大きな弾頭を搭載できる。
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「進行中の特殊軍事作戦は、滑空爆弾と最新誘導ミサイルの必要性を明確に示しています」
ドミトリー・ボルテンコフ
『イズベスチヤ』へ話した。
「そして最も重要なのは、航空機が敵の対空防衛動作ゾーンへ入らずに、それを使用できる事です。
従いまして、航空母艦は水上及び地上の目標を攻撃する課題を解決でき、艦上航空隊の行動距離は拡大します」


以前に『イズベスチヤ』は、近年に修理と近代化が行なわれている「アドミラル・クズネツォフ」の為に、乗組員の形成が始まったと報じた。
1000名以上の水兵、准士官、士官の募集が計画されている。
機関士、航海士、通信士などの純粋な海上の職務に加え、乗組員には、航空機及び機器の運用と保守の専門家が配置される。

募集完了後、乗組員は訓練と調整を行なう。
その後、2024年に艦隊の戦闘編制へ復帰しなければならない艦の全ての試験を行なう。

[海上への長い道程]
「アドミラル・クズネツォフ」
には多難な歴史がある。
既に長年に渡り、ロシア海軍で唯一の重航空機巡洋艦である。
1985年に進水し、1991年に北方艦隊へ加わった。
この時、ウクライナ政府は同艦の所有権を宣言したが、艦は移転に成功した。
1995年に「クズネツォフ」地中海で戦闘勤務に就いた
2007年~2008年には艦船支隊を率いて大西洋地中海への航海を行なった。

2016年~2017年には地中海作戦連合部隊の一員として、シリア沖で戦闘任務を遂行した。
航空グループの飛行士は400回以上の出撃を行ない、1200を超えるテロリストの施設を攻撃した。
航海から戻った後、艦は修理及び近代化へ向かった。

艦の修理中、幾つか重大な事件が発生した。
2018年10月、浮きドックPD-50が沈没した。
「クズネツォフ」はドッククレーンの落下により損傷したが、浮いたままだった。
同艦はムルマンスク第35艦船修理工場の埠頭へ曳航され、そこで修理を行なった。

2019年12月、航空母艦で火災が発生した。
溶接作業中に火花が船倉へ入り、燃料が零れた。
その結果、2名が死亡し、14名が負傷した。
昨年末に艦の火災が報じられたが、それは解消され、死傷者は無かった。

今年2月、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、艦がドック場から出渠し、恒久修理場所へ入ったと述べた。
『統合造船業営団』トップによると、航空母艦は来年に艦隊の戦闘編制へ復帰しなければならない。



ロシア海軍唯一の「航空母艦」ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月21日就役)は、シリア作戦(2016年11月~2017年1月)から帰投した翌年の2018年4月23日に近代化改装の契約が締結され、その直後にムルマンスク『第35艦船修理工場』(セヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』の傘下)で改装工事が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるようです。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』により、「アドミラル・クズネツォフ」の新たな近代化改装案が作成されました。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装の際に新たな航空機管制複合体を装備します。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな航空機管制複合体レジストル-Eを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

「アドミラル・クズネツォフ」機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換される事になり、2018年7月下旬からボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

蒸気タービン機関自体も大規模な修復が行なわれます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、サンクトペテルブルク『バルト工場』で新たに製造されたボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。

「アドミラル・クズネツォフ」の火災探知システムは、予算の都合の為か、半分だけが新型に取り換えられることになるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは火災探知システムの半分を新型に替える]

更には、電力供給体系(ケーブル線)の一部も更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは電力供給体系を部分的に更新する]


「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]

2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下したクレーンは、12月下旬に撤去されました。
[浮きドックPD-50の沈没事故により航空母艦アドミラル・クズネツォフの飛行甲板へ落下したクレーンは完全に撤去されている]


2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

この火災により、「アドミラル・クズネツォフ」第1発電機区画が全焼しましたが、致命的な損傷は受けておらず、修理及び近代化改装作業は続行されています。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する]

『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏によると、「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害額は、3億ルーブル~3億5000万ルーブルになるとの事です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災の損害額は3億5000万ルーブルと見積もられた]


従来の『第35艦船修理工場』乾ドックのサイズでは、「アドミラル・クズネツォフ」は入渠できませんでしたが、これを、同艦が入渠できるサイズに拡張する計画は以前から有り、PD-50沈没事故を受け、これが実行に移される事になりました。
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[ムルマンスクの第35艦船修理工場は再構築(ペレストロイカ)される]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]

元々の『第35艦船修理工場』の2つの乾ドックを結合し、「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるサイズへ拡大されました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、ムルマンスク艦船修理工場の乾ドック拡張後にドック入りする]

