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ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた


『イタルタス』より
2013年8月16日05時38分配信
【ニカラグア大統領はコリント港訪問の為に滞在しているロシア海軍のロケット巡洋艦を訪れた】
メキシコシティ、8月16日/イタルタス特派員セルゲイ・ノヴォジロフ

木曜日(8月15日)、ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは、今週初めに親善訪問の為、ニカラグアの太平洋岸のコリント港へ到着した親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」を訪れた。
会合中に中央アメリカ国の元首は表明した。
「ロシア連邦の領土がニカラグア領海に滞在している事に非常に満足しております」

短いスピーチ中、更にオルテガは、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンとの団結を表明した。
「地球の平和の為の闘争と、より良き世界の構築に貢献する為の努力において」

ニカラグア元首は、ワレーリー・クリコフ少将と同艦艦長セルゲイ・トロネフの歓迎を受けた。
ロシア海軍将兵は、ニカラグア軍最高司令部のメンバーの為に艦内を案内し、「モスクワ」の軍事機器データと使用兵器について話した。

以前、イタルタス特派員のインタビューに対し、マナグアロシア連邦大使ニコライ・ウラジーミルは表明した。
ニカラグア当局は、(ロシア)海軍の軍艦の港への到着を重要視している。
彼によると「これは、同国(ニカラグア)の歴史上初めてのロシア戦闘艦のニカラグアの港への訪問です」

中央アメリカの共和国へ滞在中、「モスクワ」乗組員はニカラグア海軍創設33周年の記念行事に参加した。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]
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そして今回の記事に有る通り、ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
オルテガ大統領が言う「ロシア連邦の領土」とは、ロケット巡洋艦「モスクワ」を指しています。
(軍艦は、その国の領土と見なされる)

記事中にあるように、ロシア連邦海軍の軍艦がニカラグアの港へ「入港」したのは今回が初めてですが、2008年12月13日に3隻のロシア海軍艦船がニカラグア大西洋岸のブルーフィールズ港の沖合に投錨しています。
[ロシア海軍艦艇はニカラグアを訪問する]
[ロシア艦艇寄港を巡るニカラグア大統領と議会の対立]
[ロシア海軍、いちおうニカラグアを訪問]

この当時はオルテガ大統領と野党の対立により、ロシア海軍艦船の入港許可が下りなかったのですが、今回は問題なく入港し、オルテガ大統領も5年前には出来なかったロシア軍艦への訪問を行なうことが出来ました。


今回のロシア海軍カリブ海遠征部隊を指揮しているのは、黒海艦隊司令官代理ワレーリー・ウラジーミロヴィチ・クリコフ少将です。

『ロシア黒海艦隊公式サイト』より
【ロシア黒海艦隊司令官代理ワレーリー・クリコフ】

1956年9月1日にウクライナザポリージャ市で生まれ、1974年には沿カフカース軍管区の境界線警備部隊において陸軍の新兵として勤務しました。
その後、P.S.ナヒーモフ記念黒海海軍高等学校へ入学し、1980年に卒業し、海軍士官に任官しました。

任官後、警備艦「プイルキー」砲塔長、警備艦「プイルキー」、「ラジテリヌイ」、「ラードヌイ」のロケット-砲戦闘班長、警備艦「ベッザヴェトヌイ」、ロケット巡洋艦「スラヴァ」の艦長上級補佐官、ロケット巡洋艦「アドミラル・ゴロフコ」、「モスクワ」の艦長を務めました。
(つまり、少尉任官後、一貫して黒海艦隊所属艦でのみ勤務し、1等海佐まで昇進した)
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」艦長は1998年2月から1999年12月まで務めました。

クリコフ艦長が着任した1998年2月、「モスクワ」ニコラエフ造船所でオーバーホール中でした。
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クリコフ艦長在任中の1999年8月に「モスクワ」はオーバーホールを終えて艦隊へ復帰しました。
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その後、黒海艦隊揚陸艦旅団司令官、黒海艦隊戦闘訓練管理部長、バルト艦隊戦闘訓練管理部長、ロシア連邦海軍戦闘訓練管理部長を歴任し、2013年6月に黒海艦隊司令官代理に任命されました。
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