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ウクライナ海軍の揚陸艦ユーリー・オレフィレンコはオデッサ港内で破壊された

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『ズヴェズダーテレビ』より
2023年5月31日12時32分配信
【ロシア国防省:ウクライナ海軍の最後の戦闘艦「ユーリー・オレフィレンコ」は破壊された】

ロシア国防省は、ウクライナの最後の戦闘艦を破壊した事を発表した。
ロシア連邦国防省の公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは話した。

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「5月29日、オデッサ港の戦闘艦停泊場所へのロシア航空宇宙軍の高精度兵器による打撃の結果、ウクライナ海軍最後の戦闘艦ユーリー・オレフィレンコは破壊されました」
コナシェンコフ
は語った。

ロシア国防省の代理人は、アヴデーフカ地域で激しい戦闘が行なわれたと発表した。
これに加え、クラスノゴロフカ及びヤシノヴァタ地域の多くの地区でナショナリストを陣地から追い出す事に成功した。
更に航空隊は、アヴデーフカ及びヒミカ地域ウクライナ軍部隊を攻撃した。

更にアヴデーフカ地域では、ウクライナ襲撃大隊「スカラ」の指揮監視所が破壊された。



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プロジェクト773中型揚陸艦SDK-137は、ポーランドグダニスク造船所で1970年4月21日に起工され、同年12月31日に進水、1971年5月31日にソ連海軍へ就役し、黒海艦隊へ配備されました。
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ソ連邦解体後の1994年4月にウクライナへ引き渡され、U-401「キロヴォグラード」と命名されました。
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2014年3月のクリミア半島危機の際、ロシア海軍へ接収されましたが、4月19日にウクライナへ返還されました。
[ウクライナ海軍には10隻の艦艇が残った]

2016年には「ユーリー・オレフィレンコ」と改名されました。
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2023年5月29日、ロシア航空宇宙軍オデッサ港攻撃の際に港内で破壊されました。
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ロシア海軍のプロジェクト20386コルベット(ジェルズキー型)は再設計される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年5月31日3時6分配信
【情報筋:ロシア初の本格的な「ステルス」艦は再設計される】
モスクワ、5月31日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア最新の「ステルス」コルベット・プロジェクト20386は、この艦へ実装される革新的な(技術的)解決策の追加開発の為に再設計されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』は情報筋より伝えられた。

プロジェクト20386コルベットは、モジュール兵装原理、そして更に無人機の駐留能力を実現する新世代艦である。
同プロジェクトのコルベットのトップは、2016年に『北方造船所』で起工された際に「ジェルズキー」と命名され、その後「メルクーリイ」と改名された。
その後、この名前はプロジェクト20380コルベットへ付けられ、2023年5月13日に海軍へ加入した。
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「プロジェクトは終わっておらず、プロジェクトは続いておりますが、再設計の為に必要な期間は先延ばしされます。
この艦へ実装される事になる一連の採用される革新的な(技術的)解決策の追加開発が必要となりますので」

対談者は説明した。

彼は、革新的なプロジェクト20386コルベットシリーズの建造の決定の為には、トップ艦の作業の有効性を評価する必要がある事を指摘した。

以前に『ロシア通信社ノーボスチ』は、最新のプロジェクト20386コルベットは、完全な「ステルス」概念の下で建造される初のロシア艦になると報じた。
以前には電波吸収コーティングを含む各個のステルス技術の要素が使用されていたのに対し、新たなコルベットでは本格的な「ステルス」艦の概念が実現する。

その当時に情報筋は、コルベット船体は完全に完成し、艦の上部構造物の形成が行われたと伝えた。



[プロジェクト20386コルベット]
[ロシア海軍の将来コルベット・プロジェクト20386]
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"]

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プロジェクト20380/20385コルベットの更なる改良発展型であるプロジェクト20386の1番艦「ジェルズキー」Дерзкий(建造番号1009)は、2016年10月28日にサンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
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[ロシア海軍の新世代コルベット"ジェルズキ―"は起工された]


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プロジェクト20386の満載排水量は3400トンになり、以前のプロジェクト20380/20385よりも1000トン以上増加しています。

航続距離も20380/20385より延びて5000海里となり、速力も30ノットに増加、乗員は80名に減少しています。
基本的な兵装は20380と同じ(100mm単装砲高射ミサイル「リドゥート」、対艦ミサイル「ウラン」、30mm機関砲対潜/対魚雷複合体「パケート」)であり、20385のような有翼ミサイル「カリブル」/「オーニクス」発射機は装備していません(モジュール兵装方式なので「リドゥート」発射機を降ろせば、代わりに装備できる)。

機関はガスタービン電気推進システムが採用されます。
[ロシア海軍の新世代コルベット・プロジェクト20386はガスタービン電気推進システムを装備する]

「ジェルズキー」の名で起工されたプロジェクト20386コルベット1番艦ですが、ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍のプロジェクト20386コルベット1番艦ジェルズキーはメルクーリイに改名される]

2019年4月23日、「ジェルズキー」改め「メルクーリイ」の船体は接合されました。


2020年3月末、「メルクーリイ」の船体は造船台から進水しました。
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ただし、これは正規の進水では無く、他の艦を建造する為に造船台を空ける為のようです。
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"の船体は進水した]

「メルクーリイ」の為のガスタービンエンジンM90FRは完成し、試験も完了しています。
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[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"のガスタービンエンジンは完成し、引き渡しを準備している]

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2021年7月20日、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造されたガラス繊維強化プラスチック製の「メルクーリイ」上部構造物が『北方造船所』へ到着しました。
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"の上部構造物は北方造船所へ到着した]

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その後は上部構造物内部へ各種機器が設置され、船体と接合される筈でしたが、未だに接合されていません。

2021年10月中旬、同じく『北方造船所』で建造中のプロジェクト20380「リェチーヴイ」「メルクーリイ」と改名され、20386の方の「メルクーリイ」は旧名の「ジェルズキー」に戻されました。
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

建造工事が中断している「ジェルズキー」ですが、プロジェクト20386自体が再設計される事になったので、就役も無期限に延期される事になりました。

上:プロジェクト20380コルベット「ストローギー」(2015年2月20日起工)
下:プロジェクト20386コルベット「ジェルズキー」
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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で海上戦闘及び艦砲射撃の訓練を実施した

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国営テレビ・ラジオ放送社『ムルマン』より
2023年5月30日19時36分配信
【北方艦隊の船員はバレンツ海で戦術海上戦闘へ取り組んだ】

北方艦隊の艦は、バレンツ海ルイバチー半島海域で砲及び高射複合射撃を実施した。
演習は戦闘訓練計画に沿って実施され、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、「アドミラル・レフチェンコ」小型ロケット艦「ラッスヴェート」小型対潜艦「ブレスト」が艦グループを構成して行動した。
北方艦隊広報サービスは発表した。

「大型対潜艦の戦闘部門の要員は、艦載砲兵器を使用して仮想敵水上艦との海上戦闘を行なう要素へ取り組みました。
空中方向からの攻撃を撃退するエピソードへの取り組み中、艦の対空防衛班の乗組員は、艦載高射兵器を使用しました。
高射ミサイル複合体キンジャールの戦闘要員は、模擬空中目標~艦上戦闘機Su-33から投下された発光航空爆弾~への射撃を行ないました」

声明では、こう述べられた。

艦隊は、演習中に大型対潜艦の乗組員は更に艦載ヘリコプターKa-27との協同行動へ取り組み、そしてミサイル-砲術戦闘部門の要員は、様々な視認及び隠蔽沿岸目標へ様々な種類の砲射撃を実施したと付け加えた。
演習期間中、バレンツ海の戦闘訓練実施海域は、民間船舶航行及び航空機の飛行の為に閉鎖された。



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現在、ロシア北方艦隊には3隻のプロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦(「ウダロイ」型)が配備されており、全てセヴェロモルスクに駐留する第14対潜艦旅団に所属しています。

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大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(626、1982年1月10日就役/2010年112月7日再就役)は、2023年5月19日~20日にバレンツ海で実施された北方艦隊の演習『クムジャ-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習『クムジャ-2023』を実施した]

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大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619、1988年1月24日就役)は、2023年5月12日から数日間バレンツ海で戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはバレンツ海で戦闘演習を実施した]

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大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(605、1988年9月30日就役)は、2023年3月10日にコラ湾艦載ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはコラ湾で艦載ヘリコプターの発着訓練を実施した]

2023年5月28日、3隻の大型対潜艦は対潜戦闘演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
演習の相手役として、北方艦隊原子力潜水艦ディーゼル潜水艦も参加します。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜演習を開始した]

5月29日、3隻の大型対潜艦バレンツ海対潜魚雷対潜ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜魚雷と対潜ミサイルを発射した]

5月30日にはバレンツ海で海上戦闘(対空・対水上戦闘)及び沿岸への艦砲射撃の訓練を行ないました。

近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2023年末に洋上試験を開始し、2024年末に再就役する

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『タス通信』より
2023年5月30日19時22分配信
【ショイグは巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の航行試験を2023年末に予定していると言った】
モスクワ、5月30日/タス通信

重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の航行試験は2023年末に予定されている。
火曜日にロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは言った。

「艦の航行試験は2023年末に予定されています。
運用へ移行した後も、巡洋艦は北方艦隊の一員として任務の遂行を続けます。
今日において、2024年末に巡洋艦の近代化の完了を可能にする措置を予定しております」
ショイグ
軍当局の電話会議で話した。

彼によると、『統合造船業営団』ロシア連邦海軍の為の62隻の艦船の建造及び修理を進めている。
5隻の潜水艦及び6隻の水上艦の作業は最終段階に在る事をショイグは明らかにした。

ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒモフ」の近代化では、極超音速ミサイル「ツィルコン」を含む最新の機器、高精度長距離兵器の装備が提供される。



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プロジェクト1144/11442重原子力ロケット巡洋艦の3番艦「カリーニン」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『バルト工場』で1983年5月17日に起工され、1986年4月25日に進水し、1988年12月30日にソヴィエト連邦海軍へ納入されました。
1989年4月25日に赤旗北方艦隊へ編入されました。

1989年と1991年に地中海へ派遣されました。
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1992年4月22日付で「アドミラル・ナヒーモフ」と改名されました。
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1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、実際には殆ど作業は行なわれず(核燃料が撤去された程度)、岸壁に係留されていました。
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近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の契約が締結された]
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2014年10月24日に『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)へ入渠しました。
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[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]

タービンエンジンはメーカー(サンクトペテルブルク『キーロフ・エネルゴマシュ』工場)へ送られ、修復されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装)も発注されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]

「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]

2017年から大型機器の設置が始まりました。
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[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

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近代化される「アドミラル・ナヒーモフ」には、遠距離高射ミサイル複合体「フォルト-M」高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、そして超音速対艦ミサイル「オーニクス」及び打撃有翼ミサイル「カリブル」を発射できる汎用ミサイル垂直発射機3S-14対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」対潜ミサイル複合体「オトヴェート」などが装備されます。
つまり、搭載兵器はロシア海軍の新世代水上艦と同等になります。
[近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはロシア海軍の新世代水上艦と同じ兵装を得る]

2020年3月末から、以前にメーカー修理へ出したタービンエンジンの取り付けが始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは修復されたタービンエンジンを設置する]
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2020年8月18日、「アドミラル・ナヒーモフ」『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)から再進水し、同社の艤装岸壁へ移動しました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは屋外ドックから再進水した]

その後、兵装の取り付け作業が始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフへの兵装の取り付けが始まる]

「アドミラル・ナヒーモフ」の新たな乗組員チームは、北方艦隊のみならず他の艦隊(バルト艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊)からも集められ、2022年末までには訓練が始まります。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの乗組員の形成が始まる]

2023年1月には「アドミラル・ナヒーモフ」への燃料(核燃料)の積載と艦内への電力供給が始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは核燃料を搭載する]

「アドミラル・ナヒーモフ」は2023年末から洋上試験を開始します。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは試験を準備する]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2023年に洋上試験を開始する]

「アドミラル・ナヒーモフ」の乗組員は、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の乗組員を中核として編成されるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの乗組員は同型艦ピョートル・ヴェリキーの乗組員を中核として編成される]


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兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、当初は2018年末~2019年前半頃に完了すると伝えられましたが、その後、2020年末2021年末、2022年、2023年と何度も延期されてきました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の完了は2023年に延期される]

そして現在、「アドミラル・ナヒーモフ」ロシア海軍への復帰は2024年末に予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2024年に完了する]

近代化された「アドミラル・ナヒーモフ」は、30~40年に渡り現役に留まります。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装を終えた後、30-40年間に渡り現役に留まる]

ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はアジア太平洋地域で演習を実施する

『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年5月30日11時21分配信
【ロシア連邦太平洋艦隊はアジア太平洋地域で演習を行なう】
モスクワ、5月30日、インテルファクス

太平洋艦隊アジア太平洋地域への航海中に数回の演習が行なわれる。
艦隊広報サービスは火曜日に発表した。

「アジア太平洋地域への遠距離航海中、戦闘訓練演習へ取り組む一連の演習及び訓練の実施が計画されております」
声明では、こう述べられた。

アジア太平洋地域での太平洋艦隊艦船支隊は、艦隊旗艦・ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・トリブツ」、そして更に支援船で構成されると広報サービスは付け加えた。

艦隊は、「アジア太平洋地域での演習の前の部隊展開開始の枠組みにおいて、太平洋艦隊の戦術艦グループはピョートル大帝湾の船舶航行集中海域で海上航空隊のヘリコプターを艦上へ受け入れました」と通知した。



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ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、プロジェクト1164、1990年1月7日就役)は、最近では2023年5月19日にピョートル大帝湾で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で実弾射撃演習を実施した]

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プロジェクト1914指揮艦(複合測定艦)「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日)は、最近では2023年4月下旬に実施された太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船はウラジオストクへ帰投した]

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プロジェクト1155Mフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)は、最近では2023年5月11日に日本海で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は日本海で対潜演習を開始した]

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プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(377、2020年12月29日就役)はカムチャツカ半島に駐留していますが、最近では2023年5月15日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、その後にウラジオストクへ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」は宗谷海峡を西進して日本海へ入った]

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プロジェクト20380コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2020年12月25日就役)は、最近では2023年5月25日にピョートル大帝湾で新造コルベット「リェーズキー」(343、2023年7月末就役予定)の多機能レーダーの試験へ協力しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の支援を受けピョートル大帝湾で多機能レーダーの試験を実施した]

プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役/2016年7月再就役)と「アドミラル・パンテレーエフ」(548、1992年5月1日就役)は、最近では2023年4月27日に日本海で対潜演習を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜演習を実施した]


2023年5月29日、7隻の水上艦支援船は海上で演習を行なう為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクから出航した]

「アジア-太平洋地域」で演習を行なうとの事ですから、遠距離航海へ向かうようです。

建造中のロシア海軍の新型中型海洋給油船ワシーリー・ニキーチンへメインエンジンが搭載された

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年5月30日10時9分配信
【第2のプロジェクト23130中型海洋給油船「ワシーリー・ニキーチン」へメインエンジンが積載された】

造船所『ネヴァ川造船・修理工場』(『統合造船業営団』へ加入)は、ロシア海軍の為に建造しているプロジェクト23130中型海洋給油船「ワシーリー・ニキーチン」へメインエンジンを積載した。
同社広報サービスは発表した。


