空母アドミラル・クズネツォフは訓練の為にバレンツ海へ出航した
- カテゴリ:重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ

『イタルタス』より
2013年11月19日13時52分配信
【北方艦隊の巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は本格的な訓練の為に海へ去った】
ムルマンスク、11月19日/イタルタス特派員ウラジーミル・アヌフリエフ
北方艦隊の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」はバレンツ海の戦闘訓練射爆場へと去った。
本日(11月19日)、イタルタス特派員は北方艦隊の公式代理人ワジム・セルガ1等海佐より伝えられた。
彼によると、重航空巡洋艦の乗組員は、基礎的訓練をフルコースで実施し、技量を確保する。
「北方艦隊の独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士との連携活動が仕上げられ、同艦の飛行甲板への航空機Su-25UTG及びSu-33の離着艦訓練が行なわれます」
北方艦隊の代理人は指摘した。
更に、艦の出航では、仮想敵の空中攻撃手段への反撃、空中目標への高射複合体の射撃の実施といった一連の訓練の実施が計画されている。
同艦のダメージコントロール及び通信演習が予定されている。
「アドミラル・クズネツォフの海洋への出航は、約1週間に渡って続けられる予定です」
セルガは説明した。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
「アドミラル・クズネツォフ」は、今年9月以降、何度も洋上訓練を実施しています。
9月初頭にはバレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で戦闘訓練を行なった]
9月19日には北方艦隊の大規模演習へ参加する為にセヴェロモルスクを抜錨しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはロシア北方艦隊の大規模演習に参加する]
その後、敵の空中攻撃から味方艦隊を守るという想定で演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは艦隊防空演習を行なった]
10月初頭にはバレンツ海で艦載機(Su-33、Su-25UTG、Ka-27)の発着訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフで艦載機の発着訓練が始まった]
その後はムルマンスク郊外の第35艦船修理工場岸壁へ戻っていました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近影]
そして11月19日、バレンツ海で訓練を行なう為、再び出航しました。
「フルコースの訓練」というのは、今年9月初頭に実施された「アドミラル・クズネツォフ」自体の訓練、10月初頭に実施された「アドミラル・クズネツォフ」での艦載機の発着訓練などを全て実施するという事です。
日本では、機関不調でマトモに動いていないなどと信じられている「アドミラル・クズネツォフ」ですが、現実には、この通り稼働状態に在ります。
無論、「アドミラル・クズネツォフ」の機関が不調だとか欠陥があるなどという日本で流布されているデマには、何ら根拠は存在していません。
「アドミラル・クズネツォフ」の機関(蒸気タービンエンジン)はサンクトペテルブルクの「キーロフエネルゴマシュ」で製造されましたが、同社は、今年11月16日にインド海軍へ引き渡された航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」やロシア海軍の「ソブレメーンヌイ」級駆逐艦の蒸気タービンエンジンの修復も行っており、交換用部品も製造しています。
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ブールヌイのエンジンが修復される]
かかる状況下で、「キーロフエネルゴマシュ」が「アドミラル・クズネツォフ」の蒸気タービンエンジンに関してのみ何のサポートも行っていないなどと考える方が不自然です。
【非公開株式会社「キーロフエネルゴマシュ」公式サイト】

「アドミラル・クズネツォフ」は、以前から近代化改装の話が何度も出ていますが、同艦を設計した「ネフスキー計画設計局」のトップによると、現時点では同艦の具体的な近代化の計画は無いとの事です。
[空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は計画されていない]
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