なお、乾ドック拡張工事の最中、請負業者と発注者『第35艦船修理工場』との間で金銭トラブルが発生した為、2020年6月下旬に新たな請負業者として『オルゲネルゴストロイ』商会が選ばれ、工事が再開されました。
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[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグはウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代改装を行なっているムルマンスク艦船修理工場を視察した]

新たな乾ドックへの注水は2022年3月下旬に完了し、「アドミラル・クズネツォフ」の入渠は2022年4月に予定されていましたが、気象条件などの理由により、5月20日にずれ込みました。
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[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2022年4月に新たな乾ドックへ入渠する]

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乾ドックは未だ正式の水密性扉が設置されておらず(セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建設中、2022年末までに完成予定)、暫定的な防水扉ドックの入り口を塞いで水を抜く作業は7月27日までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装工事を行なうムルマンスクの乾ドックの排水作業は完了した]

その後、ドックでしか出来ない吃水線より下の部分の作業が始まりました。
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2022年12月中旬までにドックでの作業は完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックでの工事を完了し、進水を準備する]

12月20日に「アドミラル・クズネツォフ」乾ドックから進水させる作業が始まりました。
ただ、乾ドックには未だ正式の水密性扉が設置されておらず、入り口は暫定的に塞がれているだけなので、それを少しずつ開けてドック内へ注水する必要が有ります。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックからの出渠作業を開始した]

2022年12月22日11時頃(モスクワ時間)、乾ドックに居た「アドミラル・クズネツォフ」で小規模な火災が発生しました。
火災は左舷側の船室で発生し、6平方メートルが燃えましたが、11時30分頃に鎮火されました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで小規模な火災が発生し、鎮火された]

2023年2月21日夕方にドックから進水しました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは乾ドックから進水した]

乾ドックから出た後、「アドミラル・クズネツォフ」『第35艦船修理工場』の岸壁で残りの工事を行ないます。
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そして近代化改装中には大幅に減らされていた「アドミラル・クズネツォフ」の乗組員の再編成が始まりました。
以前には「アドミラル・クズネツォフ」の乗組員は1900名以上でしたが、近代化改装による自動化と省力化により、1500名程度に削減されます。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの乗組員の再編成が始まった]

以前には、「アドミラル・クズネツォフ」は2023年末までに近代化改装を終えて復帰する予定でしたが、2024年初頭に延期される事になりました。
[ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2024年に近代化改装を終えてロシア海軍へ復帰する]

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも25年間の就航が可能となります。
つまり、2049年頃までは現役に留まるという事です。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは少なくとも2049年まで現役に留まる]

ロシア海軍のプロジェクト03182R中型偵察艦(科学研究船)の3番艦と4番艦は2023年7月に起工される

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『タス通信』より
2023年4月24日9時36分配信
【プロジェクト03182R偵察艦の第2のペアの起工は7月に行なわれるだろう】
モスクワ、4月24日/タス通信

プロジェクト03182R中型偵察艦の第2のペアは、『ゼレノドリスク造船工場』で7月に起工されるだろう。
『タス通信』は造船分野の情報筋より伝えられた。

「7月後半に、業界の企業で伝統的な単一艦起工日が予定されております。
2隻のプロジェクト03182R『偵察艦』は、この日に合わせる事になるでしょう」

彼は話した。

『タス通信』はこの件を公式に確認していない。

2隻のプロジェクト03182R中型偵察艦の建造契約は、フォーラム『アルミヤ-2022』で署名された。
中型偵察艦の最初のペアはフォーラム『アルミヤ-2021』で契約された。
科学調査船或いは通信船とも呼ばれる「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」の起工は、『ゼレノドリスク造船工場』(ホールディングス『アク・バルス』に基づいて設立された造船営団へ加入)で2022年6月12日に行なわれた。

[艦について」
ロシア海軍
の為の新たな科学研究船は、『ゼレノドリスク計画設計局』が開発したプロジェクト03182小型海洋給油/補給船の改正プロジェクトの下で建造される。

『ゼレノドリスク工場』広報サービスは、2隻の科学研究船の起工の際、プロジェクト03182Rは、科学研究船であり、世界の大洋及び大陸棚の複合海洋学研究を行なう為に意図されていると述べた。

公開情報源によると、プロジェクト03182給油船の全長は78.8メートル、幅-15.4メートル。最大吃水-5メートル、排水量-3500トン、航続距離-1500海里、自立航行期間-30日。
船はArc4砕氷クラスを有しており、乗組員は24名で構成され、船尾部分にはヘリコプターKa-27クラスの為のヘリコプター発着場が提供される。