造船所によると、メインエンジンの重量は約60トンであり、出力とエネルギー効率は著しく向上した。
『ネヴァ川造船・修理工場』の代理人が言ったように、この動力ユニットにより、ロシア海軍の艦の遠距離航海の確実な支援が可能となる。

大型貨物は、このような物体を輸送する最も便利な方法である水上輸送により企業へ送り届けられた。
エンジンを設置した後、工場作業員は機関室、船体後部、上部構造物の形成を続ける。

プロジェクト23130中型海洋給油船のトップ船「アカデミック・パシン」『ネヴァ川造船・修理工場』で建造され、2020年に海軍へ引き渡された事が想い起こされる。

このタイプの第1、第2の生産船「ワシーリー・ニキーチン」「インジェネル-アドミラル・コトフ」は、それぞれ2021年と2022年に起工された。
第3の給油船「アレクセイ・シェイン」と命名され、2023年3月に起工された。

プロジェクト23130給油船は貨物タンク区画の二重船体を持つ単一甲板船であり、北方緯度での航行が可能である。
船は、戦闘艦の為の燃料、航空燃料、食料品の移送の為に意図されている。
航続距離は9000海里であり、主な任務の1つは、航空艦への随伴であると言われている。

「アカデミック・パシン」は、係留される事無く、海上で並行貨物移送システムにより他の船或いは艦へ数種類の液体貨物:ディーゼル燃料(軽油)、重油、ケロシン(航空燃料)、潤滑油、水の移送あるいは受け入れ、更には乾燥貨物(食料、用具、技術資産)の受入、保管、輸送及び移送の為に意図されている。

プロジェクト23130給油船の全長は130メートル、幅約21メートル、最大速力16ノット、自立航行期間60日、乗組員24名。



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『ネヴァ川造船・修理工場』公式サイトより
【中型給油船プロジェクト23130】

ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130は、2013年5月に建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]

その結果、サンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で建造される事になり、2013年11月に建造契約が締結され、2014年2月末にはプレートカットが始まりました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる]

プロジェクト23130中型給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日に『ネヴァ川造船・修理工場』で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]

2年後の2016年5月26日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは進水した]

2020年1月21日にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入されました。

[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】

1982年9月末に就役したプロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャジマ」以来、実に38年ぶりの新造給油船となりました。
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就役後は何度か地中海への遠距離航海を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船アカデミック・パシンは8ヶ月間の地中海遠征を終えて母港ムルマンスクへ帰投した]


プロジェクト23130の2番船以降の建造計画は具体化されていませんでしたが、2020年12月には3隻の建造契約が締結されました。
(つまり、「アカデミック・パシン」を含めれば合計4隻)
[ロシア海軍の為に4隻のアカデミック・パシン型給油船(補給艦)が建造される]

2021年3月26日、プロジェクト23130の2番船「ワシーリー・ニキーチン」が起工されました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の新たな中型海洋給油船ワシーリー・ニキーチンが起工された]

2023年5月末にメインエンジンが搭載されました。


プロジェクト23130の3番船「アレクセイ・シェイン」は、2023年3月16日に起工されました。
[ロシア海軍のアカデミック・パシン型中型海洋給油船アレクセイ・シェインは起工された]

ロシア海軍太平洋艦隊の深海救難艇AS-30はバルト海で救助訓練を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年5月30日8時17分配信
【「太平洋艦隊の」深海装置AS-30はバルト海で遭難潜水艦の乗組員の救助へ取り組んだ】

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カリーニングラード州沖でバルト艦隊の救助船SS-750の乗組員は、海底に横たわっている遭難潜水艦への援助へ取り組んだ。
ロシア連邦国防省広報サービスが発表したように、損傷潜水艦の役で『アドミラルティ造船所』が太平洋艦隊の為に建造し、極東への移動の準備を進めている最新ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」が関わった。

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軍当局は、任務を遂行する為に船員は深海救助装置AC-30を使用し、その助力により深度50メートルで潜水艦を発見したと話した。
救助隊は、遭難潜水艦のハッチコーミングの目視検査を実施し、沈泥を取り除いた後、潜水艦乗組員の避難を実施した。

演習活動には更に、潜水夫艇、救助曳船、小型対潜艦、海上航空隊ヘリコプターKa-27が関わった。

AS-30は近代化された「プリズ」型自律水中捜索-救助有人装置であり、太平洋艦隊へ配備された。
2021年、AS-30サンクトペテルブルク『カノネルスキー艦船修理工場』で修理及び近代化が行なわれると報じられた。

プロジェクト1855装置の船体全長-13.5メートル、幅-3.8メートル、全高-5.7 メートル。
乗組員は4名で20名までの救助者を受け入れる事が出来る。
装置の自立生命維持時間は120時間であり、救助の場合は10時間である。



ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト1855/18551 AS-30】

プロジェクト1855深海救助装置(バチスカーフ)AS-30ニジニ・ノヴゴロド市『クラースノエ・ソルモヴォ造船所』で1987年7月に起工され、1988年7月26日に進水、1988年12月11日にソ連海軍へ引き渡されました。

就役後は太平洋艦隊へ配備され、主にプロジェクト05361救助船「サヤヌイ」を母船として活動していました。

AS-30は、2009年11月6日にタタール海峡で消息を絶ったロシア太平洋艦隊対潜哨戒機Tu-142M3の捜索に参加しています。
[Tu-142墜落事故]

その後、2011年から2013年までサンクトペテルブルク『カノネルスキー艦船修理工場』で近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。
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近代化改装を終えて極東へ移送され、2014年6月に日本海で試験を行なった後、2014年7月に現役へ復帰しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のバチスカーフAS-30は深海試験を完了した]
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復帰後はカムチャツカ半島ロシア北東軍集団第30救助船支隊に所属し、プロジェクト537救助船「アラゲズ」(1989年1月28日就役)を母船として活動していました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦救助船アラゲズとバチスカーフAS-30はカムチャツカ沖で潜水艦救助訓練を行なった]


2021年7月上旬、再び近代化改装を行なう為、『カノネルスキー艦船修理工場』へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のバチスカーフAS-30はサンクトペテルブルクで近代化改装を行なう]


近代化改装は2023年春までに完了し、改装後の試験も兼ねてバルト艦隊救助船SS-750と共に2023年4月初頭から何度かバルト海潜水艦の救助訓練を行なっています。
[ロシア海軍バルト艦隊の救助船SS-750はカリーニングラード沖で遭難潜水艦の救助訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の救助船SS-750はカリーニングラード沖で太平洋艦隊の最新潜水艦ウファの救助訓練を実施した]

ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で対空戦闘演習を実施した

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月25日21時29分配信
【駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」の乗組員はバレンツ海で対空防衛演習を実施した】

テスト戦術演習の枠組みにおける海上での単艦行動は、バレンツ海の戦闘訓練射爆場で戦隊水雷艦(駆逐艦)「アドミラル・ウシャコーフ」の乗組員により行なわれた。
5月25日に北方艦隊広報サービスはロシア国防省の公式インターネットポータルで発表した。

演習中、空中攻撃手段の打撃の脅威からの艦の組織的対空防衛の要素へ取り組んだ。
砲複合体AK-130及びAK-630の要員は、実地エピソードへ取り組んだ。
彼らは模擬空中目標へ練習戦闘射撃を実行した。

テスト演習は北方艦隊混成航空連隊航空機Su-24の飛行士と連携して実施された。
軍飛行士は、次に海上目標を攻撃するエピソードへ取り組んだ。

海上への出航の枠組みにおいて、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」の乗組員は更に操艦の様々な要素へ取り組み、ダメージコントロールの艦上演習を行なった。

前日、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」の乗組員は、ロシア連邦軍参謀本部アカデミーの学生の年次実地研修の枠組みで行なわれたバレンツ海での北方艦隊の多種部隊の実地行動へ参加した。

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駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」は、23キロメートル以上離れた敵へ射撃速度毎分90発で射撃できる2基の連装砲塔で武装している事が想い起こされる。



[ソブレメンヌイ級17番艦アドミラル・ウシャコーフ(旧ベッストラーシヌイ)]
ソ連/ロシア海軍向けのプロジェクト956駆逐艦の最終艦(17番艦)となった「ベッストラーシヌイ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)のジダーノフ記念造船工場(現『北方造船所』)で1988年4月16日に起工され、1991年12月28日に進水、1994年4月17日に就役、北方艦隊第7大西洋作戦戦隊第56駆逐艦旅団へ編入されました。
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1995年5月6日から9日までノルウェーオスロを訪問しました。

1995年12月21日から翌1996年3月22日まで行なわれた重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第1次地中海遠征(1995年12月-1996年3月)]
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1997年9月下旬にイギリスポーツマスを訪問しました。
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1998年5月1日には第43ロケット艦師団へ転属しました。

1998年夏に荒天下の海上を航行中、蒸気タービン機関ボイラーが故障しました。

2000年から2004年までセヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』でオーバーホールが行なわれました。
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2004年6月29日付で「アドミラル・ウシャコーフ」と改名されました。

2004年10月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」北東大西洋遠征へ同行しました。



以後は遠距離航海には参加していませんが、時々バレンツ海へ出て演習を行なっていました。

2015年7月初頭にバレンツ海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で砲撃演習を行なう]

2016年6月8日からバレンツ海で砲撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

2016年8月15日にも砲撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦と大型対潜艦はバレンツ海で砲撃訓練を行なった]


2017年8月24日、「アドミラル・ウシャコーフ」バレンツ海130mm砲による対空射撃及び機雷掃討訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で130mm砲の射撃訓練を行なった]

2017年8月26日には沿岸目標への対地砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフは対地砲撃訓練を実施した]

2017年9月14日から始まった北方艦隊の演習にも参加しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

2017年9月15日には、北方艦隊艦上戦闘機Su-33「敵役」となり、Su-33の航空攻撃を撃退する演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海の演習で艦上戦闘機Su-33の攻撃を撃退した]

2017年9月18日、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にルイバチー半島近辺で海上標的と沿岸目標へ130mm砲による砲撃を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはルイバチー半島付近で130mm砲の砲撃訓練を行なった]

2017年9月19日にはバレンツ海の海上標的へ対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で超音速対艦ミサイルを発射した]

2017年9月20日には高射ミサイル及び艦砲によりミサイル標的を撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海の演習で対艦ミサイルを撃墜した]


2018年5月26日、「アドミラル・ウシャコーフ」バレンツ海へ出航し、AK-130 130mm連装砲による対空砲撃及び機雷掃討訓練などを実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で130mm連装砲を発射した]

2018年5月28日にはバレンツ海の沿岸目標へ2基のAK-130 130mm連装砲(合計4門)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフは地上目標へ130mm連装砲を発射した]

その後、2018年6月13日から始まった北方艦隊の大演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大演習がバレンツ海で始まった]
[ロシア海軍北方艦隊の大演習はバレンツ海で続けられている]

2018年6月22日、小型ロケット艦から発射されたミサイル標的高射ミサイル複合体「ウラガーン」により撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で高射ミサイルを発射した]

2018年6月23日、「アドミラル・ウシャコーフ」バレンツ海超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』には、セヴェロモルスクの観艦式へ参加しました。

2018年8月18日にバレンツ海で砲撃訓練を行ない、AK-130 130mm連装砲及びAK-630M 30mmガトリング砲を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で130mm連装砲と30mm機関砲の実弾射撃を行なった]


その後は海上へ出る事は無く、2019年春には、艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の傘下に在るムルマンスク『第35艦船修理工場』の岸壁へ回航されました。
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しかし、『第35艦船修理工場』では重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装工事が優先された為か、「アドミラル・ウシャコーフ」の修理は棚上げされました。

2020年12月下旬になって、ようやく「アドミラル・ウシャコーフ」を修理後に現役復帰させる事が決まりました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはオーバーホールを行ない、2021年末に復帰する]

オーバーホールの後、セヴェロモルスク基地で基礎訓練を行ない、2021年6月24日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはオーバーホールを終えてバレンツ海へ出航した]

6月27日にはAK-130 130mm連装砲による対空、対地、対艦砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で130㎜連装砲の実弾射撃訓練を実施した]

2022年7月22日にバレンツ海へ出航して砲撃戦闘訓練を行ない、その後も数日間に渡り各種の洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦隊水雷艦(駆逐艦)アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で砲撃戦訓練を実施した]

8月17日から始まった北方艦隊バレンツ海(北極圏)演習へ北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)を始めとする10隻以上の水上艦潜水艦航空部隊と共に参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北極圏の演習へ参加する]

8月20日には「ピョートル・ヴェリキー」と共に対空防衛演習で艦対空ミサイル130mm連装砲の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で艦対空ミサイルと130mm連装砲の実弾射撃を実施した]

8月22日にバレンツ海超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した]


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大祖国戦争(第2次世界大戦におけるソヴィエト連邦ナチスドイツの戦争のロシア側名称)戦勝記念日(5月9日)を前にした2023年5月7日にムルマンスク港へ到着し、5月7日から9日までムルマンスク港で一般公開されました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフは2023年5月7日~9日にムルマンスクで一般公開される]

5月15日にバレンツ海へ出航し、ルイバチー半島沿岸で艦砲射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で沿岸目標への艦砲射撃訓練を実施した]

2023年5月19日~20日にバレンツ海で実施された北方艦隊の演習『クムジャ-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習『クムジャ-2023』を実施した]

5月25日にバレンツ海で対空戦闘訓練などの演習を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜魚雷と対潜ミサイルを発射した

『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月29日23時44分配信
【北方艦隊の艦は海上で対潜兵器を使用した】

北方艦隊コラ多種戦力小艦隊対潜艦連合部隊は、バレンツ海対潜兵器複合体を使用した。
5月29日に艦隊広報サービスはロシア国防省公式インターネットポータルで発表した。


艦は、計画テスト戦術演習を実施する為にバレンツ海に居た。
それらは、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、「アドミラル・レフチェンコ」が加わる捜索-打撃艦グループを構成して行動していた。

演習は双務形式で行なわれた。
捜索-打撃艦グループには原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦が対抗した。

各々の対潜艦の乗組員は、敵潜水艦の捜索及び追跡の任務へ取り組んだ。
戦闘班は、模擬水中目標への(練習用)魚雷の実地射撃を行なった。

成功裏の射撃の結果、水中の敵は仮想破壊された。
演習の実施を支援する魚雷回収艇の乗組員は、射撃後の魚雷を発見し、水上へ引き揚げた。

それに加え、演習の実地段階中に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の乗組員は、対潜ミサイル複合体「ラストルブ-B」の射撃を実施した。
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演習中に軍事船員は更に、海上条件で様々なモードでの戦術行動へ取り組み、水中音響兵装(ソナー)の動作を点検した。



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現在、ロシア北方艦隊には3隻のプロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦(「ウダロイ」型)が配備されており、全てセヴェロモルスクに駐留する第14対潜艦旅団に所属しています。

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大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(626、1982年1月10日就役/2010年112月7日再就役)は、2023年5月19日~20日にバレンツ海で実施された北方艦隊の演習『クムジャ-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習『クムジャ-2023』を実施した]

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大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619、1988年1月24日就役)は、2023年5月12日から数日間バレンツ海で戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはバレンツ海で戦闘演習を実施した]

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大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(605、1988年9月30日就役)は、2023年3月10日にコラ湾艦載ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはコラ湾で艦載ヘリコプターの発着訓練を実施した]

