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ロシア海軍の戦略原潜は「抜き打ち」で弾道ミサイルを発射した

『イタルタス』より
2013年10月30日18時07分配信
【ロシア連邦海軍の原子力潜水艦「ブリャンスク」と「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は弾道ミサイル発射を実施した】
モスクワ、10月30日/イタルタス

本日(10月30日)、ロシア連邦海軍原子力潜水艦「ブリャンスク」「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は、抜き打ち検査の枠組みにおいてバレンツ海及びオホーツク海からの弾道ミサイル発射を実施した。
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部は発表した。

「2013年10月30日、最高司令官たるロシア連邦大統領の統制下で実施された抜き打ち検査並びに核抑止戦力演習の枠組みにおいて、北方艦隊の原子力水中ロケット艦ブリャンスク及び太平洋艦隊の聖大致命者凱旋者ゲオルギィは、バレンツ海及びオホーツク海からの弾道ミサイル発射を実施しました」
声明では、こう述べられた。
(声明で)説明されたように、海洋配置弾道ミサイルの発射は水中位置から実行された。

「遠隔測定及び観測所によると、ミサイルの弾頭は指定時刻にロシア北方のチジャ射爆場及びロシア北東のクラ射爆場へ着弾しました」
プレスリリースでは、こう述べられた。
国防省が指摘するように、この発射により、戦闘準備体制の確立及び海洋核戦力の信頼性、更には、戦闘管理システムの全ての要素の効率性が確認された。
当局によると、必要な基準は全て満たされている。


今回、弾道ミサイルを発射したK-117「ブリャンスク」原子力戦略用途水中巡洋艦プロジェクト667BDRM(デルタIV級)、K-433「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」プロジェクト667BDR(デルタIII級)です。

K-117「ブリャンスク」
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K-433「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」
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北方艦隊「ブリャンスク」は潜航状態のままバレンツ海からカムチャツカ半島クラ射爆場へ向けて弾道ミサイルを発射しました。
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一方、太平洋艦隊「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は潜航状態のままオホーツク海からネネツ自治管区チジャ射爆場へ向けて弾道ミサイルを発射しました。
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記事中で触れられていますが、今回の弾道ミサイル発射は、最近のロシア連邦軍の「恒例行事」となった「抜き打ち検査」の一環として行なわれました。
2隻の戦略原潜以外にも、戦略用途ロケット軍大陸間弾道ミサイル南方軍管区及び中央軍管区戦術弾道ミサイルも発射されています。


「ブリャンスク」は2013年7月に戦略パトロール任務を終えて帰港しています。
[デルタIV級戦略原潜ブリャンスクは3ヶ月間の海洋任務を終えて基地へ戻った]

「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は2012年10月にも弾道ミサイルを発射しています。
[ロシア太平洋艦隊の戦略原潜はオホーツク海から弾道ミサイルを発射した]
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