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新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの工場航海試験プログラムは完全に実行されている

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『アルムス-タス』より
2013年10月10日17時34分配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、ロケット魚雷複合体の試験を含む工場航海試験プログラムを完全に実行している-統合造船業営団】
モスクワ、10月10日(アルムス-タス)

原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」工場航海試験プログラムは完全に実行されており、近い内には国家受領試験が開始される。
本日(10月10日)、イタルタスは、統合造船業営団の公式代理人アレクセイ・クラフチェンコより伝えられた。
彼は、海軍総司令部が今年の「セヴェロドヴィンスク」の受領を拒否したという幾つかのメディアの情報に関してコメントした。

「この情報は、事実に即しておりません。
本当の事実は、今年4度目の潜水艦の工場航海試験の為の出航の最後の過程において、ロケット魚雷兵器の試験に成功したという事であります。
全ての魚雷装置の試験、或いは軍事用語で言う所の射撃は成功しました」
クラフチェンコ
は話した。

「このように、セヴェロドヴィンスクの工場航海試験プログラムは成功裏に完了しており、近い内には国家受領試験が開始されます」
彼は、こう締め括ったが、試験開始の日時については説明しなかった。

ロシア防衛産業企業体の情報提供者はイタルタスへ伝えた。
原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」国家試験は、10月から開始される事も有り得ると。
「数日後、原子力潜水艦は工場航海試験プログラムを実行後にセヴマシュへ戻ります。
そして今月末には、国家試験の為に再び海洋へ出航する事も有り得ます」

情報提供者は話した。

彼は、海洋射爆場で実施された「セヴェロドヴィンスク」のロケット魚雷兵器複合体の試験を高く評価した。
「全ての魚雷装置の単発及び連続発射が実施されました。
全ては成功裏に事が運ばれ、複合体は戦闘使用準備が整いました」

情報提供者は指摘した。

イタルタス統合造船業営団広報サービスより伝えられた。
今年、原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、試験プログラムに沿って4度に渡り海洋へ出航し、5月30日に航海を開始し、白海射爆場で記録を打ち立てた。
「全ての出航は成功裏に経過し、計画により提供される試験の量は完全に実行され、速力及び機動性を含む原子力潜水艦に設置された兵器及び軍事機器の特性、更には、主要動力装置の全ての技術的数値が確認されました」
営団の広報サービスは指摘した。

2011年から2013年までの間に潜水艦は合計で14回の工場航海試験を行なった。
「このような大量の試験は、客観的に著しく新しいプロジェクトである事、兵器及び軍事機器の試験モデルの数の多さ、第4世代原子力潜水艦のトップに対する海軍の非常に高い要求を、完全に全ての面において確認する必要が有った故であります」
統合造船業営団
は説明した。

原子力潜水艦国家受領試験は、2013年11月から開始される計画である。
「国家試験に合格する為の如何なる試み(第3或いは第4の)も、確認されてはおりません。
ここ10年間の実施の規定及び順序といたしまして、全ての海軍の艦の為の国家受領試験の実施は、工場航海試験を全て満足に完了させた後にのみ可能であります」
統合造船業営団
は強調した。

「ミサイル複合体オーニクスの発射は準備されており、国家受領試験期間中に実施される予定です。
それはスケジュール及びプログラムにより提供されます」

営団は伝達した。
2012年、原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、プログラムに沿って水上及び水中位置から艦及び沿岸目標へのミサイル複合体「カリブル」の試験を成功裏に実施した事が想起される。

2013年の国家防衛発注に沿って提供される原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」国家受領試験は、11月-12月に完了する。
その結果により、国家受領委員会は、原子力潜水艦の機器準備状態、必要な戦術-技術的特性、艦、兵器複合体、武装及び機器装置の品質と信頼性を判断し、続いて第4世代原子力潜水艦のトップを海軍の組織へ受け入れる為の受領証書への署名が行なわれると統合造船業営団は伝えた。

「現在、試験は完全にスケジュールに沿っています。
この複雑で重要なプロジェクトの実行に関与している統合造船業営団の造船所と全てのロシア防衛産業企業体は、原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクの建造を完了する為、最善を尽くしております」

広報サービスは強調した。



[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

原子力水中ロケット巡洋艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水しました。

2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。

2012年にも引き続き工場航海試験は実施されましたが、結局、2012年中のロシア海軍への引き渡しは実現できませんでした。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍は2012年に2隻の原潜と3隻の水上戦闘艦を受領できなかった]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年後半に海洋試験を実施し、同年末にロシア海軍へ引き渡される]

2013年5月末から航海試験が再開され、これまでに4度に渡る試験(工場航海試験)が実施されました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは今年(2013年)3度目の航海試験を終えた]

工場航海試験が終わった後、2013年11月からは国家受領試験が開始されます。

「セヴェロドヴィンスク」は2013年12月25日にロシア海軍へ納入される予定です。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年12月25日にロシア海軍へ納入される]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは12月25日にロシア海軍へ納入されなければならない]


記事中で触れられていますが、ロシアの一部のメディアは、原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」ロシア海軍への引き渡しが延期されたと報じました。

『軍事産業企業体ニュース』より
2013年10月8日配信
【海軍は今年に「セヴェロドヴィンスク」を受け入れる準備が出来ていない】

ロシア海軍総司令部の匿名の高位の代理人は、今年5月末から始まった原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」「国家受領試験」の結果にロシア海軍総司令部は満足しておらず(推進軸に不具合が発生)、同艦の納入は2014年春まで延期されたと述べました。
「統合造船業営団」公式代理人(広報部長)アレクセイ・クラフチェンコ氏は、機密情報であるという事を理由にして、この件に関するコメントを拒否しました。

そしてアレクセイ・クラフチェンコ氏は、この記事が配信された後に、この記事の内容を完全に否定する声明を出しました。
(つまりクラフチェンコ氏は、このような記事が配信される事を予め知っており、配信された後で、言い換えれば、配信させた後に否定声明を出したという事です)
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの国家受領試験は2013年11月から始まる]

現時点においては、「セヴェロドヴィンスク」の「国家受領試験」は、まだ始まってもいないので、納入の延期など決定されてもいないという事です。
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