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インド空母ヴィクラマーディティヤは全ての海上試験を成功裏に終えてセヴェロドヴィンスクへ戻った

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『アルムス-タス』より
2013年9月21日12時16分配信
【インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は海洋工場航海試験を完了し、セヴェロドヴィンスクへ戻った】
アルハンゲリスク、9月21日(アルムス-タス)

セヴェロドヴィンスク防衛造船所セヴマシュで近代化されたインド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、本日(9月21日)、同社の岸壁へ戻った。
同艦は海洋における工場航海試験及び同艦のインド人乗員の訓練プログラムを完了した。
イタルタス特派員はセヴマシュ広報サービスより伝えられた。

「ヴィクラマーディティヤ」は、7月3日から白海及びバレンツ海に滞在していた。
広報サービスによると、航空母艦の速力及び機動性、航空機器装置、電波電子兵装の試験が行われた。

「7月27日夜から28日、バレンツ海へ移動する前に、試験の海洋部門指導者アレクサンドル・シェフチェンコ1等海佐の指導の下で最大出力モードでの航行試験が行なわれました」
広報サービスは話した。
「航空母艦は試験中に最大速力29.2ノット(約54km/h)を発揮しました。
従いまして、同艦は技術仕様で定義されている最大速力29ノットを越えました。
帰港中に白海で速力試験が再び行なわれ、同艦はプログラム通りの最大速力29ノットで航行し、再び艦の高い速度技術特性を確認しました」


「これらの試験により、主要動力装置と艦載システムは正常に動作している事が実証されました」
造船所広報サービスは強調した。

白海において、北方艦隊航空隊は「ヴィクラマーディティヤ」の電子兵装複合体の上空を飛び回った。

同艦の試験実施統一調整者セルゲイ・ノヴォセロフ及び同艦の納入責任者イーゴリ・レオーノフは、「ヴィクラマーディティヤ」の航空機器装置が正常に動作している事を強調した。
様々な条件下において、同艦の全てのシステム及び機器の定義数値が確認された。

同時に、受領-引き渡し試験が実施された-発注者の前に、艦載システム及び機器の動作が提示された。
バレンツ海における試験時に、主要課題の1つ-同艦のインド人乗員875名の訓練が実行された。

同艦は、2013年11月15日にインド海軍へ引き渡される計画である。
その後、航空母艦は、勤務場所への移動へと向かう。

昨年、航空母艦は海洋において明らかになった問題点-特に主要動力装置の船舶用ボイラー-を除去する為、航海試験後にセヴマシュへ戻った。
それ故に、昨年12月に「ヴィクラマーディティヤ」を納入する事は出来なかった。
インド側によると、ロシア製航空母艦の購入費用は23億3000万ドルである。
艦の就役期間は30年と見られている。

以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は約2000名である。
改装及び変換という新たな課題により巡洋艦の船体は最新の機器、システム、装置で満たされている。
航空母艦は、新たな航行複合体及び電波位置特定複合体、通信複合体及び航空機管制を受け取った。
その結果、セヴマシュによれば、実際には完全に新たな艦が作られた。


公開株式会社『生産合同・北方機械製造組合(セヴマシュ)』公式サイトより
2013年9月20日配信
【航空母艦の試験は完了した】


[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]

2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]
[空母ヴィクラマーディティヤはインド海軍で30-40年就役するかもしれない]

2013年7月3日に出港し、7月5日より航海試験が始まりました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験へ出発する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で航海試験を始めた]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは白海で各種機器を点検する]

7月28日夜、機関の全力運転試験(最大速力試験)を実施しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは29ノット以上を出した]

昨年の航海試験では最大速力を出そうとした矢先にボイラーの耐熱材が崩れ落ち、ボイラーが損傷しましたが、今回は、そのようなトラブルも無く、航海試験は成功裏に終わりました。

8月5日からはバレンツ海で航空機関連の試験が始まりました。
[空母ヴィクラマーディティヤから艦上戦闘機Su-33とMiG-29KUB/MiG-29Kのフライトが実施される]

8月24日、艦載機の夜間着艦に成功しました。
[空母ヴィクラマーディティヤの夜間着艦試験は成功した]

「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験は順調に進行しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの海洋試験はスケジュール通りに進んでいる]

そして今回の記事によると、「ヴィクラマーディティヤ」は全ての海洋試験を完了し、9月21日にセヴェロドヴィンスクへ戻りました。


「ヴィクラマーディティヤ」は、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]

もはや、この予定が実現する事には何の疑いも有りません。
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