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新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは12月25日にロシア海軍へ納入されなければならない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年10月11日10時55分配信
【主任設計者:原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は12月25日に海軍へ引き渡されなければならない】
モスクワ、10月11日-ロシア通信社ノーボスチ

多用途原子力潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」(プロジェクト885、整理名「ヤーセン」)国家受領試験を成功裏に実施した後、2013年12月25日に軍備採用されなければならない。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチ設計局「マラヒート」(この原子力潜水艦の開発元)主任設計者ウラジーミル・ピャロフより伝えられた。

これまでの間にメディアが報じた所によると、ロシア連邦海軍は、技術的問題が故に原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」を今年に組織へ受け入れる事を拒否した。
統合造船業営団は、この情報を否定した。

「11-12月に原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクの国家試験が予定されています。
私は、それよりも前に実行され、潜水艦が今年12月25日までに海軍へ納入される事を願っております」
ピャロフ
は話した。

彼は、10月末までに潜水艦がサイクル工場航海試験を完了する事を強調した。
それが完了した後、「セヴェロドヴィンスク」の国家試験の許可が決定される。

「海洋への出航中、潜水艦は10回の魚雷発射を滞りなく完了し、全ての発射は成功と認められました」
ピャロフ
は話した。

現在、セヴェロドヴィンスク工場「セヴマシュ」では、第2のプロジェクト885潜水艦「カザン」が建造されている。
同艦は2015年に海軍へ引き渡される予定である。
2013年には第3の潜水艦「ノヴォシビルスク」が起工された。


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

原子力水中ロケット巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水しました。

2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。

2012年にも引き続き海洋試験は実施されましたが、結局、2012年中のロシア海軍への引き渡しは実現できませんでした。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍は2012年に2隻の原潜と3隻の水上戦闘艦を受領できなかった]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年後半に海洋試験を実施し、同年末にロシア海軍へ引き渡される]

2012年の海洋試験では、有翼ミサイル「カリブル」の発射試験が複数回実施されました。

2012年11月7日:潜航状態で対艦攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月26日:浮上状態で地上攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した]

2012年11月28日:潜航状態で対地攻撃型の発射に成功。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した]

2013年5月末から航海試験が再開され、これまでに4度に渡る試験が実施されました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは今年(2013年)3度目の航海試験を終えた]

2013年11月からは国家受領試験が開始されます。

今回の記事に登場するウラジーミル・ニコラエヴィチ・ピャロフ氏(1934年2月28日生まれ)は「マラヒート」設計局の主任設計者であり、プロジェクト885「ヤーセン」を設計しました。
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以前に「セヴマシュ」造船所のトップは、「セヴェロドヴィンスク」が今年12月25日にロシア海軍へ引き渡されると表明しています。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年12月25日にロシア海軍へ納入される]


記事中で触れられていますが、ロシアの一部のメディアは、原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」ロシア海軍への引き渡しが延期されたと報じました。

『軍事産業企業体ニュース』より
2013年10月8日配信
【海軍は今年に「セヴェロドヴィンスク」を受け入れる準備が出来ていない】

ロシア海軍総司令部の匿名の高位の代理人は、今年5月末から始まった原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」「国家受領試験」の結果にロシア海軍総司令部は満足しておらず(推進軸に不具合が発生)、同艦の納入は2014年春まで延期されたと述べました。

ロシア造船業の総元締である統合造船業営団は、この報道を否定しました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの国家受領試験は2013年11月から始まる]
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