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インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年7月30日15時28分配信
【「ヴィクラマーディティヤ」は航海試験の第1段階を成功裏に完了した】
モスクワ、7月30日-ロシア通信社ノーボスチ

インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)は白海における工場航海試験を成功裏に完了し、8月3日に予定されている飛行試験実施の為、バレンツ海への移動を開始した。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチ「セヴマシュ」社の代理人より伝えられた。

「白海におけるヴィクラマーディティヤの試験プログラムは完了し、飛行試験及びインド人乗員の艦内練習実施の為、バレンツ海の射爆場へ移動しています。
白海で実施された試験の主要段階は航空母艦の主動力装置に関するもの、即ち、戦闘経済速力でした。
また、主動力装置は点検され、全力モードで速力24ノットを出しました。
日曜日、7月28日の夜、ヴィクラマーディティヤは最大速力29.2に達しました」

同社の代理人は伝えた。

彼は付け加えた。
「航空母艦のボイラーには問題は全くありませんでした。
ヴィクラマーディティヤは優れた能力を実証しました」

対談者によると、「ヴィクラマーディティヤ」飛行試験はロシア戦闘機MiG-29KUB及び艦上航空隊のヘリコプターが参加し、計画上の8月3日に実施されなければならない。

「ヴィクラマーディティヤ」は7月3日に海洋へ出航した。
国家試験は9月30日完了する予定であり、10月15日にはインド側へ提出される。

軍事技術協力分野における最大の輸出契約である近代化された重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」インド海軍への売却は、ロシアにより2004年に調印された。
ロシア連邦は、7億5000ドルで同艦の近代化を行ない、同じ額でインド海軍へ航空隊を引き渡す事になっていた。
当初は2008年に発注者へ艦を納入する計画だったが、作業量の増加に起因して何度も延期された。

「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)のインドへの納入の公式式典は2012年12月4日に予定されていた。
しかし、9月に、艦の次の段階の試験に関し、主要動力装置蒸気ボイラーが最大出力を発揮できなかった事を含む幾つかの問題点が明らかにされた。
それ故に、引き渡し時期は2013年に延期された。
2004年に締結された契約に付加された新規の契約額は23億ドルである。


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]

2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]

以前のインド側の報道によると、「ヴィクラマーディティヤ」白海の航海試験で最大速力32ノットを出したとの事ですが、今回のセヴマシュ側の情報では29.2ノットとなっています。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは最大速力32ノットを達成した]

おそらくは、瞬間的に32ノットを出した事も有ったが、持続して発揮できる最大速力は29ノット程度ということでしょう。

例えば、旧日本海軍戦艦「大和」は、就役前の航海試験で27.46ノットを出したと公式には記録されていますが、元乗組員の証言によると、瞬間的に29.3ノットを出した事も有ったようです。
今回の「ヴィクラマーディティヤ」も、これと同様でしょう。

『ロシースカヤ・ガゼータ』より
2013年7月30日3時59分配信
【インドの航空母艦は29ノット以上の速力を発揮した】
こちらの記事によると、「ヴィクラマーディティヤ」は風に向かって航行している状態で29.3ノットを出したとの事です。

いずれにせよ、ボイラー(蒸気タービン機関)は正常に動作している事は確かです。
(昨年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷した)

「ヴィクラマーディティヤ」は、9月末に航海試験を完了し、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]
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