SLBMブラヴァー発射失敗の原因が発表された
- カテゴリ:ロシア海軍の艦載兵器

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年11月15日14時45分配信
【「ブラヴァー」の失敗は製造上の材料の違反であると説明された】
ノヴォシビルスク、11月15日-ロシア通信社ノーボスチ
9月6日の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」発射失敗の理由は、推進用ノズルの材料に関する製造上の技術的違反である。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチは、ロシア軍事産業委員会第1副委員長イワン・ハルチェンコより伝えられた。
「下請企業、協力レベル4-5の会社は、推進用ノズルの材料に関し、この製品を製造する上での技術的違反を犯しました」
ハルチェンコは、「ブラヴァー」発射失敗の理由について尋ねられた際、こう話した。
彼は、どの会社が問題になっているのかについては詳細な説明を避けた。
「このロケット群は3個以上の製品から成り、ノズルの材料と同じもので製造され、設置されました。
現在、それを代替するものが生産されています」
彼は付け加えた。
彼は、如何なる場合でも、それは何ら致命的なエラーにはならない事を強調した。
ハルチェンコによると、原子力潜水艦の発射複合体及び発射システムの動作に関しては、発射失敗を生み出した事への不満は無い。
艦載システム「ブラヴァー」の動作の失敗は、9月6日に国家試験中の原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」から発射されたミサイルが2分間飛翔した際に発生した。
この事に関し、原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」の国家試験は中断し、5回の追加発射が計画されている。
2013年9月6日、白海の原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」は潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しましたが、失敗しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[発射に失敗したSLBMブラヴァーには遠隔測定器が装備されていなかった]
今回、その原因は推進用ノズルの製造上の問題によるものと発表されました。
潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」はヴォトキンスク市の「ヴォトキンスク工場」で製造されていますが、今回、問題とされているのは、「ヴォトキンスク工場」の下請で推進用ノズルを製造している会社(会社名は公表されず)です。
【公開株式会社「ヴォトキンスク工場」公式サイト】
今回、「ブラヴァー」発射失敗の原因を公表したのは、ロシア連邦政府軍事産業委員会第1副委員長イワン・ハルチェンコです。

ハルチェンコ氏は、ドミトリー・ロゴージン副首相から開発が遅れているロシアの艦載兵器の管理責任者に任命されています。
[ロシア副首相ロゴージンはロシア造船業の問題点を指摘し、対策を講じる]
つまり、潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」もハルチェンコ氏の管轄下に置かれているという事でしょう。
以前の「ブラヴァー」発射試験失敗の時にも、下請企業の杜撰な作業が原因であると指摘されていました。
[ロシア連邦軍参謀本部総長はSLBMブラヴァー試射失敗について語った]
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