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インド空母ヴィクラマーディティヤは最大速力32ノットを達成した

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『ザ・ヒンドゥー』より
【INS「ヴィクラマーディティヤ」の海上公試は成功した】
ニューデリー、2013年7月28日

インドの第2の航空母艦である45,000トンのINS「ヴィクラマーディティヤ」-以前は「アドミラル・ゴルシコフ」という名前だった1980年代のロシア航空母艦を改造-は、海上公試を成功裏に完了し、最大速力32ノットを達成した。
日曜日のロシアからのレポートでは、こう述べられた。

同艦は現在、航空機試験を実施する為に白海へ向かっていると消息筋は語った。
INS「ヴィクラマーディティヤ」は5年前に引き渡されることになっていた。しかし、(インド)海軍は今年末までに同艦を受領する事になるだろう。

広範囲に渡り近代化されたソヴィエト時代の航空母艦は、2012年夏に最初の総合海上公試を行なう為、セヴマシュ造船所から出航した。
ロシアMiG-29K戦闘機のパイロットは、飛行甲板での発着艦を成功裏に完了した。
乗組員は、航空母艦の最大速力の試験を行なったが、それは30ノットで止まった。
ボイラーの極度の高温による負荷の為、より良い断熱材を必要としている事が判明した。
故障を直し、再び海上公試の為に艦を送り出すのに数ヶ月が掛かったと情報筋は話した。

約30機のジェット戦闘機およびヘリコプターを難なく搭載できる航空母艦は、現在、航空機試験へと向かう。
「戦闘機のタッチアンドゴー演習と、様々な他の飛行形態も実施されます」
関係者は話した。

全長284メートル、全高60メートルの大きな「ヴィクラマーディティヤ」は、現代の通信システム、保護コーティング、電話交換機、ポンプ、衛生・調理機器、エレベータ、そして数々の設備が装備されている。
関係者は、延長された飛行甲板と完全な滑走路、スキージャンプと着艦ワイヤーを有する完全に改装された航空母艦には、如何なる時期においても2000名強のスタッフが居ると話した。
同艦は、新たなエンジン、ボイラー、発電機、電気機器、通信システムと蒸留プラントを有している。

インド側の条件は拡大し、造船所のスケジュールは改造価格の高騰により遅延した。
最終コストは約23億ドルに上昇しているものと推定されている。
インドは2005年に9億4700万ドルで「アドミラル・ゴルシコフ」を購入し、「ヴィクラマーディティヤ」と改名し、再装備により近代的な航空母艦へ変身させる為、ロシアの造船所へ提供していた。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]

2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]

昨年の航海試験では、最大速力試験を実施しようとした矢先にボイラーが破損しましたが、今回は最大速力32ノットを達成したとの事ですから、ボイラー(機関)は問題なく作動しているようです。

「ヴィクラマーディティヤ」は、9月末に航海試験を完了し、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]

搭載機の方は既にインド海軍へ納入されており、2013年5月11日に実戦配備へ就きました。
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[空母ヴィクラマーディティヤMiG-29K飛行隊は正式に実戦配備へ就いた]
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