大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクとミンスクは計画ローテーションにより地中海へ向かった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月3日19時57分配信
【ロシア軍艦は艦船ローテーションの為に地中海へ向かった】
モスクワ、9月3日-ロシア通信社ノーボスチ
黒海艦隊の大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」及びバルト艦隊の大型揚陸艦「ミンスク」は駐留地点から海洋へと去り、黒海海峡ゾーン-ボスポラス海峡-ダーダネルス海峡-へ針路を取った。
火曜日、ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部は発表した。
「ロシア海軍は地中海での軍事プレゼンス任務を遂行する為、常設作戦連合部隊の戦闘艦及び保障船の段階的ローテーションを継続していきます」
国防省は指摘した。
「9月5-6日に海峡を通過した後、大型揚陸艦は地中海の指定海域へ到着し、太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ艦上に駐留する司令部の遠距離ゾーンにおける運用計画の下で任務の遂行を開始します」
軍当局は説明した。
国防省は、現時点におけるロシア海軍の地中海常設作戦連合部隊の任務の1つは
「滞在海域において空中、水中、そして水上の状況を総合的に観察する事です」と指摘した。
地中海のロシア戦闘艦のローテーションは9月中旬まで続くと国防省は付け加えた。
現在、地中海の戦略的に重要な海域では、警備艦「ネウストラシムイ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスウェート」がロシア海軍戦力の常時存在の計画任務を遂行している。
2013年8月末、ロシア国防省は、9月上旬にロシア海軍地中海作戦連合部隊の艦船のローテーションが行なわれると発表しました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊の計画ローテーションは9月上旬に行なわれる]
現在、地中海東部に展開しているロシア海軍の戦闘艦は、この4隻です。
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ペレスウェート」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(太平洋艦隊)
この4隻は9月上旬に地中海を離れてノヴォロシースクへ向かいます。
その代わりに、以下の艦がノヴォロシースクから地中海東部にやって来ます。
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)
この内、地中海作戦連合部隊の司令部が置かれている大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は8月29日にノヴォロシースクを出港し、8月31日にダータネルス海峡を通過しており、現在は地中海東部に滞在しています。
[ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは再び地中海東部へ向かう]
今回のロシア国防省の公式発表は、「アドミラル・パンテレーエフ」に続き、大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、「ミンスク」もノヴォロシースクを出港し、地中海へ向かったという事です。
なお、これとは別に、ロシア海軍の偵察艦SSV-201「プリアゾヴィエ」が地中海へ派遣されました。

『ロイター通信』より
2013年9月2日19時57分配信
【ロシア、シリア沖に偵察艦派遣=インタファクス通信】
因みに、以前の報道によると、ロシア黒海艦隊所属の偵察艦(4隻)は交代で地中海へ1隻ずつ常時派遣されており、3ヶ月ごとに交代するとの事です。
[ロシア黒海艦隊の偵察艦は地中海へ派遣される]
こちらも、偵察艦の3ヶ月ごとの交代時期が、たまたま現在だったというだけの事でしょう。
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