2023年5月28日、3隻の大型対潜艦は対潜戦闘演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
演習の相手役として、北方艦隊原子力潜水艦ディーゼル潜水艦も参加します。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜演習を開始した]

5月29日、3隻の大型対潜艦バレンツ海対潜魚雷対潜ミサイルを発射しました。

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」はマラッカ海峡とシンガポール海峡を通過する新造砕氷船エヴパチー・コロヴラトをエスコートした

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『インテルファクス極東ニュース』より
2023年5月29日8時30分配信
【太平洋艦隊のコルベットはマラッカ海峡とシンガポール海峡で新たな軍用砕氷船の先導を保障した】
ウラジオストク、5月29日、インテルファクス-極東

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太平洋艦隊の新たな軍用砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」太平洋艦隊コルベットが同行してマラッカ海峡シンガポール海峡を通行した。
月曜日に艦隊広報サービスは発表した。
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アジア-太平洋地域で割り当てられた任務を遂行中の太平洋艦隊コルベット「グロームキー」は、太平洋艦隊の為に建造された新たな軍用砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」マラッカ海峡及びシンガポール海峡通行の際の安全を保障した。

コルベットの乗組員は、船舶移動が集中する海峡を通過する砕氷船を先導し、狭い場所を越える際の安全を保障した。

前日、砕氷船へ同行するコルベットは、海上の破壊工作員の攻撃を撃退する訓練を実施した。

コルベット「グロームキー」は、太平洋艦隊の承認された計画に沿ってアジア太平洋地域で任務を遂行している。
更に遠海航海では、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」中型海洋給油船「ペチェンガ」も行動している。

砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」は、サンクトペテルブルクからカムチャツカの恒久駐留所ペトロパヴロフスク・カムチャツキーへの艦隊間移動を行なっている。
移動航路上で地中海インド洋を通過した。

カムチャツカへ到着した「エヴパチー・コロヴラト」太平洋艦隊の艦船構成へ加わり、ロシア北東軍集団の担当ゾーンで勤務に就く。

砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」は、近代化プロジェクト21180Mにより、サンクトペテルブルク工場『アルマーズ』で建造された。
その任務は、遠隔地の守備隊へ貨物を届ける事に加え、結氷条件下での戦闘艦の先導、乗組員の輸送、水路作業である。

船の排水量は4000トン以上、全長82メートル、幅19メートル。
それは厚さ1.5メートルまでの結氷を突破でき、船首部分にはヘリコプター発着場が有る。
必要に応じて、砕氷船高射砲装置を設置できる。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目の「グロームキー」(335)は2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年4月1日から6月20日まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)も含め、20380コルベット3隻が揃って参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には20380コルベット3隻がピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年10月中旬に日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』には「グロームキー」及び同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」が参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

「グロームキー」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」などと共に、2021年12月末にフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」新型ミサイル(対潜ミサイル「オトヴェート」)発射試験の支援任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"のミサイル発射支援任務に従事した大型対潜艦アドミラル・トリブツ、コルベット・グロームキー、ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフはウラジオストクへ帰投した]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、太平洋艦隊20380コルベット3隻が揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」と同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は2022年8月中旬にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

一方、「グロームキー」は8月中旬に中国青島基地及び黄海で開催された国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加した後にウラジオストクへ帰投した]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、太平洋艦隊20380コルベットが揃ってウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

20380コルベット3隻は日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

11月3日には「ソヴェルシェーンヌイ」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共に、2023年12月下旬に東シナ海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加しました。
(12月19日出航、12月30日帰投)
[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


「ソヴェルシェーンヌイ」は2023年2月28日にピョートル大帝湾で対空・対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月6日にピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月24日に艦載ヘリコプターKa-27PSの新人パイロットの着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は艦載ヘリコプターの新人パイロットの着艦訓練を実施した]

「グロームキー」は2023年3月27日に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

4月13日には太平洋艦隊20380コルベット3隻が揃って出航し、日本海で演習を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で演習を開始した]

2023年4月中旬に行なわれたロシア太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)には20380コルベット3隻が揃って参加しました。
4月18日に「グロームキー」と3隻の小型対潜艦(このうち1隻は「コレーエツ」)が日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加するコルベットと小型対潜艦は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

一方、「ソヴェルシェーンヌイ」は同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にオホーツク海へ入り、4月21日には宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船は宗谷海峡を西進した]

4月22日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船はウラジオストクへ帰投した]


5月10日には「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」ピョートル大帝湾艦載ヘリコプターKa-27の着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はピョートル大帝湾でヘリコプターの着艦訓練を実施した]

その後、中型海洋給油船「ペチェンガ」と共に日本海を南下し、5月12日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入り、5月14日には与那国島西表島の間の海域を通過しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はアジア・太平洋地域への遠距離航海へ出発した]

その後、南シナ海へ移動し、5月16日には戦闘演習を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」は南シナ海で戦闘演習を実施した]

「グロームキー」は5月下旬にシンガポール海峡を通過し、5月24日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」はマラッカ海峡へ入った]

「グロームキー」インド洋新造砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」と合流し、同船をエスコートしてマラッカ海峡シンガポール海峡を通過しました。

今後、「エヴパチー・コロヴラト」カムチャツカ半島ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ向かいます。

ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクから出航した

『インテルファクス極東ニュース』より
2023年5月29日5時23分配信
【艦船支隊は演習を実施する為に公海へ出航した】
ウラジオストク、5月29日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊艦船支隊は、演習、訓練、アジア-太平洋地域での任務遂行の為に海上へ出航した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

艦船支隊は、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・トリブツ」、そして更に支援船で構成される。

「ウラジオストクの駐留所からの出航の枠組みで、艦及び船の乗組員は、戦闘及び航海の緊急準備と仮想敵による打撃という条件下での部隊の出航へ取り組みました。
艦の指定海域への出航は、部隊の展開計画に沿って様々な時間帯に行なわれました」

声明では、こう述べられた。

太平洋艦隊の艦は、幾つかの戦術グループを構成し、ピョートル大帝湾海域で様々なモデルのヘリコプターKa-27を艦上へ受け入れた。

航海中に艦の乗組員は、更に幾つかの艦上演習及び訓練へ参加する。



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ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、プロジェクト1164、1990年1月7日就役)は、最近では2023年5月19日にピョートル大帝湾で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で実弾射撃演習を実施した]

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プロジェクト1155Mフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)は、最近では2023年5月11日に日本海で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は日本海で対潜演習を開始した]

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プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(377、2020年12月29日就役)はカムチャツカ半島に駐留していますが、最近では2023年5月15日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、その後にウラジオストクへ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」は宗谷海峡を西進して日本海へ入った]

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プロジェクト20380コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2020年12月25日就役)は、最近では2023年5月25日にピョートル大帝湾で新造コルベット「リェーズキー」(343、2023年7月末就役予定)の多機能レーダーの試験へ協力しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の支援を受けピョートル大帝湾で多機能レーダーの試験を実施した]

プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役/2016年7月再就役)と「アドミラル・パンテレーエフ」(548、1992年5月1日就役)は、最近では2023年4月27日に日本海で対潜演習を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜演習を実施した]


2023年5月29日、6隻の水上戦闘艦支援船は海上で演習を行なう為にウラジオストクから出航しました。

アジア-太平洋地域での任務遂行」との事ですから、このまま遠距離航海へ向かうようです。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜演習を開始した

『PortNews』より
2023年5月28日14時0分配信
【北方艦隊の艦は対潜任務へ取り組む為にバレンツ海へ出航した】

計画戦闘訓練活動の枠組みにおいて、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、「アドミラル・レフチェンコ」で構成される捜索-打撃艦グループは、対潜任務へ取り組む為に北方艦隊の戦闘訓練射爆場へ出航した。
北方艦隊広報サービスは発表した。

駐留所からバレンツ海へ出航する艦の対機雷保護は、基地掃海艦「ソロヴェツキー・ユンガ」により保障された。
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艦の乗組員は、北方艦隊の戦闘訓練射爆場で潜水艦の捜索を行なう。
大型対潜艦の為の仮想敵として、原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦が行動する。

更に艦の乗組員は、捜索-打撃艦グループの一員としての合同操艦へ取り組む。

演習の最終段階で、対潜兵器複合体を使用する戦闘訓練が行なわれる。



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現在、ロシア北方艦隊には3隻のプロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦(「ウダロイ」型)が配備されており、全てセヴェロモルスクに駐留する第14対潜艦旅団に所属しています。

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大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(626、1982年1月10日就役/2010年112月7日再就役)は、2023年5月19日~20日にバレンツ海で実施された北方艦隊の演習『クムジャ-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習『クムジャ-2023』を実施した]

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大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619、1988年1月24日就役)は、2023年5月12日から数日間バレンツ海で戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはバレンツ海で戦闘演習を実施した]

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大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(605、1988年9月30日就役)は、2023年3月10日にコラ湾艦載ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはコラ湾で艦載ヘリコプターの発着訓練を実施した]

2023年5月28日、3隻の大型対潜艦は対潜戦闘演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
演習の相手役として、北方艦隊原子力潜水艦ディーゼル潜水艦も参加します。

ボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退したロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスの乗組員は勲章を授与された


『タス通信』より
2023年5月27日17時49分配信
【軍艦「イワン・フルス」乗組員の軍人は軍表彰を授与された】
モスクワ、5月27日/タス通信

ボスポラス海域無人水上装置の攻撃を撃退した「イワン・フルス」の乗組員の軍人は、軍表彰を授与された。
ロシア国防省は土曜日に報道機関へ伝えた。

「偵察艦イワン・クルスへのテロ攻撃へ参加した無人艇を破壊した黒海艦隊の軍人は、軍事国家勲表彰を授与されました」
軍当局の声明では、こう述べられた。
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ロシア国防省が説明したように、高速目標が艦への攻撃を試みた時、任務遂行海域の水上状況を監視する当直には、砲術チーム長エフゲニー・シチェルバ准尉、マキシム・パネージン化学軍曹、ダニール・ネステロフ放射線測定上等兵、ワレンチン・ネイマン上級信号上等水兵が就いていた。
彼らは、ロシア連邦の艦へ接近する目標を適時に発見した。
「艦長イーゴリ・タラン3等海佐の命令により、ウクライナ軍の無人艇は安全距離で標準兵装からの射撃により破壊されました。
軍務の遂行で示された勇気と勇敢さに対して、軍人には『海軍功労勲章』と『ウシャコーフ勲章』が授与されました」

当局は話した。

5月24日、ボスポラス海峡の北東140キロメートルで「イワン・フルス」ウクライナの3隻の無人高速艇に攻撃され、艦の標準兵装~14.5mm機関銃塔からの射撃により破壊した。



プロジェクト18280中型偵察艦の2番艦「イワン・フルス」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

起工から3年半後の2017年5月16日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新世代偵察艦イワン・フルスはサンクトペテルブルクで進水した]

「イワン・フルス」は2017年5月末から造船所の岸壁で係留試験を開始し、2018年2月7日に工場航行試験へと出発しました。

[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは洋上試験を開始した]

それから2ヶ月以上経った4月20日の時点で、工場航行試験は80パーセントが完了していました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスはバルト海で洋上試験を行なっている]

「イワン・フルス」は4月27日までにサンクトペテルブルク『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは工場航行試験を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

その後、5月中旬から最終試験となる国家受領試験が始まり、6月18日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは全ての試験を完了した]

そして6月25日、「イワン・フルス」は、『北方造船所』で正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]

「イワン・フルス」は、2017年4月27日にトルコ沖で民間船と衝突して沈没した偵察艦「リマン」の代わりとして、黒海艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦リマンはイスタンブール沖で民間船と衝突し沈没した]

「イワン・フルス」は就役後も暫くはバルト海に留まっていましたが、2018年12月末に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ回航されました。
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2019年初頭からは、黒海へ進入するアメリカ海軍の軍艦の監視任務に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスと哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海へ進入したNATOのフリゲートを監視する]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォと偵察艦イワン・フルスは黒海へ進入したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する]


その後も黒海でのみ活動していた「イワン・フルス」でしたが、2019年11月28日にセヴァストーポリを出航し、11月30日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭偵察艦イワン・フルスは地中海へ入った]

その後、「イワン・フルス」スエズ運河を通過して紅海へ入り、アラビア海へ進出しました。

2020年1月9日、アラビア海で行動中の「イワン・フルス」は、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ファラガット」と異常接近しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはアラビア海でアメリカ海軍駆逐艦と異常接近した]


その後もインド洋地中海アメリカNATOの軍艦を監視していたようですが、4月21日には黒海へ入り、4月30日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはセヴァストーポリへ帰投した]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後の動向は明らかにされていませんが、度々黒海へ出航していたようです。
おそらくは、黒海で行動するNATO軍の艦艇を監視していたのでしょう。

2020年10月19日
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2020年11月16日
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2020年11月19日
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2021年1月初頭から浮きドックへ入渠し、2月下旬までに出渠しました。
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2021年3月30日、ボスポラス海峡を南下し、その後にダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスは地中海へ向かった]

2021年4月10日には紅海沿岸のポートスーダンへ寄港しました。
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【『Asian OSINT』の2021年4月11日のツイート】

2021年8月30日にボスポラス海峡を北上し、その後セヴァストーポリへ帰投しました。
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以後は黒海で行動しています。
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2023年5月24日、ボスポラス海峡の北東140キロメートルの海域で行動していた「イワン・フルス」は、ウクライナ軍の3隻の小型無人艇の攻撃を受けましたが、撃退に成功しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスはボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退した]

しかしウクライナ側は、「イワン・フルス」小型無人艇の攻撃により大破し、修理には少なくとも6ヶ月掛かり、浸水の危険が有るなどというフェイクニュースを流布しました。
『クリミアニュース』より
2023年5月26日12時55分配信
【フェイク:ロシアの偵察艦イワン・フルスは無人機による攻撃の後に深刻な損傷を受けた】
しかも、2000年10月のアメリカ駆逐艦襲撃事件の際に損傷した「コール」の写真を、「ウクライナ軍の無人艇の攻撃で損傷したロシアの偵察艦イワン・フルス」などと偽って拡散させるという悪質さです。
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5月26日午前、「イワン・フルス」セヴァストーポリへ無事帰投しました。
当然ながら船体には損傷は全く無く、ウクライナ側のフェイクニュースがバレただけという結末に終わりました。
[ボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退したロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスはセヴァストーポリへ帰投した]

ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボはバルト海で巡航ミサイルの仮想発射訓練を実施した

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月26日21時29分配信
【バルト艦隊のロケット艦はバルト海でミサイル射撃を実行した】

複合ミサイル射撃は、艦隊バルチースク海軍基地小型ロケット艦「オジンツォボ」「ソヴィェツク」で構成されるバルト艦隊打撃艦グループにより実行された。
5月26日に西方軍管区広報サービスはロシア国防省公式インターネットポータルで発表した。

計画グループ訓練はバルト海で実施された。
打撃艦グループは、海上発射有翼ミサイル複合体「カリブル」による仮想敵の艦支隊及び沿岸施設への打撃へ取り組んだ。

小型ロケット艦のミサイル-砲術戦闘部門の専門家は、仮想敵の地上目標、模擬戦闘艦支隊、ミサイル複合体発射装置、集中した戦闘車両及び兵員、輸送ジャンクション、飛行場、防護施設、指揮所への単一及び一斉の電子(仮想)発射を行なった。

