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ロシアはラストルブ(SS-N-14)対潜ミサイルを近代化する

『イズベスチヤ』より
2013年9月20日12時01分配信
【ロシアは1960年代の対潜ミサイルを近代化する】

「潜水艦キラー」は、目標指示保証電子機器を換装する。
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ロシア海軍総司令部は1960年代初頭から生産されている複数のミサイル複合体対潜ミサイルの近代化を決定した。
防衛産業企業体の情報提供者がイズベスチヤへ説明したように、この決定は最新タイプの不足、更には古い戦闘艦の就役期間延長、海軍の管理システム近代化に関連して採択された。

対潜ミサイルは、投げ落とす魚雷を搭載した有翼ミサイルである。
目標へ接近すると魚雷は分離し、落下傘で水中へ降ろされる。
運搬者から分離された後、魚雷は自立して潜水艦或いはへの針路を進む-それは、目標の座標を指定するシステムが装備されている。

今の所は、第39製品・85RUミサイル複合体「ラストルブ」に関する話であるが、海軍の計画には、ミサイル83P「ヴォドパード」、84R「メチェーリ」、86R及び88R複合体「ヴェテル」、そして深海爆雷の改良型の更新が含まれている。
艦-これらの複合体の運搬者は、セヴェロモルスク、セヴァストーポリ、沿海地方、カムチャツカで保持されている。
ミサイル及び発射複合体の電子兵装を換装する作業は、公開株式会社スモレンスク航空機工場で行なわれる。

地政学問題高等学院第1副校長コンスタンチン・シフコフイズベスチヤへ説明したように、ミサイルは1960年代にソヴィエト連邦海軍の軍備として納入された。
しかし、その能力は、未だに世界的標準を満たしている。
この場合、戦闘エレメント-魚雷-の換装の可能性は、これらの兵器の高い将来性を示している。

「これらのミサイルは非常に近代的であり、敵の重潜水艦の破壊を可能とします。
85Rは、アドミラル型水上艦(ウダロイ級)、キーロフ型重ロケット巡洋艦の主要対潜ミサイルであります。
それは長射程を有しており、主要武器は、今では改良された小型魚雷です。
従いまして、多くの長い年月に渡り、これらの武器は戦闘準備状態に維持する事が出来ます」
シフコフ
イズベスチヤへ話した。

85Rミサイルは距離50kmの目標へ到達し、撃破する事が出来る。
これは、アメリカ合衆国の同類の兵器-ミサイルRUR-5アスロック(射程距離は約8キロ)と、その後継者で、現在、アメリカ海軍の軍備に在るRUM-139VL-アスロック(射程28km)と比較して大きな長所を提供する。

「アメリカの最新艦のミサイルシステムは、アスロックに基づいております-このミサイルは、1960年代初頭に軍備採用されたものです。
私共の誘導ロケットは魚雷を正確に誘導し、遠距離での正確な射出を可能とします。
アメリカのミサイルは、誘導されません-それは弾道軌道で飛翔し、射程は大きくありません」
シフコフ
は指摘した。
「我々のミサイルを軍備から除外する如何なる理由も有りません」

冷戦時代には、核弾頭魚雷を搭載する改正型ミサイル86Rが存在していたが、今日では使用されていない。

ミサイルの更新作業は2014年8月末まで実施され、4130万ルーブルが割り当てられる。


85RU「ラストルブ」(NATOコード名SS-N-14サイレックス)は、ロシア海軍プロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)などに搭載されている対潜ミサイルです。
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『黒海艦隊公式サイト』より
【URK-5「ラストルブ-B」】
「ラストルブ」は、対潜水艦/対水上艦両用ミサイルであり、弾頭はUMGT-1魚雷です。
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「ラストルブ」は、「メチェーリ」(NATOコード名SS-N-14サイレックス)の改良型です。
「メチェーリ」は1960年代に開発され、1970年代初頭から実戦配備されています。
『黒海艦隊公式サイト』より
【URPK-3「メチェーリ」】
【URPK-4「メチェーリ」】

今回の記事によると、この「ラストルブ」が近代化されるとの事です。

ロシア海軍ウダロイ級は、今しばらくの間は現役に留まるので、同級の主要兵装である「ラストルブ」を近代化するという事でしょう。
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