ロシア太平洋艦隊の給油船ペチェンガは紅海へ行く

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月25日11時45分配信
【給油船は海軍地中海戦隊の艦へ燃料を補給した】
モスクワ、9月25日-ロシア通信社ノーボスチ
太平洋艦隊の中型海洋給油船「ペチェンガ」は、ロシア連邦海軍地中海グループの旗艦・巡洋艦「モスクワ」と警備艦「スメトリーヴイ」に燃料を補給した。
水曜日、東方軍管区の広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフ1等海佐は記者団に伝えた。
「数日中に同船はスエズ運河を通過し、紅海で大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフへ給油します。
昨日、ペチェンガは業務訪問の為、キプロスのリマソール港へ停泊しました」
マルトフは話した。
彼は、太平洋艦隊の5隻の艦船~大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、大型揚陸艦「ペレスウェート」、「アドミラル・ネヴェリスコイ」、大洋救助船「フォーチー・クルイロフ」、給油船「ペチェンガ」が、地中海において既に6ヶ月間に渡り任務を遂行している事を想い起した。
以前、セルゲイ・ショイグ国防相は、地中海における国益を保護する為、常設海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した。
ロシアは、地中海戦隊を形成する為、2013年3月、同海域へ太平洋艦隊艦船支隊を派遣した。
現在、地中海グループの構成に含まれる艦船は、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊がローテーションの基礎となっている。
[ ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]
中型海洋給油船「ペチェンガ」はフィンランドのラウマ造船所で建造され、1978年3月2日に進水し、1979年1月10日に当時のソヴィエト連邦海軍へ引き渡されました。
その後、太平洋艦隊へ配備されました。
今年3月19日には大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」に随伴してウラジオストクを出港し、5月15日に地中海へ入りました。
その後は地中海で洋上補給任務に就いていました。
今回の記事によると、「ペチェンガ」は、黒海艦隊のロケット巡洋艦「モスクワ」と警備艦「スメトリーヴイ」への洋上給油を実施し、キプロスのリマソールで補給物資を調達した後、紅海へ向かうとの事です。
警備艦「スメトリーヴイ」は9月12日にセヴァストーポリを出港し、9月17日に地中海東部へ到着しました。
ロケット巡洋艦「モスクワ」は、9月20日からロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務に就いています。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、9月21日から紅海に滞在しています。
[太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは紅海へ入った]
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