任務を困難にする為、人為的に困難な妨害環境が作成された。
妨害の存在にも関わらず、電子発射の結果、全ての指定目標は撃破された。

艦の乗組員は更に、一連の艦上演習を実施した。
軍事船員はダメージコントロールと、基地へ停泊時の対破壊工作防衛の課題へ取り組んだ。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦2番艦「ソヴィェツク」(577)は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工され、2017年11月24日に進水し、2019年10月12日にロシア海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ編入されました。
[カラクルト級小型ロケット艦2番艦ソヴィェツクはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
バルチースクに駐留する第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ配属されました。

2020年8月上旬には同型艦「ムィティシ」(2018年12月17日就役)と共にロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、北海へ進出してミサイル模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

2021年3月15日にも「ムィティシ」と共にバルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ムィティシとソヴィェツクはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2021年8月にロシア内陸水路経由でバルト海から白海へ移動し、8月下旬に有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場へ発射しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクは白海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後、再びロシア内陸水路経由でバルト海へ移動し、9月20日にはバルチースク基地へ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2021年9月20日12時20分配信
【バルト艦隊の小型ロケット艦「ソヴィェツク」は白海からバルト海へ戻った】

2022年2月中旬にバルチースク『第33艦船修理工場』浮きドックへ入り、オーバーホールを開始しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクはバルチースクでオーバーホールを開始した]

オーバーホールは2022年3月中旬頃に完了し、3月21日にはバルト海へ出航して戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクはバルト海で対空砲撃訓練を実施した]


プロジェクト22800小型ロケット艦の3番艦「オジンツォボ」(584)は、2016年7月29日に『ペラ』造船所で起工され、2018年5月5日に進水し、2020年11月21日に就役しました。

[カラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
バルト艦隊へ編入され、バルチースクに駐留する第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ配属されました。

就役前の2020年8月にはロシア内陸水路経由でバルト海から白海へ回航され、兵器の試験を行なっています。
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[ロシア海軍バルト艦隊の最新小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとオジンツォボは北方艦隊基地へ到着した]
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは白海での試験を終えた]

「オジンツォボ」は、ロシア海軍で初めて高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-M」を装備しています。
(22800の1番艦と2番艦はAK-630M 6連装30mm機関砲2基を装備)
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2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロンIMDS-2021で展示されました。
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[2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロンIMDS-2021でロシア海軍の最新艦が展示される]

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2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[2021年7月25日のクロンシュタット及びサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へインド、パキスタン、イランのフリゲートが参加する]

2021年7月末にバルト海インド海軍と合同演習を行ないました。
[インド海軍とロシア海軍バルト艦隊の艦はバルト海で合同演習を行なった]

2021年9月上旬に実施された戦略演習『ザーパド-2021』へ参加しました。
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2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバルト海で実施された演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦3隻はカリーニングラード州沖で対空射撃訓練を実施した]

3月上旬に対空戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボ、ゲイゼル、ロケット艇モルシャンスクはバルト海で対空戦闘訓練を実施した]

3月下旬には小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)と共に戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボとゼリョヌイ・ドルはバルト海で対空戦闘訓練と対艦攻撃訓練を実施した]


「ソヴィェツク」「オジンツォボ」は、2022年4月上旬にバルト海で実施された大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の水上艦はバルト海で砲撃戦訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』には、「ソヴィェツク」クロンシュタットの観艦式、「オジンツォボ」サンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式へ参加しました。


9月下旬にバルト海で実施された大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で砲撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空射撃訓練を実施した]

11月中旬と11月末にもバルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空実弾射撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で海上砲撃戦闘訓練を実施した]

12月5日~6日にはバルト艦隊「カリブル」搭載小型ロケット艦(2163122800)全てが参加した戦闘演習が行なわれました。
[ロシア海軍バルト艦隊の巡航ミサイル「カリブル」搭載小型ロケット艦5隻はバルト海で戦闘演習を実施する]
[ロシア海軍バルト艦隊の10隻の小型ロケット艦及びロケット艇はバルト海で実弾射撃訓練を実施した]

12月13日には「オジンツォボ」単独で対空射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボはバルト海で対空射撃訓練を実施した]

12月18日~19日に実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で実弾射撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の5隻の小型ロケット艦及びロケット艇はバルト海で対空実弾射撃訓練を実施した]

2023年2月末にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で実弾射撃演習を開始した]

3月3日にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドル、ソヴィェツク、オジンツォボはバルト海で実弾射撃演習を実施した]

3月20日には小型海洋給油船「アレクサンドル・グレベンシコフ」(プロジェクト03180、2014年12月30日就役)とバルト海で洋上補給訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボはバルト海で洋上補給訓練を実施した]

3月23日にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボはバルト海で実弾射撃訓練を実施した]

4月6日には2隻揃って大ベルト海峡を通過しました。
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その後にバルチースクへ帰投し、5月3日に再び2隻揃って大ベルト海峡を通過して北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボは北海へ向かった]

5月6日に大ベルト海峡を南下してバルト海へ入り、その後にバルチースクへ帰投しました。
【WarshipCam氏の2023年5月7日1時39分のツイート】

5月26日にバルト海巡航ミサイル「カリブル」の仮想発射訓練を行ないました。

ボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退したロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスはセヴァストーポリへ帰投した

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『クリミアニュース』より
2023年5月26日11時58分配信
【イワン・フルスはセヴァストーポリへ戻ってきた-ウクライナの情報心理作戦センターが悔しがっている艦は無事で無傷である】

中型偵察艦「イワン・フルス」セヴァストーポリへ戻る様子の映像が登場した。
如何なる損傷の影響も見えず、艦は自力で湾内へ入った。

艦はウクライナ海上無人機による攻撃を成功裏に撃退したが、この数日間、様々な中傷の標的となった。
しかし今や、フェイクニュースを拡散させようとしたウクライナ人の精神ヒステリーは沈静化するであろう。



プロジェクト18280中型偵察艦の2番艦「イワン・フルス」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

起工から3年半後の2017年5月16日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新世代偵察艦イワン・フルスはサンクトペテルブルクで進水した]

「イワン・フルス」は2017年5月末から造船所の岸壁で係留試験を開始し、2018年2月7日に工場航行試験へと出発しました。

[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは洋上試験を開始した]

それから2ヶ月以上経った4月20日の時点で、工場航行試験は80パーセントが完了していました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスはバルト海で洋上試験を行なっている]

「イワン・フルス」は4月27日までにサンクトペテルブルク『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは工場航行試験を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

その後、5月中旬から最終試験となる国家受領試験が始まり、6月18日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは全ての試験を完了した]

そして6月25日、「イワン・フルス」は、『北方造船所』で正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]

「イワン・フルス」は、2017年4月27日にトルコ沖で民間船と衝突して沈没した偵察艦「リマン」の代わりとして、黒海艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦リマンはイスタンブール沖で民間船と衝突し沈没した]

「イワン・フルス」は就役後も暫くはバルト海に留まっていましたが、2018年12月末に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ回航されました。
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2019年初頭からは、黒海へ進入するアメリカ海軍の軍艦の監視任務に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスと哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海へ進入したNATOのフリゲートを監視する]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォと偵察艦イワン・フルスは黒海へ進入したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する]


その後も黒海でのみ活動していた「イワン・フルス」でしたが、2019年11月28日にセヴァストーポリを出航し、11月30日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭偵察艦イワン・フルスは地中海へ入った]

その後、「イワン・フルス」スエズ運河を通過して紅海へ入り、アラビア海へ進出しました。

2020年1月9日、アラビア海で行動中の「イワン・フルス」は、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ファラガット」と異常接近しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはアラビア海でアメリカ海軍駆逐艦と異常接近した]


その後もインド洋地中海アメリカNATOの軍艦を監視していたようですが、4月21日には黒海へ入り、4月30日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはセヴァストーポリへ帰投した]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後の動向は明らかにされていませんが、度々黒海へ出航していたようです。
おそらくは、黒海で行動するNATO軍の艦艇を監視していたのでしょう。

2020年10月19日
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2020年11月16日
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2020年11月19日
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2021年1月初頭から浮きドックへ入渠し、2月下旬までに出渠しました。
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2021年3月30日、ボスポラス海峡を南下し、その後にダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスは地中海へ向かった]

2021年4月10日には紅海沿岸のポートスーダンへ寄港しました。
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【『Asian OSINT』の2021年4月11日のツイート】

2021年8月30日にボスポラス海峡を北上し、その後セヴァストーポリへ帰投しました。
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以後は黒海で行動しています。
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2023年5月24日、ボスポラス海峡の北東140キロメートルの海域で行動していた「イワン・フルス」は、ウクライナ軍の3隻の小型無人艇の攻撃を受けましたが、撃退に成功しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスはボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退した]

しかしウクライナ側は、「イワン・フルス」小型無人艇の攻撃により大破し、修理には少なくとも6ヶ月掛かり、浸水の危険が有るなどというフェイクニュースを流布しました。
『クリミアニュース』より
2023年5月26日12時55分配信
【フェイク:ロシアの偵察艦イワン・フルスは無人機による攻撃の後に深刻な損傷を受けた】
しかも、2000年10月のアメリカ駆逐艦襲撃事件の際に損傷した「コール」の写真を、「ウクライナ軍の無人艇の攻撃で損傷したロシアの偵察艦イワン・フルス」などと偽って拡散させるという悪質さです。
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5月26日午前、「イワン・フルス」セヴァストーポリへ無事帰投しました。
当然ながら船体には損傷は全く無く、ウクライナ側のフェイクニュースがバレただけという結末に終わりました。

クリル群島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)のロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は交替した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年5月26日配信
【ロシア軍はクリル諸島のマトゥア島の「バスチオン」要員のローテーションを実施した】
モスクワ、5月26日、インテルファクス-AVN

ロシア太平洋艦隊は、マトゥア島(クリル諸島)で当直に就いているミサイル複合体「バスチオン」要員のローテーションを実施した。

部隊及び装備の計画ローテーションは、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」により支援されたと太平洋艦隊広報サービスは金曜日に発表した。
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「島への当直交代員の輸送活動中、大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは太平洋艦隊のミサイル連合部隊の軍用装備と要員を送り届け、その後、艦上へ戦闘当直を完了した軍用装備と将兵が乗船しました」
艦隊は声明で述べた。

太平洋艦隊によると、沿岸ミサイル複合体「バスチオン」大隊は、2021年12月1日にマトゥア島の隣接海域と海峡ゾーンを監視する24時間当直へ就き始めた。

「太平洋艦隊の沿岸ミサイル複合体バスチオンの要員は、何度も演習や艦隊の抜き打ち査察へ参加し、海上目標への実際のミサイル射撃を成功裏に実施しました」
声明では、こう指摘された。

(2022年)9月6日、マトゥア「バスチオン」は、戦略演習『ヴォストーク-2022』の最中に有翼ミサイル「オーニクス」の発射を実行したとロシア連邦国防省は伝えた。

複合体「バスチオン」(科学生産合同『機械製造』、コーポレーション『戦術ミサイル兵器』)は、海岸を防護し、様々なクラス及びタイプの水上艦の撃破の為に意図されている。
この複合体ロシア海軍の全ての艦隊へ配備されている。

太平洋艦隊公式新聞『戦闘当直』は、2016年秋にクリル諸島イトゥルプ(択捉)島クナシル(国後)島沿岸対艦ミサイル複合体「バスチオン」「バル」が配置されたと報じた。

2020年12月1日、ロシア連邦国防省は、長距離対空防衛システムS-300V4(コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』)がクリル諸島で戦闘当直へ入ったと発表した。

日本は、1855年の貿易及び国境に関する条約を根拠に、クリル諸島南方の4島、イトゥルプ島、クナシル島、シコタン島、ハボマイ島の領有権を主張している。
モスクワの立場は、南クリル諸島第2次世界大戦後にソヴィエト社会主義共和国連邦へ加わり、国際的な法的枠組みを持つロシアの主権には疑いの余地が無いというものである。




沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。

ロシア海軍では、2009年から黒海艦隊第11独立沿岸ロケット-砲旅団への配備が始まり、現在は北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊にも配備されています。

[北方艦隊]
第536独立沿岸ロケット-砲旅団(スネシュノゴルスク、コテリヌイ島)

[太平洋艦隊]
第72独立沿岸ロケット旅団(沿海地方スモリャノヴォ)
第520独立沿岸ロケット-砲旅団(ペトロパヴロフスク・カムチャツキーイトゥルプ島マトゥア島パラムシル島)

[黒海艦隊]
第15独立沿岸ロケット旅団(セヴァストーポリ)
第11独立沿岸ロケット-砲旅団(クラスノダール地方ウタシュ)

[バルト艦隊]
第25独立沿岸ロケット旅団(カリーニングラード州ドンスコエ)
第55独立沿岸ロケット大隊(クロンシュタット)


黒海艦隊「バスチオン」部隊はシリアにも派遣されており、2016年11月15日にはシリア領内テロリスト施設を攻撃しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

2022年2月下旬に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』でも、何度か「バスチオン」ウクライナの地上目標へ使用されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の沿岸ミサイル部隊はウクライナ軍の70の各施設を攻撃した]


太平洋艦隊への「バスチオン」配備は2016年から始まり、同年3月初頭、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する第72沿岸ロケット旅団へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した]

2016年11月下旬には、クリル諸島南部のイトゥルプ島(択捉島)「バスチオン」が配備されました。
配備された部隊は、第520独立沿岸ロケット-砲旅団所属の第574独立沿岸ロケット砲大隊です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]

2017年2月、ロシア太平洋艦隊原潜基地と、更には第520独立沿岸ロケット-砲旅団司令部が在るカムチャツカ半島にも「バスチオン」の配備が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

2019年3月、新たな「バスチオン」カムチャツカ半島へ到着しました。
[カムチャツカ半島へロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊の新たな超音速対艦ミサイル"バスチオン"が到着した]
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年初頭にカムチャツカ半島へ新型地対艦ミサイルを配備した]

2021年12月初頭、クリル諸島マトゥア島にも「バスチオン」が配備されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

マトゥア島「バスチオン」は、2022年9月初頭に実施されたロシア連邦軍東方軍管区戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』の最中の9月6日に初めて超音速対艦ミサイルを発射しました。

[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は戦略演習『ヴォストーク-2022』で超音速対艦ミサイルを発射した]

2022年12月初頭にはクリル諸島北部のパラムシル島(幌筵島)「バスチオン」が配備されました。
[クリル群島(千島列島)のパラムシル島(幌筵島)へロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」が配備された]

「バスチオン」(超音速対艦ミサイル「オーニクス」)の射程は300km以上であり、この配置でクリル群島は殆ど全て「バスチオン」の射程内に入りました。
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2023年5月26日、マトゥア島「バスチオン」部隊の将兵は交替しました。
ローテーションでカムチャツカ半島「バスチオン」部隊の将兵がマトゥア島へ派遣されているようです。

ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の支援を受けピョートル大帝湾で多機能レーダーの試験を実施した

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『世界兵器貿易分析センター』より
2023年5月25日14時50分配信
【太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はコルベット「リェーズキー」の工場航行試験実施を支援する】
世界兵器貿易分析センター、5月25日

