ロシア副首相ロゴージンはロシア造船業の問題点を指摘し、対策を講じる
- カテゴリ:ロシアの造船業

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月7日11時45分配信
【ロゴージン:ロシア連邦海軍の為の艦の建造は単一契約の枠組みで行なわれるべきである】
モスクワ、8月7日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア海軍の為の艦の建造と兵器の作成は納入時期を狂わせないように単一契約の枠組みで行なわれるべきである。
水曜日、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは表明した。
「更なる艦の納入時期の挫折を避け、単一(契約)の枠組みにおいて艦及び兵装の作成を保障する為、主要兵装複合体は、先進的な科学技術製造者1社と契約するべきです」
ロゴージンは、ロシア連邦軍事産業員会の造船業専門会議の席上で話した。
副首相によると、ロシア海軍の軍用船への兵器供給を遅延させている主な原因は、国家発注者と防衛産業企業体の間の連携不足に在る。
更に彼は指摘した。
元請の製造者と関連組織の間には調整が存在しない。
2013年8月7日13時02分配信
【軍事産業委員会の第1副委員長はロシア連邦の艦船建造を管理する】
モスクワ、8月7日-ロシア通信社ノーボスチ
建造中の戦闘艦でスケジュールが遅れている機器及び兵器に関しては、ロシア連邦政府軍事産業委員会第1副委員長イワン・ハルチェンコが管理する。
水曜日、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは発表した。
「現在、兵装及び必要な機器を欠いている全ての艦については、ハルチェンコ君へ直接報告され、特別に管理されることになります。
各艦に対して特別な対策が取られ、契約上の義務に違反した者、或いは、今後違反するかもしれない者に対して影響を及ぼします」
ロゴージンは、ロシア連邦軍事産業員会の造船業専門会議の席上で話した。
副首相は、幾つかのケースにおいて、兵装の開発がプロジェクトのトップ艦の作成よりも遅れている事を指摘した。
「僕自身、セーヴェルナヤ・ヴェルフィの建造岸壁で見ました。
必要な兵装を欠いているんですよ?
これがコルベットとフリゲートですって?
浮かぶ入れ物じゃないですか。
だって、全て砲兵装も無く、ミサイル兵装も無いんですよ」
ロゴージンは嘆いた。

彼によると、速やかに「艀」の建造から戦闘艦の建造へ移行できるようにしなければならない。
「僕は、以前に計画された複合体の作成方法についての説明を僕に対して提示する事を求めます。
何故、我々との契約と異なったのか、それを思いついたのは、何が賢明なのかを」
ロシア連邦政府副議長は表明した。
ロシア造船業界の問題点については、以前にロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグも指摘しています。
そして今回はロシア防衛産業を統括するロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンがロシア造船業の問題点を指摘し、対策を講じると発表しました。
ロゴージン副首相がサンクトペテルブルク市の造船工場セーヴェルナヤ・ヴェルフィで見た「必要な兵装を欠いているコルベットとフリゲート」は、コルベット「ストイーキー」及びフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の事でしょう。
フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」

「アドミラル・ゴルシコフ」は搭載予定の新型130mm砲の開発と製造が遅延しています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の建造は長期化する]
[空母とフリゲートに対するロシア海軍の不満には根拠が無い]
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「ストイーキー」と「アドミラル・ゴルシコフ」を2014年にロシア海軍へ納入すると表明しています。
[セーヴェルナヤ・ヴェルフィは2014年にロシア海軍へフリゲートとコルベットと偵察艦を納入する]
開発が遅れている艦載兵器の管理責任者となるロシア連邦政府軍事産業委員会第1副委員長イワン・ハルチェンコは、以前にフランスからの「ミストラル」級導入を「馬鹿げた決定」と述べています。

[ロシア軍事産業委員会はフランスからのミストラル級購入という「馬鹿げた決定」を再検討する]
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