空母ヴィクラマーディティヤの夜間着艦試験は成功した
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月28日11時38分配信
【「ヴィクラマーディティヤ」の試験で最も困難な要素の1つは成功した】
ジュコフスキー(モスクワ地方)、8月28日-ロシア通信社ノーボスチ
バレンツ海において試験中の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の甲板へ戦闘機MiG-29K/KUBは初めての夜間着艦を行なった。
ロシア航空機製造コーポレーション「ミグ」総取締役セルゲイ・コロトコフは発表した。
軍事技術協力分野における最大の輸出契約である近代化された重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」のインド海軍への売却は、ロシアにより2004年に調印された。
ロシア連邦は、7億5000ドルで同艦の近代化を行ない、同じ額でインド海軍へ航空隊を引き渡す事になっていた。
当初は2008年に発注者へ艦を納入する計画だったが、作業量の増加に起因して何度も延期された。
以前、「ヴィクラマーディティヤ」の納入式典は2012年12月4日に予定されていた。
しかし、9月に、艦の次の段階の試験に関し、幾つかの問題点が明らかにされた。
それ故に、引き渡し時期は2013年に延期された。
「今、我々は航空母艦ヴィクラマーディティヤの航空機器システムの試験を完了しており、4日前には同艦の甲板への夜間着艦-試験の中で最も困難な要素の1つ-が実施されました。
我々は、薄暮時のみ飛行しておりました」
コロトコフは水曜日に航空ショーMAKSの会場で記者団に伝えた。
彼は、現在、ミグ社は既に「ヴィクラマーディティヤ」での試験プログラムを完了しており、今、「セヴマシュ」との契約下で同艦の航空機器装置の納入が保障されると付け加えた。
「私共は、9月15-20日の間に作業を終える事を期待しております。
全ては計画通りに進んでおります」
コロトロフは強調した。
彼は、飛行試験プログラムは8月初頭に始まった事を付け加えた。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]
[空母ヴィクラマーディティヤはインド海軍で30-40年就役するかもしれない]
2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]
7月28日夜、機関の全力運転試験(最大速力試験)を実施しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した]
昨年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷しましたが、今回は、そのようなトラブルも無く、航海試験は成功裏に終わりました。
8月5日からはバレンツ海で航空機関連の試験が始まりました。
[空母ヴィクラマーディティヤから艦上戦闘機Su-33とMiG-29KUB/MiG-29Kのフライトが実施される]
そして今回の記事にあるように、8月24日、夜間着艦に成功しました。
なお、艦上戦闘機MiG-29KUBは、2012年7月28日に「ヴィクラマーディティヤ」へ初着艦しています。
[艦上戦闘機MiG-29KUBはインド空母ヴィクラマーディティヤへ初着艦した]
「ヴィクラマーディティヤ」は、9月末に航海試験を完了し、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]
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