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太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、太平洋艦隊の為に建造されたコルベット「リェーズキー」のピョートル大帝湾での多機能電波位置測定(レーダー)複合体の点検の実施を支援した。

海上への出航中、コルベット「リェーズキー」の試運転チームは乗組員と共に、艦載電波位置測定(レーダー)複合体の試験を成功裏に実施した。

コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」との訓練への取り組みを開始する前日、コルベット「リェーズキー」の乗組員は多機能電波位置測定複合体の調整、更には構造物の較正を仕上げた。

更に、戦闘訓練海上射爆場の1つで、コルベット「リェーズキー」の乗組員は、練習砲射撃を実行する汎用砲装置A-190の強度試験を実施した。

これらに加え、試運転チームは、水中音響ステーション(ソナー)「ミノタヴル-M」及び水中音響複合体「ザーリャ-2」の試験を実施した。

以前、太平洋艦隊海上航空隊Ka-27PS及びKa-27PLの乗員は、ピョートル大帝湾コルベットの甲板試験を実施し、その間に電波技術兵装、通信システム及び航空管制システムを点検する為に数回の艦の上空飛行を行なった。

[参照]
コルベット「リェーズキー」
は、プロジェクト20380多目的警備艦(コルベット)シリーズの4隻目である。
それは『アムール造船工場』で2016年に起工された。
2021年10月末、『アムール造船工場』の試運転基盤での艤装と追加装備の為、輸送ドック「ゼーヤ」ウラジオストクへ送り届けられたと東方軍管区広報サービスは発表した。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。

5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】

10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。
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2021年11月上旬、ウラジオストク『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]

当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]

「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]

4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

その後も工場航行試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている]

12月中旬には兵装の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で砲撃試験を実施した]

12月25日から最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

2023年1月27日には艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦試験を実施した]

1月31日までに対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了した]

5月17日にも艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は再びピョートル大帝湾でヘリコプターの発着艦試験を実施した]

5月25日には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2020年12月25日就役)が協力してピョートル大帝湾多機能レーダー「ザスロン」の試験を行ないました。

「ザスロン」は、太平洋艦隊向けの20380コルベットの3隻目「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」から装備されており(1隻目と2隻目は「フルケ-2」)、この為に同艦が同じレーダーを装備する「リェーズキー」の試験に協力したようです。


国家試験が終われば、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2023年7月末に予定されています。
[最新鋭コルベット「リェーズキー」は2023年7月末にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する]
7月30日が『ロシア海軍の日』なので、その少し前頃になるようです。

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」はバルト海で対潜/対魚雷複合体(短魚雷)パケートを発射した

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月25日22時27分配信
【コルベット「ボイキー」は対潜複合体「パケート」の射撃を実行した】

仮想敵潜水艦の破壊への取り組みは、バルト艦隊コルベット「ボイキー」乗組員によりバルト海エリアで実施された。
5月25日に西方軍管区広報サービスはロシア国防省公式インターネットポータルで発表した。

バルト艦隊の海上射爆場における計画演習の枠組みで、コルベットの乗組員は対潜兵器を使用して潜水艦を捜索、探知する行動へ取り組んだ。
「敵」潜水艦として、現在海上で任務を遂行している潜水艦「ウファ」が役割を演じた。
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演習計画に沿って、潜水艦の乗組員には、最大限隠密裏に魚雷攻撃距離までコルベットへ接近し、兵器を使用する任務が与えられた。
コルベットの乗組員は、潜水艦の捜索、分類、追跡活動を実施し、その後、実地射撃の実行による小型対潜複合体「パケート」の助力で目標を破壊した。


対潜複合体「パケート」は、艦の近距離ゾーンで潜水艦及び魚雷の破壊の為に意図されている。
複合体には、管制システム、特殊目標指示水中音響ステーション(ソナー)、発射装置、そして熱機関の対潜及び対魚雷ヴァージョンの小型魚雷自体が含まれる。

艦の水中音響複合体及びステーションからのデータを使用し、「パケート」は自律的に、或いは艦の対潜及び対魚雷防護回路の一部として、自動或いは自動モードで目標指示の選択、探知、分類、艦を攻撃する魚雷の動きの数値の決定を保障する。




プロジェクト20380コルベットの3番艦「ボイキー」(532)は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水し、2013年5月16日に就役、バルト艦隊へ編入されました。
[コルベット「ボイキー」はロシア海軍へ就役した]

就役以来バルト海でのみ行動していた「ボイキー」でしたが、2016年6月、同型艦「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)と共に初めて北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2016年10月には同型艦「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と共に北大西洋へ進出しました。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年4月にも北大西洋へ進出しました。

(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

2017年6月には同型艦「ステレグーシチー」(550、2008年2月27日就役)と共に北海へ進出しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

2017年7月下旬にはバルト海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』第1段階へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

2017年10月14日から2018年1月14日まで、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共に地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
ただし「ボイキー」地中海東部までしか進出しませんでした。


[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]

2018年6月中旬、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年8月初頭にはバルト海北方艦隊及び黒海艦隊の艦と合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2019年1月下旬にはバルト海へ入ったアメリカ合衆国海軍駆逐艦を追尾しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ボイキー"は、バルト海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦グレーヴリーとポーターを監視する]

2019年6月9日から21日までバルト海で実施されたNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の軍艦はバルト海のNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視する]

2019年6月25日、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年7月28日の『ロシア海軍の日』にはカリーニングラード州バルチースクで行なわれた観艦式へ参加しました。


2019年8月にはバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年8月末には同型艦「ステレグーシチー」、「ストイーキー」と共にバルト海の演習へ参加しました。

2019年9月末には同型艦が4隻揃ってバルト海の演習へ参加しました。

2020年3月初頭にバルト海で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年3月下旬、「ボイキー」は、大型揚陸艦「ミンスク」、「カリーニングラード」と共に北海へ進出し、対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦2隻は北海で演習を行なった]

その後、「ボイキー」は単独で英仏海峡海域まで進出し、この間、北方艦隊最新鋭給油船「アカデミック・パシン」(2020年1月21日就役)から補給を受けました。
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4月30日、「ボイキー」英仏海峡を北上しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"は英仏海峡を通過した]

「ボイキー」は、シェルブール造船所で建造されたフランス海軍最新鋭原子力潜水艦「シュフラン」(2007年12月19日起工、2019年7月12日進水、2020年4月27日洋上試験開始)の情報収集を行なっていたようです。
[ロシア海軍はフランス海軍最新鋭原潜の情報を収集していた?]

2020年8月初頭のロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、8月8日には北海へ進出して模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

その後にバルト海へ戻り、対潜戦闘訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット3隻はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年11月下旬に北海へ進出し、12月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]

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2021年2月中旬、大型揚陸艦「ミンスク」、「カリーニングラード」、「コロリョーフ」と共にバルチースクを出航し、バルト海を出て北海へ進出し、3月20日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦3隻とコルベット"ボイキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出た]

その後、「ミンスク」共にバルト海へ戻り、3月30日には砲撃訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2021年4月3日に母港バルチースクへ帰投しました。
[英本土付近へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルチースクへ帰投した]

2021年6月にバルト海で実施されたNATO諸国海軍合同演習『BALTOPS』を監視しました。
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その後は定期修理を行なっていました。

2023年春に定期修理を終えて復帰し、5月3日にはバルト海対艦ミサイル「ウラン」の模擬発射訓練などの演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」はバルト海で対艦ミサイルの模擬発射訓練を実施した]

5月11日に艦載ヘリコプターKa-27の発着艦訓練を行ない、翌12日には実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」はバルト海で艦載ヘリコプターの発着艦訓練と実弾射撃訓練を実施した]

2023年5月23日に同型艦「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」と共にバルト海へ出航し、対潜演習を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」はバルト海で対潜演習を開始した]

5月24日には、プロジェクト1331M小型対潜艦「ウレンゴイ」(304、1987年3月24日就役)と共に対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」と小型対潜艦ウレンゴイはバルト海で太平洋艦隊の潜水艦ウファを相手に対潜戦闘演習を実施した]

5月25日には対潜/対魚雷複合体(短魚雷)「パケート」を発射しました。

ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦セルプホフはバルト海で実弾射撃演習を実施した

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月25日22時42分配信
【バルト艦隊のロケット艦はバルト海で砲撃任務へ取り組んだ】

仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退し、海上及び沿岸の目標へミサイルと砲による打撃を与える任務を、バルト艦隊バルチースク海軍基地小型ロケット艦「セルプホフ」乗組員は遂行した。
5月25日に西方軍管区広報サービスはロシア国防省公式インターネットポータルで発表した。

訓練は、錬成任務K-2の要素への取り組みの枠組みで実行された。
砲射撃の実施中、全ての安全の基準及び要件は厳密に遵守された。
戦闘訓練実施中の安全の保障は、バルト艦隊水上艦及び支援船により行なわれた。

艦の乗組員は、艦載砲複合体A-190及びAK630-M2から、模擬空中目標と特殊照明弾へ実地射撃を行なった。
目標は、タラン岬152mm師団自走砲「アカーツィヤ」により設定された。
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軍事船員は更に、仮想敵戦闘艦を模した海上盾船への砲射撃を行なった。
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艦のミサイル-砲撃戦闘班の専門家は、電子ミサイル発射により、海上及び沿岸の目標へ大規模ミサイル打撃を与える課題へ取り組んだ。
目標は、かなり離れた距離に在った。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の5番艦「セルプホフ」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で2013年1月25日に起工され、2015年4月3日に進水、2015年12月12日に同型艦「ゼリョヌイ・ドル」と共に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年2月8日から12日まで行なわれたロシア南方軍管区(黒海艦隊を含む)の抜き打ち演習では、上陸部隊の支援砲撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリミア半島で上陸演習を行なった]

2016年3月30日にセヴァストーポリを出航して地中海東部へ向かい、 7月24日に帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦セルプホフは地中海東部へ向かった]

2016年7月31日にセヴァストーポリで行なわれた「ロシア海軍の日」観艦式へ参加しました。



8月11日、地中海東部で演習を行なう為、同型艦「ゼリョヌイ・ドル」と共にセヴァストーポリを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは射撃演習の為に地中海東部へ向かった]
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8月12日にはボスポラス海峡を南下しました。
【alper böler氏のツイート:2016年8月12日13時13分】
ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M級ミサイルコルベットの602ゼリョヌイ・ドルと603セルプホフはボスポラス海峡を南下した。

8月15日までに地中海東部(シリア沖)へ到着し、演習が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは地中海東部で演習を開始した]

8月19日、2隻の小型ロケット艦シリア領内のテロ組織「アル=ヌスラ戦線」の施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]


それから約1ヶ月後の9月17日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリア沖から帰投した]


そして10月4日、同型艦「ゼリョヌイ・ドル」と共に再びセヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。

翌10月5日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは再び地中海東部へ向かった]

その後、2隻の小型ロケット艦は進路を西へ取り、10月9日にマルタ島ヴァレッタ港へ入港しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは地中海中部のマルタ島を訪れた]

10月16日には北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。


その後、ジブラルタル海峡を通過し、ヨーロッパ大陸沿いに北上し、バルト海へ入り、10月28日にはバルト艦隊基地バルチースクへ到着しました。
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そして2隻はバルト艦隊へ転属し、バルチースク海軍基地第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ編入されました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドル&セルプホフ近影]

その後はバルチースクに駐留し、バルト海で行動しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の巡航ミサイル「カリブル」搭載小型ロケット艦5隻はバルト海で戦闘演習を実施する]


2023年5月12日には同型艦「ゼリョヌイ・ドル」と共にバルト海で戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはバルト海で戦闘演習を実施した]

5月25日にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習『クムジャ-2023』を実施した


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年5月25日6時38分配信
【バレンツ海で航空隊、水上部隊及び潜水部隊の連携へ取り組む演習『クムジャ-2023』が実施された】

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」小型ロケット艦補助支援船駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」で構成される艦船支隊バレンツ海へ向かった。
そこには北方艦隊の海上射爆場が在り、大規模演習『クムジャ-2023』が実施された。
その様子を『ズヴェズダー』特派員エレーナ・シヴォネンが見守った。

20年以上に渡り毎年行われている演習の目的は、水上部隊、潜水艦部隊、そして航空隊の連携への取り組みである。
この海上への出航は、北方艦隊将兵にとってだけでは無く、ゲストであるロシア連邦軍参謀本部アカデミーの学生にとっても重要であった。
駆逐艦には、乗組員よりも多くの人々が集まった。
彼らは信号艦橋から演習を注意深く観察した。

提督に加え、多くの将軍や大佐も居た。
その中にはロシア連邦軍参謀本部アカデミーの学生、セルゲイ・ブルンドゥコフも含まれている。
同時に、彼は北方艦隊において、人生で初めて艦へ乗った。

「北方艦隊の大規模演習は、我々の海軍の海軍力が存在する場所がある事を示しています」
彼は語った。

航路の安全は掃海艦により保障された。
彼らはケーブル3本の距離で支隊の前を進み、機雷を捜索した。
しかし、ゲストの注意は全て空へ向けられていた:ヘリコプターは海上でホバリングした。
それは水中音響(ソナー)システムのケーブルを投下し、潜水艦を探知する為に水柱を「探った」と言えるかもしれない。

「これらの実地行動は、戦闘行動や平時の両方における現代の状況における艦隊の部隊の能力を示しています」
北方艦隊
ロケット艦師団副司令官アナトリー・コズロフは説明した。

彼は、多くの人が戦闘艦の本格的な行動を初めて見たと付け加え、更に同意した。
「これは興味深く、ある種の疑問が生じ、特定のテーマについて議論が盛り上がっています」

最も壮観な段階は対空防衛である。
艦の乗組員は射撃の準備が整っていると報告した。
目標は500メートルで、信号ロケットを模したものである。
初めて乗る人には、音が大きいと警告される。
砲火が開かれた。
射撃は大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」により開始された。

「この複合体は、空中目標のみならず、更には海上及び沿岸目標への射撃にも使用されます。
20キロメートル以上離れた敵へ毎分90発の発射速度で射撃が出来ます」
特派員エレナ・シヴォネン
は話した。

俯瞰で見ると、演習は更にカラフルに見えた。
飛行士は空中から捜索し、仮想海上遭難者を速やかに発見し、救助した。

『ズヴェズダー』特派員は、司令部が演習は成功裏に実施されたと評価した事を指摘した。
軍事アカデミーの学生は海軍の編合部隊及び連合部隊の戦闘能力について、より多くの知識を得て、北方艦隊将兵は夏季訓練期間が始まる前にその経験を上乗せした。



北方艦隊演習『クムジャ-2023』は、2023年5月19日~20日にバレンツ海で実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜演習を実施した]

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」と小型対潜艦ウレンゴイはバルト海で太平洋艦隊の潜水艦ウファを相手に対潜戦闘演習を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年5月25日8時6分配信
【バルト艦隊のコルベットと小型対潜艦は太平洋艦隊の潜水艦を「狩った」】

バルト艦隊の海上射爆場で、コルベット「ボイキー」と小型対潜艦「ウレンゴイ」は、対潜兵器複合体を用いた仮想敵潜水艦の捜索、探知、破壊の課題へ取り組んだ。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、敵潜水艦の役割は、『アドミラルティ造船所』が太平洋艦隊の為に建造したディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」が演じた。

