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オスカーII級原潜イルクーツクは高度な近代化を実施する

『イズベスチヤ』より
2013年12月5日0時01分配信
【潜水艦「クルスク」の姉妹は120億(ルーブル)で近代化される】

原子力潜水艦「イルクーツク」は2017年に太平洋艦隊の戦闘編制へ復帰する。
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極東工場「ズヴェズダー」原子力潜水艦K-132「イルクーツク」の近代化を開始すると発表した。
潜水艦プロジェクト949A-悲劇で知られている「クルスク」に関係する-は、近代化の最初の過程を実施する。
契約文書によると、全ての作業には120億ルーブルが掛かる予定である。

国防省広報サービスが『イズベスチヤ』へ説明した所によれば、ロシア海軍の編制における最大の潜水艦である同プロジェクトは、2020年までに修理及び近代化を行なう。

「打撃ミサイル複合体、電波及び水中音響兵装システム、航海機器及び一連の居住保障システムは入れ替えられます。
その結果、同プロジェクト潜水艦は、より高度な能力及び打撃力を有する事になります」

広報サービスは伝えた。

近代化プロジェクトは、サンクトペテルブルク海洋工学設計局「ルビーン」により数年前に準備された。
今年11月、工場「ズヴェズダー」代表団は、このプロジェクトを承認し、「ルビーン」との合意に署名した。

兵装、航海機器、その他のシステムの更新、加えて潜水艦の船体の補強には、公開株式会社「コンツェルン・モリンフォルムシステマ・アガート」、公開株式会社「コンツェルン・科学製造合同アヴローラ」、連邦単一企業「材料構造中央科学研究所プロメテイ」、公開株式会社「中央設計局ラズリート」などの27の「ルビーン」請負企業が関わる。

「例えば、金属を扱うプロメテイは、船体の状態の点検を委託されており、就役期間の延長が可能な年数を特定し、結論を出します」
サンクトペテルブルク潜水艦乗員クラブ組織委員会の委員長イーゴリ・クルディン退役1等海佐は『イズベスチヤ』へ話した。
彼は、戦略核戦力の主要構成要素の1つの近代化は長年の懸案事項である事を指摘した。

潜水艦「イルクーツク」は1988年に太平洋艦隊の編制へ加入し、2001年から工場「ズヴェズダー」のドックに待機し、修理を待っている。
潜水艦は2017年には戦闘編制へ復帰しなければならない。

プロジェクト「アンテイ」潜水艦航空母艦グループへ対処する為に設計され、航空母艦を破壊するミサイル複合体「グラニート」を装備する。
この複合体の有翼ミサイルはマッハ2.5の速度を発揮し、600kmまでの距離で水上目標を破壊する。
「イルクーツク」は、「グラニート」を、より近代的な「オーニクス」と入れ替える。

「オーニクス」ミサイルの射程距離は(グラニートの)半分以下である。
しかしそれは、無線攪乱及びレーダーの為の隠蔽から保護されている。
ウラジーミル・ザハロフ退役少将によると、「グラニート」は論理的にも時代遅れである。
加えて、「オーニクス」ミサイルは(グラニートよりも)遥かにコンパクトであり、艦上へより多くの配置を可能とする。

「グラニートは、かつては強力な兵器でした。
ですが、それは改められる時である事は明白であります」
ザハロフ
『イズベスチヤ』へ説明した。

1986年から合計で11隻のプロジェクト949A「アンテイ」潜水艦が建造された。
更に起工された6隻は完成しなかった。
現在、ロシア海軍の編制には、7隻の同プロジェクト潜水艦が在り、2隻は行動中、3隻は修理中、2隻は予備役となっている。

プロジェクト949A「アンテイ」原子力潜水艦「クルスク」は、2000年8月にバレンツ海で沈没した。


これまでプロジェクト949A「アンテイ」原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)に関しては、近代化の話が何度も出ています。
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
[太平洋艦隊のオスカーII級原潜3隻は2020年までに近代化される]
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]

今年9月、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、2020年までに4隻の949Aが高度な近代化(プロジェクト949M)を実施すると表明しました。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

その内の1隻が太平洋艦隊「イルクーツク」になるという事です。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【K-132「イルクーツク」】

1985年5月8日に起工、1987年12月27日に進水、1988年12月30日に当時のソヴィエト連邦海軍へ引き渡され、1989年1月4日に海軍旗を初掲揚、1989年10月に北方艦隊へ編入され、1990年10月末に太平洋艦隊へ転属したK-132「イルクーツク」は2001年11月に修理のため沿海地方ボリショイ・カーメニ市「ズヴェズダー」工場へ到着したのですが、予算の割り当ては無く、現在に至るまで修理待ち状態が続いています。
(つまり、10数年間に渡りボリショイ・カーメニに係留され、全く動いていなかった)
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それが一転してプロジェクト949Mへの高度な近代化が実施される事になったようです。
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