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空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機Su-33の飛行訓練が行われた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年11月21日14時09分配信
【戦闘機Su-33は「アドミラル・クズネツォフ」の甲板から空へ飛び立った】
モスクワ、11月21日-ロシア通信社ノーボスチ

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の甲板で艦上戦闘機Su-33の訓練飛行が実施された。
北方艦隊の公式代理人ワジム・セルガ1等海佐は記者団に伝えた。

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は11月19日にバレンツ海の射爆場へと去った。
数日間を海上で過ごし、同艦の乗員は仮想敵目標に対する高射兵器複合体の発射訓練を実施する。

「北方艦隊は、北方艦隊海洋航空隊の独立艦上戦闘機航空連隊飛行士の飛行訓練を実施しました。
この2日間に重航空巡洋艦アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフの甲板からバレンツ海の戦闘訓練射爆場へのフライトが行なわれました」
北方艦隊
の代理人は話した。

彼によると、北方艦隊海洋航空隊の飛行士は、重航空巡洋艦へ航空機着艦拘束フックによる8回の着艦、13回の艦上航空隊の低高度フライト、8回の甲板へのタッチを実行した。

更に、飛行任務中に飛行士は複雑かつ高度な要素の飛行術、高速・高高度目標を迎撃する為の戦闘訓練を実行し、遠距離及び近距離の空中戦闘を実行する上での操縦技量は向上した。

「艦上戦闘機S-33のフライト実施は事前の入念な準備が行なわれました。
準備はフライトを保障する技術スタッフにより実施され、全ての複合体の作動性は、艦上航空隊のフライトを保障する為に意図されています」
セルガ
は付け加えた。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

「アドミラル・クズネツォフ」は、今年9月以降、何度も洋上訓練を実施しています。

9月初頭にはバレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフはバレンツ海で戦闘訓練を行なった]

9月19日には北方艦隊の大規模演習へ参加する為にセヴェロモルスクを抜錨しました。
[空母アドミラル・クズネツォフはロシア北方艦隊の大規模演習に参加する]

その後、敵の空中攻撃から味方艦隊を守るという想定で演習を実施しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは艦隊防空演習を行なった]

10月初頭にはバレンツ海で艦載機(Su-33、Su-25UTG、Ka-27)の発着訓練を行ないました。
[空母アドミラル・クズネツォフで艦載機の発着訓練が始まった]

その後はムルマンスク郊外の第35艦船修理工場岸壁へ戻っていました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近影]

11月19日、バレンツ海で各種訓練を行なう為、再び出航しました。
[空母アドミラル・クズネツォフは訓練の為にバレンツ海へ出航した]

そして今回、艦上戦闘機Su-33の各種飛行訓練が実施されました。
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記事中にある「独立艦上戦闘機航空連隊」の正式名称は「ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ名称記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」と言います。
同連隊は、2個飛行中隊で構成されています。

[第1飛行中隊]1-я Эскадрилья
60号機、61号機、62号機、64号機、66号機、67号機、68号機、71号機、72号機、76号機

[第2飛行中隊]2-я Эскадрилья
77号機、78号機、80号機、81号機、83号機、84号機、85号機、86号機、87号機、88号機



「アドミラル・クズネツォフ」は、以前から近代化改装の話が何度も出ていますが、同艦を設計した「ネフスキー計画設計局」のトップによると、現時点では同艦の具体的な近代化の計画は無いとの事です。
[空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は計画されていない]
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