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重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは大西洋へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(北方艦隊)広報サービス発表
2013年10月22日12時24分配信
【重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は遠距離航海へ出発し、北東大西洋海域へ針路を取った】

本日(10月22日)、北方艦隊旗艦-重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」北方艦隊主要基地セヴェロモルスクからバレンツ海へと去り、北東大西洋海域へ針路を取った。

ウラジスラフ・マラホフスキー1等海佐が指揮する
巡洋艦の乗組員は遠距離航海を行ない、大西洋及び他の世界の大洋において一連の戦闘任務を遂行する。

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の航海は、世界の大洋の戦略的に重要な海域における海軍の軍艦の定期的滞在の再開という目的で実行され、数ヶ月間に渡って続く。

「ピョートル・ヴェリキー」は、ロシア海軍の編制に留まる唯一の第3世代重原子力ロケット巡洋艦プロジェクト1144「オルラン」である。
同艦はバルト造船工場で1986年8月25日に起工された。
1989年4月25日に進水し、1998年4月18日、艦にはロシア海軍に所属する象徴である聖アンドレイ旗が掲揚された。

巡洋艦は、2003年、2005年、2008-2010年に遠距離航海任務を遂行し、1999年、2000年、2003年、2004年、2010年にはロシア連邦大統領の統制下の演習に参加した。

2012年及び2013年、巡洋艦の乗組員は北極圏の開拓という任務を成功裏に果たし、高緯度のカラ海及びラプテフ海への航海を行なった。

2013年1月、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、同艦の乗組員へナヒーモフ勲章を授与する為、巡洋艦を訪問した。
このように、同艦の要員は、北大西洋及び北極圏の戦闘訓練任務の遂行における勇気、奉仕及びプロフェッショナリズムを国の高位の指導者より認められた。
巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、我が国の海軍の歴史上、このような高位の表彰を受けた最初の艦である。


[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは15歳になった]

記事中で触れられていますが、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2012年及び2013年に北極海への航海を実施しています。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月) ]
[聖アンドレイの旗の下に]

10月4日にはバレンツ海有翼ミサイル「グラニート」発射訓練を行ないました。
[ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した]

そして10月22日、大西洋への遠距離航海へ出発しました。

「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年秋~2009年初頭にも大西洋への遠距離航海を実施しています。
この時には、カリブ海へ行き、その後、喜望峰(南アフリカ)経由でインド洋へ行っています。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]
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