ロシア海軍地中海作戦連合部隊の計画ローテーションは9月上旬に行なわれる

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年8月29日20時44分配信
【地中海におけるロシア連邦海軍艦船の交代は初秋に行なわれる】
モスクワ、8月29日-ロシア通信社ノーボスチ
地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の戦闘艦の計画ローテーションは9月上旬に実施される。
木曜日、ロシア連邦国防省は発表した。
これに先立ち、一部のメディアは、地中海のロシア艦船グループがシリア周辺の状況に関連して更新されると報じた。
その後、国防省は、この情報を否定し、グループの更新は計画ローテーションであると発表した。
「現時点において、地中海の戦略的に重要な海域では、警備艦ネウストラシムイ、大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリン、アドミラル・ネヴェリスコイ、ペレスウェートがロシア海軍戦力の常時存在の計画任務を遂行しております」
声明では、こう述べられた。
これらの艦の代わりに、ノヴォロシースクからはロシア海軍地中海常設作戦連合部隊の司令部が置かれている大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、更には、大型揚陸艦「ミンスク」、「ノヴォチェルカッスク」が到着する。
ローテーションは9月1日から7日に地中海の行動海域で行なわれ、艦は、計画修理の実施、物資の補充及び乗組員の休養の為、ノヴォロシースクへ針路を取る。
ロシア軍当局は伝達した。
今回のロシア連邦国防省発表によると、現在、地中海東部に展開しているロシア海軍の戦闘艦は、この4隻です。
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ペレスウェート」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(太平洋艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」はアデン湾海賊対処任務を遂行していましたが、現在はアデン湾から戻り、地中海に居るようです。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はセーシェルを訪問する]
太平洋艦隊の大型揚陸艦2隻は8月19日にボスポラス海峡を通過して地中海へ向かっています。
[地中海のロシア海軍水上艦の動向]
この4隻は、9月上旬に地中海を離れてノヴォロシースクへ向かいます。
その代わりに、以下の艦がノヴォロシースクから地中海東部にやって来ます。
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)
8月29日、『インタファクス』などは(今回の記事に登場する「一部のメディア」)、近日中に地中海へ北方艦隊の大型対潜艦が到着すると報じました。
[ロシア海軍地中海連合作戦部隊の艦船の交代はシリア情勢とは関係が無い]
しかし、これは太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」の事だったようです。

「アドミラル・パンテレーエフ」は今年3月にウラジオストクを出港し、5月中旬に地中海へ入りました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]
その後、6月末以降は黒海沿岸のノヴォロシースクに滞在していました。
[ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ、ノヴォロシースク入港(2013年6月末-7月初頭)]
7月28日の「ロシア海軍の日」には、ノヴォロシースクの観艦式に参加しました。


この間、「アドミラル・パンテレーエフ」はノヴォロシースクで乗員の休養と艦の整備に専念していたようです。
なお、現地からの情報によると、「アドミラル・パンテレーエフ」は8月29日にノヴォロシースクを出港しています。
バルト艦隊の大型揚陸艦「ミンスク」は、7月下旬頃に地中海へ派遣されています。
[バルト艦隊の大型揚陸艦ミンスク、地中海へ]
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