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ロシア海軍の為のプロジェクト11356Rフリゲート5番艦アドミラル・イストミンは11月15日に起工される予定である

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年11月8日15時38分配信
【「ヤンターリ」はロシア連邦海軍の需要の為にフリゲート「アドミラル・イストミン」を11月15日に起工する】
モスクワ、11月8日-ロシア通信社ノーボスチ

5隻目のプロジェクト11356艦となるフリゲート「アドミラル・イストミン」の船体の起工は11月15日に予定されている。
金曜日(11月8日)、沿バルト造船工場「ヤンターリ」広報秘書官セルゲイ・ミハイロフは記者団に伝えた。

「11月15日、沿バルト造船工場ヤンターリにおいて、ロシア海軍の為に建造されている警備艦シリーズの5隻目の船体の起工式典が開催されます。
同艦はアドミラル・イストミンと命名されます」
ミハイロフ
は話した。

(起工)式典には、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ、(ヤンターリ)造船工場が一員として加入している統合造船業営団の幹部、(ロシア)連邦政府及び(カリーニングラード)地域当局の代表者が出席するとミハイロフは付け加えた。

ロシア連邦国防省沿バルト造船工場「ヤンターリ」が署名した2つの契約により建造される警備艦(フリゲート)プロジェクト11356シリーズは、公開株式会社「北方計画設計局」により開発された事を工場の代理人は想い起した。
同プロジェクト警備艦は、大洋及び海洋エリアにおいて、単独或いは艦船連合部隊の護衛艦の一員として敵の水上艦及び潜水艦に対する戦闘活動、空中攻撃手段への反撃を行なう為に意図されている。

このシリーズのトップ艦であるフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、同工場で2010年12月18日に、2番艦「アドミラル・エッセン」は2011年7月8日に、3番艦「アドミラル・マカロフ」は2012年2月29日に起工された。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、6隻のロシアフリゲートを2016年末までに海軍へ引き渡さなければならない。


プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)は、インド海軍向けに設計・建造されたプロジェクト11356「タルワー」級フリゲートロシア海軍向けヴァージョンです。
インド海軍向けの6隻は、2003年6月~2013年6月までに全て引き渡されています。
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[「タルワー」級(プロジェクト1135.6)]
[プロジェクト11356(タルワー級)の装備]

現在までにプロジェクト11356Rは4隻が起工されています。

[プロジェクト11356R警備艦]
沿バルト造船工場「ヤンターリ」で建造

「アドミラル・グリゴロヴィチ」Адмирал Григорович:工場番号01357
2010年12月18日起工/2013年進水予定/2014年就役予定

「アドミラル・エッセン」Адмирал Эссен:工場番号01358
2011年7月8日起工/2014年就役予定

「アドミラル・マカロフ」Адмирал Макаров:工場番号01359
2012年2月29日起工/2015年就役予定

「アドミラル・ブタコフ」Адмирал Бутаков:工場番号01360
2013年7月12日起工/2016年就役予定


そして2013年11月15日に5番艦「アドミラル・イストミン」Адмирал Истоминが起工される予定です。
ただし、4番艦「アドミラル・ブタコフ」の起工は何度も延期された(2012年10月→2013年3月20日→2013年4月18日→2013年7月12日)という前例が有るので、5番艦「アドミラル・イストミン」も同様になる可能性は否定されませんが・・・

ロシア海軍向けのプロジェクト11356Rは、インド海軍向けの11356と兵装(高射ミサイル及び打撃有翼ミサイル)が異なります。
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[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為の対空ミサイルは2014年から受領される]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為のカリブル発射機が製造される]

以前、ロシア海軍向けのプロジェクト11356Rは9隻建造されると報じられた事が有りました。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートは9隻建造される]

しかし、その後、同様の情報は全く出ておらず、今回の記事でも建造予定は6隻のままです。

ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督も、プロジェクト11356Rについては、黒海艦隊の為に6隻が建造されるとしか言ってません。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]
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