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オスカーII級原潜オリョールはオーバーホールを行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【原子力潜水艦「オリョール」は11月に艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」で修理に取り掛かる】
2013年10月18日

セヴェロヴィビンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」へ2013年11月に北方艦隊原子力潜水艦「オリョール」(プロジェクト949A「アンテイ」)が到着する。
潜水艦の機器準備状態の回復作業を実施する為に。
10月18日、『中央海軍ポータル』は(ズヴェズドーチカの)情報提供者より伝えられた。

「オリョール」は、今年末までに「ズヴェズドーチカ」での修理を完了しなければならない北方艦隊の同プロジェクト原子力潜水艦「スモレンスク」と置き換えられる。

以前、『中央海軍ポータル』は、2014年7月-8月に株式会社「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」太平洋艦隊原子力潜水艦「ブラーツク」「サマーラ」(プロジェクト971)が修理の為に到着すると伝えられた。

原子力潜水艦K-266(後のロケット艦「オリョール」)は1989年1月19日にセヴェロドヴィンスク工場「セヴマシュプレドプリャーチェ」で起工され、1992年5月22日に進水し、1993年2月5日に海軍の組織へ加入した。
1993年4月6日(他の情報によると3月20日)、原子力潜水艦オリョール州政府に後援関係が成立した事に関連し、「オリョール」の名を受け取った。
潜水艦は、その艦内で原子力潜水艦「クルスク」引き揚げの為に救助作業の専門家が訓練を行なった事で知られている。
「オリョール」は、「クルスク」沈没の場合の調査活動の支援に関わっていた。

公開データによると、2012年の時点で、沿海地方ボリショイ・カーメニ村落「ズヴェズダー」工場プロジェクト949A原子力潜水艦「イルクーツク」が修理の為に滞在している。
ロケット艦「チェリャビンスク」は予備役に編入され、修理を待っている。

プロジェクト「アンテイ」潜水艦は、当初は対艦有翼ミサイル「グラニート」で武装していた。
2011年12月、メディアは、 北方艦隊潜水艦「ズヴェズドーチカ」で、太平洋艦隊潜水艦「ズヴェズダー」において、最新対艦ミサイル「オーニクス」で再武装されると報じた。


ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト949A「アンテイ」(NATOコード名「オスカーII」)】
現在、北方艦隊に3隻(うち1隻は修理中)、太平洋艦隊に5隻(うち2隻が修理中、1隻が予備役)が在籍しています。

原子力水中巡洋艦「オリョール」は、2012年3月末にムルマンスク近郊ロスリャコヴォ村大型浮きドックPD-50に入渠して修理が行なわれました。
[大型浮きドックPD-50のオスカーII級原潜オリョール]

2013年10月4日にはバレンツ海有翼ミサイル「グラニート」を発射しました。
[ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した]

そして今回の記事によると、来月(2013年11月)にセヴェロドヴィンスク艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」へ回航され、オーバーホールに取り掛かるとの事です。

ロシア海軍に在籍する949A原潜の内の4隻が2020年までに高度な近代化を実施します。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

949A原潜は近代化により有翼ミサイル「グラニート」から「オーニクス」(と「カリブル」)に換装します。
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]

今回の記事では「近代化」という言葉は使われていませんが、「オリョール」949A原潜の「高度な近代化」の第1号となる可能性も有ります。
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