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軍当局が話したように、潜水艦の捜索には、バルト艦隊海上航空隊対潜ヘリコプターKa-27PLが参加した。

演習の枠組みで艦は目標を成功裏に分類し、対潜兵器の助力により仮想破壊した。
小型対潜艦「ウレンゴイ」の乗組員は、指定座標への対潜深海爆雷の一斉射撃を行なった。

艦は更に潜水艦に対して魚雷兵器を成功裏に使用し、潜水艦魚雷攻撃の撃退と報復打撃へ取り組んだ。

対潜行動に加え、小型対潜艦コルベットの乗組員は、合同操艦、電波電子妨害の設定訓練の任務を遂行し、敵空中攻撃手段を撃退する演習、そして更に放射線・化学・生物防護及びダメージコントロールの艦内訓練を実施した。

「ボイキー」は、バルト艦隊の為に『北方造船所』が建造した第3のプロジェクト20380コルベットである。
2013年に就役した。
このタイプの艦の全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190大口径機関砲及び擲弾発射機である。

「ウレンゴイ」プロジェクト1331M小型対潜艦であり、1980年代後半にドイツ民主共和国の都市で建造された。
巡視勤務へ就き、水域を保護し、潜水艦との戦闘の為に意図されている。
小型対潜艦の排水量は935トン、船体の長さは75.2 メートル、幅9.78メートル。
24.5ノットまでの速力を発揮し、航続距離は2200海里。
乗組員80名。
兵装には、76mmAK-176砲装置30mm砲AK-630噴射推進爆撃装置RBU-6000533mm魚雷発射管、そして更に高射ミサイル複合体「ストレラ-3」及び「イグラ-1」が含まれる。



バルト艦隊20380コルベット3隻(「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」)は、2023年5月23日からバルト海で対潜演習を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」はバルト海で対潜演習を開始した]

5月24日には、「ボイキー」(532)とプロジェクト1331M小型対潜艦「ウレンゴイ」(304、1987年3月24日就役)が対潜戦闘演習を行ないました。

「敵役」は、昨年(2022年)11月16日に就役した太平洋艦隊向けの06363潜水艦「ウファ」が務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で潜航訓練を実施した]

セヴァストーポリの北方でウクライナ軍の無人機が撃墜された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年月日時分配信
【セヴァストーポリで無人機の攻撃が撃退された】
シンフェローポリ、5月25日-ロシア通信社ノーボスチ

セヴァストーポリ無人機の攻撃が撃退され、その内の2機は撃墜され、他は無力化された。
同市知事ミハイル・ラズヴォジャエフテレグラムチャンネルで伝えた。
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「早朝に我々の軍はセヴァストーポリへの次の無人機の攻撃を撃退しました。
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カチャ地区で黒海艦隊の部隊は射撃兵器(小火器)で2機の無人飛行装置を撃墜し、更に数機の無人機は電波電子戦闘手段により無力化され、墜落しました」
ラズヴォジャエフ
は投稿した。

彼によると、市内の如何なる施設にも損害はない。

全ての職員は引き続き状況を監視していると市のトップは締め括った。

同市の道路交通インフラ開発局によると、セヴァストーポリ湾では小艇の移動は出来るが、フェリー航路は運航されてない。



2022年2月24日にウクライナ特殊軍事作戦が始まって以来、セヴァストーポリには何度もウクライナ軍無人機が侵入し、撃墜されています。

1度目は3月26日でした。
[セヴァストーポリへ接近したウクライナの無人機が撃墜された]

4月12日には黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」クリミア半島西方沖でウクライナ軍無人機「バイラクタル」を撃墜しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はウクライナ軍の無人機バイラクタルを高射ミサイル「シチーリ-1」で撃墜した]

8月20日は黒海艦隊本部の建物が攻撃されました。
[ロシア黒海艦隊本部は無人機の攻撃を受けた]

8月23日にも無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖で無人機が撃墜された]

9月21日にはセヴァストーポリ近郊で水中無人機が破壊されました。
[セヴァストーポリ付近で水中無人機が破壊された]

10月29日には大規模な無人機攻撃が行なわれ、海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」が軽微な損傷を受けました。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ湾でウクライナ軍の無人機を撃墜した]
[セヴァストーポリ湾でロシア海軍黒海艦隊の掃海艦及び民間船がウクライナ軍無人機の攻撃を受けた]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはセヴァストーポリへ侵入したウクライナのドローンを破壊した]

なお、日本では、この10月29日の無人機攻撃により黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」が大破したなどと信じている人が多いようですが、現地からの情報により無傷である事が確認されています。
(つまりデマ)

【ZOKA氏の2022年10月30日午後9時23分のツイート】
【AZ氏の2022年11月1日午前6時29分のツイート】
【Lorena氏の2022年11月1日午前6時31分のツイート】

10月31日の「アドミラル・マカロフ」
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10月31日の「アドミラル・エッセン」
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11月1日と11月8日にもセヴァストーポリ近郊で無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ上空でウクライナ軍の無人機が撃墜された]

11月22日夜、セヴァストーポリ東方のバラクラバ火力発電所付近でウクライナ軍の2機の無人機が、セヴァストーポリ近辺で3機の無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ付近でウクライナ軍の5機の無人機が撃墜された]

11月23日には黒海(クリミア半島西方)のガス田近くとセヴァストーポリ近郊でウクライナ軍の5機の無人機が撃墜されました。
[黒海のガス田及びセヴァストーポリの近くでウクライナ軍の5機の無人機が撃墜された]

12月6日夜にはセヴァストーポリ沖の海上で2機の無人機が破壊されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が破壊された]

12月8日朝にはセヴァストーポリへ接近する無人機が、付近の海域で行動中のロシア黒海艦隊の艦により撃墜されました。
それ以上の詳細は明らかにされていませんが、セヴァストーポリ付近に居た艦が対空兵器(おそらくは対空ミサイル)で撃墜したようです。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦はセヴァストーポリ近海でウクライナ軍の無人機を撃墜した]

2023年1月2日にはセヴァストーポリへ接近する2機の無人機が海上で撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が撃墜された]

1月7日未明にもセヴァストーポリへ接近する2機の無人機が海上で撃墜されました。
『タス通信』より
2023年1月7日9時32分配信
【セヴァストーポリで対空防衛部隊は無人機を撃墜した】

1月16日には合計10機の無人機セヴァストーポリ沖で撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の10機の無人機が撃墜された]

2月16日には2機の無人機セヴァストーポリ沖で撃墜されました。
この他、クリミア半島の他の地域でも数機の無人機が撃墜されました。
[セヴァストーポリ沖でウクライナ軍の2機の無人機が撃墜された]

3月22日にはセヴァストーポリへ接近する3機の無人機が破壊されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はセヴァストーポリ港へ接近するウクライナ軍の水上無人機を破壊した]

この時、無人機を撃墜したのは、黒海艦隊の2人の女性軍人でした。
[ロシア海軍黒海艦隊の女性軍人はセヴァストーポリへ接近したウクライナ軍の無人機を撃墜した]

4月24日早朝、セヴァストーポリ港の外部泊地(ストリェリェーツ湾)でウクライナ軍水上無人機が破壊されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はセヴァストーポリ港の外でウクライナ軍の水上無人機を破壊した]

4月29日早朝、セヴァストーポリ港の外のコサック湾の燃料タンクがウクライナ軍無人機の攻撃により炎上しました。
[セヴァストーポリ市郊外の燃料タンクは無人機の攻撃により炎上した]
ただ、突入に成功したのは1機だけであり、他は撃墜されたようです。

なお、日本では勘違いしている人が多いようですが、4/29に炎上したのは「ロシア黒海艦隊」用の燃料タンクでは有りません。
(艦隊用の燃料タンクはセヴァストーポリ軍港の東側に在る)

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この「成功」に気を良くしたのか、ウクライナ軍は5月1日にセヴァストーポリの外部泊地(おそらくは4/24と同じストリェリェーツ湾)へ無人機攻撃を行ないましたが、流石に「二匹目のドジョウ」とは行かなかったようで、撃墜されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はセヴァストーポリ外部泊地でウクライナ軍の無人機を撃墜した]

5月7日にはウクライナ軍の3機の無人機セヴァストーポリ周辺で撃墜されました。
[セヴァストーポリ周辺でウクライナ軍の無人機が撃墜された]

5月25日早朝、セヴァストーポリの北方のカチャ(黒海艦隊航空隊飛行場がある)でウクライナ軍無人機が撃墜されました。

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はコラ半島およびバレンツ海上空で戦闘演習を実施した

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『Aviation EXplorer』より
2023年5月24日配信
【北方艦隊の戦闘機の飛行乗員は北極圏空域で戦闘演習へ取り組んだ】
2023年5月24日、AEX.RU

北方艦隊航空・防空軍艦上戦闘機航空連隊の戦闘機飛行士は、北極圏空域で複合訓練へ取り組んだ。
ロシア国防省北方艦隊広報サービスは発表した。

計画訓練の枠組みにおける飛行中、戦闘機Su-30SMの飛行乗員は、ペアで地上及び海上の物体へ仮想集団打撃を与える戦闘機動の要素へ取り組んだ。
この訓練の目的は、様々な方向から敵の目標へ打撃を与える事を保障する機動を行なう乗員の技量の強化に在った。

更にSu-33の飛行士は中高度及び高高度での飛行を行ない、その間に攻撃的及び防御的な戦闘機動を用いた高機動目標との空中戦闘の技量に磨きを掛けた。

戦闘動作の要素を含む訓練の実施に加え、艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、超低高度で複雑な操縦術を用いたペアでのコントロール飛行を実施した。

この飛行交代勤務中、10回以上の離陸が行なわれた。




ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は20機程度です。
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Su-33は寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されます。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]

Su-33の母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月15日から2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織への空爆を行ない、Su-33も参加しました。


[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]

元々は空対空専門のSu-33でしたが、シリア遠征へ出発する前に、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24-33が装備されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33を含む「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。

[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

なお、2016年12月末には2機の多用途複座戦闘機Su-30SM第279独立艦上戦闘機航空連隊へ配備されました。
[ロシア海軍北方艦隊は2機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した]


「アドミラル・クズネツォフ」シリアから帰投後に近代化改装を開始し、Su-33は普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留し、1年に1度はクリミア半島サキ飛行場へ派遣され、発着艦訓練施設ニートカで訓練を行なっています。
(2022年以降は実施せず)
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2021年8月中旬、第279独立艦上戦闘機航空連隊Su-33サキ飛行場へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33のパイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカでの訓練を開始した]

Su-33の飛行訓練は2021年9月末に完了し、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33、クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカで発着艦訓練完了(2021年9月末)]

2022年以降はバレンツ海コラ半島で訓練を行なっています。

ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスはボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退した

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『ユーラシアダイアリー』より
2023年5月24日10時6分配信
【正体不明の無人機がボスポラス海峡でロシアの最新偵察艦「イワン・フルス」を攻撃した】

本日未明、ロシアのプロジェクト18280偵察艦「イワン・フルス」は、ボスポラス海峡付近を通行中、3機の海上無人機に攻撃された。
つい今しがたロシアの権威あるテレビ局『ルイバリ』(漁師)は伝えた


無人機による攻撃は、ボスポラス海峡の北方40海里を通行した後、5時30分(モスクワ時間)に発生した。
攻撃は成功裏に撃退された。
最初の報告によると、艦に損傷は無かった。

「イワン・フルス」プロジェクト18280通信船(偵察艦)の最初の生産艦である。
ロシア連邦黒海艦隊の一員である。
通信及び艦隊統制の提供、電波偵察及び電波電子戦闘の実施、アメリカ対ミサイル防衛システムのコンポーネントの追跡などの課題を解決する。
艦の機器は、幅広い周波数の無線信号を探知し、その発信源の位置の特定を可能にする。



『タス通信』より
2023年5月24日22時52分配信
【国防省は軍艦「イワン・フルス」へのウクライナ無人機の攻撃について発表した】
モスクワ、5月24日/タス通信

ロシア連邦海軍軍艦「イワン・フルス」の乗組員は、トルコの排他的経済水域のボスポラス海峡付近で水上無人機の攻撃を成功裏に撃退した。
水曜日、ロシア連邦国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ中将は発表した。

「2022年9月26日の"ノルド・ストリーム-1"及び"ノルド・ストリーム-2"へのテロ攻撃の後、ロシア連邦軍は、このような施設を防護する為の措置を講じております。
そして、それは無駄では有りませんでした。
本日(5月24日)5時30分、ウクライナ軍は、トルコ共和国の排他的経済水域内にあるガスパイプライン"トルコストリーム"及び"ブルーストリーム"の運用の安全を保障する任務を遂行していた黒海艦隊の軍艦イワン・フルスへ3隻の無人高速艇による攻撃を試みましたが、失敗しました」
コナシェンコフ
は語った。
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「敵の全ての艇は、ボスポラス海峡の北東140キロメートルに居たロシア艦の標準兵装による射撃により破壊されました」
彼は話し、「イワン・フルス」は引き続き割り当てられた任務を遂行すると付け加えた。

中型偵察艦「イワン・フルス」は、プロジェクト18280の下でサンクトペテルブルク造船工場『北方造船所』で建造された。
艦名は、ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍参謀部情報管理総局長イワン・クジミチ・フルスに敬意を表して命名された。
プロジェクトの最初の生産艦となった。
2018年6月に黒海艦隊へ加入した。

プロジェクト18280艦の主な任務は、通信及び艦隊統制の提供、電波偵察及び電波電子戦闘の実施、他国の対ミサイル防衛システムの追跡である。
「イワン・フルス」は、2019年4月には黒海エリアへ進入したアメリカ合衆国駆逐艦「ロス」の行動を監視した。



プロジェクト18280中型偵察艦の2番艦「イワン・フルス」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

起工から3年半後の2017年5月16日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新世代偵察艦イワン・フルスはサンクトペテルブルクで進水した]

「イワン・フルス」は2017年5月末から造船所の岸壁で係留試験を開始し、2018年2月7日に工場航行試験へと出発しました。

[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは洋上試験を開始した]

それから2ヶ月以上経った4月20日の時点で、工場航行試験は80パーセントが完了していました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスはバルト海で洋上試験を行なっている]

「イワン・フルス」は4月27日までにサンクトペテルブルク『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは工場航行試験を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

その後、5月中旬から最終試験となる国家受領試験が始まり、6月18日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは全ての試験を完了した]

そして6月25日、「イワン・フルス」は、『北方造船所』で正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]

「イワン・フルス」は、2017年4月27日にトルコ沖で民間船と衝突して沈没した偵察艦「リマン」の代わりとして、黒海艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦リマンはイスタンブール沖で民間船と衝突し沈没した]

「イワン・フルス」は就役後も暫くはバルト海に留まっていましたが、2018年12月末に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ回航されました。
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2019年初頭からは、黒海へ進入するアメリカ海軍の軍艦の監視任務に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスと哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海へ進入したNATOのフリゲートを監視する]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォと偵察艦イワン・フルスは黒海へ進入したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する]


その後も黒海でのみ活動していた「イワン・フルス」でしたが、2019年11月28日にセヴァストーポリを出航し、11月30日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭偵察艦イワン・フルスは地中海へ入った]

