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新型130mm砲カルタウン-プーマが開発される

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『イズベスチヤ』より
2013年10月22日0時1分配信
【4分の1に軽量化された艦砲】

130mm砲複合体「カルタウン-プーマ」は軽艦艇に装備され、火力は強化される。

「アメチスト」設計局は、 既存のヴァージョンの4分の1に軽量化された軽量艦砲システム「カルタウン-プーマ」の開発に着手している。
それは軽艦艇に装備され、これにより強い戦闘能力を得る。

『イズベスチヤ』が(アメチスト)設計局総取締役代理ユーリー・グラジキフより伝えられた所によれば、装置(130mm砲カルタウン-プーマ)の重量は複合材料により軽減される。

「砲及び弾薬管理システムを含む複合体が作られます。
以前の2連装砲(AK-130)の重量は97トンでした-単砲身(カルタウン-プーマ)の重量は24トンです。
それは、新たな技術的解決策及び複合材を含む新たな基礎要素が導入されます」
ユーリー・グラジキフ
は話した。

将来複合体と以前の130mm砲装置の主な違いは、あらゆる艦砲装置のみならず、陸上複合体「ベレグ」とも互換性のある統一火器管制システムに在る。

「以前とは異なり、この管理システムは、海軍の全ての口径及び全ての砲兵装全般の為に作られます。
以前には、その口径独自の管理システムでした。
統一の為、私共は管理システムの数を減らし、機器の数を減らします。
その結果、コストは削減され、私共は同時に30mmから130mmの砲兵装を管理する事が出来ます」
ユーリー・グラジキフ
は話した。

新たな複合体は、この砲を供給されるように設計されたあらゆる艦が得る事が出来る。
しかしそれは、まず初めにプロジェクト22350フリゲートのみに設置されるだろう-「アドミラル・カサトノフ」、「アドミラル・ゴロフコ」などに。

「私共の努力の全ては、この複合体を排水量の小さな艦へ配置できるようにする為の重量の削減に重点が置かれました。
以前、私共は、複合体を排水量6000-7000tの艦へ設置する事が出来ました。
そして今、私共は、排水量2000tの艦へ設置する事が出来ます。
これは、沿岸および海洋目標に対する戦闘能力を、大きな排水量の艦と同レベルにまで強化します」
ユーリー・グラジキフ
は話した。

「カルタウン-プーマ」は、過去の試作設計開発のバックログ-火器管理システム「プーマ」が含まれる複合体-により作成される。
砲塔の高さは約12m、砲身の長さは7-8mになる。
以前の「アルマート」砲と同様、砲は水上、沿岸、そして空中目標へ打撃を与える事が出来る。

「以前のものと比較して、近い将来には射撃範囲を約1.5倍-2倍に増加するでしょう。
速度効率も大幅に増加して2倍になり、砲の発射速度は毎分30発を超えます。
信頼性も1.5倍に増加し、反応速度も2秒に増加するでしょう。
新たな砲の制御の為には、6名では無く、3名が必要となります」
ユーリー・グラジキフ
は話した。

装置は、完全に弾薬を使い果たすまで発射出来るようになる。
「カルタウン-プーマ」の弾薬量は艦の砲弾倉庫の搭載量と等しくなり、それはあらゆる外国の類似物には不可能である。
「カルタウン-プーマ」の射撃は、その制御を含め、あらゆる他の130mm砲弾による高射、破片爆発が可能となる。

「以前の砲弾には、カラシニコフ自動銃の弾薬が提供されていました。
今は、弾薬供給システムSAP192-Mを含む高度な人工知能システム自動機械化砲です。
射撃を中断せず、全ての弾薬を使い切るまで発射することが出来、自動的に弾薬を選択します-高射用の弾薬への交換も瞬時に可能です。
また、この口径において、私共は、他国よりも有利な単一の弾丸を有しております」
グラジキフ
は説明した。

装置は、2015年初頭には準備できる。
「アメチスト」設計局は、新たな複合体を作成する試作設計開発の為、2013年-2014年に7億7600万ルーブルを受け取る。
130mm砲複合体「カルタウン-プーマ」の製造は、公開株式会社「機械製造アルセナル」で行なわれる。


以前にはロシア海軍の為の新型130mm砲としてA-192「アルマート-プーマ」が開発されていました。
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A-192の開発は1980年代末にスタートしましたが、未だに実用化されていません。

開発元の「アルセナル」公式サイトより
【汎用艦載砲複合体A-192-5P-10E「アルマート-プーマ」】
以前にはA-192の解説と主要目が掲載されていましたが、現在は全て削除されており、白紙のページだけが残されています。

A-192「アルマート-プーマ」に関しては、これまでにも開発及び供給が遅延していると報じられています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の建造は長期化する]
[空母とフリゲートに対するロシア海軍の不満には根拠が無い]
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

今回の記事によると、開発が遅延した「アルマート-プーマ」に代わり、新たな130mm砲「カルタウン-プーマ」が開発される事になったようです。
開発を担当するのは、モスクワ市内に在る「アメチスト」設計局です。
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「カルタウン-プーマ」は、プロジェクト22350フリゲート2番艦以降に搭載されるとの事ですが、1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」については言及されていません。
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