科学研究船の最初のペアは、違う時期にソヴィエト社会主義共和国海軍の海軍偵察部長のポストに従事した2名の提督に敬意を表して命名された。



プロジェクト03182R科学研究船「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」は、2022年6月12日にロシア内陸部ゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で起工されました。
ただし、「科学研究船」というのは表向きで、実際には「中型偵察艦」のようです。

なお、2022年6月12日には、2隻の偵察艦の他に、サンクトペテルブルク市『アドミラルティ造船所』プロジェクト677潜水艦「ヴォログダ」「ヤロスラヴリ」『中部ネヴァ川造船工場』ではプロジェクト12700対機雷防衛艦の10番艦「ポリャールヌイ」コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』ではプロジェクト20385コルベットの4番艦「ラズムヌイ」の合計6隻のロシア海軍向けの艦が起工されました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時45分配信
【海軍総司令官エフメノフはロシアの3ヶ所の造船所の戦闘艦の起工に参加した】


「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」の建造契約は、起工から10ヶ月ほど前の2021年8月25日に締結されました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為の中型偵察艦の建造契約を締結した]

プロジェクト03182は元々は小型海洋給油船であり、その1番船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は2021年5月29日に就役し、黒海艦隊へ編入されています。
[小型海洋給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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プロジェクト03182小型海洋給油船は、ウラジオストク『東方造船所』で2隻、ニジニ・ノヴゴロド造船工場『ヴォルガ』で2隻が建造されており、「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」『ヴォルガ』で建造された1番船です。

プロジェクト03182R中型偵察艦は、03182小型海洋給油船の船体をベースにして偵察艦に改設計された艦です。
満載排水量は4000トン(03182給油船は3500トン)、全長100メートル(03182は78.8メートル)、幅16メートル(03182は15.4メートル)と、ベースの03182小型海洋給油船よりは大きくなっています。


「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」に続き、2022年8月16日に国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』の会場で03182R2隻の建造契約が締結されました。
[ロシア海軍のプロジェクト03182R中型偵察艦の供給契約書が国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で手交された]

この2隻は、2023年7月に起工されるようです。

ロシア海軍黒海艦隊はセヴァストーポリ港の外でウクライナ軍の水上無人機を破壊した

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『タス通信』より
2023年4月24日10時17分配信
【ラズヴォジャエフ:艦隊はセヴァストーポリへの水上無人機の攻撃を撃退した】
タス通信、4月24日

黒海艦隊セヴァストーポリの外部泊地で水上無人機の攻撃を撃退した。
セヴァストーポリ市知事ミハイル・ラズヴォジャエフ『テレグラムチャンネル』で伝えた。
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「我々の艦隊は今、外部泊地で水上無人機の攻撃を撃退しています。
市の全てのサービスは準備を整えています。
落ち着いてください」

彼は投稿した。
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その後にラズヴォジャエフは、対水中破壊工作部隊が1機の水上無人機を破壊し、もう1機は自爆した事を明らかにした。
市内の施設は損傷していないと知事は自身のテレグラムチャンネルで伝えた。

「本日、午前3時30分、セヴァストーポリへの攻撃が試みられました。
現在の状況は、1機の水上無人機が対水中破壊工作部隊により破壊され、2機目は自爆しました。
全ては外部泊地で起こった事であり、如何なる施設も損傷しておりません。
現在、街は平穏です。
しかし、全ての軍と将兵は戦闘準備態勢に在ります」

彼は投稿した。

セヴァストーポリ黒海艦隊の主要基地であり、ここ数ヶ月間、何度か無人機による攻撃が試みられた。
最後の内の1つは3月22日に行なわれ、黒海艦隊は攻撃を退け、3機の物体を破壊した。



2022年2月24日にウクライナ特殊軍事作戦が始まって以来、セヴァストーポリには何度もウクライナ軍無人機が侵入し、撃墜されています。

1度目は3月26日でした。
[セヴァストーポリへ接近したウクライナの無人機が撃墜された]

4月12日には黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」クリミア半島西方沖でウクライナ軍無人機「バイラクタル」を撃墜しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はウクライナ軍の無人機バイラクタルを高射ミサイル「シチーリ-1」で撃墜した]

8月20日は黒海艦隊本部の建物が攻撃されました。
[ロシア黒海艦隊本部は無人機の攻撃を受けた]

8月23日にも無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖で無人機が撃墜された]

9月21日にはセヴァストーポリ近郊で水中無人機が破壊されました。
[セヴァストーポリ付近で水中無人機が破壊された]