その後、「イワン・フルス」スエズ運河を通過して紅海へ入り、アラビア海へ進出しました。

2020年1月9日、アラビア海で行動中の「イワン・フルス」は、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ファラガット」と異常接近しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはアラビア海でアメリカ海軍駆逐艦と異常接近した]


その後もインド洋地中海アメリカNATOの軍艦を監視していたようですが、4月21日には黒海へ入り、4月30日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはセヴァストーポリへ帰投した]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後の動向は明らかにされていませんが、度々黒海へ出航していたようです。
おそらくは、黒海で行動するNATO軍の艦艇を監視していたのでしょう。

2020年10月19日
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2020年11月16日
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2020年11月19日
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2021年1月初頭から浮きドックへ入渠し、2月下旬までに出渠しました。
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2021年3月30日、ボスポラス海峡を南下し、その後にダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスは地中海へ向かった]

2021年4月10日には紅海沿岸のポートスーダンへ寄港しました。
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【『Asian OSINT』の2021年4月11日のツイート】

2021年8月30日にボスポラス海峡を北上し、その後セヴァストーポリへ帰投しました。
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以後は黒海で行動しています。
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2023年5月24日、ボスポラス海峡の北東140キロメートルの海域で行動していた「イワン・フルス」は、ウクライナ軍の3隻の小型無人艇の攻撃を受けましたが、撃退に成功しました。

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」はマラッカ海峡へ入った

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『インテルファクス極東ニュース』より
2023年5月24日8時27分配信
【太平洋艦隊のコルベットはシンガポール海峡を越えた】
ウラジオストク、5月24日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊コルベット「グロームキー」シンガポール海峡を越え、乗組員は船舶移動集中海域を通行する訓練を実施し、マラッカ海峡海域へ入った。
水曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。
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「コルベット"グロムキー"は狭い場所を通行する前に戦闘準備態勢を強化する措置を講じ、その後、船員は戦闘監視に従事しました。
訓練中に要員は、船舶航行が集中するレベルの狭い場所を通行する際の操艦の安全を保障する為の行動へ取り組みました」

声明では、こう述べられた。

マラッカ海峡コルベットは、海上の破壊工作員の攻撃を撃退する訓練を実施した。
仮想敵の破壊工作部隊及び手段へ対抗する為、最上甲板には非常用の臨時監視所が設置された。

太平洋艦隊の遠海航海には、コルベット「グロームキー」のみならず、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、そして更に中型海洋給油船「ペチェンガ」も参加している。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目の「グロームキー」(335)は2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年4月1日から6月20日まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)も含め、20380コルベット3隻が揃って参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には20380コルベット3隻がピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年10月中旬に日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』には「グロームキー」及び同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」が参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

「グロームキー」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」などと共に、2021年12月末にフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」新型ミサイル(対潜ミサイル「オトヴェート」)発射試験の支援任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"のミサイル発射支援任務に従事した大型対潜艦アドミラル・トリブツ、コルベット・グロームキー、ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフはウラジオストクへ帰投した]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、太平洋艦隊20380コルベット3隻が揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」と同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は2022年8月中旬にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

一方、「グロームキー」は8月中旬に中国青島基地及び黄海で開催された国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加した後にウラジオストクへ帰投した]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、太平洋艦隊20380コルベットが揃ってウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

20380コルベット3隻は日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

11月3日には「ソヴェルシェーンヌイ」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共に、2023年12月下旬に東シナ海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加しました。
(12月19日出航、12月30日帰投)
[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


「ソヴェルシェーンヌイ」は2023年2月28日にピョートル大帝湾で対空・対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月6日にピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月24日に艦載ヘリコプターKa-27PSの新人パイロットの着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は艦載ヘリコプターの新人パイロットの着艦訓練を実施した]

「グロームキー」は2023年3月27日に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

4月13日には太平洋艦隊20380コルベット3隻が揃って出航し、日本海で演習を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で演習を開始した]

2023年4月中旬に行なわれたロシア太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)には20380コルベット3隻が揃って参加しました。
4月18日に「グロームキー」と3隻の小型対潜艦(このうち1隻は「コレーエツ」)が日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加するコルベットと小型対潜艦は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

一方、「ソヴェルシェーンヌイ」は同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にオホーツク海へ入り、4月21日には宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船は宗谷海峡を西進した]

4月22日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船はウラジオストクへ帰投した]


5月10日には「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」ピョートル大帝湾艦載ヘリコプターKa-27の着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はピョートル大帝湾でヘリコプターの着艦訓練を実施した]

その後、中型海洋給油船「ペチェンガ」と共に日本海を南下し、5月12日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入り、5月14日には与那国島西表島の間の海域を通過しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はアジア・太平洋地域への遠距離航海へ出発した]

その後、南シナ海へ移動し、5月16日には戦闘演習を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」は南シナ海で戦闘演習を実施した]

「グロームキー」は5月下旬にシンガポール海峡を通過し、5月24日にマラッカ海峡へ入りました。

ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2023年8月以降にカムチャツカ半島の基地へ向かう

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『タス通信』より
2023年5月24日9時37分配信
【「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は8月に太平洋艦隊への移動を行なうだろう】
モスクワ、5月24日/タス通信

プロジェクト955A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、8月に太平洋艦隊の恒久駐留場所への移動を行なう。
『タス通信』軍当局に近い情報筋より伝えられた。

「潜水艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは、8月に北方艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行ないます。
移動は水中位置を含め、北方海上航路(北極海)経由で行なわれます」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

1月に「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、セヴェロドヴィンスクから北方艦隊の一時駐留場所へ移動したと伝えられた。
通常、新たな潜水艦太平洋艦隊への移動は、夏に北方海上航路(北極海)経由で行なわれる。
既存の慣行によると、それは北方艦隊及び太平洋艦隊の担当ゾーンで艦船グループを同行して行なわれる。

[潜水艦について]
「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」
は、第4世代原子力艦・改善プロジェクト955A「ボレイ-A」(設計者~サンクトペテルブルク海洋工学中央設計局『ルビーン』)に属する。
プロジェクト955A水中ロケット艦の第2の生産艦である。
プロジェクトは根本的に新しい技術的解決策が実現され、機器は改善され、物理的フィールドの水準は低下し、安全性は向上し、輸入代替の複合作業が実行された。

潜水艦造船工場『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で2014年12月26日に起工され、2021年12月25日に船台から出渠した。
計画では、水中巡洋艦太平洋艦隊原子力潜水艦グループへ補充され、それを強化する。

現在までに造船所『セヴマシュ』は、プロジェクト「ボレイ」3隻及び「ボレイ-A」3隻の6隻の「戦略艦」海軍へ引き渡している。
プロジェクト「ボレイ-A」のトップ艦「クニャージ・ウラジーミル」は2020年6月12日にロシア連邦海軍へ引き渡された。
最初の生産ロケット艦「クニャージ・オレグ」は2021年12月21日に海軍へ引き渡された。

プロジェクト「ボレイ」/「ボレイ-A」戦略ロケット艦の主要兵器は、それぞれ16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」である。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)は、当初「クニャージ・スヴォーロフ」と命名される筈でした。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される]

2014年12月26日のセヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)での起工当日、艦名は「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)に変更されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]



艦名の由来となったアレクサンドル・スヴォーロフは18世紀のロシア帝国の将軍であり、クニャージ(公爵)の称号を授けられ、「大元帥」(ゲネラリーシムス)にまで昇進しています。
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これまでにスヴォーロフ将軍の名前が付けられたロシア/ソ連海軍の艦は2隻有りました。

戦隊装甲艦「クニャージ・スヴォーロフ」
(1904年8月27日就役、1905年5月27日戦没)
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巡洋艦「アレクサンドル・スヴォーロフ」
(1954年2月18日就役、1989年12月15日除籍)
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今回のK-553「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」で3代目になります。

2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]

2022年1月11日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事と洋上試験の準備が進められました。
[セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている]

2022年7月19日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は洋上試験(工場航行試験)を行なう為にセヴェロドヴィンスクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は退役しておらず、白海で新造原子力潜水艦の試験の支援任務に就いている]

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その後も洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)はバレンツ海で新造原子力潜水艦クラスノヤルスクとゲネラリーシムス・スヴォーロフの洋上試験の支援任務に就いている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を行なっている]

2022年10月から洋上試験の最終段階となる国家試験が始まり、11月3日には国家試験の総仕上げとして白海からカムチャツカ半島クラ射爆場への弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海からカムチャツカ半島への弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施した]

これで「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の洋上試験は全て終わりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を完了した]

2022年12月21日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」ロシア海軍へ納入されました。
[最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフはロシア海軍へ納入された]

2022年12月29日にセヴェロドヴィンスク聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催して正式にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフ、小型ロケット艦グラード、対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはロシア連海軍へ就役した]
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就役後もセヴェロドヴィンスクに留まっていましたが、2023年1月17日に出航し、北方艦隊の基地へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフはセヴェロドヴィンスクを出航し、北方艦隊基地へ向かった]

1月19日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、北方艦隊基地に暫く「仮住まい」して乗組員の慣熟訓練を行なった後、2023年8月以降にカムチャツカ半島太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ回航されます。

ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-1Bに対するスクランブル発進を実施した

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『タス通信』より
2023年5月24日2時42分配信
【Su-27はバルト海上空のアメリカ合衆国の戦略爆撃機2機の迎撃の為に離陸した】
モスクワ、5月23日/タス通信

ロシア戦闘機Su-27は、バルト海上空のアメリカ合衆国空軍の2機の戦略爆撃機B-1Bを迎撃するために離陸した。
火曜日にロシア連邦国家防衛管理センターは報道機関へ伝えた。

「2023年5月23日、ロシアの空域監視手段は、バルト海エリア上空でロシア連邦の国境線へ接近する2つの空中目標を探知しました。
ロシア連邦の国境線の侵犯を防ぐ為、バルト艦隊の対空防衛部隊当直部隊の戦闘機Su-27が空へ上がりました」

当局は話した。

ロシア戦闘機の乗員は、空中目標をアメリカ合衆国空軍の2機の戦略爆撃機B-1Bと分類した事を指摘した。
ロシア連邦の国境線の侵犯は許さなかった。

更にロシア連邦国家防衛管理センターは、ロシア連邦の国境から外国の軍用航空機が去った後、ロシア戦闘機は無事に駐留飛行場へ戻ったと述べた。
「ロシア戦闘機の飛行は、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施されました」
当局は強調した。



バルト艦隊海軍航空隊戦闘機爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。
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カリーニングラード州チカロフスク飛行場に駐留するサンドミル・アレクサンドル・ネフスキー勲章授与・航空元帥A.I.ポクルイシキン記念第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
ロシア海軍戦闘機Su-27を保有しているのは、バルト艦隊航空隊のみです。
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第689親衛戦闘機航空連隊は1939年9月5日に創設され、大祖国戦争に参戦し、1953年秋に海軍航空隊へ移管されたものの、1978年には空軍へ戻り、1986年には防空軍へ移管され、1994年12月には再び海軍へ移管され、現在に至っています。
現在の装備機Su-27は1990年に導入されました。
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駐留している場所が場所なだけに、外国機と接触する機会も少なくありません。
例えば2019年1月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するスウェーデン空軍航空機を探知し、スクランブル発進しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はスウェーデンの偵察機に対するスクランブル発進を行なった]

2019年8月13日には、カリーニングラードを視察してモスクワへ戻るセルゲイ・ショイグ国防相を乗せた旅客機を護衛中、NATO軍戦闘機が接近してきたので、これを追い払いました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はNATOの戦闘機を追い払った]

2020年4月24日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するベルギー空軍戦闘機F-16を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でベルギー空軍の戦闘機F-16に対するスクランブル発進を行なった]

2020年6月15日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍戦略爆撃機B-52Hを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hに対するスクランブル発進を行なった]

2020年10月5日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3C(第3海軍航空団「グラーフ・ツェッペリン」所属)とスウェーデン空軍電波電子偵察機S102Bコルペンを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとスウェーデン空軍のS102Bに対するスクランブル発進を行なった]

10月26日には、バルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cとアメリカ空軍の偵察機U-2Sを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとアメリカ空軍のU-2Sに対するスクランブル発進を行なった]

2021年7月22日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ空軍戦闘機「タイフーン」を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ空軍の戦闘機タイフーンに対するスクランブル発進を実施した]

2023年1月16日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cに対するスクランブル発進を実施した]

そして4月12日にもバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3Cに対するスクランブル発進を実施した]

逆にNATO側がバルト艦隊Su-27に対しスクランブル発進するケースも有り、2023年4月17日にはエストニアに駐留しているイギリス王立空軍IX(B)飛行隊及びドイツ空軍第71戦術航空団「リヒトホーフェン」所属の戦闘機タイフーンが、ロシア本土からフィンランド湾、バルト海上空を通過してカリーニングラード州へ向かうロシア航空宇宙軍電子偵察機Il-20Mと、同機をエスコートしていたSu-27へ同行しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でイギリス空軍及びドイツ空軍の戦闘機タイフーンと遭遇した]

5月15日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊対潜哨戒機P-3Cフランス海軍対潜哨戒機アトランティック2を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍及びフランス海軍の対潜哨戒機に対するスクランブル発進を実施した]

5月23日にはバルト海ロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍戦略爆撃機B-1Bを探知し、スクランブル発進しました。

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」はバルト海で対潜演習を開始した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年5月23日8時2分配信
【3隻のコルベットは潜水艦を「狩り」にバルト海へ出航した】

コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」、「ボイキー」は演習を実施する為にバルト艦隊の海上射爆場へ出航した。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、艦の乗組員は仮想敵潜水艦の捜索への取り組みを始めた。


この数日間、コルベットは艦隊の海上航空隊対潜ヘリコプターKa-27PLと連携し、電波位置測定手段(レーダー)及び水中音響手段(ソナー)、そして対潜兵器を使用して仮想敵潜水艦を捜索、追跡、破壊する一連の合同演習を行なう。

対潜任務に加え、船員は空中及び水上目標への砲射撃を行ない、電波電子妨害の設定訓練、放射線・化学・生物防護及びダメージコントロールの艦内訓練へ取り組む。

「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」は、バルト艦隊の為に『北方造船所』が建造した第2、第3、第4のプロジェクト20380コルベットである。
これらは2011年から2014年の間に就役した。

このタイプの艦の全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190大口径機関砲及び擲弾発射機である。




プロジェクト20380コルベットの2番艦「ソーブラジテルヌイ」(531)は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2003年5月20日に起工され、2010年3月31日に進水、2011年10月14日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
2012年7月29日に親衛海軍旗を授与され、親衛艦となりました。


プロジェクト20380コルベットの3番艦「ボイキー」(532)は、『北方造船所』で2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水し、2013年5月16日に就役、バルト艦隊へ編入されました。
[コルベット「ボイキー」はロシア海軍へ就役した]

プロジェクト20380コルベットの4番艦「ストイーキー」(545)は、『北方造船所』2006年11月10日に起工され、2012年5月30日に進水し、2014年7月18日に納入され、7月27日に正式に就役しました。
[コルベット「ストイーキー」は2ヶ月遅れでロシア海軍へ引き渡された]

なお、日本では、20380の2番艦「ソーブラジテルヌイ」以降は「20381」とされていますが、「ソーブラジテルヌイ」以降も「20380」です。


「ソーブラジテルヌイ」は2013年10月18日から23日までアイルランド南西部のコーク港を非公式訪問しました。

「ボイキー」「ストイーキー」は2016年6月中旬から7月8日まで北海への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」は2016年10月初頭から10月22日まで北大西洋への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」は2017年4月7日から5月1日まで北大西洋への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」は2017年10月14日から2018年1月14日まで地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
ただし「ボイキー」地中海東部までしか進出しませんでした。


