親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した


テレビ局『ズヴェズダー』より
2013年8月12日16時02分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」はパナマ運河を通過して太平洋へ出た】
以前からロシア海軍将兵は地中海とインド洋を結ぶスエズ運河には習熟している一方、西半球で最も忙しい水路であるカリブ海のゲート・パナマ運河の約1世紀に渡る歴史の中でアンドレイ旗を掲げる軍艦の通航は2度目である。
2両の特殊機関車の助けを借り、巡洋艦「モスクワ」は最初の水門システムを徐々に通過した。
パナマ運河における艦の速力は場所により異なるが、平均して5-6ノット~時速約10km~を超える事は無い。
100年の間に運河の輸送量は毎年増大しており、大西洋から太平洋への水路で、これに代わるプロジェクトが登場する事は無い。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]
ロシア黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]
7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]
7月17日に大西洋上で北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]
[ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」(北方艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
海洋曳船「エフゲニー・ホロフ」(バルト艦隊)
7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]
そして8月3日、キューバのハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]
8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]
そして8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
パナマ運河は、ガトゥン閘門(大西洋側)、ペドロ・ミゲル閘門 、ミラ・フロレス閘門(太平洋側)の3ヶ所の閘門で構成されており、今回、巡洋艦「モスクワ」はガトゥン閘門から入り、ミラ・フロレス閘門を抜けて太平洋へ出ました。
ガトゥン閘門

ペドロ・ミゲル閘門

ミラ・フロレス閘門

ロシア連邦海軍の軍艦がパナマ運河を通過するのは、今回で2度目になります。
1度目は北方艦隊の大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」であり、2008年12月6日に通過しました。
[大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は、パナマへ寄港する]
[大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、パナマへ]
[「アドミラル・チャバネンコ」、ロッドマン港を訪問]
ソヴィエト連邦海軍時代も含めれば、1944年に潜水艦4隻が通過しています。
太平洋側へ出た巡洋艦「モスクワ」は、ニカラグアのコリント港を訪問します。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

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