ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは白海へ出航した

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2013年11月21日配信
【原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」は白海で任務を遂行する】
プロジェクト955「ボレイ」原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」乗組員は、11月21日夕方に原子力潜水艦を白海へ出航させる。
航海は数日間に渡り継続される可能性が高く、その後、「アレクサンドル・ネフスキー」はセヴェロドヴィンスクの駐留場所へ戻る。
『中央海軍ポータル』は、独自の北方艦隊の情報提供者より伝えられた。
白海への出航は、おそらくは原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」のガジエヴォへの計画移動の為の準備である。

2014年初頭に「アレクサンドル・ネフスキー」がガジエヴォから太平洋艦隊司令部の管轄下にあるカムチャツカへ向かう可能性は除外されない。
国家試験中の2013年9月6日、原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」艦内から大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」の制御発射が実施されたが、失敗に終わった。
この事に関し、メディアはロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグが弾道ミサイル「ブラヴァー」の5回の追加発射の実施を決定したと報じた。
しかし、11月13日、サンクトペテルブルクの科学実用会議において、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」の試験は2013年中には実施されないと表明した。
プロジェクト955「ボレイ」の2番艦(最初の生産艦)である「アレクサンドル・ネフスキー」は、「セヴマシュ」で2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水した。
プロジェクト「ボレイ」戦略水中巡洋艦の排水量は24000トン、全長170メートル、幅13.5メートル、吃水10メートル、速力29ノット、兵装は大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」16基、魚雷、ロケット魚雷、6門の533mm魚雷発射管である。
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]
第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」級2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」は2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水しました。
この間、2007年には太平洋艦隊から乗組員が集められました。
2011年10月22日、工場航海試験が開始されました。
2012年9月末に工場航海試験が完了し、その後、国家受領試験が開始されましたが、2012年中には完了しませんでした。
[ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーの工場試験は完了した]
2013年6月以降、国家受領試験が再開されました。
[セヴェロドヴィンスク造船所は2013年夏に3隻の原潜の海洋試験を行なう]
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]
2013年9月6日に白海で弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しましたが、失敗に終わりました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[発射に失敗したSLBMブラヴァーには遠隔測定器が装備されていなかった]
2013年9月9日、セヴェロドヴィンスクへ帰港しました。
[戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクへ戻った]
「アレクサンドル・ネフスキー」の国家受領試験の海洋部門は全て完了しました。
[ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーの海洋試験は全て完了した]
「アレクサンドル・ネフスキー」は、早ければ今年11月末-12月初頭にロシア連邦海軍へ引き渡されます。
[ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2013年11月末-12月初頭にロシア海軍へ引き渡される]
その後、北方艦隊の原潜基地ガジエヴォへ移動し、早ければ2014年初頭にはカムチャツカへ向かいます。
「アレクサンドル・ネフスキー」は太平洋艦隊へ配備される予定です。
[ボレイ級戦略原潜2番艦と3番艦は太平洋艦隊へ配備される]
太平洋艦隊の原潜基地ヴィリュチンスクでは、新世代原潜ボレイ級を受け入れる為のインフラ整備が進められています。
[新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備はカムチャツカ半島で進められている]
[ロシア海軍新世代原潜の為のインフラ建設は2013年末までに完了する]
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