ロシア黒海艦隊のロケット艦は9月末にシリアへ派遣される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月4日16時15分配信
【ロシア黒海艦隊の2隻のロケット艦艇は9月29日にシリア海域へ到着する】
モスクワ、9月4日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア黒海艦隊の2隻の艦艇:ロケット艇「イワノヴェツ」と小型ロケット艦「シチーリ」は9月29日にシリア沿岸海域へ到着する。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチはロシアの高位の代理人より伝えられた。
現在、大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」と「ミンスク」、更には偵察艦「プリアゾヴィエ」で構成される支隊が地中海東部へ向かっている。
「海軍総司令部及び参謀本部の計画によりますと、近い内にシリア沿岸海域へ2隻のロケット艦艇-シチーリとイワノヴェツが派遣され、9月29日には目的地へ到着しなければなりません」
対談者は話した。
彼は、ロケット艦艇の任務は、同海域に滞在する大型揚陸艦の保護であると説明した。
ロケット艦艇「イワノヴェツ」型及び「シチーリ」型の主要打撃兵器は、対艦ミサイル「モスキート」及び「マラヒート」である。
2013年8月末、ロシア国防省は、9月上旬にロシア海軍地中海作戦連合部隊の艦船のローテーションが行なわれると発表しました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊の計画ローテーションは9月上旬に行なわれる]
現在、地中海東部には、以下のロシア海軍艦船が展開しています。
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(太平洋艦隊)
保障船数隻
地中海作戦連合部隊の司令部が置かれている大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は8月29日にノヴォロシースクを出港し、8月31日にダータネルス海峡を通過しており、現在は地中海東部に滞在しています。
[ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは再び地中海東部へ向かう]
それ以外の3隻(警備艦「ネウストラシムイ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」、「アドミラル・ネヴェリスコイ」)は、交代部隊が到着次第、ノヴォロシースクへ下がります。
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)、大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)、偵察艦SSV-201「プリアゾヴィエ」(黒海艦隊)は間もなく地中海へ到着します。
[大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクとミンスクは計画ローテーションにより地中海へ向かった]
[ロシア海軍艦船はローテーションに基づき地中海へ向かう]
現在は大西洋上に居る黒海艦隊のロケット巡洋艦「モスクワ」も9月17日に地中海東部へ到着します。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワは9月17日に地中海東部へ到着する]
バルト艦隊の駆逐艦「ナストーイチヴイ」も地中海東部へ派遣されます。
[バルト艦隊旗艦・駆逐艦ナストーイチヴイは地中海へ行く]
そして今回の記事によると、大型揚陸艦を援護する為に黒海艦隊の2隻のロケット艦/ロケット艇が9月末にシリアへ到着します。
ロケット艇「イワノヴェツ」(プロジェクト12411)

小型ロケット艦「シチーリ」(プロジェクト1234)

この2隻は今年4月末に対艦ミサイル発射演習を実施しています。
[黒海艦隊のロケット艦部隊は対艦ミサイル発射演習を行なった]
この場合、おそらくはシリアのタルトゥースを拠点として護衛任務を遂行する事になるでしょう。

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