ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの建造と艤装が遅延する事は無い
- カテゴリ:ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル級

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年10月15日16時59分配信
【海軍:「ミストラル」の建造及び装備の遅延は無い】
モスクワ、10月15日-ロシア通信社ノーボスチ
軍艦「ミストラル」型の揚陸艇及び艦上システムの装備の為の技術仕様は、厳密にスケジュールに沿って開発されている。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチは、海軍の高位の代理人より伝えられた。
彼は、ロシア連邦海軍総司令部が、このタイプの1隻目のヘリコプター空母「ウラジオストク」の為の兵器システム及び揚陸艇の装備に関する技術仕様を策定していないなどという複数のメディアの報道に反論した。
「ロシアでの同艦の竣工は2014年に計画されており、この計画は遵守されます。
ミストラル型ヘリコプター揚陸ドック艦の装備の全ての技術仕様、揚陸艇及び艦載兵器システムの開発は、同艦が海軍へ引き渡された後、最も効率的な使用が考慮されています。
故に、海軍の専門技術者の作業が何らかの遅延に直面しているなどという話は、少なくとも間違いです」
海軍の代理人は話した。
彼によると、海軍総司令部は、軍艦「ミストラル」型の兵器システム及び機器装置の装備に関し、厳しい要求を提示したが、その事は、艦の建造スケジュールには影響しない。
これらの仕様は、一貫して開発されており、期日通りの実施が提供される。
「艦の竣工及び装備の期日に関連し、遅延の恐れがあるなどという見解には、当惑を覚えますね」
対談者は付け加えた。
これに先立ち、フランス国営軍事造船所DCNSの代表は、フランスからロシアへ引き渡される1隻目のヘリコプター空母「ウラジオストク」には兵器が装備されていないが、フランス製の揚陸-上陸手段が設置されると表明した。
火曜日、フランスのサンナゼール造船所は、ロシアの1隻目の「ミストラル」型ヘリコプター空母「ウラジオストク」の船体を進水させた。
進水した後、フランス国営軍事造船所DCNSの管理下で同艦の艤装、ドック及び海洋での試験が行なわれる。
「ウラジオストク」はロシア連邦海軍へ2014年11月1日に引き渡されるだろう。
[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]
ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスのサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]
船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]
バルト工場で建造された「ウラジオストク」後部は2013年6月26日に進水し、7月8日にフランスのサンナゼールへ向けて出発しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した]
「ウラジオストク」後部は7月23日にサンナゼールへ到着しました。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部はサンナゼールへ到着した]
サンナゼール造船所における「ウラジオストク」の前半分と後ろ半分の接合は8月中に完了しました。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体接合は2013年8月に完了する]
10月15日に進水しました。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクは進水した]
「ウラジオストク」の乗組員は太平洋艦隊将兵で構成されます。
[ロシア太平洋艦隊はミストラル級2隻の乗組員を編成する]
「ウラジオストク」の乗組員はフランス海軍の同型艦で訓練を行ないます。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの乗組員はフランスで訓練を受ける]
「ウラジオストク」は、武装無しでロシアへ引き渡されます。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクは無武装でロシアへ引き渡される]
「ウラジオストク」の最初の航海試験は2014年3月に実施されます。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの最初の航海試験は2014年3月に実施される]
その後、2014年10月にはサンクトペテルブルクで最終艤装が完了します。
「ウラジオストク」は、2014年11月1日にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月1日にロシア海軍へ納入される]



今回の記事で槍玉に上げられている「複数のメディアの報道」は、具体的には、この記事を指しています。
『インタファクス』より
2013年10月15日11時26分配信
【ロシア海軍は未だに「ミストラル」型ヘリコプター空母の兵装の技術仕様を策定していない】
ロシア造船業界(の匿名の情報提供者)によると、ロシア海軍は「ミストラル」級の兵装や各種装備に関する仕様を未だに決めておらず、「ウラジオストク」の最終艤装も遅延の恐れが有り、竣工も遅れるかもしれないとの事です。
「ロシア海軍(総司令部)の高位の代理人」氏は、この記事の内容を否定したわけです。
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