10月29日には大規模な無人機攻撃が行なわれ、海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」が軽微な損傷を受けました。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ湾でウクライナ軍の無人機を撃墜した]
[セヴァストーポリ湾でロシア海軍黒海艦隊の掃海艦及び民間船がウクライナ軍無人機の攻撃を受けた]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはセヴァストーポリへ侵入したウクライナのドローンを破壊した]

なお、日本では、この10月29日の無人機攻撃により黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」が大破したなどと信じている人が多いようですが、現地からの情報により無傷である事が確認されています。
(つまりデマ)

【ZOKA氏の2022年10月30日午後9時23分のツイート】
【AZ氏の2022年11月1日午前6時29分のツイート】
【Lorena氏の2022年11月1日午前6時31分のツイート】

10月31日の「アドミラル・マカロフ」
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10月31日の「アドミラル・エッセン」
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11月1日と11月8日にもセヴァストーポリ近郊で無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ上空でウクライナ軍の無人機が撃墜された]

11月22日夜、セヴァストーポリ東方のバラクラバ火力発電所付近でウクライナ軍の2機の無人機が、セヴァストーポリ近辺で3機の無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ付近でウクライナ軍の5機の無人機が撃墜された]

11月23日には黒海(クリミア半島西方)のガス田近くとセヴァストーポリ近郊でウクライナ軍の5機の無人機が撃墜されました。
[黒海のガス田及びセヴァストーポリの近くでウクライナ軍の5機の無人機が撃墜された]

12月6日夜にはセヴァストーポリ沖の海上で2機の無人機が破壊されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が破壊された]

12月8日朝にはセヴァストーポリへ接近する無人機が、付近の海域で行動中のロシア黒海艦隊の艦により撃墜されました。
それ以上の詳細は明らかにされていませんが、セヴァストーポリ付近に居た艦が対空兵器(おそらくは対空ミサイル)で撃墜したようです。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ近海でウクライナ軍の無人機を撃墜した]

2023年1月2日にはセヴァストーポリへ接近する2機の無人機が海上で撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が撃墜された]

1月7日未明にもセヴァストーポリへ接近する2機の無人機が海上で撃墜されました。
『タス通信』より
2023年1月7日9時32分配信
【セヴァストーポリで対空防衛部隊は無人機を撃墜した】

1月16日には合計10機の無人機セヴァストーポリ沖で撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の10機の無人機が撃墜された]

2月16日には2機の無人機セヴァストーポリ沖で撃墜されました。
この他、クリミア半島の他の地域でも数機の無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が撃墜された]

3月22日にはセヴァストーポリへ接近する3機の無人機が破壊されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はセヴァストーポリ港へ接近するウクライナ軍の水上無人機を破壊した]

この時、無人機を撃墜したのは、黒海艦隊の2人の女性軍人でした。
[ロシア海軍黒海艦隊の女性軍人はセヴァストーポリへ接近したウクライナ軍の無人機を撃墜した]

4月24日早朝、セヴァストーポリ港の外の泊地でウクライナ軍水上無人機が破壊されました。

ロシア海軍の各艦隊は軍管区の指揮下から外され、海軍総司令部の直接指揮下に戻る

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『タス通信』より
2023年4月24日9時5分配信
【情報筋は、ロシア海軍の4艦隊は軍管区への従属から外れると伝えた】
モスクワ、4月24日/タス通信

ロシアの4艦隊カスピ小艦隊は、軍管区への従属から外され、海軍総司令部の直接従属へ戻る。
『タス通信』海軍に近い情報筋より伝えられた。

「艦隊及び小艦隊を以前の二重従属から外す決定が下されました。
今、これらの編合部隊は、初めは平時の運用上は海軍総司令部に所属し、その後も、以前のように直接従属します」

対談者は話した。
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彼によると、改編の本質は、艦隊軍管区司令官への従属から外し、海軍総司令官の直接指揮下に戻す事に在る。
「北方艦隊は軍管区としての地位を保持し、海軍総司令官へ直に再配置されます」
彼は付け加えた。

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対談者は、全ての艦隊指揮チャンネルを集中させたモスクワ海軍総司令部から指揮グループの作成が計画されている事を指摘した。
彼によると、艦隊軍管区司令官へ従属させた以前の指揮システムは「非効率性を示しており」、調整が必要だった。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

今日まで、海軍運用戦略統合部隊は、バルト艦隊(西方軍管区の一部)、北方艦隊(統合戦略司令部「北方艦隊」の一部)、太平洋艦隊(東方軍管区の一部)、黒海艦隊カスピ小艦隊(南方軍管区の一部)である。



