ロシア海軍は2018-2020年に最初のモジュール艦(コルベット)を受領する
- カテゴリ:プロジェクト22160哨戒艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年11月13日14時25分配信
【(ロシア)海軍の為の最初のモジュール艦は2018年に受領できるかもしれない】
モスクワ、11月13日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦海軍は、モジュール方式で建造される最初の戦闘艦を2018年には受領できるかもしれない。
ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、サンクトペテルブルクで開催された「2050年までの軍事造船業の見通しに関する会議」の結果を引用し、こう述べた。
「長期的造船プログラムの実行過程においては、海軍の為の新たな艦はモジュール方式で建造されなければなりません。
これは発注者としての必要条件であります。
既存のブロックによるモジュール方式での艦の作成は、設計のスピードアップのみならず、生産コストを安価にします。
この方式により建造される最初の艦を、海軍は2018年から2020年には受領できるでしょう」
チルコフは述べた。
彼は、現在、様々なクラスの複数の艦が遂行している任務は、将来的には1隻のモジュール艦で遂行が可能となる事を強調した。
「まず第一に、モジュール(方式)は、動力装置、通信システム、航海システム、兵装システムに影響を及ぼす事が可能であります。
モジュール方式は、おそらくは近い将来に小排水量のコルベットの1隻で導入が承認されるでしょう。
モジュール構造の艦は、短時間で特定の任務の為に機器設備及び兵器システムを変更する事が可能であります」
総司令官は話した。
ロシア海軍総司令官チルコフ提督は、昨年(2012年)12月下旬にもモジュール方式を用いて建造されるコルベット-将来水域保護コルベットПерспективный Корвет ОВР(Охрана Водного Района)-について述べています。
[ロシア海軍総司令官は語る]
今年(2013年)7月初頭には、ロシア造船業の総元締・統合造船業営団の高位の代理人(幹部)が将来水域保護コルベットについて述べています。
[2021年以降のロシア海軍水上戦闘艦建造計画]
昨年(2012年)4月には、当時の統合造船業営団総裁が「共通プラットフォーム」コルベットについて述べています。
「共通プラットフォーム」というのは、モジュール方式を指しています。
[ロシア海軍水上艦の共通プラットフォームが開発される]
モジュール方式の将来コルベットは、2030年までに35-40隻がロシア海軍の全ての艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊)とカスピ小艦隊の為に建造される計画です。
現在、ロシア海軍向けのコルベットとして「ステレグーシチー」型(プロジェクト20380/20385)が建造されていますが、モジュール方式の将来水域保護コルベットは、2021年以降、「ステレグーシチー」型に代わり調達される事になります。
(プロジェクト20380/20385は2020年までに計16隻を調達予定)

将来水域保護コルベットの具体的なサイズには言及されていませんが、ロシア海軍4艦隊及びカスピ小艦隊で運用される事になるので、「ステレグーシチー」型よりは小型(満載排水量2000トン未満)になるでしょう。
むろん、ロシア海軍のモジュール艦は、将来水域保護コルベットだけで終わるわけではありません。

その先には、より大型の水上艦-例えば将来駆逐艦-が控えています。
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