ロシア海軍は2015-2017年に5隻の非核動力潜水艦を受け取る
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース


『イタルタス』より
2013年9月18日12時43分配信
【5隻の新たな非核動力潜水艦は2015-2017年の間にロシア海軍の編制への加入が計画されている】
モスクワ、9月18日/イタルタス
5隻の新たな非核動力潜水艦プロジェクト636.3及びプロジェクト677は2015-2017年の間にロシア海軍の編制への加入が計画されている。
この内の3隻の潜水艦は黒海艦隊の編制へ、2隻は北方艦隊の編制へ加入する。
本日(9月18日)、アルムス-タス特派員は、防衛産業企業体の代理人より伝えられた。
海洋工学中央設計局「ルビーン」の潜水艦プロジェクト636.3のB-261「ノヴォロシースク」、「ロストフ・ナ・ドヌー」、「スタールイ・オスコル」はサンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所で建造されている。
「ノヴォロシースク」は、現在、潜水艦の船体が殆ど形成されている。
しかしながら、ベトナムが発注した6隻の輸出用潜水艦プロジェクト636を建造する為、建造は延期され、潜水艦の進水は2014年秋より前にはならない。
「ロストフ・ナ・ドヌー」と「スタールイ・オスコル」は、現在、船体ブロックの組み立てが行なわれている。
これら3隻の潜水艦は2015年に軍備採用された後、黒海艦隊の編制へ加入する。
アドミラルティ造船所において、海洋工学中央設計局「ルビーン」の2隻の非核動力潜水艦プロジェクト677のB-586「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」が建造されている。
「クロンシュタット」建造契約は、必要なプロジェクトの改正及び研究作業を実施した後、2013年7月9日に復活した。
プロジェクト677潜水艦(整理名「ラーダ」)のトップ「サンクトペテルブルク」の近代化ヴァージョンの潜水艦の納入時期は2017年となる計画である。
非核動力潜水艦「セヴァストーポリ」は、現在は建造が完了している新たな非大気依存発電装置の為のトップとして選ばれた。
同プロジェクト潜水艦の作業は、非大気依存発電装置の設置の為の近代化及びプロジェクト変更に関連し、2013年7月に開始された。
潜水艦の納入時期は2017年の計画である。
しかし、非大気依存発電装置の開発の遅れに関し、延期されるかもしれない。
双方のプロジェクト677潜水艦は建造完了後、北方艦隊へ軍備採用される。
ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は、現在までに3隻が起工されています。

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2014年秋進水予定/2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定
・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定
・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2015年就役予定
黒海艦隊に配備予定

[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは8月17日に起工される]
[改キロ級潜水艦スタールイ・オスコルは8月17日に起工される]
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]
「ノヴォロシースク」と「ロストフ・ナ・ドヌー」は乗組員が全て揃い、艦長も任命されています。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーの艦長が任命された]
以前にはB-261「ノヴォロシースク」は2013年に進水し、2014年にロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、今回の記事によると、ベトナム向けのプロジェクト6361潜水艦6隻の建造を優先する為、ロシア海軍向けの06363は後回しにされるとの事です。
ベトナム海軍向けのプロジェクト6361は、既に5隻が建造中であり、2016年までに6隻が引き渡される予定です。
一方、第4世代非核動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」は、1番艦「サンクトペテルブルク」がロシア海軍へ引き渡されており、建造が凍結されていた2番艦と3番艦の工事も再開されます。
[プロジェクト667「ラーダ」級]
B-585「サンクトペテルブルク」:1997年12月26日起工/2004年10月28日進水/2010年4月22日就役
B-586「クロンシュタット」:2005年7月28日起工
B-587「セヴァストーポリ」:2006年11月10日起工
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]
[ラーダ級潜水艦2番艦クロンシュタットの建造再開の為の契約が締結された]
今回の記事によると、B-586とB-587は2017年にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊へ配備されるとの事です。
なお、プロジェクト06363潜水艦は、以前には6隻が建造される計画となっておりましたが、今回の記事では、4-6番艦の建造については全く触れられていません。
プロジェクト677の方も、4番艦以降の建造については全く触れられていません。
その一方、ロシアは既に「ラーダ」級の次の世代・第5世代非核動力潜水艦の開発を進めております。
[2018年にはロシア第5世代非核動力潜水艦の1番艦が完成するかもしれない]
ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、2020年までに新設計の非核動力潜水艦4隻が建造されると述べています。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]
この為、06363は3隻、677も3隻で建造は打ち切られるかもしれません。
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