2010年10月のロシア連邦軍の大規模な改編により、西方軍管区、南方軍管区、中央軍管区、東方軍管区の4大軍管区が新編され、陸軍だけでは無く、空軍(航空宇宙軍)海軍の部隊も各軍管区に編入され、陸海空統合軍となりました。

西方軍管区:バルト艦隊、北方艦隊
南方軍管区:黒海艦隊、カスピ小艦隊
東方軍管区:太平洋艦隊


この内、西方軍管区に所属していた北方艦隊は、2014年12月1日に北極圏統合戦略司令部として独立して事実上の軍管区となり、2021年1月1日からは完全に軍管区扱いとなりました。
[ロシア海軍北方艦隊は2021年1月1日からロシア連邦軍の軍管区となった]

それ以外の艦隊は、引き続き各軍管区に所属していましたが、一見合理的に見えたこの改編も、原則として陸軍出身者が司令官を務める(例外は東方軍管区の初代司令官コンスタンチン・シデンコ提督のみ)軍管区の指揮下に艦隊を置くのは、実際には何かと不都合が多かったらしく、また海軍総司令部の直接指揮下に戻される事になるようです。

ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った

未だロシア海軍当局からの公式発表は有りませんが、ロシア海軍フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」、給油船(おそらくは「カーマ」)は2023年4月22日にジブラルタル海峡を通過して地中海を去り、大西洋へ入りました。
【David Parody氏の2023年4月23日4時28分のツイート】

『David Parody氏の写真サイト』より
【ジブラルタル海峡を通過するフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」】
【ジブラルタル海峡を通過するコルベット「ソーブラジテルヌイ」】
【ジブラルタル海峡を通過するコルベット「ストイーキー」】
【ジブラルタル海峡を通過する給油船】

なお、この給油船を、同型船「ヴャジマ」或いはバルト艦隊給油船「コラ」と誤認している人も多いようですが、写真を見る限り、外形から「コラ」は有り得ませんし、この給油船の真ん中に立っている棒状の物の色(「ヴャジマ」は白、「カーマ」はオレンジ)から見て、「カーマ」で間違いないでしょう。



黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(4942016年3月11日就役)は2021年10月28日にボスポラス海峡を南下、地中海へ入りました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

2021年11月13日、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」救助曳船SB-742(プロジェクト22870、2019年12月20日就役)と共にアルジェリアアルジェ港へ到着しました。

11月16日~17日にアルジェリア海軍との合同演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とアルジェリア海軍は地中海西部で合同演習を行なった]

アルジェリアを去った後、12月3日にエジプトアレクサンドリア港へ到着し、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2021』へ参加しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』はエジプト沖で2021年12月3日~10日に実施される]

合同演習『友情の橋-2021』は12月10日に終了しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』が地中海で始まった]

2021年12月18日には地中海東部艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチと哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2022年1月以降も「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部に留まり、2022年2月15日~25日に北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊と共に合同演習を行ないました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

2022年8月下旬には地中海中央部アドリア海へ進出しました。
[ロシア海軍の軍艦はアドリア海に居る]

その後も地中海東部に留まっていました。
『独立軍事評論』より
2022年10月13日20時41分配信
【艦隊は艦長の日を祝った】


バルト艦隊所属のプロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)は、2022年10月初頭にバルチースクを出航し、10月3日には大ベルト海峡を通過し、その後、北海へ入りました。
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そして英仏海峡、ビスケー湾、ポルトガル、スペイン沖を通過し、10月16日夜にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」は地中海へ入った]

10月18日~21日までアルジェリアアルジェ港へ寄港した後、アルジェリア海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」はアルジェリアを訪問した]

その後、2022年10月末に地中海東部へ到着し、同海域で行動していました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」は地中海で2023年の新年を迎えた]


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北方艦隊中型海洋給油船「カーマ」(プロジェクトREF-675、1982年9月29日就役)は、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と共に2023年1月4日から大西洋、インド洋への遠距離航海を行なっており、4月12日にスエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は地中海へ入った]


2023年4月22日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」、そして「カーマ」ジブラルタル海峡を西進し、大西洋へ入りました。

バルト艦隊「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」北方艦隊「カーマ」は、それぞれの母港へ戻る事になりますが、黒海艦隊「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、おそらくはバルト海へ行き、クロンシュタットサンクトペテルブルクでオーバーホールを行なうようです。


現在、地中海には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」
2023年4月中旬から地中海に滞在

[バルト艦隊]
中型海洋給油船「コラ」
:2023年2月末から地中海に滞在