新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった

公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」公式サイトより
【「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」はフリゲート「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」の係留試験を始めた】
2013年7月31日
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」係留試験を始めた。
造船所の艤装岸壁で実施される係留試験中に設置品の品質と、工場航海試験の為の出航の前の全ての機器及び設備の動作、運転条件が点検される。
まず最初に、フリゲートは、機械設備-ディーゼル発電機、コンプレッサー、冷凍機、空調機、ポンプ、艦の主要動力装置-の動作を点検する。
特に注目すべきは、艦の海洋への出航の為に必要な航海複合体及び通信複合体に重点が置かれる事にある。
フリゲートの工場航海試験の第1段階は2013年中秋に予定されている。
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」は公開株式会社「北方計画設計局」により設計された。
公開株式会社「造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、ロシア連邦政府の決定により、フリゲート(プロジェクト22350)及びコルベット(プロジェクト20380/20385)クラス艦の主要供給者に任命された。
連邦政府防衛発注サービス(ロシア防衛発注)は、工場をロシア製兵器及び軍事機器の供給者の1つに含み、プロジェクト18280通信船の唯一の供給者として登録している。
既に締結された契約に従い、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は2020年までにロシア連邦海軍の為に6隻のフリゲート(遠海ゾーン艦)プロジェクト22350、6隻のコルベット(近海ゾーン艦)プロジェクト20380及び20385、ARS4をベースとした3隻のプロジェクト23120物資保障高度砕氷船、更には2隻のプロジェクト18280通信船を建造、納入しなければならない。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]
プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月28日に進水しました。
現在、サンクトペテルブルク市の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁で艤装工事が進められています。
既に「アドミラル・ゴルシコフ」には正規乗組員186名全てが乗艦し、艦内に居住しています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]
そして7月31日、造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
(おそらくは、兵装の一部は未搭載のままで)
係留試験を終えた後、今年中秋(10月頃)には工場航海試験が開始されます。
フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」のロシア海軍への引き渡しは2014年になります。
[セーヴェルナヤ・ヴェルフィは2014年にロシア海軍へフリゲートとコルベットと偵察艦を納入する]
プロジェクト22350フリゲートは、2020年までに6隻がロシア海軍へ引き渡される予定ですが、引き続き2021年以降も近代化されたタイプが建造されます。
[2021年以降のロシア海軍水上戦闘艦建造計画]
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