インド空母ヴィクラマーディティヤの海洋試験はスケジュール通りに進んでいる
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『アルムス-タス』より
2013年9月13日14時50分配信
【インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の試験はスケジュール通りに実施されており、10月には発注者への納入準備に取り掛かる-「セヴマシュ」】
アルハンゲリスク、9月13日(アルムス-タス)
セヴェロドヴィンスク防衛造船所「セヴマシュ」で近代化されたインド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)の海洋試験は通常モードでスケジュール通りに実施されている。
本日(9月13日)、イタルタス特派員は工場広報サービスより伝えられた。
(広報サービスは)詳しく説明した。
「計画通り、同艦は10月にセヴマシュへ戻り、御客様への御納入の為の準備をさせて頂きます。
なお、ドック入りは予定されておりません」
「ヴィクラマーディティヤ」は7月に白海での航海試験へ出航した。
1ヶ月以内に、同艦の主要動力装置は様々なモードで動作試験を行なった。
8月、バレンツ海において、納入された「艦上航空機」システムの艦上航空隊の航空機及びヘリコプターが参加する飛行試験が開始された。
「セヴマシュ」によると、同艦は10月前半に造船所へ戻り、インドへの引き渡しの為の準備を始める。
11月15日、航空母艦は発注者へ引き渡される。
昨年、航空母艦は海洋において明らかになった問題点-特に主要動力装置の船舶用ボイラー-を除去する為、航海試験後にセヴマシュへ戻った。
それ故に、昨年12月に「ヴィクラマーディティヤ」を納入する事は出来なかった。
2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシアの航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員の教育を実施する。
当初の契約総額は15億ドルとされ、同艦を航空母艦へ変身させる為の全ての改造作業は2008年に完了する計画だったが、契約履行時期は遅れた。
ロシア側は、作業量の過小評価と、艦の近代化の為の追加費用の必要を表明した。
2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の修理及び近代化の為の修正された価格の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシア製航空母艦の購入費用は23億3000万ドルである。
艦の就役期間は30年と見られている。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]
[空母ヴィクラマーディティヤはインド海軍で30-40年就役するかもしれない]
2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]
7月28日夜、機関の全力運転試験(最大速力試験)を実施しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した]
昨年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷しましたが、今回は、そのようなトラブルも無く、航海試験は成功裏に終わりました。
8月5日からはバレンツ海で航空機関連の試験が始まりました。
[空母ヴィクラマーディティヤから艦上戦闘機Su-33とMiG-29KUB/MiG-29Kのフライトが実施される]
8月24日、艦載機の夜間着艦に成功しました。

[空母ヴィクラマーディティヤの夜間着艦試験は成功した]
これまでの所、「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験は順調に進んでおります。
「ヴィクラマーディティヤ」は、9月末に航海試験を完了し、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]
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