[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]

「ボイキー」「ストイーキー」は2018年6月中旬から7月上旬まで北大西洋への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」は2018年10月22日から11月13日まで北大西洋への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

「ボイキー」「ストイーキー」は2019年6月25日から7月8日まで北海への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年8月にバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』には3隻とも参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

「ストイーキー」は2020年2月19日から3月16日まで北海への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と大型揚陸艦コロリョーフは遠距離航海を終えてバルチースクへ帰投した]

「ボイキー」「ストイーキー」は2020年8月初頭のロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、8月8日には北海へ進出して模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

「ボイキー」は2020年11月下旬から12月上旬まで北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]

「ストイーキー」は2020年12月16日~2021年4月28日まで地中海・インド洋への遠距離航海を行ないました。
[ストイーキーの地中海・インド洋遠征(2020年12月-2021年4月)]

「ボイキー」は2020年11月下旬に北海へ進出し、12月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]

「ボイキー」は2021年2月中旬から4月3日まで北大西洋への航海を行ないました。
[英本土付近へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルチースクへ帰投した]

「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」は2022年1月24日から2月16日まで北海、アイルランド南方海域への遠距離航海を行ないました。
[アイルランド南方海域へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は母港バルチースクへ帰投した]

「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」は2022年10月初頭から2023年5月11日まで地中海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は地中海から母港バルチースクへ帰投した]


2023年5月23日、3隻のコルベットが揃ってバルト海へ出航し、対潜演習を開始しました。


なお、バルト艦隊には20380コルベットの1番艦「ステレグーシチー」も配備されていますが、現在はオーバーホールと近代化改装を行なっています。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」は近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」と艦対空ミサイル「リドゥート」を装備する]

ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kの新人パイロットはバレンツ海上空で飛行戦闘訓練を実施した


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年5月22日6時56分配信
【北方艦隊の戦闘機は仮想敵航空機の迎撃へ取り組んだ】

北方艦隊航空・防空軍独立艦上戦闘機航空連隊の乗員は、仮想敵航空機の迎撃と、チムール航空射爆場での演習中の「空対空」ミサイルによる仮想攻撃へ取り組んだ。
ロシア国防省は発表した。

飛行中、MiG-29K飛行士は短距離ミサイルで敵空中目標を撃破し、30mm航空機関砲で空中目標への射撃へ取り組んだ。

補充された若い要員の中から選ばれた飛行士は、仮想敵航空機の探知及び迎撃、そして更に仮想爆撃へ取り組んだ。

「最も重要な要素には、攻撃システムの操作が含まれます。
つまり、このミサイルは殺傷し、破壊する事ができます。
航空隊の戦闘機飛行士は、ミサイルを発射する為の全ての訓練に励んでいます。
これが任務です」
MiG-29K
飛行士のイリヤは話した。

イリヤは子供の頃から航空を夢見ていた。

「私自身、民間航空会社がある地域の生まれです。
出身地を言う度に『何故、貴方は民間の道へ進まなかったのか』と尋ねられますが、私は、より機動性の高い航空機が好きだと答えています。
学校へ入学した時には、将来の進路が戦闘機へ進めた事を、とても嬉しく思いました」
MiG-29K
飛行士のイリヤは話した。

練習-訓練飛行は、北方艦隊の海上射爆場上空で行なわれた。
戦闘訓練の開始前、その地域の航空機及び水上艦船の安全を保障する為の措置が取られた。

戦闘訓練任務を完了した後、戦闘機ムルマンスク州の恒久駐留飛行場へ向かった。



[艦上戦闘機MiG-29K/KUB]
[艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB(旧ブログ)]
[RSKミグMiG-29K/MiG-29KUB艦上戦闘機(RSKミグ公式サイト)]

ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の新たな艦上戦闘機は、当初、Su-27KUB(1999年初飛行)とMiG-29K/KUB(2007年初飛行)の2機種から選ぶ事になっていました。
[ロシア海軍は、2016年以降に新しい艦上戦闘機を採用する]

艦上戦闘機Su-27KUB(Su-33UB)
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その後、2009年2月にはMiG-29K/KUBに絞られる事になりました。
[ロシア海軍、MiG-29KUBを導入]
MiG-29K/KUBが選択されたのは、当時経営難に陥っていたミグ社への支援策と、更にはインド海軍向けとして既に生産を開始していたので調達が比較的容易だったという事によるものでした。

艦上戦闘機MiG-29K/KUB24機の購入契約が締結されたのは、それから3年後の2012年2月29日でした。
[ロシア国防省は艦上戦闘機MiG-29K/KUBの購入契約を締結した]

ロシア海軍向けのMiG-29KUB量産1号機は2013年10月下旬に初飛行しました。
[ロシア海軍の為の艦上戦闘機MiG-29KUB量産1号機は飛行試験を開始した]

2013年11月下旬、当初の計画通りに2機のMiG-29K(単座型)と2機のMiG-29KUB(複座型)ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は最初の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受領した]

2014年12月2日までに8機のMiG-29Kと2機のMiG-29KUBが、当初の計画通りにロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍へ10機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBが引き渡された]

2015年12月末までに10機のMiG-29Kが引き渡され、契約分全機の納入が完了しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]

MiG-29Kは、現用の艦上戦闘機Su-33と共に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で運用されます。
[新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBはロシア海軍現用艦載機と共に運用される]

2016年1月には、MiG-29K/KUBを装備する新たな航空連隊~第100独立艦上戦闘機航空連隊が編成されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]

2016年3月20日、第100独立艦上戦闘機航空連隊としての本格的な飛行訓練が始まりました。
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]

2016年6月からはクリミア半島サキ飛行場へ進出し、「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板を模した艦上戦闘機発着艦訓練施設(旧ニートカ)で訓練を行ないました。
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2016年8月8日に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフへ初めて艦上戦闘機MiG-29KRが着艦した]

母艦となる「アドミラル・クズネツォフ」には、MiG-29K/MiG-29KUBを運用する為の新たな慣性航法システムが装備されています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは艦上戦闘機MiG-29K/KUBを運用する為の新型システムを搭載する]


重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

この遠征において「アドミラル・クズネツォフ」には、少なくとも4機のMiG-29K(機体番号41、46、47、49)と3機のMiG-29KUB(機体番号50、52、53)が搭載されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

2016年11月13日には1機のMiG-29K「アドミラル・クズネツォフ」への着艦時に墜落しました。
機体は海中に没しましたが、パイロットは無事に救助されました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月15日からシリア領内のテロ組織への空爆を開始し、MiG-29K/MiG-29KUBも参加しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]

「アドミラル・クズネツォフ」の帰投後、空母部隊の将兵はクレムリンで表彰を受けました。
[シリア軍事作戦へ参加したロシア海軍北方艦隊の空母部隊の将兵はクレムリンで表彰を受けた]

『ロシア大統領府』公式サイトより
2017年2月23日16時30分配信
【北方艦隊将兵との会合】
この動画で6:00辺りから登場する士官(キリール・エフゲニエヴィチ・レヴャキン大尉)は、MiG-29Kパイロット(第100独立艦上戦闘機航空連隊の飛行中隊長)です。
レヴャキン大尉は2016年8月に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦し、この前のシリア遠征では17回のフライト(発着艦)を行ないました。


現在、第100独立艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、艦上戦闘機Su-33と共にセヴェロモルスク-3飛行場へ駐留しています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kは空中戦闘訓練を行なった]
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2018年4月10日には、Su-33と共にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の対空防衛訓練で「敵機役」を務めています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で艦上戦闘機Su-33及びMiG-29Kを相手に対空戦闘訓練を行なった]

2018年6月8日、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、発着艦訓練を行なう為、クリミア半島サキ飛行場艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはクリミア半島の発着艦訓練施設ニートカで訓練飛行を行なう]
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2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、クロンシュタット及びサンクトペテルブルクで行なわれた主要海軍パレードへ参加しました。
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第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、ムルマンスク州セヴェロモルスク-3飛行場に駐留し、訓練飛行を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは悪天候下で飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはコラ半島及びバレンツ海で戦闘飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは戦闘飛行訓練を行なった]

2019年9月25日、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29K/KUBは、再びクリミア半島艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカで訓練を行なう]

10月11日からニートカでの着艦訓練を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカで着艦訓練を行なった]

10月29日までに訓練は完了し、その後、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBはクリミアの発着艦訓練施設ニートカでの訓練を完了した]

その後はコラ半島バレンツ海で訓練飛行を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは夜間飛行訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは空中戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはコラ半島とバレンツ海上空で戦闘訓練を行なった]


MiG-29K/MiG-29KUBは新たなヘルメット装着式情報表示システムを装備します。
[ロシア海軍の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは新たなヘルメット装着式目標指定システムを得る]


MiG-29K/KUB「母艦」アドミラル・クズネツォフは、2018年4月末から近代化改装工事が行なわれています。
復帰は2024年に予定されています。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]


北方艦隊は、2021年1月16日から北極圏ノヴァヤ・ゼムリャ諸島に分遣隊を派遣し、1ヶ月交代でロガチョフ飛行場へ駐留する事になりました。
先ず初めにヴィスレンスキー赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第98親衛混成航空連隊高空迎撃戦闘機MiG-31BMが派遣されました。
[ロシア海軍北方艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは北極のノヴァヤ・ゼムリャ諸島へ配備された]
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3月12日にはMiG-31BMでは無く、第100艦上戦闘機航空連隊MiG-29Kロガチョフ飛行場へ派遣されました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kは北極のノヴァヤ・ゼムリャ諸島へ派遣された]


2021年10月上旬から11月中旬までクリミア半島サキ飛行場艦上戦闘機発着訓練施設(旧ニートカ)へ派遣され、発着艦訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29K、クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカで発着艦訓練(2021年10月上旬~11月中旬)]

11月24日にセヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカでの発着艦訓練を終えたロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはセヴェロモルスク-3へ戻った]

その後はコラ半島バレンツ海で訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kの新人パイロットは飛行訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kはコラ半島とバレンツ海で空中戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはコラ半島とバレンツ海上空で夜間飛行訓練を実施した]

ノヴァヤ・ゼムリャでも演習を行なっているので、現在でもロガチョフ飛行場への派遣は続いているようです。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機MiG-29Kはノヴァヤ・ゼムリャ列島で地対空ミサイルS-400の戦闘訓練へ参加した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kはノヴァヤ・ゼムリャで地対空ミサイルS-400の戦闘訓練へ参加した]

ロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団の重狙撃兵グループはウグレダル付近で戦闘を続けている


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年5月22日5時22分配信
【太平洋艦隊の「重」狙撃兵は、出会った目標の中には「外国の準指揮官」も居たと話した】

南ドネツク方面では、太平洋艦隊第155海軍歩兵旅団重狙撃兵グループが活動している。
重狙撃兵歩兵とは異なり中距離及び短距離で活動し、1000メートルから始め、より離れた距離の目標への攻撃が可能である。

距離1000~2000メートルで、国産の大口径小銃を持った重狙撃兵が最新の防護手段を容易に突破する。
必要に応じて、彼らは襲撃行動へ参加し、敵へ直接接近して行動する。
そのの正確な射撃のお陰により、敵は陣地の放棄を余儀なくされる。

「彼らは我々を認識しており、我々の作業を知っています。
敵対者も我々を感じ、知っています。
彼らは急速にのみ行動し、頭を平均以上に突き出しません。
我々が昼夜を問わず定期的に目標を追い越しているので、彼らは殆ど塹壕から出るのを止めました。
我々は何日も、二日間も動かずにパトロールします。
そして我々は、それでもやはり、何人かの外国の準指揮官を含め、望ましい結果を達成しております。
言わば、士官の元帥と遭遇するような」

コールサイン『レムル』(キツネザル)上級重狙撃兵は話した。

ウクライナ民族主義者との戦いはウグレダル郊外で行われている。
その有効性は、特殊軍事作戦開始以来、重狙撃兵グループが確認された600以上の目標が撃破されている事で示されている。
グループの指揮官には100名以上の目標が居る。
射撃手は最長で3日間の長期の襲撃を行なう。
その間ずっと、彼らはその位置で動かず、適切な目標を待っている。

優先目標は、無人機のオペレーター、射撃調整者、迫撃砲兵、そして更に外国人傭兵とウクライナ民族主義者の士官である。
コールサイン『ヤルイ』(荒れ狂う)のチームの指揮官は距離1800メートルの距離から射撃し、ウクライナ武装勢力の中の監視員へ命中した。



ロシア太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団沿海地方ウラジオストクスラヴャンカに駐留しています。
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ウラジオストク
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スラヴャンカ
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[第155独立海軍歩兵旅団]
・第59独立海軍歩兵大隊
・第47独立ウスリースク・コサック空挺強襲大隊
・戦車大隊
・第287自走砲大隊
・第288高射ロケット砲大隊
・偵察大隊
・物資供給大隊
・噴射推進砲大隊
・通信中隊
・揚陸工兵中隊
・電波電子戦闘中隊
・火炎放射中隊
・修理中隊
・降下・上陸手段中隊
・対戦車ロケット大隊
・放射線・生物・化学兵器防護小隊
・砲兵本部小隊
・本部小隊


ソヴィエト連邦時代には第55モジル赤旗海軍歩兵師団(1968年12月1日編成)という師団規模の部隊でしたが、2009年12月1日付で海軍歩兵旅団に改編され、現在に至っています。

2022年1月上旬には戦車大隊が新編されています。
[沿海地方でロシア海軍歩兵の新たな戦車大隊が編成された]

2022年1月下旬には、旅団の一部がベラルーシ軍との合同演習の為に同国へ派遣されています。
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はベラルーシへ到着した]
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は空挺降下訓練を実施した]


2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦にも参加し、3月28日に親衛称号を授与されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第155海軍歩兵旅団と黒海艦隊の第126沿岸防衛旅団は親衛称号を授与された]

2022年11月初頭、第155海軍歩兵旅団ウクライナ軍事作戦中にパヴロフカで多大な損失(数百名)を被ったとする話がロシアのブロガーにより流布され、同旅団が駐留する沿海地方の知事オレグ・コジェミャンコが真偽を確かめる事になりました。
『コメルサント』より
2022年7月11日4時18分配信
【沿海地方のトップは特殊軍事作戦ゾーンにおける海軍歩兵の損失に関する報道の確認を検察へ依頼した】

コジェミャンコ知事は第155旅団の前線指揮官に確認した所、数百名という損失は誇張されたものだと返答が有りました。
『コメルサント』より
2022年7月11日11時17分配信
【沿海地方知事はパブロフカ付近での海軍歩兵の損失は非常に誇張されていると述べた】

その後、ロシア国防省から公式に否定声明が出されました。
[ロシア国防省はウクライナにおけるロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団の高い損失に関する報道を否定した]

第155海軍歩兵旅団は2022年11月上旬にドネツク南部のウグレダル近辺で攻勢を掛け、11月11日までにパヴロフカを解放しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団はドネツク南部のパヴロフカを解放した]
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その後もウグレダル付近でウクライナ軍との戦闘を続けています。